説明

車両の下部構造

【課題】シーラに要する材料コストを低廉化でき、軽量化でき、シーラ塗布作業に要する時間を短縮でき、設備コストを低廉化することができ、しかも、リンフォースでダッシュロアメンバーを確実に補強することができて、車両の衝突時のダッシュロアメンバーの変形を抑えることができる車両の下部構造を提供する。
【解決手段】ダッシュパネル3とメインフロアパネル4とが接合され、ダッシュパネル3の車室外側W2とメインフロアパネル4の車室外側W2とにわたってダッシュロアメンバー5が設けられ、ダッシュロアメンバー5に沿う車室内側W1に凸のビード34Vがダッシュパネル3とメインフロアパネル4とにわたって形成され、ビード34V内に入り込む膨出部11Bを備えたリンフォース11がダッシュロアメンバー5に接合されて、リンフォース11とダッシュロアメンバー5とで閉じ断面を形成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、
ダッシュパネルとメインフロアパネルとが接合され、
前記ダッシュパネルの車室外側とメインフロアパネルの車室外側とにわたってダッシュロアメンバーが設けられている車両の下部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
前記ダッシュロアメンバーは前方のフロントサイドメンバの後端部に連結して、車両の衝突時の前方からの衝撃力をフロントサイドメンバと共に受け止めている(特許文献1参照)。ダッシュロアメンバーにはこのような役割が有ることから、変形しにくい構造にする必要がある。
従来、車両の衝突時のダッシュロアメンバーの変形を抑える手段として、ダッシュロアメンバーに沿うリンフォースをダッシュパネルの車室内側の面とメインフロアパネルの車室内側の面とにわたってダッシュロアメンバーと重なるように溶接接合してあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−337730号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の車両の下部構造では、ダッシュロアメンバーを伝った水がダッシュパネルとメインフロアパネルの接続部から車室内に浸入する可能性があり、ダッシュパネルとメインフロアパネルとの接続部に車室内側からシーラを塗布している。
上記従来の構造によれば、ダッシュロアメンバーに沿うリンフォースをダッシュパネルの車室内側の面とメインフロアパネルの車室内側の面とにわたってダッシュロアメンバーと重なるように溶接接合してあったために、リンフォースの周部とメインフロアパネルの車室内側の面との間、及び、リンフォースの周部とダッシュパネルの車室内側の面との間にシーラを塗布して、水の車室内への浸入をより確実に防止できるようにしていた。
その結果、シーラに要する材料コストが増加し、重量が増加し、シーラ塗布作業に時間がかかっていた。
ダッシュパネルとメインフロアパネルとリンフォースの接続部に車室内側からスポットシーラ塗布する手段もあるが、この手段では、スポットシーラ塗布設備を導入しなければならず、設備コストが増加する。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、シーラに要する材料コストを低廉化でき、軽量化でき、シーラ塗布作業に要する時間を短縮でき、設備コストを低廉化することができ、しかも、車両の衝突時のダッシュロアメンバーの変形を抑えることができる車両の下部構造を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の特徴は、
ダッシュパネルとメインフロアパネルとが接合され、
前記ダッシュパネルの車室外側とメインフロアパネルの車室外側とにわたってダッシュロアメンバーが設けられている車両の下部構造であって、
前記ダッシュロアメンバーに沿う車室内側に凸のビードが、前記ダッシュロアメンバーの車室内側のダッシュパネルとメインフロアパネルとにわたって形成され、
前記ビード内に入り込む膨出部を備えたリンフォースが前記ダッシュロアメンバーに接合されて、前記リンフォースとダッシュロアメンバーとで閉じ断面を形成している点にある。(請求項1)
