説明

製袋機

【課題】一定の印刷ピッチをもって反復印刷された印刷柄を有するプラスチックフィルム1を印刷ピッチに対応する長さずつ間欠的に送り、印刷柄に対応する位置でプラスチックフィルム1を横シールする製袋機において、印刷ピッチが変動しても、プラスチックフィルム1が的確に横シールされるようにする。
【解決手段】横ヒータ3が第1構成ユニットであり、駆動モータが第1および第2構成ユニット3,5,10のうち、いずれか1つの構成ユニットを除く他の構成ユニットまたはすべての構成ユニットに設けられ、これによってその構成ユニットが可動ユニット化される。さらに、制御装置18によって上流側および下流側光学センサ6,7間の印刷ピッチの変動量が演算され、駆動モータが制御され、可動ユニットが移動し、その位置が調整される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、製袋機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
印刷柄のあるプラスチック袋を製造する製袋機では、一定の印刷ピッチをもって反復印刷された印刷柄を有するプラスチックフィルムが印刷ピッチに対応する長さずつ間欠的に送られる。一般に、送りローラによってプラスチックフィルムが送られる。さらに、横ヒータがプラスチックフィルムの送り経路に沿って配置され、横ヒータの下流側において、カッタが横ヒータから印刷ピッチに対応する距離またはその数倍の距離を置いて配置される。さらに、下流側光学センサが横ヒータの下流側に配置され、下流側光学センサによってプラスチックフィルムの印刷位置が検出される。そして、下流側光学センサの検出信号にもとづき、制御装置によって送りローラおよびプラスチックフィルムが停止し、横ヒータによってプラスチックフィルムが横シールされ、カッタによってプラスチックフィルムがカットされる。したがって、印刷柄に対する所定位置でプラスチックフィルムが横シールされ、カットされる。これによって印刷柄のあるプラスチック袋が製造されるものである。たとえば、特許第4121722号公報(特許文献1)に記載されているものがそれである。
【0003】
ところで、送りローラによってプラスチックフィルムが送られるとき、テンションがプラスチックフィルムに作用し、プラスチックフィルムに伸びまたは縮みが生じるのはさけられない。これによってプラスチックフィルムの印刷ピッチが変動し、横ヒータによってプラスチックフィルムが横シールされるとき、横ヒータとプラスチックフィルムの印刷位置にずれが生じ、プラスチックフィルムを的確に横シールすることができないという問題がある。カッタによってプラスチックフィルムがカットされるとき、カッタとプラスチックフィルムの印刷位置にずれが生じ、プラスチックフィルムを的確にカットすることができないという問題もある。プラスチックフィルムが横シールされるとき、横ヒータによってプラスチックフィルムが加熱され、プラスチックフィルムに伸びが生じることもある。これによってプラスチックフィルムの印刷ピッチが変動し、横ヒータとプラスチックフィルムの印刷位置にずれが生じ、カッタとプラスチックフィルムの印刷位置にずれが生じる。最初から横ヒータとプラスチックフィルムの印刷位置にずれがあることもあり、カッタとプラスチックフィルムの印刷位置にずれがあることもある。
【0004】
横ヒータとして複数のヒータが使用され、プラスチックフィルムの送り方向において、各ヒータが互いに印刷ピッチに対応する距離またはその数倍の距離を置いて配置され、各ヒータによってプラスチックフィルムが横シールされることも多い。この場合、プラスチックフィルムの印刷ピッチが変動すると、各ヒータによってプラスチックフィルムが横シールされるとき、各ヒータとプラスチックフィルムの印刷位置にずれが生じ、プラスチックフィルムを的確に横シールすることができない。さらに、横ヒータの下流側において、パンチが横ヒータから印刷ピッチに対応する距離またはその数倍の距離を置いて配置され、プラスチックフィルムに押し付けられ、プラスチックフィルムにノッチが形成されることも多い。この場合、印刷ピッチが変動すると、プラスチックフィルムにノッチが形成されるとき、パンチとプラスチックフィルムの印刷位置にずれが生じ、ノッチを的確に形成することができない。
【0005】
なお、特開2002−326295号公報(特許文献2)に記載されているように、各ヒータにそれぞれ駆動モータを設け、プラスチックフィルムの送り方向において、各モータによって各ヒータを移動させ、位置検出手段によってその位置を検出することもできる。さらに、パンチおよびカッタにそれぞれ駆動モータを設け、プラスチックフィルムの送り方向において、各モータによってパンチおよびカッタを移動させることもできる。したがって、各ヒータ、パンチおよびカッタにそれぞれ専用の光学センサおよび制御装置を設けると、制御装置によって各モータを制御し、各ヒータ、パンチおよびカッタを移動させ、各光学センサによってプラスチックフィルムの印刷位置を検出し、その検出信号にもとづき、制御装置によって各モータを停止させ、各ヒータ、パンチおよびカッタを停止させ、各ヒータ、パンチおよびカッタとプラスチックフィルムの印刷位置にずれが生じないようにすることができるはずである。しかしながら、各ヒータ、パンチおよびカッタにそれぞれ専用の光学センサおよび制御装置を設けねばならず、コストが高い。専用の光学センサおよび制御装置の設置スペースの問題もある。
