説明

試料非吸引採取方式のガス分析計

【課題】測定状態と校正状態との切り換えが簡単で、校正を容易に行うことができ、しかも正確な校正を行うことが可能な試料非吸引採取方式のガス分析計を提供する。
【解決手段】壁部に開口部24、26が形成された外筒14と内筒16とからなる導管12であって、外筒または内筒を回転させることにより、外筒の開口部と内筒の開口部とが連通して内筒内にガス56が流入する測定状態と、外筒および内筒の一方の壁部が他方の開口部を閉塞して内筒内にガスが流入しない校正状態とに切り換え可能な導管を具備するガス分析計10とする。そして、測定状態において、導管の一端側から内筒内のガスに光を照射し、透過光を検出することによりガス中の成分濃度を求めるとともに、校正状態において、内筒内に校正用ガスを充填するとともに、導管の一端側から内筒内の校正用ガスに光を照射し、透過光を検出することにより校正を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、煙突、ダクト等の配管内を流れるガスの分析を行うガス分析計に関し、さらに詳述すると、上記配管内を流れるガスを外部に取り出すことなく、配管内を流れるガスに光を照射して分析を行う試料非吸引採取方式のガス分析計に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、煙突、ダクト等の配管内を流れる排ガスに光を照射して分析を行う試料非吸引採取方式のガス分析計として、特許文献1のものが提案されている。特許文献1のガス分析計は、測定ガス中にレーザ光を照射し、そのレーザ光の光吸収による光量変化からガス濃度を測定するレーザ式ガス分析計において、測定対象となるガスが光吸収するような波長のレーザ光を測定ガス中に照射するレーザ光出力部と、光吸収されたレーザ光を受光して検出信号を出力するレーザ光入力手段と、レーザ光入力手段からの検出信号を処理してガスを特定する演算処理装置とを備えるものである(請求項7)。
【0003】
また、JIS B 7993:2008には、試料非吸引採取方式分析計による排ガス成分の自動計測システムの校正として、目盛校正用ガスセルを用いて行う方法が規定されている。この方法は、計測システム(分析計)の発光器と受光検出器との間に正確に計測した長さ1mの目盛校正用ガスセルを置き、校正用ガスセルにゼロガスを導入してゼロ調整を行い、さらに校正用ガスセルにスパンガスを導入してスパン調整操作を行うものである(7.3校正)。
【0004】
さらに、試料非吸引採取方式のガス分析計として、特許文献2のものが提案されている。特許文献2のガス分析計は、測定ガス中にレーザ光を照射し、そのレーザ光の光吸収による光量変化からガス濃度を測定するレーザ式ガス分析計において、レーザダイオードと、レーザダイオードから出射したレーザ光を2方向に分岐させる分岐手段と、分岐したレーザ光がそれぞれ入射する所定の長さを有すると共に気密に隔てられた第1、第2投光室と、それぞれの投光室を通り測定ガスを透過したレーザ光を受光する第1、第2フォトダイオードと、それぞれのフォトダイオードが配置され所定の長さを有すると共に気密に隔てられた第1、第2受光室を備えるものである(請求項1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−170841号公報
【特許文献2】特開2010−286349号公報
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】JIS B 7993:2008「試料非吸引採取方式分析計による排ガス成分の自動計測システム」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1のガス分析計は、校正を行う場合には煙突、ダクト等の配管から取り外し、JIS B 7993:2008に規定されているような校正を行うため、測定状態と校正状態との切り換えが面倒で、校正を容易に行うことができなかった。また、特許文献2のガス分析計は、配管(サンプルライン)から取り外すことなく校正を行うことができるものの、配管の径が大きい場合には、ゼロガスおよびスパンガスが導入される投光室および受光室の長さ(光路長)が、サンプルラインを含む光路長と比べて極端に短くなるため、校正を正確に行うことが困難であった。
【0008】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、測定状態と校正状態との切り換えが簡単で、校正を容易に行うことができ、しかも正確な校正を行うことが可能な試料非吸引採取方式のガス分析計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記目的を達成するため、下記第1発明〜第4発明に係る試料非吸引採取方式のガス分析計を提供する。
【0010】
(第1発明:請求項1)
配管内を流れるガスの分析を行う試料非吸引採取方式のガス分析計において、
