説明

記録媒体状態告知装置、記録媒体状態告知装置を備えた電子機器、記録媒体状態告知方法

【課題】操作性の大幅な向上を図ることができるようにする。
【解決手段】電源のオン/オフを監視する電源コントローラ11aにより電源のオフが検知されている状態で、その電源コントローラ11aによりカードコントローラ13aに対し、メモリカード21の情報の取得と、発光ダイオード等のインジケータ(LED)3に対する情報告知の制御とが指示され、電源を立ち上げずにメモリカード21の状態が告知されるようにしたので、電源を立ち上げてからシステムが安定するまでの時間が不要となり、メモリカード21の状態を知るのに手間や時間が削減されるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話、小型情報端末、デジタルカメラ、デジタル放送受信装置、プリンタ等の様々な電子機器において使用される、記録媒体である、たとえばメモリカードの状態を告知する記録媒体状態告知装置、記録媒体状態告知装置を備えた電子機器、記録媒体状態告知方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話、小型情報端末、デジタルカメラ、デジタル放送受信装置等の電子機器にあっては、たとえばメモリカードにより様々な情報を記録させることができるようになっている。
【0003】
このようなメモリカードは、そのメモリ容量の飛躍的な増大化に伴い、静止画、音楽データに限らず、動画データの記録も可能であり、小型化の傾向とあいまって普及率の増加に結びつけられている。
【0004】
また、メモリカードの普及率が増加することに伴い、価格そのものが下がり、一人のユーザが記録すべきコンテンツの区別を容易とするために、複数のメモリカードを所有、管理する傾向がこれからさらに加速するものと予測される。
【0005】
ここで、メモリカードを用いて情報を記録する電子機器としてのたとえばデジタルカメラの基本構成を、図3により説明する。
【0006】
図3において、1はデジタルカメラのマイコン(CPU)、2はバッテリー、3は発光ダイオード等のインジケータ(LED)、4はカードスロット(メモリカード挿入口)、5はデジタルカメラのRAM,ROM等の内部メモリ、6はCCDコントローラ、7はCCDカメラ、8は液晶ディスプレイ(LCD)のLCDコントローラ、9は液晶ディスプレイ(LCD)、10はデジタルカメラの電源スイッチ(SW)をそれぞれ示している。
【0007】
また、1のマイコン(CPU)の内部において、11は電源スイッチ(SW)10を監視する電源コントローラ、12はカメラの基本機能であるユーザインタフェース(UI)を制御するメインコントローラ、13はメモリカードのカードコントローラをそれぞれ示している。
【0008】
通常、このようなデジタルカメラでは、電源スイッチ(SW)10を入れることで、バッテリー2からの電力が各部位に供給されるとともに、マイコン(CPU)1によりメモリカードの内容確認、CCDカメラ7による撮影機能の立ち上げ、液晶ディスプレイ(LCD)8へのメニューや画像の表示が行われることで、画像やメモリ情報の閲覧を行うことができる。
【0009】
また、インジケータ(LED)3は、通常、カードスロット4の近くに配置されており、このインジケータ(LED)3の点灯によってメモリカードの有無やその状態等を確認することができるようになっている。また、電源スイッチ(SW)10が入った状態では、マイコン(CPU)1の制御によりRAM,ROM等の内部メモリ5の情報が取り扱われるが、揮発性のRAMの内容の保存や、不揮発性のROMの内容のバックアップのためにメモリカードを用いることも可能である。
【0010】
このようなデジタルカメラによる一連の動作を、図4より説明する。
まず、メモリカードを挿入してから(ステップS1)、電源スイッチ(SW)10をオン(ステップS2)にすることにより、バッテリー2からの電力が各部位に供給されるとともに、カードコントローラ13によりメモリカード内の情報が取得される(ステップS3)。
【0011】
次いで、取得された情報を元に、メインコントローラ12によりメモリカードの情報やデジタルカメラのメニューが液晶ディスプレイ(LCD)9に表示される(ステップS4)。ここで、ユーザは、表示されたメニュー等を確認することにより、デジタルカメラの実行モードが撮影モードであるか、再生モードであるかを判別することができる(ステップS5)。
【0012】
そして、撮影モードの場合は、メモリカードの空きメモリ容量の表示等が行われ、CCDコントローラ6による制御によりCCDカメラ7が起動されて撮影可能状態にされる(ステップS6)。一方、再生モードの場合は、メモリカードに保存された画像データが内部メモリ5のRAMに展開され、画像が液晶ディスプレイ(LCD)9に表示される(ステップS9)。
