説明

車両要素の清浄化又は除氷のための装置及び方法

変位可能な熱伝導性要素(250)と、変位可能な熱伝導性要素(250)によって分離された一次液体加熱容積部分(258)及び二次液体加熱容積部分(254)を含む液体加熱容積を形成する液体加熱エンクロージャ(210、212)と、を含む液体加熱組立体であって、一次液体加熱容積部分が、一次液体加熱容積部分内の液体を直接的に加熱するための、及び熱伝導性変位要素(250)を介して二次液体加熱容積部分内の液体を間接的に加熱するための熱交換器を含む液体加熱組立体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
同時係属中の出願に対する参照
出願人は、本明細書において、2003年3月3日出願の米国仮特許出願第60/451600号、表題「ウィンドシールドを迅速に清浄にするか又は除氷するためのシステム及び方法」、及び2002年10月21日出願の米国仮特許出願第60/420001号、表題「ウィンドシールドの迅速な清浄化又は除氷のためのシステム及び方法」の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、概ね、車両要素の清浄化又は除氷のための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
以下の文献が現在の最新技術であると考えられる。
米国特許第6164564号、第6199587号、第5509606号、第5118040号、第4090668号、第5012977号、第5354965号、第3979068号、第4090668号、第4106508号、第5012977号、第5118040号、第5254083号、第5354965号、第5383247号、第5509606号、第5927608号、第5947348号、及び第5988529号。
国際公開第02/092237号パンフレット、国際公開第00/27540号パンフレット、及び国際公開第98/58826号パンフレット。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、車両要素の清浄化又は除氷のための改良された装置及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
したがって、本発明の好ましい実施態様によれば、変位可能な熱伝導性要素と、変位可能な熱伝導性要素によって分離された一次液体加熱容積部分と二次液体加熱容積部分とを含む液体加熱容積を形成する液体加熱エンクロージャとを含む液体加熱組立体であって、一次液体加熱容積部分が、一次液体加熱容積部分内の液体を直接加熱するための、及び熱伝導性変位要素を介して二次液体加熱容積部分内の液体を間接加熱するための熱交換器を含む、液体加熱組立体が提供される。
【0006】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、変位可能な熱伝導性要素は弾性かつ可撓性の要素を含む。さらに又は代わりに、変位可能な熱伝導性要素は、一次液体加熱容積部分及び二次液体加熱容積部分の両方の少なくとも一つの壁部を形成する。
【0007】
本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、少なくとも液体加熱エンクロージャは、一次液体加熱容積部分の一次液体流路と、二次液体加熱容積部分の二次液体流路とを形成し、二次液体流路は液体を一次液体流路に供給する。
【0008】
好ましくは、一次液体加熱容積部分は、比較的高剛性の高熱伝導性材料から形成される。さらに、二次液体加熱容積部分は、一次液体加熱容積部分を形成する材料よりも低剛性及び低熱伝導性の材料から形成される。
【0009】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、少なくとも一次液体流路は、液体加熱エンクロージャによって及び熱伝導性変位要素によって形成される。本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、少なくとも液体加熱エンクロージャは、一次液体加熱容積部分における少なくとも部分的に乱流の一次液体流路と、二次液体加熱容積部分における少なくとも部分的に乱流の二次液体流路とを形成し、少なくとも部分的に乱流の二次液体流路は液体を少なくとも部分的に乱流の一次液体流路に供給する。
【0010】
本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、一次液体加熱容積部分は、比較的高熱伝導性の金属材料から少なくとも部分的に形成され、また二次液体加熱容積部分は、比較的断熱性のプラスチック材料から少なくとも部分的に形成され、また金属材料よりも低熱伝導性の材料から形成された変位可能な熱伝導性要素によって分離される。さらに、変位可能な熱伝導性要素は、プラスチック材料よりも高熱伝導性の材料から形成される。
【0011】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、変位可能な熱伝導性要素は、二次液体加熱容積部分から一次液体加熱容積部分への液体連通を可能にするために開口される。
【0012】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、二次液体加熱容積部分は、変位可能な少なくとも一つの外壁部分を含み、該外壁部分の変位性の効力によって凍結保護を提供する。さらに、変位可能な熱伝導性要素は、一次液体加熱容積部分の内部の液体の凍結時に二次液体加熱容積部分の中に変位されるように動作する。
【0013】
本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、変位可能な熱伝導性要素は、液体不透過性の介在するダイヤフラムである。
【0014】
本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、一次液体加熱容積部分は第1の導管要素であり、また二次液体加熱容積部分は第2の導管要素である。さらに、熱交換器は、第1の導管要素と第2の導管要素とによって形成される。
【0015】
同様に、本発明の他の好ましい実施態様によれば、ドライブトレインを含む車両シャシと、洗浄を必要とする少なくとも一つの車両表面を含む車体と、車両洗浄液リザーバと、車両洗浄液放出組立体と、洗浄を必要とする少なくとも一つの車両表面を洗浄するために車両洗浄液放出組立体と車両洗浄液リザーバからの洗浄液とを使用するように動作する車両表面洗浄機組立体と、洗浄を必要とする少なくとも一つの車両表面の上に加熱液体のスプレーを行うために車両洗浄液放出組立体と車両洗浄液リザーバからの洗浄液とを使用するように動作する液体加熱組立体とを含む車両であって、液体加熱組立体が、変位可能な熱伝導性要素と、変位可能な熱伝導性要素によって分離された一次液体加熱容積部分と二次液体加熱容積部分とを含む液体加熱容積を形成する液体加熱エンクロージャとを含み、一次液体加熱容積部分が、一次液体加熱容積部分内の液体を直接加熱するための、及び熱伝導性変位要素を介して二次液体加熱容積部分内の液体を間接加熱するための熱交換器を含む液体加熱エンクロージャを含む車両が提供される。
【0016】
さらに、本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、ドライブトレインを含む車両シャシと、洗浄を必要とする少なくとも一つの車両表面を含む車体と、車両洗浄液リザーバと、車両洗浄液放出組立体と、洗浄を必要とする少なくとも一つの車両表面を洗浄するために車両洗浄液放出組立体と車両洗浄液リザーバからの洗浄液とを使用するように動作する車両表面洗浄機組立体と、洗浄を必要とする少なくとも一つの表面の上に加熱液体のスプレーを行うために車両洗浄液放出組立体と車両洗浄液リザーバからの洗浄液とを使用するように動作する液体加熱組立体と、車両洗浄液リザーバを車両洗浄液放出組立体に相互接続し、かつ開放時に液体加熱組立体を迂回するように作動する常時閉自動動作弁と、を含む車両が提供される。
【0017】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、車両はまた、少なくとも一つの車両洗浄液リザーバの上流に接続され、また常時閉自動動作弁の下流に接続された車両ポンプを含む。さらに又は代わりに、液体加熱組立体は、変位可能な熱伝導性要素と、変位可能な熱伝導性要素によって分離された一次液体加熱容積部分と二次液体加熱容積部分とを含む液体加熱容積を形成する液体加熱エンクロージャであって、一次液体加熱容積部分が、一次液体加熱容積部分内の液体を直接加熱するための、及び熱伝導性変位要素を介して二次液体加熱容積部分内の液体を間接加熱するための熱交換器を含む液体加熱エンクロージャとを含む。
【0018】
好ましくは、変位可能な熱伝導性要素は弾性かつ可撓性の要素を含む。さらに又は代わりに、変位可能な熱伝導性要素は、一次液体加熱容積部分及び二次液体加熱容積部分の両方の少なくとも一つの壁部を形成する。
【0019】
本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、少なくとも液体加熱エンクロージャは、一次液体加熱容積部分の一次液体流路と、二次液体加熱容積部分の二次液体流路とを形成し、二次液体流路は液体を一次液体流路に供給する。
【0020】
本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、一次液体加熱容積部分は、比較的高剛性の高熱伝導性材料から形成される。さらに、二次液体加熱容積部分は、一次液体加熱容積部分を形成する材料よりも低剛性及び低熱伝導性の材料から形成される。
【0021】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、少なくとも一次液体流路は、液体加熱エンクロージャによって及び熱伝導性変位要素によって形成される。さらに又は代わりに、少なくとも液体加熱エンクロージャは、一次液体加熱容積部分における少なくとも部分的に乱流の一次液体流路と、二次液体加熱容積部分における少なくとも部分的に乱流の二次液体流路とを形成し、少なくとも部分的に乱流の二次液体流路は液体を少なくとも部分的に乱流の一次液体流路に供給する。さらに又は代わりに、一次液体加熱容積部分は、比較的高熱伝導性の金属材料から少なくとも部分的に形成され、また二次液体加熱容積部分は、比較的断熱性のプラスチック材料から少なくとも部分的に形成され、また金属材料よりも低熱伝導性の材料から形成された変位可能な熱伝導性要素によって分離される。好ましくは、変位可能な熱伝導性要素は、プラスチック材料よりも高熱伝導性の材料から形成される。
【0022】
本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、変位可能な熱伝導性要素は、二次液体加熱容積部分から一次液体加熱容積部分への液体連通を可能にするために開口される。さらに又は代わりに、二次液体加熱容積部分は、変位可能な少なくとも一つの外壁部分を含み、該外壁部分の変位性の効力によって凍結保護を提供する。さらに、変位可能な熱伝導性要素は、一次液体加熱容積部分の内部の液体の凍結時に二次液体加熱容積部分の中に変位されるように動作する。
【0023】
本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、洗浄を必要とする少なくとも一つの車両表面は、次の表面、すなわち、前部車両ウィンドシールド表面、後部車両ウィンドシールド表面、側部車両ウィンドウ表面、車両ヘッドライト表面、車両尾灯表面、車両レーダアンテナ表面、及び車両外部ミラー表面の少なくとも一つを含む。
【0024】
本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、変位可能な熱伝導性要素は、液体不透過性の介在するダイヤフラムである。本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、一次液体加熱容積部分は第1の導管要素であり、また二次液体加熱容積部分は第2の導管要素である。さらに、熱交換器は、第1の導管要素と第2の導管要素とによって形成される。
【0025】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、常時閉自動動作弁は差圧応答型逆止め弁である。
【0026】
本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、ユーザによる始動が、洗浄を必要とする少なくとも一つの車両表面上への加熱液体のスプレーを始動する。さらに又は代わりに、自動始動により、洗浄を必要とする少なくとも一つの車両表面上への加熱液体のスプレーが始動される。好ましくは、自動始動は、AGC作動信号によって行われる。
【0027】
本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、液体加熱組立体は、車両ウィンドシールド表面及び車両レーダアンテナ表面の上に液体のスプレーを行うために、車両洗浄液放出組立体と、車両洗浄液リザーバからの洗浄液とを使用するように動作する。
【0028】
本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、車両はまた、車両ウィンドシールド表面の車両ウィンドシールドスプレイヤを車両洗浄液放出組立体に相互接続し、かつ開放時に車両レーダアンテナ表面の車両レーダアンテナスプレイヤを迂回するように作動する常時開の弁を含む。本発明の他の好ましい実施態様によれば、車両はまた、常時開の弁の開放時に車両ウィンドシールドスプレイヤへの液体供給を保証するために、車両レーダアンテナスプレイヤへの流れを制限する流量絞りを含む。
【0029】
さらに、本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、変位可能な熱伝導性要素によって分離された一次液体加熱容積部分と二次液体加熱容積部分とを含む液体加熱容積を形成する液体加熱エンクロージャを準備するステップと、一次液体加熱容積部分内の液体を直接加熱し、これによって、熱伝導性変位要素を介して二次液体加熱容積部分内の液体を間接加熱するステップと、を含む液体加熱方法が提供される。
【0030】
さらに、本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、洗浄を必要とする少なくとも一つの車両表面を含む車両を用意するステップと、リザーバからの液体を一次液体加熱容積部分内で直接加熱しかつ一次及び二次液体加熱容積部分を分離する熱伝導性要素を介して二次液体加熱容積部分内で間接加熱するようにするステップを含む、リザーバからの加熱液体を加熱液体のスプレーとして洗浄を必要とする少なくとも一つの表面の上に供給することによって洗浄を必要とする少なくとも一つの車両表面を洗浄するステップと、を含む車両の運用方法が提供される。
【0031】
なおさらに、本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、洗浄を必要とする少なくとも一つの車両表面を含む車両を用意するステップと、洗浄を必要とする少なくとも一つの表面の上に液体リザーバから液体加熱組立体を介して加熱液体を加熱液体のスプレーとして供給するステップ及び開放時に液体加熱組立体を迂回する常時閉自動動作弁を介して液体リザーバから非加熱液体を供給するステップの少なくとも一方によって、洗浄を必要とする少なくとも一つの車両表面を洗浄するステップと、を含む車両の運用方法が提供される。
【0032】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、車両ポンプは液体リザーバの上流に接続しまた常時閉自動動作弁の下流に接続する。
【0033】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、車両の運用方法はまた、洗浄を必要とする少なくとも一つの車両表面を含む車両を用意するステップと、液体リザーバからの液体を一次液体加熱容積部分内で直接加熱しかつ一次及び二次液体加熱容積部分を分離する熱伝導性要素を介して二次液体加熱容積部分内で間接加熱するようにするステップを含む、液体リザーバからの加熱液体を加熱液体のスプレーとして洗浄を必要とする少なくとも一つの表面の上に供給することによって洗浄を必要とする少なくとも一つの車両表面を洗浄するステップと、を含む。
