説明

記録装置

【課題】 ロール紙の紙エンドまで印字する際に、画像の途中で用紙切れが発生することを防止して、途中印字されたものが破棄される無駄を無くすことと、紙エンドで使用しないで無駄になる用紙をなるべく少なくすることを目的とする。
【解決手段】 2つのロール紙にまたがって連続した画像を印字するか否かを設定する設定手段(連続モード設定手段)と、設定手段で設定されたモードに応じてシーケンスを切り替えるシーケンス制御部を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置に関するものである。特に、ロール紙の紙エンド時の印字とロール紙交換後の印字に関連するものである。
【背景技術】
【0002】
記録媒体であるロール紙の残量が無くなった場合や用紙エンドを検出した場合に、搬送を停止してかつ印字も停止するプリンタがある。
【0003】
例えば、多数のラベルを貼ったロール状ラベル記録媒体では、終端検知で最後のラベルに印字して搬送及び印字停止する(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、ロール紙であるが、実質はラベルというカット紙がロール状のベースに張り付いたものであり、扱いはカット紙と同様、最後のラベルまで使用する。
【0004】
しかし、一般的なロール紙を用いるプリンタでは、エンド検出をした後でもまだ印字可能な領域を残しているので、この印字可能な領域を有効利用するプリンタがある。
【0005】
その1つとして、エンド検知後にロール紙の余裕長さに達した時、印字停止するプリンタがある(例えば、特許文献2参照)。特許文献2では、具体的に検知部(ニアエンドセンサ)は、ロール紙の残量が所定の量に達したことを検知し、積算部(積算長さ領域)は、ロール紙の残量が所定の量に達してから当ロール紙が紙送りされた紙送り量を積算し、停止部は、積算部により積算された紙送り量が余裕長さ領域に記憶された余裕長さに達した場合、印刷部による文字または図形の印刷を停止する。
【0006】
また、使用したロール紙の残量を判定しプリンタもあり、記録長がロール紙の残量を超える場合は、残量以下の記録を優先することで、ロール紙を最後まで無駄なく使用する。(例えば、特許文献3参照)。
【0007】
また、ファクシミリ等では、一定量のエンドマークを検出後も予備紙面(エンドマーク以降に続く用紙)への印字を可能にする(例えば、特許文献4参照)。
【0008】
また、ロール紙の残量を超える場合でも、テスト印字等の特定印刷命令で印字する(例えば、特許文献5参照)。
【0009】
一方、使用したロール紙の残量を判定しプリンタでは、ロール紙の残量がある量より少ない場合は、積極的にロール交換を促すプリンタもある(例えば、特許文献6参照)。特許文献6では、具体的には、使用したロール紙の残量を判定し、得られた残量に基づいて、10m以上の残量であれば記録を続行し、残量が2〜10mであれば記録可能な画像の長さ(A0サイズ)に制限し、残量が0〜2mであれば紙無し表示をし、新たな記録を停止することで、長尺印字における用紙終端近傍での用紙の無駄な印字(印字の途中で紙無しになること)をしないでロール紙交換を促すことができる。
【0010】
また、ロール紙でなくカット紙への擬似連続印字モードを有する(例えば、特許文献7参照)。特許文献7では、具体的には、カット紙と後端と次のカット紙の先端を重ねて送ることであたかも連続するかのようにして印字を行う。
【特許文献1】特開2003-048364号公報
【特許文献2】特開2001-171881号公報
【特許文献3】特開平09-278244号公報
【特許文献4】特開平06-054146号公報
【特許文献5】特開2005-144995号公報
【特許文献6】特開平05-147327号公報
【特許文献7】特開平06-262831号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
特許文献1はラベルという定型サイズに印字する際に有効であるが、長尺な画像の印字を前提にしていないので、長尺の画像印字での紙エンドの印字に対応できないと思われる。
【0012】
また、特許文献2では、印字に使用されない余り用紙を少なくすることはできるが、画像が最後まで印字されることなく印字中断された場合に印字されて無駄になる用紙が発生するという問題がある。ロール紙を定型サイズの印字をする場合には、印字されて無駄になる用紙は定型サイズ以下であり、余り問題にならないかもしれないが、長尺の印字では、無駄になる量が数mになる場合がある。
【0013】
また、特許文献4では、予備紙面で救えるのは、限られた量であり、長尺印字を完全に印字終了することが出来るとは限らず、印字中断は発生するので、特許文献2と同様な問題が発生する。
【0014】
一方、特許文献3では、用紙の残量を超える長尺画像が印字要求された場合は、印字できないという問題がある。残量以下の画像が印字されて、ロール紙が新しく交換する必要がある。
【0015】
