説明

負荷制御装置及びそれを備えた負荷制御システム

【課題】負荷への通電時における発熱量を少なくして、小型化及び大容量化を可能とし、蛍光灯や白熱灯など負荷の力率制限を必要としない負荷制御装置を提供する。
【解決手段】負荷3に対して電源の供給を制御する主開閉部11と、主開閉部11が非導通のときに負荷3に対して電源の供給を制御する補助開閉部17と、主開閉部11及び補助開閉部17の開閉を制御する制御部13と、制御部13に電圧を供給する第1電源部14と、負荷3への給電停止時に第1電源部14への電源を供給する第2電源部15と、主開閉部11又は補助開閉部17が閉状態で、負荷3への給電時に第1電源部14への電源を供給する第3電源部16と、第3電源部16の入力電圧を検出する電圧検出部18を備え、第3電源部16への入力電圧が所定の閾値に達すると、主開閉部11を第1所定時間導通させ、主開閉部11の非導通時に補助開閉部17を第2所定時間導通させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交流電源と照明装置などの負荷の間に直列に接続される2線式の負荷制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、トライアックやサイリスタなどの無接点スイッチ素子を用いた照明装置用の負荷制御装置が実用化されている。これらの負荷制御装置は、省配線の見地から、2線式結線が一般的であり、交流電源と負荷との間に直列に接続される。このように交流電源と負荷との間に直列に接続される負荷制御装置においては、如何にして自己の回路電源を確保するかが問題となる。
【0003】
図13に示す第1従来例の負荷制御装置50は、交流電源2と負荷3との間に直列に接続され、主開閉部51と、整流部52と、制御部53と、制御部53に安定した電源を供給するための第1電源部54と、負荷3への電力停止状態のときに第1電源部54へ電力を供給する第2電源部55と、負荷3への電力供給が行われているときに第1電源部54へ電力を供給する第3電源部56と、負荷電流のうち微小電流の通電を行う補助開閉部57などで構成されている。主開閉部51のスイッチ素子51aは、トライアックで構成されている。
【0004】
負荷3へ電力供給が行われていない負荷制御装置50のオフ状態では、交流電源2から負荷制御装置50に印加される電圧は、整流部52を介して第2電源部55に供給される。第2電源部55は、抵抗とツェナーダイオードで構成された定電圧回路である。このときに負荷3に流れる電流は、負荷3が誤動作しない程度の微小電流であり、制御部53の消費電流は小さく、第2電源部55のインピーダンスは高く維持されるように設定されている。
【0005】
一方、負荷3へ電力供給が行われている負荷制御装置50のオン状態では、制御部53からの制御信号により第3電源部56がオンし、負荷制御装置50のインピーダンスが低下して負荷3に流れる電流量が増加すると共に、第3電源部56に流れる電流は第1電源部54にも流れ、バッファコンデンサ59の充電を開始する。バッファコンデンサ59の充電電圧が所定の閾値よりも高くなると、第3電源部56を構成するツェナーダイオード56aがブレークダウンして電流が流れ始め、補助開閉部57のゲートに電流が流れ込み、補助開閉部57が導通する(閉状態)。その結果、整流部52から第3電源部56に流れていた電流は補助開閉部57へ転流し、さらに主開閉部51のスイッチ素子51aのゲートに流れ込み、主開閉部51が導通する(閉状態)。そのため、負荷3に対してほぼ全ての電力が供給される。一旦、主開閉部51が導通する(閉状態)と電流を流し続けるが、交流電流がゼロクロス点に達したときにスイッチ素子51aは自己消弧し、主開閉部51が非導通(開状態)になる。主開閉部51が非導通(開状態)になると、再び整流部52から第3電源部56を経て第1電源部54に電流が流れ、負荷制御装置50の自己回路電源を確保する動作を行う。すなわち、交流の1/2周期ごとに、荷制御装置50の自己回路電源確保、補助開閉部57の導通及び主開閉部51の導通動作が繰り返される。
【0006】
図14に示す第2従来例の負荷制御装置60は、交流電源2と負荷3との間に直列に接続され、主開閉部61と、整流部62と、制御部63と、制御部63に安定した電源を供給するための第1電源部64と、負荷3への電力停止状態のときに第1電源部64へ電力を供給する第2電源部65と、負荷3への電力供給が行われているときに第1電源部64へ電力を供給する第3電源部66と、負荷電流のゼロクロス点を検出するゼロクロス検出部67などで構成されている。主開閉部61のスイッチ素子61aとしてMOSFETを用いており、白熱灯を制御対象負荷としている。
【0007】
