説明

車両用ナビゲーション装置

【課題】本発明は、通信ネットワークの負荷の軽減を図ることができる車両用ナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る運転意思推定装置1は、地図情報を記憶する地図情報記憶部21と、車両の現在地情報を取得するGPS受信部5と、車両の車速情報を取得する車速センサ6と、GPS受信部5の取得した現在地情報と地図情報記憶部21の記憶している地図情報とに基づき、地図上の任意の地点と車両の現在地との距離を算出する距離算出部222と、各種情報を表示するメータ3及びHUD4と、を備え、メータ3は、車速情報取得手段が取得した車速情報と距離算出手段が算出した距離とに基づき車両が任意の地点に至るまでの残距離を算出する残距離算出部31を有し、HUD4は、残距離算出部31が算出した残距離に関する残距離情報を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されて運転者の案内に利用される車両用ナビゲーション装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、このような分野の技術として、地図などを表示するメインディスプレイの他に車速などの付加的な情報を表示するためのHUD[Head Up Display]を備えたナビゲーション装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたナビゲーション装置では、車速センサの出力信号を直接HUDに入力させ、装置本体のECUではなくHUDにおいて車速の演算を行うことで、装置本体のECUとHUDとの通信頻度の低減を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−122878号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前述した従来のナビゲーション装置では、車両がその進行方向に位置する交差点に至るまでの残距離に関する残距離情報をHUDに表示するにあたり、車両の進行によって残距離情報を更新する度に装置本体のECUから情報を送信すると、各種装置とHUDとを繋ぐ通信ネットワークの負荷が増大してしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、通信ネットワークの負荷の軽減を図ることができる車両用ナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、車両の現在地情報を取得する現在地情報取得手段と、車両の車速情報を取得する車速情報取得手段と、現在地情報取得手段の取得した現在地情報と地図情報記憶手段の記憶している地図情報とに基づき、地図上の任意の地点と車両の現在地との距離を算出する距離算出手段と、各種情報を表示する表示手段と、を備え、表示手段は、車速情報取得手段が取得した車速情報と距離算出手段が算出した距離とに基づき車両が任意の地点に至るまでの残距離を算出する残距離算出部を有し、残距離算出部が算出した残距離に関する残距離情報を表示することを特徴とする。
【0007】
この車両用ナビゲーション装置では、LANなどの通信ネットワークを介して距離算出手段の算出した距離情報をHUDなどの表示手段に一度送信するだけで、表示手段内で車両が任意の地点に至るまでの残距離を算出することが可能となる。従って、車両が進行して残距離が変化しても、通信ネットワークを用いることなく残距離情報を更新することが可能となるので、通信ネットワークの負荷の軽減を図ることができる。
【0008】
また、車両の進行方向に位置する交差点のレーン情報を取得するレーン情報取得手段を更に備え、表示手段は、残距離算出部において車両が交差点に至るまでの残距離を算出すると共に、車両が交差点に至るまでの残距離とレーン情報とを表示することが好ましい。この構成によれば、交差点のレーン情報と当該交差点までの残距離とが表示手段に表示されるので、運転者はどの交差点のレーン情報が表示されているのかを容易に認識することができる。
【0009】
また、表示手段は、車両が交差点に至るまでの残距離が所定の距離になった場合又はレーン情報を表示する場合に、距離算出手段が算出した交差点と車両の現在地との距離に関する距離情報を取得することが好ましい。この構成によれば、残距離情報の表示が必要となる適切なタイミングで通信ネットワークを用いた距離情報の送受信を行うことが可能となる。
【0010】
