要員管理システム
【課題】支援組織が外勤対応事象へ対応するときの人的、物的資源を自動的に選択することができるようにする。
【解決手段】外勤対応事象が発生したときのGPS情報の送受信を契機として、支援組織の人的、物的資源から外勤対応事象発生地点に適する資源を要員管理サーバ1により自動選択し、選択された外勤対応要員への対応指示を携帯端末2に自動送信し、外勤対応要員は互いに又は要員管理サーバに対して携帯端末2の表示画面から要請、確認等の対応操作を行うように構成する。
【解決手段】外勤対応事象が発生したときのGPS情報の送受信を契機として、支援組織の人的、物的資源から外勤対応事象発生地点に適する資源を要員管理サーバ1により自動選択し、選択された外勤対応要員への対応指示を携帯端末2に自動送信し、外勤対応要員は互いに又は要員管理サーバに対して携帯端末2の表示画面から要請、確認等の対応操作を行うように構成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外勤対応事象(例えば、交通事故等の災害等)に対応するための人的及び物的資源の選択を支援する要員管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
外勤対応事象に対応するための人的及び物的資源の選択を支援する要員管理システムは、対応が必要な外勤事象が発生したときに外勤対応要員に業務上の外勤対応を行わせるために、携帯端末(携帯電話機や携帯情報端末等)の画面上のGPS位置情報を用いて近隣又は指定した条件に合致した人的・物的資源を選択する管理を支援する。
【0003】
従来の要員管理システムは、会社等法人・団体(以下、支援組織という。)が外勤対応事象に対して外勤対応要員を差し向けるために、外勤対応事象が発生したときに、対応要求者が携帯端末からGPS位置情報を支援組織の拠点(支援組織本部)に送信し、支援組織本部に内勤の管理担当者が対応要求者の位置情報をパソコン上の地図情報にマッピングして外勤対応事象への対応が必要な場所と対応要求者の場所を確認し、外勤対応事象の外勤対応要員に対し電話や口頭で対応の指示を行う構成である。
【0004】
【特許文献1】特開2003−78654号公報
【特許文献2】特開2004−54474号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の要員管理方法やシステムとしては、発生した外勤対応事象を対応要求者から支援組織本部に伝達して該支援組織本部の画面上に表示することにより外勤対応事象の状況を内勤の管理担当者に把握させ、状況を把握した後の対応は、内勤の管理担当者が対応方法を策定して電話やメール等で外勤対応事象の現地対応要員に連絡するものがある。このような要員管理システムでは、災害等で外勤対応事象が多発した場合には、現地対応のために支援組織本部の内勤対応から外勤対応に変更することになる要員が多くなり、対応の指示を行う管理担当者である内勤者が少なくなり、支援組織本部から外勤対応要員への指示対応が十分に取れなくなるという問題がある。
【0006】
本発明は、このような従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、
本発明の目的の一つは、支援組織本部における内勤対応要員(管理担当者)による指示・命令を不要にすることができる要員管理システムを実現することにある。
具体的には、現地対応要員側の携帯端末から外勤対応事象への対応情報を検索することができ、外勤対応事象に対応するための業務を現地の対応要員に分散させ、外勤対応事象に対する全体的な対応をスムーズに行い、支援組織本部の管理担当者が画面表示された地図を見て外勤対応要員へ指示・命令していたのを、携帯端末側からの要求により地図付きの外勤対応情報を受信して業務対応の支援を自動的に行うことができるようにするものである。例えば、支援組織本部は無人でも対応することができるようなシステムを実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、要員管理サーバと対応要員及び対応要求者が携帯する携帯端末とがネットワークで接続された支援組織が外勤対応事象に対応する対応要員を管理する要員管理システムにおいて、
前記要員管理サーバは、サーバ内最適対応選定処理部とサーバ内地図情報操作制御部とを備え、
前記サーバ内最適対応選定処理部は、
支援組織に対して外勤対応を要求する対応要求者のGPS位置情報又は支援組織が対応を行う固定の地点のGPS位置情報と、複数の対応要員のGPS位置情報の中から近距離にいる対応要員を選出するために対応要員のGPS位置情報をメモリに読み込んで対応要求者のGPS位置情報との間の距離を計算して近距離にいる対応要員を対応を要求された外勤対応事象への外勤対応担当者として選出し、
又は、対応要求者又は支援組織が外勤対応担当者の選定条件を対応要員の属性及び値として条件指定し、対応要員のGPS位置情報等を持つ対応要員のファイルからGPS位置情報等の属性をメモリに読み込み、条件指定した属性をキー検索の条件として対応要員の属性とマッチング処理を行い、属性が一致する外勤要員を外勤対応担当者に選出し、
外勤対応担当者が携帯する携帯端末に対して要求された外勤対応事象への対応要請又は応諾のメッセージを送受信することを特徴とし、
前記サーバ内地図情報操作制御部は、
対応要求者と対応要員のGPS位置情報を地図上に対応させて表示し、選出した外勤対応担当者の携帯端末に対して対応要求者と外勤対応担当者のGPS位置情報を送信することを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、要員管理サーバと対応要員及び対応要求者が携帯する携帯端末とがネットワークで接続された支援組織が外勤対応事象に対応する対応要員を管理する要員管理システムにおいて、
前記要員管理サーバは、サーバ内最適対応選定処理部とサーバ内地図情報操作制御部とを備え、
前記サーバ内最適対応選定処理部は、
支援組織に対して外勤対応を要求する対応要求者のGPS位置情報又は支援組織が対応を行う固定の地点のGPS位置情報と、複数の対応要員のGPS位置情報の中から近距離にいる対応要員を選出するために対応要員のGPS位置情報をメモリに読み込んで対応要求者のGPS位置情報との間の距離を計算して近距離にいる対応要員を対応を要求された外勤対応事象への外勤対応担当者として選出し、
又は、対応要求者又は支援組織が外勤対応担当者の選定条件を対応要員の属性及び値として条件指定し、対応要員のGPS位置情報等を持つ対応要員のファイルからGPS位置情報等の属性をメモリに読み込み、条件指定した属性をキー検索の条件として対応要員の属性とマッチング処理を行い、属性が一致する対応要員を外勤対応担当者に選出し、
外勤対応担当者が携帯する携帯端末に対して要求された外勤対応事象への対応要請又は応諾のメッセージを送受信することを特徴とし、
前記サーバ内地図情報操作制御部は、
対応要求者と複数の対応要員のGPS位置情報を地図上に対応させて図示し、選出した複数の対応要員の携帯端末に対して対応要求者のGPS位置情報と複数の対応要員のGPS位置情報を送信し、
又は、複数の近距離の対応要員の中の対応要員Aの携帯端末は、複数の近距離の対応要員の中の対応要員Bの携帯端末に対して支援の要請又は承諾のメッセージを送受信することを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、要員管理サーバと対応要員及び対応要求者が携帯する携帯端末とがネットワークで接続された支援組織が外勤対応事象に対応する対応要員を管理するシステムにおいて、
前記要員管理サーバは、サーバ内最適対応選定処理部とサーバ内地図情報操作制御部とを備え、
前記サーバ内最適対応選定処理部は、
支援組織に対して対応要員の現地への移動対応を要求する対応要求者のGPS位置情報又は支援組織が対応を行う固定の地点のGPS位置情報と、複数の対応支援車のGPS位置情報の中から近距離にいる対応支援車を選出するために対応支援車のGPS位置情報をメモリに読み込んで対応要求者のGPS位置情報との間の距離を計算し、近距離にいる対応支援車を要求された外勤対応事象への対応支援車として選出し、
又は、対応要求者又は支援組織が対応要員の選定条件を対応支援車の属性として条件指定し、対応支援車のGPS位置情報等を持つ対応支援車のファイルからGPS位置情報等の属性をメモリに読み込み、条件指定した属性をキー検索の条件として対応支援車の属性とマッチング処理を行い、属性が一致する対応支援車を外勤対応事象への対応支援車に選出し、
対応支援車に付帯する携帯端末又は対応支援車出動の依頼管理を担当する対応支援車出動担当者が携帯する携帯端末に対して外勤対応事象への対応要請又は応諾のメッセージを送受信することを特徴とし、
前記サーバ内地図情報操作制御部は、
対応要求者と対応支援車のGPS位置情報を地図上に対応させて表示し、選出した対応支援車に付帯する携帯端末又は対応支援車出動担当者が携帯する携帯端末に対し、対応要求者のGPS位置情報と対応支援車のGPS位置情報を送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によって得られる効果は、次のとおりである。
請求項1に係る発明によれば、外勤対応要員は、要員管理サーバと携帯端末の連携支援により、携帯端末の画面で自分の地図上の位置と対応要求者の位置(外勤地位置)の関係をリアルタイムで確認することが可能となリ、対応要求者のGPS位置情報から外勤地に近い位置か又は指定の条件属性に合致した対応要員を即時に対応選定処理し、外勤対応要員の選定受諾を受け、迅速に対応要員を決定することが可能となる。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、要員管理サーバと携帯端末の連携支援により、対応要求者又は外勤対応要員AのGPS位置情報から外勤地に近い位置か、又は指定の条件属性に合致した外勤対応要員Bを即時に対応選定処理し、外勤対応要員Aの選定承認及び外勤対応要員Bの選定受諾を受け、迅速に支援要員を決定することが可能となる。
【0012】
請求項3に係る発明によれば、要員管理サーバと携帯端末の連携支援により、対応要求者又は外勤対応要員のGPS位置情報から外勤地に近い位置か、又は指定の条件属性に合致した対応支援車を即時に対応選定処理し、迅速に出動する対応支援車を決定することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の最良の実施形態である要員管理システムは、外勤対象事象に対応する対応要員を管理するために要員管理サーバと携帯端末を次のように構成する。
要員管理サーバは、サーバ内地図情報操作制御部により、地図情報部が持つ地図の任意の位置にGPS位置情報を経度と緯度で対応させるように構成する。
携帯端末は、GPS位置情報発信部によって、GPS位置情報を要員管理サーバに送信し、携帯用要員管理部は、GPS位置情報を付加した地図情報と処理結果である各人的・物的資源の選定結果及び要請、要請拒否、受諾、受諾拒否等のメッセージを支援組織側の要員管理サーバとの間で送受信操作処理を行い、携帯端末内地図情報操作制御部は、サーバ内地図情報操作制御部と連携してサーバ内地図情報操作制御部が有するGPS位置情報の地図対応情報を要員管理サーバから受信して表示画面上に表示するように構成する。
又、要員管理サーバは、要員管理部により、上記の連携を制御するように構成する。又、サーバ内最適対応選定処理部は、対応要求者のGPS位置情報(外勤地位置)と任意の対応要員のGPS位置情報の経度と緯度から距離を計算し、最短の距離にあるか、又は、指定した条件属性を検索キーとして対応要員ファイルの属性を検索し条件に合致する対応要員を外勤対応担当者として選定し、外勤対応担当者が携帯する携帯端末との間で確認要請、受諾のメッセージ送受信を行い、確認結果を要員管理サーバと携帯端末の地図情報の画面に表示するように構成する。
要員管理サーバは、対応支援者選定部により、対応要求者又は対応要員(外勤対応担当者)AのGPS位置情報と対応要員BのGPS位置情報との距離を計算し、最短の距離にあるか、又は、指定した条件属性を検索キーとして対応要員ファイルの属性を検索し条件に合致する対応要員Bを選定し、対応要員A又は対応要員Bに確認要請、受諾のメッセージ送受信処理を行い、確認結果を要員管理サーバと携帯端末の地図情報の画面に表示するように構成する。
又、要員管理サーバは、対応支援車予約部により、対応要求者又は対応要員のGPS位置情報と対応支援車のGPS位置情報との距離を計算し、最短の距離にあるか、又は、指定した条件属性を検索キーとして対応要員ファイルの属性を検索し条件に合致する対応支援車を選定し、対応要員に確認要請のメッセージ送受信処理を行い、確認結果を要員管理サーバと携帯端末の地図情報の画面に表示するように構成する。
【実施例1】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施例1を詳細に説明する。
なお、実施例の説明において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0015】
図1は、実施例1の要員管理システムのハードウェア構成と内部の機能手段を示すブロック図である。
図1において、1は要員管理サーバであり、要員管理サーバ本体11とディスプレイ装置12と入力装置13とディスク記憶装置14を備える。
【0016】
要員管理サーバ本体11は、小型の電子計算機によって構成し、CPU111とメモリ112と通信装置113と電源114を備え、CPU111がディスク記憶装置14から読み出してメモリ112に格納したプログラムを実行することにより、地図情報部1101、サーバ内地図情報操作制御部1102、要員管理部1103、サーバ内最適対応選定処理部1104、対応支援者選定部1105、対応支援車予約部1106、要員状況管理部1107、外勤速報・確報登録部1108、通信制御部1109の各機能手段を実現する。
ディスク記憶装置14は、要員管理サーバ本体11が使用するプログラムや各種のデータを格納するデータベースを記憶して保持する。このプログラムやデータベースの詳細は後述する。
この要員管理サーバ本体11の機能の詳細については後述する。
【0017】
2は携帯電話機や携帯情報端末のような携帯端末であり、ディスプレイ部21、入力部22、スピーカ23、CPU24、メモリ25、マイク及びレシーバ26、無線装置27、音声処理部28、電源29を備え、CPU24がメモリ25に格納されたプログラムを実行することにより、現在位置のGPS(全地球測位システム)位置情報を取得して送信するGPS位置情報発信部201、携帯端末内地図情報操作制御部202、携帯用要員管理部203の各機能手段を実現する。
この携帯端末2は、複数個用意し、支援組織に対して外勤対応事象への対応を要求する対応要求者(対応依頼契約者や支援組織要員)や外勤対応事象に対応する支援組織の外勤対応要員に携帯させる。
この携帯端末2の機能の詳細については後述する。
【0018】
3はコールセンターの端末装置であり、端末装置本体31とディスプレイ装置32と入力装置33とディスク記憶装置34を備える。
端末装置本体31は、CPU311、メモリ312、電源313、通信装置314を備え、CPU311がメモリ312に格納されたプログラムを実行することにより、外勤速報・確報登録端末部3101の機能手段を実現する。
このコールセンターの端末装置本体31の機能の詳細については後述する。
【0019】
図2は、本発明の要員管理システムのネットワークを示す図である。
図2において、要員管理サーバ1は、通常、支援組織本部の施設内に設置し、要員管理サーバ本体11は、携帯端末2(2A〜2C)とGPS衛星4からの位置情報、対応要員や対応支援車の要請、確認情報、地図情報等を通信装置113により、携帯電話網51やインターネット52を介して送受信する。
要員管理サーバ本体11が使用するデータを格納するデータベースの詳細については後述する。
【0020】
ディスプレイ装置12は、各種情報の画像を画面に表示する。例えば、外勤対応事象が発生している地域、対応要員の現在地域、対応支援車の現在地域又は対応支援車待機場所がある地域の地図(又は航空写真や衛星写真)を表示画面12a上に表示する。そして、その一部の領域12a1の画像を携帯端末2へ送信する。
【0021】
災害や事故等の外勤対応事象が発生した地点(外勤地)Aに遭遇した対応要求者が携帯する携帯端末2Aは、対応要求者に操作されて地点AにおいてGPS衛星4からの電波を受信して該地点AのGPS位置情報を取得して該地点AのGPS位置情報を要員管理サーバ本体11に送信する。
ディスプレイ部21Aの表示画面は、要員管理サーバ本体11とのGPS位置情報及び外勤対応事象情報の送受信に使用する。
【0022】
2Bは、支援組織の外勤対応担当者Aが携帯して移動地点Bに位置する携帯端末であり、外勤対応担当者Aに操作されて現在の移動地点BにおいてGPS衛星4からの電波を受信して該地点BのGPS位置情報を取得して該地点BのGPS位置情報を要員管理サーバ本体11に送信し、要員管理サーバ本体11から外勤対応事象発生地点A、自己の地点である移動地点B、支援組織の他の要員の移動地点C、対応支援車の移動地点D、もしくは対応支援車待機場所Eの位置情報を含んだ地図情報を受信し、又、外勤対応事象対応の進捗状況を要員管理サーバ本体11と送受信する。
ディスプレイ部21Bの表示画面は、地図情報及び対応の進捗状況を表示する。なお、移動地点Bの外勤対応担当者Aの携帯端末2Bとディスプレイ部21Bの表示画面の詳細については後述する。
【0023】
2Cは、支援組織の外勤対応支援担当者Bが携帯して移動地点Cに位置する携帯端末である。外勤対応支援担当者Bと外勤対応担当者Aとの関係は、何れの者も支援組織の外勤対応要員であるが、外勤対応担当者Aは当外勤対応事象の主担当者であるのに対し、外勤対応支援担当者Bは当外勤対応事象の主担当者である外勤対応担当者Aを支援する立場の担当者である。
携帯端末2Cは、外勤対応担当者Aが携帯する携帯端末2Bと同様の機能を持つ。なお、移動地点Cの外勤対応支援担当者Bの携帯端末2Cとディスプレイ部21Cの表示画面の詳細については、移動地点Bの外勤対応担当者Aの携帯端末2Bとの違いを含めて後述する。
【0024】
6は、移動地点Dに位置する対応支援車であり、無線通信機能を有するカーナビゲーション装置61を備える。このカーナビゲーション装置61は、運転者に操作されて現在の移動地点DにおいてGPS衛星4からの電波を受信して対応支援車6のGPS位置情報を取得して該GPS位置情報を携帯電話網51又はその他のネットワーク53を介して要員管理サーバ本体11に送信する。対応支援車6から該対応支援車6のGPS位置情報を受信した要員管理サーバ本体11は、ディスプレイ装置12の表示画面12aに表示している地図上に対応支援車6の現在位置をポイント付けする。
【0025】
7は、対応支援車6aを待機させておく対応支援車待機場所であり、複数の位置(地域)に分散して設けておく。これらの複数の対応支援車待機場所7の各位置(待機地点E)は、要員管理サーバ11が管理する地図情報上の当該位置に予めポイント付けして保持し、出動させる対応支援車6を選択するときに参照する。なお、詳細については後述する。
【0026】
図3は、要員管理サーバ11に接続されたディスク記憶装置14に保持しているデータベース14aのデータ構成を示している。
【0027】
141a1は、対応要員ファイルであり、外勤対応事象に対応する支援組織の外勤対応事象対応要員に関する情報を格納する。データ項目としては、要員の社員番号、外勤対応事象対応中フラグn、対応種別n、対応外勤対応事象速報番号n、対応支援の有無n、携帯端末等の使用有無フラグ、現在GPS位置情報、職能フラグ、対応地域フラグ、携帯末等番号等がある。ここで、nは、1〜nであり、複数の外勤対応事象に対応したデータ項目を持たせることを示す。
【0028】
14a2は、携帯端末等ファイルであり、発生した外勤対応事象への対応を支援組織に依頼している対応依頼契約者用に保有又は登録した携帯端末の情報を格納する。データ項目としては、携帯端末等番号、使用用途、貸出中フラグ、貸出者社員番号、携帯端末等機種名、電話番号等がある。
【0029】
14a3は、外勤対応事象速報・確報ファイルであり、支援組織の外勤対応事象速報情報又は外勤対応事象確報情報を格納する。データ項目としては、速報番号、速報年月日時分、確報番号、確報年月日時分、契約番号、車番、契約者名、外勤対応事象の状況、外勤対応担当者番号、外勤対応事象対応状況、外勤対応支援担当者番号、外勤対応事象支援状況、対応支援車の要否フラグ、速報属性1〜速報属性m、確報属性1〜速報属性nがある。
【0030】
14a4は、対応支援車ファイルであり、支援組織と対応支援車出動の契約を行った対応支援車待機場所の対応支援車情報を格納する。データ項目としては、対応支援車番号、車番、所有者名、支援車待機場所名、積載容量、予約状況フラグ、予約者番号、出動中フラグ、現在GPS位置情報等がある。
【0031】
14a5は、契約マスタファイルであり、契約内容の情報を格納する。データ項目としては、契約番号、契約者氏名、契約開始年月日、契約終了年月日、契約担当者番号、契約属性1〜契約属性m、契約者属性1〜契約者属性n等がある。
なお、このデータベース14aのデータの使い方については、図4のソフトウェア構成を参照して後述する。
【0032】
図4は、要員管理システムのソフトウェア(プログラム)構成を示すブロック図である。
図4において、要員管理サーバ本体11は、オペレーティングシステム、データベース管理システム、通信管理システム等の基本的なソフトウェアについては図示を割愛しているが、通常の電子計算機と同様に保持しているものである。同図では、本実施例において主に使用するソフトウェアのみを記載している。
【0033】
本実施例における主な機能手段を実現するソフトウェアは、要員管理サーバ本体11に関しては、地図情報部1101を実現する地図情報ソフトウェア1101a、サーバ内地図情報操作制御部1102を実現する地図情報操作ソフトウェア1102a、要員管理部1103を実現する要員管理ソフトウェア1103a、サーバ内最適対応選定処理部1104を実現する最適対応選定ソフトウェア1104a、対応支援者選定部1105を実現する対応支援者選定ソフトウェア1105a、対応支援車予約部1106を実現する対応支援車予約ソフトウェア1106a、要員状況管理部1107を実現する要員状況管理ソフトウェア1107a、外勤速報・確報登録部1108を実現する外勤対応事象速報・確報登録ソフトウェア1108aを備える。
【0034】
携帯端末2に関しては、携帯電話用マイクロプログラム、モバイル用ソフトウェア等の基本的なソフトウェアの図示を割愛しているが、通常の携帯電話機や携帯情報端末と同様に保持している。特に、携帯端末2は、GPS衛星4からの電波を受信して位置情報を取得する機能を保持している。同図では、本実施例において主に使用するソフトウェアのみを記載している。
【0035】
本実施例における携帯端末2の主な機能手段を実現するソフトウェアは、GPS位置情報発信部201を実現するGPS位置情報発信ソフトウェア201a、携帯端末内地図情報操作制御部202を実現する携帯用地図情報操作ソフトウェア202a、携帯用要員管理部203を実現する携帯用要員管理ソフトウェア203aである。
【0036】
また、コールセンターの端末装置本体31に関しては、外勤速報・確報登録端末部3101を実現する外勤対応事象速報・確報登録端末ソフトウェア3101aを備える。
【0037】
地図情報ソフトウェア1101aは、既に多数のベンダ会社から市販されているものである。本実施例は、この地図情報ソフトウェア1101aを使用してGPS位置情報を地図の該当ポイントに位置付けし、距離計算や地図の画像の画面表示を実行する。
【0038】
地図情報操作ソフトウェア1102aは、対応要求者用の携帯端末2AのGPS位置情報発信ソフトウェア201aから受信した前記携帯端末2Aの現在の緯度、経度又は高度のGPS位置情報を地図情報ソフトウェア1101aの地図、航空写真又は衛星写真の座標が示す緯度、経度又は高度の位置をポイント付けし、位置情報を含む地域周辺の地図、航空写真又は衛星写真をディスプレイ装置12の表示画面12a上に対応地域の地図情報部分として表示する。なお、地図情報操作ソフトウェア1102aの処理フローについては後述する。
【0039】
要員管理ソフトウェア1103aは、支援組織内の最適な現地対応者(外勤対応担当者)等を選定制御する機能を有し、最適対応選定ソフトウェア1104a、対応支援者選定ソフトウェア1105a、対応支援車予約ソフトウェア1106a、要員状況管理ソフトウェア1107a、外勤対応事象速報・確報登録ソフトウェア1108aに入力データを渡し、出力結果を受け取り、携帯端末2に対して要員管理上のメッセージ送受信を行い、また、地図情報操作ソフトウェア1102aに対して出力結果を渡すという要員管理上のメインプログラムに位置付けられる。また、携帯用要員管理ソフトウェア203aに対し、上記の制御しているソフトウェア群の処理結果をメッセージ送信し、携帯用要員管理ソフトウェア203aからのメッセージ受信を行う。
【0040】
最適対応選定ソフトウェア1104aは、対応要求者が携帯する携帯端末2Aから受信したGPS位置情報(外勤地位置)と対応要員ファイル14a1の対応可能者の現在GPS位置情報から直線距離又は地図情報ソフトウェア1101aが持つ道路交通情報等から移動所要時間を計算し、最短距離又は最短時間で現地に到着できる対応可能者を選定する処理を行う。又は、GPS位置情報と共に対応要求者の携帯端末2Aから送付される契約番号から、契約の詳細情報を契約マスタファイル14a5から読み込んで契約の内容を特定し、特定した属性の値を検索キーとして、対応要員ファイル14a1の例えば職能フラグに記録されている「職能」から外勤対応事象の特定業務契約に対応可能かどうかを判定処理し、又、例えば対応要求者の携帯端末2AのGPS位置情報(外勤地位置)と対応要員ファイル14a1の対応地域フラグに記録されている「対応地域」から当外勤対応事象が発生した地域に対応可能かどうかを判定処理し、又、例えば対応要員ファイル14a1の携帯端末等の使用有無フラグに記録されている「携帯端末の有無」から当外勤対応事象への対応を本要員管理システムで実施できるかどうか判定処理し、又、例えば外勤対応事象対応中フラグnに記録されている「現在既に他の外勤対応事象に対応中の是非」から当外勤対応事象に対応可能かどうかの判定処理を行う。