【0013】
ところで、メモリカードはその小型化が特徴であるがゆえに、カセットテープやCDといったメディアのようにそれ自体にインデックスシールを貼り付けたり、ケースにインデックスシールを貼り付けたりして個々を管理、区別するような適用には不向きである。なお、メモリカード自体には、その内部容量を表示するラベルがすでに貼られているのがほとんどであり、使用、未使用の区別はユーザの記憶に頼るところが大きいものとなっている。
【0014】
一方、近年の上述したデジタルカメラ等の電子機器にあっては、液晶画面や発光ダイオード等のインジケータにより、メモリカードのフォーマットの有無、総容量、空き残容量等をメニュー選択によって表示させる手法があり、広く普及している。
【0015】
このようなメモリカードの状態を告知するようにしたものとして、特許文献1では、残量監視部によってメモリカードの記録可能容量(残量)が監視され、たとえば5つのセグメントで構成されるモード/残量表示部にその残量に応じた表示が行われるようにしたディジタル電子カメラを提案している。
【特許文献1】特開平08−331497号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
ところで、上述した従来の電子機器であるデジタルカメラや特許文献1での電子機器であるディジタル電子カメラでは、メモリカードの状態を告知するに際し、そのメモリカードを使用する電子機器の電源を立ち上げ、たとえば図3のバッテリー2からの電力が各部位に供給されることによるシステムの起動した状態で行われようになっている。
【0017】
このように、システムの起動した状態でメモリカードの状態が告知されるようにすると、電子機器がより多機能になって複雑化することに伴い、たとえばマイコン(CPU)1によって読み込むべき制御プログラム等の増加により、システムによっては電源を立ち上げてからシステムが安定するまでに時間を要することになり、メモリカードの状態を知るのに手間や時間を要するものとなるという問題があった。
【0018】
また、現在普及しているメモリカードの大半は完全な活線挿抜には対応しておらず、そのメモリカードを使用する電子機器への挿入、抜き取りの際には電源を落とす必要がある。これは、今後、ユーザが所有するメモリカードの枚数が増加することによって、さらなる手間と時間の損失を生むこととなり、操作性の向上の妨げとなるという問題が派生してしまうことになる。
【0019】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決することができる記録媒体状態告知装置、記録媒体状態告知装置を備えた電子機器、記録媒体状態告知方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明の記録媒体状態告知装置は、記録媒体の状態を告知する記録媒体状態告知装置であって、前記記録媒体の情報に応じた情報告知を行う情報告知手段と、前記記録媒体の情報を取得し、この取得した情報に応じて前記情報告知手段による情報告知を制御する情報取得制御手段と、電源のオン/オフを監視し、前記電源がオフのとき、前記情報取得制御手段に対し、前記記録媒体の情報の取得と、前記情報告知手段に対する情報告知の制御を指示する電源監視手段とを備えることを特徴とする。
また、前記電源監視手段は、前記記録媒体の装着の有無を監視し、前記記録媒体が装着されたことを検知すると、前記情報取得手段に対しての指示を実行するようにしてもよい。
また、前記情報取得制御手段は、前記情報告知手段に対し、前記記録媒体の装着の有無とフォーマットの有無とを点灯によって告知するように制御するようにしてもよい。
また、前記情報取得制御手段は、前記情報告知手段に対し、前記記録媒体の容量が十分である場合に点灯によって告知するように制御し、前記記録媒体の容量が少ない場合に点滅によって告知するように制御するようにしてもよい。
また、前記情報取得制御手段は、前記情報告知手段に対し、前記記録媒体の残容量から記録可能な容量を点滅の周期を変えて告知するように制御するようにしてもよい。
また、前記記録可能な容量は、撮影可能な枚数に相当するようにしてもよい。
また、前記情報取得制御手段は、前記情報告知手段に対し、前記記録媒体の情報の保存時間情報により、最後にバックアップをした日付が現在より何日前であったかを点滅の周期を変えて告知するように制御するようにしてもよい。
また、前記情報告知手段は、発光ダイオードであり、前記情報取得制御手段は、前記情報告知の制御を前記発光ダイオードの発光色を含めて実行するようにしてもよい。
また、前記記録媒体は、メモリカードであるようにしてもよい。
本発明の記録媒体状態告知装置を備えた電子機器は、請求項1〜9のいずれかに記載の記録媒体状態告知装置を備えることを特徴とする。
