説明

超音波診断装置、検査装置および医用画像ネットワークシステム

【課題】多種の検査装置および多種の出力装置を接続したネットワークシステム内で、特定の検査装置で取得した医用画像を、出力装置を問わず、容易に安定した画質で出力可能とする。
【解決手段】従来の検査装置の構成に加え、外部出力画像生成部を備える。外部出力画像生成部において、当該検査装置で取得した画像を、出力先毎に、取得元の検査装置で得た画質と同等の画質を得られるよう画像処理を施して調整してから出力する。出力先毎の画像処理に用いる変換データは、検査装置側に保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医用画像処理技術に関し、特に、検査装置で取得した画像を当該検査装置とは独立した外部出力装置向けに加工する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
超音波診断装置などの検査装置(モダリティ)で取得した医用画像を用いた診断が増加している。モダリティでは、生成された医用画像に対し、その表示装置(モニタ)のガンマ特性に応じてガンマ値を調整(濃度変換)した表示画像を生成し、表示する。このとき、注目する輝度レベルを強調した表示を得るため、複数用意されたガンマ特性の異なる濃度変換テーブルの中から1つのテーブルを選択し、濃度変換は行われる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
検査装置が用いられる医療機関では、IT化が進み、PACSシステム(Picture Archiving and Communication Systems)などのネットワークシステムが導入されている。このようなシステムでは、超音波診断装置、X線CT装置、MRI装置といった各種のモダリティで取得した医用画像をモダリティとは別の外部PCなどから参照できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭62−286180号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常、モダリティが備えるモニタと外部PCのモニタやプリンタとではガンマ特性が異なるため、同じ濃度変換を施した画像であっても、その見え方(視認性)が異なる。画像の視認性は診断に影響を与えるため、モダリティのモニタ用に調整された画像を外部PCなどで表示する際は、画像の視認性の違いを少なくするため、出力先毎にガンマ値や明るさの調整を行う必要がある。さらに、外部PCなどでは、多種多様のモダリティの画像を表示するため、異なるモダリティで取得した画像を表示する毎に、ガンマ値や明るさの調整が必要となる。
【0006】
このような調整は、手間がかかるだけでなく、ユーザが異なると常に同一の調整が行えるとは限らず、画質が安定しない。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、多種の検査装置および多種の出力装置を接続したネットワークシステム内で、特定の検査装置で取得した医用画像を、出力装置を問わず、容易に安定した画質で出力可能とする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、所定の検査装置で取得した画像を、出力先毎に、取得元の検査装置で得た画質と同等の画質を得られるよう検査装置側で画像処理を施して調整してから出力する。出力先毎の画像処理に用いる変換データは、検査装置側に保持する。
【0009】
具体的には、表示手段と、検査対象からの超音波信号から構成した構成画像に対し前記表示手段に最適な画像処理を施して表示画像を生成する表示画像生成手段とを備える超音波診断装置であって、前記表示画像に対し、予め定めた外部出力装置毎に、当該外部出力装置特性に応じた画像処理を施し、外部出力画像を生成する外部出力画像生成手段を備えることを特徴とする超音波診断装置を提供する。
【0010】
また、表示手段と、取得した信号から検査対象の診断用画像を生成する診断用画像生成手段と、前記診断用画像に対し前記表示手段に最適な画像処理を施して表示画像を生成する表示画像生成手段とを備える検査装置であって、前記表示画像に対し、予め定めた外部出力装置毎に、当該外部出力装置特性に応じた画像処理を施し、外部出力画像を生成する外部出力画像生成手段を備えることを特徴とする検査装置を提供する。
【0011】
さらに、検査装置と、前記検査装置にネットワークを介して接続される外部出力装置とを備える医用画像ネットワークシステムであって、前記検査装置は、表示手段と、取得した信号から検査対象の診断用画像を生成する診断用画像生成手段と、前記診断用画像に対し前記表示手段に最適な画像処理を施して表示画像を生成する表示画像生成手段と、前記外部出力装置毎の画像濃度変換テーブルを備え、当該画像濃度変換テーブルを用いて前記表示画像に対し画像処理を施して外部出力画像を生成する外部出力画像生成手段と、前記外部出力装置毎の画像濃度変換テーブルを更新する更新手段と、ネットワークを介して前記外部出力装置とデータの送受信を行う接続手段と、を備え、前記外部出力装置は、前記検査装置から受信した外部出力画像に画像処理を施す際に用いた画像濃度変換テーブルを前記ネットワークを介して当該外部出力画