説明

車両の放熱器取付構造

【課題】本発明は、放熱器を車両に取り付ける際に、放熱器の取り付け位置を安定させて、取付性を向上させることを目的としている。
【解決手段】このため、放熱器のタンク部下部に車両下方に突出する棒状ピンを設け、ピンに装着する環状マウントゴムのゴム取付部と車両への締結部とを有し、且つ、ブラケットを介して放熱器を車両に取り付ける車両の放熱器取付構造において、ゴム取付部側方に車両上方へ延び、且つ、先端部がタンク部側に対向する延長部をブラケットに設け、延長部にタンク部の車幅方向面に対向する第1規制面とタンク部の車両前後方向面に対向する第2規制面の少なくとも一方を形成し、ブラケットを取り付けた放熱器を車両に取り付ける際に、各規制面をタンク部に当接させる一方、放熱器の車両取付後は、各規制面とタンク部とが当接しない隙間を各規制面とタンク部との間に設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は車両の放熱器取付構造に係り、特に放熱器を車両に取り付ける際に、放熱器の取り付け位置を安定させ、取付性の向上を図る車両の放熱器取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、放熱器(「インタークーラ」ともいう。)の冷却性能を向上させるために、放熱器を車両前部に配置し、ブラケットを介して車両に固定する事例が多い。
前記放熱器は、配管を介してエンジンと接続されるため、エンジン振動がブラケットを通して車両へ伝達されないように、放熱器本体とブラケットとの間にマウントゴムを介してフローティング構造とすることが一般的である。
【0003】
【特許文献1】特開2004−98951号公報
【特許文献2】特開2006−240360号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の車両の放熱器取付構造において、前記放熱器121は、図8〜図10に示す如く、中央部にコア部128が形成され、このコア部128の両側である車幅方向の両端部にタンク部である入口側タンク部(図示せず)及び出口側タンク部130を備え、この出口側タンク部130の係止部143下部に車両下方に突出する棒状のピン133を設け、このピン133に環状のマウントゴム134を装着している。
なお、参考までに記載すると、棒状のピン133を設ける部分を前記出口側タンク部130の「係止部143」として説明しているが、従来は何ら係止しておらず、ピン133の取付腕部としての機能を有しているものであるが、後述する発明の実施例の説明に合致させ、理解を容易とするために使用している。
そして、前記放熱器121は、このマウントゴム134を取り付けるゴム取付部136と車両への締結部137とを有し、且つ、車両への締結部137が前記ゴム取付部136に対して車両前後方向と車幅方向の少なくとも一方に離れた位置にあるブラケット132を介して車両に取り付けられている。
また、メインラインでの組付工数を低減するために、予めブラケット132とマウントゴム134とを放熱器121に取り付け、その後に、ブラケット132を車両に固定するという手順としている。
しかし、ブラケット132を車両側、例えば左側サイドサポートメンバ106及び右側サイドサポートメンバ(図示せず)の前側下部に夫々取り付けられる一方、バンパメンバ123によって連結される左側クラッシュボックス122及び右側クラッシュボックス(図示せず)の上面に夫々固定する際に、図8〜図10に示す如く、放熱器121の自重でマウントゴム134が変形することによってブラケット132が傾き、車両への締結部137の一部が車両側である左側クラッシュボックス122上面から離間することとなり、図10に示す如く、車両への締結部137に形成されるボルト孔138部分が左側クラッシュボックス122上面に対して平行した状態とならないため、車両への位置合わせが定まらず、組付性が悪くなるという不都合がある。
【0005】
