説明

車両用開閉体のヒンジ構造

【課題】開閉体を開放した際の外観を向上させるとともに、開口部への張り出しを減少させた車両用開閉体のヒンジ構造を提供する。
【解決手段】開閉体たるトランクリッド5を支持する長尺のヒンジ部材10が自動車2の開口部4に回動自在に設けられ、トランクリッド5の開閉動作に伴いヒンジ部材10が回動する車両用開閉体のヒンジ構造1であって、ヒンジ部材10には、ヒンジ部材10を覆うカバー部材30が設けられ、カバー部材30の外周面のうち開口部4のコーナー部4aに対向する部分の形状が、コーナー部4aの形状に倣って形成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のドアやトランクリッドなどの車両用開閉体を回動自在に支持する車両用開閉体のヒンジ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両のドアやトランクリッド等に設置したランプ等の各種装置にハーネスやワイヤ等の線状部材を配線するに際し、ドアやトランクリッドのヒンジ機構を構成する長尺のヒンジ部材に沿って、前記線状部材を配線することが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、図8に示すように、ハーネス130を収容する断面コ字状の長尺のプロテクタ本体110を、長尺のヒンジ部材150に沿って配置し、さらに、このプロテクタ本体110とヒンジ部材150の周囲を、断面コ字状のカバー部材170と蓋部材120とで覆ったヒンジ構造100が開示されている。なお、長尺のヒンジ部材150は、その延在方向に沿って凹溝151を有しており、この凹溝151の内部には他のハーネス140が収容されている。
【0004】
【特許文献1】特開2003−333723号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ドアやトランクルームの開口部の構造においては、当該開口部を広く利用するために、開口部のコーナー部にヒンジ構造をなるべく近づけて配置することが望まれている。
しかし、特許文献1に記載のヒンジ構造では、ヒンジカバーの断面が大型化するために開口部内に張り出し、開口部のスペースが減少してしまうという問題があった。
また、開口部のコーナー部は、多くの場合曲線状(円弧状)に形成されているが、従来のヒンジ構造は、特許文献1に開示されているように、角張った形状に形成されているので、開口部のコーナー部にヒンジ構造を近づけると、両者のクリアランスにばらつきが生じ、見栄えが悪くなるという問題があった。
【0006】
本発明は、かかる問題に鑑みて創案されたものであり、開閉体を開放した際の外観を向上させるとともに、開口部への張り出しを減少させた車両用開閉体のヒンジ構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、開閉体を支持する長尺のヒンジ部材が車体の開口部に回動自在に設けられ、前記開閉体の開閉動作に伴い前記ヒンジ部材が回動する車両用開閉体のヒンジ構造であって、前記ヒンジ部材には、前記ヒンジ部材を覆うカバー部材が設けられ、前記カバー部材の外周面のうち前記開口部のコーナー部に対向する部分の形状が、前記コーナー部の形状に倣って形成されていることを特徴とする。
【0008】
かかる構成によれば、前記カバー部材の外周面のうち前記開口部のコーナー部に対向する部分の形状が、前記コーナー部の形状に倣って形成されているので、開口部のコーナー部とカバー部材の外周面とのクリアランスが略一定になり、開閉体を開放した際の外観を向上させることができる。また、ヒンジ構造を全体的に(均一に)コーナー部へ近づけることができるので、ヒンジ構造の開口部への張り出しを小さくすることができる。そのため、開口部のスペースを極力大きく確保して、荷物あたりなどを抑制することができる。
【0009】
また、前記カバー部材は、前記コーナー部側に設けられる外側カバーと、前記開口部の内方側から前記外側カバーに係合される内側カバーと、を有しているのが好ましい。
【0010】