負荷3に電力を供給する場合、外部入力される調光レベルに応じた期間だけ主開閉部61のスイッチ素子61aを導通させるが、ゼロクロス検出部67が電圧のゼロクロス点を検出するタイミングでスイッチ素子61aを導通させ(閉状態)、上記期間経過後にスイッチ素子61aを非導通(開状態)にさせる。主開閉部61が非導通(開状態)の間、上記第1従来例と同様に荷制御装置60の自己回路電源が確保される。主開閉部61が非導通(開状態)にされると、再びゼロクロス検出部67がゼロクロス点を検出し、スイッチ素子61aを導通(閉状態)にさせる動作を交流の1/2周期ごとに繰り返す。
【0008】
第1従来例の負荷制御装置50のように主開閉部51のスイッチ素子がトライアックやサイリスタの場合、負荷3に電力を供給する際に発生するノイズを低減するため、及び負荷3への電力供給を停止する際に電源2から伝播されるノイズによる誤動作を防止するために、フィルタを設ける必要があるが、フィルタを構成するコイル58の大きさやコイルによる発熱が問題となり、負荷制御装置の小型化が困難である。
【0009】
フィルタを用いずに負荷制御装置によるノイズを低減するために、例えば特許文献1に記載された負荷制御装置(第3従来例)では、主開閉部のスイッチ素子の他に、このスイッチ素子(第1スイッチ部)よりもオン抵抗の大きい第2スイッチ部を設け、第2スイッチ部をオンさせた後第1スイッチ部をオンさせるようにしている。しかしながら、このような第3従来例では、スイッチ素子の数が多くなり、回路構成が複雑になると共に、スイッチオンのタイミングの制御が複雑になる。
【0010】
また、第1従来例の負荷制御装置60のように主開閉部61のスイッチ素子61aがトランジスタの場合、負荷が白熱灯のような負荷電流と負荷電圧が同位相(力率1)になる負荷に限定される。
【0011】
さらに、主開閉部のスイッチ素子として用いられるトライアックやトランジスタはSiで構成され、素子の縦方向に電流が流れる縦型が一般的である。トライアックの場合、通電経路にPNジャンクションが存在するため、通電時にこの障壁を乗り越えるために損失が発生する。また、トランジスタの場合、2つの素子を逆方向に接続する必要があること、及び耐電圧維持層となる低キャリア濃度層の抵抗が高いため、通電時に損失が発生する。これらの損失によりスイッチ素子自体の発熱が大きく、大型のヒートシンクを必要とするため、負荷制御装置の大容量化や小型化の妨げとなっていた。一般的に、このような負荷制御装置は、壁面に設けられた金属製のボックスなどに収納されて使用されるが、従来の負荷制御装置では小型化には限界があるため、現在一般的に使用されているボックスの大きさでは、負荷制御装置と他のセンサやスイッチなどとの併用ができない。従って、一般的な大きさのボックスにおいて、負荷制御装置と他のセンサやスイッチなどの併設を可能にするために、負荷制御装置のさらなる小型化が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2006−92859号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、上記従来例の問題を解決するためになされたものであり、負荷への通電時における発熱量を少なくして、小型化及び大容量化を可能とし、さらに、蛍光灯や白熱灯など負荷の力率制限を必要としない負荷制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、トランジスタ構造のスイッチ素子を有し、負荷に対して電源の供給を制御する主開閉部と、サイリスタ構造のスイッチ素子を有し、前記主開閉部が非導通のときに、負荷に対して電源の供給を制御する補助開閉部と、前記主開閉部及び前記補助開閉部の開閉を制御する制御部と、前記主開閉部の両端から整流部を介して電力供給され、前記制御部に安定した電圧を供給する第1電源部と、前記主開閉部の両端から整流部を介して電力供給され、負荷への電力供給を停止しているときに、前記第1電源部への電源を供給する第2電源部と、前記主開閉部又は前記補助開閉部が閉状態で、負荷への電力供給を行っているときに、前記第1電源部への電源を供給する第3電源部を備えた負荷制御装置において、前記第3電源部に入力される電圧を検出する電圧検出部をさらに備え、前記制御部は、負荷へ電力を供給しているときに、前記電圧検出部が前記第3電源部に入力される電圧が所定の閾値に達したことを検出すると、前記主開閉部を第1所定時間導通させると共に、前記主開閉部が非導通のときに前記補助開閉部を第2所定時間導通させることを特徴とする。
【0015】
請求項2の発明は、請求項1に記載の負荷制御装置において、前記補助開閉部に流れる電流を検出する電流検出部をさらに備え、前記制御部は、所定の閾値以上の電流が前記補助開閉部に流れると、第3所定時間だけ前記主開閉部を導通状態とし、その後、前記主開閉部が非導通となる際に、前記補助開閉部を導通させることを特徴とする。
