説明

車両用表示装置

【課題】質量の増加およびコストアップを招くことなく、ヘッドアップディスプレイ(HUD)の情報表示と、インパネ上での情報表示とを行うことができる車両用表示装置を提供する。
【解決手段】車両用表示装置Wは、フロントウィンドシールド20に形成されたコンバイナ21と、コンバイナ21に相対向させて配置した表示パネル10と、表示パネル10の上方に傾動自在に保持される姿勢角度の制御が可能な下面にミラー2aが形成されたルーバ2とを有する。インパネ30は、運転席と相対向する部位に、透明カバー4で覆われた開口部32が形成されている。また、ルーバ2の姿勢位置を制御することで、表示パネル10の画像をコンバイナ21に向けて照射してフロントウィンドシールド20に画像を表示したり、画像を鏡面2aに反射させて透明カバー2aに照射し、カバー2aを介してアイポイント40に到達させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用表示装置に関し、例えば、ヘッドアップディスプレイの情報表示と、インストルメントパネル上での情報表示とを行うことができる車両用表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車両のフロントウィンドシールド上に車速等の運転情報を表示するヘッドアップディスプレイ(HUD)が知られている。
このHUDは、自動車の運転席の前方に設けられた表示装置で表示した車速等を示した画像を、車両のフロントウィンドシールド(または、フロントウィンドシールドに組み込まれたコンバイナ)に反射させ、運転者の前方視野或いはその近傍の前景と重畳し、運転者が運転状態からほとんど視野を動かすことなく情報を読み取れるようにしたものである。
そして、特許文献1には、図3に示すように、インストルメントパネルに設けられた表示領域上での情報表示と、HUDの情報表示とを一枚の表示パネル(TFTパネル)により実現している車両用表示装置が開示されている。
【0003】
具体的には、図3に示すように、車両用表示装置100は、2つに区画された表示領域111、112を有する表示パネル110と、フロントウィンドシールド144に形成されたコンバイナ143に向けて、表示領域112に表示された画像を照射させるための複数の第1ミラー141、142と、運転者のアイポイント162に向けて表示領域112に表示された画像を反射させるための第2ミラー131とを備えている。なお、第2ミラー131は、インストルメントパネルに、運転者と相対向させて配置されて取り付けられている。
【0004】
そして、車両用表示装置100では、表示パネル110の表示領域111に表示された画像が、第2ミラー131で反射され、運転者のアイポイント162に到達するようになされている。
また、表示パネル110の表示領域112に表示された画像が、第1ミラー141、142で反射し、フロントウィンドシールド144上に適切な増反射処理を施したコンバイナ143で更に反射されて、運転者のアイポイント162に到達するようになされている。
すなわち、上記の構成により、運転者は、フロントウィンドシールド144の前方にて表示領域112に表示された画像を虚像である反射像116として視認することができるようになされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−103589号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した特許文献1に記載された車両用表示装置は、その構造上、ミラーの数が多くなるため、装置全体の質量が大きくなると共に、コストアップを招くという技術的課題を有している。
また、上述した特許文献1に記載された車両用表示装置は、1枚の表示パネルの中に2つの画像領域を設けて、インストルメントパネル用の表示と、HUD用の表示とを行うようにしているため、表示パネルの表示制御が複雑になり、コストアップの要因となっていた。
【0007】
