説明

認証システム及び方法

【課題】通信機能を備えた撮像装置の認証を容易に行なうことができる認証システムを提供する。
【解決手段】撮像装置と、その撮像装置と通信して認証する認証装置とを備えた認証システムであって、前記撮像装置は、撮像装置に備えら得た固体撮像素子の受光面上にある欠陥画素の位置を示す欠陥画素データを認証装置に送信する。認証装置は、撮像装置と該撮像装置の欠陥画素データとを対応付けて格納する格納手段109と、前記撮像装置からその撮像装置の欠陥画素データを受信する手段107aと、受信した欠陥画素データと前記格納手段に格納された欠陥画素データとの比較結果を出力する比較手段107bと、比較結果に基づいて前記欠陥画素データを受信した前記撮像装置を認証する認証手段107cと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は認証システム及び方法に係り、特にデジタルカメラなどの撮像装置の認証する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
無線で通信する際に重要なことの一つに、接続を許可するための認証がある。この認証技術の一つとして、数桁に及ぶ認証ID及びパスワードを打ち込んで認証する技術がある。特許文献1には、無線通信端末と、その無線通信端末と所定の距離内で通信可能な情報機器との間で通信を行なう際に、予め情報機器に情報機器使用者固有の情報を格納しておき、前記無線通信端末から受信した情報と、前記格納手段に格納されている前記情報機器使用者固有の情報とを照合する情報処理システムが開示されている。更に最近では、認証IDやパスワードに代えて、指紋や虹彩のパターンなどの身体的特徴を用いるバイオメトリックス技術が開発されている。
【特許文献1】特開2001−14277号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
認証ID及びパスワードを打ち込んで認証する場合には、認証IDやパスワードを忘れてしまったり、認証IDやパスワードを入力する手間がかかったりするという問題があった。また、身体的特徴を用いる認証技術は、銀行口座等の重要な認証(高度な認証)には適しているが、ネットワーク接続などの軽度の認証には個人情報保護の観点から適さない。また家庭用機器は一つの機器を複数人(家族)で使用することが想定される。そのため、ユーザ個人の認証だと、個人それぞれで認証の設定作業が必要になるという問題がある。
【0004】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、通信機能を備えた撮像装置の認証を容易に行なうことができる認証システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明に係る認証システムは、撮像装置と、その撮像装置と通信を行い前記撮像装置を認証する認証装置とを備えた認証システムであって、前記撮像装置は、固体撮像素子と、前記固体撮像素子の受光面に配列された受光素子のうち欠陥画素の前記受光面上における位置を示す欠陥画素データを読み込む読込手段と、前記欠陥画素データを前記認証装置に送信する手段と、を備え、前記認証装置は、前記撮像装置と該撮像装置の欠陥画素データとを対応付けて格納する格納手段と、前記撮像装置からその撮像装置の欠陥画素データを受信する手段と、前記受信した欠陥画素データと前記格納手段に格納された欠陥画素データとの比較結果を出力する比較手段と、前記比較結果に基づいて前記欠陥画素データを受信した前記撮像装置を認証する認証手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
ここでいう「欠陥画素データを読み込む読込手段」には、撮像装置の出荷時に欠陥画素データが格納された撮像装置の格納手段から欠陥画素データを読み込む手段、又は撮像装置が新たに生成した欠陥画素データを読み込む手段のどちらも含む。
【0007】
これにより、撮像装置の固体撮像素子に含まれる欠陥画素の位置データを用いて撮像装置を識別して認証することができる。
【0008】
また、前記欠陥画素データは、前記欠陥画素の前記受光面上における位置を特定可能なテキストデータとして構成される。
【0009】
これにより、欠陥画素データを画像データとして構成する場合に比べて、データ量を小さくすることが期待できる。
【0010】
また、前記撮像装置は、遮光状態で前記固体撮像素子から画像信号を読み取ることにより前記欠陥画素データを生成する手段を更に備える。
【0011】
これにより、撮像装置が欠陥画素データを生成することができ、仮に固体撮像素子に後発欠陥画素が生じたとしても、後発欠陥画素を含む欠陥画素データを生成することができる。
【0012】
また、前記欠陥画素データは、前記撮像装置の出荷後に生じた後発的な欠陥画素の位置を特定する後発欠陥画素データを含み、前記認証手段は、前記受信した欠陥画素データと前記格納手段に格納された前記欠陥画素データとの一致度が所定値以上である場合に前記撮像装置を認証する。
【0013】
これにより、格納手段には後発欠陥画像を含まない欠陥画素データが格納され、受信した欠陥画素データは後発欠陥画素データを含む結果、両者が完全一致しない場合にも、認証装置において撮像装置の認証を行なうことができる。
