説明

超濃縮液体洗濯洗剤

本開示は、超濃縮液体洗濯洗剤(例えば、3×+ 超濃縮液体洗濯洗剤)に関する。例えば、本開示は、低温(例えば、約14℃〜約19℃)において優れた水分散性を有する超濃縮液体洗濯洗剤に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権の主張
本出願は、全内容が参照により本明細書に組み入れられる2008年8月14日に出願された米国特許仮出願第61/088,900号の優先権を主張するものである。
【0002】
1.技術分野
本開示は、超濃縮液体洗濯洗剤(例えば、3×+ 超濃縮液体洗濯洗剤)に関する。例えば、本開示は、低温(例えば、約14℃〜約19℃)において優れた水分散性を有する超濃縮液体洗濯洗剤に関する。
【背景技術】
【0003】
2.背景情報
洗濯洗剤は、布地を洗濯する際に、布地がきれいになるのを助けるために添加することができる物質である。洗濯洗剤は、従来は粉末状または顆粒状であったが、ここ数年において、液体洗濯洗剤の使用が徐々に増加している。両方のタイプの洗剤に見出される成分の1つは、界面活性剤である。界面活性剤は、水に添加された場合に、水の表面張力を著しく減少させ、水が布地の表面を滑らずに布地に浸透できるようにする物質である。その結果、水は、より効果的に機能することができ、汚れを衣類から離し、洗浄されるまで汚れを衣類から離れたままに維持するように作用する。界面活性剤の他に、洗剤は、様々なさらなる構成成分、例えば、再付着防止剤、腐食防止剤、蛍光増白剤、加工助剤、着色剤、香料、乳白剤、酸素漂白剤、酵素、布地用柔軟剤、塩素捕捉剤、染料移行阻害剤、悪臭制御剤、および泡制御剤を含有し得る。
【発明の概要】
【0004】
概要
本開示は、超濃縮液体洗濯洗剤に関する。例えば、本開示は、低温(例えば、約14℃〜約19℃)において優れた水分散性を有する超濃縮液体洗濯洗剤に関する。
【0005】
本明細書では、約25〜約60重量%の非イオン性界面活性剤、約5〜約30重量%のアニオン性界面活性剤、約0.5〜約18重量%の冷水分散助剤、および約0〜約60重量%の水を含む超濃縮液体洗濯洗剤(UCLLD)組成物を提供する。場合によって、該組成物は、1重量%未満のC10〜22脂肪酸を含有する。
【0006】
非イオン性界面活性剤としては、以下に限定されるわけではないが、脂肪アルコールエトキシレート;脂肪酸エトキシレート;アルキルフェノールエトキシレート;脂肪モノグリセリドエトキシレート;ブロックコポリマー;エトキシ化アミン;酸化アルキルアミン;単糖アルキルエーテルもしくは多糖アルキルエーテル;プロポキシル化脂肪アルコールおよびエトキシ化脂肪アルコール;プロポキシル化脂肪酸およびエトキシ化脂肪酸;プロポキシル化およびエトキシ化アルキルフェノール;脂肪酸および脂肪アルコールのエーテル末端エトキシレート;脂肪酸グルカミド;アルキルグルコシド;アルキルポリグルコシド;またはそれらの混合物が挙げられ得る。場合によって、脂肪アルコールエトキシレートは、アルコール1モルあたり約5〜約10モルの酸化エチレンを有する縮合生成物であり得る。
【0007】
アニオン性界面活性剤としては、以下に限定されるわけではないが、アルキルベンゼンスルホネート;アルキルエーテルサルフェート;アルキルサルフェート;アルキルエステルスルホネートおよびアルケニルエステルスルホネート;アルキルスルホネートおよびアルケニルスルホネート;イセチオネート;タウレート(taurate);またはそれらの混合物が挙げられ得る。アルキルエーテルサルフェートの例としては、アルキルエーテル硫酸マグネシウム;アルキルエーテル硫酸ナトリウム;アルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン;アルキルエーテル硫酸アルカノールアミン;およびそれらの混合物が挙げられる。アルキルベンゼンスルホネートの例としては、アルキルベンゼンスルホン酸マグネシウム;アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム;アルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン;アルキルベンゼンスルホン酸アルカノールアミン;およびそれらの混合物が挙げられる。場合によって、アルキルベンゼンスルホン酸アルカノールアミンは、アルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミンである。
【0008】
冷水分散助剤としては、可溶性のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩および二価金属塩;ポリエチレングリコール;ポリグリコール;一価アルコールまたは多価アルコール;水混和性グリコール;グリコールエーテル;ハイドロトロープ;ベンジルアルコールを含むがこれに限定されるわけではない、水溶性が乏しい溶媒;ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル;ジプロピレングリコールn−プロピルエーテル;フェノキシエタノール;ならびにそれらの混合物が挙げられ得る。
【0009】
場合によって、UCLLD組成物は、緩衝剤、洗剤酵素、再付着防止剤、香料、着色剤、蛍光増白剤、腐食防止剤、乳白剤、酸素漂白剤、布地用柔軟剤、塩素捕捉剤、染料移行阻害剤、悪臭制御剤、泡制御剤、キレート剤、および補助剤のうちの1種または複数種も含み得る。
【0010】
ある場合において、UCLLD組成物は、約25〜約60重量%の非イオン性界面活性剤、約5〜約30重量%のアルキルベンゼンスルホネート、約2〜約12重量%のプロピレングリコール、約0.5重量%〜約6重量%の硫酸マグネシウム七水和物を含有し得る。他の場合において、UCLLD組成物は、約30〜約45重量%の脂肪アルコールのエトキシレート、約10〜約25重量%のアルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、約2.5〜約10重量%のプロピレングリコール、約1〜約3重量%の硫酸マグネシウム七水和物、および約0.1〜約0.5重量%のスチルベン蛍光増白剤を含有し得る。
