説明

車両用個人検索装置および車両用個人検索プログラム

【課題】
車に乗車した個人を特定する、あるいは、個人特定のための精度向上を図る。
【解決手段】
センサ11からの信号により乗車を検知する乗車検知部21と、乗車検知部21が乗車を検知したとき、位置取得部12が出力する現在位置情報を乗車位置情報として取得する乗車位置取得部22と、個人識別情報と位置情報が対応付けられたデータベース23を参照して、取得した乗車位置情報に対応する個人識別情報を検索する個人検索部24を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に乗車した個人を検索する車両用個人検索装置および車両用個人検索プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
車両に装備されるナビゲーション装置では、個人の嗜好や個人の利用履歴などに応じて、各個人に対応したお奨め情報を提示することが行われている。
【0003】
特許文献1には、乗員の発する音声より所定の語句を認識し、認識した語句から乗員が希望する行先を推定して音声で提案し、提案された行先に乗員が同意した場合、当該行先をナビゲーション制御部に目的地として入力するナビゲーション装置が開示されている。
【0004】
このナビゲーション装置では、乗員の嗜好に応じて行先を推定することが可能であって、その第15段落には、乗員を特定するため、会話で交わされる音声の特徴から現在乗車している乗員を特定する処理について開示がみられる。
【0005】
また、車両内における個人の特定は、個人の嗜好に応じた各種サービスのみならず音声認識処理にて認識率を向上させる場合にも役立つ。現在、目的地の指定などを音声入力にて行うナビゲーション装置は一般的となっている。このようなナビゲーション装置における音声認識処理では、各個人に対応した音響モデルを用いることで認識率の向上を図ることができる。また、音声認識処理を行いながら、この音響モデルを学習させることで個人への適応度を向上させ、認識率を向上させることもできる。
【0006】
以上のように、車両内における個人の特定は、乗員の嗜好情報に応じた行き先の提案、音声認識処理における認識率の向上に役立つものとなるが、今後、インターネットによる各種情報の提供など車両内での各種サービスが拡充するにつれて、"誰が車に乗っている
か"を自動的に識別する技術は重要となることが予想される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−289661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このように、車両内における個人の特定は各種サービスを行うに際して基礎となる重要な技術であって精度よく行われることが望ましい。しかしながら、特許文献1に記載された個人特定のための処理では、音声の特徴のみによって乗員の特定を行うものであるため、その特定精度は音響処理に依存する。当然のことながら音響処理の精度が悪ければ個人特定処理においても誤認識が生じることとなる。
【0009】
このように、音響処理のような1つの技術でもって個人を特定することも可能ではあるが、その精度を向上させるためには、他のアプローチによる個人特定の手法、あるいは、複数の手法を組み合わせることで、個人特定の精度向上を図ることが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、車に乗車した個人を特定する、あるいは、個人特定のための精度向上を図る車両用個人検索装置、車両用個人検索プログラムを提供することを目的とするものであっ
て、そのため下記の各種構成を採用することとしている。
【0011】
本発明の車両用個人検索装置は、センサからの信号により乗車を検知する乗車検知部と、乗車検知部が乗車を検知したとき、位置取得部が出力する現在位置情報を乗車位置情報として取得する乗車位置取得部と、個人識別情報と位置情報が対応付けられたデータベースを参照して、取得した乗車位置情報に対応する個人識別情報を検索する個人検索部を備えることを特徴としている。
【0012】
さらに、本発明の車両用個人検索装置において、データベースは、位置情報として、以前に取得した乗車位置情報が対応付けられた第1データベースを有することとしている。
【0013】
さらに、本発明の車両用個人検索装置において、データベースは、位置情報として、個人の住所が対応付けられた第2データベースを有することとしている。
【0014】
さらに、本発明の車両用個人検索装置は、外部端末と通信を行う通信部をさらに備え、個人検索部は、通信部を介して外部端末のデータベースを参照して、乗車位置情報に対応する個人識別情報を検索することしている。