【0034】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、一次及び二次液体加熱容積部分は液体加熱エンクロージャによって形成され、また一次液体加熱容積部分は、一次液体加熱容積部分内の液体を直接加熱するための、及び熱伝導性変位要素を介して二次液体加熱容積部分内の液体を間接加熱するための熱交換器を含む。
【0035】
本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、変位可能な熱伝導性要素は弾性的にまた可撓的に変位可能である。さらに又は代わりに、変位可能な熱伝導性要素は一次液体加熱容積部分と二次液体加熱容積部分とを分離する。本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、液体は、二次液体加熱容積部分の二次液体流路から一次液体加熱容積部分の一次液体流路内に流入する。さらに又は代わりに、少なくとも液体は、二次液体加熱容積部分の中を少なくとも部分的に乱流の二次液体流で流れるのに続き、一次液体加熱容積部分の中を少なくとも部分的に乱流の一次液体流で流れる。
【0036】
本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、液体は、変位可能な熱伝導性要素に形成された孔を経由して流れて、二次液体加熱容積部分から一次液体加熱容積部分への液体連通を可能にする。
【0037】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、二次液体加熱容積部分の変位可能な少なくとも一つの外壁部分が、一次液体加熱容積部分の内部の液体の凍結時に二次液体加熱容積部分の中に変位される。
【0038】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、洗浄は最初のスプレーサイクルを含む。さらに、車両のエンジンの初動作後の比較的長い時間継続の間での二次液体加熱容積部分の液体の間接加熱は、最初のスプレーサイクルを、車両のエンジンの初動作後の比較的短い時間継続の間での二次液体加熱容積部分の液体の間接加熱の場合よりも比較的長くする。さらに、少なくとも一つの表面への加熱液体の供給は、二次液体加熱容積部分の液体の間接加熱が車両のエンジンの初動作後に比較的長く時間継続されているときは、ほとんど即刻である。
【0039】
同様に、本発明の他の好ましい実施態様によれば、液体加熱を行いまた電気制御機能及び液体流制御機能を含む主組立体と、液体を液体リザーバから主組立体に供給する液体流入導管と、自動車の少なくとも一つの部位に配置された少なくとも一つのスプレイヤに液体を供給する液体流出導管とを含む加熱液体放出システムであって、主組立体が、液体流入導管と液体流出導管とに連通する液体加熱室を含み、液体加熱室が、この液体加熱室から概ね液体ドレイン開口のレベルまでの液体の排出を許容する液体加熱室の側面に配置された液体ドレイン開口を備えて形成される、加熱液体放出システムが提供される。
【0040】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、排出は、液体を液体流入導管に供給する車両ポンプの非動作時に行われる。本発明の他の好ましい実施態様によれば、少なくとも一つの位置は、次の位置、すなわち、前部車両ウィンドシールド、後部車両ウィンドシールド、側部車両ウィンドウ、車両ヘッドライト表面、車両尾灯、及び車両外部ミラーの少なくとも一つを含む。
【0041】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、車両オペレータ作動スイッチが主組立体に電気的に結合される。さらに又は代わりに、主組立体は車両コンピュータに接続される。代わりに又はさらに、主組立体は車両点火スイッチに接続される。
【0042】
本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、主組立体は主ハウジング部分とカバーハウジング部分とを含む。さらに、主ハウジング部分は、略円形の円筒状液体加熱室収容容積を形成し、この液体加熱室収容容積の主要部分に、液体加熱室を含む液体加熱組立体が配置される。
【0043】
本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、液体加熱室は、略円形の円筒状外側スリーブを含む。さらに、液体加熱組立体は、液体加熱室内に配置された複数の発熱体を含む。本発明の他の好ましい実施態様によれば、複数の発熱体の個々の発熱体の電気特性は互いに異なる。
【0044】
本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、主ハウジング部分は液体入口チャネルと加熱液体出口チャネルとを形成し、これらのチャネルの両方は液体加熱室収容容積と連通し、かつ液体流入導管と液体流出導管とにそれぞれ連通する。さらに、主ハウジング部分はまた、液体加熱室収容容積と連通する加熱液体温度センサ装着孔を形成する。
【0045】
本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、液体入口チャネルを経由して液体加熱室収容容積に供給される液体は、液体加熱室の基部近くに配置された第1の孔と、第1の孔から液体加熱室の反対側にかつ液体加熱室の高さの中央近くに配置された第2の孔とを含む、液体加熱室に形成された少なくとも二つの液体入口孔を経由して液体加熱室に入る。さらに、液体を液体流入導管に供給する車両ポンプの動作中に、液体のレベルが液体加熱室の高さを超えて、液体加熱室収容容積を満たす。
【0046】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、液体ドレイン開口は液体加熱室の側面のその頂部直下に配置され、この液体ドレイン開口は、車両ポンプの非動作時に、液体加熱室収容容積から概ね液体ドレイン開口のレベルまでのみの液体の排出を許容する。本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、液体リザーバからの液体は、車両ポンプによって液体入口導管を経由して、液体出口経路部分も形成する液体コネクタ組立体の液体入口経路部分を経由して供給される。
【0047】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、液体コネクタ組立体は差圧バイパス経路部分を形成し、この差圧バイパス経路部分は逆止め弁によって制御され、またこの差圧バイパス経路部分にかかる差圧が液体加熱室収容容積を通る液体経路における閉塞の存在を示す所定の閾値に達したときに、液体入口経路部分から液体出口経路部分への液体の流れを許容する。さらに、液体入口経路部分は漏出性の逆止め弁を含み、この漏出性の逆止め弁は、圧力を受けたとき液体加熱室収容容積への液体供給を許容するが、該逆止め弁を通る逆流を比較的遅い速度に制限する。
【0048】
本発明のさらなる好ましい実施態様によれば、液体は液体入口チャネルを通過し、液体加熱室収容容積を満たし、また第1及び第2の孔を経由して液体加熱室に流入する。本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、液体は液体加熱室内で加熱され、また液体の液レベルに応じて、液体の温度又は液体の上にある空気の温度が、少なくとも一つの温度センサによって感知される。本発明の他の好ましい実施態様によれば、少なくとも一つの温度センサは、主ハウジング部分内に装着されかつ液体加熱室収容容積の外側に配置されるプリント回路基板の上に装着される。
【0049】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、加熱液体放出システムはまた、主組立体を作動させるための、少なくとも一つの温度センサに接続される制御回路を含む。
【0050】
本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、加熱液体放出システムはまた、液体加熱室が過熱した場合に主組立体の少なくとも一部分への電力を遮断するための過熱カットオフヒューズを含む。本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、ヒューズは弾性材料の下面を備えて形成され、また液体発熱体の基部の下側に緊密な熱係合状態で保持される。
【0051】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、液体ドレイン開口は漏出性の逆止め弁と共に、主組立体の過熱保護及び凍結保護の両方を行う。
【0052】
本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、液体が液体加熱室内にポンプで送り込まれていないとき、液体加熱室内の液レベルが液体ドレイン開口のレベルに達するまで、液体は漏出性の逆止め弁を介して液体加熱室からゆっくり流出する傾向を有し、このレベルの点において、液体ではなく空気が液体流出導管内に引き込まれて、排出を有効に終了し、かつ液体加熱室収容容積の内部の液体を概ね液体ドレイン開口のレベルに保持する。
【0053】
本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、液体加熱室の内部の液体のレベルを概ね液体ドレイン開口のレベル以上に保持することにより、液体加熱室内の液レベルが、液体加熱室内に配置された発熱体の大部分を少なくとも覆うことが保証され、液体の急速加熱が保証され、かつ液体が発熱体の近傍にないことによる発熱体の焼損が回避され、また液体加熱室の内部の液体のレベルを液体ドレイン開口のレベル以下に保持することにより、車両が運転されておらずまた凍結環境にあるときに車両内の液体の凍結が液体加熱室の亀裂を引き起こさないように、十分な凍結膨張容積の提供が保証される。
【0054】
なおさらに、本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、液体加熱を行いまた電気制御機能及び液体流制御機能を含む主組立体と、液体を液体リザーバから主組立体に供給する液体流入導管と、自動車の少なくとも一つの部位に配置された少なくとも一つのスプレイヤに液体を供給する液体流出導管とを含む加熱液体放出システムであって、液体流入導管が、主組立体からリザーバへの液体の制限された逆流を許容する漏出性の逆止め弁と直列接続される、加熱液体放出システムが提供される。
【0055】
なおさらに、本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、液体加熱を行いまた電気制御機能及び液体流制御機能を含む主組立体と、液体を液体リザーバから主組立体に供給する液体流入導管と、自動車の少なくとも一つの部位に配置された少なくとも一つのスプレイヤに液体を供給する液体流出導管とを含む加熱液体放出システムであって、主組立体が、液体加熱室と、液体加熱室内の液体の温度を感知する液体温度センサが装着された電気回路基板とを含む、加熱液体放出システムが提供される。
【0056】
本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、主組立体は、液体流入導管と液体流出導管とに連通する液体加熱室を含み、液体加熱室は、漏出性の逆止め弁を介して液体加熱室から概ね液体ドレイン開口のレベルまでの液体の排出を許容する液体加熱室の側面に配置された液体ドレイン開口を備えて形成される。
【0057】
本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、排出は、液体を液体流入導管に供給する車両ポンプの非動作時に行われる。本発明の他の好ましい実施態様によれば、少なくとも一つの位置は、次の位置、すなわち、前部車両ウィンドシールド、後部車両ウィンドシールド、側部車両ウィンドウ、車両ヘッドライト表面、車両尾灯、及び車両外部ミラーの少なくとも一つを含む。
【0058】
本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、車両オペレータ作動スイッチが主組立体に電気的に結合される。代わりに又はさらに、主組立体は車両コンピュータに接続される。さらに又は代わりに、主組立体は車両点火スイッチに接続される。
【0059】
本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、主組立体は主ハウジング部分とカバーハウジング部分とを含む。さらに、主ハウジング部分は、略円形の円筒状液体加熱室収容容積を形成し、この液体加熱室収容容積の主要部分に、液体加熱室を含む液体加熱組立体が配置される。
【0060】
本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、液体加熱室は、略円形の円筒状外側スリーブを含む。好ましくは、液体加熱組立体は、液体加熱室内に配置された複数の発熱体を含む。さらに、複数の発熱体の個々の発熱体の電気特性は互いに異なる。
【0061】
本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、主ハウジング部分は液体入口チャネルと加熱液体出口チャネルとを形成し、これらのチャネルの両方は液体加熱室収容容積と連通し、かつ液体流入導管と液体流出導管とにそれぞれ連通する。さらに、主ハウジング部分はまた、液体加熱室収容容積と連通する加熱液体温度センサ装着孔を形成する。本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、液体入口チャネルを経由して液体加熱室収容容積に供給される液体は、液体加熱室の基部近くに配置された第1の孔と、第1の孔から液体加熱室の反対側にかつ液体加熱室の高さの中央近くに配置された第2の孔とを含む、液体加熱室に形成された少なくとも二つの液体入口孔を経由して液体加熱室に入る。
【0062】
本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、液体を液体流入導管に供給する車両ポンプの動作中に、液体のレベルは液体加熱室の高さを超えて、液体加熱室収容容積を満たす。さらに、液体ドレイン開口は液体加熱室の側面のその頂部直下に配置され、この液体ドレイン開口は、車両ポンプの非動作時に、液体加熱室収容容積から概ね液体ドレイン開口のレベルまでのみの液体の排出を許容する。本発明の他の好ましい実施態様によれば、液体リザーバからの液体は、車両ポンプによって液体入口導管を経由して、液体出口経路部分も形成する液体コネクタ組立体の液体入口経路部分を経由して供給される。
【0063】
本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、液体コネクタ組立体は差圧バイパス経路部分を形成し、この差圧バイパス経路部分は逆止め弁によって制御され、またこの差圧バイパス経路部分にかかる差圧が液体加熱室収容容積を通る液体経路における閉塞の存在を示す所定の閾値に達したときに、液体入口経路部分から液体出口経路部分への液体の流れを許容する。本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、液体入口経路部分は漏出性の逆止め弁を含み、この漏出性の逆止め弁は、圧力を受けたとき液体加熱室収容容積への液体供給を許容するが、該逆止め弁を通る逆流を比較的遅い速度に制限する。
【0064】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、液体は液体入口チャネルを通過し、液体加熱室収容容積を満たし、また第1及び第2の孔を経由して液体加熱室に流入する。
【0065】
本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、液体は液体加熱室内で加熱され、また液体の液レベルに応じて、液体の温度又は液体の上にある空気の温度が、液体温度センサによって感知される。
【0066】
本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、主ハウジング部分内に装着されかつ液体加熱室収容容積の外側に配置されるプリント回路基板の上に液体温度センサは装着される。
