説明

貫通部閉塞用帯状耐火材

【課題】施工性、汎用性に優れ、防火性にも優れた貫通部閉塞用の帯状耐火材を提供する。
【解決手段】防火材3を袋体に収容して帯状の耐火材本体1を形成し、壁体5における貫通孔6に挿通する挿通体4に耐火材本体1を巻き付けて貫通孔6を閉塞する貫通部閉塞用帯状耐火材であって、挿通体4の全周に対して少なくとも一重巻きにするのに足りる長さの長尺袋体2aに防火材3を収容した1つの長尺主体部1Aと、長尺袋体2aよりも短い短尺袋体2b,2cに防火材3を収容した短尺調整部1b,1cとを形成し、長尺主体部1Aの長手方向端部に短尺調整部1b,1cを切断分離可能に連設して耐火材本体1を形成してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は貫通部閉塞用の帯状耐火材に関し、詳しくは、防火材を袋体に収容して帯状の耐火材本体を形成し、壁体における貫通孔に挿通する挿通体に前記耐火材本体を巻き付けて前記貫通孔を閉塞する貫通部閉塞用の帯状耐火材に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の帯状耐火材は、側壁やスラブ等の壁体に形成した貫通孔にケーブルやパイプ等の挿通体を挿通する施設において、火災発生時における貫通孔を通じての延焼を防止するものである。そして従来、この種の帯状耐火材Tとしては、図7に示す如く、同じ大きさの小袋体2sを等間隔で一列に多数並べたガラスクロス製等の帯状体2を形成し、この帯状体2における小袋体2sの夫々にパテ状等の防火材3を収容して帯状の耐火材本体1を形成したものがある(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】実開平2−116086号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記した従来の帯状耐火材では、挿通体に巻き付けた状態で貫通孔を所要の状態に閉塞し得る帯状耐火材Tの長さ(換言すれば、耐火材巻き付け体の端面面積)が挿通体の径や貫通孔の径などにより異なることに対し、その状況に応じて帯状耐火材Tの長さを適当位置における小袋体2s間での切断により容易に調整することができ、その点で施工性や汎用性に優れるものの、帯状耐火材Tを挿通体に巻き付けて貫通孔を閉塞した状態において、防火材3を収容した各小袋体2sどうしの間の区切部(略言すれば痩せ部)の位置する部分が小隙間となって巻き付け体中に多数残り易く、この為、防火性が低下したり、それら多数の小隙間を別材で埋めるのに手間を要するなどの問題を招く虞があった。
【0005】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、合理的な改良により上記問題を効果的に解消する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1特徴構成は、貫通部閉塞用帯状耐火材に係り、その特徴は、防火材を袋体に収容して帯状の耐火材本体を形成し、壁体における貫通孔に挿通する挿通体に前記耐火材本体を巻き付けて前記貫通孔を閉塞する貫通部閉塞用帯状耐火材であって、
前記挿通体の全周に対して少なくとも一重巻きにするのに足りる長さの長尺袋体に防火材を収容した長尺主体部と、前記長尺袋体よりも短い短尺袋体に防火材を収容した短尺調整部とを形成し、前記長尺主体部の長手方向端部に前記短尺調整部を切断分離可能に連設して前記耐火材本体を形成してある点にある。
【0007】
つまり、この第1特徴構成によれば、挿通体に巻き付けた状態で貫通孔を所要の状態に閉塞し得る帯状耐火材の長さが状況によって異なることに対し、上記短尺調整部を切断分離するか否かの選択による耐火材本体の長さ調整(換言すれば、耐火材巻き付け体の端面面積の調整)により容易に対応することができ、これにより、高い施工性及び汎用性を得ることができる。
【0008】
