赤外線リモートコントロール装置及びその赤外線発光ダイオードの発光制御方法
【課題】 消費電力の低減やリモートコントロール動作の安定化が可能な赤外線リモートコントロール装置を提供する。
【解決手段】 赤外線発光ダイオード21を備え、赤外線発光ダイオード21を所望の発光パターンで発光させることによりリモートコントロールを行う赤外線リモートコントロール装置30である。赤外線発光ダイオード21の電源の電圧を検出する電圧検出手段23と、電圧検出手段23により検出される電圧値に応じて赤外線発光ダイオード21の発光強度を変化させる発光強度変化手段20を備える。
【解決手段】 赤外線発光ダイオード21を備え、赤外線発光ダイオード21を所望の発光パターンで発光させることによりリモートコントロールを行う赤外線リモートコントロール装置30である。赤外線発光ダイオード21の電源の電圧を検出する電圧検出手段23と、電圧検出手段23により検出される電圧値に応じて赤外線発光ダイオード21の発光強度を変化させる発光強度変化手段20を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、赤外線リモートコントロール装置、これを備える携帯端末装置、赤外線リモートコントロール装置の赤外線発光ダイオードの発光制御方法、及び、そのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、赤外線リモートコントロール装置を備えた携帯電話機が提案されている(例えば、特許文献1、2)。
【0003】
図12は従来のこの種の赤外線リモートコントロール装置1000を示す回路図である。
【0004】
図12に示すように、従来の赤外線リモートコントロール装置1000は、例えば、電源部1001と、この電源部1001に対し一端が接続された抵抗R1002と、この抵抗R1002の他端にアノード端子が接続された赤外線発光ダイオード1003と、この赤外線発光ダイオード1003のカソード端子にコレクタ端子が接続され、エミッタ端子がグランドに接続されたトランジスタTR1004と、このトランジスタTR1004のベース端子に制御信号を印加する制御部1005と、を備えて構成されている。
【0005】
制御部1005が所定のタイミングでトランジスタTR1004をオン/オフ制御することにより、赤外線発光ダイオード1003が所望の発光パターンで発光し、赤外線リモートコントロール動作を行うことができる。
【特許文献1】特開2003−078977号公報
【特許文献2】特開2003−264612号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、図12に示す従来の赤外線リモートコントロール装置1000においては、赤外線発光ダイオード1003には、抵抗R1002により制限された電流が電源部1001から供給される。
【0007】
つまり、赤外線発光ダイオード1003に供給される電流値は、電源部1001の電圧変化に伴う変化はあるものの、該電流値の設定は一種類のみとなっている。
【0008】
図13は電源部1001の電圧と赤外線発光ダイオード1003の電流との関係を表す電圧−電流特性を示す図である。
【0009】
図13に示す特性のうち、特性(1)は、電源部1001の電圧が携帯電話機の最低動作電圧まで低下した状態で、赤外線発光ダイオード1003に流れる電流が必要最低電流(図13の一点鎖線)となるように、抵抗R1002の抵抗値を設定した場合の電圧−電流特性である。なお、最低動作電圧は、携帯電話機における赤外線リモートコントロール装置1000以外の機能部の動作に最低限必要な電圧を意味する。また、必要最低電流は、赤外線発光ダイオード1003の発光強度が、赤外線リモートコントロールを行うために最低限必要な値となるような電流値を意味する。
【0010】
図13に示す従来の特性(1)の場合、電源部1001の電圧が高いときには、必要以上の電流が赤外線発光ダイオード1003に流れてしまう。このため、例えば電池パックなどの二次電池からなる電源部1001の持続性が悪いという問題があった。
【0011】
つまり、図13に示す従来の特性(1)の場合、赤外線発光ダイオード1003の消費電力が大きいという問題があった。
【0012】
また、図13に示す特性のうち、特性(2)は、電源部1001の電圧が、通常の使用状態における平均的な値のときに、赤外線発光ダイオード1003に流れる電流が必要最低電流(図13の一点鎖線)となるように、抵抗R1002の抵抗値を設定した場合の電圧−電流特性である。
【0013】
図13に示す従来の特性(2)の場合、電源部1001の電圧が低いときには、赤外線発光ダイオード1003に流れる電流が必要最低電流を下回るため、該赤外線発光ダイオード1003の発光強度が不足し、発光の到達距離不足などにより赤外線リモートコントロールを行うことができないという問題があった。
【0014】
つまり、図13に示す従来の特性(2)の場合、リモートコントロール動作を安定的に行うことができないという問題があった。
【0015】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、消費電力の低減或いはリモートコントロール動作の安定化が可能な赤外線リモートコントロール装置、これを備える携帯端末装置、赤外線リモートコントロール装置の赤外線発光ダイオードの発光制御方法、及び、そのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題を解決するため、本発明の赤外線リモートコントロール装置は、赤外線発光ダイオードを備え、前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させることによりリモートコントロールを行う赤外線リモートコントロール装置において、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させる発光強度変化手段を備えることを特徴としている。
【0017】
本発明の赤外線リモートコントロール装置においては、前記赤外線発光ダイオードの電源の電圧を検出する電圧検出手段を更に備え、前記発光強度変化手段は、前記電圧検出手段により検出される電圧値に応じて、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させることが好ましい。
【0018】
本発明の赤外線リモートコントロール装置においては、前記発光強度変化手段は、前記電圧検出手段により検出される電圧値が比較的高電圧である場合には、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を比較的弱くする一方で、前記電圧検出手段により検出される電圧値が比較的低電圧である場合には、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を比較的強くすることが好ましい。
【0019】
或いは、本発明の赤外線リモートコントロール装置においては、使用者に操作される操作手段を更に備え、前記発光強度変化手段は、前記操作手段に対する操作に応じて、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させることも好ましい。
【0020】
本発明の赤外線リモートコントロール装置においては、前記発光強度変化手段は、前記赤外線発光ダイオードの電源から該赤外線発光ダイオードに対して供給される電流を制限する抵抗値を変化させることにより、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させることが好ましい。
【0021】
本発明の赤外線リモートコントロール装置においては、前記赤外線発光ダイオードの電源と前記赤外線発光ダイオードとの間において、相互に直列に接続された複数の抵抗を備え、これら抵抗のうち選択された抵抗を、前記電源から前記赤外線発光ダイオードに供給される電流の制限用に用いることが好ましい。
【0022】
本発明の赤外線リモートコントロール装置においては、前記発光強度変化手段は、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を、2段階の強度のうちの何れか一方の強度に設定することを好ましい一例としている。
【0023】
この場合、前記発光強度変化手段は、前記赤外線発光ダイオードの発光強度の設定を、1つの強度設定用スイッチにより行うことが好ましい。
【0024】
前記強度設定用スイッチは、例えば、アナログスイッチや電界効果トランジスタからなることが挙げられる。
【0025】
また、本発明の赤外線リモートコントロール装置においては、前記発光強度変化手段は、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を、3段階以上の強度のうちの何れか1つの強度に設定することも好ましい。この場合の赤外線発光ダイオードの発光強度を設定する強度設定用スイッチとしても、例えば、アナログスイッチや電界効果トランジスタを適用することができる。
【0026】
本発明の赤外線リモートコントロール装置においては、前記赤外線発光ダイオードを前記所望の発光パターンで発光させるための該赤外線発光ダイオードのオン/オフ切り替えを、1つのオン/オフ切替用スイッチにより行うことが好ましい。
【0027】
前記オン/オフ切替用スイッチは、例えば、バイポーラトランジスタや電界効果トランジスタからなることが挙げられる。
【0028】
また、本発明の携帯端末装置は、本発明の赤外線リモートコントロール装置を備えることを特徴としている。
【0029】
本発明の携帯端末装置は、通信機能を有する携帯通信端末装置(例えば、携帯電話機)であることを好ましい例とする。
【0030】
或いは、本発明の携帯端末装置は、情報処理機能を有する携帯情報端末装置であることも好ましい。
【0031】
また、本発明の赤外線発光ダイオードの発光制御方法は、赤外線発光ダイオードを備え、前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させることによりリモートコントロールを行う赤外線リモートコントロール装置における前記赤外線発光ダイオードの発光を制御する方法であって、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させる強度変化過程と、前記強度変化過程による変化後の発光強度にて前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させる過程と、備えることを特徴としている。
【0032】
また、本発明の赤外線発光ダイオードの発光制御方法は、赤外線発光ダイオードを備え、前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させることによりリモートコントロールを行う赤外線リモートコントロール装置における前記赤外線発光ダイオードの発光を制御する方法であって、前記赤外線発光ダイオードの電源の電圧を検出する電圧検出過程と、前記電圧検出過程により検出される電圧値に応じて、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させる強度変化過程と、前記強度変化過程による変化後の発光強度にて前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させる過程と、を備えることを特徴としている。
【0033】
また、本発明の赤外線発光ダイオードの発光制御方法は、赤外線発光ダイオードを備え、前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させることによりリモートコントロールを行う赤外線リモートコントロール装置における前記赤外線発光ダイオードの発光を制御する方法であって、使用者による操作を検出する操作検出過程と、前記操作検出過程により検出される操作の種類に応じて、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させる強度変化過程と、前記強度変化過程による変化後の発光強度にて前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させる過程と、を備えることを特徴としている。
【0034】
また、本発明のプログラムは、赤外線発光ダイオードの発光制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであることを特徴としている。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、赤外線リモートコントロール装置の消費電力を低減したり、或いは、リモートコントロール動作を確実に安定的に行えるようにしたりすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態について説明する。
【0037】
〔第1の実施形態〕
図1は第1の実施形態に係る携帯電話機100の構成を示すブロック図である。
【0038】
図1に示すように、第1の実施形態に係る携帯電話機(携帯端末装置、携帯通信端末装置)100は、例えば複数の操作キーからなり使用者により操作される操作部11と、例えば液晶表示装置からなり各種の表示動作を行う表示部12と、無線通信を行う無線部13と、発音動作を行う発音部(スピーカ)14と、受話動作を行う受話部(マイク)15と、各種の制御動作を行う制御部20と、当該携帯電話機100の電源である電源部22と、このうち電源部(電源)22及び制御部(発光強度変化手段)20を含んで構成された赤外線リモートコントロール部(赤外線リモートコントロール装置)30と、を備えて構成されている。
【0039】
無線部13は、図示しないアンテナを備え、このアンテナにより外部(例えば、無線基地局など)との間で無線信号を送受信する。
【0040】
また、無線部13は、受信した無線信号を復調し、制御部20に入力する。
【0041】
制御部20は、無線部13からの信号に基づいて、例えば、発音部14に対して発音動作(通話の際の相手方の音声の発音動作など)を行わせたり、表示部12に対して表示動作(通話中である旨を示す表示動作など)を行わせたりする。
【0042】
また、無線部13は、(受話部15からの音声入力に基づき生成される)制御部20からの音声信号や制御部20からの制御信号を変調し無線信号に変えて、該無線信号をアンテナより外部に対して送信する。
【0043】
携帯電話機100は、このように無線部13を介して無線通信を行うことにより、通話、電子メールの送受信、インターネット接続といった通信機能を実行することが可能となっている。
【0044】
制御部20は、例えば、表示部12、無線部13、発音部14などの動作制御を含む各種の制御動作を行うCPUと、このCPUにより実行される各種の制御プログラム(プログラム)を記憶したROM(記録媒体)と、CPUの作業領域などとして機能するRAMと、を備えて構成されている。制御部20の動作はROMに格納されている制御プログラムに従って行われる。
【0045】