一端側および他端側が前記配管の管壁に気密に取り付けられ、壁部に開口部が形成された外筒と、前記外筒の内側に配置され、壁部に開口部が形成された内筒とからなる導管であって、前記外筒および内筒の一方または両方を回転させることにより、内筒の開口部と外筒の開口部とが連通して内筒内にガスが流入する測定状態と、外筒および内筒の一方の壁部が他方の開口部を閉塞して内筒内にガスが流入しない校正状態とに切り換え可能な導管を具備し、
前記測定状態において、前記導管の一端側から内筒内のガスに光を照射し、前記導管の他端側でガスを透過した光を検出することにより、ガス中の成分濃度を求め、
前記校正状態において、内筒内に校正用ガスを充填するとともに、前記導管の一端側から内筒内の校正用ガスに光を照射し、前記導管の他端側で校正用ガスを透過した光を検出することにより、校正を行うことを特徴とする試料非吸引採取方式のガス分析計。
【0011】
(第2発明:請求項2)
配管内を流れるガスの分析を行う試料非吸引採取方式のガス分析計において、
一端側が前記配管の管壁に気密に取り付けられ、他端側が前記配管内に位置し、壁部に開口部が形成された外筒と、前記外筒の内側に配置され、壁部に開口部が形成された内筒とからなる導管であって、前記外筒または内筒の他端側の内側にミラーが配置されているとともに、前記外筒および内筒の一方または両方を回転させることにより、内筒の開口部と外筒の開口部とが連通して内筒内にガスが流入する測定状態と、外筒および内筒の一方の壁部が他方の開口部を閉塞して内筒内にガスが流入しない校正状態とに切り換え可能な導管を具備し、
前記測定状態において、前記導管の一端側から内筒内のガスに光を照射し、前記導管の一端側で、前記ガスを透過し、かつ、前記ミラーで反射した光を検出することにより、ガス中の成分濃度を求め、
前記校正状態において、内筒内に校正用ガスを充填するとともに、前記導管の一端側から内筒内の校正用ガスに光を照射し、前記導管の一端側で、校正用ガスを透過し、かつ、前記ミラーで反射した光を検出することにより、校正を行うことを特徴とする試料非吸引採取方式のガス分析計。
【0012】
(第3発明:請求項3)
配管内を流れるガスの分析を行う試料非吸引採取方式のガス分析計において、
一端側および他端側が前記配管の管壁に気密に取り付けられ、壁部に開口部が形成された導管と、前記導管の外側または内側に配置され、軸方向に沿って進退可能な筒状のシャッターとを具備し、前記シャッターを進退させることにより、導管の開口部をシャッターが閉塞せずに導管内にガスが流入する測定状態と、導管の開口部をシャッターが閉塞して導管内にガスが流入しない校正状態とに切り換え可能であり、
前記測定状態において、前記導管の一端側から導管内のガスに光を照射し、前記導管の他端側でガスを透過した光を検出することにより、ガス中の成分濃度を求め、
前記校正状態において、導管内に校正用ガスを充填するとともに、前記導管の一端側から導管内の校正用ガスに光を照射し、前記導管の他端側で校正用ガスを透過した光を検出することにより、校正を行うことを特徴とする試料非吸引採取方式のガス分析計。
【0013】
(第4発明:請求項4)
配管内を流れるガスの分析を行う試料非吸引採取方式のガス分析計において、
一端側が前記配管の管壁に気密に取り付けられ、他端側が前記配管内に位置し、壁部に開口部が形成された導管と、前記導管の外側または内側に配置され、軸方向に沿って進退可能な筒状のシャッターとを具備し、前記導管の他端側の内側にミラーが配置されているとともに、前記シャッターを進退させることにより、導管の開口部をシャッターが閉塞せずに導管内にガスが流入する測定状態と、導管の開口部をシャッターが閉塞して導管内にガスが流入しない校正状態とに切り換え可能であり、
前記測定状態において、前記導管の一端側から導管内のガスに光を照射し、前記導管の一端側で、前記ガスを透過し、かつ、前記ミラーで反射した光を検出することにより、ガス中の成分濃度を求め、
前記校正状態において、導管内に校正用ガスを充填するとともに、前記導管の一端側から導管内の校正用ガスに光を照射し、前記導管の一端側で、校正用ガスを透過し、かつ、前記ミラーで反射した光を検出することにより、校正を行うことを特徴とする試料非吸引採取方式のガス分析計。
【0014】
第1発明および第2発明のガス分析計は、導管の外筒および内筒の一方または両方を回転させることにより、内筒の開口部と外筒の開口部とが連通して内筒内にガスが流入する測定状態と、外筒および内筒の一方の壁部が他方の開口部を閉塞して内筒内にガスが流入しない校正状態とを切り換えることができる。また、第3発明および第4発明のガス分析計は、シャッターを進退させることにより、導管の開口部をシャッターが閉塞せずに導管内にガスが流入する測定状態と、導管の開口部をシャッターが閉塞して導管内にガスが流入しない校正状態とを切り換えることができる。そのため、第1発明〜第4発明のガス分析計は、測定状態と校正状態との切り換えを簡単に行うことができ、校正を容易に行うことができる。また、測定状態における光路長と校正状態における光路長とが一致しているため、校正を正確に行うことができる。
【0015】