【0011】
場合によって、該組成物は、約5分未満で約14℃〜約19℃の水に分散することができる。
【0012】
ある場合において、UCLLD組成物は、3×超濃縮液体洗濯洗剤、4×超濃縮液体洗濯洗剤、5×超濃縮液体洗濯洗剤、6×超濃縮液体洗濯洗剤、または7×またはそれ以上の超濃縮液体洗濯洗剤であり得る。
【0013】
また本明細書において、自動洗濯機において布地を洗濯する方法も提供される。該方法は、上記において説明したような超濃縮液体洗濯洗剤組成物の有効量を洗濯機に投入する工程を含み得る。該液体組成物の有効量は、1回の洗濯量あたり約0.1液量オンスから約2液量オンスまでの範囲であり得る。場合によって、該液体組成物の有効量は、1回の洗濯量あたり約0.5液量オンスから約1液量オンスまでの範囲である。場合によって、該液体組成物は、約5分未満で約14℃〜約19℃の水に分散させることができる。
【0014】
そうでないことが定義されない限り、本明細書において使用されるすべての技術的および科学的用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって共通して理解されているような意味を有する。本明細書において引用された全ての特許、出願、公開された出願、および他の刊行物は、その全体が参照により本明細書に組み入れられる。本明細書において、ある用語に対して複数の定義が存在する場合、そうでないことが言及されない限り、ここでの定義が適用される。
【0015】
本発明の1つまたは複数の態様の詳細については、以下の説明において述べる。本発明の他の特徴、目的、および利点は、説明および特許請求の範囲から明白であると考えられる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
詳細な説明
本開示は、超濃縮液体洗濯洗剤に関する。特に、本開示は、低温において優れた水分散性を有する超濃縮液体洗濯洗剤に関する。
【0017】
本明細書では、(a)非イオン性界面活性剤、(b)アニオン性界面活性剤、(c)冷水分散助剤、および(d)水を含む、超濃縮液体洗濯洗剤(UCLLD)組成物を提供する。
【0018】
本明細書において使用される場合、「超濃縮液体洗濯洗剤」または「UCLLD」は、少なくとも約45重量%の複合界面活性剤、例えば、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、および石鹸を含有する液体洗剤組成物であり、かつ1回の洗濯量あたり約1液量オンスまたはそれ未満の用量において用いられる液体洗剤組成物を意味する。
【0019】
多くの小売の液体洗濯洗剤では、1回の洗濯量あたり3〜4液量オンスの用量が推奨されている。そのような液体洗濯洗剤は、1×すなわち標準的濃縮液体洗濯洗剤(NCLLD)と呼ばれ得る。最近、いくつかの製造業者が、1回の洗濯量あたりの推奨される用量を3〜4液量オンスから1.5〜2液量オンスへと低減された製品を導入している。そのような製品は、2×濃縮液体洗濯洗剤(CLLD)と呼ばれ得る。通常、液体洗濯洗剤は、主な溶媒(例えば、総組成物の50重量%を超える溶媒)として水を用いている。場合によっては、水の一部の代わりに他の水混和性溶媒が使用される場合もある。1×すなわちNCLLD中の非水成分の量は様々であり得るが、そのような製品は通常、非常に圧倒的な割合の水を含有する。
【0020】
例えば、1×NCLLDから2×CLLDに変える場合、製造業者は、主成分である水の一部を、等量の界面活性剤および他の非水成分と交換することができる。製造業者は、様々な異なる手法を採用することができるが、1つの例は、各非水成分の量を二倍にし、等量の水を除去することである。そうすることによって、製造業者は、1×NCLLDの3液量オンス用量から得られるのと同じ洗濯液を2×CLLDの1.5液量オンス用量から得られる組成物を製造することができると考えられる。したがって、1×NCLLDの性能プロファイルが効果的に最適化されている場合、2×CLLDの性能プロファイルも同様に最適化されていると予想され得る。このことは、2×CLLD中に残存する水の量が、容易に希釈可能な液体組成物を製造するために十分であれば、当てはまると考えられる。同様の手法により、残存する水の量が、容易に希釈可能な液体組成物を製造するために十分であれば、1×NCLLDから出発して、3×、4×、5×、または6×UCLLDを製造することができると考えられる。そのような製品は、1×NCLLDの3液量オンスから得られた洗濯液を製造する場合には、それぞれ1液量オンス、3/4液量オンス、3/5液量オンス、および1/2液量オンスの用量が推奨される。
【0021】
理論に束縛されるわけではないが、他の制限が適用されない場合、漸進的に濃縮されたUCLLDを製造する方法は、元の1×NCLLDの水および水混和性溶媒の量によって制限されると考えられる。例えば、元の1×NCLLDが80重量%の水を含有していれば、この方法は、80重量%の水すべてを除去しかつ非水成分と交換する場合に5×UCCLDを製造することができると考えられる。しかしながら、6×またはそれ以上の濃度のUCLLDでは、そのような濃度を有する組成物を製造するために除去する必要のある水の量が1×NCLLDにおいて得ることができないため、この同方法ではとても製造できるとは考えられない。
【0022】
