説明

車両用シート

【課題】見栄えがよく、車体フロア上のスペースを有効活用することができる収納部付き車両用シートを提供する。
【解決手段】シートバック12側に設けた支軸14cを中心にしてシートクッション11を起立状態のシートバック12に向けて回動可能に設けたリヤシート1Aにおいて、シートクッション11のアンダーカバー19に形成した収納凹部20と、収納凹部20の後端部を支点にして回動可能に取り付けられ収納凹部20を開閉する蓋体30と、を備える。収納凹部20は、シートクッション11の後方に向かってその深さが浅くなるように形成する。蓋体30を車幅方向に跨ぐ略U字状のスタンド脚部15を、アンダーカバー19に回動可能に設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両用シートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両用シートには、シートクッションを車体後方側へ回転させてシートバックに重ね合わせることができるものがあり、さらに、この可動式のシートクッションの下部に小物入れ用のボックスを設置したものがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】実開平6−65075号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に開示されている車両用シートにおいては、乗員がシートクッションに着座可能な形態にした場合には、前記ボックスがシートクッションの下に隠れて見栄えがよい。
【0004】
しかしながら、シートクッションを後方回転させたときには、ボックスがその開口を上方に向けた状態を維持しつつシートクッションに追従して後方へ移動し、終点において起立状態となったシートクッションの底部に沿って保持されるようになっているため、ボックスが露出し、見栄えが悪いという課題がある。また、ボックスが露出する分、車体フロア上のスペースが狭くなるという課題もある。
【0005】
そこで、この発明は、見栄えがよく、車体フロア上のスペースを有効活用することができる収納部付き車両用シートを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る車両用シートでは、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、シートバック側に設けた支軸を中心にしてシートクッションを起立状態のシートバックに向けて回動可能に設けた車両用シートにおいて、前記シートクッションの底面に形成した収納凹部と、該収納凹部の後端部を支点にして回動可能に取り付けられ該収納凹部を開閉する蓋体と、を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記収納凹部は、前記シートクッションの後方に向かってその深さが浅くなるように形成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記蓋体を車幅方向に跨ぐ略U字状のスタンド脚部を、前記シートクッションの底面に立設し、このスタンド脚部により前記シートクッションを車体フロアに支持することを特徴とする。
【0009】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の発明において、前記スタンド脚部を前記シートクッションの底面に回動可能に設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の発明において、前記シートクッションを前方足元の車体フロアに落とし込み可能に設け、前記蓋体を開閉可能とする操作部材を前記シートクッションの底面に設け、前記操作部材により前記蓋体を閉じ状態に保持して前記シートクッションを前方足元の車体フロアに落とし込んだときに前記操作部材が車体フロアに当接することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係る発明によれば、収納凹部を蓋体で塞いだ状態において、収納凹部および蓋体がシートクッションの底面から突出しない。したがって、収納凹部を蓋体で塞いだ状態では、シートクッションを、乗員が着座可能な状態に位置させたときだけでなく、後方回転させて起立状態のシートバックに重ね合わせたときにも、収納凹部が露出せず、見栄えがよい。また、収納凹部を蓋体で塞ぎ、シートクッションを起立状態のシートバックに重ね合わせたときに、シートクッションの底面から収納凹部および蓋体が出っ張らないので、車体フロア上のスペースを大きく確保することができる。