【0006】
この構成によれば、前記リンフォースは前記ダッシュロアメンバーに接合されており、前記ダッシュパネルとメインフロアパネルの車室外側に位置しているから、リンフォースの周部とダッシュパネルの間、及び、リンフォースの周部とメインフロアパネルの間から車室内側に水が浸入してくることがない。
従って、リンフォースの周部とダッシュパネルの間、及び、リンフォースの周部とメインフロアパネルの間にシーラを塗布しなくても済む。
その結果、シーラに要する材料コストを低廉化でき、軽量化でき、シーラ塗布作業に要する時間を短縮できる。
また、ダッシュパネルとメインフロアパネルとリンフォースの接続部にスポットシーラ塗布しなくても済み、スポットシーラ塗布設備を導入しなくても済んで設備コストを低廉化することができる。
しかも、前記リンフォースはダッシュロアメンバーに接合されて、リンフォースの膨出部がダッシュパネルとメインフロアパネルの車室内側に凸のビード内に入り込んでいるから、リンフォースとダッシュロアメンバーとで形成される閉じ断面を大きく形成することができる。これにより、ダッシュロアメンバーをリンフォースで確実に補強することができて、車両の衝突時のダッシュロアメンバーの変形を抑えることができる。(請求項1)
【0007】
本発明において、
前記リンフォースは車室外側が開放した断面ハット形状に形成されて、幅方向の両端部間が前記膨出部に構成され、
前記ダッシュロアメンバーは車室内側が開放した断面ハット形状に形成され、
前記リンフォースの幅方向の両端部が前記ダッシュロアメンバーの幅方向の両端部に各別に溶接接合されていると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
【0008】
前記リンフォースは車室外側が開放した断面ハット形状に形成され、前記ダッシュロアメンバーは車室内側が開放した断面ハット形状に形成されて、前記リンフォースの幅方向の両端部が前記ダッシュロアメンバーの幅方向の両端部に各別に溶接接合されているから、ダッシュロアメンバーの剛性をより向上させることができ、閉じ断面を容易に形成することができる。(請求項2)
【0009】
本発明において、
前記ダッシュパネルの下端部は車両後方側に折曲されて、車両前後方向に沿う下端部部分と前上がりに傾斜した下端部部分とから成り、
前記ダッシュパネルの折曲点の周りでは、前記リンフォースの膨出部の高さ寸法が前記折曲点側ほど高く設定されていると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
【0010】
前記ダッシュパネルの折曲点を中心として前記折曲点周りにリンフォースに作用する力に対してリンフォースを強い構造にすることができ、リンフォースの剛性を強くすることができて、ダッシュロアメンバーをリンフォースでより確実に補強することができる。(請求項3)
【0011】
本発明において、
前記リンフォースの膨出部の頂壁の幅方向中央部に車室外側に凸の第2のビードが前記リンフォースの長手方向に沿って形成されていると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
【0012】
電着塗装の際に、塗装液がビード内を通ってリンフォースの長手方向に円滑に流れるようになり、リンフォースへの塗装液の付きを良くすることができる。これにより、塗装の品質を向上させることができる。(請求項4)
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、
シーラに要する材料コストを低廉化でき、軽量化でき、シーラ塗布作業に要する時間を短縮でき、設備コストを低廉化することができ、しかも、リンフォースでダッシュロアメンバーを確実に補強することができて、車両の衝突時のダッシュロアメンバーの変形を抑えることができる車両の下部構造を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】自動車のダッシュパネルとメインフロアパネル、及びその周りの構造を自動車の左斜め上方から見た斜視図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】自動車のダッシュパネルとメインフロアパネルの平面図