【0067】
本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、加熱液体放出システムはまた、主組立体を作動させるための、液体温度センサに接続される制御回路を含む。
【0068】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、加熱液体放出システムはまた、液体加熱室が過熱した場合に主組立体の少なくとも一部分への電力を遮断するための過熱カットオフヒューズを含む。好ましくは、ヒューズは弾性材料の下面を備えて形成され、また液体発熱体の基部の下側に緊密な熱係合状態で保持される。
【0069】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、液体ドレイン開口は漏出性の逆止め弁と共に、主組立体の過熱保護及び凍結保護の両方を行う。
【0070】
本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、液体が液体加熱室内にポンプで送り込まれていないとき、液体加熱室内の液レベルが液体ドレイン開口のレベルに達するまで、液体は漏出性の逆止め弁を介して液体加熱室からゆっくり流出する傾向を有し、このレベルの点において、液体ではなく空気が液体流出導管内に引き込まれて、排出を有効に終了し、かつ液体加熱室収容容積の内部の液体を概ね液体ドレイン開口のレベルに保持する。
【0071】
本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、液体加熱室の内部の液体のレベルを概ね液体ドレイン開口のレベル以上に保持することにより、液体加熱室内の液レベルが、液体加熱室内に配置された発熱体の大部分を少なくとも覆うことが保証され、液体の急速加熱が保証され、かつ液体が発熱体の近傍にないことによる発熱体の焼損が回避され、また液体加熱室の内部の液体のレベルを液体ドレイン開口のレベル以下に保持することにより、車両が運転されておらずまた凍結環境にあるときに車両内の液体の凍結が液体加熱室の亀裂を引き起こさないように、十分な凍結膨張容積の提供が保証される。
【0072】
なおさらに、本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、液体リザーバから主組立体に含まれた液体加熱室に液体を供給するステップと、液体を液体加熱室内で加熱するステップと、液体加熱室から自動車の少なくとも一つの部位に配置された少なくとも一つのスプレイヤに加熱液体を供給するステップと、液体を液体加熱室から液体リザーバに概ね液体加熱室内の所定レベルまで排出するステップと、を含む加熱液体放出方法が提供される。
【0073】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、液体リザーバから液体加熱室への液体の供給は液体流入導管を経由して行われ、また液体加熱室から、自動車の少なくとも一つの部位に配置された少なくとも一つのスプレイヤへの加熱液体の供給は、液体流出導管を経由して行われる。さらに又は代わりに、排出は、液体加熱室の側面に配置された液体ドレイン開口を経由して行われる。好ましくは、排出は、液体を液体流入導管に供給する車両ポンプの非動作時に行われる。
【0074】
本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、少なくとも一つの位置は、次の位置、すなわち、前部車両ウィンドシールド、後部車両ウィンドシールド、側部車両ウィンドウ、車両ヘッドライト表面、車両尾灯、及び車両外部ミラーの少なくとも一つを含む。
【0075】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、加熱液体放出方法はまた、車両オペレータ作動スイッチを主組立体に電気的に結合するステップを含む。
【0076】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、加熱液体放出方法はまた、主組立体を車両コンピュータに接続するステップを含む。本発明の他の好ましい実施態様によれば、加熱液体放出方法はまた、主組立体を車両点火スイッチに接続するステップを含む。
【0077】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、液体加熱室内の液体の加熱は、液体加熱室内に配置された複数の発熱体によって行われる。本発明の他の好ましい実施態様によれば、複数の発熱体の個々の発熱体の電気特性は互いに異なる。
【0078】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、液体は液体入口チャネルを経由して液体加熱室に流れ、また液体加熱室の基部近くに配置された第1の孔と、第1の孔から液体加熱室の反対側にかつ液体加熱室の高さの中央近くに配置された第2の孔とを含む、液体加熱室に形成された少なくとも二つの液体入口孔を経由して液体加熱室に入る。
【0079】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、液体を液体流入導管に供給する車両ポンプの動作中に、液体のレベルは液体加熱室の高さを超えて、液体加熱室内に形成された液体加熱室収容容積を満たす。
【0080】
本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、液体ドレイン開口は液体加熱室の側面のその頂部直下に配置され、この液体ドレイン開口は、車両ポンプの非動作時に、液体加熱室収容容積から概ね液体ドレイン開口のレベルまでのみの液体の排出を許容する。
【0081】
本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、液体リザーバからの液体は、車両ポンプによって液体入口導管を経由して、液体出口経路部分も形成する液体コネクタ組立体の液体入口経路部分を経由して供給される。
【0082】
本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、加熱液体放出方法はまた、液体コネクタ組立体内に形成された差圧バイパス経路部分を逆止め弁によって制御するステップを含み、逆止め弁は、差圧バイパス経路部分にかかる差圧が液体加熱室収容容積を通る液体経路における閉塞の存在を示す所定の閾値に達したときに、液体入口経路部分から液体出口経路部分への液体の流れを許容する。
【0083】
本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、加熱液体放出方法はまた、圧力を受けたとき液体加熱室収容容積への液体供給を許容するが、液体加熱室収容容積を通る逆流を比較的遅い速度に制限するステップを含む。
【0084】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、液体は液体入口チャネルを通過し、液体加熱室収容容積を満たし、また第1及び第2の孔を経由して液体加熱室に流入する。
【0085】
本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、加熱液体放出方法はまた、液体の液レベルに応じて、液体加熱室内の液体の温度又は液体の上にある空気の温度を少なくとも一つの温度センサによって感知するステップを含む。
【0086】
本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、加熱液体放出方法はまた、主組立体を作動させるための、少なくとも一つの温度センサに接続される制御回路によって主組立体を作動させるステップを含む。
【0087】
本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、加熱液体放出方法はまた、液体加熱室が過熱した場合に主組立体の少なくとも一部分への電力を過熱カットオフヒューズによって遮断するステップを含む。好ましくは、ヒューズは弾性材料の下面を備えて形成され、また液体発熱体の基部の下側に緊密な熱係合状態で保持される。
【0088】
本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、加熱液体放出方法はまた、漏出性の逆止め弁と共に液体ドレイン開口によって、主組立体の過熱保護及び凍結保護の両方を行うステップを含む。
【0089】
本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、液体が液体加熱室内にポンプで送り込まれていないとき、液体加熱室内の液レベルが液体ドレイン開口のレベルに達するまで、液体は漏出性の逆止め弁を介して液体加熱室からゆっくり流出する傾向を有し、このレベルの点において、液体ではなく空気が液体流出導管内に引き込まれて、排出を有効に終了し、かつ液体加熱室収容容積の内部の液体を概ね液体ドレイン開口のレベルに保持する。
【0090】
本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、液体加熱室の内部の液体のレベルを概ね液体ドレイン開口のレベル以上に保持することにより、液体加熱室内の液レベルが、液体加熱室内に配置された発熱体の大部分を少なくとも覆うことが保証され、液体の急速加熱が保証され、かつ液体が発熱体の近傍にないことによる発熱体の焼損が回避され、また液体加熱室の内部の液体のレベルを液体ドレイン開口のレベル以下に保持することにより、車両が運転されておらずまた凍結環境にあるときに車両内の液体の凍結が液体加熱室の亀裂を引き起こさないように、十分な凍結膨張容積の提供が保証される。
【0091】
同様に、本発明のなお他の好ましい実施態様によれば、液体を液体リザーバから液体加熱室に供給するステップと、液体を液体加熱室内で加熱するステップと、液体加熱室から自動車の少なくとも一つの部位に配置された少なくとも一つのスプレイヤに加熱液体を供給するステップと、液体加熱室から漏出性の逆止め弁を介して液体リザーバに液体を排出するステップと、を含む加熱液体放出方法が提供される。
【0092】
さらに、本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、液体を液体リザーバから液体加熱室に供給するステップと、液体を液体加熱室内で加熱するステップと、液体加熱室から自動車の少なくとも一つの部位に配置された少なくとも一つのスプレイヤに加熱液体を供給するステップと、加熱液体の温度を感知するステップと、液体加熱室の温度を別々に感知するステップと、を含む加熱液体放出方法が提供される。
【0093】
前記液体を前記液体加熱室から前記液体リザーバに概ね前記液体加熱室内の所定レベルまで排出するステップも含む、請求項361に記載の加熱液体放出方法。
【0094】
本発明の他の好ましい実施態様によれば、液体リザーバから液体加熱室への液体の供給は液体流入導管を経由して行われ、また液体加熱室から、自動車の少なくとも一つの部位に配置された少なくとも一つのスプレイヤへの加熱液体の供給は、液体流出導管を経由して行われる。
【0095】
本発明は、図面及びアペンディックスに関連した以下の詳細な説明から理解かつ認識されるであろう。
【0096】
アペンディックスの簡単な説明
アペンディックスは、以下に記載されたインストール指示に従ってインストールされたとき、本発明の好ましいソフトウェア実施態様による加熱液体放出システムを形成するコンピュータリストを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0097】
次に、自動車に取り付けられた本発明の好ましい実施態様に従って構成されかつ動作する加熱液体放出システムの簡略化した絵図である図1を参照する。図1に見られるように、その他の点では従来型の自動車100が、本発明の好ましい実施態様に従って構成されかつ動作する加熱液体放出システム102を組み込んでいることが理解される。加熱液体放出システムは、車両洗浄液放出組立体と、車両表面洗浄機組立体と、液体加熱ならびに電気制御機能及び液体流制御機能を提供する主組立体104とを含むことが好ましい。主組立体104は、電気ケーブル106を介して車両バッテリ108に電気的に接続される。車両洗浄液放出組立体及び車両表面洗浄組立体は、好ましくは従来型の自動車100の部分であることがよく理解される。
【0098】
液体流入導管110は、関連の車両ポンプ114を有する車両液体リザーバ112から主組立体104に、水又はウィンドシールド清浄液のような洗浄液を供給する。液体流入導管110は、第1及び第2の分岐管116と118を含むことが好ましい。分岐管116は車両ポンプ114の出力部に結合され、一方、分岐管118はリザーバ112の内部に直接結合される。このようにして、車両ポンプ114が作動中であるかどうかと無関係に、液体はリザーバ112から獲得可能である。車両ポンプ114によって吐出された液体が分岐管118を経由してリザーバ112に戻ることを防止するために、逆止め弁120が分岐管118に沿って設けられることが好ましい。
【0099】
液体流出導管122は洗浄液を一つ以上のスプレイヤ124に供給し、これらのスプレイヤは、洗浄を必要とする次の車両表面、すなわち、前部車両ウィンドシールド、後部車両ウィンドシールド、一般にまた特に車両外部ミラーへの視覚アクセスを提供する位置の側部車両ウィンドウ、車両ヘッドライト、車両尾灯、及び車両外部ミラーの一つ以上に配置し得る。
【0100】
典型的には車両ダッシュボードに配置された車両オペレータ作動スイッチ130は、制御導体132によって主組立体104に電気的に結合される。本明細書において参照符号134で示された任意の適切な数の追加の制御導体により、主組立体104を車両コンピュータ(図示せず)に、あるいは車両ポンプ114又は車両ウィンドシールドワイパ135のような個別の車両構成要素に結合し得る。本明細書において参照符号136で示された一つ以上のセンサ導体により、例えば温度センサ、車両速度センサ、及び湿度センサのような一つ以上の外部センサ137を直接に又は車両コンピュータを介して主組立体104に結合し得る。
【0101】
本発明の好ましい実施態様によれば、主組立体104は、それに結び付けられた補助ポンプ142を液体流入導管110に沿って直列に、典型的には副組立体140の中に有することが可能である。好ましくは、補助ポンプ142が働かないとしても、液体流出導管122に沿う主組立体104への液体進入を可能にするために、逆止め弁が装備されたバイパス導管144が補助ポンプ142と並列に設けられる。逆止め弁146は、主組立体104から離れる方向への補助ポンプ142の吐出流の逆流を防止するように、バイパス導管144に沿って配列される。
【0102】
さらに、本発明の好ましい実施態様によれば、差圧応答型逆止め弁148であることが好ましい常時閉自動動作弁が、液体流出導管122と液体流入導管110とを相互接続する。差圧応答型逆止め弁148は、主組立体104の機能不全にもかかわらず、車両ポンプ114の従来型の車両作動に応答して車両スプレイヤ124の通常の作動を可能にするように、前記逆止め弁にかかる差圧が所定の閾値、典型的には0.3〜0.5barを超えるときに開かれる。
【0103】
次に、それぞれ、図1のシステムの部分を構成する主組立体104の簡略化した絵図及び簡略化した部分分解図である図2Aと図2Bを参照する。図2Aに見られるように、主組立体104は、装着ブラケット206によって車両100(図1)の上に装着されることが好ましい基部202とカバー204とを含むハウジング200を具備することが好ましい。
【0104】
図2Bにより詳細に見られるように、主組立体104は、好ましくは一次液体加熱容積部分及び二次液体加熱容積部分の形態の熱交換器を好適に含む液体加熱副組立体208を具備する。一次液体加熱容積部分及び二次液体加熱容積部分は、好適には、一体にボルト締めされた第1の導管要素210及び第2の導管要素212の形態である。第1の導管要素210及び第2の導管要素212は液体加熱エンクロージャを形成し、その内部は液体加熱容積を形成する。好ましくは、典型的には電気回路基板216と、参照符号218、220、及び222で示された好ましくは数量三の複数の発熱体とを具備する電気制御副組立体214が、液体加熱副組立体208の上に装着されて設けられる。従来型の構造の電気コネクタ224は、回路基板216のパッドに好ましく接続された制御導体132と134、及びセンサ導体136用の電気接続部を提供する。車両バッテリ108への接続を行う(図1)ケーブル106は、典型的には回路基板216に直接結合される。液体が液体加熱副組立体208を離れるときに液体の温度を感知する液体温度センサ226も、回路基板216に直接結合される。