【0006】
したがって、この発明は、一定の印刷ピッチをもって反復印刷された印刷柄を有するプラスチックフィルムを印刷ピッチに対応する長さずつ間欠的に送り、印刷柄に対応する位置でプラスチックフィルムを横シールする製袋機において、印刷ピッチが変動しても、プラスチックフィルムが的確に横シールされるようにすること、およびそのコストが低いようにすることを目的としてなされたものである。
【特許文献1】特許第4121722号公報
【特許文献2】特開2002−326295号公報
【発明の開示】
【0007】
この出願にかかる発明は2つの発明である。その第1発明によれば、横ヒータが第1構成ユニットであり、これがプラスチックフィルムの送り経路に沿って配置され、横ヒータによってプラスチックフィルムが横シールされる。さらに、第1構成ユニットの下流側において、第2構成ユニットが第1構成ユニットから印刷ピッチに対応する距離またはその数倍の距離を置いて配置され、プラスチックフィルムに処理が施される。第1構成ユニットの上流側において、第2構成ユニットが第1構成ユニットから印刷ピッチに対応する距離またはその数倍の距離を置いて配置され、プラスチックフィルムに処理が施されるようにしてもよい。さらに、横ヒータの上流側および下流側において、上流側および下流側光学センサが横ヒータから印刷ピッチに対応する距離またはその数倍の距離を置いて配置され、上流側および下流側光学センサによってプラスチックフィルムの印刷位置が検出される。さらに、駆動モータが第1および第2構成ユニットのうち、いずれか1つの構成ユニットを除く他の構成ユニットまたはすべての構成ユニットに設けられ、これによってその構成ユニットが可動ユニット化され、プラスチックフィルムの送り方向において、駆動モータによって可動ユニットが移動し、位置検出手段によってその位置が検出される。さらに、制御装置が上流側および下流側光学センサ、駆動モータおよび位置検出手段に接続され、プラスチックフィルムの印刷ピッチが変動したとき、上流側および下流側光学センサの検出信号にもとづき、制御装置によって上流側および下流側光学センサ間の印刷ピッチの変動量が演算され、その演算値および位置検出手段の検出信号にもとづき、制御装置によって駆動モータが制御され、可動ユニットが移動し、その位置が調整され、第1および第2構成ユニットとプラスチックフィルムの印刷位置にずれは生じない。
【0008】
なお、ここにいうプラスチックフィルムの送り方向とは実際にプラスチックフィルムが送られる方向またはその逆の方向のことである。
【0009】
好ましい実施例では、付加モータが上流側または下流側光学センサに設けられ、プラスチックフィルムの送り方向において、付加モータによって上流側または下流側光学センサが移動する。さらに、制御装置が付加モータに接続され、制御装置によって付加モータが制御され、上流側または下流側光学センサが移動し、その光学センサがプラスチックフィルムの印刷位置を追跡する。
【0010】
さらに、移動した光学センサによってプラスチックフィルムの印刷位置が検出されたとき、その検出信号にもとづき、制御装置によって付加モータが停止し、移動した光学センサが停止し、移動した光学センサとプラスチックフィルムの印刷位置にずれは生じない。
【0011】
さらに、第2構成ユニットとしてカッタが使用され、カッタによってプラスチックフィルムがカットされる。
【0012】
横ヒータとして複数のヒータを使用し、プラスチックフィルムの送り方向において、各ヒータを互いに印刷ピッチに対応する距離またはその数倍の距離を置いて配置し、各ヒータによってプラスチックフィルムを横シールするようにしてもよい。この場合、その上流側のヒータが第1構成ユニットであり、下流側のヒータは第2構成ユニットであってもよい。
【0013】
第2構成ユニットとしてパンチを使用し、プラスチックフィルムにノッチを形成するようにしてもよい。
【0014】
第2発明でも、横ヒータの下流側において、下流側光学センサが横ヒータから印刷ピッチに対応する距離またはその数倍の距離を置いて配置され、下流側光学センサによってプラスチックフィルムの印刷位置が検出される。さらに、第2発明によれば、下流側光学センサの下流側において、カッタが下流側光学センサから印刷ピッチに対応する距離またはその数倍の距離を置いて配置され、カッタによってプラスチックフィルムがカットされ、下流側ローラが下流側光学センサとカッタ間に配置され、下流側ローラによってプラスチックフィルムが送られる。さらに、上流側光学センサが横ヒータの上流側に配置され、上流側光学センサによってプラスチックフィルムの印刷位置が検出され、横ヒータと上流側光学センサ間において、テンションローラがプラスチックフィルムに係合し、そのテンションを受け、これによってテンションローラが移動し、移動量センサによってテンションローラの移動量が検出される。