説明

複合装置

【課題】複合装置においてユーザが利用している機能に関する障害の認識を容易にすること。
【解決手段】複合装置100は、プリント装置150、スキャン装置151、ファックス装置152及び通信装置153で実行される複数の機能を有し、これらのプリント装置150、スキャン装置151、ファックス装置152及び通信装置153で発生している障害を検出する障害検出部140と、プリント装置150、スキャン装置151、ファックス装置152又は通信装置153で実行される機能が選択された場合に、選択された機能を実行する装置に生じている障害に対応する障害メッセージを、操作パネル装置110に表示させる表示制御部141とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合装置に関し、特に、複合装置に生ずる障害を表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ、スキャナ及びファックス等の複数の機能を有する複合装置においては、自装置に発生している障害を示す情報及びこのような障害への対処方法を示す情報を表示部に表示する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、複合装置に複数の障害が発生した場合に、複数の障害が発生していることを示す情報を表示部に表示し、ユーザの指示に応じて、各障害に対する対処方法の一覧を表示部に表示する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−331196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、複合装置に発生している複数の障害に対処するための複数の対処方法が一覧として表示部に表示されるため、ユーザの必要とする機能を使用するために必要となる対処方法を、ユーザが把握することが困難であった。
例えば、複合装置のコピー機能を利用しているユーザは、コピー機能の実行に関連のないファックス機能を実行する装置で発生している障害を示す情報やこのような障害への対処方法を示す情報を必要としない場合があり、ファックス機能に関連するこれらの情報が表示部に表示されることは、かえってユーザの操作の妨げとなることもある。
そこで、本発明は、複合装置においてユーザが利用している機能に関する障害の認識を容易にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するため、本発明は、
複数の機能を有する複合装置であって、
表示部と、
前記複合装置に発生している障害を検出する障害検出部と、
前記複数の機能のうち一の機能が選択された場合に、前記一の機能を実行する装置に生じている障害に対応する障害メッセージ情報を選択して、選択された障害メッセージ情報で示される障害メッセージを前記表示部に表示させる表示制御部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
以上のように、本発明によれば、ユーザが利用している機能を実行する装置に発生した障害の認識が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施の形態1に係る複合装置を示す概略的なブロック図である。
【図2】実施の形態1における操作パネル装置を示す概略構成図である。
【図3】実施の形態1における機能一覧情報テーブルを示す概略図である。
【図4】実施の形態1における障害一覧情報テーブルを示す概略図である。
【図5】実施の形態1における障害情報テーブルを示す概略図である。
【図6】実施の形態1における復旧方法情報テーブルを示す概略図である。
【図7】実施の形態1における制御装置のハードウェア構成を示す概略的なブロック図である。
【図8】実施の形態1における障害発生時又は障害復旧時の処理を示すフローチャートである。
【図9】(A)及び(B)は、実施の形態1において、機能選択キーが押圧された際の画面例を示す概略図である。
【図10】実施の形態1において、機能選択キーが押圧された際の処理を示すフローチャートである。
【図11】実施の形態1において、ステータスキーが押圧された際の処理を示すフローチャートである。
【図12】実施の形態1において、障害メッセージ及び復旧メッセージを表示する処理を示すフローチャートである。
【図13】(A)〜(C)は、実施の形態1において、ステータスキーが押圧された際の画面例を示す概略図である。
【図14】実施の形態2に係る複合装置を示す概略的なブロック図である。
【図15】実施の形態2における障害集計情報テーブルを示す概略図である。
【図16】実施の形態2における障害発生時又は障害復旧時の処理を示すフローチャートである。
【図17】(A)及び(B)は、実施の形態2において機能選択キーが押圧された際の画面例を示す概略図である。
【図18】実施の形態2において障害メッセージ及び復旧メッセージを表示する処理を示すフローチャートである。
【図19】(A)〜(D)は、実施の形態2において、ステータスキーが押圧された際の画面例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施の形態1.
図1は、本発明における実施の形態1に係る複合装置100を示す概略的なブロック図である。図示するように、複合装置100は、操作パネル装置110と、制御装置130と、プリント装置150と、スキャン装置151と、ファックス装置152と、通信装置153とを備える。
【0009】
制御装置130は、入力受付部131と、機能判断部132と、機能情報記憶部133と、機能一覧情報記憶部134と、表示画面情報記憶部135と、障害検出情報記憶部136と、障害一覧情報記憶部137と、障害情報記憶部138と、復旧方法情報記憶部139と、障害検出部140と、表示制御部141とを備える。
【0010】
図2は、操作パネル装置110の概略構成図である。図示するように、操作パネル装置110は、表示部111と、入力部120と、操作パネル制御部121とを備える。表示部111は、例えばLCDで構成されている。入力部120は、コピーキー112と、スキャンキー113と、プリントキー114と、ファックスキー115と、ステータスキー116と、選択キー117と、決定キー118と、開始キー119とを備える。ここで、本実施の形態においては、コピーキー112と、スキャンキー113と、プリントキー114と、ファックスキー115と、ステータスキー116と、選択キー117と、決定キー118と、開始キー119は、それぞれが個別のハードウェアキーとなっている。
【0011】
コピーキー112は、複合装置100のコピー機能を選択する際に押圧される入力キーであって、コピーキー112が押圧されると、表示部111にコピー機能画面が表示される。スキャンキー113は、複合装置100のスキャナ機能を選択する際に押圧される入力キーであって、スキャンキー113が押圧されると、表示部111にスキャナ機能画面が表示される。プリントキー114は、複合装置100のプリンタ機能を選択する際に押圧される入力キーであって、プリントキー114が押圧されると、表示部111にプリンタ機能画面が表示される。ファックスキー115は、複合装置100のファックス機能を選択する際に押圧される入力キーであって、ファックスキー115が押圧されると、表示部111にファックス機能画面が表示される。
ここで、コピーキー112、スキャンキー113、プリントキー114及びファックスキー115を機能選択キーという。
【0012】
ステータスキー116は、複合装置100の障害関連情報を表示する指示を入力する際に押圧される入力キーであって、ステータスキー116が押圧されると、表示部111にステータス画面が表示される。選択キー117は、表示部111に表示される画面や当該画面の選択項目を、上方向、下方向、左方向又は右方向に移動させる際に押圧される入力キーである。決定キー118は、表示部111に表示される画面に配置される選択項目を選択する際に押圧される入力キーである。開始キー119は、コピーキー112、スキャンキー113、プリントキー114又はファックスキー115で選択された機能を実行させる際に押圧される入力キーである。
【0013】
操作パネル制御部121は、これらの入力キー112〜119が押圧されたことを検知すると、それぞれの入力キー112〜119が押圧されたこと(入力されたこと)を示すキー信号KSを制御装置130の入力受付部131(図1参照)に送る。但し、選択キー117が押圧された場合には、選択キー117が押圧されたことの代わりに、選択キー117において押圧された方向(上、下、左又は右)を示すキー信号KSを制御装置130の入力受付部131(図1参照)に送る。
【0014】
コピーキー112、スキャンキー113、プリントキー114、ファックスキー115、ステータスキー116及び開始キー119には、LED(Light Emitting Diode)等の発光部材が備えられている。そして、制御装置130の表示制御部141(図1参照)から、これらの入力キーを特定した点灯指示信号NS又は消灯指示信号FSが発せられ、これに応じて、操作パネル制御部121が、特定された入力キーの発光部材の点灯又は消灯を制御する。
【0015】
操作パネル制御部121はまた、制御装置130の表示制御部141(図1参照)から送られてくる表示データDDで示される画面を表示部111に表示する処理を制御する。
【0016】
入力受付部131は、操作パネル装置110より送られてくるキー信号KSを受け取り、受け取ったキー信号KSより押圧された(入力された)入力キー又は押圧された(入力された)方向を示す情報を抽出し、抽出した情報を入力キー情報KDとして機能判断部132に送る。
【0017】
機能判断部132は、入力受付部131から送られてくる入力キー情報KDを表示制御部141に送る。
また、機能判断部132は、入力受付部131から送られてくる入力キー情報KDが、選択機能キー(コピーキー112、スキャンキー113、プリントキー114又はファックスキー115(図2参照))の押圧を示す情報である場合には、機能情報記憶部133に記憶されている選択機能情報SDを更新する。例えば、機能判断部132は、機能情報記憶部133に記憶されている選択機能情報を、これらの入力キーで選択された機能を示す選択機能情報に置き換えることにより、機能情報記憶部133に記憶されている選択機能情報SDを更新する。
【0018】