特許文献6では、やはり印字できない領域は発生し、印字長によって数m余る場合も発生する。更に、長尺印字で10mを超える場合もあり、そのような画像は新しいロール紙を交換するしか手がない状況になる。
【0016】
また、特許文献7では、カット紙を擬似連続印字させているが、カット紙がなくなる場合については、特別に説明が無いが、画像が中断されることが発生する。
【0017】
このように、長尺画像に対してロール紙の無駄(印字しないでロール紙交換されることや、印字して途中で中断されること)が発生するという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
2つのロール紙にまたがって連続印字を行うか否かを設定する設定手段と、設定手段での設定を判別する判別手段と、判別手段の結果に応じて印字シーケンスを制御するシーケンス制御手段を有する。
【発明の効果】
【0019】
2つのロール紙にまたがって連続印字させることで、ロール紙の最後に近いところまで印字でき、用紙を無駄にすることが無くなり、2つの連続した印字物を張り合わせる等で有効に活用できるので、破棄される印字物の無駄をなくすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
[実施例1]
〔記録装置本体の概略〕
図5はインクジェット記録装置(以後、インクジェットプリンタとも称する)の外観斜視図であり、図6は図5のインクジェット記録装置の内部を仮想的に見た斜視図である。
【0021】
図5において、インクジェット記録装置2は、プリンタ装置本体200と、プリンタ装置本体200を乗せるスタンド300と、排紙された記録紙等の記録媒体を積載するスタッカ400とから構成されている。プリンタ装置本体200の前面に手差し挿入口201が設けられ、その下部に前面へ開閉可能なロール紙カセット202が設けられており、記録紙等の記録媒体(不図)は手差し挿入口201又はロール紙カセット202からプリンタ装置本体200内に供給される。プリンタ装置本体200は、開閉可能なアッパーカバー203を備え、図示右側には、操作パネル部12、インク供給ユニット8(インクタンクを含む)が配設されている。
【0022】
さらに、図6において、インクジェット記録装置2の内部を仮想的に見ると、記録紙等の記録媒体を矢印B方向(副走査方向)に搬送するための搬送ローラ204と、記録媒体の幅方向(矢印A方向、主走査方向)に往復移動可能に案内支持されたキャリッジユニット4と、キャリッジ4を矢印A方向に往復移動させるためのキャリッジモータ(不図示)及びベルト伝動手段205と、キャリッジ4に装着された記録手段としての記録ヘッド11とインクを供給するとともに記録ヘッド11の吐出口の目詰まりなどによるインク吐出不良を解消させるための吸引式インク回復ユニット9を備えている。
【0023】
図示のインクジェット記録装置の場合、キャリッジユニット4には、記録媒体にカラー記録を行うための記録ヘッド11が装着されている。この記録ヘッドは、例えば、それぞれ異なった色のインクに対応した4つのインク色{例えば、Bk(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)}や、更に2つのインク色{例えば、淡C(淡色シアン)、淡M(淡色マゼンタ)を追加した6色等で構成されている。
【0024】
または、記録ヘッド11は、複数の記録ヘッドで構成されるプリンタもある。この複数の記録ヘッドは、例えば、それぞれ異なった色のインクに対応した4つの記録ヘッド{例えば、Bk(ブラック)用ヘッド、C(シアン)用ヘッド、M(マゼンタ)用ヘッド、Y(イエロー)用ヘッド}や、更に2つの記録ヘッド例えば、淡C(淡色シアン)用ヘッド、淡M(淡色マゼンタ)用ヘッド}を追加した6記録ヘッド等で構成されている。
【0025】
以上の構成で記録紙等の記録媒体に記録を行う場合、搬送ローラ204によって記録媒体を所定の記録開始位置まで搬送した後、ここから記録ヘッド11による主走査及び搬送ローラ204による副走査を繰り返すことにより、記録媒体全体に対する記録が行われる。
【0026】
すなわち、キャリッジベルト205およびキャリッジモータ(不図示)によってキャリッジユニット4が図6中の矢印A方向に移動することにより、記録媒体に記録が行われる。キャリッジユニットが走査される前の位置に戻されると、搬送ローラによって記録媒体が副走査方向(図6中の矢印B方向)に搬送され、その後再び図6中の矢印A方向にキャリッジユニットの走査が行なわれることにより、記録媒体に対する画像や文字等の記録が行なわれる。上記の動作を繰り返し、記録媒体の1枚分の記録が終了すると、該記録媒体はスタッカ400内に排紙され、1枚分の記録が完了する。特に、記録媒体がロール紙である場合は、排紙される前にカッター(不図示)でロール紙をカットしてから排紙する場合がある。
【0027】
〔インクジェットプリンタ2の内部ブロック図〕
図7は、本実施例のインクジェットプリンタの主要な構成を示すブロック図である。
【0028】