さらに、上流側ローラが上流側光学センサとテンションローラ間に配置され、上流側ローラによってプラスチックフィルムが送られる。さらに、複数のモータがそれと組み合わされ、各モータが横ヒータおよびカッタに設けられ、各モータによって横ヒータおよびカッタが移動し、位置検出手段によってその位置が検出される。さらに、制御装置が上流側および下流側光学センサ、移動量センサ、各モータおよび位置検出手段に接続され、上流側および下流側光学センサの検出信号にもとづき、制御装置によって上流側および下流側ローラが停止し、上流側および下流側光学センサとプラスチックフィルムの印刷位置にずれは生じない。さらに、印刷ピッチが変動したとき、移動量センサの検出信号および位置検出手段の検出信号にもとづき、制御装置によって各モータが制御され、横ヒータおよびカッタが移動し、その位置が調整され、横ヒータおよびカッタとプラスチックフィルムの印刷位置にずれは生じない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、この発明の実施例を説明する。
【0016】
図1はこの発明にかかる製袋機を示す。この製袋機は印刷柄のあるプラスチック袋を製造するためのものである。したがって、特許第4121722号公報のものと同様、一定の印刷ピッチ(a)をもって反復印刷された印刷柄を有するプラスチックフィルム1が印刷ピッチ(a)に対応する長さずつ間欠的に送られる。送りローラ2によってプラスチックフィルム1が送られることも同公報のものと同様である。さらに、横ヒータ3がプラスチックフィルム1の送り経路に沿って配置され、横ヒータ3によってプラスチックフィルム1が横シールされ、プラスチックフィルム1に横シール部分4が形成される。さらに、横ヒータ3の下流側において、カッタ5が横ヒータ3から印刷ピッチ(a)に対応する距離またはその数倍の距離を置いて配置され、カッタ5によってプラスチックフィルム1がカットされる。さらに、横ヒータ3の上流側および下流側において、上流側および下流側光学センサ6,7が横ヒータ3から印刷ピッチ(a)に対応する距離またはその数倍の距離を置いて配置され、上流側および下流側光学センサ6,7によってプラスチックフィルム1の印刷位置が検出される。
【0017】
この実施例では、上流側光学センサ6が横ヒータ3から印刷ピッチ(a)に対応する距離を置いて配置され、上流側光学センサ6の上流側において、縦ヒータがプラスチックフィルム1の送り経路に沿って配置されている。そして、縦ヒータがプラスチックフィルム1に押し付けられ、縦ヒータによってプラスチックフィルム1が縦シールされ、プラスチックフィルム1に縦シール部分8が形成される。さらに、横ヒータ3として複数のヒータが使用され、プラスチックフィルム1の送り方向Xにおいて、各ヒータ3が互いに印刷ピッチ(a)に対応する距離を置いて配置されており、各ヒータ3がプラスチックフィルム1に押し付けられ、各ヒータ3によってプラスチックフィルム1が横シールされる。さらに、横ヒータ3の下流側において、冷却部材9が横ヒータ3から印刷ピッチ(a)に対応する距離を置いて配置されており、プラスチックフィルム1の横シール後、その横シール部分4において、冷却部材9がプラスチックフィルム1に押し付けられ、冷却部材9によってプラスチックフィルム1が冷却される。さらに、冷却部材9の下流側において、下流側光学センサ7が冷却部材9から印刷ピッチ(a)に対応する距離を置いて配置され、その下流側において、パンチ10が下流側光学センサ7から所定距離(b)を置いて配置されている。そして、プラスチックフィルム1の縦シール部分8において、パンチ10がプラスチックフィルム1に押し付けられ、プラスチックフィルム1にノッチ11が形成される。さらに、プラスチックフィルム1の送りにともない、縦シール部分8において、スリッタ13によってプラスチックフィルム1がスリットされ、プラスチックフィルム1にスリット線14が形成される。さらに、パンチ10の下流側において、カッタ5が下流側光学センサ7から印刷ピッチ(a)の2倍の距離(2a)を置いて配置されている。したがって、下流側光学センサ7が横ヒータ3から印刷ピッチ(a)の2倍の距離(2a)を置いて配置され、パンチ10が横ヒータ3から所定の距離(2a+b)を置いて配置され、カッタ5が横ヒータ3から印刷ピッチ(a)の4倍の距離(4a)を置いて配置されているものである。
【0018】
したがって、この実施例では、横ヒータ3が第1構成ユニットであり、これがプラスチックフィルム1の送り経路に沿って配置される。さらに、第2構成ユニットとしてカッタ5が使用され、横ヒータ3の下流側において、カッタ5が横ヒータ3から印刷ピッチ(a)に対応する距離またはその数倍の距離を置いて配置されているものである。さらに、各ヒータ3のうち、その上流側のヒータ3が第1構成ユニットであり、下流側のヒータ3は第2構成ユニットである。そして、上流側のヒータ3の下流側において、下流側のヒータ3が上流側のヒータ3から印刷ピッチ(a)に対応する距離またはその数倍の距離を置いて配置される。さらに、第2構成ユニットとして冷却部材9およびパンチ10が使用され、横ヒータ3の下流側において、冷却部材9およびパンチ10が横ヒータ3から印刷ピッチ(a)に対応する距離またはその数倍の距離を置いて配置されているものである。