本発明の記録媒体状態告知方法は、記録媒体の状態を告知する記録媒体状態告知方法であって、電源のオン/オフを監視し、前記電源がオフのとき、前記記録媒体の情報を取得し、前記記録媒体の情報に応じた情報告知の制御を行うことを特徴とする。
また、前記記録媒体の装着の有無を監視し、前記記録媒体が装着されたことを検知すると、前記情報告知の制御を実行するようにしてもよい。
また、前記記録媒体の装着の有無とフォーマットの有無とを点灯によって告知するように制御するようにしてもよい。
また、前記記録媒体の容量が十分である場合に点灯によって告知し、前記記録媒体の容量が少ない場合に点滅によって告知するように制御するようにしてもよい。
また、前記記録媒体の残容量から記録可能な容量を点滅の周期を変えて告知するように制御するようにしてもよい。
また、前記記録可能な容量は、撮影可能な枚数に相当するようにしてもよい。
また、前記記録媒体の情報の保存時間情報により、最後にバックアップをした日付が現在より何日前であったかを点滅の周期を変えて告知するように制御するようにしてもよい。
また、前記情報告知は、発光ダイオードによって行われるものであり、前記情報告知の制御は、前記発光ダイオードの発光色を含めて実行されるようにしてもよい。
また、前記記録媒体は、メモリカードであるようにしてもよい。
本発明の記録媒体状態告知装置、記録媒体状態告知装置を備えた電子機器、記録媒体状態告知方法では、電源のオン/オフを監視する電源監視手段により電源のオフが検知されている状態で、その電源監視手段により情報取得制御手段に対し、記録媒体の情報の取得と、情報告知手段に対する情報告知の制御とが指示され、電源を立ち上げずに記録媒体の状態を告知することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明の記録媒体状態告知装置、記録媒体状態告知装置を備えた電子機器、記録媒体状態告知方法によれば、電源を立ち上げずに記録媒体の状態を告知することができ、電源を立ち上げてからシステムが安定するまでの時間が不要となり、記録媒体の状態を知るのに手間や時間を削減することができることから、操作性の大幅な向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本実施形態では、電源のオン/オフを監視する電源監視手段により電源のオフが検知されている状態で、その電源監視手段により情報取得制御手段に対し、記録媒体の情報の取得と、情報告知手段に対する情報告知の制御とが指示され、電源を立ち上げずに記録媒体の状態を告知することができるようにし、電源を立ち上げてからシステムが安定するまでの時間を不要とすることで、記録媒体の状態を知るのに手間や時間を削減し、操作性の大幅な向上を図ることができるようにした。
【実施例】
【0023】
図1は、本発明の記録媒体状態告知装置をデジタルカメラに適用した場合の一実施形態を示すブロック図、図2は、図1の記録媒体状態告知装置による記録媒体状態告知方法を説明するためのフローチャートである。なお、以下に説明する図において、図3と共通する部分には同一符号を付し重複する説明は適宜行うものとする。
【0024】
図1において、符号21はカードスロット(メモリカード挿入口)4に挿入される記録媒体としてのメモリカードを示している。また、符号11aはマイコン(CPU)1の内部に設けられている電源監視手段としての電源コントローラ、符号13aはマイコン(CPU)1の内部に設けられている情報取得制御手段としてのカードコントローラをそれぞれ示している。
【0025】
電源コントローラ11aは、電源スイッチ(SW)10の監視とカードスロット(メモリカード挿入口)4の状態の監視とを行い、電源がオフの状態でメモリカード21の装着を検知すると、カードコントローラ13aに対しメモリカード21の情報の取得と、発光ダイオード等のインジケータ(LED)3に対する点灯、点滅等による情報告知の制御とを指示するが、その詳細は後述する。
【0026】
カードコントローラ13aは、電源スイッチ(SW)10がオフの場合でも、電源コントローラ11aによってメモリカード21がカードスロット(メモリカード挿入口)4に挿入されたことが検知されると、電源コントローラ11aの制御によって起動され、メモリカード21内の情報を取得する。
【0027】
また、電源スイッチ(SW)10がオフの場合、カードコントローラ13aは、メモリカード21内の情報を取得すると、発光ダイオード等のインジケータ(LED)3に対し、その情報に応じた点灯、点滅等を行わせる。その他の構成は、図3に示したものと同じである。
【0028】
なお、発光ダイオード等のインジケータ(LED)3による情報告知は、点灯、点滅に加え、点滅周期、点滅回数のいずれか又はいずれかの組み合わせで行うことができる。さらには、発光ダイオード等のインジケータ(LED)3による発光色を加えることで、情報告知のバリエーション増やすことができる。