さらに、収納凹部を有しながら、シートクッションの車体フロアからの高さを抑えることができる。
【0012】
請求項2に係る発明によれば、収納凹部の深さをシートクッションの後方に向かって浅くすることにより、ヒップポイントにおけるシートクッションのクッション厚を厚くすることができるので、シートクッションに収納凹部を設けたことに起因して乗員着座時の座り心地が損なわれるのを回避することができる。
【0013】
請求項3に係る発明によれば、蓋体の開閉時に蓋体とスタンド脚部が干渉しないようにすることができる。
【0014】
請求項4に係る発明によれば、蓋体を開閉操作する際に操作し易いようにスタンド脚部を回動し退避させることができる。また、収納凹部を蓋体で塞ぎ、シートクッションを起立状態のシートバックに重ね合わせたときに、スタンド脚部を回動して畳めるので、シートクッションの底面からの突出寸法を小さくすることができ、車体フロア上のスペースを大きく確保することができる。
【0015】
請求項5に係る発明によれば、シートクッションを前方足元の車体フロアに落とし込んだときに、シートクッションの車体フロアに対する座りがよくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、この発明に係る車両用シートの実施例を図1から図6の図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、上下方向は車体上下方向であり、前後方向は車体前後方向であり、左右方向は運転席から見て車幅方向に沿う左右方向である。
【0017】
図1は車両用シートとしてのリヤシート1の外観斜視図であり、このリヤシート1は左右方向に所定の比率(例えば、7対3、あるいは6対4)で分割され、幅の広い左側のリヤシート1Aと幅の狭い右側のリヤシート1Bとから構成されている。
【0018】
初めに、リヤシート1A,1Bに共通する構成を説明する。リヤシート1A,1Bは、乗員の臀部を支承するシートクッション11と、乗員の背部を支承するシートバック12と、乗員の頭部を支承するヘッドレスト13とを備えている。
【0019】
リヤシート1A,1Bは、図2に示すように、車体フロア100における前側の低位フロア101とこの低位フロア101より高い後側の高位フロア102とが接続される段差フロア103の近傍に配置されている。ここで、低位フロア101は、リヤシート1A,1Bの前方足元の車体フロアと言うことができる。
【0020】
シートバック12の下端は、高位フロア102の前端近くに設置されたベース60に、支軸61を介して回動可能に取り付けられており、図示しない支持機構により図2において実線で示すように若干後傾した起立姿勢に保持することができるとともに、支軸61を中心にして前方に回動することにより図2において二点鎖線で示すように前方へ倒すことができるように構成されている。
【0021】
シートクッション11は回転アーム14を介してシートバック12に回動可能に設けられている。詳述すると、略L字形の回転アーム14の一端側14aがシートクッション11に固定されており、他端側14bがシートバック12の下部に設けられた支軸14cを中心にして回動可能に取り付けられている。
【0022】
図1に示すように、シートクッション11の底面には、シートクッション11を車体フロア100に支持するスタンド脚部15が設けられている。スタンド脚部15は、左右の縦シャフト部15aの下端を横シャフト15bで連結した略U字状をなし、縦シャフト部15aの上部がシートクッション11のフレームに回動可能に支持されている。図2に示すように、スタンド脚部15をシートクッション11に対して起立させることにより、スタンド脚部15はシートクッション11を車体フロア100に支持し、図2において実線で示す姿勢に保持することができる。以下、この状態を着座可能状態と称す。なお、シートクッション11を着座可能状態としたときにスタンド脚部15の横シャフト15bを受ける脚受部材16が、低位フロア101と段差フロア103との接続部に設置されている。
【0023】
このシートクッション11を着座可能状態から後方回転させると、図2において一点鎖線で示すようにシートクッション11を起立姿勢のシートバック12に重ね合わせることができる。以下、この状態をチップアップ状態と称す。シートクッション11をチップアップ状態にすると、シートクッション11を上部後方へ退避させた分、低位フロア101上のスペースが広くなるので、ここに背の高い荷物を載せることができる。なお、シートクッション11をチップアップ状態にしたときには、図4に示すようにスタンド脚部15を下方に回転させて退避させると、低位フロア101上のスペースをより広くすることができる。さらに、スタンド脚部15を下方に回転させてシートクッション11の底部に格納することによって、図示しないロック機構によりチップアップ状態を維持する。