【0015】
また、本発明の車両用個人検索プログラムは、センサからの信号により乗車を検知する乗車検知処理と、乗車検知処理にて乗車が検知されたとき、位置取得部が出力する現在位置情報を乗車位置情報として取得する乗車位置取得処理と、個人識別情報と位置情報が対応付けられたデータベースを参照し、取得した乗車位置情報に対応する個人識別情報を検索する個人検索処理を行うこととするものである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態に係る機能ブロックを示す図。
【図2】本発明の第1実施形態に係る個人検索処理を示すフロー図。
【図3】本発明の第1実施形態に係る乗車位置履歴情報による検索の様子を示す図。
【図4】本発明の第2実施形態に係る機能ブロックを示す図。
【図5】本発明の第2実施形態に係る個人検索処理を示すフロー図。
【図6】本発明の第2実施形態に係る住所情報による検索の様子を示す図。
【図7】本発明の第3実施形態に係る機能ブロックを示す図。
【図8】本発明の第3実施形態に係る個人検索処理を示すフロー図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、本発明の第1実施形態に係る個人検索装置の機能ブロックを示した図である。本実施形態の個人検索装置は、CPUなどの制御手段、メモリ、ハードディスクなどの記憶手段、各種インタフェースを備えたコンピュータにて構成される。以後説明する個人検索装置の機能ブロックを示した図において、各ブロックはコンピュータの処理機能を表したものとなっており、各ブロックが必ずしも部品に対応するものではない。また、パーソナルコンピュータなどの汎用ハードウェア上で動作するプログラムとして提供されるものであってもよい。
【0018】
本実施形態において、個人検索装置20は、乗車検知部21、乗車位置取得部22、個人IDデータベース23、個人ID決定部24を備えて構成される。また、個人検索装置20の外部には、周辺機器として、センサ11、GPS12、時計13、入力手段14が配置され、個人検索装置20と各種信号のやりとりを行う。
【0019】
乗車検知部21は、センサ11から入力される信号に基づき、車両に人が乗車したことを検知する。このセンサ11、乗車検知部21には各種の実施形態を採用することが考え
られる。
【0020】
例えば、座席への荷重を検出する荷重センサを用いることで、乗車検知部21にて着座を検出し人が乗車したことを検出することが考えられる。また、着座の検出としては、シートベルトの装着を検出するセンサとしてもよい。
【0021】
このような着座の検出に限らず、例えばセンサ11にマイクロフォンを用い、乗車検知部21が音声信号から会話を検出することで乗車を検出することとしてもよい。また、センサ11にカメラを用いた場合には、車内の様子を撮影し、乗車検知部21が画像信号の変化を検出することで乗車の検知を行ってもよい。さらには、これらの手法を組み合わせることで精度の高い乗車検知を行うこととしてもよい。
【0022】
乗車位置取得部21は、乗車検知部21が乗車を検知したときに、GPS12(本発明における「位置取得部」)から緯度、経度といった車両の現在位置情報を取得し、当該現在位置情報を乗車位置情報として出力する。その際、計時手段としての時計13から現在時刻も併せて取得し乗車位置情報に含めることとしてもよい。また、この現在時刻は、GPS12に含まれる時刻情報を用いることとしてもよい。
【0023】
個人IDデータベース23には、第1データベースとしての乗車位置履歴情報23aが含まれている。この乗車位置履歴情報23aは、個人IDに対応付けられた乗車位置情報の集合で構成される。また、この個人IDデータベースは、外部に設けられるキーボード、タッチパネルなど各種の入力手段14からの操作によって作成、更新することが可能とされている。
【0024】
個人ID決定部24は、乗車位置取得部22が出力する乗車位置情報を乗車位置履歴情報23aと照らし合わせることで個人IDの検索を行う。具体的には、乗車位置取得部22が出力する乗車位置情報と距離的に近い、乗車位置履歴情報23a内の乗車位置情報を抽出し、それに対応した個人IDの出力を行う。
【0025】
図2は、図1の個人検索装置20を用いて行う個人検索処理の流れを示したフロー図である。S100にて個人検索装置20が起動すると、S101にて乗車検知部21による乗車の検知が開始される。
【0026】
乗車があったことを検知すると、S102において乗車位置取得部22は、GPS12から車両の現在位置である現在位置情報を取得し、乗車位置情報として個人ID決定部24に出力する。その際、時計13、あるいは、GPS信号自体に含まれる現在時刻をこの現在位置情報に含めることとしてもよい。