【0016】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の負荷制御装置において、負荷への電力供給停止時に電源の周波数を検出する周波数検出回路をさらに備え、周波数認識後、前記周波数検出回路を負荷制御のための回路から切り離すと共に、負荷への電力供給時において、前記制御部は、認識した電源の周波数に応じて前記主開閉部を導通させる時間を変化させることを特徴とする。
【0017】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の負荷制御装置において、前記主開閉部のスイッチ素子は、双方向制御可能な横型トランジスタ素子で構成され、前記横型トランジスタ素子は、電源及び負荷にそれぞれ接続される2つの電極と、前記2つの電極の中間電位部に配置された制御電極を有することを特徴とする。
【0018】
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の負荷制御装置において、前記主開閉部のスイッチ素子は、交流電源及び負荷に対してそれぞれ直列に接続され、基板表面上に形成された第1電極及び第2電極と、少なくともその一部分が前記基板表面上に形成され、前記第1電極の電位及び前記第2電極の電位に対して中間電位となる中間電位部と、少なくともその一部分が前記中間電位部上に接続され、前記中間電位部に対して制御を行うための制御電極を備えた横型のトランジスタ構造を有し、前記中間電位部及び前記制御電極が、前記第1電極及び前記第2電極に対して所定の耐電圧を維持しうる位置に配置されていることを特徴とする。
【0019】
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の複数個の負荷制御装置と、各負荷制御装置に対して、該各負荷制御装置に付与されているアドレス信号を添付した制御信号を送信する親制御部を備えたことを特徴とする負荷制御システムである。
【発明の効果】
【0020】
請求項1の発明によれば、電圧検出部が第3電源部に入力される電圧が所定の閾値に達したことを検出すると、制御部は、主開閉部を第1所定時間導通させ、第1所定時間経過後、主開閉部が非導通(開状態)になるとき、補助開閉部を第2所定時間だけ導通させる(閉状態にさせる)ので、商用電源の半周期のうち、ほとんどの時間を主開閉部から負荷に電力を供給した後、通電電流が少なくなってから、補助開閉部から負荷に電力を供給することになる。これらの動作は負荷電流に対して行われるため、主開閉部がトランジスタ構造を有するスイッチ素子で構成されていても、負荷は力率1のものに限定されず、蛍光灯及び白熱灯のいずれにも適した2線式の負荷制御装置を実現することができる。又、負荷制御装置の動作時に発生するノイズのレベルが低く抑えられるため、小型で、且つ適合負荷範囲の広い負荷制御装置を実現することができる。
【0021】
請求項2の発明によれば、電流検出部が、補助開閉部に許容値を超える電流が流れたことを検出すると、再び短時間だけ主開閉部を導通させ(閉状態にさせ)るので、補助開閉部のスイッチ素子の破損を防止すると共に、小型のスイッチ素子で補助開閉部を構成することができ、負荷制御装置の小型化が可能であり、商用電源の種類に対する対応性や過負荷に対する対応性が向上する。
【0022】
請求項3の発明によれば、周波数判別回路により、電源投入開始前や停電後の復電時における一時的な期間など、負荷への電力供給停止時に電源(商用電源)の周波数を判別し、負荷に対して電力供給を行う際、商用電源の周波数(50Hz又は60Hz)に応じて、最も通電容量のある主開閉部で負荷への通電を担うことができ、主開閉部以外での容量損失を増加させることがなく、負荷制御装置1Cの小型化を実現することが可能となる。また、周波数認識後、周波数検出回路を負荷制御のための回路から切り離すので、周波数判別回路による負荷制御装置の消費電流の増加を防止することができる。また、商用電源の周波数(50Hz又は60Hz)に応じて主開閉部の導通時間を最適にすることができるので、商用電源の周波数(50Hz又は60Hz)に対して、負荷制御装置に共通化を図ることができる。
【0023】
請求項4の発明によれば、主開閉部が非導通(開状態)のとき、スイッチ素子の制御電極には、制御部からLowレベルの信号が印加されるが、主開閉部の最低電位よりは整流部のダイオード1個分だけ高い電位となる。主開閉部の導通(閉状態)/非導通(開状態)を切り換える閾値が、上記ダイオード1個分の電位よりも十分に高ければ、確実に非導通(開状態)を維持することができる。そのため、数Vの制御信号で駆動される制御部によって、高電圧の商用電源を直接制御することができ、2線式負荷制御装置の小型高容量化を実現することができる。
【0024】