【0041】
対応支援者ソフトウェア1105aは、外勤対応担当者を選定した後に、外勤対応事象の大きさや複雑さ等の事情により対応の支援者を要請された場合、さらに、対応要求者の携帯端末2Aから受信したGPS位置情報(外勤地位置)と対応要員ファイル14a1の対応可能者の現在のGPS位置情報から直線距離又は地図情報ソフトウェア1101aが持つ道路交通情報等から移動所要時間を計算し、最短距離又は最短時間で現地に到着できる対応可能支援者を選定処理する。又は、上記の最適対応選定ソフトウェア1104aと同様に特定した属性の値を検索キーとして、外勤対応事象に対応可能であるかどうかを対応要員ファイル14a1の属性を検索して判定する処理を行う。
【0042】
対応支援車予約ソフトウェア1106aは、対応要求者が対応支援車の出動を要請した場合、対応要求者が携帯する携帯端末2Aから受信したGPS位置情報(外勤地位置)と対応支援車ファイル14a4の対応支援車の現在GPS位置情報から直線距離又は地図情報ソフトウェア1101aが持つ道路交通情報等から移動所要時間を計算し、最短距離又は最短時間で現地に到着できる対応支援車を選定する処理を行う。又は、GPS位置情報と共に対応要求者の携帯端末2Aから送付される契約番号から、契約の詳細情報を契約マスタファイル14a5から読み込み、外勤対応事象が発生した車の車種を特定し、特定した属性の値を検索キーとして、対応支援車ファイル14a4の例えば予約状況フラグに記録されている「予約の有無」から対応支援車の予約が可能かどうかを判定処理し、又、外勤対応事象が発生した車の車種と対応支援車ファイル14a4の例えば積載容量に記録されている「積載容量」から対応可能かどうかを判定処理し、又、対応支援車ファイル14a4の例えば出動中フラグに記録されている「出動の可否」から出動できるかどうかを判定する処理を行う。
【0043】
要員状況管理ソフトウェア1107aは、ある地域の災害や事故等の外勤対応事象に対して展開している外勤対応担当者が携帯する携帯端末2BからのGPS位置情報を地図情報上にマッピングし、対応の進捗状況を表形式の一覧にして要員管理サーバ本体11に接続されたディスプレイ装置12の表示画面上に表示し、要員管理者に対応の進捗状況を伝達する。なお、地図情報操作ソフトウェア1102aが表示する要員状況管理画面については後述する。
【0044】
外勤対応事象速報・確報登録ソフトウェア1108aは、要員管理サーバ本体11に設ける場合と他のサーバ(例えば、速報・確報管理サーバ)に設ける場合がある。外勤対応事象速報と外勤対応事象確報は、例えばコールセンターの端末装置本体31のオペレータが外勤対応事象に会った対応要求者からの電話連絡を受け、速報として社内の外勤対応事象担当者に周知させ、又、外勤対応担当者は外勤対応事象の確認後に確報として社内に周知させるものである。この実施例1では、外勤対応事象速報情報を外勤対応事象速報・確報ファイル14a3に登録するものとする。
【0045】
GPS位置情報発信ソフトウェア201aは、外勤対応事象が発生したときに、携帯端末2Aを携帯する対応要求者に操作されて該携帯端末2AのGPS位置情報及び特定業務契約番号を支援組織の要員管理サーバ本体11に発信する機能を有する。
【0046】
携帯用地図情報操作ソフトウェア202aは、支援組織の外勤対応事象対応用であり、支援組織の外勤対応担当者が携帯する携帯端末2Bが要員管理サーバ本体11の地図情報操作ソフトウェア1102aが制御している当該外勤対応事象に関連する地図情報を受信して表示画面上に表示する機能を有する。なお、この携帯用地図情報操作ソフトウェア202aの処理フローについては後述する。
【0047】
携帯用要員管理ソフトウェア203aは、支援組織の外勤対応事象対応用であり、要員管理サーバ本体11の要員管理ソフトウェア1103aとの間で外勤対応担当者の外勤対応事象対応の確認、受諾、拒否及び対応支援車担当者の確認、受諾、拒否等のメッセージの送受信を行う。
【0048】
外勤対応事象速報・確報登録端末ソフトウェア3101aは、コールセンターの端末装置本体31のオペレータ又は支援組織内の外勤対応担当者が、速報された外勤対応事象情報を入力し、又は確報となった外勤対応事象情報を入力するのを支援する機能を有する。
【0049】
図5は、外勤対応事象発生初動時の要員管理システムの処理を示すフロー図である。図5と図6の組み合わせで、本発明の請求項1に係る発明を実現する。図6については、後述する。
【0050】
処理ボックスは3種類ある。左右の端に縦線のあるボックス(例えば、801a)は、人為的な操作を伴う処理を示す。左右の端に縦線のないボックス(例えば、803a)は、人為的な操作を伴わずに要員管理サーバ本体11や携帯端末2が外部からの通信信号を受けて自動的に実行する処理を示す。さらに、左右の端を黒く塗り潰しているボックス(例えば、804b)の詳細な処理フローについては後述する。
【0051】
801は、対応要求者が携帯端末2Aを操作して実行する処理である。
【0052】
802は、コールセンターのオペレータ(担当者)が端末装置本体31を操作して実行する処理である。
【0053】
803は、要員管理サーバ1に係る処理であり、要員管理サーバ本体11が実行する処理である。
【0054】
804は、外勤対応事象に対応する支援組織の対応要員(外勤対応担当者)が携帯端末2Bを操作して実行する処理である。
【0055】
805は、外勤対応事象に対応する外勤対応担当者を支援する支援要員(外勤支援担当者)が携帯端末2Cを操作して実行する処理である。
【0056】
806は、支援組織における対応支援車予約、出動管理を担当する支援者担当要員が携帯端末2を操作して実行する処理である。
【0057】
処理ボックスに付した()付きの参照符号は、各処理を支援するために機能する図4に示したソフトウェアの一部分であり、当該ソフトウェアの全部ではないが、便宜上、図4に示したソフトウェアに該当する符号を示す。処理ボックスに付された参照符号は、後述する図についても、同様である。
【0058】
対応要求者は、外勤対応事象に遭遇すると、処理801における発信処理801aにおいて、携帯端末2Aを操作することによりGPS位置情報発信ソフトウェア201aを機能させて対応要求者が携帯する携帯端末2A(外勤対応事象発生位置=外勤地位置)のGPS位置情報及び契約番号を支援組織の要員管理サーバ本体11にする送信する。
【0059】
要員管理サーバ本体11は、処理803における受信処理803aにおいて、地図情報操作ソフトウェア1102aが機能して携帯端末2Aから送信されたGPS位置情報(外勤地位置)及び契約番号を受信する。
【0060】
前記処理801a(201a)及び処理803a(1102a)について、図25の送受信ファイルの制御処理のフローチャートを用いて更に具体的に説明する。
【0061】
要員管理サーバ本体11は、稼動状態にあるときには、デーモンプロセス(一度起動しておくと、明示的に停止するまでメモリ中に存在し続け、プログラムが実行されている状態となる。)を起動させておく(処理2501)。
【0062】
携帯端末2は、例えば、要員管理サーバ本体11にGPS情報及び契約番号の受信処理803a(1102a)を要求する場合、送信ファイル(内容は、GPS位置情報、契約番号、携帯端末のメールアドレス、携帯端末のインターネットアドレス、機能実行番号(ソフトウェア1102aを機能させて処理803aを実行させる実行ソフトウェア特定情報)等のデータを格納)を要員管理サーバ本体11の受信用フォルダに対しファイル送信処理801a(201a)(http、ftp等のプロトコルを用いたデータ伝送)する。
【0063】
要員管理サーバ本体11のデーモンプロセスは、起動後はメモリに常駐し、一定の時間間隔を置いて(処理2502)、ファイルが受信用フォルダにあるかどうかの判定処理2503を繰り返し行い、受信ファイル(携帯端末2からみると送信ファイル)があれば受信ファイルを作業領域のフォルダに移動し、メモリに読み込み(処理2504)、子プロセスの起動処理2505を実行する。デーモンプロセスは、受信用フォルダに受信ファイルがなければ何も実行しない。子プロセスは、起動後、契約状況検索処理803b(1103a)を実行する。
【0064】
要員管理サーバ本体11が契約状況検索処理803b(1102a)を実行するためには、要員管理サーバ本体11は、当受信用のフォルダを固定し、例えば、C:\keitai\gps\1102a803b\jyushinというフォルダを契約状況検索処理803b(1102a)を実行するためのフォルダとして決めておき、携帯端末2から送られたファイル(例えば、ファイル名称: NNNNNNNNNNNyyyymmddzzzz:NNNNNNNNNNN…携帯端末番号、yyyymmddhhmmss…年月日時分秒、 nnnn…携帯端末からの送信通番)がこのフォルダにあれば契約状況検索処理803bを実行する対応要求者(契約者)からの「対応要求」と判断する。他の各種の処理(ソフトウェア)も同様の手法で判断して実行する。
【0065】
子プロセスの実行終了前に、子プロセスは、作業領域のフォルダにある受信ファイルを履歴用フォルダに退避する。携帯端末2にファイルを送信する直前の子プロセス(例えば、地図情報と検索結果画面表示処理803h(1102a))の処理結果は、送信用ファイルに格納し、携帯端末2にファイル送信する。
【0066】
携帯端末2は、前記要員管理サーバ本体11と同様にデーモンプロセスを実行させておく。以下、要員管理サーバ本体11のデーモンプロセスの処理方法と同様である。携帯端末と携帯端末の間のファイル送受信も前記処理方法と同様である。尚、デーモンプロセスは、サーバ電源断等の終了の割り込み処理2506を行わない限り起動中のステータスである。要員管理サーバ本体11は、終了の割り込み処理2506を行うと、デーモンプロセスを停止(処理2507)する。
【0067】
次に、検索処理803bにおいて、要員管理ソフトウェア1103aが機能して、受信した契約番号をキーとして契約マスタファイル14a5を検索することにより契約状況(契約内容)を特定する。
【0068】
次に、マッピング処理803cにおいて、地図情報操作ソフトウェア1102aが機能して、地図情報ソフトウェア1101aの持つ地図情報に受信した外勤対応事象発生位置のGPS位置情報をポイント付けし、表示処理803dにおいて、マッピング後の地図情報をディスプレイ装置12の表示画面12a上に地図として表示する。
【0069】
次に、対応要員検索処理803eにおいて、最適対応選定ソフトウェア1104aが機能して、外勤対応事象に対応できる要員の予備調査のため、対応要員ファイル14a1に対し、対応要求者が携帯する携帯端末2Aから受信したGPS位置情報(外勤地位置)と各要員の現在のGPS位置情報の間の距離を計算、検索し、距離が短い順に対応要員候補としてメモリ112上にストックし、外勤対応事象対応中フラグ、職能フラグ、対応フラグ等にて当要員が当外勤対応事象に対応できる状態にあればメモリ112上にストックし、対応できる状態になければメモリ112上から削除する。
【0070】
図13は、前記最適対応選定ソフトウェア1104aの一部分を構成し、外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その1)803e1の概要を示す図である。
図13において、要員管理サーバ本体11は、最適対応選定ソフトウェア1104aが機能して、外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その1)803e1を実行する。この対応要員検索処理(その1)803e1は、対応要求者(携帯端末2A)のGPS位置情報(外勤地位置情報)A1と、対応要員ファイル14a1に記憶されている対応要員レコードと、契約マスタファイル14a5に記憶されている契約情報を取得して、外勤地位置と対応要員のGPS位置情報の緯度と経度から距離を計算し、対応要員の中から外勤地位置に対して近距離にいる対応要員No.1〜nを選定し、関連情報(図14を参照して後述する)をメモリ112に形成した要員検索結果テーブル(その1)112a1に記憶する。
外勤地位置情報A1は、GPS位置情報である緯度及び経度情報であり、「度分秒.秒:形式(DDDMMss.ss)」、「度分.分:形式(DDDmm.mmmm)」、「度.度:形式(dddd.ddddd)」又は「度分秒:形式(ddd'mm'ss.s')」の形式である。
【0071】
図14は、前記要員検索結果テーブル(その1)112a1を示す図である。
図14において、要員検索結果テーブル(その1)112a1は、外勤地位置と対応要員のGPS位置間距離の最短距離順位112a11、社員番号112a12、対応要員のGPS位置情報112a13及びGPS位置間距離112a14の各データ項目を備え、外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その1)803e1の検索結果である対応要員の中から外勤地位置の近距離にいる対応要員No.1〜nの情報を格納する。
具体的には、GPS位置間距離の最短距離順位112a11には、1番からn番までの順位情報を格納する。
対応要員の社員番号112a12には、最短距離順位112a11が1番からn番までの対応要員の社員番号1〜nを格納する。
対応要員のGPS位置情報112a13には、最短距離順位112a11が1番からn番までの対応要員のGPS位置情報・緯度及び経度情報1〜nを格納する。
外勤地位置と対応要員のGPS位置間距離112a14には、最短距離順位112a11が1番からn番までの距離情報1〜nを格納する。
【0072】
図15は、前記最適対応選定ソフトウェア1104aの一部分を構成し、外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その1)803e1の詳細を示すフロー図である。
【0073】
803e11は、対応要求者の携帯端末2AからのGPS位置情報A1と契約番号を読み込む処理であり、読み込んだ情報をメモリ112に記憶する。
【0074】
803e12は、契約マスタファイル14a5から当該契約レコードを順次に読み込む処理であり、読み込んだ契約レコードをメモリ112に記憶する。
【0075】
803e13は、対応要員ファイル14a1に対応要員レコードがあるかどうかを判定する処理であり、対応要員ファイル14a1から読み込む対応要員レコードがなくなったかどうかを判定する。
【0076】
803e14は、対応要員ファイル14a1から対応要員レコードを読み込む処理であり、読み込んだ対応要員レコードをメモリ112に記憶する。
【0077】
803e15は、対応要求者のGPS位置情報A1の緯度から対応要員レコードの現在GPS位置情報の緯度を減算し、緯度間の差を距離(y度=Ykmとする。)に変換し、メモリ112のワークエリアaに代入する処理であり、後に三平方の定理の1辺の長さに用いる。
【0078】
803e16は、対応要求者のGPS位置情報A1の経度から対応要員レコードの現在GPS位置情報の経度を減算し、経度間の差を距離(x度=Xkmとする。)に変換し、メモリ112のワークエリアbに代入する処理であり、後に三平方の定理の1辺の長さに用いる。
【0079】
803e17は、三平方の定理(c2=a2+b2)を用い、GPS位置情報間の距離c=√(a2+b2)を求め、メモリ112のワークエリアcに代入する処理であり、前述の2辺の長さ(Ykm及びXkm)から対応要求者と対応要員間の距離cを計算し、メモリ112上のワークエリアcに記録する。GPS位置情報からGPS位置間の距離を求める際、球面三角法や標高情報を加味する方法もあるが、当実施例では距離計算を簡略化し、地球上を平面として計算するようにしている。
【0080】
803e18は、最短距離No.1〜nの現在GPS位置情報と比較し、No.nより近距離にあるかどうかの判定処理であり、主にメモリ112上にある要員検索結果テーブル(その1)112a1の最短距離No.1〜nのGPS位置間距離1〜nと比較処理を行う。
【0081】
803e19は、処理803e18における判定がYesとなった場合の後続処理であり、要員検索結果テーブル(その1)112a1の最短距離No.1〜nのGPS位置情報等の行と入れ替え、より遠距離のGPS位置情報等の行のずらし処理を行い、要員検索結果テーブル(その1)112a1に要員検索結果レコードを書き込む処理であり、新規に挿入された行より遠距離にあるGPS位置情報等の行の最短距離順位は1つ加算し、n番目の行を消去する。
【0082】
図16は、前記最適対応選定ソフトウェア1104aの一部分を構成し、外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その2)803e2の概要を示す図である。
図16において、要員管理サーバ本体11は、最適対応選定ソフトウェア1104aが機能して、外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その2)803e2を実行する。この対応要員検索処理(その2)803e2は、対応要求者(携帯端末2A)のGPS位置情報(外勤地位置情報)A1と、対応要員ファイル14a1に記憶されている対応要員レコードと、契約マスタファイル14a5に記憶されている契約情報を取得して、最適な対応要員を選択するため対応要求者又は当契約の条件に合致する対応要員の属性を点数化し、対応要員の中から対応要求者又は当契約の条件に最適な対応要員No.1〜nを選定し、関連情報(図17を参照して後述する)をメモリ112に形成した要員検索結果テーブル(その2)112a2に記憶する。
外勤地位置情報A1は、GPS位置情報である緯度及び経度情報であり、「度分秒.秒:形式(DDDMMss.ss)」、「度分.分:形式(DDDmm.mmmm)」、「度.度:形式(dddd.ddddd)」又は「度分秒:形式(ddd'mm'ss.s')」の形式である。
【0083】
図17は、前記要員検索結果テーブル(その2)112a2を示す図である。
図17において、要員検索結果テーブル(その2)112a2は、要員属性による優先順位112a21、社員番号112a22、属性例・職能対応112a23、属性例・対応地域112a24及び属性点数112a25の各データ項目を備え、外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その2)803e2の検索結果である対応要員の中から対応要求者又は当契約に最適な属性を持つ対応要員No.1〜nの情報を格納する。
具体的には、要員属性による優先順位112a21には、1番からn番までの要員の属性が対応要求者又は当契約に最適な順位情報を格納する。順位情報は、要員の属性が対応要求者又は当契約に合致する度合いを点数化し、高得点順に順位付けする。
対応要員の社員番号112a22には、要員属性による優先順位が1番からn番までの対応要員の社員番号1〜nを格納する。
対応要員の属性例・職能対応112a23には、要員属性による優先順位が1番からn番までの対応要員の属性例・職能対応1〜nを格納する。
対応要員の属性例・対応地域112a24には、要員属性による優先順位が1番からn番までの対応要員の属性例・対応地域1〜nを格納する。
属性点数112a25には、属性点数が1番からn番までの属性点数1〜nを格納する。
【0084】
図18は、最適対応選定ソフトウェア1104aの一部分を構成し、外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その2)803e2の詳細を示すフロー図である。
【0085】
803e21は、対応要求者の携帯端末2AからのGPS位置情報A1と契約番号を読み込む処理であり、読み込んだ情報をメモリ112に記憶する。
【0086】
803e22は、契約マスタファイル14a5から当該契約レコードを順次に読み込む処理であり、読み込んだ契約レコードをメモリ112に記憶する。
【0087】
803e23は、対応要員ファイル14a1に対応要員レコードはあるかどうか判定する処理であり、対応要員ファイル14a1から読み込む対応要員レコードがなくなったかどうかを判定する。
【0088】
803e24は、対応要員ファイル14a1から対応要員レコードを読み込む処理であり、読み込んだ対応要員レコードをメモリ112に記憶する。
【0089】
803e25は、対応要員レコードの外勤対応中フラグが、新規外勤対応に可能であるかどうかを判断する処理であり、対応要員レコードの外勤対応中フラグの値が「外勤可能」であればYesに分岐し、「外勤不可能」であればNoに分岐する。
【0090】
803e26は、対応要員レコードの職能フラグと当該契約レコードの契約属性1を比較し、対応要員の職能が当該契約に対応できる度合いを点数化してメモリ112のワークエリアdに代入する処理である。契約レコードの契約属性1は、契約マスタファイル14a5のレコードの任意のデータ項目・属性とする。例えば、対応要員レコードの職能フラグの値は、「S」(全契約業務に対応)、「1」(自動車損害保険業務に対応)、「2」(火災損害保険業務に対応)及び「3」(医療保険業務に対応)という4種類の値を持つものとする。又、契約レコードの契約属性1の値は、「1」(自動車損害保険業務に対応)、「2」(火災損害保険業務に対応)及び「3」(医療保険業務に対応)という3種類の値を持つものとする。当該契約レコードの契約属性1の値が「1」であったとすると、対応できる要員の対応要員レコードの職能フラグは、「S」又は「1」となる。当該対応要員レコードの職能フラグが、「S」又は「1」であればx点を当該要員に付与し、「2」又は「3」であれば0点を付与することとし、付与された点数をメモリ112上のワークエリアdに代入する。
【0091】
803e27は、対応要員レコードの対応地域フラグと当該契約レコードの契約属性2を比較し、対応要員の対応地域が当該契約の地域に対応できる度合いを属性点数化してワークエリアdに加算する処理である。契約レコードの契約属性2は、契約マスタファイル14a5のレコードの任意のデータ項目・属性とする。例えば、対応要員レコードの対応地域フラグの値は、「ZZ」(全国に対応)、「10」(北海道地方全域に対応)、「20」(東北地方全域に対応)、「30」(関東地方全域に対応)、「11」(札幌市内に対応)、「21」(青森県内に対応)等という地域毎の値を持つものとする。又、契約レコードの契約属性2の値は、「11」(札幌市)、「21」(青森県)等の契約者の所在地の値を持つものとする。当該契約レコードの契約属性2の値が「21」であったとすると、対応できる要員の対応要員レコードの対応地域フラグは、「ZZ」、「20」又は「21」となる。当該対応要員レコードの対応地域フラグが、「ZZ」、「20」又は「21」であればy点を当該要員に付与し、「2」又は「3」であれば0点を付与することとし、付与された点数をメモリ上のワークエリアdに加算する。
【0092】
803e28は、要員検索結果テーブル(その2)112a2の点数No.1〜nである属性点数112a25とワークエリアdの属性点数とを比較し、No.n以上の点数かどうかを判断する処理であり、主にメモリ112上にある要員検索結果テーブル(その2)112a2の要員属性による優先順位1〜nの属性点数1〜nの比較処理を行う。
【0093】
803e29は、処理803e28での判定がYesである場合の後続処理であり、要員検索結果・属性点数No.1〜nの行と入れ替え、属性点数の低い要員の属性情報のずらし処理を行い、要員検索結果テーブル(その2)112a2に要員検索結果レコードを記憶する処理であり、新規に挿入された行より低い属性点数の行の優先順位は1つ加算し、n番目の行を消去する。
【0094】
次に、検索処理803fにおいて、対応支援者選定ソフトウェア1105aが機能して、外勤対応事象への対応を支援できる要員の予備調査のため、対応要員ファイル14a1に対し、受信したGPS位置情報(外勤対応事象発生位置)と各要員の現在のGPS位置情報の間の距離を計算、検索し、距離が短い順に支援要員候補としてメモリ上にストックし、外勤対応事象対応中フラグ、職能フラグ、対応フラグ等にて当要員が当外勤対応事象に支援対応できる状態にあればメモリ112上にストックし、対応できる状態になければメモリ112上から削除する。
この外勤地距離等から支援要員を検索する処理803f(1105a)は、外勤地距離等から対応要員を検索する処理803e(1104a)と同様の仕掛け行う処理であり、外勤地距離等から支援要員を検索する処理の説明の「対応要員」を、外勤地距離等から対応要員検索の「対応支援要員」に読み替え、「最適対応選定ソフトウェア1104a」を「対応支援者選定ソフトウェア1105a」に読み替えて図16〜18の処理を実行するような形態に構成することにより実現することができる。
【0095】
次に、検索処理803gにおいて、対応支援車予約ソフトウェア1106aが機能して、出動できる対応支援車の予備調査のため、対応支援車ファイル14a4に対し、受信したGPS位置情報(外勤対応事象発生位置)と各対応支援車の現在のGPS位置情報の間の距離を計算、検索し、距離が短い順に対応支援車候補としてメモリ上にストックし、積載容量、予約状況フラグ、出動中フラグ等にて当対応支援車が当外勤対応事象に出動できる状態にあればメモリ112上にストックし、対応できる状態になければメモリ112上から削除する。
【0096】
次に、外勤地距離等から行う対応支援車検索処理803g(1106a)処理について説明する。
【0097】
図19は、対応支援車予約ソフトウェア1106aの一部分を構成し、外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その1)803g1の概要を示す図である。
図19において、要員管理サーバ本体11は、対応支援車予約ソフトウェア1106aが機能して、外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その1)803g1を実行する。この対応支援車検索処理(その1)803g1は、対応要求者(携帯端末2A)又は対応要員(携帯端末2B)のGPS位置情報(外勤地位置情報)A1と、対応支援車ファイル14a4に記憶されている対応支援車レコードと、契約マスタファイル14a5に記憶されている契約情報を取得して、外勤地位置と対応支援車のGPS位置情報の緯度と経度から距離を計算し、対応支援車の中から外勤地位置の近距離にいる対応支援車No.1〜nを選定し、関連情報(図20を参照して後述する)を対応支援車検索結果テーブル(その1)112b1に記憶する。
