説明

貸出処理機および遊技媒体貸出システム

【課題】
取り忘れられたカードに価値付けられた有価価値の有無によって効率的なカードの管理を行えるようにした貸出処理機および遊技媒体貸出システムを提供する。
【解決手段】
閉店処理や売上データの集計時に貸出処理機で取り忘れられた状態にあるカードがあるとそのカードに価値付けられた有価価値の有無を判断し、カードが価値付けられている場合にはカードの返却の有無またはエラー表示の有無によって有価価値の有無を判断する。また、有価価値が無い場合には所定の回収ボックスやスタック領域に当該カードを回収する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カードに価値付けられた有価価値に対して遊技媒体の貸出を行う貸出処理機および遊技媒体貸出システムに関し、特に、取り忘れられたカードに対して所定の処理を行うことで該カードに価値付けられた有価価値を管理できるようにした貸出処理機および遊技媒体貸出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、パチンコ店などの遊技施設に設けられたパチンコ台やスロットマシンなどの遊技機を用いて遊技を行う場合には、遊技媒体であるパチンコ玉やメダルなどの貸し出しを受ける。このときの遊技媒体の貸し出しは、パチンコ台ごとに併設された貸出処理機(パチンコ台の間に設置されることから「台間処理機」ともいう)に所定の現金を投入することにより貸し出しを受けることができるほか、カード発行機により発行され、有価価値が価値付けられたカードを貸出処理機に挿入または載置することにより、遊技媒体の貸し出しを受けることができる。
【0003】
上記いずれの場合であっても投入した金額に対して遊技媒体の貸し出しを受けた金額が少ない場合には、その差額分を利用者に対して返金する必要がある。このとき、貸出処理機で遊技ごとに返金することは、業務効率が悪いだけでなく、利用者の利便性を損なうことになってしまう。
【0004】
そのため、一般的に遊技施設の会員として登録された遊技客が保持する会員カードまたは会員として登録されていない一般の遊技客が保持する非会員カード(以下、「一般カード」という)を発行し、そのカードに利用者の投入金額に対する有価価値を価値付けることによって遊技機の利用を可能としている。すなわち、貸し出された遊技媒体の有価価値をカードに価値付けられた有価価値から差し引くことによって残高をカードで管理するようにしている。
【0005】
このときの有価価値とは、投入された現金を所定のレートで貸出単位である「度数」に変換した価値を示すものであって、貸出単位に基づいて遊技媒体の貸し出される。例えば、100円に対して「1度数」を割り当てた場合、3千円の金額が投入されると、カードの有価価値として「30度数」が価値付けられる。
【0006】
しかしながら、遊技客が遊技機の使用を終了する場合や遊技施設を閉店する場合などに挿入されたカードを遊技客が取り忘れるケースがあり、特に、閉店時に行われる一日の売上金額や集客状況などを集計する閉店処理の際に、貸出処理機に取り忘れられたカードの取り扱いに苦慮することがあった。これは、カードに価値付けられた有価価値がなければ、カードを取り出して破棄または再利用することができるが、有価価値があるカードの場合には不用意に破棄することができず、通常は預かり置きする必要があるためである。
【0007】
一般に、カードを用いてパチンコ台などの遊技機による遊技を提供する遊技システムでは、上記、閉店処理の際に取り忘れカードがある場合、その取り忘れられたカードの取引を中止させ、自動的にカードを返却する。返却されたカードごとに残高の有無を確認する必要があり、時間や多くの手間を要することになる。
【0008】
また、カードの不正利用を防止するなどの観点からカードを一見しただけでは、残高を確認することができないカードがあり、このようなカードの場合には、一枚づつカード処理機で残高があるかないかを読み取る処理が必要となる。
【0009】
このため、有価価値の有無の判別作業や有価価値を有するカードの取り扱いが必要となり、閉店処理時の業務効率が悪くなるという問題がある。
【0010】
使用済みのカードを効率よく回収できるようにした従来技術として、特許文献1または特許文献2に開示されたものがある。
【0011】
まず、特許文献1に開示された従来技術では、使用済みのカードを貸与機の機外に導出する導出路を設け、複数の貸与機から導出されたカードを共通に搬送する搬送路によって回収箱で回収されるようにすることで、使用済みのカードを回収することができるようにしている。
【0012】
次に、特許文献2に開示された従来技術では、カードが台間貸出機に収容された状態で使用済みになると、内部に設けられたスタック部に順次積層することにより、大規模な改修工事を行うことによる設置費用のコスト高を防ぎ、省スペースで使用済みのカードを回収できるようにしている。
【特許文献1】特開平7−313722
【特許文献2】特開2000−135371
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、特許文献1、特許文献2に示されたいずれの従来技術においても、使用済みとなったカードは貸出機により回収されてしまう。例えば、上記する一般カードであっても遊技施設の営業時間内である場合には、効率的なカード利用のために使用済みとなったカードに再度、有価価値を価値付けて利用することができない。
【0014】
また、有価価値が残された状態でカードが挿入されている場合には、回収されず、さらに排出もされないため貸出機のなかに滞留してしまうことにより閉店処理時などの作業効率が悪くなるという問題がある。すなわち、取り忘れられたカードに有価価値が価値付けられているかが不明であるため、全ての取り忘れられたカードの残高確認をしなければならない。
【0015】