【0014】
更に、前記認証手段により前記後発欠陥画素データを含む欠陥画素データを送信した撮像装置が認証された場合に、前記認証装置は、前記格納手段に格納されている欠陥画素データを、前記後発欠陥画素データを含む欠陥画素データに更新する。
【0015】
これにより、認証装置に格納された欠陥画素データが後発欠陥画素データを含む欠陥画素データに書換えられ、以後の認証には後発欠陥画素データを含む欠陥画素データを利用することができる。
【0016】
また、前記認証装置は、通信可能な複数の撮像装置の識別情報と前記複数の撮像装置の識別情報に対応した欠陥画素データとからなるテーブルを記憶する記憶手段を備える。
【0017】
また、前記送信手段は、前記欠陥画素データとともに前記撮像装置の識別情報を送信する機能を有し、前記受信手段は、送信された前記欠陥画素データとともに前記撮像装置の識別情報を受信する機能を有し、前記比較手段は、前記識別情報に基づいて前記テーブルから該当する欠陥画素データを抽出し、その抽出した欠陥画素データと受信した欠陥画素データとを比較する。
【0018】
これにより、比較手段は、前記テーブルに含まれる欠陥画素データのうち受信した識別情報に対応する欠陥画素データのみと、受信した欠陥画素データとを比較すればよく、テーブルに含まれる欠陥画素データの全てと比較演算する場合に比べて演算量を減らすことができる。
【0019】
また、前記欠陥画素データは、圧縮されたデータとして送信される。
【0020】
これにより、送信データの容量を少なくすることができる。
【0021】
また、前記所定値は、最後に前記撮像装置がアクセスした時からの経過時間によって変化する。
【0022】
これにより、後発的な欠陥画素データの数が経過時間とともに増えた場合にも認証しやすくなる。
【0023】
また、本発明に係る認証方法は、受光素子が受光面に配列された固体撮像素子を備えた撮像装置と、その撮像装置と通信を行い前記撮像装置を認証する認証装置であって、前記撮像装置と、該撮像装置の固体撮像素子の受光面に配列された受光素子のうち欠陥画素の前記受光面上における位置を示す欠陥画素データと、を対応付けて格納する格納手段を備えた認証装置と、を含む認証方法であって、前記撮像装置が、前記固体撮像素子の受光面に配列された受光素子のうち欠陥画素の前記受光面上における位置を示す欠陥画素データを読み込むステップと、前記欠陥画素データを前記認証装置に送信するステップと、前記認証装置が、前記撮像装置からその撮像装置の欠陥画素データを受信するステップと、前記認証装置が、前記受信した欠陥画素データと前記格納手段に格納された欠陥画素データとの比較結果を出力するステップと、前記認証装置が、前記比較結果に基づいて前記欠陥画素データを受信した前記撮像装置を認証するステップと、を含むことを特徴とする。
【0024】
これにより、撮像装置の固体撮像素子に含まれる欠陥画素の位置データを用いて撮像装置を認識することができる。
【発明の効果】
【0025】
以上説明したように本発明の認証システムによれば、固体撮像素子についた欠陥画素の位置データを用いて通信機能を備えた撮像装置の認証を容易に行なうことができる認証システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下添付図面に従って本発明に係る認証システムの好ましい実施の形態について詳説する。
【0027】
[システムの概略構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る認証システム1を示すブロック図である。認証システム1は、通信機能を備えた撮像装置としてのデジタルカメラ10やカメラ付携帯電話機90と家庭用電子アルバムサーバ100との間で行なう通信において家庭用電子アルバムサーバ100がデジタルカメラ10やカメラ付携帯電話機90、更にはカメラつきPDA、カメラつきノートパソコンを認証するために利用される。
【0028】
また、インターネットなどの通信回線網200に接続されたサーバ250が、通信回線網200に接続された無線アクセスポイント(ホットスポット)210を介してデジタルカメラ10やカメラ付携帯電話機90を認証するためにも利用される。サーバ250は、画像データを格納して表示する電子アルバム機能を備えたサーバ250でもよいし、カメラ付携帯電話機90を用いて電子決済を行なうサーバでもよい。これらのサーバ250のポータル機能部(サーバの入り口部分)に本発明に係る認証システムを導入してもよい。そして、デジタルカメラ10やカメラ付携帯電話機90が無線アクセスポイント210に接続し、サーバ250におけるデジタルカメラ10やカメラ付携帯電話機90のための領域に画像ファイルが格納される。以下の説明では撮像装置としてデジタルカメラ10を、認証を行なう装置として家庭用の電子アルバムサーバ100を用いて説明するが、撮像装置としてのカメラ付携帯電話機90や認証装置としてのサーバ250に置き換えても同様の認証が行なえる。
【0029】
[デジタルカメラ]