外勤地位置情報A1は、GPS位置情報である緯度及び経度情報であり、「度分秒.秒:形式(DDDMMss.ss)」、「度分.分:形式(DDDmm.mmmm)」、「度.度:形式(dddd.ddddd)」又は「度分秒:形式(ddd'mm'ss.s')」の形式である。
【0098】
図20は、前記対応支援車検索結果テーブル(その1)112b1を示す図である。
図20において、対応支援車検索結果テーブル(その1)112b1は、外勤地位置と対応支援車のGPS位置間距離の最短距離順位112b11、対応支援車番号112b12、GPS位置情報112b13及びGPS位置間距離112b14の各データ項目を備え、外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その1)803g1の検索結果である対応支援車の中から外勤地位置の近距離にいる対応支援車No.1〜nの情報を格納する。
GPS位置間距離の最短距離順位112b11は、1番からn番までの順位情報を格納する。
対応支援車番号112b12は、最短距離順位が1番からn番までの対応支援車番号1〜nを格納する。
対応支援車のGPS位置情報112b13は、最短距離順位が1番からn番までの対応支援車のGPS位置情報・緯度及び経度情報1〜nを格納する。
対応要求者と対応支援車のGPS位置間距離112b14は、最短距離順位が1番からn番までの距離情報1〜nを格納する。
【0099】
図21は、前記対応支援車予約ソフトウェア1106aの一部分を構成し、外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その1)803g1の詳細を示すフロー図である。
【0100】
803g11は、対応要求者が携帯する携帯端末2A又は対応要員が携帯する携帯端末2BからのGPS位置情報A1と契約番号を読み込む処理であり、読み込んだ情報をメモリ112に記憶する。
【0101】
803g12は、契約マスタファイル14a5から当該契約レコードを読み込む処理であり、読み込んだ契約レコードをメモリ112に記憶する。
【0102】
803g13は、対応支援車ファイル14a4に対応支援車レコードはあるかどうかを判定する処理であり、対応支援車ファイル14a4から読み込む対応支援車レコードがなくなったかどうかを判定する。
【0103】
803g14は、対応支援車ファイル14a4から対応支援車レコードを順次に読み込む処理であり、読み込んだ対応支援車レコードをメモリ112に記憶する。
【0104】
803g15は、対応要求者又は対応要員のGPS位置情報(外勤地位置情報)A1の緯度から対応支援車レコードの現在GPS位置情報の緯度を減算し、緯度間の差を距離(y度=Ykmとする。)に変換し、ワークエリアaに代入する処理であり、後に三平方の定理の1辺の長さに用いる。
【0105】
803g16は、外勤地のGPS位置情報A1の経度から対応支援車レコードの現在GPS位置情報の経度を減算し、経度間の差を距離(x度=Xkmとする。)に変換し、ワークエリアbに代入する処理であり、後に三平方の定理の1辺の長さに用いる。
【0106】
803g17は、三平方の定理(c2=a2+b2)を用い、GPS位置情報間の距離c=√(a2+b2)を求め、ワークエリアcに代入する処理であり、前述の2辺の長さ(Ykm及びXkm)から外勤地位置と支援車間の距離cを計算し、メモリ112上のワークエリアcに記録する。GPS位置情報からGPS位置間の距離を求める際、球面三角法や標高情報を加味する方法もあるが、当実施例では距離計算を簡略化し、地球上を平面として計算するようにしている。
【0107】
803g18は、最短距離No.1〜nの現在GPS位置情報と比較し、No.nより近距離にあるかを判定する処理であり、主にメモリ112上にある対応支援車検索結果テーブル(その1)の最短距離No.1〜nのGPS位置間距離1〜nとの比較処理を行う。
【0108】
803g19は、処理803g18での判定がYesとなった場合の後続処理であり、対応支援車検索結果テーブル(その1)112b1の最短距離No.1〜nのGPS位置情報等の行と入れ替え、より遠距離のGPS位置情報等の行のずらし処理を行い、対応支援車検索結果テーブル(その1)112b1に対応支援車検索結果レコードを記憶する処理であり、新規に挿入された行より遠距離にあるGPS位置情報等の行の最短距離順位を1つ加算し、n番目の行を消去する。
【0109】
図22は、前記対応支援車予約ソフトウェア1106aの一部分を構成し、外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その2)803g2の概要を示す図である。
図22において、要員管理サーバ本体11は、対応支援車予約ソフトウェア1106aが機能して、外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その2)803g2を実行する。この対応支援車検索処理(その2)803g2は、対応要求者(携帯端末2A)又は対応要員(携帯端末2B)のGPS位置情報(外勤地位置情報)A1と、対応支援車ファイル14a4に記憶されている対応支援車レコードと、契約マスタファイル14a5に記憶されている契約情報を取得して、最適な対応支援車を選択するために対応要求者又は当契約の条件に合致する対応支援車の属性を点数化し、対応支援車の中から対応要求者又は当契約の条件に最適な対応支援車No.1〜nを選定し、関連情報(図23を参照して後述する)を対応支援車検索結果テーブル(その2)112b2に記憶する。
外勤地位置情報A1は、GPS位置情報である緯度及び経度情報であり、「度分秒.秒:形式(DDDMMss.ss)」、「度分.分:形式(DDDmm.mmmm)」、「度.度:形式(dddd.ddddd)」又は「度分秒:形式(ddd'mm'ss.s')」の形式である。
【0110】
図23は、対応支援車検索結果テーブル(その2)112b2を示す図である。
図23において、対応支援車検索結果テーブル(その2)112b2は、対応支援車属性による優先順位112b21、対応支援車番号112b22、属性例・積載容量112b23、属性例・出動可能地域112b24及び属性点数112b25の各データ項目を備え、外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その2)803g2の検索結果である対応支援車の中から対応要求者又は当契約に最適な属性を持つ対応支援車No.1〜nの情報を格納する。
支援車属性による優先順位112b21は、1番からn番までの支援車の属性が対応要求者又は当契約に最適な順位情報を格納する。順位情報は、支援車の属性が対応要求者又は当契約に合致する度合いを点数化し、高得点順に順位付けしたものである。
対応支援車番号112b22は、対応支援車の番号であり、支援車属性による優先順位が1番からn番までの対応支援車の番号1〜nを格納する。
対応支援車の属性例・積載容量112b23は、支援車属性による優先順位が1番からn番までの対応支援車の属性例・積載容量1〜nを格納する。
対応支援車の属性例・出動可能地域112b24は、支援車属性による優先順位が1番からn番までの対応支援車の属性例・出動可能地域1〜nを格納する。
属性点数112b25は、支援車の属性が対応要求者又は当契約に合致する度合いを点数化した点数を格納する。
【0111】
図24は、前記対応支援車予約ソフトウェア1106aの一部分を構成し、外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その2)803g2の詳細を示すフロー図である。
【0112】
803g21は、対応要求者(携帯端末2A)又は対応要員(携帯端末2B)からのGPS位置情報(外勤地位置情報)A1と契約番号を読み込む処理であり、読み込んだ情報をメモリ112に記憶する。
【0113】
803g22は、契約マスタファイル14a5から当該契約レコードを読み込む処理であり、読み込んだ契約レコードをメモリ112に記憶する。
【0114】
803g23は、対応支援車ファイル14a4に対応支援車レコードはあるかどうかを判定する処理であり、対応支援車ファイル14a4から読み込む対応支援車レコードがなくなったかどうかを判定する。
【0115】
803g24は、対応支援車ファイル14a4から対応支援車レコードを順次に読み込む処理であり、読み込んだ対応支援車レコードをメモリ112に記憶する。
【0116】
803g25は、対応支援車レコードの「予約状況フラグ」が、新規外勤対応に可能であるかどうかを判断する処理であり、対応支援車レコードの予約状況フラグの値が「予約可能」であればYesに分岐し、「予約不可能」であればNoに分岐する。
【0117】
803g26は、対応支援車レコードの「積載容量」と当該契約レコードの契約属性1を比較し、対応支援車の積載容量が当該契約に対応できる度合いを点数化してワークエリアdに代入する処理である。契約レコードの契約属性1は、契約マスタファイル14a5のレコードの任意のデータ項目・属性とする。例えば、対応支援車レコードの積載容量の値は、「S」(全車種に対応)、「1」(大型車に対応)、「2」(普通車に対応)及び「3」(小型車に対応)という4種類の値を持つものとする。又、契約レコードの契約属性1の値は、「1」(大型車に対応)、「2」(普通車に対応)、及び「3」(小型車に対応)という3種類の値を持つものとする。当該契約レコードの契約属性1の値が「1」であったとすると、対応できる支援車の対応支援車レコードの職能フラグは、「S」又は「1」となる。当該対応支援車レコードの積載容量が、「S」又は「1」であればx点を当該支援車に付与し、「2」又は「3」であれば0点を付与することとし、付与された点数をメモリ112上のワークエリアdに代入する。
【0118】
803g27は、対応支援車レコードの出動可能地域と当該契約レコードの契約属性2を比較し、対応支援車の出動可能地域が当該契約の地域に対応できる度合いを属性点数化してワークエリアdに加算する処理である。契約レコードの契約属性2は、契約マスタファイル14a5のレコードの任意のデータ項目・属性とする。例えば、対応支援車レコードの出動可能地域の値は、「ZZ」(全国に対応)、「10」(北海道地方全域に対応)、「20」(東北地方全域に対応)、「30」(関東地方全域に対応)、「11」(札幌市内に対応)、「21」(青森県内に対応)等という地域毎の値を持つものとする。又、契約レコードの契約属性2の値は、「11」(札幌市)、「21」(青森県)等の契約者の所在地の値を持つものとする。当該契約レコードの契約属性2の値が「21」であったとすると、対応できる支援車の対応支援車レコードの出動可能地域は、「ZZ」、「20」又は「21」となる。当該対応支援車レコードの出動可能地域が、「ZZ」、「20」又は「21」であればy点を当該支援車に付与し、「2」又は「3」であれば0点を付与することとし、付与された点数をメモリ112上のワークエリアdに加算する。
【0119】
803g28は、支援車検索結果テーブル(その2)の点数No.1〜nである属性点数112b25とワークエリアdの属性点数とを比較し、No.n以上の点数かどうかを判断する処理であり、主にメモリ112上にある対応検索結果テーブル(その2)112b2(図23参照)の支援車属性112b21による優先順位1〜nの属性点数1〜nとの比較処理を行う。
【0120】
803g29は、処理803g28での判定がYesである場合の後続処理であり、対応支援車検索結果・属性点数No.1〜nの行と入れ替え、属性点数の低い支援車の属性情報のずらし処理を行い、対応支援車検索結果テーブル(その2)に対応支援車検索結果レコードを記憶する処理であり、新規に挿入された行より低い属性点数の行の優先順位は1つ加算し、n番目の行を消去する。
【0121】
次に、図5における表示処理803hにおいて、地図情報操作ソフトウェア1102aが機能して、対応要員候補、支援要員候補、対応支援車候補をディスプレイ装置12の表示画面12a上に表示する。
【0122】
対応要求者は、処理801bにおいて、携帯端末12Aを使用してコールセンターに状況を電話連絡する。この電話連絡に呼応して、コールセンターのオペレータは、処理802における対応処理802aにおいて、要員管理サーバ本体11に接続されたディスプレイ装置12の表示画面12aにて、対応要求者の地図上の位置、対応要員候補、支援要員候補、対応支援車候補を見ながら対応要求者の状況連絡に対応する。
【0123】
次に、コールセンターのオペレータは、速報発行処理802bにおいて、端末装置本体31を操作することにより外勤速報・確報登録端末ソフトウェア3101aを機能させることにより外勤対応事象速報・確報を入力して発行し、該外勤対応事象速報・確報を要員管理サーバ本体11に送信する。
【0124】
要員管理サーバ本体11は、登録処理803iにおいて外勤速報・確報ソフトウェア1108aを機能させて外勤対応事象速報・確報を受信して外勤対応事象速報・確報ファイル14a3に登録する。すなわち、要員管理サーバ本体11は、端末装置本体31から送られた速報番号、速報年月日時分、確報番号、確報年月日時分、契約番号、車番、契約者名、外勤の状況、外勤対応担当者番号、外勤対応状況、外勤対応支援担当者番号、外勤支援状況、対応支援車の要否フラグ、速報属性1〜速報属性nを1レコードとして受信して外勤対応事象速報・確報ファイル14a3に書き込んで格納する。
【0125】
次に、要員管理サーバ本体11は、受信した外勤対応事象速報・確報に基づいて、対応要員、支援要員、対応支援車対応を正式に決めるための予備調査を補正する検索を行う。
【0126】
まず、検索処理803jにおいて、最適対応選定ソフトウェア1104aを機能させて、対応できる要員の本調査のために、対応要員ファイル14a1に対し、携帯端末2Aから受信したGPS位置情報と各要員の現在GPS位置情報の間の距離を計算、検索し、距離が短い順に対応要員候補としてメモリ上にストックし、外勤対応事象対応中フラグ、職能フラグ、対応フラグ等にて当要員が当外勤対応事象に対応できる状態にあればメモリ上にストックし、対応できる状態になければメモリ上から削除し、予備調査との結果と本調査の検索結果に差異があればディスプレイ装置12の表示画面12a上の表示を修正表示する。
【0127】
次に、発信指示処理803kにおいて、最適対応選定ソフトウェア1104aにより対応要員候補者が携帯する携帯端末2Bに対し、メール等で対応指示を発信する。
【0128】
次に、検索処理803mにおいて、対応支援者選定ソフトウェア1105aを機能させて、外勤対応事象への対応を支援できる要員の本調査のために、対応要員ファイル14a1に対し、携帯端末2Aから受信したGPS位置情報と各要員の現在のGPS位置情報の間の距離を計算、検索し、距離が短い順に支援要員候補としてメモリ上にストックし、外勤対応事象対応中フラグ、職能フラグ、対応フラグ等にて該要員が当外勤対応事象に支援対応できる状態にあればメモリ上にストックし、対応できる状態になければメモリ上から削除し、予備調査との結果と本調査の検索結果に差異があれば表示画面12a上の表示を修正表示する。
【0129】
次に、指示発信処理803nにおいて、対応支援者選定ソフトウェア1105aにより支援要員候補者が携帯する携帯端末2Cに対してメール等で支援指示を送信する。
【0130】
次に、検索処理803oにおいて、対応支援車予約ソフトウェア1106aを機能させて、出動できる対応支援車の本調査のために、対応支援車ファイル14a4に対し、携帯端末2Aから受信したGPS位置情報と各対応支援車の現在GPS位置情報の間の距離を計算、検索し、距離が短い順に対応支援車候補としてメモリ上にストックし、積載容量、予約状況フラグ、出動中フラグ等にて該対応支援車が当外勤対応事象に出動できる状態にあればメモリ上にストックし、対応できる状態になければメモリ上から削除し、予備調査との結果と本調査の検索結果に差異があれば表示画面12a上の表示を修正表示する。
【0131】
次に、指示発信処理803pにおいて、対応支援車要員担当者が携帯する携帯端末2に対して、メール等で対応支援車出動依頼指示を送信する。
【0132】
次に、発信処理803qにおいて、地図情報操作ソフトウェア1102aを機能させ、対応要求者が携帯する携帯端末2Aに対し、支援組織内で対応に着手した趣旨の対応状況メールを送信する。
【0133】
対応要求者が携帯する携帯端末2Aは、前記対応状況メール送信に呼応して、受信処理801cを実行して、要員管理サーバ本体11から送信された対応状況のメール等を受信する。
【0134】
対応要員は、携帯する携帯端末2Bにより、要員管理サーバ本体11から発信処理803kにおいて送信された対応指示を受信し、受信した対応指示に該当する外勤対応事象への対応活動(処理804b)を実行する。この外勤対応事象への対応活動については、図6、図7を参照して後述する。
【0135】
対応支援要員は、携帯する携帯端末2Cにより、要員管理サーバ本体11から発信処理803nにおいて送信された支援指示を受信し、受信した支援支持に該当する外勤対応事象への対応活動を支援する支援活動(処理805b)を実行する。この対応支援活動については、図7を参照して後述する。
【0136】
対応支援車要員担当者は、処理806aにおいて、携帯する携帯端末2の携帯用要員管理ソフトウェア203aにより対応支援車出動依頼を受信し、該当する対応支援車出動活動806bを実行する。この対応支援車出動活動806bについては、図8を参照して後述する。
【0137】
図6は、本発明の要員管理システムの対応要員活動(804b)に係る処理の詳細なフロー図である。
【0138】
対応要員は、回答処理804b1において、携帯する携帯端末2Bを操作して携帯用要員管理ソフトウェア203aを機能させることにより、対応指示受信後の社員番号、対応了解回答の処理を実行させる機能実行番号(ソフトウェア1103aを機能させて処理803r1を実行させる実行ソフトウェア特定情報)、実行ステータスフラグ(対応了解の場合は「Y」、対応了解しない場合は「N」)の情報をファイルとして要員管理サーバ本体11に送信する。この対応了解回答により対応要員は、当該外勤対応事象の外勤対応担当者となる。
【0139】
要員管理サーバ本体11は、前記デーモンプロセス及び子プロセスの実行方法と同様の仕組みにより、更新処理803r1において、前記携帯端末2bからの回答に呼応して要員管理ソフトウェア1103aが機能し、外勤対応担当者の携帯端末2Bからの社員番号、対応了解回答の処理を実行させる機能実行番号、実行ステータスフラグ(対応了解の場合は「Y」、対応了解しない場合は「N」)の情報をファイルとして受信して外勤対応事象速報・確報ファイル14a3の外勤対応担当者番号、外勤対応事象への対応状況を更新し、報告処理803r2において、対応要員が携帯する携帯端末2Bに対して外勤対応事象速報・確報ファイル更新の完了報告を送信する。
【0140】
外勤対応担当者は、受信処理804b2において、携帯端末2Bを操作して、携帯用要員管理ソフトウェア203aを機能させて外勤対応事象速報・確報ファイル更新完了報告を受信し、次いで、発信処理804b3において、携帯用地図情報操作ソフトウェア202aを機能させて、現在地点・現地から外勤対応担当者の社員番号、携帯電話番号、GPS位置情報、速報番号、マッピング処理を実行させる機能実行番号(ソフトウェア1102aを機能させて処理803r3を実行させる実行ソフトウェア特定情報)及び実行ステータスフラグを要員管理サーバ本体11に対して発信する。
【0141】
要員管理サーバ本体11は、マッピング処理803r3において、地図情報操作ソフトウェア1102aを機能させて、受信した外勤対応担当者のGPS位置情報を地図上でマッピングし、地図上の位置を更新し、速報番号等をキーにして外勤対応事象速報・確報ファイル14a3の当該外勤対応事象速報・確報レコードを検索し、速報属性m又は確報属性nのデータ項目に外勤対応担当者のGPS位置情報を更新すると共に、地図上のポイントしている点の色を変える(例えば、対応承諾すれば「黄色」、対応キャンセル又は対応者未決定中の場合は「赤色」)等の処理を行い、対応の状況につき地図を見るだけで確認できるようにする。対応承諾の状態については、変更時に当該外勤対応事象速報・確報レコード14a3のデータ項目である外勤対応状況を更新する。
【0142】
ここで、携帯端末2Bから要員管理サーバ11に送信する送信ファイルの情報は、社員番号、携帯電話番号、GPS位置情報、速報番号、マッピング処理を実行させる機能実行番号、及び実行ステータスフラグで構成し、機能実行番号が「803r3(1102a)」かつ実行ステータスフラグが「Y」であれば、要員管理サーバ11は地図情報操作ソフトウェア1102aのマッピング処理803r3を実行する。要員管理サーバ11がマッピング処理803r3を実行する仕組みは、前記のデーモンプロセス及び子プロセスの実行方法と同様である。
【0143】
次に、表示処理803r4において、地図情報操作ソフトウェア1102aは、マッピング後の地図情報を表示画面12a上に表示する。
【0144】
次に、外勤対応担当者は、発信処理804b4において、自分の地図上の位置と「了解」の更新状況を確認するため、携帯する携帯端末2Bを操作して携帯用地図情報操作ソフトウェア202aを機能させることにより、要員管理サーバ本体11に対して社員番号、速報番号、外勤対応担当者番号、携帯電話番号、地図情報送信依頼の処理を実行させる機能実行番号(ソフトウェア1102aを機能させて処理803r5を実行させる実行ソフトウェア特定)、及び実行ステータスフラグ(支援要請の場合は「Y」、支援要請しない場合は「N」)の情報をファイルとして送信する。
【0145】
要員管理サーバ本体11は、受信処理803r5において、地図情報操作ソフトウェア1102aにより、外勤対応担当者の携帯端末2Bから送信された社員番号、速報番号、外勤対応担当者番号、携帯電話番号、地図情報送信依頼の処理を実行させる機能実行番号、及び実行ステータスフラグの情報をファイルとして受信し、発信処理803r6において、GPS位置情報付きの地図情報を対応要員の携帯端末2Bに送信する。
【0146】
ここで、携帯端末2Bから要員管理サーバ11に送信する送信ファイルの情報は、社員番号、速報番号、外勤対応担当者番号、携帯電話番号、地図情報送信依頼の処理を実行させる機能実行番号、及び実行ステータスフラグで構成し、機能実行番号が「803r5」かつ実行ステータスフラグが「Y」であれば、要員管理サーバ11は地図情報操作ソフトウェア1102aの受信処理803r5を実行し、その後、発信処理803r6を実行する。要員管理サーバ11が受信処理803r5及び発信処理803r6を実行する仕組みは、前記のデーモンプロセス及び子プロセスの実行方法と同様である。
【0147】
外勤対応担当者の携帯端末2Bは、受信処理804b5において、携帯用地図情報操作ソフトウェア202aにより、要員管理サーバ本体11から送信された地図情報を受信し、外勤対応担当者は、確認処理804b6において、受信した地図情報を携帯端末2Bに表示させて外勤対応事象の場所、自分、支援要員、対応支援車の位置を確認する。
【0148】
図7は、本発明の請求項2に係る発明を実現する要員管理システムの外勤対応担当要員(担当者)と外勤支援担当要員(担当者)の連携活動の処理を示すフロー図である。前述の図5と図7の組み合わせで、本発明の請求項2に係る発明を実現する。
【0149】
外勤対応担当者は、外勤対応事象へ対応するたに支援要員のサポートを依頼する場合には、発信処理804b7において、携帯端末2Bを操作して携帯用要員管理ソフトウェア203aを機能させて、要員管理サーバ本体11に対して、社員番号、速報番号、外勤対応担当者番号、携帯電話番号、支援要請依頼の処理を実行させる機能実行番号(ソフトウェア11031を機能させて処理803s1を実行させる実行ソフトウェア特定情報)及び実行ステータスフラグ(支援要請の場合は「Y」、支援要請しない場合は「N」)の情報をファイルとして発信を行う。
【0150】
要員管理サーバ本体11は、受信処理803s1において、要員管理ソフトウェア1103aを機能させて外勤対応担当者の携帯端末2Bからの社員番号、速報番号、外勤対応担当者番号、携帯電話番号、支援要請依頼の実行を行わせる機能実行番号、及び実行ステータスフラグ実行ステータスフラグ(支援要請の場合は「Y」、支援要請しない場合は「N」)の情報をファイルとして受信する。
【0151】
ここで、携帯端末2Bから要員管理サーバ11に送信する送信ファイルの情報は、社員番号、速報番号、外勤対応担当者番号、携帯電話番号、支援要請依頼の実行を行わせる機能実行番号、及び実行ステータスフラグで構成し、機能実行番号が「803s1(1103a)」かつ実行ステータスフラグが「Y」であれば、要員管理サーバ11は要員ソフトウェア1102aの受信処理803s1を実行する。要員管理サーバ11が受信処理803s1を実行する仕組みは、前記のデーモンプロセス及び子プロセスの実行方法と同様である。
【0152】
次に、要員管理サーバ本体11は、表示処理803s2において、地図情報操作ソフトウェア1102aを機能させて処理表示画面12a上の地図情報に「支援依頼中」を表示し、次いで、発信処理803s3において、要員管理ソフトウェア1103aにより、支援要員が携帯する携帯端末2Cに対してメール等にて「支援依頼」の指示を発信し、次いで、発信処理803s4において、地図情報操作ソフトウェア1102aにより、外勤対応担当者が携帯する携帯端末2Bに対してメール等にて「支援依頼中」の地図情報の状態更新情報を送信する。
【0153】
外勤対応担当者は、受信処理804b8において、携帯端末2Bの携帯用地図情報操作ソフトウェア202aにより、「支援依頼中」の情報を受信し、確認処理804b9において、地図情報にて「支援依頼中」のステータスを確認する。
【0154】
支援要員は、受信処理805b1において、携帯端末2Cの携帯用要員管理ソフトウェア203aを機能させて要員管理サーバ本体11の要員管理ソフトウェア1103aからの「支援依頼」指示を受信し、発信処理805b2において、携帯端末2Cを操作して携帯用地図情報操作ソフトウェア202aにより状況確認のため社員番号、速報番号、携帯電話番号、地図情報送信依頼の実行を行わせる機能実行番号(ソフトウェア1102aを機能させて処理803s5を実行させる実行ソフトウェア特定情報)及び実行ステータスフラグの情報をファイルとして送信する。