また、表示手段は、残距離情報の表示中に所定のタイミングで距離算出手段から距離に関する距離情報を取得し、取得した距離情報に残距離情報を同期させることが好ましい。所定のタイミングで距離情報に残距離情報を同期させてことで、表示手段に表示される残距離情報の信頼性向上が図られる。
【0011】
また、表示手段は、ヘッドアップディスプレイを有することが好ましい。車両用ナビゲーション装置の本体から離間して設けられるヘッドアップディスプレイを有する場合において、本発明は特に好適に適用できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、通信ネットワークの負荷を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る車両用ナビゲーション装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の車両用ナビゲーション装置を備えた車両の車室前面を示す図である。
【図3】図2に示すフロントガラスに表示されたレーン情報及び残距離情報を示す図である。
【図4】図1の車両用ナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係る車両用ナビゲーション装置の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明に係る車両用ナビゲーション装置の一実施形態の構成を示すブロック図であり、図2は、車両用ナビゲーション装置を備えた車両の車室前面を示す図である。図3は、HUDによって表示されたレーン情報及び残距離情報を示す図である。
【0016】
図1及び図2に示すように、車両用ナビゲーション装置1は、車両に搭載され、図示しないメインディスプレイに目的地までの経路情報などを表示することで運転者を案内するものであり、ナビゲーションECU[Electric Control Unit]2、メータ(表示手段)3、及びサブディスプレイとして機能するHUD[Head Up Display](表示手段)4を備えている。なお、本実施形態において車両用ナビゲーション装置1が搭載された車両は、ガソリンエンジン及び電気モータの2種類の動力源を有するいわゆるハイブリット車である。
【0017】
ナビゲーションECU2は、演算処理を行うCPU[Central Processing Unit]、記憶部となるROM[Read Only Memory]及びRAM[Random Access Memory]、入力信号回路、出力信号回路、電源回路等により構成され、車両用ナビゲーション装置1を統括制御する。ナビゲーションECU2は、LAN[Local Area Network]10を介してメータ3と接続されている。また、ナビゲーションECU2は、GPS受信機5と電気的に接続されている。
【0018】
GPS受信部5は、複数のGPS衛星からの電波を受信することにより自車両の位置を検出する。GPS受信部5は、検出した自車両の位置を現在地情報としてナビゲーションECU2に送信する。
【0019】
ナビゲーションECU2は、地図情報記憶部(地図情報記憶手段)21、レーン情報記憶部(レーン情報取得手段)22、及び距離算出部(距離算出手段)23を有している。地図情報記憶部21は、車両が走行する走行路及び交差点の情報を含む地図情報を記憶している。
【0020】
地図情報記憶部21は、GPS受信機5から送信された現在地情報に基づいて、自車両の進行方向に位置する交差点Tを認識する。地図情報記憶部21は、認識した交差点Tに関する交差点情報をレーン情報記憶部23に送信する。また、地図情報記憶部21は、交差点Tに関する交差点情報及び自車両の現在地情報を距離算出部22に送信する。
【0021】
距離算出部22は、地図情報記憶部21から送信された交差点情報及び現在地情報に基づいて、自車両の現在地と交差点Tとの距離を算出する。距離算出部22は、算出した距離が所定距離A(例えば300m)以下であるか否かを判定する。距離算出部22は、算出した距離が所定距離A以下であると判定した場合、LAN10を通じて算出した距離に関する距離情報をメータ3に送信する。また、距離算出部22は、メータ3から距離情報要求信号が送信された場合、再び自車両の現在地と交差点Tとの距離を算出し、算出した距離に関する距離情報をメータ3に送信する。
【0022】
レーン情報記憶部23は、交差点におけるレーン情報(左折レーン、直進レーン、右折レーンなどの位置に関する情報)を記憶している。レーン情報記憶部23は、地図情報記憶部21から送信された交差点情報に基づいて、交差点Tにおけるレーン情報を認識する。レーン情報記憶部23は、距離算出部22が自車両の現在地と交差点Tとの距離が所定距離A以下であると判定した場合、認識したレーン情報をメータ3に送信する。
