説明

車両用アンテナ接続装置

【課題】車両用アンテナ接続装置において、便な構造で、高温の雰囲気でも接点装置の位置ずれや外れの発生を抑制する。
【解決手段】切り欠き33を備える基板31と、基板表面31aに沿って基板31の切り欠き側から切り欠き33に嵌まり込むよう組みつけられて基板31に固定される接点ケース11と、を含む車両用アンテナ接続装置であって、接点ケース11は、基板31に設けられた孔35に嵌まり込んで接点ケース11の組み付け位置を保持する保持ツメ14を含む保持アーム13と、基板31の切り欠き周縁の表面に接するフランジ15と、フランジ15に設けられ基板裏面31bに接する突起を含み、フランジ15と共に基板31を挟み込んで接点ケース11を基板31に固定する弾性体の固定アーム18とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用アンテナ接続装置の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から車両に搭載されるアンテナとして、ガラスアンテナが知られている。このガラスアンテナは、所望の周波数帯の電波(例えば、テレビ、ラジオ等の電波)の受信ができるアンテナエレメントをウインドウガラスに貼り付けて構成されている。そのため、棒アンテナのようにアンテナエレメントが車両外部に突出することがなく、また、車両の意匠に影響を与えることがない。さらに、ダイバーシチを構成し易い。ガラスアンテナはこのような利点を多く含み、車両用アンテナの主流となっている。そして、車両のリヤウインドウガラスやフロントウインドウガラス等に上記のようなガラスアンテナが取り付けられることが多い。
【0003】
ガラスアンテナのアンテナエレメントは、受信した信号を処理するためにアンプや接続回路等を有するアンテナ接続装置に接続されるが、アンテナエレメントと接続回路との接続線の長さを出来るだけ短くするためにガラスアンテナの処理回路をアンテナエレメントの近傍にある車両のリヤウインドウガラスが取り付けられるルーフ部分等に配置することが多い。しかし、車両のルーフパネルにアンテナ接続装置を固定した後、リヤウインドウガラスを取り付けてリヤウインドウガラスのアンテナエレメントの各接点をそれぞれ配線することは大変手間がかかることから、アンテナ接続装置に取り付けられた接点装置にリヤウインドウガラスのアンテナエレメントの接点を押し付けて接触導通させる方法が多く用いられている。この場合には、図10に示すように、接点装置200はリヤウインドウガラス154のアンテナエレメントの端部接点153からの反力をムーブメント121の先端の接点122を介して接点ケース111が受けてもその位置がずれないように基板131の裏側から接点ケース111のボス171に設けられたボルト孔にボルト173を締め付けることによって接点装置200を基板131に固定する構成としている場合が多い(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
しかし、ボルトを用いることは、部品点数が多くなることに加え、取付の手間もかかることから、ボルトを使わないで部品を基板に固定する方法が提案されている。例えば、発光素子のホルダをプリント基板へ固定する方法として、先端にプリント基板の裏面に係合される接合爪が設けられ、プリント基板の開口に差し込まれると樹脂弾性で開口の周縁に向かって先端が開き、先端の接合爪がプリント基板の裏側に係合してホルダをプリント基板に固定するスナップフィット構造が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2005−332643号公報
【特許文献2】特開2001−60072号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、アンテナ接続装置が取り付けられる車両のルーフパネルは直射日光によって高温となる部位であることから、特許文献2に記載された従来技術のように樹脂などの弾性材料によって構成したスナップフィットによって接点装置をアンテナ接続装置の筐体への取付けを行った場合、高温雰囲気によって経年的に樹脂材料がクリープを起こし、樹脂の弾性力が低下する。その結果、経年的に取付脚の固定力が低下して接点装置のアンテナ接続装置への固定にガタが発生する場合がある。接点装置の固定にガタが発生すると、接点装置とアンテナエレメントの接点との接触圧力に変動が生じ、接触不良が発生したり、アンテナエレメントの接点と接点装置の間の相対的な位置ずれによってアンテナエレメントの接点の磨耗などによる損傷が発生したりするという問題があった。また、場合によっては接点装置がアンテナ接続装置の筐体から外れてしまい、アンテナエレメントとアンテナ接続装置との間の導通が遮断されてしまうという問題があった。