本発明においては、斜め上方を向いたセル窓を有し、内部に光源が収容されている発光セルと、斜め上方を向いたセル窓を有し、内部に検出器が収容されている受光セルとを具備する構成とすることができる。このようにセル窓を斜め上方に向けると、セル窓にダストなどが付着して測定精度が低下することを防止することができる。
【0016】
本発明においては、セル窓を有し、内部に光源が収容されている発光セルと、セル窓を有し、内部に検出器が収容されている受光セルとを備え、測定状態でのガスの分析時に、上記両セル窓に向けて洗浄用エアを常時噴射する構成とすることができる。このように測定時にセル窓に向けて洗浄用エアを常時噴射すると、セル窓にダストなどが付着して測定精度が低下することを防止することができる。
【0017】
本発明のガス分析計で測定を行うガス中の成分としては、例えば、二酸化硫黄、一酸化窒素、一酸化二窒素、二酸化窒素、一酸化炭素、二酸化炭素、アンモニア、塩化水素、メタン、水分等が挙げられる。
【0018】
また、本発明のガス分析計の測定方式としては、試料ガスに対し測定対象成分の特異な吸収波長に合わせた半導体レーザなどからの単色光を照射し、その透過光の吸収量を測定し濃度を連続的に求める波長非分散法や、試料ガスに対しキセノンランプなどの光を照射し、その透過光を分光して、測定対象成分の特異な吸収波長光を検出することにより濃度を連続的に求める波長分散法が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る試料非吸引採取方式のガス分析計は、測定状態と校正状態との切り換えが簡単で、校正を容易に行うことができ、しかも正確な校正を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】第1発明に係るガス分析計の一例の測定状態を示す模式的一部断面図である。
【図2】図1のガス分析計の校正状態を示す模式的一部断面図である。
【図3】図1のガス分析計の内筒および外筒を示す平面図である。
【図4】第2発明に係るガス分析計の一例の測定状態を示す模式的一部断面図である。
【図5】図4のガス分析計の校正状態を示す模式的一部断面図である。
【図6】第3発明に係るガス分析計の一例の測定状態を示す模式的一部断面図である。
【図7】図6のガス分析計の校正状態を示す模式的一部断面図である。
【図8】第4発明に係るガス分析計の一例の測定状態を示す模式的一部断面図である。
【図9】図8のガス分析計の校正状態を示す模式的一部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(第1実施形態)
図1および図2は、第1発明に係るガス分析計の一例を示す模式的一部断面図であり、図1は試料ガスの分析を行う測定状態の図、図2は計器の校正を行う校正状態の図である。
【0022】
本例のガス分析計10において、12は導管、14は導管12の外筒、16は導管12の内筒を示す。
【0023】
外筒14は円筒状のもので、一端側および他端側が、内部を排ガスが流れる配管(本例では煙突)18の管壁に互いに対向した状態で形成された2つの取付孔20にそれぞれ挿入されている。また、配管18から突出した外筒14の両端部には円形リング状のシール部材22がそれぞれ固定され、これらシール部材22によって外筒14が配管18の管壁に気密に取り付けられている。さらに、外筒14の壁部の下側および上側には、図3(a)に示すように、長方形のスリット(開口部)24が形成されている。なお、図3(a)には、上側のスリット24のみが表示されている。
【0024】
内筒16は、外筒14と同じ長さを有する円筒状のもので、外筒14の内側に配置されている。内筒16の外径は、外筒14の内径よりもわずかに小さく、外筒14の内周面と内筒16の外周面とは気密に接触している。また、内筒16の壁部には、図3(b)に示すように、外筒14のスリット24と同形状のスリット(開口部)26が形成されている。なお、図3(b)には、上側のスリット26のみが表示されている。さらに、内筒16の一端部には取っ手28が取り付けられており、取っ手28を手で回すことにより、内筒16が回転するようになっている。
【0025】
内筒16の一端側開口部は支持板30によって気密に閉塞されているとともに、支持板30に形成された取付孔に発光セル32が気密に取り付けられており、この発光セル32内に光源34が収容されている。また、発光セル32の先端側には、透明な材料からなる斜め上方を向いたセル窓36が設けられている。
【0026】
内筒16の他端側開口部は支持板38によって気密に閉塞されているとともに、支持板38に形成された取付孔に受光セル40が気密に取り付けられており、この受光セル40内に検出器42が収容されている。また、検出器42には演算表示部43が接続されている。さらに、受光セル40の先端側には、透明な材料からなる斜め上方を向いたセル窓44が設けられている。
【0027】
内筒16の一端側の支持板30にはエア導入管46が気密に接続され、エア導入管46の先端から発光セル32のセル窓36に向けて洗浄用エアが噴射されるようになっている。また、エア導入管46には、3方切替弁48を介して校正用ガス供給管50が接続されている。