また、赤外線リモートコントロール部30は、制御部(発光強度変化手段)20及び電源部(電源)22の他に、赤外線を発光する赤外線LED(赤外線発光ダイオード)21と、この赤外線LED21のオン/オフ切り替え動作を制御部20の制御下で行うオン/オフ切替用トランジスタ(オン/オフ切替用スイッチ)TR1と、電源部22から赤外線LED21に供給される電流を制限する第1及び第2の抵抗(抵抗)R1、R2と、電源部22から赤外線LED21に供給される電流を制限する抵抗値の切り替えを行う抵抗値切替用アナログスイッチ(強度設定用スイッチ)ASW1と、電源部22から供給される電圧の値を検出する電圧検出部(電圧検出手段)23と、を備えて構成されている。
【0046】
電源部22は、例えば電池パックなどの充電可能な二次電池であり、例えば、電圧検出部23を介して制御部20に電源を供給する。なお、制御部20は、電源部22から供給される電源を表示部12,無線部13,発音部14などに供給する。
【0047】
また、電源部22は、第1及び第2の抵抗R1、R2の双方を介して、或いは、第1の抵抗R1のみを介して、赤外線LED21に対しても電源を供給する。
【0048】
第1の抵抗R1は、その一方の端子が電源部22に接続されている。第1の抵抗R1の他方の端子は第2の抵抗R2の一方の端子に接続されている。
【0049】
第2の抵抗R2の他方の端子は、赤外線LED21のアノード端子に接続されている。
【0050】
また、赤外線LED21のカソード端子は、オン/オフ切替用トランジスタTR1のコレクタ端子に接続されている。
【0051】
オン/オフ切替用トランジスタTR1のベース端子は制御部20に接続され、エミッタ端子はグランドに接続されている。
【0052】
なお、本実施形態の場合、オン/オフ切替用トランジスタTR1は、例えば、バイポーラ型のNチャネルトランジスタからなる。
【0053】
このオン/オフ切替用トランジスタTR1がオン状態となると、赤外線発光LED21には電源部22から電流が供給され、該赤外線発光LED21が発光する。
【0054】
従って、制御部20がオン/オフ切替用トランジスタTR1を所望のタイミングでオン/オフさせることにより、赤外線発光LED21が所望の発光パターンで発光する。このような赤外線発光LED21の発光は、該発光の被照射機器(図示略)に対する制御信号として機能する。つまり、赤外線発光LED21の発光の被照射機器は、該発光を受信することにより、リモートコントロールされる。
【0055】
なお、リモートコントロールのための赤外線発光LED21の発光の契機、すなわち、オン/オフ切替用トランジスタTR1のオン/オフ切り替えの契機は、例えば、制御部20が操作部11に対するリモートコントロール操作を検出することであることが挙げられる。
【0056】
また、抵抗値切替用アナログスイッチASW1の制御端子は、制御部20に接続されている。
【0057】
更に、抵抗値切替用アナログスイッチASW1の他の2つの端子のうち、一方の端子は、第1の抵抗R1と第2の抵抗R2との接続点に対して接続され、他方の端子は、第2の抵抗R2と赤外線LED21のカソード端子との接続点に対して接続されている。
【0058】
電圧検出部23は、電源部22及び制御部20へそれぞれ接続され、電源部22の電圧を検出した検出結果を制御部20に対して出力する。
【0059】
制御部20は、電圧検出部23による検出結果(電源部22の電圧値)と、予め設定された基準値とを比較し、該比較結果に応じて、抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオン又はオフする。
【0060】
すなわち、制御部20は、電圧検出部23による検出結果が、予め設定された基準値よりも高電圧である場合には、抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオフする一方で、予め設定された基準値よりも高電圧ではない場合(予め設定された基準値以下の場合)には、抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオンする。
【0061】
抵抗値切替用アナログスイッチASW1がオフの場合には、電源部22から赤外線LED21への供給電流は、第1及び第2の抵抗R1,R2の双方により制限される。よって、赤外線LED21の電流が小さめになり、該赤外線LED21の発光強度が弱めになる。つまり、抵抗値切替用アナログスイッチASW1がオフの場合に、例えば、制御部20が操作部11に対するリモートコントロール操作を検出するなどの契機が生ずると、制御部20は、弱めの発光強度にて、赤外線LED21を所望の発光パターンで発光させる。
【0062】
他方、抵抗値切替用アナログスイッチASW1がオンの場合には、第2の抵抗R2の両端子間が相互に接続されるので、電源部22から赤外線LED21への供給電流は、第1及び第2の抵抗R1,R2のうち第1の抵抗R1のみにより制限される。よって、赤外線LED21の電流が大きめになり、該赤外線LED21の発光強度が強めになる。つまり、抵抗値切替用アナログスイッチASW1がオンの場合に、例えば、制御部20が操作部11に対するリモートコントロール操作を検出するなどの契機が生ずると、制御部20は、強めの発光強度にて、赤外線LED21を所望の発光パターンで発光させる。
【0063】
このように、制御部20は、電圧検出部23により検出される電圧値が基準値以下の場合(比較的低電圧である場合)には、赤外線LED21の発光強度を強くする一方で、電圧検出部23により検出される電圧値が基準値よりも高電圧である場合(比較的高電圧である場合)には、赤外線LED21の発光強度を弱くする。
【0064】
また、このように、制御部20は、赤外線LED21の電源である電源部22から該赤外線LED21に対して供給される電流を制限する抵抗値を変化させることにより、該赤外線LED21の発光強度を変化させる。
【0065】
また、このように、赤外線リモートコントロール部30は、赤外線LED21の電源である電源部22と赤外線LED21との間において、相互に直列に接続された複数の抵抗R1、R2を備え、これら抵抗R1、R2のうち選択された抵抗(例えば、第1及び第2の抵抗の双方、又は、第1の抵抗R1のみ)を、電源部22赤外線LED21に供給される電流の制限用に用いる。
【0066】
また、このように、制御部20は、赤外線LED21の発光強度を、2段階の強度のうちの何れか一方の強度に設定する。
【0067】
また、このように、制御部20は、赤外線LED21の発光強度の設定を、1つの抵抗値切替用アナログスイッチ(強度設定用スイッチ)ASW1のオン/オフ切り替えにより行う。
【0068】
また、このように、赤外線LED21を所望の発光パターンで発光させるための該赤外線LED21のオン/オフ切り替えを、1つのオン/オフ切替用トランジスタ(オン/オフ切替用スイッチ)TR1により行う。
【0069】
このように、赤外線リモートコントロール部30においては、制御部20がオン/オフ切替用トランジスタTR1及び抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオン/オフすることによって、所望の電流を赤外線LED21に印加し、該赤外線LED21の発光制御を行う。なお、赤外線LED21の電流とその発光強度とは比例の関係にある。
【0070】
次に、動作を説明する。
【0071】
図2は、電源部22の電圧と赤外線LED21に流れる電流との関係を表す電圧−電流特性を示す図である。
【0072】
オン/オフ切替用トランジスタTR1がオン状態で且つ抵抗値切替用アナログスイッチASW1がオフ状態の場合、赤外線LED21は、電源部22から供給され第1及び第2の抵抗R1、R2により制限された電流にて発光する。このときの電圧−電流特性は図2のA−B(点Aと点Bとを結ぶ直線)のようになる。
【0073】
他方、オン/オフ切替用トランジスタTR1がオン状態で且つ抵抗値切替用アナログスイッチASW1がオン状態の場合、赤外線LED21は、電源部22から供給され第1の抵抗R1により制限された電流にて発光する。このときの電圧−電流特性は図2のA−C(点Aと点Cとを結ぶ直線)のようになる。
【0074】
なお、オン/オフ切替用トランジスタTR1がオフ状態の場合、赤外線LED21は発光しない。
【0075】
図3は、電源部22の電圧に応じた赤外線LED21の発光制御特性を示す図である。
【0076】
図3に示すように、電源部22の電圧が基準値Gよりも高い場合には(図3のB−D間)、制御部20は抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオフする。この場合に、リモートコントロールのための赤外線発光LED21の発光の契機が生ずると、制御部20は、弱めの発光強度にて、赤外線LED21を所望の発光パターンで発光させる。つまり、この場合、赤外線LED21に流れる電流は第1及び第2の抵抗R1、R2により制限されるので、赤外線LED21の消費電力が抑制される。
【0077】
他方、電源部22の電圧が基準値Gよりも高くはない場合(基準値G以下の場合)には(図3のE−F間)、制御部20は抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオンする。この場合に、リモートコントロールのための赤外線発光LED21の発光の契機が生ずると、制御部20は、強めの発光強度にて、赤外線LED21を所望の発光パターンで発光させる。つまり、この場合、赤外線LED21に流れる電流は第1及び第2の抵抗R1、R2のうち第1の抵抗R1のみにより制限されるので、電源部22の電圧が低くても赤外線LED21に流れる電流値が十分な値となり、該赤外線LED21の十分な発光強度が確保できる。
【0078】
このように、電源部22の電圧に応じて抵抗値切替用アナログスイッチASW1を制御することにより、赤外線LED21の発光時の電流を変化させ、その発光強度を切り替えることが可能となる。
【0079】
以上のような第1の実施形態によれば、電源部22の電圧が高い場合には、赤外線LED21の電流を小さめに切り替えるので、赤外線LED21の最大電流を低く抑えることができる。よって、携帯電話機100の低消費電力化が可能となる。
【0080】
また、電源部22の電圧が低い場合には、赤外線LED21の電流を大きめに切り替えるので、赤外線LED21の十分な発光強度が確保でき、所望のリモートコントロール動作を確実に安定的に行うことができる。
【0081】
〔第2の実施形態〕
図4は第2の実施形態に係る携帯電話機(携帯端末装置、携帯通信端末装置:全体図示略)が備える赤外線リモートコントロール部(赤外線リモートコントロール装置)200の構成を示す回路図である。
【0082】
図4に示すように、本実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部200は、バイポーラ型のオン/オフ切替用トランジスタTR1(図1)に代えてFET(電界効果トランジスタ)からなるオン/オフ切替用トランジスタ(オン/オフ切替用スイッチ)TR201を備える点でのみ、上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30(図1)と相違し、その他の点では上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30と同様に構成されている。
【0083】
よって、本実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部200の各構成要素のうち、上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30におけるのと同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0084】
本実施形態の場合、オン/オフ切替用トランジスタTR201の各端子のうち、ゲート端子は制御部20に、ドレイン端子は赤外線LED21のカソード端子に、ソース端子はグランドに、それぞれ接続されている。
【0085】
そして、オン/オフ切替用トランジスタTR201は、上記の第1の実施形態におけるオン/オフ切替用トランジスタTR1と同様に、制御部20によりオン/オフ制御され、赤外線LED21のオン/オフ切り替えを行う。
【0086】
なお、本実施形態の場合も、携帯電話機のその他の構成は、上記の第1の実施形態と同様である。
【0087】
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0088】
〔第3の実施形態〕
図5は第3の実施形態に係る携帯電話機(携帯端末装置、携帯通信端末装置:全体図示略)が備える赤外線リモートコントロール部300の構成を示す回路図である。
【0089】
図5に示すように、本実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部300は、Nチャネル型のオン/オフ切替用トランジスタTR1(図1)に代えてPチャネル型のオン/オフ切替用トランジスタ(オン/オフ切替用スイッチ、バイポーラトランジスタ)TR301を備える点でのみ、上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30(図1)と相違し、その他の点では上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30と同様に構成されている。
【0090】
よって、本実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部300の各構成要素のうち、上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30におけるのと同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0091】
本実施形態の場合、オン/オフ切替用トランジスタTR301は、電源部22と第1の抵抗R1との間に接続されている。
【0092】
すなわち、オン/オフ切替用トランジスタTR301の各端子のうち、コレクタ端子は電源部22に、エミッタ端子は第1の抵抗R1の一方の端子に、ベース端子は制御部20に、それぞれ接続されている。
【0093】
また、赤外線LED21のカソード端子はグランドに接続されている。
【0094】
本実施形態の場合、オン/オフ切替用トランジスタTR301は、上記の第1の実施形態におけるオン/オフ切替用トランジスタTR1と同様に、制御部20によりオン/オフ制御され、赤外線LED21のオン/オフ切り替えを行う。
【0095】
なお、本実施形態の場合も、携帯電話機のその他の構成は、上記の第1の実施形態と同様である。
【0096】
第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0097】
〔第4の実施形態〕
図6は第4の実施形態に係る携帯電話機(携帯端末装置、携帯通信端末装置:全体図示略)が備える赤外線リモートコントロール部400の構成を示す回路図である。
【0098】
図6に示すように、本実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部400は、抵抗値切替用アナログスイッチASW1(図1)に代えて、FET(電界効果トランジスタ)からなる抵抗値切替用スイッチ(強度設定用スイッチ)401を備える点でのみ、上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30(図1)と相違し、その他の点では上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30と同様に構成されている。