【0105】
電気回路基板216の電気回路は、特に、好ましくは第1及び第2のリレー228と230及びFET232(電界効果トランジスタ)それぞれによって、液体発熱体218、220及び222の作動の制御を行う。
【0106】
第1の導管要素210及び第2の導管要素212に、並びにそれぞれの液体流出導管122及び液体流入導管110に、液体流出コネクタ240及び液体流入コネクタ242がそれぞれ連通しており、これらのコネクタは、差圧応答型逆止め弁148によって相互接続されることが理解される。補助ポンプ142、バイパス導管144、及び逆止め弁146は液体流入コネクタ242に配置されているのが見られ、代わりに、これらをこのコネクタの外部に配置してもよいことが理解される。
【0107】
次に、図2Aと図2Bに示された組立体の部分の簡略化した分解図である図3を参照し、図2Bと図3に示された液体加熱副組立体208の簡略化した分解図である図4を参照し、また図4に示された液体加熱副組立体208の要素の一つの簡略図である図5を参照する。
【0108】
図3に見られるように、リレー228と230及びFET232、ならびに他の電気構成要素(図示せず)は、典型的にはプリント回路基板216の上に装着され、次に、この回路基板は、好ましくはねじ234及びスペーサ236によって第1の導管要素210の上に装着される。第1の導管要素210は、アルミニウムのような良導体から形成されることが好ましく、また好ましくはねじ238によって第1の導管要素に熱交換関係で装着された三つの発熱体218、220、及び222を有する。
【0109】
第2の導管要素212は、レキサン(LEXAN)(登録商標)のような幾分可撓性かつ弾性の材料から形成されることが好ましく、またねじ240によって、210と、変位可能な熱伝導性要素とに対してシールされることが好ましく、前記変位可能な熱伝導性要素は、液体不透過性の介在するダイヤフラム250であることが好ましい。ダイヤフラムは、図3、図4、図6A、図6B、図7A、図7B、及び図8に示されたように第2の導管要素とは別個の要素でもよく、又は代わりに、図9A、図9B、及び図10に示しかつ以下に記述するように第2の導管要素と一体成形してもよい。図4は、第1の導管要素210及び第2の導管要素212によって形成された導管の典型的な全体的構造を示しており、これらの構造は、第2の導管要素212の液体進入開口部252から延びて、第2の導管要素212内に形成された導管254を経由して、またダイヤフラム250に形成された一つ以上の孔256を経由して、第1の導管要素210に形成された導管258を通して、また第1の導管要素210に形成された加熱液体出口開口部260を通って外に至る。
【0110】
図5の実施態様の特定の特徴は、第1の導管要素210によって形成された導管258が、真っ直ぐな二股部分262と湾曲した二股部分264とを含む複数の二股導管部分を含むことである。二股導管部分262と264の機能は乱流を発生することであり、また第1の導管要素210を通して流れる液体の概ね全てが、ほぼ同じ程度に導管258の壁部と熱交換接触するように、前記二股導管部分を通る液体の流れを引き起こすのを助けることである。例えば、二股導管部分262と264の準備により、液体の一部分が導管258の壁部と概ね接触する一方で、液体の他の部分が導管258の壁部と概ね接触しないといった状態の発生が防止される。液体加熱の速度及び均一性を高めるために、二股導管部分の準備が意図される。
【0111】
液体加熱の速度及び均一性をさらに高めるように波状構造を有する側壁を有するように、導管258を構成し得ることが指摘される。
【0112】
次に、それぞれが、図4に示された副組立体の要素のあるものの他の実施態様の簡略図であり、図6Aの線VIB−VIBに沿って得られた図であり、また図6Bの線VIC−VICに沿って得られた図である図6A、図6B、及び図6Cを参照する。図5に見られるのと同様に、第1の導管要素266によって形成された導管265は、真っ直ぐな二股部分267と湾曲した二股部分268とを含む複数の二股導管部分を含む。二股導管部分267と268の機能は乱流を発生することであり、また第1の導管要素266を通して流れる液体の概ね全てがほぼ同じ程度に導管265の壁部と熱交換接触するように、前記二股導管部分を通る液体の流れを引き起こすことを促進することである。
【0113】
図6A、図6B、及び図6Cの実施態様では、第1の導管要素266によって形成された頂部導管壁269、及びダイヤフラム271によって形成された底部導管壁270は、前記導管壁を通る液体流の乱流を引き起こすのをさらに促進するために、また第1の導管要素266を通して流れる液体の概ね全てが、ほぼ同じ程度に導管265の壁部と熱交換接触するように、波状、鋸歯状、さもなければ非平滑構造を有するように構成される。このようにして、液体の一部が導管265の壁部と概ね接触する一方で、液体の他の部分が導管265の壁部と概ね接触しない状態がほぼ未然に防がれ、また液体加熱の速度及び均一性が相応に高められる。
【0114】
液体加熱の速度及び均一性をさらに高めるように波状構造を有する側壁を有するように、導管265をさらに構成し得ることが指摘される。
【0115】
次に、図2A〜図5に示された第2の導管要素212の一実施態様の簡略図である図7Aを参照し、図7Aの線VIIB−VIIBに沿って得られた図である図7Bを参照し、また二つの動作定位における図4の断面図である図8を参照する。図7Aと図7Bは、弾性かつ可撓性のダイヤフラム250と関連して、比較的に弾性かつ可撓性の第2の導管要素212を示している。液体進入開口部252で第2の導管要素212に入る液体は、バッフル272に一体成形されることが好ましい比較的可撓性かつ弾性の基部274とダイヤフラム250との間の比較的高剛性のバッフル272によって形成された迷路のような経路に沿って移動する。液体は、ダイヤフラム250に形成された一つ以上の孔256を経由して第2の導管要素212を出る。
【0116】
特に図8に示されたように、第2の導管要素212の準備により、液体が第1の導管要素210内で凍結したときにダイヤフラム250が第1の導管要素210から外側に曲がって、第2の導管要素212の容積の中に膨張することが液体の膨張によって引き起こされるように、液体加熱副組立体208に凍結保護が提供される。したがって、第1の導管要素210に対するあり得る亀裂又は他の損傷を生じることなく、第1の導管要素210内の液体の膨張が受け入れられる。第2の導管要素212内の液体の凍結及び第2の導管要素の容積内へのダイヤフラム250の変位は、弾性基部274の外側への曲がりによって受け入れられる。
【0117】
第1の導管要素210に直接結び付けられた発熱体を有する第1の導管要素210と、第2の導管要素212に直接結び付けられた発熱体を有しないが、それにもかかわらず第1の導管要素210と比較的緩やかな熱交換関係にある第2の導管要素212とを含む上述のような液体加熱副組立体208の構造は、リザーバ112(図1)から供給される液体のための限定された予熱機能を最初に第2の導管要素212に、次にそこから第1の導管要素210に提供する利点も有する。
【0118】
第2の導管要素212に発熱体(図示せず)を設け得ることが指摘される。
【0119】
次に、図2A〜図5に示された第2の導管要素212の代替的実施態様の簡略図である図9Aを参照し、図9Aの線IXB−IXBに沿って得られた図である図9Bを参照し、また二つの動作定位おいて、図4に示された副組立体の他の実施態様の断面図でありかつ図9Aと図9Bの実施態様を組み込んでいる図10を参照する。図9Aと図9Bは、弾性かつ可撓性のダイヤフラム284と一体成形されることが好ましい比較的に弾性かつ可撓性の第2の導管要素282を示している。液体進入開口部286で第2の導管要素282に入る液体は、バッフル288に接合されることが好ましい比較的可撓性かつ弾性の基部290とダイヤフラム284との間の比較的高剛性のバッフル288によって形成された迷路のような経路に沿って移動する。液体は、ダイヤフラム284に形成された一つ以上の孔292を経由して第2の導管要素282を出る。
【0120】
特に図10に示されるように、第2の導管要素282の準備により、液体が第1の導管要素210内で凍結したときにダイヤフラム284が第1の導管要素210から外側に曲がって、第2の導管要素282の容積の中に膨張することが液体の膨張によって引き起こされるという点において、液体加熱副組立体208に凍結保護が提供される。したがって、第1の導管要素210に対するあり得る亀裂又は他の損傷を生じることなく、第1の導管要素210内の液体の膨張が受け入れられる。第2の導管要素282内の液体の凍結及び第2の導管要素282の容積内へのダイヤフラム284の変位は、弾性基部290の外側への曲がりによって受け入れられることが好ましい。
【0121】
第1の導管要素210に直接結び付けられた発熱体を有する第1の導管要素210と、第2の導管要素282に直接結び付けられた発熱体を有しないが、それにもかかわらず第1の導管要素210と比較的緩やかな熱交換関係にある第2の導管要素282とを含む上述のような液体加熱副組立体208の構造は、リザーバ112(図1)から供給される液体のための限定された予熱機能を最初に第2の導管要素282に、次にそこから第1の導管要素210に提供する利点も有する。
【0122】
次に、図1〜図10のシステムの作動を示した簡略化したタイミング図である図11を参照する。図11に見られるように、システム作動は、図1に見られるように典型的には車両ダッシュボードに配置されたオペレータ作動スイッチ130を押す自動車100(図1)のドライバのようなユーザによって開始される。しかし、好ましくは、車両の走行時に常に、オペレータのスイッチ130の作動前でも、例えば液体加熱副組立体208内の液体を少なくとも65℃の温度に維持するように、FET232(図2Bと図3)が発熱体222を連続的に作動させることが指摘される。液体加熱副組立体208の周囲温度が液体維持温度を超えた場合、過熱を回避するように発熱体222の作動をFET232が終了又は短縮することが好ましい。
【0123】
ユーザがスイッチ130を投入すると、第1の導管要素210内の液体の即座の加熱上昇を行うそれぞれの発熱体218と220を作動するように、リレー228と230が好適に作動される。第1の導管要素210内の液体温度が第1の所定の上昇温度、典型的には85℃に達したことをセンサ226が感知すると、ポンプ114と142の一方又は両方が、加熱液体を第1の導管要素210から押し出すように、またスプレイヤ124による加熱液体の吹き付けを引き起こすように作動される。ポンプ114と142の一方又は両方の作動により、リザーバ112からの非加熱液体又はそれほど加熱されていない液体が、最初に第2の導管要素212に供給され、その後その液体を加熱するために第1の導管要素210に供給される。
【0124】
短期間では、ポンプ114と142の一方又は両方の前述の作動は、センサ226によって測定される液体温度の低下を引き起こす。センサ226によって感知される液体温度が所定の閾値温度、典型的には55℃より下に低下すると、ポンプ114と142の作動が終了される。さらなる加熱により、センサ226によって感知される液体の温度が、好ましくは第1の所定の閾値温度未満である第2の所定の上昇温度、典型的には65℃に再び上昇すると、ポンプの作動が再開される。一方又は両方のポンプ114と142のこの断続作動は、ユーザによるスイッチ130の作動に続き所定のサイクル数又は所定の持続時間、典型的には4サイクル継続する。
【0125】
システムの所要電力は、ユーザによるスイッチ130の作動時に実質的に増加し、またこのような作動に続く最後のサイクルの終了までほぼ一定であることが指摘される。
【0126】
参照符号300で示された最初のスプレーサイクルは、ユーザによるスイッチ130の作動の各々に関して、参照符号302で示された後続のスプレーサイクルよりも典型的には長いことがさらに指摘される。FET232及び発熱体222の作動開始直後に、例えば自動車100の初運転に続く1〜2分以内に、ユーザによるスイッチ130の作動が行われる場合、最初のスプレーサイクル300は、ユーザによるスイッチ130の作動が自動車100の初運転よりも相当後に行われる場合の最初のスプレーサイクル304よりも短いことがさらに指摘される。
【0127】
スイッチ130のオペレータ作動と最初のスプレーサイクル300の開始との間の時間遅延は、スイッチ130のオペレータ作動と最初のスプレーサイクル304との間のほとんど即刻である時間遅延よりも相当長いことがさらに指摘される。この特徴は、部分的に、第1の導管要素210に直接結び付けられた発熱体を有する第1の導管要素210と、当該の第2の導管要素に直接結び付けられた発熱体を有しないが、それにもかかわらず第1の導管要素210と比較的緩やかな熱交換関係にある図2A〜図8の参照符号212及び図9A〜図10の参照符号282で示された第2の導管要素とを含む上述のような液体加熱副組立体208の特定の構造に起因する。液体加熱副組立体208はまた、リザーバ112から供給される液体のための限定された予熱機能を、最初に図2A〜図8の参照符号212及び図9A〜図10の参照符号282で示された第2の導管要素に、次にそこから第1の導管要素210に提供する利点を有する。図2A〜図8の参照符号212及び図9A〜図10の参照符号282で示された第2の導管要素の準備は、車両初運転直後に加熱液体の最初のスプレーサイクル300を提供する速さに悪影響をほとんど及ぼさず、車両初運転からかなりの時間たった後に加熱液体の最初のスプレーサイクル304を提供する速さに相当好影響を及ぼす。
【0128】
この有益な機能は、ダイヤフラムが短期間では優れた断熱体として機能して第1の導管要素210内の液体の迅速な加熱の間に第1の導管要素210からの相当の熱損失を防止するが、オペレータによるスイッチ130の作動前でも第1及び第2の導管要素の両方の中の液体を第2の所定の温度に加熱するために、長期間では熱がダイヤフラムを通過することを可能にするという事実から得られる。
【0129】
したがって、車両がかなりの時間走行すると、オペレータによるスイッチ130の作動により、加熱液体のほとんど即座の最初のスプレーサイクル304が行われ、さらに、スプレーされる加熱液体量は、車両初運転直後のスプレーに利用可能な加熱液体量よりも相当大きく、典型的には最高3倍大きい。
【0130】
次に、自動車に取り付けられた本発明の好ましい実施態様に従って構成されかつ動作する加熱液体放出システムの簡略化した絵図である図12を参照する。図12に見られるように、その他の点では従来型の自動車1100は、本発明の好ましい実施態様に従って構成されかつ動作する加熱液体放出システム1102を組み込んでいることが理解される。加熱液体放出システムは、液体加熱ならびに電気制御機能及び液体流制御機能を提供する主組立体1104を含む。主組立体1104は、電気ケーブル1106を介して車両バッテリ1108に電気的に接続される。
【0131】
液体流入導管1110は、関連の車両ポンプ1114を有する車両液体リザーバ1112から主組立体1104に、水又は清浄液のような洗浄液を供給する。液体流入導管1110は、第1の分岐管1116及び第2の分岐管1118を含むことが好ましい。分岐管1116は車両ポンプ1114の出力部に結合され、一方、分岐管1118はリザーバ1112の内部に直接結合される。このようにして、車両ポンプ1114が作動中であるかどうかと無関係に、液体はリザーバ1112から獲得可能である。車両ポンプ1114によって吐出された液体が分岐管1118を経由してリザーバ1112に戻ることを防止するために、逆止め弁1120が分岐管1118に沿って設けられることが好ましい。
【0132】
液体流出導管1122は、典型的には車両ヘッドライトの間に配置された車両レーダアンテナ1126の外面に液体を放出するように動作する一つ以上の車両レーダアンテナスプレイヤ1124に洗浄液を供給する。