そこで、本発明は、取り忘れられたカードに価値付けられた有価価値の有無によって効率的なカードの管理を行えるようにした貸出処理機および遊技媒体貸出システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、有価価値が価値付けられた記憶媒体の該有価価値に基づき遊技媒体の貸し出しを制御する貸出処理機において、売上集計処理時に残留した記憶媒体があるか否かを判断する記憶媒体残留判断手段と、前記記憶媒体残留判断手段により前記記憶媒体が残留状態にあると判断された場合は、当該記憶媒体に価値付けられた残有価があるか否かを判断する残価値有無判断手段と、前記残価値有無判断手段により前記記憶媒体に前記残価値があると判断された場合は、当該記憶媒体を自動返却する記憶媒体自動返却制御手段とを具備することを特徴とする。
【0017】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、有価価値が価値付けられた記憶媒体の該有価価値に基づき遊技媒体の貸し出しを制御する貸出処理機において、売上集計処理時に残留した記憶媒体があるか否かを判断する記憶媒体残留判断手段と、前記記憶媒体残留判断手段により前記記憶媒体が残留状態にあると判断された場合は、当該記憶媒体に価値付けられた残有価があるか否かを判断する残価値有無判断手段と、前記残価値有無判断手段により前記記憶媒体に前記残価値が有ると判断された場合は、当該記憶媒体を保持し、係員による所定の操作に基づいて返却する記憶媒体返却制御手段とを具備することを特徴とする。
【0018】
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記残価値有無判断手段で前記記憶媒体に前記残価値がないと判断された場合は、該カードを再利用のためにスタックするスタック手段を具備することを特徴とする。
【0019】
また、請求項4の発明は、請求項1または2の発明において、前記残価値有無判断手段で前記記憶媒体に前記残価値がないと判断された場合は、該カードを回収する回収手段を具備することを特徴とする。
【0020】
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの発明において、前記残価値有無判断手段により前記記憶媒体に前記残価値があると判断された場合は、その旨を報知する報知手段を具備することを特徴とする。
【0021】
また、請求項6の発明は、有価価値が価値付けられた記憶媒体の該有価価値に基づき遊技媒体の貸し出しを制御する複数の貸出処理機と、前記記憶媒体の有価価値および前記貸出処理機における前記記憶媒体の有価価値に基づく遊技媒体の貸し出しを管理する管理装置とを有する遊技媒体貸出システムにおいて、前記管理装置は、前記複数の貸出処理機に残留した記憶媒体があるか否かをそれぞれ判断する記憶媒体残留判断手段と、前記記憶媒体残留判断手段により前記記憶媒体が残留状態にあると判断された場合は、当該貸出処理機に残留する記憶媒体に価値付けられた残有価があるか否かを判断する残価値有無判断手段と、前記残価値有無判断手段により前記記憶媒体に前記残価値があると判断された場合は、当該貸出処理機に対して当該記憶媒体の自動返却を指示する記憶媒体返却指示を行う記憶媒体返却指示手段とを具備し、前記貸出処理機は、前記記憶媒体返却指示手段による記憶媒体返却指示に基づき、残留した記憶媒体を自動返却することを特徴とする。
【0022】
また、請求項7の発明は、有価価値が価値付けられた記憶媒体の該有価価値に基づき遊技媒体の貸し出しを制御する複数の貸出処理機と、前記記録媒体の有価価値及び前記貸出処理機における前記記録媒体の有価価値に基づく遊技媒体の貸出を管理する管理装置とを有する遊技媒体貸出システムにおいて、前記管理装置は、前記複数の貸出処理機に残留した記憶媒体があるか否かをそれぞれ判断する記憶媒体残留判断手段と、前記記憶媒体残留判断手段により前記記憶媒体が残留状態にあると判断された場合は、当該貸出処理機に残留する記憶媒体に価値付けられた残有価があるか否かを判断する残価値有無判断手段と、前記残価値有無判断手段により前記記憶媒体に前記残価値があると判断された場合は、当該貸出処理機に対して当該記憶媒体を保持する記録媒体保持指示を行う記録媒体保持指示手段と、を具備し、前記貸出処理機は、前記記録媒体保持指示手段による記録媒体保持指示に基づき、残留した記憶媒体を保持し、係員による所定の操作に基づいて該記録媒体を返却するを具備することを特徴とする。
【0023】
また、請求項8の発明は、請求項7または8の発明において、前記残価値有無判断手段で前記記憶媒体に前記残価値がないと判断された場合は、該カードを再利用のために当該カードを当該貸出処理機のスタック部にするスタック指示を行うスタック指示手段を具備することを特徴とする。
【0024】
また、請求項9の発明は、請求項7または8の発明において、前記残価値有無判断手段で前記記憶媒体に前記残価値がないと判断された場合は、該カードを回収する回収指示を行う回収指示手段を具備することを特徴とする。
【0025】
また、請求項10の発明は、請求項6乃至9のいずれかの発明において、前記残価値有無判断手段により前記記憶媒体に前記残価値があると判断された場合は、その旨を当該貸出処理機で報知する報知手段を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、集計時点で取り忘れたカードが発生した場合にそのカードに価値付けられた有価価値の有無を判断し、有価価値が残されている場合には、設定に従ってカードを処理するように構成したので、遊技施設の管理業務の効率化が図れるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明に係わる貸出処理機および遊技媒体貸出システムの一実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0028】