【0019】
プラスチックフィルム1の印刷位置については、上記公報のものと同様、下流側光学センサ7にマークセンサが使用され、プラスチックフィルム1の印刷位置にマーク12が付され、マークセンサ7によってそのマーク12が検出される。これによってプラスチックフィルム1の印刷位置が検出されるものである。上流側光学センサ6もマークセンサからなり、マークセンサ6によってプラスチックフィルム1のマーク12が検出され、これによってプラスチックフィルム1の印刷位置が検出されることは下流側光学センサ7と同様である。上流側および下流側光学センサ6,7によってプラスチックフィルム1の印刷位置を検出するとき、プラスチックフィルム1にマーク12を付さず、プラスチックフィルム1の印刷位置を直接検出するようにしてもよい。
【0020】
さらに、サーボモータ15が送りローラ2に連結され、サーボモータ16が縦ヒータ、横ヒータ3、冷却部材9およびカッタ5に連結され、エアシリンダ17がパンチ10に連結され、電磁弁がエアシリンダ17に接続され、制御装置18が各サーボモータ15,16、電磁弁および上流側および下流側光学センサ6,7に接続されている。そして、サーボモータ15によって送りローラ2が回転し、プラスチックフィルム1が送られるものである。さらに、上記公報のものと同様、下流側光学センサ7の検出信号にもとづき、制御装置18によって各サーボモータ15,16およびエアシリンダ17が制御され、送りローラ2およびプラスチックフィルム1が停止し、縦ヒータ、横ヒータ3、冷却部材9、パンチ10およびカッタ5が駆動され、プラスチックフィルム1が縦シール、横シールおよび冷却され、ノッチ11が形成され、プラスチックフィルム1がカットされる。したがって、印刷柄の所定位置でプラスチックフィルム1が横シールされ、冷却される。さらに、印刷柄の所定位置でノッチ11が形成され、印刷柄の所定位置でプラスチックフィルム1がカットされる。
【0021】
さらに、上流側のヒータ3が第1構成ユニットであり、下流側のヒータ3は第2構成ユニットであることは前述したとおりである。第2構成ユニットとして冷却部材9、パンチ10およびカッタ5が使用されていることも前述したとおりであるが、この製袋機では、図2および図3に示すように、駆動モータ19が第1および第2構成ユニットのうち、いずれか1つの構成ユニットを除く他の構成ユニットまたはすべての構成ユニットに設けられ、これによってその構成ユニットが可動ユニット化され、プラスチックフィルム1の送り方向Xにおいて、駆動モータ19によって可動ユニットが移動し、位置検出手段によってその位置が検出される。さらに、制御装置18が駆動モータ19および位置検出手段に接続される。
【0022】
この実施例では、各ヒータ3、冷却部材9、パンチ10およびカッタ5にそれぞれ駆動モータ19および位置検出手段が設けられている。そして、たとえば、各ヒータ3、冷却部材9、パンチ10およびカッタ5にそれぞれピニオン20および駆動軸21が設けられ、ピニオン20が駆動軸21に固定され、ラック22にかみ合わされている。ラック22はフレーム23に形成されており、プラスチックフィルム1の送り方向にのびる。さらに、駆動モータ19がギヤヘッド24のギヤ、カップリング25および駆動軸21に連結され、ピニオン20に連結されており、駆動モータ19によってピニオン20を回転させ、プラスチックフィルム1の送り方向Xにおいて、ピニオン20およびラック22によって各ヒータ3、冷却部材9、パンチ10およびカッタ5を移動させることができる。したがって、駆動モータ19がすべての構成ユニットに設けられ、これによってその構成ユニットが可動ユニット化されているものである。駆動モータ19はパルスモータからなる。位置検出手段については、たとえば、図4に示すように、複数のヘッド26がロッド27に沿って移動するテンポソニック磁歪式直線変位センサにおいて、位置検出手段として各ヘッド26が使用され、各ヘッド26が各ヒータ3、冷却部材9、パンチ10およびカッタ5に取り付けられる。ロッド27はプラスチックフィルム1の送り方向Xにのびる。したがって、各ヘッド26が各ヒータ3、冷却部材9、パンチ10およびカッタ5と一体的に移動し、各ヘッド26によってその位置が検出される。
【0023】
さらに、この実施例では、付加モータが上流側光学センサ6に設けられている。付加モータは駆動モータ19と同様のもので、パルスモータからなる。さらに、各ヒータ3、冷却部材9、パンチ10およびカッタ5と同様、ピニオンおよび駆動軸が上流側光学センサ6に設けられ、ピニオンが駆動軸に固定され、ラック22にかみ合わされている。ラック22は各ヒータ3、冷却部材9、パンチ10、カッタ5および上流側センサ6に共通のものである。さらに、付加モータがピニオンに連結されており、付加モータによってピニオンが回転し、プラスチックフィルム1の送り方向において、ピニオンおよびラック22によって上流側光学センサ6が移動し、付加検出手段によってその位置が検出される。付加検出手段はロッド27に沿って移動するヘッドからなり、ヘッドが上流側光学センサ6に取り付けられ、ロッド27は各ヒータ3、冷却部材9、パンチ10、カッタ5および上流側光学センサ6に共通である。さらに、制御装置18が付加モータおよび付加検出手段に接続されている。