【0007】
接点装置をボルトによってアンテナ接続装置に固定する場合には上記のようなクリープの問題は発生しないものの、部品数が多く組み立てに手間がかかるという問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、簡便な構造で、高温の雰囲気でも接点装置の位置ずれや外れの発生を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の車両用アンテナ接続装置は、切り欠きを備える基板と、基板の表面に沿って基板の切り欠き側から切り欠きに嵌まり込むよう組みつけられて基板に固定される接点ケースと、を含む車両用アンテナ接続装置であって、接点ケースは、組み付け方向に向かう側面に設けられ、組み付け方向に向かって延び、基板に設けられた孔に嵌まり込んで接点ケースの組み付け位置を保持する保持ツメを含む保持アームと、組み付け方向に沿った側面に設けられ、基板の切り欠き周縁の表面に接するフランジと、フランジの基板に接する側に設けられ、基板の切り欠き周縁の裏面に接する突起を含み、組み付け方向と反対側のフランジの端から組み付け方向に延びてフランジと共に基板を挟み込んで接点ケースを基板に固定する弾性体の固定アームと、を有することを特徴とする。
【0010】
本発明の車両用アンテナ接続装置において、フランジは、接点ケースの側面に接続される複数の接続部を備え、各接続部の間に接点ケースの側面と離間したスリットを備えるブリッジ形状で、固定アームの組み付け方向に延びる延伸部は、スリットに対向する位置に設けられること、としても好適であるし、固定アームは、接点ケースの組み付け方向に沿った側面に接続されていること、としても好適であるし、接点ケースと保持アームとフランジと固定アームとは一体成形されていること、としても好適である。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、簡便な構造で、高温の雰囲気でも接点装置の位置ずれや外れの発生を抑制することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明する。以下の説明は、リヤウインドウガラスに設けられたガラスアンテナとの接続に用いられる車両用アンテナ接続装置を例として説明するが、これは例示であって、フロントウインドウガラスに設けられたガラスアンテナとの接続にも適用することができる。また、以下に述べる構造も例示であり、これら以外の構造であっても構わない。
【0013】
図1に示すように、車両用ウインドウアンテナ50のアンテナエレメント52は、車両60のリヤウインドウガラス54の車室側のリヤデフッガー55と干渉しない位置に設けられている。アンテナエレメント52はガラス面に密着した帯状の金属薄膜であり、印刷によって構成しても良いし、金属を蒸着したり、金属箔を貼り付けたりして構成されても良い。本実施形態では、アンテナエレメント52は左右一対で、ダイバーシチを構成することが出来るようになっている。各アンテナエレメント52の一端は、車両のルーフパネル56とリヤウインドウガラス54の重合部分まで延びている。ルーフパネル56には、アンテナエレメント52で受信した信号を処理するためにアンプをはじめとする処理回路を含む車両用アンテナ接続装置100が固定されている。
【0014】
図2に示すように、車両のルーフパネル56とリヤウインドウガラス54の重合部分Hまでのびたアンテナエレメント52のルーフパネル56側の端部には、四角形状の所定面積を持った金属薄膜からなり、アンテナエレメント52からの信号を出力する端部接点53が設けられている。端部接点53もアンテナエレメント52と同様に印刷や蒸着や金属箔の貼り付けなどによって構成される。端部接点53には車両用アンテナ接続装置100に設けられた接点装置10のムーブメント先端の接点22が当接するよう構成され、アンテナエレメント52と車両用アンテナ接続装置100とを接触導通させている。車両用アンテナ接続装置100からは図示しない出力線がラジオなどの受信装置に接続されて、電波を受信できるようになっている。
【0015】
図3に示すように、車両のルーフパネル56はリヤウインドウガラス54側の端部に、リヤウインドウガラス54が取り付けられる段部を備えている。段部はリヤウインドウガラス54の厚さと略同一の段となっており、ルーフパネル56とリヤウインドウガラス54との間にはパッキン58がとりつけられている。ルーフパネル56の車室側面にはフレーム57がルーフパネル56に取り付けられている。フレーム57のリヤウインドウガラス54側の端部には、車両用アンテナ接続装置100を固定するための固定ボルト40が溶接固定されており、ねじ部が車室内側に突き出している。