また、挿通体の全周に対して少なくとも一重巻きにするのに足りる長さの長尺袋体に防火材を収容した長尺主体部を耐火材本体に備えさせるから、小袋体を一列に多数並べた構造の先述した従来の帯状耐火材の如く挿通体に巻き付けた状態において小袋どうしの間の区切部(痩せ部)の位置する部分が小隙間となって巻き付け体中に多数残るといったことを回避でき、これにより、従来の帯状耐火材に比べ防火性も高く維持し得るとともに、それら多数の小隙間を別材で埋めるのに要する手間も回避できて施工性も一層高めることができる。
【0009】
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成の実施において好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、複数の前記短尺調整部を一列に並べた状態で互いに切断分離可能に連設して調整部列を形成し、その調整部列を列方向が前記長尺主体部の長手方向に沿う姿勢で前記長尺主体部の長手方向端部に切断分離可能に連設して前記耐火材本体を形成してある点にある。
【0010】
つまり、この第2特徴構成によれば、短尺調整部を切断分離するか否かの選択の他、短尺調整部の切断分離位置として長尺主体部と上記調整部列との間、又は、上記調整部列におけるいずれかの短尺調整部どうしの間を適宜選択することにより、耐火材本体の長さを状況に応じて容易かつ多様に調整することができ、これにより、施工性及び汎用性を一層高めることができる。
【0011】
本発明の第3特徴構成は、第2特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、前記調整部列を形成する複数の前記短尺調整部夫々の列方向長さを、前記長尺主体部に近い側の短尺調整部ほど短くしてある点にある。
【0012】
つまり、この第3特徴構成であれば、状況に応じて耐火材本体の長さを調整するのに、上記調整部列において長尺主体部から遠い側の短尺調整部(すなわち、長尺主体部に近い側の短尺調整部よりも袋体が長い短尺調整部)の切断分離を選択することで、耐火材本体の荒調整的な長さ調整を行うことができ、また、その荒調整的な長さ調整では不十分で更に耐火材本体を微調整的に短くする必要がある状況では、長尺主体部から近い側の短尺調整部を遠い側の短尺調整部とともに切断分離することを選択することで、上記の荒調整的な長さ調整だけでは不十分な耐火材本体の微調整的な長さ調整も行うことができ、これにより、一層高い施工性及び汎用性を得ることができ、また、貫通孔の閉塞において隙間が残ることも上記の微調整的な長さ調整により一層効果的に防止できて防火性も一層高めることができる。
【0013】
そしてまた、長尺主体部から遠い側の短尺調整部の切断分離による上記の荒調整的な長さ調整と、長尺主体部に近い側の短尺調整部の切断分離による微調整的な長さ調整との両方が必要であることが予め認識し得る状況では、長尺主体部に近い側の短尺調整部の切断分離操作だけで、長尺主体部から遠い側の短尺調整部も長尺主体部から切り離すことができて、上記の荒調整的な長さ調整と微調整的な長さ調整とを一回の切断分離操作だけで済ませることができ、この点からも施工性を一層高めることができる。
【0014】
なお、第3特徴構成の実施において調整部列を3以上の短尺調整部で形成する場合、それら短尺調整部全ての列方向長さを異ならせる形成形態に限らず、それら複数の短尺調整部のうちの一部数の隣り合う短尺調整部については、それらの列方向長さ(すなわち、帯長手方向の長さ)を等しくする形成形態を採用してもよい。
【0015】
本発明の第4特徴構成は、第1〜第3特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、前記長尺主体部の長手方向両端部のうちの一方のみに前記短尺調整部又は前記調整部列を連設してある点にある。
【0016】
つまり、この第4特徴構成によれば、帯状の耐火材本体を挿通体に巻き付けるのに、短尺調整部又は調整部列の連設側から挿通体に巻き付ける形態を採ることで、短尺調整部の切断分離の有無にかかわらず常に巻き付けの最後を長尺主体部の巻き付けにより終わることができ、これにより、長尺主体部よりも短くて支持が不安定に成りがちな短尺調整部の巻き付けにより巻き付けを終了するのに比べ、巻き付け施工を一層容易かつ確実にすることができる。
【0017】