像の送信元の前記検査装置に送信する画像濃度変換テーブル送信手段を備え、前記検査装置の更新手段は、前記外部出力装置から前記画像濃度変換テーブルを受信すると、当該画像濃度変換テーブルを用いて前記外部出力装置毎の画像濃度変換テーブルを更新することを特徴とする医用画像ネットワークシステムを提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、多種の検査装置および多種の出力装置を接続したネットワークシステム内で、特定の検査装置で取得した医用画像を、出力装置を問わず、容易に安定した画質で出力できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第一の実施形態の医用画像ネットワークシステムのネットワーク構成を説明するための説明図である。
【図2】従来の超音波診断装置の機能ブロック図である。
【図3】第一の実施形態の超音波診断装置の機能ブロック図である。
【図4】(a)および(b)は、第一の実施形態の装置毎画像濃度変換データベースを説明するための説明図である。
【図5】第二の実施形態の超音波診断装置の機能ブロック図である。
【図6】第二の実施形態の装置画像毎濃度変換データベースを説明するための説明図である。
【図7】第三の実施形態の超音波診断装置の機能ブロック図である。
【図8】第三の実施形態の画像の移動を説明するための説明図である。
【図9】第四の実施形態の超音波診断装置の機能ブロック図である。
【図10】第四の実施形態の装置毎画像濃度変換データベースの生成手法を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<<第一の実施形態>>
以下、本発明を適用する第一の実施形態について説明する。以下、本発明の実施形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0015】
まず、本実施形態の医用画像ネットワークシステムのシステム構成について説明する。図1は、本実施形態の医用画像ネットワークシステムのネットワーク構成を説明するための図である。
【0016】
本図に示すように、本実施形態の医用画像ネットワークシステム100は、超音波診断装置、MRI装置、X線CT装置といった医用画像を取得する検査装置110と、PC、プリンタといった外部出力装置120と、を備える。検査装置110および外部出力装置120は、ネットワーク130を介して接続される。ネットワーク130を介して接続される検査装置110および外部出力装置120の数は問わない。また、各検査装置110および各外部出力装置120は、それぞれ、ネットワーク130を介して、ネットワーク130に接続される他の装置とデータを送受信可能な構成を備える。
【0017】
なお、医用画像ネットワークシステム100は、例えば、プリンタなど、検査装置110に直接接続される外部出力装置120を備えていてもよい。
【0018】
本実施形態の医用画像ネットワークシステム100では、検査装置110で取得した画像を、ネットワーク130を介して外部出力装置120に送信し、外部出力装置120において出力する。上述のように、検査装置110が備える出力部のガンマ特性と、外部出力装置120が備える出力部のガンマ特性とは異なる。本実施形態では、このガンマ特性の違いをユーザが意識しなくても、検査装置110で取得した画像を、外部出力装置120に適した視認性を有する画像に変換して外部出力装置120の出力部に出力する。
【0019】
以下、上記機能を実現する検査装置110の構成を説明する。ここでは、検査装置110として、超音波診断装置を例にあげて説明する。
【0020】
本実施形態の超音波診断装置の説明に先立ち、従来の超音波診断装置の構成を説明する。図2は、従来の超音波診断装置の機能ブロック図である。
【0021】
本図に示すように、従来の超音波診断装置200は、被検体900に当接させて用いる超音波探触子211と、超音波探触子211を介して被検体900に一定の時間間隔で超音波を繰り返し送信するとともに、被検体900から反射した反射エコー信号を受信する超音波送受信部212と、超音波送受信部212で受信された反射エコー信号から、それぞれ、2次元超音波画像(Bモード画像)を構成する2D画像構成部213と、3次元超音波画像を構成する3D画像構成部214と、生成された2次元超音波画像と3次元超音波画像とから、出力する画像を選択する画像選択部215と、モニタ219と、モニタ219に表示するために超音波画像の画像濃度を変換するための画像濃度変換テーブルを保持する画像濃度変換テーブルメモリ216と、画像濃度変換テーブルに従って、画像選択部215が選択した超音波画像(2次元超音波画像または3次元超音波画像)の濃度を変換し、モニタ219に表示させる表示画像を生成する画像濃度変換部217と、画像濃度変換部217において生成された表示画像が出力される画像メモリ218と、超音波診断装置200全体の動作を制御する制御部220と、ネットワーク130を介して外部出力装置120とデータの送受信を行う外部インタフェース(I/F)221と、を備える。画像メモリ218に出力された表示画像は、モニタ219に表示される。また、必要に応じて外部I/F221を介して、外部出力装置120に出力される。
【0022】