【0016】
車両用アンテナ接続装置100は、固定ボルト40と固定ナット41によってフレーム57のリヤウインドウガラス54側の端部に固定されている。車両用アンテナ接続装置100は筐体30と、筐体30に固定されたアンテナ接続用回路基板であるアンプ基板43と、アンプ基板43の車室内側に取り付けられたカバー37と、筐体30のリヤウインドウガラス54側面の基板31に取り付けられた接点装置10と、筐体30の基板31に固定されたブラケット38とを備えている。ブラケット38は立ち上り部からフレーム57に向かって延びているアーム部39を備え、アーム部39はクリップ42でフレーム57に取り付けられている。
【0017】
図4に示すように、接点装置10は、金属性の平板である基板31に設けられた切り欠き33に嵌まり込んで基板31に固定される樹脂製の接点ケース11と、先端に図3に示したアンテナエレメント52の端部接点53に当接する接点22が設けられ、端部接点53に接離する方向にスライド自在に接点ケース11に取り付けられたムーブメント21と、を備えている。ムーブメント21にはその反発力によって接点22を端部接点53に押し付けるばね23が取り付けられている。ばね23は接点22に導通する導電体によって構成されており、ばね23から基板31の下側に向かって設けられた接続片24を介して接点22と図3に示したアンプ基板43と電気的に接続されている。
【0018】
図5に示すように、基板31は一端から内部に向かって接点装置10の外形寸法よりも少し大きい内形寸法の切り欠き33を備えている。接点装置10は、切り欠き33の側から基板表面31aに沿ってスライドして切り欠き33に嵌め込まれ、切り欠き33の側から基板31に組み付けられている。また、基板31の切り欠き33の組み付け方向側には孔35が設けられている。
【0019】
図4、図5に示すように、接点ケース11の組み付け方向に向かう側面には、板状で組み付け方向に延びた二本の保持アーム13が設けられている。保持アーム13は、接点装置10が基板31に組みつけられた状態で、その基板表面31a側の面が基板表面31aに接するような位置に設けられている。そして、保持アーム13の組み付け方向に向かって先端側の保持アームの基板表面31a側には、接点装置10が基板31に組み付けられた際に基板31の孔35に嵌り込む保持ツメ14が設けられている。
【0020】
図4、図5に示すように、接点ケース11の組み付け方向に沿った各側面にはそれぞれフランジ15が設けられている。フランジ15の基板表面31a側の面は、接点装置10が基板31に組み付けられた状態で、切り欠き33の周縁の基板表面31aに接するように構成されている。フランジ15は接点ケース11の側面に2箇所の接続部17によって接続されるコの字型のブリッジ形状で、各接続部17の間は接点ケース11の側面と離間するスリット16となっている。
【0021】
図4、図5に示すように、各フランジ15の基板31側には、組み付け方向と反対側の端から組み付け方向に向かって延びる各固定アーム18が設けられている。また、接点ケース11の組み付け方向に向かう側面の保持アーム13の間には、ばね23と接続されている接続片24をサポートする接続片受け25が設けられている。接続片受け25は、接点装置10が基板31に組み付けられた状態で、基板裏面31b側になるような位置に設けられている。
【0022】
図6に示すように、接点ケース11に設けられた各保持アーム13と、各フランジ15と、各固定アーム18と、接続片受け25とは、樹脂の一体成形によって形成されている。
【0023】
図7は接点ケース11を基板裏面31bの側から見た斜視図である。図7に示すように、固定アーム18は、フランジ15の組み付け方向と反対側の一端側でフランジ15の基板31側の面に接続される接続部18aと、接続部18aから接点ケース11の組み付け方向に向かって延びる延伸部18bとを含んでいる。延伸部18bには切り欠き33周縁の基板裏面31bに接する突起19が設けられている。突起は延伸方向に向かって2つ設けられている。
【0024】