液体洗濯洗剤配合の当業者であれば、すべての水を排除する時点に到る前に、この手法は他の制限によって阻まれ得ることを理解すると考えられる。水を徐々に除去していった場合、液体界面活性剤組成物は単に、低粘度の容易に希釈可能な液体のままではなくなる。それどころか、ある時点で、それらは、高粘度の液晶相を含む複数の相に分離し始める(ゲル形成)。これらの粘性液晶相は、液体容器から容易には分配されることも、またそれらは、水と混合した場合に、特に冷水と混合した場合に、容易に溶解して希釈溶液を生じることもない。水と水混和性溶媒との含有量を50%未満に減少させるにつれて、容易に希釈される流動性の水性液体洗剤組成物を製造する技術は、このような粘性液晶相の形成によって、厳しく制限される。
【0023】
ここで、液体洗濯洗剤組成物中の水および水混和性溶媒を低減した場合の粘性の液晶相の形成に関連する問題が、水溶性が乏しいある溶媒によって、または特定の電解質によって克服され得ることを発見している。場合によって、ベンジルアルコール、ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル、および可溶性マグネシウム塩は、あるハイドロトロープおよび一価の電解質よりも、より低濃度でより良好に冷水分散を向上させ得る。冷水分散は、水および水混和性溶媒が減らされた場合のUCLLDの有用性に影響を及ぼし得る。
【0024】
場合によって、本明細書において提供される組成物(例えば、3×+ UCLLD)は、総組成物の約25重量%〜約60重量%(例えば、25重量%、27重量%、30重量%、32重量%、33重量%、35重量%、37重量%、40重量%、41重量%、42重量%、44重量%、46重量%、50重量%、52重量%、55重量%、56重量%、57重量%、および60重量%)の非イオン性界面活性剤を含有し得る。非イオン性界面活性剤の非限定的な例としては、脂肪モノグリセリドエトキシレート;ブロックコポリマー;エトキシ化アミン;アルキルアミンオキシド;単糖アルキルエーテルもしくは多糖アルキルエーテル;プロポキシル化脂肪アルコールおよびエトキシ化脂肪アルコール、脂肪酸、およびアルキルフェノール;脂肪酸および脂肪アルコールのエーテル末端エトキシレート;脂肪酸グルカミド;アルキルグルコシド;アルキルポリグルコシド;ならびにそれらの混合物が挙げられる。非イオン性界面活性剤のさらなる非限定的な例としては、様々な縮合生成物が挙げられる。例えば、約1モルの脂肪アルコールまたは脂肪酸と約5〜約10モルの酸化エチレンとの混合物に由来する縮合生成物を使用することができ、そのような生成物は、本明細書において、それぞれ脂肪アルコールエトキシレートおよび脂肪酸エトキシレートと呼ばれる。脂肪アルコールまたは脂肪酸は、飽和または不飽和であり得、同時に、直鎖状または分岐鎖状であり得る。さらに、該鎖は、10〜20個の炭素原子を有し得る。他の非イオン性界面活性剤としては、以下に限定されるわけではないが、McCutcheonのEmulsifiers and Detergents,1999 North American Editionに記載されているものが挙げられる。
【0025】
いくつかの局面において、本明細書において提供され組成物(例えば、3×+ UCLLD)は、約5〜約30重量%(例えば、5重量%、6重量%、12重量%、12重量%、15重量%、17重量%、18重量%、19重量%、20重量%、22重量%、24重量%、25重量%、26重量%、27重量%、および30重量%)のアニオン性界面活性剤を含み得る。アニオン性界面活性剤の非限定的な例としては、アルキルベンゼンスルホネート;アルキルエーテルサルフェート;アルキルサルフェート;アルキルエステルスルホネートおよびアルケニルエステルスルホネート;アルキルスルホネートおよびアルケニルスルホネート;イセチオネート;タウレート;またはそれらの混合物が挙げられる。アニオン性界面活性剤の任意の可溶性アルカリ金属塩またはアンモニウム塩、例えば、マグネシウム、ナトリウム、アルカノールアミン(例えば、トリエタノールアミン)、およびそれらの混合物など、を使用することができる。アルキルベンゼンスルホネートの非限定的な例としては、アルキルベンゼンスルホン酸マグネシウム;アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム;;アルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン;アルキルベンゼンスルホン酸アルカノールアミン;またはそれらの混合物が挙げられる。アルキルエーテルサルフェートの非限定的例としては、アルキルエーテル硫酸マグネシウム;アルキルエーテル硫酸ナトリウム;アルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン;アルキルエーテル硫酸アルカノールアミン;またはそれらの混合物が挙げられる。
【0026】
場合によって、本明細書において提供される組成物(例えば、3×+ UCLLD)は、約0.5重量%〜約18重量%(例えば、0.5重量%、1重量%、1.25重量%、2重量%、2.4重量%、3重量%、4重量%、5重量%、6重量%、7重量%、8重量%、10重量%、12重量%、14重量%、16重量%、および18重量%)の冷水分散助剤を含み得る。冷水分散助剤の非限定的な例としては、可溶性のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩および二価金属塩(例えば、Zn2+);ポリエチレングリコール;ポリグリコール;一価アルコールもしくは多価アルコール;水混和性グリコール、グリコールエーテル;ハイドロトロープ;ベンジルアルコールを含むがこれに限定されるわけではない、水溶性が乏しい溶媒;ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル;ジプロピレングリコールn−プロピルエーテル;フェノキシエタノール;またはそれらの混合物が挙げられる。場合によって、冷水分散助剤は、可溶性のマグネシウム塩であり得る。本明細書の組成物において、有機酸のものを含めて任意の好適な水溶性マグネシウム塩が使用され得る。可溶性マグネシウム塩の例としては、以下に限定されるわけではないが、塩化マグネシウム、および硫酸マグネシウム七水和物が挙げられる。マグネシウムイオンの不溶性の供給源、例えば、酸化マグネシウムおよび水酸化マグネシウムなどは、それらがアルキルベンゼンスルホン酸または別の酸性化合物との反応によって可溶化される場合に限り、使用することができる。場合によって、2重量%の硫酸マグネシウム七水和物が、該組成物において使用され得る。