なお、本実施例では、記録媒体の例としてカードを示し、そのカードに記憶された有価価値に基づいて取り忘れられたカード(残留したカード)を制御するような構成にしているが、カードにカードIDを記憶し、他の装置でそのカードIDに対する有価価値を記憶するような構成にすることで取り忘れられたカードを制御してもよい。
【実施例】
【0029】
図1は、本発明に係わる貸出処理機および遊技媒体貸出システムを適用して構成した遊技媒体貸出システムのシステム構成図である。
【0030】
図1において、この遊技媒体貸出システムは、遊技施設10(以下、「パチンコ店10」と示す)内で構成され、カード発行機(101−A、・・・、101−N)(以下、総称して「カード発行機101」という)、カード精算機102、島コントローラ103、貸出処理機104、パチンコ台105、ルータ106、ターミナルコントローラ107を含んで構成され、パチンコ遊技機またはスロット遊技機などの遊技機による遊技を提供する。
【0031】
パチンコ店10では、各貸出処理機104で貸し出されたパチンコ玉またはメダルなどの遊技媒体の数に相当する有価価値を算出し、売上データとして集計する売上集計処理を行う。この売上集計処理は、パチンコ店の営業を終了する際に行われる閉店処理に合わせて行われることが多い。(以下、閉店処理に売上集計処理を含む)
この閉店処理は、パチンコ店10全体を管理するターミナルコントローラ107によって行われ、各貸出処理機104から取得した売上データに基づいて行われる。
【0032】
カード発行機101は、パチンコ店10に少なくとも1台設置され、投入された現金に相当する価値の有価価値を価値付けたカードを発行する。また、デビットカードを用いてデビット決済システム(図示せず)と通信することでデビット決済を行ったのちにカードを発行するような構成にしてもよい。これらいずれの場合であってもカードに価値付けた有価価値に相当する金額をカードに付加された識別情報とともにターミナルコントローラ107に通知することでターミナルコントローラ107がカード発行にかかる情報を一元管理できる。
【0033】
カードには、パチンコ店10の会員として登録されている遊技客が保持する会員カードと、会員として登録されていない一般の遊技客が保持する非会員カード(以下、「一般カード」という)があり、現金が投入されて新規に発行されるカードまたはデビット決済を行って新規に発行されるカードは一般カードである。
【0034】
会員カードの場合、会員登録時に発行されており、その会員カードをカード発行機101に挿入することで投入された金額またはデビット決済された金額に相当する有価価値が価値付けられる。
【0035】
また、既に発行された一般カードも再利用が可能であり、その一般カードも会員カードと同様、投入された現金の金額またはデビット決済した金額に対する有価価値を価値付けることができる。通常、一般カードは同日に限り再利用を可能とし、売上データの集計上、日付を跨いで利用することを許可していない。
【0036】
このときの有価価値とは、投入された現金を所定のレートで貸出単位である「度数」に変換した価値を示すものであって、貸出単位に基づいて遊技媒体の貸し出される。例えば、100円に対して「1度数」を割り当てた場合、3千円の金額が投入されると、カードの有価価値として「30度数」が価値付けられる。
【0037】
カード精算機102は、カードに関連付けられた金額を現金として精算(換金)する。精算後、会員カードの場合には遊技客に返却し、一般カードの場合には遊技客に返却せずに機内に回収する。
【0038】
島コントローラ103は、複数台の貸出処理機104と複数台のパチンコ台105とから構成された「島」と呼ばれるグループに設置された中継装置である。
【0039】
貸出処理機104から通信回線により接続されたカード発行機101、カード精算機102、ターミナルコントローラ107へデータ中継を行う。また、貸出処理機104でパチンコ玉やメダルを貸し出す際に遊技客により投入された現金を搬送機構(図示せず)によって搬送することで専用の収納庫である島端の回収ボックスに保管する。この回収ボックスは、現金を収納する収納庫のほか各貸出処理機104で取り忘れられたカードを収納する収納庫をも含み、カードを収納する収納庫をカード回収ボックスという。 貸出処理機104は、パチンコ台105ごとに設置され、遊技客により投入された現金に対してパチンコ遊技機を利用するためのパチンコ玉またはスロット遊技機を利用するためのメダルを貸し出す処理を行う。また、予め有価価値が記憶されていない一般カードを収納しておき、投入された現金に対して貸し出したパチンコ玉またはメダルが少ない場合にその差分の有価価値を価値付けした一般カードを発行する。
【0040】
さらに、一般カードまたは会員カードによるパチンコ玉、メダルの貸し出しも可能であって挿入された一般カード、会員カードに価値付けされた有価価値に相当する数量を貸し出す処理を行う。このとき、貸出処理機104を一意に識別できる識別情報や有価価値を価値付けたカードを識別するカード識別情報とともに貸し出しを行った遊技媒体の有価価値をターミナルコントローラ107に通知することでターミナルコントローラ107が貸出処理機104ごとの売上情報や、各カードに対する有価価値を管理することができる。
【0041】
パチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を貸し出す際に投入された現金を搬送する搬送機構が貸出処理機104の背面に設置されており、その搬送機構を用いて島端の回収ボックスへその現金を搬送する。
【0042】
ターミナルコントローラ107から島コントローラ103を介して各貸出処理機104に閉店処理の指示が行われると、カードが残留しているか否かを判断し、カード処理部(図2で詳細を説明)に残留しているカードが存在している場合には、そのカードに残価値があるかを判断する。すなわち、遊技施設で閉店処理を行う際に、貸出処理機104に残留しているカードはユーザが取り忘れたカードである。