【0027】
現在位置情報を取得した個人ID決定部24は、個人IDデータベース23の乗車位置履歴情報23aを参照して個人IDの検索を行う。図3は、説明のため検索の様子を地図上で示した図である。同図の中央には、乗車を検知した現在位置情報、即ち、乗車位置情報が示されている。一方、この乗車位置情報の半径300m内には、乗車位置履歴情報23aとして、Aさんが乗車した乗車位置情報が示されている。また、その半径500m内には他の乗車位置履歴情報23aとして、Bさんが乗車した乗車位置情報が示されている。
【0028】
個人ID決定部24は、乗車位置から閾値距離内にある乗車位置情報を抽出し、それに対応した個人IDを抽出することで乗車した個人の判定を行う。図3に示すような場合において、検索範囲の閾値を300mとした場合には、Aさんの個人IDが抽出される。一方、検索範囲の閾値を500mとした場合には、AさんとBさん、2つの個人IDが抽出
されることとなる。
【0029】
S104では、S103にて個人IDが抽出されたか、否かが判定される。個人IDが抽出されていない場合には、新規の乗車位置であるという仮定のもと、S108にて操作者の操作による手動登録が行われる。ここでは、入力手段14からの操作入力により、検出した乗車位置情報に対して個人IDが対応付けられる。対応付けられた個人IDと乗車位置情報は、S107にて乗車位置履歴情報23aに記憶される。
【0030】
一方、手動入力されなかった場合には、一連の個人検索処理は終了し、必要に応じてS101の乗車検知処理を再開して乗車の監視が行われる。なお、個人IDを自動的に特定する手段を別途有する場合には、このS108の手動登録に代え、当該手段で特定された個人IDを用いることとしてもよい。
【0031】
S104にて個人IDが抽出されている場合、即ち、検索結果があった場合には、S105にて検索結果が1つであるか、複数であったかが判定される。図3の閾値を300mとした場合のように、検索結果が1つであった場合には、個人ID決定部24は、当該個人IDを出力することで乗車した個人を特定し処理を終了する。
【0032】
一方、図3の閾値を500mとした場合のように検索結果が複数であった場合には、S106にて検索結果の選定が行われる。ここでは、複数の検索結果を操作者に対し、画面、音声などによる提示手段にて候補となる個人を提示し、操作者に選択させることで決定させる。別途、個人IDを自動で特定する手段がある場合には、当該手段にて決定することとしてもよい。選定された個人IDは、S107にて乗車位置情報と対応付けられ乗車位置履歴情報23aとして記憶される。
【0033】
以上、本発明の第1実施形態について説明したが、本実施形態によれば、第1データベースとしての乗車位置履歴情報23aを用いて個人の検索を検索を行うことで、個人を特定すること、もしくは、個人を特定する精度の向上を図ることが可能となる。
【0034】
では、本発明の第2実施形態について図4〜図6を用いて説明する。図4は、本発明の第2実施形態に係る個人検索装置の機能ブロックを示した図である。第1実施形態とは、個人データベース23の内容、並びに、外部装置30と通信可能な通信部25を備えた点で異なった構成となっており、その他の点は同様である。ここでは異なる構成を中心に説明を行う。
【0035】
個人IDデータベース23には、第2データベースとしての住所情報23bが記憶されている。この住所情報23bは、個人IDに、位置情報として個人の住所が対応付けられたものであって、例えば、ナビゲーション装置などに登録されている住所録を兼用することが考えられる。本実施形態では、個人ID決定部24は、この住所情報23bと乗車位置情報を比較して個人の検索を行う。
【0036】
また、本実施形態の個人検索装置には、外部装置30と通信を行う通信部25が設けられている。通信部25は、Bluetooth(登録商標)、無線LAN、赤外線、携帯電話用回
線などの手法にて車内、あるいは、車外にある携帯電話、外部サーバなどの外部装置と通信を行う。外部装置30には、個人IDデータベースに記憶される住所情報23bと同様の住所情報31aが記憶されており、個人検索装置20は、この通信部25を介してこの住所情報31aにアクセス可能とされている。本実施形態では、個人ID決定部24は、この住所情報31aも利用した個人検索を可能としている。
【0037】
図5は、図4の個人検索装置20を用いて行う個人検索処理の流れを示したフロー図で
ある。S200にて個人検索装置20が起動すると、S201にて乗車検知部21による乗車の検知が開始される。
【0038】