【0024】
そして、この実施例では、下流側光学センサ7の検出信号にもとづき、制御装置18によって送りローラ2が停止し、プラスチックフィルム1が停止し、下流側光学センサ7とプラスチックフィルム1の印刷位置にずれは生じない。さらに、プラスチックフィルム1の印刷ピッチ(a)が変動したとき、プラスチックフィルム1の停止後、制御装置18によって付加モータが制御され、上流側光学センサ6が移動し、その光学センサ6がプラスチックフィルム1の印刷位置を追跡する。
【0025】
たとえば、プラスチックフィルム1に伸びが生じ、プラスチックフィルム1の印刷ピッチ(a)が増大したとき、下流側光学センサ7によってプラスチックフィルム1の印刷位置が検出され、その検出信号にもとづき、制御装置18によって送りローラ2が停止し、プラスチックフィルム1が停止するが、その前、上流側光学センサ6によってプラスチックフィルム1の印刷位置は検出されない。この場合、制御装置18によって付加モータが制御され、上流側光学センサ6がその上流側に移動し、プラスチックフィルム1の印刷位置を追跡する。反対に、プラスチックフィルム1の印刷ピッチ(a)が減少すると、プラスチックフィルム1が停止する前、上流側光学センサ6によってプラスチックフィルム1の印刷位置が検出される。この場合、制御装置18によって付加モータが制御され、上流側光学センサ6がその下流側に移動し、プラスチックフィルム1の印刷位置を追跡する。
【0026】
さらに、移動した光学センサ6によってプラスチックフィルム1の印刷位置が検出されたとき、その検出信号にもとづき、制御装置18によって付加モータが停止し、移動した光学センサ6が停止し、移動した光学センサ6とプラスチックフィルム1の印刷位置にずれは生じない。そして、付加検出手段によって光学センサ6の位置が検出され、付加検出手段の検出信号にもとづき、制御装置18によって移動した光学センサ6の移動量が演算され、上流側および下流側光学センサ6,7間の印刷ピッチ(4a)の変動量(4d)が演算される。
【0027】
したがって、上流側および下流側光学センサ6,7の検出信号にもとづき、制御装置18によって上流側および下流側光学センサ6,7間の印刷ピッチ(4a)の変動量(4d)が演算されるものである。さらに、その演算値および位置検出手段の検出信号にもとづき、制御装置18によって各駆動モータ19が制御され、各ヒータ3、冷却部材9、パンチ10およびカッタ5が移動し、その位置が調整され、各ヒータ3、冷却部材9、パンチ10およびカッタ5とプラスチックフィルム1の印刷位置にずれは生じない。
【0028】
要するに、この実施例では、制御装置18によって送りローラ2を停止させ、下流側光学センサ7とプラスチックフィルム1の印刷位置にずれが生じないようにし、それを基準点として使用するものである。その後、制御装置18によって上流側光学センサ6を移動させ、停止させ、上流光学センサ6とプラスチックフィルム1の印刷位置にずれが生じないようにする。さらに、上流側および下流側光学センサ6,7間の印刷ピッチ(4a)の変動量(4d)によって変動した印刷ピッチ(a+d)を演算し、その印刷ピッチ(a+d)にもとづき、制御装置18によって各ヒータ3、冷却部材9、パンチ10およびカッタ5を移動させ、その位置を調整する。そして、冷却部材9、各ヒータ3および上流側光学センサ6を下流側光学センサ7から印刷ピッチに対応する距離(a+d)、その2倍の距離(2a+2d)、3倍の距離(3a+3d)および4倍の距離(4a+4d)を置いて配置し、その距離の比率(1:2:3:4)を一定に保つ。さらに、パンチ10を下流側光学センサ7から最初の距離(b)ではなく、印刷ピッチ(a+d)を加味した距離(b(4a+4d)/4a=b+bd/a)を置いて配置し、カッタ5を下流側光学センサ7から印刷ピッチの2倍の距離(2a+2d)を置いて配置し、その距離の比率を一定に保つ。これによって各ヒータ3、冷却部材9、パンチ10、カッタ5および上流側光学センサ6とプラスチックフィルム1の印刷位置にずれが生じないようにするものである。
【0029】
その後、制御装置18、サーボモータ16およびシリンダ17によって縦ヒータ、横ヒータ3、冷却部材9、パンチ10およびカッタ5が駆動され、プラスチックフィルム1が縦シール、横シールおよび冷却され、ノッチ11が形成され、プラスチックフィルム1がカットされる。したがって、印刷ピッチが変動しても、プラスチックフィルム1を的確に横シールし、的確に冷却することができる。ノッチ11を的確に形成し、プラスチックフィルム1を的確にカットすることもできる。
【0030】
しかも、この製袋機の場合、上流側および下流側光学センサ6,7を横ヒータ3の上流側および下流側に配置すればよい。各ヒータ3、冷却部材9、パンチ10およびカッタ5にそれぞれ専用の光学センサおよび制御装置を設ける必要はない。さらに、各ヒータ3、冷却部材9、パンチ10およびカッタ5にそれぞれ駆動モータ19を設け、付加モータを上流側光学センサ6に設ける必要があるが、駆動モータ19および付加モータはパルスモータであり、そのコストは低い。駆動モータ19および付加モータに他のシンクロナスモータまたはリバーシブルモータを使用してもよい。そのコストも低い。位置検出手段は各可動ユニットの位置を検出することができるものであればよく、そのコストも低い。付加検出手段も同様である。したがって、製袋機のコストを最小限にとどめることができる。専用の光学センサおよび制御装置の設置スペースの問題もない。