【0029】
また、メモリカード21内の情報に応じたインジケータ(LED)3による情報告知の内容にあっては、メモリカード21の挿入の有無、フォーマットの有無、容量、残容量等とすることができる。
【0030】
すなわち、メモリカード21の挿入がある場合や、フォーマットが必要な場合にはたとえばインジケータ(LED)3を点灯させるようにすればよい。この場合、インジケータ(LED)3の発光色をたとえば赤とすることで、ユーザによる確認が容易となる。
【0031】
また、メモリカード21の容量が十分である場合は、たとえばインジケータ(LED)3を点灯させ、その容量が少ない場合はたとえばインジケータ(LED)3を点滅させるようにすればよい。また、容量が十分である場合は、発光色をたとえば赤以外とし、容量が少ない場合は発光色を赤として点滅させることで、上記同様に、ユーザによる確認が容易となる。
【0032】
また、メモリカード21の残容量から撮影可能な枚数をインジケータ(LED)3の点滅の周期により、ユーザに告知することも可能である。この場合、たとえば1秒点灯=100の桁、0.5秒=10の桁、0.2秒=1の桁、というように、インジケータ(LED)3の点滅の周期を調整するようにすればよい。また、上記同様に、いずれかの発光色で点滅させてもよい。
【0033】
また、メモリカード21内のファイルの保存時間情報により前回最後にバックアップをした日付が現在より何日前であったかをインジケータ(LED)3の点滅の周期により、ユーザに告知することも可能である。この場合、たとえば1秒点灯=年、0.5秒=月、0.2秒=日、というように、インジケータ(LED)3の点滅の周期を調整するようにすればよい。また、上記同様に、いずれかの発光色で点滅させてもよい。
【0034】
次に、記録媒体状態告知方法について説明する。
まず、図2に示すように、メモリカード21をカードスロット(メモリカード挿入口)4に挿入する(ステップS10)。このとき、電源コントローラ11aにより電源スイッチ(SW)10のオンが検知された場合(ステップS11)、バッテリー2からの電力が各部位に供給されるとともに、カードコントローラ13aによりメモリカード21内の情報が取得される。
【0035】
次いで、取得された情報を元に、メインコントローラ12によりメモリカード21の情報やデジタルカメラのメニューが液晶ディスプレイ(LCD)8に表示される(ステップS12)。ここで、ユーザは、表示されたメニュー等を確認することにより、デジタルカメラの実行モードが撮影モードであるか、再生モードであるかを判別することができる(ステップS13)。
【0036】
そして、撮影モードの場合は、メモリカード21の空きメモリ容量の表示等が行われ、CCDコントローラ6による制御によりCCDカメラ7が起動されて撮影可能状態にされる(ステップS14)。一方、再生モードの場合は、メモリカード21に保存された画像データが内部メモリ5のRAMに展開され、画像が液晶ディスプレイ(LCD)9に表示される(ステップS15)。
【0037】
これに対し、(ステップS11)において、電源コントローラ11aにより電源スイッチ(SW)10が検知されている状態で、メモリカード21がカードスロット(メモリカード挿入口)4に挿入されたことが検知されると、電源コントローラ11aによりカードコントローラ13aが起動され、メモリカード21内の情報が取得される(ステップS16)。
【0038】
そして、カードコントローラ13aにより、メモリカード21内の情報が取得されると、インジケータ(LED)3がその情報に応じて点灯、又は点滅等により上述した情報告知を行う(ステップ17)。この状態は、電源スイッチ(SW)10がオンされるまでの待機の間で継続される(ステップS18)。なお、インジケータ(LED)3による情報告知は、予め設定された時間で行われるようにしてもよい。
【0039】
ここで、メモリカード21内の情報に応じたインジケータ(LED)3の情報告知にあっては、上述したように、メモリカード21の挿入の有無、フォーマットの有無、容量、残容量等に合わせてインジケータ(LED)3が点灯や点滅を行うことになる。
【0040】
すなわち、メモリカード21の挿入がある場合やメモリカード21の容量が十分である場合はインジケータ(LED)3がたとえば点灯し、フォーマットが必要な場合やその容量が少ない場合はインジケータ(LED)3がたとえば点滅することで、ユーザへの告知が可能となる。
【0041】
また、メモリカード21の残容量から撮影可能な枚数を、上述したインジケータ(LED)3のたとえば1秒点灯=100の桁、0.5秒=10の桁、0.2秒=1の桁、というような点滅の周期により、ユーザに告知することも可能である。
【0042】