【0099】
よって、本実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部400の各構成要素のうち、上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30におけるのと同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0100】
本実施形態の場合、抵抗値切替用スイッチ401の各端子のうち、ゲート端子は制御部20に、ドレイン端子は第1の抵抗R1と第2の抵抗R2との接続点に、ソース端子は第2の抵抗R2と赤外線LED21のアノード端子との接続点に、それぞれ接続されている。
【0101】
そして、抵抗値切替用スイッチ401は、上記の第1の実施形態における抵抗値切替用アナログスイッチASW1と同様に、制御部20によりオン/オフ制御され、赤外線LED21の発光強度の切り替えを行う。
【0102】
なお、本実施形態の場合も、携帯電話機のその他の構成は、上記の第1の実施形態と同様である。
【0103】
第4の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0104】
〔第5の実施形態〕
上記の第1の実施形態では、赤外線LED21の発光強度を2段階の強度のうちの何れか一方の強度に設定する例を説明したが、第5の実施形態では、赤外線LED21の発光強度を3段階の強度のうちの何れか1つの強度に設定可能な例について説明する。
【0105】
図7は第5の実施形態に係る携帯電話機(携帯端末装置、携帯通信端末装置:全体図示略)が備える赤外線リモートコントロール部(赤外線リモートコントロール装置)500の構成を示す回路図である。
【0106】
図7に示すように、本実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部500は、第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2及び第3の抵抗R3を追加で備える点でのみ、上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30(図1)と相違し、その他の点では上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30と同様に構成されている。
【0107】
よって、本実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部500の各構成要素のうち、上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30におけるのと同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0108】
本実施形態の場合、第2の抵抗R2の両端子のうち、第1の抵抗R1に接続されているのとは反対側の端子は、赤外線LED21のアノード端子には接続されておらず、第3の抵抗R3の一方の端子に接続されている。
【0109】
そして、第3の抵抗R3の他方の端子が、赤外線LED21のアノード端子に接続されている。
【0110】
また、本実施形態の場合、抵抗値切替用アナログスイッチASW1の制御端子が制御部20に接続され、抵抗値切替用アナログスイッチASW1の他の2つの端子のうちの一方の端子が第1の抵抗R1と第2の抵抗R2との接続点に対して接続されている点は、上記の第1の実施形態と同様であるが、該抵抗値切替用アナログスイッチASW1の残りの1つの端子は、第3の抵抗R3と赤外線LED21のアノード端子との接続点に対して接続されている。
【0111】
また、本実施形態の場合、第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2の制御端子は、制御部20に接続され、該第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2の他の2つの端子のうち、一方の端子は、第2の抵抗R2と第3の抵抗R3との接続点に対して接続され、他方の端子は、第3の抵抗R3と赤外線LED21のアノード端子との接続点に対して接続されている。
【0112】
また、本実施形態の場合、制御部20は、電圧検出部23による検出結果(電源部22の電圧値)と、予め設定された第1及び第2の基準値(第1の基準値>第2の基準値)とを比較し、該比較結果に応じて、抵抗値切替用アナログスイッチASW1及び第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2を個別にオン又はオフする。
【0113】
すなわち、制御部20は、電圧検出部23による検出結果が、予め設定された第1の基準値よりも高電圧である場合には、抵抗値切替用アナログスイッチASW1及び第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2をそれぞれオフする。
【0114】
また、電圧検出部23による検出結果が、予め設定された第1の基準値よりも高電圧ではなく(予め設定された第1の基準値以下)、且つ、予め設定された第2の基準値よりも高電圧である場合には、抵抗値切替用アナログスイッチASW1はオフにする一方で、第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2はオンにする。
【0115】
また、電圧検出部23による検出結果が、予め設定された第2の基準値よりも高電圧ではない場合(予め設定された第2の基準値以下の場合)には、抵抗値切替用アナログスイッチASW1はオンにする一方で、第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2はオフにする。
【0116】
抵抗値切替用アナログスイッチASW1及び第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2をそれぞれオフの場合には、電源部22から赤外線LED21への供給電流は、第1、第2及び第3の抵抗R1,R2,R3により制限される。よって、赤外線LED21の電流が最も小さめになり、該赤外線LED21の発光強度が最も弱めになる。
【0117】
また、抵抗値切替用アナログスイッチASW1がオフで第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2がオンの場合には、第3の抵抗R3の両端子間が相互に接続されるので、電源部22から赤外線LED21への供給電流は、第1、第2及び第3の抵抗R1,R2,R3のうち、第1及び第2の抵抗R1、R2により制限される。よって、赤外線LED21の電流は中程度になり、該赤外線LED21の発光強度も中程度になる。
【0118】
また、抵抗値切替用アナログスイッチASW1がオンで第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2がオフの場合には、第1の抵抗R1と第2の抵抗R2との接続点と、第3の抵抗R3と赤外線LED21のカソード端子との接続点とが相互に接続されるので、電源部22から赤外線LED21への供給電流は、第1及び第2の抵抗R1,R2のうち第1の抵抗R1のみにより制限される。よって、赤外線LED21の電流が最も大きめになり、該赤外線LED21の発光強度が最も強めになる。
【0119】
このように、本実施形態の場合、制御部20は、赤外線LED21の発光強度を、3段階の強度のうちの何れか一方の強度に設定する。
【0120】
なお、本実施形態の場合も、携帯電話機のその他の構成は、上記の第1の実施形態と同様である。
【0121】
次に、動作を説明する。
【0122】
図8は、電源部22の電圧と赤外線LED21に流れる電流との関係を表す電圧−電流特性を示す図である。
【0123】
オン/オフ切替用トランジスタTR1がオン状態で、且つ、抵抗値切替用アナログスイッチASW1及び第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2がそれぞれオフ状態の場合、赤外線LED21は、電源部22から供給され第1、第2及び第3の抵抗R1、R2、R3により制限された電流にて発光する。このときの電圧−電流特性は図8のA−H(点Aと点Hとを結ぶ直線)のようになる。
【0124】
また、オン/オフ切替用トランジスタTR1がオン状態で、且つ、抵抗値切替用アナログスイッチASW1がオフ状態、第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2がオン状態の場合、赤外線LED21は、電源部22から供給され第1及び第2の抵抗R1、R2により制限された電流にて発光する。このときの電圧−電流特性は図8のA−B(点Aと点Bとを結ぶ直線)のようになる。
【0125】
また、オン/オフ切替用トランジスタTR1がオン状態で、且つ、抵抗値切替用アナログスイッチASW1がオン状態、第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2がオフ状態の場合、赤外線LED21は、電源部22から供給され第1の抵抗R1により制限された電流にて発光する。このときの電圧−電流特性は図8のA−C(点Aと点Cとを結ぶ直線)のようになる。
【0126】
なお、オン/オフ切替用トランジスタTR1がオフ状態の場合、赤外線LED21は発光しない。
【0127】
図9は、電源部22の電圧に応じた赤外線LED21の発光制御特性を示す図である。
【0128】
図9に示すように、電源部22の電圧が第1の基準値Iよりも高い場合には(図9のH−J間)、制御部20は抵抗値切替用アナログスイッチASW1及び第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2をそれぞれオフする。この場合に、リモートコントロールのための赤外線発光LED21の発光の契機が生ずると、制御部20は、最も弱めの発光強度にて、赤外線LED21を所望の発光パターンで発光させる。つまり、この場合、赤外線LED21に流れる電流は第1、第2及び第3の抵抗R1、R2、R3により制限されるので、赤外線LED21の消費電力が最も抑制される。
【0129】
また、電源部22の電圧が第1の基準値Iよりも高くはなく(第1の基準値I以下で)第2の基準値G(第2の基準値G<第1の基準値I)よりも高い場合には(図9のK−D間)、制御部20は抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオフ、第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2をオンにする。この場合に、リモートコントロールのための赤外線発光LED21の発光の契機が生ずると、制御部20は、中程度の発光強度にて、赤外線LED21を所望の発光パターンで発光させる。つまり、この場合、赤外線LED21に流れる電流は第1及び第2の抵抗R1、R2により制限されるので、電源部22の電圧が図9のH−J間よりも低くても赤外線LED21に流れる電流値が十分な値となり、該赤外線LED21の十分な発光強度が確保できる。また、電源部22の電圧が図9のE−F間の場合と比べると赤外線LED21の消費電力が抑制される。
【0130】
また、電源部22の電圧が第2の基準値Gよりも高くはない場合(第2の基準値G以下の場合)には(図9のE−F間)、制御部20は抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオン、第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2をオフにする。この場合に、リモートコントロールのための赤外線発光LED21の発光の契機が生ずると、制御部は、最も強めの発光強度にて、赤外線LED21を所望の発光パターンで発光させる。つまり、この場合、赤外線LED21に流れる電流は第1、第2及び第3の抵抗R1、R2、R3のうち第1の抵抗R1のみにより制限されるので、電源部22の電圧が図9のK−D間よりも低くても赤外線LED21に流れる電流値が十分な値となり、該赤外線LED21の十分な発光強度が確保できる。
【0131】
以上のような第5の実施形態によれば、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0132】
また、赤外線LED21の発光強度を3段階の強度のうちの何れか1つの強度に設定するので、より好適に携帯電話機100の低消費電力化が可能となる。
【0133】
なお、上記の第5の実施形態では、赤外線LED21の発光強度を3段階の強度のうちの何れか1つの強度に設定可能な例について説明したが、本発明はこの例に限らず、赤外線LED21の発光強度を4段階以上の強度のうちの何れか1つの強度に設定可能であるように赤外線リモートコントロール部を構成しても良い。すなわち、第5の実施形態では、赤外線LED21への供給電流を制限する抵抗が3つであり、赤外線LED21の発光強度を切り替えるアナログスイッチが2つである例を説明したが、このアナログスイッチや抵抗の数を適宜に増加させることにより、切り替え可能な発光強度の段階数を増加させることができる。
【0134】
〔第6の実施形態〕
図10は第6の実施形態に係る携帯電話機(携帯端末装置、携帯通信端末装置:全体図示略)が備える赤外線リモートコントロール部600の構成を示す回路図である。
【0135】
図10に示すように、本実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部600は、電圧検出部23(図1)を備えていない代わりに、操作部(操作手段)11(図1)を含んで構成されている。
【0136】
なお、本実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部600は、その他の点では上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30と同様に構成されているため、本実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部600の各構成要素のうち、上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30におけるのと同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0137】
本実施形態の場合、制御部20は、操作部11に対する操作に応じて、抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオン又はオフし、赤外線LED21の発光強度を変化させる。
【0138】
すなわち、制御部20は、赤外線発光強度の増加を要求する旨の操作を操作部11が受け付けた場合に、抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオンし、赤外線LED21の発光強度を変化させる。