機能判断部132は、所定の場合には、機能情報記憶部133に記憶されている選択機能情報SDを、機能が選択されていないことを示す選択機能情報SDに更新する。例えば、機能判断部132は、入力受付部131から送られてくる入力キー情報KDが開始キー119の押圧を示すものである場合、入力受付部131から送られてくる入力キー情報KDがステータスキー116の押圧を示すものである場合、又は表示制御部141より消去指示情報EDを受けた場合には、機能情報記憶部133に記憶されている選択機能情報SDを、機能が選択されていないことを示す選択機能情報SDに更新する。
【0019】
機能情報記憶部133は、コピーキー112、スキャンキー113、プリントキー114又はファックスキー115(図2参照)を用いて選択された機能を示す、又はこれらの機能が選択されていないことを示す選択機能情報SDを記憶する。
【0020】
機能一覧情報記憶部134には、複合装置100が有する機能と、当該機能を実行する装置とを示す機能一覧情報が記憶される。例えば、図3に示す機能一覧情報テーブル134aが機能一覧情報記憶部134に記憶される。
【0021】
図示するように、機能一覧情報テーブル134aは、機能列134bと、装置行134cと、フラグ格納領域134dとを有する。
機能列134bには、複合装置100が有する機能を示す機能情報が格納される。
装置行134cには、複合装置100が有する機能を実行する装置を示す装置特定情報が格納される。
フラグ格納領域134dには、機能列134bと、装置行134cと、により特定される欄に、当該機能列134bで示される機能を、当該装置行134cで示される装置が実行するか否かを示すフラグ情報が格納される。例えば、フラグ情報として第1の値「1」が格納されている場合には、「1」の値が格納されている欄に対応する機能列134bで示される機能を、「1」の値が格納されている欄に対応する装置行134cで示される装置が実行することを示す。一方、フラグ情報として第2の値「0」が格納されている場合には、「0」の値が格納されている欄に対応する機能列134bで示される機能を、「0」の値が格納されている欄に対応する装置行134cで示される装置が実行しないことを示す。
ここで、装置が機能を実行するか否かは、当該装置に障害が生じた場合に、当該機能の実行に影響を及ぼすか否かで判断すればよい。
【0022】
図1に戻り、表示画面情報記憶部135には、操作パネル装置110の表示部111に表示する画面の画像データが格納される。
【0023】
障害検出情報記憶部136には、複合装置100の機能を実現する装置で発生している障害を検出するための障害検出情報が記憶される。この障害検出情報は、例えば、プリント装置150、スキャン装置151、ファックス装置152及び通信装置153の各装置に備えられているセンサー等の障害検知部(図示せず)から送られてくる障害検知情報DSに含まれる障害検知部識別情報DSIと、当該障害検知部識別情報DSIが送られてきた場合の障害を識別するための障害識別情報ERIとを有する障害検出情報テーブル(図示せず)の形で記憶される。
【0024】
障害一覧情報記憶部137には、複合装置100で発生する可能性のある障害の一覧を記憶する。この障害一覧情報は、障害の識別情報と、当該障害が発生したときに利用者に対して伝えるべきメッセージと、当該メッセージを表示する優先度と、当該障害が発生する装置とからなる。障害一覧情報は、例えば図4に示される障害一覧情報テーブル137aの形で記憶される。
図示するように、障害一覧情報テーブル137aは、障害識別情報欄137bと、障害メッセージ欄137cと、優先度欄137dと、装置欄137eとを有する。
障害識別情報欄137bには、複合装置100で発生し得る障害を識別する識別情報である障害識別情報ERIが格納される。
障害メッセージ欄137cには、障害識別情報欄137bに格納されている障害識別情報ERIで識別される障害が発生した場合に、表示部111(図2参照)に表示する障害メッセージを示す障害メッセージ情報が格納される。
優先度欄137dには、障害識別情報欄137bに格納されている障害識別情報ERIで識別される障害が発生した場合に、障害メッセージ欄137cに格納されている障害メッセージ情報を表示する優先度を示す優先度情報が格納される。
装置欄137eには、障害識別情報欄137bに格納されている障害識別情報ERIで識別される障害が発生した装置を示す装置特定情報が格納される。
【0025】
図1に戻り、障害情報記憶部138には、障害検出部140で検出された障害に対応する障害情報が記憶される。障害情報は、障害一覧情報記憶部137に格納されている障害一覧情報のうちの、障害検出部140で検出された障害に対応する部分からなるものであり、例えば図5に示される障害情報テーブル138aの形で記憶される。
図示するように、障害情報テーブル138aは、障害検出部140で検出された障害を識別する障害識別情報欄138bと、障害メッセージ欄138cと、優先度欄138dと、装置欄138eとを有する。そして、これらの欄には、障害一覧情報テーブル137a(図4参照)に格納されている情報のうちの、障害検出部140により検出された障害の障害識別情報ERIが障害識別情報欄137bに格納されているレコードの、障害識別情報欄137b、障害メッセージ欄137c、優先度欄137d及び装置欄137eのそれぞれに格納されている情報と同じ内容の情報が格納されている。
【0026】
図1に戻り、復旧方法情報記憶部139には、複合装置100で発生する障害の各々について、当該障害への対処方法(当該障害からの復旧方法)を示す復旧方法情報が記憶される。復旧方法情報は、例えば図6に示される復旧方法情報テーブル139aの形で記憶される。
図示するように、復旧方法情報テーブル139aは、障害識別情報欄139bと、復旧メッセージ欄139cとを有する。
障害識別情報欄139bには、複合装置100で発生し得る障害を識別する障害識別情報ERIが格納される。
復旧メッセージ欄139cには、障害識別情報欄139bに格納されている障害識別情報ERIで識別される障害が発生した場合に、表示部111(図2参照)に表示する復旧メッセージを示す復旧メッセージ情報が格納される。
【0027】
障害検出部140は、複合装置100の機能を実現する装置、本実施の形態では、プリント装置150、スキャン装置151、ファックス装置152及び通信装置153に発生している障害を検出する。例えば、障害検出部140は、プリント装置150、スキャン装置151、ファックス装置152及び通信装置153から送られてくる障害検知情報DSから障害検知部識別情報DSIを抽出する。そして、障害検出部140は、障害検出情報記憶部136に記憶されている障害検出情報を参照することにより、抽出した障害検知部識別情報DSIに対応する障害識別情報ERIを取得する。
【0028】
障害検出部140は、障害一覧情報記憶部137に記憶されている障害一覧情報テーブル137aにおいて、障害検出情報記憶部136から取得した障害識別情報ERIが障害識別情報欄137bに格納されているレコードから、障害メッセージ情報、優先度情報及び装置特定情報を取得し、障害識別情報ERIと、取得したこれらの情報を、障害情報記憶部138に記憶されている障害情報テーブル138aの障害識別情報欄138b、障害メッセージ欄138c、優先度欄138d及び装置欄138eにそれぞれ格納する。
【0029】
また、障害検出部140は、複合装置100で生じていた障害から復旧した場合には、障害情報記憶部138に記憶されている障害情報テーブル138aにおいて、復旧により検知されなくなった障害に対応する障害識別情報ERIが障害識別情報欄138bに格納されているレコードを削除する。
例えば、障害検出部140は、プリント装置150、スキャン装置151、ファックス装置152及び通信装置153から送られてきた障害検知情報DSから抽出した障害検知部識別情報DSIをメモリ140M内に保持しておく。そして、障害検出部140は、保持しておいた障害検知部識別情報DSIを含む障害検知情報DSがこれらの装置から送信されなくなった場合には、送信されなくなった障害検知情報DSから抽出された障害検知部識別情報DSIに対応する障害識別情報ERIを、障害検出情報記憶部136に記憶されている障害検出情報テーブル(図示せず)から取得する。このようにして取得した障害識別情報ERIが、復旧により検知されなくなった障害に対応する障害識別情報ERIとなる。
【0030】
障害検出部140は、障害情報記憶部138に記憶されている障害情報テーブル138aを更新した場合には、表示制御部141に、障害更新情報TDを送る。
【0031】
表示制御部141は、機能判断部132から受け取った入力キー情報KDに対応する処理を行う。
【0032】
例えば、表示制御部141は、機能判断部132から受け取った入力キー情報KDが、選択機能キー、即ち、コピーキー112、スキャンキー113、プリントキー114又はファックスキー115(図2参照)の押圧を示す情報である場合には、機能一覧情報記憶部134に記憶されている機能一覧情報テーブル134a(図3参照)において、これらの入力キーの押圧により選択された機能を実行する装置を示す装置特定情報を取得する。ここで、表示制御部141は、機能一覧情報テーブル134a(図3参照)において、選択機能キーの押圧により選択された機能示す機能情報が機能列134bに格納されている行を特定し、特定した行のフラグ格納領域134dの欄に「1」のフラグ情報が格納されている列における装置行134cに格納されている装置特定情報を取得する。
表示制御部141は、障害情報記憶部138に記憶されている障害情報テーブル138a(図5参照)において、機能一覧情報テーブル134aから取得した装置特定情報を装置欄138eに格納しているレコードがない場合には、機能判断部132から受け取った入力キー情報KDで示される入力キーに対応する機能画面の画像データを、表示画面情報記憶部135から取得する。そして、表示制御部141は、表示画面情報記憶部135から取得した画像データの予め定められた領域に、機能を実行する装置に障害がないこと(正常であること)を示す情報を追加することで画像データDDを生成する。そして、表示制御部141は、生成した画像データDDを操作パネル装置110に送る。
【0033】