【0031】
各駆動軸21にそれぞれハンドル28を設け、各ハンドル28によって各ピニオン20を回転させ、各可動ユニットを移動させ、その位置を調整することができるようにしてもよい。
【0032】
なお、プラスチックフィルム1の間欠送り毎に、制御装置18によって上流側光学センサ6を移動させ、プラスチックフィルム1の印刷位置を追跡させてもよいが、何回かの送り毎に、制御装置18によって上流側光学センサ6を移動させるようにしてもよい。さらに、移動毎に、移動した光学センサ6によってプラスチックフィルム1の印刷位置が検出されるようにしてもよいが、何回か移動したとき、その光学センサ6によってプラスチックフィルム1の印刷位置が検出されるようにしてもよい。
【0033】
さらに、プラスチックフィルム1の印刷ピッチ(a)が増大したとき、プラスチックフィルム1の停止前、下流側光学センサ7によってプラスチックフィルム1の印刷位置は検出されないが、その前の印刷位置の検出後、プラスチックフィルム1が停止するまでの間、プラスチックフィルム1は印刷ピッチ(a)の変動量(4d)に関係する長さだけ送られる。一方、印刷ピッチ(a)が減少したとき、プラスチックフィルム1の停止前、下流側光学センサ7によってプラスチックフィルム1の印刷位置が検出され、その後、プラスチックフィルム1が停止するまでの間、プラスチックフィルム1は印刷ピッチ(a)の変動量(4d)に関係する長さだけ送られる。したがって、サーボモータ15のロータリエンコーダによってその送り長さを測定し、上流側および下流側光学センサ6,7の検出信号および送り長さの測定値にもとづき、制御装置18によってプラスチックフィルム1の印刷ピッチ(a)の変動量を演算することもできる。
【0034】
この実施例では、付加モータを上流側光学センサ6に設けたものを説明したが、下流側光学センサ7に設け、付加モータによって下流側光学センサ7を移動させ、位置検出手段によってその位置を検出するようにしてもよい。さらに、制御装置18を付加モータおよび位置検出手段に接続する。そして、上流側光学センサ6の検出信号にもとづき、制御装置18によって送りローラ2を停止させ、上流側光学センサ6とプラスチックフィルム1の印刷位置にずれが生じないようにし、それを基準点として使用する。その後、制御装置18によって下流側光学センサ7を移動させ、停止させ、下流側光学センサ7とプラスチックフィルム1の印刷位置にずれが生じないようにする。さらに、上流側および下流側光学センサ6,7間の印刷ピッチ(4a)の変動量(4b)によって変動した印刷ピッチ(a+d)を演算し、その印刷ピッチ(a+d)にもとづき、制御装置18によって各ヒータ3、冷却部材9、パンチ10およびカッタ5を移動させ、その位置を調整する。そして、各ヒータ3、冷却部材9および下流側光学センサ7を上流側光学センサ6から印刷ピッチ(a+d)に対応する距離、その2倍の距離(2a+2d)に対応する距離、3倍の距離(3a+3d)および4倍の距離(4a+4d)を置いて配置し、その距離の比率(1:2:3:4)を一定に保つ。さらに、パンチ10を上流側光学センサ6から印刷ピッチ(a+d)を加味した距離を置いて配置し、カッタ5を上流側光学センサ6から印刷ピッチの6倍の距離(6a+6d)を置いて配置し、その距離の比率を一定に保つようにしてもよい。
【0035】
付加モータを上流側および下流側光学センサ6,7に設け、付加モータによって上流側および下流側光学センサ6,7を移動させ、位置検出手段によってその位置を検出するようにしてもよい。さらに、制御装置18を付加モータおよび位置検出手段に接続する。そして、まず、上流側または下流側光学センサ6,7の検出信号にもとづき、制御装置18によって送りローラ2を停止させ、たとえば、カッタ5とプラスチックフィルム1の印刷位置にずれが生じないようにし、それを基準点として使用する。その後、制御装置によって上流側および下流側光学センサ6,7を移動させ、移動させた光学センサ6,7によってプラスチックフィルム1の印刷位置が検出されたとき、その検出信号にもとづき、制御装置18によって付加モータを停止させ、移動させた光学センサ6,7を停止させ、移動させた光学センサ6,7とプラスチックフィルム1の印刷位置にずれが生じないようにする。そして、位置検出手段の検出信号にもとづき、制御装置18によって上流側および下流側光学センサ6,7間の印刷ピッチの変動量を演算する。さらに、制御装置18によって各ヒータ3、冷却部材9およびパンチ10を移動させ、その位置を調整するようにしてもよい。この場合、駆動モータ19によってカッタ5を移動させる必要はなく、駆動モータ19をカッタ5に設ける必要はない。制御装置18によって送りローラ2を停止させ、上流側または下流側のヒータ3とプラスチックフィルム1の印刷位置にずれが生じないようにし、それを基準点として使用してもよい。この場合、駆動モータ19を上流側または下流側のヒータ3に設ける必要はない。冷却部材9とプラスチックフィルム1の印刷位置にずれが生じないようにし、それを基準点として使用してもよい。この場合、駆動モータ19を冷却部材9に設ける必要はない。