【0028】
内筒16の他端側の支持板38にはエア導入管52が接続され、エア導入管52の先端から受光セル40のセル窓44に向けて洗浄用エアが噴射されるようになっている。また、内筒16の他端側の支持板38にはガス排出管54が気密に接続されている。
【0029】
本例のガス分析計10を用いて配管18内を流れる排ガスの分析を行う手順は、下記(1)〜(3)の通りである。
(1)内筒16の回転により、内筒16のスリット26と外筒14のスリット24とを連通させる(測定状態:図1参照)。この状態では、配管18内を上向流で流れる排ガス56は、外筒14の下側スリット24および内筒16の下側スリット26を通って内筒16内に流入し、内筒16の上側スリット26および外筒14の上側スリット24を通って内筒16から流出する。
(2)光源34からの光58を内筒16内の排ガスに照射するとともに、排ガスを透過した光58を検出器42で検出する。
(3)演算表示部43において、検出器42からの信号に基づいて排ガス中の単数成分または複数成分の濃度を演算して表示する。
【0030】
上述した排ガスの分析時には、エア導入管46、52の先端からセル窓36、44に向けて洗浄用エアを常時噴射することにより、セル窓36、44にダストなどが付着して測定精度が低下することを防止する。この場合、洗浄用エアの噴射口を薄い扁平形状とし、洗浄用エアがセル窓36、44に沿って噴射されるようにすると、セル窓36、44の洗浄効果が高くなるとともに、内筒16内への洗浄用エアの流入量、すなわち排ガス以外の成分の流入量を少なくすることができ、より正確な測定を行うことが可能となる。なお、洗浄用エアを噴射しても、エアの流路と交差する光路の長さは、測定光路長全体(配管の内径)に比べて極めて短いため、測定値に影響を及ぼすことはない。
【0031】
本例のガス分析計10の校正を行う手順は、下記(ア)〜(エ)の通りである。
(ア)内筒16の回転により、外筒14のスリット24を内筒16の壁部で閉塞する(校正状態:図2参照)。この状態では、配管18内を流れる排ガス56は内筒16内に流入しない。
(イ)3方切替弁48の切り換えにより、校正用ガス供給管50とエア導入管46とを連通させ、校正用ガス供給管50およびエア導入管46を通して内筒16内に校正用ガスを導入するとともに、内筒16内の排ガスをガス排出管54を通して内筒16外に排出することにより、内筒16内を校正用ガスで置換する。校正用ガスとしては、ゼロガス、スパンガスなどが挙げられる。なお、前述した洗浄用エアをゼロガスとしてもよく、この場合は3方切替弁48を切り換えずにゼロガスの測定を行う。また、内筒16からガス排出管54を通して排出された有害成分を含むスパンガスは、適宜手段で回収することが好ましい。
(ウ)光源34からの光58を内筒16内の校正用ガスに照射するとともに、校正用ガスを透過した光58を検出器42で検出する。
(エ)演算表示部43において、検出器42からの信号に基づいて校正(ゼロ調整、スパン調整など)を行う。
【0032】
(第2実施形態)
図4および図5は、第2発明に係るガス分析計の一例を示す模式的一部断面図であり、図4は試料ガスの分析を行う測定状態の図、図5は計器の校正を行う校正状態の図である。なお、図4および図5において、図1および図2に示したガス分析計と同一の部材・部分には、同一の参照符号を付してある。
【0033】
本例のガス分析計110において、112は導管、114は導管112の外筒、116は導管112の内筒を示す。
【0034】
外筒114は円筒状のもので、一端側が、内部を排ガスが流れる配管(本例では煙突)18の管壁に形成された取付孔20に挿入され、他端側が、配管18内に位置している。また、配管18から突出した外筒114の一端部には円形リング状のシール部材22が固定され、このシール部材22によって外筒114の一端部が配管18の管壁に気密に取り付けられている。さらに、外筒114の壁部の下側および上側には、長方形のスリット(開口部)124が形成されている。
【0035】
内筒116は、外筒114と同じ長さを有する円筒状のもので、外筒114の内側に配置されている。内筒116の外径は、外筒114の内径よりもわずかに小さく、外筒114の内周面と内筒116の外周面とは気密に接触している。内筒116の壁部には、外筒114のスリット124と同形状のスリット(開口部)126が形成されている。また、内筒116の他端側開口部の内側には、光を反射する凹面ミラー118が内筒116に対して気密に固定されている。さらに、内筒116の一端部には取っ手28が取り付けられており、取っ手28を手で回すことにより、内筒116が回転するようになっている。
【0036】
内筒116の一端側開口部は支持板30によって気密に閉塞されているとともに、支持板30に形成された取付孔に発光セル32が気密に取り付けられており、この発光セル32内に光源34が収容されている。また、発光セル32の先端側には、透明な材料からなる斜め上方を向いたセル窓36が設けられている。
【0037】