【0133】
典型的には車両ダッシュボードに配置された車両レーダ作動スイッチ1130は、制御導体1132によって主組立体1104に電気的に結合される。本明細書において参照符号1134で示された任意の適切な数の追加の制御導体により、主組立体1104を車両コンピュータ(図示せず)に、あるいは車両ポンプ1114又は車両レーダユニット1135のような個別の車両構成要素に結合し得る。本明細書において参照符号1136で示された一つ以上のセンサ導体により、例えば温度センサ、車両速度センサ及び湿度センサのような一つ以上の外部センサ1137を直接に又は車両コンピュータを介して主組立体1104に結合し得る。レーダアンテナスプレー制御導体1138は、主組立体1104を、車両レーダユニット1135の部分を形成する自動利得制御回路(AGC)に結合する。
【0134】
本発明の好ましい実施態様によれば、主組立体1104は、典型的には副組立体1140の中に、液体流入導管1110に沿って直列に補助ポンプ1142を含み得る。好ましくは、補助ポンプ1142が機能できないとしても、液体流入導管1110に沿って主組立体1104への液体進入を可能にするために、逆止め弁が装備されたバイパス導管1144が補助ポンプ1142と並列に設けられる。逆止め弁1146は、主組立体1104から離れる方向への補助ポンプ1142の吐出流の逆流を防止するように、バイパス導管1144に沿って配列される。
【0135】
さらに、本発明の好ましい実施態様によれば、差圧応答型逆止め弁1148が、液体流出導管1122と液体流入導管1110とを相互接続する。差圧応答型逆止め弁1148は、主組立体1104の機能不全にもかかわらず、車両レーダアンテナスプレイヤ1124の通常の作動を可能にするように、前記逆止め弁にかかる差圧が所定の閾値、典型的には0.3〜0.5barを超えるときに開かれる。
【0136】
次に、それぞれ、図12のシステムの部分を構成する主組立体1104の簡略化した絵図及び簡略化した部分分解図である図13Aと図13Bを参照する。図13Aに見られるように、主組立体は、装着ブラケット1206によって車両1100(図12)の上に装着されることが好ましい基部1202とカバー1204とを含むハウジング1200を具備することが好ましい。
【0137】
図13Bにより詳細に見られるように、主組立体1104は、一体にボルト締めされることが好ましい第1の導管要素1210及び第2の導管要素1212を含む液体加熱副組立体1208を具備する。好ましくは、典型的には電気回路基板1216と発熱体1222とを具備する電気制御副組立体1214が、液体加熱副組立体1208の上に装着されて設けられる。従来型の構造の電気コネクタ1224が、回路基板1216のパッドに接続されることが好ましい制御導体1132、1134、1138、及びセンサ導体1136用の電気接続部を提供する。車両バッテリ1108(図12)への接続を行うケーブル1106が、典型的には回路基板1216に直接結合される。液体が液体加熱副組立体1208を離れるときに液体の温度を感知する液体温度センサ1226も、回路基板1216に直接結合される。
【0138】
電気回路基板1216の電気回路は、特に、好ましくはFET1232によって液体発熱体1222の作動の制御を行う。
【0139】
第1の導管要素1210及び第2の導管要素1212に、並びにそれぞれの液体流出導管1122及び液体流入導管1110に、液体流出コネクタ1240及び液体流入コネクタ1242がそれぞれ連通しており、これらのコネクタは、差圧応答型逆止め弁1148によって相互接続されることが理解される。補助ポンプ1142、バイパス導管1144、及び逆止め弁1146が液体流入コネクタ1242に配置されているのが見られ、代わりに、これらをこのコネクタの外部に配置してもよいことが理解される。
【0140】
次に、図13Aと図13Bに示された組立体の部分の簡略化した分解図である図14を参照する。図14に見られるように、FET1232ならびに他の電気構成要素(図示せず)は、典型的にはプリント回路基板1216の上に装着され、次に、この回路基板は、好ましくはねじ1234及びスペーサ1236によって第1の導管要素1210の上に装着される。第1の導管要素1210は、アルミニウムのような良導体から形成されることが好ましく、また好ましくはねじ1238によって発熱体1222が第1の導管要素に熱交換関係で装着されている。
【0141】
第2の導管要素1212は、レキサン(LEXAN)(登録商標)のような幾分可撓性かつ弾性の材料から形成されることが好ましく、またねじ1240によって第1の導管要素1210に対して、かつ液体不透過性の介在するダイヤフラム1250に対してシールされる。第1の導管要素1210及び第2の導管要素1212によって形成された導管は、第2の導管要素1212の液体進入開口部1252から延びて、第2の導管要素1212内で形成された導管1254を経由して、またダイヤフラム1250に形成された一つ以上の孔1256を経由して、第1の導管要素1210に形成された導管(図示せず)を通って、また第1の導管要素1210に形成された加熱液体出口開口部1260を通って外に至る。
【0142】
液体加熱副組立体1208内の液体流は、図5〜図10の上述の液体流と同一であることがよく理解される。
【0143】
次に、図12〜図14のシステムの作動を示した簡略化したタイミング図である図15を参照する。図15に見られるように、車両レーダアンテナ1126の車両レーダアンテナスプレイヤ1124からの液体放出は自動制御されることが好ましい。車両が走行しているときまた車両レーダ作動スイッチ1130がある動作定位(図12)にあるとき、車両レーダアンテナ1126上の泥水、泥、雨、及び雪のような堆積物の堆積により、AGCは、以下に記述するような加熱液体放出システム(図12〜図14)を作動させる。
【0144】
好ましくは、車両レーダが作動されないときでも車両の走行時には常に、例えば液体加熱副組立体1208内の液体を好ましくは少なくとも65℃の温度に維持するように、FET1232(図13Bと図14)が発熱体1222を連続的に作動させる。液体加熱副組立体1208の周囲温度が液体維持温度を超えた場合、FET1232は、過熱を回避するように発熱体1222の作動を終了又は短縮する。
【0145】
AGCが、車両レーダアンテナ1126上の堆積に起因して、本明細書において参照符号1300で示された少なくとも一つの所定の閾値の信号を供給すると、ポンプ1114と1142の一方又は両方が、加熱液体を第1の導管要素1210から吐出するように、また車両レーダアンテナスプレイヤ1124による加熱液体のスプレーを引き起こすように作動される。ポンプ1114と1142の一方又は両方の作動により、リザーバ1112からの非加熱液体又はそれほど加熱されていない液体は、その液体を加熱するために、最初に第2の導管要素1212に供給され、その後第1の導管要素1210に供給される。AGC出力信号の値が、典型的には閾値1300の下方にある参照符号1302で示された他の所定の閾値より下に低下すると、ポンプ1114と1142の作動が終了される。
【0146】
短期間では、ポンプ1114と1142の一方又は両方の作動は、センサ1226によって測定される液体温度の低下を引き起こす。センサ1226によって感知された液体の温度が所定の閾値温度、典型的には55℃より下に低下すると、ポンプ1114と1142の作動が終了される。さらなる加熱により、センサ1226によって感知される液体の温度が、所定の上昇温度、典型的には65℃に再び上昇すると、ポンプの作動が再開される。一方又は両方のポンプ1114と1142のこの断続作動は、典型的には、AGC信号の値が所定の閾値1302より下に低下するまで継続する。
【0147】
システムの所要電力は、堆積の増加と、それに対応した加熱液体放出システムのAGC制御の作動にほぼ伴って増加し、またこのような作動に続く最後のサイクルの終了までほぼ一定であることが指摘される。
【0148】
参照符号1310で示された最初のスプレーサイクルは、加熱液体放出システムのAGC制御の作動に関して、参照符号1312で示された後続のスプレーサイクルよりも典型的には長いことがさらに指摘される。FET1232及び発熱体1222の作動開始直後に、例えば自動車1100の初運転に続く1〜2分以内に、加熱液体放出システムのAGC制御の作動が行われる場合、最初のスプレーサイクル1310は、加熱液体放出システムのAGC制御の作動が自動車1100の初運転よりも相当後に行われる場合の最初のスプレーサイクル1314よりも短いことがさらに指摘される。
【0149】
加熱液体放出システムのAGC制御の作動と最初のスプレーサイクル1310の開始との間の時間遅延は、加熱液体放出システムのAGC制御の作動と最初のスプレーサイクル1314との間のほとんど即刻である時間遅延よりも相当長いことがさらに指摘される。この特徴は、部分的に、第1の導管要素1210に直接結び付けられた発熱体1222を有する第1の導管要素1210と、第1の導管要素1210に直接結び付けられた発熱体を有しないが、それにもかかわらず第1の導管要素1210と比較的緩やかな熱交換関係にある第2の導管要素1212とを含む上述のような液体加熱副組立体1208の特定の構造に起因するものである。
【0150】
液体加熱副組立体1208はまた、リザーバ1112から供給される液体のための限定された予熱機能を、最初に第2の導管要素1212に、次にそこから第1の導管要素1210に提供する利点を有する。第2の導管要素1212の準備は、車両初運転直後に加熱液体の最初のスプレーサイクル1310を提供する速さに悪影響をほとんど及ぼさず、車両初運転からかなりの時間たった後に加熱液体の最初のスプレーサイクル1314を提供する速さに相当好影響を及ぼす。
【0151】
この有益な機能は、ダイヤフラム1250が短期間では優れた断熱体として機能して第1の導管要素1210内の液体の迅速な加熱の間に第1の導管要素1210からの著しい熱損失を防止するが、加熱液体放出システムのAGC制御の作動前でも第1及び第2の導管要素の両方の中の液体を所定の上昇温度に加熱するために、ダイヤフラム1250を通した熱通過を長期間では可能にするという事実から得られる。
【0152】
したがって、車両が相当の時間走行すると、オペレータによる車両レーダ作動スイッチ1130の作動により、加熱液体のほとんど即座の最初のスプレーサイクル1304が行われ、さらに、スプレーされる加熱液体量は、車両初運転直後にスプレーするために利用可能な加熱液体量よりも相当大きく、典型的には最高3倍大きい。
【0153】
次に、自動車に取り付けられた本発明の好ましい実施態様に従って構成されかつ動作する加熱液体放出システムの簡略化した絵図である図16を参照する。図16に見られるように、その他の点では従来型の自動車2100は、本発明の好ましい実施態様に従って構成されかつ動作する加熱液体放出システム2102を組み込んでいることが理解される。加熱液体放出システムは、液体加熱ならびに電気制御機能及び液体流制御機能を提供する主組立体2104を含むことが好ましい。主組立体2104は、電気ケーブル2106を介して車両バッテリ2108に電気的に接続される。
【0154】
液体流入導管2110は、関連の車両ポンプ2114を有する車両液体リザーバ2112から主組立体2104に、水又は清浄液のような洗浄液を供給する。車両コンピュータ2115は、制御導体2116を介してポンプ2114の作動を制御する。液体流入導管2110は、第1の分岐管2117及び第2の分岐管2118を含むことが好ましい。分岐管2117は車両ポンプ2114の出力部に結合され、一方、分岐管2118はリザーバ2112の内部に直接結合される。このようにして、車両ポンプ2114が作動中であるかどうかと無関係に、液体はリザーバ2112から獲得可能である。車両ポンプ2114によって吐出された液体が分岐管2118を経由してリザーバ2112に戻ることを防止するために、逆止め弁2120が分岐管2118に沿って設けられることが好ましい。
【0155】
液体流出導管2122は、車両ウィンドシールド2126の上に液体を放出するように動作する一つ以上のウィンドシールドスプレイヤ2124に洗浄液を供給する。
【0156】
本発明の好ましい実施態様によれば、主組立体2104は、それに結び付けられた補助ポンプ2132を液体流入導管2110に沿って直列に、典型的には副組立体2130において有することが可能である。好ましくは、補助ポンプ2132が機能できないとしても、液体流入導管2110に沿う主組立体2104への液体進入を可能にするために、逆止め弁が装備されたバイパス導管2134が補助ポンプ2132と並列に設けられる。逆止め弁2136は、主組立体2104から離れる方向への補助ポンプ2132の吐出流の逆流を防止するように、バイパス導管2134に沿って配列される。
【0157】
さらに、本発明の好ましい実施態様によれば、差圧応答型逆止め弁2138が、液体流出導管2122と液体流入導管2110とを相互接続する。差圧応答型逆止め弁2138は、主組立体2104の機能不全にもかかわらず、車両ポンプ2114の従来型の車両作動に応答してウィンドシールドスプレイヤ2124及び車両レーダアンテナスプレイヤ2140の通常の作動を可能にするように、前記逆止め弁にかかる差圧が所定の閾値、典型的には0.3〜0.5barを超えるときに開かれる。
【0158】
典型的には車両ステアリングホイールの近傍に配置されたユーザ操作の車両ウィンドシールド非加熱液体放出アクチュエータ2142は、制御導体2150によって車両コンピュータ2115に電気的に結合される。加熱液体をレーダアンテナの上にスプレーするために加熱液体放出システム2102がユーザにより作動されない第1の操作モードでは、ユーザ操作の車両ウィンドシールド非加熱液体放出アクチュエータ2142のユーザによる作動により、電気信号は制御導体2150を介して車両コンピュータ2115に送信され、このことが、制御導体2116によって車両ポンプ2114の作動を引き起こす。液体流出導管2122は、ポンプ2114及び/又はポンプ2132から、分岐導管2152、常時開の弁2154、及び分岐導管2156を経由して、ウィンドシールドスプレイヤ2124に液体を供給する。車両ポンプ2114及び/又はポンプ2132によって流出導管2122を経由して供給された液体は、双方向弁2158、分岐導管2160、及び分岐導管2156を経由してウィンドシールドスプレイヤ2124にも供給される。双方向弁2158は、導管2122から分岐導管2160への液体流のために通常は開であり、制御導体2161を介して主組立体2104に電気的に結合される。逆止め弁2162が、ウィンドシールドスプレイヤ2124からの液体流を防止するように、分岐導管2160に沿って設けられることが好ましい。
【0159】
典型的には車両ダッシュボードに配置されたユーザ操作のウィンドシールド加熱液体放出アクチュエータ2170は、制御導体2172を介して主組立体2104に電気的に結合される。ユーザ操作のウィンドシールド加熱液体放出アクチュエータ2170のユーザによる作動により、加熱液体が、主組立体2104から分岐導管2152及び常時開の弁2154及び分岐導管2156を経由してウィンドシールドスプレイヤ2124に供給され、加えて双方向弁2158及び分岐導管2160及び2156も経由して加熱流体がウィンドシールドスプレイヤ2124に供給される。
【0160】
主組立体2104からの加熱液体はまた、車両レーダユニット2173から車両コンピュータ2115によって受信されるAGC作動信号に応答して、一つ以上の車両レーダアンテナスプレイヤ2140に供給される。AGC作動信号の受信に応答して、車両コンピュータ2115は、方向スイッチ電気信号を制御導体2174に沿って双方向弁2158に供給することを主組立体2104にさせて、液体を導管2122から分岐導管2176に沿って、分岐導管2176と直列に配置された流量絞り2178を経由して車両レーダアンテナスプレイヤ2140に導くことを双方向弁2158にさせる。さらに、AGC作動信号の受信に応答して、車両コンピュータ2115は、主組立体2104が弁閉鎖信号を制御導体2182に沿って常時開の弁2154に供給するようにさせる。代替的には、AGC作動信号が主組立体2104に直接供給される。
【0161】