図2は、図1のデジタルカメラ10のブロック図である。このデジタルカメラ10の撮影光学系12は撮影レンズ14及び絞り16を含む。撮影レンズ14は1枚又は複数枚のレンズで構成され、単一の焦点距離(固定焦点)のレンズでも良いし、ズームレンズや望遠/広角の二焦点切替式レンズの如く焦点距離可変のものでもよい。
【0030】
撮影光学系12を介してCCD18の受光面に結像された被写体像は、各センサで入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。このようにして蓄積された信号電荷は、CCD駆動回路20から加えられるCCD駆動パルスによって読み出され、信号電荷に応じた電圧信号(アナログ画像信号)として順次CCD18から出力される。本実施の形態では撮像素子としてCCDを例示したが、固体撮像素子はCCDに限らずCMOSでもよい。
【0031】
CCD18には、シャッターゲートを介してシャッタードレインが設けられており、シャッターゲートをシャッターゲートパルスによって駆動することにより、蓄積した信号電荷をシャッタードレインに掃き出すことができる。すなわち、CCD18は、シャッターゲートパルスによって各センサに蓄積される電荷の蓄積時間(シャッタースピード)を制御する、いわゆる電子シャッター機能を有している。
【0032】
CCD18から読み出された信号は、CDS回路22において相関二重サンプリング(CDS)処理されるとともに、R,G,Bの各色信号に色分離処理され、各色信号の信号レベルの調整(プリホワイトバランス処理)が行われる。
【0033】
これら所定のアナログ信号処理を経た画像信号は、A/D変換器24に加えられ、該A/D変換器24によりR,G,Bのデジタル信号に変換された後、メモリ26に格納される。
【0034】
タイミング信号発生回路(TG)28は、CPU30からのコマンドに応じてCCD駆動回路20、CDS回路22及びA/D変換器24に対して適宜のタイミング信号を与えており、各回路はタイミング信号発生回路28から加えられるタイミング信号により同期して駆動されるようになっている。
【0035】
CPU30は、デジタルカメラ10の各回路を統括制御する制御部(制御手段)であり、バス32を介してゲイン調整回路34、ガンマ補正回路36、輝度・色差信号処理回路(YC処理回路という。)38、圧縮伸張回路40、メモリカード42のカードインターフェース(I/F)44、及び表示部46を駆動する表示用ドライバー48等と接続されている。
【0036】
CPU30は操作部50からの入力信号に基づいて対応する回路ブロックを制御するとともに、撮影レンズ14のズーミング動作や自動焦点調節(AF)動作の制御、並びに自動露出調節(AE)の制御等を行う。
【0037】
操作部50には、画像の記録開始の指示を与えるレリーズボタン、カメラのモード選択手段、ズーム操作手段、認証モードボタン51、その他の各種の入力手段が含まれる。これら入力手段は、スイッチボタン、ダイヤル、スライド式ツマミなど種々の形態があり、タッチパネルや液晶モニタ表示部の画面上において設定メニューや選択項目を表示してカーソルで所望の項目を選択する態様もある。操作部50はカメラ本体に配設されていてもよいし、リモコン送信機としてカメラ本体と分離した構成にすることも可能である。
【0038】
CPU30はCCD18から出力される画像信号に基づいて、焦点評価演算やAE演算などの各種演算を行い、その演算に基づいて、撮影レンズ14及び絞り16の駆動手段(例えば、AFモータやアイリスモータ等)52を制御してフォーカスレンズを合焦位置に移動させるとともに、絞り16を適正絞り値に設定する。
【0039】
例えば、AF制御には、G信号の高周波成分が最大になるようにフォーカスレンズを移動させるコントラストAF方式が採用される。AE制御には、1フレームのR、G、B信号を積算した積算値に基づいて被写体輝度(撮影EV)を求め、この撮影EVに基づいて絞り値とシャッタースピードを決定し、駆動手段52を介して絞り16を駆動するとともに、決定したシャッタースピードとなるように電子シャッターによってCCD18の電荷の蓄積時間を制御する。したがって、カメラ10の撮影レンズ14を被写体に向けるだけで、最適な露出調整が行われるとともに、ピント合わせが自動的に行われる。
【0040】
撮影記録時においては、レリーズボタンの「半押し」時に上述した測光動作を複数回繰り返して正確な撮影EVを求め、この撮影EVに基づいて撮影時の絞り値とシャッタースピードを最終的に決定する。そして、レリーズボタンの「全押し」時に前記最終的に決定した絞り値になるように絞り16を駆動し、また、決定したシャッタースピードとなるように電子シャッターによって電荷の蓄積時間を制御する。なお、AE、AFはCCD18から取得される画像信号に基づいて制御する方法の他、周知の測光センサやAF投光/受光センサからなる測距センサ等を用いてもよい。
【0041】
また、このカメラ10はストロボ発光装置54と、調光用の調光センサ56を有し、操作部50に含まれるストロボモード設定ボタンの操作に応じて、低輝度時にストロボ発光装置54を自動的に発光させる「低輝度自動発光モード」、被写体輝度にかかわらずストロボ発光装置54を発光させる「強制発光モード」、又はストロボ発光装置54の発光を禁止させる「発光禁止モード」等に設定される。
【0042】
