説明

貫入試験装置

【課題】遠心場においても標準貫入試験に対応した貫入抵抗を求めることができる貫入試験装置を提供すること。
【解決手段】試験容器21に収容された地盤材23の貫入抵抗を求めるための貫入試験装置において、地盤材23に遠心荷重を付与する遠心ユニット10と、遠心ユニット10により遠心荷重が付与されている地盤材23に対して、標準貫入試験での打撃力に関連付けられた打撃力で先端コーン35及び中空ロッド32を貫入させる貫入動作部30及び貫入駆動部40と、先端コーン35及び中空ロッド32の貫入量が予め決められた大きさに達するのに要する打撃回数を測定する測定部とを備えたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貫入試験装置に関し、より詳細には、試験容器に収容された地盤材の貫入抵抗を求めるための貫入試験装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ビルや高速道路等の建設を行う場合には地盤の調査が行われる。かかる調査では、「標準貫入試験」が最も普及した地盤調査方法として利用されている。
【0003】
標準貫入試験は、質量63.5kgのハンマーを75cmの一定高さで自由落下させることにより、標準貫入試験用のサンプラーを打撃により地盤中に貫入させ、該サンプラーが地盤中に30cm貫入するまでに要する打撃回数をN値として、該地盤の強度を求めるものである。このような試験を各調査地点において地盤中1mごとに行う。
【0004】
そのような標準貫入試験を全自動で行う貫入試験装置、あるいは打撃力を変化させることができる貫入試験装置が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2000−110154号公報
【特許文献2】特開平10−331142号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、近年、地盤を含む構造物の力学特性を評価するために、模型実験が利用されている。しかしながら、地盤の変形特性は自重応力に強く依存しているため、通常の重力場での模型実験では応力場の相似則を満足できず、実際の地盤の現象を定性的に表現できないという問題があった。
【0007】
一方、遠心模型実験装置は、原位置の地盤の応力状態を再現することができるという特質を有しているため、実際の地下構造物や土構造物の変形や破壊という力学的な検証実験として有益であることが知られている。
【0008】
また、上述したように、基礎及び土構造物の設計業務では、標準貫入試験から得られるN値を用いて原位置の土の強度、変形特性を評価することが一般的である。そのため、遠心模型実験装置を用いて行った実験結果を現実の事象に反映するには模型地盤と原地盤との関係を評価する必要があり、標準貫入試験に対応した遠心場での試験方法の確立が重要である。
【0009】
本発明は、上記実情に鑑みて、遠心場においても標準貫入試験に対応した貫入抵抗を求めることができる貫入試験装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る貫入試験装置は、試験容器に収容された地盤材の貫入抵抗を求めるための貫入試験装置において、前記地盤材に遠心荷重を付与する遠心荷重付与手段と、前記遠心荷重付与手段により遠心荷重が付与されている地盤材に対して、標準貫入試験での打撃力に関連付けられた打撃力で抵抗体を貫入させる貫入手段と、前記抵抗体の貫入量が予め決められた大きさに達するのに要する打撃回数を測定する測定手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項2に係る貫入試験装置は、上記請求項1において、前記貫入手段は、進退変位可能に設けられ、進出変位した場合に前記抵抗体を打撃により貫入させる打撃部と、前記打撃部と係合状態にある場合には該打撃部を退避変位させる一方、前記係合状態が解除された場合には前記打撃部の進出変位を許容する駆動部と、前記打撃部の退避変位距離を一定の大きさに規制する規制部とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の貫入試験装置によれば、遠心荷重付与手段が地盤材に遠心荷重を付与し、貫入手段が遠心荷重が付与されている地盤材に対して標準貫入試験での打撃力に関連付けられた打撃力で抵抗体を貫入させ、測定手段が抵抗体の貫入量が予め決められた大きさに達するのに要する打撃回数を測定するので、遠心場においても標準貫入試験に対応した貫入抵抗を求めることができるという効果を奏する。従って、かかる貫入抵抗を利用して、実際の地下構造物や土構造物の変形や破壊という力学的な検証が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる貫入試験装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施の形態における貫入試験装置の構成を簡略的に示したものである。この図1において、貫入試験装置は、遠心ユニット(遠心荷重付与手段)10と、貫入試験ユニット20とを備えて構成してある。
