記録メディアおよび記録再生装置
【課題】記録されているコンテンツに関する情報を容易に取得可能な記録メディアおよび記録再生装置を提供する。また、複数の記録メディア間で容易にコンテンツの入れ替えが可能な記憶メディアおよび記録再生装置を提供する。
【解決手段】本発明にかかる記録メディアは、メモリカード部などの第1の記憶手段と、RFタグ部などの第2の記憶手段を備え、記録再生装置に記録メディアが挿入されている場合は第1の記憶手段の通信手段により記録再生装置とデータ通信を行い、記録再生装置に記録メディアが挿入されていない場合は第2の記憶手段の通信手段により記録再生装置とデータ通信を行うことを特徴とする。また、記録再生装置では、記録メディア間のデータの移動を行う際に、移動するコンテンツやコンテンツの移動先の選択や、記録メディアの挿入をユーザに促すための通知手段を備える。
【解決手段】本発明にかかる記録メディアは、メモリカード部などの第1の記憶手段と、RFタグ部などの第2の記憶手段を備え、記録再生装置に記録メディアが挿入されている場合は第1の記憶手段の通信手段により記録再生装置とデータ通信を行い、記録再生装置に記録メディアが挿入されていない場合は第2の記憶手段の通信手段により記録再生装置とデータ通信を行うことを特徴とする。また、記録再生装置では、記録メディア間のデータの移動を行う際に、移動するコンテンツやコンテンツの移動先の選択や、記録メディアの挿入をユーザに促すための通知手段を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、書き換え可能な記録メディアおよび記録再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、記録媒体を記録再生装置に挿入することなく、当該記録媒体に記録されたコンテンツに関する情報を参照できる記録媒体や記録再生装置が開示されている。この記録再生装置は、記録媒体に記録されたコンテンツに関するコンテンツ情報を媒体識別子に関連付けて記憶し、記録媒体のICタグから取得した媒体識別子に対応するコンテンツ情報を検索し、検索結果を表示する。
【0003】
【特許文献1】特開2005−302135号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の方法は、予め媒体識別子に関連付けてコンテンツ情報を記録再生装置に記録させることにより、記録媒体に記録されたコンテンツに関する情報を参照するものであり、コンテンツ情報が登録されていない記録再生装置で、記録媒体を記録再生装置に挿入することなく、容易に記録媒体のコンテンツ情報を読み取る方法について記載されていない。さらに、複数の記録媒体間でのコンテンツ入れ替え方法について記載されていない。
【0005】
そこで、本発明は、記録されているコンテンツに関する情報を容易に取得可能な記録メディアおよび記録再生装置を提供することを目的とする。また、複数の記録メディア間で容易にコンテンツの入れ替えが可能な記憶メディアおよび記録再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にかかる記録メディアは、メモリカード部などの第1の記憶手段と、RFタグ部などの第2の記憶手段で構成し、記録再生装置に記録メディアが挿入されている場合は第1の記憶手段の通信手段により記録再生装置とデータ通信を行い、記録再生装置に記録メディアが挿入されていない場合は第2の記憶手段の通信手段により記録再生装置とデータ通信を行うことを特徴とする。また、記録再生装置では、記録メディア間のデータの移動を行う際に、移動するコンテンツやコンテンツの移動先の選択や、記録メディアの挿入をユーザに促すための通知手段を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、記録されているコンテンツに関する情報を容易に取得可能な記録メディアおよび記録再生装置を提供することができる。また、複数の記録メディア間で容易にコンテンツの入れ替えが可能な記憶メディアおよび記録再生装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、コンテンツが地上デジタル放送により放送された番組である場合を例にして説明する。
【0009】
図1は、コンテンツ処理システムの一例を示す構成図である。本1は映像や音声の記録及び再生を行う録画再生装置であり、携帯型あるいは据置き型のどちらでも良い。2はデジタルデータが記録可能な記録メディアであり、例えば、読書き可能なフラッシュメモリを備えたにメモリカード等である。録画再生装置1および記録メディア2の構成の詳細を説明する。
【0010】
まず、録画再生装置1の構成を説明する。受信部5は、放送受信用のアンテナ4で受信した電波の選局を行い、デジタルデータとしてコンテンツデータを取り出す。ここで、コンテンツデータが暗号化されていたり、圧縮されていたりする場合は、受信部5でコンテンツデータの複合化あるいは伸張を行う。制御部6は、記録再生装置1の様々な制御を行うものであり、受信部5から送られてきたコンテンツデータを再生可能なデータに変換する等の処理を行うデータ処理手段7や、処理されたコンテンツデータの再生や記録を行う記録再生手段8、記録されたコンテンツデータの記録時間およびタイトル等のリストを生成するコンテンツリスト生成手段9を有している。
【0011】
記憶部10は、記録再生手段8で記録されたコンテンツや、コンテンツリスト生成手段9で作成されたコンテンツリスト等を格納する。操作部11は、例えば、ボタンあるいはタッチパネル等であり、ユーザはこの操作部11を使い、受信部5の選局指示や記録再生手段8への録画、再生の指示等を入力する。表示部12は、例えば、液晶ディスプレイ等で構成され、コンテンツや操作メニュー画面等の表示を行う。
【0012】
記録メディアRW部13は、制御部6の指示に従い、記録再生処理手段8から出力されたコンテンツデータを記録メディア2に記録、あるいは、記録メディア2内に記録されているコンテンツデータの読み取りを行う。RFタグRW部14は、RFタグと非接触で通信し、RFタグのデータの読み書きを行う。なお、RFタグはRFID(Radio Frequency Identification )または無線ICタグ等、様々な呼び方で呼ばれる電波あるいは電磁波を用いて、内蔵したメモリを非接触で読書きする情報媒体である。
【0013】
記録メディア2は、記録メディアRW部13と接続し、コンテンツ等のデータ受け渡しを行うメモリカード部21と、RFタグRW部14と無線接続しデータの送受信を行うRFタグ部22で構成される。メモリカード部31は、記録メディアRW13と接続する為の端子部23、記録メディアRW13が要求するデータを読み出す為の制御部24、データを記録するメモリ部25で構成される。メモリ部25には、例えば、コンテンツ26が記録される。RFタグ部22は、データを記録するメモリ部29、記録再生装置1のRFタグRW部14と通信する為のアンテナ27、RFタグRW部14からの要求に従いデータを読み出す為の制御部28、とで構成される。メモリ部29には、例えば、RFタグ部22の固有識別子であるID30および、メモリカード部21のメモリ部25に記録されているコンテンツのコンテンツ情報31等が記録される。
【0014】
図2にRFタグ部22のメモリ部29内のメモリマップの一例を示す。メモリマップ40は、ID格納領域41、RFタグ情報領域42、メモリカード情報領域43、およびコンテンツ情報格納領域44を有する。ID格納領域部41は、固有ID30を格納する領域であり、例えば、記録メディア出荷時に一度書き込まれたら、読み出しはできるが、書き換えられない領域とする。RFタグ情報データ格納領域42にはRFタグ22の種類を判別するデータ等が格納され、メモリカード情報領域43にはメモリカード部21のメモリ25の容量や残量、メモリカードアクセス履歴等の情報が格納されている。コンテンツ情報格納領域44には記録メディア2に格納されているコンテンツのタイトルや記録日時等の項目に対応する情報が、各項目対応して決められた容量かつ順番で格納されている。例えば、タイトル文字で40バイト、記録日時は数値で8バイト等を確保し、決められた項目順に記録されていれば、記録再生装置1では、RFタグRW14を介して、コンテンツ情報を読み取ることが可能である。
【0015】
図3にRFタグ部22のメモリ29に記録されているコンテンツ情報例を示す。本例では、コンテンツ情報には、記録メディア2のメモリ部25に記録されたコンテンツ55、56、57それぞれについて、タイトル51、ジャンル52、記録日時53、記録時間54等の項目に対応した情報が記録されている。
【0016】