図7において、1は、印字する画像データやコマンド等を供給するパソコン(PC)であり、2は、パソコンからの画像データやコマンド、パラメータ、画像処理LUT(ルックアップテーブル)等の受信を行い、受け取った画像データをコマンドやパラメータ、画像処理LUTに応じて印字するインクジェットプリンタである。
【0029】
パソコンは、一般的なものであり、キーボードやディスプレイを有し、ユーザとのインターフェースをアプリケーションソフトやプリンタドライバ(インクジェットプリンタ2のため)や専用プリンタ制御ソフト(RIP等)で実現している。
【0030】
インクジェットプリンタ2の内部構成は、プリンタ2の全体を制御するための制御ユニット20や、記録ヘッド11を搭載したキャリッジユニット4、キャリッジユニット4を主走査方向に往復移動させるキャリッジ搬送ユニット6、紙等の記録媒体を副走査方向に移動させる紙搬送ユニット7、記録ヘッド11へインクを供給する供給ユニット8、記録ヘッド11の表面クリーニングやインク吸引、インク滴吐出等を行うことで記録ヘッド11を良好な状態に回復させる回復ユニット9、記録ヘッド11の電源や制御ユニット3の電源や各ユニットの電源を供給する電源ユニット10、キースイッチ(不図)やLCD(不図)を有する操作パネル部12から主になる。
【0031】
キャリッジユニット4は、記録ヘッド11を外したり付けたりできる機構を有し、電気的な接点や、インクを供給するチューブ等のジョイント部、記録ヘッド11を支持固定する部材、キャリッジ搬送ユニット6との接続部を有し(不図)、キャリッジ搬送ユニット6のレール(不図)等で支持され、キャリッジ搬送ユニット6のタイミングベルト(不図)等でキャリッジ搬送ユニット6のモータ(不図)に接続されて、モータの回転でキャリッジユニットの主走査方向の往復移動は行われる。また、キャリッジユニット4にはエンコーダセンサ(不図)が搭載され、キャリッジ搬送ユニット6にはエンコーダ用のリニアスケール(不図)が主走査方向に張られ、キャリッジユニット4に搭載された記録ヘッド11の位置を検出し、移動速度も制御できる。
【0032】
紙搬送ユニット7も、紙等の記録媒体を副走査方向へ移動させるために、搬送ローラをモータ(不図)とロータリーエンコーダ(不図)で回転制御することで行う。尚、紙搬送ユニットについては、別の図で詳細を後で説明する。
【0033】
供給ユニット8は、インクタンクユニット(不図)と記録ヘッド11をインクチューブ(不図)等で接続し、インクを供給し、インクチューブの途中に弁機構(不図)があり、記録ヘッド11の交換や、インクタンクの交換時等に弁を閉じることでインクチューブや記録ヘッドからのインク漏れを防止している。尚、この弁機構を動かす駆動源としてモータ(不図)と弁の開閉状態を検知するための位置センサであるフォトインタラプタ(不図)を使用している。
【0034】
回復ユニット9は、記録ヘッド11の表面を拭くワイピング機構(不図)や記録ヘッドの表面を部材で密閉するキャッピング機構(不図)、記録ヘッド11のノズルからインクを吸引するための吸引ポンプ機構(不図)を有し、これらを駆動するモータ(不図)と駆動伝達機構(不図)や各メカニカルな機構の状態を検出する位置センサ(不図)を有している。
【0035】
電源ユニット10は、ACスイッチ(不図)や操作パネル12上のソフトスイッチ(不図)等でオンオフされ、制御ユニット3には、ロジック電源として電圧3.3Vや5Vの電源を供給し、各ユニットのアクチュエータ(モータ等)に対しては電圧24Vの電源を制御ユニット内のI/O制御部&ドライバ部26経由で供給し、記録ヘッド11へのヘッド電源は、制御ユニット内のヘッド電源制御部(不図)介して設定された電圧値で供給している。
【0036】
制御ユニット20は、その内部は機能的には、パソコン1とのインターフェースを行うI/F部22や全体の動作を管理するシーケンス制御部21や、画像データから印字データへの変換処理を行う画像処理部23、印字データをプリンタ2の動作に合わせてタイミング調整するタイミング制御部24、記録ヘッド11の駆動データや駆動パルスや駆動電圧等を制御するヘッド駆動部25、プリンタ2の内部ユニットのセンサやアクチュエータ(モータ等)とのインターフェースや駆動を行うI/O制御部&ドライバ部26等を有する。
【0037】
制御ユニット20は、ここでは物理的には電気基板であり、特にシーケンス制御部21はマイクロプロセッサ等のCPU(不図)、CPUの制御用プログラムや各種データを記憶しているROM(不図)、CPUのワークエリアとして使用され各種データを記憶するRAM(不図)、ホストコンピュータ1とのインターフェースを制御するI/F部(付図)等で構成され、画像処理部23やタイミング制御部24、ヘッド駆動部25、I/O制御部&ドライバ部26は汎用LSIやトランジスタ等の電気回路で構成される。
【0038】