【0015】
遠心ユニット10は、アーム部11を備えている。アーム部11は、基端部分が回転軸12に接続してある一方、先端部分にユニット保持部13が設けてある。ユニット保持部13は、貫入試験ユニット20を保持するものである。
【0016】
そのような遠心ユニット10では、駆動すると、アーム部11が回転軸12を中心として図1中において例えば時計回りの方向に沿って回転し、これにより、アーム部11のユニット保持部13に保持された貫入試験ユニット20も同様に時計回りの方向に沿って回転することになる。アーム部11のユニット保持部13は、通常時には、載置台14に貫入試験ユニット20を載置し、該貫入試験ユニット20の上下方向が鉛直方向となる態様で保持するものであるが、アーム部11が回転軸12を中心として回転する場合には、貫入試験ユニット20の上下方向に沿って遠心力が作用する態様で保持するものである。
【0017】
したがって、遠心ユニット10は、貫入試験ユニット20の上下方向に沿って遠心力、すなわち遠心荷重を付与するものである。ここで、遠心ユニット10の回転速度は、予め設定されたものから適宜選択可能となっている。本実施の形態では、例えば1分間に90回転程度行う回転速度に設定されているものとする。
【0018】
図2及び図3は、それぞれ図1に示した貫入試験装置を構成する貫入試験ユニットを示したものである。これら図2及び図3において、貫入試験ユニット20は、試験容器21と、貫入手段を構成する貫入動作部30及び貫入駆動部(駆動部)40と、測定部(図示せず、測定手段)とを備えて構成してある。
【0019】
試験容器21は、上面が開口した直方状の形態を成し、所定のベース22に載置してある。この試験容器21には、試験対象となる地盤を構成する地盤材23が必要量収容されている。
【0020】
貫入動作部30は、シャフト31と、中空ロッド32と、ストッパー機構部(規制部)33と、ランマー(打撃部)34とを備えて構成してある。シャフト31は、剛性の高い金属材料からなる長尺棒状体であり、図中において上下方向に沿って延在する態様で配設してある。より詳細に説明すると、シャフト31の基端部分(図中の上端部分)が貫入試験ユニット20を構成するフレーム24に支持され、先端部分(図中の下端部分)が試験容器21の上方に位置している。
【0021】
中空ロッド32は、シャフト31同様、剛性の高い金属材料からなる長尺円筒状のものである。この中空ロッド32の内径は、シャフト31の外径よりも僅かに大きい。また、中空ロッド32の先端部分(図中の下端部分)には、先端コーン35が設けてある一方、基端部分(図中の上端部分)には、ノッキングヘッド36が設けてある。先端コーン35は、シャフト31や中空ロッド32同様、剛性の高い金属材料からなる円錐状のものである。この先端コーン35の頂部35a、すなわち先端部分の角度は例えば60°である。ノッキングヘッド36は、シャフト31や中空ロッド32同様、剛性の高い金属材料からなる円筒状のものである。ノッキングヘッド36の外径は、中空ロッド32の外径よりも大きく、内径は、シャフト31の外径よりも僅かに大きい。
【0022】
そして、中空ロッド32及びノッキングヘッド36は、内部をシャフト31に貫通された態様で、該シャフト31の延在方向(図中においては上下方向)に沿って変位可能に配設してある。このとき、先端コーン35の頂部35aは、試験容器21に収容された地盤材中に僅かに進入した位置にある。ここに、図2及び図3中の符号26は、貫入駆動部40を保持するための一対の保持板25に設けられたガイドである。ガイド26は、中空ロッド32の外径よりも僅かに大きい内径を有する通過孔26aを有している。通過孔26aの内面には、図示しないベアリングが設けてある。ガイド26は、中空ロッド32をシャフト31の延在方向に沿って変位させるためのもので、つまり、シャフト31の変位方向を規制するものである。
【0023】