一方、表示制御部141は、障害情報記憶部138に記憶されている障害情報テーブル138a(図5参照)において、機能一覧情報テーブル134aから取得した装置特定情報を装置欄138eに格納しているレコードがある場合には、このようなレコードの障害メッセージ欄138cに格納されている障害メッセージ情報を取得する。表示制御部141は、機能判断部132から受け取った入力キー情報KDで示される入力キーに対応する機能画面の画像データを、表示画面情報記憶部135から取得する。そして、表示制御部141は、表示画面情報記憶部135から取得した画像データの予め定められた領域に、障害情報テーブル138a(図5参照)から取得した障害メッセージ情報を追加することで画像データDDを生成する。そして、表示制御部141は、生成した画像データDDを操作パネル装置110に送る。
この結果操作パネル装置110の表示部111に、障害メッセージ情報で示される障害メッセージが表示される。
このように、表示制御部141は、コピーキー112、スキャンキー113、プリントキー114又はファックスキー115の押圧により、これら複数の機能のうち一の機能が選択された場合に、該一の機能を実行する装置に生じている障害に対応する障害メッセージ情報のみを選択して、該選択された障害メッセージ情報で示される障害メッセージを操作パネル部110の表示部111に表示させる。
【0034】
なお、表示制御部141は、障害情報記憶部138に記憶されている障害情報テーブル138a(図5参照)において、機能一覧情報テーブル134aから取得した装置特定情報を装置欄138eに格納しているレコードが複数ある場合には、このようなレコードのうち、優先度欄138dに格納されている優先度情報で示される優先度が最も高い値を示すレコードから障害メッセージ情報を取得する。
また、優先度情報で示される優先度が最も高い値を示すレコードが複数ある場合には、表示画面情報記憶部135から取得した画像データの予め定められた領域に、障害情報テーブル138a(図5参照)から取得した複数の障害メッセージ情報のそれぞれを追加することでそれぞれの画像データDDを生成する。そして、表示制御部141は、生成したそれぞれの画像データDDを操作パネル装置110に送る。
そして、操作パネル装置110では、操作パネル制御部121が、送られてきた画像データDDで示される画面を表示部111に交互に(循環的に)トグル表示する。例えば、障害メッセージの対象となった機能を選択するコピーキー112、スキャンキー113、プリントキー114又はファックスキー115の押圧により、これらの画面を交互に(循環的に)トグル表示する。
なお、優先度情報で示される優先度が最も高い値を示すレコードが複数ある場合には、所定のレコード、例えば、障害情報テーブル138aにおいてより上方に位置するレコードから障害メッセージ情報を取得するようにしてもよい。
【0035】
表示制御部141は、機能判断部132から受け取った入力キー情報KDが、ステータスキー116(図2参照)の押圧を示す情報である場合には、ステータス画面の画像データを、表示画面情報記憶部135から取得する。そして、表示制御部141は、障害情報テーブル138a(図5参照)にレコードがないときには、表示画面情報記憶部135から取得した画像データの予め定められた領域に、障害がないことを(正常であること)を示す情報を追加することで画像データDDを生成する。そして、表示制御部141は、生成した画像データDDを操作パネル装置110に送る。
【0036】
一方、表示制御部141は、機能判断部132から受け取った入力キー情報KDが、ステータスキー116(図2参照)の押圧を示す情報である場合には、障害情報テーブル138a(図5参照)にレコードがあるときには、このようなレコードの障害メッセージ欄138cに格納されている障害メッセージ情報を取得する。表示制御部141は、ステータス画面の画像データを表示画面情報記憶部135から取得する。そして、表示制御部141は、表示画面情報記憶部135から取得した画像データの予め定められた領域に、障害情報テーブル138a(図5参照)から取得した障害メッセージ情報を追加することにより画像データDDを生成する。そして、表示制御部141は、生成した画像データDDを操作パネル装置110に送る。
なお、表示制御部141は、障害情報記憶部138に記憶されている障害情報テーブル138a(図5参照)においてレコードが複数ある場合には、このようなレコードのうち、優先度欄138dに格納されている優先度情報で示される優先度がより高い値を示すレコードから取得された障害メッセージ情報が、より優先して表示されるように、画像データDDを生成する。例えば、優先度情報で示される優先度がより高い値を示すレコードから取得された障害メッセージ情報が、予め定められた領域においてより上方の位置に表示されるように画像データDDを生成する。ここで、優先度情報で示される優先度の値が同じレコードが複数ある場合には、所定のレコード、例えば、障害情報テーブル138aにおいてより上方に位置するレコードから取得された障害メッセージ情報がより上方に表示されるようにすればよい。
【0037】
表示制御部141は、機能判断部132から受け取った入力キー情報KDが、選択キー117(図2参照)の押圧により移動する方向を示す情報である場合には、表示部111に表示される画面又は当該画面の選択項目の選択を、入力キー情報KDで示される方向(上方向、下方向、左方向又は右方向)に移動させた際の画像データDDを表示画面情報記憶部135から取得する。そして、表示制御部141は、取得した画像データDDを操作パネル装置110に送る。
【0038】
表示制御部141は、機能判断部132から受け取った入力キー情報KDが、決定キー118(図2参照)の押圧を示す情報である場合には、決定キー118の押圧により決定された処理を行うように、決定キー118の押圧により決定された処理を行うプリント装置150、スキャン装置151、ファックス装置152又は通信装置153等に指示を出す。例えば、表示制御部141は、決定キー118の押圧により選択された機能のキャンセルが決定された場合には、機能情報記憶部133に消去指示情報EDを送る。
また、表示制御部141は、機能判断部132から受け取った入力キー情報KDが、開始キー119(図2参照)の押圧を示す情報である場合には、開始キー119の押圧により開始することが指示されたプリント装置150、スキャン装置151、ファックス装置152又は通信装置153に開始指示を出す。
【0039】
プリント装置150は、複合装置100のプリンタ機能を実行する装置である。スキャン装置151は、複合装置100のスキャナ機能を実行する装置である。ファックス装置152は、複合装置100のファックス機能を実行する装置である。通信装置153は、複合装置100と、図示しないネットワークとの間の通信を実行する装置である。
なお、プリント装置150、スキャン装置151、ファックス装置152及び通信装置153は、それぞれが複合装置100の一部をなすものであり、互いに独立して形成されていてもよく、また、それぞれが共用する部品を有していてもよい。
プリント装置150、スキャン装置151、ファックス装置152及び通信装置153のそれぞれには、それぞれの装置の障害を検知するためのセンサー等の障害検知部(図示せず)が設けられている。この障害検知部は、それぞれの装置の障害を検知すると、自検知部を識別するための障害検知部識別情報DSIを有する障害検知情報DSを障害検出部140に送るようにされている。
【0040】
図7は、制御装置130のハードウェア構成を示す概略的なブロック図である。図示するように、複合装置100は、複合装置100は、操作パネル装置110と、制御装置130と、プリント装置150と、スキャン装置151と、ファックス装置152と、通信装置153とを備え、制御装置130は、CPU(Central Processing Unit)160と、RAM(Random Access Memory)161と、ROM(Read Only Memory)162と、により構成されている。
例えば、図1に示す、入力受付部131、機能判断部132、表示制御部141及び障害検出部140は、ROM162に記憶されているプログラムをCPU160で実行することで実現することができる。表示画面情報記憶部135、機能一覧情報記憶部134、障害検出情報記憶部136、障害一覧情報記憶部137及び復旧方法情報記憶部139は、ROM162に所定のデータを記憶することで実現することができる。機能情報記憶部133及び障害情報記憶部138は、RAM161に所定のデータを記憶することで実現することができる。
【0041】
図8は、実施の形態1における障害発生時又は障害復旧時の処理を示すフローチャートである。
まず、障害検出部140が、プリント装置150、スキャン装置151、ファックス装置152又は通信装置153における障害の発生又は障害からの復旧を検知すると、障害検出部140は、障害情報記憶部138に記憶されている障害情報テーブル138aを更新する(S10)。そして、障害検出部140は、障害情報テーブル138a(図5参照)を更新した場合には、表示制御部141に対して障害更新情報TDを送る。
【0042】
障害検出部140から障害更新情報TDを受けた表示制御部141は、プリント装置150、スキャン装置151、ファックス装置152又は通信装置153で、障害が発生しているか否かを確認する(S11)。そして、表示制御部141は、障害が発生している場合(ステップS11でYes)にはステップS12の処理に進み、障害が発生していない場合(ステップS11でNo)にはステップS13の処理に進む。
【0043】
ステップS12では、表示制御部141は、ステータスキー116(図2参照)を点灯する処理を行う。例えば、表示制御部141は、ステータスキー116を特定した点灯指示信号NSを操作パネル装置110に送ることで、操作パネル装置110の操作パネル制御部121(図2参照)は、ステータスキー116に備えられている発光部材を点灯させる。そして、表示制御部141は、ステップS14の処理に進む。
なお、操作パネル装置110の操作パネル制御部121(図2参照)は、ステータスキー116に備えられている発光部材が既に点灯されている場合には、この発光部材が点灯されている状態を維持する。
【0044】
ステップS13では、表示制御部141は、ステータスキー116(図2参照)を消灯する処理を行う。例えば、表示制御部141は、ステータスキー116を特定した消灯指示信号FSを操作パネル装置110に送ることで、操作パネル装置110の操作パネル制御部121は、ステータスキー116に備えられている発光部材を消灯させる。そして、表示制御部141は、ステップS16の処理に進む。