【0027】
本明細書において提供される組成物(例えば、3×+ UCLLD)には、水も含まれ得る。該組成物において使用される水の量は、該組成物の他の構成成分の配分に応じて変わり得る。場合によって、組成物に水を加えて総組成物を100重量%にすることも可能である。例えば、本明細書において提供される組成物(例えば、3×+ UCLLD)は、約0〜約60重量%(例えば、0%、2%、5%、10%、12%、14%、17%、20%、22%、24%、27%、30%、31%、32%、36%、38%、40%、42%、47%、50%、51%、54%、56%、59%、および60%)の水を含有し得る。場合によって、水の一部またはすべてを、一価アルコール、多価アルコール、水混和性溶媒、またはハイドロトロープのうちの1種または複数種と交換してもよい。
【0028】
場合によって、本明細書において提供される組成物(例えば、3×+ UCLLD)は、以下に限定されるわけではないが、緩衝剤、洗剤酵素、再付着防止剤、香料、着色剤、蛍光増白剤、腐食防止剤、乳白剤、酸素漂白剤、布地用柔軟剤、塩素捕捉剤、染料移行阻害剤、悪臭制御剤、および泡制御剤、キレート剤、補助剤などのさらなる構成成分を含有し得る。
【0029】
場合によって、本明細書において提供される組成物(例えば、3×+ UCLLD)は、約1重量%未満のC10〜22脂肪酸を含む。
【0030】
場合によって、本明細書において提供される組成物(例えば、3×+ UCLLD)は、約25〜約60重量%の非イオン性界面活性剤、約5〜約30重量%のアニオン性界面活性剤、約0.5重量%〜約18重量%の冷水分散助剤、および約0〜約60重量%の水を含み得る。超濃縮液体洗濯洗剤組成物の一例は、約25〜約60重量%の非イオン性界面活性剤、約5〜約30重量%のアルキルベンゼンスルホネート、約2〜約12重量%のプロピレングリコール、約0.5%〜約6重量%の硫酸マグネシウム七水和物を含み得る。場合によって、本明細書において提供される組成物(例えば、3×+ UCLLD)は、約30〜約45重量%の脂肪アルコールのエトキシレート、約10〜約25重量%のアルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、約2.5〜約10重量%のプロピレングリコール、約1〜約3重量%の硫酸マグネシウム七水和物、および約0.1〜約0.5重量%のスチルベン蛍光増白剤を含み得る。別の局面において、超濃縮液体洗濯洗剤組成物は、約41重量%の脂肪アルコールのエトキシレート、約19重量%のアルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、約7重量%のプロピレングリコール、約2重量%の硫酸マグネシウム七水和物、および約0.3重量%のスチルベン蛍光増白剤を含み得る。
【0031】
本明細書において提供される3×+ UCLLDは、3×、3.5×、4×、4.5×、5×、5.5×、6×、または7×UCLLDであり得る。例えば、UCLLDは、1×NCLLDに対して用いられる用量の約1/3、2/7、1/4、2/9、1/5、2/11、1/6、または1/7の用量において使用されるように配合され得る。
【0032】
本明細書において説明される組成物(例えば、3×+ UCLLD)は、当業者に公知の任意の方法によって調製され得る。例えば、組成物は、別々の構成成分を混ぜ合わせるか、または2種またはそれ以上の別々の構成成分のプレミックスと残りの構成成分とを混ぜ合わせるなど、任意の簡便な方法において調製され得る。
【0033】
一般的に、UCLLDの調製中に高粘性組成物または半固体組成物の形成を避けることが望ましい。例えば、1種または複数種の構成成分を、残りの構成成分と混ぜ合わせる前に予熱することによって、高粘着性組成物または半固体組成物の形成を避けることができる。場合によって、中和されていないアルキルベンゼンスルホン酸などの酸性形態のアニオン性界面活性剤を使用する場合、反応熱を放出させるために、該スルホン酸と中和剤とを先に混ぜ合わせ、その後に残りの構成成分と混ぜ合わせもよい。理論に束縛されるわけではないが、そのような工程により、その後の工程における高粘性または半固体組成物の形成を避けることができる。
【0034】
場合によって、濃縮界面活性剤組成物への水の添加により、高粘性組成物または半固体組成物の形成が生じ得る。したがって、場合によっては、界面活性剤構成成分の添加の前に、トリエタノールアミン、プロピレングリコール、またはベンジルアルコールなどの任意の液状の非界面活性剤構成成分が添加され得る。さらに、界面活性剤構成成分の添加の前に添加される水の量も制限され得る。例えば、界面活性剤の添加の前に、少量の水を添加してもよい。ある場合においては、余分な熱を加えることなく高粘性組成物または半固体組成物の形成の抑制に役立ち得るように、冷水分散助剤の大部分を、最終的な水の添加に組み入れることができる。
【0035】