本発明は、上記技術的課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、質量の増加およびコストアップを招くことなく、ヘッドアップディスプレイの情報表示と、インストルメントパネル上での情報表示とを行うことができる車両用表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためになされた本発明は、車両用表示装置において、車両のフロントウィンドシールドに形成されているコンバイナと、インストルメントパネルの内側において、前記コンバイナに相対向させて配置されている画像を表示する表示パネルと、前記インストルメントパネルの内側において、前記表示パネルの前方に傾動自在に保持されている姿勢角度の制御が可能になされた、一方面に鏡面が形成されたルーバとを備え、前記インストルメントパネルは、運転席と相対向する部位に、透明なカバーで覆われた開口部が形成され、前記ルーバの姿勢角度を制御することで、前記表示パネルに表示された画像を前記コンバイナに向けて照射させて前記フロントウィンドシールド上に画像を表示する第1表示と、該画像を前記ルーバの鏡面に反射させて前記カバーに照射し、該カバーを透過させて運転者のアイポイントに到達させる第2表示とを選択的に行うことができるように構成されていることを特徴としている。
【0009】
このように、本発明の車両用表示装置は、表示パネルの上方に姿勢角度の制御が可能になされた、一方面に鏡面が形成されているルーバが設けられている。
そして、本発明の車両用表示装置は、上記のルーバの姿勢角度を制御することで、表示パネルで表示された画像をコンバイナに向けて照射してフロントウィンドシールドに画像を表示する第1表示(ヘッドアップディスプレイの情報表示)と、前記画像を前記ルーバの鏡面に反射させて前記カバーに照射して、当該カバーを透過させて運転者のアイポイントに到達させる第2表示(インストルメントパネル(インパネ)上での情報表示)とを選択的に行うことができるように構成されている。
すなわち、本発明によれば、複数のミラーを配置することなく、ヘッドアップディスプレイの情報表示と、インパネ上での情報表示とを行うことができるため、上述した従来技術のようにコストアップや質量増加を招くことはない。
また、本発明の車両用表示装置は、上述した従来技術と異なり、表示パネル上で2画面表示を行う構成を採用していないため、表示パネルの表示制御を簡略化することができる。
【0010】
また、前記ルーバは、前記第1表示を行う場合、前記表示パネルの前方を開放する姿勢角度に制御され、前記第2表示を行う場合、前記鏡面が前記表示パネルと相対向する姿勢角度に制御されることが望ましい。
このように、本発明によれば、一方面に鏡面が形成されたルーバを設ける構成を採用することにより、1つの表示デバイスにより、2種類の情報表示を行うことが可能になる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、質量の増加およびコストアップを招くことなく、ヘッドアップディスプレイの情報表示と、インストルメントパネル上での情報表示とを行うことができる車両用表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態の車両用表示装置の断面を示した模式図である。
【図2】本発明の実施形態の車両用表示装置の主要構成を示したブロック図である。
【図3】従来技術の車両用表示装置の断面を示した模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態の車両用表示装置について図1および図2を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態の車両用表示装置の断面を示した模式図である。また、図2は、本発明の実施形態の車両用表示装置の主要構成を示したブロック図である。
なお、図1において、符号20は、車両のフロントウィンドシールドを示し、符号30は、インストルメントパネル(以下、「インパネ」という)を示し、符号40は運転者のアイポイントを示している。
【0014】
図示するように、本実施形態の車両用表示装置Wは、車速等の運転情報を示した画像を表示する表示パネル10を備えた表示デバイス1と、表示パネル10の前方(上方)に配置され且つ下面にミラー(鏡面)2aが形成されているルーバ2と、表示デバイス1およびルーバ2の駆動を制御するコントローラ3(図2参照)と、フロントウィンドシールド20に形成されているホログラムやハーフミラー等からなるコンバイナ21とを有している。
また、コントローラ3は、車両用表示装置Wの各種操作を受け付ける入力部(図示せず)に接続され、前記入力部を介して、ユーザからの各種要求を受け付け、車両用表示装置Wの駆動を制御するようになされている。
【0015】
