説明

読影レポート検索支援装置及び読影レポート検索装置

【課題】参考となる過去の読影レポートを迅速且つ漏れなく検索することのできる技術を提供する。
【解決手段】読影レポートに記述された文章ごとに、前記文章から単語を抽出し所定の種類ごとに分類して文章を構造化する構造化処理手段と、前記構造化処理手段により抽出された複数の単語を基に、2以上の単語で構成された組み合わせを生成する関連単語分析手段と、前記組み合わせの存在数を集計し、前記存在数が所定の数以上の前記組み合わせを抽出する集計手段と、前記集計手段が抽出した組み合わせから入力された所望のキーワードを含む組み合わせを抽出し、抽出した前記組み合わせから前記所望のキーワード以外の単語を関連キーワードとして抽出するキーワード抽出手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、過去に作成された読影レポートを検索する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
医療行為は、専門分野が細分化されているため、画像診断装置で撮影した医用画像の読影を専門医に依頼することが広く行われる。専門医たる読影医は、依頼された読影対象の医用画像を液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等のモニタに表示させ、読影結果を読影レポートにまとめる。読影医は、読影対象と比較の対象となる医用画像を表示させたり、症例や確診病名の類似する過去の読影レポートを表示させることで、参考資料とする。
【0003】
過去に作成された読影レポートは、ハードディスク等を備えた保管装置に保管されている。参考資料とする読影レポートを保管装置から読み出すには、例えば、検索装置によって、入力された検索語によるキーワード検索を行う(例えば、「特許文献1」参照。)。
【0004】
従来の検索装置では、類似症例や類似の確診病名を含む読影レポートを検索する場合には、全文検索を行っていた。そして、この検索装置では、入力された単語をテキストデータとして含む読影レポートを全てリストとして提示していた。
【0005】
この読影レポート内のテキストデータを参照する全文検索では、検索時間が多大になってしまい、読影効率を低下させるおそれがある。また、多大な時間を要して全文検索を終了したとしても、リストに挙がった読影レポートの参照価値は様々であり、どの読影レポートが有用であるか区別がつきにくい。さらに、単純なテキストマッチングによる検索のため、本来は関連性のある読影レポートでも、表現が異なる記述を使用している場合は検索結果として抽出されない。検索が終了しても、リストに挙がった読影レポートを一つ一つ表示していき、その内容を確かめる必要があるため、検索終了後においても、所望の参考資料を見つけだすために多大な時間を浪費してしまい、さらに読影効率の低下をもたらすおそれもある。しかも、膨大な数のリストから適切な参考資料を見つけることは困難であり、そのリストには本来参照すべき読影レポートが含まれていない可能性もあり、真に参考とすべき読影レポートを確認できない場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−293521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明は、上述のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、参考となる過去の読影レポートを迅速且つ漏れなく検索することのできる技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、この発明の第1の形態は、複数の読影レポートをそれぞれ識別して取り出し可能に保管するレポート保管手段と、前記レポート保管手段に読影レポートを登録するレポート登録手段と、前記読影レポートに記述された文章ごとに、前記文章から単語を抽出し所定の種類ごとに分類することで前記読影レポートに記述された文章を構造化する構造化処理手段と、前記構造化処理手段により抽出された複数の単語を基に、2以上の単語で構成された組み合わせを生成する関連単語分析手段と、複数の前記組み合わせから同一のものの存在数を集計し、前記組み合わせと前記存在数とを関連付けたうえで、前記存在数が所定の数以上の前記組み合わせを抽出する集計手段と、前記集計手段が抽出した組み合わせから入力された所望のキーワードを含む組み合わせを抽出し、抽出した前記組み合わせから前記所望のキーワード以外の単語を関連キーワードとして抽出するキーワード抽出手段とを備えた読影レポート検索支援装置である。
また、この発明の第2の形態は、第1の形態に記載の読影レポート検索支援装置であって、前記キーワード抽出手段が抽出した前記関連キーワードをリストとして表示する表示手段を更に備えたことを特徴とする。
また、この発明の第3の形態は、第1の形態または第2の形態に記載の読影レポート検索支援装置と、前記所望のキーワード及び前記関連キーワードのいずれかもしくは双方を含む読影レポートを前記レポート保管手段から抽出するレポート検索手段とを備えたことを特徴とする読影レポート検索装置である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、操作者は、自らが入力した単語と関連性の深い単語のリストを表示することができ、その単語から所望する読影レポートを更に絞り込むことができる。従って、読影レポートの中身を確認して、所望する読影レポートを探索する手間が軽減されると共に、操作者が指定したキーワード(以降、「指定キーワード」と呼ぶ)に関連性の深い読影レポートを漏れなく検索することが可能となる。また、自らが入力した単語と関連性の深い単語が提示されることによって、読影の判断についての他の可能性も抜けなく容易に検討することが可能となる。さらに、所見内容に対する典型的な確診病名や確診病名に対する典型的な所見内容の関連が確認できるため、教育現場においても利用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施形態1に係る読影レポート検索装置の機能ブロック図である。
【図2】読影レポートのフォーマットの例を示す模式図である。
【図3】辞書データの構造を示すデータ構造図である。
【図4】記述単位の生成及び構造化レポートの生成時の情報の流れを説明するための模式図である。
【図5】集計テーブルの構造の例を示すデータ構造図である。
【図6】構造化レポート内の記述単位から意味単位を生成し集計する際の情報の流れを説明するための模式図である。
【図7】検索時に指定キーワードとして指定した複数の単語から意味単位を生成し集計する際の情報の流れを説明するための模式図である。
【図8】本願発明に係る読影レポート検索装置の検索画面の例である。
【図9】実施形態1及び変形例3に係る読影レポート検索装置における、集計テーブルを使用し、指定キーワードと関連性の高い関連キーワードを抽出する際の情報の流れを説明するための模式図である。
【図10】変形例2に係る読影レポート検索装置の機能ブロック図である。
【図11】変形例2に係る読影レポート検索装置における、関連キーワードライブラリの生成及び関連キーワードライブラリを使用した検索を説明するための模式図である。a)は関連キーワードライブラリに意味単位を記憶させる際の情報の流れを説明するための模式図である。b)は関連キーワードライブラリを使用し、指定キーワードと関連性の高い関連キーワードを抽出する際の情報の流れを説明するための模式図である。
【図12】変形例3に係る読影レポート検索装置の機能ブロック図である。
【図13】変形例3Aに係る読影レポート検索装置の機能ブロック図である。