【0036】
第2構成ユニットとしてパンチを使用し、横ヒータ3の下流側ではなく、上流側において、パンチを横ヒータ3から印刷ピッチ(a)に対応する距離またはその数倍の距離を置いて配置し、プラスチックフィルム1にノッチを形成するようにする。そして、制御装置によってパンチを移動させ、その位置を調整するようにしてもよい。
【0037】
図5は他の実施例を示す。この実施例でも、図1の実施例と同様、横ヒータ3の下流側において、下流側光学センサ7が横ヒータ3からプラスチックフィルム1の印刷ピッチに対応する距離またはその数倍の距離を置いて配置されており、下流側光学センサ7によってプラスチックフィルム1の印刷位置が検出される。さらに、下流側光学センサ7の下流側において、カッタ5が下流側光学センサ7からプラスチックフィルム1の印刷ピッチに対応する距離またはその数倍の距離を置いて配置され、カッタ5によってプラスチックフィルム1がカットされ、下流側ローラ2が下流側センサ7とカッタ5間に配置され、下流側ローラ2によってプラスチックフィルム1が送られる。さらに、上流側光学センサ6が横ヒータ3の上流側に配置され、上流側光学センサ6によってプラスチックフィルム1の印刷位置が検出される。さらに、横ヒータ3と上流側光学センサ6間において、テンションローラ29がプラスチックフィルム1に係合し、そのテンションを受け、これによってテンションローラ29が移動し、上昇および下降する。そして、移動量センサ30によってテンションローラ29の移動量が検出される。さらに、上流側ローラ31が上流側光学センサ6とテンションローラ29間に配置され、上流側ローラ31によってプラスチックフィルム1が送られる。
【0038】
さらに、図5の実施例では、複数の駆動モータが製袋機と組み合わされ、各駆動モータが横ヒータ3、冷却部材9、パンチ10およびカッタ5に設けられており、各駆動モータによって横ヒータ3、冷却部材9、パンチ10およびカッタ5が移動し、位置検出手段によってその位置が検出される。さらに、サーボモータが下流側送りローラ2に連結され、他のモータが上流側送りローラ22に連結されており、制御装置が上流側および下流側光学センサ6,7、サーボモータ、他のモータ、移動量センサ21および各駆動モータおよび位置検出手段に接続されている。
【0039】
そして、下流側光学センサ7の検出信号にもとづき、制御装置およびサーボモータによって下流側ローラ2が停止し、下流側光学センサ7とプラスチックフィルム1の印刷位置にずれは生じない。さらに、上流側光学センサ6の検出信号にもとづき、制御装置および他のモータによって上流側ローラ22が停止し、上流側光学センサ6とプラスチックフィルム1の印刷位置にずれは生じない。したがって、印刷ピッチが変動したとき、それによってテンションローラ29が移動し、移動量センサ30によってテンションローラ29の移動量が検出される。そして、移動量センサ30および位置検出手段の検出信号にもとづき、制御装置によって各駆動モータが制御され、横ヒータ3、冷却部材9、パンチ10およびカッタ5が移動し、その位置が調整され、横ヒータ3、冷却部材9、パンチ10およびカッタ5とプラスチックフィルム1の印刷位置にずれは生じない。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】この発明の実施例を示す説明図である。
【図2】図1の製袋機の横ヒータを示す側面図である。
【図3】図2の横ヒータの正面図である。
【図4】図1の製袋機の位置検出手段を示す側面図である。
【図5】他の実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0041】
1 プラスチックフィルム
2 送りローラ
3 横ヒータ
5 カッタ
6 上流側センサ
7 下流側センサ
9 冷却部材
10 パンチ
11 ノッチ
18 制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一定の印刷ピッチをもって反復印刷された印刷柄を有するプラスチックフィルムを前記印刷ピッチに対応する長さずつ間欠的に送り、前記印刷柄に対する所定位置で前記プラスチックフィルムを横シールする製袋機であって、
横ヒータからなり、前記プラスチックフィルムの送り経路に沿って配置され、前記プラスチックフィルムを横シールする第1構成ユニットと、
前記第1構成ユニットの上流側または下流側において、前記第1構成ユニットから前記印刷ピッチに対応する距離またはその数倍の距離を置いて配置され、前記プラスチックフィルムに処理を施す第2構成ユニットと、
前記横ヒータの上流側および下流側において、前記横ヒータから前記印刷ピッチに対応する距離またはその数倍の距離を置いて配置され、前記プラスチックフィルムの印刷位置を検出する上流側および下流側光学センサと、