CPU30はユーザが選択したストロボモードに応じて、ストロボ発光装置54のメインコンデンサの充電制御や、発光管(例えば、キセノン管)への放電(発光)タイミングを制御するとともに、調光センサ56からの測定結果に基づいて発光停止の制御を行う。調光センサ56はストロボの発光によって照らされる被写体からの反射光を受光し、受光量に応じた電気信号に変換する。調光センサ56の信号は図示せぬ積分回路により積算され、積算受光量が所定の適正受光量に達した時にストロボの発光が停止される。
【0043】
A/D変換器24から出力されたデータは前記メモリ26に格納されるとともに、積算回路60に加えられる。積算回路60は、撮影画面を複数のブロック(例えば、8×8の64個のブロック)に分割し、ブロック毎に受入したG信号の積算演算を行う。なお、R、G、Bのデータから輝度信号(Y信号)を生成して、輝度信号の積算演算を行ってもよい。また、積算回路60はAE演算回路で兼用することもできる。積算回路60で得られた積算値の情報(演算結果)はCPU30に入力される。
【0044】
CPU30は積算回路60から受入する情報に基づき、ゲイン調整回路34におけるゲイン値(増幅率)を決定する。CPU30は決定したゲイン値に従ってゲイン調整回路34におけるゲイン量を制御する。
【0045】
メモリ26に記憶されたR、G、Bの画像データはゲイン調整回路34に送られ、ここで増幅処理される。増幅処理された画像データは、ガンマ補正回路36において、ガンマ補正処理が施された後、YC処理回路38へ送られ、RGBデータから輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)に変換される。
【0046】
YC処理回路38において生成された輝度・色差信号(YC信号と略記する)
は、メモリ26に書き戻される。メモリ26に記憶されたYC信号は表示用ドライバー48に供給され、所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換されて表示部46に出力される。表示部46には液晶ディスプレイその他のカラー表示可能な表示装置が用いられる。なお、表示部46はYC信号入力対応のタイプのものを適用してもよいし、RGB信号入力タイプのものを適用してもよく、表示装置に対応したドライバーが適用される。
【0047】
CCD18から出力される画像信号によって画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が表示部46に供給されることにより、CCD18が捉える画像がリアルタイムに動画像(ライブ画像)として、又はリアルタイムではないが、ほぼ連続した画像として表示部46に表示される。
【0048】
表示部46は電子ビューファインダーとして利用でき、撮影者は表示部46の表示画像又は図示せぬ光学ファインダーによって撮影画角を確認することができる。レリーズボタンの押下操作など所定の記録指示(撮影開始指示)操作に呼応して、記録用の画像データの取り込みが開始される。
【0049】
撮影者が操作部50から撮影記録の指示を入力すると、CPU30は必要に応じて圧縮伸張回路40にコマンドを送り、これにより圧縮伸張回路40はメモリ26上のYCデータをJPEGその他の所定の形式に従って圧縮する。圧縮された画像データはカードI/F44を介してメモリカード42に記録さ
れる。
【0050】
非圧縮の画像データを記録するモード(非圧縮モード)が選択されている場合には、前記圧縮伸張回路40による圧縮処理を実施せずに、非圧縮のまま画像データがメモリカード42に記録される。
【0051】
本実施形態に係るデジタルカメラ10は、画像データを保存する手段としてメモリカード42が用いられている。具体的には、例えばスマートメディア(Solid-State Floppy Disk Card)が適用される。記録メディアの形態は上記のものに限らず、PCカード、マイクロドライブ、マルチメディアカード(MMC)、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリスティックなど種々の形態が可能であり、使用される媒体に応じた信号処理手段とインターフェースが適用される。
【0052】
また、再生モード時にはメモリカード42から読み出された画像データが圧縮伸張回路40によって伸張処理され、表示用ドライバー48を介して表示部46に出力される。
【0053】
デジタルカメラ10は、バス32に接続されたフラッシュROM27を備える。フラッシュROM27には、出荷時にCCD18の受光面に配列された受光素子のうち画素値の取り込みが不可能な欠陥画素の受光面上の位置座標を示す欠陥画素データが書き込まれる。欠陥画素データについては後述する。
【0054】
デジタルカメラ10は、バス32に接続された通信部70を備える。通信部70は、デジタルカメラ10が生成した画像データや上記欠陥画素データを送信するための手段であり、赤外線通信(IrDA)用インターフェース、情報機器間の無線通信(Bluetooth、Home Radio Frequencyなど)用インターフェースにより構成される。また、情報機器間の有線通信用インターフェース(例えばUSBポート)により構成されてもよい。