なお、例えば、コンテンツ情報領域の先頭あるいはメモリカード情報領域等に、格納されているコンテンツ情報数およびコンテンツ情報の項目に対応した容量値を記述することにより、各コンテンツ情報の各項目情報を任意に設定することができる。また、ジャンル52等は、文字データで記録するほか、予めジャンルに対応する番号を決めておき、対応する番号を記録するようにしてもよい。また、コンテンツ情報が無い部分では、例えば、コンテンツ「不思議な世界」51のジャンルに示すように、「−」表示やデータが無いことを示す表示としてもよい。以上説明した、記録再生装置1で記録メディア2のコンテンツ情報の読み出しについて説明する。
【0017】
図4にコンテンツ情報読出し処理フローの一例を示す。まず、記録再生装置1のRFタグRW部14から、電波あるいは磁界にのせて通信に必要な情報を送り、通信可能なRFタグの探索を行う(S201)。RFタグRW部14と通信可能な範囲にRFタグ部22があれば、RFタグRW部14の電波あるいは磁界により電力が発生され(S202)、RFタグ部22はRFタグRW部14に応答を返す(S203)。次に、RFタグRW部14では、RFタグの種類、ここでは、コンテンツ情報が記録可能なRFタグであることを確認する為、RFタグ情報データ格納領域42にあるRFタグ情報の取得を行う(S204)。取得したRFタグ情報から対応しているRFタグかどうかを確認し(S205)、対応したRFタグでない場合は、他のRFタグの検索を行う(S206)。一方、対応したRFタグの場合は、RFタグRW部14はIDの取得(S207)、メモリカード情報の取得(S208)、コンテンツ情報の取得(S209)を行う。これら、S207におけるIDの取得、S208におけるメモリカード情報取得およびS209におけるコンテンツ情報の取得の順番は、図4に示す例に限定するものではなく、順番を変えて実行しても良いし、同時に行っても良い。さらに、記録メディアを複数枚読み取る場合は、S201の情報送信からの処理を繰り返し行い、各記録メディアのコンテンツ情報の取得を行う。以上の処理により、取得したコンテンツ情報をコンテンツリストとして記録再生装置1の表示部12に表示する(S210)。
【0018】
以上説明したように、本例では、記録メディア2内のメモリ29に記録されたコンテンツ情報を記録再生装置1のRFタグRW部14により取得するため、記録メディア2を記録再生装置1に挿入することなく、また事前に記録再生装置1に事前にコンテンツ情報を記録させておく必要なく、記録メディア2内のコンテンツを容易に確認することができる。
【0019】
図5に記録再生装置1の表示部12で表示するコンテンツリストの表示例を示す。61は記録メディアを識別する情報であり、すなわちIDを表示している。本例では、IDとして番号を表示しているが、文字やマーク等を用いても良い。62はコンテンツリスト表示部であり、図3に示したコンテンツ情報の一部あるいはすべてのデータが表示される。ここで、ジャンルは文字で表示してもよいし、わかりやすいアイコン等で表示してもよい。63は、メモリカード情報内にある記録メディアの残量を示している。64,65および66は操作ボタンを示しており、操作部から操作ボタンを選択することにより、ユーザが所望する操作を行うことができる。例えば、詳細表示が見たいコンテンツがある場合は、コンテンツリストから見たいコンテンツを選択し、66の詳細ボタンを選択することにより詳細画面の表示を行う。詳細画面は、例えば、コンテンツ変更履歴や、コンテンツの詳細な解説等、コンテンツリストデータにある範囲内で表示を行う。
【0020】
次に、コンテンツ及びコンテンツ情報の記録メディアへの書込み手順について説明する。図6にコンテンツ及びコンテンツ情報の記録メディアへの書込み処理フロー例を示す。ここでは、記録メディア2は予め記録再生装置1の記録メディアRW部13に挿入されているものとする。
【0021】
コンテンツの保存場所に記録メディア2が選択されると(S301)、記録再生装置1は記録メディアのメモリの残容量を取得し(S302)、コンテンツのタイプがストリーミングにより取得されるストリーミングデータであるか否かを判定し(S303)、ストリーミングデータの場合は、記録メディア2のメモリ残容量から記録可能な時間を算出し(S304)、表示画面に記録可能時間を表示する(S305)。既に記録再生装置1にコンテンツが記録されているなど、ストリーミングデータではない場合は、コンテンツの容量と記録メディア2のメモリ残容量とを比較し(S306)、記録メディア2のメモリ残容量が不足していれば、メモリ残量不足のメッセージを表示し(S307)、ユーザに記録メディアの交換を促す。記録メディア2のメモリ残容量が足りているか、ストリーミングデータの場合は、記録再生装置1は、記録メディア2にコンテンツを書き込み(S308)、書込み終了後に、再度、記録メディア2のメモリ残容量を取得する(S309)。
【0022】
次に、記録メディア2からコンテンツ情報を取得するコンテンツ情報取得処理を行う(S310)。このS310のコンテンツ情報取得処理は、図4のS201〜209の処理と同様なため、説明は省略する。また、既にコンテンツリストデータを取得済みであれば、S310を省略しても良い。そして、取得したコンテンツリストデータに、先に記録メディア2に書き込んだコンテンツのコンテンツ情報を追加し、コンテンツリストデータ領域に書き込む。さらに、S309で取得したメモリ残容量情報を書き込む(S313)。
【0023】
以上説明した処理により、記録再生装置1は記録メディア2に記録したコンテンツに対応したコンテンツ情報を記録メディア2のRFタグ部22に書き込むことができる。また、ユーザが後で記録メディア2にどのようなコンテンツが記録されているか確認したい場合に、記録メディア2を記録再生装置1の記録メディアRW13に挿入することなく、記録されたコンテンツの内容を知ることができる。
【0024】
図7に、記録メディアの他の構成例を示す。記録メディア220は、図1に示す記録メディア2に、メモリカード部21とRFタグ部22の間にスイッチ221を追加したものである。図1と同じものには同じ番号を付しており説明は省略する。
【0025】
記録メディア220では、メモリカード部21の端子に電源が供給されている場合、つまり、記録再生装置1に、記録メディア220が記録メディアRW部13に挿入されている場合は、メモリカード部21の制御部24とRFタグ部22のメモリ29とを接続し、それ以外はRFタグ部22の制御部28とメモリ29とを接続する。これにより、記録再生装置1の記録メディアRW部13に、記録メディア220が挿入されている場合、RFタグ部22のメモリ29への読書きを、記録メディアRW13で行うことが可能になる。このように、記録メディア220が記録メディアRW部に挿入されている場合に、RFタグRW部14の代わりに記録メディアRW部13によりメモリ29への読書きを行うことにより、記録メディアRW13に挿入されている記録メディアとは違う、近くにある記録メディアにコンテンツ情報を書き込んでしまったりすることを防止することができる。また、RFタグ部22の取り付け位置によっては、記録メディア220を記録メディアRW部13に挿入していてはRFタグRW14がRFタグ部22と通信できない可能性がある。そのため、記録メディア220が記録メディアRW部に挿入されている場合に、RFタグRW部14の代わりに記録メディアRW部13によりメモリ29への読書きを行うことにより、記録メディア220へのコンテンツ情報の書き込みを確実に行うことができる。
【0026】
次に、記録メディア間でコンテンツを移動させる方法について説明する。
【0027】
図8にコンテンツ処理システムの他の構成例を示す。記録再生装置601は、図1に示す記録再生装置1に、記憶メディアのコンテンツ削除や、記憶メディア間のコンテンツの移動および複写処理を行うコンテンツ編集処理手段602を追加したものである。図1と同じものには同じ番号を付し、説明は省略する。以下、コンテンツ編集処理手段602におけるコンテンツ編集処理について説明する。
【0028】
図9は、記録メディア3枚分のコンテンツリストを読み込んだ記録再生装置601の表示部12での表示例である。また、図3を第1の記録メディアのコンテンツ情報例とし、図10(1)を第2の記録メディアのコンテンツ情報例、図10(2)を第3の記録メディアのコンテンツ情報例とする。ここで、図9では図5と同様なものには同じ番号を付しており、図10では図3と同様なものには同じ番号を付しており、各々の説明は省略する。
【0029】
本例では、図10(1)に示すように第2の記録メディアにはコンテンツ58およびコンテンツ59が記録されており、図10(2)に示すように第3の記録メディアにはコンテンツ60が記録されている。図9の71、72、73は各記録メディアに対応したタブであり、それぞれ第1の記録メディアのID、第2の記録メディアのID、第3の記録メディアのIDを示しており、選択されたIDのコンテンツリストが一番上に表示される。図9では、コンテンツリスト62に第1の記録メディアのコンテンツリストを表示している例を示している。ここで、タブ72を選択すると、第2の記録メディアのコンテンツリストが、タブ73を選択すると第3のメディアのコンテンツリストが表示される。そして、編集ボタン65が選択されると、編集モードが起動され、コンテンツ編集処理手段602でコンテンツ編集処理を開始する。