一実施例において、トリエタノールアミンで中和されるアルキルベンゼンスルホン酸を用いる場合、少量の水、トリエタノールアミン中和剤、およびプロピレングリコールを容器に入れ、撹拌して混合してもよい。次に、非イオン性界面活性剤を加えて混合し、続いてアルキルベンゼンスルホン酸を加えてもよい。任意のさらなる冷水分散助剤を残りの水に溶解させて、該水性混合物を、界面活性剤組成物に撹拌しながら徐々に加えてもよい。次いで、例えば、蛍光増白剤、香料、緩衝剤、および防腐剤などの任意選択の成分を加えてもよい。場合によって、冷水分散助剤および少量の成分、例えば、防腐剤、香料、着色剤、蛍光増白剤、緩衝剤などの添加の前に、非イオン性界面活性剤およびアニオン性界面活性剤のプレミックスを調製しておいて必要になるまで保存しもよい。
【0036】
ある割合の水を含有する、事前に中和されたアニオン性界面活性剤を使用する実施例において、非イオン性界面活性剤を、アルキレングリコール、またはポリアルキレングリコール、またはベンジルアルコールなどの冷水分散助剤の一部またはすべてと混合し加熱してもよい。次いで、事前に中和されたアニオン性界面活性剤を、撹拌しながら徐々に加えてもよい。任意のさらなる冷水分散助剤を残りの水に溶解させて、この溶液を、撹拌しながら該界面活性剤組成物に加えてもよい。次に、蛍光増白剤、香料、緩衝剤、および防腐剤などの任意選択の成分を加えてもよい。
【0037】
理論に束縛される訳ではないが、本明細書において説明されるような組成物の調製中は、組成物の調製の早い時点での高粘性相の形成を避けるように注意しなければならず、冷水分散助剤の早期の導入は、そのための手段を提供する。冷水分散助剤のマグネシウムイオンなどの二価のイオンが、それらを沈殿させる条件に晒されることを避けるようにも注意しなければならない。例えば、大量の可溶性石鹸の添加は、マグネシウムイオンを沈殿させ得、または約8.0を超えるpHは、水酸化マグネシウムまたは水和酸化マグネシウムを沈殿させ得る。
【0038】
本明細書において記載したUCLLD組成物を使用して、自動洗濯機において布地を洗濯する方法も、本明細書において提供される。場合によって、布地は、綿および/または綿−ポリエステル布地であり得る。該方法は、UCLLD組成物の有効量を洗濯機に投入する工程を含み得る。場合によって、UCLLD組成物の量は、約0.1オンスから約2オンスまでの範囲であり得る。場合によって、UCLLD組成物の量は、約0.5オンスから約1オンスまでの範囲(例えば、0.5、0.75、および1オンス)であり得る。
【0039】
本明細書において記載したUCLLD組成物の洗浄性は、当技術分野において公知であるように、ターゴトメーター(tergotometer)試験によって測定することができる。
【0040】
本開示は、冷水分散助剤を含まない他の同様の濃縮洗剤と比較して、低温(例えば、約14℃〜約19℃)において優れた水分散性を有するUCLLDに関する。一局面において、該液体組成物は、約5分未満(例えば、0.5、1、2、2.5、3、3.5、および4分)で約14℃〜約19℃の範囲の冷水に溶解し得る。
【実施例】
【0041】
実施例1−超濃縮液体洗濯洗剤組成物
超濃縮液体洗濯洗剤組成物は、41.0重量%の直鎖状C12〜14脂肪アルコール7EOエトキシレート、18.9重量%のアルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、7.2重量%のプロピレングリコール、2.0重量%の硫酸マグネシウム七水和物、0.3重量%のスチルベン蛍光増白剤、および総組成物を100%にするための補足的な量の水を混ぜ合わせることによって調製した。上記の洗剤の類似物は、香料、着色剤、または相性の良い防腐剤のうちの1種または複数種を添加することによって調製した。これらの類似物の場合、それに合わせて水の量を調整した。
【0042】
実施例2−超濃縮液体洗濯洗剤組成物
超濃縮液体洗濯洗剤組成物は、40.0重量%の直鎖状C12〜14脂肪アルコール7EOエトキシレート、10.0重量%のアルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、5.7重量%のプロピレングリコール、2.0重量%の硫酸マグネシウム七水和物、1.0重量%未満の防腐剤、および総組成物を100%にするための補足的な量の水を混ぜ合わせることによって調製した。
【0043】
実施例3−超濃縮液体洗濯洗剤組成物
超濃縮液体洗濯洗剤組成物は、35.1重量%の直鎖状C12〜14脂肪アルコール7EOエトキシレート、16.2重量%のアルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、6.7重量%のプロピレングリコール、2.0重量%の硫酸マグネシウム七水和物、0.3重量%の蛍光増白剤、1.5重量%未満の香料、着色剤、または防腐剤のうちの1種または複数種、および総組成物を100%にするための補足的な量の水を混ぜ合わせることによって調製した。
【0044】
実施例4−超濃縮液体洗濯洗剤組成物
超濃縮液体洗濯洗剤組成物は、30.0重量%の直鎖状C12〜14脂肪アルコール7EOエトキシレート、25.3重量%のアルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、5.8重量%のプロピレングリコール、2.0重量%の硫酸マグネシウム七水和物、1.0重量%未満の防腐剤、および総組成物を100%にするための補足的な量の水を混ぜ合わせることによって調製した。
【0045】
実施例5−超濃縮液体洗濯洗剤組成物
超濃縮液体洗濯洗剤組成物は、42.0重量%の直鎖状C12〜14脂肪アルコール7EOエトキシレート、7.0重量%のアルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、5.2重量%のプロピレングリコール、2.0重量%の硫酸マグネシウム七水和物、1重量%未満の防腐剤、および総組成物を100%にするための補足的な量の水を混ぜ合わせることによって調製した。
【0046】
実施例6−超濃縮液体洗濯洗剤組成物