また、メモリカード21内のファイルの保存時間情報により前回最後にバックアップをした日付が現在より何日前であったかを、上述したインジケータ(LED)3のたとえば1秒点灯=年、0.5秒=月、0.2秒=日、というような点滅により、ユーザに告知することも可能である。
【0043】
さらに、上述した各種の情報告知にあっては、インジケータ(LED)3の発光色を加味することで、情報告知の内容の種別等も併せてユーザへ知らせることが可能となる。
【0044】
なお、このようなメモリカード21内のそれぞれの情報に応じたインジケータ(LED)3の点灯や点滅等による情報告知の順序にあっては、予め設定されている制御プログラムに基づきカードコントローラ13aによってコントロールされるようにしてもよいし、液晶ディスプレイ(LCD)9に表示されるメニューからインジケータ(LED)3の点灯や点滅等の順序をユーザの指示に基づいて設定するようにしてもよい。さらには、液晶ディスプレイ(LCD)9に表示されるメニューから必要な情報のみが告知されるように選択できるようにしてもよい。
【0045】
これにより、ユーザは、そのインジケータ(LED)3の点灯、又は点滅等により、メモリカード21の状態を電源スイッチ(SW)10をオンすることなく確認することができる。
【0046】
一方、別のメモリカード21に差し換えられた場合は、再度メモリカード21の情報が上記同様に取得されて更新され、電源スイッチ(SW)10がオフの場合は上述した(ステップS16)〜(ステップS18)の手順が実行され、電源スイッチ(SW)10がオンの場合は上述した(ステップS12)〜(ステップS15)の手順が実行される。
【0047】
このように、本実施形態では、電源のオン/オフを監視する電源コントローラ11aにより電源のオフが検知されている状態で、その電源コントローラ11aによりカードコントローラ13aに対し、メモリカード21の情報の取得と、発光ダイオード等のインジケータ(LED)3に対する情報告知の制御とが指示され、電源を立ち上げずにメモリカード21の状態が告知されるようにしたので、電源を立ち上げてからシステムが安定するまでの時間が不要となり、メモリカード21の状態を知るのに手間や時間が削減され、操作性の大幅な向上を図ることができる。
【0048】
また、電源を立ち上げずにメモリカード21の状態が告知されることで、今後、ユーザが所有するメモリカードの枚数が増加することに伴い、メモリカード21の差し替えが頻繁に行われるような状況であっても上記同様に、メモリカード21の状態を知るのに手間や時間が削減されるため、非常に使い勝手の良いものとなる。
【0049】
また、電源を立ち上げずにメモリカード21の状態が告知されることで、バッテリー2の消費電力を大幅に抑制することも可能となる。
【0050】
なお、本実施形態では、記録媒体としてメモリカード21を例示した場合について説明したが、メモリカード21に限らず、光ディスク等の他の記録媒体であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0051】
デジタルカメラに限らず、携帯電話、小型情報端末、デジタル放送受信装置、プリンタ等の様々な電子機器においても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の記録媒体状態告知装置をデジタルカメラに適用した場合の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1の記録媒体状態告知装置による記録媒体状態告知方法を説明するためのフローチャートである。
【図3】従来のデジタルカメラの一例を示すブロック図である。
【図4】図3のデジタルカメラによる一連の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0053】
1 マイコン(CPU)
2 バッテリー
3 インジケータ(LED)
4 カードスロット(メモリカード挿入口)
5 内部メモリ(RAM,ROM)
6 CCDコントローラ
7 CCDカメラ
8 LCDコントローラ
9 液晶ディスプレイ(LCD)
10 電源スイッチ(SW)
11 電源コントローラ
11a 電源コントローラ(電源監視手段)
12 メインコントローラ
13 カードコントローラ
13a カードコントローラ(情報取得制御手段)
21 メモリカード(記録媒体)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体の状態を告知する記録媒体状態告知装置であって、
前記記録媒体の情報に応じた情報告知を行う情報告知手段と、
前記記録媒体の情報を取得し、この取得した情報に応じて前記情報告知手段による情報告知を制御する情報取得制御手段と、
電源のオン/オフを監視し、前記電源がオフのとき、前記情報取得制御手段に対し、前記記録媒体の情報の取得と、前記情報告知手段に対する情報告知の制御を指示する電源監視手段とを備える