【0043】
カードが残留していない場合(取り忘れられていない場合)には、当該貸出処理機に対する閉店処理を終了する。
【0044】
また、カードが残留している状態で残価値がある場合には、図5に示す設定に基づいて処理が行われる。このときの詳細な処理フローを図4に示す。
【0045】
一例として、閉店処理の指示を受けた貸出処理機104に残価値があるカードが取り忘れられている場合は、そのカードを自動的に返却する。
【0046】
これによって、遊技施設の管理者は閉店処理時に、残価値があるカードが取り忘れられていることを認識することができる。
【0047】
また、貸出処理機104には、有価価値が価値付けられていない一般カードを保持するカードスタック機構を有し、挿入された一般カードの有価価値が「0(ゼロ)」の状態で閉店処理が行われた場合にその一般カードをカードスタック機構にスタックする。
【0048】
さらに、投入された現金を搬送する搬送機構とともに閉店処理時に取り忘れられたカードを搬送するカード搬送機構(図3に示すカード搬送機構221)をも有しており、そのカード搬送機構を用いて島端のカード回収ボックス(図示なし)に搬送することによりそのカードを回収する。
【0049】
そして、図5に示す設定によって行われた処理の際に、残価値がある場合、カードに残価値が残されていることを報知するような構成にしてもよい。報知の方法として、例えば、ブザーを鳴らしたり、後述する状態表示ランプ201や情報表示LED206にその旨を表示したりする。
【0050】
パチンコ台105は、パチンコ店10における遊技機である。遊技機としてパチンコ台に限られるものではなく、スロット遊技機などの遊技機を含む。
【0051】
ルータ106は、パチンコ店10の精算システムが外部のシステムと通信を行う際のインターフェースであり、電話回線などの回線網を介してデビット決済システム(図示なし)などと接続される。
【0052】
ターミナルコントローラ107は、パチンコ店10全体の処理を管理・制御し、カード発行機101、カード精算機102、各「島」の島コントローラ103、貸出処理機104から情報を取得するとともに各種の指示や設定を配信する。
【0053】
取得した情報を管理することによってパチンコ店10全体の情報を一元管理することができる。また、貸出処理機104によって玉貸し処理が行われる際に売上データを収集し、売上集計処理を含む閉店処理を実行する。
【0054】
さらに、閉店処理時に各貸出処理機104に残されたカードの取り扱いを定めた設定テーブルを保持する。この設定テーブルの一例を図5に示す。ここに示すいずれかの設定に基づいて、取り忘れたカードを処理する。
【0055】
このような構成によって、閉店処理の際に貸出処理機104に取り忘れられたカードが存在する場合であっても、指定された処理動作または表示によってそのカードに価値付けられた有価価値の有無を確認することができ、効率良く閉店処理を行うことができる。
【0056】
図2は、貸出処理機とパチンコ台の装置構成を示す図である。
【0057】
図2において、図2(a)は、貸出処理機104の構成を示す図であり、図2(b)は、パチンコ台105の構成を示す図である。
【0058】
図2(a)に示す貸出処理機104は、状態表示ランプ201、カードスタック部状態表示LED(Light Emitting Diode:ダイオード)202、リモコン受発光部203、紙幣投入口204、カード挿入口205、情報表示LED206、モード表示ランプ207、操作ボタン208、電源部209を含んで構成される。
【0059】
状態表示ランプ201は、貸出処理機104または併設されたパチンコ台105の状態を係員に示すランプである。例えば、紙幣投入やカード挿入時に発生したエラーを係員に伝える場合に用いられる。さらに、パチンコ台105で確率変動などの当りが出た場合には、係員にパチンコ玉の受け皿を交換するように指示するなどといった係員への視覚的な指示を行う。
【0060】
また、ターミナルコントローラ107からの閉店処理指示の際に取り忘れられたカードがあってそのカードに残価値がある場合、その旨を知らせるためにランプを点灯させる。
【0061】
カードスタック部状態表示LED202は、予め収納された一般カードの収納状態を示すLEDである。例えば、カードスタック機構(図示せず)によってスタックされた一般カードが数枚になった場合に係員への補充を促したり、満杯になりそうな場合に回収を促したりすることができる。また、状態表示ランプ201同様、閉店処理指示の際に取り忘れられたカードがあってそのカードに残価値がある場合には、その旨を表示する。
【0062】
リモコン受発光部203は、係員が携帯するリモコンを用いて貸出処理機104を操作する際のリモコンとの通信インターフェースである。
【0063】
紙幣投入口204は、パチンコ玉の貸し出しを現金で受ける際に紙幣を投入する投入口である。紙幣投入口204から投入された紙幣は識別され、上記する搬送機構を用いて島端の回収ボックスへ搬送され、保管される。
【0064】
カード挿入口205は、カード発行機101などで発行された一般カードまたは会員カードなどを挿入する挿入口である。さらに、カード挿入口205から挿入されたカードはカード処理部で処理され、そのカード処理部には、一般カードが収納されている。紙幣投入口204から投入された紙幣に対してパチンコ台105に貸し出されたパチンコ玉の数が少ない場合であって、さらに遊技客によって返却ボタンが押下された場合にその差分の有価価値を価値付けた一般カードを排出する。
【0065】
カード挿入口205から会員カードが挿入され、その会員カードに価値付けられた有価価値に対するパチンコ玉数に対して実際に貸し出されたパチンコ玉数が少ない場合には、その差分の有価価値を価値付けた会員カードをカード挿入口205より返却する。なお、会員カードに限っては、有価価値を使い切った場合にも返却される。