前記第1および第2構成ユニットのうち、いずれか1つの構成ユニットを除く他の構成ユニットまたはすべての構成ユニットに設けられ、その構成ユニットを可動ユニット化し、前記プラスチックフィルムの送り方向において、可動ユニットを移動させる駆動モータと、
前記可動ユニットの位置を検出する位置検出手段と、
前記上流側および下流側光学センサ、前記駆動モータおよび前記位置検出手段に接続され、前記印刷ピッチが変動したとき、前記上流側および下流側光学センサの検出信号にもとづき、前記上流側および下流側光学センサ間の印刷ピッチの変動量を演算し、その演算値および前記位置検出手段の検出信号にもとづき、前記駆動モータを制御し、前記可動ユニットを移動させ、その位置を調整し、前記第1および第2構成ユニットと前記プラスチックフィルムの印刷位置にずれが生じないようにする制御装置とからなる製袋機。
【請求項2】
さらに、前記上流側または下流側光学センサに設けられ、前記プラスチックフィルムの送り方向において、前記上流側または下流側光学センサを移動させる付加モータを備え、 前記制御装置が前記付加モータに接続され、前記制御装置によって前記付加モータが制御され、前記上流側または下流側光学センサが移動し、その光学センサが前記プラスチックフィルムの印刷位置を追跡するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の製袋機。
【請求項3】
さらに、移動した光学センサによって前記プラスチックフィルムの印刷位置が検出されたとき、その検出信号にもとづき、前記制御装置によって前記付加モータが停止し、移動した光学センサが停止し、移動した光学センサと前記プラスチックフィルムの印刷位置にずれが生じないようにしたことを特徴とする請求項2に記載の製袋機。
【請求項4】
前記第2構成ユニットは前記プラスチックフィルムをカットするカッタであることを特徴とする請求項1に記載の製袋機。
【請求項5】
前記横ヒータは複数のヒータからなり、前記プラスチックフィルムの送り方向において、各ヒータが互いに前記印刷ピッチに対応する距離またはその数倍の距離を置いて配置され、前記各ヒータによって前記プラスチックフィルムが横シールされ、その上流側のヒータが前記第1構成ユニットであり、下流側のヒータは前記第2構成ユニットであることを特徴とする請求項1に記載の製袋機。
【請求項6】
前記第2構成ユニットは前記プラスチックフィルムにノッチを形成するパンチであることを特徴とする請求項1に記載の製袋機。
【請求項7】
一定の印刷ピッチをもって反復印刷された印刷柄を有するプラスチックフィルムを前記印刷ピッチに対応する長さずつ間欠的に送り、前記印刷柄に対する所定位置で前記プラスチックフィルムを横シールする製袋機であって、
前記プラスチックフィルムの送り経路に沿って配置され、前記プラスチックフィルムを横シールする横ヒータと、
前記横ヒータの下流側において、前記横ヒータから前記印刷ピッチに対応する距離またはその数倍の距離を置いて配置され、前記プラスチックフィルムの印刷位置を検出する下流側光学センサと、
前記下流側光学センサの下流側において、前記下流側光学センサから前記印刷ピッチに対応する距離またはその数倍の距離を置いて配置され、前記プラスチックフィルムをカットするカッタと、
前記下流側光学センサと前記カッタ間に配置され、前記プラスチックフィルムを送る下流側ローラと、
前記横ヒータの上流側に配置され、前記プラスチックフィルムの印刷位置を検出する上流側光学センサと、
前記横ヒータと前記上流側光学センサ間において、前記プラスチックフィルムに係合し、そのテンションを受け、移動するテンションローラと、
前記テンションローラの移動量を検出する移動量センサと、
前記上流側光学センサと前記テンションローラ間に配置され、前記プラスチックフィルムを送る上流側ローラと、
前記横ヒータおよび前記カッタに設けられ、前記プラスチックフィルムの送り方向において、前記横ヒータおよび前記カッタを移動させる複数のモータと、
前記横ヒータおよび前記カッタの位置を検出する位置検出手段と、
前記上流側および下流側光学センサ、前記移動量センサ、前記各モータおよび前記位置検出手段に接続され、前記上流側および下流側光学センサの検出信号にもとづき、前記上流側および下流側ローラを停止させ、前記上流側および下流側光学センサと前記プラスチックフィルムの印刷位置がずれないようにし、さらに、前記印刷ピッチが変動したとき、前記移動量センサおよび前記位置検出手段の検出信号にもとづき、前記各モータを制御し、前記横ヒータおよび前記カッタを移動させ、その位置を調整し、前記横ヒータおよび前記カッタと前記プラスチックフィルムの印刷位置にずれが生じないようにする制御装置とからなる製袋機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−105186(P2010−105186A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−276745(P2008−276745)
【出願日】平成20年10月28日(2008.10.28)
【出願人】(000110192)トタニ技研工業株式会社 (31)
【Fターム(参考)】