【図14】変形例4に係る読影レポート検索装置の機能ブロック図である。
【図15】関連レポート管理情報記憶部に記憶されたデータの構造の例を示すデータ構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1に係る読影レポート検索装置の構成について図1を参照しながら、本願発明の動作態様について説明する。図1はこの発明の実施形態1に係る読影レポート検索装置の概略構成を示すブロック図である。なお、以降で単に「レポート」と記載する場合、「読影レポート」を指すものとする。
【0012】
本実施形態に係る読影レポート検索装置は、「集計テーブルの作成(動作態様1−1)」、「関連キーワードを使用した検索(動作態様1−2)」の2点の動作態様で構成される。本実施形態に係る読影レポート検索装置の構成と動作の内容について、動作態様ごとに説明する。
【0013】
(動作態様1−1:集計テーブルの作成)
本実施形態に係る読影レポート検索装置は、読影レポートに記述された所見及び診断から、関連性の高い単語の組み合わせを抽出し、該組み合わせをテーブル化し集計テーブルとして集計データ記憶部に記憶させる(集計テーブル及び集計データ記憶部については後述する)。本動作態様として集計テーブルの作成に関する構成と動作について説明する。
【0014】
本実施形態に係る読影レポート検索装置は、少なくとも作成した読影レポートを管理・保管するレポート管理手段1と、そのレポート管理手段1に読影レポートの検索を要求し検索結果を表示する検索結果表示手段5とにより構成される。また、読影レポート検索装置は読影レポートを作成するレポート作成手段6や、検査を実施しその結果を画像として出力する検査装置8や、検査装置8が出力した画像を保管する検査画像保管装置7を含んでもよい。また図1では、レポート管理手段1と、検索結果表示手段5と、レポート作成手段6と、検査装置8と、検査画像保管装置7とがネットワークを介して接続されているが、これは読影レポート検索装置の構成を限定するものではなく、必ずしもそれぞれが別のハードウェアとして独立している必要はない。
【0015】
また、前記ネットワークは電子データの伝送が可能な電子通信回線であり、例えば電話回線網、ISDN、FDDI、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、CATV、LAN等、又はこれらの複合が採用されたものを意味する。レポート管理手段1と、検索結果表示手段5と、レポート作成手段6と、検査装置8と、検査画像保管装置7とがネットワークを介して接続されている場合、それぞれがネットワーク通信技術を利用して、相互にデータ通信が可能となっている。ネットワーク通信技術には、例えばWWW(ワールド・ワイド・ウェブ)、TCP/IPプロトコル、又はDICOM(Digital Imaging and COmmunications in Medicine)プロトコル等が採用される。
【0016】
レポート作成手段6は、操作者(読影医)が読影レポートを作成するための操作部や表示部を含む入力インタフェース(図示しない)と、作成した読影レポートを後述するレポート管理手段1に送信し保管を依頼するための送受信部(図示しない)とで構成される。
【0017】
図2は読影レポートのフォーマットの例を示す模式図である。この読影レポートは、主に所見欄Csと確診病名欄Ckのフィールドを有する。所見欄Csには、医用画像を読影した結果の判断や意見等を示す所見がテキストデータとして記述される。確診病名欄Ckには、医用画像を読影して判断した結果として確診病名がテキストデータとして記述される。
【0018】
読影レポートの文書データには、所見欄Csを示すタグと確診病名欄Ckを示すタグが含まれる。所見欄Csを示すタグ以下に所見として入力されたテキストデータが記述される。確診病名欄Ckを示すタグ以下に確診病名として入力されたテキストデータが記述される。
【0019】
一般的には、所見欄Csに入力されるテキストデータの一文は、「左肺野にすりガラス状の陰影が見られる。」等のように、所見の対象となる部位を表す部位単語wbと、その部位に生ずる事象を表す事象単語wjと、事象単語を修飾する修飾単語wmと、その事象の有無を表す有無単語wuと、それらを繋ぐ助詞とで構成される。なお、修飾単語wmが含まれない(記述されない)場合もある。
【0020】
また、確診病名欄Ckに入力されるテキストデータは、例えば「肺腺癌」等の確診病名単語wdである。操作者が、このような部位単語wbと事象単語wjと修飾単語wmと有無単語wuで構成される一文を操作部(図示しない)を用いて所見欄Csに入力すると、レポート作成手段6により読影レポートの所見欄Csにその一文を示すテキストデータを記述する。所見欄Csには、複数の文が入力される場合がある。
【0021】
レポート作成手段6で作成された読影レポートは、レポート管理手段1にて記憶・管理される。レポート管理手段1は、送受信部16と、レポート保管手段12と、レポート登録手段13と、レポート検索手段14と、制御部15と、入出力インタフェース17と、関連キーワード管理手段11とで構成され、レポート作成手段6から受信した読影レポートはレポート保管手段12に記憶される。
【0022】
送受信部16は、レポート管理手段1が外部とデータの送受信を行う手段である。送受信部16は、外部から受信した依頼及びデータ、例えば、レポート作成手段6からの読影レポートの保管依頼や、指定キーワードに関連する関連キーワードの検索依頼や、読影レポートの検索依頼を、制御部15に送信するとともに、制御部15からの依頼に対する応答、例えば、関連キーワードの検索結果や、読影レポートの検索結果を依頼元に送信する。
【0023】
制御部15は、読影レポートの保管依頼を受けた場合、後述するレポート登録手段13に前記保管依頼とあわせて受信した読影レポートを送信し、レポート保管手段12への読影レポートの登録を依頼する。
【0024】
また、関連キーワードの検索依頼を受けた場合、後述するキーワード抽出手段115に検索依頼に含まれる検索条件、つまり、関連キーワードを抽出する単語と関連キーワードを抽出する条件を送信し、検索結果としてキーワード抽出手段115から関連キーワードを受信する。受信した関連キーワードは送受信部16に送信する。
【0025】
また、読影レポートの検索依頼を受けた場合、後述するレポート検索手段14に検索依頼に含まれる検索条件、つまり、検索キーワード(指定キーワードに加え、関連キーワードを含む場合がある)を送信し、検索結果としてレポート検索手段14から読影レポートを受信する。受信した読影レポートを送受信部16に送信する。
【0026】
また、制御部15は、前記読影レポートの保管依頼や、前記関連キーワードの検索依頼、又は、前記読影レポートの検索依頼を、レポート管理手段1の入出力インタフェース17から受信することも可能である。入出力インタフェース17から依頼を受けた場合、結果は依頼元である入出力インタフェース17に送信する。
【0027】
入出力インタフェース17は、前記読影レポートの登録や、前記関連キーワードの検索、又は、前記読影レポートの検索の操作を行う操作部170と、操作部からの操作結果、つまり、関連キーワードの検索結果や、読影レポートの検索結果を所定のフォーマットに加工する表示制御部171と、表示制御部が加工した操作結果を表示する表示部172とから構成される。
【0028】
レポート登録手段13は、制御部15からの読影レポートの登録依頼を受けると、登録対象の読影レポートを制御部15から受信しレポート保管手段12に記憶させる。
【0029】