【0066】
閉店処理によりターミナルコントローラ107から売上データの取得要求が行われた際には、カード挿入口205から挿入されて取り忘れられたカードを有価価値が読み取り可能な状態でストアさせておくことができ、また、取り忘れられたカードをカードスタック機構にスタックすることができる。
【0067】
さらに、カード搬送機構を用いて取り忘れられたカードを島端のカード回収ボックスに搬送することもできる。
【0068】
情報表示LED206は、7セグメント表示×6桁からなる表示デバイスであり、モード表示ランプ207で選択的に示される情報(主に数値情報)を遊技客に対して表示する。また、貸出処理機104やパチンコ台で発生したエラーを特定できるエラーコードを係員に対して表示することも可能である。
【0069】
モード表示ランプ207は、「残度数」、「総貯玉数」、「再プレイ可能回数」、「ポイント数」の各モードがランプ表示される。
【0070】
操作ボタン208は、遊技客や係員によって操作可能なボタン群を示している。
【0071】
電源部209は、貸出処理機104でパチンコ玉の貸出処理などを行うにあたって電源の供給を行う。
【0072】
図2(b)に示すパチンコ台105には、表示部210、貸出/返却ボタン211、玉投出機構212が示されており、表示部210は、遊技客に投入された紙幣または挿入されたカードで貸出可能な玉数などを表示し、貸出/返却ボタン211は、パチンコ玉の貸し出しやカードの排出、返却を指示するボタンであり、玉投出機構212は、貸出処理機104からの指示を受けてパチンコ台にパチンコ玉を貸し出すとともに、遊技結果に応じて賞球を投出するための投出機構である。
【0073】
閉店処理を行った際に貸出処理機104に取り忘れられたカードが存在する場合であってエラー表示する際には貸出処理機104の情報表示LED206とパチンコ台105の表示部210に同一のエラー表示を行う。また、貸出処理機104の状態表示ランプ201にはエラーが発生したことを示す表示を行う。
【0074】
このような構成によって、閉店処理時に取り忘れられた状態にあるカードをターミナルコントローラ107が保持する設定テーブルの設定にしたがって処理できる。
【0075】
図3は、貸出処理機の詳細な構成を示すブロック図である。
【0076】
図3に示す貸出処理機104は、リモコン受発光部203、情報表示LED206、操作部208、電源部209、貸出処理機制御部213、紙幣処理部214、カード処理部215、I/F部216、記憶部217を具備して構成されている。さらに、紙幣処理部214には、紙幣搬送機構220が接続され、カード処理部215には、カード搬送機構221が接続されている。
【0077】
リモコン受発光部203、情報表示LED206、操作部208、電源部209は、図2(a)に示す構成と同じである。
【0078】
貸出処理機制御部213は、貸出処理機104におけるパチンコ玉の貸し出しやカードの発行、受け付けなどの処理を制御する。
【0079】
紙幣処理部214は、図8(a)に示す紙幣投入口204から投入された紙幣を処理する。
【0080】
例えば、投入された紙幣が千円札、二千円札、五千円札、一万円札のいずれかであるかを識別し、識別された投入紙幣の金額を貸出処理機制御部213に通知する。もちろん、いずれの紙幣でもない場合には、紙幣投入口204から返却する。投入紙幣金額が貸出処理機制御部213に送出されると接続された紙幣搬送機構220を用いて紙幣を搬送する。
【0081】
カード処理部215は、挿入されたカードの種類を判別し、さらにカードに記憶されている識別情報を読み取り、読み取った識別情報を貸出処理機制御部213に送出する。
【0082】
カード搬送機構221を用いて投入されたカードの搬送を行うだけでなく、予め一般カードを収納しておくカードスタック機構(図示せず)を含む。
【0083】
I/F部216は、データ通信にかかるインターフェースを示し、接続されたパチンコ台105、島コントローラ103などとデータ通信を実現する。
【0084】
記憶部217は、貸出処理機104における各種機能を実現するための実行プログラムやパラメータが格納され、貸出処理機制御部213により呼び出されることにより実行される。また、一時的にデータを記憶する一時記憶領域を有し、実行プログラムの作業領域を提供する。
【0085】
以上に示すような構成によって、取り忘れられたカードに価値付けられた有価価値の有無によって効率的な閉店処理を行うことができる。
【0086】
図4は、本願発明の処理の流れを示すフローチャートである。
【0087】
図4において、遊技施設が閉店時間を迎えた場合などにターミナルコントローラから売上集計処理を含む閉店処理を指示すると処理が開始され、各パチンコ台に併設された貸出処理機で追加入金を禁止する入金禁止処理が実行され(S401)、現金(紙幣)の投入を行えなくする。
【0088】
続いて、入金禁止処理(S401)を行った際に取引中または取引終了後のカードが貸出処理機のカード処理部に残されているかを判断し(S402)、カードが残されていない場合(S402でNO)には、その貸出処理機における売上データなどの集計を確定させる処理を行う(S409)。この場合、取り忘れられたカードが存在しないことからその貸出処理機における売上集計処理が確定する。
【0089】
それに対して、取引中または取引終了後のカードが貸出処理機のカード処理部に残されている場合(S402でYES)には、図5に示す設定に基づいて処理が行われる。
【0090】