なお、操作パネル装置110の操作パネル制御部121(図2参照)は、ステータスキー116に備えられている発光部材が既に消灯されている場合には、この発光部材が消灯されている状態を維持する。
【0045】
ステップS14では、表示制御部141は、機能情報記憶部133に記憶されている選択機能情報SDを参照することにより、機能選択キーが押圧されて、既に、機能が選択されているか否かを判断する。そして、表示制御部141は、既に機能が選択されている場合(ステップS14でYes)にはステップS15に進み、未だ機能が選択されていない場合(ステップS14でNo)には処理を終了する。
【0046】
ステップS15では、表示制御部141は、既に選択されている機能を実行する装置に障害が発生しているか否かを判断する。
例えば、表示制御部141は、機能一覧情報記憶部134に記憶されている機能一覧情報テーブル134a(図3参照)において、機能情報記憶部133に記憶されている選択機能情報SDで示される機能を実行する装置を示す装置特定情報を取得する。次に、表示制御部141は、障害情報記憶部138に記憶されている障害情報テーブル138a(図5参照)において、取得した装置特定情報を装置欄138eに格納しているレコードがある場合には、既に選択されている機能を実行する装置に障害が発生していると判断する。一方、表示制御部141は、取得した装置特定情報を装置欄138eに格納しているレコードがない場合には、既に選択されている機能を実行する装置に障害が発生していないと判断する。
そして、表示制御部141は、既に選択されている機能を実行する装置に障害が発生していないと判断した場合(ステップS15でNo)にはステップS16に進み、既に選択されている機能を実行する装置に障害が発生していると判断した場合(ステップS15でYes)にはステップS18に進む。
【0047】
ステップS16では、表示制御部141は、開始キー119(図2参照)を点灯する処理を行う。例えば、表示制御部141は、開始キー119を特定した点灯指示信号NSを操作パネル装置110に送ることで、操作パネル装置110の操作パネル制御部121(図2参照)は、開始キー119に備えられている発光部材を点灯させる。そして、表示制御部141は、ステップS17の処理に進む。
なお、操作パネル装置110の操作パネル制御部121(図2参照)は、開始キー119に備えられている発光部材が既に点灯されている場合には、この発光部材が点灯されている状態を維持する。
【0048】
ステップS17では、表示制御部141は、機能を実行する装置に障害がないこと(正常であること)を示す情報を有する機能画面の画像データDDを操作パネル装置110に送り、このような画像データDDによる機能画面を表示部111(図2参照)に表示させる。
例えば、表示制御部141は、ステップS14で既に選択されていることが確認された機能の画像データを、表示画面情報記憶部135から取得する。そして、表示制御部141は、取得した画像データの予め定められた領域に、機能を実行する装置に障害がないこと(正常であること)を示す情報を追加することで画像データDDを生成する。そして、表示制御部141は、生成した画像データDDを操作パネル装置110に送る。
【0049】
ここで、操作パネル装置110の表示部111(図2参照)には、例えば、図9(A)に示す機能画面170が表示される。機能画面170は、コピー機能が選択されている場合のコピー機能画面である。図示するように、機能画面170は、状態表示領域170aと、パラメータ表示領域170bとを有する。
状態表示領域170aには、機能を実行する装置に障害がないこと(正常であること)を示す情報として、「コピーできます」の文字列が表示されている。
パラメータ表示領域170bには、コピー機能を利用する際に、設定することのできるパラメータの選択項目が表示される。この選択項目は、選択キー117で方向を指示することにより、選択することができるようにされている。また、選択された項目は枠で囲まれ、ユーザが選択された項目を確認できるようにされている。
ここで、本実施の形態では、選択された項目を枠で囲むことにより、ユーザが選択された項目を確認できるようにしているが、例えば、選択された項目の背景と文字部分とを反転表示することにより、ユーザが選択された項目を確認できるようにしてもよい。
【0050】
一方、ステップS18では、表示制御部141は、開始キー119(図2参照)を消灯する処理を行う。例えば、表示制御部141は、開始キー119を特定した消灯指示信号FSを操作パネル装置110に送ることで、操作パネル装置110の操作パネル制御部121(図2参照)は、開始キー119に備えられている発光部材を消灯させる。そして、表示制御部141は、ステップS17の処理に進む。
なお、操作パネル装置110の操作パネル制御部121(図2参照)は、開始キー119に備えられている発光部材が既に消灯されている場合には、この発光部材が消灯されている状態を維持する。
【0051】
ステップS19では、表示制御部141は、機能を実行する装置に障害があることを示す情報を有する機能画面の画像データDDを操作パネル装置110に送り、このような画像データDDによる機能画面を表示部111(図2参照)に表示させる。
例えば、表示制御部141は、ステップS14において、障害情報記憶部138に記憶されている障害情報テーブル138a(図5参照)において、取得された装置特定情報を装置欄138eに格納しているレコードがあると判断された、当該レコードの障害メッセージ欄138cに格納されている障害メッセージ情報を取得する。
なお、このようなレコードが複数ある場合には、優先度欄138dに格納されている優先度情報で示される優先度の値が最も高いレコードから障害メッセージ情報を取得する。
そして、表示制御部141は、ステップS14で既に選択されていることが確認された機能の画像データを、表示画面情報記憶部135から取得する。
次に、表示制御部141は、取得された画像データの予め定められた領域に、取得された障害メッセージ情報を追加することで画像データDDを生成する。このようにして生成した画像データDDを、表示制御部141は、操作パネル装置110に送る。
なお、表示制御部141は、障害情報テーブル138aから取得した障害メッセージ情報が複数ある場合には、取得された障害メッセージ情報を各々含む画像データDDを操作パネル装置110に送り、これらの画像データDDによる機能画面を交代で(循環的に)表示部111にトグル表示させる。
例えば、ステップS19では、表示部111には、図9(B)に示す機能画面171が表示される。機能画面171は、コピー機能が選択されている場合のコピー機能画面である。図示するように、機能画面171は、状態表示領域171aと、パラメータ表示領域171bとを有する。
状態表示領域171aには、機能を実行する装置に障害があることを示す情報として、「シアントナー切れ」の障害メッセージ情報が表示されている。
なお、状態表示領域171aに表示される障害メッセージ情報は、障害情報記憶部138に記憶されている障害情報テーブル138a(図5参照)の障害メッセージ欄138cより取得されたものである。
ここで、状態表示領域171aに表示される障害メッセージ情報は、コピー機能に関連するもののみであり、スキャナ機能及びファックス機能に関連する障害メッセージは、これらの機能を実行する装置に障害が発生していても表示されない。
以上のように、選択された機能を実行する装置に発生した障害を表す障害メッセージ情報のみが選択され、選択された障害メッセージ情報で表される障害メッセージを含む画像が表示部111に表示される。
【0052】
図10は、実施の形態1において、機能選択キーが押圧された際の処理を示すフローチャートである。
コピーキー112、スキャンキー113、プリントキー114及びファックスキー115(図2参照)の何れかの機能選択キーが押圧されると、何れかのコピーキー112、スキャンキー113、プリントキー114及びファックスキー115が押圧されたことを示すキー信号KSが、操作パネル装置110から入力受付部131に送られる。このようなキー信号KSを受けた入力受付部131は、キー信号KSから押圧された(入力された)入力キーを示す情報を抽出して、入力キー情報KDとして機能判断部132に送る。このような入力キー情報KDを受信した機能判断部132は、入力キー情報KDで示される入力キーに応じて、機能情報記憶部133に記憶されている選択機能情報SDを更新する(S20)。また、機能判断部132は、入力受付部131から受けた入力キー情報KDを表示制御部141に送る。
【0053】
入力キー情報KDを受けた表示制御部141は、受け取った入力キー情報KDで示される入力キーに対応する機能画面の画像データを、表示画面情報記憶部135から取得して、取得した画像データDDを操作パネル装置110に送り、操作パネル装置110の表示部111に表示させる(S21)。
このとき、図9(A)に示すように、状態表示領域171aには障害がないこと(正常であること)を示すメッセージが表示されていてもよい。
また、図9(A)又は(B)に示す状態表示領域170a,171aには、障害がないこと(正常であること)を示すメッセージ及び障害が発生していることを示すメッセージのいずれも表示されないようにしてもよい。例えば、状態表示領域171aには、メッセージが無くてもよく、また、「準備中」や「障害確認中」等の障害の有無を特定しない他のメッセージが表示されてもよい。このようなメッセージについては、表示制御部141で表示画面情報記憶部135から取得した画像データに追加すればよい。
【0054】
次に、表示制御部141は、機能選択キーが押圧されることで選択された機能を実行する装置に障害が発生しているか否かを判断する(S22)。そして、表示制御部141は、選択された機能を実行する装置に障害が発生していないと判断した場合(ステップS22でNo)にはステップS23に進み、既に選択されている機能を実行する装置に障害が発生していると判断した場合(ステップS22でYes)にはステップS25に進む。
【0055】
ステップS23では、表示制御部141は、開始キー119(図2参照)を点灯する処理を行う。そして、表示制御部141は、ステップS24の処理に進む。ステップS24では、表示制御部141は、機能を実行する装置に障害がないこと(正常であること)を示す情報を有する機能画面の画像データDDを操作パネル装置110に送り、このような画像データDDによる機能画面を表示部111(図2参照)に表示させる。