また、レポート登録手段13は、受信した読影レポートを後述する構造化処理手段110に送信するとともに、読影レポートに記載された文章(以降、この文章を「センテンス」と呼ぶ)の構造化(以降、「読影レポートの構造化」と呼ぶ)を依頼する。
【0030】
構造化処理手段110は、読影レポートの構造化の依頼を受け、あわせて受信した読影レポートに記述されたセンテンスを辞書記憶手段111内に格納された辞書データと照らし合わせて解析し、記述単位と呼ばれるデータ構造を生成することで読影レポートを構造化する(以降、構造化したレポートを「構造化レポート」と呼ぶ)。以下に読影レポートの構造化及び記述単位について説明する。
【0031】
(レポートの構造化)
図3は辞書記憶手段111内に格納された辞書データのデータ構造を示すデータ構造図である。また、図4は読影レポートを構造化し、記述単位と呼ばれるデータ構造を生成する際の情報の流れを説明するための模式図である。
【0032】
構造化処理手段110は、単語を抽出する際、抽出する単語を特定するために辞書データを参照する。辞書データは、辞書記憶手段111に記憶されている。図3に示すように辞書データには、部位単語wbに属する単語と、事象単語wjに属する単語と、有無単語wuに属する単語とが多数記録されている。
【0033】
図4に示すように、構造化処理手段110は、読影レポートの所見欄CsからN番目(N=1,2,3・・・)のセンテンスを読み出し、読み出したセンテンスを形態素解析等の構文解析技術を用いて構文解析し各単語に区切ったうえで、センテンスの始端から終端へ順次マッチング位置をずらしていくようにして、辞書データに記憶されている各単語をマッチングしていく。マッチングした単語がセンテンスに含まれていると、その単語を、走査しているセンテンスに対する記述単位wsのデータに含めるように記録する。
【0034】
辞書データに記録されているそれぞれの単語をマッチングすることで、1センテンスから部位単語wbと事象単語wjと有無単語wuを抽出する。また、構文解析結果をもとに事象単語wjへ係る修飾語を探し、事象単語wjを修飾する修飾語が存在する場合は、修飾語を修飾単語wmとする。
【0035】
抽出した部位単語wbと事象単語wjと有無単語wuとを1セットとし、修飾単語wmが存在する場合は修飾単語wmを1セットに含め、記述単位wsのデータに記録される。なお、構文解析技術の内容について、ここでの説明は省略する。このように1センテンスから抽出した単語を1セットとして記述単位wsのデータを作成することで、記述単位wsのデータに含まれる単語は1センテンスを形成する意味的なつながりを持つことになる。
【0036】
図4のws1は修飾単語wmを含む記述単位の例であり、ws2は修飾単語wmを含まない記述単位の例である。このように修飾単語wmは、記述単位wsに必ずしも含まれている必要はない。
【0037】
構造化処理手段110は、読影レポートの所見欄Csに記述されている1番目のセンテンスから最終センテンスまでこの抽出処理を繰り返し、各センテンスに対応して各記述単位wsのデータを作成する。
【0038】
次に、構造化処理手段110は、確診病名欄Ckから確診病名単語wdを抽出する。確診病名欄Ckに複数の確診病名単語wdが存在する場合には、全ての確診病名単語wdを抽出する。以上により読影レポートの構造化が完了する。読影レポートの構造化が完了したら、構造化処理手段110は、関連単語分析手段112に構造化レポートを送信し意味単位の生成依頼をする。
【0039】
(意味単位の生成)
関連単語分析手段112は、構造化レポートに記録されている記述単位wsのデータと確診病名単語wdを構成する単語から意味単位と呼ばれるデータ構造を生成する。以下に意味単位及び意味単位の生成方法について図6を参照しながら説明する。図6は構造化レポート内の記述単位ws及び確診病名単語wdから意味単位を生成し集計する際の情報の流れを説明するための模式図である。
【0040】
関連単語分析手段112は、構造化処理手段110から意味単位の生成依頼を受けた場合、あわせて送信される構造化レポートに記録されている記述単位ws及び確診病名単語wdを抽出する。
【0041】
記述単位wsを抽出する際に、構造化レポート内に記録されている全ての記述単位wsを抽出してもよいし、記述単位wsを構成する部位単語wb、事象単語wj、修飾単語wm、又は、有無単語wuとして記録されている単語を判定条件として使用し、判定条件に合致する記述単位wsのみを抽出してもよい。例えば図6では、有無単語wuとして記録されている単語が「見られる」や「見受けられる」のように事象単語wjが「有る」ことを示す、つまり所見が有ることを示している記述単位wsを抽出している。
【0042】
次に、関連単語分析手段112は、抽出した記述単位ws及び確診病名単語wdを構成する単語に分解することで関連単語群として抽出する。この際に、抽出した記述単位ws及び確診病名単語wdを構成する全ての単語を抽出しても良いし、部位単語wb、事象単語wj、修飾単語wm、又は、有無単語wuの中から判定条件を決めて部分的に抽出しても良い。例えば図6では、有無単語wu以外の単語を関連単語群として抽出している。
【0043】
次に、関連単語分析手段112は、関連単語群の中から2以上の異なる単語を組み合わせ、かつ、各組み合わせが重複しないようにして意味単位を生成する。この時、とり得る全ての組み合わせを機械的に作成しても良いし、例えば、「部位単語wbと修飾単語wmは組み合わせない」等のように、組み合わせを作成する条件を指定できるようにしても良い。
【0044】
意味単位は2以上の異なる単語を組み合わせて生成したデータ構造であり、この組み合わせを、意味的なつながりを持つ単語群、例えば、1センテンスに含まれる複数の単語や検索時に同時に指定した複数の単語等から生成することで、指定キーワードに使用した単語に関連性のある単語を、指定キーワードに使用した単語を含む意味単位から、関連キーワードとして抽出することが可能となる。
【0045】
図6では、「肺腺癌(確診病名単語wd)」と「左肺野(部位単語wb)」と「陰影(事象単語wj)」と「すりガラス状(修飾単語wm)」の4つの単語の中から2つの単語を組み合わせて作成し得る全ての意味単位を生成しており、この場合は結果として6つ(=6!/((6−2)!・2!)=6)の意味単位が生成される。
【0046】
(意味単位の集計及び集計テーブルへの記憶)
関連単語分析手段112により生成された意味単位は、集計手段113により意味単位を構成する単語が同一のものの存在する数(以降、「存在数」と呼ぶ)が集計され、意味単位と存在数を組み合わせたうえでテーブル化して集計テーブルとして集計データ記憶部114に記憶させる。以下に集計データ記憶部114に記憶される集計テーブルの構造や集計手段113の動作について図5及び図6を参照しながら説明する。図5は集計テーブルの構造を示すデータ構造図である。
【0047】
集計データ記憶部114には、論理的なデータ構造として集計テーブルが記憶されている。集計テーブルには、少なくとも意味単位と意味単位の存在数とを組み合わせた情報を記憶させる。例えば、情報を記憶する手段としてリレーショナルデータベースを使用した場合、図5に示すように、集計テーブルには、意味単位の列と存在数の列を持つ行を記憶させる。なお、以降では「集計テーブルに記憶させる」と記載した場合、集計データ記憶部114に記憶された集計テーブルにデータを格納することを示すものとする。
【0048】
なお、集計テーブル記憶させた情報は個々に取り出し可能である。例えば、図5を例に説明すると、意味単位と存在数を含む行ごとに取り出すことも可能であり、意味単位又は存在数を個々の情報として取り出すことも可能である。また、例えば、存在数が所定数以上(例えば、100以上)の意味単位を取り出す等、条件を指定することで、条件に合致した部分集合として情報を取り出すことも可能である。