そして特に、帯状の耐火材本体を挿通体に巻き付けた状態で貫通孔における挿通体周りの隙間に装填する閉塞形態を採る場合には、上記の如く長尺主体部の巻き付けにより巻き付けを終了することで、その巻き付け体の外周面に袋体どうしの間の区画部が位置することを防止できて、巻き付け体の外周面を一連の滑らかな面にし得ることから、その巻き付け体の上記隙間に対する装填施工をより一層容易にすることができ、ひいては、そのことで防火性もより一層高めることができる。
【0018】
本発明の第5特徴構成は、第1〜第3特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、前記長尺主体部の長手方向両端部の夫々に前記短尺調整部又は前記調整部列を連設し、前記長尺主体部の長手方向一端部の側に連設する短尺調整部と前記長尺主体部の長手方向他端部の側に連設する短尺調整部とを互いに長さの異なるものにしてある点にある。
【0019】
つまり、この第5特徴構成によれば、耐火材本体の長さを調整するのに、長尺主体部の長手方向一端部の側に連設する短尺調整部と長尺主体部の長手方向他端部の側に連設する短尺調整部とのいずれを切断分離するか(すなわち、長さの異なる短尺調整部のいずれを切断分離するか)の適宜選択により、耐火材本体の長さを状況に応じて多様かつ容易に調整することができ、これにより、施工性及び汎用性を一層高めることができる。
【0020】
なお、第5特徴構成の実施において、長尺主体部の長手方向一端部又は他端部に前記調整部列を連設する場合、それら一端部側又は他端部側の同一調整部列における複数の短尺調整部は、列方向長さが互いに等しいもの、あるいは、列方向長さが互いに異なるもののいずれにしてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1,図2は壁体における貫通孔に挿通したパイプやケーブルなどの挿通体に巻き付けた状態で貫通孔を閉塞する貫通部閉塞用の帯状耐火材Tを示し、この帯状耐火材Tの本体1は、一列に並べて帯状体2に形成した複数の袋体2a〜2cの夫々に防火材3を収容して構成してある。
【0022】
帯状体2における各袋体2a〜2cは、透光性のシート材(例えば、透光性不織布の内面にポリエチレンフィルムをラミネートしたシート材など)を長筒状にして帯状体2を形成し、この長筒状の帯状体2における両端部を閉塞するとともに長手方向中間部の適宜箇所で内部を区切ることにより形成してある。
【0023】
また、各袋体2a〜2cに収容する防火材3は、耐熱性を備えるとともに火災の熱で膨張する熱膨張性を備えるものにしてあり、例えば、熱膨張性材である未焼成バーミキュライト粉末を含有させたロックウールの偏平直方体形状の成形体などを防火材3として各袋体2a〜2cに収容してある。
【0024】
帯状体2における各袋体2a〜2cは、帯状の耐火材本体1を巻き付ける対象挿通体4の全周を少なくとも一重巻きにするのに足りる長さの1つ長尺袋体2aと、その長尺袋体2aよりも短い隣り合う2つの短尺袋体2b,2cにしてあり、また、帯状体2は各袋体2a〜2cを破ることなく袋体2a〜2cどうしの間で切断可能にしてある。
【0025】
すなわち、この構造により、本実施形態における帯状の耐火材本体1は、長尺袋体2aに防火材3を収容した1つの長尺主体部1Aと、短尺袋体2b,2cの各々に防火材3を収容して形成した2つの短尺調整部1b,1cどうしを切断分離可能に連設した調整部列1Bとを備え、この調整部列1Bを列方向が長尺主体部1Aの長手方向(つまり、帯長手方向)に沿う姿勢にして長尺主体部1Aの長手方向一端部に切断分離可能に連設した構造にしてある。
【0026】
また、調整部列1Bを形成する2つの短尺調整部1b,1cは、長尺主体部1Aに近い側の短尺調整部1bを遠い側の短尺調整部1cよりも列方向長さ(すなわち、袋体長さ)が短いものにしてある。
【0027】
上記構造の帯状耐火材Tを用いて壁体5の貫通孔6を閉塞するには、図3(イ)〜(ロ)に示す如く、周方向における一箇所をヒンジ部として開閉操作可能にしたリング状受け部7aと、そのリング状受け部7aに取り付けた複数本の支持脚7bとからなる受け金具7を用い、この受け金具7のリング状受け部7aを一端開いた状態にして貫通孔6における挿通体4をリング状受け部7aの内側に位置させる。