【0030】
図11は、コンテンツ編集処理中の記録再生装置601の表示部12における表示画面例を示している。図5あるいは図8と同じものには同じ番号を付し、説明は省略する。図11において、81、82、83、84、85、86,87および88は編集操作用のボタンであり、89は第3の記録メディアのコンテンツリスト、90は第3の記録メディアの記憶容量の残量を示している。
【0031】
移動ボタン81を選択するとコンテンツの移動設定が、複写ボタン82を選択するとコンテンツの複写設定が、削除ボタン83を選択するとコンテンツの削除設定が、変更ボタン84を選択するとコンテンツ情報の変更設定が可能になる。操作取消ボタン85および88を操作すると、例えば直前の操作等の取消を行う。実行ボタン87を選択することにより、コンテンツリスト間でコンテンツ情報の移動あるいは複写が実行される。編集終了ボタン86が選択されたとき、編集が実行されているコンテンツがあれば、記録メディアへのコンテンツの書き込みおよび読み出しを行う。ここで、図11(1)は、編集処理ボタンが何も選択されていない表示画面例であり、、図11(2)は、図11(1)の移動ボタン81あるいは複写ボタン82が選択された場合の表示画面例を示している。なお、本例では編集に必要なボタンしか示しておらず、他の操作ボタンがあってもかまわなし、上記ボタンを常時画面上に表示せず、必要なときにポップアップで表示するようにしてもかまわない。
【0032】
次に移動処理の流れについて説明する。図12はコンテンツ移動処理フローの一例を示すものである。
【0033】
図11(1)の表示画面例に示すように、例えば、第1の記録メディアのコンテンツ55を第3の記録メディアに移動する場合、ユーザは、カーソル等を移動させることによりコンテンツ55のタイトルである「プリマドンナ1」を選択した上で、移動ボタン81を選択する(S401)。なお、本例はコンテンツ移動処理について説明するため、S401において移動ボタン81の選択有無を検出しているが、複写ボタン82等他のボタンが選択された場合にも同様に検出を行い、対応する処理を行う。
【0034】
S401において移動ボタン81の選択が検出されると、カーソルにより選択されているコンテンツを移動するコンテンツとして認識し、ユーザに移動先の記録メディアの選択を求める表示を行う(S402)。ユーザにより移動先の記録メディアのIDが表示されている部分が選択され、実行ボタン81が押されると(S403)、移動先の記録メディアを認識し、編集を終了するか否かの確認を求める表示を行う(S404)。なお、この状態では、実際の記録メディア上のコンテンツは移動していないが、画面表示上ではコンテンツリスト上で移動予定のコンテンツがユーザにわかるように、例えば文字の色あるいは濃淡を変える、あるいはマークをつける等の表示を行ったり、文字やマークを点滅させたりすることが望ましい。
【0035】
終了ボタン86が選択されると(S405 YES)、例えば、図13の611に示すようなメッセージを表示し、ユーザに移動するコンテンツが記録された記録メディアの挿入を促す(S406)。記録メディアが挿入されると(S407 YES)、記録再生装置601では正しい記録メディアであることを確認し、移動するコンテンツとして選択されたコンテンツを挿入された記録メディアから読み込み、記憶部10に保存する。そして、記憶部10にコンテンツの保存を完了すると、記録メディアからそのコンテンツを消去する。なお、ユーザが移動ボタン81の代わりに、複写ボタン82を選択した場合には、コンテンツの消去は行わない。また、削除ボタン83を選択した場合には、記録メディアからコンテンツの消去を行い、処理を終了する。
【0036】
S408において記憶部10へのコンテンツの保存が行われた後、ユーザに移動先の記録メディアの挿入を促すメッセージを表示する(S409)。ユーザが別の記録メディアを挿入すると(S410 YES)、正しい記録メディアであることを確認し、記憶部10に保存したコンテンツを挿入された記録メディアに記録する(S411)。
【0037】
本例では、2つの記録メディアの間で1つのコンテンツを移動させる場合について説明したが、これに限定するものではなく、2つ以上の記録メディア間で複数のコンテンツを移動させる場合に用いても良い。この場合、S401〜S404の移動コンテンツおよび移動先の選択を繰り返し行われ、S412で移動が終了したと判断されるまで、S406〜S411の処理が繰り返される。
【0038】
なお、ユーザが記録メディアを挿入する際に、記録メディアは同様の外形のため、挿入を要求されている記録メディアがどれであるか分からなくなることがある。そのため、記録メディアをRFタグRW部14にかざすと、図14の612に示すように、メッセージの他に、かざした記録メディアのIDを表示するようにしてもよい。
【0039】
このように、以上説明した方法によれば、記録メディア間のコンテンツの移動および複製が容易に行うことができる。 さらに、記録メディア間のコンテンツ移動あるいは複写処理を効率的に行うための方法について説明する。図15は、コンテンツ移動の概念図を示す図である。例えば、第1の記録メディア2aからコンテンツ26cを第3の記録メディア2cに、第2の記録メディア2bからコンテンツ26eを第1の記録メディアに2a、コンテンツ26dを第3の記録メディア2cに移動する場合、第1の記録メディア2a、第2の記録メディア2b、第3の記録メディア2cと順次挿入していくと、再度第1の記録メディア2aの挿入が必要になる。そこで、コンテンツ編集処理手段で602は、記録メディアの挿入回数が最短になるように挿入順番を決め、その決められた順番どおりに挿入のメッセージを表示する。挿入順序の決め方の一例としては、移動元のみのコンテンツを有する記録メディアを第1グループ、移動先のコンテンツを有する記録メディアを第3グループ、移動先および移動元のコンテンツをもつ記録メディアを第2グループとし、第1グループ、第2グループ、第3グループの順番で記録メディアを挿入させる。図13では、記憶メディア2bが第1グループ、記憶メディア2aが第2グループ、記録メディア2cが第3グループとなり、記憶メディア2b、記憶メディア2a、記録メディア2cの順で記録メディアRWに挿入することにより、効率よくコンテンツの移動および複写を行うことができる。
【0040】
さらに記録メディアの個数が多くなり、それぞれのグループに記録メディアが複数対応する場合は、第1グループおよび第3グループ内の記録メディアの挿入順番は問わないが、第2グループの記録メディアが複数個ある場合はそれらの順序をつける必要がある。第2グループ内での順序の決め方の一例として、まず、任意の記録メディアを選択し、第2グループの最初と最後に挿入するとする。次に、先に選択した記録メディアの移動を無視した場合の、移動元のみとなるか、移動先のみとなるか、移動元および移動先になるとで同様に第2グループの第1グループ、第2グループの第2グループ、第2グループの第3グループにわける。ここで、第2グループがまだ複数個あるばあいは、再び、任意の記録メディアを選択し、以下同様のグループわけをして挿入順序を決めていく。図16に、第2グループの第2グループが1個以下の場合の、記録再生装置601の記録メディアRW部13への記録メディアの挿入順序を示す。まず、第1グループの記録メディアの挿入を促すメッセージを表示し、第1グループの移動元コンテンツを挿入させる(S501)。次に、第2グループの任意の記録メディアの挿入を促すメッセージを表示し、第2グループの任意の記録メディアの移動元のコンテンツを読み出すとともに、必要に応じてコンテンツを書き込む(S502)。以下、同様に第2グループの第1グループ、第2グループの第2グループ、第2グループの第3グループの順でコンテンツの読出しあるいは書き込みを行う(S503〜S505)。最後に、第2グループの任意の記録メディアおよび第3グループへのコンテンツの書き込みを行い、移動処理を終了する(S506〜S507)。
【0041】
以上説明したように、コンテンツ編集処理手段602により、記憶メディアの挿入回数がなるべく少なくなるように、ユーザに挿入する記憶メディアを通知することにより、効率良く記録メディア間のコンテンツの移動を行うことができる。以上、コンテンツの移動について説明したが、コンテンツの複製についても同様に行う。
【0042】
図17に、記録メディアの構成図の一例を示す。記録メディア230は、図1に示す記録メディア2にコンテンツ情報生成手段101を追加したものである。コンテンツ情報生成手段101、メモリカード部21に記憶されたコンテンツデータを解析し、コンテンツリスト生成に必要なデータを収集し、コンテンツリストデータを生成する。このコンテンツ情報生成手段101を記録メディアに備えることにより、コンテンツリスト生成機能のない記録再生手段等で記録メディアにコンテンツを記録しても、記録メディア側でコンテンツリストを生成し、保存することができる。