画像処理部23の内部は、パソコンからの画像データ(ここでは赤:R、緑:G、青:B)をプリンタのインク色(ここでは、ブラック:Bk、シアン:C、マゼンタ:M、イエロー:Y、淡シアン:LM、淡マゼンタ)のインク色画像データに画像処理LUTに基づいて変換する色変換処理部41、色変換処理部41からのインク色画像データをプリンタの出力γ特性に基づいて変換する出力γ処理部42、出力γ処理部42からのインク色画像データ(多値データ)を2値のインク色印字データに変換する2値化処理部43等で、構成される。
【0039】
タイミング制御部24の内部は、画像処理部23で処理されたインク色印字データ(2値)の順番(ラスター方向順)を記録ヘッド11のノズルの順番(カラム方向順)に変換するHV変換部44、カラム方向順に変換された印字データを格納するメモリ部45、メモリ部45からの読み出しタイミングを記録ヘッド11の位置や移動方向等に応じて各インク色の印字データ毎制御し各インク色の印字がずれない様に調整するレジ調整部46等で構成される。
【0040】
ヘッド制御部25は、タイミング制御部24からの印字データを記録ヘッド11への駆動するデータ形式に合わせた信号を生成し、シーケンス制御部21の制御により駆動信号を生成し、これら信号を記録ヘッド11へ送付する。記録ヘッド11は、ヘッド制御部25からの信号によって駆動され、インクを吐出することで、画像を形成する。
【0041】
I/O制御部&ドライバ部26は、シーケンス制御部21によってタイミング制御された信号で駆動され、接続されている各ユニット(6から10、12)を駆動制御する。
【0042】
〔紙搬送ユニット〕
図8に紙搬送ユニット7の概念図を示し、動作を説明する。
【0043】
図8は、インクジェットプリンタ2(図5や図6)を左横から透視したものを抽象化したものである概念図である。
【0044】
図8において、100はロール紙、210はロール紙100が追加する通路を確保するための搬送ガイド部、211は記録ヘッド11と対向してロール紙100等の紙を水平に保持するプラテン部、212はLFモータ、213はLFモータ212の軸に取り付けられたモータプーリ、214は搬送ローラ204の軸である搬送ローラ軸216に取り付けられたLFプーリ、215はモータプーリ213とLFプーリ214とを駆動接続するタイミングベルト、217は搬送ローラ軸216に接するピンチローラ、218は搬送ローラ216に取り付けられたLFエンコーダホイール(一定の間隔で透過、非透過のパターンを印刷した円板)、219はLFエンコーダセンサ、220は搬送ガイド部の一部を開口して通過するロール紙の有無を検知する紙エンドセンサである。
【0045】
ここでは、紙エンドセンサ220として反射型センサを用い、搬送ガイド部210内のロール紙100が紙エンドセンサ220に到達しているときは、ロール紙100からの反射光があり、その反射光を紙エンドセンサ220が受光して電気信号変えてI/O制御部&ドライバ部26を介してシーケンス制御部21が紙有りを認知する。逆にロール紙100が紙エンドセンサ220にない時はロール紙100からの反射光がないので、シーケンス制御部21は紙無しと検出する。ロール紙100をプラテン部211へ送り出す方向にある場合、紙有りから紙無しへと変化したときに、シーケンス制御部21は紙エンドと判断する。
【0046】
ロール紙100は、ロール紙カセット202内にセットされて、搬送ガイド部20を介して搬送ローラ204とピンチローラ217で裏表を挟まれ、LFモータ212の時計周りの回転は、モータプーリ213からタイミングベルト215を介してLFプーリ214に伝達され搬送ローラを時計周りに回転させることで、ロール紙100をプラテン部211に送り込む。ロール紙の搬送量は、LFエンコーダホイール218とLFエンコーダセンサ219で検出されるエンコーダ信号をシーケンス制御部21で計数することと分かり、シーケンス制御部21は、I/O制御部&ドライバ部26を介してLFモータ212の回転量を制御する。
【0047】
ロール紙100の搬送量は、印字モードと記録ヘッド11の使用するノズル幅(有効ノズル幅)で決定される。有効ノズル幅をHとして、印字モードが1パス印字(1回のキャリッジのスキャンでノズル幅Hの画像を完成させる印字モード)である場合は、送り量はHで、印字モードがNパス(N回のキャリッジのスキャンでノズル幅Hの画像を完成させる印字モード)の場合は、送り量はH/Nとなる。
【0048】
また、ロール紙100をプラテン部212へ送り出すにはロール紙100がピンチローラ217と搬送ローラ216で挟まれた状態である必要があり、紙エンドセンサ220が紙エンドを検出してからも印字できる量(余裕長と称する)は、紙エンドセンサ220の紙無しを検出する紙位置からロール紙100がピンチローラ217と搬送ローラ216で挟まれた位置までの距離Dである。距離Dは、プリンタ2の搬送ユニット7のメカニカルな構成でほぼ決定される値であり、予めシーケンス制御部21に記憶しておくパラメータである。
【0049】
〔ロール紙の紙エンドを検出するタイプでの印字〕
図1と図2を用いて、紙エンド(ロール紙100の後端)を検出するタイプでの本発明の実施例の印字制御と印字例を説明する。紙エンドを検出するタイプでは、用紙残量が逐次シーケンス制御部21で認知されていないで、紙エンドをセンサ等で検出するものである。