請求項5の発明によれば、双方向スイッチ素子の第1電極及び第2電極に対して所定の耐電圧を維持しうる位置に中間電位部を形成することにより、制御電極に印加する信号の閾値電圧を必要最低限のレベルまで低下させても、双方向スイッチ素子を確実にオン/オフさせることができ、低オン抵抗を実現することができる。そのため、制御信号に基準(GND)を中間電位部と同電位とすることで、数Vの制御信号で駆動される制御部によって、高電圧の商用電源を直接制御することができる。また、整流部のダイオードによる電圧降下の影響を受けないので、主開閉部の導通(閉状態)/非導通(開状態)を切り換える閾値電圧を低くしても、確実に非導通(開状態)を維持することができる。さらに、チャネル層としてヘテロ界面に生じる2次元電子ガス層を利用している横型のトランジスタ素子においては、素子を非導通にさせる閾値電圧の高電位化と導通時のオン抵抗は相反関係にあるため、閾値電圧を低くすることにより、オン抵抗を低く維持することができ、負荷制御装置の小型高容量化を実現することができる。
【0025】
請求項6の発明によれば、親制御部から各負荷制御装置に対して、該各負荷制御装置に付与されているアドレス信号を添付した制御信号を送信することにより、各負荷制御装置に接続されている負荷を個別に制御できる。特に、業務用の負荷制御システムにおいて、電子制御式の各負荷制御装置を用いつつ、複数系列の負荷を個別にかつ統合的に制御可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の第1実施形態に係る負荷制御装置の構成を示す回路図。
【図2】第1実施形態に係る負荷制御装置の各部における信号波形を示すタイムチャート。
【図3】第1実施形態に係る負荷制御装置の動作時の波形を示す図であり、(a)は力率が1の場合の波形、(b)は力率が1でない場合の波形を示す。
【図4】本発明の第2実施形態に係る負荷制御装置の構成を示す回路図。
【図5】第2実施形態に係る負荷制御装置の動作時の波形を示す図。
【図6】本発明の第3実施形態に係る負荷制御装置の構成を示す回路図。
【図7】本発明の第4実施形態に係る負荷制御装置の構成を示す回路図。
【図8】第4実施形態に係る負荷制御装置の主開閉部で用いられるスイッチ素子の概略構成を示す断面図。
【図9】本発明の第5実施形態に係る負荷制御装置の構成を示す回路図。
【図10】第5実施形態に係る負荷制御装置の主開閉部で用いられるスイッチ素子の構成を示す平面図。
【図11】図10のA−A断面図。
【図12】本発明の第6実施形態に係る負荷制御システムの構成を示す回路図。
【図13】第1従来例に係る負荷制御装置の構成を示す回路図。
【図14】第2従来例に係る負荷制御装置の構成を示す回路図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る負荷制御装置について説明する。図1は、第1実施形態に係る負荷制御装置1の構成を示す回路図であり、図2は負荷制御装置1Aの各部における信号波形を示すタイムチャートである。
【0028】
図1に示す第1実施形態の負荷制御装置1Aは、交流電源2と負荷3との間に直列に接続され、負荷3に対して電源の供給を制御する主開閉部11と、整流部12と、負荷制御装置1A全体を制御する制御部13と、制御部13に安定した電源を供給するための第1電源部14と、負荷3への電力停止状態のときに第1電源部14へ電力を供給する第2電源部15と、負荷3への電力供給が行われているときに第1電源部14へ電力を供給する第3電源部16と、負荷電流のうち微小電流の通電を行う補助開閉部17などで構成されている。また、第3電源部16には、第3電源部に入力される電圧を検出する電圧検出部18がさらに設けられている。主開閉部11は、トランジスタ構造のスイッチ素子11aを有し、補助開閉部17は、サイリスタ構造のスイッチ素子17aを有している。
【0029】
負荷3への電力供給が行われていない負荷制御装置1Aのオフ状態においても、電源2から整流部12を介して第2電源部15に電流が流れるため、負荷3にも微小電流が流れているが、その電流は負荷3を誤動作させない程度に低く抑えられており、第2電源部15のインピーダンスが高い値に維持されている。
【0030】
負荷3へ電力供給が行われているとき、第3電源部16のインピーダンスを低くし、負荷制御装置1Aの内部の回路側に電流を流し、第1電源部14のバッファコンデンサ29を充電する。上記のように、第3電源部16には、電圧検出部(充電監視部)18が設けられており、第3電源部16に入力される電圧を検出する。電圧検出部18が第3電源部16に入力される電圧が所定の閾値に達したことを検出すると、電圧検出部18は所定の検出信号を出力する。制御部13は、電圧検出部18からの検出信号を受信すると、主開閉部11を第1所定時間導通させる(閉状態にさせる)。図1では、電圧検出部18からの検出信号に応じて、直接的に第1パルス信号を出力するように、専用のICなどを用いてハードウエア的に構成された第1パルス出力部19を制御部13の一部として設けた構成例を示している。あるいは、図示した構成に限定されず、電圧検出部18からの出力を、CPUなどで構成された主制御部20に入力し、ソフトウエア的に第1パルス信号を出力するように構成してもよい。主開閉部11を導通させる第1所定時間としては、商用周波数電源の半周期よりも少し短い時間にする設定することが好ましい。