【0049】
集計手段113は、関連単語分析手段112が作成した意味単位を集計テーブルに記憶させる。この時、集計手段113は、まず集計テーブルを検索し、意味単位が既に記憶済みであるかを確認する。意味単位が記憶済みの場合は、意味単位に関連付けられた存在数は取得、つまり、意味単位を含む行の存在数の列から意味単位の存在数を特定し、登録する意味単位の数だけ存在数を加算する。
【0050】
意味単位が記憶されていない場合は、意味単位を登録する数を存在数として、意味単位と存在数を組み合わせたうえで、集計テーブルに新しく記憶させる。
【0051】
図6では、例えば、「左肺野」と「陰影」を含む意味単位は既に集計テーブル内に存在するため、意味単位の存在数である100を、登録する意味単位の数分つまり1を加算し101に更新する。「肺腺癌」と「左肺野」を含む意味単位は集計テーブル内に存在しないため、意味単位の数つまり1を存在数とし、「肺腺癌」と「左肺野」を含む意味単位と組み合わせたうえで、集計テーブルに新しく情報を追加している。
【0052】
また、集計手段113は、集計テーブルから検索条件を指定して情報を取り出すことが可能である。この時、意味単位と存在数を含む行ごとに取り出すことも可能であり、意味単位又は存在数を個々の情報として取り出すことも可能である。情報取り出し時には、例えば「存在数が所定数(例えば100)以上の意味単位を抽出する」のように、集計テーブル内に含まれる情報を検索条件として、検索条件に合致した部分集合を取り出すことも可能である。
【0053】
(動作態様1−2:関連キーワードを使用した検索)
次に、作成した集計テーブルを使用し、指定キーワードに関連性の高い関連キーワードを抽出し、指定キーワードと関連キーワードを組み合わせて検索条件とすることで、所望の読影レポートを検索する動作態様について、図1及び図8を参照しながら説明する。図8は、本願発明に係る読影レポート検索装置の検索画面の例である。
【0054】
操作者は、操作部50から本動作態様に係る検索の操作を行う。操作者が検索画面を読み出す操作をして表示させると、まず図8のように「キーワード入力欄」及び「関連付け選択」の欄が表示され、「関連付け選択」の欄には関連キーワードの種別(以降、「関連種別」と呼ぶ)を示す項目が表示される。操作者はキーワード入力欄に指定キーワードを入力し、あわせて関連付け選択の欄に表示された各項目から、指定キーワードに関して抽出する関連種別を選択する。
【0055】
関連キーワードは、操作者が選択した関連種別に対応する集計テーブル内の領域から抽出される。例えば、構造化レポートから抽出した関連キーワードを抽出したい場合、操作者は「所見」の項目をチェックする。抽出された関連キーワードは図8の「キーワード抽出結果表示」の欄に、選択した関連種別ごと、例えば「包含関係」や「類似関係」ごとに表示される。
【0056】
操作者は「キーワード抽出結果表示」の欄に表示された関連キーワードから、検索条件として追加する単語を選択し、検索ボタンを押下することで読影レポートを検索する。以下に動作態様についてさらに詳しく説明する。
【0057】
リクエスト生成部51は、操作部50からの操作者の操作を受け、検索依頼を生成し送受信部52に送信する。関連キーワードの抽出する場合は、指定キーワードと操作者が操作部50より選択した関連種別とを組み合わせて検索依頼を生成する。読影レポートを検索する場合は、指定キーワードと、操作者が操作部50より選択した関連キーワードとを組み合わせて検索依頼を生成する。
【0058】
送受信部52は、リクエスト生成部51から受信した検索依頼をレポート管理手段1の送受信部16に送信する。また、検索依頼の結果として送受信部16からの検索結果を受信した場合、検索結果をレスポンス解析部53に送信する。
【0059】
レスポンス解析部53は、送受信部52から受信した検索結果を所定のフォーマットで表示部54に表示する。関連キーワードの検索依頼に対する検索結果の場合、図8の「キーワード抽出結果表示」の欄に記載されたような形式で表示する。
【0060】
読影レポートの検索依頼に対する検索結果の場合、検索された読影レポートの一覧を表示する。操作部から操作者により一覧の中から読影レポートが選択されると、選択された読影レポートの内容が表示部54に表示される。読影レポートの検索結果の表示に関する本動作は、従来技術と同様の動作となる。
【0061】
ここで、レポート管理手段1における関連キーワードの抽出時及び読影レポートの検索時の動作態様について説明する。まずは、関連キーワードの抽出に関し、図9を参照しながら説明する。図9は、本実施形態及び変形例3に係る読影レポート検索装置において、集計テーブルから意味単位を抽出し、抽出した意味単位から関連キーワードを抽出する際の情報の流れを説明するための模式図である。
【0062】
送受信部16は、送受信部52から関連キーワードの検索依頼を受けると、検索依頼を制御部15に送信し、制御部15が、検索依頼が関連キーワードの検索依頼であることを確認し、検索依頼をキーワード抽出手段115に送信する。なお依頼の種別の判別は、検索依頼内に依頼内容の種別を含む情報を(例えば検索依頼のヘッダ内に)埋め込んでおけば良く、これらの手法は一般的に知られているためここでの説明は省略する。
【0063】
キーワード抽出手段115は、関連キーワードの検索依頼を受けると、関連キーワードの検索依頼から関連種別を取り出し関連種別を集計手段113に送信するとともに意味単位の抽出を依頼し、集計手段113は、関連種別に該当する集計テーブル内の領域から、あらかじめ決められた条件(例えば存在数が100以上)に従い意味単位を抽出する。例えば、関連種別として「所見」が選択されている場合、読影レポートの所見欄から抽出した意味単位が記憶されている領域から、所定の条件、例えば存在数が100以上の意味単位を抽出する。
【0064】
次に、キーワード抽出手段115は、関連キーワードの検索依頼から指定キーワードを取り出し、集計手段113が抽出した意味単位の中から、指定キーワードを含む意味単位を抽出する。
【0065】
キーワード抽出手段115は、抽出した指定キーワードを含む意味単位を、各意味単位を構成する単語に分解し、得られた単語群の中から指定キーワードに該当する単語以外を関連キーワードとして抽出する。例えば、図9の場合、存在数が100以上の意味単位の中から、指定キーワードの「左肺野」を含む2つの意味単位が抽出され、検索結果として「陰影」と「すりガラス状」という関連キーワードが得られる。
【0066】
キーワード抽出手段115が抽出した関連キーワードは、制御部15に検索結果として送信され、制御部15及び送受信部16を介し依頼元の検索結果表示手段5(の送受信部52)に関連キーワードの検索結果として送信される。
【0067】
次に、読影レポートの検索に関し説明する。送受信部16は、送受信部52から読影レポートの検索依頼を受けると、検索依頼を制御部15に送信し、制御部15が、検索依頼が読影レポートの検索依頼であることを確認し、レポート検索手段14に送信する。
【0068】
レポート検索手段14は、読影レポートの検索依頼を受けると、読影レポートの検索依頼から指定キーワード及び関連キーワードを取り出し、指定キーワード及び関連キーワードを検索キーワードとしてレポート保管手段12を検索し、指定キーワード及び関連キーワードを含む読影レポートを抽出する。
【0069】
レポート検索手段14が抽出した読影レポートは、制御部15に検索結果として送信され、制御部15及び送受信部16を介し依頼元の検索結果表示手段5(の送受信部52)に読影レポートの検索結果として送信される。
【0070】