【0050】
図1は、制御部20内のシーケンス制御部21で制御されるシーケンスにおいて、1つの印字JOBに対する印字シーケンスを説明するためのフローチャートである。ここでは、説明を簡単にするために、1つの印字JOBは1つの画像データを1枚のロール紙100に印字するものとして説明する。複数枚印字や複数画像印字を1つのJOBにする方法も同様に行われる。
【0051】
図2は、図1のフローチャートで印字される印字例である。図2の左側は、連続モードがONの場合、右側が連続モードOFFの場合を示している。
【0052】
図1では、先ず、印字前の印字処理の初期化を行う(STEP1)。具体的には、シーケンス制御部21のパラメータ初期化(特に、どこまで印字したかのポインタの初期化等)、画像処理部23やタイミング制御部44のパラメータの初期化(特に2値処理部での中間バッファの初期化、メモリ部45のアドレスの初期化、Nパスのパレメータ初期化等)や印字前の記録ヘッド11の回復処理や、ロール紙100の印字位置へのローディング等を行う。
【0053】
次に、印字処理として前述したように1スキャン分の印字処理で記録ヘッド11の有効ノズル分H行われ、印字モード(Nパス)で搬送量H/Nを紙搬送し(STEP2)、印字が全て終了したか否かを先のポインタで判断して(STEP3)、印字終了であれば、1つの印字JOBを終了する。
【0054】
一方、印字が終了しない場合は、紙エンドセンサ220がロール紙の紙エンドを検出したか否かを判定し(STEP4)、紙エンドを検出するまでは印字処理(STEP1)を続け、紙エンドを検出するとSTEP5へ移行する。STEP5では、紙エンド処理のモードが連続モードONかOFFかを判定し、連続モードOFFの場合は、印字を中断し(STEP10)、ロール紙100を交換することをユーザに通知して、ユーザがロール紙100を交換するまでプリンタ2は停止状態にあり(STEP11)、ユーザが新しいロール紙100に交換すると、先の印字JOBを復活させ(STEP11)、再度始めからSTEP1戻り、印字初期化を行い、次に同様に印字処理(STEP2)を行い、以下STEP3以降を同様に行う。
【0055】
このSTEP10の印字中断時の状態が、図2の右側において、紙エンド検出とある部分であり、Nパス印字の場合、直前の1スキャンの画像が完成していない状態で、現ロール紙上では続く画像も印字されていない状況である。STEP11で新しいロール紙100に交換されて先の印字JOBを復活させ(STEP11)、STEP1、2と同様な印字処理を行って印字を終了した状態(印字JOB終了した状態)が、図2の右側において、次のロール紙に対象印字が行われたものである。
【0056】
このように、連続モードOFFの場合は、現ロール紙100の印字が中断されることで、用紙が無駄になるが、更に完成しない印字を行う無駄な時間とインクの消費をしないで、次のロール紙100に対象の印字を完成させる。
【0057】
一方、連続モードONの場合は、STEP5の判定で、STEP6へ進み、余裕長Dに対する印字を行う(余裕長印字と称する)。余裕長印字は、余裕長Dに対してNパスにおいて何回のスキャンで印字ができるかを試算し、余裕長印字の後端(印字限界と称する)まで印字を行い、Nパスの完了印字を行う(詳細は後述する)。余裕長印字が終了すると、シーケンス制御部21はどこまでの印字が行われたかを記憶して印字を保留状態にし(STEP7)、ロール紙100を交換することをユーザに通知して、ユーザがロール紙100を交換するまでプリンタ2は停止状態にあり(STEP8)、ユーザが新しいロール紙100に交換すると、印字保留状態から継続印字の設定を行い(STEP9)、STEP2へ戻り、続きの印字を行う。
【0058】
尚、余裕長印字(STEP6)内でも、STEP3と同様な印字終了判定は行っており、余裕長内で印字が終了した場合はSTEP7へ進まずに印字JOBを終了する(この印字状態は図2では示していない)。
【0059】
このSTEP6の余裕長印字終了した状態が、図2における左側において、印字限界とある部分までの印字であり、印字限界から若干の余白が発生する。この余白は、ロール紙100の後端がピンチローラ217と搬送ローラ204で挟まれるぎりぎりに着た状態で、ロール紙100の後端から記録ヘッド11の有効ノズルに掛かるまでの距離Pに相当する。距離P(余白)も余裕長Dと同じくメカニカルな構成で予め決定される数値であり、予めシーケンス制御部21に記憶しておくパラメータである。
【0060】
STEP8で新しいロール紙100に交換されて継続印字の設定を行い(STEP9)、STEP2へ戻り、印字終了になるまで(STEP3)印字した状態が、図2の左側において、次のロール紙に対象印字が行われたものである。現ロール紙に印字された画像と次のロール紙に印字された画像が連続させることで、1つの印字JOBを2枚のロール紙で完成させている。
【0061】