【0155】
要員管理サーバ本体11は、受信処理803s5において、地図情報操作ソフトウェア1102aにより、支援要員の携帯端末2Cからの社員番号、速報番号、携帯電話番号、地図情報送信依頼の実行を行わせる機能実行番号、及び実行ステータスフラグの情報をファイルとして受信し、発信処理803s6において、「支援依頼中」を付加した地図情報、社員番号、速報番号、携帯電話番号、地図情報受信の実行を行わせる機能実行番号(ソフトウェア202aを機能させて処理806s2を実行させる実行ソフトウェア特定情報)及び実行ステータスフラグ(支援依頼の場合は「Y」、支援依頼しない場合は「N」)の情報をファイルとして携帯端末2Cに送信する。
【0156】
ここで、携帯端末2Cから要員管理サーバ11に送信する送信ファイルの情報は、社員番号、速報番号、携帯電話番号、地図情報送信依頼の実行を行わせる機能実行番号、及び実行ステータスフラグで構成し、機能実行番号が「803s5(1102a)」かつ実行ステータスフラグが「Y」であれば、要員管理サーバ11は地図情報操作ソフトウェア1102aの受信処理803s5を実行する。要員管理サーバ11が受信処理803s5及び発信処理803s6を実行する仕組みは、前記のデーモンプロセス及び子プロセスの実行方法と同様である。
【0157】
支援要員は、受信処理805b3において、携帯端末2Cの携帯用地図情報操作ソフトウェア202aにより、要員管理サーバ本体11の地図情報操作ソフトウェア1102aから送信される「支援依頼中」の地図情報を受信し、確認処理805b4において、地図情報にて「支援依頼中」ステータスを確認する。
【0158】
支援要員は、支援依頼を承諾する場合には、発信処理805b5において、携帯端末2Cを操作して、携帯用要員管理ソフトウェア203aを機能させて、要員管理サーバ本体11の要員管理ソフトウェア1103aに対して支援を承諾する旨の社員番号、速報番号、携帯電話番号、支援承諾の実行を行わせる機能実行番号(ソフトウェア1103aを機能させて処理803s7を実行させる実行ソフトウェア特定情報)、実行ステータスフラグ(支援承諾の場合は「Y」、支援承諾しない場合は「N」)の情報をファイルとして送信する。この支援承諾により、支援要員は、外勤支援担当者となる。
【0159】
要員管理サーバ本体11は、受信処理803s7において、要員管理ソフトウェア1103aにて社員番号、速報番号、携帯電話番号、支援承諾の実行を行わせる機能実行番号、実行ステータスフラグ(支援承諾の場合は「Y」、支援承諾しない場合は「N」)の情報をファイルとして受信し、支援承諾する場合、表示処理803s8において、地図情報操作ソフトウェア1102aにて、速報番号をキーにして当該速報・確報レコードを検索し外勤対応支援担当者番号を支援要員の社員番号、及び外勤支援状況を「支援承諾済」に更新し、表示画面12a上の地図情報に「支援承諾」を表示し、発信処理803s9において、要員管理ソフトウェア1103aにて外勤対応担当者の携帯端末2Bに対して「支援承諾」結果指示送信を行い、発信処理803s10において、地図情報操作ソフトウェア1102aにて外勤支援担当者の携帯端末2Cに「支援承諾」更新情報を送付する。
【0160】
ここで、携帯端末から要員管理サーバ11に送信する送信ファイルの情報は、社員番号、速報番号、携帯電話番号、支援承諾の実行を行わせる機能実行番号、及び実行ステータスフラグで構成し、機能実行番号が「803s7(1103a)」かつ実行ステータスフラグが「Y」であれば、要員管理サーバ11は要員管理ソフトウェア1103aの受信処理803s7を実行する。要員管理サーバ11が受信処理803s7及び表示処理803s8を実行する仕組みは、前記のデーモンプロセス及び子プロセスの実行方法と同様である。
【0161】
外勤対応担当者は、受信処理804b10において、携帯端末2Bを操作して携帯用要員管理ソフトウェア203aにより要員管理サーバ本体11の要員管理ソフトウェア1103aからの支援承諾更新のステータスを受信し、確認処理804b11において、地図情報を表示させて「支援承諾」ステータスを確認する。
【0162】
外勤支援担当者は、受信処理805b6において、携帯端末2Cを操作して携帯用要員管理ソフトウェア203aにより、要員管理サーバ本体11の地図情報操作ソフトウェア1102aからの支援承諾更新のステータスを受信し、確認処理805b7において、地図情報を表示させて「支援承諾」ステータスを確認する。
【0163】
図8は、本発明の請求項3に係る発明を実現する要員管理システムの外勤対応担当者と対応支援車出動の連携活動の処理を示すフロー図である。前述の図5と図8の組み合わせで、本発明の請求項3に係る発明を実現する。
【0164】
外勤対応担当者は、外勤対応活動中に外勤対応事象の対応に対応支援車の出動が必要と判断した場合、発信処理804b12において、携帯端末2Bを操作して携帯用要員管理ソフトウェア203aを機能させ、要員管理サーバ本体11の要員管理ソフトウェア1103aに対して、社員番号、速報番号、外勤対応担当者番号、携帯電話番号、対応支援車出動依頼の実行を行わせる機能実行番号(ソフトウェア1103aを機能させて処理803t1を実行させる実行ソフトウェア特定情報)、及び実行ステータスフラグ(出動依頼の場合は「Y」、出動依頼しない場合は「N」)の情報をファイルとして送信する。
【0165】
要員管理サーバ本体11は、受信処理803t1において、要員管理ソフトウェア1103aにより携帯端末2Bからの社員番号、速報番号、外勤対応担当者番号、携帯電話番号、対応支援車出動依頼の実行を行わせる機能実行番号、及び実行ステータスフラグ(出動依頼の場合は「Y」、出動依頼しない場合は「N」)の情報をファイルとして受信し、表示処理803t2において、地図情報操作ソフトウェア1102aを機能させて、速報番号をキーにして当該速報・確報レコードを検索し対応支援車の要否フラグを「支援車要」のステータスに更新し、表示画面12a上の地図情報に「対応支援車出動依頼」を表示し、発信処理803t3において、要員管理ソフトウェア1103aを機能させて対応支援車担当要員の携帯端末2に対して、メール等にて社員番号、速報番号、外勤対応担当者番号、携帯電話番号、対応支援車出動依頼指示の実行を行わせる機能実行番号(ソフトウェア203aを機能させて処理806aを実行させる実行ソフトウェア特定情報)、及び実行ステータスフラグ(出動依頼の場合は「Y」、出動依頼しない場合は「N」)の情報をファイルとして送信し、発信処理803t4において、地図情報操作ソフトウェア1102aにより外勤対応担当者の携帯端末2Bに対して「対応支援車出動依頼」付きの地図情報を送信する。
【0166】
ここで、携帯端末2Bから要員管理サーバ11に送信する送信ファイルの情報は、社員番号、速報番号、外勤対応担当者番号、携帯電話番号、機能実行番号、及び実行ステータスフラグで構成し、機能実行番号が「803t1(1103a)」かつ実行ステータスフラグが「Y」であれば、要員管理サーバ11は要員管理ソフトウェア1103aの受信処理803t1を実行する。要員管理サーバ11が受信処理803t1及び表示処理803t2を実行する仕組みは、前記のデーモンプロセス及び子プロセスの実行方法と同様である。
【0167】
外勤対応担当者は、受信処理804b13において、携帯端末2Bを操作して地図情報を受信し、確認処理804b14において地図情報を表示させて「対応支援車出動依頼」のステータスを確認する。
【0168】
対応支援車担当要員は、受信処理806aにおいて、携帯端末2により、要員管理サーバ本体11の要員管理ソフトウェア1103aから社員番号、速報番号、外勤対応担当者番号、携帯電話番号、対応支援車出動依頼指示(ソフトウェア2031を機能させて処理806aを実行させる実行ソフトウェア特定情報)、及び実行ステータスフラグ(出動依頼の場合は「Y」、出動依頼しない場合は「N」)の情報をファイルとして受信すると、発信処理806b1において、確認のために、要員管理サーバ本体11の地図情報操作ソフトウェア1102aに対して社員番号、速報番号、対応支援車番号、携帯電話番号、地図情報送信依頼受信(ソフトウェア1102aを機能させて処理803t5を実行させる実行ソフトウェア特定情報)、及び実行ステータスフラグ(出動依頼の場合は「Y」、出動依頼しない場合は「N」)の情報をファイルとして送信する。
【0169】
要員管理サーバ本体11は、受信処理803t5において、地図情報操作ソフトウェア1102aにより社員番号、速報番号、対応支援車番号、携帯電話番号、地図情報送信依頼受信の実行を行わせる機能実行番号、及び実行ステータスフラグ(出動依頼の場合は「Y」、出動依頼しない場合は「N」)の情報をファイルとして受信し、発信処理803t6において、対応支援車担当要員の携帯端末2に対して社員番号、「対応支援車出動依頼」付き地図情報、速報番号、対応支援車番号、携帯電話番号、地図情報受信の実行を行わせる機能実行番号(ソフトウェア202aを機能させて処理806b2を実行させる実行ソフトウェア特定情報)、及び実行ステータスフラグ(出動依頼の場合は「Y」、出動依頼しない場合は「N」)の情報をファイルとして送信する。
【0170】
ここで、携帯端末2から要員管理サーバ11に送信する送信ファイルの情報は、社員番号、速報番号、対応支援車番号、携帯電話番号、地図情報送信依頼受信の実行を行わせる機能実行番号、及び実行ステータスフラグで構成し、機能実行番号が「803t5(1102a)」かつ実行ステータスフラグが「Y」であれば、要員管理サーバ11は地図情報操作ソフトウェア1102aの受信処理803t5を実行する。要員管理サーバ11が受信処理803t5及び発信処理803t6を実行する仕組みは、前記のデーモンプロセス及び子プロセスの実行方法と同様である。
【0171】
対応支援車担当要員は、受信処理806b2において、要員管理サーバ本体11の地図情報操作ソフトウェア1102aから送信された地図情報を受信し、確認処理806b3において、要員管理サーバ本体11から受信した地図情報を携帯端末2に表示させて「対応支援車出動依頼」ステータスを確認する。
【0172】
対応支援車担当要員は、対応支援車出動の承諾をする場合には、発信処理806b4において、携帯端末2を操作して携帯用要員管理ソフトウェア203aを機能させて、要員管理サーバ本体11の要員管理ソフトウェア1103aに対して対応支援車出動の承諾情報を送信する。この承諾情報送信により、対応支援車担当要員は対応支援車担当者となる。
【0173】
要員管理サーバ本体11は、受信処理803t7において、要員管理ソフトウェア1103aにより対応支援車出動承諾情報を受信し、表示処理803t8において、地図情報操作ソフトウェア1102aにより表示画面12a上の地図情報に「対応支援車出動承諾」を表示し、発信処理803t9において、要員管理ソフトウェア1103aを機能させて外勤対応担当者の携帯端末2Bにメール等で「対応支援車出動承諾」結果指示を送信し、発信処理803t10において、地図情報操作ソフトウェア1102aを機能させて対応支援車担当者の携帯端末2に対して、メール等で「対応支援車出動承諾」更新情報を送信する。
【0174】
外勤対応担当者は、受信処理804b15において、携帯端末2Bの携帯用要員管理ソフトウェア203aにより、要員管理サーバ本体11の要員管理ソフトウェア1103aから送信された対応支援車出動承諾更新のステータス情報を受信し、確認処理804b16において、受信した「対応支援車出動承諾」情報を携帯端末2Bに表示させてステータスを確認する。
【0175】
対応支援車担当者は、受信処理806b5において、携帯端末2により、要員管理サーバ本体11の要員管理ソフトウェア1103aから送信された対応支援車出動承諾更新のステータス情報を受信し、確認処理806b6において、受信した「対応支援車出動承諾」のステータス情報を携帯端末2に表示させて確認する。
【0176】
図9は、本発明の請求項1に係る発明を実現する要員管理システムの画面表示例を示す図である。
【0177】
21aは、携帯端末2のディスプレイ部21の表示画面であり、21aは、要員管理サーバ本体11から送信された地図情報を受信して表示する部分である。要員管理サーバ本体11において、地図情報操作ソフトウェア1102aは、ディスプレイ装置12の表示画面12aには携帯端末2に送信する情報部分12a1を含んだ地図情報を表示する。外勤対応担当要員が所持する携帯端末2の携帯用地図情報操作ソフトウェア202aは、要員管理サーバ1の表示画面12aに表示された情報の一部12a1を受信して表示画面21aに表示画像21a1として表示することで、要員管理サーバ1側の地図情報を複数の携帯端末2の表示画面12aで共有する。要員管理サーバ1の表示画面12aの一部12a1と携帯端末2が受信して表示する地図情報の受信部分の表示画像21a1のポイントAは、対応要求者(携帯端末2A)が位置する外勤対応事象発生地点AのGPSの位置であり、ポイントBは、外勤対応担当者A(携帯端末2B)が位置する地点BのGPSの位置であり、ポイントCは、外勤対応支援者B(携帯端末2C)が位置する地点CのGPSの位置である。又、ポイントDは、対応支援車6が位置する地点DのGPSの位置であり、ポイントEは、対応支援車待機場所7が位置する地点EのGPSの位置である。
対応要求者(携帯端末2A)と外勤対応担当要員(担当者)(携帯端末2B、2C)のGPSの位置間の距離は、点線矢印の長さとする。ポイントBとポイントCの直線距離を比較すると、ポイントBの方が近距離にあり、他の条件(例えば、職能、現在他の案件に対応中の有無)が同じであれば、ポイントBの方が優先的に対応担当者として選択されることとなる。
【0178】
図10は、本発明の請求項2に係る発明を実現する要員管理システムの画面表示例を示す図である。
図10は、図6における対応要員の対応指示受信後の回答処理804b1おいて、対応了解回答を行うための仕掛けとして、要員管理サーバ1のディスプレイ装置12の表示画面12aに表示する地図情報上及び携帯端末2Aの表示画面21aには、地図情報画像21a1に加えて対応要員が「了解」又は「キャンセル」の入力を行うための入力ボタン画像を表示する。
【0179】
12a2は、要員管理サーバ1のディスプレイ装置12の表示画面12a上に表示した優先順位1位〜優先順位4位までの外勤対応担当要員である対応B担当要員〜対応E担当要員が「了解」又は「キャンセル」の入力を行うための入力ボタン画像である。
21a2は、携帯端末2のディスプレイ部21の表示画面21a上に、要員管理サーバ1のディスプレイ装置12の表示画面12aに表示した入力ボタン画像12a2の1部又は全部を受信して表示した入力ボタン画像であり、優先順位1位である外勤対応担当要員・対応B担当要員が「了解」又は「キャンセル」を選択入力することで「了解」又は「キャンセル」の情報入力操作を可能にする。操作の実行結果は、すぐに画面上に反映され、携帯端末2を携帯する支援組織の外勤対応関係者は、共通の認識を得ることができる。
【0180】
図11は、本発明の請求項3に係る発明を実現する要員管理システムの画面表示例を示す図である。
図11は、図7における支援要員の「支援依頼中」ステータスの確認処理805b4及び支援承諾発信処理805b5に用い、支援要員が「承諾」又は「キャンセル」を行うための入力ボタン画像を表示した表示画面である。
【0181】
12a2は、要員管理サーバ1のディスプレイ装置12の表示画面12a上に表示した優先順位1位〜優先順位4位までの外勤対応担当要員である支援C担当要員〜支援F担当要員が「承諾」又は「キャンセル」の入力を行うための入力ボタン画像である。
21a3は、携帯端末2の表示画面21a上に、要員管理サーバ1のディスプレイ装置12に表示した入力ボタン画像12a2の1部又は全部を受信して表示した入力ボタン画像であり、優先順位1位である外勤対応担当要員・支援C担当要員が「承諾」又は「キャンセル」を選択入力することで「承諾」又は「キャンセル」の情報入力操作を可能にする。操作の実行結果は、すぐに画面上に反映され、支援組織の外勤対応関係者は、共通の認識を得ることができる。
【0182】
図12は、本発明の請求項4に係る発明を実現する要員管理システムの画面表示例を示す図である。
図12は、図8における対応支援車担当要員の「対応支援車出動依頼」」ステータスの確認処理8056b3及び対応支援車出動承諾発信処理806b4に用い、対応支援車担当要員が「承諾」又は「キャンセル」の入力を行うための入力ボタン画像を表示している。
12a3は、要員管理サーバ1のディスプレイ装置12の表示画面12a上に、対応支援車担当要員が優先順位1位〜優先順位4位までの対応支援車D〜対応支援車Gの出動・出動予約の「承諾」又は「キャンセル」を入力するための入力ボタン画像である。
21a4は、携帯端末2の表示画面21a上に、要員管理サーバ1のディスプレイ装置12に表示している入力ボタン画像12a3の1部又は全部を受信して表示し、対応支援車担当要員が優先順位1位である対応支援車Dの出動・出動予約を「承諾」又は「キャンセル」を選択入力することで「承諾」又は「キャンセル」の情報入力操作するのを可能にする。操作の実行結果は、すぐに画面上に反映され、支援組織の外勤対応関係者は、共通の認識を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0183】
【図1】本発明の実施例1の要員管理システムのハードウェア構成と内部の機能手段を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例1の要員管理システムのネットワークを示す図である。
【図3】本発明の実施例1の要員管理システムのデータベースのデータ構成を示す図である。
【図4】本発明の実施例1の要員管理システムのソフトウェア(プログラム)構成を示す図である。
【図5】本発明の実施例1の要員管理システムの外勤対応事象発生での初動段階の処理を示すフロー図である。
【図6】本発明の実施例1の要員管理システムの対応要員活動の処理を示すフロー図である。
【図7】本発明の実施例1の要員管理システムの対応要員と支援要員の連携活動の処理を示すフロー図である。
【図8】本発明の実施例1の要員管理システムの対応要員と対応支援車出動の連携活動の処理を示すフロー図である。
【図9】本発明の実施例1の要員管理システムの画面表示例を示す図である。
【図10】本発明の実施例1の要員管理システムの画面表示例を示す図である。
【図11】本発明の実施例1の要員管理システムの画面表示例を示す図である。
【図12】本発明の実施例1の要員管理システムの画面表示例を示す図である。
【図13】本発明の実施例1の要員管理システムにおいて外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その1)の概要を示す図である。
【図14】本発明の実施例1の要員管理システムにおける要員検索結果テーブル(その1)を示す図である。
【図15】本発明の実施例1の要員管理システムにおいて外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その1)を示すフロー図である。
【図16】本発明の実施例1の要員管理システムにおいて外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その2)の概要を示す図である。
【図17】本発明の実施例1の要員管理システムにおける要員検索結果テーブル(その2)を示す図である。
【図18】本発明の実施例1の要員管理システムにおいて外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その2)を示すフロー図である。
【図19】本発明の実施例1の要員管理システムにおいて外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その1)の概要を示す図である。
【図20】本発明の実施例1の要員管理システムにおける対応支援車検索結果テーブル(その1)を示す図である。
【図21】本発明の実施例1の要員管理システムにおいて外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その1)を示すフロー図である。
【図22】本発明の実施例1の要員管理システムにおいて外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その2)の概要を示す図である。
【図23】本発明の実施例1の要員管理システムにおける対応支援車検索結果テーブル(その2)を示す図である。
【図24】本発明の実施例1の要員管理システムにおいて外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その2)を示すフロー図である。
【図25】本発明の実施例1の要員管理システムにおける送受信ファイルの制御処理のフロー図である。
【符号の説明】
【0184】
1…要員管理サーバ、2(2A〜2C)…携帯端末、3…コールセンターの端末装置、4…GPS衛星、6…対応支援車、11…要員管理サーバ本体、31…端末装置本体、51…携帯電話網、1101…地図情報部、1102…サーバ内地図情報操作制御部、1103…要員管理部、1104…サーバ内最適対応選定処理部、1105…対応支援者選定部、1106…対応支援車予約部、1107…要員状況管理部、1108…外勤速報・確報登録部、1109…通信制御部、201…GPS位置情報発信部、202…携帯端末内地図情報操作制御部、203…携帯用要員管理部、3101…外勤速報・確報登録端末部
【技術分野】
【0001】
本発明は、外勤対応事象(例えば、交通事故等の災害等)に対応するための人的及び物的資源の選択を支援する要員管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
外勤対応事象に対応するための人的及び物的資源の選択を支援する要員管理システムは、対応が必要な外勤事象が発生したときに外勤対応要員に業務上の外勤対応を行わせるために、携帯端末(携帯電話機や携帯情報端末等)の画面上のGPS位置情報を用いて近隣又は指定した条件に合致した人的・物的資源を選択する管理を支援する。
【0003】
従来の要員管理システムは、会社等法人・団体(以下、支援組織という。)が外勤対応事象に対して外勤対応要員を差し向けるために、外勤対応事象が発生したときに、対応要求者が携帯端末からGPS位置情報を支援組織の拠点(支援組織本部)に送信し、支援組織本部に内勤の管理担当者が対応要求者の位置情報をパソコン上の地図情報にマッピングして外勤対応事象への対応が必要な場所と対応要求者の場所を確認し、外勤対応事象の外勤対応要員に対し電話や口頭で対応の指示を行う構成である。
【0004】
【特許文献1】特開2003−78654号公報
【特許文献2】特開2004−54474号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の要員管理方法やシステムとしては、発生した外勤対応事象を対応要求者から支援組織本部に伝達して該支援組織本部の画面上に表示することにより外勤対応事象の状況を内勤の管理担当者に把握させ、状況を把握した後の対応は、内勤の管理担当者が対応方法を策定して電話やメール等で外勤対応事象の現地対応要員に連絡するものがある。このような要員管理システムでは、災害等で外勤対応事象が多発した場合には、現地対応のために支援組織本部の内勤対応から外勤対応に変更することになる要員が多くなり、対応の指示を行う管理担当者である内勤者が少なくなり、支援組織本部から外勤対応要員への指示対応が十分に取れなくなるという問題がある。
【0006】
本発明は、このような従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、
本発明の目的の一つは、支援組織本部における内勤対応要員(管理担当者)による指示・命令を不要にすることができる要員管理システムを実現することにある。
具体的には、現地対応要員側の携帯端末から外勤対応事象への対応情報を検索することができ、外勤対応事象に対応するための業務を現地の対応要員に分散させ、外勤対応事象に対する全体的な対応をスムーズに行い、支援組織本部の管理担当者が画面表示された地図を見て外勤対応要員へ指示・命令していたのを、携帯端末側からの要求により地図付きの外勤対応情報を受信して業務対応の支援を自動的に行うことができるようにするものである。例えば、支援組織本部は無人でも対応することができるようなシステムを実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、要員管理サーバと対応要員及び対応要求者が携帯する携帯端末とがネットワークで接続された支援組織が外勤対応事象に対応する対応要員を管理する要員管理システムにおいて、
前記要員管理サーバは、サーバ内最適対応選定処理部とサーバ内地図情報操作制御部とを備え、
前記サーバ内最適対応選定処理部は、
支援組織に対して外勤対応を要求する対応要求者のGPS位置情報又は支援組織が対応を行う固定の地点のGPS位置情報と、複数の対応要員のGPS位置情報の中から近距離にいる対応要員を選出するために対応要員のGPS位置情報をメモリに読み込んで対応要求者のGPS位置情報との間の距離を計算して近距離にいる対応要員を対応を要求された外勤対応事象への外勤対応担当者として選出し、
又は、対応要求者又は支援組織が外勤対応担当者の選定条件を対応要員の属性及び値として条件指定し、対応要員のGPS位置情報等を持つ対応要員のファイルからGPS位置情報等の属性をメモリに読み込み、条件指定した属性をキー検索の条件として対応要員の属性とマッチング処理を行い、属性が一致する外勤要員を外勤対応担当者に選出し、
外勤対応担当者が携帯する携帯端末に対して要求された外勤対応事象への対応要請又は応諾のメッセージを送受信することを特徴とし、
前記サーバ内地図情報操作制御部は、
対応要求者と対応要員のGPS位置情報を地図上に対応させて表示し、選出した外勤対応担当者の携帯端末に対して対応要求者と外勤対応担当者のGPS位置情報を送信することを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、要員管理サーバと対応要員及び対応要求者が携帯する携帯端末とがネットワークで接続された支援組織が外勤対応事象に対応する対応要員を管理する要員管理システムにおいて、