超濃縮液体洗濯洗剤組成物は、35.1重量%のノニルフェノール9EOエトキシレート、16.2重量%のアルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、6.7重量%のプロピレングリコール、2.0重量%の硫酸マグネシウム七水和物、0.3重量%の蛍光増白剤、1.0重量%未満の防腐剤、および総組成物を100%にするための補足的な量の水を混ぜ合わせることによって調製した。
【0047】
実施例7−超濃縮液体洗濯洗剤組成物
超濃縮液体洗濯洗剤組成物は、17.6重量%のノニルフェノール9EOエトキシレート、17.6重量%の直鎖状C12〜14脂肪アルコール7EOエトキシレート、15.8重量%のアルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、6.7重量%のプロピレングリコール、2.0重量%の硫酸マグネシウム七水和物、0.3重量%の蛍光増白剤、1.0重量%未満の防腐剤、および総組成物を100%にするための補足的な量の水を混ぜ合わせることによって調製した。
【0048】
実施例8−超濃縮液体洗濯洗剤組成物
超濃縮液体洗濯洗剤組成物は、35.1重量%のポリエチレングリコール8オレエート、16.2重量%のアルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、6.7重量%のプロピレングリコール、2.0重量%の硫酸マグネシウム七水和物、0.3重量%の蛍光増白剤、1.0重量%未満の防腐剤、および総組成物を100%にするための補足的な量の水を混ぜ合わせることによって調製した。
【0049】
実施例9−超濃縮液体洗濯洗剤組成物
超濃縮液体洗濯洗剤組成物は、17.6重量%のポリエチレングリコール8オレエート、17.6重量%の直鎖状C12〜14脂肪アルコール7EOエトキシレート、15.8重量%のアルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、6.7重量%のプロピレングリコール、2.0重量%の硫酸マグネシウム七水和物、0.3重量%の蛍光増白剤、1.0重量%未満の防腐剤、および総組成物を100%にするための補足的な量の水を混ぜ合わせることによって調製した。
【0050】
実施例10−超濃縮液体洗濯洗剤組成物
超濃縮液体洗濯洗剤組成物は、41.0重量%の直鎖状C12〜14脂肪アルコール7EOエトキシレート、18.9重量%のアルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、3.2重量%のプロピレングリコール、5.0重量%のベンジルアルコール、0.4重量%の蛍光増白剤、0.4重量%のエチレンジアミン四酢酸テトラナトリウム、1.5重量%未満の香料、着色剤、または防腐剤の1種または複数種、および総組成物を100%にするための補足的な量の水を混ぜ合わせることによって調製した。
【0051】
実施例11−超濃縮液体洗濯洗剤組成物
超濃縮液体洗濯洗剤組成物は、35.1重量%の直鎖状C12〜14脂肪アルコール7EOエトキシレート、16.2重量%のアルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、2.7重量%のプロピレングリコール、6.0重量%のジプロピレングリコールn−ブチルエーテル、0.4重量%の蛍光増白剤、0.4重量%のエチレンジアミン四酢酸テトラナトリウム、1.5重量%未満の香料、着色剤、または防腐剤の1種または複数種、および総組成物を100%にするための補足的な量の水を混ぜ合わせることによって調製した。
【0052】
実施例12−超濃縮液体洗濯洗剤組成物
超濃縮液体洗濯洗剤組成物は、35.1重量%の直鎖状C12〜14脂肪アルコール7EOエトキシレート、16.2重量%のアルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、2.7重量%のプロピレングリコール、4.0重量%のベンジルアルコール、0.4重量%の蛍光増白剤、0.4重量%のエチレンジアミン四酢酸テトラナトリウム、1.5重量%未満の香料、着色剤、または防腐剤の1種または複数種、および総組成物を100%にするための補足的な量の水を混ぜ合わせることによって調製した。
【0053】
実施例13−超濃縮液体洗濯洗剤組成物
超濃縮液体洗濯洗剤組成物は、41.0重量%の直鎖状C12〜14脂肪アルコール7EOエトキシレート、18.9重量%のアルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、7.2重量%のプロピレングリコール、10重量%のジプロピレングリコールn−ブチルエーテル、0.3重量%の蛍光増白剤、1.5重量%未満の香料、着色剤、または防腐剤の1種または複数種、および総組成物を100%にするための補足的な量の水を混ぜ合わせることによって調製した。
【0054】
実施例14−超濃縮液体洗濯洗剤組成物
超濃縮液体洗濯洗剤組成物は、52.7重量%の直鎖状C12〜14脂肪アルコール7EOエトキシレート、24.3重量%のアルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、4.1重量%のプロピレングリコール、12重量%のベンジルアルコール、0.5重量%の蛍光増白剤、1.5重量%未満の香料、着色剤、または防腐剤のうちの1種または複数種、および総組成物を100%にするための補足的な量の水を混ぜ合わせることによって調製した。
【0055】
実施例15−超濃縮液体洗濯洗剤組成物
超濃縮液体洗濯洗剤組成物は、49.7重量%の直鎖状C12〜14脂肪アルコール7EOエトキシレート、22.9重量%のアルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、3.8重量%のプロピレングリコール、12重量%のジプロピレングリコールn−ブチルエーテル、0.5重量%の蛍光増白剤、1.5重量%未満の香料、着色剤、または防腐剤のうちの1種または複数種、および総組成物を100%にするための補足的な量の水を混ぜ合わせることによって調製した。