尚、距離Pは、数cm程度〜10数cm程度であることが多い。また、余裕長Dも数10cmであり、先ず1mを超えることはない。従って、紙エンドを検出するタイプでは、無駄になるロール紙100やインクは少ないので、連続モードはデフォルトでOFF状態でも良く、高価なロール紙を使う場合等には、ユーザが、操作パネル部12やパソコン1を介して連続モードをON状態に設定変更する。連続モードのON/OFF状態は、シーケンス制御部21に記憶されて、操作パネル部12やパソコン1を介して、連続モードのON/OFF状態を表示するようにシーケンス制御部21は制御を行う。
【0062】
STEP6でのNパスの完了印字について説明する。
【0063】
Nパスは、N回のキャリッジユニット4のスキャンでノズル幅Hの画像を完成させる印字モードであるので、STEP6ではロール紙100の搬送量H/NをD/(H/N)回行いNパス印字を行い、それ以後は、搬送を行うと、ロール紙100の後端がピンチローラ217と搬送ローラ204で挟まれるぎりぎりに着た状態から離れてしまう可能性がある。従って、印字限界では、ロール紙100の搬送をしないで、N-1回のキャリッジユニット4のスキャンを行い、N-1回の印字しNパスを完了させる。ただし、画像データを全て印字した印字終了状態ではなく、画像データの途中印字の完了である。
【0064】
STEP7での印字を保留状態にすることについて説明する。
【0065】
制御ユニット20内部には、画像処理部23やタイミング制御部24で画像データの生成において、中間のデータを保持しておくことで、画像の連続性を維持している。具体的には、2値化処理部43にて誤差拡散法等で用いる誤差量の保存や、メモリ部45に記憶されているNパス対応の画像データの保存やNパス用のパラメータの保存を行う。
【0066】
STEP9での継続印字の設定について説明する。
【0067】
上記保留状態での中間のデータを再活用するべく制御ユニット20内の画像処理部23やタイミング制御部24をシーケンス制御部21が再設定することで、継続印字を行う。特に画像データがどこまで印字されたかを記憶してあることで、印字再開する画像データの位置を再設定することで、連続する画像を印字することができる。
【0068】
尚、図2の左側において、次のロール紙に印字される画像が、現ロール紙に印字された画像の一部と重複させて、カットマークを印字するという拡張的な機能を付加しているが、その限りではなく、重複の有無設定や、カットマークの設定や用紙カットの設定等をシーケンス制御部21のパラメータとして設定できるようにしておくこともできる。
【0069】
〔ロール紙の残量を検出するタイプでの印字〕
図3と図4を用いて、ロール紙100の残量を検出するタイプでの本発明の実施例の印字制御と印字例を説明する。
【0070】
用紙残量の検出方法は色々あり、本発明の主眼ではないので、ここでは、説明を簡単にするために、ロール紙100をセットする際にユーザが予め用紙残量を入力し、ロール紙100の搬送量から使用量を換算し、設定残量から使用量を引いて用紙残量を求める場合で説明する。
【0071】
尚、使用量は、ロール紙100が搬送ローラ204で送り出される際のLFエンコーダセンサ219の信号をカウントすることで搬送ローラ204の回転量を認知し、搬送ローラ204の既知である有効半径からとで計算することができる。尚、ロール紙100が搬送ローラ204で戻される量を加味する必要はある。
【0072】
図3は、制御部20内のシーケンス制御部21で制御されるシーケンスにおいて、1つの印字JOBに対する印字シーケンスを説明するためのフローチャートである。ここでは、説明を簡単にするために、1つの印字JOBは1つの画像データを1枚のロール紙100に印字するものとして説明する。複数枚印字や複数画像印字を1つのJOBにする方法も同様に行われる。
【0073】
図4は、図3のフローチャートで印字される印字例である。図4の左側は、連続モードがONの場合、右側が連続モードOFFの場合を示している。
【0074】
図3では、印字JOBが開始されると、先ず、用紙残量とこれから印字する画像の印字長を比較し(STEP21)、用紙残量≧印字長である場合(画像が全て印字しきれる用紙残量である場合)はSETP23へ進み、通常印字シーケンス行うべく、印字処理の初期化を行い(STEP23)、印字処理を行い(STEP24)、印字終了判定をして(STEP25)、印字JOBを終了する。図3での印字処理の初期化と印字処理、印字終了判定は、図1の説明と同等であるので、説明を省略する。
【0075】
尚、印字終了をする前に、STEP26で紙エンドを検出する場合もあるが、図1と同様に余裕長印字(STEP27)を行い、余裕長印字(STEP23)内でも、STEP25と同様な印字終了判定は行っており、余裕長内で印字を完成し印字が終了した場合はSTEP28へ進まずに印字JOBを終了する(この印字状態は図4では示していない)。ここでは、用紙残量に余裕長分も含めているので、用紙残量≧印字長は、紙エンドを検出しても余裕長印字内で印字を完成し印字終了ができる。用紙残量に余裕長分も含めない場合も対応は可能で、用紙残量≧印字長では、余裕長印字に入ることなく、印字を完成し印字終了をする。