本発明の好ましい実施態様では、主組立体2104は、ウィンドシールドスプレイヤ2124が作動されていないときにのみ加熱液体を車両レーダアンテナスプレイヤ2140に供給することが分かる。
【0162】
本発明の特定の特徴は、AGC作動信号に応答したシステムのレーダアンテナスプレー作動中に、アクチュエータ2142と2170のいずれかがユーザによって作動された場合、場合に応じて加熱液体又は非加熱液体がウィンドシールドスプレイヤ2124に即座に導かれることである。ユーザ操作のウィンドシールド非加熱流体放出アクチュエータ2142の作動の場合、このことは、弁閉鎖信号が常時開の弁2154に到達するのを防止するために、車両コンピュータ2115によって制御導体2185に沿って供給されるリレーオープン信号に応答して、制御導体2182に沿って直列接続されるリレー2184のオープンにより行われることが好ましく、これによって、常時開の弁2154を開放定位に保持して液体が常時開の弁2154を通って導管2122から分岐導管2152及び常時開の弁2154及び分岐導管2156を経由してウィンドシールドスプレイヤ2124に流れることを許容する。ユーザ操作の車両ウィンドシールド加熱流体放出アクチュエータ2170の作動の場合、このことは、弁閉鎖信号を制御導体2182に沿って常時開の弁2154に供給しない主組立体2104によって行われることが好ましい。このようにして、主組立体2104からの加熱液体は、上述のようにウィンドシールドスプレイヤ2124に供給される。両方の場合において、流量絞り2178の作動により、液体がウィンドシールドスプレイヤ2124に到達することが保証される。
【0163】
典型的には車両ダッシュボードに配置された車両レーダ作動スイッチ2190は、制御導体2192によって主組立体2104に電気的に結合される。本明細書において参照符号2194で示された一つ以上のセンサ導体により、例えば温度センサ、車両速度センサ、及び湿度センサのような一つ以上の外部センサ2196を直接に又は車両コンピュータ2115を介して主組立体2104に結合し得る。
【0164】
次に、それぞれ、図16のシステムの部分を構成する主組立体2104の簡略化した絵図及び簡略化した部分分解図である図17Aと図17Bを参照する。図17Aに見られるように、主組立体2104は、装着ブラケット2206によって車両2100(図16)の上に装着されることが好ましい基部2202とカバー2204とを含むハウジング2200を具備することが好ましい。
【0165】
図17Bにより詳細に見られるように、主組立体2104は、一体にボルト締めされることが好ましい第1の導管要素2210及び第2の導管要素2212を含む液体加熱副組立体2208を具備する。好ましくは、典型的には電気回路基板2216と発熱体2218、2220、及び2222とを具備する電気制御副組立体2214が、液体加熱副組立体2208の上に装着されて設けられる。従来型の構造の電気コネクタ2224が、回路基板2216のパッドに接続されることが好ましい制御導体2182、2161、2172、2194、及びセンサ導体2192用の電気接続部を提供する。車両バッテリ2108(図16)への接続を行うケーブル2106は、典型的には回路基板2216に直接結合される。液体が液体加熱副組立体2208を離れるときに液体の温度を感知する液体温度センサ2226も、回路基板2216に直接結合される。
【0166】
電気回路基板2216の電気回路は、特に、好ましくは第1及び第2のリレー2228と2230及びFET2232それぞれによって、液体発熱体2218、2220、及び2222の作動の制御を行う。
【0167】
第1導管要素2210及び第2の導管要素2212に、並びにそれぞれの液体流出導管2122及び液体流入導管2110に、液体流出コネクタ2240及び液体流入コネクタ2242がそれぞれ連通しており、これらのコネクタは、差動弁2138によって相互接続されることが理解される。補助ポンプ2132、バイパス導管2134、及び逆止め弁2136が液体流入コネクタ2242に配置されているのが見られ、代わりに、これらをこのコネクタの外部に配置してもよいことが理解される。
【0168】
次に、図17Aと図17Bに示された組立体の部分の簡略化した分解図である図18を参照する。図18に見られるように、リレー2228と2230及びFET2232ならびに他の電気構成要素(図示せず)は、典型的にはプリント回路基板2216の上に装着され、次に、この回路基板は、好ましくはねじ2234及びスペーサ2236によって第1の導管要素2210の上に装着される。第1の導管要素2210は、アルミニウムのような良導体から形成されることが好ましく、また好ましくはねじ2238によって第1の導管要素に熱交換関係で装着された三つの発熱体2218、2220、及び2222を有する。
【0169】
第2の導管要素2212は、レキサン(LEXAN)(登録商標)のような幾分可撓性かつ弾性の材料から形成されることが好ましく、またねじ2240によって第1の導管要素2210に対して、及び液体不透過性の介在するダイヤフラム2250に対してシールされることが好ましい。第1導管要素2210及び第2の導管要素2212によって形成された導管は、第2の導管要素2212の液体進入開口部2252から延びて、第2の導管要素2212内で形成された導管2254を経由して、またダイヤフラム2250に形成された一つ以上の孔2256を経由して、第1の導管要素2210に形成された導管(図示せず)を通って、また第1の導管要素2210に形成された加熱液体出口開口部2260を通って外に至る。
【0170】
液体加熱副組立体2208内の液体流は、図5〜図10の上述の液体流と同一であることがよく理解される。
【0171】
次に、自動車に装着された本発明の他の好ましい実施態様に従って構成されかつ動作する加熱液体放出システムの簡略図である図19を参照する。図19に見られるように、その他の点では従来型の自動車3100は、本発明の好ましい実施態様に従って構成されかつ動作する加熱液体放出システム3102を組み込んでいることが理解される。加熱液体放出システムは、液体加熱ならびに電気制御機能及び液体流制御機能を提供する主組立体3104を含むことが好ましい。主組立体3104は、電気ケーブル3106と3107を介して車両バッテリ3108に電気的に接続される。
【0172】
液体流入導管3110は、関連の車両ポンプ3114を有する車両液体リザーバ3112から主組立体3104に、水又はウィンドシールド清浄液のような液体を供給する。
【0173】
液体流出導管3122は液体を一つ以上のスプレイヤ3124に供給し、これらのスプレイヤは、次の車両位置、すなわち、前部車両ウィンドシールド、後部車両ウィンドシールド、一般にまた特に車両外部ミラーへの視覚アクセスを提供する位置の側部車両ウィンドウ、車両ヘッドライト、車両尾灯、及び車両外部ミラーの一つ以上に配置し得る。
【0174】
典型的には車両ダッシュボードに配置された車両オペレータ作動スイッチ3130は、制御導体ペア3132によって主組立体3104に電気的に結合される。一対の車両コンピュータインタフェース導体3134と3136は、主組立体3104を既存の車両コンピュータ3138に相互接続する。点火インタフェース導体3140は、主組立体3104を既存の車両点火スイッチに相互接続する。
【0175】
次に、主組立体3104の構造及び装着の詳細を示している図20、図21A、図21B、図22、及び図23をさらに参照する。主組立体3104は、装着ブラケット3142のような適切な装着ブラケットによって車両シャシの上に装着されることが好ましい。装着ブラケット3142は、適切に開口されたシャシ装着部分3144と3146と、スライド及びスナップフィット主組立体支持部分3148とを具備し、前記スライド及びスナップフィット主組立体支持部分3148は、摺動可能な係合凹部3150と、凹部3154を有するスナップフィット係合突出部3152とを有する。スナップフィット係合突出部3152は、装着ブラケット3142の残部の上にプラスチックで直接に射出成形が可能である。
【0176】
主組立体3104は、液体流入導管3122と液体流出導管3110とに連通する液体加熱室と、カバーハウジング部分3162と取り外し可能にスナップフィット係合するように構成される主ハウジング部分3160を具備する。特に図21Bに見られるように、主ハウジング部分3160の背面は、凹部3150の下に位置する支持部分3148の対応するコーナ3166に摺動可能に係合する適切にアンダカットされた保持突出部3164を有するように形成される。特に図21Aに見られるように、主ハウジング部分3160の頂面は、一対の係合ガイド3168と、スナップフィット係合突出部3152の凹部3154に係合する傾斜スナップフィット係合突出部3170とを有するように形成される。
【0177】
主ハウジング部分3160は、略円形の円筒状液体加熱室収容容積3180を形成し、この容積の主要部分に液体加熱組立体3182が配置される。液体加熱組立体3182は、隔離性液体シールリング3190を保持するように構築されたシールリング保持ソケット3188を形成する基部3186を有する円形の円筒状外側スリーブ3184を具備することが好ましい。
【0178】
参照符号3192、3194、及び3196で示された好ましくは数量三の折り返された複数の発熱体が、スリーブ3184内に配置される。好適には、発熱体3192と3194は、図23に見られるように発熱体3196の上に部分的に位置する。折り返された発熱体3192、3194、及び3196の各々は、発熱体導電性スリーブ3200内に配置されかつセラミック材料のような絶縁体3202によって前記スリーブから電気絶縁された抵抗発熱体3198を含むことが好ましい。
【0179】
抵抗発熱体3198はその一方の端部で、基部3186の外側に延在する電気接続端子3204に結合されることが好ましく、その反対側の端部で導電性スリーブ3200に結合される。折り返された発熱体3192、3194、及び3196の各々の導電性スリーブ3200は、基部3186と電気コネクタ3206とを介してアースに電気的に結合される。折り返された様々な発熱体3192、3194、及び3196の抵抗発熱体3198の電気特性は、典型的には互いに異なることがよく理解される。
【0180】
主ハウジング部分3160はまた、両方が液体加熱室収容容積3180と連通する液体入口チャネル3210と加熱液体出口チャネル3212とを形成し、ならびに同様に液体加熱室収容容積3180と連通する加熱液体温度センサ装着孔3214を形成する。液体入口チャネル3210を経由して液体加熱室収容容積3180に供給された液体は、スリーブ3184に形成された少なくとも二つの液体入口孔を経由して、すなわち、好ましくは、基部3816の近くに配置された第1の孔3218と、好適にはスリーブ3184の反対側にかつスリーブ3184の高さの中央の近くに配置された第2の孔3220とを経由して、スリーブ3184の内部によって形成された液体加熱室3216に入ることが好ましい。
【0181】
通常、ポンプ3114(図19)の動作中に、液体のレベルは液体加熱室の高さを超えて、液体加熱室収容容積3180を満たす。液体ドレイン開口3228はスリーブ3184の頂部直下の側面に配置され、車両ポンプ3114(図19)の非動作時に、液体ドレイン開口3228のレベルまでだけ容積3180からの液体排出を許容する。液体ドレイン開口3228の重要性及び液体加熱室収容容積3180における液体ドレイン開口の配置については、以下に記述する。
【0182】
リザーバ3112(図19)からの液体は、車両ポンプ3114によって液体入口導管3110を経由して、液体出口経路部分3254も形成する液体コネクタ組立体3252の液体入口経路部分3250を経由して供給される。液体コネクタ組立体3252は、差圧バイパス経路部分3256も形成する射出成形要素を具備することが好ましく、差圧バイパス経路部分3256は、ばね荷重式の逆止め弁3258によって制御され、かつ差圧バイパス経路部分3256にかかる差圧が、弁3260及び液体加熱室収容容積3180を通る液体経路における閉塞の存在を示す所定の閾値、典型的には0.3〜0.5barに達したときに液体入口経路部分3250から液体出口経路部分3254への液体の流れを許容する。
【0183】
液体入口経路部分3250は、図22に詳細に示されたように、弁座3264に形成されたチャネル3262を有する漏出性の逆止め弁3260を具備することが好ましい。弁3260は、圧力を受けたとき液体加熱室収容容積3180への液体供給を許容するが、弁3260を通る逆流を比較的遅い速度に制限する。液体は液体入口チャネル3210を通過して、液体加熱室収容容積3180を満たす。液体は、スリーブ3184内の第1の孔3218及び第2の孔3220を経由して液体加熱室3216に流入する。
【0184】
液体は液体加熱室3216内で加熱され、また液レベルに応じて液体の温度又はその上にある空気の温度が、温度センサ3270により感知され、このセンサは、カタログ番号G560/50K/F2によって識別されて、ドイツのミュンヘンのエプコス エージー コーポレイト コミュニケーションズ(EPCOS AG. Corporate Communications)から商業的に入手可能であり、加熱液体温度センサ装着孔3214に配置される。温度センサ3270は、主ハウジング部分3160内に装着されかつ液体加熱室収容容積3180の外側に配置されるプリント回路基板3272の上に装着されることが好ましい。
【0185】
プリント回路基板3272に、主組立体3104を動作させるための制御回路が装着され、この制御回路は特に温度センサ3270に接続され、またコネクタ3274と、コネクタ3278を含むワイヤハーネス3276とを介して制御導体ペア3132、及び車両コンピュータインタフェース導体3134と3136、及び点火インタフェース導体3140に接続される(図19)。電気ケーブル3106と3107は、車両バッテリ3108(図19)を複数のリレー3282の接続端子3280に接続し、これらのリレーは、電気コネクタ3284を介して発熱体3192、3194、及び3196の電気接続端子3204に電力を供給する。リレー3282は、香港のツェンワンのTYHエンタープライズ社(TYH Enterprise Limited)から商業的に入手可能である。電気コネクタ3206は、電気ケーブル3106と3107の一方を介して基部3186と車両アースとの間の直接のアース接続を提供する。過熱カットオフヒューズ3290もプリント回路基板3272の上に装着されて、液体加熱組立体3182が過熱した場合に発熱体3192、3194、及び3196への電力を遮断するために制御回路に接続される。ヒューズ3290は、弾性材料の下面を備えて形成されることが好ましく、またカバー要素3292によって基部3186の下側との緊密な熱係合の状態で保持されることが好ましい。
【0186】
本発明の特定の特徴は、漏出性の逆止め弁3260と、スリーブ3184内の液体ドレイン開口3228との準備により、主組立体3104の過熱保護及び凍結保護の両方が提供されることである。この相乗的機能は、スプレーサイクルの完了に続くシステムの動作を考慮することによって理解し得る。この時点では、ポンプ3114が作動していないため、液体は液体加熱室収容容積3180内に送り込まれておらず、液体は容積3180からチャネル3262、漏出性の逆止め弁3260、液体入口経路部分3250、液体入口導管3110、及び車両ポンプ3114を経由してリザーバ3112にゆっくり流出する傾向を有する。このような排出は、液体加熱室収容容積3180内の液レベルが液体ドレイン開口3228のレベルに達するまで継続し、このレベル時点では、液体ではなく空気がチャネル3262内に引き込まれて、排出を有効に終了し、かつ液体加熱室収容容積3180の内部の液体を液体ドレイン開口3228のレベルに保持する。
【0187】
液体加熱室収容容積3180の内部の液体のレベルを、好ましくは液体ドレイン開口3228のレベル以上に保持することは、液体加熱室3216内の液レベルが発熱体3192、3194、及び3196の大部分を少なくとも覆うことを保証し、次の加熱サイクル時に液体の急速加熱が保証され、また液体が発熱体の近傍にないことによる発熱体の焼損を回避する。同時に、液体加熱室収容容積3180の内部の液体を、好ましくは液体ドレイン開口3228のレベル以下に保持することにより、車両が運転されておらずまた凍結環境にあるときに車両内の液体の凍結が液体加熱室3216又は液体加熱室収容容積3180の亀裂を引き起こさないように、十分な凍結膨張容積が容積3180内に及び液体加熱室3216内に提供されることが保証される。