【0031】
次に、上記第1所定時間経過後、主開閉部11が非導通(開状態)になる動作を開始する際、制御部13は、補助開閉部17を第2所定時間(例えば、数百μ秒)だけ導通させる(閉状態にさせる)。この動作は、補助開閉部17が主開閉部11よりも少し遅れて非導通(開状態)になればよく、図1では、主開閉部11が非導通(開状態)になったことを検出してから、第2所定時間だけ補助開閉部17を導通させるように、所定時間の第2パルス信号を出力する第2パルス出力部21を制御部13の一部として設けた例を示す。または、上記主制御部20から、主開閉部11に対して出力する第1パルス信号よりも第2所定時間分だけ長いパルス信号を補助開閉部17に対して出力するようにしてもよい。あるいは、ダイオードやコンデンサを用いて遅延回路を構成してもよい。
【0032】
図2を参照すると、これらの動作により、バッファコンデンサ29の充電完了後、商用電源の半周期のうち、ほとんどの時間を主開閉部11から負荷3に電力を供給した後、通電電流が少なくなってから、補助開閉部17から負荷3に電力を供給することになる。なお、補助開閉部17は、サイリスタ構造のスイッチ素子17aを有しているので、電流値が零となる時点(ゼロクロス点)で非導通(開状態)となる。補助開閉部17が非導通(開状態)になると、再び第3電源部16に電流が流れ込むため、上記の動作を商用電源の半周期ごとに繰り返す。これらの動作は負荷電流に対して行われるため、主開閉部11がトランジスタ構造を有するスイッチ素子11aで構成されていても、負荷3は力率1のものに限定されず、蛍光灯及び白熱灯のいずれにも適した2線式の負荷制御装置を実現することができる。なお、力率が1の場合の波形を図3(a)に、力率が1でない場合の波形を図3(b)に示す。
【0033】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る負荷制御装置について説明する。図4は、第2実施形態に係る負荷制御装置1Bの構成を示す回路図である。図1と図4を比較して、第2実施形態に係る負荷制御装置1Bは、補助開閉部17に流れる電流を検出するための電流検出部22をさらに備えている点で第1実施形態に係る負荷制御装置1Aと異なり、その他は同様である。
【0034】
図14に示す第2従来例で説明したように、補助開閉部は、本来電流のゼロクロス点を検出することを目的としており、通電を主目的とはしておらず、小型のスイッチ素子で構成されることが期待されている。しかしながら、商用電源において周波数がずれたり、あるいは負荷制御装置を50Hzと60Hzの共用で動作させようとしたりすると、主開閉部が非導通になってから電流のゼロクロス点までの時間が長くなり、負荷電流が十分に小さくなる前に補助開閉部に通電が開始されてしまう。また、負荷として過負荷接続された場合、補助開閉部での通電時間は同じであっても、通電損失が大きくなり、補助開閉部を構成するスイッチ素子が破損する可能性がある。そのため、第2実施形態では、電流検出部22により補助開閉部17に流れる電流値を検出し、補助開閉部17が許容できる電流値を超える電流が流れたときに、再び短時間だけ主開閉部11を導通させ(閉状態にさせ)、その後主開閉部11が非導通(開状態)になるときに、補助開閉部17を再び導通させる。このように主開閉部11と補助開閉部17を繰り返し切り換えることにより、補助開閉部17のスイッチ素子の破損を防止すると共に、商用電源の種類に対する対応性や過負荷に対する対応性が向上する。図5に、第2実施形態に係る負荷制御装置1Bの動作時の波形を示す。
【0035】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る負荷制御装置について説明する。図6は、第3実施形態に係る負荷制御装置1Cの構成を示す回路図である。図4と図6を比較して、第3実施形態に係る負荷制御装置1Cは、負荷3に電力供給を行っていない負荷制御装置1Cのオフ状態において、電源(商用電源)2の周波数を判別する周波数判別回路23をさらに備え、主制御部20は、周波数判別後に、この周波数判別回路23を切り離す点で第2実施形態に係る負荷制御装置1Bと異なり、その他は同様である。
【0036】
より具体的には、主制御部20は、周波数判別回路23により得られた周波数情報に基づいて、負荷3に対して電力供給を行う際、主開閉部11を導通させる時間(第1所定時間)を切り換える。それによって、商用電源の周波数(50Hz又は60Hz)に応じて主開閉部11の導通時間を最適にすることができ、最も通電容量のある主開閉部11で負荷3への通電を担うことができ、主開閉部11以外での容量損失を増加させることがなく、負荷制御装置1Cの小型化を実現することが可能となる。特に、商用電源の周波数(50Hz又は60Hz)に対して、負荷制御装置に共通化を図ることができる。