画像濃度変換テーブルとして、例えば、補正前の輝度値と、ガンマ補正値γを用いて算出した補正後の輝度値とを対応づけて、補正前の輝度値ごとにテーブル化したルックアップテーブル(LUT)が格納される。
【0023】
LUTとして、計算式により一意に定まるガンマカーブによるテーブルの代わりに、折れ線やフリーハンドで設計したガンマカーブによるテーブルを格納してもよい。また、LUTの代わりに、ガンマ補正値γそのものを保持してもよい。
【0024】
超音波診断装置200は、上記構成を備え、被検体900からの超音波信号から構成した超音波画像から、モニタ219に応じた画像処理を施した表示画像を生成し、モニタ219に表示する。
【0025】
次に、本実施形態の超音波診断装置210を説明する。図3は、本実施形態の超音波診断装置210の機能ブロック図である。本実施形態の超音波診断装置210も、上記超音波診断装置200同様、超音波探触子211と、超音波送受信部212と、2D画像構成部213と、3D画像構成部214と、画像選択部215と、画像濃度変換テーブルメモリ216と、画像濃度変換部217と、画像メモリ218と、モニタ219と、制御部220と、外部I/F221と、を備える。
【0026】
本実施形態の超音波診断装置210は、画像メモリ218に出力された画像に対し、ネットワーク130を介して接続される外部出力装置120毎に、当該外部出力装置120の出力特性に応じた濃度変換を行い、外部出力装置用画像を生成する外部出力画像生成部230をさらに備える。
【0027】
以下、本明細書では、超音波診断装置210のモニタ219に応じて濃度変換され、画像メモリ218に出力される表示画像を、オリジナル画像と呼び、オリジナル画像に対し、外部出力装置120毎に、当該外部出力装置120の出力特性に応じて濃度変換を行って得た画像を、外部出力画像と呼ぶ。
【0028】
上記処理を実現するため、本実施形態の外部出力画像生成部230は、外部出力装置120毎の画像濃度変換テーブルを保持する装置毎画像濃度変換データベース(装置毎画像濃度変換DB)231と、装置毎画像濃度変換DB231に保持される画像濃度変換テーブルを用いてオリジナル画像に濃度変換を施して外部出力画像を得る画像濃度変換部232と、外部出力画像を出力する画像メモリ233とを備える。画像メモリ233に出力された外部出力画像は、外部I/Fを介して、対象の外部出力装置120へ出力される。
【0029】
ここで、装置毎画像濃度変換DB231を説明する。図4は、本実施形態の装置毎画像濃度変換DB231を説明するための説明図である。本図に示すように、装置毎画像濃度変換DB231は、図4(a)に示す対応データベース(対応DB)310と、図4(b)に示す変換テーブルデータベース(変換テーブルDB)320とを備える。
【0030】
対応DB310には、外部出力装置120毎に、オリジナル画像に適用する画像濃度変換テーブルを特定する情報が格納される。このため、対応DB310は、外部出力装置120を特定する識別情報(外部出力装置ID)を格納する外部出力装置ID格納欄311と、当該外部出力装置120の出力部に出力する外部出力画像を生成するために適用する画像濃度変換テーブルを特定する識別情報を格納する画像濃度変換テーブルID格納欄312とを備える。また、変換テーブルDB320には、画像濃度変換テーブルID321毎に、画像濃度変換テーブル(LUT)322が格納される。
【0031】
ここで、装置毎画像濃度変換DB231において、外部出力装置120毎に対応づけられる画像濃度変換テーブルは、オリジナル画像から外部出力画像を生成するために、オリジナル画像に対して適用する画像濃度変換テーブルである。従って、格納される画像濃度変換テーブルは、生成された外部出力画像が、各外部出力装置120において、超音波診断装置210のモニタ219に出力されるオリジナル画像と同等の視認性(明るさや強調される輝度範囲)を有して出力されるよう選択される。
【0032】
選択は、例えば、出力装置が有する、固有のガンマ値等の特性を手掛かりになされる。本実施形態では、変換テーブルDB320として画像濃度変換テーブルを複数用意し、外部出力装置120毎に、その出力特性の情報に基づき、ユーザが選択し、対応DB310を生成する。
【0033】
なお、ここでは、装置毎画像濃度変換DB231の例として、対応DB310と変換テーブルDB320とにより構成されるものを例にあげて説明したが、装置毎画像濃度変換DB231の構成はこれに限られない。例えば、外部出力装置ID毎に、直接、適用すべき画像濃度変換テーブルが格納されていてもよい。
【0034】
画像濃度変換部232は、制御部220から処理対象の外部出力装置120を指示されると、当該外部出力装置120のIDに対応づけて装置毎画像濃度変換DB231に保持される画像濃度変換テーブルを用いて、オリジナル画像の画像濃度を変換する。
【0035】
画像濃度変換部232は、オリジナル画像が生成され、画像メモリ218に格納されると、装置毎画像濃度変換DB231に保持される全ての外部出力装置120について、順に、オリジナル画像に対して画像濃度変換を行い、外部出力画像を生成し、出力する。または、外部出力装置120からの要求に応じてオリジナル画像に画像濃度変換を行い、要求元に送出する。
【0036】