また、本実施形態の車両用表示装置Wは、フロントウィンドシールド20上に運転情報を虚像表示させる「HUD表示モード」と、インパネ30上に運転情報を表示させる「インパネ表示モード」とを備え、「HUD表示モード」による表示と、「インパネ表示モード」による表示とを選択的に行うことができるようになされている。
【0016】
具体的には、図1に示すように、表示デバイス1は、運転席の前方のインパネ30の内側において、表示パネル10がフロントウィンドシールド20のコンバイナ21に相対向するように配置されて取り付けられている(例えば、車体ボディにブラケットを介して取り付けられている)。
また、表示デバイス1は、各種車両信号(車速信号、エンジン回転数信号、FUEL信号等)を取得できるように構成され、取得した各種車両信号を用いて、運転情報(車速やエンジン回転数等の情報)を示す画像を生成し、表示パネル10に当該画像を表示できるようになされている。
【0017】
また、ルーバ2は、板状に形成されており、インパネ30の内側において、表示パネル1の前方(図1に示す上方)に配置されている。
また、ルーバ2は、一端部がモータやプーリ等により構成されている駆動機構(図示せず)の回転支持部50により傾動自在に保持されており、前記駆動機構により姿勢角度の調節ができるようになされている。
具体的には、ルーバ2は、コントローラ3からの制御信号にしたがい前記駆動機構を駆動させて、表示パネル10の上方を覆う位置に配置したり、表示パネル10の前方を開放する位置に配置したりできるようになされている。
【0018】
また、インパネ30は、上面部30aのうち表示パネル10と相対向する部位に、表示パネル10に表示された運転情報を示す画像(光)を通過させるための所定の大きさ寸法の第1開口部31が形成されている。
なお、第1開口部31は、透光性を有するカバーで覆われていることが望ましい。このようにカバーで覆うことで、表示パネル10の上に物が落ちることが防止される。
また、インパネ30のうち運転席と相対向する前面部には、所定の大きさ寸法の第2開口部32が形成され、その第2開口部32が透明ガラス等で形成される透明パネル4により塞がれている。
【0019】
そして、車両用表示装置Wは、「HUD表示モード」に設定されている場合、ルーバ2の位置(姿勢角度)を調節して表示パネル10の上面を開放する。この場合、表示パネル10に表示された運転情報を示す画像は、コンバイナ21に照射され、更に、コンバイナ21で反射して、運転者のアイポイント40に到達するようになされている。
【0020】
また、車両用表示装置Wは、上述した「インパネ表示モード」に設定されている場合には、ルーバ2の位置(姿勢角度)を調節して、ルーバ2の下面のミラー2aを表示パネル10に相対向させる。この場合、表示パネル10に表示された画像は、ルーバ2のミラー2aに向けて照射されると共に、ミラー2aで反射してインパネ30に設けられた透明パネル4に入射し、その後、透明パネル4を透過して、運転者のアイポイント40に到達するようになされている。
【0021】
次に、コントローラ3と表示デバイス1の機能について、図2を用いて説明する。
具体的には、コントローラ3は、上述したように、ユーザからの各種要求を受け付ける入力部(図示せず)に接続されている。
なお、前記入力部は、インパネ30に設けられた操作パネルや操作スイッチなどにより構成され、前記表示モードの設定や、車両用表示装置Wで表示させる画像の各種設定(表示させる運転情報の種類、輝度等の指定)を受け付けることができるようになされている。
【0022】
そして、コントローラ3は、前記入力部を介して、表示モードの設定(「HUD表示モード」および「インパネ表示モード」)を受け付けると、ルーバ2の前記駆動機構に制御信号を送信し、当該駆動機構を駆動させて、ルーバ2の位置(姿勢角度)を制御する。
また、コントローラ3は、前記入力部を介して、画像の各種設定を受け付けると、表示デバイス1に、受け付けた各種設定に基づいた画像を表示させる制御信号を送信する。
なお、コントローラ3は、例えば、上述した機能を実現するために設計された専用回路(ASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成されている。
【0023】
また、表示デバイス1は、TFTパネル等の液晶パネルにより構成される表示パネル10と、表示パネル10に電力を供給するLCD電源11と、表示パネル10に表示する画像を生成し、表示パネル10に生成した画像を表示させる表示パネル描画用回路12と、表示デバイス1全体を制御するCPUを備えた制御回路13とを備えている。