【0037】
周波数判別回路23及び主制御部20による周波数判別は、電源投入開始前や停電後の復電時における一時的な期間に行い、その後、周波数判別回路23を切り離すことで、負荷制御装置1Cによる消費電流の増加を防止している。このことは、特に低消費電流が要求される2線式の負荷制御装置においては重要である。例えばLED表示など、他の機能による消費電流が発生するタイミングと時間差を設けることにより、2線式負荷制御装置の消費電流によって負荷が誤動作する事態を回避することができる。
【0038】
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る負荷制御装置について説明する。図7は、第4実施形態に係る負荷制御装置1Dの構成を示す回路図である。第4実施形態に係る負荷制御装置1Dは、基本的に上記第1乃至3実施形態に係る負荷制御装置1A〜1Cと同様であるが、主開閉部11を構成するスイッチ素子11bが、双方向制御可能な横型トランジスタ素子で構成されている点が異なる。なお、図7は図6に示す第3実施形態に係る負荷制御装置1Cの構成に準じているが、これに限定されるものではなく、図1に示す第1実施形態に係る負荷制御装置1A又は図4に示す第2実施形態に係る負荷制御装置1Bと同様に構成されていてもよい。
【0039】
図8は、双方向制御可能な横型トランジスタ素子の概略構成を示す。このような横型トランジスタ素子はHEMT(High Electron Mobility Transistor)と称され、チャネル層としてAlGaN/GaNヘテロ界面に生じる2次元電子ガス層を利用し、基板の表面には、電源2及び負荷3に対してそれぞれ直列に接続された電極D1及び電極D2と、電極D1及び電極D2に対して、通電オフ時に高耐電圧が維持できるように制御電極(ゲート)Gが形成されている。制御電極Gとして、例えばショットキ電極を用いる。
【0040】
主開閉部11が非導通(開状態)のとき、制御電極Gには、制御部13からLowレベルの信号が印加されるが、主開閉部11の最低電位よりは整流部12のダイオード1個分だけ高い電位となる。ここで、主開閉部11の導通(閉状態)/非導通(開状態)を切り換える閾値が、上記ダイオード1個分の電位よりも十分に高ければ、確実に非導通(開状態)を維持することができる。一方、主開閉部11の導通状態(閉状態)の場合は、上記第1乃至3実施形態の場合と同様の動作を行う。そのため、数Vの制御信号で駆動される制御部13によって、高電圧の商用電源を直接制御することができる。また、このように、電子移動度の高いHEMTを用いることにより、2線式負荷制御装置1Dの小型高容量化を実現することができる。
【0041】
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係る負荷制御装置について説明する。図9は、第5実施形態に係る負荷制御装置1Eの構成を示す回路図である。第5実施形態に係る負荷制御装置1Eは、基本的に上記第1乃至4実施形態に係る負荷制御装置1A〜1Dと同様であるが、主開閉部11を構成するスイッチ素子11cが、双方向制御可能な新規な横型トランジスタ素子で構成されている点が異なる。なお、図9は図6に示す第3実施形態に係る負荷制御装置1Cの構成又は図7に示す第4実施形態に係る負荷制御装置1Dの構成に準じているが、これに限定されるものではなく、図1に示す第1実施形態に係る負荷制御装置1A又は図4に示す第2実施形態に係る負荷制御装置1Bと同様に構成されていてもよい。
【0042】
図10は、スイッチ素子11cの構成を示す平面図であり、図11はそのA−A断面図である。図11に示すように、スイッチ素子11cの基板120は、導体層120aと、導体層120aの上に積層されたGaN層120b及びAlGaN層120cで構成されている。このスイッチ素子11cでは、チャネル層としてAlGaN/GaNヘテロ界面に生じる2次元電子ガス層を利用している。図10に示すように、基板120の表面120dには、電源2及び負荷3に対してそれぞれ直列に接続された第1電極D1及び第2電極D2と、第1電極D1の電位及び第2電極D2の電位に対して中間電位となる中間電位部Sが形成されている。さらに、中間電位部Sの上には、制御電極(ゲート)Gが積層形成されている。制御電極Gとして、例えばショットキ電極を用いる。第1電極D1及び第2電極D2は、それぞれ互いに平行に配列された複数の電極部111,112,113・・・及び121,122,123・・・を有する櫛歯状であり、櫛歯状に配列された電極部同士が互いに対向するように配置されている。中間電位部S及び制御電極Gは、櫛歯状に配列された電極部111,112,113・・・及び121,122,123・・・の間にそれぞれ配置されており、電極部の間に形成される空間の平面形状に相似した形状(略魚背骨状)を有している。