【0139】
なお、制御部20は、例えば、赤外線発光強度の増加を要求する旨の操作を操作部11が受け付けた後、所定時間(例えば、15秒間)が経過した場合には、抵抗値切替用アナログスイッチASW1を再びオフにする。
【0140】
また、本実施形態の場合も、携帯電話機のその他の構成は、上記の第1の実施形態と同様である。
【0141】
次に、動作を説明する。
【0142】
図11は、本実施形態の場合の赤外線LED21の発光制御特性を示す図である。
【0143】
通常の設定では、抵抗値切替用アナログスイッチASW1はオフであり、電圧−電流特性は図11のD−B(点Dと点Bとを結ぶ直線)である。
【0144】
この設定にて被照射機器への距離が遠くリモコン機能が動作しないような場合、携帯電話機の使用者は、赤外線発光強度の増加を要求する旨の操作を操作部11に対して行う。
【0145】
すると、この操作を制御部20が検知し、抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオンさせ、図11のL点からM点のように一時的に(例えば、15秒間の間だけ)赤外線LED21への電流を増加させることが可能となる。
【0146】
これにより、赤外線LED21の発光強度も増加し、リモートコントロール動作を確実に安定的に行うことができる。
【0147】
以上のような第6の実施形態によれば、使用者の操作に応じて赤外線LED21の電流を大きめに切り替えるので、必要に応じて赤外線LED21の十分な発光強度を確保することができ、所望のリモートコントロール動作を確実に安定的に行うことができる。
【0148】
なお、上記の各実施形態では、赤外線リモートコントロール部(赤外線リモートコントロール装置)を備える携帯端末装置として、携帯電話機を例示したが、本発明はこの例に限らず、例えば、携帯電話機以外の携帯通信端末装置(例えば、PHS(Personal Handy Phone System)など)や、或いは、PDA:Personal Digital Assistant)やノート型パーソナルコンピュータなどの(情報処理機能を有する)携帯情報端末装置にも同様に適用することが可能である。
【0149】
また、上記の第2の実施形態で説明したように、バイポーラ型のオン/オフ切替用トランジスタTR1に代えてFET(電界効果トランジスタ)からなるオン/オフ切替用トランジスタ(オン/オフ切替用スイッチ)TR201(図4)を備える構成は、上記の第4の実施形態(図6)、第5の実施形態(図7)及び第6の実施形態(図10)にも同様に適用可能である。
【0150】
また、上記の第3の実施形態で説明したように、Nチャネル型のオン/オフ切替用トランジスタTR1に代えてPチャネル型のオン/オフ切替用トランジスタ(オン/オフ切替用スイッチ、バイポーラトランジスタ)TR301(図5)を備える構成は、上記の第4の実施形態(図6)、第5の実施形態(図7)及び第6の実施形態(図10)にも同様に適用可能である。
【0151】
また、上記の第4の実施形態で説明したように、抵抗値切替用アナログスイッチASW1に代えて、FET(電界効果トランジスタ)からなる抵抗値切替用スイッチ(強度設定用スイッチ)401(図6)を備える構成は、上記の第2の実施形態(図4)、第3の実施形態(図5)及び第6の実施形態(図10)にも同様に適用可能である。同様に、第5の実施形態(図7)の場合、抵抗値切替用アナログスイッチASW1及び第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2のうちの一方或いは両方を、FETからなる抵抗値切替用スイッチに代えることができる。
【0152】
また、上記の第5の実施形態で説明したように、赤外線LED21の発光強度を3段階或いはそれ以上の段階数の強度のうちの何れか1つの強度に設定可能な構成は、上記の第2の実施形態(図4)、第3の実施形態(図5)、第4の実施形態(図6)及び第6の実施形態(図10)にも同様に適用可能である。
【0153】
また、上記の第6の実施形態で説明したように、操作部11に対する操作に応じて抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオン又はオフする構成は、上記の第2の実施形態(図4)、第3の実施形態(図5)及び第4の実施形態(図6)にも同様に適用可能である。同様に、第5の実施形態(図7)の場合、操作部11に対する操作に応じて抵抗値切替用アナログスイッチASW1及び第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2を個別にオン又はオフする構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0154】
【図1】第1の実施形態に係る携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の携帯電話機における電源部の電圧と赤外線LEDに流れる電流との関係を示す図である。
【図3】図1の携帯電話機における電源部の電圧に応じた赤外線LEDの発光制御特性を示す図である。
【図4】第2の実施形態に係る携帯電話機が備える赤外線リモートコントロール部の構成を示す回路図である。
【図5】第3の実施形態に係る携帯電話機が備える赤外線リモートコントロール部の構成を示す回路図である。
【図6】第4の実施形態に係る携帯電話機が備える赤外線リモートコントロール部の構成を示す回路図である。
【図7】第5の実施形態に係る携帯電話機が備える赤外線リモートコントロール部の構成を示す回路図である。
【図8】図7の赤外線リモートコントロール部における電源部の電圧と赤外線LEDに流れる電流との関係を示す図である。
【図9】図7の赤外線リモートコントロール部における電源部の電圧に応じた赤外線LEDの発光制御特性を示す図である。
【図10】第6の実施形態に係る携帯電話機が備える赤外線リモートコントロール部の構成を示す回路図である。
【図11】図10の赤外線リモートコントロール部における赤外線LEDの発光制御特性を示す図である。
【図12】従来の携帯電話機が備える赤外線リモートコントロール部の構成を示す回路図である。
【図13】図12の赤外線リモートコントロール部における電源部の電圧と赤外線発光ダイオードの電流との関係を示す図である。
【符号の説明】
【0155】
20 制御部(発光強度変化手段)
21 赤外線LED(赤外線発光ダイオード)
30 赤外線リモートコントロール部(赤外線リモートコントロール装置)
ASW1 抵抗値切替用アナログスイッチ(強度設定用スイッチ、アナログスイッチ)
22 電源部(電源)
23 電圧検出部(電圧検出手段)
R1 第1の抵抗(抵抗)
R2 第2の抵抗(抵抗)
TR1 オン/オフ切替用トランジスタ(オン/オフ切替用スイッチ、バイポーラトランジスタ)
100 携帯電話機(携帯端末装置、携帯通信端末装置)
操作手段
200 赤外線リモートコントロール部(赤外線リモートコントロール装置)
TR201 オン/オフ切替用トランジスタ(オン/オフ切替用スイッチ、電界効果トランジスタ)
300 赤外線リモートコントロール部(赤外線リモートコントロール装置)
TR301 オン/オフ切替用トランジスタ(オン/オフ切替用スイッチ、バイポーラトランジスタ)
400 赤外線リモートコントロール部(赤外線リモートコントロール装置)
401 抵抗値切替用スイッチ(強度設定用スイッチ、電界効果トランジスタ)
500 赤外線リモートコントロール部(赤外線リモートコントロール装置)
R3 第3の抵抗(抵抗)
ASW2 第2の抵抗値切替用アナログスイッチ(強度設定用スイッチ、アナログスイッチ)
600 赤外線リモートコントロール部(赤外線リモートコントロール装置)
11 操作部(操作手段)
【技術分野】
【0001】
本発明は、赤外線リモートコントロール装置、これを備える携帯端末装置、赤外線リモートコントロール装置の赤外線発光ダイオードの発光制御方法、及び、そのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、赤外線リモートコントロール装置を備えた携帯電話機が提案されている(例えば、特許文献1、2)。
【0003】
図12は従来のこの種の赤外線リモートコントロール装置1000を示す回路図である。
【0004】
図12に示すように、従来の赤外線リモートコントロール装置1000は、例えば、電源部1001と、この電源部1001に対し一端が接続された抵抗R1002と、この抵抗R1002の他端にアノード端子が接続された赤外線発光ダイオード1003と、この赤外線発光ダイオード1003のカソード端子にコレクタ端子が接続され、エミッタ端子がグランドに接続されたトランジスタTR1004と、このトランジスタTR1004のベース端子に制御信号を印加する制御部1005と、を備えて構成されている。
【0005】
制御部1005が所定のタイミングでトランジスタTR1004をオン/オフ制御することにより、赤外線発光ダイオード1003が所望の発光パターンで発光し、赤外線リモートコントロール動作を行うことができる。
【特許文献1】特開2003−078977号公報
【特許文献2】特開2003−264612号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、図12に示す従来の赤外線リモートコントロール装置1000においては、赤外線発光ダイオード1003には、抵抗R1002により制限された電流が電源部1001から供給される。
【0007】
つまり、赤外線発光ダイオード1003に供給される電流値は、電源部1001の電圧変化に伴う変化はあるものの、該電流値の設定は一種類のみとなっている。
【0008】
図13は電源部1001の電圧と赤外線発光ダイオード1003の電流との関係を表す電圧−電流特性を示す図である。
【0009】
図13に示す特性のうち、特性(1)は、電源部1001の電圧が携帯電話機の最低動作電圧まで低下した状態で、赤外線発光ダイオード1003に流れる電流が必要最低電流(図13の一点鎖線)となるように、抵抗R1002の抵抗値を設定した場合の電圧−電流特性である。なお、最低動作電圧は、携帯電話機における赤外線リモートコントロール装置1000以外の機能部の動作に最低限必要な電圧を意味する。また、必要最低電流は、赤外線発光ダイオード1003の発光強度が、赤外線リモートコントロールを行うために最低限必要な値となるような電流値を意味する。
【0010】
図13に示す従来の特性(1)の場合、電源部1001の電圧が高いときには、必要以上の電流が赤外線発光ダイオード1003に流れてしまう。このため、例えば電池パックなどの二次電池からなる電源部1001の持続性が悪いという問題があった。
【0011】
つまり、図13に示す従来の特性(1)の場合、赤外線発光ダイオード1003の消費電力が大きいという問題があった。
【0012】
また、図13に示す特性のうち、特性(2)は、電源部1001の電圧が、通常の使用状態における平均的な値のときに、赤外線発光ダイオード1003に流れる電流が必要最低電流(図13の一点鎖線)となるように、抵抗R1002の抵抗値を設定した場合の電圧−電流特性である。
【0013】
図13に示す従来の特性(2)の場合、電源部1001の電圧が低いときには、赤外線発光ダイオード1003に流れる電流が必要最低電流を下回るため、該赤外線発光ダイオード1003の発光強度が不足し、発光の到達距離不足などにより赤外線リモートコントロールを行うことができないという問題があった。
【0014】
つまり、図13に示す従来の特性(2)の場合、リモートコントロール動作を安定的に行うことができないという問題があった。
【0015】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、消費電力の低減或いはリモートコントロール動作の安定化が可能な赤外線リモートコントロール装置、これを備える携帯端末装置、赤外線リモートコントロール装置の赤外線発光ダイオードの発光制御方法、及び、そのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題を解決するため、本発明の赤外線リモートコントロール装置は、赤外線発光ダイオードを備え、前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させることによりリモートコントロールを行う赤外線リモートコントロール装置において、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させる発光強度変化手段を備えることを特徴としている。
【0017】
本発明の赤外線リモートコントロール装置においては、前記赤外線発光ダイオードの電源の電圧を検出する電圧検出手段を更に備え、前記発光強度変化手段は、前記電圧検出手段により検出される電圧値に応じて、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させることが好ましい。
【0018】
本発明の赤外線リモートコントロール装置においては、前記発光強度変化手段は、前記電圧検出手段により検出される電圧値が比較的高電圧である場合には、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を比較的弱くする一方で、前記電圧検出手段により検出される電圧値が比較的低電圧である場合には、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を比較的強くすることが好ましい。
【0019】
或いは、本発明の赤外線リモートコントロール装置においては、使用者に操作される操作手段を更に備え、前記発光強度変化手段は、前記操作手段に対する操作に応じて、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させることも好ましい。
【0020】
本発明の赤外線リモートコントロール装置においては、前記発光強度変化手段は、前記赤外線発光ダイオードの電源から該赤外線発光ダイオードに対して供給される電流を制限する抵抗値を変化させることにより、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させることが好ましい。
【0021】
本発明の赤外線リモートコントロール装置においては、前記赤外線発光ダイオードの電源と前記赤外線発光ダイオードとの間において、相互に直列に接続された複数の抵抗を備え、これら抵抗のうち選択された抵抗を、前記電源から前記赤外線発光ダイオードに供給される電流の制限用に用いることが好ましい。
【0022】
本発明の赤外線リモートコントロール装置においては、前記発光強度変化手段は、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を、2段階の強度のうちの何れか一方の強度に設定することを好ましい一例としている。
【0023】
この場合、前記発光強度変化手段は、前記赤外線発光ダイオードの発光強度の設定を、1つの強度設定用スイッチにより行うことが好ましい。
【0024】
前記強度設定用スイッチは、例えば、アナログスイッチや電界効果トランジスタからなることが挙げられる。
【0025】