この発明は、放熱器を車両に取り付ける際に、放熱器の取り付け位置を安定させて、取付性を向上させることを目的としたものです。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、放熱器の車幅方向の両端部にタンク部を設け、このタンク部の下部に車両下方に突出する棒状のピンを設け、前記ピンに環状のマウントゴムを装着し、前記マウントゴムを取り付けるゴム取付部と車両への締結部とを有し、且つ、車両への締結部が前記ゴム取付部に対して車両前後方向と車幅方向の少なくとも一方に離れた位置にあるブラケットを介して前記放熱器を車両に取り付ける車両の放熱器取付構造において、前記ゴム取付部の側方に車両上方へ延び、且つ、その先端部がタンク部側に対向する延長部を前記ブラケットに設け、前記延長部に前記タンク部の車幅方向に延びる面に対向する第1規制面とタンク部の車両前後方向に延びる面に対向する第2規制面の少なくとも一方を形成し、前記放熱器に前記ブラケットを予め取り付けた状態で、この放熱器を車両に取り付ける際に、前記各規制面をタンク部に当接させて放熱器に対するブラケットの相対的な位置ズレを規制する一方、放熱器を車両に取り付けた後は、各規制面とタンク部とが当接しない隙間を各規制面とタンク部との間に設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
以上詳細に説明した如くこの発明によれば、放熱器の車幅方向の両端部にタンク部を設け、タンク部の下部に車両下方に突出する棒状のピンを設け、ピンに環状のマウントゴムを装着し、マウントゴムを取り付けるゴム取付部と車両への締結部とを有し、且つ、車両への締結部がゴム取付部に対して車両前後方向と車幅方向の少なくとも一方に離れた位置にあるブラケットを介して放熱器を車両に取り付ける車両の放熱器取付構造において、ゴム取付部の側方に車両上方へ延び、且つ、その先端部がタンク部側に対向する延長部を前記ブラケットに設け、延長部にタンク部の車幅方向に延びる面に対向する第1規制面とタンク部の車両前後方向に延びる面に対向する第2規制面の少なくとも一方を形成し、放熱器にブラケットを予め取り付けた状態で、この放熱器を車両に取り付ける際に、各規制面をタンク部に当接させて放熱器に対するブラケットの相対的な位置ズレを規制する一方、放熱器を車両に取り付けた後は、各規制面とタンク部とが当接しない隙間を各規制面とタンク部との間に設けた。
従って、予め放熱器の側にブラケットを取り付け、ブラケットを車両に締結する際、前記ブラケットは、マウントゴムを介してタンク部の下部のピンに取り付けられているため、ブラケットはピンを中心に回転しようとする。その際、第1規制面とタンク部が互いに当接し、ブラケットの回転を防止することができる。
また、ブラケットのゴム取付部と車両への締結部が車両前後に離れているため、放熱器の自重により、ゴム取付部を起点にブラケットの車両への締結部が車両上方に傾く。その際、第1規制面とタンク部が互いに当接し、ブラケットの傾きを防止することができる。
更に、前記ゴム取付部と車両への締結部が車幅方向に離れているため、放熱器の自重により、ゴム取付部が車両下方に押されて、ブラケットの車両への締結部が傾く。その際に、第2規制面とタンク部が互いに当接し、ブラケットの傾きを防止することができる。
更にまた、ブラケットの回転や傾斜を防止することで、ブラケットを車両の所定位置に安定して置くことができる。これにより、取付工程のブラケット締結時において、車両との位置合わせが容易になり、組付性を向上させることができる。
また、放熱器を車両の所定位置に取り付けた後、第1規制面と第2規制面とがタンク部に対して当接しない隙間を設けることで、車両走行時に発生する車両の振動をブラケットの延長部を通じて放熱器に伝達することがなくなり、放熱器の振動を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
【実施例】
【0009】
図1〜図7はこの発明の実施例を示すものである。
図2〜図5において、1は車両、2は車両1の前部に形成されるエンジンルーム、3はこのエンジンルーム2に搭載されるエンジンである。