【0043】
次に、スイッチ素子11cを構成する横型のトランジスタ構造について説明する。図10に示すように、第1電極D1の電極部111と第2電極D2の電極部112は、それらの幅方向における中心線が同一線上に位置するように配列され、中間電位部Sの対応部分及び制御電極Gの対応部分は、それぞれ第1電極D1の電極部111及び第2電極D2の電極部121の配列に対して平行に設けられている。上記幅方向における第1電極D1の電極部111と第2電極D2の電極部112と中間電位部Sの対応部分及び制御電極Gの対応部分の距離は、所定の耐電圧を維持しうる距離に設定されている。上記幅方向に直交する方向、すなわち第1電極D1の電極部111と第2電極D2の電極部112の長手方向においても同様である。また、これらの関係は、その他の電極部112及び122,113及び123・・・についても同様である。すなわち、中間電位部S及び制御電極Gは、第1電極D1及び第2電極D2に対して所定の耐電圧を維持しうる位置に配置されている。
【0044】
このように、第1電極D1の電位及び第2電極D2の電位に対して中間電位となる中間電位部S及びこの中間電位部Sに接続され、中間電位部Sに対して制御を行うための制御電極Gが、第1電極D1及び第2電極D2に対して所定の耐電圧を維持しうる位置に配置されているので、例えば第1電極D1が高電位側、第2電極D2が低電位側である場合に、双方向スイッチ素子11cがオフの時、すなわち制御電極Gに0Vの信号が印加されたときには、少なくとも第1電極D1と、制御電極G及び中間電位部Sの間で、電流は確実に遮断される(制御電極(ゲート)Gの直下で電流が阻止される)。一方、双方向スイッチ素子11cがオンの時、すなわち制御電極Gに所定の閾値以上の電圧の信号が印加されたときには、図2中矢印で示すように、第1電極D1(電極部111,112,113・・・)、中間電位部S、第2電極D2(電極部121,122,123・・・)の経路で電流が流れる。逆の場合も同様である。
【0045】
このように、第1電極D1及び第2電極D2に対して所定の耐電圧を維持しうる位置に中間電位部Sを形成することにより、制御電極Gに印加する信号の閾値電圧を必要最低限のレベルまで低下させても、スイッチ素子11cを確実にオン/オフさせることができ、低オン抵抗を実現することができる。そして、この新規なスイッチ素子11cを用いて主開閉部11を構成することにより、制御信号に基準(GND)を中間電位部Sと同電位とすることで、数Vの制御信号で駆動される制御部13によって、高電圧の商用電源を直接制御することができる。また、上記第4実施形態の場合と比較すると、整流部12のダイオードによる電圧降下の影響を受けないので、主開閉部11の導通(閉状態)/非導通(開状態)を切り換える閾値電圧を低くしても、確実に非導通(開状態)を維持することができる。さらに、チャネル層としてヘテロ界面に生じる2次元電子ガス層を利用している横型のトランジスタ素子においては、素子を非導通にさせる閾値電圧の高電位化と導通時のオン抵抗は相反関係にあるため、閾値電圧を低くすることができることは、オン抵抗を低く維持することができることにつながり、負荷制御装置1Eの小型高容量化を実現することができる。
【0046】
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態に係る負荷制御システムについて説明する。図12は、第2実施形態に係る負荷制御システムの構成を示すブロック図である。第6実施形態に係る負荷制御システム30は、複数の負荷制御装置1Aと、それらを遠隔制御する親制御部31等によって構成されている。親制御部31に接続される負荷制御装置1Aの数は、適宜設定することができる。各負荷制御装置1Aと親制御部31とは、有線によって接続されているが、無線によって接続されていてもよい。各負荷制御装置1Aは、親制御部31から送信された制御信号を受信して、その信号に応じて、それぞれに接続されている負荷3を制御する。親制御部31は、各負荷制御装置1Aの主制御部20に対して制御信号を送信する。親制御部31から送信される制御信号には、いずれかの負荷制御装置1Aに対応するアドレス信号が添付されている。各負荷制御装置1Aは、自己に付与されたアドレス信号が添付されて送信された制御信号を受信すると、その制御信号に応じて動作して負荷3を制御する。図12においては、親制御部31に接続される負荷制御装置の一例として第1実施形態に係る負荷制御装置1Aを示しているが、これに限られることなく第2実施形態に係る負荷制御装置1B乃至第5実施形態に係る負荷制御装置1Eであってもよい。また、これらの負荷制御装置が適宜組み合わせて親制御部31に接続される構成であってもよい。