また、本発明の赤外線リモートコントロール装置においては、前記発光強度変化手段は、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を、3段階以上の強度のうちの何れか1つの強度に設定することも好ましい。この場合の赤外線発光ダイオードの発光強度を設定する強度設定用スイッチとしても、例えば、アナログスイッチや電界効果トランジスタを適用することができる。
【0026】
本発明の赤外線リモートコントロール装置においては、前記赤外線発光ダイオードを前記所望の発光パターンで発光させるための該赤外線発光ダイオードのオン/オフ切り替えを、1つのオン/オフ切替用スイッチにより行うことが好ましい。
【0027】
前記オン/オフ切替用スイッチは、例えば、バイポーラトランジスタや電界効果トランジスタからなることが挙げられる。
【0028】
また、本発明の携帯端末装置は、本発明の赤外線リモートコントロール装置を備えることを特徴としている。
【0029】
本発明の携帯端末装置は、通信機能を有する携帯通信端末装置(例えば、携帯電話機)であることを好ましい例とする。
【0030】
或いは、本発明の携帯端末装置は、情報処理機能を有する携帯情報端末装置であることも好ましい。
【0031】
また、本発明の赤外線発光ダイオードの発光制御方法は、赤外線発光ダイオードを備え、前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させることによりリモートコントロールを行う赤外線リモートコントロール装置における前記赤外線発光ダイオードの発光を制御する方法であって、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させる強度変化過程と、前記強度変化過程による変化後の発光強度にて前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させる過程と、備えることを特徴としている。
【0032】
また、本発明の赤外線発光ダイオードの発光制御方法は、赤外線発光ダイオードを備え、前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させることによりリモートコントロールを行う赤外線リモートコントロール装置における前記赤外線発光ダイオードの発光を制御する方法であって、前記赤外線発光ダイオードの電源の電圧を検出する電圧検出過程と、前記電圧検出過程により検出される電圧値に応じて、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させる強度変化過程と、前記強度変化過程による変化後の発光強度にて前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させる過程と、を備えることを特徴としている。
【0033】
また、本発明の赤外線発光ダイオードの発光制御方法は、赤外線発光ダイオードを備え、前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させることによりリモートコントロールを行う赤外線リモートコントロール装置における前記赤外線発光ダイオードの発光を制御する方法であって、使用者による操作を検出する操作検出過程と、前記操作検出過程により検出される操作の種類に応じて、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させる強度変化過程と、前記強度変化過程による変化後の発光強度にて前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させる過程と、を備えることを特徴としている。
【0034】
また、本発明のプログラムは、赤外線発光ダイオードの発光制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであることを特徴としている。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、赤外線リモートコントロール装置の消費電力を低減したり、或いは、リモートコントロール動作を確実に安定的に行えるようにしたりすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態について説明する。
【0037】
〔第1の実施形態〕
図1は第1の実施形態に係る携帯電話機100の構成を示すブロック図である。
【0038】
図1に示すように、第1の実施形態に係る携帯電話機(携帯端末装置、携帯通信端末装置)100は、例えば複数の操作キーからなり使用者により操作される操作部11と、例えば液晶表示装置からなり各種の表示動作を行う表示部12と、無線通信を行う無線部13と、発音動作を行う発音部(スピーカ)14と、受話動作を行う受話部(マイク)15と、各種の制御動作を行う制御部20と、当該携帯電話機100の電源である電源部22と、このうち電源部(電源)22及び制御部(発光強度変化手段)20を含んで構成された赤外線リモートコントロール部(赤外線リモートコントロール装置)30と、を備えて構成されている。
【0039】
無線部13は、図示しないアンテナを備え、このアンテナにより外部(例えば、無線基地局など)との間で無線信号を送受信する。
【0040】
また、無線部13は、受信した無線信号を復調し、制御部20に入力する。
【0041】
制御部20は、無線部13からの信号に基づいて、例えば、発音部14に対して発音動作(通話の際の相手方の音声の発音動作など)を行わせたり、表示部12に対して表示動作(通話中である旨を示す表示動作など)を行わせたりする。
【0042】
また、無線部13は、(受話部15からの音声入力に基づき生成される)制御部20からの音声信号や制御部20からの制御信号を変調し無線信号に変えて、該無線信号をアンテナより外部に対して送信する。
【0043】
携帯電話機100は、このように無線部13を介して無線通信を行うことにより、通話、電子メールの送受信、インターネット接続といった通信機能を実行することが可能となっている。
【0044】
制御部20は、例えば、表示部12、無線部13、発音部14などの動作制御を含む各種の制御動作を行うCPUと、このCPUにより実行される各種の制御プログラム(プログラム)を記憶したROM(記録媒体)と、CPUの作業領域などとして機能するRAMと、を備えて構成されている。制御部20の動作はROMに格納されている制御プログラムに従って行われる。
【0045】
また、赤外線リモートコントロール部30は、制御部(発光強度変化手段)20及び電源部(電源)22の他に、赤外線を発光する赤外線LED(赤外線発光ダイオード)21と、この赤外線LED21のオン/オフ切り替え動作を制御部20の制御下で行うオン/オフ切替用トランジスタ(オン/オフ切替用スイッチ)TR1と、電源部22から赤外線LED21に供給される電流を制限する第1及び第2の抵抗(抵抗)R1、R2と、電源部22から赤外線LED21に供給される電流を制限する抵抗値の切り替えを行う抵抗値切替用アナログスイッチ(強度設定用スイッチ)ASW1と、電源部22から供給される電圧の値を検出する電圧検出部(電圧検出手段)23と、を備えて構成されている。
【0046】
電源部22は、例えば電池パックなどの充電可能な二次電池であり、例えば、電圧検出部23を介して制御部20に電源を供給する。なお、制御部20は、電源部22から供給される電源を表示部12,無線部13,発音部14などに供給する。
【0047】
また、電源部22は、第1及び第2の抵抗R1、R2の双方を介して、或いは、第1の抵抗R1のみを介して、赤外線LED21に対しても電源を供給する。
【0048】
第1の抵抗R1は、その一方の端子が電源部22に接続されている。第1の抵抗R1の他方の端子は第2の抵抗R2の一方の端子に接続されている。
【0049】
第2の抵抗R2の他方の端子は、赤外線LED21のアノード端子に接続されている。
【0050】
また、赤外線LED21のカソード端子は、オン/オフ切替用トランジスタTR1のコレクタ端子に接続されている。
【0051】
オン/オフ切替用トランジスタTR1のベース端子は制御部20に接続され、エミッタ端子はグランドに接続されている。
【0052】
なお、本実施形態の場合、オン/オフ切替用トランジスタTR1は、例えば、バイポーラ型のNチャネルトランジスタからなる。
【0053】
このオン/オフ切替用トランジスタTR1がオン状態となると、赤外線発光LED21には電源部22から電流が供給され、該赤外線発光LED21が発光する。
【0054】
従って、制御部20がオン/オフ切替用トランジスタTR1を所望のタイミングでオン/オフさせることにより、赤外線発光LED21が所望の発光パターンで発光する。このような赤外線発光LED21の発光は、該発光の被照射機器(図示略)に対する制御信号として機能する。つまり、赤外線発光LED21の発光の被照射機器は、該発光を受信することにより、リモートコントロールされる。
【0055】
なお、リモートコントロールのための赤外線発光LED21の発光の契機、すなわち、オン/オフ切替用トランジスタTR1のオン/オフ切り替えの契機は、例えば、制御部20が操作部11に対するリモートコントロール操作を検出することであることが挙げられる。
【0056】
また、抵抗値切替用アナログスイッチASW1の制御端子は、制御部20に接続されている。
【0057】
更に、抵抗値切替用アナログスイッチASW1の他の2つの端子のうち、一方の端子は、第1の抵抗R1と第2の抵抗R2との接続点に対して接続され、他方の端子は、第2の抵抗R2と赤外線LED21のカソード端子との接続点に対して接続されている。
【0058】
電圧検出部23は、電源部22及び制御部20へそれぞれ接続され、電源部22の電圧を検出した検出結果を制御部20に対して出力する。
【0059】
制御部20は、電圧検出部23による検出結果(電源部22の電圧値)と、予め設定された基準値とを比較し、該比較結果に応じて、抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオン又はオフする。
【0060】
すなわち、制御部20は、電圧検出部23による検出結果が、予め設定された基準値よりも高電圧である場合には、抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオフする一方で、予め設定された基準値よりも高電圧ではない場合(予め設定された基準値以下の場合)には、抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオンする。
【0061】
抵抗値切替用アナログスイッチASW1がオフの場合には、電源部22から赤外線LED21への供給電流は、第1及び第2の抵抗R1,R2の双方により制限される。よって、赤外線LED21の電流が小さめになり、該赤外線LED21の発光強度が弱めになる。つまり、抵抗値切替用アナログスイッチASW1がオフの場合に、例えば、制御部20が操作部11に対するリモートコントロール操作を検出するなどの契機が生ずると、制御部20は、弱めの発光強度にて、赤外線LED21を所望の発光パターンで発光させる。
【0062】
他方、抵抗値切替用アナログスイッチASW1がオンの場合には、第2の抵抗R2の両端子間が相互に接続されるので、電源部22から赤外線LED21への供給電流は、第1及び第2の抵抗R1,R2のうち第1の抵抗R1のみにより制限される。よって、赤外線LED21の電流が大きめになり、該赤外線LED21の発光強度が強めになる。つまり、抵抗値切替用アナログスイッチASW1がオンの場合に、例えば、制御部20が操作部11に対するリモートコントロール操作を検出するなどの契機が生ずると、制御部20は、強めの発光強度にて、赤外線LED21を所望の発光パターンで発光させる。
【0063】
このように、制御部20は、電圧検出部23により検出される電圧値が基準値以下の場合(比較的低電圧である場合)には、赤外線LED21の発光強度を強くする一方で、電圧検出部23により検出される電圧値が基準値よりも高電圧である場合(比較的高電圧である場合)には、赤外線LED21の発光強度を弱くする。
【0064】
また、このように、制御部20は、赤外線LED21の電源である電源部22から該赤外線LED21に対して供給される電流を制限する抵抗値を変化させることにより、該赤外線LED21の発光強度を変化させる。
【0065】
また、このように、赤外線リモートコントロール部30は、赤外線LED21の電源である電源部22と赤外線LED21との間において、相互に直列に接続された複数の抵抗R1、R2を備え、これら抵抗R1、R2のうち選択された抵抗(例えば、第1及び第2の抵抗の双方、又は、第1の抵抗R1のみ)を、電源部22赤外線LED21に供給される電流の制限用に用いる。
【0066】
また、このように、制御部20は、赤外線LED21の発光強度を、2段階の強度のうちの何れか一方の強度に設定する。
【0067】
また、このように、制御部20は、赤外線LED21の発光強度の設定を、1つの抵抗値切替用アナログスイッチ(強度設定用スイッチ)ASW1のオン/オフ切り替えにより行う。
【0068】
また、このように、赤外線LED21を所望の発光パターンで発光させるための該赤外線LED21のオン/オフ切り替えを、1つのオン/オフ切替用トランジスタ(オン/オフ切替用スイッチ)TR1により行う。
【0069】
このように、赤外線リモートコントロール部30においては、制御部20がオン/オフ切替用トランジスタTR1及び抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオン/オフすることによって、所望の電流を赤外線LED21に印加し、該赤外線LED21の発光制御を行う。なお、赤外線LED21の電流とその発光強度とは比例の関係にある。
【0070】
次に、動作を説明する。
【0071】
図2は、電源部22の電圧と赤外線LED21に流れる電流との関係を表す電圧−電流特性を示す図である。
【0072】
オン/オフ切替用トランジスタTR1がオン状態で且つ抵抗値切替用アナログスイッチASW1がオフ状態の場合、赤外線LED21は、電源部22から供給され第1及び第2の抵抗R1、R2により制限された電流にて発光する。このときの電圧−電流特性は図2のA−B(点Aと点Bとを結ぶ直線)のようになる。
【0073】
他方、オン/オフ切替用トランジスタTR1がオン状態で且つ抵抗値切替用アナログスイッチASW1がオン状態の場合、赤外線LED21は、電源部22から供給され第1の抵抗R1により制限された電流にて発光する。このときの電圧−電流特性は図2のA−C(点Aと点Cとを結ぶ直線)のようになる。
【0074】
なお、オン/オフ切替用トランジスタTR1がオフ状態の場合、赤外線LED21は発光しない。
【0075】
図3は、電源部22の電圧に応じた赤外線LED21の発光制御特性を示す図である。
【0076】
図3に示すように、電源部22の電圧が基準値Gよりも高い場合には(図3のB−D間)、制御部20は抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオフする。この場合に、リモートコントロールのための赤外線発光LED21の発光の契機が生ずると、制御部20は、弱めの発光強度にて、赤外線LED21を所望の発光パターンで発光させる。つまり、この場合、赤外線LED21に流れる電流は第1及び第2の抵抗R1、R2により制限されるので、赤外線LED21の消費電力が抑制される。