以上により、読影レポートの登録時に、読影レポートを解析し、所見に含まれる記述を構成する単語から意味単位を生成したうえで意味単位を集計することで、関連性の高い意味単位を抽出することが可能となり、集計した意味単位から指定キーワードの関連キーワードを抽出することで、指定キーワードにより関連性の高いキーワードが関連キーワードとして表示される。
【0071】
これにより、指定キーワードと関連性の高い単語のリストが表示されるため、その単語から所望する読影レポートを更に絞り込むことが可能となり、これにより、読影レポートの中身を確認して所望する読影レポートを探索する手間が軽減され、さらに、検索精度も向上する。
【0072】
また、指定キーワードに関連性の高い関連キーワードを表示されるため、読影の判断についての他の可能性も抜けなく容易に検討することが可能となる。
【0073】
(変形例1)
次に、本発明の変形例1に係る読影レポート検索装置について図1及び図7を参照しながら、実施形態1に係る読影レポート検索装置と異なる部分に注目し説明する。実施形態1に係る読影レポート検索装置では、構造化レポートから意味単位を生成したが、変形例1に係る読影レポート検索装置は、更に、構造化レポート以外、例えば、読影レポート検索時に使用した指定キーワードなどから、複数の単語を取得し意味単位を生成する。なお、変形例1に係る読影レポート検索装置は、実施形態1に係る読影レポート検索装置と同様に、構造化レポートからも意味単位を生成できるように構成してもよい。図7は、指定キーワードとして指定した複数の単語を関連単語群として取得し、意味単位を生成する際の情報の流れを示している。
【0074】
変形例1に係る読影レポート検索装置における関連単語分析手段112は、更に、構造化レポートとは別に、複数の単語を受信し、複数の単語を関連単語群として意味単位を生成することも可能である。例えば、図7は指定キーワードとして指定した複数の単語を関連単語群として取得し、意味単位を生成する例を示している。図7の例では、3つの単語の中から2つの単語を組み合わせて作成し得る全ての意味単位を生成しており、この場合は結果として3つ(=3!/((3−2)!・2!)=3)の意味単位が生成される。
【0075】
前記指定キーワードから意味単位を生成する方法と同様にして、単語間の類似関係や包含関係、又は、部位と症例の関係等の意味的なつながりを表す辞書から関連性のある単語の組み合わせを抽出し、関連単語分析手段112にあらかじめ入力し、単語間の類似関係や包含関係を表す単語間のつながり、又は、部位と症例の関係等の意味的なつながりを意味単位として登録できるようにしても良い。このように関連単語分析手段112に、構造化レポートから抽出した関連単語群以外の複数の単語を入力する構成が、キーワード入力手段に相当する。例えば、読影レポート検索時に使用した指定キーワードを、関連単語分析手段112に入力する場合、キーワード抽出手段115をキーワード入力手段とする構成にするとよい。また、前述した辞書から抽出した関連性のある単語の組み合わせを入力するような場合は、別途キーワード入力手段を設ける構成としてもよい。
【0076】
生成された意味単位は、実施形態1に係る読影レポート検索装置と同様に、集計手段113により存在数が集計され集計テーブルに記憶される。この時、生成された意味単位を、構造化レポートから作成したものも含め全てまとめて、後述する集計テーブルの同じ領域に登録しても良いし、類似関係や包含関係等の種類ごとに記憶領域を分けて記憶しても良い。
【0077】
集計テーブルは、更に、情報の取り出し元や使用用途、もしくは、類似関係や包含関係等の種類ごとに記憶領域を分けて意味単位を記憶可能とすることで、意味単位を抽出する際にあわせて記憶領域(種類)を指定することにより、記憶領域ごと(種類ごと、取り出し元ごと、又は、使用用途ごと)に区別して意味単位を抽出可能となる。例えば、図7に示すように指定キーワードから意味単位を生成して記憶させる場合、集計データ記憶部114内に検索履歴集計テーブルのように、構造化レポートから生成した意味単位とは異なる記憶領域を作成し、指定キーワードから生成した意味単位を記憶することで、構造化レポートから生成した意味単位とは分けて管理することも可能である。
【0078】
なお、指定キーワードから意味単位を生成する場合、検索時に必ず意味単位を生成しても良いし、入力欄にチェックボックスなどを設けて、意味単位を生成するか否かを操作者が選択できるようにしても良い。
【0079】
また、検索履歴を別途記憶しておく、つまり、検索時に同時に指定した指定キーワードを検索のタイミングごとに履歴として記憶しておき、検索時とは別のタイミングで検索履歴から意味単位を生成するようにしても良い。具体的には、検査履歴からの意味単位の抽出機能として処理を機能化し、操作部からの操作者による同機能の実行要求を受け、関連単語分析手段112が、検索履歴から意味単位を生成し、生成した意味単位を集計手段113が集計テーブルに記憶させるようにしても良い。また上記では、意味単位の生成の基となる複数の単語は、意味的なつながりを持つ複数の単語であればよく、検索履歴に入力された複数の単語に限らない。例えば、操作者が意味的なつながりを持つ複数の単語を入力し、入力された複数の単語より意味単位を生成できる構成としても良い。
【0080】
以上により、構造化レポート以外にも意味的につながりのある単語の組み合わせ、例えば、読影レポート検索時に同時に指定した複数の指定キーワードや、類似関係もしくは包含関係にある複数の単語から意味単位を生成し集計テーブルに登録したうえで、登録した意味単位を使用して読影レポートを検索することが可能となる。
【0081】
(変形例2)
次に、本発明の変形例2に係る読影レポート検索装置の構成について図10を参照しながら、本願発明の動作態様について説明する。図10はこの発明の変形例2に係る読影レポート検索装置の概略構成を示すブロック図である。
【0082】
変形例2に係る読影レポート検索装置では、レポートを作成するまでの動作態様は実施形態1に係る読影レポート検索装置の動作態様(動作態様1−1)と同様である。変形例2に係る読影レポート検索装置では、読影レポートの登録時に集計テーブルの作成に加えて、キーワード抽出手段115Aにより関連キーワードライブラリ116が作成され、関連キーワードの抽出は関連キーワードライブラリ116から行われる点で異なる。以下、実施形態1に係る読影レポート検索装置と異なる部分に注目し説明する。
【0083】
操作者(読影医)がレポート作成手段6から読影レポートを登録すると、送受信部16及び制御部15を介し、レポート登録手段13Aに読影レポートの登録依頼が送信される。この時の動作は実施形態1に係る読影レポート検索装置と同様であり、説明は省略する。
【0084】
レポート登録手段13Aは、制御部15からの読影レポートの登録依頼を受けると、登録対象の読影レポートを制御部15から受信しレポート保管手段12に記憶させ、受信した読影レポートを構造化処理手段110に送信するとともに、読影レポートの構造化を依頼する。この動作はレポート登録手段13と同様である。
【0085】
構造化処理手段110に読影レポートの構造化が依頼されると、関連単語分析手段112、集計手段113を介し集計テーブルが生成される。この動作についても実施形態1に係る読影レポート検索装置と同様のため、ここでの説明は省略する。
【0086】
レポート登録手段13Aは、制御部15からの読影レポートの登録依頼を受けた際に、さらに上記に加えて、後述するキーワード抽出手段115Aに関連キーワードライブラリの生成を依頼する。関連キーワードライブラリの生成について図11を図10とあわせて参照しながら説明する。図11のa)は変形例2に係る読影レポート検索装置において、関連キーワードライブラリに意味単位を記憶させる際の情報の流れを説明するための模式図であり、b)は関連キーワードライブラリを使用し、指定キーワードと関連性の高い関連キーワードを抽出する際の情報の流れを説明するための模式図である。