かかる構成によれば、カバー部材が外側カバーと内側カバーの2つの部材で構成されているので、それぞれの部材の成形自由度を高めることができる。そのため、外側カバー外周面の形状を、コーナー部の形状に倣うように形成することが容易になる。また、内側カバーの形状を極力開口部へ張り出さない形状にすることができる。
【0011】
前記外側カバー及び前記内側カバーは、それぞれ、前記ヒンジ部材に組み付けられているのが好ましい。
【0012】
かかる構成によれば、外側カバー及び内側カバーがそれぞれ単独でヒンジ部材に保持されるので、カバー部材の組み付け作業性を向上させることができる。
【0013】
また、前記ヒンジ部材は、前記カバー部材の断面内部において前記コーナー部寄りに配設されているのが好ましい。
【0014】
かかる構成によれば、ヒンジ部材がカバー部材の断面内部においてコーナー部寄りに配設されているので、カバー部材のうちコーナー部から離れた部分の成形自由度が向上し、カバー部材を極力開口部へ張り出さない形状にすることができる。
【0015】
また、前記ヒンジ部材は、前記カバー部材の断面内部において前記外側カバーに隣接して配設されているのが好ましい。
【0016】
かかる構成によれば、ヒンジ部材が、カバー部材の断面内部において外側カバーに隣接して配設されているので、内側カバーの成形自由度が向上し、内側カバーの形状を極力開口部へ張り出さない形状にすることができる。
【0017】
また、本発明に係る車両用開閉体のヒンジ構造は、前記ヒンジ部材に沿って配設される線状部材を有し、前記線状部材は、前記ヒンジ部材の回動軌跡を含む面上に、前記ヒンジ部材に隣接して設けられているのが好ましい。
【0018】
かかる構成によれば、線状部材が、ヒンジ部材の回動軌跡を含む面上に配置されているので、この面に直交する方向のカバー部材の幅寸法を小さくすることができる。これにより、カバー部材の開口部への張り出しを極力抑制することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、開閉体を開放した際の外観を向上させるとともに、開口部への張り出しを減少させた車両用開閉体のヒンジ構造を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明を実施するための最良の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の番号を付し、重複する説明は省略する。本実施形態においては、自動車のトランクリッドに車両用開閉体のヒンジ構造(以下、単に「ヒンジ構造」という。)を適用した場合を例にとって説明する。なお、本実施形態において方向を説明する場合は、自動車の前後左右上下を基準として説明する。
【0021】
図1は、本実施形態に係るヒンジ構造を有する自動車を後斜め上方から見た斜視図である。
図1に示すように、自動車2は、その後部にトランクルーム3と、トランクルーム3の開口部4を開閉するトランクリッド5を有している。本実施形態に係るヒンジ構造1は、車体に対して開閉体たるトランクリッド5を回動自在に支持する装置である。ヒンジ構造1の一端側は、トランクリッド5の裏面に固定されており、ヒンジ構造1の他端側は、トランクルーム3の内部において車体に回動自在に固定されている。また、ヒンジ構造1は、トランクリッド5の左右端部及び開口部4の左右のコーナー部4aに1つずつ配設されている。なお、左右のコーナー部4a(より詳しくは開口部4の前側の左右のコーナー部4a)は、曲線状に形成されている。左右のヒンジ構造1は、互いに対照な構造なので、以下の説明では左側に配置されたヒンジ構造1について主に説明する。
【0022】
図2は、本実施形態に係るヒンジ構造の斜視図であり、(a)は閉状態を、(b)は開状態を、それぞれ示している。図3は、本実施形態に係るヒンジ構造の分解斜視図である。
図2、図3に示すように、ヒンジ構造1は、主に、鉤状に形成された長尺のヒンジ部材10と、ヒンジ部材10に沿って配線された線状部材20と、ヒンジ部材10及び線状部材20を覆うカバー部材30と、から構成されている。
【0023】
図3に示すように、ヒンジ部材10は、トランクリッド5を支持する金属製の部材であり、例えば四角筒状の長尺部材で形成されている。ヒンジ部材10は、一端側を車体(図示省略)に回動自在に固定された軸支部11と、この軸支部11の他端側から後方に向かって湾曲して延出する湾曲部12と、この湾曲部12の軸支部11と反対側の端部からトランクリッド5の裏面に沿って延出するトランクリッド取付部13と、を有している。