【0055】
[電子アルバムサーバ]
図3は、電子アルバムサーバ100のブロック図である。電子アルバムサーバ100は、MCU(Microcontroller Unit、所謂ワンチップマイコン)などで構成され各種演算及び演算に必要なデータの一時記憶を行なう制御部107と、表示コントローラ132と、R/W制御部133と、通信インターフェース(I/F)123を介して通信を行う通信部135と、内蔵バッテリーや家庭用電源などにより電子アルバムサーバ100の各所に電力を供給する電力供給部126と、半導体記憶装置やハードディスクユニットなどで構成された大容量の記憶装置136と、RAM108に記憶された画像に所定の画像加工処理を実行する画像処理部137とを備える。制御部107、RAM108、EEPROM109、プリンタ部125、通信部135、記憶装置136、R/W制御部133、表示コントローラ132、電力供給部126及び画像処理部137はバス1034で接続されている。
【0056】
電力供給部126は待機状態即ち電子アルバムサーバ100が使用されていない場合でも制御部107に電力を供給することができる。その他の各所への電力供給は制御部107の指示に応じて開始・終了する。各所への電力供給が行われている状態即ち電子アルバムサーバ100が使用されている状態を動作状態という。
【0057】
制御部107は、選択ボタン117、ページ送りボタン118、電源ボタン119からなる操作部116と、挿抜検出部124と接続されており、各部からの信号を入力する。電源ボタン119は、電力供給部126に電力供給のオン・オフを指示するスイッチであり、電源オン・オフを示す信号を制御部107に入力する。選択ボタン117は、記憶媒体140から読み込んだ画像の選択など各種の選択を行うスイッチであり、特に用途は限定されない。ページ送りボタン118は図示しない順送りスイッチと逆送りスイッチとを有している。挿抜検出部124はSDカード、メモリスティック、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディアなどの記憶媒体140がメディアスロット(挿入口)に挿入されたことまたはメディアスロットから取り出されたことを検出する。挿抜検出部124はR/W制御部133に設けてもよい。
【0058】
R/W制御部133は、図示しないメディアスロットに挿入された記憶媒体140に記憶される画像を読み出し、また画像を記憶媒体140に書き込む。画像は通信部135から受信してもよく、以下の記述において記憶媒体140に記憶される画像を通信部135が受信した画像と置き換えても電子アルバムサーバ100の動作内容は同様である。
【0059】
通信I/F123は、赤外線通信を行なうためのIrDAポート、情報機器間の無線通信(Bluetooth、Home Radio Frequencyなど)用インターフェース、USBポートなどにより構成される。通信部135は、通信I/F123を介しての画像データの送受信などの通信を制御する。
【0060】
表示コントローラ132は、映像出力端子などからなる表示インターフェース(I/F)131を介して、記憶媒体140や記憶装置136から読み込んだ画像をテレビ150に表示させる。
【0061】
記憶装置136は大容量のハードディスクユニットなどで構成され、記憶媒体140から読み込まれた画像データや通信部135の受信した画像データを記憶する。画像処理部137はMCU、CPU、などで構成される演算回路であって、記録装置136に記録された画像処理プログラムを適宜RAM108上にロードし、RAM108上の画像データに画像処理を施す。
【0062】
プリンタ部125は、記憶媒体140や記憶装置136に格納されている画像データをTAペーパーなどの印刷媒体にプリントする。プリンタ部125は、TA方式と呼ばれる印画方式を採用したもので、熱を加えると発色し、所定の波長の光を照射すると定着するという特性を有するTAペーパーを使用する。
【0063】
次に図4に基づいて、デジタルカメラ10のフラッシュROM27に格納された欠陥画素データについて説明する。図4は欠陥画素データを説明する模式図である。
【0064】
CCD18の受光面には大量の受光素子が平面配列される。これらの受光素子のうち画素値の取り込みが不可能な欠陥画素(以下「傷」という)が存在する。この傷の存在位置は、各CCDに固有である。従って、傷の存在位置を示すパターンを特定することによりそのCCDを搭載した撮像装置を識別することができる。
【0065】
図4の傷の画像300のうち、白く散在した点310が傷である。この傷は、画素数が500万画素の場合、2000個程度存在する。この傷は、CCD18の製造途中から存在するものであるため、デジタルカメラ10の出荷時にフラッシュROM27に傷データを格納しておき、デジタルカメラ10が撮影した画像データに対して傷を補正する処理が行なわれている。
【0066】
フラッシュROM27には、画像データ形式の傷データ300を格納しても良いし、CPU30が傷の位置座標を示すテキストデータ320に変換した後、フラッシュROM27に格納しても良い。
【0067】