なお、外部出力画像を受け取った外部出力装置120は、当該画像を外部出力装置120自身が備える画像メモリに保持し、表示、出力する。
【0037】
また、本実施形態の超音波診断装置210は、CPUとメモリと記憶装置とを備える。上述の2D画像構成部213、3D画像構成部214、画像選択部215、画像濃度変換部217、制御部220、外部出力画像生成230部の各部の機能は、CPUが、記憶装置に予め保持されるプログラムをメモリにロードして実行することにより実現される。また、画像メモリ218、画像濃度変換テーブルメモリ216、装置毎画像濃度変換DB231、画像メモリ233は、メモリまたは記憶装置に構成される。
【0038】
以上説明したように、本実施形態によれば、超音波診断装置が有する出力装置(モニタ等)に適した画像濃度変換を行った後の画像を、その超音波診断装置において、外部出力装置毎に同等の視認性が得られるよう、当該外部出力装置に適した画像濃度変換を行ってから、それぞれの外部出力装置へ出力する。各外部出力装置では、受信した画像をそのまま表示するだけで、送信元の超音波診断装置で表示されるオリジナル画像と同等の視認性を得ることができる。
【0039】
従って、本実施形態よれば、生成した画像を外部出力装置に表示する際、外部出力装置において、画像濃度変換を行う必要のない超音波診断装置を提供できる。このように、本実施形態によれば、生成元の超音波診断装置で表示される画像と同等の視認性を有する画像を得るために、各外部出力装置側で調整する必要がないため、手間もかからないし、ユーザによる調整のばらつきも少ない。
【0040】
すなわち、多種多様の出力装置が接続されたネットワークシステム内で、出力装置を問わず、超音波診断装置と同等の視認性を有する画像を、容易に安定的に出力できる。従って、当該ネットワークシステム内での医用画像の出力品質が向上し、画像を用いた診断レベルもそれに伴い向上する。
【0041】
<<第二の実施形態>>
次に、本発明を適用する第二の実施形態を説明する。第一の実施形態では、検査装置において、外部出力装置毎に画像濃度変換を行い、外部出力画像を生成している。一方、本実施形態では、外部出力装置毎だけでなく、画像種毎に、濃度変換を行い、外部出力画像を生成する。
【0042】
例えば、超音波診断装置では、その動作モード(Bモードと3Dモード)に応じて、2次元超音波画像および3次元超音波画像が生成される。一般に、3次元超音波画像は、2次元超音波画像に比べ、コントラストが強く、かつ、明るいことが知られている。例えば、超音波診断装置210のモニタ219に比べて外部出力装置120のモニタの表示ダイナミックレンジが狭い場合がある。このとき、この外部出力装置120の明るさが、2次元超音波画像に最適化されている場合、3次元超音波画像を表示すると、輝度がつぶれて表示されることがある。
【0043】
本実施形態では、これを避けるため、上述のように、同一外部出力装置120であっても、画像種毎に最適な濃度変換を行って外部出力画像を生成する。以下、本実施形態を、第一の実施形態同様、検査装置として超音波診断装置を例にあげて説明する。
【0044】
本実施形態の医用画像ネットワークシステム100は、基本的に第一の実施形態の医用画像ネットワークシステム100と同様の構成を有する。図5は、本実施形態の超音波診断装置210の機能ブロック図である。本図に示すように、本実施形態の超音波診断装置210も基本的に第一の実施形態と同様の構成を有する。ただし、上述のように、外部出力画像を生成する際の濃度変換処理が異なるため、本実施形態の超音波診断装置210は、外部出力画像生成部230の代わりに外部出力画像生成部230aを備える。以下、本実施形態について、第一の実施形態と異なる外部出力画像生成部230aに主眼をおいて説明する。
【0045】
本実施形態の外部出力画像生成部230aは、第一の実施形態同様、画像濃度変換部232と、画像メモリ233とを備える。ただし、本実施形態の外部出力画像生成部230aは、外部出力装置120毎に適用する画像濃度変換テーブルを保持する装置毎画像濃度変換DB231の代わりに、外部出力装置120毎、かつ、オリジナル画像の画像種毎に、適用する画像濃度変換テーブルを保持する装置画像毎画像濃度変換DB231aを備える。
【0046】
図6は、本実施形態の装置画像毎画像濃度変換DB231aを説明するための図である。本図に示すように、装置画像毎画像濃度変換DB231aは、図6に示す対応データベース(対応DB)310aと、変換テーブルデータベース(変換テーブルDB)320とを備える。なお、変換テーブルDB320は、図4(b)に示す変換テーブルDB320と同じものである。
【0047】
図6に示すように、対応DB310aには、外部出力装置120毎に、画像種毎の、オリジナル画像に適用する画像濃度変換テーブルが格納される。このため、対応DB310aは、外部出力装置120を特定する識別情報を格納する外部出力装置ID格納欄311と、変換元のオリジナル画像の画像種を特定する情報を格納する画像種格納欄313と、当該外部出力装置120の外部出力画像を生成するために適用する画像濃度変換テーブルを特定する識別情報を格納する画像濃度変換テーブルID格納欄312とを備える。
【0048】