ストッパー機構部33は、詳細は後述するが、ランマー34の変位を規制するものである。このストッパー機構部33は、シャフト31や中空ロッド32同様、剛性の高い金属材料からなり、円筒状延在部33aと、ストッパー部33bとを有している。円筒状延在部33aは、シャフト31の外径よりも僅かに大きい内径を有し、該シャフト31に貫通された態様で配設してある。この円筒状延在部33aの先端部分(図中においては下端部分)は、図4にも示すように、ノッキングヘッド36の当接面(図中においては上面)36aに接している。また、円筒状延在部33aの基端部分には、シャフト31に貫通された係合規制部33cが設けてある。係合規制部33cは、円筒状延在部33a(ストッパー機構部33)が該シャフト31の基端側(図中においては上端側)に変位することを規制する一方、該シャフト31の先端側(図中においては下端側)に変位することを許容する態様で係合するものである。
【0024】
ストッパー部33bは、円筒状延在部33aの先端部分から基端側に所定の距離だけ離隔した位置に該円筒状延在部33aの外周面を覆う態様で固定配置してある。このストッパー部33bは、規制爪33dを有している。
【0025】
ランマー34は、シャフト31や中空ロッド32同様、剛性の高い金属材料からなるものであり、内部に貫通孔341が形成してある。貫通孔341は、ストッパー機構部33の円筒状延在部33aの外径よりも僅かに大きいものであり、その内面にはベアリング342が設けてある。したがって、ランマー34は、貫通孔341を円筒状延在部33aに貫通された態様で該円筒状延在部33aの延在方向(図中では上下方向)に沿って変位可能、すなわち進退変位可能に配設されている。
【0026】
このランマー34の先端部(図中においては下端部)は、ノッキングヘッド36の外径と略等しい外径を有しており、ノッキングヘッド36の当接面36aを打撃するための打撃面34aが形成してある。その一方、ランマー34の基端部(図中においては上端部)には、係合機構部34bが設けてある。係合機構部34bは、図5に示すように、常態においては、係合片34cを側方に突出させた状態に保持する一方、図6に示すように、ストッパー機構部33の規制爪33dが内部に相対的に進入した場合には、スプリング34dの付勢力が作用して係合片34cを基端側(図中においては上方側)に揺動させる構造を有するものである。
【0027】
貫入駆動部40は、図2及び図3に示すように、一対の保持板25間に設けてあり、チェーン41と、モータ42とを備えて構成してある。ここに、一対の保持板25は、貫入動作部30の側方において、フレーム24からシャフト31の延在方向に沿って延びる態様で設けた板状体である。この一対の保持板25の先端部分には、貫入動作部30に向けて突出する既述のガイド26が設けてある。チェーン41は、無端状を成し、貫入動作部30側の直線状に延在する部分が露出する態様で、一対の保持板25間に配設された複数(本実施の形態では2つ)のプーリ43a,43b間に張設してある。このチェーン41には、所定の間隔ごとに金属プレート44が設けてある。金属プレート44は、ランマー34を構成する係合片34cと係合するためのものである。モータ42は、一方のプーリ(図示の例ではフレーム24側のプーリ)43aを回転させるための駆動源である。このモータ42は、駆動指令が発せられたときに駆動するものである。
【0028】
したがって、貫入駆動部40では、モータ42がプーリ43aを回転させることにより、無端状に張設されたチェーン41が図3中の矢印方向の方向に変位することになり、これによりチェーン41に設けられた金属プレート44もチェーン41と同様に矢印方向に変位することになる。
【0029】
測定部は、例えばレーザー変位計のように、レーザーを用いて先端コーン35及び中空ロッド32の貫入量(以下、単に貫入量とも称する)と、該貫入量が予め決められた大きさに達するのに要する打撃回数であるNd値とを測定するものである。具体的には、測定部は、ノッキングヘッド36の変位量を計測することにより貫入量を測定し、ランマー34によるノッキングヘッド36の打撃回数を計測することによりNd値を測定する。かかる測定部の配設個所は、貫入量及びNd値を測定できる個所であれば特に制限されるものではない。
【0030】
以上のような構成を有する貫入試験装置は、つぎのようにして地盤材23の強度を求めることができる。以下においては、貫入試験ユニット20は、遠心ユニット10のユニット保持部13に保持されており、また、所定の初期位置にあるものとして説明する。ここに、所定の初期位置とは、ストッパー機構部33の円筒状延在部33aの先端部分及びランマー34の打撃面34aが、それぞれノッキングヘッド36の当接面36aに接した位置にある状態のことをいう(図3及び図4に示した状態)。