前記エンジンルーム2は、図2〜図5に示す如く、車両1の左右の両側面側下部において車両前後方向に延びる一対の左側サイドメンバ4及び右側サイドメンバ5と、左側サイドメンバ4の先端部位に車両上下方向に取り付けられる左側サイドサポートメンバ6と、前記右側サイドメンバ5の先端部位に車両上下方向に取り付けられる右側サイドサポートメンバ7と、前記左側サイドサポートメンバ6の上部、かつ、左側ヘッドランプ8に取り付けられるレフトメンバ9と、前記右側サイドメンバ5の上部、かつ、右側ヘッドランプ10に取り付けられるライトメンバ11と、レフトメンバ9とライトメンバ11とを連絡するように取り付けられるフードロックメンバ12とによって囲まれた空間部分に形成される。
このとき、前記エンジンルーム2の上部は図示しないボンネットフードによって覆われる。
【0010】
また、前記エンジンルーム2内において、左側サイドメンバ4の中間部位に左側パネルフェンダエプロン13を配置する一方、前記右側サイドメンバ5の中間部位に右側パネルフェンダエプロン14を配置する。
そして、前記エンジンルーム2の中央部位に前記エンジン3を搭載し、このエンジン3の右側、かつ、前記右側パネルフェンダエプロン14の前部にエアクリーナ15を配設する一方、後述する放熱器21からの出口配管16を前記このエンジン3の左側に配設する。
なお、前記左側パネルフェンダエプロン13の配設位置に対応する前記車両1の外側部位に左側フロントフェンダパネル17を配設し、この左側フロントフェンダパネル17内に左側フロントタイヤ18を取り付けるためのスペースを確保するとともに、前記右側パネルフェンダエプロン14の配設位置に対応する前記車両1の外側部位に右側フロントフェンダパネル19を配設し、この右側フロントフェンダパネル19内に右側フロントタイヤ20を取り付けるためのスペースを確保する。
【0011】
更に、前記車両1のエンジンルーム2の前部に放熱器(「インタークーラ」ともいう。)21を配設する。
つまり、図2〜図5に示す如く、前記左側サイドサポートメンバ6の前側下部に左側クラッシュボックス22を取り付ける一方、前記右側サイドサポートメンバ7の前側下部に右側クラッシュボックス(図示せず)を取り付ける。
そして、前記左側クラッシュボックス22と右側クラッシュボックスとの間をバンパメンバ23によって連絡する。
また、前記左側サイドサポートメンバ6の前側途中高さ部位に車両前側に突出するレフトステイ24を取り付ける一方、前記右側サイドサポートメンバ7の前側途中高さ部位に車両前側に突出するライトステイ25を取り付け、前記レフトステイ24とライトステイ25との間をアッパメンバ26によって連絡する。
このとき、前記バンパメンバ23とアッパメンバ26との間に前記放熱器21を配設し、前記車両1の前側をフロントバンパ27にて覆っている。
【0012】
前記放熱器21は、図3及び図5に示す如く、中央部にコア部28を形成し、車幅方向の両端部である車両右側に入口側タンク部29を形成する一方、車両左側には出口側タンク部30を形成する。
そして、これらの入口側タンク部29及び出口側タンク部30を上部ブラケット31とブラケット32とにより前記左側クラッシュボックス22及び右側クラッシュボックスに夫々取り付ける。
つまり、前記上部ブラケット31は、前記左側クラッシュボックス22や右側クラッシュボックスの側面部位と入口側タンク部29や出口側タンク部30上部とを連絡している。
また、前記ブラケット32は、前記左側クラッシュボックス22や右側クラッシュボックスの上面部位と入口側タンク部29や出口側タンク部30の下部部位とを連絡している。
なお、上述した前記上部ブラケット31及び前記ブラケット32による取付形態は、左右対象となっているため、左側の取付形態のみを説明し、右側の取付形態の説明は省略する。
また、後述する左側の取付形態において、この左側の取付形態のみで十分な効果を発揮することが可能である場合には、右側の取付形態は従来公知の取付形態とすることも可能である。
【0013】
前記ブラケット32による放熱器21の取付構造においては、図6に示す如く、放熱器21のタンク部である出口側タンク部30の下部に車両下方に突出する棒状のピン33を設け、前記ピン33に環状のマウントゴム34を装着する。