【0023】
メータ3は、自車両のインストルメントパネルに設けられ、自車両の車速情報を示すスピードメータや燃料の残量を示す燃料計などからなるコンビネーションメータである。メータ3は、車速センサ(車速情報取得手段)6と電気的に接続されている。また、メータ3は、LAN10を介してボディECU7及びパワーマネジメントECU8と接続されている。更に、メータ3は、専用の通信線11を介してHUD4と接続されている。車速センサ6は、例えば自車両の車輪に設けられており、車輪の回転速度から車速を検出する。車速センサ6は、検出した車速をメータ3に送信する。
【0024】
ボディECU7は、自車両の走行制御を行うECUである。ボディECU7は、コンライトセンサ9と電気的に接続されている。コンライトセンサ9は、例えば自車両のダッシュボートD上に設けられ、ダッシュボードD上の明るさを検出する。コンライトセンサ9は、検出した明るさを照度情報としてボディECU7に送信する。ボディECU7は、LAN10を通じてコンライトセンサ9から送信された照度情報、車両に備えられたACC[Adaptive Cruise Control]に関するACC情報、及びPCS[Pre Crash Safety System]に関するPCS情報をボディECU情報としてメータ3に送信する。
【0025】
パワーマネジメントECU8は、自車両のハイブリットシステムを制御するECUである。パワーマネジメントECU8は、LAN10を通じてガソリンエンジンと電気モータとの駆動割合をハイブリットシステムインジケータ情報としてメータ3に送信する。
【0026】
メータ3は、自車両が交差点Tに至るまでの残距離を算出する残距離算出部31を有している。残距離算出部31は、車速センサ6から送信された車速情報とナビゲーションECU2から送信された距離情報とに基づいて、自車両が交差点Tに至るまでの残距離を算出する。具体的には、残距離算出部31は、自車両と交差点Tとの距離から車速と経過時間との積を減算することで残距離を算出する。メータ3は、専用の通信線11を通じて、残距離算出部31が算出した残距離に関する残距離情報、車速センサ6から送信された車速情報、ナビゲーションECU2から送信されたレーン情報、ボディECU7から送信されたボディECU情報、及びパワーマネジメントECU8から送信されたハイブリットシステムインジケータ情報をHUD4に送信する。その後、メータ3は、所定の時間毎に残距離算出部31が算出した残距離に関する残距離情報をHUD4に送信して、残距離情報の更新を行う。
【0027】
また、メータ3は、残距離算出部31が算出した残距離が所定距離B(例えば、50m)以下であるか否かを判定する。メータ3は、残距離が所定距離B以下であると判定した場合、ナビゲーションECU2に距離情報要求信号を送信する。
【0028】
メータ3は、ナビゲーションECU2から新たに距離情報が送信された場合、送信された距離情報に残距離情報を同期させる。具体的には、残距離算出部31は、距離情報を受信した時点の残距離の値を距離情報に含まれる距離の値に合わせる。その後、残距離算出部31は、合わせた残距離の値を用いて残距離情報の更新を行う。
【0029】
メータ3は、残距離算出部31が算出した残距離が0となったか否か(すなわち、自車両が交差点Tを通過したか否か)を判定する。メータ3は、残距離算出部31が算出した残距離が0となったと判定した場合、自車両は交差点Tを通過したと判断して交差点Tに関する処理を終了する。
【0030】
HUD4は、例えば自車両のダッシュボードD上に設けられ、車両前方の実景に重ねてフロントガラスF上に各種情報Pを表示する。HUD4は、例えばプロジェクタ、スクリーン、及びフレネルミラーなどを備えている。HUD4では、プロジェクタから各種情報の映像をスクリーンに投光し、スクリーンでその映像をフレネルミラーに向けて反射し、フレネルミラーにおいてその映像をフロントガラスFに向けて反射し、フロントガラスFにおいて映像を運転者に向けて反射して虚像を形成することで、運転者の視野内に各種情報を表示する。
【0031】
HUD4は、メータ3から送信された残距離情報、車速情報、レーン情報、ボディECU情報、ハイブリットシステムインジケータ情報を映像としてフロントガラスFに表示する。このHUD4では、例えば図3に示すように、自車両の進行方向に位置する交差点のレーン情報Rと当該交差点までの残距離HとがフロントガラスFに表示される。HUD4とメータ3とは、特許請求の範囲に記載された表示手段を構成している。
【0032】