まず、図5に示す設定のうち、カードの返却以外の処理を行わない設定(パターン1、パターン2)であるか判断し(S403)、カードの返却以外の処理を行わない設定である場合(S403でYES)には、続いて、残されたカードに価値付けられた有価価値の有無を判断する(S404)。カードに有価価値がなければ(S404でNO)、カードを返却した後(S407)、カード挿入を禁止するカード挿入禁止処理を実行する(S408)。また、カードに価値付けられた有価価値がある場合(S404でYES)には、取り忘れられたカードが存在する旨のエラー表示を行う(S405)。
【0091】
続いて、有価価値があるカードを返却する設定(パターン1の設定)であるか判断し(S406)、カードを返却する設定(パターン1)である場合(S406でYES)には、貸出処理機のカード挿入口からカードを返却し(S407)、カードの挿入を禁止するカード挿入禁止処理を実行する(S408)。なお、パターン2において、カード(残価値有り)が滞留させられた場合は、係員がエラー表示を確認した上で、所定の操作(ボタン操作あるいはリモコン操作)を行うことにより、該カードが返却(排出)される。
【0092】
カードを返却する設定でない(パターン2)である場合(S406でNO)には、カードを返却することなく(カードはカード処理機の中に滞留させた状態で)、カードの挿入を禁止するカード挿入禁止処理を実行する(S408)。
【0093】
次に、上記カードの返却以外の処理を行わない設定(パターン1、パターン2)であるかの判断(S403)でカード返却以外の処理をしない設定(パターン1またはパターン2)でない場合(S403でNO)には、続いて、カードに価値付けられた有価価値の有無を判断し(S410)、有価価値がある場合(S410でYES)にカードを返却し(S411)、カードの挿入を禁止するカード挿入禁止処理を実行する(S408)。
【0094】
カードに価値付けられた有価価値がない場合(S410でNO)には、続いて、残額がないカードを内部にスタックする設定(パターン4)であるか判断し(S412)、スタックする設定(パターン4)である場合(S412でYES)には、カードをスタックした(S413)のち、カードの挿入を禁止するカード挿入禁止処理を実行する(S408)。
【0095】
このときのカードを内部にスタックする設定(パターン4)では、貸出処理機に設けられたカードスタック機構に入れることを示している。
【0096】
さらに、有価価値が価値付けられていないカードを内部にスタックする設定(パターン4)でもない場合(S412でNO)には、続いて、有価価値が価値付けられていないカードをカード搬送機構経由で島端へ回収する設定(パターン5)であるか判断し(S414)、島端へ回収する設定(パターン5)である場合(S414でYES)には、カードの回収処理を行って(S415)カードの挿入を禁止するカード挿入禁止処理を実行する(S408)。
【0097】
このときのカードを島端へ回収する設定(パターン5)では、貸出処理機の背面に設置され、カードを搬送する機能であるカード搬送機構によって専用の収納庫である島端のカード回収ボックスに保管することを示している。
【0098】
またさらに、カードを島端へ回収する設定(パターン5)でもない場合(S414でNO)には、カードをカード処理機の内部もしくは後方に配置されるカード回収ボックスに回収(ストア)させ(S416)、カードの挿入を禁止するカード挿入禁止処理を実行する(S408)。
【0099】
上記するカードの挿入を禁止するカード挿入禁止処理を実行する(S408)と、貸出処理機ごとに売上データを集計して確定させる売上集計確定処理を行う(S409)。
【0100】
以上に示すフローチャートでは、閉店処理または売上データ集計処理の際に図5に示す設定に応じた処理を行うことができ、特に、取り忘れられたカードの返却有無でそのカードに価値付けられた有価価値の有無を判断することができる。
【0101】
図5は、カードの取り扱いを定義した設定テーブルである。
【0102】
図5は、閉店処理または売上データ集計処理を実行する際に取り忘れられたカードの取り扱いを定めた設定であって、設定の名称を示す[パターン番号]501、[パターン番号]501に対するカードの取り扱いを規定した[処理設定内容]502から構成される。
【0103】
以下に、各[パターン番号]501ごとに設定された処理内容を示す。
【0104】
まず、[パターン番号]501が「パターン1」である[処理設定内容]502は「カードを返却してエラー表示することにより区別」であることが示されている。これは、カードに価値付けられた有価価値の有無、いずれの場合であってもカードを返却してエラー表示を行うか否かで有価価値の有無を判断することを示す。返却されたカードを回収する係員は、エラー表示がない状態で貸出処理機から返却されたカードを抜き取ることにより、残価値無しのカードを回収することができる。一方、エラー表示が有る貸出処理機から返却されたカードを抜き取ることで残価値有りのカードを回収することができ、預かり置き等の対応を行う。
【0105】
次に、[パターン番号]501が「パターン2」である[処理設定内容]502は「カードの返却「有/無」、そのエラー表示により区別」であることが示されている。これは、残価値がないカードについては、そのまま返却することを示し、残価値があるカードについては、エラー表示を行った上で保持することによって残されたカードの有価価値の有無を判断することを示す。
【0106】
そして、返却されたカードを係員が回収することで残価値がないカードを回収することができる。一方、エラー表示が有る貸出処理機に対しては、所定の処理(ボタン操作あるいはリモコン操作)を行うことによって残価値有りのカードが返却され、回収することができ、預かり置きなどの対応を行う。
【0107】
次に、[パターン番号]501が「パターン3」である[処理設定内容]502は「カードのストア/返却により区別」であることが示されている。これは、残価値があるカードについては、そのまま返却することを示し、残価値がないカードについては、貸出処理機の後方に設けられた回収ボックスに回収されるかそのまま機内に滞留させておくことによって残されたカードの有価価値の有無を判断することを示す。 そして、返却されたカードを係員が回収することで残価値があるカードを回収することができ、預かり置き等の対応を行う。一方、貸出処理機の後方に設けられた回収ボックスに回収されたり、機内に滞留されたりした状態にある残価値のないカードを係員が回収することで翌日以降の取引に再利用することができる。