【図4】ダッシュロアメンバーとその周りの部品との接合状態を示す斜視図
【図5】(a)はアッパーリンフォースの斜視図、(b)はダッシュロアメンバーリンフォースの斜視図、(c)はダッシュロアメンバーの斜視図、(d)はサスペンションフレームリアマウンティングブラケットの斜視図
【図6】(a)はダッシュロアメンバーとフロントサイドメンバーの側面図、(b)はダッシュロアメンバーとフロントサイドメンバーの斜視図、(c)はダッシュロアメンバーとフロントサイドメンバーとダッシュパネルの側面図
【図7】アッパーリンフォースの側面図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1に自動車の下部構造を示してある。この図1に示すように、自動車のエンジンルーム1と車室内2をダッシュパネル3が仕切っている。図3に示すように、ダッシュパネル3の下端部3Aは車両後方側Rrに折曲されて、車両前後方向に沿う下端部部分3A1と前上がりに傾斜した下端部部分3A2とから成る。
【0016】
このダッシュパネル3の車両前後方向に沿う下端部部分3A1の上面にメインフロアパネル4の前端部4Mが溶接接合されている。そして、図3に示すように、ダッシュパネル3とメインフロアパネル4の接続部に車室内側W1からシーラSを塗布してある。
【0017】
メインフロアパネル4の車幅方向中央部には車両前後方向に延びるフロアトンネル6が上方に膨出形成されている。そして、ダッシュパネル3の車室外側W2とメインフロアパネル4の車室外側W2とにわたって左右一対のダッシュロアメンバー5(図2,図4,図6参照)が、フロアトンネル6の左右両側に位置する状態に設けられている。
【0018】
左右一対のダッシュロアメンバー5は、車両前方側Frの左右一対のフロントサイドメンバ50(図6(a),図6(b),図6(c)参照)の後端部に各別に連結して自動車の衝突時の前方からの衝撃力をフロントサイドメンバ50と共に受け止めている。ダッシュロアメンバー5とその周りの構造は左右対称である。以下、左側のダッシュロアメンバー5とその周りの構造について説明する。
【0019】
図2,図4,図5(c)に示すように、ダッシュロアメンバー5は車室内側W1が開放した断面ハット形状に形成され、ダッシュパネル3の下端部3Aとメインフロアパネル4の前端部4Mに対応して前部が上方に「く」の字状に折曲している。
【0020】
ダッシュロアメンバー5には、車室内側W1が開放した断面ハット形状のダッシュロアメンバーリンフォース7が内嵌している。図5(b)に示すように、ダッシュロアメンバーリンフォース7の前端部は折曲されて前上がりに傾斜している。
【0021】
ダッシュロアメンバーリンフォース7はダッシュロアメンバー5よりも短く設定され、ダッシュロアメンバー5の前端部がダッシュロアメンバーリンフォース7の前端部よりも前上方に延び、ダッシュロアメンバー5の後端部がダッシュロアメンバーリンフォース7よりも車両後方側Rrに延びている(図4参照)。
【0022】
図2に示すように、ダッシュロアメンバーリンフォース7の底部7Tの幅方向中央部にはダッシュロアメンバーリンフォース7の長手方向に延びる車室内側W1に凸のビード7Vが形成されている。また、図5(b)に示すように、ダッシュロアメンバーリンフォース7の側壁7Sには長手方向に延びる波形状のビード7Bが形成されている。ダッシュロアメンバーリンフォース7の幅方向両端部7Fはアッパーリンフォース11の幅方向の両端部11Aとダッシュロアメンバー5の幅方向の両端部5Fとに挟み込まれている。そして、これら三者が一体に溶接接合されている。
【0023】
図2,図5(d)に示すように、ダッシュロアメンバー5の折曲点の周りには、車室内側W1が開放した断面コの字状のサスペンションフレームリアマウンティングブラケット8が外嵌して、サスペンションフレームリアマウンティングブラケット8の両側壁8Sがダッシュロアメンバー5の両側壁5Sに溶接接合されている。サスペンションフレームリアマウンティングブラケット8はくの字状に折曲し、側壁8Sの高さ寸法は折曲点側ほど高く設定されている。折曲点はサスペンションフレームリアマウンティングブラケット8の長手方向略中央に位置する。