【0056】
一方、ステップS25では、表示制御部141は、開始キー119(図2参照)を消灯する処理を行う。そして、表示制御部141は、ステップS26の処理に進む。ステップS26では、表示制御部141は、機能を実行する装置に障害があることを示す情報を有する機能画面の画像データDDを操作パネル装置110に送り、このような画像データDDによる機能画面を表示部111(図2参照)に表示させる。
【0057】
図11は、実施の形態1において、ステータスキー116が押圧された際の処理を示すフローチャートである。
ステータスキー116(図2参照)が押圧されると、ステータスキー116が押圧されたことを示すキー信号KSが、操作パネル装置110から入力受付部131に送られる。このようなキー信号KSを受けた入力受付部131は、キー信号KSから押圧された(入力された)ステータスキー116を示す情報を抽出して、入力キー情報KDとして機能判断部132に送る。このような入力キー情報KDを受信した機能判断部132は、入力キー情報KDで示されるステータスキー116に応じて、機能情報記憶部133に記憶されている選択機能情報SDを更新する(S30)。ここでは、選択機能情報SDは、選択された機能がないことを示すものに更新される。また、機能判断部132は、入力受付部131から受けた入力キー情報KDを表示制御部141に送る。
【0058】
入力キー情報KDを受けた表示制御部141は、受け取った入力キー情報KDで示されるステータスキー116に対応するステータス画面の画像データを、表示画面情報記憶部135から取得して、取得した画像データDDを操作パネル装置110に送り、操作パネル装置110の表示部111に表示させる(S31)。
このとき、ステータス画面には、障害がないこと(正常であること)を示すメッセージが表示されてもよい。
また、ステータス画面には、障害がないこと(正常であること)を示すメッセージ及び障害が発生していることを示すメッセージのいずれも表示されないようにすることもできる。例えば、ステータス画面には、メッセージが無くてもよく、また、「準備中」や「障害確認中」等の障害の有無を特定しない他のメッセージが表示されてもよい。このようなメッセージについては、表示画面情報記憶部135から取得した画像データに表示制御部141が追加すればよい。
【0059】
次に、表示制御部141は、開始キー119(図2参照)を消灯する処理を行う(S32)。そして、表示制御部141は、障害メッセージ及び復旧メッセージを表示する処理を行う(S33)。なお、ステップS33の障害メッセージ及び復旧メッセージを表示する処理については、図12を用いて詳細に説明する。
【0060】
図12は、障害メッセージ及び復旧メッセージを表示する処理を示すフローチャートである。
まず、表示制御部141は、ステータス画面を表示部111に表示させる(S40)。
ここで、表示制御部141は、障害情報記憶部138に記憶されている障害情報テーブル138a(図5参照)にレコードがないときには、表示制御部141は、表示画面情報記憶部135から取得した画像データの予め定められた領域に、障害が発生していないことを示すメッセージ情報を追加して、このようなメッセージ情報が追加された画像データDDを操作パネル装置110に送ることで、操作パネル装置110の表示部111に画像データDDに対応するステータス画面を表示させる。表示制御部141は、例えば、図13(A)に示すステータス画面172を表示部111に表示させる。図示するように、ステータス画面172の障害表示領域172aには、障害が発生していないことを示す「障害はありません」のメッセージが表示される。
一方、表示制御部141は、障害情報テーブル138a(図5参照)にレコードがあるときには、このようなレコードの障害メッセージ欄138cに格納されている障害メッセージ情報を取得する。そして、表示制御部141は、表示画面情報記憶部135から取得したステータス画面の画像データの予め定められた領域に、障害情報テーブル138a(図5参照)から取得した障害メッセージ情報を追加することにより画像データDDを生成する。そして、表示制御部141は、生成した画像データDDを操作パネル装置110に送り、操作パネル装置110の表示部111に画像データDDに対応するステータス画面を表示させる。表示制御部141は、例えば、図13(B)に示すステータス画面173を表示部111に表示させる。図示するように、ステータス画面173の障害表示領域173aには、障害情報テーブル138a(図5参照)から取得された障害メッセージ情報で示される障害メッセージが一覧表示される。
なお、障害メッセージについては、プリンタ機能、スキャナ機能、ファックス機能に分けて表示するようにしてもよい。
【0061】
次に、表示制御部141は、次の動作を指示するイベントが発生するまで待機する(S41)。そして、表示制御部141は、このようなイベントが発生した場合には、ステップS42の処理に進む。
ステップS42では、表示制御部141は、発生したイベントが障害一覧を再表示するイベントであるか否かを判断する。例えば、表示制御部141は、障害検出部140から障害更新通知を受けた場合には、発生したイベントが障害一覧を再表示するイベントであると判断する。
そして、表示制御部141は、発生したイベントが障害一覧を再表示するイベントであると判断した場合(ステップS42でYes)にはステップS40の処理に戻り、発生したイベントが障害一覧を再表示するイベントではないと判断した場合(ステップS42でNo)にはステップS43の処理に進む。
【0062】
ステップS43では、表示制御部141は、発生したイベントがステータス画面を終了するイベントであるか否かを判断する。例えば、機能選択キーが押圧されて、機能判断部132から受け取った入力キー情報KDが機能選択キーの押圧を示すものである場合には、表示制御部141は、発生したイベントがステータス画面を終了するイベントであると判断する。
そして、表示制御部141は、発生したイベントがステータス画面を終了するイベントであると判断した場合(ステップS43でYes)には処理を終了し、発生したイベントがステータス画面を終了するイベントではないと判断した場合(ステップS43でNo)にはステップS44の処理に進む。
【0063】
ステップS44では、表示制御部141は、発生したイベントが障害復旧方法を表示するイベントであるか否かを判断する。例えば、表示制御部141は、例えば、図13(B)に示すステータス画面173において、障害表示領域173aに表示された障害メッセージが選択されて、選択キー117の右方向に対応する位置が押圧され、このような右方向を示す入力キー情報KDを機能判断部132から受け取った場合には、発生したイベントが障害復旧方法を表示するイベントであると判断する。
そして、表示制御部141は、発生したイベントが障害復旧方法を表示するイベントである場合(ステップS44でYes)にはステップS44の処理に進み、発生したイベントが障害復旧方法を表示するイベントではない場合(ステップS44でNo)にはステップS41の処理に戻る。
【0064】
ステップS45では、表示制御部141は、障害復旧方法を表示する障害復旧方法表示画面を表示部111に表示させる。
例えば、表示制御部141は、ステータス画面において選択された障害メッセージを示す障害メッセージ情報に対応する障害識別情報ERIを障害情報記憶部138に記憶されている障害情報テーブル138aから取得し、取得した障害識別情報ERIに対応する復旧メッセージ情報を復旧方法情報記憶部139に記憶されている復旧メッセージ情報テーブル139aから取得する。
そして、表示制御部141は、表示画面情報記憶部135から取得した障害復旧方法表示画面の画像データの予め定められた各々の領域に、取得した復旧メッセージ情報とステータス画面において選択された障害メッセージを示す障害メッセージ情報を追加することにより画像データDDを生成する。そして、表示制御部141は、生成した画像データDDを操作パネル装置110に送り、操作パネル装置110の表示部111に画像データDDに対応する障害復旧方法表示画面を表示させる。表示制御部141は、例えば、図13(C)に示す障害復旧方法表示画面174を表示部111に表示させる。図示するように、障害復旧方法表示画面174の障害メッセージ表示領域174aには、ステータス画面において選択された障害メッセージが表示され、障害復旧メッセージ表示領域174bには、復旧メッセージ情報テーブル139aから取得された復旧メッセージ情報で示される復旧メッセージが表示される。
【0065】
次に、表示制御部141は、次の動作を指示するイベントが発生するまで待機する(S46)。そして、表示制御部141は、このようなイベントが発生した場合には、ステップS47の処理に進む。
【0066】
ステップS47では、表示制御部141は、発生したイベントが障害一覧を再表示するイベントであるか否かを判断する。そして、表示制御部141は、発生したイベントが障害一覧を再表示するイベントであると判断した場合(ステップS47でYes)にはステップS40の処理に戻り、発生したイベントが障害一覧を再表示するイベントではないと判断した場合(ステップS47でNo)にはステップS48の処理に進む。
【0067】
ステップS48では、表示制御部141は、発生したイベントがステータス画面を終了するイベントであるか否かを判断する。そして、表示制御部141は、発生したイベントがステータス画面を終了するイベントであると判断した場合(ステップS48でYes)には処理を終了し、発生したイベントがステータス画面を終了するイベントではないと判断した場合(ステップS48でNo)にはステップS46の処理に戻る。
【0068】
以上のように、本実施の形態によれば、機能選択キーが押圧された場合に、押圧された機能選択キーに対応する機能を実行する装置に生じている障害を示す情報が操作パネル装置110に表示されるため、表示された障害を復旧することにより、押圧された機能選択キーに対応する機能を実行することができるようになる。
また、複合装置100に生じている全ての障害を示す情報を表示させたい場合には、ステータスキー116を押圧すればよい。
従って、複合装置100の機能を実行したい場合と、複合装置100のメンテナンスをしたい場合と、でそれぞれ必要な範囲において障害を示す情報に基づくメッセージが表示されるため、複合装置100を効率的に使用することができる。
【0069】
実施の形態2.