【0047】
このように、親制御部31から各負荷制御装置1A等に対して、該各負荷制御装置1A等に付与されているアドレス信号を添付した制御信号を送信することにより、各負荷制御装置1A等に接続されている負荷を個別に制御できる。特に、業務用の負荷制御システムにおいて、電子制御式の各負荷制御装置1A等を用いつつ、複数系列の負荷3を個別にかつ統合的に制御可能となる。
【符号の説明】
【0048】
1A、1B、1C、1D、1E 負荷制御装置
2 電源
3 負荷
11 主開閉部
11a、11b、11c スイッチ素子
12 整流部
13 制御部
14 第1電源部
15 第2電源部
16 第3電源部
17 補助開閉部
17a スイッチ素子
18 電圧検出部
19 第1パルス出力部
20 主制御部
21 第2パルス出力部
22 電流検出部
23 周波数判別回路
30 負荷制御システム
31 親制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トランジスタ構造のスイッチ素子を有し、負荷に対して電源の供給を制御する主開閉部と、
サイリスタ構造のスイッチ素子を有し、前記主開閉部が非導通のときに、負荷に対して電源の供給を制御する補助開閉部と、
前記主開閉部及び前記補助開閉部の開閉を制御する制御部と、
前記主開閉部の両端から整流部を介して電力供給され、前記制御部に安定した電圧を供給する第1電源部と、
前記主開閉部の両端から整流部を介して電力供給され、負荷への電力供給を停止しているときに、前記第1電源部への電源を供給する第2電源部と、
前記主開閉部又は前記補助開閉部が閉状態で、負荷への電力供給を行っているときに、前記第1電源部への電源を供給する第3電源部を備えた負荷制御装置において、
前記第3電源部に入力される電圧を検出する電圧検出部をさらに備え、
前記制御部は、負荷へ電力を供給しているときに、前記電圧検出部が前記第3電源部に入力される電圧が所定の閾値に達したことを検出すると、前記主開閉部を第1所定時間導通させると共に、前記主開閉部が非導通のときに前記補助開閉部を第2所定時間導通させることを特徴とする負荷制御装置。
【請求項2】
前記補助開閉部に流れる電流を検出する電流検出部をさらに備え、
前記制御部は、所定の閾値以上の電流が前記補助開閉部に流れると、第3所定時間だけ前記主開閉部を導通状態とし、その後、前記主開閉部が非導通となる際に、前記補助開閉部を導通させることを特徴とする請求項1に記載の負荷制御装置。
【請求項3】
負荷への電力供給停止時に電源の周波数を検出する周波数検出回路をさらに備え、周波数認識後、前記周波数検出回路を負荷制御のための回路から切り離すと共に、負荷への電力供給時において、前記制御部は、認識した電源の周波数に応じて前記主開閉部を導通させる時間を変化させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の負荷制御装置。
【請求項4】
前記主開閉部のスイッチ素子は、双方向制御可能な横型トランジスタ素子で構成され、前記横型トランジスタ素子は、電源及び負荷にそれぞれ接続される2つの電極と、前記2つの電極の中間電位部に配置された制御電極を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の負荷制御装置。
【請求項5】
前記主開閉部のスイッチ素子は、交流電源及び負荷に対してそれぞれ直列に接続され、基板表面上に形成された第1電極及び第2電極と、少なくともその一部分が前記基板表面上に形成され、前記第1電極の電位及び前記第2電極の電位に対して中間電位となる中間電位部と、少なくともその一部分が前記中間電位部上に接続され、前記中間電位部に対して制御を行うための制御電極を備えた横型のトランジスタ構造を有し、前記中間電位部及び前記制御電極が、前記第1電極及び前記第2電極に対して所定の耐電圧を維持しうる位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の負荷制御装置。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の複数個の負荷制御装置と、各負荷制御装置に対して、該各負荷制御装置に付与されているアドレス信号を添付した制御信号を送信する親制御部を備えたことを特徴とする負荷制御システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2010−75034(P2010−75034A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−15476(P2009−15476)
【出願日】平成21年1月27日(2009.1.27)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】