【0043】
図18に、記録メディアのRFタグ部22のメモリ部29にユーザが登録可能な記録メディア名の記録領域を設けた場合の表示画面例を示す。記録メディアIDが表示されていた部分にユーザが好きな名前620を表示させることができ、わかり易い表示となる。なお、記録メディアに名前シールを貼るなどすることにより、ユーザが所望の記録メディアを容易に認識可能になる。さらに、記録メディアの表面に、電圧をかけて表示を変え、電圧が加わっていない場合には表示を保持する液晶フィルムを配置し、記録メディアが記録再生装置に挿入されているときに、記録メディア名を設定した場合に、記録メディア上にも同様に記録メディアの名前が表示されるようにしてもよい。
【0044】
図19に記録再生装置および記録メディアチェンジャーの構成例を示す。図1と同じものには同じ番号を付し、説明は省略する。
【0045】
記録再生装置190は、図1に示す記録再生装置1に、無線通信手段170を追加したものである。無線通信手段170は、例えば無線LAN等のローカル接続が可能なものである。
【0046】
記録メディアチェンジャー171は、無線通信手段170と通信可能な無線通信手段172、記録メディア180a、180b、180cと接続するコネクタ176〜178、コネクタ172〜178の中の1つを選択するスイッチ175、選択された記録メディアのデータを読書きする記録メディアRW部174を備える。制御手段173は、記録メディアチェンジャー171の各構成を制御し、データの授受を行うものである。例えば、制御手段174は、記録再生装置190から要求されたコンテンツを無線通信手段172を介して送信する。
【0047】
この記録メディアチャンジャー171によれば、記録再生装置190に記録メディアを挿入することなく、記録メディア内のコンテンツの閲覧、移動および複製が可能になる。なお、図17では記録メディアが3枚接続する図で説明したが、コネクタ数を増やすことにより、記録メディアの接続枚数を増やすことができる。さらに、スイッチ部およびコネクタ部のみで構成される拡張ユニットとし、拡張ユニットを追加していくことにより、接続可能な記録メディアの枚数を増やすようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】コンテンツ処理システムの一例を示す構成図である。
【図2】RFタグ部のメモリ部内のメモリマップの一例を示す図である。
【図3】RFタグ部のメモリに記録されているコンテンツ情報例を示す図である。
【図4】コンテンツ情報読出し処理フローの一例を示す図である。
【図5】記録再生装置の表示部で表示するコンテンツリストの表示例を示す図である。
【図6】コンテンツ及びコンテンツ情報書込み処理フローの一例を示す図である。
【図7】記録メディアの構成例を示す図である。
【図8】コンテンツ処理システムの一例を示す構成図である。
【図9】記録再生装置の表示部での表示例を示す図である。
【図10】第2および第3の記録メディアに記録されているコンテンツ情報例を示す図である。
【図11】コンテンツ編集処理中の記録再生装置における表示画面例を示す図である。
【図12】コンテンツ移動処理フローの一例を示す図である。
【図13】コンテンツ編集処理中の記録再生装置における表示画面例を示す図である。
【図14】コンテンツ編集処理中の記録再生装置における表示画面例を示す図である。
【図15】コンテンツ移動の概念図である。
【図16】記録メディアRW部への記録メディアの挿入順序例である。
【図17】記録メディアの構成例を示す図である。
【図18】記録再生装置の表示部での表示例を示す図である。
【図19】記録再生装置及び記録メディアチェンジャーの構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0049】
1 記録再生装置
2 記録メディア
4 アンテナ
5 受信部
6 制御部
10 記憶部
11 操作部
12 表示部
13 記録メディアRW部
14 RFタグRW部
21 メモリカード部
22 RFタグ部
【技術分野】
【0001】
本発明は、書き換え可能な記録メディアおよび記録再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、記録媒体を記録再生装置に挿入することなく、当該記録媒体に記録されたコンテンツに関する情報を参照できる記録媒体や記録再生装置が開示されている。この記録再生装置は、記録媒体に記録されたコンテンツに関するコンテンツ情報を媒体識別子に関連付けて記憶し、記録媒体のICタグから取得した媒体識別子に対応するコンテンツ情報を検索し、検索結果を表示する。
【0003】
【特許文献1】特開2005−302135号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の方法は、予め媒体識別子に関連付けてコンテンツ情報を記録再生装置に記録させることにより、記録媒体に記録されたコンテンツに関する情報を参照するものであり、コンテンツ情報が登録されていない記録再生装置で、記録媒体を記録再生装置に挿入することなく、容易に記録媒体のコンテンツ情報を読み取る方法について記載されていない。さらに、複数の記録媒体間でのコンテンツ入れ替え方法について記載されていない。
【0005】
そこで、本発明は、記録されているコンテンツに関する情報を容易に取得可能な記録メディアおよび記録再生装置を提供することを目的とする。また、複数の記録メディア間で容易にコンテンツの入れ替えが可能な記憶メディアおよび記録再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にかかる記録メディアは、メモリカード部などの第1の記憶手段と、RFタグ部などの第2の記憶手段で構成し、記録再生装置に記録メディアが挿入されている場合は第1の記憶手段の通信手段により記録再生装置とデータ通信を行い、記録再生装置に記録メディアが挿入されていない場合は第2の記憶手段の通信手段により記録再生装置とデータ通信を行うことを特徴とする。また、記録再生装置では、記録メディア間のデータの移動を行う際に、移動するコンテンツやコンテンツの移動先の選択や、記録メディアの挿入をユーザに促すための通知手段を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、記録されているコンテンツに関する情報を容易に取得可能な記録メディアおよび記録再生装置を提供することができる。また、複数の記録メディア間で容易にコンテンツの入れ替えが可能な記憶メディアおよび記録再生装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、コンテンツが地上デジタル放送により放送された番組である場合を例にして説明する。
【0009】
図1は、コンテンツ処理システムの一例を示す構成図である。本1は映像や音声の記録及び再生を行う録画再生装置であり、携帯型あるいは据置き型のどちらでも良い。2はデジタルデータが記録可能な記録メディアであり、例えば、読書き可能なフラッシュメモリを備えたにメモリカード等である。録画再生装置1および記録メディア2の構成の詳細を説明する。
【0010】
まず、録画再生装置1の構成を説明する。受信部5は、放送受信用のアンテナ4で受信した電波の選局を行い、デジタルデータとしてコンテンツデータを取り出す。ここで、コンテンツデータが暗号化されていたり、圧縮されていたりする場合は、受信部5でコンテンツデータの複合化あるいは伸張を行う。制御部6は、記録再生装置1の様々な制御を行うものであり、受信部5から送られてきたコンテンツデータを再生可能なデータに変換する等の処理を行うデータ処理手段7や、処理されたコンテンツデータの再生や記録を行う記録再生手段8、記録されたコンテンツデータの記録時間およびタイトル等のリストを生成するコンテンツリスト生成手段9を有している。
【0011】
記憶部10は、記録再生手段8で記録されたコンテンツや、コンテンツリスト生成手段9で作成されたコンテンツリスト等を格納する。操作部11は、例えば、ボタンあるいはタッチパネル等であり、ユーザはこの操作部11を使い、受信部5の選局指示や記録再生手段8への録画、再生の指示等を入力する。表示部12は、例えば、液晶ディスプレイ等で構成され、コンテンツや操作メニュー画面等の表示を行う。
【0012】
記録メディアRW部13は、制御部6の指示に従い、記録再生処理手段8から出力されたコンテンツデータを記録メディア2に記録、あるいは、記録メディア2内に記録されているコンテンツデータの読み取りを行う。RFタグRW部14は、RFタグと非接触で通信し、RFタグのデータの読み書きを行う。なお、RFタグはRFID(Radio Frequency Identification )または無線ICタグ等、様々な呼び方で呼ばれる電波あるいは電磁波を用いて、内蔵したメモリを非接触で読書きする情報媒体である。