【0056】
実施例16−超濃縮液体洗濯洗剤組成物
超濃縮液体洗濯洗剤組成物は、41.0重量%の直鎖状C12〜14脂肪アルコール7EOエトキシレート、12.6重量%のラウレス硫酸ナトリウム、3.0重量%のプロピレングリコール、8重量%のベンジルアルコール、0.3重量%の蛍光増白剤、および総組成物を100%にするための補足的な量の水を混ぜ合わせることによって調製した。
【0057】
実施例17−超濃縮液体洗濯洗剤組成物
超濃縮液体洗濯洗剤組成物は、33.2重量%の直鎖状C12〜14脂肪アルコール7EOエトキシレート、10.1重量%のラウレス硫酸ナトリウム、0.9重量%のラウリン酸、0.9重量%のトリエタノールアミン、3.0重量%のプロピレングリコール、8重量%のベンジルアルコール、0.3重量%の蛍光増白剤、および総組成物を100%にするための補足的な量の水を混ぜ合わせることによって調製した。
【0058】
実施例18−冷水分散試験
16℃において200mLの水に1グラムの液体洗濯洗剤を完全に溶かすのに必要な時間を、冷水温度にて、分散助剤として様々なハイドロトロープおよび電解質を使用して測定した。試験した液体洗濯洗剤は、41.0重量%の直鎖状C12〜14脂肪アルコール7EOエトキシレート、18.9重量%のアルキルベンゼンスルホン酸のトリエタノールアミン塩、7.2重量%のプロピレングリコール、0.3重量%のスチルベン蛍光増白剤、様々な量のハイドロトロープおよび電解質、1.5重量%未満の香料、着色剤、または防腐剤のうちの1種または複数種、ならびに総組成物を100%にするための補足的な量の水を含有していた。
【0059】
二価の硫酸マグネシウム七水和物および塩化マグネシウム電解質が、試験した他のハイドロトロープおよび電解質と比べて、より低濃度において冷水分散を向上させることが明らかになった(表1)。
【0060】
【表1】

【0061】
実施例19−冷水分散に対する界面活性剤濃度の影響
非イオン性界面活性剤含有量に対するアニオン性界面活性剤含有量の比率を維持しながら、16℃において200mLの水に1グラムの液体洗濯洗剤を完全に溶かすのに必要な時間(秒)を、様々な量の界面活性剤を用いて測定した(表2を参照のこと)。試験した液体洗濯洗剤は、様々な量のアルキルベンゼンスルホン酸のトリエタノールアミン塩および直鎖状C12〜14脂肪アルコール7EOエトキシレート、7.2重量%のプロピレングリコール、0.3重量%のスチルベン蛍光増白剤、様々な量の硫酸マグネシウム七水和物、および総組成物を100%にするための補足的な量の水を含有していた。
【0062】
【表2】

【0063】
実施例20−冷水分散におけるアニオン性界面活性剤に対する非イオン性界面活性剤の比率の影響
16℃において200mLの水に1グラムの液体洗濯洗剤を完全に溶かすのに必要な時間(秒)を、アニオン性界面活性剤に対する非イオン性界面活性剤の様々な比率を用いて測定した(表3を参照のこと)。試験した液体洗濯洗剤は、様々な量のアルキルベンゼンスルホン酸のトリエタノールアミン塩および直鎖状C12〜14脂肪アルコール7EOエトキシレート、5重量%〜7重量%のプロピレングリコール、0.3重量%のスチルベン蛍光増白剤、様々な量の硫酸マグネシウム七水和物、ならびに総組成物を100%にするための補足的な量の水を含有していた。
【0064】
【表3】

【0065】
実施例21−冷水分散における様々な非イオン性界面活性剤の影響
16℃において200mLの水に1グラムの液体洗濯洗剤を完全に溶かすのに必要な時間(秒)を、非イオン性界面活性剤含有量に対するアニオン性界面活性剤含有量の比率を維持したまま、様々な非イオン性界面活性剤およびそれらの混合物を用いて測定した(表4および5を参照のこと)。試験した液体洗濯洗剤は、様々な量の非イオン性界面活性剤、16.2重量%のアルキルベンゼンスルホン酸のトリエタノールアミン塩、6.7重量%のプロピレングリコール、0.3重量%のスチルベン蛍光増白剤、様々な量の硫酸マグネシウム七水和物、ならびに総組成物を100%にするための補足的な量の水を含有していた。
【0066】
【表4】

【0067】
【表5】

【0068】
他の態様
本発明をそれらの詳細な説明と共に説明してきたが、前述の説明は例示を意図するものであって、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲を限定することを意図するものではないということは理解されるべきである。以下の請求項の範囲の中に他の態様、利点、および修正がある。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)約25〜約60重量%の非イオン性界面活性剤、
(b)約5〜約30重量%のアニオン性界面活性剤、
(c)約0.5〜約18重量%の冷水分散助剤、および
(d)約0〜約60重量%の水
を含む、超濃縮液体洗濯洗剤組成物。
【請求項2】
1重量%未満のC10〜22脂肪酸を含有する、請求項1記載の組成物。
【請求項3】
前記非イオン性界面活性剤が、脂肪アルコールエトキシレート;脂肪酸エトキシレート;アルキルフェノールエトキシレート;脂肪モノグリセリドエトキシレート;ブロックコポリマー;エトキシ化アミン;アルキルアミンオキシド;単糖アルキルエーテルもしくは多糖アルキルエーテル;プロポキシル化脂肪アルコールおよびエトキシ化脂肪アルコール;プロポキシル化脂肪酸およびエトキシ化脂肪酸;プロポキシル化アルキルフェノールおよびエトキシ化アルキルフェノール;脂肪酸および脂肪アルコールのエーテル末端エトキシレート;脂肪酸グルカミド;アルキルグルコシド;アルキルポリグルコシド;またはそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項4】