【0031】
遠心ユニット10を駆動させることにより、アーム部11が回転軸12を中心として例えば時計回りの方向に沿って回転する。ここに、アーム部11の回転速度は、予め設定されており、例えば1分間に90回転する速度に設定されているものとする。これにより、アーム部11のユニット保持部13に保持された貫入試験ユニット20には、例えば30Gの大きさの遠心荷重が付与される。より詳細に説明すると、試験容器21の地盤材23には、地盤材中に例えば30Gの大きさの遠心荷重が付与される。その結果、試験容器21の地盤材23は、例えば地盤表面から10m以上深い位置に近い状態になる。
【0032】
遠心ユニット10により遠心荷重が付与された貫入試験ユニット20では、貫入駆動部40を構成するモータ42が駆動指令に基づいて駆動することにより、同じく貫入駆動部40を構成するチェーン41が図3中の矢印方向に沿って変位する。チェーン41が変位することにより、該チェーン41に設けられた金属プレート44も同様に変位する。
【0033】
変位する金属プレート44が、図7に示すように、突出状態にある係合片34cと係合する。これにより、ランマー34は、金属プレート44の変位とともにストッパー機構部33を構成する円筒状延在部33aの延在方向に沿って基端側に向けて変位、すなわち退避変位する。
【0034】
退避変位するランマー34がストッパー機構部33を構成するストッパー部33bに近接すると、図8に示すように、該ストッパー部33bの規制爪33dが相対的に係合機構部34bの内部に進入する。このとき、ストッパー機構部33は、係合規制部33cにより基端側への変位を規制されているので、ストッパー部33bは基端側に変位することはない。規制爪33dが相対的に係合機構部34bの内部に進入することにより、係合機構部34bではスプリング34dの付勢力が作用して係合片34cを基端側に揺動させる。その結果、金属プレート44と係合片34cとの係合状態は解除され、ランマー34はフリーな状態になる。このように、ランマー34は、円筒状延在部33aの先端部分と、ストッパー部33bの配置個所との間を変位することになり、ストッパー部33bの配置個所によりランマー34の変位可能距離が決められている。
【0035】
フリーな状態となったランマー34は、遠心荷重の作用を受けることにより、先端側に向けて変位、すなわち進出変位する。このとき、係合片34cは再び先端側に揺動し元の突出状態になる。その後、変位するランマー34の打撃面34aが、図9に示すように、ノッキングヘッド36の当接面36aを打撃、すなわちランマー34がノッキングヘッド36を打撃する。これにより、ランマー34の打撃力がノッキングヘッド36を通じて中空ロッド32及び先端コーン35に伝達し、該先端コーン35及び中空ロッド32が地盤材中に所定量だけ貫入する。ここに、ランマー34によるノッキングヘッド36の打撃力は、遠心荷重の大きさを考慮して予め大きさが調整してある。具体的には、通常の重力場(1G)において先端コーン35及び中空ロッド32を例えば20cm貫入させるのに要する打撃回数が、上述の標準貫入試験でのN値(サンプラーを地盤中に30cm貫入させるのに要する打撃回数)と等価となるように打撃力の大きさが調整してある。
【0036】
ランマー34がノッキングヘッド36を打撃して先端コーン35及び中空ロッド32が地盤材中に所定量だけ貫入すると、ノッキングヘッド36も同じ量だけ変位する結果、ノッキングヘッド36の当接面36aと、ストッパー機構部33の円筒状延在部33aの先端部分との間に間隙が生ずることになる。ストッパー機構部33にも遠心ユニット10による遠心荷重が付与されているので、ストッパー機構部33(円筒状延在部33a)は、図10に示すように、円筒状延在部33aの先端部分がノッキングヘッド36の当接面36aに接するまで先端側に変位し、ランマー34とともに初期位置となる。ストッパー機構部33を構成する係合規制部33cは、円筒状延在部33aが基端側に変位することを規制するので、該ストッパー機構部33が基端側に変位する虞れはない。このように、ストッパー機構部33がランマー34に追随して変位し、円筒状延在部33aの先端部分とストッパー部33bの配置個所との距離を一定にするので、ランマー34が再び金属プレート44の変位とともに基端側に変位してもその変位可能距離は常に等しいものになる。そして、貫入動作部30では、初期位置にあるランマー34が係合片34cを通じて金属プレート44と係合して基端側に変位し、上記動作を繰り返す。