【0108】
次に、[パターン番号]501が「パターン4」である[処理設定内容]502は「カードのスタック/返却により区別」であることが示されている。これは、残価値があるカードについては、そのまま返却することを示し、残価値がないカードについては、カード処理部に接続されたカードスタック機構によってスタックされることによって残されたカードの有価価値の有無を判断することを示す。
【0109】
そして、返却されたカードを係員が回収することで残価値があるカードを回収することができる。一方、カードスタック機構によってスタックされた残価値のないカードを回収すれば翌日以降の取引に再利用することができる。
【0110】
最後に、[パターン番号]501が「パターン5」である[処理設定内容]502は「カードの回収/返却により区別」であることが示されている。これは、残価値があるカードについては、そのまま返却することを示し、残価値がないカードについては、カード回収機構によって島端のカード回収ボックスに回収されることによって残されたカードの有価価値の有無を判断することを示す。
【0111】
そして、返却されたカードを係員が回収することで残価値があるカードを回収することができる。一方、島端のカード回収ボックスに回収された残価値がないカードをまとめて回収することができ、翌日以降の取引に再利用することができる。
【0112】
この設定にしたがって、図4に示すフローチャートが実行される。
【0113】
なお、設定テーブルは、ターミナルコントローラ107で管理するような構成にしてもよいし、島コントローラ103で管理するような構成にしてもよい。さらに、各貸出処理機104で管理するような構成でもよい。
【0114】
以上の構成によって、本発明の遊技媒体貸出システムでは、取り忘れられたカードに価値付けられた有価価値の有無によってカードの返却の有無またはエラー表示の有無を決定することができる。
【0115】
これによって、取り忘れられたカードに価値付けられた有価価値の有無を容易に判断することが可能となる。
【0116】
従って、本発明を適用することにより、閉店処理時や売上データの集計時など売上データの管理が効率良く行うことができるという効果を期待できる。
【0117】
本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
【0118】
例えば、上記実施例では、カードが取り忘れられているか否かの判断と、カードが取り忘れられている際の残価値の有無判断を貸出処理機で行うような構成にしているが、ターミナルコントローラで行うような構成にしてもよい。
【0119】
この場合の処理を図1を用いて説明する。
【0120】
ユーザが利用する会員カード、一般カードには、カードを一意に識別することができるカードIDが記録されている。
【0121】
ターミナルコントローラ107は、カードIDに対する有価価値を管理し、玉貸し処理時に貸出処理機104からの有価価値の取得要求(カードIDを含む)を受けると、その取得要求に含まれるカードIDに対応付けられた有価価値情報を要求元である貸出処理機104に送信する。玉貸しが行われれば、その玉貸しが行われた有価価値をターミナルコントローラ107によって管理されている有価価値から減算して更新する。すなわち、カード(カードID)に対して有価価値が価値付けられている。
【0122】
また、遊技施設の管理者によって売上集計処理や閉店処理が指示されると、ターミナルコントローラ107は、各貸出処理機104に対して残留しているカードがあるか否かを判断し、カードが残留している貸出処理機104があれば、続いて、その貸出処理機104のカードに残価値があるか否かを判断する。
【0123】
この残価値の有無の判断は、そのカードに記憶されたカードIDを取得することにより、ターミナルコントローラ107で管理したカードIDに対する有価価値によって判断する。これらの判断によって行われる処理は、図5に示すような設定テーブルの設定に基づいて行われる。
【0124】
また、図5の設定に基づいて、貸出処理機104で行う処理内容を指示する。
【0125】
例えば、取り忘れられたカードに残価値がない場合には、そのカードを再利用できるようにスタックする指示を行い、また、カード回収機構を用いてカードを回収させる指示を行う。
【0126】
さらに、残価値があることを報知する旨が設定されている場合には、貸出処理機104に対して報知の指示を行う。
【0127】
以上のようにターミナルコントローラ107で管理されたカードIDに対する有価価値に基づき、カードに記憶された有価価値と同様、取り忘れられたカード返却の有無、エラー表示を判断することができる。
【産業上の利用可能性】
【0128】
本発明は、カードに価値付けられた有価価値に対して遊技媒体の貸出を行う貸出処理機および遊技媒体貸出システムに適用可能であり、特に、取り忘れられたカードに対して効率的なカードの取り扱いを行えるようにするのに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0129】
【図1】本発明に係わる貸出処理機および遊技媒体貸出システムを適用して構成した遊技媒体貸出システムのシステム構成図。
【図2】貸出処理機とパチンコ台の装置構成を示す図。
【図3】貸出処理機の詳細な構成を示すブロック図。
【図4】本願発明の処理の流れを示すフローチャート。
【図5】カードの取り扱いを定義した設定テーブル。
【符号の説明】
【0130】
10 遊技施設(パチンコ店)
101−1・・・101−N カード発行機