【0087】
関連キーワードライブラリ116は、集計テーブルから所定の条件、例えば、保存数が100以上等の条件により抽出された意味単位を記憶する領域である。集計テーブルから抽出された意味単位を示すデータの実体を記憶しても良いし、集計テーブル上で所定条件に該当する意味単位への参照(リンク等)を保存しても良い。
【0088】
また、集計テーブルが関連種別ごとに意味単位を記憶する領域を分けている場合、関連キーワードライブラリ116も、集計テーブルと同様に関連種別ごとに領域を分けて意味単位を記憶できるようにしても良い。
【0089】
キーワード抽出手段115Aは、関連キーワードの生成依頼を受けると、集計手段113に、集計テーブルから意味単位をあらかじめ決められた条件に従い抽出させ、意味単位を集計手段113から取得する。図11のa)を例に説明すると、キーワード抽出手段115Aは、集計手段113に、存在数100以上の意味単位を集計テーブルから抽出させている。
【0090】
キーワード抽出手段115Aは、集計手段113から取得した意味単位を、関連キーワードライブラリ116に記憶する。この時、集計テーブルが関連種別ごとに意味単位を記憶する領域を分けている場合は、取得した意味単位を、集計テーブルにおける(関連種別ごとに分けられた)取得元の領域ごとに領域を分けて関連キーワードライブラリに記憶する。例えば、集計テーブルにおいて「所見」の領域に記憶されていた意味単位は、関連キーワードライブラリでも同様に「所見」の領域を作成し記憶する。
【0091】
キーワード抽出手段115Aは、関連キーワードの検索時に、キーワード抽出手段115と同様に、制御部15から関連キーワードの検索依頼を受ける。
【0092】
キーワード抽出手段115Aは、関連キーワードの検索依頼を受けると、関連キーワードの検索依頼から指定キーワード及び関連種別を取り出し、関連種別に該当する関連キーワードライブラリ116内の領域から、指定キーワードを含む意味単位を抽出する。
【0093】
キーワード抽出手段115Aは、意味単位を抽出すると、意味単位を構成する単語に分解し、指定キーワード以外の単語を関連キーワードとして、依頼元の制御部15に送信する。
【0094】
図11のb)を例に説明すると、キーワード抽出手段115Aは、関連キーワードライブラリから、指定キーワードの「左肺野」を含む2つの意味単位を抽出し、意味単位を構成する単語のうち、指定キーワードの「左肺野」以外の単語、つまり、「陰影」と「すりガラス状」を関連キーワードとして抽出している。
【0095】
このように、変形例2に係る読影レポート検索装置では、読影レポートの登録時に意味単位の集計、例えば、登録数が100以上の意味単位の抽出があらかじめ行われるため、実施形態1に係る読影レポート検索装置よりも、関連キーワードの検索時にかかる処理負荷を軽減することが可能となる。
【0096】
なお、読影レポートの検索に関する構成及び動作については、実施形態1に係る読影レポート検索装置と同様であるため、説明は省略する。
【0097】
(変形例3)
次に、本発明の変形例3に係る読影レポート検索装置の構成について図12を参照しながら、本実施形態の動作態様について説明する。図12はこの発明の変形例3に係る読影レポート検索装置の概略構成を示すブロック図である。
【0098】
変形例3に係る読影レポート検索装置では、読影レポートの構造化、意味単位の生成、及び、集計テーブルの作成を読影レポートの登録時には行わず、関連キーワードの検索時に行う点で異なる。以下、実施形態1に係る読影レポート検索装置と異なる部分に注目し説明する。
【0099】
操作者(読影医)がレポート作成手段6から読影レポートを登録すると、送受信部16及び制御部15を介し、レポート登録手段13Bに読影レポートの登録依頼が送信される。この時の動作は実施形態1に係る読影レポート検索装置と同様であり、説明は省略する。
【0100】
レポート登録手段13Bは、制御部15からの読影レポートの登録依頼を受けると、登録対象の読影レポートを制御部15から受信しレポート保管手段12に記憶させる。なお、レポート登録手段13とは異なり、読影レポートの構造化の依頼は行わない。つまり、読影レポートの登録時には、読影レポートの構造化、意味単位の作成、及び、集計テーブルの作成は行われず、関連キーワードの検索の延長で行われる。
【0101】
キーワード抽出手段115Bは、関連キーワードの検索時に、キーワード抽出手段115と同様に、制御部15から関連キーワードの検索依頼を受ける。
【0102】
キーワード抽出手段115Bは、関連キーワードの検索依頼を受けると、後述する構造化処理手段110Bに読影レポートの構造化を依頼する。この読影レポートの構造化の依頼により、構造化処理手段110Bによりレポート保管手段12に記憶された読影レポートが構造化され、関連単語分析手段112と集計手段113を経て集計テーブルが作成される。
【0103】
なお、関連単語分析手段112及び集計手段113により、構造化レポートから意味単位を生成し、意味単位を集計テーブルに記憶する動作は実施形態1に係る読影レポート検索装置と同様のため説明は省略する。
【0104】
キーワード抽出手段115Bは、読影レポートの構造化依頼の延長で集計テーブルが作成されると、関連キーワードの検索依頼から関連種別を取り出し関連種別を集計手段113に送信するとともに意味単位の抽出を依頼する。集計手段113による意味単位の抽出が完了すると、キーワード抽出手段115Bは、関連キーワードの検索依頼から指定キーワードを取り出し、集計手段113が抽出した意味単位の中から、関連キーワードを抽出する。本動作はキーワード抽出手段115と同様のため詳細な説明は省略する。
【0105】
ここで、変形例3に係る読影レポート検索装置における、レポートの構造化についてさらに詳しく説明する。構造化処理手段110Bは、読影レポートを辞書記憶手段111内に格納された辞書データと照らし合わせて解析し、記述単位と呼ばれるデータ構造を生成することで読影レポートを構造化する点では同様であるが、構造化の対象となる読影レポートが異なる。
【0106】
構造化処理手段110Bは、キーワード抽出手段115Bから読影レポートの構造化の依頼を受けると、レポート保管手段12から読影レポートを抽出し、抽出した読影レポートを構造化する。この時、レポート保管手段12に記憶されている全ての読影レポートを構造化しても良いし、例えば、キーワード抽出手段115Bから関連キーワードの検索依頼に含まれる指定キーワードを取得し、指定キーワードを含む読影レポートを抽出するなど、条件を指定して部分的に抽出しても良い。
【0107】
なお、上記では関連キーワードの検索時ごとに読影レポートの構造化、意味単位の作成、及び、集計テーブルの作成を行っているが、例えば図13に示すブロック図のように、レポート登録手段13Bを実施形態1に係る読影レポート検索装置のレポート登録手段13に置き換えることで(本構成を変形例3Aとする)、レポート保管手段12からの読影レポートの構造化は初回時のみとし、集計テーブルの作成後は、読影レポートの登録時に登録する読影レポートを構造化する構成としても良い。
【0108】
また、上記では関連キーワードの検索時に読影レポートの構造化、意味単位の作成、及び、集計テーブルの作成を行っているが、図13のように初回時のみレポート保管手段12からの読影レポートの構造化を行う場合は、必ずしも関連キーワードの検索時に行う必要はなく、操作部からの操作により、検索の実行前に集計テーブルを作成できるようにしても良い。
【0109】