【0013】
記録メディア2は、記録メディアRW部13と接続し、コンテンツ等のデータ受け渡しを行うメモリカード部21と、RFタグRW部14と無線接続しデータの送受信を行うRFタグ部22で構成される。メモリカード部31は、記録メディアRW13と接続する為の端子部23、記録メディアRW13が要求するデータを読み出す為の制御部24、データを記録するメモリ部25で構成される。メモリ部25には、例えば、コンテンツ26が記録される。RFタグ部22は、データを記録するメモリ部29、記録再生装置1のRFタグRW部14と通信する為のアンテナ27、RFタグRW部14からの要求に従いデータを読み出す為の制御部28、とで構成される。メモリ部29には、例えば、RFタグ部22の固有識別子であるID30および、メモリカード部21のメモリ部25に記録されているコンテンツのコンテンツ情報31等が記録される。
【0014】
図2にRFタグ部22のメモリ部29内のメモリマップの一例を示す。メモリマップ40は、ID格納領域41、RFタグ情報領域42、メモリカード情報領域43、およびコンテンツ情報格納領域44を有する。ID格納領域部41は、固有ID30を格納する領域であり、例えば、記録メディア出荷時に一度書き込まれたら、読み出しはできるが、書き換えられない領域とする。RFタグ情報データ格納領域42にはRFタグ22の種類を判別するデータ等が格納され、メモリカード情報領域43にはメモリカード部21のメモリ25の容量や残量、メモリカードアクセス履歴等の情報が格納されている。コンテンツ情報格納領域44には記録メディア2に格納されているコンテンツのタイトルや記録日時等の項目に対応する情報が、各項目対応して決められた容量かつ順番で格納されている。例えば、タイトル文字で40バイト、記録日時は数値で8バイト等を確保し、決められた項目順に記録されていれば、記録再生装置1では、RFタグRW14を介して、コンテンツ情報を読み取ることが可能である。
【0015】
図3にRFタグ部22のメモリ29に記録されているコンテンツ情報例を示す。本例では、コンテンツ情報には、記録メディア2のメモリ部25に記録されたコンテンツ55、56、57それぞれについて、タイトル51、ジャンル52、記録日時53、記録時間54等の項目に対応した情報が記録されている。
【0016】
なお、例えば、コンテンツ情報領域の先頭あるいはメモリカード情報領域等に、格納されているコンテンツ情報数およびコンテンツ情報の項目に対応した容量値を記述することにより、各コンテンツ情報の各項目情報を任意に設定することができる。また、ジャンル52等は、文字データで記録するほか、予めジャンルに対応する番号を決めておき、対応する番号を記録するようにしてもよい。また、コンテンツ情報が無い部分では、例えば、コンテンツ「不思議な世界」51のジャンルに示すように、「−」表示やデータが無いことを示す表示としてもよい。以上説明した、記録再生装置1で記録メディア2のコンテンツ情報の読み出しについて説明する。
【0017】
図4にコンテンツ情報読出し処理フローの一例を示す。まず、記録再生装置1のRFタグRW部14から、電波あるいは磁界にのせて通信に必要な情報を送り、通信可能なRFタグの探索を行う(S201)。RFタグRW部14と通信可能な範囲にRFタグ部22があれば、RFタグRW部14の電波あるいは磁界により電力が発生され(S202)、RFタグ部22はRFタグRW部14に応答を返す(S203)。次に、RFタグRW部14では、RFタグの種類、ここでは、コンテンツ情報が記録可能なRFタグであることを確認する為、RFタグ情報データ格納領域42にあるRFタグ情報の取得を行う(S204)。取得したRFタグ情報から対応しているRFタグかどうかを確認し(S205)、対応したRFタグでない場合は、他のRFタグの検索を行う(S206)。一方、対応したRFタグの場合は、RFタグRW部14はIDの取得(S207)、メモリカード情報の取得(S208)、コンテンツ情報の取得(S209)を行う。これら、S207におけるIDの取得、S208におけるメモリカード情報取得およびS209におけるコンテンツ情報の取得の順番は、図4に示す例に限定するものではなく、順番を変えて実行しても良いし、同時に行っても良い。さらに、記録メディアを複数枚読み取る場合は、S201の情報送信からの処理を繰り返し行い、各記録メディアのコンテンツ情報の取得を行う。以上の処理により、取得したコンテンツ情報をコンテンツリストとして記録再生装置1の表示部12に表示する(S210)。
【0018】
以上説明したように、本例では、記録メディア2内のメモリ29に記録されたコンテンツ情報を記録再生装置1のRFタグRW部14により取得するため、記録メディア2を記録再生装置1に挿入することなく、また事前に記録再生装置1に事前にコンテンツ情報を記録させておく必要なく、記録メディア2内のコンテンツを容易に確認することができる。
【0019】
図5に記録再生装置1の表示部12で表示するコンテンツリストの表示例を示す。61は記録メディアを識別する情報であり、すなわちIDを表示している。本例では、IDとして番号を表示しているが、文字やマーク等を用いても良い。62はコンテンツリスト表示部であり、図3に示したコンテンツ情報の一部あるいはすべてのデータが表示される。ここで、ジャンルは文字で表示してもよいし、わかりやすいアイコン等で表示してもよい。63は、メモリカード情報内にある記録メディアの残量を示している。64,65および66は操作ボタンを示しており、操作部から操作ボタンを選択することにより、ユーザが所望する操作を行うことができる。例えば、詳細表示が見たいコンテンツがある場合は、コンテンツリストから見たいコンテンツを選択し、66の詳細ボタンを選択することにより詳細画面の表示を行う。詳細画面は、例えば、コンテンツ変更履歴や、コンテンツの詳細な解説等、コンテンツリストデータにある範囲内で表示を行う。
【0020】
次に、コンテンツ及びコンテンツ情報の記録メディアへの書込み手順について説明する。図6にコンテンツ及びコンテンツ情報の記録メディアへの書込み処理フロー例を示す。ここでは、記録メディア2は予め記録再生装置1の記録メディアRW部13に挿入されているものとする。
【0021】
コンテンツの保存場所に記録メディア2が選択されると(S301)、記録再生装置1は記録メディアのメモリの残容量を取得し(S302)、コンテンツのタイプがストリーミングにより取得されるストリーミングデータであるか否かを判定し(S303)、ストリーミングデータの場合は、記録メディア2のメモリ残容量から記録可能な時間を算出し(S304)、表示画面に記録可能時間を表示する(S305)。既に記録再生装置1にコンテンツが記録されているなど、ストリーミングデータではない場合は、コンテンツの容量と記録メディア2のメモリ残容量とを比較し(S306)、記録メディア2のメモリ残容量が不足していれば、メモリ残量不足のメッセージを表示し(S307)、ユーザに記録メディアの交換を促す。記録メディア2のメモリ残容量が足りているか、ストリーミングデータの場合は、記録再生装置1は、記録メディア2にコンテンツを書き込み(S308)、書込み終了後に、再度、記録メディア2のメモリ残容量を取得する(S309)。
【0022】
次に、記録メディア2からコンテンツ情報を取得するコンテンツ情報取得処理を行う(S310)。このS310のコンテンツ情報取得処理は、図4のS201〜209の処理と同様なため、説明は省略する。また、既にコンテンツリストデータを取得済みであれば、S310を省略しても良い。そして、取得したコンテンツリストデータに、先に記録メディア2に書き込んだコンテンツのコンテンツ情報を追加し、コンテンツリストデータ領域に書き込む。さらに、S309で取得したメモリ残容量情報を書き込む(S313)。
【0023】
以上説明した処理により、記録再生装置1は記録メディア2に記録したコンテンツに対応したコンテンツ情報を記録メディア2のRFタグ部22に書き込むことができる。また、ユーザが後で記録メディア2にどのようなコンテンツが記録されているか確認したい場合に、記録メディア2を記録再生装置1の記録メディアRW13に挿入することなく、記録されたコンテンツの内容を知ることができる。
【0024】
図7に、記録メディアの他の構成例を示す。記録メディア220は、図1に示す記録メディア2に、メモリカード部21とRFタグ部22の間にスイッチ221を追加したものである。図1と同じものには同じ番号を付しており説明は省略する。
【0025】