【0024】
軸支部11の一端側には、回転軸Cを挿通するための貫通孔11aが形成されている。
湾曲部12は、回転軸Cを中心とする所定径の円に沿うように折れ曲がりながら湾曲している。この軸支部11と湾曲部12の間の空間にトランクルーム3の開口部4の縁部が配置されることとなる(図2(a)(b)参照)。湾曲部12の左右の周面12a,12bには、カバー部材30を取り付けるためのカバー取付孔12cが穿設されている。また、湾曲部12の回転軸Cと反対側の周面12dには、線状部材20を取り付けるための線状部材取付孔12eが穿設されている。
トランクリッド取付部13は、トランクリッド5の裏面に例えばボルトで固定されている。トランクリッド取付部13には、ボルトを挿通するためのボルト挿通孔13aが上下方向に穿設されている。
【0025】
図3に示すように、線状部材20は、例えば、トランクリッド5に設けられたナンバープレート照明用ランプ等(図示省略)に接続されるハーネス21や、トランクリッド5のロック機構(図示省略)に接続されるオープンケーブル22などから構成されている。
【0026】
ハーネス21は、ヒンジ部材10の回動軌跡を含む面上で、ヒンジ部材10に隣接して配設されている。より詳しく説明すれば、ハーネス21は、湾曲部12の回転軸Cと反対側の周面12d、及び、トランクリッド取付部13のトランクリッド5と反対側の周面13bに隣接して配設されている。ハーネス21は、後記するハーネスクリップ23によってヒンジ部材10に組み付けられている。
【0027】
オープンケーブル22は、ヒンジ部材10の回動軌跡を含む面上よりもやや車両外側に配設されている(図4参照)。オープンケーブル22は、後記するカバー部材30に保持されている。ちなみに、オープンケーブル22は、例えば運転席に設けられた開錠レバー(図示省略)の動作をトランクリッド5のロック機構に伝達するケーブルであり、開錠レバーを引くとトランクリッド5のロックが解除されるようになっている。
【0028】
図2、図3に示すように、カバー部材30は、ヒンジ部材10の湾曲部12の全周面、及び、トランクリッド取付部13のトランクリッド5側以外の周面を覆う樹脂製の中空部材である。カバー部材30は、開口部4のコーナー部4a側に配置された外側カバー31と、開口部4の内方側に配置された内側カバー32と、から構成されている。
【0029】
図3に示すように、外側カバー31は、ヒンジ部材10の湾曲部12とトランクリッド取付部13に沿って延在する薄板状の部材である。外側カバー31は、断面視で略逆J字形状に形成されている(図4参照)。外側カバー31の内周面31cには、湾曲部12のカバー取付孔12cに掛止するクリップ34が設けられている。また、外側カバー31のトランクリッド5側の端部には、トランクリッド取付部13のトランクリッド5と反対側の周面13bを覆う底壁31bが形成されている。
【0030】
内側カバー32は、外側カバー31と同じく、ヒンジ部材10の湾曲部12とトランクリッド取付部13に沿って延在する薄板状の部材である。内側カバー32は、断面視で略J字形状に形成されている(図5参照)。内側カバー32の内周面32cには、湾曲部12のカバー取付孔12cに掛止するクリップ34が設けられている。また、内側カバー32のトランクリッド5側の端部には、トランクリッド取付部13のトランクリッド5と反対側の周面13bを覆う底壁32bが形成されている。
【0031】
図4は、外側カバーの断面図である。
図4に示すように、外側カバー31の内周面31cには、外側カバー31の延在方向と直交する方向に壁状の横リブ31eが形成されている。そして、この横リブ31eのヒンジ部材10側の端部31fには、クリップ34が立設されている。
【0032】
クリップ34は、互いに間隔を隔てて立設された一対の棒状の基部34aと、この基部34aの側面にそれぞれ突出形成されたテーパ状の掛止部34bとを有している。掛止部34bは、横リブ31e側に向かうにつれて幅広となるように形成されている。棒状の基部34aは、カバー取付孔12cに挿入する際に弾性変形し、掛止部34bがカバー取付孔12cを通過したときに復元するようになっている。これにより、掛止部34bがカバー取付孔12cの周縁に掛止し、ひいては、外側カバー31がヒンジ部材10に組み付けられるようになっている。