【0024】
また、チップアップ状態のリヤシート1A,1Bは、シートバック12を支軸61を中心にして前方回転させると、図2において二点鎖線で示すように、シートクッション11とシートバック12を重ね合わせた状態のまま低位フロア101に落とし込むことができる。以下、この状態をダイブダウン状態と称す。
【0025】
また、着座可能状態のシートクッション11およびシートバック12に対して、シートバック12を支軸61を中心にして前方へ回転させた場合にも、シートバック12の前方回転に伴ってシートクッション11が支軸14cを中心にして相対回転しながら前方へ移動するので、シートクッション11のスタンド脚部15が、脚受部材16で支持された横シャフト15bを中心にして前方へ回転して畳まれ、その結果、シートバック12が低位フロア101に落とし込まれ、その上にシートバック12が重なって、ダイブダウン状態となる。
【0026】
すなわち、このリヤシート1A,1Bは、乗員が着座可能な着座可能状態と、シートクッション11を起立姿勢のシートバック12に重ね合わせたチップアップ状態と、シートクッション11とシートバック12を重ね合わせて足元の車体フロア(低位フロア101)に落とし込んだダイブダウン状態の三形態のシートアレンジが可能な車両用シートである。
【0027】
ヘッドレスト13は、リヤシート1Aにおいては左右方向の中央から若干左側に偏った位置に、リヤシート1Bにおいては左右方向の略中央の位置に、それぞれ配置され、シートバック12に昇降可能に設置されている。
【0028】
このように共通した構成を有するリヤシート1A,1Bであるが、この実施例では、リヤシート1Aのシートクッション11だけに収納部が設けられている。以下、収納部について詳述する。
図3に示すように、シートクッション11は、シートフレーム17の上側にシートクッションパッド18が固定され、シートフレーム17の下側にアンダーカバー(シートクッションの底面)19が固定されて構成されている。この構成はリヤシート1A,1Bに共通であるが、リヤシート1Aのシートクッション11には、アンダーカバー19にシートクッションパッド18側に凹む収納凹部20が形成されており、この収納凹部20を開閉する蓋体30と、蓋体30を開閉可能とする操作部材40(図4〜図6参照)を備えている。
【0029】
収納凹部20は、図5に示すようにスタンド脚部15の左右の縦シャフト15a,15aの間に配置され、平面視矩形をなし、その深さが図3に示すように後方に向かって徐々に浅くなる形状をなしている。収納凹部20の前部には左右方向全長に亘って係止段部21が形成され、さらに、係止段部21の前方であって収納凹部20の左右方向中央には、蓋操作用の小凹部22が形成されている。一方、図3に示すように、アンダーカバー19において収納凹部20の後端部には、蓋体30を回転可能に支持するための蓋取付孔23が複数(例えば3つ)設けられている。
【0030】
なお、アンダーカバー19において収納凹部20の後方は空洞25となっていて、シートクッションパッド18は存在しない。もし仮にシートクッションパッド18を収納凹部20の後方で下方に膨出させ空洞25をシートクッションパッド18で埋めるようにすると、シートクッションパッド18に角部が生じ、この角部がシートクッション11の座り心地を悪くするが、この実施例のように空洞25にシートクッションパッド18を存在しないようにすると、シートクッションパッド18に角部が生じないので、座り心地を損ねることがない。
【0031】
また、前述したように収納凹部20の深さを後方に向かって浅くしたことにより、シートクッション11に乗員が着座したときのヒップポイントにおいてシートクッションパッド18の厚さを厚くすることができ、収納凹部20を設けたことに起因して着座時の座り心地が損なわれるのを回避することができる。
【0032】
蓋体30は、収納凹部20の開口に嵌め込まれて全閉にすることができる大きさおよび形状に形成されており、平面視略矩形をなしている。蓋体30は、後方平坦部31と、後方平坦部31の前部に段差を介して連なる前方平坦部32と、前方平坦部32の前部に段差を介して連なる係止部33とを備え、さらに、後方平坦部31の後端部に左右方向に分散して配置された複数(例えば3つ)の爪34が後方に向かって延設されている。前方平坦部32は後方平坦部31および係止部33よりも若干上方に突出している。