また、上記支持板30に形成された取付孔に受光セル40が気密に取り付けられており、この受光セル40内に検出器42が収容されている。また、検出器42には演算表示部43が接続されている。さらに、受光セル40の先端側には、透明な材料からなる斜め上方を向いたセル窓44が設けられている。
【0038】
支持板30にはエア導入管46が気密に接続され、エア導入管46の先端から発光セル32のセル窓36に向けて洗浄用エアが噴射されるようになっている。また、エア導入管46には、3方切替弁48を介して校正用ガス供給管50が接続されている。
【0039】
支持板30にはエア導入管52が接続され、エア導入管52の先端から受光セル40のセル窓44に向けて洗浄用エアが噴射されるようになっている。また、支持板30にはガス排出管54が気密に接続されている。
【0040】
本例のガス分析計110を用いて配管18内を流れる排ガスの分析を行う手順は、下記(1)〜(3)の通りである。
(1)内筒116の回転により、内筒116のスリット126と外筒114のスリット124とを連通させる(測定状態:図4参照)。この状態では、配管18内を上向流で流れる排ガス56は、外筒114の下側スリット124および内筒116の下側スリット126を通って内筒116内に流入し、内筒116の上側スリット126および外筒114の上側スリット124を通って内筒116から流出する。
(2)光源34からの光58を内筒116内の排ガスに照射するとともに、排ガスを透過し、かつ、ミラー118で反射した光58を検出器42で検出する。
(3)演算表示部43において、検出器42からの信号に基づいて排ガス中の単数成分または複数成分の濃度を演算して表示する。
【0041】
排ガスの分析時に、エア導入管46、52の先端からセル窓36、44に向けて洗浄用エアを常時噴射する点に関しては、第1実施形態と同様であるから、説明を省略する。
【0042】
本例のガス分析計110の校正を行う手順は、下記(ア)〜(エ)の通りである。
(ア)内筒116の回転により、外筒114のスリット124を内筒116の壁部で閉塞する(校正状態:図5参照)。この状態では、配管18内を流れる排ガス56は内筒116内に流入しない。
(イ)3方切替弁48の切り換えにより、校正用ガス供給管50とエア導入管46とを連通させ、校正用ガス供給管50およびエア導入管46を通して内筒116内に校正用ガスを導入するとともに、内筒116内の排ガスをガス排出管54を通して内筒116外に排出することにより、内筒116内を校正用ガスで置換する。本工程におけるその他の点は、第1実施形態と同様である。
(ウ)光源34からの光58を内筒116内の校正用ガスに照射するとともに、校正用ガスを透過し、かつ、ミラー118で反射した光58を検出器42で検出する。
(エ)演算表示部43において、検出器42からの信号に基づいて校正(ゼロ調整、スパン調整など)を行う。
【0043】
(第3実施形態)
図6および図7は、第3発明に係るガス分析計の一例を示す模式的一部断面図であり、図6は試料ガスの分析を行う測定状態の図、図7は計器の校正を行う校正状態の図である。なお、図6および図7において、図1および図2に示したガス分析計と同一の部材・部分には、同一の参照符号を付してある。
【0044】
本例のガス分析計210において、212は導管、214はシャッターを示す。
【0045】
導管212は円筒状のもので、一端側および他端側が、内部を排ガスが流れる配管(本例では煙突)18の管壁に互いに対向した状態で形成された2つの取付孔20にそれぞれ挿入されている。また、配管18から突出した導管212の両端部には円形リング状のシール部材22がそれぞれ固定され、これらシール部材22によって導管212が配管18の管壁に気密に取り付けられている。この場合、導管212の一端側のシール部材22としては、導管212を配管18の管壁に気密に取り付けるとともに、シャッター214を配管18の管壁に気密かつ進退可能に取り付ける機能を有するものが使用されている。さらに、導管212の壁部の下側および上側には、長方形のスリット(開口部)216が形成されている。
【0046】
シャッター214は、円筒状のもので、導管212の外側に、軸方向に沿って進退可能に配置されている。シャッター214の内径は、導管212の外径よりもわずかに大きく、導管212の外周面とシャッター214の内周面とは気密に接触している。また、シャッター214の一端部には取っ手218が取り付けられており、取っ手218を手で進退させることにより、シャッター214が進退するようになっている。
【0047】
導管212の一端側開口部は支持板30によって気密に閉塞されているとともに、支持板30に形成された取付孔に発光セル32が気密に取り付けられており、この発光セル32内に光源34が収容されている。また、発光セル32の先端側には、透明な材料からなる斜め上方を向いたセル窓36が設けられている。
【0048】