【0033】
また、横リブ31eの側端部31gには、オープンケーブル22を保持するための保持溝35が設けられている。保持溝35のヒンジ部材10側の側面には、テーパ状の突起部35aが突出形成されている。保持溝35にオープンケーブル22を嵌め入れると、突起部35aがオープンケーブル22を掛止し、保持溝35からオープンケーブル22が外れないようになっている。
【0034】
図5は、内側カバーの断面図である。
図5に示すように、内側カバー32の内周面32cには、内側カバー32の延在方向と直交する方向に壁状の横リブ32eが形成されている。そして、この横リブ32eのヒンジ部材10側の端部32fには、クリップ34が立設されている。内側カバー32のクリップ34は、外側カバー31のクリップ34と略同一の構造であるので、詳細な説明を省略する。
【0035】
また、横リブ32eの側端部32gには、外側カバー31の一方の側縁31h(図4参照)を係合するための凹部36が形成されている。凹部36に外側カバー31の一方の側縁31hを嵌め入れると、内側カバー32の一方の側縁32hと横リブ32eの側端部32gによって、外側カバー31の一方の側縁31hが挟持されるようになっている。なお、図示は省略するが、横リブ32eは、内側カバー32の延在方向に互い間隔を隔てて複数形成されている。各横リブ32eは、内側カバー32の延在方向に沿って形成された2条の縦リブ37で連結されている。
【0036】
図6は、ハーネスクリップの側面図である。
図6に示すように、ハーネスクリップ23は、ハーネス21をヒンジ部材10の線状部材取付孔12eに組み付けるための樹脂製の部材である。ハーネスクリップ23は、環状部23aと、当接部23bと、突部23cと、掛止部23dと、を備えている。
【0037】
環状部23aは、ハーネス21を挿通するための挿通孔23eを有している。環状部23aのヒンジ部材10側には、円錐台形状の当接部23bが形成されている。当接部23bは、ハーネスクリップ23をヒンジ部材10に取り付けたときに、ヒンジ部材10の周面12dに当接するようになっている。当接部23bのヒンジ部材10側には、棒状の突部23cが突出形成されている。突部23cの側面には、複数のテーパ状の掛止部23dが突出形成されている。掛止部23dは、当接部23b側に向かうにつれて幅広となるように形成されている。掛止部23dは、線状部材取付孔12eへの挿入時に弾性変形し、挿通後に復元することで、線状部材取付孔12eの周縁に掛止するようになっている。
【0038】
つづいて、主に図7を参照して、本実施形態に係るヒンジ構造1の作用効果について説明する。図7は、図2(b)のI−I線断面図である。
図7に示すように、カバー部材30の外周面のうち開口部4のコーナー部4aに対向する部分、すなわち、外側カバー31の外周面31aは、開口部4のコーナー部4aに倣った形状に形成されている。換言すれば、外側カバー31の外周面31aは、開口部4のコーナー部4aと略平行に形成されている。これにより、外側カバー31の外周面31aとコーナー部4aとの間隔が略一定になり、ヒンジ構造1の外観が向上する。
【0039】
また、外側カバー31及び内側カバー32は、それぞれ、クリップ34を介してヒンジ部材10に組み付けられている。すなわち、図8に示す従来のヒンジ構造100では、ヒンジ部材150にカバー部材170を組み付ける際に、カバー部材170と蓋部材120とを係合させる必要があったが、本実施形態に係るヒンジ構造1では、外側カバー31及び内側カバー32がそれぞれ単独でヒンジ部材10に保持されるので、カバー部材30の組み付け作業性を向上させることができる。
【0040】
また、図7に示すように、外側カバー31と内側カバー32とを組み合わせて形成したカバー部材30の中空部内において、ハーネス21やオープンケーブル22に比較して、コーナー部4aに近い位置に、すなわちコーナー部4a寄りに、ヒンジ部材10が配置されている。また、ヒンジ部材10は、カバー部材30の中空部内において、外側カバー31に隣接して配置されている。