【0028】
そして、図3(ロ)〜(ハ)に示す如く、挿通体4の内側に位置させたリング状受け部7aを閉じた状態で受け金具7を挿通体4に沿って貫通孔6の内部に装入し、各支持脚7bの屈折端部と貫通孔6周りの壁面部との係止により受け金具7を位置決め固定する。
【0029】
その後、同図3(ハ)に示す如く、前記構造の耐火材本体1を挿通体4に巻き付けるが、その際、挿通体4に巻き付けた状態で貫通孔6を所要の状態に閉塞し得る耐火材本体1の長さが状況によって異なることに対し、挿通体4の径及び本数と貫通孔6の口径との関係に基づいて予め決定してある長さ調整規則に従って、2つの短尺調整部1b,1cのいずれも切断分離せずに長尺主体部1Aと2つの短尺調整部1b,1cとからなる耐火材本体1を挿通体4に巻き付けるか、最端部の短尺調整部1cのみ切断分離して長尺主体部1Aとその隣りの短尺調整部1bとからなる耐火材本体1を挿通体4に巻き付けるか、あるいは、2つの短尺調整部1b,1cをともに切断分離して長尺主体部1Aのみからなる耐火材本体1を挿通体4に巻き付けるかのいずれかを選択し、この選択により帯状耐火材本体1の長さ(換言すれば、挿通体4に巻き付けた状態での耐火材巻き付け体の端面面積)を貫通孔6の閉塞に適したものに調整する。
【0030】
そして、上記の如く長さ調整した耐火材本体1を、図3(ハ)〜(ニ)に示す如く、その端部に少なくとも1つの短尺調整部1b,1cがある状態では短尺調整部1b,1cの連設側から挿通体4に巻き付けて、最終的に長尺主体部1Aの巻き付けにより挿通体4に対する巻き付けを完了した状態で、その耐火材本体1の巻き付け体を挿通体4に沿わせ移動させて貫通孔6と挿通体4との間の隙間Sに密に装填し、これにより、貫通孔6の閉塞を完了する。
【0031】
また、耐火材本体1の巻き付け体を貫通孔6と挿通体4との間の隙間Sに装填した状態において、その巻き付け体中や巻き付け体と貫通孔内面との間などに小隙間が残存している場合には、前述の長さ調整で切断分離した短尺調整部1b,1cや別途用意してある小袋状の耐火材1dを巻いた状態で小隙間に充填して貫通孔6の閉塞を完全にする。
【0032】
長尺主体部1A及び2つの短尺調整部1b,1c夫々の長さL1,L2,L3、耐火材本体1の幅W及び厚さtの具体的寸法の組み合わせ例としては、例えば次の例1〜例3の3例を挙げることができる。
【0033】
(例1)L1=446,L2=88,L3=138,W=50,t=21 (mm)
(例2)L1=600,L2=88,L3=140,W=75,t=24 (mm)
(例3)L1=823,L2=70,L3=189,W=75,t=24 (mm)
【0034】
〔別実施形態〕
次に本発明の別の実施形態を列記する。
長尺主体部1Aに連設する短尺調整部1bは図4に示す如く1つのみにしてもよく、その場合における長尺主体部1A及び短尺調整部1b夫々の長さL1,L2,耐火材本体1の幅W及び厚さtの具体的寸法の組み合わせ例としては例えば次の例を挙げることができる。
L1=350,L2=100,W=50,t=21 (mm)
【0035】
長尺主体部1Aに調整部列1Bを連設する場合、その調整部列1Bを形成する短尺調整部1b〜1nの数は図5に示す如く3以上にしてもよい。また、調整部列1Bを形成する複数の短尺調整部1b〜1nは、それらの列方向長さが同図5に示す如く互いに等しいもの、あるいは互いに異なるもの、あるいはまた互いに等しいものと異なるものとが混じったもののいずれにしてもよい。
【0036】
前述の実施形態では、調整部列1Bを形成する複数の短尺調整部1b,1c夫々の列方向長さを長尺主体部1Aに近い側の短尺調整部1bほど短くする例を示したが、場合によっては逆に、調整部列1Bを形成する複数の短尺調整部1b,1c夫々の列方向長さを長尺主体部1Aに近い側の短尺調整部1bほど長くする構成を採用してもよい。
【0037】
また、前述の実施形態では、長尺主体部1Aの長手方向両端部のうちの一方のみに調整部列1Bを連設する例を示したが、これに代え、図6に示す如く、長尺主体部1Aの長手方向両端部の夫々に短尺調整部1b,1cや調整部列1Bを連設する構成にしてもよい。そして、その場合には同図6に示す如く、長尺主体部1Aの長手方向一端側に連設する短尺調整部1bと長手方向他端部に連設する短尺調整部1cとを互いの長さが異なるものにするのが望ましい。