なお、装置画像毎画像濃度変換DB231aにおいて、外部出力装置120および画像種毎に対応づけられる画像濃度変換テーブルは、オリジナル画像から外部画像を生成するためにオリジナル画像に対して適用する画像濃度変換に用いる画像濃度変換テーブルである。
【0049】
また、本実施形態においても、装置画像毎画像濃度変換DB231aは、外部出力装置IDおよび画像種毎に、直接、適用すべき画像濃度変換テーブルが格納されていてもよい。
【0050】
画像濃度変換部232は、制御部220から処理対象の外部出力装置120と画像種とを指示されると、対応DB310a、変換テーブルDB320を参照し、それらに対応づけて格納されている画像濃度変換テーブルを抽出し、オリジナル画像の濃度を変換する。なお、画像種の特定は、例えば、オリジナル画像がDICOMのデータ形式の場合、そのデータフィールドの情報を用いて判別するよう構成してもよい。
【0051】
なお、本実施形態においても、画像濃度変換部232は、オリジナル画像が生成され、画像メモリ218に格納されると、装置画像毎画像濃度変換DB231aに保持される全外部出力装置120について、順に、オリジナル画像に対して画像濃度変換を行い、外部出力画像を生成し、出力する。または、外部出力装置120からの要求に応じて、オリジナル画像に画像濃度変換を行い、要求元に送出する。
【0052】
また、外部出力画像を受け取った外部出力装置120は、当該画像を外部出力装置120自身が備える画像メモリに保持し、表示、出力する。
【0053】
本実施形態においても、超音波診断装置210は、CPUとメモリと記憶装置とを備える。そして、上記各部の機能は、CPUが記憶装置に格納されたプログラムをメモリにロードし実行することにより実現する。また、各種のデータは、メモリまたは記憶装置に保持される。
【0054】
以上説明したように、本実施形態によれば、超音波診断装置が備える出力装置に適した画像濃度変換を行った後の画像を、その超音波診断装置において、外部出力装置毎に、画像種毎に、当該外部出力装置において同等の視認性が得られるよう、当該外部出力装置に適した画像濃度変換を行ってからそれぞれの外部出力装置へ出力する。各外部出力装置では、受信した画像をそのまま表示するだけで、送信元の超音波診断装置で表示されるオリジナル画像と同等の視認性を得ることができる。従って、本実施形態によれば、生成元の超音波診断装置で表示される画像と同等の視認性を有する画像を得るために、各外部出力装置側で調整する必要がないため、手間もかからないし、ユーザによる調整のばらつきも少ない。
【0055】
すなわち、多種多様の出力装置が接続されたネットワークシステム内で、出力装置を問わず、超音波診断装置と同等の視認性を有する画像を、容易に安定的に出力できる。従って、当該ネットワークシステムを内での医用画像の出力品質が向上し、画像を用いた診断レベルもそれに伴い向上する。
【0056】
さらに、本実施形態によれば、画像種毎に濃度変換に用いる画像濃度変換テーブルが設定されるため、より、高い精度で、出力装置によらず同等の出力品質を維持できる。
【0057】
<<第三の実施形態>>
次に、本発明を適用する第三の実施形態について説明する。上記各実施形態では、外部出力装置120に、当該外部出力装置120用に画質を調整した外部出力画像のみを送信している。一方、本実施形態では、外部出力画像とともに、調整前のオリジナル画像も送信する。
【0058】
一般に、外部出力装置120では、外部出力画像を受け取ると、その外部出力画像を保存し、その後は、その画像を出力し、ユーザはその画像を観察する。しかし、外部出力装置120が医用画像を保存するサーバを兼ねている場合など、取得元の検査装置110では、オリジナル画像を保存しないことがある。このような場合、取得元の検査装置110では、外部出力装置120に保存された画像を、再びネットワーク130を介して受信し、出力する。本実施形態は、このような場合を想定したものである。
【0059】
以下、本実施形態について、第一の実施形態同様、検査装置110として超音波診断装置を例にあげて説明する。
【0060】
本実施形態の医用画像ネットワークシステム100は、基本的に第一の実施形態の医用画像ネットワークシステム100と同様の構成を有する。図7は、本実施形態の超音波診断装置210の機能ブロック図である。本図に示すように、本実施形態の超音波診断装置210も基本的に第一の実施形態と同様の構成を有する。ただし、上述のように、外部出力装置120への出力データが異なるため、外部出力画像生成部230の代わりに、外部出力画像生成部230bを備える。以下、本実施形態について、外部出力画像生成部230bに主眼をおいて説明する。
【0061】
本実施形態の外部出力画像生成部230bは、第一の実施形態同様、装置毎画像濃度変換DB231と、画像濃度変換部232と、画像メモリ233と、を備える。本実施形態の外部出力画像生成部230bは、さらに、出力データ生成部234を備える。装置毎画像濃度変換DB231に保持されるデータと、画像濃度変換部232および画像メモリ233の機能とは、第一の実施形態と同様である。
【0062】
出力データ生成部234は、オリジナル画像と、そのオリジナル画像から生成した外部出力画像とを対応づけて外部出力装置120へ出力する。図8は、本実施形態による、オリジナル画像および外部出力画像の動きを説明するための図である。
【0063】