図14は、本発明における実施の形態2に係る複合装置200を示す概略的なブロック図である。図示するように、複合装置200は、操作パネル装置110と、制御装置230と、プリント装置150と、スキャン装置151と、ファックス装置152と、通信装置153とを備える。本実施の形態における複合装置200は、実施の形態1とほぼ同様の構成を有するが、制御装置230が異なっている。
【0070】
制御装置230は、入力受付部131と、機能判断部132と、機能情報記憶部133と、機能一覧情報記憶部134と、表示画面情報記憶部135と、障害検出情報記憶部136と、障害一覧情報記憶部137と、障害情報記憶部138と、復旧方法情報記憶部139と、障害検出部240と、表示制御部241と、障害集計部242と、障害集計情報記憶部243とを備える。本実施の形態における制御装置230は、実施の形態1と同様に構成されているが、障害検出部240及び表示制御部241での処理が異なっており、また、障害集計部242及び障害集計情報記憶部243がさらに備えられている点で異なっている。
【0071】
本実施の形態における障害検出部240は、実施の形態1と同様の処理を行うが、障害情報記憶部138に記憶されている障害情報テーブル138aを更新した場合には、表示制御部241及び障害集計部242に、障害更新情報TDを送る点で異なっている。
【0072】
障害集計部242は、障害情報記憶部138に記憶されている障害情報を参照することにより、複合装置200で生じている障害を、複合装置200の機能を実行する装置毎に分類して、各々の装置毎に障害の数を集計した障害集計情報を生成して障害集計情報記憶部243に記憶する。
ここで、障害集計部242は、障害集計部242より障害更新情報TDを受けた場合に、障害集計情報を生成する処理を行う。
【0073】
障害集計情報記憶部243には、複合装置200で生じている障害を、複合装置200の機能を実行する装置毎に分類して、各々の装置毎に障害の件数を集計した障害集計情報が記憶される。障害集計情報は、例えば、図15に示す障害集計情報テーブル243aの形で記憶される。図示するように、障害集計情報テーブル243aは、装置欄243bと、件数欄243cとを有する。
【0074】
装置欄243bには、複合装置200が有する機能を実行する装置を示す装置特定情報が格納される。
件数欄243cには、装置欄243bで示される装置特定情報で識別される装置に生じている障害の件数を示す件数情報が格納される。
【0075】
本実施形態における表示制御部241は、実施の形態1と同様の処理を行うが、ステータスキー116(図2)が押圧された場合の処理が異なっている。
表示制御部241は、機能判断部132から受け取った入力キー情報KDが、ステータスキー116(図2参照)の押圧を示す情報である場合には、表示画面情報記憶部135からステータス画面の画像データを取得する。そして、表示制御部241は、取得したステータス画面の画像データの予め定められた各々の領域に、障害集計情報記憶部243に記憶されている障害集計情報テーブル243aの各レコードから取得された装置特定情報及び件数情報を追加することで、画像データDDを生成する。そして、表示制御部241は、生成した画像データDDを操作パネル装置110に送る。
【0076】
図16は、実施の形態2における障害発生時又は障害復旧時の処理を示すフローチャートである。
まず、障害検出部240が、プリント装置150、スキャン装置151、ファックス装置152又は通信装置153における障害の発生又は障害からの復旧を検知すると、障害検出部140は、障害情報記憶部138に記憶されている障害情報テーブル138aを更新する(S10)。そして、障害検出部240は、障害情報テーブル138aを更新した場合には、表示制御部241及び障害集計部242に対して障害更新情報TDを送る。
【0077】
障害更新情報TDを受けた障害集計部242は、障害情報記憶部138に記憶されている障害情報テーブル138a(図5参照)の装置欄138eに格納されている装置特定情報の数を、各々の装置(プリント装置150、スキャン装置151、ファックス装置152及び通信装置153)毎に集計することで、各々の装置毎の故障の件数情報を取得する。そして、障害集計部242は、各々の装置を示す装置特定情報毎に、取得した件数情報を対応付けた障害集計情報テーブル243aを生成し、障害集計情報記憶部243に既に記憶されているテーブルと置き換えることで、障害集計情報を更新する(S51)。
【0078】
また、障害検出部240から障害更新情報TDを受けた表示制御部241は、プリント装置150、スキャン装置151、ファックス装置152又は通信装置153で、障害が発生しているか否かを確認する(S52)。そして、表示制御部241は、障害が発生している場合(ステップS52でYes)にはステップS53の処理に進み、障害が発生していない場合(ステップS52でNo)にはステップS54の処理に進む。
【0079】
ステップS53では、表示制御部241は、ステータスキー116(図2参照)を点灯する処理を行う。そして、表示制御部241は、ステップS55の処理に進む。
なお、操作パネル装置110の操作パネル制御部121(図2参照)は、ステータスキー116に備えられている発光部材が既に点灯されている場合には、この発光部材が点灯されている状態を維持する。
【0080】
ステップS54では、表示制御部241は、ステータスキー116(図2参照)を消灯する処理を行う。そして、表示制御部241は、ステップS57の処理に進む。
なお、操作パネル装置110の操作パネル制御部121(図2参照)は、ステータスキー116に備えられている発光部材が既に消灯されている場合には、この発光部材が消灯されている状態を維持する。
【0081】
ステップS55では、表示制御部241は、機能情報記憶部133を参照することにより、機能選択キーが押圧されて、既に機能が選択されているか否かを判断する。そして、表示制御部241は、既に機能が選択されている場合(ステップS55でYes)にはステップS56に進み、未だ機能が選択されていない場合(ステップS55でNo)には処理を終了する。
【0082】
ステップS56では、表示制御部241は、既に選択されている機能を実行する装置に障害が発生しているか否かを判断する。そして、表示制御部241は、既に選択されている機能を実行する装置に障害が発生していないと判断した場合(ステップS56でNo)にはステップS57に進み、既に選択されている機能を実行する装置に障害が発生していると判断した場合(ステップS56でYes)にはステップS59に進む。
【0083】
ステップS57では、表示制御部241は、開始キー119(図2参照)を点灯する処理を行う。
なお、操作パネル装置110の操作パネル制御部121(図2参照)は、開始キー119に備えられている発光部材が既に点灯されている場合には、この発光部材が点灯されている状態を維持する。
【0084】
ステップS58では、表示制御部241は、機能を実行する装置に障害がないこと(正常であること)を示す情報を有する機能画面の画像データDDを操作パネル装置110に送り、このような画像データDDによる機能画面を表示部111(図2参照)に表示させる。
【0085】
ここで、操作パネル装置110の表示部111(図2参照)には、例えば、図17(A)に示す機能画面270が表示される。機能画面270は、ファックス機能が選択されている場合のファックス機能画面である。図示するように、機能画面270は、状態表示領域270aと、パラメータ表示領域270bとを有する。
状態表示領域270aには、機能を実行する装置に障害がないこと(正常であること)を示す情報として、「ファックス送信できます」の文字列が表示されている。
パラメータ表示領域270bには、ファックス機能を利用する際に、設定することのできるパラメータの選択項目が表示される。この選択項目は、選択キー117(図2参照)で方向を指示することにより、選択することができるようにされている。また、選択された項目は枠で囲まれ、ユーザが選択された項目を確認することができるようにされている。
【0086】
一方、ステップS59では、表示制御部241は、開始キー119(図2参照)を消灯する処理を行う。
なお、操作パネル装置110の操作パネル制御部121(図2参照)は、開始キー119に備えられている発光部材が既に消灯されている場合には、この発光部材が消灯されている状態を維持する。
【0087】
ステップS60では、表示制御部241は、機能を実行する装置に障害があることを示す情報を有する機能画面の画像データDDを操作パネル装置110に送り、このような画像データDDによる機能画面を表示部111(図2参照)に表示させる。
【0088】
例えば、ステップS60では、表示部111には、図17(B)に示す機能画面271が表示される。機能画面271は、ファックス機能が選択されている場合のファックス機能画面である。図示するように、機能画面271は、状態表示領域271aと、パラメータ表示領域271bとを有する。
状態表示領域271aには、機能を実行する装置に障害があることを示す情報として、「コミュニケーションエラー」の障害メッセージが表示されている。
なお、状態表示領域271aに表示される障害メッセージは、障害情報記憶部138に記憶されている障害情報テーブル138a(図5参照)の障害メッセージ欄138cより取得された障害メッセージ情報で示されるものである。