ことを特徴とする記録媒体状態告知装置。
【請求項2】
前記電源監視手段は、前記記録媒体の装着の有無を監視し、前記記録媒体が装着されたことを検知すると、前記情報取得手段に対しての指示を実行することを特徴とする請求項1に記載の記録媒体状態告知装置。
【請求項3】
前記情報取得制御手段は、前記情報告知手段に対し、前記記録媒体の装着の有無とフォーマットの有無とを点灯によって告知するように制御することを特徴とする請求項2に記載の記録媒体状態告知装置。
【請求項4】
前記情報取得制御手段は、前記情報告知手段に対し、前記記録媒体の容量が十分である場合に点灯によって告知するように制御し、前記記録媒体の容量が少ない場合に点滅によって告知するように制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の記録媒体状態告知装置。
【請求項5】
前記情報取得制御手段は、前記情報告知手段に対し、前記記録媒体の残容量から記録可能な容量を点滅の周期を変えて告知するように制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の記録媒体状態告知装置。
【請求項6】
前記記録可能な容量は、撮影可能な枚数に相当することを特徴とする請求項5に記載の記録媒体状態告知装置。
【請求項7】
前記情報取得制御手段は、前記情報告知手段に対し、前記記録媒体の情報の保存時間情報により、最後にバックアップをした日付が現在より何日前であったかを点滅の周期を変えて告知するように制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の記録媒体状態告知装置。
【請求項8】
前記情報告知手段は、発光ダイオードであり、
前記情報取得制御手段は、前記情報告知の制御を前記発光ダイオードの発光色を含めて実行する
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の記録媒体状態告知装置。
【請求項9】
前記記録媒体は、メモリカードであることを特徴とする請求項請求項1〜8のいずれかに記載の記録媒体状態告知装置。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれかに記載の記録媒体状態告知装置を備えることを特徴とする記録媒体状態告知装置を備えた電子機器。
【請求項11】
記録媒体の状態を告知する記録媒体状態告知方法であって、
電源のオン/オフを監視し、前記電源がオフのとき、前記記録媒体の情報を取得し、前記記録媒体の情報に応じた情報告知の制御を行う
ことを特徴とする記録媒体状態告知方法。
【請求項12】
前記記録媒体の装着の有無を監視し、前記記録媒体が装着されたことを検知すると、前記情報告知の制御を実行することを特徴とする請求項11に記載の記録媒体状態告知方法。
【請求項13】
前記記録媒体の装着の有無とフォーマットの有無とを点灯によって告知するように制御することを特徴とする請求項12に記載の記録媒体状態告知方法。
【請求項14】
前記記録媒体の容量が十分である場合に点灯によって告知し、前記記録媒体の容量が少ない場合に点滅によって告知するように制御することを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の記録媒体状態告知方法。
【請求項15】
前記記録媒体の残容量から記録可能な容量を点滅の周期を変えて告知するように制御することを特徴とする請求項11〜14のいずれかに記載の記録媒体状態告知方法。
【請求項16】
前記記録可能な容量は、撮影可能な枚数に相当することを特徴とする請求項16に記載の記録媒体状態告知方法。
【請求項17】
前記記録媒体の情報の保存時間情報により、最後にバックアップをした日付が現在より何日前であったかを点滅の周期を変えて告知するように制御することを特徴とする請求項11〜16のいずれかに記載の記録媒体状態告知方法。
【請求項18】
前記情報告知は、発光ダイオードによって行われるものであり、
前記情報告知の制御は、前記発光ダイオードの発光色を含めて実行される
ことを特徴とする請求項11〜17のいずれかに記載の記録媒体状態告知方法。
【請求項19】
前記記録媒体は、メモリカードであることを特徴とする請求項請求項11〜18のいずれかに記載の記録媒体状態告知方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−13314(P2007−13314A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−188490(P2005−188490)
【出願日】平成17年6月28日(2005.6.28)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】