【0076】
一方、STEP21の判定にて用紙残量<印字長である場合(画像が全て印字しきれない用紙残量である場合)は、紙エンド処理のモードが連続モードONかOFFかを判定する(STEP22)。
【0077】
その判定で連続モードがOFFであれば、開始された印字JOBを保留し(STEP31)、ロール紙100を交換することをユーザに通知して、ユーザがロール紙100を交換するまでプリンタ2は停止状態にあり(STEP32)、ユーザが新しいロール紙100に交換すると、先の印字JOBを復活させ(STEP33)、再度始めからSTEP21戻り、ロール紙を交換したことからSTEP21での判定は残量≧印字長になり、STEP23へ進み通常印字が行われる。
【0078】
この印字が、図4の右側にある印字で、現ロール紙には、現JOBでの印字がなく、次のロール紙に現JOBの印字が完成されている。現ロール紙での余分なインクの使用がなく、また印字時間もないため、コスト、時間的にも節約できる。
【0079】
一方、STEP22で連続モードがONと判定された場合は、SETP23へ進み、通常印字シーケンス行うべく、印字処理の初期化を行い(STEP23)、印字処理を行い(STEP24)、印字終了判定をするが(STEP25)、印字終了はすることなく、SETP26で紙エンドを検出されまで印字を続ける。紙エンドが検出されると、余裕長Dに対する余裕長印字を行い(STEP27)。余裕長印字は、図1と同じく、余裕長Dに対してNパスにおいて何回のスキャンで印字ができるかを試算し、余裕長印字の後端(印字限界と称する)まで印字を行い、Nパスの完了印字を行う。余裕長印字が終了すると、シーケンス制御部21はどこまでの印字が行われたかを記憶して印字を保留状態にし(STEP28)、ロール紙100を交換することをユーザに通知して、ユーザがロール紙100を交換するまでプリンタ2は停止状態にあり(STEP29)、ユーザが新しいロール紙100に交換すると、印字保留状態から継続印字の設定を行い(STEP30)、STEP24へ戻り、続きの印字を行う。
【0080】
尚、余裕長印字(STEP27)内でも、STEP25と同様な印字終了判定は行っており、余裕長内で印字が終了した場合はSTEP7へ進まずに印字JOBを終了する(この印字状態は図2では示していない)。ただし、これは、用紙残量に余裕長分も含めない場合に発生することであり、用紙残量に余裕長分も含めている場合は、余裕長印字での印字完成し印字終了することはない。
【0081】
このSTEP27の余裕長印字終了した状態が、図4における左側において、印字限界とある部分までの印字であり、印字限界から若干の余白が発生する。
【0082】
また、STEP29で新しいロール紙100に交換されて継続印字の設定を行い(STEP30)、STEP24へ戻り、印字終了になるまで(STEP25)印字した状態が、図4の左側において、次のロール紙に対象印字が行われたものである。現ロール紙に印字された画像と次のロール紙に印字された画像が連続させることで、1つの印字JOBを2枚のロール紙で完成させている。尚、連続モードがONでの印字の状況は、図2の左側と同等であるので、詳細説明を省略する。
【0083】
ロール紙の残量を検出するタイプでは、連続モードはデフォルトでON状態が好ましいが、ユーザが、操作パネル部12やパソコン1を介して連続モードをON状態に設定変更する。連続モードのON/OFF状態は、シーケンス制御部21に記憶されて、操作パネル部12やパソコン1を介して、連続モードのON/OFF状態を表示するようにシーケンス制御部21は制御を行う。
【0084】
別の追加発明として、特にロール紙の残量を検出するタイプでは、用紙残量とこれから印字する画像の印字長のバランスで連続モードをONにするかOFFにするか自動設定することも可能である。そのバランスもユーザが指定できるようにすることは可能である。
【0085】
これは、連続モードONで、連続して2枚のロール紙に分割して印字された場合に、これらを張り合わせる際に、2枚のサイズがあまりに差があると、仕上がり上バランスが良くないとユーザが判断した場合にユーザが、バランスの良い比率を予め設定することに対応する目的である。
【0086】
また、印字する画像の印字長がある長さ以上の場合に連続モードをONにすることも可能である。これは、印字長があまりに短い場合は、紙エンドで無駄になる用紙が少ないため、連続モードONにして、ロール紙100を使い切る必要が無いと考えられる場合にユーザがその無駄にしても良いと判断し、予め長さを指定することに対応する目的である。
【0087】
上記、用紙残量と印字長のバランス設定と印字長の設定を組み合わせることも可能である。
【0088】
また、連続モードの設定をプリンタ2内に保存し、ユーザが操作パネル12やパソコン1から設定し直すだけでなく、印刷JOBにそのような設定パラメータを不可することで印字JOB毎に連続モードの設定を指定することも可能になる。