また、CCD18は、宇宙線の影響により生じる後発的な傷が新たに加わることがある。そこで、認証モードボタン51を押すことにより、その時点におけるCCD18の傷データ、すなわち後発的な傷を含む傷データ330を認証ボタン51を押すことにより生成できるように構成してもよい。具体的には、認証モードボタン51を押すと、シャッターを閉じた状態でCCD18から読み出された信号に対しCDS回路22においてCDS処理を行なう。次にA/D変換器24によりデジタル信号に変換することにより、メモリ26に格納する。この信号を新たな傷データ330としてフラッシュROM27に書き込み、出荷時に格納された傷データ300を更新してもよい。
【0068】
次に図5に従って、家庭用電子アルバムサーバ100が実行する認証プログラムを説明する。
【0069】
制御部107は、プログラムである傷データ取得手段107a、比較手段107b、認証手段107c、認証結果通知手段107d、認証要求受付手段107eを実行する。傷データ取得手段107aは、通信部135を介してデジタルカメラ10の傷データを取得する。比較手段107bは、傷データ取得手段107aが取得した傷データと、記憶装置136に格納された傷データとを比較し、どの程度一致しているかを示す比較結果を出力する。認証手段107cは、比較結果に基づいてデジタルカメラ10の認証を行なう。認証結果通知手段107dは、認証結果を通知部135を介してデジタルカメラ10に送る。認証要求受付手段107eは、初めてデジタルカメラ10が電子アルバムサーバ100に対して認証要求を行なった場合(電子アルバムサーバ100に通信相手のデジタルカメラ10に関するデータがないとき)に、その要求を受付けるとともに、デジタルカメラ10に対しデジタルカメラ10の識別情報及び傷データの送信を要求する。なお、この認証要求受付手段107eは必須構成要素ではなく、傷データ取得手段107aが取得した傷データに一致する傷データが記録装置136に格納されていない場合に、デジタルカメラ10に対して識別情報および傷データの送信を要求するように構成してもよい。上記傷データ取得手段107a、比較手段107b、認証手段107c、認証結果通知手段107d、認証要求受付手段107eは記憶装置136に格納され、制御部107が適宜RAM108にロードして実行する。
【0070】
次に、図6乃至図8に基づいて電子アルバムサーバ100とデジタルカメラ10との間の認証処理の流れについて説明する。図6は、デジタルカメラ10が電子アルバムサーバ100に初めてアクセスし、デジタルカメラ10の傷データを登録する処理(初期登録の処理)の流れを示すフローチャートである。図7は、デジタルカメラ10が電子アルバムサーバ100に二回目以降アクセスし、電子アルバムサーバ100が認証する処理の流れを示すフローチャートである。図8は、電子アルバムサーバ100の記憶装置136に格納される電子アルバムサーバ100に認証されたデジタルカメラのユーザと撮像装置と傷データとを関連付けたテーブルを示す模式図である。電子アルバムサーバ100に複数のユーザページがある場合には、ユーザと傷データのほかにユーザ尾ページと関連付けたテーブルとなることは言うまでもない。
【0071】
S601では、デジタルカメラ10から電子アルバムサーバ100に対し、傷データ及びデジタルカメラ10の識別情報を送る(S601)。ユーザがデジタルカメラ10の認証モードボタン51を押し、デジタルカメラ10から電子アルバムサーバ100に対して認証要求情報を送信する。電子アルバムサーバ100の認証要求受付手段107eは、認証要求を受信するとデジタルカメラ10に対してデジタルカメラ10の識別情報及び傷データの送信を要求する。デジタルカメラ10は、その要求に従ってデジタルカメラ10の識別情報及び傷データの送信を行なう。デジタルカメラ10の識別情報としては、例えば、デジタルカメラ10のMACアドレス(48bit情報)、デジタルカメラ10のシリアル番号(ロット番号)、メールアドレス、デジタルカメラ10に登録済みのユーザ氏名などがある。また傷データは、デジタルカメラ10の出荷時にフラッシュROM27に格納された傷データを読み出して送信してもよいし、認証モードボタン51の押下げに応動して、CPU30がシャッターを閉じた状態でCCD18から画像信号を読み出して生成した傷データを送信しても良い。これにより、出荷時以降、後発的に傷が発生した場合には、最新のCCD18の傷データを用いて登録することができる。新しく生成した傷データをフラッシュROM27に上書きしても良い。また、日付データを付記して新しい傷データを新たに格納しても良い。これにより、電子アルバムサーバ100に格納された傷データと、後発的な傷を含む傷データとが一致しない場合に、前回生成した傷データ又は出荷時の傷データを再送して認証させることができる。
【0072】
S602では、電子アルバムサーバ100がデジタルカメラ10の識別情報と傷データとを格納する(S602)。電子アルバムサーバ100の傷データ取得手段107aは、通信部135を介して識別情報と傷データとを取得する。そして、記録装置136に識別情報と傷データとを対応付けて格納する。図8に、記録装置136に格納されるテーブルの模式図を示す。図8のテーブルでは、撮像装置の識別情報としてのMACアドレスと、傷データとしての傷の位置座標をテキスト変換したデータとを関連付けて格納する。そして、デジタルカメラ10の初期登録の処理を終了する。