記録メディア220では、メモリカード部21の端子に電源が供給されている場合、つまり、記録再生装置1に、記録メディア220が記録メディアRW部13に挿入されている場合は、メモリカード部21の制御部24とRFタグ部22のメモリ29とを接続し、それ以外はRFタグ部22の制御部28とメモリ29とを接続する。これにより、記録再生装置1の記録メディアRW部13に、記録メディア220が挿入されている場合、RFタグ部22のメモリ29への読書きを、記録メディアRW13で行うことが可能になる。このように、記録メディア220が記録メディアRW部に挿入されている場合に、RFタグRW部14の代わりに記録メディアRW部13によりメモリ29への読書きを行うことにより、記録メディアRW13に挿入されている記録メディアとは違う、近くにある記録メディアにコンテンツ情報を書き込んでしまったりすることを防止することができる。また、RFタグ部22の取り付け位置によっては、記録メディア220を記録メディアRW部13に挿入していてはRFタグRW14がRFタグ部22と通信できない可能性がある。そのため、記録メディア220が記録メディアRW部に挿入されている場合に、RFタグRW部14の代わりに記録メディアRW部13によりメモリ29への読書きを行うことにより、記録メディア220へのコンテンツ情報の書き込みを確実に行うことができる。
【0026】
次に、記録メディア間でコンテンツを移動させる方法について説明する。
【0027】
図8にコンテンツ処理システムの他の構成例を示す。記録再生装置601は、図1に示す記録再生装置1に、記憶メディアのコンテンツ削除や、記憶メディア間のコンテンツの移動および複写処理を行うコンテンツ編集処理手段602を追加したものである。図1と同じものには同じ番号を付し、説明は省略する。以下、コンテンツ編集処理手段602におけるコンテンツ編集処理について説明する。
【0028】
図9は、記録メディア3枚分のコンテンツリストを読み込んだ記録再生装置601の表示部12での表示例である。また、図3を第1の記録メディアのコンテンツ情報例とし、図10(1)を第2の記録メディアのコンテンツ情報例、図10(2)を第3の記録メディアのコンテンツ情報例とする。ここで、図9では図5と同様なものには同じ番号を付しており、図10では図3と同様なものには同じ番号を付しており、各々の説明は省略する。
【0029】
本例では、図10(1)に示すように第2の記録メディアにはコンテンツ58およびコンテンツ59が記録されており、図10(2)に示すように第3の記録メディアにはコンテンツ60が記録されている。図9の71、72、73は各記録メディアに対応したタブであり、それぞれ第1の記録メディアのID、第2の記録メディアのID、第3の記録メディアのIDを示しており、選択されたIDのコンテンツリストが一番上に表示される。図9では、コンテンツリスト62に第1の記録メディアのコンテンツリストを表示している例を示している。ここで、タブ72を選択すると、第2の記録メディアのコンテンツリストが、タブ73を選択すると第3のメディアのコンテンツリストが表示される。そして、編集ボタン65が選択されると、編集モードが起動され、コンテンツ編集処理手段602でコンテンツ編集処理を開始する。
【0030】
図11は、コンテンツ編集処理中の記録再生装置601の表示部12における表示画面例を示している。図5あるいは図8と同じものには同じ番号を付し、説明は省略する。図11において、81、82、83、84、85、86,87および88は編集操作用のボタンであり、89は第3の記録メディアのコンテンツリスト、90は第3の記録メディアの記憶容量の残量を示している。
【0031】
移動ボタン81を選択するとコンテンツの移動設定が、複写ボタン82を選択するとコンテンツの複写設定が、削除ボタン83を選択するとコンテンツの削除設定が、変更ボタン84を選択するとコンテンツ情報の変更設定が可能になる。操作取消ボタン85および88を操作すると、例えば直前の操作等の取消を行う。実行ボタン87を選択することにより、コンテンツリスト間でコンテンツ情報の移動あるいは複写が実行される。編集終了ボタン86が選択されたとき、編集が実行されているコンテンツがあれば、記録メディアへのコンテンツの書き込みおよび読み出しを行う。ここで、図11(1)は、編集処理ボタンが何も選択されていない表示画面例であり、、図11(2)は、図11(1)の移動ボタン81あるいは複写ボタン82が選択された場合の表示画面例を示している。なお、本例では編集に必要なボタンしか示しておらず、他の操作ボタンがあってもかまわなし、上記ボタンを常時画面上に表示せず、必要なときにポップアップで表示するようにしてもかまわない。
【0032】
次に移動処理の流れについて説明する。図12はコンテンツ移動処理フローの一例を示すものである。
【0033】
図11(1)の表示画面例に示すように、例えば、第1の記録メディアのコンテンツ55を第3の記録メディアに移動する場合、ユーザは、カーソル等を移動させることによりコンテンツ55のタイトルである「プリマドンナ1」を選択した上で、移動ボタン81を選択する(S401)。なお、本例はコンテンツ移動処理について説明するため、S401において移動ボタン81の選択有無を検出しているが、複写ボタン82等他のボタンが選択された場合にも同様に検出を行い、対応する処理を行う。
【0034】
S401において移動ボタン81の選択が検出されると、カーソルにより選択されているコンテンツを移動するコンテンツとして認識し、ユーザに移動先の記録メディアの選択を求める表示を行う(S402)。ユーザにより移動先の記録メディアのIDが表示されている部分が選択され、実行ボタン81が押されると(S403)、移動先の記録メディアを認識し、編集を終了するか否かの確認を求める表示を行う(S404)。なお、この状態では、実際の記録メディア上のコンテンツは移動していないが、画面表示上ではコンテンツリスト上で移動予定のコンテンツがユーザにわかるように、例えば文字の色あるいは濃淡を変える、あるいはマークをつける等の表示を行ったり、文字やマークを点滅させたりすることが望ましい。
【0035】
終了ボタン86が選択されると(S405 YES)、例えば、図13の611に示すようなメッセージを表示し、ユーザに移動するコンテンツが記録された記録メディアの挿入を促す(S406)。記録メディアが挿入されると(S407 YES)、記録再生装置601では正しい記録メディアであることを確認し、移動するコンテンツとして選択されたコンテンツを挿入された記録メディアから読み込み、記憶部10に保存する。そして、記憶部10にコンテンツの保存を完了すると、記録メディアからそのコンテンツを消去する。なお、ユーザが移動ボタン81の代わりに、複写ボタン82を選択した場合には、コンテンツの消去は行わない。また、削除ボタン83を選択した場合には、記録メディアからコンテンツの消去を行い、処理を終了する。
【0036】
S408において記憶部10へのコンテンツの保存が行われた後、ユーザに移動先の記録メディアの挿入を促すメッセージを表示する(S409)。ユーザが別の記録メディアを挿入すると(S410 YES)、正しい記録メディアであることを確認し、記憶部10に保存したコンテンツを挿入された記録メディアに記録する(S411)。
【0037】
本例では、2つの記録メディアの間で1つのコンテンツを移動させる場合について説明したが、これに限定するものではなく、2つ以上の記録メディア間で複数のコンテンツを移動させる場合に用いても良い。この場合、S401〜S404の移動コンテンツおよび移動先の選択を繰り返し行われ、S412で移動が終了したと判断されるまで、S406〜S411の処理が繰り返される。
【0038】
なお、ユーザが記録メディアを挿入する際に、記録メディアは同様の外形のため、挿入を要求されている記録メディアがどれであるか分からなくなることがある。そのため、記録メディアをRFタグRW部14にかざすと、図14の612に示すように、メッセージの他に、かざした記録メディアのIDを表示するようにしてもよい。
【0039】
このように、以上説明した方法によれば、記録メディア間のコンテンツの移動および複製が容易に行うことができる。 さらに、記録メディア間のコンテンツ移動あるいは複写処理を効率的に行うための方法について説明する。図15は、コンテンツ移動の概念図を示す図である。例えば、第1の記録メディア2aからコンテンツ26cを第3の記録メディア2cに、第2の記録メディア2bからコンテンツ26eを第1の記録メディアに2a、コンテンツ26dを第3の記録メディア2cに移動する場合、第1の記録メディア2a、第2の記録メディア2b、第3の記録メディア2cと順次挿入していくと、再度第1の記録メディア2aの挿入が必要になる。そこで、コンテンツ編集処理手段で602は、記録メディアの挿入回数が最短になるように挿入順番を決め、その決められた順番どおりに挿入のメッセージを表示する。挿入順序の決め方の一例としては、移動元のみのコンテンツを有する記録メディアを第1グループ、移動先のコンテンツを有する記録メディアを第3グループ、移動先および移動元のコンテンツをもつ記録メディアを第2グループとし、第1グループ、第2グループ、第3グループの順番で記録メディアを挿入させる。図13では、記憶メディア2bが第1グループ、記憶メディア2aが第2グループ、記録メディア2cが第3グループとなり、記憶メディア2b、記憶メディア2a、記録メディア2cの順で記録メディアRWに挿入することにより、効率よくコンテンツの移動および複写を行うことができる。