【0024】
図2,図4に示すように、ダッシュロアメンバー5の右側の側壁5Sにダッシュロアインナーエクステンション9の左側の側部9Sが溶接接合され、サスペンションフレームリアマウンティングブラケット8の底部8Tに縦断面L字形のダッシュロアアウターエクステンション10の右側の側部10Sが溶接接合されている。ダッシュロアインナーエクステンション9はダッシュパネル3の車室外側W2の面3Nにも溶接接合されている。
【0025】
前記サスペンションフレームリアマウンティングブラケット8はサスペンションフレームを固定する溶接ナットを有すると共に衝突時のダッシュロアメンバーの変形を抑えるため、折曲部分を補強するための部材であり、
ダッシュロアインナーエクステンション9は衝突時の衝撃力をフロアトンネル側に伝えてダッシュロアメンバーの衝撃負荷を軽減するための部材であり、
ダッシュロアアウターエクステンション10は衝突時の衝撃力をサイドシル側に伝えてダッシュロアメンバーの衝撃負荷を軽減するための部材である。
【0026】
図2〜図4に示すように、ダッシュロアメンバー5に沿う車室内側W1に凸のビード34Vが、ダッシュロアメンバー5の車室内側W1のダッシュパネル3とメインフロアパネル4とにわたって形成されている。
【0027】
そして、前記ビード34V内に入り込む膨出部11Bを備えたアッパーリンフォース11(リンフォースに相当)がダッシュロアメンバー5に溶接接合されて、アッパーリンフォース11とダッシュロアメンバー5とで閉じ断面を形成するとともに、アッパーリンフォース11とダッシュロアメンバーリンフォース7とで閉じ断面を形成している。
【0028】
詳述すると、前記アッパーリンフォース11は車室外側W2が開放した断面ハット形状に形成されて、幅方向の両端部11A間が前記膨出部11Bに構成されている。また、アッパーリンフォース11の幅方向の両端部11Aがダッシュロアメンバー5の幅方向の両端部5Fに各別に溶接接合されている。アッパーリンフォース11の幅方向の端部11Aとダッシュロアメンバー5の幅方向の端部5Fとの間にはダッシュロアメンバーリンフォース7の幅方向の端部7Fが介在して、アッパーリンフォース11の幅方向の端部11Aとダッシュロアメンバー5の幅方向の端部5Fと共に一体に溶接接合されている。
【0029】
これにより、アッパーリンフォース11及びダッシュロアメンバー5を車室の内外方向からの力に対して強い構造にすることができ、ダッシュロアメンバー5をアッパーリンフォース11でより確実に補強することができる。
【0030】
図7に示すように、ダッシュパネル3の折曲点の周りでは、前記アッパーリンフォース11の膨出部11Bの高さ寸法Tが前記折曲点側ほど高く設定されている。そして、図2,図5(a)に示すように、アッパーリンフォース11の膨出部11のBの頂壁11B1の幅方向中央部に車室外側W2に凸のビード11V(第2のビードに相当)が アッパーリンフォース11の長手方向に沿って形成されている。
【0031】
上記の構成によれば、アッパーリンフォース11はダッシュロアメンバー5に溶接接合されており、ダッシュパネル3とメインフロアパネル4の車室外側W2に位置しているから、アッパーリンフォース11の周部とダッシュパネル3の間、及び、アッパーリンフォース11の周部とメインフロアパネル4の間から車室内側W1に水が浸入してくることがない。
従って、アッパーリンフォース11の周部とダッシュパネル3の間、及び、アッパーリンフォース11の周部とメインフロアパネル4の間にシーラを塗布しなくても済む。
その結果、シーラに要する材料コストを低廉化でき、軽量化でき、シーラ塗布作業に要する時間を短縮できる。
また、ダッシュパネル3とメインフロアパネル4とアッパーリンフォース11の接続部にスポットシーラ塗布しなくても済み、スポットシーラ塗布設備を導入しなくても済んで設備コストを低廉化することができる。