図8は接点ケース11の平面と側面を表す三面図であり、図8(a)は平面を、図8(b)は組み付け方向に向かう面である側面を、図8(c)は組み付け方向に沿った面である側面を示している。図8において、1点鎖線20aは基板表面31aの位置を示し、1点鎖線20bは基板裏面31bの位置を示している。図8に示すように、保持アーム13の基板表面31a側とフランジ15の基板表面31a側は同一高さになるよう接点ケースの各側面に設けられており、接点装置10が基板31に組み付けられた状態ではそれぞれ基板表面31aに接するように構成されている。固定アーム18の延伸部18bは基板裏面31bに沿って接点ケース11の組み付け方向に向かって延び、各突起19は基板裏面31bに接するよう構成されている。この延伸部18bはフランジ15のスリット16の対向する位置に設けられ、図8(a)に示すように、基板表面31a側から平面で見た場合、スリット16を通して延伸部18bを見通せるように構成されている。また、固定アーム18は接点ケース11の側面に接続され、その固定強度が大きくなるよう構成されている。そして、突起19の基板裏面31b側の面とフランジ15の基板表面31a側の面との隙間Cの高さは基板31の厚さよりも小さい寸法となっている。
【0025】
図9は接点ケース11を基板31に組み付けた状態を示す側面図である。図9に示すように、接点ケース11を基板31に組み付けた状態では、保持アーム13の基板表面31a側の面は基板表面31aに接し、保持アーム13の保持ツメ14は基板の孔35に嵌り込んで、接点装置10の基板31に対する取付位置を保持している。保持ツメ14は基板31の孔35に嵌まり込んだ状態で、孔35との間に接点装置10の位置の保持に支障のない程度の若干の隙間を持つように構成され、保持ツメ14が孔の嵌まり込んだ状態で保持アーム13に応力がかからないよう構成されている。保持ツメ14は基板裏面31bまで貫通していてもよい。
【0026】
また、フランジ15の基板表面31a側の面は基板表面31aに接し、固定アーム18の延伸部18bの突起19は基板裏面31bに接している。突起19の基板裏面31b側の面とフランジ15の基板表面31a側の面との隙間Cの高さは基板31の厚さよりも小さい寸法となっていることから、接点装置10が基板31に組み付けられた状態では、樹脂製で弾性体の固定アーム18の延伸部18bは、金属製の基板31によってフランジ15との隙間Cが押し広げられる方向に変形する。延伸部18bは弾性体である樹脂によって形成されていることから、この押し広げ力に対してフランジ15に向かう締め付け力が発生する。すると、この締め付け力によって固定アーム18は突起19とフランジ15との間に基板31を挟み込み、接点装置10を基板に固定する。
【0027】
このように構成された本実施形態では、強度の大きい固定アーム18の変形による弾性力によって固定アーム18とフランジ15との間に基板31を挟み込んで接点装置10を固定するよう構成されていることから、固定アーム18とフランジ15による基板31を挟み込む弾性力が大きく、ルーフパネルの温度が上昇し、接点装置10が高温雰囲気となり、樹脂のクリープが発生した場合でも、挟み込み力の低下によって基板31とフランジ15或いは固定アーム18との間に隙間ができ、ガタが発生することを抑制することができるという効果を奏する。また、保持アーム13は保持ツメ14が基板31の孔35に嵌まり込んで接点装置10の位置がずれないように保持している状態で、応力がかからないように構成されていることから、接点装置10が高温雰囲気にさらされた場合でも樹脂のクリープによって保持ツメ14の基板31の孔35への係合が外れることは無く、フランジ15と固定アーム18とによる基板31の挟み込み力が低下した場合でも、保持アーム13によって接点装置10は所定の取付位置に保持される。このように、本実施形態の車両用アンテナ接続装置100は、ボルトを用いない簡便な固定方法によって、高温状態においても接点装置10の位置ずれやガタつき、外れを効果的に抑制することができるという効果を奏する。
【0028】
また、本実施形態の車両用アンテナ接続装置100の接点ケース11の側面に設けられたフランジ15は、接点ケース11の側面に2箇所の接続部17によって接続されるコの字型のブリッジ形状で、各接続部17の間は接点ケース11の側面と離間するスリット16であり、基板表面31a側から平面を見た場合、スリット16を通して延伸部18bを見通せるように構成されている。このため、樹脂成形の際にスライド型を用いなくともフランジ15と固定アーム18とを含む接点ケース11を一体成形することができ、簡便に製造することができるという効果を奏する。
【0029】
本実施形態では、接点装置10は、基板31の切り欠き33に対してスライドさせて組み付けるようにすることで説明したが、接点装置10を基板表面31aに沿って回転させて基板31に組み付けるように構成してもよい。また、本実施形態では、固定アーム18の突起19は各延伸部18bに2つずつ設けるとして説明したが、突起19は各延伸部18bにそれぞれ1つずつ設けるようにすれば2つに限られず、1つでも3つでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係る車両用アンテナ接続装置が車両に取り付けられた状態を示す説明図である。