前記要員管理サーバは、サーバ内最適対応選定処理部とサーバ内地図情報操作制御部とを備え、
前記サーバ内最適対応選定処理部は、
支援組織に対して外勤対応を要求する対応要求者のGPS位置情報又は支援組織が対応を行う固定の地点のGPS位置情報と、複数の対応要員のGPS位置情報の中から近距離にいる対応要員を選出するために対応要員のGPS位置情報をメモリに読み込んで対応要求者のGPS位置情報との間の距離を計算して近距離にいる対応要員を対応を要求された外勤対応事象への外勤対応担当者として選出し、
又は、対応要求者又は支援組織が外勤対応担当者の選定条件を対応要員の属性及び値として条件指定し、対応要員のGPS位置情報等を持つ対応要員のファイルからGPS位置情報等の属性をメモリに読み込み、条件指定した属性をキー検索の条件として対応要員の属性とマッチング処理を行い、属性が一致する対応要員を外勤対応担当者に選出し、
外勤対応担当者が携帯する携帯端末に対して要求された外勤対応事象への対応要請又は応諾のメッセージを送受信することを特徴とし、
前記サーバ内地図情報操作制御部は、
対応要求者と複数の対応要員のGPS位置情報を地図上に対応させて図示し、選出した複数の対応要員の携帯端末に対して対応要求者のGPS位置情報と複数の対応要員のGPS位置情報を送信し、
又は、複数の近距離の対応要員の中の対応要員Aの携帯端末は、複数の近距離の対応要員の中の対応要員Bの携帯端末に対して支援の要請又は承諾のメッセージを送受信することを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、要員管理サーバと対応要員及び対応要求者が携帯する携帯端末とがネットワークで接続された支援組織が外勤対応事象に対応する対応要員を管理するシステムにおいて、
前記要員管理サーバは、サーバ内最適対応選定処理部とサーバ内地図情報操作制御部とを備え、
前記サーバ内最適対応選定処理部は、
支援組織に対して対応要員の現地への移動対応を要求する対応要求者のGPS位置情報又は支援組織が対応を行う固定の地点のGPS位置情報と、複数の対応支援車のGPS位置情報の中から近距離にいる対応支援車を選出するために対応支援車のGPS位置情報をメモリに読み込んで対応要求者のGPS位置情報との間の距離を計算し、近距離にいる対応支援車を要求された外勤対応事象への対応支援車として選出し、
又は、対応要求者又は支援組織が対応要員の選定条件を対応支援車の属性として条件指定し、対応支援車のGPS位置情報等を持つ対応支援車のファイルからGPS位置情報等の属性をメモリに読み込み、条件指定した属性をキー検索の条件として対応支援車の属性とマッチング処理を行い、属性が一致する対応支援車を外勤対応事象への対応支援車に選出し、
対応支援車に付帯する携帯端末又は対応支援車出動の依頼管理を担当する対応支援車出動担当者が携帯する携帯端末に対して外勤対応事象への対応要請又は応諾のメッセージを送受信することを特徴とし、
前記サーバ内地図情報操作制御部は、
対応要求者と対応支援車のGPS位置情報を地図上に対応させて表示し、選出した対応支援車に付帯する携帯端末又は対応支援車出動担当者が携帯する携帯端末に対し、対応要求者のGPS位置情報と対応支援車のGPS位置情報を送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によって得られる効果は、次のとおりである。
請求項1に係る発明によれば、外勤対応要員は、要員管理サーバと携帯端末の連携支援により、携帯端末の画面で自分の地図上の位置と対応要求者の位置(外勤地位置)の関係をリアルタイムで確認することが可能となリ、対応要求者のGPS位置情報から外勤地に近い位置か又は指定の条件属性に合致した対応要員を即時に対応選定処理し、外勤対応要員の選定受諾を受け、迅速に対応要員を決定することが可能となる。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、要員管理サーバと携帯端末の連携支援により、対応要求者又は外勤対応要員AのGPS位置情報から外勤地に近い位置か、又は指定の条件属性に合致した外勤対応要員Bを即時に対応選定処理し、外勤対応要員Aの選定承認及び外勤対応要員Bの選定受諾を受け、迅速に支援要員を決定することが可能となる。
【0012】
請求項3に係る発明によれば、要員管理サーバと携帯端末の連携支援により、対応要求者又は外勤対応要員のGPS位置情報から外勤地に近い位置か、又は指定の条件属性に合致した対応支援車を即時に対応選定処理し、迅速に出動する対応支援車を決定することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の最良の実施形態である要員管理システムは、外勤対象事象に対応する対応要員を管理するために要員管理サーバと携帯端末を次のように構成する。
要員管理サーバは、サーバ内地図情報操作制御部により、地図情報部が持つ地図の任意の位置にGPS位置情報を経度と緯度で対応させるように構成する。
携帯端末は、GPS位置情報発信部によって、GPS位置情報を要員管理サーバに送信し、携帯用要員管理部は、GPS位置情報を付加した地図情報と処理結果である各人的・物的資源の選定結果及び要請、要請拒否、受諾、受諾拒否等のメッセージを支援組織側の要員管理サーバとの間で送受信操作処理を行い、携帯端末内地図情報操作制御部は、サーバ内地図情報操作制御部と連携してサーバ内地図情報操作制御部が有するGPS位置情報の地図対応情報を要員管理サーバから受信して表示画面上に表示するように構成する。
又、要員管理サーバは、要員管理部により、上記の連携を制御するように構成する。又、サーバ内最適対応選定処理部は、対応要求者のGPS位置情報(外勤地位置)と任意の対応要員のGPS位置情報の経度と緯度から距離を計算し、最短の距離にあるか、又は、指定した条件属性を検索キーとして対応要員ファイルの属性を検索し条件に合致する対応要員を外勤対応担当者として選定し、外勤対応担当者が携帯する携帯端末との間で確認要請、受諾のメッセージ送受信を行い、確認結果を要員管理サーバと携帯端末の地図情報の画面に表示するように構成する。
要員管理サーバは、対応支援者選定部により、対応要求者又は対応要員(外勤対応担当者)AのGPS位置情報と対応要員BのGPS位置情報との距離を計算し、最短の距離にあるか、又は、指定した条件属性を検索キーとして対応要員ファイルの属性を検索し条件に合致する対応要員Bを選定し、対応要員A又は対応要員Bに確認要請、受諾のメッセージ送受信処理を行い、確認結果を要員管理サーバと携帯端末の地図情報の画面に表示するように構成する。
又、要員管理サーバは、対応支援車予約部により、対応要求者又は対応要員のGPS位置情報と対応支援車のGPS位置情報との距離を計算し、最短の距離にあるか、又は、指定した条件属性を検索キーとして対応要員ファイルの属性を検索し条件に合致する対応支援車を選定し、対応要員に確認要請のメッセージ送受信処理を行い、確認結果を要員管理サーバと携帯端末の地図情報の画面に表示するように構成する。
【実施例1】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施例1を詳細に説明する。
なお、実施例の説明において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0015】
図1は、実施例1の要員管理システムのハードウェア構成と内部の機能手段を示すブロック図である。
図1において、1は要員管理サーバであり、要員管理サーバ本体11とディスプレイ装置12と入力装置13とディスク記憶装置14を備える。
【0016】
要員管理サーバ本体11は、小型の電子計算機によって構成し、CPU111とメモリ112と通信装置113と電源114を備え、CPU111がディスク記憶装置14から読み出してメモリ112に格納したプログラムを実行することにより、地図情報部1101、サーバ内地図情報操作制御部1102、要員管理部1103、サーバ内最適対応選定処理部1104、対応支援者選定部1105、対応支援車予約部1106、要員状況管理部1107、外勤速報・確報登録部1108、通信制御部1109の各機能手段を実現する。
ディスク記憶装置14は、要員管理サーバ本体11が使用するプログラムや各種のデータを格納するデータベースを記憶して保持する。このプログラムやデータベースの詳細は後述する。
この要員管理サーバ本体11の機能の詳細については後述する。
【0017】
2は携帯電話機や携帯情報端末のような携帯端末であり、ディスプレイ部21、入力部22、スピーカ23、CPU24、メモリ25、マイク及びレシーバ26、無線装置27、音声処理部28、電源29を備え、CPU24がメモリ25に格納されたプログラムを実行することにより、現在位置のGPS(全地球測位システム)位置情報を取得して送信するGPS位置情報発信部201、携帯端末内地図情報操作制御部202、携帯用要員管理部203の各機能手段を実現する。
この携帯端末2は、複数個用意し、支援組織に対して外勤対応事象への対応を要求する対応要求者(対応依頼契約者や支援組織要員)や外勤対応事象に対応する支援組織の外勤対応要員に携帯させる。
この携帯端末2の機能の詳細については後述する。
【0018】
3はコールセンターの端末装置であり、端末装置本体31とディスプレイ装置32と入力装置33とディスク記憶装置34を備える。
端末装置本体31は、CPU311、メモリ312、電源313、通信装置314を備え、CPU311がメモリ312に格納されたプログラムを実行することにより、外勤速報・確報登録端末部3101の機能手段を実現する。
このコールセンターの端末装置本体31の機能の詳細については後述する。
【0019】
図2は、本発明の要員管理システムのネットワークを示す図である。
図2において、要員管理サーバ1は、通常、支援組織本部の施設内に設置し、要員管理サーバ本体11は、携帯端末2(2A〜2C)とGPS衛星4からの位置情報、対応要員や対応支援車の要請、確認情報、地図情報等を通信装置113により、携帯電話網51やインターネット52を介して送受信する。
要員管理サーバ本体11が使用するデータを格納するデータベースの詳細については後述する。
【0020】
ディスプレイ装置12は、各種情報の画像を画面に表示する。例えば、外勤対応事象が発生している地域、対応要員の現在地域、対応支援車の現在地域又は対応支援車待機場所がある地域の地図(又は航空写真や衛星写真)を表示画面12a上に表示する。そして、その一部の領域12a1の画像を携帯端末2へ送信する。
【0021】
災害や事故等の外勤対応事象が発生した地点(外勤地)Aに遭遇した対応要求者が携帯する携帯端末2Aは、対応要求者に操作されて地点AにおいてGPS衛星4からの電波を受信して該地点AのGPS位置情報を取得して該地点AのGPS位置情報を要員管理サーバ本体11に送信する。
ディスプレイ部21Aの表示画面は、要員管理サーバ本体11とのGPS位置情報及び外勤対応事象情報の送受信に使用する。
【0022】
2Bは、支援組織の外勤対応担当者Aが携帯して移動地点Bに位置する携帯端末であり、外勤対応担当者Aに操作されて現在の移動地点BにおいてGPS衛星4からの電波を受信して該地点BのGPS位置情報を取得して該地点BのGPS位置情報を要員管理サーバ本体11に送信し、要員管理サーバ本体11から外勤対応事象発生地点A、自己の地点である移動地点B、支援組織の他の要員の移動地点C、対応支援車の移動地点D、もしくは対応支援車待機場所Eの位置情報を含んだ地図情報を受信し、又、外勤対応事象対応の進捗状況を要員管理サーバ本体11と送受信する。
ディスプレイ部21Bの表示画面は、地図情報及び対応の進捗状況を表示する。なお、移動地点Bの外勤対応担当者Aの携帯端末2Bとディスプレイ部21Bの表示画面の詳細については後述する。
【0023】
2Cは、支援組織の外勤対応支援担当者Bが携帯して移動地点Cに位置する携帯端末である。外勤対応支援担当者Bと外勤対応担当者Aとの関係は、何れの者も支援組織の外勤対応要員であるが、外勤対応担当者Aは当外勤対応事象の主担当者であるのに対し、外勤対応支援担当者Bは当外勤対応事象の主担当者である外勤対応担当者Aを支援する立場の担当者である。
携帯端末2Cは、外勤対応担当者Aが携帯する携帯端末2Bと同様の機能を持つ。なお、移動地点Cの外勤対応支援担当者Bの携帯端末2Cとディスプレイ部21Cの表示画面の詳細については、移動地点Bの外勤対応担当者Aの携帯端末2Bとの違いを含めて後述する。
【0024】
6は、移動地点Dに位置する対応支援車であり、無線通信機能を有するカーナビゲーション装置61を備える。このカーナビゲーション装置61は、運転者に操作されて現在の移動地点DにおいてGPS衛星4からの電波を受信して対応支援車6のGPS位置情報を取得して該GPS位置情報を携帯電話網51又はその他のネットワーク53を介して要員管理サーバ本体11に送信する。対応支援車6から該対応支援車6のGPS位置情報を受信した要員管理サーバ本体11は、ディスプレイ装置12の表示画面12aに表示している地図上に対応支援車6の現在位置をポイント付けする。
【0025】
7は、対応支援車6aを待機させておく対応支援車待機場所であり、複数の位置(地域)に分散して設けておく。これらの複数の対応支援車待機場所7の各位置(待機地点E)は、要員管理サーバ11が管理する地図情報上の当該位置に予めポイント付けして保持し、出動させる対応支援車6を選択するときに参照する。なお、詳細については後述する。
【0026】
図3は、要員管理サーバ11に接続されたディスク記憶装置14に保持しているデータベース14aのデータ構成を示している。
【0027】
141a1は、対応要員ファイルであり、外勤対応事象に対応する支援組織の外勤対応事象対応要員に関する情報を格納する。データ項目としては、要員の社員番号、外勤対応事象対応中フラグn、対応種別n、対応外勤対応事象速報番号n、対応支援の有無n、携帯端末等の使用有無フラグ、現在GPS位置情報、職能フラグ、対応地域フラグ、携帯末等番号等がある。ここで、nは、1〜nであり、複数の外勤対応事象に対応したデータ項目を持たせることを示す。
【0028】
14a2は、携帯端末等ファイルであり、発生した外勤対応事象への対応を支援組織に依頼している対応依頼契約者用に保有又は登録した携帯端末の情報を格納する。データ項目としては、携帯端末等番号、使用用途、貸出中フラグ、貸出者社員番号、携帯端末等機種名、電話番号等がある。
【0029】
14a3は、外勤対応事象速報・確報ファイルであり、支援組織の外勤対応事象速報情報又は外勤対応事象確報情報を格納する。データ項目としては、速報番号、速報年月日時分、確報番号、確報年月日時分、契約番号、車番、契約者名、外勤対応事象の状況、外勤対応担当者番号、外勤対応事象対応状況、外勤対応支援担当者番号、外勤対応事象支援状況、対応支援車の要否フラグ、速報属性1〜速報属性m、確報属性1〜速報属性nがある。
【0030】
14a4は、対応支援車ファイルであり、支援組織と対応支援車出動の契約を行った対応支援車待機場所の対応支援車情報を格納する。データ項目としては、対応支援車番号、車番、所有者名、支援車待機場所名、積載容量、予約状況フラグ、予約者番号、出動中フラグ、現在GPS位置情報等がある。
【0031】
14a5は、契約マスタファイルであり、契約内容の情報を格納する。データ項目としては、契約番号、契約者氏名、契約開始年月日、契約終了年月日、契約担当者番号、契約属性1〜契約属性m、契約者属性1〜契約者属性n等がある。
なお、このデータベース14aのデータの使い方については、図4のソフトウェア構成を参照して後述する。
【0032】
図4は、要員管理システムのソフトウェア(プログラム)構成を示すブロック図である。
図4において、要員管理サーバ本体11は、オペレーティングシステム、データベース管理システム、通信管理システム等の基本的なソフトウェアについては図示を割愛しているが、通常の電子計算機と同様に保持しているものである。同図では、本実施例において主に使用するソフトウェアのみを記載している。
【0033】
本実施例における主な機能手段を実現するソフトウェアは、要員管理サーバ本体11に関しては、地図情報部1101を実現する地図情報ソフトウェア1101a、サーバ内地図情報操作制御部1102を実現する地図情報操作ソフトウェア1102a、要員管理部1103を実現する要員管理ソフトウェア1103a、サーバ内最適対応選定処理部1104を実現する最適対応選定ソフトウェア1104a、対応支援者選定部1105を実現する対応支援者選定ソフトウェア1105a、対応支援車予約部1106を実現する対応支援車予約ソフトウェア1106a、要員状況管理部1107を実現する要員状況管理ソフトウェア1107a、外勤速報・確報登録部1108を実現する外勤対応事象速報・確報登録ソフトウェア1108aを備える。
【0034】
携帯端末2に関しては、携帯電話用マイクロプログラム、モバイル用ソフトウェア等の基本的なソフトウェアの図示を割愛しているが、通常の携帯電話機や携帯情報端末と同様に保持している。特に、携帯端末2は、GPS衛星4からの電波を受信して位置情報を取得する機能を保持している。同図では、本実施例において主に使用するソフトウェアのみを記載している。
【0035】
本実施例における携帯端末2の主な機能手段を実現するソフトウェアは、GPS位置情報発信部201を実現するGPS位置情報発信ソフトウェア201a、携帯端末内地図情報操作制御部202を実現する携帯用地図情報操作ソフトウェア202a、携帯用要員管理部203を実現する携帯用要員管理ソフトウェア203aである。
【0036】
また、コールセンターの端末装置本体31に関しては、外勤速報・確報登録端末部3101を実現する外勤対応事象速報・確報登録端末ソフトウェア3101aを備える。
【0037】
地図情報ソフトウェア1101aは、既に多数のベンダ会社から市販されているものである。本実施例は、この地図情報ソフトウェア1101aを使用してGPS位置情報を地図の該当ポイントに位置付けし、距離計算や地図の画像の画面表示を実行する。
【0038】
地図情報操作ソフトウェア1102aは、対応要求者用の携帯端末2AのGPS位置情報発信ソフトウェア201aから受信した前記携帯端末2Aの現在の緯度、経度又は高度のGPS位置情報を地図情報ソフトウェア1101aの地図、航空写真又は衛星写真の座標が示す緯度、経度又は高度の位置をポイント付けし、位置情報を含む地域周辺の地図、航空写真又は衛星写真をディスプレイ装置12の表示画面12a上に対応地域の地図情報部分として表示する。なお、地図情報操作ソフトウェア1102aの処理フローについては後述する。
【0039】
要員管理ソフトウェア1103aは、支援組織内の最適な現地対応者(外勤対応担当者)等を選定制御する機能を有し、最適対応選定ソフトウェア1104a、対応支援者選定ソフトウェア1105a、対応支援車予約ソフトウェア1106a、要員状況管理ソフトウェア1107a、外勤対応事象速報・確報登録ソフトウェア1108aに入力データを渡し、出力結果を受け取り、携帯端末2に対して要員管理上のメッセージ送受信を行い、また、地図情報操作ソフトウェア1102aに対して出力結果を渡すという要員管理上のメインプログラムに位置付けられる。また、携帯用要員管理ソフトウェア203aに対し、上記の制御しているソフトウェア群の処理結果をメッセージ送信し、携帯用要員管理ソフトウェア203aからのメッセージ受信を行う。
【0040】
最適対応選定ソフトウェア1104aは、対応要求者が携帯する携帯端末2Aから受信したGPS位置情報(外勤地位置)と対応要員ファイル14a1の対応可能者の現在GPS位置情報から直線距離又は地図情報ソフトウェア1101aが持つ道路交通情報等から移動所要時間を計算し、最短距離又は最短時間で現地に到着できる対応可能者を選定する処理を行う。又は、GPS位置情報と共に対応要求者の携帯端末2Aから送付される契約番号から、契約の詳細情報を契約マスタファイル14a5から読み込んで契約の内容を特定し、特定した属性の値を検索キーとして、対応要員ファイル14a1の例えば職能フラグに記録されている「職能」から外勤対応事象の特定業務契約に対応可能かどうかを判定処理し、又、例えば対応要求者の携帯端末2AのGPS位置情報(外勤地位置)と対応要員ファイル14a1の対応地域フラグに記録されている「対応地域」から当外勤対応事象が発生した地域に対応可能かどうかを判定処理し、又、例えば対応要員ファイル14a1の携帯端末等の使用有無フラグに記録されている「携帯端末の有無」から当外勤対応事象への対応を本要員管理システムで実施できるかどうか判定処理し、又、例えば外勤対応事象対応中フラグnに記録されている「現在既に他の外勤対応事象に対応中の是非」から当外勤対応事象に対応可能かどうかの判定処理を行う。
【0041】
対応支援者ソフトウェア1105aは、外勤対応担当者を選定した後に、外勤対応事象の大きさや複雑さ等の事情により対応の支援者を要請された場合、さらに、対応要求者の携帯端末2Aから受信したGPS位置情報(外勤地位置)と対応要員ファイル14a1の対応可能者の現在のGPS位置情報から直線距離又は地図情報ソフトウェア1101aが持つ道路交通情報等から移動所要時間を計算し、最短距離又は最短時間で現地に到着できる対応可能支援者を選定処理する。又は、上記の最適対応選定ソフトウェア1104aと同様に特定した属性の値を検索キーとして、外勤対応事象に対応可能であるかどうかを対応要員ファイル14a1の属性を検索して判定する処理を行う。
【0042】
対応支援車予約ソフトウェア1106aは、対応要求者が対応支援車の出動を要請した場合、対応要求者が携帯する携帯端末2Aから受信したGPS位置情報(外勤地位置)と対応支援車ファイル14a4の対応支援車の現在GPS位置情報から直線距離又は地図情報ソフトウェア1101aが持つ道路交通情報等から移動所要時間を計算し、最短距離又は最短時間で現地に到着できる対応支援車を選定する処理を行う。又は、GPS位置情報と共に対応要求者の携帯端末2Aから送付される契約番号から、契約の詳細情報を契約マスタファイル14a5から読み込み、外勤対応事象が発生した車の車種を特定し、特定した属性の値を検索キーとして、対応支援車ファイル14a4の例えば予約状況フラグに記録されている「予約の有無」から対応支援車の予約が可能かどうかを判定処理し、又、外勤対応事象が発生した車の車種と対応支援車ファイル14a4の例えば積載容量に記録されている「積載容量」から対応可能かどうかを判定処理し、又、対応支援車ファイル14a4の例えば出動中フラグに記録されている「出動の可否」から出動できるかどうかを判定する処理を行う。
【0043】
要員状況管理ソフトウェア1107aは、ある地域の災害や事故等の外勤対応事象に対して展開している外勤対応担当者が携帯する携帯端末2BからのGPS位置情報を地図情報上にマッピングし、対応の進捗状況を表形式の一覧にして要員管理サーバ本体11に接続されたディスプレイ装置12の表示画面上に表示し、要員管理者に対応の進捗状況を伝達する。なお、地図情報操作ソフトウェア1102aが表示する要員状況管理画面については後述する。
【0044】
外勤対応事象速報・確報登録ソフトウェア1108aは、要員管理サーバ本体11に設ける場合と他のサーバ(例えば、速報・確報管理サーバ)に設ける場合がある。外勤対応事象速報と外勤対応事象確報は、例えばコールセンターの端末装置本体31のオペレータが外勤対応事象に会った対応要求者からの電話連絡を受け、速報として社内の外勤対応事象担当者に周知させ、又、外勤対応担当者は外勤対応事象の確認後に確報として社内に周知させるものである。この実施例1では、外勤対応事象速報情報を外勤対応事象速報・確報ファイル14a3に登録するものとする。
【0045】
GPS位置情報発信ソフトウェア201aは、外勤対応事象が発生したときに、携帯端末2Aを携帯する対応要求者に操作されて該携帯端末2AのGPS位置情報及び特定業務契約番号を支援組織の要員管理サーバ本体11に発信する機能を有する。
【0046】
携帯用地図情報操作ソフトウェア202aは、支援組織の外勤対応事象対応用であり、支援組織の外勤対応担当者が携帯する携帯端末2Bが要員管理サーバ本体11の地図情報操作ソフトウェア1102aが制御している当該外勤対応事象に関連する地図情報を受信して表示画面上に表示する機能を有する。なお、この携帯用地図情報操作ソフトウェア202aの処理フローについては後述する。
【0047】
携帯用要員管理ソフトウェア203aは、支援組織の外勤対応事象対応用であり、要員管理サーバ本体11の要員管理ソフトウェア1103aとの間で外勤対応担当者の外勤対応事象対応の確認、受諾、拒否及び対応支援車担当者の確認、受諾、拒否等のメッセージの送受信を行う。
【0048】
外勤対応事象速報・確報登録端末ソフトウェア3101aは、コールセンターの端末装置本体31のオペレータ又は支援組織内の外勤対応担当者が、速報された外勤対応事象情報を入力し、又は確報となった外勤対応事象情報を入力するのを支援する機能を有する。
【0049】
図5は、外勤対応事象発生初動時の要員管理システムの処理を示すフロー図である。図5と図6の組み合わせで、本発明の請求項1に係る発明を実現する。図6については、後述する。
【0050】
処理ボックスは3種類ある。左右の端に縦線のあるボックス(例えば、801a)は、人為的な操作を伴う処理を示す。左右の端に縦線のないボックス(例えば、803a)は、人為的な操作を伴わずに要員管理サーバ本体11や携帯端末2が外部からの通信信号を受けて自動的に実行する処理を示す。さらに、左右の端を黒く塗り潰しているボックス(例えば、804b)の詳細な処理フローについては後述する。
【0051】
801は、対応要求者が携帯端末2Aを操作して実行する処理である。
【0052】
802は、コールセンターのオペレータ(担当者)が端末装置本体31を操作して実行する処理である。
【0053】
803は、要員管理サーバ1に係る処理であり、要員管理サーバ本体11が実行する処理である。
【0054】
804は、外勤対応事象に対応する支援組織の対応要員(外勤対応担当者)が携帯端末2Bを操作して実行する処理である。
【0055】
805は、外勤対応事象に対応する外勤対応担当者を支援する支援要員(外勤支援担当者)が携帯端末2Cを操作して実行する処理である。
【0056】
806は、支援組織における対応支援車予約、出動管理を担当する支援者担当要員が携帯端末2を操作して実行する処理である。
【0057】