次に、以上のように構成された車両用ナビゲーション装置1の動作について図面を参照して説明する。図4は、車両用ナビゲーション装置の制御を示すフローチャートである。
【0033】
図4に示すように、車両用ナビゲーション装置1における地図情報記憶部21は、GPS受信機5から送信された現在地情報に基づき自車両の進行方向に位置する交差点Tを認識する(S1)。地図情報記憶部21は、認識した交差点Tに関する交差点情報をレーン情報記憶部23に送信すると共に、交差点情報及び自車両の現在地情報を距離算出部22に送信する。
【0034】
レーン情報記憶部23は、地図情報記憶部21から送信された交差点情報に基づいて、交差点Tにおけるレーン情報を認識する(S2)。また、距離算出部22は、地図情報記憶部21から送信された交差点情報及び現在地情報に基づいて、自車両の現在地と交差点Tとの距離を算出する(S3)。
【0035】
距離算出部22は、算出した距離が所定距離A以下であるか否かを判定する(S4)。距離算出部22は、算出した距離が所定距離A以下ではないと判定した場合、自車両の現在地と交差点Tとの距離の算出を繰り返す。
【0036】
ステップS5において、距離算出部22は、算出した距離が所定距離A以下であると判定した場合、LAN10を通じて算出した距離に関する距離情報をメータ3に送信する。同時に、レーン情報記憶部23も、認識したレーン情報をメータ3に送信する。
【0037】
メータ3の残距離算出部31は、車速センサ6から送信された車速情報とナビゲーションECU2から送信された距離情報とに基づいて、自車両が交差点Tに至るまでの残距離を算出する(S6)。
【0038】
メータ3は、専用の通信線11を通じて、残距離算出部31が算出した残距離に関する残距離情報、車速センサ6から送信された車速情報、ナビゲーションECU2から送信されたレーン情報、ボディECU7から送信されたボディECU情報、及びパワーマネジメントECU8から送信されたハイブリットシステムインジケータ情報をHUD4に送信する。HUD4は、メータ3から送信された各種情報をフロントガラスFに表示する。
【0039】
メータ3は、残距離算出部31が算出した残距離が所定距離B以下であるか否かを判定する(S7)。メータ3は、残距離が所定距離B以下ではないと判定した場合、所定時間の経過後に残距離算出部31における残距離の算出を繰り返す。メータ3は、残距離算出部31が算出した残距離に関する残距離情報をHUD4に送信する。HUD4は、新たに送信された残距離情報を用いて情報の更新を行う。
【0040】
メータ3は、残距離が所定距離B以下であると判定した場合、ナビゲーションECU2に距離情報要求信号を送信する。ナビゲーションECU2の距離算出部22は、メータ3から距離情報要求信号が送信された場合、再び自車両の現在地と交差点Tとの距離を算出し、算出した距離に関する距離情報をメータ3に送信する(S8)。
【0041】
メータ3は、ナビゲーションECU2から新たに距離情報が送信された場合、送信された距離情報に残距離情報を同期させる(S9)。その後、メータ3は、再び自車両が交差点Tに至るまでの残距離を算出する(S10)。
【0042】
メータ3は、残距離算出部31が算出した残距離が0となったか否かを判定する(S11)。メータ3は、残距離算出部31が算出した残距離が0となっていないと判定した場合、自車両はまだ交差点を通過していないと判断して、所定時間の経過後に残距離算出部31における残距離の算出を繰り返す。
【0043】
メータ3は、残距離算出部31が算出した残距離が0となったと判定した場合、自車両が交差点Tを通過したと判断して、交差点Tに関する処理を終了する。その後、車両用ナビゲーション装置1は、自車両の進行方向に位置する新たな交差点についてステップS1からの処理を繰り返す。
【0044】
以上説明した車両用ナビゲーション装置1では、LAN10を介して距離算出部22の算出した距離情報をメータ3に一度送信するだけで、メータ3内で自車両が交差点Tに至るまでの残距離を算出することが可能となる。従って、自車両が進行して残距離が変化しても、LAN10を用いることなく残距離情報を更新することが可能となるので、LAN10におけるトラフィックの圧迫を回避して、LAN10の負荷の軽減を図ることができる。その結果、ボディECU7やパワーマネジメントECU8などの各種設備とメータ3との通信がスムースに行われ、HUD4によって表示される各種情報の更新を好適に行うことができるので、車両運転時における快適性の向上が図られる。
【0045】