【0040】
さらに記録メディアの個数が多くなり、それぞれのグループに記録メディアが複数対応する場合は、第1グループおよび第3グループ内の記録メディアの挿入順番は問わないが、第2グループの記録メディアが複数個ある場合はそれらの順序をつける必要がある。第2グループ内での順序の決め方の一例として、まず、任意の記録メディアを選択し、第2グループの最初と最後に挿入するとする。次に、先に選択した記録メディアの移動を無視した場合の、移動元のみとなるか、移動先のみとなるか、移動元および移動先になるとで同様に第2グループの第1グループ、第2グループの第2グループ、第2グループの第3グループにわける。ここで、第2グループがまだ複数個あるばあいは、再び、任意の記録メディアを選択し、以下同様のグループわけをして挿入順序を決めていく。図16に、第2グループの第2グループが1個以下の場合の、記録再生装置601の記録メディアRW部13への記録メディアの挿入順序を示す。まず、第1グループの記録メディアの挿入を促すメッセージを表示し、第1グループの移動元コンテンツを挿入させる(S501)。次に、第2グループの任意の記録メディアの挿入を促すメッセージを表示し、第2グループの任意の記録メディアの移動元のコンテンツを読み出すとともに、必要に応じてコンテンツを書き込む(S502)。以下、同様に第2グループの第1グループ、第2グループの第2グループ、第2グループの第3グループの順でコンテンツの読出しあるいは書き込みを行う(S503〜S505)。最後に、第2グループの任意の記録メディアおよび第3グループへのコンテンツの書き込みを行い、移動処理を終了する(S506〜S507)。
【0041】
以上説明したように、コンテンツ編集処理手段602により、記憶メディアの挿入回数がなるべく少なくなるように、ユーザに挿入する記憶メディアを通知することにより、効率良く記録メディア間のコンテンツの移動を行うことができる。以上、コンテンツの移動について説明したが、コンテンツの複製についても同様に行う。
【0042】
図17に、記録メディアの構成図の一例を示す。記録メディア230は、図1に示す記録メディア2にコンテンツ情報生成手段101を追加したものである。コンテンツ情報生成手段101、メモリカード部21に記憶されたコンテンツデータを解析し、コンテンツリスト生成に必要なデータを収集し、コンテンツリストデータを生成する。このコンテンツ情報生成手段101を記録メディアに備えることにより、コンテンツリスト生成機能のない記録再生手段等で記録メディアにコンテンツを記録しても、記録メディア側でコンテンツリストを生成し、保存することができる。
【0043】
図18に、記録メディアのRFタグ部22のメモリ部29にユーザが登録可能な記録メディア名の記録領域を設けた場合の表示画面例を示す。記録メディアIDが表示されていた部分にユーザが好きな名前620を表示させることができ、わかり易い表示となる。なお、記録メディアに名前シールを貼るなどすることにより、ユーザが所望の記録メディアを容易に認識可能になる。さらに、記録メディアの表面に、電圧をかけて表示を変え、電圧が加わっていない場合には表示を保持する液晶フィルムを配置し、記録メディアが記録再生装置に挿入されているときに、記録メディア名を設定した場合に、記録メディア上にも同様に記録メディアの名前が表示されるようにしてもよい。
【0044】
図19に記録再生装置および記録メディアチェンジャーの構成例を示す。図1と同じものには同じ番号を付し、説明は省略する。
【0045】
記録再生装置190は、図1に示す記録再生装置1に、無線通信手段170を追加したものである。無線通信手段170は、例えば無線LAN等のローカル接続が可能なものである。
【0046】
記録メディアチェンジャー171は、無線通信手段170と通信可能な無線通信手段172、記録メディア180a、180b、180cと接続するコネクタ176〜178、コネクタ172〜178の中の1つを選択するスイッチ175、選択された記録メディアのデータを読書きする記録メディアRW部174を備える。制御手段173は、記録メディアチェンジャー171の各構成を制御し、データの授受を行うものである。例えば、制御手段174は、記録再生装置190から要求されたコンテンツを無線通信手段172を介して送信する。
【0047】
この記録メディアチャンジャー171によれば、記録再生装置190に記録メディアを挿入することなく、記録メディア内のコンテンツの閲覧、移動および複製が可能になる。なお、図17では記録メディアが3枚接続する図で説明したが、コネクタ数を増やすことにより、記録メディアの接続枚数を増やすことができる。さらに、スイッチ部およびコネクタ部のみで構成される拡張ユニットとし、拡張ユニットを追加していくことにより、接続可能な記録メディアの枚数を増やすようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】コンテンツ処理システムの一例を示す構成図である。
【図2】RFタグ部のメモリ部内のメモリマップの一例を示す図である。
【図3】RFタグ部のメモリに記録されているコンテンツ情報例を示す図である。
【図4】コンテンツ情報読出し処理フローの一例を示す図である。
【図5】記録再生装置の表示部で表示するコンテンツリストの表示例を示す図である。
【図6】コンテンツ及びコンテンツ情報書込み処理フローの一例を示す図である。
【図7】記録メディアの構成例を示す図である。
【図8】コンテンツ処理システムの一例を示す構成図である。
【図9】記録再生装置の表示部での表示例を示す図である。
【図10】第2および第3の記録メディアに記録されているコンテンツ情報例を示す図である。
【図11】コンテンツ編集処理中の記録再生装置における表示画面例を示す図である。
【図12】コンテンツ移動処理フローの一例を示す図である。
【図13】コンテンツ編集処理中の記録再生装置における表示画面例を示す図である。
【図14】コンテンツ編集処理中の記録再生装置における表示画面例を示す図である。
【図15】コンテンツ移動の概念図である。
【図16】記録メディアRW部への記録メディアの挿入順序例である。
【図17】記録メディアの構成例を示す図である。
【図18】記録再生装置の表示部での表示例を示す図である。
【図19】記録再生装置及び記録メディアチェンジャーの構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0049】
1 記録再生装置
2 記録メディア
4 アンテナ
5 受信部
6 制御部
10 記憶部
11 操作部
12 表示部
13 記録メディアRW部
14 RFタグRW部
21 メモリカード部
22 RFタグ部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録再生装置に挿入可能な記録メディアであって、
前記記録再生装置に前記記録メディアが挿入されている場合に前記記録再生装置からコンテンツデータを受信可能な第1の通信手段と、前記第1の通信手段により受信されたコンテンツデータを記憶可能な第1のメモリと、を有する第1の記憶手段と、
前記第1のメモリに記憶されたコンテンツデータに関連したコンテンツ関連情報を記憶する第2のメモリと、前記記録再生装置に前記記録メディアを挿入することなしに前記第2のメモリに記録されたコンテンツ関連情報を前記記録再生装置に送信可能な第2の通信手段と、を有する第2の記憶手段と、
を備えていることを特徴とする記録メディア。
【請求項2】
前記第1の記憶手段は、メモリカード部であることを特徴とする請求項1に記載の記録メディア。
【請求項3】
前記第2の記憶手段は、RFタグであることを特徴とする請求項1または2に記載の記録メディア。
【請求項4】
前記記録メディアが前記記録再生装置に挿入されている場合に、前記第2のメモリに記録されたコンテンツ関連情報を前記第1の通信手段により前記記録再生装置に送信することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の記録メディア。
【請求項5】
第1の記憶手段および第2の記憶手段を備えた記録メディアとデータ通信可能な記録再生装置であって、
コンテンツデータを受信可能な受信手段と、
前記記録メディアが挿入されている場合に前記第1の記憶手段の通信部と通信を行い、前記受信部により受信されたコンテンツデータを前記記録手段に送信する第1の通信手段と、
前記記録メディアが挿入されていない場合に前記第2の記憶手段の通信部と通信を行い、前記記録メディアからデータを受信する第2の通信手段と、