処理ボックスに付した()付きの参照符号は、各処理を支援するために機能する図4に示したソフトウェアの一部分であり、当該ソフトウェアの全部ではないが、便宜上、図4に示したソフトウェアに該当する符号を示す。処理ボックスに付された参照符号は、後述する図についても、同様である。
【0058】
対応要求者は、外勤対応事象に遭遇すると、処理801における発信処理801aにおいて、携帯端末2Aを操作することによりGPS位置情報発信ソフトウェア201aを機能させて対応要求者が携帯する携帯端末2A(外勤対応事象発生位置=外勤地位置)のGPS位置情報及び契約番号を支援組織の要員管理サーバ本体11にする送信する。
【0059】
要員管理サーバ本体11は、処理803における受信処理803aにおいて、地図情報操作ソフトウェア1102aが機能して携帯端末2Aから送信されたGPS位置情報(外勤地位置)及び契約番号を受信する。
【0060】
前記処理801a(201a)及び処理803a(1102a)について、図25の送受信ファイルの制御処理のフローチャートを用いて更に具体的に説明する。
【0061】
要員管理サーバ本体11は、稼動状態にあるときには、デーモンプロセス(一度起動しておくと、明示的に停止するまでメモリ中に存在し続け、プログラムが実行されている状態となる。)を起動させておく(処理2501)。
【0062】
携帯端末2は、例えば、要員管理サーバ本体11にGPS情報及び契約番号の受信処理803a(1102a)を要求する場合、送信ファイル(内容は、GPS位置情報、契約番号、携帯端末のメールアドレス、携帯端末のインターネットアドレス、機能実行番号(ソフトウェア1102aを機能させて処理803aを実行させる実行ソフトウェア特定情報)等のデータを格納)を要員管理サーバ本体11の受信用フォルダに対しファイル送信処理801a(201a)(http、ftp等のプロトコルを用いたデータ伝送)する。
【0063】
要員管理サーバ本体11のデーモンプロセスは、起動後はメモリに常駐し、一定の時間間隔を置いて(処理2502)、ファイルが受信用フォルダにあるかどうかの判定処理2503を繰り返し行い、受信ファイル(携帯端末2からみると送信ファイル)があれば受信ファイルを作業領域のフォルダに移動し、メモリに読み込み(処理2504)、子プロセスの起動処理2505を実行する。デーモンプロセスは、受信用フォルダに受信ファイルがなければ何も実行しない。子プロセスは、起動後、契約状況検索処理803b(1103a)を実行する。
【0064】
要員管理サーバ本体11が契約状況検索処理803b(1102a)を実行するためには、要員管理サーバ本体11は、当受信用のフォルダを固定し、例えば、C:\keitai\gps\1102a803b\jyushinというフォルダを契約状況検索処理803b(1102a)を実行するためのフォルダとして決めておき、携帯端末2から送られたファイル(例えば、ファイル名称: NNNNNNNNNNNyyyymmddzzzz:NNNNNNNNNNN…携帯端末番号、yyyymmddhhmmss…年月日時分秒、 nnnn…携帯端末からの送信通番)がこのフォルダにあれば契約状況検索処理803bを実行する対応要求者(契約者)からの「対応要求」と判断する。他の各種の処理(ソフトウェア)も同様の手法で判断して実行する。
【0065】
子プロセスの実行終了前に、子プロセスは、作業領域のフォルダにある受信ファイルを履歴用フォルダに退避する。携帯端末2にファイルを送信する直前の子プロセス(例えば、地図情報と検索結果画面表示処理803h(1102a))の処理結果は、送信用ファイルに格納し、携帯端末2にファイル送信する。
【0066】
携帯端末2は、前記要員管理サーバ本体11と同様にデーモンプロセスを実行させておく。以下、要員管理サーバ本体11のデーモンプロセスの処理方法と同様である。携帯端末と携帯端末の間のファイル送受信も前記処理方法と同様である。尚、デーモンプロセスは、サーバ電源断等の終了の割り込み処理2506を行わない限り起動中のステータスである。要員管理サーバ本体11は、終了の割り込み処理2506を行うと、デーモンプロセスを停止(処理2507)する。
【0067】
次に、検索処理803bにおいて、要員管理ソフトウェア1103aが機能して、受信した契約番号をキーとして契約マスタファイル14a5を検索することにより契約状況(契約内容)を特定する。
【0068】
次に、マッピング処理803cにおいて、地図情報操作ソフトウェア1102aが機能して、地図情報ソフトウェア1101aの持つ地図情報に受信した外勤対応事象発生位置のGPS位置情報をポイント付けし、表示処理803dにおいて、マッピング後の地図情報をディスプレイ装置12の表示画面12a上に地図として表示する。
【0069】
次に、対応要員検索処理803eにおいて、最適対応選定ソフトウェア1104aが機能して、外勤対応事象に対応できる要員の予備調査のため、対応要員ファイル14a1に対し、対応要求者が携帯する携帯端末2Aから受信したGPS位置情報(外勤地位置)と各要員の現在のGPS位置情報の間の距離を計算、検索し、距離が短い順に対応要員候補としてメモリ112上にストックし、外勤対応事象対応中フラグ、職能フラグ、対応フラグ等にて当要員が当外勤対応事象に対応できる状態にあればメモリ112上にストックし、対応できる状態になければメモリ112上から削除する。
【0070】
図13は、前記最適対応選定ソフトウェア1104aの一部分を構成し、外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その1)803e1の概要を示す図である。
図13において、要員管理サーバ本体11は、最適対応選定ソフトウェア1104aが機能して、外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その1)803e1を実行する。この対応要員検索処理(その1)803e1は、対応要求者(携帯端末2A)のGPS位置情報(外勤地位置情報)A1と、対応要員ファイル14a1に記憶されている対応要員レコードと、契約マスタファイル14a5に記憶されている契約情報を取得して、外勤地位置と対応要員のGPS位置情報の緯度と経度から距離を計算し、対応要員の中から外勤地位置に対して近距離にいる対応要員No.1〜nを選定し、関連情報(図14を参照して後述する)をメモリ112に形成した要員検索結果テーブル(その1)112a1に記憶する。
外勤地位置情報A1は、GPS位置情報である緯度及び経度情報であり、「度分秒.秒:形式(DDDMMss.ss)」、「度分.分:形式(DDDmm.mmmm)」、「度.度:形式(dddd.ddddd)」又は「度分秒:形式(ddd'mm'ss.s')」の形式である。
【0071】
図14は、前記要員検索結果テーブル(その1)112a1を示す図である。
図14において、要員検索結果テーブル(その1)112a1は、外勤地位置と対応要員のGPS位置間距離の最短距離順位112a11、社員番号112a12、対応要員のGPS位置情報112a13及びGPS位置間距離112a14の各データ項目を備え、外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その1)803e1の検索結果である対応要員の中から外勤地位置の近距離にいる対応要員No.1〜nの情報を格納する。
具体的には、GPS位置間距離の最短距離順位112a11には、1番からn番までの順位情報を格納する。
対応要員の社員番号112a12には、最短距離順位112a11が1番からn番までの対応要員の社員番号1〜nを格納する。
対応要員のGPS位置情報112a13には、最短距離順位112a11が1番からn番までの対応要員のGPS位置情報・緯度及び経度情報1〜nを格納する。
外勤地位置と対応要員のGPS位置間距離112a14には、最短距離順位112a11が1番からn番までの距離情報1〜nを格納する。
【0072】
図15は、前記最適対応選定ソフトウェア1104aの一部分を構成し、外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その1)803e1の詳細を示すフロー図である。
【0073】
803e11は、対応要求者の携帯端末2AからのGPS位置情報A1と契約番号を読み込む処理であり、読み込んだ情報をメモリ112に記憶する。
【0074】
803e12は、契約マスタファイル14a5から当該契約レコードを順次に読み込む処理であり、読み込んだ契約レコードをメモリ112に記憶する。
【0075】
803e13は、対応要員ファイル14a1に対応要員レコードがあるかどうかを判定する処理であり、対応要員ファイル14a1から読み込む対応要員レコードがなくなったかどうかを判定する。
【0076】
803e14は、対応要員ファイル14a1から対応要員レコードを読み込む処理であり、読み込んだ対応要員レコードをメモリ112に記憶する。
【0077】
803e15は、対応要求者のGPS位置情報A1の緯度から対応要員レコードの現在GPS位置情報の緯度を減算し、緯度間の差を距離(y度=Ykmとする。)に変換し、メモリ112のワークエリアaに代入する処理であり、後に三平方の定理の1辺の長さに用いる。
【0078】
803e16は、対応要求者のGPS位置情報A1の経度から対応要員レコードの現在GPS位置情報の経度を減算し、経度間の差を距離(x度=Xkmとする。)に変換し、メモリ112のワークエリアbに代入する処理であり、後に三平方の定理の1辺の長さに用いる。
【0079】
803e17は、三平方の定理(c2=a2+b2)を用い、GPS位置情報間の距離c=√(a2+b2)を求め、メモリ112のワークエリアcに代入する処理であり、前述の2辺の長さ(Ykm及びXkm)から対応要求者と対応要員間の距離cを計算し、メモリ112上のワークエリアcに記録する。GPS位置情報からGPS位置間の距離を求める際、球面三角法や標高情報を加味する方法もあるが、当実施例では距離計算を簡略化し、地球上を平面として計算するようにしている。
【0080】
803e18は、最短距離No.1〜nの現在GPS位置情報と比較し、No.nより近距離にあるかどうかの判定処理であり、主にメモリ112上にある要員検索結果テーブル(その1)112a1の最短距離No.1〜nのGPS位置間距離1〜nと比較処理を行う。
【0081】
803e19は、処理803e18における判定がYesとなった場合の後続処理であり、要員検索結果テーブル(その1)112a1の最短距離No.1〜nのGPS位置情報等の行と入れ替え、より遠距離のGPS位置情報等の行のずらし処理を行い、要員検索結果テーブル(その1)112a1に要員検索結果レコードを書き込む処理であり、新規に挿入された行より遠距離にあるGPS位置情報等の行の最短距離順位は1つ加算し、n番目の行を消去する。
【0082】
図16は、前記最適対応選定ソフトウェア1104aの一部分を構成し、外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その2)803e2の概要を示す図である。
図16において、要員管理サーバ本体11は、最適対応選定ソフトウェア1104aが機能して、外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その2)803e2を実行する。この対応要員検索処理(その2)803e2は、対応要求者(携帯端末2A)のGPS位置情報(外勤地位置情報)A1と、対応要員ファイル14a1に記憶されている対応要員レコードと、契約マスタファイル14a5に記憶されている契約情報を取得して、最適な対応要員を選択するため対応要求者又は当契約の条件に合致する対応要員の属性を点数化し、対応要員の中から対応要求者又は当契約の条件に最適な対応要員No.1〜nを選定し、関連情報(図17を参照して後述する)をメモリ112に形成した要員検索結果テーブル(その2)112a2に記憶する。
外勤地位置情報A1は、GPS位置情報である緯度及び経度情報であり、「度分秒.秒:形式(DDDMMss.ss)」、「度分.分:形式(DDDmm.mmmm)」、「度.度:形式(dddd.ddddd)」又は「度分秒:形式(ddd'mm'ss.s')」の形式である。
【0083】
図17は、前記要員検索結果テーブル(その2)112a2を示す図である。
図17において、要員検索結果テーブル(その2)112a2は、要員属性による優先順位112a21、社員番号112a22、属性例・職能対応112a23、属性例・対応地域112a24及び属性点数112a25の各データ項目を備え、外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その2)803e2の検索結果である対応要員の中から対応要求者又は当契約に最適な属性を持つ対応要員No.1〜nの情報を格納する。
具体的には、要員属性による優先順位112a21には、1番からn番までの要員の属性が対応要求者又は当契約に最適な順位情報を格納する。順位情報は、要員の属性が対応要求者又は当契約に合致する度合いを点数化し、高得点順に順位付けする。
対応要員の社員番号112a22には、要員属性による優先順位が1番からn番までの対応要員の社員番号1〜nを格納する。
対応要員の属性例・職能対応112a23には、要員属性による優先順位が1番からn番までの対応要員の属性例・職能対応1〜nを格納する。
対応要員の属性例・対応地域112a24には、要員属性による優先順位が1番からn番までの対応要員の属性例・対応地域1〜nを格納する。
属性点数112a25には、属性点数が1番からn番までの属性点数1〜nを格納する。
【0084】
図18は、最適対応選定ソフトウェア1104aの一部分を構成し、外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その2)803e2の詳細を示すフロー図である。
【0085】
803e21は、対応要求者の携帯端末2AからのGPS位置情報A1と契約番号を読み込む処理であり、読み込んだ情報をメモリ112に記憶する。
【0086】
803e22は、契約マスタファイル14a5から当該契約レコードを順次に読み込む処理であり、読み込んだ契約レコードをメモリ112に記憶する。
【0087】
803e23は、対応要員ファイル14a1に対応要員レコードはあるかどうか判定する処理であり、対応要員ファイル14a1から読み込む対応要員レコードがなくなったかどうかを判定する。
【0088】
803e24は、対応要員ファイル14a1から対応要員レコードを読み込む処理であり、読み込んだ対応要員レコードをメモリ112に記憶する。
【0089】
803e25は、対応要員レコードの外勤対応中フラグが、新規外勤対応に可能であるかどうかを判断する処理であり、対応要員レコードの外勤対応中フラグの値が「外勤可能」であればYesに分岐し、「外勤不可能」であればNoに分岐する。
【0090】
803e26は、対応要員レコードの職能フラグと当該契約レコードの契約属性1を比較し、対応要員の職能が当該契約に対応できる度合いを点数化してメモリ112のワークエリアdに代入する処理である。契約レコードの契約属性1は、契約マスタファイル14a5のレコードの任意のデータ項目・属性とする。例えば、対応要員レコードの職能フラグの値は、「S」(全契約業務に対応)、「1」(自動車損害保険業務に対応)、「2」(火災損害保険業務に対応)及び「3」(医療保険業務に対応)という4種類の値を持つものとする。又、契約レコードの契約属性1の値は、「1」(自動車損害保険業務に対応)、「2」(火災損害保険業務に対応)及び「3」(医療保険業務に対応)という3種類の値を持つものとする。当該契約レコードの契約属性1の値が「1」であったとすると、対応できる要員の対応要員レコードの職能フラグは、「S」又は「1」となる。当該対応要員レコードの職能フラグが、「S」又は「1」であればx点を当該要員に付与し、「2」又は「3」であれば0点を付与することとし、付与された点数をメモリ112上のワークエリアdに代入する。
【0091】
803e27は、対応要員レコードの対応地域フラグと当該契約レコードの契約属性2を比較し、対応要員の対応地域が当該契約の地域に対応できる度合いを属性点数化してワークエリアdに加算する処理である。契約レコードの契約属性2は、契約マスタファイル14a5のレコードの任意のデータ項目・属性とする。例えば、対応要員レコードの対応地域フラグの値は、「ZZ」(全国に対応)、「10」(北海道地方全域に対応)、「20」(東北地方全域に対応)、「30」(関東地方全域に対応)、「11」(札幌市内に対応)、「21」(青森県内に対応)等という地域毎の値を持つものとする。又、契約レコードの契約属性2の値は、「11」(札幌市)、「21」(青森県)等の契約者の所在地の値を持つものとする。当該契約レコードの契約属性2の値が「21」であったとすると、対応できる要員の対応要員レコードの対応地域フラグは、「ZZ」、「20」又は「21」となる。当該対応要員レコードの対応地域フラグが、「ZZ」、「20」又は「21」であればy点を当該要員に付与し、「2」又は「3」であれば0点を付与することとし、付与された点数をメモリ上のワークエリアdに加算する。
【0092】
803e28は、要員検索結果テーブル(その2)112a2の点数No.1〜nである属性点数112a25とワークエリアdの属性点数とを比較し、No.n以上の点数かどうかを判断する処理であり、主にメモリ112上にある要員検索結果テーブル(その2)112a2の要員属性による優先順位1〜nの属性点数1〜nの比較処理を行う。
【0093】
803e29は、処理803e28での判定がYesである場合の後続処理であり、要員検索結果・属性点数No.1〜nの行と入れ替え、属性点数の低い要員の属性情報のずらし処理を行い、要員検索結果テーブル(その2)112a2に要員検索結果レコードを記憶する処理であり、新規に挿入された行より低い属性点数の行の優先順位は1つ加算し、n番目の行を消去する。
【0094】
次に、検索処理803fにおいて、対応支援者選定ソフトウェア1105aが機能して、外勤対応事象への対応を支援できる要員の予備調査のため、対応要員ファイル14a1に対し、受信したGPS位置情報(外勤対応事象発生位置)と各要員の現在のGPS位置情報の間の距離を計算、検索し、距離が短い順に支援要員候補としてメモリ上にストックし、外勤対応事象対応中フラグ、職能フラグ、対応フラグ等にて当要員が当外勤対応事象に支援対応できる状態にあればメモリ112上にストックし、対応できる状態になければメモリ112上から削除する。
この外勤地距離等から支援要員を検索する処理803f(1105a)は、外勤地距離等から対応要員を検索する処理803e(1104a)と同様の仕掛け行う処理であり、外勤地距離等から支援要員を検索する処理の説明の「対応要員」を、外勤地距離等から対応要員検索の「対応支援要員」に読み替え、「最適対応選定ソフトウェア1104a」を「対応支援者選定ソフトウェア1105a」に読み替えて図16〜18の処理を実行するような形態に構成することにより実現することができる。
【0095】
次に、検索処理803gにおいて、対応支援車予約ソフトウェア1106aが機能して、出動できる対応支援車の予備調査のため、対応支援車ファイル14a4に対し、受信したGPS位置情報(外勤対応事象発生位置)と各対応支援車の現在のGPS位置情報の間の距離を計算、検索し、距離が短い順に対応支援車候補としてメモリ上にストックし、積載容量、予約状況フラグ、出動中フラグ等にて当対応支援車が当外勤対応事象に出動できる状態にあればメモリ112上にストックし、対応できる状態になければメモリ112上から削除する。
【0096】
次に、外勤地距離等から行う対応支援車検索処理803g(1106a)処理について説明する。
【0097】
図19は、対応支援車予約ソフトウェア1106aの一部分を構成し、外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その1)803g1の概要を示す図である。
図19において、要員管理サーバ本体11は、対応支援車予約ソフトウェア1106aが機能して、外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その1)803g1を実行する。この対応支援車検索処理(その1)803g1は、対応要求者(携帯端末2A)又は対応要員(携帯端末2B)のGPS位置情報(外勤地位置情報)A1と、対応支援車ファイル14a4に記憶されている対応支援車レコードと、契約マスタファイル14a5に記憶されている契約情報を取得して、外勤地位置と対応支援車のGPS位置情報の緯度と経度から距離を計算し、対応支援車の中から外勤地位置の近距離にいる対応支援車No.1〜nを選定し、関連情報(図20を参照して後述する)を対応支援車検索結果テーブル(その1)112b1に記憶する。
外勤地位置情報A1は、GPS位置情報である緯度及び経度情報であり、「度分秒.秒:形式(DDDMMss.ss)」、「度分.分:形式(DDDmm.mmmm)」、「度.度:形式(dddd.ddddd)」又は「度分秒:形式(ddd'mm'ss.s')」の形式である。
【0098】
図20は、前記対応支援車検索結果テーブル(その1)112b1を示す図である。
図20において、対応支援車検索結果テーブル(その1)112b1は、外勤地位置と対応支援車のGPS位置間距離の最短距離順位112b11、対応支援車番号112b12、GPS位置情報112b13及びGPS位置間距離112b14の各データ項目を備え、外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その1)803g1の検索結果である対応支援車の中から外勤地位置の近距離にいる対応支援車No.1〜nの情報を格納する。
GPS位置間距離の最短距離順位112b11は、1番からn番までの順位情報を格納する。
対応支援車番号112b12は、最短距離順位が1番からn番までの対応支援車番号1〜nを格納する。
対応支援車のGPS位置情報112b13は、最短距離順位が1番からn番までの対応支援車のGPS位置情報・緯度及び経度情報1〜nを格納する。
対応要求者と対応支援車のGPS位置間距離112b14は、最短距離順位が1番からn番までの距離情報1〜nを格納する。
【0099】
図21は、前記対応支援車予約ソフトウェア1106aの一部分を構成し、外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その1)803g1の詳細を示すフロー図である。
【0100】
803g11は、対応要求者が携帯する携帯端末2A又は対応要員が携帯する携帯端末2BからのGPS位置情報A1と契約番号を読み込む処理であり、読み込んだ情報をメモリ112に記憶する。
【0101】
803g12は、契約マスタファイル14a5から当該契約レコードを読み込む処理であり、読み込んだ契約レコードをメモリ112に記憶する。
【0102】
803g13は、対応支援車ファイル14a4に対応支援車レコードはあるかどうかを判定する処理であり、対応支援車ファイル14a4から読み込む対応支援車レコードがなくなったかどうかを判定する。
【0103】
803g14は、対応支援車ファイル14a4から対応支援車レコードを順次に読み込む処理であり、読み込んだ対応支援車レコードをメモリ112に記憶する。
【0104】
803g15は、対応要求者又は対応要員のGPS位置情報(外勤地位置情報)A1の緯度から対応支援車レコードの現在GPS位置情報の緯度を減算し、緯度間の差を距離(y度=Ykmとする。)に変換し、ワークエリアaに代入する処理であり、後に三平方の定理の1辺の長さに用いる。
【0105】
803g16は、外勤地のGPS位置情報A1の経度から対応支援車レコードの現在GPS位置情報の経度を減算し、経度間の差を距離(x度=Xkmとする。)に変換し、ワークエリアbに代入する処理であり、後に三平方の定理の1辺の長さに用いる。
【0106】
803g17は、三平方の定理(c2=a2+b2)を用い、GPS位置情報間の距離c=√(a2+b2)を求め、ワークエリアcに代入する処理であり、前述の2辺の長さ(Ykm及びXkm)から外勤地位置と支援車間の距離cを計算し、メモリ112上のワークエリアcに記録する。GPS位置情報からGPS位置間の距離を求める際、球面三角法や標高情報を加味する方法もあるが、当実施例では距離計算を簡略化し、地球上を平面として計算するようにしている。
【0107】
803g18は、最短距離No.1〜nの現在GPS位置情報と比較し、No.nより近距離にあるかを判定する処理であり、主にメモリ112上にある対応支援車検索結果テーブル(その1)の最短距離No.1〜nのGPS位置間距離1〜nとの比較処理を行う。
【0108】
803g19は、処理803g18での判定がYesとなった場合の後続処理であり、対応支援車検索結果テーブル(その1)112b1の最短距離No.1〜nのGPS位置情報等の行と入れ替え、より遠距離のGPS位置情報等の行のずらし処理を行い、対応支援車検索結果テーブル(その1)112b1に対応支援車検索結果レコードを記憶する処理であり、新規に挿入された行より遠距離にあるGPS位置情報等の行の最短距離順位を1つ加算し、n番目の行を消去する。
【0109】
図22は、前記対応支援車予約ソフトウェア1106aの一部分を構成し、外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その2)803g2の概要を示す図である。
図22において、要員管理サーバ本体11は、対応支援車予約ソフトウェア1106aが機能して、外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その2)803g2を実行する。この対応支援車検索処理(その2)803g2は、対応要求者(携帯端末2A)又は対応要員(携帯端末2B)のGPS位置情報(外勤地位置情報)A1と、対応支援車ファイル14a4に記憶されている対応支援車レコードと、契約マスタファイル14a5に記憶されている契約情報を取得して、最適な対応支援車を選択するために対応要求者又は当契約の条件に合致する対応支援車の属性を点数化し、対応支援車の中から対応要求者又は当契約の条件に最適な対応支援車No.1〜nを選定し、関連情報(図23を参照して後述する)を対応支援車検索結果テーブル(その2)112b2に記憶する。