前記脂肪アルコールエトキシレートが、アルコール1モルあたり約5〜約10モルの酸化エチレンを有する縮合生成物を含む、請求項3記載の組成物。
【請求項5】
前記アニオン性界面活性剤が、アルキルベンゼンスルホネート;アルキルエーテルサルフェート;アルキルサルフェート;アルキルエステルスルホネートおよびアルケニルエステルスルホネート;アルキルスルホネートおよびアルケニルスルホネート;イセチオネート;タウレート(taurate);ならびにそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項6】
前記アルキルエーテルサルフェート塩が、アルキルエーテル硫酸マグネシウム;アルキルエーテル硫酸ナトリウム;アルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン;アルキルエーテル硫酸アルカノールアミン;およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項5記載の組成物。
【請求項7】
前記アルキルベンゼンスルホネートが、アルキルベンゼンスルホン酸マグネシウム;アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム;アルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン;アルキルベンゼンスルホン酸アルカノールアミン;およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項5記載の組成物。
【請求項8】
前記アルキルベンゼンスルホン酸アルカノールアミンが、アルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミンである、請求項7記載の組成物。
【請求項9】
前記冷水分散助剤が、可溶性のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、および二価金属塩;ポリエチレングリコール;ポリグリコール;一価アルコールまたは多価アルコール;水混和性グリコール;グリコールエーテル;ハイドロトロープ;ベンジルアルコールを含むがこれに限定されるわけではない、水溶性が乏しい溶媒;ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル;ジプロピレングリコールn−プロピルエーテル;フェノキシエタノール;ならびにそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項10】
緩衝剤、洗剤酵素、再付着防止剤、香料、着色剤、蛍光増白剤、腐食防止剤、乳白剤、酸素漂白剤、布地用柔軟剤、塩素捕捉剤、染料移行阻害剤、悪臭制御剤、泡制御剤、キレート剤、および補助剤のうちの1種または複数種を含む、請求項1記載の組成物。
【請求項11】
(a)約25〜約60重量%の非イオン性界面活性剤、
(b)約5〜約30重量%のアルキルベンゼンスルホネート、
(c)約2〜約12重量%のプロピレングリコール、および
(d)約0.5重量%〜約6重量%の硫酸マグネシウム七水和物
を含む、請求項1記載の組成物。
【請求項12】
(a)約30〜約45重量%の脂肪アルコールのエトキシレート、
(b)約10〜約25重量%のアルキルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、
(c)約2.5〜約10重量%のプロピレングリコール、
(d)約1〜約3重量%の硫酸マグネシウム七水和物、および
(e)約0.1〜約0.5重量%のスチルベン蛍光増白剤
を含む、請求項1記載の組成物。
【請求項13】
約5分未満で約14℃〜約19℃の水に分散する、請求項1記載の組成物。
【請求項14】
3×超濃縮液体洗濯洗剤である、請求項1記載の組成物。
【請求項15】
4×超濃縮液体洗濯洗剤である、請求項1記載の組成物。
【請求項16】
5×超濃縮液体洗濯洗剤である、請求項1記載の組成物。
【請求項17】
6×超濃縮液体洗濯洗剤である、請求項1記載の組成物。
【請求項18】
7×またはそれ以上の超濃縮液体洗濯洗剤である、請求項1記載の組成物。
【請求項19】
超濃縮液体洗濯洗剤組成物の有効量を自動洗濯機に投入する工程を含む、該自動洗濯機において布地を洗濯する方法であって、
該組成物が、
(a)約25〜約60重量%の非イオン性界面活性剤、
(b)約5〜約30重量%のアニオン性界面活性剤、
(c)約0.5重量%〜約18重量%の冷水分散助剤、および
(d)約0〜約60重量%の水
を含む、方法。
【請求項20】
前記液体組成物の有効量が、1回の洗濯量あたり約0.1液量オンスから約2液量オンスまでの範囲である、請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記液体組成物の有効量が、1回の洗濯量あたり約0.5液量オンスから約1液量オンスまでの範囲である、請求項19記載の方法。
【請求項22】
前記液体組成物が、約5分未満で約14℃〜約19℃の水に分散する、請求項19記載の方法。

【公表番号】特表2012−500306(P2012−500306A)
【公表日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−523187(P2011−523187)
【出願日】平成21年8月14日(2009.8.14)
【国際出願番号】PCT/US2009/053811
【国際公開番号】WO2010/019841
【国際公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【出願人】(500472280)メラルーカ インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】