【0089】
また、印刷JOB再開の際での画像データの保管と再開については、プリンタ2内の画像用メモリとしてハードディスク等の大容量の記憶装置を設けることで、一旦画像データをハードディスクに格納してから、印刷JOBを行うことで、印字JOB再開の際は、ハードディクスからの再読み出しで対応することができ、パソコン1側の待ち処理がなくなる。
【0090】
大きな記憶装置が無い場合は、印字JOBが再開されるまで、画像データの受信を一時保留にし、印字JOBが再開されたら受信を開始することで対応する。
【0091】
本実施例では、紙エンド検出後の余裕長の活用まで考慮しているが、特に残量管理がある場合は、余裕長の印字を含まないで構成することも可能である。
【0092】
また、連続モードにおける印字結果の例を図2、4で示したが、そこでは、用紙カットラインの印字や画像の重複部の印字があるが、それらは、付加的な機能であり、それらはなくても実現可能である。また、オートカットを採用することも可能である。
【0093】
記録媒体としてロール状のロール紙100で説明したが、ロール状に限定する必要は無く、折りたたみ式で長尺な記録媒体でも本件は同様に扱える。
【0094】
今回は、2つのロール紙100に連続する印字で説明したが、その限りでない。例えば、3つ以上のロール紙にまたがる連続印字も本発明で実施可能である。これは、印字長が長い場合や半端に残量があるロール紙を再利用する際に複数のロール紙交換が発生することで対応できる。
【0095】
また、説明を簡単にするために、印字JOBを1つの画像の印字で行ったが、複数の画像を印字する印字JOBや1つの画像を複数印字する印字JOBに対しても、1つ1つの印字に着目することで同様の制御が可能になる。
【0096】
ロール紙100の交換は、手動で行う例で説明したが、この限りでなく、複数のロール紙をセットできる場合は、使える次のロール紙を自動に選択させることで、同様に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】ロール紙の紙エンドを検出するタイプのフローチャート
【図2】ロール紙の紙エンドを検出するタイプの印字例
【図3】ロール紙の残量を推定するタイプのフローチャート
【図4】ロール紙の残量を推定するタイプの印字例
【図5】インクジェットプリンタの外観斜視図
【図6】図5のインクジェット記録装置の内部を仮想的に見た斜視図
【図7】インクジェットプリンタの主要な構成を示すブロック図
【図8】インクジェットプリンタの搬送ユニットの概念
【符号の説明】
【0098】
1 パソコン
2 インクジェット記録装置(インクジェットプリンタ)
4 キヤリッジユニット、11が記録ヘッド
20 制御ユニット
21 シーケンス制御部
25 ヘッド制御部
100 ロール紙
210 搬送ガイド部
211 プラテン部
212 LFモータ
213 モータプーリ
214 LFプーリ
215 タイミングベルト
216 搬送ローラ軸
217 ピンチローラ
218 LFエンコーダホイール
219 LFエンコーダセンサ
220 紙エンドセンサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録ヘッドで記録媒体に印字する記録装置において、
1つの画像を複数の記録媒体に連続して印字する連続モードか否かを設定する設定手段と
前記設定手段での設定を記録媒体の残量に応じて判別する判別手段と、
前記判別手段の結果に応じて印字シーケンスを制御するシーケンス制御手段を有することを
特徴とする記録装置。
【請求項2】
更に紙エンド検知手段も設け、前記紙エンド検知手段が紙エンド検知した時に前記判別手段が判別を行い、前記判別手段の結果に応じて印字シーケンスを制御するシーケンス制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
更に記録媒体の残量管理手段を設け、前記判別手段は、印字開始前に記録媒体の残量を比較した時に、前記判別手段が判別を行い、判別手段の結果に応じて印字シーケンスを制御するシーケンス制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項4】
前記シーケンス制御手段は、前記判別手段が連続モードでない場合は、印字中であれば印字を中断し、印字前であれば印字開始を中断し、記録媒体交換後に印字を画像の始めから再開し、前記判別手段が連続モードである場合は、印字可能な範囲まで印字を継続し、記録媒体交換後に印字を継続した画像位置から再開することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−12660(P2010−12660A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−173595(P2008−173595)
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】