本実施形態の出力データ生成部234は、画像メモリ218に出力されたオリジナル画像411と、画像メモリ233に出力された外部出力画像412とを対応付けて出力データを生成する。そして、出力データを出力先の外部出力装置120へ外部I/F221から送出する。なお、モニタ219に表示する画像は、オリジナル画像411である。
【0064】
外部出力装置120側では、オリジナル画像411と外部出力画像412とを受け取り、予め用意されるそれぞれの保存領域421、保存領域422に、それぞれ格納する。このとき、オリジナル画像411と外部出力画像412とを対応付けて、かつ、両者を識別可能に保存する。さらに、送信元の超音波診断装置210も識別可能に保存する。なお、外部出力装置120のモニタなどの出力部に出力する画像は、外部出力画像412である。
【0065】
外部出力装置120は、超音波診断装置210から保存した画像の要求を受け付けると、オリジナル画像411を超音波診断装置210へ送信する。超音波診断装置210は、外部I/F221を介して受信したオリジナル画像をメモリ218に展開し、モニタ219に表示する。
【0066】
本実施形態においても、超音波診断装置210は、CPUとメモリと記憶装置とを備える。そして、上記各部の機能は、CPUが記憶装置に格納されたプログラムをメモリにロードし実行することにより実現する。また、各種のデータは、メモリまたは記憶装置に保持される。
【0067】
以上説明したように、本実施形態によれば、第一の実施形態の構成を全て備えるため、第一の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態によれば、外部出力装置120へオリジナル画像と外部出力画像とを、両者を対応付けて送信し、外部出力装置120側で保持するため、超音波診断装置210側でオリジナル画像を保持しなくても、超音波診断装置210で調整済みの画像を外部出力装置120から取得し、表示することができる。
【0068】
従って、本実施形態によれば、超音波診断装置210側で、調整済みのオリジナル画像を保持する必要がなく、メモリ、記憶装置といった資源を有効に活用できる。
【0069】
なお、本実施形態では、オリジナル画像そのものを、外部出力画像に対応づけて外部出力装置120へ送出しているが、これに限られない。外部出力画像と、画像濃度変換に用いた画像濃度変換テーブルまたは当該テーブルを特定可能な情報とを送出し、外部出力装置側で保持するよう構成してもよい。
【0070】
このように構成することにより、超音波診断装置210から画像の要求を受けた場合、保持するテーブルを用い、変換前のオリジナル画像に戻して超音波診断装置210に送出することができる。あるいは、画像濃度変換テーブルを特定する情報とともに外部出力画像を超音波診断装置210へ送出することにより、超音波診断装置210側でオリジナル画像に変換し、出力できる。
【0071】
なお、上記実施形態の説明では、第一の実施形態に基づいて説明しているが、本実施形態においても、第二の実施形態同様、外部出力画像は、外部出力装置毎に画像種毎に作成するよう構成してもよい。
【0072】
また、必ずしも、全ての外部出力装置120へオリジナル画像と外部出力画像とを対応づけて送信しなくてもよい。オリジナル画像を保存する画像管理装置としての機能を備える外部出力装置120へ送信する場合のみ、本実施形態のように両者を対応づけて送信するよう構成してもよい。
【0073】
<<第四の実施形態>>
次に本発明を適用する第四の実施形態について説明する。本実施形態では、外部出力装置120で行った画像の調整を、装置毎画像濃度変換DB231に反映する。
【0074】
以下、本実施形態について、第一の実施形態同様、検査装置110として超音波診断装置を例にあげて説明する。
【0075】
本実施形態の医用画像ネットワークシステム100は、基本的に第一の実施形態の医用画像ネットワークシステム100と同様の構成を有する。図9は、本実施形態の超音波診断装置210の機能ブロック図である。本図に示すように、本実施形態の超音波診断装置210も基本的に第一の実施形態と同様の構成を有する。ただし、本実施形態では、外部出力画像生成部230の代わりに、外部出力画像生成部230cを備える。以下、本実施形態について、外部出力画像生成部230cに主眼をおいて説明する。
【0076】
本実施形態の外部出力画像生成部230cは、第一の実施形態同様、装置毎画像濃度変換DB231と、画像濃度変換部232と、画像メモリ233と、を備える。また、本実施形態の外部出力画像生成部230cは、外部I/F221を介して外部出力装置120から受け取った画像濃度変換データを用いて装置毎画像濃度変換DB231を更新する変換データ更新部235をさらに備える。画像濃度変換部232および画像メモリ233の機能は、第一の実施形態と同様である。
【0077】
ただし、本実施形態では、装置毎画像濃度変換DB231には、初期値として、外部出力装置120毎に、オリジナル画像に対して画像変換を行わないことを示す画像濃度変換テーブルが格納される。
【0078】
図10は、本実施形態の装置毎画像濃度変換DB231の生成手順を説明するための図である。
【0079】