以上、変形例3に係る読影レポート検索装置のように、レポート保管手段12に記憶されている読影レポートを構造化可能とすることにより、例えば、過去に別の装置により作成された読影レポートについても、レポート保管手段12から読影レポートを構造化し意味単位を抽出したうえで集計テーブルを作成することで、関連キーワードを使用した検索が可能となる。
【0110】
(変形例4)
次に、本発明の変形例4に係る読影レポート検索装置の構成と動作態様について図14を参照しながら説明する。図14はこの発明の変形例4に係る読影レポート検索装置の概略構成を示すブロック図である。
【0111】
変形例4に係る読影レポート検索装置では、集計テーブルの作成にあわせて関連レポート管理情報記憶部117を作成する点で異なる。関連レポート管理情報記憶部117には、集計テーブルに登録された意味単位が、該意味単位の抽出元である読影レポートを識別するためのレポートID等の識別情報(以降「レポートID」と呼ぶ)と関連付けられて登録されている。変形例4に係る読影レポート検索装置では、レポート検索手段14Cは、検索キーワードと関連キーワードとを含む意味単位に関連付けられたレポートIDを基に、レポート保管手段12から、読影レポートを抽出することが可能である。以下、変形例4に係る読影レポート検索装置と異なる部分に注目し説明する。
【0112】
構造化処理手段110Cは、読影レポートの構造化の依頼を受け、あわせて受信した読影レポートを記述単位と呼ばれるデータ構造を生成することで読影レポートを構造化する。この動作は実施形態1と同様である。
【0113】
読影レポートの構造化が完了したら、構造化処理手段110Cは、関連単語分析手段112に構造化レポートを送信し意味単位の生成依頼をする。このとき構造化処理手段110Cは、構造化レポートに読影レポートのレポートIDを付加して、関連単語分析手段112に送信する。
【0114】
関連単語分析手段112Cは、構造化レポートに記録されている記述単位wsのデータと確診病名単語wdを構成する単語から意味単位と呼ばれるデータ構造を生成する。この動作は実施形態1と同様である。
【0115】
関連単語分析手段112Cは、生成した意味単位を集計手段113Cに送信する。このとき関連単語分析手段112Cは、生成した意味単位とあわせて構造化処理手段110Cから受信したレポートIDを集計手段113Cに送信する。
【0116】
関連単語分析手段112Cにより生成された意味単位は、集計手段113Cにより意味単位の存在数が集計され、意味単位と存在数を組み合わせたうえで集計テーブルに記憶させる。この動作は実施形態1と同様である。変形例4に係る集計手段113Cは、集計テーブルの作成時に、あわせて関連レポート管理情報記憶部117を作成する。
【0117】
関連レポート管理情報記憶部117は、少なくとも意味単位と意味単位の抽出元である読影レポートのレポートIDとを組み合わせたうえで情報を記憶する。図15は、関連レポート管理情報記憶部に記憶されるデータの構造の例を示すデータ構造図である。例えば、情報を記憶する手段としてリレーショナルデータベースを使用した場合、図15に示すように、意味単位の列とレポートIDの列を持つ行を記憶させる。
【0118】
集計手段113Cは、関連単語分析手段112Cが作成した意味単位を集計テーブルに記憶させる。この時、集計手段113Cは、まず集計テーブルを検索し、意味単位が既に記憶済みであるかを確認する。意味単位が記憶済みの場合は、まず、意味単位に関連付けられた存在数を取得する、つまり、意味単位を含む行の存在数の列から意味単位の存在数を特定する。意味単位(semantic unit)の存在数を特定したら、登録する意味単位の数だけ存在数を加算する。意味単位が記憶されていない場合は、意味単位を登録する数を存在数として、意味単位と存在数を組み合わせたうえで、集計テーブルに新しく記憶させる。
【0119】
また、集計手段113Cは、関連単語分析手段112Cが作成した各意味単位を、関連単語分析手段112Cから意味単位とあわせて受信したレポートIDと関連付けて、関連レポート管理情報として関連レポート管理情報記憶部117に記憶させる。図15の例では、関連単語分析手段112Cが作成した各意味単位とレポートID「ID000010」とを関連付けた、関連レポート管理情報R1〜R3を関連レポート管理情報記憶部117に記憶させている。
【0120】
なお、関連レポート管理情報記憶部117に関連レポート管理情報を登録するとき、集計手段113Cが、あらかじめ関連レポート管理情報記憶部117を検索し、意味単位とレポートIDとの組み合わせが同じ関連レポート管理情報が既に記憶されている場合は、該組み合わせが同じ関連レポート管理情報を記憶させない構成としてもよい。また、該組み合わせが同じ関連レポート管理情報の有無に関わらず、集計手段113Cは、関連レポート管理情報を関連レポート管理情報記憶部117に記憶させる構成としてもよい(この場合、集計手段113Cに、関連レポート管理情報記憶部117を検索させ、該組み合わせが同じ関連レポート管理情報の有無を確認させなくてもよい)。
【0121】
レポート検索手段14Cは、読影レポートの検索依頼を受けると、まず読影レポートの検索依頼から指定キーワード及び関連キーワードを取り出す。次にレポート検索手段14Cは、取り出した指定キーワード及び関連キーワードに含まれる単語で構成された意味単位を含む関連レポート管理情報を関連レポート管理情報記憶部117から抽出する。このときレポート検索手段14Cは、指定キーワード及び関連キーワードに含まれる単語のみで構成された意味単位を含む関連レポート管理情報を、関連レポート管理情報記憶部117から抽出する構成としてもよい。またレポート検索手段14Cは、指定キーワード及び関連キーワードに含まれる単語のうち少なくとも1つが含まれた意味単位を含む関連レポート管理情報を、関連レポート管理情報記憶部117から抽出する構成としてもよい。
【0122】
次にレポート検索手段14Cは、抽出した各関連レポート管理情報からレポートIDを抽出する。レポートIDを抽出すると、レポート検索手段14Cは、レポート保管手段12から、該レポートIDを含む読影レポートを抽出する。
【0123】
レポート検索手段14Cが抽出した読影レポートは、制御部15に検索結果として送信され、制御部15及び送受信部16を介し依頼元の検索結果表示手段5(の送受信部52)に読影レポートの検索結果として送信される。
【0124】
以上、変形例4に係る読影レポート検索装置によれば、関連レポート管理情報記憶部に記憶された関連レポート管理情報を基に、指定キーワード及び関連キーワードのいずれかもしくは双方を含む読影レポートを抽出することが可能となる。これによりレポート検索手段14Cは、レポート保管手段12に記憶された全ての読影レポートを検索対象とする必要がなくなる。これにより、読影レポートの検索時間が短縮され、読影レポート検索時のレスポンスを向上することが可能となる。
【0125】
なおレポート検索手段14Cは、実施形態1に係るレポート検索手段14と同様に、指定キーワード及び関連キーワードを検索キーワードとしてレポート保管手段12を検索し、指定キーワード及び関連キーワードを含む読影レポートを抽出できる構成としてもよい。例えば、操作者の指示を受けて、前述した関連レポート管理情報を基にした読影レポートの抽出と、指定キーワード及び関連キーワードを検索キーワードとした検索による読影レポートの抽出とを切替えられるようにしてもよい。また、関連レポート管理情報を基に読影レポートを抽出できなかった場合に、指定キーワード及び関連キーワードを検索キーワードとした検索を行う構成としてもよい。
【0126】