102 カード精算機
103 島コントローラ
104 貸出処理機
105 パチンコ台
106 ルータ
107 ターミナルコントローラ(カード情報管理装置)
201 状態表示ランプ
202 カードスタック部状態表示LED
203 リモコン受発光部
204 紙幣投入口
205 カード挿入口
206 情報表示LED
207 モード表示ランプ
208 操作ボタン
209 電源部
210 表示部
211 貸出/返却ボタン
212 玉投出機構
213 貸出処理機制御部
214 紙幣処理部
215 カード処理部
216 I/F部
217 記憶部
220 紙幣搬送機構
221 カード搬送機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有価価値が価値付けられた記憶媒体の該有価価値に基づき遊技媒体の貸し出しを制御する貸出処理機において、
売上集計処理時に残留した記憶媒体があるか否かを判断する記憶媒体残留判断手段と、
前記記憶媒体残留判断手段により前記記憶媒体が残留状態にあると判断された場合は、当該記憶媒体に価値付けられた残有価があるか否かを判断する残価値有無判断手段と、
前記残価値有無判断手段により前記記憶媒体に前記残価値があると判断された場合は、当該記憶媒体を自動返却する記憶媒体自動返却制御手段と
を具備することを特徴とする貸出処理機。
【請求項2】
有価価値が価値付けられた記憶媒体の該有価価値に基づき遊技媒体の貸し出しを制御する貸出処理機において、
売上集計処理時に残留した記憶媒体があるか否かを判断する記憶媒体残留判断手段と、
前記記憶媒体残留判断手段により前記記憶媒体が残留状態にあると判断された場合は、当該記憶媒体に価値付けられた残有価があるか否かを判断する残価値有無判断手段と、
前記残価値有無判断手段により前記記憶媒体に前記残価値が有ると判断された場合は、当該記憶媒体を保持し、係員による所定の操作に基づいて返却する記憶媒体返却制御手段と
を具備することを特徴とする貸出処理機。
【請求項3】
前記残価値有無判断手段で前記記憶媒体に前記残価値がないと判断された場合は、該カードを再利用のためにスタックするスタック手段
を具備することを特徴とする請求項1または2記載の貸出処理機。
【請求項4】
前記残価値有無判断手段で前記記憶媒体に前記残価値がないと判断された場合は、該カードを回収する回収手段
を具備することを特徴とする請求項1または2記載の貸出処理機。
【請求項5】
前記残価値有無判断手段により前記記憶媒体に前記残価値があると判断された場合は、その旨を報知する報知手段
を具備することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の貸出処理機。
【請求項6】
有価価値が価値付けられた記憶媒体の該有価価値に基づき遊技媒体の貸し出しを制御する複数の貸出処理機と、前記記憶媒体の有価価値および前記貸出処理機における前記記憶媒体の有価価値に基づく遊技媒体の貸し出しを管理する管理装置とを有する遊技媒体貸出システムにおいて、
前記管理装置は、
前記複数の貸出処理機に残留した記憶媒体があるか否かをそれぞれ判断する記憶媒体残留判断手段と、
前記記憶媒体残留判断手段により前記記憶媒体が残留状態にあると判断された場合は、当該貸出処理機に残留する記憶媒体に価値付けられた残有価があるか否かを判断する残価値有無判断手段と、
前記残価値有無判断手段により前記記憶媒体に前記残価値があると判断された場合は、当該貸出処理機に対して当該記憶媒体の自動返却を指示する記憶媒体返却指示を行う記憶媒体返却指示手段と
を具備し、
前記貸出処理機は、前記記憶媒体返却指示手段による記憶媒体返却指示に基づき、残留した記憶媒体を自動返却する
ことを特徴とする遊技媒体貸出システム。
【請求項7】
有価価値が価値付けられた記憶媒体の該有価価値に基づき遊技媒体の貸し出しを制御する複数の貸出処理機と、前記記録媒体の有価価値及び前記貸出処理機における前記記録媒体の有価価値に基づく遊技媒体の貸出を管理する管理装置とを有する遊技媒体貸出システムにおいて、
前記管理装置は、
前記複数の貸出処理機に残留した記憶媒体があるか否かをそれぞれ判断する記憶媒体残留判断手段と、
前記記憶媒体残留判断手段により前記記憶媒体が残留状態にあると判断された場合は、当該貸出処理機に残留する記憶媒体に価値付けられた残有価があるか否かを判断する残価値有無判断手段と、
前記残価値有無判断手段により前記記憶媒体に前記残価値があると判断された場合は、当該貸出処理機に対して当該記憶媒体を保持する記録媒体保持指示を行う記録媒体保持指示手段と、
を具備し、
前記貸出処理機は、前記記録媒体保持指示手段による記録媒体保持指示に基づき、残留した記憶媒体を保持し、係員による所定の操作に基づいて該記録媒体を返却する
を具備することを特徴とする遊技媒体貸出システム。
【請求項8】
前記残価値有無判断手段で前記記憶媒体に前記残価値がないと判断された場合は、該カードを再利用のために当該カードを当該貸出処理機のスタック部にするスタック指示を行うスタック指示手段
を具備することを特徴とする請求項7または8記載の遊技媒体貸出システム。
【請求項9】
前記残価値有無判断手段で前記記憶媒体に前記残価値がないと判断された場合は、該カードを回収する回収指示を行う回収指示手段
を具備することを特徴とする請求項7または8記載の遊技媒体貸出システム。
【請求項10】
前記残価値有無判断手段により前記記憶媒体に前記残価値があると判断された場合は、その旨を当該貸出処理機で報知する報知手段
を具備することを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載の遊技媒体貸出システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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