本実施形態の画像濃度変換部232は、第一の実施形態同様、制御部220から処理対象の外部出力装置120を指示されると、当該外部出力装置120のIDに対応づけて装置毎画像濃度変換DB231に保持される画像濃度変換テーブルを用い、オリジナル画像の画像濃度を変換する。
【0080】
このとき、当該外部出力装置120について、装置毎画像濃度変換DB231が初期状態であれば、オリジナル画像411がそのまま外部出力画像として画像メモリ233に出力される。
【0081】
従って、外部出力装置120側では、オリジナル画像411をそのまま受け取る。ここで、外部出力装置120側では、受信した画像をモニタ等の出力装置に出力しながら、必要に応じて画像濃度変換を行う。そして、最適な表示状態が得られた際に用いた画像濃度変換テーブルを、送信元の超音波診断装置210に送信する。なお、外部出力装置120側には、超音波診断装置210と互換性のある画像濃度変換テーブルを生成可能なアプリケーションを備える。
【0082】
超音波診断装置210の変換データ更新部235は、外部I/F221を介して画像濃度変換テーブルを受け取る。そして、送信元の外部出力装置120に対応づけて、装置毎画像濃度変換DB231に格納することにより、当該DB231のデータを更新する。
【0083】
なお、画像を受信した外部出力装置120側で、受け取った画像に対して画像濃度変換を行わない場合は、画像濃度変換テーブルが超音波診断装置210に返送されない。従って、超音波診断装置210側の装置毎画像濃度変換DB231も更新されない。
【0084】
本実施形態においても、超音波診断装置210は、CPUとメモリと記憶装置とを備える。そして、上記各部の機能は、CPUが記憶装置に格納されたプログラムをメモリにロードし実行することにより実現する。また、各種のデータは、メモリまたは記憶装置に保持される。
【0085】
以上説明したように、本実施形態によれば、第一の実施形態と同様の構成を有するため、同様の効果を奏する。さらに、装置毎画像濃度変換DB231には、各外部出力装置で調整時に用いた画像濃度変換テーブルが格納されるため、高い精度で、各外部出力装置用に画像濃度を変換できる。
【0086】
特に、外部出力装置固有の特性以外の条件、例えば、暗室に近い環境、外光が入る環境、といった外部出力装置の配置環境も考慮して適切な調整がなされた画像を得ることができる。
【0087】
さらに、各外部出力装置120において、1回出力画像濃度を調整すれば、その画像濃度変換テーブルが超音波診断装置210側に保持され、その後は、同じ画像濃度変換がなされた外部出力画像を得ることができる。従って、各外部出力装置120において1回調整を行うだけで、最適な画像を恒常的に得ることができる。
【0088】
なお、本実施形態では、変換データ更新部235は、外部出力装置120から受信した画像濃度変換テーブルを用いて、装置毎画像濃度変換DB231を更新するよう構成しているが、これに限られない。例えば、操作者が、超音波診断装置210の操作部を介して行う指示に従って、装置毎画像濃度変換DB231を更新するよう構成してもよい。
【0089】
なお、上記実施形態の説明では、第一の実施形態に基づいて説明しているが、本実施形態においても、第二の実施形態同様、外部出力画像は、外部出力装置毎に画像種毎に作成するよう構成してもよい。また、必要に応じて、第三の実施形態のように、オリジナル画像と対応づけて外部出力画像を外部出力装置120へ送信するよう構成してもよい。
【0090】
また、上記各実施形態では、超音波診断装置で外部出力装置毎に生成した外部出力画像を、それぞれの外部出力装置に送出するよう構成しているが、これに限られない。オリジナル画像と、外部出力画像を生成するために用いた画像濃度変換テーブルまたは当該テーブルを特定可能な情報とを送出するよう構成してもよい。この場合、外部出力装置では、出力時に変換テーブルを用いて毎回変換して表示する。
【0091】
また、上記各実施形態では、検査装置として超音波診断装置を例にあげて説明しているが、検査装置はこれに限られない。MRI装置、X線CT装置など医用画像を取得可能な各種の検査装置を用いることができる。
【0092】
さらに、上記各実施形態では、外部出力画像を生成する外部出力画像生成部を、超音波診断装置といった検査装置110が備えるものとしているが、これに限られない。検査装置110とデータの送受信が可能であり、かつ、ネットワーク130に接続可能な、検査装置110とは独立した情報処理装置上に構築されていてもよい。この場合、この情報処理装置上で超音波診断装置からオリジナル画像を得、それに基づき、外部出力画像を生成し、ネットワーク130を介して所定の外部出力装置に出力する。
【0093】
なお、本実施形態の医用画像ネットワークシステム100を構成する各装置は、ネットワーク130を介して接続されていなくてもよい。システムを構成する他の装置との間で、例えば可搬型記憶媒体などを介してデータのやりとりが可能な構成を備えていればよい。
【0094】
また、上記各実施形態では、構成された2次元超音波画像または3次元超音波画像からオリジナル画像を生成する際、および、オリジナル画像を外部出力画像に変換する際に施す画像処理を、ガンマ値の調整(濃度変換)としているが、これに限られない。例えば、輪郭強調、平滑化処理といった、出力装置毎に異なる、オリジナル画像の品質を高める各種の画像処理についても、同様に適用できる。