【0089】
図18は、実施の形態2において障害メッセージ及び復旧メッセージを表示する処理を示すフローチャートである。
まず、表示制御部241は、集計情報を表示したステータス画面を表示部111に表示させる(S40)。
ここで、表示制御部241は、表示画面情報記憶部135からステータス画面の画像データを取得する。そして、表示制御部241は、取得したステータス画面の画像データの予め定められた各々の領域に、障害集計情報記憶部243に記憶されている障害集計情報テーブル243aの各レコードから取得された装置特定情報及び件数情報を追加することで、画像データDDを生成する。そして、表示制御部241は、生成した画像データDDを操作パネル装置110に送ることで、操作パネル装置110の表示部111に画像データDDに対応するステータス画面を表示させる。
ここで、表示制御部241は、例えば、図19(A)に示すステータス画面272を表示部111に表示させる。図示するように、障害集計情報記憶部243に記憶されている障害集計情報テーブル243a(図15参照)の各レコードから取得された装置特定情報及び件数情報が予め定められた表示形式に加工されて、表示される。
【0090】
次に、表示制御部241は、次の動作を指示するイベントが発生するまで待機する(S71)。そして、表示制御部241は、このようなイベントが発生した場合には、ステップS72の処理に進む。
ステップS72では、表示制御部241は、発生したイベントが集計情報を再表示するイベントであるか否かを判断する。例えば、表示制御部241は、障害検出部140から障害更新通知TDを受けた場合には、発生したイベントが集計情報を再表示するイベントであると判断する。
そして、表示制御部241は、発生したイベントが集計情報を再表示するイベントであると判断した場合(ステップS72でYes)にはステップS70の処理に戻り、発生したイベントが障害一覧を再表示するイベントではないと判断した場合(ステップS72でNo)にはステップS73の処理に進む。
【0091】
ステップS73では、表示制御部241は、発生したイベントがステータス画面を終了するイベントであるか否かを判断する。例えば、機能選択キーが押圧されて、機能判断部132から受け取った入力キー情報KDが機能選択キーの押圧を示すものである場合には、表示制御部241は、発生したイベントがステータス画面を終了するイベントであると判断する。
そして、表示制御部241は、発生したイベントがステータス画面を終了するイベントであると判断した場合(ステップS73でYes)には処理を終了し、発生したイベントがステータス画面を終了するイベントではないと判断した場合(ステップS73でNo)にはステップS74の処理に進む。
【0092】
ステップS74では、表示制御部241は、発生したイベントが障害の一覧を表示するイベントであるか否かを判断する。例えば、表示制御部241は、例えば、図19(A)に示すステータス画面272において、障害表示領域172aに表示された装置特定情報及び件数情報に対応する領域が選択されて、選択キー117(図2参照)の右方向に対応する位置が押圧され、このような右方向を示す入力キー情報KDを機能判断部132から受け取った場合には、発生したイベントが障害の一覧を表示するイベントであると判断する。
そして、表示制御部241は、発生したイベントが障害の一覧を表示するイベントである場合(ステップS74でYes)にはステップS74の処理に進み、発生したイベントが障害の一覧を表示するイベントではない場合(ステップS74でNo)にはステップS71の処理に戻る。
【0093】
ステップS75では、表示制御部241は、障害の一覧を表示する障害一覧表示画面を表示部111に表示させる。
例えば、表示制御部241は、障害情報記憶部138に記憶されている障害情報テーブル138a(図5参照)において、装置欄138eに格納された装置特定情報が、集計情報のステータス画面で選択された装置特定情報と一致するレコードがないときには、表示制御部241は、表示画面情報記憶部135から取得した画像データの予め定められた領域に、障害が発生していないことを示すメッセージ情報を追加して、このようなメッセージ情報が追加された画像データDDを操作パネル装置110に送ることで、操作パネル装置110の表示部111に画像データDDに対応するステータス画面を表示させる。
表示制御部241は、例えば、図19(B)に示す障害一覧画面273を表示部111に表示させる。図示するように、障害一覧画面273の障害項目表示領域273aには、ステータス画面272で選択された装置特定情報で示される「プリント装置」の文字列が表示され、障害表示領域273bには、障害が発生していないことを示す「障害はありません」のメッセージが表示される。
一方、表示制御部241は、障害情報テーブル138a(図5参照)において、装置欄138eに格納された装置特定情報が、集計情報のステータス画面で選択された装置特定情報と一致するレコードがあるときには、このようなレコードの障害メッセージ欄138cに格納されている障害メッセージ情報を取得する。そして、表示制御部241は、表示画面情報記憶部135から取得した一覧表示画面の画像データの予め定められた領域に、障害情報テーブル138a(図5参照)から取得した障害メッセージ情報を追加することにより画像データDDを生成する。そして、表示制御部241は、生成した画像データDDを操作パネル装置110に送り、操作パネル装置110の表示部111に画像データDDに対応する一覧表示画面を表示させる。
表示制御部241は、例えば、図19(C)に示す一覧表示画面274を表示部111に表示させる。図示するように、障害一覧画面274の障害項目表示領域274aには、ステータス画面272で選択された装置特定情報で示される「プリント装置」の文字列が表示され、障害表示領域274bには、障害情報テーブル138a(図5参照)から取得された障害メッセージ情報で示される障害メッセージが一覧表示される。
【0094】
次に、表示制御部241は、次の動作を指示するイベントが発生するまで待機する(S76)。そして、表示制御部241は、このようなイベントが発生した場合には、ステップS77の処理に進む。
ステップS77では、表示制御部241は、発生したイベントが集計情報を再表示するイベントであるか否かを判断する。
そして、表示制御部241は、発生したイベントが集計情報を再表示するイベントであると判断した場合(ステップS77でYes)にはステップS70の処理に戻り、発生したイベントが障害一覧を再表示するイベントではないと判断した場合(ステップS77でNo)にはステップS78の処理に進む。
【0095】
ステップS78では、表示制御部241は、発生したイベントがステータス画面を終了するイベントであるか否かを判断する。
そして、表示制御部241は、発生したイベントがステータス画面を終了するイベントであると判断した場合(ステップS78でYes)には処理を終了し、発生したイベントがステータス画面を終了するイベントではないと判断した場合(ステップS78でNo)にはステップS79の処理に進む。
【0096】
ステップS79では、表示制御部241は、発生したイベントが障害復旧方法を表示するイベントであるか否かを判断する。例えば、表示制御部241は、例えば、図19(C)に示す一覧表示画面274において、障害表示領域274bに表示された障害メッセージが選択されて、選択キー117の右方向に対応する位置が押圧され、このような右方向を示す入力キー情報KDを機能判断部132から受け取った場合には、発生したイベントが障害復旧方法を表示するイベントであると判断する。
そして、表示制御部241は、発生したイベントが障害復旧方法を表示するイベントである場合(ステップS79でYes)にはステップS80の処理に進み、発生したイベントが障害復旧方法を表示するイベントではない場合(ステップS79でNo)にはステップS76の処理に戻る。
【0097】
ステップS80では、表示制御部241は、障害復旧方法を表示する障害復旧方法表示画面を表示部111に表示させる。
例えば、表示制御部241は、障害一覧表示画面において選択された障害メッセージ情報に対応する障害識別情報ERIを障害情報記憶部138に記憶されている障害情報テーブル138aから取得し、取得した障害識別情報ERIに対応する復旧メッセージ情報を復旧方法情報記憶部139に記憶されている復旧メッセージ情報テーブル139aから取得する。
そして、表示制御部241は、表示画面情報記憶部135から取得した障害復旧方法表示画面の画像データの予め定められた各々の領域に、取得した復旧メッセージ情報とステータス画面において選択された障害メッセージ情報を追加することにより画像データDDを生成する。そして、表示制御部241は、生成した画像データDDを操作パネル装置110に送り、操作パネル装置110の表示部111に画像データDDに対応する障害復旧方法表示画面を表示させる。
表示制御部241は、例えば、図19(D)に示す障害復旧方法表示画面275を表示部111に表示させる。図示するように、障害復旧方法表示画面275の障害メッセージ表示領域275aには、一覧表示画面において選択された障害メッセージが表示され、障害復旧メッセージ表示領域275bには、復旧メッセージ情報テーブル139aから取得された復旧メッセージ情報で示される復旧メッセージが表示される。