【0037】
測定部は、レーザーを用いて先端コーン35及び中空ロッド32の貫入量を計測し、かかる貫入量が予め決められた大きさ(例えば20cm)に達したときに、かかる大きさに達するのに要する打撃回数(Nd値)を測定する。これにより、地盤の貫入抵抗を求めることができる。
【0038】
以上説明したように、本発明の実施の形態における貫入試験装置によれば、遠心ユニット10が試験容器21に収容された地盤材23に遠心荷重を付与し、貫入動作部30が遠心荷重が付与されている地盤材23に対して、先端コーン35及び中空ロッド32を標準貫入試験の打撃力に関連付けられた打撃力により貫入させ、測定部が先端コーン35及び中空ロッド32の貫入量が予め決められた大きさに達するのに要する打撃回数を測定するので、遠心場においても標準貫入試験に対応した貫入抵抗を求めることができる。従って、かかる貫入抵抗を利用して、実際の地下構造物や土構造物の変形や破壊という力学的な検証が可能になる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
以上のように、本発明にかかる貫入試験装置は、試験容器に収容された地盤材を用いて、遠心場の模型地盤の貫入抵抗を求めるのに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施の形態における貫入試験装置の構成を簡略的に示した説明図である。
【図2】貫入試験装置を構成する貫入試験ユニットを示した説明図である。
【図3】貫入試験装置を構成する貫入試験ユニットの要部を拡大して示した説明用断面図である。
【図4】貫入試験ユニットを構成するランマーを拡大して示した説明用断面図である。
【図5】貫入試験ユニットを構成するストッパー機構部を示した説明図である。
【図6】貫入試験ユニットを構成するストッパー機構部を示した説明図である。
【図7】貫入試験ユニットを構成する貫入動作部の動作を模式的示した説明図である。
【図8】貫入試験ユニットを構成する貫入動作部の動作を模式的示した説明図である。
【図9】貫入試験ユニットを構成する貫入動作部の動作を模式的示した説明図である。
【図10】貫入試験ユニットを構成する貫入動作部の動作を模式的示した説明図である。
【符号の説明】
【0041】
10 遠心ユニット
20 貫入試験ユニット
21 試験容器
23 地盤材
30 貫入動作部
31 シャフト
32 中空ロッド
33 ストッパー機構部
34 ランマー
34b 係合機構部
34c 係合片
35 先端コーン
36 ノッキングヘッド
40 貫入駆動部
41 チェーン
42 モータ
44 金属プレート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試験容器に収容された地盤材の貫入抵抗を求めるための貫入試験装置において、
前記地盤材に遠心荷重を付与する遠心荷重付与手段と、
前記遠心荷重付与手段により遠心荷重が付与されている地盤材に対して、標準貫入試験での打撃力に関連付けられた打撃力で抵抗体を貫入させる貫入手段と、
前記抵抗体の貫入量が予め決められた大きさに達するのに要する打撃回数を測定する測定手段と
を備えたことを特徴とする貫入試験装置。
【請求項2】
前記貫入手段は、
進退変位可能に設けられ、進出変位した場合に前記抵抗体を打撃により貫入させる打撃部と、
前記打撃部と係合状態にある場合には該打撃部を退避変位させる一方、前記係合状態が解除された場合には前記打撃部の進出変位を許容する駆動部と、
前記打撃部の退避変位距離を一定の大きさに規制する規制部と
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の貫入試験装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−343125(P2006−343125A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−166723(P2005−166723)
【出願日】平成17年6月7日(2005.6.7)
【出願人】(000002299)清水建設株式会社 (2,433)
【出願人】(505212360)株式会社ノム (3)
【出願人】(505213611)有限会社TOMOテスト・テクニカル (1)
【Fターム(参考)】