導管212の他端側開口部は支持板38によって気密に閉塞されているとともに、支持板38に形成された取付孔に受光セル40が気密に取り付けられており、この受光セル40内に検出器42が収容されている。また、検出器42には演算表示部43が接続されている。さらに、受光セル40の先端側には、透明な材料からなる斜め上方を向いたセル窓44が設けられている。
【0049】
導管212の一端側の支持板30にはエア導入管46が気密に接続され、エア導入管46の先端から発光セル32のセル窓36に向けて洗浄用エアが噴射されるようになっている。また、エア導入管46には、3方切替弁48を介して校正用ガス供給管50が接続されている。
【0050】
導管212の他端側の支持板38にはエア導入管52が接続され、エア導入管52の先端から受光セル40のセル窓44に向けて洗浄用エアが噴射されるようになっている。また、シャッター214の他端側の支持板38にはガス排出管54が気密に接続されている。
【0051】
本例のガス分析計10を用いて配管18内を流れる排ガスの分析を行う手順は、下記(1)〜(3)の通りである。
(1)シャッター214を後退させ、導管212の開口部216をシャッター214が閉塞せずに導管212内にガスが流入するようにする(測定状態:図6参照)。この状態では、配管18内を上向流で流れる排ガス56は、導管212の下側スリット216を通って導管212内に流入し、導管212の上側スリット216を通って導管212から流出する。
(2)光源34からの光58を導管212内の排ガスに照射するとともに、排ガスを透過した光58を検出器42で検出する。
(3)演算表示部43において、検出器42からの信号に基づいて排ガス中の単数成分または複数成分の濃度を演算して表示する。
【0052】
排ガスの分析時に、エア導入管46、52の先端からセル窓36、44に向けて洗浄用エアを常時噴射する点に関しては、第1実施形態と同様であるから、説明を省略する。
【0053】
本例のガス分析計210の校正を行う手順は、下記(ア)〜(エ)の通りである。
(ア)シャッター214を前進させ、導管212の開口部216をシャッター214が閉塞して導管212内にガスが流入しないようにする(校正状態:図7参照)。この状態では、配管18内を流れる排ガス56は導管212内に流入しない。
(イ)3方切替弁48の切り換えにより、校正用ガス供給管50とエア導入管46とを連通させ、校正用ガス供給管50およびエア導入管46を通して導管212内に校正用ガスを導入するとともに、導管212内の排ガスをガス排出管54を通して導管212外に排出することにより、導管212内を校正用ガスで置換する。校正用ガスとしては、ゼロガス、スパンガスなどが挙げられる。本工程におけるその他の点は、第1実施形態と同様である。
(ウ)光源34からの光58を導管212内の校正用ガスに照射するとともに、校正用ガスを透過した光58を検出器42で検出する。
(エ)演算表示部43において、検出器42からの信号に基づいて校正(ゼロ調整、スパン調整など)を行う。
【0054】
(第4実施形態)
図8および図9は、第4発明に係るガス分析計の一例を示す模式的一部断面図であり、図8は試料ガスの分析を行う測定状態の図、図9は計器の校正を行う校正状態の図である。なお、図8および図9において、図1および図2に示したガス分析計と同一の部材・部分には、同一の参照符号を付してある。
【0055】
本例のガス分析計310において、312は導管、314はシャッターを示す。
【0056】
導管312は円筒状のもので、一端側が、内部を排ガスが流れる配管(本例では煙突)18の管壁に形成された取付孔20に挿入され、他端側が、配管18内に位置している。また、配管18から突出した導管312の一端部には円形リング状のシール部材22が固定され、このシール部材22によって導管312の一端部が配管18の管壁に気密に取り付けられている。この場合、シール部材22としては、導管312を配管18の管壁に気密に取り付けるとともに、シャッター314を配管18の管壁に気密かつ進退可能に取り付ける機能を有するものが使用されている。さらに、導管312の壁部の下側および上側には、長方形のスリット(開口部)316が形成されている。また、導管312の他端側開口部の内側には、光を反射する凹面ミラー318が導管312に対して気密に固定されている。
【0057】
シャッター314は、円筒状のもので、導管312の外側に、軸方向に沿って進退可能に配置されている。シャッター314の内径は、導管312の外径よりもわずかに大きく、導管312の外周面とシャッター314の内周面とは気密に接触している。また、シャッター314の一端部には取っ手318が取り付けられており、取っ手318を手で進退させることにより、シャッター314が進退するようになっている。
【0058】
導管312の一端側開口部は支持板30によって気密に閉塞されているとともに、支持板30に形成された取付孔に発光セル32が気密に取り付けられており、この発光セル32内に光源34が収容されている。また、発光セル32の先端側には、透明な材料からなる斜め上方を向いたセル窓36が設けられている。
【0059】