【0038】
袋体2a〜2c及びそれら袋体2a〜2cに収容する防火材3は夫々、前述の実施形態で示した材質,性状のものに限らず、種々の材質、性状のものを採用でき、例えば、各袋体2a〜2cにパテ状やペースト状などの防火材3を収容するようにしてもよい。
【0039】
短尺調整部1b,1cの切断分離による耐火材本体1の長さ調整を容易にするためのミシン目や切り目あるいはカットテープなどの切断案内手段を袋体2a〜2cどうしの間の区切部に設けるようにしてもよい。
【0040】
閉塞対象の貫通孔6はスラブ壁体に形成されたものに限られるものではなく、縦壁体に形成されたものであってもよく、また、梁状や柱状の壁体に形成されたものであってもよい。
【0041】
帯状の耐火材本体1を巻き付ける挿通体4は、一本のパイプやパイプ束、あるいは、一本のケーブルやケーブル束など、どのようなものであってもよい。また、前述の実施形態では、挿通体4に巻き付けた耐火材本体1の巻き付け体を貫通孔6における挿通体4周りの隙間Sに装填して貫通孔6を閉塞する閉塞形態を示したが、場合によっては、挿通体4に巻き付けた耐火材本体1の巻き付け体端面を壁面に当接させる状態にして貫通孔6の孔口を閉塞する閉塞形態を採るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】実施形態を示す帯状耐火材の一部破断正面図
【図2】実施形態を示す帯状耐火材の側面図
【図3】実施形態を示す施工手順の説明図
【図4】別実施形態を示す帯状耐火材の一部破断正面図
【図5】別実施形態を示す帯状耐火材の正面図
【図6】別実施形態を示す帯状耐火材の正面図
【図7】従来の帯状耐火材を示す一部破断斜視図
【符号の説明】
【0043】
3 防火材
2a 長尺袋体
2b,2c 短尺袋体
1 耐火材本体
5 壁体
6 貫通孔
4 挿通体
1A 長尺主体部
1b,1c 短尺調整部
1B 調整部列

【特許請求の範囲】
【請求項1】
防火材を袋体に収容して帯状の耐火材本体を形成し、壁体における貫通孔に挿通する挿通体に前記耐火材本体を巻き付けて前記貫通孔を閉塞する貫通部閉塞用帯状耐火材であって、
前記挿通体の全周に対して少なくとも一重巻きにするのに足りる長さの長尺袋体に防火材を収容した長尺主体部と、前記長尺袋体よりも短い短尺袋体に防火材を収容した短尺調整部とを形成し、前記長尺主体部の長手方向端部に前記短尺調整部を切断分離可能に連設して前記耐火材本体を形成してある貫通部閉塞用帯状耐火材。
【請求項2】
複数の前記短尺調整部を一列に並べた状態で互いに切断分離可能に連設して調整部列を形成し、その調整部列を列方向が前記長尺主体部の長手方向に沿う姿勢で前記長尺主体部の長手方向端部に切断分離可能に連設して前記耐火材本体を形成してある請求項1記載の貫通部閉塞用帯状耐火材。
【請求項3】
前記調整部列を形成する複数の前記短尺調整部夫々の列方向長さを、前記長尺主体部に近い側の短尺調整部ほど短くしてある請求項2記載の貫通部閉塞用帯状耐火材。
【請求項4】
前記長尺主体部の長手方向両端部のうちの一方のみに前記短尺調整部又は前記調整部列を連設してある請求項1〜3のいずれか1項に記載の貫通部閉塞用帯状耐火材。
【請求項5】
前記長尺主体部の長手方向両端部の夫々に前記短尺調整部又は前記調整部列を連設し、前記長尺主体部の長手方向一端部の側に連設する短尺調整部と前記長尺主体部の長手方向他端部の側に連設する短尺調整部とを互いに長さの異なるものにしてある請求項1〜3のいずれか1項に記載の貫通部閉塞用帯状耐火材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−245710(P2008−245710A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−87676(P2007−87676)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(000119830)因幡電機産業株式会社 (147)
【Fターム(参考)】