また、この車両用ナビゲーション装置1では、交差点のレーン情報と当該交差点までの残距離とがHUD4によって表示されるので、運転者はどの交差点のレーン情報が表示されているのかを容易に認識することができる。更に、残距離算出部31の算出した残距離が所定距離A以下の場合に、距離情報をナビゲーションECU2からメータ3に送信するため、自車両が交差点に接近して残距離情報の表示が必要となる適切なタイミングで、LAN10用いた距離情報の送受信を行うことが可能となる。
【0046】
また、この車両用ナビゲーション装置1では、残距離が所定距離B以下となった場合などの所定のタイミングで距離情報に残距離情報を同期させることで、HUD4によって表示される残距離情報の信頼性向上が図られる。
【0047】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、特許請求の範囲に記載された表示手段は、メータ3及びHUD4から構成されるものに限られない。表示手段は、例えば残距離算出部を有するHUDのみから構成されていてもよく、専用の通信線以外の通信ネットワークを介してナビゲーションECU2と接続されているものであればよい。
【0048】
また、車両用ナビゲーション装置1は、交差点以外にも建物や駐車場などの任意の地点までの残距離を算出し、その残距離を表示する態様であってもよい。
【0049】
また、メータ3は、予め定められた各種情報の表示タイミングに沿って、交差点Tのレーン情報が表示された際に、ナビゲーションECU2から距離情報を取得する態様であってもよい。メータ3は、取得した距離情報から残距離を算出し、HUD4は、算出した残距離に関する残距離情報をレーン情報と合わせて表示する。
【符号の説明】
【0050】
1…車両用ナビゲーション装置、2…ナビゲーションECU、3…メータ(表示手段)、4…HUD(表示手段)、5…GPS受信部(現在地情報取得手段)、6…車速センサ(車速情報取得手段)、10…LAN、11…通信線、21…地図情報記憶部(地図情報記憶手段)、22…距離算出部(距離算出手段)、23…レーン情報記憶部(レーン情報取得手段)、31…残距離算出部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
車両の現在地情報を取得する現在地情報取得手段と、
前記車両の車速情報を取得する車速情報取得手段と、
前記現在地情報取得手段の取得した前記現在地情報と前記地図情報記憶手段の記憶している前記地図情報とに基づき、地図上の任意の地点と前記車両の現在地との距離を算出する距離算出手段と、
各種情報を表示する表示手段と、
を備え、
前記表示手段は、前記車速情報取得手段が取得した車速情報と前記距離算出手段が算出した前記距離に関する距離情報とに基づき前記車両が前記任意の地点に至るまでの残距離を算出する残距離算出部を有し、前記残距離算出部が算出した前記残距離に関する残距離情報を表示することを特徴とする車両用ナビゲーション装置。
【請求項2】
前記車両の進行方向に位置する交差点のレーン情報を取得するレーン情報取得手段を更に備え、
前記表示手段は、前記残距離算出部において前記車両が前記交差点に至るまでの残距離を算出すると共に、前記車両が前記交差点に至るまでの残距離と前記レーン情報とを表示することを特徴とする請求項1に記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項3】
前記表示手段は、前記車両が前記交差点に至るまでの残距離が所定の距離になった場合又は前記レーン情報を表示する場合に、前記距離算出手段が算出した前記交差点と前記車両の現在地との距離に関する距離情報を取得することを特徴とする請求項2に記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項4】
前記表示手段は、前記残距離情報の表示中に所定のタイミングで前記距離算出手段から前記距離に関する距離情報を取得し、取得した前記距離情報に前記残距離情報を同期させることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項5】
前記表示手段は、ヘッドアップディスプレイを有することを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の車両用ナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−203955(P2010−203955A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−50631(P2009−50631)
【出願日】平成21年3月4日(2009.3.4)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】