また、表示パネル描画用回路12は、グラフィックLSI、画像補正回路、ビデオデコーダ、その他の画像を表示するための回路素子により構成されている。
なお、本実施形態では、表示デバイス1が、液晶パネルで構成された表示パネル10を有する液晶表示装置である場合を示すが、あくまでもこれは一例に過ぎない。
【0024】
そして、制御回路13は、コントローラ3から送信される制御信号(表示する画像の内容や画質を指定する情報)と、取得した各種車両信号とを用いて演算処理を実行し、表示パネル10に画像を表示させるための描画命令を生成し、表示パネル描画用回路12に、生成した描画命令を送信する。
なお、制御回路13は、例えば、車両に搭載された電子制御ユニット(ECU)から各種車両信号を取得する(或いは、速度センサ等の各センサからそれぞれ車両信号を取得する)。
また、描画命令には、表示パネル10に表示させる運転情報(車速、エンジン回転数、水温や燃料残量等の車両状態を示す情報)や、表示させる画像の輝度等の設定情報が含まれている。
【0025】
また、表示パネル描画用回路12は、制御回路13からの描画命令を受信すると、その描画命令を用いて、表示パネル10に表示させる運転情報を示す画像を生成し、その生成した運転情報を示す画像を表示パネ10に表示させる。
なお、表示パネル描画用回路12が表示パネル10に表示させる運転情報を示す画像は、鏡像表示されているものとする。
そして、表示パネル10に表示された運転情報を示す画像は、後述するように、設定された表示モードにしたがい、HUD表示されたり、インパネ30の前面の透明パネル4に表示されたりする。
【0026】
次に、本実施形態の車両用表示装置Wによる表示処理について説明する。
なお、以下では、説明の便宜上、表示デバイス1の表示パネル10からは、運転情報を示す画像60が表示されているものとする。
【0027】
最初に、「HUD表示モード」について説明する。
運転者は、HUDの表示をさせるときには、図示しない入力部を介して、コントローラ3に「HUD表示モード」の設定を入力する。
コントローラ3は、前記入力部を介して「HUD表示モード」の設定を受け付けると、ルーバ2の前記駆動機構を制御して、ルーバ2を垂直状態(ルーバ2の下面のミラー2aがY方向(図1参照)と略平行になる状態)にして、インパネ30の内部において、表示パネル10の前面(上方)を開放する(この場合、ルーバ2は、前記駆動機構により、図1に示す破線の位置で保持される)。
【0028】
そして、表示パネル10に表示された運転情報を示す画像60は、インパネ30の上面30aの第1開口部31を通過して、フロントウィンドシールド20に形成されたコンバイナ21に入射される。すなわち、表示パネル10に表示された画像60は、図1に示す光路70を通って、コンバイナ21に入射される。
コンバイナ21に入射された運転情報を表示する画像60は、コンバイナ21で反射して、運転者のアイポイント40に到達する。この結果、運転者の視点からはフロントウィンドシールド20の前方空間内に画像60の虚像である反射像61が存在するように見える。
【0029】
また、運転者は、インパネ30上に運転情報を表示させるときには、図示しない入力部を介して、コントローラ3に「インパネ表示モード」の設定を入力する。
コントローラ3は、前記入力部を介して「インパネ表示モード」の設定を受け付けると、ルーバ2の前記駆動機構を制御して、ルーバ2の下面のミラー2aを表示パネル10と相対向させる。なお、この場合、ルーバ2は、表示パネル10に対して所定の角度で傾斜した状態で回転支持部50に保持される(ルーバ2が図1に示す実線の位置で保持される)。
【0030】
そして、表示パネル10に表示された運転情報を示す画像60は、ルーバ2の下面のミラー2aで反射し、その反射した光がインパネ30の前面に設けられた透明パネル4を通過して、運転者のアイポイント40に到達する。すなわち、運転情報を示す画像60は、光路71を通って、運転者のアイポイント40に到達する。
この結果、運転者の視点に、インパネ30に設けられた透明パネル4に、画像60の反射像62が見える。
【0031】
このように、本実施形態の車両用表示装置Wは、ルーバ2の姿勢角度を制御することで、表示パネル10で表示された画像をコンバイナ21に向けて照射してフロントウィンドシールド20に画像を表示させたり、当該画像をルーバ2の鏡面2aに反射させて透明パネル4を介して運転者のアイポイント40に到達させたりすることができる。