【0077】
他方、電源部22の電圧が基準値Gよりも高くはない場合(基準値G以下の場合)には(図3のE−F間)、制御部20は抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオンする。この場合に、リモートコントロールのための赤外線発光LED21の発光の契機が生ずると、制御部20は、強めの発光強度にて、赤外線LED21を所望の発光パターンで発光させる。つまり、この場合、赤外線LED21に流れる電流は第1及び第2の抵抗R1、R2のうち第1の抵抗R1のみにより制限されるので、電源部22の電圧が低くても赤外線LED21に流れる電流値が十分な値となり、該赤外線LED21の十分な発光強度が確保できる。
【0078】
このように、電源部22の電圧に応じて抵抗値切替用アナログスイッチASW1を制御することにより、赤外線LED21の発光時の電流を変化させ、その発光強度を切り替えることが可能となる。
【0079】
以上のような第1の実施形態によれば、電源部22の電圧が高い場合には、赤外線LED21の電流を小さめに切り替えるので、赤外線LED21の最大電流を低く抑えることができる。よって、携帯電話機100の低消費電力化が可能となる。
【0080】
また、電源部22の電圧が低い場合には、赤外線LED21の電流を大きめに切り替えるので、赤外線LED21の十分な発光強度が確保でき、所望のリモートコントロール動作を確実に安定的に行うことができる。
【0081】
〔第2の実施形態〕
図4は第2の実施形態に係る携帯電話機(携帯端末装置、携帯通信端末装置:全体図示略)が備える赤外線リモートコントロール部(赤外線リモートコントロール装置)200の構成を示す回路図である。
【0082】
図4に示すように、本実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部200は、バイポーラ型のオン/オフ切替用トランジスタTR1(図1)に代えてFET(電界効果トランジスタ)からなるオン/オフ切替用トランジスタ(オン/オフ切替用スイッチ)TR201を備える点でのみ、上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30(図1)と相違し、その他の点では上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30と同様に構成されている。
【0083】
よって、本実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部200の各構成要素のうち、上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30におけるのと同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0084】
本実施形態の場合、オン/オフ切替用トランジスタTR201の各端子のうち、ゲート端子は制御部20に、ドレイン端子は赤外線LED21のカソード端子に、ソース端子はグランドに、それぞれ接続されている。
【0085】
そして、オン/オフ切替用トランジスタTR201は、上記の第1の実施形態におけるオン/オフ切替用トランジスタTR1と同様に、制御部20によりオン/オフ制御され、赤外線LED21のオン/オフ切り替えを行う。
【0086】
なお、本実施形態の場合も、携帯電話機のその他の構成は、上記の第1の実施形態と同様である。
【0087】
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0088】
〔第3の実施形態〕
図5は第3の実施形態に係る携帯電話機(携帯端末装置、携帯通信端末装置:全体図示略)が備える赤外線リモートコントロール部300の構成を示す回路図である。
【0089】
図5に示すように、本実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部300は、Nチャネル型のオン/オフ切替用トランジスタTR1(図1)に代えてPチャネル型のオン/オフ切替用トランジスタ(オン/オフ切替用スイッチ、バイポーラトランジスタ)TR301を備える点でのみ、上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30(図1)と相違し、その他の点では上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30と同様に構成されている。
【0090】
よって、本実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部300の各構成要素のうち、上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30におけるのと同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0091】
本実施形態の場合、オン/オフ切替用トランジスタTR301は、電源部22と第1の抵抗R1との間に接続されている。
【0092】
すなわち、オン/オフ切替用トランジスタTR301の各端子のうち、コレクタ端子は電源部22に、エミッタ端子は第1の抵抗R1の一方の端子に、ベース端子は制御部20に、それぞれ接続されている。
【0093】
また、赤外線LED21のカソード端子はグランドに接続されている。
【0094】
本実施形態の場合、オン/オフ切替用トランジスタTR301は、上記の第1の実施形態におけるオン/オフ切替用トランジスタTR1と同様に、制御部20によりオン/オフ制御され、赤外線LED21のオン/オフ切り替えを行う。
【0095】
なお、本実施形態の場合も、携帯電話機のその他の構成は、上記の第1の実施形態と同様である。
【0096】
第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0097】
〔第4の実施形態〕
図6は第4の実施形態に係る携帯電話機(携帯端末装置、携帯通信端末装置:全体図示略)が備える赤外線リモートコントロール部400の構成を示す回路図である。
【0098】
図6に示すように、本実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部400は、抵抗値切替用アナログスイッチASW1(図1)に代えて、FET(電界効果トランジスタ)からなる抵抗値切替用スイッチ(強度設定用スイッチ)401を備える点でのみ、上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30(図1)と相違し、その他の点では上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30と同様に構成されている。
【0099】
よって、本実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部400の各構成要素のうち、上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30におけるのと同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0100】
本実施形態の場合、抵抗値切替用スイッチ401の各端子のうち、ゲート端子は制御部20に、ドレイン端子は第1の抵抗R1と第2の抵抗R2との接続点に、ソース端子は第2の抵抗R2と赤外線LED21のアノード端子との接続点に、それぞれ接続されている。
【0101】
そして、抵抗値切替用スイッチ401は、上記の第1の実施形態における抵抗値切替用アナログスイッチASW1と同様に、制御部20によりオン/オフ制御され、赤外線LED21の発光強度の切り替えを行う。
【0102】
なお、本実施形態の場合も、携帯電話機のその他の構成は、上記の第1の実施形態と同様である。
【0103】
第4の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0104】
〔第5の実施形態〕
上記の第1の実施形態では、赤外線LED21の発光強度を2段階の強度のうちの何れか一方の強度に設定する例を説明したが、第5の実施形態では、赤外線LED21の発光強度を3段階の強度のうちの何れか1つの強度に設定可能な例について説明する。
【0105】
図7は第5の実施形態に係る携帯電話機(携帯端末装置、携帯通信端末装置:全体図示略)が備える赤外線リモートコントロール部(赤外線リモートコントロール装置)500の構成を示す回路図である。
【0106】
図7に示すように、本実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部500は、第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2及び第3の抵抗R3を追加で備える点でのみ、上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30(図1)と相違し、その他の点では上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30と同様に構成されている。
【0107】
よって、本実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部500の各構成要素のうち、上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30におけるのと同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0108】
本実施形態の場合、第2の抵抗R2の両端子のうち、第1の抵抗R1に接続されているのとは反対側の端子は、赤外線LED21のアノード端子には接続されておらず、第3の抵抗R3の一方の端子に接続されている。
【0109】
そして、第3の抵抗R3の他方の端子が、赤外線LED21のアノード端子に接続されている。
【0110】
また、本実施形態の場合、抵抗値切替用アナログスイッチASW1の制御端子が制御部20に接続され、抵抗値切替用アナログスイッチASW1の他の2つの端子のうちの一方の端子が第1の抵抗R1と第2の抵抗R2との接続点に対して接続されている点は、上記の第1の実施形態と同様であるが、該抵抗値切替用アナログスイッチASW1の残りの1つの端子は、第3の抵抗R3と赤外線LED21のアノード端子との接続点に対して接続されている。
【0111】
また、本実施形態の場合、第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2の制御端子は、制御部20に接続され、該第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2の他の2つの端子のうち、一方の端子は、第2の抵抗R2と第3の抵抗R3との接続点に対して接続され、他方の端子は、第3の抵抗R3と赤外線LED21のアノード端子との接続点に対して接続されている。
【0112】
また、本実施形態の場合、制御部20は、電圧検出部23による検出結果(電源部22の電圧値)と、予め設定された第1及び第2の基準値(第1の基準値>第2の基準値)とを比較し、該比較結果に応じて、抵抗値切替用アナログスイッチASW1及び第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2を個別にオン又はオフする。
【0113】
すなわち、制御部20は、電圧検出部23による検出結果が、予め設定された第1の基準値よりも高電圧である場合には、抵抗値切替用アナログスイッチASW1及び第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2をそれぞれオフする。
【0114】
また、電圧検出部23による検出結果が、予め設定された第1の基準値よりも高電圧ではなく(予め設定された第1の基準値以下)、且つ、予め設定された第2の基準値よりも高電圧である場合には、抵抗値切替用アナログスイッチASW1はオフにする一方で、第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2はオンにする。
【0115】
また、電圧検出部23による検出結果が、予め設定された第2の基準値よりも高電圧ではない場合(予め設定された第2の基準値以下の場合)には、抵抗値切替用アナログスイッチASW1はオンにする一方で、第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2はオフにする。
【0116】
抵抗値切替用アナログスイッチASW1及び第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2をそれぞれオフの場合には、電源部22から赤外線LED21への供給電流は、第1、第2及び第3の抵抗R1,R2,R3により制限される。よって、赤外線LED21の電流が最も小さめになり、該赤外線LED21の発光強度が最も弱めになる。
【0117】
また、抵抗値切替用アナログスイッチASW1がオフで第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2がオンの場合には、第3の抵抗R3の両端子間が相互に接続されるので、電源部22から赤外線LED21への供給電流は、第1、第2及び第3の抵抗R1,R2,R3のうち、第1及び第2の抵抗R1、R2により制限される。よって、赤外線LED21の電流は中程度になり、該赤外線LED21の発光強度も中程度になる。
【0118】
また、抵抗値切替用アナログスイッチASW1がオンで第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2がオフの場合には、第1の抵抗R1と第2の抵抗R2との接続点と、第3の抵抗R3と赤外線LED21のカソード端子との接続点とが相互に接続されるので、電源部22から赤外線LED21への供給電流は、第1及び第2の抵抗R1,R2のうち第1の抵抗R1のみにより制限される。よって、赤外線LED21の電流が最も大きめになり、該赤外線LED21の発光強度が最も強めになる。
【0119】
このように、本実施形態の場合、制御部20は、赤外線LED21の発光強度を、3段階の強度のうちの何れか一方の強度に設定する。
【0120】
なお、本実施形態の場合も、携帯電話機のその他の構成は、上記の第1の実施形態と同様である。
【0121】
次に、動作を説明する。
【0122】
図8は、電源部22の電圧と赤外線LED21に流れる電流との関係を表す電圧−電流特性を示す図である。
【0123】
オン/オフ切替用トランジスタTR1がオン状態で、且つ、抵抗値切替用アナログスイッチASW1及び第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2がそれぞれオフ状態の場合、赤外線LED21は、電源部22から供給され第1、第2及び第3の抵抗R1、R2、R3により制限された電流にて発光する。このときの電圧−電流特性は図8のA−H(点Aと点Hとを結ぶ直線)のようになる。