【0188】
次に、全体的に、図19〜図23のシステムのPCB3272に組み込まれた電気回路の説明を要しない回路図である図24A、図24B、図24C−1、図24C−2、図24C−3、図24D、図24E、図24F、図24G、及び図24Hを参照する。図24A、図24B、図24C−1、図24C−2、図24C−3、図24D、図24E、図24F、図24G、及び図24Hは、PCB3272の回路と、参照符号が図24A〜図24Hの括弧に示されている図19〜図23のシステムの様々な要素との相互接続を示している。好ましくは、図24A〜図24Hの回路は、アペンディックスに含まれたソフトウェアを用いて動作する。表1は、図24A〜図24Hに示された回路に使用される部品のリストを含む。
【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【0189】
アペンディックスは、次のコンピュータファイルのソフトウェアリスト、すなわち、ファイルHOTSHOT2.S19を含む5434バイト長のアペンディックスである。
【0190】
Hotshot製品の内部に位置するモトローラ68HC908マイクロコントローラのフラッシュメモリをプログラムするために、以下のステップを実施する必要がある。
1)マイクロソフトウィンドウズ(登録商標)2000オペレーティングシステムで構成されたインテルベースのPentium(登録商標)III 800MHzコンピュータ、256MB RAM、及び2GBハードディスクのようなパーソナルコンピュータを用意する。
2)米国マサチューセッツ州ウォバーン01888−00044私書箱2044のP&Eマイクロコンピューターシステム社(P&E Microcomputers System Inc,)から提供されたウィンドウズ(登録商標)バージョン1.38用のProg08SZ.exeプログラマーを起動する。
a)セレクト>ファイル>ロードS19レコード
1)アペンディックスに基づくファイルHOTSHOT2.S19を作成し、それをテンポラリディレクトリに配置する。
b)セレクト>プログラム
1)Prog08SZ.exeプログラムはHOTSHOT2.S19ファイルを読み取って、この情報をフラッシュプログラムに、さらに閾値パラメータに変換する。
2)前記プログラムは、プログラミングが完了する時を指示する。
【0191】
望むなら、本発明のソフトウェアコンポーネントをROM(リードオンリメモリ)形態で実装し得ることがよく理解される。望むなら、従来技術を用いて、ソフトウェアコンポーネントを普通にハードウェアに実装することが可能である。
【0192】
アペンディックスによって実現された特定の実施態様は、本発明の極めて詳細な開示を提供するためにのみ意図され、限定的であることを意図しないことがよく理解される。
【0193】
本発明は、特に上に示しかつ記述してきたものによって限定されず、むしろ、上述の様々な特徴の組み合わせ及び従属的組み合わせの両方、ならびに修正が従来技術にない上述のことを読み取る当業者に想起される様々な特徴に対する修正を含むことが当業者によって理解されるであろう。
【0194】
アペンディックス
S113F6005047440A0A16142D1434360A0A0505080C
S113F6100A04CB9E8A407D5556657273696F6E20CD
S113F620302E31202020202030352F30352F30331C
S113F63030393A3032414D686172647761726520C5
S113F64076657273696F6E30303030303030303000
S113F65030352F30352F303330393A3032414D0088
S113F66000050F191B1E202325282A2D2E2F313289
S113F67033343536373839393A3B3C3D3E3F3F40E9
S113F6804142434445454646474849494A4A4B4B0B
S113F6904C4C4D4E4E4F4F5050515253545455555F
S113F6A056565757585859595A5A5A5B5B5C5C5CC2
S113F6B05D5D5E5F5F5F6060606061616162626248
S113F6C06363646465656666676768686869696AD0
S113F6D06A6B6B6C6C6D6D6D6E6E6E6F6F7070714E
S113F6E071727273737474757576767777787879C6
S113F6F0797A7A7B7B7C7C7D7D7E7E7F7F7F808038
S113F70081818282838384858586868787888889A8
S113F7108A8A8B8B8C8C8D8D8E8E8F8F909091910D
S113F720929394959696979899999A9B9C9D9E9E50
S113F7309FA0A1A1A2A2A4A5A6A7A8A9AAABACAD6B
S105F740AEAF66
S113F7436E011E6E481F6E08406E04416E80426E49
S113F75308366E04376E041C121C6E021D6E103EB6
S113F7636EFE043F006E10053F01810A010DC600C1
S113F77362A1FF240A4500627C20044FC700620E85
S113F783010C45005C7CF6A1082603CDFB2281878E
S113F793C60066A10824425F4FCDF9EABF40CE00FC
S113F7A3668CD7007F5FA601CDF9EABF40CE006621
S113F7B38CD700775FA602CDF9EABF40CE00668CF2
S113F7C3D7006F5FA603CDF9EABF40CE00668CD79E
S113F7D300674500667CCCF9E89E6F018C9EEE01C0
S113F7E3D600809EEE01D7007F9EEE01D600789E60
S113F7F3EE01D700779EEE01D600709EEE01D7008E
S113F8036F9EEE01D600689EEE01D700679E6C01E1
S113F8139EE601A10725C6A601874F87C600855F1B
S113F82387894FCDF9EACDF9FDA704C70086A6144D
S113F833874F87C6007D5F8789A601CDF9EACDF995
S113F843FDA704C7007EA601874F87C600755F879F
S113F85389A602CDF9EACDF9FDA704C70076A6016E
S113F863874F87C6006D5F8789A603CDF9EACDF973
S113F873FDA704C7006E4FC7008DC7008EC7008B5A
S113F883C7008CC70089C7008AC70087C700889E42
S113F8936F01CE008DC6008EBF409EEE018CDB004F
S113F8A37F24023C40C7008EB640C7008DCE008B38
S113F8B3C6008CBF409EEE01DB007724023C40C7A8
S113F8C3008CB640C7008BCE0089C6008ABF409E19
S113F8D3EE01DB006F24023C40C7008AB640C70038
S113F8E389CE0087C60088BF409EEE01DB006724F3
S113F8F3023C40C70088B640C700879E6C019EE661
S113F90301A108258DA601C70058CE008DC6008E1F
S113F913544654465446CF0051C70052C6F6149970
S113F923C200524FC20051240CC6F612C000524FFB
S113F933C200512405A605C70060CE008BC6008C07
S113F943544654465446CF0053C70054C6F615993B
S113F953C200544FC2005325080500051901CDFB0D
S113F96322CE0087C600885446544654469EE70177
S113F9739EE601A10325139EE601A1C4240C9EEE79
S113F983018CD6F660C700552005A607C70060C6DC
S113F993F6175FAB3224015CBF40CE00558C899EC1
S113F9A3E00188B6408B95F28A900CB600A4FDB7AB
S113F9B300B600A4F7B700CE0089C6008A544654A3
S113F9C34654469EE7019EE601A10325139EE601E4
S113F9D3A1E1240C9EEE018CD6F660C700632005DA
S113F9E3A608C700608A81878987B73C0F3CFDB6A8
S113F9F33D9EE7019EE601A703818789875FA6FFF2
S113FA039EE00924015ABF4095EE068C899EE001CD
S113FA1388B6408B95F28A900DA6FF95E008E70619
S113FA23A6FFE008E70295E606E1082406E608E7F0
S113FA3306E702E6085F9EEB0724015CBF4095EEF0
S113FA43028C899EE00188B6408B95F28A959006D4
S113FA53E606EB082026E6085F9EEB0724015CBF5D
S113FA634095EE028C99899EE20188B6408B95F20B
S113FA738A910C95E606E1082305E0089EE7019EBA
S113FA83E601A703818BB64087161CCDF792CDF709
S113FA936EC600584B0DC60062A108260609010371
S113FAA3CDFB28CE005DC6005EAB1E24015CCF00F7
S113FAB35DC7005EC6005EA0E8C6005DA203251C08
S113FAC3CE005DC6005EA0E8879FA2039786CF00A1
S113FAD35DC7005E45005B7C45005A7CC600602719
S113FAE339090136C60060C70056B600A4FDB70045
S113FAF3B600A4F7B700B600A4EFB7004500657CD1
S113FB03F6A1FA24124500647CF6A111250C7FB6F4
S113FB1300A804B7002003CDFB2886B7408A804F92
S113FB23C700602000874FC7FFFF4500FF94CDF750
S113FB3343C600609EE701CDFD3DC6005941010A5D
S113FB43C600602605A601C700609EE601C70060E3
S113FB534FC7FFFF111F9A2003C7FFFFC600582793
S113FB63F820044FC7FFFFC60062A10826F5B600BC
S113FB73AA04B7001801C600604104044FC700601B
S113FB83C6F613C000524FC200512505A606C7008E
S113FB9360C6F6005FAB3224015CBF40CE00558CD7
S113FBA3899EE00188B6408B95F28A901DC6F60FB4
S113FBB35F8789C6F60D8789C6F60B8789C6F6095A
S113FBC3AB3224015CCDFCC2A706C6F6075F878966
S113FBD3C6F6058789C6F6038789C6F601AB3224C0
S113FBE3372034C6F6105F8789C6F60E8789C6F6B2
S113FBF30C8789C6F60AAB3224015CCDFCC2A70686
S113FC03C6F6085F8789C6F6068789C6F604878918
S113FC13C6F602AB3224015CAD59A706C6E611A0A1
S113FC2301874FA2009786BF40CE00578C99899EC7
S113FC33E20188B6408B95F28A90A8B600A4FDB77A
S113FC4300B600A4F7B700C6F6105F8789C6F60EA0
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【図面の簡単な説明】
【0195】
【図1】自動車に取り付けられた本発明の好ましい実施態様に従って構成されかつ動作する加熱液体放出システムの簡略化した部分絵図及び部分概略図である。
【図2A】図1のシステムの部分を構成する組立体の簡略化した絵図である。
【図2B】図1のシステムの部分を構成する組立体の簡略化した部分分解図である。
【図3】図2Aと図2Bに示された組立体の部分の簡略化した分解図である。
【図4】図2Bと図3に示された組立体の副組立体の簡略化した分解図である。
【図5】図4に示された副組立体の要素の一つの簡略図である。
【図6A】図4に示された副組立体の要素のあるものの、他の実施態様の簡略図である。
【図6B】図6Aの線VIB−VIBに沿って得られた図である。
【図6C】図6Bの線VIC−VICに沿って得られた部分断面図である。
【図7A】図4に示された副組立体の要素のあるものの他の実施態様の簡略図である。
【図7B】図7Aの線VIIB−VIIBに沿って得られた図である。
【図8】図4に示された副組立体の、二つの動作定位における断面図である。
【図9A】図7Aと図7Bに示された要素の他の実施態様の簡略図である。
【図9B】図9Aの線IXB−IXBに沿って得られた図である。
【図10】図9Aと図9Bの実施態様を組み込んでいる、図4に示された副組立体の他の実施態様の二つの動作定位における断面図である。
【図11】図1〜図10のシステムの作動を示す簡略化したタイミング図である。
【図12】自動車に取り付けられた本発明の他の好ましい実施態様に従って構成されかつ動作する加熱液体放出システムの簡略化した部分絵図及び部分概略図である。
【図13A】図12のシステムの部分を構成する組立体の簡略化した絵図である。
【図13B】図12のシステムの部分を構成する組立体の簡略化した部分分解図である。
【図14】図13Aと図13Bに示された組立体の部分の簡略化した分解図である。
【図15】図12〜図14のシステムの作動を示す簡略化したタイミング図である。
【図16】自動車に取り付けられた本発明のさらに他の好ましい実施態様に従って構成されかつ動作する加熱液体放出システムの簡略化した部分絵図及び部分概略図である。
【図17A】図16のシステムの部分を構成する組立体の簡略化した絵図である。
【図17B】図16のシステムの部分を構成する組立体の簡略化した部分分解図である。
【図18】図17Aと図17Bに示された組立体の部分の簡略化した分解図である。
【図19】自動車に装着された本発明の他の好ましい実施態様に従って構成されかつ動作する加熱液体放出システムの簡略図である。
【図20】図19の加熱液体放出システムの部分の簡略化した分解図である。
【図21A】図20に対応する簡略化した前面絵図である。
【図21B】図20に対応する簡略化した後面絵図である。
【図22】図21Aの線XXII−XXIIに沿った簡略化した断面図である。
【図23】図21Aの線XXIII−XXIIIに沿った簡略化した断面図である。
【図24A】図19〜図23のシステムの電気回路の回路図である。