すなわち、本実施形態によれば、HUDの情報表示と、インパネ30上での情報表示とを選択的に行うことができるようになる。
また、本実施形態によれば、複数のミラーを配置することなく、HUDの情報表示と、インパネ内での情報表示とを行うことができるため、上述した従来技術の車両用表示装置のように、質量の増加およびコストアップを招くことがない。
【0032】
また、本実施形態の車両用表示装置Wは、表示パネル10で2画面表示を行う構成を採用していないため、上述した従来技術のように、表示パネル10の表示制御が複雑化することがない。
また、本実施形態の車両用表示装置Wは、一方面にミラー2aが形成されたルーバ2を設けるという比較的に簡単な構造により、1つの表示デバイスにより、2種類の情報表示を行うことが可能になる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
【0033】
具体的には、上述した実施形態では、表示デバイス1が液晶表示装置である場合を示したが、あくまでもこれは一例である。表示デバイス1は、運転情報を示す画像を表示することができるものであれば、どのようなものでもかまわない。例えば、表示デバイス1が有機ELディスプレイにより構成されていてもよい。
【0034】
また、上述した実施形態では、表示デバイス1が、車速等の各種車両信号を取得して、車速等を示す画像を表示しているが特にこれに限定されるものではない。例えば、表示デバイス1は、車両に搭載されたナビゲーション装置から各種情報を取得できるように構成され、当該ナビゲーション装置から取得した各種情報を表示するように構成されていてもよい。
【0035】
また、表示デバイス1は、「HUD表示モード」の場合に表示する画像の輝度が「インパネ表示モード」の場合に表示する画像の輝度に比べて高くなるように構成されていてもよい。
また、車両用表示装置Wは、「HUD表示モード」の場合に表示する画像の内容と、「インパネ表示モード」の場合に表示する画像の内容とが異なるようになされていてもよい。
【符号の説明】
【0036】
W 車両用表示装置
1 表示デバイス
10 表示パネル(表示デバイス)
11 LCD電源(表示デバイス)
12 表示パネル描画用回路(表示デバイス)
13 制御回路(表示デバイス)
2 ルーバ
2a ミラー(ルーバ)
3 コントローラ
4 透明パネル
20 フロントウィンドシールド
21 コンバイナ(フロントウィンドシールド)
30 インストルメントパネル(インパネ)
30a 上面部(インストルメントパネル)
31 第1開口部(インストルメントパネル)
32 第2開口部(インストルメントパネル)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のフロントウィンドシールドに形成されているコンバイナと、
インストルメントパネルの内側において、前記コンバイナに相対向させて配置されている画像を表示する表示パネルと、
前記インストルメントパネルの内側において、前記表示パネルの前方に傾動自在に保持されている姿勢角度の制御が可能になされた、一方面に鏡面が形成されたルーバとを備え、
前記インストルメントパネルは、運転席と相対向する部位に、透明なカバーで覆われた開口部が形成され、
前記ルーバの姿勢角度を制御することで、前記表示パネルに表示された画像を前記コンバイナに向けて照射させて前記フロントウィンドシールド上に画像を表示する第1表示と、該画像を前記ルーバの鏡面に反射させて前記カバーに照射し、該カバーを透過させて運転者のアイポイントに到達させる第2表示とを選択的に行うことができるように構成されていることを特徴とする車両用表示装置。
【請求項2】
前記ルーバは、前記第1表示を行う場合、前記表示パネルの前方を開放する姿勢角度に制御され、前記第2表示を行う場合、前記鏡面が前記表示パネルと相対向する姿勢角度に制御されることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2010−274803(P2010−274803A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−129889(P2009−129889)
【出願日】平成21年5月29日(2009.5.29)
【出願人】(000157083)関東自動車工業株式会社 (1,164)
【Fターム(参考)】