を備えていることを特徴とする記録再生装置。
【請求項6】
表示手段、操作手段および記憶手段を備えた記録再生装置において、
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の記録メディアの前記第1の記憶手段に接続して、前記第1のメモリのデータの読書きを行う記録メディアリーダライタ部と、前記第2の通信手段と通信し、前記第2のメモリのデータの読書きを行うRFタグリーダライタ部とを設け、前記RFタグリーダライタ部で前記記録メディアの前記第2のメモリからコンテンツ関連情報を読み込み、前記コンテンツ関連情報をまとめてコンテンツリストとして前記記憶手段に記憶し、前記コンテンツリストの一部あるいは全部を前記表示手段で表示することを特徴とする記録再生装置。
【請求項7】
請求項6記載の記録再生装置において、
前記記録再生装置にコンテンツ情報処理手段を設け、前記第1のメモリに新たなコンテンツデータを記録する場合に、前記記録再生装置の記憶手段に格納されているコンテンツリストに前記新たなコンテンツデータのコンテンツ関連情報を追加して、新たなコンテンツリストを生成し、前記RFタグリーダライタ部で前記第2のメモリに前記新たなコンテンツリストあるいは前記新たなコンテンツ関連情報を記録することを特徴とする記録再生装置。
【請求項8】
請求項7に記載の記録再生装置において、
前記コンテンツ情報処理手段にコンテンツ編集機能を設け、前記コンテンツ編集機能は、前記記憶手段に記録されているコンテンツリストを複製して編集用コンテンツリストデータを生成し、前記操作手段を用いたユーザ操作に従い、前記編集用コンテンツリストデータの編集を行い、編集終了後、前記編集用コンテンツリストデータと前記コンテンツリストデータとを比較し、削除あるいは追加されているコンテンツ情報がある前記編集用コンテンツリストデータに対応した記録メディアの挿入を促すメッセージを前記表示手段に表示することを特徴とする記録再生装置。
【請求項9】
請求項7の記載の記録再生装置において、
前記コンテンツ情報処理手段に記録メディア挿入順序決定機能を設け、前記記録メディア挿入順序決定機能は前記記録メディアの挿入順序を決め、前記記録メディア挿入順序決定機能が決めた順序に従い、前記表示手段に前記記録メディアの挿入メッセージ順次表示することを特徴とする記録再生装置。
【請求項10】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の記録メディアを複数個接続可能な入出力端子と、前記入出力端子から1個を選択するスイッチャーと、前記記録メディアへのデータ読書きを行う読書手段と、記録再生装置からの制御命令を受信可能な無線通信手段とを備え、
前記無線通信手段で受信した制御命令により、前記スイッチャーの制御および前記記録メディアへのデータ読書きを行うことを特徴とする記録メディアチェンジャー。
【請求項1】
記録再生装置に挿入可能な記録メディアであって、
前記記録再生装置に前記記録メディアが挿入されている場合に前記記録再生装置からコンテンツデータを受信可能な第1の通信手段と、前記第1の通信手段により受信されたコンテンツデータを記憶可能な第1のメモリと、を有する第1の記憶手段と、
前記第1のメモリに記憶されたコンテンツデータに関連したコンテンツ関連情報を記憶する第2のメモリと、前記記録再生装置に前記記録メディアを挿入することなしに前記第2のメモリに記録されたコンテンツ関連情報を前記記録再生装置に送信可能な第2の通信手段と、を有する第2の記憶手段と、
を備えていることを特徴とする記録メディア。
【請求項2】
前記第1の記憶手段は、メモリカード部であることを特徴とする請求項1に記載の記録メディア。
【請求項3】
前記第2の記憶手段は、RFタグであることを特徴とする請求項1または2に記載の記録メディア。
【請求項4】
前記記録メディアが前記記録再生装置に挿入されている場合に、前記第2のメモリに記録されたコンテンツ関連情報を前記第1の通信手段により前記記録再生装置に送信することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の記録メディア。
【請求項5】
第1の記憶手段および第2の記憶手段を備えた記録メディアとデータ通信可能な記録再生装置であって、
コンテンツデータを受信可能な受信手段と、
前記記録メディアが挿入されている場合に前記第1の記憶手段の通信部と通信を行い、前記受信部により受信されたコンテンツデータを前記記録手段に送信する第1の通信手段と、
前記記録メディアが挿入されていない場合に前記第2の記憶手段の通信部と通信を行い、前記記録メディアからデータを受信する第2の通信手段と、
を備えていることを特徴とする記録再生装置。
【請求項6】
表示手段、操作手段および記憶手段を備えた記録再生装置において、
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の記録メディアの前記第1の記憶手段に接続して、前記第1のメモリのデータの読書きを行う記録メディアリーダライタ部と、前記第2の通信手段と通信し、前記第2のメモリのデータの読書きを行うRFタグリーダライタ部とを設け、前記RFタグリーダライタ部で前記記録メディアの前記第2のメモリからコンテンツ関連情報を読み込み、前記コンテンツ関連情報をまとめてコンテンツリストとして前記記憶手段に記憶し、前記コンテンツリストの一部あるいは全部を前記表示手段で表示することを特徴とする記録再生装置。
【請求項7】
請求項6記載の記録再生装置において、
前記記録再生装置にコンテンツ情報処理手段を設け、前記第1のメモリに新たなコンテンツデータを記録する場合に、前記記録再生装置の記憶手段に格納されているコンテンツリストに前記新たなコンテンツデータのコンテンツ関連情報を追加して、新たなコンテンツリストを生成し、前記RFタグリーダライタ部で前記第2のメモリに前記新たなコンテンツリストあるいは前記新たなコンテンツ関連情報を記録することを特徴とする記録再生装置。
【請求項8】
請求項7に記載の記録再生装置において、
前記コンテンツ情報処理手段にコンテンツ編集機能を設け、前記コンテンツ編集機能は、前記記憶手段に記録されているコンテンツリストを複製して編集用コンテンツリストデータを生成し、前記操作手段を用いたユーザ操作に従い、前記編集用コンテンツリストデータの編集を行い、編集終了後、前記編集用コンテンツリストデータと前記コンテンツリストデータとを比較し、削除あるいは追加されているコンテンツ情報がある前記編集用コンテンツリストデータに対応した記録メディアの挿入を促すメッセージを前記表示手段に表示することを特徴とする記録再生装置。
【請求項9】
請求項7の記載の記録再生装置において、
前記コンテンツ情報処理手段に記録メディア挿入順序決定機能を設け、前記記録メディア挿入順序決定機能は前記記録メディアの挿入順序を決め、前記記録メディア挿入順序決定機能が決めた順序に従い、前記表示手段に前記記録メディアの挿入メッセージ順次表示することを特徴とする記録再生装置。
【請求項10】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の記録メディアを複数個接続可能な入出力端子と、前記入出力端子から1個を選択するスイッチャーと、前記記録メディアへのデータ読書きを行う読書手段と、記録再生装置からの制御命令を受信可能な無線通信手段とを備え、
前記無線通信手段で受信した制御命令により、前記スイッチャーの制御および前記記録メディアへのデータ読書きを行うことを特徴とする記録メディアチェンジャー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
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【図4】
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【図14】
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【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2008−131215(P2008−131215A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−312357(P2006−312357)
【出願日】平成18年11月20日(2006.11.20)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年11月20日(2006.11.20)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
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