そのため、カバー部材30のうちコーナー部4aから離れた部分を構成する内側カバー32の成形自由度が向上し、内側カバー32を開口部4の内方へ極力張り出さない形状にすることができる。
【0041】
また、図7に示すように、ハーネス21は、ヒンジ部材10の回動軌跡を含む面Y上に、ヒンジ部材10に隣接して配設されている。そのため、この面Yに直交する方向のカバー部材30の幅寸法を小さくすることができる。これにより、カバー部材30が開口部4の内方へ張り出すことを極力抑制することができる。
【0042】
以上、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0043】
例えば、本実施形態では、外側カバー31の内周面31cに形成した横リブ31eの保持溝35内にオープンケーブル22を配置したが、ハーネス21と同様に、ヒンジ部材10の回転軸Cと反対側の周面12dに隣接してオープンケーブル22を配置してもよい。このようにすれば、ヒンジ構造1の左右方向の寸法を一層小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本実施形態に係るヒンジ構造を有する自動車を後斜め上方から見た斜視図である。
【図2】本実施形態に係るヒンジ構造の斜視図であり、(a)は閉状態を、(b)は開状態を、それぞれ示している。
【図3】本実施形態に係るヒンジ構造の分解斜視図である。
【図4】外側カバーの断面図である。
【図5】内側カバーの断面図である。
【図6】ハーネスクリップの側面図である。
【図7】図2(b)のI−I線断面図である。
【図8】従来の車両用開閉体のヒンジ構造を示す断面図である。
【符号の説明】
【0045】
1 車両用開閉体のヒンジ構造
4 開口部
4a コーナー部
5 トランクリッド(開閉体)
10 ヒンジ部材
20 線状部材
30 カバー部材
31 外側カバー
32 内側カバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉体を支持する長尺のヒンジ部材が車体の開口部に回動自在に設けられ、前記開閉体の開閉動作に伴い前記ヒンジ部材が回動する車両用開閉体のヒンジ構造であって、
前記ヒンジ部材には、前記ヒンジ部材を覆うカバー部材が設けられ、
前記カバー部材の外周面のうち前記開口部のコーナー部に対向する部分の形状が、前記コーナー部の形状に倣って形成されていることを特徴とする車両用開閉体のヒンジ構造。
【請求項2】
前記カバー部材は、前記コーナー部側に設けられる外側カバーと、前記開口部の内方側から前記外側カバーに係合される内側カバーと、を有していることを特徴とする請求項1に記載の車両用開閉体のヒンジ構造。
【請求項3】
前記外側カバー及び前記内側カバーは、それぞれ、前記ヒンジ部材に組み付けられていることを特徴とする請求項2に記載の車両用開閉体のヒンジ構造。
【請求項4】
前記ヒンジ部材は、前記カバー部材の断面内部において前記コーナー部寄りに配設されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用開閉体のヒンジ構造。
【請求項5】
前記ヒンジ部材は、前記カバー部材の断面内部において前記外側カバーに隣接して配設されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用開閉体のヒンジ構造。
【請求項6】
前記ヒンジ部材に沿って配設される線状部材を有し、前記線状部材は、前記ヒンジ部材の回動軌跡を含む面上に、前記ヒンジ部材に隣接して設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車両用開閉体のヒンジ構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−179201(P2009−179201A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−20711(P2008−20711)
【出願日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】