このとき、前記ブラケット32は、断面S字状に湾曲形成されたブラケット本体部35と、このブラケット本体部35の上面に形成され、前記マウントゴム34を取り付けるための収容凹部形状のゴム取付部36と、前記ブラケット本体部35の下部に形成される車両1への締結部(単に「締結部」ともいう。)37とを有する。
また、この締結部37には、図1に示す如く、車両1の前記左側クラッシュボックス22の上面に固定するために、複数個のボルト孔38が形成される。
そして、前記車両1への締結部37が前記ゴム取付部36に対して車両前後方向と車幅方向の少なくとも一方に離れた位置にあるブラケット32を介して前記放熱器21を車両1に取り付ける。
【0014】
このとき、前記ゴム取付部36の側方に車両上方へ延び、且つ、その先端部がタンク部である出口側タンク部30側に対向する延長部39を前記ブラケット32に設け、前記延長部39に前記出口側タンク部30の車幅方向に延びる面に対向する第1規制面40と出口側タンク部30の車両前後方向に延びる面に対向する第2規制面41の少なくとも一方を形成する構成とする。
詳述すれば、前記ブラケット32に設けた延長部39は、図6に示す如く、前記ゴム取付部36の側方に車両上方へ延び、且つ、その先端部がタンク部である出口側タンク部30側に対向するものであり、例えば、前記出口側タンク部30の車幅方向に延びる面に対向する第1規制面40と、出口側タンク部30の車両前後方向に延びる面に対向する第2規制面41とからなる。
前記延長部39は、図6に示す如く、前記ブラケット32に固定するための固定部42と、この固定部42から車両上下方向に立ち上がる第2規制面41と、この第2規制面41の上端から車幅方向かつ前記出口側タンク部30側に指向させるように、車両前後方向に形成した2個の規制爪形状の第1規制面40とを備えている。
【0015】
そして、前記放熱器21に前記ブラケット32を予め取り付けた状態で、この放熱器21を車両1に取り付ける際には、図7に示す如く、前記各規制面40、41を出口側タンク部30に形成した係止部43に当接させて放熱器21に対するブラケット32の相対的な位置ズレを規制する。
つまり、前記係止部43の車両前後方向の両面を2個の規制爪形状とした第1規制面40間に位置させる一方、前記係止部43の外側端面を第2規制面41に当接させ、前記延長部39をジグとして使用するものである。
これにより、予め放熱器21の側にブラケット32を取り付け、ブラケット32を車両1に締結する際、前記ブラケット32は、マウントゴム34を介して出口側タンク部30に形成される係止部43の下部のピン33に取り付けられているため、ブラケット32はピン33を中心に回転しようとする。その際、前記延長部39の第1規制面40と出口側タンク部30の係止部43が互いに当接し、ブラケット32の回転を防止することができる。
また、前記ブラケット32のゴム取付部36と車両1への締結部37が車両前後に離れているため、放熱器21の自重により、ゴム取付部36を起点にブラケット32の車両1への締結部37が車両上方に傾く。その際、前記延長部39の第1規制面40と出口側タンク部30の係止部43とが互いに当接し、ブラケット32の傾きを防止することができる。
更に、前記ゴム取付部36と車両1への締結部37が車幅方向に離れているため、放熱器21の自重により、ゴム取付部36が車両下方に押されて、ブラケット32の車両1への締結部37が傾く。その際に、前記延長部39の第2規制面41と出口側タンク部30の係止部43とが互いに当接し、ブラケット32の傾きを防止することができる。
更にまた、前記ブラケット32の回転や傾斜を防止することで、ブラケット32を車両1の所定位置に安定して置くことができる。これにより、取付工程のブラケット締結時において、車両1との位置合わせが容易になり、組付性を向上させることができる。
【0016】
また、前記放熱器21を車両1に取り付けた後、例えば、前記ブラケット32の車両1への締結部37を締結ボルト44によって車両1の左側クラッシュボックス22の上面に締結した後には、各規制面40、41と出口側タンク部30とが当接しない隙間を各規制面40、41と出口側タンク部30との間に設ける。