また、上記支持板30に形成された取付孔に受光セル40が気密に取り付けられており、この受光セル40内に検出器42が収容されている。また、検出器42には演算表示部43が接続されている。さらに、受光セル40の先端側には、透明な材料からなる斜め上方を向いたセル窓44が設けられている。
【0060】
支持板30にはエア導入管46が気密に接続され、エア導入管46の先端から発光セル32のセル窓36に向けて洗浄用エアが噴射されるようになっている。また、エア導入管46には、3方切替弁48を介して校正用ガス供給管50が接続されている。
【0061】
支持板30にはエア導入管52が接続され、エア導入管52の先端から受光セル40のセル窓44に向けて洗浄用エアが噴射されるようになっている。また、支持板30にはガス排出管54が気密に接続されている。
【0062】
本例のガス分析計310を用いて配管18内を流れる排ガスの分析を行う手順は、下記(1)〜(3)の通りである。
(1)シャッター314を後退させ、導管312の開口部316をシャッター314が閉塞せずに導管312内にガスが流入するようにする(測定状態:図8参照)。この状態では、配管18内を上向流で流れる排ガス56は、導管312の下側スリット316を通って導管312内に流入し、導管312の上側スリット316を通って導管312から流出する。
(2)光源34からの光58を導管312内の排ガスに照射するとともに、排ガスを透過し、かつ、ミラー318で反射した光58を検出器42で検出する。
(3)演算表示部43において、検出器42からの信号に基づいて排ガス中の単数成分または複数成分の濃度を演算して表示する。
【0063】
排ガスの分析時に、エア導入管46、52の先端からセル窓36、44に向けて洗浄用エアを常時噴射する点に関しては、第1実施形態と同様であるから、説明を省略する。
【0064】
本例のガス分析計310の校正を行う手順は、下記(ア)〜(エ)の通りである。
(ア)シャッター314を前進させ、導管312の開口部316をシャッター314が閉塞して導管312内にガスが流入しないようにする(校正状態:図9参照)。この状態では、配管18内を流れる排ガス56は導管312内に流入しない。
(イ)3方切替弁48の切り換えにより、校正用ガス供給管50とエア導入管46とを連通させ、校正用ガス供給管50およびエア導入管46を通して導管312内に校正用ガスを導入するとともに、導管312内の排ガスをガス排出管54を通して導管312外に排出することにより、導管312内を校正用ガスで置換する。校正用ガスとしては、ゼロガス、スパンガスなどが挙げられる。本工程におけるその他の点は、第1実施形態と同様である。
(ウ)光源34からの光58を導管312内の校正用ガスに照射するとともに、校正用ガスを透過し、かつ、ミラー318で反射した光58を検出器42で検出する。
(エ)演算表示部43において、検出器42からの信号に基づいて校正(ゼロ調整、スパン調整など)を行う。
【0065】
なお、本発明のガス分析計は上記例に限定されるものではなく、例えば下記1〜6のような種々の変更が可能である。
1.第1〜第4実施形態では、外筒および内筒や導管の開口部の形状を長方形のスリットとしたが、正方形、円形、楕円形等の任意の形状とすることができる。
2.第1、第2実施形態では、内筒を回転させるようにしたが、外筒を回転させるようにしてもよく、外筒および内筒を回転させるようにしてもよい。
3.第1、第2実施形態では、内筒を手動で回転させるようにしたが、モータを用いて回転させるようにしてもよい。
4.第3、第4実施形態では、導管およびシャッターを円筒状としたが、断面正方形、断面長方形といった角筒状等の他の形状にしてもよい。
5.第3、第4実施形態では、シャッターを導管の外側に配置したが、内側に配置してもよい。
6.第3、第4実施形態では、シャッターを手動で進退させるようにしたが、モータを用いて進退させるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0066】
10 ガス分析計
12 導管
14 外筒
16 内筒
18 配管(煙突)
24、26 スリット(開口部)
28 取っ手
32 発光セル
34 光源
36 セル窓
42 検出器
40 受光セル
44 セル窓
46 エア導入管
50 校正用ガス供給管
52 エア導入管
110 ガス分析計
112 導管
114 外筒
116 内筒
124、126 スリット(開口部)
118 ミラー
210 ガス分析計
212 導管
214 シャッター
216 スリット(開口部)
218 取っ手
310 ガス分析計
312 導管
314 シャッター
316 スリット(開口部)
318 ミラー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配管内を流れるガスの分析を行う試料非吸引採取方式のガス分析計において、
一端側および他端側が前記配管の管壁に気密に取り付けられ、壁部に開口部が形成された外筒と、前記外筒の内側に配置され、壁部に開口部が形成された内筒とからなる導管であって、前記外筒および内筒の一方または両方を回転させることにより、内筒の開口部と外筒の開口部とが連通して内筒内にガスが流入する測定状態と、外筒および内筒の一方の壁部が他方の開口部を閉塞して内筒内にガスが流入しない校正状態とに切り換え可能な導管を具備し、