外勤地位置情報A1は、GPS位置情報である緯度及び経度情報であり、「度分秒.秒:形式(DDDMMss.ss)」、「度分.分:形式(DDDmm.mmmm)」、「度.度:形式(dddd.ddddd)」又は「度分秒:形式(ddd'mm'ss.s')」の形式である。
【0110】
図23は、対応支援車検索結果テーブル(その2)112b2を示す図である。
図23において、対応支援車検索結果テーブル(その2)112b2は、対応支援車属性による優先順位112b21、対応支援車番号112b22、属性例・積載容量112b23、属性例・出動可能地域112b24及び属性点数112b25の各データ項目を備え、外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その2)803g2の検索結果である対応支援車の中から対応要求者又は当契約に最適な属性を持つ対応支援車No.1〜nの情報を格納する。
支援車属性による優先順位112b21は、1番からn番までの支援車の属性が対応要求者又は当契約に最適な順位情報を格納する。順位情報は、支援車の属性が対応要求者又は当契約に合致する度合いを点数化し、高得点順に順位付けしたものである。
対応支援車番号112b22は、対応支援車の番号であり、支援車属性による優先順位が1番からn番までの対応支援車の番号1〜nを格納する。
対応支援車の属性例・積載容量112b23は、支援車属性による優先順位が1番からn番までの対応支援車の属性例・積載容量1〜nを格納する。
対応支援車の属性例・出動可能地域112b24は、支援車属性による優先順位が1番からn番までの対応支援車の属性例・出動可能地域1〜nを格納する。
属性点数112b25は、支援車の属性が対応要求者又は当契約に合致する度合いを点数化した点数を格納する。
【0111】
図24は、前記対応支援車予約ソフトウェア1106aの一部分を構成し、外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その2)803g2の詳細を示すフロー図である。
【0112】
803g21は、対応要求者(携帯端末2A)又は対応要員(携帯端末2B)からのGPS位置情報(外勤地位置情報)A1と契約番号を読み込む処理であり、読み込んだ情報をメモリ112に記憶する。
【0113】
803g22は、契約マスタファイル14a5から当該契約レコードを読み込む処理であり、読み込んだ契約レコードをメモリ112に記憶する。
【0114】
803g23は、対応支援車ファイル14a4に対応支援車レコードはあるかどうかを判定する処理であり、対応支援車ファイル14a4から読み込む対応支援車レコードがなくなったかどうかを判定する。
【0115】
803g24は、対応支援車ファイル14a4から対応支援車レコードを順次に読み込む処理であり、読み込んだ対応支援車レコードをメモリ112に記憶する。
【0116】
803g25は、対応支援車レコードの「予約状況フラグ」が、新規外勤対応に可能であるかどうかを判断する処理であり、対応支援車レコードの予約状況フラグの値が「予約可能」であればYesに分岐し、「予約不可能」であればNoに分岐する。
【0117】
803g26は、対応支援車レコードの「積載容量」と当該契約レコードの契約属性1を比較し、対応支援車の積載容量が当該契約に対応できる度合いを点数化してワークエリアdに代入する処理である。契約レコードの契約属性1は、契約マスタファイル14a5のレコードの任意のデータ項目・属性とする。例えば、対応支援車レコードの積載容量の値は、「S」(全車種に対応)、「1」(大型車に対応)、「2」(普通車に対応)及び「3」(小型車に対応)という4種類の値を持つものとする。又、契約レコードの契約属性1の値は、「1」(大型車に対応)、「2」(普通車に対応)、及び「3」(小型車に対応)という3種類の値を持つものとする。当該契約レコードの契約属性1の値が「1」であったとすると、対応できる支援車の対応支援車レコードの職能フラグは、「S」又は「1」となる。当該対応支援車レコードの積載容量が、「S」又は「1」であればx点を当該支援車に付与し、「2」又は「3」であれば0点を付与することとし、付与された点数をメモリ112上のワークエリアdに代入する。
【0118】
803g27は、対応支援車レコードの出動可能地域と当該契約レコードの契約属性2を比較し、対応支援車の出動可能地域が当該契約の地域に対応できる度合いを属性点数化してワークエリアdに加算する処理である。契約レコードの契約属性2は、契約マスタファイル14a5のレコードの任意のデータ項目・属性とする。例えば、対応支援車レコードの出動可能地域の値は、「ZZ」(全国に対応)、「10」(北海道地方全域に対応)、「20」(東北地方全域に対応)、「30」(関東地方全域に対応)、「11」(札幌市内に対応)、「21」(青森県内に対応)等という地域毎の値を持つものとする。又、契約レコードの契約属性2の値は、「11」(札幌市)、「21」(青森県)等の契約者の所在地の値を持つものとする。当該契約レコードの契約属性2の値が「21」であったとすると、対応できる支援車の対応支援車レコードの出動可能地域は、「ZZ」、「20」又は「21」となる。当該対応支援車レコードの出動可能地域が、「ZZ」、「20」又は「21」であればy点を当該支援車に付与し、「2」又は「3」であれば0点を付与することとし、付与された点数をメモリ112上のワークエリアdに加算する。
【0119】
803g28は、支援車検索結果テーブル(その2)の点数No.1〜nである属性点数112b25とワークエリアdの属性点数とを比較し、No.n以上の点数かどうかを判断する処理であり、主にメモリ112上にある対応検索結果テーブル(その2)112b2(図23参照)の支援車属性112b21による優先順位1〜nの属性点数1〜nとの比較処理を行う。
【0120】
803g29は、処理803g28での判定がYesである場合の後続処理であり、対応支援車検索結果・属性点数No.1〜nの行と入れ替え、属性点数の低い支援車の属性情報のずらし処理を行い、対応支援車検索結果テーブル(その2)に対応支援車検索結果レコードを記憶する処理であり、新規に挿入された行より低い属性点数の行の優先順位は1つ加算し、n番目の行を消去する。
【0121】
次に、図5における表示処理803hにおいて、地図情報操作ソフトウェア1102aが機能して、対応要員候補、支援要員候補、対応支援車候補をディスプレイ装置12の表示画面12a上に表示する。
【0122】
対応要求者は、処理801bにおいて、携帯端末12Aを使用してコールセンターに状況を電話連絡する。この電話連絡に呼応して、コールセンターのオペレータは、処理802における対応処理802aにおいて、要員管理サーバ本体11に接続されたディスプレイ装置12の表示画面12aにて、対応要求者の地図上の位置、対応要員候補、支援要員候補、対応支援車候補を見ながら対応要求者の状況連絡に対応する。
【0123】
次に、コールセンターのオペレータは、速報発行処理802bにおいて、端末装置本体31を操作することにより外勤速報・確報登録端末ソフトウェア3101aを機能させることにより外勤対応事象速報・確報を入力して発行し、該外勤対応事象速報・確報を要員管理サーバ本体11に送信する。
【0124】
要員管理サーバ本体11は、登録処理803iにおいて外勤速報・確報ソフトウェア1108aを機能させて外勤対応事象速報・確報を受信して外勤対応事象速報・確報ファイル14a3に登録する。すなわち、要員管理サーバ本体11は、端末装置本体31から送られた速報番号、速報年月日時分、確報番号、確報年月日時分、契約番号、車番、契約者名、外勤の状況、外勤対応担当者番号、外勤対応状況、外勤対応支援担当者番号、外勤支援状況、対応支援車の要否フラグ、速報属性1〜速報属性nを1レコードとして受信して外勤対応事象速報・確報ファイル14a3に書き込んで格納する。
【0125】
次に、要員管理サーバ本体11は、受信した外勤対応事象速報・確報に基づいて、対応要員、支援要員、対応支援車対応を正式に決めるための予備調査を補正する検索を行う。
【0126】
まず、検索処理803jにおいて、最適対応選定ソフトウェア1104aを機能させて、対応できる要員の本調査のために、対応要員ファイル14a1に対し、携帯端末2Aから受信したGPS位置情報と各要員の現在GPS位置情報の間の距離を計算、検索し、距離が短い順に対応要員候補としてメモリ上にストックし、外勤対応事象対応中フラグ、職能フラグ、対応フラグ等にて当要員が当外勤対応事象に対応できる状態にあればメモリ上にストックし、対応できる状態になければメモリ上から削除し、予備調査との結果と本調査の検索結果に差異があればディスプレイ装置12の表示画面12a上の表示を修正表示する。
【0127】
次に、発信指示処理803kにおいて、最適対応選定ソフトウェア1104aにより対応要員候補者が携帯する携帯端末2Bに対し、メール等で対応指示を発信する。
【0128】
次に、検索処理803mにおいて、対応支援者選定ソフトウェア1105aを機能させて、外勤対応事象への対応を支援できる要員の本調査のために、対応要員ファイル14a1に対し、携帯端末2Aから受信したGPS位置情報と各要員の現在のGPS位置情報の間の距離を計算、検索し、距離が短い順に支援要員候補としてメモリ上にストックし、外勤対応事象対応中フラグ、職能フラグ、対応フラグ等にて該要員が当外勤対応事象に支援対応できる状態にあればメモリ上にストックし、対応できる状態になければメモリ上から削除し、予備調査との結果と本調査の検索結果に差異があれば表示画面12a上の表示を修正表示する。
【0129】
次に、指示発信処理803nにおいて、対応支援者選定ソフトウェア1105aにより支援要員候補者が携帯する携帯端末2Cに対してメール等で支援指示を送信する。
【0130】
次に、検索処理803oにおいて、対応支援車予約ソフトウェア1106aを機能させて、出動できる対応支援車の本調査のために、対応支援車ファイル14a4に対し、携帯端末2Aから受信したGPS位置情報と各対応支援車の現在GPS位置情報の間の距離を計算、検索し、距離が短い順に対応支援車候補としてメモリ上にストックし、積載容量、予約状況フラグ、出動中フラグ等にて該対応支援車が当外勤対応事象に出動できる状態にあればメモリ上にストックし、対応できる状態になければメモリ上から削除し、予備調査との結果と本調査の検索結果に差異があれば表示画面12a上の表示を修正表示する。
【0131】
次に、指示発信処理803pにおいて、対応支援車要員担当者が携帯する携帯端末2に対して、メール等で対応支援車出動依頼指示を送信する。
【0132】
次に、発信処理803qにおいて、地図情報操作ソフトウェア1102aを機能させ、対応要求者が携帯する携帯端末2Aに対し、支援組織内で対応に着手した趣旨の対応状況メールを送信する。
【0133】
対応要求者が携帯する携帯端末2Aは、前記対応状況メール送信に呼応して、受信処理801cを実行して、要員管理サーバ本体11から送信された対応状況のメール等を受信する。
【0134】
対応要員は、携帯する携帯端末2Bにより、要員管理サーバ本体11から発信処理803kにおいて送信された対応指示を受信し、受信した対応指示に該当する外勤対応事象への対応活動(処理804b)を実行する。この外勤対応事象への対応活動については、図6、図7を参照して後述する。
【0135】
対応支援要員は、携帯する携帯端末2Cにより、要員管理サーバ本体11から発信処理803nにおいて送信された支援指示を受信し、受信した支援支持に該当する外勤対応事象への対応活動を支援する支援活動(処理805b)を実行する。この対応支援活動については、図7を参照して後述する。
【0136】
対応支援車要員担当者は、処理806aにおいて、携帯する携帯端末2の携帯用要員管理ソフトウェア203aにより対応支援車出動依頼を受信し、該当する対応支援車出動活動806bを実行する。この対応支援車出動活動806bについては、図8を参照して後述する。
【0137】
図6は、本発明の要員管理システムの対応要員活動(804b)に係る処理の詳細なフロー図である。
【0138】
対応要員は、回答処理804b1において、携帯する携帯端末2Bを操作して携帯用要員管理ソフトウェア203aを機能させることにより、対応指示受信後の社員番号、対応了解回答の処理を実行させる機能実行番号(ソフトウェア1103aを機能させて処理803r1を実行させる実行ソフトウェア特定情報)、実行ステータスフラグ(対応了解の場合は「Y」、対応了解しない場合は「N」)の情報をファイルとして要員管理サーバ本体11に送信する。この対応了解回答により対応要員は、当該外勤対応事象の外勤対応担当者となる。
【0139】
要員管理サーバ本体11は、前記デーモンプロセス及び子プロセスの実行方法と同様の仕組みにより、更新処理803r1において、前記携帯端末2bからの回答に呼応して要員管理ソフトウェア1103aが機能し、外勤対応担当者の携帯端末2Bからの社員番号、対応了解回答の処理を実行させる機能実行番号、実行ステータスフラグ(対応了解の場合は「Y」、対応了解しない場合は「N」)の情報をファイルとして受信して外勤対応事象速報・確報ファイル14a3の外勤対応担当者番号、外勤対応事象への対応状況を更新し、報告処理803r2において、対応要員が携帯する携帯端末2Bに対して外勤対応事象速報・確報ファイル更新の完了報告を送信する。
【0140】
外勤対応担当者は、受信処理804b2において、携帯端末2Bを操作して、携帯用要員管理ソフトウェア203aを機能させて外勤対応事象速報・確報ファイル更新完了報告を受信し、次いで、発信処理804b3において、携帯用地図情報操作ソフトウェア202aを機能させて、現在地点・現地から外勤対応担当者の社員番号、携帯電話番号、GPS位置情報、速報番号、マッピング処理を実行させる機能実行番号(ソフトウェア1102aを機能させて処理803r3を実行させる実行ソフトウェア特定情報)及び実行ステータスフラグを要員管理サーバ本体11に対して発信する。
【0141】
要員管理サーバ本体11は、マッピング処理803r3において、地図情報操作ソフトウェア1102aを機能させて、受信した外勤対応担当者のGPS位置情報を地図上でマッピングし、地図上の位置を更新し、速報番号等をキーにして外勤対応事象速報・確報ファイル14a3の当該外勤対応事象速報・確報レコードを検索し、速報属性m又は確報属性nのデータ項目に外勤対応担当者のGPS位置情報を更新すると共に、地図上のポイントしている点の色を変える(例えば、対応承諾すれば「黄色」、対応キャンセル又は対応者未決定中の場合は「赤色」)等の処理を行い、対応の状況につき地図を見るだけで確認できるようにする。対応承諾の状態については、変更時に当該外勤対応事象速報・確報レコード14a3のデータ項目である外勤対応状況を更新する。
【0142】
ここで、携帯端末2Bから要員管理サーバ11に送信する送信ファイルの情報は、社員番号、携帯電話番号、GPS位置情報、速報番号、マッピング処理を実行させる機能実行番号、及び実行ステータスフラグで構成し、機能実行番号が「803r3(1102a)」かつ実行ステータスフラグが「Y」であれば、要員管理サーバ11は地図情報操作ソフトウェア1102aのマッピング処理803r3を実行する。要員管理サーバ11がマッピング処理803r3を実行する仕組みは、前記のデーモンプロセス及び子プロセスの実行方法と同様である。
【0143】
次に、表示処理803r4において、地図情報操作ソフトウェア1102aは、マッピング後の地図情報を表示画面12a上に表示する。
【0144】
次に、外勤対応担当者は、発信処理804b4において、自分の地図上の位置と「了解」の更新状況を確認するため、携帯する携帯端末2Bを操作して携帯用地図情報操作ソフトウェア202aを機能させることにより、要員管理サーバ本体11に対して社員番号、速報番号、外勤対応担当者番号、携帯電話番号、地図情報送信依頼の処理を実行させる機能実行番号(ソフトウェア1102aを機能させて処理803r5を実行させる実行ソフトウェア特定)、及び実行ステータスフラグ(支援要請の場合は「Y」、支援要請しない場合は「N」)の情報をファイルとして送信する。
【0145】
要員管理サーバ本体11は、受信処理803r5において、地図情報操作ソフトウェア1102aにより、外勤対応担当者の携帯端末2Bから送信された社員番号、速報番号、外勤対応担当者番号、携帯電話番号、地図情報送信依頼の処理を実行させる機能実行番号、及び実行ステータスフラグの情報をファイルとして受信し、発信処理803r6において、GPS位置情報付きの地図情報を対応要員の携帯端末2Bに送信する。
【0146】
ここで、携帯端末2Bから要員管理サーバ11に送信する送信ファイルの情報は、社員番号、速報番号、外勤対応担当者番号、携帯電話番号、地図情報送信依頼の処理を実行させる機能実行番号、及び実行ステータスフラグで構成し、機能実行番号が「803r5」かつ実行ステータスフラグが「Y」であれば、要員管理サーバ11は地図情報操作ソフトウェア1102aの受信処理803r5を実行し、その後、発信処理803r6を実行する。要員管理サーバ11が受信処理803r5及び発信処理803r6を実行する仕組みは、前記のデーモンプロセス及び子プロセスの実行方法と同様である。
【0147】
外勤対応担当者の携帯端末2Bは、受信処理804b5において、携帯用地図情報操作ソフトウェア202aにより、要員管理サーバ本体11から送信された地図情報を受信し、外勤対応担当者は、確認処理804b6において、受信した地図情報を携帯端末2Bに表示させて外勤対応事象の場所、自分、支援要員、対応支援車の位置を確認する。
【0148】
図7は、本発明の請求項2に係る発明を実現する要員管理システムの外勤対応担当要員(担当者)と外勤支援担当要員(担当者)の連携活動の処理を示すフロー図である。前述の図5と図7の組み合わせで、本発明の請求項2に係る発明を実現する。
【0149】
外勤対応担当者は、外勤対応事象へ対応するたに支援要員のサポートを依頼する場合には、発信処理804b7において、携帯端末2Bを操作して携帯用要員管理ソフトウェア203aを機能させて、要員管理サーバ本体11に対して、社員番号、速報番号、外勤対応担当者番号、携帯電話番号、支援要請依頼の処理を実行させる機能実行番号(ソフトウェア11031を機能させて処理803s1を実行させる実行ソフトウェア特定情報)及び実行ステータスフラグ(支援要請の場合は「Y」、支援要請しない場合は「N」)の情報をファイルとして発信を行う。
【0150】
要員管理サーバ本体11は、受信処理803s1において、要員管理ソフトウェア1103aを機能させて外勤対応担当者の携帯端末2Bからの社員番号、速報番号、外勤対応担当者番号、携帯電話番号、支援要請依頼の実行を行わせる機能実行番号、及び実行ステータスフラグ実行ステータスフラグ(支援要請の場合は「Y」、支援要請しない場合は「N」)の情報をファイルとして受信する。
【0151】
ここで、携帯端末2Bから要員管理サーバ11に送信する送信ファイルの情報は、社員番号、速報番号、外勤対応担当者番号、携帯電話番号、支援要請依頼の実行を行わせる機能実行番号、及び実行ステータスフラグで構成し、機能実行番号が「803s1(1103a)」かつ実行ステータスフラグが「Y」であれば、要員管理サーバ11は要員ソフトウェア1102aの受信処理803s1を実行する。要員管理サーバ11が受信処理803s1を実行する仕組みは、前記のデーモンプロセス及び子プロセスの実行方法と同様である。
【0152】
次に、要員管理サーバ本体11は、表示処理803s2において、地図情報操作ソフトウェア1102aを機能させて処理表示画面12a上の地図情報に「支援依頼中」を表示し、次いで、発信処理803s3において、要員管理ソフトウェア1103aにより、支援要員が携帯する携帯端末2Cに対してメール等にて「支援依頼」の指示を発信し、次いで、発信処理803s4において、地図情報操作ソフトウェア1102aにより、外勤対応担当者が携帯する携帯端末2Bに対してメール等にて「支援依頼中」の地図情報の状態更新情報を送信する。
【0153】
外勤対応担当者は、受信処理804b8において、携帯端末2Bの携帯用地図情報操作ソフトウェア202aにより、「支援依頼中」の情報を受信し、確認処理804b9において、地図情報にて「支援依頼中」のステータスを確認する。
【0154】
支援要員は、受信処理805b1において、携帯端末2Cの携帯用要員管理ソフトウェア203aを機能させて要員管理サーバ本体11の要員管理ソフトウェア1103aからの「支援依頼」指示を受信し、発信処理805b2において、携帯端末2Cを操作して携帯用地図情報操作ソフトウェア202aにより状況確認のため社員番号、速報番号、携帯電話番号、地図情報送信依頼の実行を行わせる機能実行番号(ソフトウェア1102aを機能させて処理803s5を実行させる実行ソフトウェア特定情報)及び実行ステータスフラグの情報をファイルとして送信する。
【0155】
要員管理サーバ本体11は、受信処理803s5において、地図情報操作ソフトウェア1102aにより、支援要員の携帯端末2Cからの社員番号、速報番号、携帯電話番号、地図情報送信依頼の実行を行わせる機能実行番号、及び実行ステータスフラグの情報をファイルとして受信し、発信処理803s6において、「支援依頼中」を付加した地図情報、社員番号、速報番号、携帯電話番号、地図情報受信の実行を行わせる機能実行番号(ソフトウェア202aを機能させて処理806s2を実行させる実行ソフトウェア特定情報)及び実行ステータスフラグ(支援依頼の場合は「Y」、支援依頼しない場合は「N」)の情報をファイルとして携帯端末2Cに送信する。
【0156】
ここで、携帯端末2Cから要員管理サーバ11に送信する送信ファイルの情報は、社員番号、速報番号、携帯電話番号、地図情報送信依頼の実行を行わせる機能実行番号、及び実行ステータスフラグで構成し、機能実行番号が「803s5(1102a)」かつ実行ステータスフラグが「Y」であれば、要員管理サーバ11は地図情報操作ソフトウェア1102aの受信処理803s5を実行する。要員管理サーバ11が受信処理803s5及び発信処理803s6を実行する仕組みは、前記のデーモンプロセス及び子プロセスの実行方法と同様である。
【0157】
支援要員は、受信処理805b3において、携帯端末2Cの携帯用地図情報操作ソフトウェア202aにより、要員管理サーバ本体11の地図情報操作ソフトウェア1102aから送信される「支援依頼中」の地図情報を受信し、確認処理805b4において、地図情報にて「支援依頼中」ステータスを確認する。
【0158】
支援要員は、支援依頼を承諾する場合には、発信処理805b5において、携帯端末2Cを操作して、携帯用要員管理ソフトウェア203aを機能させて、要員管理サーバ本体11の要員管理ソフトウェア1103aに対して支援を承諾する旨の社員番号、速報番号、携帯電話番号、支援承諾の実行を行わせる機能実行番号(ソフトウェア1103aを機能させて処理803s7を実行させる実行ソフトウェア特定情報)、実行ステータスフラグ(支援承諾の場合は「Y」、支援承諾しない場合は「N」)の情報をファイルとして送信する。この支援承諾により、支援要員は、外勤支援担当者となる。
【0159】
要員管理サーバ本体11は、受信処理803s7において、要員管理ソフトウェア1103aにて社員番号、速報番号、携帯電話番号、支援承諾の実行を行わせる機能実行番号、実行ステータスフラグ(支援承諾の場合は「Y」、支援承諾しない場合は「N」)の情報をファイルとして受信し、支援承諾する場合、表示処理803s8において、地図情報操作ソフトウェア1102aにて、速報番号をキーにして当該速報・確報レコードを検索し外勤対応支援担当者番号を支援要員の社員番号、及び外勤支援状況を「支援承諾済」に更新し、表示画面12a上の地図情報に「支援承諾」を表示し、発信処理803s9において、要員管理ソフトウェア1103aにて外勤対応担当者の携帯端末2Bに対して「支援承諾」結果指示送信を行い、発信処理803s10において、地図情報操作ソフトウェア1102aにて外勤支援担当者の携帯端末2Cに「支援承諾」更新情報を送付する。
【0160】
ここで、携帯端末から要員管理サーバ11に送信する送信ファイルの情報は、社員番号、速報番号、携帯電話番号、支援承諾の実行を行わせる機能実行番号、及び実行ステータスフラグで構成し、機能実行番号が「803s7(1103a)」かつ実行ステータスフラグが「Y」であれば、要員管理サーバ11は要員管理ソフトウェア1103aの受信処理803s7を実行する。要員管理サーバ11が受信処理803s7及び表示処理803s8を実行する仕組みは、前記のデーモンプロセス及び子プロセスの実行方法と同様である。
【0161】
外勤対応担当者は、受信処理804b10において、携帯端末2Bを操作して携帯用要員管理ソフトウェア203aにより要員管理サーバ本体11の要員管理ソフトウェア1103aからの支援承諾更新のステータスを受信し、確認処理804b11において、地図情報を表示させて「支援承諾」ステータスを確認する。
【0162】
外勤支援担当者は、受信処理805b6において、携帯端末2Cを操作して携帯用要員管理ソフトウェア203aにより、要員管理サーバ本体11の地図情報操作ソフトウェア1102aからの支援承諾更新のステータスを受信し、確認処理805b7において、地図情報を表示させて「支援承諾」ステータスを確認する。
【0163】
図8は、本発明の請求項3に係る発明を実現する要員管理システムの外勤対応担当者と対応支援車出動の連携活動の処理を示すフロー図である。前述の図5と図8の組み合わせで、本発明の請求項3に係る発明を実現する。
【0164】
外勤対応担当者は、外勤対応活動中に外勤対応事象の対応に対応支援車の出動が必要と判断した場合、発信処理804b12において、携帯端末2Bを操作して携帯用要員管理ソフトウェア203aを機能させ、要員管理サーバ本体11の要員管理ソフトウェア1103aに対して、社員番号、速報番号、外勤対応担当者番号、携帯電話番号、対応支援車出動依頼の実行を行わせる機能実行番号(ソフトウェア1103aを機能させて処理803t1を実行させる実行ソフトウェア特定情報)、及び実行ステータスフラグ(出動依頼の場合は「Y」、出動依頼しない場合は「N」)の情報をファイルとして送信する。
【0165】