【符号の説明】
【0095】
100:医用画像ネットワークシステム、110:検査装置、120:外部出力装置、130:ネットワーク、200:超音波診断装置、210:超音波診断装置、211:超音波探触子、212:超音波送受信部、213:2D画像構成部、214:3D画像構成部、215:画像選択部、216:画像濃度変換テーブルメモリ、217:画像濃度変換部、218:画像メモリ、219:モニタ、220:制御部、221:外部I/F、230:外部出力画像生成部、230a:外部出力画像生成部、230b:外部出力画像生成部、230c:外部出力画像生成部、231:装置毎画像濃度変換DB、231a:装置画像毎画像濃度変換DB、232:画像濃度変換部、233:画像メモリ、234:出力データ生成部、235:変換データ更新部、310:対応DB、310a:対応DB、311:外部出力装置ID格納欄、312:画像濃度変換テーブルID格納欄、313:画像種格納欄、320:変換テーブルDB、321:画像濃度変換テーブルID、411:オリジナル画像、412:外部出力画像、421:保存領域、422:保存領域、900:被検体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段と、検査対象からの超音波信号から構成した構成画像に対し前記表示手段に最適な画像処理を施して表示画像を生成する表示画像生成手段とを備える超音波診断装置であって、
前記表示画像に対し、予め定めた外部出力装置毎に、当該外部出力装置特性に応じた画像処理を施し、外部出力画像を生成する外部出力画像生成手段を備えること
を特徴とする超音波診断装置。
【請求項2】
請求項1記載の超音波診断装置であって、
前記画像処理は、画像濃度変換であり、
前記外部出力画像生成手段は、
前記外部出力装置毎の、当該外部出力装置特性に応じた画像濃度変換テーブルを備える変換テーブル保持手段と、
前記外部出力装置毎の画像濃度変換テーブルを用いて、前記表示画像に画像濃度変換を施す濃度変換手段と、を備えること
を特徴とする超音波診断装置。
【請求項3】
請求項2記載の超音波診断装置であって、
前記画像濃度変換テーブルは、前記外部出力装置毎に、前記構成画像の種類毎に、前記画像濃度変換テーブルを備えること
を特徴とする超音波診断装置。
【請求項4】
請求項2または3記載の超音波診断装置であって、
前記画像濃度変換テーブルを更新する更新手段をさらに備えること
を特徴とする超音波診断装置。
【請求項5】
請求項4記載の超音波診断装置であって、
ネットワークを介して前記外部出力装置とデータの送受信を行う接続手段をさらに備え、
前記更新手段は、前記接続手段を介して取得した前記外部出力装置に対応づけた画像濃度変換テーブルを用いて、前記画像濃度変換テーブルを更新すること
を特徴とする超音波診断装置。
【請求項6】
請求項1から5いずれか1項記載の超音波診断装置であって、
前記外部出力画像を、当該外部出力画像の生成元の前記表示画像に対応づけて前記外部出力装置に出力する出力データ生成手段をさらに備えること
を特徴とする超音波診断装置。
【請求項7】
表示手段と、取得した信号から検査対象の診断用画像を生成する診断用画像生成手段と、前記診断用画像に対し前記表示手段に最適な画像処理を施して表示画像を生成する表示画像生成手段とを備える検査装置であって、
前記表示画像に対し、予め定めた外部出力装置毎に、当該外部出力装置特性に応じた画像処理を施し、外部出力画像を生成する外部出力画像生成手段を備えること
を特徴とする検査装置。
【請求項8】
検査装置と、前記検査装置にネットワークを介して接続される外部出力装置とを備える医用画像ネットワークシステムであって、
前記検査装置は、
表示手段と、
取得した信号から検査対象の診断用画像を生成する診断用画像生成手段と、
前記診断用画像に対し前記表示手段に最適な画像処理を施して表示画像を生成する表示画像生成手段と、
前記外部出力装置毎の画像濃度変換テーブルを備え、当該画像濃度変換テーブルを用いて前記表示画像に対し画像処理を施して外部出力画像を生成する外部出力画像生成手段と、
前記外部出力装置毎の画像濃度変換テーブルを更新する更新手段と、
ネットワークを介して前記外部出力装置とデータの送受信を行う接続手段と、を備え、
前記外部出力装置は、
前記検査装置から受信した外部出力画像に画像処理を施す際に用いた画像濃度変換テーブルを前記ネットワークを介して当該外部出力画像の送信元の前記検査装置に送信する画像濃度変換テーブル送信手段を備え、
前記検査装置の更新手段は、前記外部出力装置から前記画像濃度変換テーブルを受信すると、当該画像濃度変換テーブルを用いて前記外部出力装置毎の画像濃度変換テーブルを更新すること
を特徴とする医用画像ネットワークシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−161369(P2012−161369A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−21860(P2011−21860)
【出願日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【出願人】(000153498)株式会社日立メディコ (1,613)
【Fターム(参考)】