【図2】本発明に係る車両用アンテナ接続装置とウインドウアンテナエレメントとの構成を示す説明図である。
【図3】本発明に係る車両用アンテナ接続装置が車両に取り付けられた状態の断面図である。
【図4】本発明に係る車両用アンテナ接続装置の接点装置取付部分の斜視図である。
【図5】本発明に係る車両用アンテナ接続装置において、接点装置を基板に取り付ける方法を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る車両用アンテナ接続装置の接点ケースを示す斜視図である。
【図7】図6に示す斜視図と反対側からみた本発明に係る車両用アンテナ接続装置の接点ケースを示す斜視図である。
【図8】本発明に係る車両用アンテナ接続装置の接点ケースを示す三面図である。
【図9】本発明に係る車両用アンテナ接続装置が車両に取り付けられた状態を示す側面図である。
【図10】従来技術の車両用アンテナ接続装置が車両に取り付けられた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0031】
10 接点装置、11,111 接点ケース、13 保持アーム、14 保持ツメ、15 フランジ、16 スリット、17 接続部、18 固定アーム、18a 接続部、18b 延伸部、19 突起、20a 1点鎖線、20b 1点鎖線、21,121 ムーブメント、22,122 接点、24 接続片、30 筐体、31,131 基板、31a 基板表面、31b 基板裏面、35 孔、37 カバー、38 ブラケット、39 アーム部、40 固定ボルト、41 固定ナット、42 クリップ、43 アンプ基板、50 車両用ウインドウアンテナ、52 アンテナエレメント、53,153 端部接点、54,154 リヤウインドウガラス、55 リヤデフッガー、56 ルーフパネル、57 フレーム、58 パッキン、60 車両、100 車両用アンテナ接続装置、171 ボス、173 ボルト、200 接点装置、H 重合部分。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
切り欠きを備える基板と、
基板の表面に沿って基板の切り欠き側から切り欠きに嵌まり込むよう組みつけられて基板に固定される接点ケースと、を含む車両用アンテナ接続装置であって、
接点ケースは、
組み付け方向に向かう側面に設けられ、組み付け方向に向かって延び、基板に設けられた孔に嵌まり込んで接点ケースの組み付け位置を保持する保持ツメを含む保持アームと、
組み付け方向に沿った側面に設けられ、基板の切り欠き周縁の表面に接するフランジと、
フランジの基板に接する側に設けられ、基板の切り欠き周縁の裏面に接する突起を含み、組み付け方向と反対側のフランジの端から組み付け方向に延びてフランジと共に基板を挟み込んで接点ケースを基板に固定する弾性体の固定アームと、
を有することを特徴とする車両用アンテナ接続装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用アンテナ接続装置であって、
フランジは、接点ケースの側面に接続される複数の接続部を備え、各接続部の間に接点ケースの側面と離間したスリットを備えるブリッジ形状で、
固定アームの組み付け方向に延びる延伸部は、スリットに対向する位置に設けられること、
を特徴とする車両用アンテナ接続装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の車両用アンテナ接続装置であって、
固定アームは、接点ケースの組み付け方向に沿った側面に接続されていること、
を特徴とする車両用アンテナ接続装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用アンテナ接続装置であって、
接点ケースと保持アームとフランジと固定アームとは一体成形されていること、
を特徴とする車両用アンテナ接続装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2009−99364(P2009−99364A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−269379(P2007−269379)
【出願日】平成19年10月16日(2007.10.16)
【出願人】(000185617)小島プレス工業株式会社 (515)
【Fターム(参考)】