前記測定状態において、前記導管の一端側から内筒内のガスに光を照射し、前記導管の他端側でガスを透過した光を検出することにより、ガス中の成分濃度を求め、
前記校正状態において、内筒内に校正用ガスを充填するとともに、前記導管の一端側から内筒内の校正用ガスに光を照射し、前記導管の他端側で校正用ガスを透過した光を検出することにより、校正を行うことを特徴とする試料非吸引採取方式のガス分析計。
【請求項2】
配管内を流れるガスの分析を行う試料非吸引採取方式のガス分析計において、
一端側が前記配管の管壁に気密に取り付けられ、他端側が前記配管内に位置し、壁部に開口部が形成された外筒と、前記外筒の内側に配置され、壁部に開口部が形成された内筒とからなる導管であって、前記外筒または内筒の他端側の内側にミラーが配置されているとともに、前記外筒および内筒の一方または両方を回転させることにより、内筒の開口部と外筒の開口部とが連通して内筒内にガスが流入する測定状態と、外筒および内筒の一方の壁部が他方の開口部を閉塞して内筒内にガスが流入しない校正状態とに切り換え可能な導管を具備し、
前記測定状態において、前記導管の一端側から内筒内のガスに光を照射し、前記導管の一端側で、前記ガスを透過し、かつ、前記ミラーで反射した光を検出することにより、ガス中の成分濃度を求め、
前記校正状態において、内筒内に校正用ガスを充填するとともに、前記導管の一端側から内筒内の校正用ガスに光を照射し、前記導管の一端側で、校正用ガスを透過し、かつ、前記ミラーで反射した光を検出することにより、校正を行うことを特徴とする試料非吸引採取方式のガス分析計。
【請求項3】
配管内を流れるガスの分析を行う試料非吸引採取方式のガス分析計において、
一端側および他端側が前記配管の管壁に気密に取り付けられ、壁部に開口部が形成された導管と、前記導管の外側または内側に配置され、軸方向に沿って進退可能な筒状のシャッターとを具備し、前記シャッターを進退させることにより、導管の開口部をシャッターが閉塞せずに導管内にガスが流入する測定状態と、導管の開口部をシャッターが閉塞して導管内にガスが流入しない校正状態とに切り換え可能であり、
前記測定状態において、前記導管の一端側から導管内のガスに光を照射し、前記導管の他端側でガスを透過した光を検出することにより、ガス中の成分濃度を求め、
前記校正状態において、導管内に校正用ガスを充填するとともに、前記導管の一端側から導管内の校正用ガスに光を照射し、前記導管の他端側で校正用ガスを透過した光を検出することにより、校正を行うことを特徴とする試料非吸引採取方式のガス分析計。
【請求項4】
配管内を流れるガスの分析を行う試料非吸引採取方式のガス分析計において、
一端側が前記配管の管壁に気密に取り付けられ、他端側が前記配管内に位置し、壁部に開口部が形成された導管と、前記導管の外側または内側に配置され、軸方向に沿って進退可能な筒状のシャッターとを具備し、前記導管の他端側の内側にミラーが配置されているとともに、前記シャッターを進退させることにより、導管の開口部をシャッターが閉塞せずに導管内にガスが流入する測定状態と、導管の開口部をシャッターが閉塞して導管内にガスが流入しない校正状態とに切り換え可能であり、
前記測定状態において、前記導管の一端側から導管内のガスに光を照射し、前記導管の一端側で、前記ガスを透過し、かつ、前記ミラーで反射した光を検出することにより、ガス中の成分濃度を求め、
前記校正状態において、導管内に校正用ガスを充填するとともに、前記導管の一端側から導管内の校正用ガスに光を照射し、前記導管の一端側で、校正用ガスを透過し、かつ、前記ミラーで反射した光を検出することにより、校正を行うことを特徴とする試料非吸引採取方式のガス分析計。
【請求項5】
斜め上方を向いたセル窓を有し、内部に光源が収容されている発光セルと、斜め上方を向いたセル窓を有し、内部に検出器が収容されている受光セルとを具備することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の試料非吸引採取方式のガス分析計。
【請求項6】
セル窓を有し、内部に光源が収容されている発光セルと、セル窓を有し、内部に検出器が収容されている受光セルとを具備し、前記測定状態でのガスの分析時に、前記両セル窓に向けて洗浄用エアを常時噴射することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の試料非吸引採取方式のガス分析計。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−215567(P2012−215567A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−64008(P2012−64008)
【出願日】平成24年3月21日(2012.3.21)
【出願人】(000219451)東亜ディーケーケー株式会社 (204)
【Fターム(参考)】