要員管理サーバ本体11は、受信処理803t1において、要員管理ソフトウェア1103aにより携帯端末2Bからの社員番号、速報番号、外勤対応担当者番号、携帯電話番号、対応支援車出動依頼の実行を行わせる機能実行番号、及び実行ステータスフラグ(出動依頼の場合は「Y」、出動依頼しない場合は「N」)の情報をファイルとして受信し、表示処理803t2において、地図情報操作ソフトウェア1102aを機能させて、速報番号をキーにして当該速報・確報レコードを検索し対応支援車の要否フラグを「支援車要」のステータスに更新し、表示画面12a上の地図情報に「対応支援車出動依頼」を表示し、発信処理803t3において、要員管理ソフトウェア1103aを機能させて対応支援車担当要員の携帯端末2に対して、メール等にて社員番号、速報番号、外勤対応担当者番号、携帯電話番号、対応支援車出動依頼指示の実行を行わせる機能実行番号(ソフトウェア203aを機能させて処理806aを実行させる実行ソフトウェア特定情報)、及び実行ステータスフラグ(出動依頼の場合は「Y」、出動依頼しない場合は「N」)の情報をファイルとして送信し、発信処理803t4において、地図情報操作ソフトウェア1102aにより外勤対応担当者の携帯端末2Bに対して「対応支援車出動依頼」付きの地図情報を送信する。
【0166】
ここで、携帯端末2Bから要員管理サーバ11に送信する送信ファイルの情報は、社員番号、速報番号、外勤対応担当者番号、携帯電話番号、機能実行番号、及び実行ステータスフラグで構成し、機能実行番号が「803t1(1103a)」かつ実行ステータスフラグが「Y」であれば、要員管理サーバ11は要員管理ソフトウェア1103aの受信処理803t1を実行する。要員管理サーバ11が受信処理803t1及び表示処理803t2を実行する仕組みは、前記のデーモンプロセス及び子プロセスの実行方法と同様である。
【0167】
外勤対応担当者は、受信処理804b13において、携帯端末2Bを操作して地図情報を受信し、確認処理804b14において地図情報を表示させて「対応支援車出動依頼」のステータスを確認する。
【0168】
対応支援車担当要員は、受信処理806aにおいて、携帯端末2により、要員管理サーバ本体11の要員管理ソフトウェア1103aから社員番号、速報番号、外勤対応担当者番号、携帯電話番号、対応支援車出動依頼指示(ソフトウェア2031を機能させて処理806aを実行させる実行ソフトウェア特定情報)、及び実行ステータスフラグ(出動依頼の場合は「Y」、出動依頼しない場合は「N」)の情報をファイルとして受信すると、発信処理806b1において、確認のために、要員管理サーバ本体11の地図情報操作ソフトウェア1102aに対して社員番号、速報番号、対応支援車番号、携帯電話番号、地図情報送信依頼受信(ソフトウェア1102aを機能させて処理803t5を実行させる実行ソフトウェア特定情報)、及び実行ステータスフラグ(出動依頼の場合は「Y」、出動依頼しない場合は「N」)の情報をファイルとして送信する。
【0169】
要員管理サーバ本体11は、受信処理803t5において、地図情報操作ソフトウェア1102aにより社員番号、速報番号、対応支援車番号、携帯電話番号、地図情報送信依頼受信の実行を行わせる機能実行番号、及び実行ステータスフラグ(出動依頼の場合は「Y」、出動依頼しない場合は「N」)の情報をファイルとして受信し、発信処理803t6において、対応支援車担当要員の携帯端末2に対して社員番号、「対応支援車出動依頼」付き地図情報、速報番号、対応支援車番号、携帯電話番号、地図情報受信の実行を行わせる機能実行番号(ソフトウェア202aを機能させて処理806b2を実行させる実行ソフトウェア特定情報)、及び実行ステータスフラグ(出動依頼の場合は「Y」、出動依頼しない場合は「N」)の情報をファイルとして送信する。
【0170】
ここで、携帯端末2から要員管理サーバ11に送信する送信ファイルの情報は、社員番号、速報番号、対応支援車番号、携帯電話番号、地図情報送信依頼受信の実行を行わせる機能実行番号、及び実行ステータスフラグで構成し、機能実行番号が「803t5(1102a)」かつ実行ステータスフラグが「Y」であれば、要員管理サーバ11は地図情報操作ソフトウェア1102aの受信処理803t5を実行する。要員管理サーバ11が受信処理803t5及び発信処理803t6を実行する仕組みは、前記のデーモンプロセス及び子プロセスの実行方法と同様である。
【0171】
対応支援車担当要員は、受信処理806b2において、要員管理サーバ本体11の地図情報操作ソフトウェア1102aから送信された地図情報を受信し、確認処理806b3において、要員管理サーバ本体11から受信した地図情報を携帯端末2に表示させて「対応支援車出動依頼」ステータスを確認する。
【0172】
対応支援車担当要員は、対応支援車出動の承諾をする場合には、発信処理806b4において、携帯端末2を操作して携帯用要員管理ソフトウェア203aを機能させて、要員管理サーバ本体11の要員管理ソフトウェア1103aに対して対応支援車出動の承諾情報を送信する。この承諾情報送信により、対応支援車担当要員は対応支援車担当者となる。
【0173】
要員管理サーバ本体11は、受信処理803t7において、要員管理ソフトウェア1103aにより対応支援車出動承諾情報を受信し、表示処理803t8において、地図情報操作ソフトウェア1102aにより表示画面12a上の地図情報に「対応支援車出動承諾」を表示し、発信処理803t9において、要員管理ソフトウェア1103aを機能させて外勤対応担当者の携帯端末2Bにメール等で「対応支援車出動承諾」結果指示を送信し、発信処理803t10において、地図情報操作ソフトウェア1102aを機能させて対応支援車担当者の携帯端末2に対して、メール等で「対応支援車出動承諾」更新情報を送信する。
【0174】
外勤対応担当者は、受信処理804b15において、携帯端末2Bの携帯用要員管理ソフトウェア203aにより、要員管理サーバ本体11の要員管理ソフトウェア1103aから送信された対応支援車出動承諾更新のステータス情報を受信し、確認処理804b16において、受信した「対応支援車出動承諾」情報を携帯端末2Bに表示させてステータスを確認する。
【0175】
対応支援車担当者は、受信処理806b5において、携帯端末2により、要員管理サーバ本体11の要員管理ソフトウェア1103aから送信された対応支援車出動承諾更新のステータス情報を受信し、確認処理806b6において、受信した「対応支援車出動承諾」のステータス情報を携帯端末2に表示させて確認する。
【0176】
図9は、本発明の請求項1に係る発明を実現する要員管理システムの画面表示例を示す図である。
【0177】
21aは、携帯端末2のディスプレイ部21の表示画面であり、21aは、要員管理サーバ本体11から送信された地図情報を受信して表示する部分である。要員管理サーバ本体11において、地図情報操作ソフトウェア1102aは、ディスプレイ装置12の表示画面12aには携帯端末2に送信する情報部分12a1を含んだ地図情報を表示する。外勤対応担当要員が所持する携帯端末2の携帯用地図情報操作ソフトウェア202aは、要員管理サーバ1の表示画面12aに表示された情報の一部12a1を受信して表示画面21aに表示画像21a1として表示することで、要員管理サーバ1側の地図情報を複数の携帯端末2の表示画面12aで共有する。要員管理サーバ1の表示画面12aの一部12a1と携帯端末2が受信して表示する地図情報の受信部分の表示画像21a1のポイントAは、対応要求者(携帯端末2A)が位置する外勤対応事象発生地点AのGPSの位置であり、ポイントBは、外勤対応担当者A(携帯端末2B)が位置する地点BのGPSの位置であり、ポイントCは、外勤対応支援者B(携帯端末2C)が位置する地点CのGPSの位置である。又、ポイントDは、対応支援車6が位置する地点DのGPSの位置であり、ポイントEは、対応支援車待機場所7が位置する地点EのGPSの位置である。
対応要求者(携帯端末2A)と外勤対応担当要員(担当者)(携帯端末2B、2C)のGPSの位置間の距離は、点線矢印の長さとする。ポイントBとポイントCの直線距離を比較すると、ポイントBの方が近距離にあり、他の条件(例えば、職能、現在他の案件に対応中の有無)が同じであれば、ポイントBの方が優先的に対応担当者として選択されることとなる。
【0178】
図10は、本発明の請求項2に係る発明を実現する要員管理システムの画面表示例を示す図である。
図10は、図6における対応要員の対応指示受信後の回答処理804b1おいて、対応了解回答を行うための仕掛けとして、要員管理サーバ1のディスプレイ装置12の表示画面12aに表示する地図情報上及び携帯端末2Aの表示画面21aには、地図情報画像21a1に加えて対応要員が「了解」又は「キャンセル」の入力を行うための入力ボタン画像を表示する。
【0179】
12a2は、要員管理サーバ1のディスプレイ装置12の表示画面12a上に表示した優先順位1位〜優先順位4位までの外勤対応担当要員である対応B担当要員〜対応E担当要員が「了解」又は「キャンセル」の入力を行うための入力ボタン画像である。
21a2は、携帯端末2のディスプレイ部21の表示画面21a上に、要員管理サーバ1のディスプレイ装置12の表示画面12aに表示した入力ボタン画像12a2の1部又は全部を受信して表示した入力ボタン画像であり、優先順位1位である外勤対応担当要員・対応B担当要員が「了解」又は「キャンセル」を選択入力することで「了解」又は「キャンセル」の情報入力操作を可能にする。操作の実行結果は、すぐに画面上に反映され、携帯端末2を携帯する支援組織の外勤対応関係者は、共通の認識を得ることができる。
【0180】
図11は、本発明の請求項3に係る発明を実現する要員管理システムの画面表示例を示す図である。
図11は、図7における支援要員の「支援依頼中」ステータスの確認処理805b4及び支援承諾発信処理805b5に用い、支援要員が「承諾」又は「キャンセル」を行うための入力ボタン画像を表示した表示画面である。
【0181】
12a2は、要員管理サーバ1のディスプレイ装置12の表示画面12a上に表示した優先順位1位〜優先順位4位までの外勤対応担当要員である支援C担当要員〜支援F担当要員が「承諾」又は「キャンセル」の入力を行うための入力ボタン画像である。
21a3は、携帯端末2の表示画面21a上に、要員管理サーバ1のディスプレイ装置12に表示した入力ボタン画像12a2の1部又は全部を受信して表示した入力ボタン画像であり、優先順位1位である外勤対応担当要員・支援C担当要員が「承諾」又は「キャンセル」を選択入力することで「承諾」又は「キャンセル」の情報入力操作を可能にする。操作の実行結果は、すぐに画面上に反映され、支援組織の外勤対応関係者は、共通の認識を得ることができる。
【0182】
図12は、本発明の請求項4に係る発明を実現する要員管理システムの画面表示例を示す図である。
図12は、図8における対応支援車担当要員の「対応支援車出動依頼」」ステータスの確認処理8056b3及び対応支援車出動承諾発信処理806b4に用い、対応支援車担当要員が「承諾」又は「キャンセル」の入力を行うための入力ボタン画像を表示している。
12a3は、要員管理サーバ1のディスプレイ装置12の表示画面12a上に、対応支援車担当要員が優先順位1位〜優先順位4位までの対応支援車D〜対応支援車Gの出動・出動予約の「承諾」又は「キャンセル」を入力するための入力ボタン画像である。
21a4は、携帯端末2の表示画面21a上に、要員管理サーバ1のディスプレイ装置12に表示している入力ボタン画像12a3の1部又は全部を受信して表示し、対応支援車担当要員が優先順位1位である対応支援車Dの出動・出動予約を「承諾」又は「キャンセル」を選択入力することで「承諾」又は「キャンセル」の情報入力操作するのを可能にする。操作の実行結果は、すぐに画面上に反映され、支援組織の外勤対応関係者は、共通の認識を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0183】
【図1】本発明の実施例1の要員管理システムのハードウェア構成と内部の機能手段を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例1の要員管理システムのネットワークを示す図である。
【図3】本発明の実施例1の要員管理システムのデータベースのデータ構成を示す図である。
【図4】本発明の実施例1の要員管理システムのソフトウェア(プログラム)構成を示す図である。
【図5】本発明の実施例1の要員管理システムの外勤対応事象発生での初動段階の処理を示すフロー図である。
【図6】本発明の実施例1の要員管理システムの対応要員活動の処理を示すフロー図である。
【図7】本発明の実施例1の要員管理システムの対応要員と支援要員の連携活動の処理を示すフロー図である。
【図8】本発明の実施例1の要員管理システムの対応要員と対応支援車出動の連携活動の処理を示すフロー図である。
【図9】本発明の実施例1の要員管理システムの画面表示例を示す図である。
【図10】本発明の実施例1の要員管理システムの画面表示例を示す図である。
【図11】本発明の実施例1の要員管理システムの画面表示例を示す図である。
【図12】本発明の実施例1の要員管理システムの画面表示例を示す図である。
【図13】本発明の実施例1の要員管理システムにおいて外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その1)の概要を示す図である。
【図14】本発明の実施例1の要員管理システムにおける要員検索結果テーブル(その1)を示す図である。
【図15】本発明の実施例1の要員管理システムにおいて外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その1)を示すフロー図である。
【図16】本発明の実施例1の要員管理システムにおいて外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その2)の概要を示す図である。
【図17】本発明の実施例1の要員管理システムにおける要員検索結果テーブル(その2)を示す図である。
【図18】本発明の実施例1の要員管理システムにおいて外勤地距離等から行う対応要員検索処理(その2)を示すフロー図である。
【図19】本発明の実施例1の要員管理システムにおいて外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その1)の概要を示す図である。
【図20】本発明の実施例1の要員管理システムにおける対応支援車検索結果テーブル(その1)を示す図である。
【図21】本発明の実施例1の要員管理システムにおいて外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その1)を示すフロー図である。
【図22】本発明の実施例1の要員管理システムにおいて外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その2)の概要を示す図である。
【図23】本発明の実施例1の要員管理システムにおける対応支援車検索結果テーブル(その2)を示す図である。
【図24】本発明の実施例1の要員管理システムにおいて外勤地距離等から行う対応支援車検索処理(その2)を示すフロー図である。
【図25】本発明の実施例1の要員管理システムにおける送受信ファイルの制御処理のフロー図である。
【符号の説明】
【0184】
1…要員管理サーバ、2(2A〜2C)…携帯端末、3…コールセンターの端末装置、4…GPS衛星、6…対応支援車、11…要員管理サーバ本体、31…端末装置本体、51…携帯電話網、1101…地図情報部、1102…サーバ内地図情報操作制御部、1103…要員管理部、1104…サーバ内最適対応選定処理部、1105…対応支援者選定部、1106…対応支援車予約部、1107…要員状況管理部、1108…外勤速報・確報登録部、1109…通信制御部、201…GPS位置情報発信部、202…携帯端末内地図情報操作制御部、203…携帯用要員管理部、3101…外勤速報・確報登録端末部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
要員管理サーバと対応要員及び対応要求者が携帯する携帯端末とがネットワークで接続された支援組織が外勤対応事象に対応する対応要員を管理する要員管理システムにおいて、
前記要員管理サーバは、サーバ内最適対応選定処理部とサーバ内地図情報操作制御部とを備え、
前記サーバ内最適対応選定処理部は、
支援組織に対して外勤対応を要求する対応要求者のGPS位置情報又は支援組織が対応を行う固定の地点のGPS位置情報と、複数の対応要員のGPS位置情報の中から近距離にいる対応要員を選出するために対応要員のGPS位置情報をメモリに読み込んで対応要求者のGPS位置情報との間の距離を計算して近距離にいる対応要員を対応を要求された外勤対応事象への外勤対応担当者として選出し、
又は、対応要求者又は支援組織が外勤対応担当者の選定条件を対応要員の属性及び値として条件指定し、対応要員のGPS位置情報等を持つ対応要員のファイルからGPS位置情報等の属性をメモリに読み込み、条件指定した属性をキー検索の条件として対応要員の属性とマッチング処理を行い、属性が一致する外勤要員を外勤対応担当者に選出し、
外勤対応担当者が携帯する携帯端末に対して要求された外勤対応事象への対応要請又は応諾のメッセージを送受信することを特徴とし、
前記サーバ内地図情報操作制御部は、
対応要求者と対応要員のGPS位置情報を地図上に対応させて表示し、選出した外勤対応担当者の携帯端末に対して対応要求者と外勤対応担当者のGPS位置情報を送信することを特徴とする要員管理システム。
【請求項2】
要員管理サーバと対応要員及び対応要求者が携帯する携帯端末とがネットワークで接続された支援組織が外勤対応事象に対応する対応要員を管理する要員管理システムにおいて、
前記要員管理サーバは、サーバ内最適対応選定処理部とサーバ内地図情報操作制御部とを備え、
前記サーバ内最適対応選定処理部は、
支援組織に対して外勤対応を要求する対応要求者のGPS位置情報又は支援組織が対応を行う固定の地点のGPS位置情報と、複数の対応要員のGPS位置情報の中から近距離にいる対応要員を選出するために対応要員のGPS位置情報をメモリに読み込んで対応要求者のGPS位置情報との間の距離を計算して近距離にいる対応要員を対応を要求された外勤対応事象への外勤対応担当者として選出し、
又は、対応要求者又は支援組織が外勤対応担当者の選定条件を対応要員の属性及び値として条件指定し、対応要員のGPS位置情報等を持つ対応要員のファイルからGPS位置情報等の属性をメモリに読み込み、条件指定した属性をキー検索の条件として対応要員の属性とマッチング処理を行い、属性が一致する対応要員を外勤対応担当者に選出し、
外勤対応担当者が携帯する携帯端末に対して要求された外勤対応事象への対応要請又は応諾のメッセージを送受信することを特徴とし、
前記サーバ内地図情報操作制御部は、
対応要求者と複数の対応要員のGPS位置情報を地図上に対応させて図示し、選出した複数の対応要員の携帯端末に対して対応要求者のGPS位置情報と複数の対応要員のGPS位置情報を送信し、
又は、複数の近距離の対応要員の中の対応要員Aの携帯端末は、複数の近距離の対応要員の中の対応要員Bの携帯端末に対して支援の要請又は承諾のメッセージを送受信することを特徴とする要員管理システム。
【請求項3】
要員管理サーバと対応要員及び対応要求者が携帯する携帯端末とがネットワークで接続された支援組織が外勤対応事象に対応する対応要員を管理するシステムにおいて、
前記要員管理サーバは、サーバ内最適対応選定処理部とサーバ内地図情報操作制御部とを備え、
前記サーバ内最適対応選定処理部は、
支援組織に対して対応要員の現地への移動対応を要求する対応要求者のGPS位置情報又は支援組織が対応を行う固定の地点のGPS位置情報と、複数の対応支援車のGPS位置情報の中から近距離にいる対応支援車を選出するために対応支援車のGPS位置情報をメモリに読み込んで対応要求者のGPS位置情報との間の距離を計算し、近距離にいる対応支援車を要求された外勤対応事象への対応支援車として選出し、
又は、対応要求者又は支援組織が対応要員の選定条件を対応支援車の属性として条件指定し、対応支援車のGPS位置情報等を持つ対応支援車のファイルからGPS位置情報等の属性をメモリに読み込み、条件指定した属性をキー検索の条件として対応支援車の属性とマッチング処理を行い、属性が一致する対応支援車を外勤対応事象への対応支援車に選出し、
対応支援車に付帯する携帯端末又は対応支援車出動の依頼管理を担当する対応支援車出動担当者が携帯する携帯端末に対して外勤対応事象への対応要請又は応諾のメッセージを送受信することを特徴とし、
前記サーバ内地図情報操作制御部は、
対応要求者と対応支援車のGPS位置情報を地図上に対応させて表示し、選出した対応支援車に付帯する携帯端末又は対応支援車出動担当者が携帯する携帯端末に対し、対応要求者のGPS位置情報と対応支援車のGPS位置情報を送信することを特徴とする要員管理システム。
【請求項1】
要員管理サーバと対応要員及び対応要求者が携帯する携帯端末とがネットワークで接続された支援組織が外勤対応事象に対応する対応要員を管理する要員管理システムにおいて、
前記要員管理サーバは、サーバ内最適対応選定処理部とサーバ内地図情報操作制御部とを備え、
前記サーバ内最適対応選定処理部は、
支援組織に対して外勤対応を要求する対応要求者のGPS位置情報又は支援組織が対応を行う固定の地点のGPS位置情報と、複数の対応要員のGPS位置情報の中から近距離にいる対応要員を選出するために対応要員のGPS位置情報をメモリに読み込んで対応要求者のGPS位置情報との間の距離を計算して近距離にいる対応要員を対応を要求された外勤対応事象への外勤対応担当者として選出し、
又は、対応要求者又は支援組織が外勤対応担当者の選定条件を対応要員の属性及び値として条件指定し、対応要員のGPS位置情報等を持つ対応要員のファイルからGPS位置情報等の属性をメモリに読み込み、条件指定した属性をキー検索の条件として対応要員の属性とマッチング処理を行い、属性が一致する外勤要員を外勤対応担当者に選出し、
外勤対応担当者が携帯する携帯端末に対して要求された外勤対応事象への対応要請又は応諾のメッセージを送受信することを特徴とし、
前記サーバ内地図情報操作制御部は、
対応要求者と対応要員のGPS位置情報を地図上に対応させて表示し、選出した外勤対応担当者の携帯端末に対して対応要求者と外勤対応担当者のGPS位置情報を送信することを特徴とする要員管理システム。
【請求項2】
要員管理サーバと対応要員及び対応要求者が携帯する携帯端末とがネットワークで接続された支援組織が外勤対応事象に対応する対応要員を管理する要員管理システムにおいて、
前記要員管理サーバは、サーバ内最適対応選定処理部とサーバ内地図情報操作制御部とを備え、
前記サーバ内最適対応選定処理部は、
支援組織に対して外勤対応を要求する対応要求者のGPS位置情報又は支援組織が対応を行う固定の地点のGPS位置情報と、複数の対応要員のGPS位置情報の中から近距離にいる対応要員を選出するために対応要員のGPS位置情報をメモリに読み込んで対応要求者のGPS位置情報との間の距離を計算して近距離にいる対応要員を対応を要求された外勤対応事象への外勤対応担当者として選出し、
又は、対応要求者又は支援組織が外勤対応担当者の選定条件を対応要員の属性及び値として条件指定し、対応要員のGPS位置情報等を持つ対応要員のファイルからGPS位置情報等の属性をメモリに読み込み、条件指定した属性をキー検索の条件として対応要員の属性とマッチング処理を行い、属性が一致する対応要員を外勤対応担当者に選出し、
外勤対応担当者が携帯する携帯端末に対して要求された外勤対応事象への対応要請又は応諾のメッセージを送受信することを特徴とし、
前記サーバ内地図情報操作制御部は、
対応要求者と複数の対応要員のGPS位置情報を地図上に対応させて図示し、選出した複数の対応要員の携帯端末に対して対応要求者のGPS位置情報と複数の対応要員のGPS位置情報を送信し、
又は、複数の近距離の対応要員の中の対応要員Aの携帯端末は、複数の近距離の対応要員の中の対応要員Bの携帯端末に対して支援の要請又は承諾のメッセージを送受信することを特徴とする要員管理システム。
【請求項3】
要員管理サーバと対応要員及び対応要求者が携帯する携帯端末とがネットワークで接続された支援組織が外勤対応事象に対応する対応要員を管理するシステムにおいて、
前記要員管理サーバは、サーバ内最適対応選定処理部とサーバ内地図情報操作制御部とを備え、
前記サーバ内最適対応選定処理部は、
支援組織に対して対応要員の現地への移動対応を要求する対応要求者のGPS位置情報又は支援組織が対応を行う固定の地点のGPS位置情報と、複数の対応支援車のGPS位置情報の中から近距離にいる対応支援車を選出するために対応支援車のGPS位置情報をメモリに読み込んで対応要求者のGPS位置情報との間の距離を計算し、近距離にいる対応支援車を要求された外勤対応事象への対応支援車として選出し、
又は、対応要求者又は支援組織が対応要員の選定条件を対応支援車の属性として条件指定し、対応支援車のGPS位置情報等を持つ対応支援車のファイルからGPS位置情報等の属性をメモリに読み込み、条件指定した属性をキー検索の条件として対応支援車の属性とマッチング処理を行い、属性が一致する対応支援車を外勤対応事象への対応支援車に選出し、
対応支援車に付帯する携帯端末又は対応支援車出動の依頼管理を担当する対応支援車出動担当者が携帯する携帯端末に対して外勤対応事象への対応要請又は応諾のメッセージを送受信することを特徴とし、
前記サーバ内地図情報操作制御部は、
対応要求者と対応支援車のGPS位置情報を地図上に対応させて表示し、選出した対応支援車に付帯する携帯端末又は対応支援車出動担当者が携帯する携帯端末に対し、対応要求者のGPS位置情報と対応支援車のGPS位置情報を送信することを特徴とする要員管理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【公開番号】特開2008−310493(P2008−310493A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−156374(P2007−156374)
【出願日】平成19年6月13日(2007.6.13)
【出願人】(391002409)株式会社 日立システムアンドサービス (205)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年6月13日(2007.6.13)
【出願人】(391002409)株式会社 日立システムアンドサービス (205)
【Fターム(参考)】
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