【0073】
続いて図7に基づいてデジタルカメラ10が電子アルバムサーバ100に接続要求を行なったときに行なう認証処理の流れを説明する。この認証処理は、デジタルカメラ10が電子アルバムサーバ100に対して画像データの送信を行なうために無線接続の確立を要求した際に、デジタルカメラ10及び電子アルバムサーバ100の間で自動的に行なうものである。つまり、デジタルカメラ10のユーザは、デジタルカメラ10に備えられた撮影ダイヤルを操作して「画像送信モード」を設定すると、画像送信に先立ち、デジタルカメラ10と電子アルバムサーバ100との間で以下の処理が行なわれる。これにより、ユーザが認証処理を意識することなく、電子アルバムサーバ100にデジタルカメラ10の認証を行なわせることができる。
【0074】
S701では、デジタルカメラ10から電子アルバムサーバ100にデジタルカメラ10の識別情報と傷データとを送信する(S701)。S702では、電子アルバムサーバ100の傷データ取得手段107aが通信部135を介して傷データと識別情報とを取得する(S702)。S703では、電子アルバムサーバ100の比較手段107bが、受信した傷データと記録装置136に格納されている該当ユーザのデジタルカメラ10の傷データとを比較し、比較結果を出力する。この比較結果には、格納されている傷データと受信した傷データとの一致度及びその一致度の傷データを持つ撮像装置の識別情報とが含まれる(S703)。S704では、認証手段107cが、比較結果に基づいて認証の可否を判断する(S704)。認証は、格納されている傷データと受信した傷データとが完全一致している場合のみ認証をしてもよいし、所定割合以上の一致度、例えば95%以上の一致度がある場合に認証を行うとしてもよい。また、最後に認証した日付によって一致度を変えるようにしてもよい。即ち、最後に認証したときからの経過時間が長いほど一致度を低くしてもよい。これにより、デジタルカメラ10が初期登録時の傷データに後発的な傷データが加わった傷データを送信した場合にも、デジタルカメラ10を特定して認証することができる。また、完全一致しない場合かつ認証を許可する場合には、電子アルバムサーバ100は、記録装置136に格納された傷データを今回受信した傷データ(後発的な傷を含む傷データ)に更新してもよい。これにより、次回からは最新の傷データを用いて認証を行なうことができる。
【0075】
S705では、認証要求受付手段107eがS704で認証の可否を判断した結果を通信部135を介してデジタルカメラ10に返す。これにより、デジタルカメラ10の認証処理が終了する。その後、認証結果が「可」と判断されると、デジタルカメラ10と電子アルバムサーバ100との無線接続を確立し、所望する処理、例えば画像データの格納あるいは閲覧などを実行する。
【0076】
上記実施形態では、デジタルカメラ10を識別する情報と傷データとを用いて認証を行ったが、傷データのみを用いても認証できる。この場合は、初めに登録された傷データが記憶装置136に記憶され、デジタルカメラ10からの傷データの送信があった場合に、記憶装置136に記憶され、デジタルカメラ10からの傷データの送信があった場合に、記憶装置136に記憶されたすべての傷データとの比較が行われ、その一致度の高いものが存在すれば認証結果は「可」とされる。
【0077】
また、何度も認証に失敗した場合に、通常の認証方法(ID、パスワードを利用)によってサーバにアクセスできるように構成してもよい。
【0078】
本実施形態により、撮像装置を特定して認証することができる。特に、MACアドレスやメールアドレス、シリアル番号などの識別情報に比べて固体撮像素子上の傷データは目視できず解析も困難と想定できるため、その撮像装置を用いて認証装置にアクセスしなければ認証が行なえず、上記識別情報のみを用いて撮像装置の認証を行う場合に比べてより成りすましなどの不正防止効果が期待できる。
【0079】
本実施の形態では、認証装置として電子アルバムサーバ100を例示したが、上記した認証プログラムを無線通信のホットスポットやインターネットに接続されたサーバ装置のポータル機能部に備え、デジタルカメラやカメラ付携帯電話機とホットスポットとの無線接続の確立するための認証処理または、サーバ装置における各種処理を行なう前の認証処理など、撮像装置を接続しうる端末装置と認証を必要とする端末(サーバを含む)との間の認証処理に本発明を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の実施の形態に係る認証システム1を示すブロック図
【図2】デジタルカメラ10のブロック図
【図3】電子アルバムサーバ100のブロック図
【図4】欠陥画素データを説明する模式図
【図5】電子アルバムサーバ100が実行する認証プログラムを示す模式図
【図6】初期登録の処理の流れを示すフローチャート
【図7】認証処理の流れを示すフローチャート
【図8】記録装置136に格納されるテーブルの模式図
【符号の説明】
【0081】