【0124】
また、オン/オフ切替用トランジスタTR1がオン状態で、且つ、抵抗値切替用アナログスイッチASW1がオフ状態、第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2がオン状態の場合、赤外線LED21は、電源部22から供給され第1及び第2の抵抗R1、R2により制限された電流にて発光する。このときの電圧−電流特性は図8のA−B(点Aと点Bとを結ぶ直線)のようになる。
【0125】
また、オン/オフ切替用トランジスタTR1がオン状態で、且つ、抵抗値切替用アナログスイッチASW1がオン状態、第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2がオフ状態の場合、赤外線LED21は、電源部22から供給され第1の抵抗R1により制限された電流にて発光する。このときの電圧−電流特性は図8のA−C(点Aと点Cとを結ぶ直線)のようになる。
【0126】
なお、オン/オフ切替用トランジスタTR1がオフ状態の場合、赤外線LED21は発光しない。
【0127】
図9は、電源部22の電圧に応じた赤外線LED21の発光制御特性を示す図である。
【0128】
図9に示すように、電源部22の電圧が第1の基準値Iよりも高い場合には(図9のH−J間)、制御部20は抵抗値切替用アナログスイッチASW1及び第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2をそれぞれオフする。この場合に、リモートコントロールのための赤外線発光LED21の発光の契機が生ずると、制御部20は、最も弱めの発光強度にて、赤外線LED21を所望の発光パターンで発光させる。つまり、この場合、赤外線LED21に流れる電流は第1、第2及び第3の抵抗R1、R2、R3により制限されるので、赤外線LED21の消費電力が最も抑制される。
【0129】
また、電源部22の電圧が第1の基準値Iよりも高くはなく(第1の基準値I以下で)第2の基準値G(第2の基準値G<第1の基準値I)よりも高い場合には(図9のK−D間)、制御部20は抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオフ、第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2をオンにする。この場合に、リモートコントロールのための赤外線発光LED21の発光の契機が生ずると、制御部20は、中程度の発光強度にて、赤外線LED21を所望の発光パターンで発光させる。つまり、この場合、赤外線LED21に流れる電流は第1及び第2の抵抗R1、R2により制限されるので、電源部22の電圧が図9のH−J間よりも低くても赤外線LED21に流れる電流値が十分な値となり、該赤外線LED21の十分な発光強度が確保できる。また、電源部22の電圧が図9のE−F間の場合と比べると赤外線LED21の消費電力が抑制される。
【0130】
また、電源部22の電圧が第2の基準値Gよりも高くはない場合(第2の基準値G以下の場合)には(図9のE−F間)、制御部20は抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオン、第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2をオフにする。この場合に、リモートコントロールのための赤外線発光LED21の発光の契機が生ずると、制御部は、最も強めの発光強度にて、赤外線LED21を所望の発光パターンで発光させる。つまり、この場合、赤外線LED21に流れる電流は第1、第2及び第3の抵抗R1、R2、R3のうち第1の抵抗R1のみにより制限されるので、電源部22の電圧が図9のK−D間よりも低くても赤外線LED21に流れる電流値が十分な値となり、該赤外線LED21の十分な発光強度が確保できる。
【0131】
以上のような第5の実施形態によれば、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0132】
また、赤外線LED21の発光強度を3段階の強度のうちの何れか1つの強度に設定するので、より好適に携帯電話機100の低消費電力化が可能となる。
【0133】
なお、上記の第5の実施形態では、赤外線LED21の発光強度を3段階の強度のうちの何れか1つの強度に設定可能な例について説明したが、本発明はこの例に限らず、赤外線LED21の発光強度を4段階以上の強度のうちの何れか1つの強度に設定可能であるように赤外線リモートコントロール部を構成しても良い。すなわち、第5の実施形態では、赤外線LED21への供給電流を制限する抵抗が3つであり、赤外線LED21の発光強度を切り替えるアナログスイッチが2つである例を説明したが、このアナログスイッチや抵抗の数を適宜に増加させることにより、切り替え可能な発光強度の段階数を増加させることができる。
【0134】
〔第6の実施形態〕
図10は第6の実施形態に係る携帯電話機(携帯端末装置、携帯通信端末装置:全体図示略)が備える赤外線リモートコントロール部600の構成を示す回路図である。
【0135】
図10に示すように、本実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部600は、電圧検出部23(図1)を備えていない代わりに、操作部(操作手段)11(図1)を含んで構成されている。
【0136】
なお、本実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部600は、その他の点では上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30と同様に構成されているため、本実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部600の各構成要素のうち、上記の第1の実施形態の場合の赤外線リモートコントロール部30におけるのと同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0137】
本実施形態の場合、制御部20は、操作部11に対する操作に応じて、抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオン又はオフし、赤外線LED21の発光強度を変化させる。
【0138】
すなわち、制御部20は、赤外線発光強度の増加を要求する旨の操作を操作部11が受け付けた場合に、抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオンし、赤外線LED21の発光強度を変化させる。
【0139】
なお、制御部20は、例えば、赤外線発光強度の増加を要求する旨の操作を操作部11が受け付けた後、所定時間(例えば、15秒間)が経過した場合には、抵抗値切替用アナログスイッチASW1を再びオフにする。
【0140】
また、本実施形態の場合も、携帯電話機のその他の構成は、上記の第1の実施形態と同様である。
【0141】
次に、動作を説明する。
【0142】
図11は、本実施形態の場合の赤外線LED21の発光制御特性を示す図である。
【0143】
通常の設定では、抵抗値切替用アナログスイッチASW1はオフであり、電圧−電流特性は図11のD−B(点Dと点Bとを結ぶ直線)である。
【0144】
この設定にて被照射機器への距離が遠くリモコン機能が動作しないような場合、携帯電話機の使用者は、赤外線発光強度の増加を要求する旨の操作を操作部11に対して行う。
【0145】
すると、この操作を制御部20が検知し、抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオンさせ、図11のL点からM点のように一時的に(例えば、15秒間の間だけ)赤外線LED21への電流を増加させることが可能となる。
【0146】
これにより、赤外線LED21の発光強度も増加し、リモートコントロール動作を確実に安定的に行うことができる。
【0147】
以上のような第6の実施形態によれば、使用者の操作に応じて赤外線LED21の電流を大きめに切り替えるので、必要に応じて赤外線LED21の十分な発光強度を確保することができ、所望のリモートコントロール動作を確実に安定的に行うことができる。
【0148】
なお、上記の各実施形態では、赤外線リモートコントロール部(赤外線リモートコントロール装置)を備える携帯端末装置として、携帯電話機を例示したが、本発明はこの例に限らず、例えば、携帯電話機以外の携帯通信端末装置(例えば、PHS(Personal Handy Phone System)など)や、或いは、PDA:Personal Digital Assistant)やノート型パーソナルコンピュータなどの(情報処理機能を有する)携帯情報端末装置にも同様に適用することが可能である。
【0149】
また、上記の第2の実施形態で説明したように、バイポーラ型のオン/オフ切替用トランジスタTR1に代えてFET(電界効果トランジスタ)からなるオン/オフ切替用トランジスタ(オン/オフ切替用スイッチ)TR201(図4)を備える構成は、上記の第4の実施形態(図6)、第5の実施形態(図7)及び第6の実施形態(図10)にも同様に適用可能である。
【0150】
また、上記の第3の実施形態で説明したように、Nチャネル型のオン/オフ切替用トランジスタTR1に代えてPチャネル型のオン/オフ切替用トランジスタ(オン/オフ切替用スイッチ、バイポーラトランジスタ)TR301(図5)を備える構成は、上記の第4の実施形態(図6)、第5の実施形態(図7)及び第6の実施形態(図10)にも同様に適用可能である。
【0151】
また、上記の第4の実施形態で説明したように、抵抗値切替用アナログスイッチASW1に代えて、FET(電界効果トランジスタ)からなる抵抗値切替用スイッチ(強度設定用スイッチ)401(図6)を備える構成は、上記の第2の実施形態(図4)、第3の実施形態(図5)及び第6の実施形態(図10)にも同様に適用可能である。同様に、第5の実施形態(図7)の場合、抵抗値切替用アナログスイッチASW1及び第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2のうちの一方或いは両方を、FETからなる抵抗値切替用スイッチに代えることができる。
【0152】
また、上記の第5の実施形態で説明したように、赤外線LED21の発光強度を3段階或いはそれ以上の段階数の強度のうちの何れか1つの強度に設定可能な構成は、上記の第2の実施形態(図4)、第3の実施形態(図5)、第4の実施形態(図6)及び第6の実施形態(図10)にも同様に適用可能である。
【0153】
また、上記の第6の実施形態で説明したように、操作部11に対する操作に応じて抵抗値切替用アナログスイッチASW1をオン又はオフする構成は、上記の第2の実施形態(図4)、第3の実施形態(図5)及び第4の実施形態(図6)にも同様に適用可能である。同様に、第5の実施形態(図7)の場合、操作部11に対する操作に応じて抵抗値切替用アナログスイッチASW1及び第2の抵抗値切替用アナログスイッチASW2を個別にオン又はオフする構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0154】
【図1】第1の実施形態に係る携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の携帯電話機における電源部の電圧と赤外線LEDに流れる電流との関係を示す図である。
【図3】図1の携帯電話機における電源部の電圧に応じた赤外線LEDの発光制御特性を示す図である。
【図4】第2の実施形態に係る携帯電話機が備える赤外線リモートコントロール部の構成を示す回路図である。
【図5】第3の実施形態に係る携帯電話機が備える赤外線リモートコントロール部の構成を示す回路図である。
【図6】第4の実施形態に係る携帯電話機が備える赤外線リモートコントロール部の構成を示す回路図である。
【図7】第5の実施形態に係る携帯電話機が備える赤外線リモートコントロール部の構成を示す回路図である。
【図8】図7の赤外線リモートコントロール部における電源部の電圧と赤外線LEDに流れる電流との関係を示す図である。
【図9】図7の赤外線リモートコントロール部における電源部の電圧に応じた赤外線LEDの発光制御特性を示す図である。
【図10】第6の実施形態に係る携帯電話機が備える赤外線リモートコントロール部の構成を示す回路図である。
【図11】図10の赤外線リモートコントロール部における赤外線LEDの発光制御特性を示す図である。
【図12】従来の携帯電話機が備える赤外線リモートコントロール部の構成を示す回路図である。
【図13】図12の赤外線リモートコントロール部における電源部の電圧と赤外線発光ダイオードの電流との関係を示す図である。
【符号の説明】
【0155】
20 制御部(発光強度変化手段)
21 赤外線LED(赤外線発光ダイオード)
30 赤外線リモートコントロール部(赤外線リモートコントロール装置)
ASW1 抵抗値切替用アナログスイッチ(強度設定用スイッチ、アナログスイッチ)
22 電源部(電源)
23 電圧検出部(電圧検出手段)
R1 第1の抵抗(抵抗)
R2 第2の抵抗(抵抗)
TR1 オン/オフ切替用トランジスタ(オン/オフ切替用スイッチ、バイポーラトランジスタ)
100 携帯電話機(携帯端末装置、携帯通信端末装置)
操作手段
200 赤外線リモートコントロール部(赤外線リモートコントロール装置)
TR201 オン/オフ切替用トランジスタ(オン/オフ切替用スイッチ、電界効果トランジスタ)
300 赤外線リモートコントロール部(赤外線リモートコントロール装置)
TR301 オン/オフ切替用トランジスタ(オン/オフ切替用スイッチ、バイポーラトランジスタ)
400 赤外線リモートコントロール部(赤外線リモートコントロール装置)
401 抵抗値切替用スイッチ(強度設定用スイッチ、電界効果トランジスタ)
500 赤外線リモートコントロール部(赤外線リモートコントロール装置)
R3 第3の抵抗(抵抗)
ASW2 第2の抵抗値切替用アナログスイッチ(強度設定用スイッチ、アナログスイッチ)
600 赤外線リモートコントロール部(赤外線リモートコントロール装置)
11 操作部(操作手段)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
赤外線発光ダイオードを備え、前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させることによりリモートコントロールを行う赤外線リモートコントロール装置において、
前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させる発光強度変化手段を備えることを特徴とする赤外線リモートコントロール装置。
【請求項2】
前記赤外線発光ダイオードの電源の電圧を検出する電圧検出手段を更に備え、
前記発光強度変化手段は、前記電圧検出手段により検出される電圧値に応じて、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させることを特徴とする請求項1に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項3】