【0098】
次に、表示制御部241は、次の動作を指示するイベントが発生するまで待機する(S81)。そして、表示制御部241は、このようなイベントが発生した場合には、ステップS82の処理に進む。
【0099】
ステップS82では、表示制御部241は、発生したイベントが集計情報を再表示するイベントであるか否かを判断する。そして、表示制御部241は、発生したイベントが集計情報を再表示するイベントであると判断した場合(ステップS82でYes)にはステップS70の処理に戻り、発生したイベントが障害一覧を再表示するイベントではないと判断した場合(ステップS82でNo)にはステップS83の処理に進む。
【0100】
ステップS83では、表示制御部241は、発生したイベントがステータス画面を終了するイベントであるか否かを判断する。そして、表示制御部241は、発生したイベントがステータス画面を終了するイベントであると判断した場合(ステップS83でYes)には処理を終了し、発生したイベントがステータス画面を終了するイベントではないと判断した場合(ステップS83でNo)にはステップS81の処理に戻る。
【0101】
以上のように、本実施の形態によれば、ステータスキー116が押圧された場合でも、複合装置200に生じている障害が、複合装置200の機能を担当する装置毎に分類された表示されるため、障害からの復旧を、機能を担当する装置毎に行うことができるようになる。
【0102】
以上に記載した実施の形態1及び2において、表示制御部141,241は、機能画面の画像データに障害メッセージ情報を追加した画像データDDを操作パネル装置110に送り、このような画像データDDに対応する機能画面が表示部111に表示されている場合において、特定の入力キーの押圧、例えば、障害メッセージが表示されている領域を選択した決定キー118(図2参照)の押圧が行われた場合には、選択された障害メッセージに対応する復旧メッセージを表示部111に表示させるようにしてもよい。
例えば、表示制御部141,241は、図9(B)に示す機能画面171又は図17(B)に示す機能画面271において、選択キー117を用いて状態表示領域171a,271aを選択し、決定キー118を用いて決定の入力が行われることにより、選択された障害メッセージに対応する復旧メッセージを表示部111に表示する。
例えば、表示制御部141,241は、機能画面において選択された障害メッセージを示す障害メッセージ情報に対応する障害識別情報ERIを、障害情報記憶部138に記憶されている障害情報テーブル138aから取得し、取得した障害識別情報ERIに対応する復旧メッセージ情報を、復旧方法情報記憶部139に記憶されている復旧メッセージ情報テーブル139aから取得する。
そして、表示制御部141,241は、表示画面情報記憶部135から取得した障害復旧方法表示画面の画像データの予め定められた各々の領域に、取得した復旧メッセージ情報とステータス画面において選択された障害メッセージの障害メッセージ情報を追加することにより画像データDDを生成する。そして、表示制御部141,241は、生成した画像データDDを操作パネル装置110に送り、操作パネル装置110の表示部111に画像データDDに対応する障害復旧方法表示画面を表示させる。
【符号の説明】
【0103】
100:複合装置、 110:操作パネル装置、 111:LCD表示部、 112:コピーキー、 113:スキャンキー、 114:プリントキー、 115:ファックスキー、 116:ステータスキー、 117:選択キー、 118:決定キー、 119:開始キー、 120:入力部、 121:操作パネル制御部、 130,230:制御装置、 131:入力受付部、 132:機能判断部、 133:機能情報記憶部、 134:機能一覧情報記憶部、 135:表示画面情報記憶部、 136:障害検出情報記憶部、 137:障害一覧情報記憶部、 138:障害情報記憶部、 139:復旧方法情報記憶部、 140,240:障害検出部、 141,241:表示制御部、 242:障害集計部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機能を有する複合装置であって、
表示部と、
前記複合装置に発生している障害を検出する障害検出部と、
前記複数の機能のうち一の機能が選択された場合に、前記一の機能を実行する装置に生じている障害に対応する障害メッセージ情報を選択して、選択された障害メッセージ情報で示される障害メッセージを前記表示部に表示させる表示制御部とを備えること
を特徴とする複合装置。
【請求項2】
それぞれが互いに対応付けられている、障害メッセージ情報と、障害が発生した装置を識別する装置特定情報とを含む障害情報を記憶する障害情報記憶部をさらに有し、
前記障害検出部は、
前記複合装置が有する前記機能を実行する装置から障害の検知信号を受けると、当該検知信号で示される障害に対応する障害メッセージ情報と、当該障害が発生した装置を識別する装置特定情報とを互いに対応付けて障害情報として前記障害情報記憶部に記憶させ、
前記表示制御部は、前記一の機能を実行する装置を識別する装置識別情報に対応付けられた前記障害メッセージ情報を、前記障害情報から取得し、取得した前記障害メッセージ情報で示される障害メッセージを前記表示部に表示させること
を特徴とする請求項1に記載の複合装置。
【請求項3】
前記障害情報には、前記障害メッセージに対応付けられた、前記障害の優先度を示す優先度情報がさらに含まれており、
前記表示制御部は、前記一の機能を実行する装置を識別する装置識別情報に対応付けられた前記障害メッセージ情報のうち、前記優先度が最も高い前記障害メッセージ情報を前記障害情報から取得し、取得された前記メッセージ情報で示される障害メッセージを前記表示部に表示させること
を特徴とする請求項2に記載の複合装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記優先度が最も高い前記障害メッセージ情報が複数ある場合には、前記障害メッセージ情報で示される障害メッセージを前記表示部にトグル表示させること
を特徴とする請求項3に記載の複合装置。
【請求項5】
それぞれが互いに対応付けられている、前記複合装置が有する前記機能を識別する機能情報と、前記機能を実行する装置を示す装置特定情報とを含む機能一覧情報を記憶する機能一覧情報記憶部をさらに有し、
前記表示制御部は、前記一の機能が選択された場合に、選択された前記一の機能を識別する機能情報に対応する装置を識別する装置特定情報を前記機能一覧情報より取得すること
を特徴とする請求項2から4の何れか一項に記載の複合装置。
【請求項6】
入力部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記入力部を介して、前記障害メッセージの表示指示の入力を受けると、前記複合装置が有する機能を実行するすべての装置を識別する装置特定情報に対応付けられた前記障害メッセージ情報を、前記障害情報から取得し、取得した前記障害メッセージ情報で示される障害メッセージを前記表示部に表示させること
を特徴とする請求項2から5の何れか一項に記載の複合装置。
【請求項7】
入力部と、
それぞれが互いに対応付けられている、前記装置を識別する装置特定情報と、前記障害集計部が集計した障害が発生している数を示す情報とを含む障害集計情報を記憶する障害集計情報記憶部と、
前記障害情報に基づいて、前記複合装置が有する機能を実行する装置毎に、障害が発生している件数を集計し、集計した装置を識別する装置特定情報と、集計した件数を示す件数情報とを対応づけた障害集計情報として前記障害集計情報記憶部に記憶する障害集計部と、
をさらに備え、
前記表示制御部は、前記入力部を介して、前記障害メッセージの表示指示の入力を受けると、前記障害集計情報を予め定められた表示形式にした画面を前記表示部に表示させること
を特徴とする請求項2から5の何れか一項に記載の複合装置。
【請求項8】
前記表示制御部は、前記障害集計情報を予め定められた表示形式にして前記表示部に表示させた画面において、前記入力部を介して、前記装置を選択する指示の入力を受けると、選択された前記装置を識別する装置特定情報に対応付けられた前記障害メッセージ情報を、前記障害情報から取得し、取得した前記障害メッセージ情報で示される障害メッセージを前記表示部に表示させること
を特徴とする請求項7に記載の複合装置。
【請求項9】
前記表示部と前記入力部とが操作パネル装置に備えられたものであること
を特徴とする請求項6から8の何れか一項に記載の複合装置。
【請求項10】
前記入力部は、ハードウェアの入力キーであること
を特徴とする請求項9に記載の複合装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2011−223450(P2011−223450A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−92325(P2010−92325)
【出願日】平成22年4月13日(2010.4.13)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】