1…認証システム、10…カメラ、12…撮影光学系、18…CCD、26…メモリ、30…CPU、51…認証モードボタン、70…通信部、90…携帯電話機、100…電子アルバム、107…制御部、135…通信部、150…テレビ、200…通信回線網、210…無線アクセスポイント、250…サーバ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置と、その撮像装置と通信を行い前記撮像装置を認証する認証装置とを備えた認証システムであって、
前記撮像装置は、
固体撮像素子と、
前記固体撮像素子の受光面に配列された受光素子のうち欠陥画素の前記受光面上における位置を示す欠陥画素データを読み込む読込手段と、
前記欠陥画素データを前記認証装置に送信する手段と、を備え、
前記認証装置は、
前記撮像装置と該撮像装置の欠陥画素データとを対応付けて格納する格納手段と、
前記撮像装置からその撮像装置の欠陥画素データを受信する手段と、
前記受信した欠陥画素データと前記格納手段に格納された欠陥画素データとの比較結果を出力する比較手段と、
前記比較結果に基づいて前記欠陥画素データを受信した前記撮像装置を認証する認証手段と、
を備えることを特徴とする認証システム。
【請求項2】
前記欠陥画素データは、前記欠陥画素の前記受光面上における位置を特定可能なテキストデータとして構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の認証システム。
【請求項3】
前記撮像装置は、遮光状態で前記固体撮像素子から画像信号を読み取ることにより前記欠陥画素データを生成する手段を更に備える、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の認証システム。
【請求項4】
前記欠陥画素データは、前記撮像装置の出荷後に生じた後発的な欠陥画素の位置を特定する後発欠陥画素データを含み、
前記認証手段は、前記受信した欠陥画素データと前記格納手段に格納された前記欠陥画素データとの一致度が所定値以上である場合に前記撮像装置を認証する、
ことを特徴とする請求項3に記載の認証システム。
【請求項5】
前記認証手段により前記後発欠陥画素データを含む欠陥画素データを送信した撮像装置が認証された場合に、前記認証装置は、前記格納手段に格納されている欠陥画素データを、前記後発欠陥画素データを含む欠陥画素データに更新する、
ことを特徴とする請求項4に記載の認証システム。
【請求項6】
前記認証装置は、通信可能な複数の撮像装置の識別情報と前記複数の撮像装置の識別情報に対応した欠陥画素データとからなるテーブルを記憶する記憶手段を備える、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の認証システム。
【請求項7】
前記送信手段は、前記欠陥画素データとともに前記撮像装置の識別情報を送信する機能を有し、
前記受信手段は、送信された前記欠陥画素データとともに前記撮像装置の識別情報を受信する機能を有し、
前記比較手段は、前記識別情報に基づいて前記テーブルから該当する欠陥画素データを抽出し、その抽出した欠陥画素データと受信した欠陥画素データとを比較する、
ことを特徴とする請求項6に記載の認証システム。
【請求項8】
前記欠陥画素データは、圧縮されたデータとして送信される、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の認証システム。
【請求項9】
前記所定値は、最後に前記撮像装置がアクセスした時からの経過時間によって変化する、
ことを特徴とする請求項4に記載の認証システム。
【請求項10】
受光素子が受光面に配列された固体撮像素子を備えた撮像装置と、その撮像装置と通信を行い前記撮像装置を認証する認証装置であって、前記撮像装置と、該撮像装置の固体撮像素子の受光面に配列された受光素子のうち欠陥画素の前記受光面上における位置を示す欠陥画素データと、を対応付けて格納する格納手段を備えた認証装置と、を含む認証方法であって、
前記撮像装置が、前記固体撮像素子の受光面に配列された受光素子のうち欠陥画素の前記受光面上における位置を示す欠陥画素データを読み込むステップと、
前記欠陥画素データを前記認証装置に送信するステップと、
前記認証装置が、前記撮像装置からその撮像装置の欠陥画素データを受信するステップと、
前記認証装置が、前記受信した欠陥画素データと前記格納手段に格納された欠陥画素データとの比較結果を出力するステップと、
前記認証装置が、前記比較結果に基づいて前記欠陥画素データを受信した前記撮像装置を認証するステップと、
を含むことを特徴とする認証方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−96698(P2007−96698A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−282785(P2005−282785)
【出願日】平成17年9月28日(2005.9.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FLOPPY
2.Bluetooth
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】