【0033】
蓋体30は、爪34をアンダーカバー19の蓋取付孔23に差し込むことにより、アンダーカバー19に回動可能に取り付けられ、図3に示すように蓋体30により収納凹部20を閉じたときに、係止部33が収納凹部20の係止段部21の下側に収容され、蓋体30がアンダーカバー19と略面一となる。
なお、蓋体30の回転中心となる収納凹部20の後端部は、スタンド脚部15の回転中心となる縦シャフト15aの上部よりも後方に位置しており、蓋体30の回転動作とスタンド脚部15の回転動作が互いに干渉しないように、蓋体30の回転半径(すなわち蓋体30の前後方向寸法)およびスタンド脚部15の回転半径(すなわち縦シャフト15aの長さ)が設定されている。
【0034】
図4に示すように、アンダーカバー19には、閉じ状態における蓋体30の前方平坦部32の左右両側に対応する部位に、前方平坦部32と面一となる座部24が凹設されている。この座部24には操作部材40が取り付けられている。
【0035】
図6に示すように、操作部材40は、座部24に設けられたネジ穴(図示略)に螺合する螺子41と、座部24に面するように配置された開閉板42と、グリップ43とから構成されており、螺子41と開閉板42とグリップ43が一体となって回転するように互いに連結されている。また、螺子41の頭部はグリップ43の中央の凹部43aに収容されていて、該頭部はグリップ43から外方へ突出していない。
【0036】
開閉板42は真円形の円板の外周部の一部を切り欠いたような形状をしており、螺子41を座部24に一杯に締め込んだときには、図6(A)に示すように、開閉板42の円形部42aが蓋体30の前方平坦部32の下に重なり、切欠部42bが前方平坦部32とは反対側に位置して、蓋体30を閉じ状態に保持する。したがって、操作部材40は蓋体30を閉じ状態に保持する保持部材である。
また、グリップ28は、螺子41を座部24に一杯に締め込んだ状態で、アンダーカバー19の全表面よりも下方に突出するように寸法設定されている。
【0037】
そして、図6(A)の状態から、グリップ43を回転し螺子41を緩ませて、図6(b)に示すように開閉板42の切欠部42bを蓋体30の前方平坦部32と対面するように位置させると、切欠部42bは座部24内に収まって蓋体30の側に突出せず、蓋体30を開くことが可能となる。換言すると、そのようになるように開閉板42の形状、大きさが設定されている。
【0038】
図2に示すように、リヤシート1Aをダイブダウン状態にしてシートクッション11を低位フロア101に落とし込んだときには、操作部材40のグリップ43が低位フロア101の上に載置され、シートクッション11は操作部材40によって低位フロア101に安定して支持される。これによりダイブダウン状態においてシートクッション11の低位フロア101に対する座りがよくなる。また、グリップ28を低位フロア101に接触させることにより、ダイブダウン状態では操作部材40を操作することができないようにできる。
【0039】
このように構成されたリヤシート1Aにおいては、収納凹部20を蓋体30で塞いだ状態において、収納凹部20および蓋体30がシートクッション11の底面から突出しないので、収納凹部20を蓋体30で塞いだ状態では、リヤシート1Aを着座可能状態にしたときだけでなく、チップアップ状態にしたときにも、収納凹部20が露出せず、見栄えがよい。また、チップアップ状態では、シートクッション10の底面から収納凹部20および蓋体30が出っ張らないので、低位フロア101上のスペースを大きく確保することができる。
【0040】
ところで、収納凹部20は、リヤシート1Aが着座可能状態にあるときには収納凹部20の開口が下向きとなるので、収納凹部20に対して物を出し入れするときに着座可能状態は不向きである。
そこで、収納凹部20に対して物を出し入れするときには、図4に示すようにシートクッション11の状態をチップアップ状態とする。そして、操作部材40を回転操作して開閉板42の切欠部42bを蓋体30の前方平坦部32と対面させることにより、蓋体30を開操作可能にする。この後、アンダーカバー19の小凹部22から指を入れて蓋体30の係止部33に指を掛け、後方平坦部31の後端を回転中心として蓋体30を前方へ回転する。これにより、図5に示すように、蓋体30を開いて収納凹部20を開けることができ、収納凹部20に物を収容したり、収納凹部20から物を取り出すことができる。また、必要に応じて、蓋体30の爪34をアンダーカバー19の蓋取付孔23から抜き出して蓋体30をアンダーカバー19から離脱させることも可能である。
【0041】