つまり、前記放熱器21を車両1の左側クラッシュボックス22の上面に締結した後に、図7に示す如く、前記延長部39の位置調整や傾き調整などを行い、前記延長部39の第1規制面40と出口側タンク部30の係止部43の車両前後方向の両面との当接状態を解消させ、第1隙間45を現出させる。
同様に、前記延長部39の位置調整や傾き調整などを行い、前記延長部39の第2規制面41と出口側タンク部30の係止部43の外側端面との当接状態を解消させ、第2隙間46を現出させる。
これにより、前記放熱器21を車両1の所定位置に取り付けた後に、前記延長部39の第1規制面40と第2規制面41とが出口側タンク部30の係止部43に対して当接しない第1、第2隙間45、46を夫々設けることで、車両走行時に発生する車両1の振動をブラケット32の延長部39を通じて放熱器21に伝達することがなくなり、放熱器21の振動を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】この発明の実施例を示す放熱器を車両に取り付けた後の車両の概略拡大斜視図である。
【図2】車両の平面図である。
【図3】車両の正面図である。
【図4】車両の左側面図である。
【図5】車両の斜視図である。
【図6】ブラケットの取付構造を示す要部拡大斜視図である。
【図7】放熱器の車両への取付時の概略斜視図である。
【図8】この発明の従来技術を示す放熱器の車両への取付時の概略斜視図である。
【図9】放熱器の車両への取付時の概略平面図である。
【図10】放熱器の車両への取付時の概略拡大左側面図である。
【符号の説明】
【0018】
1 車両
2 エンジンルーム
3 エンジン
4 左側サイドメンバ
5 右側サイドメンバ
6 左側サイドサポートメンバ
7 右側サイドサポートメンバ
9 レフトメンバ
11 ライトメンバ
12 フードロックメンバ
13 左側パネルフェンダエプロン
14 右側パネルフェンダエプロン
15 エアクリーナ
21 放熱器(「インタークーラ」ともいう。)
22 左側クラッシュボックス
23 バンパメンバ
24 レフトステイ
25 ライトステイ
26 アッパメンバ
27 フロントバンパ
28 コア部
29 入口側タンク部
30 出口側タンク部
31 上部ブラケット
32 ブラケット
33 ピン
34 マウントゴム
35 ブラケット本体部
36 ゴム取付部
37 車両1への締結部(単に「締結部」ともいう。)
39 延長部
40 第1規制面
41 第2規制面
45 第1隙間
46 第2隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放熱器の車幅方向の両端部にタンク部を設け、このタンク部の下部に車両下方に突出する棒状のピンを設け、前記ピンに環状のマウントゴムを装着し、前記マウントゴムを取り付けるゴム取付部と車両への締結部とを有し、且つ、車両への締結部が前記ゴム取付部に対して車両前後方向と車幅方向の少なくとも一方に離れた位置にあるブラケットを介して前記放熱器を車両に取り付ける車両の放熱器取付構造において、前記ゴム取付部の側方に車両上方へ延び、且つ、その先端部がタンク部側に対向する延長部を前記ブラケットに設け、前記延長部に前記タンク部の車幅方向に延びる面に対向する第1規制面とタンク部の車両前後方向に延びる面に対向する第2規制面の少なくとも一方を形成し、前記放熱器に前記ブラケットを予め取り付けた状態で、この放熱器を車両に取り付ける際に、前記各規制面をタンク部に当接させて放熱器に対するブラケットの相対的な位置ズレを規制する一方、放熱器を車両に取り付けた後は、各規制面とタンク部とが当接しない隙間を各規制面とタンク部との間に設けたことを特徴とする車両の放熱器取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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