また、変形例2に係る読影レポート検索装置のように、関連キーワードライブラリ116を設けてもよい。また、変形例3または変形例3Aに係る読影レポート検索装置のように、構造化処理手段110が、レポート保管手段12から読影レポートを抽出し、抽出した読影レポートを構造化する構成としてもよい。
【0127】
最後に、実施形態1、変形例1、変形例2、変形例3、又は変形例4に係る読影レポート検索装置の装置構成において、各処理部の構成や各処理部の物理的な位置は限定されない。
【0128】
例えば、レポート管理手段1を、レポートの登録及び関連キーワードの管理に係る構成とレポートの検索に係る構成とに分けてもよい。この場合、レポートの登録及び関連キーワードの管理に係る構成は、レポート保管手段12と、レポート登録手段13と、関連キーワード管理手段11とを有する。また、レポートの検索に係る構成は、レポート検索手段14を有する。なお、前述したレポートの登録及び関連キーワードの管理に係る構成が、読影レポート検索支援装置に相当する。
【符号の説明】
【0129】
1、1A、1B レポート管理手段 5 検索結果表示手段
6 レポート作成手段 7 検査画像保管装置 8 検査装置
11、11A、11B、11C 関連キーワード管理手段 12 レポート保管手段
13、13A、13B レポート登録手段 14、14C レポート検索手段
15 制御部 16 送受信部 17 入出力インタフェース
50 操作部 51 リクエスト生成部 52 送受信部
53 レスポンス解析部 54 表示部
110、110B、110C 構造化処理手段 111 辞書記憶手段
112、112C 関連単語分析手段 113、113C 集計手段
114 集計データ記憶部 115、115A、115B キーワード抽出手段
116 関連キーワードライブラリ 117 関連レポート管理情報記憶部
170 操作部 171 表示制御部 172 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の読影レポートをそれぞれ識別して取り出し可能に保管するレポート保管手段と、
前記レポート保管手段に読影レポートを登録するレポート登録手段と、
前記読影レポートに記述された文章ごとに、前記文章から単語を抽出し所定の種類ごとに分類することで前記読影レポートに記述された文章を構造化する構造化処理手段と、
前記構造化処理手段により抽出された複数の単語を基に、2以上の単語で構成された組み合わせを生成する関連単語分析手段と、
複数の前記組み合わせから同一のものの存在数を集計し、前記存在数が所定の数以上の前記組み合わせを抽出する集計手段と、
前記集計手段が抽出した組み合わせから入力された所望のキーワードを含む組み合わせを抽出し、抽出した前記組み合わせから前記所望のキーワード以外の単語を関連キーワードとして抽出するキーワード抽出手段とを備えた読影レポート検索支援装置。
【請求項2】
前記構造化処理手段は、読影レポートの所見欄の単語と確診病名欄の単語を含む辞書データを記憶する辞書記憶手段を含み、前記辞書データに含まれる前記所見欄の単語と前記確診病名欄の単語を前記読影レポートから抽出し、
前記関連単語分析手段は、抽出された前記所見欄の単語と前記確診病名欄の単語の組み合わせを生成することを特徴とする請求項1に記載の読影レポート検索支援装置。
【請求項3】
前記辞書記憶手段は、所見欄の単語として、被検体の部位を表す単語、前記部位に生ずる事象を表す単語、及び前記事象の有無を表す単語を含む前記辞書データを記憶し、
前記構造化処理手段は、一文に含まれる各種類の単語をセットで抽出し、
前記関連単語分析手段は、前記セットに含まれる単語と前記確診病名欄の単語を基に、前記組み合わせを生成することを特徴とする請求項2に記載の読影レポート検索支援装置。
【請求項4】
前記キーワード抽出手段が抽出した前記関連キーワードをリストとして表示する表示手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の読影レポート検索支援装置。
【請求項5】
前記関連単語分析手段に複数の単語を入力するキーワード入力手段をさらに備え、
前記関連単語分析手段は、さらに、前記キーワード入力手段から入力された複数の単語を基に、2以上の単語で構成された組み合わせを生成することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の読影レポート検索支援装置。
【請求項6】
前記集計手段は、前記読影レポートに記述された前記文章から抽出された複数の単語から生成した組み合わせと、前記キーワード入力手段から入力された複数の単語から生成した組み合わせとを、区別して抽出することを特徴とする請求項5に記載の読影レポート検索支援装置。
【請求項7】
前記キーワード抽出手段は、操作部より操作者が指定した単語に関連するキーワードの検索依頼を受け、前記操作者が指定した単語を含む前記組み合わせを抽出し、抽出した前記組み合わせから前記操作者が指定した単語以外の単語を関連キーワードとして抽出することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の読影レポート検索支援装置。
【請求項8】
前記レポート登録手段が前記レポート保管手段に読影レポートを記憶させるときに、
前記構造化処理手段は前記読影レポートに記述された文章を構造化し、前記関連単語分析手段が前記組み合わせを作成したうえで、前記集計手段が前記組み合わせを集計することを特徴とする請求項7に記載の読影レポート検索支援装置。
【請求項9】
前記存在数が所定の数以上の組み合わせを記憶する記憶手段をさらに備え、
前記集計手段が前記組み合わせを集計した後に、
前記キーワード抽出手段は、前記集計手段に前記存在数が所定の数以上の前記組み合わせを抽出させ、抽出した前記組み合わせをあらかじめ前記記憶手段に記憶させておき、
前記キーワードの検索依頼を受けたときに、前記キーワード抽出手段が、前記記憶手段から前記組み合わせを抽出することを特徴とする請求項8に記載の読影レポート検索支援装置。
【請求項10】
前記キーワード抽出手段が操作部より操作者が指定した単語に関連するキーワードの検索依頼を受けたときに、
前記構造化処理手段がレポート保管手段に記憶された読影レポートに記述された文章を構造化し、前記関連単語分析手段が前記組み合わせを作成し、前記集計手段が前記組み合わせを集計することを特徴とする請求項7に記載の読影レポート検索支援装置。
【請求項11】
請求項1乃至請求項10のいずれに記載の読影レポート検索支援装置と、
前記所望のキーワード及び前記関連キーワードのいずれかもしくは双方を含む読影レポートを前記レポート保管手段から抽出するレポート検索手段とを備えたことを特徴とする読影レポート検索装置。
【請求項12】
関連レポート管理情報記憶部を更に備え、
前記集計手段が、前記組み合わせを構成する前記2以上の単語の抽出元である前記読影レポートの識別情報と、前記組み合わせとを関連づけて前記関連レポート管理情報記憶部に記憶させ、
前記レポート検索手段が、前記所望のキーワード及び前記関連キーワードのいずれかもしくは双方を含む前記組み合わせに関連付けられた前記識別情報を、前記関連レポート管理情報記憶部から抽出し、抽出した前記識別情報を基に、前記レポート保管手段から前記読影レポートを抽出することを特徴とする請求項11に記載の読影レポート検索装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−28730(P2011−28730A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−115906(P2010−115906)
【出願日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】