そして、収納凹部20に物を収容したり収納凹部20から物を取り出した後、蓋体30で収納凹部20を塞ぎ、操作部材40を締め込んで、蓋体30を閉じ状態に保持する。
このように、スタンド脚部15が収納凹部20および蓋体30を跨ぐように配置されているので、開閉操作時に蓋体30とスタンド脚部15が干渉せず、スタンド脚部15をアンダーカバー19に対して起立させた状態のままでも、蓋体30の開閉操作を行うことが可能である。
【0042】
なお、上述のように蓋体30の開閉操作をする前に、スタンド脚部15を下方に回転させて畳み、退避させておくと、開閉操作がより行い易くなる。図4および図5はスタンド脚部15を退避させた形態で示している。また、このようにチップアップ状態においてスタンド脚部15を回転して畳むと、シートクッション11の底面からの突出寸法を小さくすることができるので、前述したように、低位フロア101上のスペースをより広く使うことができる。
【0043】
このように構成されたリヤシート1Aは、例えば収納容器をシートクッション11の外側に設置した従来のものと異なり、収納凹部20をシートクッション11の内部に設けているので、収納凹部20を備えているにも関わらず、着座可能状態でのシートクッション11の低位フロア101からの高さを抑えることができる。
【0044】
〔他の実施例〕
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述した実施例では、収納凹部20および蓋体30をリヤシート1Aに設けたが、リヤシート1Bに設けてもよいし、リヤシート1A,1Bの両方に設けてもよい。
また、蓋体30をヒンジを介してアンダーカバー19に回動可能に取り付け、蓋体30をアンダーカバー19から離脱不能にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】この発明に係るリヤシートの外観斜視図である。
【図2】リヤシートのシートアレンジを説明する側面図である。
【図3】実施例におけるリヤシートのシートクッションの断面図である。
【図4】シートクッションがチップアップ状態で、蓋体が閉じられた状態を示すリヤシートの外観斜視図である。
【図5】シートクッションがチップアップ状態で、蓋体が開かれた状態を示すリヤシートの外観斜視図である。
【図6】操作部材の開閉操作を説明する図である。
【符号の説明】
【0046】
1A リヤシート(車両用シート)
11 シートクッション
12 シートバック
14c 支軸
15 スタンド脚部
19 アンダーカバー(底面)
20 収納凹部
30 蓋体
40 操作部材
100 車体フロア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートバック側に設けた支軸を中心にしてシートクッションを起立状態のシートバックに向けて回動可能に設けた車両用シートにおいて、
前記シートクッションの底面に形成した収納凹部と、
該収納凹部の後端部を支点にして回動可能に取り付けられ該収納凹部を開閉する蓋体と、
を備えることを特徴とする車両用シート。
【請求項2】
前記収納凹部は、前記シートクッションの後方に向かってその深さが浅くなるように形成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
【請求項3】
前記蓋体を車幅方向に跨ぐ略U字状のスタンド脚部を、前記シートクッションの底面に立設し、このスタンド脚部により前記シートクッションを車体フロアに支持することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用シート。
【請求項4】
前記スタンド脚部を前記シートクッションの底面に回動可能に設けたことを特徴とする請求項3に記載の車両用シート。
【請求項5】
前記シートクッションを前方足元の車体フロアに落とし込み可能に設け、前記蓋体を開閉可能とする操作部材を前記シートクッションの底面に設け、前記操作部材により前記蓋体を閉じ状態に保持して前記シートクッションを前方足元の車体フロアに落とし込んだときに前記操作部材が車体フロアに当接することを特徴とする請求項4に記載の車両用シート。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2009−67234(P2009−67234A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−237878(P2007−237878)
【出願日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】