前記発光強度変化手段は、前記電圧検出手段により検出される電圧値が比較的高電圧である場合には、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を比較的弱くする一方で、前記電圧検出手段により検出される電圧値が比較的低電圧である場合には、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を比較的強くすることを特徴とする請求項2に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項4】
使用者に操作される操作手段を更に備え、
前記発光強度変化手段は、前記操作手段に対する操作に応じて、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させることを特徴とする請求項1に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項5】
前記発光強度変化手段は、前記赤外線発光ダイオードの電源から該赤外線発光ダイオードに対して供給される電流を制限する抵抗値を変化させることにより、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項6】
前記赤外線発光ダイオードの電源と前記赤外線発光ダイオードとの間において、相互に直列に接続された複数の抵抗を備え、これら抵抗のうち選択された抵抗を、前記電源から前記赤外線発光ダイオードに供給される電流の制限用に用いることを特徴とする請求項5に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項7】
前記発光強度変化手段は、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を、2段階の強度のうちの何れか一方の強度に設定することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項8】
前記発光強度変化手段は、前記赤外線発光ダイオードの発光強度の設定を、1つの強度設定用スイッチにより行うことを特徴とする請求項7に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項9】
前記強度設定用スイッチはアナログスイッチからなることを特徴とする請求項8に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項10】
前記強度設定用スイッチは電界効果トランジスタからなることを特徴とする請求項8に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項11】
前記発光強度変化手段は、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を、3段階以上の強度のうちの何れか1つの強度に設定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項12】
前記赤外線発光ダイオードを前記所望の発光パターンで発光させるための該赤外線発光ダイオードのオン/オフ切り替えを、1つのオン/オフ切替用スイッチにより行うことを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項13】
前記オン/オフ切替用スイッチはバイポーラトランジスタからなることを特徴とする請求項12に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項14】
前記オン/オフ切替用スイッチは電界効果トランジスタからなることを特徴とする請求項12に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項15】
請求項1乃至14の何れか一項に記載の赤外線リモートコントロール装置を備えることを特徴とする携帯端末装置。
【請求項16】
当該携帯端末装置は、通信機能を有する携帯通信端末装置であることを特徴とする請求項15に記載の携帯端末装置。
【請求項17】
当該携帯端末装置は、携帯電話機であることを特徴とする請求項16に記載の携帯端末装置。
【請求項18】
当該携帯端末装置は、情報処理機能を有する携帯情報端末装置であることを特徴とする請求項15又は16に記載の携帯端末装置。
【請求項19】
赤外線発光ダイオードを備え、前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させることによりリモートコントロールを行う赤外線リモートコントロール装置における前記赤外線発光ダイオードの発光を制御する方法であって、
前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させる強度変化過程と、
前記強度変化過程による変化後の発光強度にて前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させる過程と、
備えることを特徴とする赤外線発光ダイオードの発光制御方法。
【請求項20】
赤外線発光ダイオードを備え、前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させることによりリモートコントロールを行う赤外線リモートコントロール装置における前記赤外線発光ダイオードの発光を制御する方法であって、
前記赤外線発光ダイオードの電源の電圧を検出する電圧検出過程と、
前記電圧検出過程により検出される電圧値に応じて、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させる強度変化過程と、
前記強度変化過程による変化後の発光強度にて前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させる過程と、
を備えることを特徴とする赤外線発光ダイオードの発光制御方法。
【請求項21】
赤外線発光ダイオードを備え、前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させることによりリモートコントロールを行う赤外線リモートコントロール装置における前記赤外線発光ダイオードの発光を制御する方法であって、
使用者による操作を検出する操作検出過程と、
前記操作検出過程により検出される操作の種類に応じて、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させる強度変化過程と、
前記強度変化過程による変化後の発光強度にて前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させる過程と、
を備えることを特徴とする赤外線発光ダイオードの発光制御方法。
【請求項22】
請求項19乃至21の何れか一項に記載の赤外線発光ダイオードの発光制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項1】
赤外線発光ダイオードを備え、前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させることによりリモートコントロールを行う赤外線リモートコントロール装置において、
前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させる発光強度変化手段を備えることを特徴とする赤外線リモートコントロール装置。
【請求項2】
前記赤外線発光ダイオードの電源の電圧を検出する電圧検出手段を更に備え、
前記発光強度変化手段は、前記電圧検出手段により検出される電圧値に応じて、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させることを特徴とする請求項1に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項3】
前記発光強度変化手段は、前記電圧検出手段により検出される電圧値が比較的高電圧である場合には、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を比較的弱くする一方で、前記電圧検出手段により検出される電圧値が比較的低電圧である場合には、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を比較的強くすることを特徴とする請求項2に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項4】
使用者に操作される操作手段を更に備え、
前記発光強度変化手段は、前記操作手段に対する操作に応じて、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させることを特徴とする請求項1に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項5】
前記発光強度変化手段は、前記赤外線発光ダイオードの電源から該赤外線発光ダイオードに対して供給される電流を制限する抵抗値を変化させることにより、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項6】
前記赤外線発光ダイオードの電源と前記赤外線発光ダイオードとの間において、相互に直列に接続された複数の抵抗を備え、これら抵抗のうち選択された抵抗を、前記電源から前記赤外線発光ダイオードに供給される電流の制限用に用いることを特徴とする請求項5に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項7】
前記発光強度変化手段は、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を、2段階の強度のうちの何れか一方の強度に設定することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項8】
前記発光強度変化手段は、前記赤外線発光ダイオードの発光強度の設定を、1つの強度設定用スイッチにより行うことを特徴とする請求項7に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項9】
前記強度設定用スイッチはアナログスイッチからなることを特徴とする請求項8に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項10】
前記強度設定用スイッチは電界効果トランジスタからなることを特徴とする請求項8に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項11】
前記発光強度変化手段は、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を、3段階以上の強度のうちの何れか1つの強度に設定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項12】
前記赤外線発光ダイオードを前記所望の発光パターンで発光させるための該赤外線発光ダイオードのオン/オフ切り替えを、1つのオン/オフ切替用スイッチにより行うことを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項13】
前記オン/オフ切替用スイッチはバイポーラトランジスタからなることを特徴とする請求項12に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項14】
前記オン/オフ切替用スイッチは電界効果トランジスタからなることを特徴とする請求項12に記載の赤外線リモートコントロール装置。
【請求項15】
請求項1乃至14の何れか一項に記載の赤外線リモートコントロール装置を備えることを特徴とする携帯端末装置。
【請求項16】
当該携帯端末装置は、通信機能を有する携帯通信端末装置であることを特徴とする請求項15に記載の携帯端末装置。
【請求項17】
当該携帯端末装置は、携帯電話機であることを特徴とする請求項16に記載の携帯端末装置。
【請求項18】
当該携帯端末装置は、情報処理機能を有する携帯情報端末装置であることを特徴とする請求項15又は16に記載の携帯端末装置。
【請求項19】
赤外線発光ダイオードを備え、前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させることによりリモートコントロールを行う赤外線リモートコントロール装置における前記赤外線発光ダイオードの発光を制御する方法であって、
前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させる強度変化過程と、
前記強度変化過程による変化後の発光強度にて前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させる過程と、
備えることを特徴とする赤外線発光ダイオードの発光制御方法。
【請求項20】
赤外線発光ダイオードを備え、前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させることによりリモートコントロールを行う赤外線リモートコントロール装置における前記赤外線発光ダイオードの発光を制御する方法であって、
前記赤外線発光ダイオードの電源の電圧を検出する電圧検出過程と、
前記電圧検出過程により検出される電圧値に応じて、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させる強度変化過程と、
前記強度変化過程による変化後の発光強度にて前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させる過程と、
を備えることを特徴とする赤外線発光ダイオードの発光制御方法。
【請求項21】
赤外線発光ダイオードを備え、前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させることによりリモートコントロールを行う赤外線リモートコントロール装置における前記赤外線発光ダイオードの発光を制御する方法であって、
使用者による操作を検出する操作検出過程と、
前記操作検出過程により検出される操作の種類に応じて、前記赤外線発光ダイオードの発光強度を変化させる強度変化過程と、
前記強度変化過程による変化後の発光強度にて前記赤外線発光ダイオードを所望の発光パターンで発光させる過程と、
を備えることを特徴とする赤外線発光ダイオードの発光制御方法。
【請求項22】
請求項19乃至21の何れか一項に記載の赤外線発光ダイオードの発光制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−311053(P2006−311053A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−129429(P2005−129429)
【出願日】平成17年4月27日(2005.4.27)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年4月27日(2005.4.27)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]