S202において乗車があったことを検知すると、乗車位置取得部22は、GPS12から車両の現在位置である現在位置情報を取得し、乗車位置情報として個人ID決定部24に出力する。その際、時計13、あるいは、GPS信号自体に含まれる現在時刻をこの現在位置情報に含めることとしてもよい。
【0039】
現在位置情報を取得した個人ID決定部24は、個人IDデータベース23の住所情報23bを参照して個人IDの検索を行う。図6は、説明のため検索の様子を地図上で示した図である。同図の中央には、乗車を検知した現在位置情報、即ち、乗車位置情報が示されている。一方、この乗車位置情報の半径300m内には、住所情報23bに登録されたCさんの自宅が示されている。また、また、その半径500m内には他の住所情報23bとして、Dさんの勤務先が示されている。
【0040】
個人ID決定部24は、乗車位置情報から閾値距離内にある住所情報23bを抽出し、それに対応した個人IDを抽出することで乗車した個人の判定を行う。図6に示すような場合において、検索範囲の閾値を300mとした場合には、Cさんの個人IDが抽出される。なお、本実施形態では、GPS12にて取得した、緯度、経度で構成された乗車位置情報と、地名としての住所との比較となるため、地図情報などによりそのどちらかを変換して比較する必要がある。
【0041】
S204では、S203にて個人IDが抽出されたか否かが判定される。個人IDが抽出された場合には、個人検索処理を終了する。なお、本実施形態においても、第1実施形態のようにS105、S106で行ったように検索結果が複数存在する場合に対処できる処理を付加することとしてもよい。
【0042】
一方、S205にて検索結果がない場合には、本実施形態では外部装置30が保有する住所情報31aを検索することとしている。S205では、通信部25は、外部装置30と通信可能か否かの判断を行う。外部装置30には、運転者が所持する携帯電話や、車外の外部サーバなどが用いられ、通信部25に事前登録されている。
【0043】
外部装置30と通信可能と判断した場合には、外部装置30が記憶する住所情報31a中、乗車位置情報に対応する個人IDの検索が行われる。個人IDが検索された場合には、個人検索処理を終了する。ここでの検索処理はS203と同様である。
【0044】
一方、S205で外部装置30と通信できないと判断した場合、並びに、S207で外部装置30の住所情報31aにおいても個人IDが検索出来なかった場合には、S208にて手動登録することが操作者に促される。ここでは、入力手段14からの操作入力により、検出した乗車位置情報に対して個人IDが対応付けられる。対応付けられた個人IDと乗車位置情報は、S209にて住所情報23b、あるいは、外部装置の住所情報31aに記憶される。
【0045】
以上、本発明の第2実施形態について説明したが、本実施形態によれば、第2データベースとしての住所情報23b、あるいは外部装置30の住所情報31aを用いて個人の検索を検索を行うことで、個人を特定すること、もしくは、個人を特定する精度の向上を図ることが可能となる。なお、本実施形態では個人検索装置20内に記憶する住所情報23bを、外部装置30内に記憶する住所情報31aに優先して検索することとしたが、住所情報を用いる形態であればその存在場所を問うものではなく、個人検索装置20内のみ、外部装置30内のみに住所情報を設けた構成としてもよい。
【0046】
では、本発明の第3実施形態について図7、図8を用いて説明を行う。図7は、本発明の第3実施形態に係る個人検索装置の機能ブロックを示した図である。本実施形態は、第1実施形態と第2実施形態を組み合わせた形態となっており、個人IDデータベース23には、乗車位置履歴情報23aと住所情報23bが記憶されたものとなっている。個人ID決定部24は、この乗車位置履歴情報23aと住所情報23bを用いて個人IDの検索を行う。
【0047】
図8は、図7の個人検索装置20を用いて行う個人検索処理の流れを示したフロー図である。S300にて個人検索装置20が起動すると、S301にて乗車検知部21による乗車の検知が開始される。
【0048】
S302において乗車を検知すると、乗車位置取得部22は、GPS12から車両の現在位置である現在位置情報を取得し、乗車位置情報として個人ID決定部24に出力する。
【0049】
現在位置情報を取得した個人ID決定部24は、まず、S303にて個人IDデータベース23の乗車位置履歴情報23aを参照して個人IDの検索を行う。ここでの検索は第1実施形態で説明した処理(S103)と同様であるため、詳細についての説明は省略する。
【0050】