しかも、アッパーリンフォース11はダッシュロアメンバー5に溶接接合されて、ダッシュパネル3とメインフロアパネル4のビード34V内に入り込んでいるから、アッパーリンフォース11とダッシュロアメンバー5とで形成される閉じ断面を大きく形成することができる。これにより、ダッシュロアメンバー5をアッパーリンフォース11で確実に補強することができて、自動車の衝突時のダッシュロアメンバー5の変形を抑えることができる。
【0032】
また、ダッシュパネル3の下端部3Aは車両後方側Rrに折曲されて、車両前後方向に沿う下端部部分3A1と前上がりに傾斜した下端部部分3A2とから成り、ダッシュパネル3の折曲点の周りでは、前記膨出部11Bの高さ寸法Tが折曲点側ほど高く設定されているから、ダッシュパネル3の折曲点を中心として折曲点周りにアッパーリンフォース11に作用する力に対してアッパーリンフォース11を強い構造にすることができ、アッパーリンフォース11の剛性を強くすることができて、ダッシュロアメンバー5をより確実に補強することができる。
【0033】
さらに、アッパーリンフォース11の膨出部11のBの頂壁11B1の幅方向中央部に車室外側W2に凸のビード11Vがアッパーリンフォース11の長手方向に沿って形成されているから、電着塗装の際に、塗装液がビード内をアッパーリンフォース11の長手方向に円滑に流れるようになってアッパーリンフォース11への塗装液の付きを良くすることができる。これにより、塗装の品質を向上させることができる。
【符号の説明】
【0034】
3 ダッシュパネル
3A ダッシュパネルの下端部
3A1 車両前後方向に沿う下端部部分
3A2 前上がりに傾斜した下端部部分
4 メインフロアパネル
5 ダッシュロアメンバー
5F ダッシュロアメンバーの幅方向の端部
11 リンフォース(アッパーリンフォース)
11A 幅方向の端部(リンフォースの幅方向の端部)
11B 膨出部(リンフォースの膨出部)
11B1 膨出部の頂壁
11V ビード(第2のビード)
34V ビード
T 膨出部の高さ寸法
Rr 車両後方側
W1 車室内側
W2 車室外側

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダッシュパネルとメインフロアパネルとが接合され、
前記ダッシュパネルの車室外側とメインフロアパネルの車室外側とにわたってダッシュロアメンバーが設けられている車両の下部構造であって、
前記ダッシュロアメンバーに沿う車室内側に凸のビードが、前記ダッシュロアメンバーの車室内側のダッシュパネルとメインフロアパネルとにわたって形成され、
前記ビード内に入り込む膨出部を備えたリンフォースが前記ダッシュロアメンバーに接合されて、前記リンフォースとダッシュロアメンバーとで閉じ断面を形成している車両の下部構造。
【請求項2】
前記リンフォースは車室外側が開放した断面ハット形状に形成されて、幅方向の両端部間が前記膨出部に構成され、
前記ダッシュロアメンバーは車室内側が開放した断面ハット形状に形成され、
前記リンフォースの幅方向の両端部が前記ダッシュロアメンバーの幅方向の両端部に各別に溶接接合されている請求項1記載の車両の下部構造。
【請求項3】
前記ダッシュパネルの下端部は車両後方側に折曲されて、車両前後方向に沿う下端部部分と前上がりに傾斜した下端部部分とから成り、
前記ダッシュパネルの折曲点の周りでは、前記リンフォースの膨出部の高さ寸法が前記折曲点側ほど高く設定されている請求項2記載の車両の下部構造。
【請求項4】
前記リンフォースの膨出部の頂壁の幅方向中央部に車室外側に凸の第2のビードが前記リンフォースの長手方向に沿って形成されている請求項1〜3のいずれか一つに記載の車両の下部構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−11828(P2012−11828A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−148001(P2010−148001)
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【出願人】(000002082)スズキ株式会社 (3,196)
【Fターム(参考)】