S304では個人IDが検索できたか否かが判定され、検索できた場合にはS305で、検索結果が1つであったか複数であったかが判定される。1つであった場合には、S307にて乗車位置履歴として保存した上で個人検索処理を終了する。一方、検索結果が複数であった場合には、S306にて検索結果が選定される。ここでの処理は第1実施形態におけるS106の処理と同様であり、操作者による操作、あるいは、別の検索手段によって個人IDが選定される。
【0051】
一方、S304にて、乗車位置履歴情報23aを使用した検索結果がない場合には、S308にて個人IDデータベース23内の住所情報23bを用いた検索が行われる。ここでの検索は第2実施形態で説明した処理(S203)と同様であるため、詳細についての説明は省略する。S309では、S308での検索結果の有無が判定され、検索結果がある場合には、前述したS305以降の処理が実行される。
【0052】
一方、個人IDデータベース23内の住所情報23bを用いても検索出来ない場合には、外部装置30の住所情報31aを用いた検索が実行される。まず、S310にて外部装置30と通信可能か否かが判定され、通信可能である場合には、S311において、S308と同様に住所情報31aの検索が行われる。S312にて検索結果の有無が判定され、検索結果がある場合には、S305以降の処理が実行される。
【0053】
一方、S310で外部装置30と通信できないと判断した場合、並びに、S312で外部装置30の住所情報31aにおいても個人IDが検索出来なかった場合には、S313にて手動登録することが操作者に促される。ここでは、入力手段14からの操作入力により、検出した乗車位置情報に対して個人IDが対応付けられる。対応付けられた個人IDと乗車位置情報は、S307にて乗車位置履歴情報23aに記憶され、処理を終了する。
【0054】
以上、第3実施形態では、乗車位置履歴情報23a、住所情報23b、外部装置の住所情報31aの優先順位にて検索を行うことで、個人IDの抽出をより確かなものとしている。なお、これら3種の情報の内、どの情報をもちいるか、優先順位をどの順とするかは、適宜選定することが可能である。また、乗車位置履歴情報23aについても外部装置3
0内に記憶させておき、通信部25によってアクセスする構成であってもよい。
【0055】
なお、本発明はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本発明の範疇となるものである。
【符号の説明】
【0056】
11…センサ、12…GPS、13…時計、14…入力手段、20…個人検索装置、21…乗車検知部、22…乗車位置取得部、23…個人IDデータベース、24…個人ID決定部、25…通信部、30…外部端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサからの信号により乗車を検知する乗車検知部と、
乗車検知部が乗車を検知したとき、位置取得部が出力する現在位置情報を乗車位置情報として取得する乗車位置取得部と、
個人識別情報と位置情報が対応付けられたデータベースを参照して、取得した乗車位置情報に対応する個人識別情報を検索する個人検索部を備えることを特徴とする
車両用個人検索装置。
【請求項2】
データベースは、位置情報として、以前に取得した乗車位置情報が対応付けられた第1データベースを有する
請求項1に記載の車両用個人検索装置。
【請求項3】
データベースは、位置情報として、個人の住所が対応付けられた第2データベースを有する
請求項1または請求項2に記載の車両用個人検索装置。
【請求項4】
外部端末と通信を行う通信部をさらに備え、
個人検索部は、通信部を介して外部端末のデータベースを参照して、乗車位置情報に対応する個人識別情報を検索する
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両用個人検索装置。
【請求項5】
センサからの信号により乗車を検知する乗車検知処理と、
乗車検知処理にて乗車が検知されたとき、位置取得部が出力する現在位置情報を乗車位置情報として取得する乗車位置取得処理と、
個人識別情報と位置情報が対応付けられたデータベースを参照し、取得した乗車位置情報に対応する個人識別情報を検索する個人検索処理を行うことを特徴とする
車両用個人検索プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−216869(P2010−216869A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−61591(P2009−61591)
【出願日】平成21年3月13日(2009.3.13)
【出願人】(591261509)株式会社エクォス・リサーチ (1,360)
【Fターム(参考)】