【図24B】図19〜図23のシステムの電気回路の回路図である。
【図24C−1】図19〜図23のシステムの電気回路の回路図である。
【図24C−2】図19〜図23のシステムの電気回路の回路図である。
【図24C−3】図19〜図23のシステムの電気回路の回路図である。
【図24D】図19〜図23のシステムの電気回路の回路図である。
【図24E】図19〜図23のシステムの電気回路の回路図である。
【図24F】図19〜図23のシステムの電気回路の回路図である。
【図24G】図19〜図23のシステムの電気回路の回路図である。
【図24H】図19〜図23のシステムの電気回路の回路図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体加熱組立体であって:
変位可能な熱伝導性要素と;
前記変位可能な熱伝導性要素によって分離された一次液体加熱容積部分と二次液体加熱容積部分とを含む液体加熱容積を形成する液体加熱エンクロージャであって、前記一次液体加熱容積部分が、前記一次液体加熱容積部分内の液体を直接加熱するための、及び前記熱伝導性変位要素を介して前記二次液体加熱容積部分内の液体を間接加熱するための熱交換器を含む液体加熱エンクロージャと;を具備する液体加熱組立体。
【請求項2】
前記変位可能な熱伝導性要素が弾性かつ可撓性の要素を含んで成る、請求項1に記載の液体加熱組立体。
【請求項3】
前記変位可能な熱伝導性要素が、前記一次液体加熱容積部分及び前記二次液体加熱容積部分の両方の少なくとも一つの壁部を形成する、請求項1又は2に記載の液体加熱組立体。
【請求項4】
少なくとも前記液体加熱エンクロージャが、前記一次液体加熱容積部分の一次液体流路と、前記二次液体加熱容積部分の二次液体流路とを形成し、前記二次液体流路が液体を前記一次液体流路に供給する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体加熱組立体。
【請求項5】
前記一次液体加熱容積部分が、比較的高剛性の高熱伝導性材料から形成される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体加熱組立体。
【請求項6】
前記二次液体加熱容積部分が、前記一次液体加熱容積部分を形成する前記材料よりも低剛性及び低熱伝導性の材料から形成される、請求項5に記載の液体加熱組立体。
【請求項7】
少なくとも前記一次液体流路が、前記液体加熱エンクロージャによって及び前記熱伝導性変位要素によって形成される、請求項4に記載の液体加熱組立体。
【請求項8】
少なくとも前記液体加熱エンクロージャが、前記一次液体加熱容積部分における少なくとも部分的に乱流の一次液体流路と、前記二次液体加熱容積部分における少なくとも部分的に乱流の二次液体流路とを形成し、前記少なくとも部分的に乱流の二次液体流路が、前記少なくとも部分的に乱流の一次液体流路に液体を供給する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の液体加熱組立体。
【請求項9】
前記一次液体加熱容積部分が、比較的高熱伝導性の金属材料から少なくとも部分的に形成され、また前記二次液体加熱容積部分が、比較的断熱性のプラスチック材料から少なくとも部分的に形成されて、前記金属材料よりも低熱伝導性の材料から形成された前記変位可能な熱伝導性要素によって分離される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の液体加熱組立体。
【請求項10】
前記変位可能な熱伝導性要素が、前記プラスチック材料よりも高熱伝導性の材料から形成される、請求項9に記載の液体加熱組立体。
【請求項11】
前記変位可能な熱伝導性要素が、前記二次液体加熱容積部分から前記一次液体加熱容積部分への液体連通を可能にするために開口される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の液体加熱組立体。
【請求項12】
前記二次液体加熱容積部分が、変位可能な少なくとも一つの外壁部分を含み、該外壁部分の変位性の効力によって凍結保護を提供する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の液体加熱組立体。
【請求項13】
前記変位可能な熱伝導性要素が、前記一次液体加熱容積部分の内部の液体の凍結時に前記二次液体加熱容積部分の中に変位されるように動作する、請求項12に記載の液体加熱組立体。
【請求項14】
前記変位可能な熱伝導性要素が、液体不透過性の介在するダイヤフラムである、請求項1〜13のいずれか一項に記載の液体加熱組立体。
【請求項15】
前記一次液体加熱容積部分が第1の導管要素であり、また前記二次液体加熱容積部分が第2の導管要素である、請求項1〜14のいずれか一項に記載の液体加熱組立体。
【請求項16】
前記熱交換器が、前記第1の導管要素と前記第2の導管要素とによって形成される、請求項15に記載の液体加熱組立体。
【請求項17】
車両であって:
ドライブトレインを含む車両シャシと;
洗浄を必要とする少なくとも一つの車両表面を含む車体と;
車両洗浄液リザーバと;
車両洗浄液放出組立体と;
洗浄を必要とする前記少なくとも一つの車両表面を洗浄するために、前記車両洗浄液放出組立体と、前記車両洗浄液リザーバからの洗浄液とを使用するように動作する車両表面洗浄機組立体と;
洗浄を必要とする前記少なくとも一つの車両表面の上に加熱液体のスプレーを行うために、前記車両洗浄液放出組立体と、前記車両洗浄液リザーバからの前記洗浄液とを使用するように動作する液体加熱組立体であって:
変位可能な熱伝導性要素と;
前記変位可能な熱伝導性要素によって分離された一次液体加熱容積部分と二次液体加熱容積部分とを含む液体加熱容積を形成する液体加熱エンクロージャであって、前記一次液体加熱容積部分が、前記一次液体加熱容積部分内の液体を直接加熱するための、及び前記熱伝導性変位要素を介して前記二次液体加熱容積部分内の液体を間接加熱するための熱交換器を含む液体加熱エンクロージャと;を具備する液体加熱組立体と;
を具備する車両。
【請求項18】
前記変位可能な熱伝導性要素が弾性かつ可撓性の要素を含んで成る、請求項17に記載の車両。
【請求項19】
前記変位可能な熱伝導性要素が、前記一次液体加熱容積部分及び前記二次液体加熱容積部分の両方の少なくとも一つの壁部を形成する、請求項17又は18に記載の車両。
【請求項20】
少なくとも前記液体加熱エンクロージャが、前記一次液体加熱容積部分の一次液体流路と、前記二次液体加熱容積部分の二次液体流路とを形成し、前記二次液体流路が液体を前記一次液体流路に供給する、請求項17〜19のいずれか一項に記載の車両。
【請求項21】
前記一次液体加熱容積部分が、比較的高剛性の高熱伝導性材料から形成される、請求項17〜20のいずれか一項に記載の車両。
【請求項22】
前記二次液体加熱容積部分が、前記一次液体加熱容積部分を形成する前記材料よりも低剛性及び低熱伝導性の材料から形成される、請求項21に記載の車両。
【請求項23】
少なくとも前記一次液体流路が、前記液体加熱エンクロージャによって及び前記熱伝導性変位要素によって形成される、請求項20に記載の車両。
【請求項24】
少なくとも前記液体加熱エンクロージャが、前記一次液体加熱容積部分における少なくとも部分的に乱流の一次液体流路と、前記二次液体加熱容積部分における少なくとも部分的に乱流の二次液体流路とを形成し、前記少なくとも部分的に乱流の二次液体流路が、前記少なくとも部分的に乱流の一次液体流路に液体を供給する、請求項17〜23のいずれか一項に記載の車両。
【請求項25】
前記一次液体加熱容積部分が、比較的高熱伝導性の金属材料から少なくとも部分的に形成され、また前記二次液体加熱容積部分が、比較的断熱性のプラスチック材料から少なくとも部分的に形成されて、前記金属材料よりも低熱伝導性の材料から形成された前記変位可能な熱伝導性要素によって分離される、請求項17〜24のいずれか一項に記載の車両。
【請求項26】
前記変位可能な熱伝導性要素が、前記プラスチック材料よりも高熱伝導性の材料から形成される、請求項25に記載の車両。
【請求項27】
前記変位可能な熱伝導性要素が、前記二次液体加熱容積部分から前記一次液体加熱容積部分への液体連通を可能にするために開口される、請求項17〜26のいずれか一項に記載の車両。
【請求項28】
前記二次液体加熱容積部分が、変位可能な少なくとも一つの外壁部分を含み、該外壁部分の変位性の効力によって凍結保護を提供する、請求項17〜27のいずれか一項に記載の車両。
【請求項29】
前記変位可能な熱伝導性要素が、前記一次液体加熱容積部分の内部の液体の凍結時に前記二次液体加熱容積部分の中に変位されるように動作する、請求項28に記載の車両。
【請求項30】
洗浄を必要とする前記少なくとも一つの車両表面が、次の表面、すなわち、
前部車両ウィンドシールド表面、後部車両ウィンドシールド表面、側部車両ウィンドウ、車両ヘッドライト表面、車両尾灯表面、車両レーダアンテナ表面、及び車両外部ミラー表面の少なくとも一つを含む、請求項17〜29のいずれか一項に記載の車両。
【請求項31】
前記変位可能な熱伝導性要素が、液体不透過性の介在するダイヤフラムである、請求項17〜30のいずれか一項に記載の車両。
【請求項32】
前記一次液体加熱容積部分が第1の導管要素であり、また前記二次液体加熱容積部分が第2の導管要素である、請求項17〜31のいずれか一項に記載の車両。
【請求項33】
前記熱交換器が、前記第1の導管要素と前記第2の導管要素とによって形成される、請求項32に記載の車両。
【請求項34】
ユーザによる始動が、洗浄を必要とする前記少なくとも一つの車両表面上への前記加熱液体のスプレーを始動する、請求項17〜33のいずれか一項に記載の車両。
【請求項35】
自動始動が、洗浄を必要とする前記少なくとも一つの車両表面上への前記加熱液体のスプレーを始動する、請求項17〜34のいずれか一項に記載の車両。
【請求項36】
前記自動始動が、AGC作動信号によって行われる、請求項35に記載の車両。
【請求項37】
前記液体加熱組立体が、車両ウィンドシールド表面及び車両レーダアンテナ表面の上に液体のスプレーを行うために、前記車両洗浄液放出組立体と、前記車両洗浄液リザーバからの前記洗浄液とを使用するように動作する、請求項17〜36のいずれか一項に記載の車両。
【請求項38】
前記車両ウィンドシールド表面の車両ウィンドシールドスプレイヤを前記車両洗浄液放出組立体に相互接続し、かつ開放時に前記車両レーダアンテナ表面の車両レーダアンテナスプレイヤを迂回するように作動する常時開の弁も具備する、請求項37に記載の車両。
【請求項39】
前記常時開の弁の開放時に前記車両ウィンドシールドスプレイヤへの液体供給を保証するために、前記車両レーダアンテナスプレイヤへの液体流を制限する流量絞りも具備する、請求項38に記載の車両。
【請求項40】
車両であって:
ドライブトレインを含む車両シャシと;
洗浄を必要とする少なくとも一つの車両表面を含む車体と;
車両洗浄液リザーバと;
車両洗浄液放出組立体と;
洗浄を必要とする前記少なくとも一つの車両表面を洗浄するために、前記車両洗浄液放出組立体と、前記車両洗浄液リザーバからの洗浄液とを使用するように動作する車両表面洗浄機組立体と;
洗浄を必要とする前記少なくとも一つの表面の上に加熱液体のスプレーを行うために、前記車両洗浄液放出組立体と、前記車両洗浄液リザーバからの前記洗浄液とを使用するように動作する液体加熱組立体と;
前記車両洗浄液リザーバを前記車両洗浄液放出組立体に相互接続し、かつ開放時に前記液体加熱組立体を迂回するように作動する常時閉自動動作弁と;を具備する車両。
【請求項41】
前記少なくとも一つの車両洗浄液リザーバの上流に接続され、また前記常時閉自動動作弁の下流に接続された車両ポンプも具備する、請求項40に記載の車両。
【請求項42】
前記液体加熱組立体が:
変位可能な熱伝導性要素と;
前記変位可能な熱伝導性要素によって分離された一次液体加熱容積部分と二次液体加熱容積部分とを含む液体加熱容積を形成する液体加熱エンクロージャであって、前記一次液体加熱容積部分が、前記一次液体加熱容積部分内の液体を直接加熱するための、及び前記熱伝導性変位要素を介して前記二次液体加熱容積部分内の液体を間接加熱するための熱交換器を含む液体加熱エンクロージャと;を具備する、請求項40又は41に記載の車両。
【請求項43】
前記変位可能な熱伝導性要素が弾性かつ可撓性の要素を含んで成る、請求項42に記載の車両。
【請求項44】
前記変位可能な熱伝導性要素が、前記一次液体加熱容積部分及び前記二次液体加熱容積部分の両方の少なくとも一つの壁部を形成する、請求項42又は43に記載の車両。
【請求項45】
少なくとも前記液体加熱エンクロージャが、前記一次液体加熱容積部分の一次液体流路と、前記二次液体加熱容積部分の二次液体流路とを形成し、前記二次液体流路が液体を前記一次液体流路に供給する、請求項42〜44のいずれか一項に記載の車両。
【請求項46】
前記一次液体加熱容積部分が、比較的高剛性の高熱伝導性材料から形成される、請求項42〜45のいずれか一項に記載の車両。
【請求項47】
前記二次液体加熱容積部分が、前記一次液体加熱容積部分を形成する前記材料よりも低剛性及び低熱伝導性の材料から形成される、請求項46に記載の車両。
【請求項48】
少なくとも前記一次液体流路が、前記液体加熱エンクロージャによって及び前記熱伝導性変位要素によって形成される、請求項45に記載の車両。
【請求項49】
少なくとも前記液体加熱エンクロージャが、前記一次液体加熱容積部分における少なくとも部分的に乱流の一次液体流路と、前記二次液体加熱容積部分における少なくとも部分的に乱流の二次液体流路とを形成し、前記少なくとも部分的に乱流の二次液体流路が、前記少なくとも部分的に乱流の一次液体流路に液体を供給する、請求項42〜48のいずれか一項に記載の車両。
【請求項50】
前記一次液体加熱容積部分が、比較的高熱伝導性の金属材料から少なくとも部分的に形成され、また前記二次液体加熱容積部分が、比較的断熱性のプラスチック材料から少なくとも部分的に形成されて、前記金属材料よりも低熱伝導性の材料から形成された前記変位可能な熱伝導性要素によって分離される、請求項42〜49のいずれか一項に記載の車両。
【請求項51】
前記変位可能な熱伝導性要素が、前記プラスチック材料よりも高熱伝導性の材料から形成される、請求項50に記載の車両。
【請求項52】
前記変位可能な熱伝導性要素が、前記二次液体加熱容積部分から前記一次液体加熱容積部分への液体連通を可能にするために開口される、請求項42〜51のいずれか一項に記載の車両。
【請求項53】
前記二次液体加熱容積部分が、変位可能な少なくとも一つの外壁部分を含み、該外壁部分の変位性の効力によって凍結保護を提供する、請求項42〜52のいずれか一項に記載の車両。
【請求項54】
前記変位可能な熱伝導性要素が、前記一次液体加熱容積部分の内部の液体の凍結時に前記二次液体加熱容積部分の中に変位されるように動作する、請求項53に記載の車両。
【請求項55】
洗浄を必要とする前記少なくとも一つの車両表面が、次の表面、すなわち、
前部車両ウィンドシールド表面、後部車両ウィンドシールド表面、側部車両ウィンドウ、車両ヘッドライト表面、車両尾灯表面、車両レーダアンテナ表面、及び車両外部ミラー表面の少なくとも一つを含む、請求項42〜54のいずれか一項に記載の車両。
【請求項56】
前記変位可能な熱伝導性要素が、液体不透過性の介在するダイヤフラムである、請求項42〜55のいずれか一項に記載の車両。
【請求項57】
前記一次液体加熱容積部分が第1の導管要素であり、また前記二次液体加熱容積部分が第2の導管要素である、請求項42〜56のいずれか一項に記載の車両。
【請求項58】
前記熱交換器が、前記第1の導管要素と前記第2の導管要素とによって形成される、請求項57に記載の車両。
【請求項59】
前記常時閉自動動作弁が、差圧応答型逆止め弁である、請求項40〜58のいずれか一項に記載の車両。
【請求項60】
ユーザによる始動が、洗浄を必要とする前記少なくとも一つの車両表面上への前記加熱液体のスプレーを始動する、請求項40〜59のいずれか一項に記載の車両。
【請求項61】
自動始動が、洗浄を必要とする前記少なくとも一つの車両表面上への前記加熱液体のスプレーを始動する、請求項40〜60のいずれか一項に記載の車両。
【請求項62】
前記自動始動が、AGC作動信号によって行われる、請求項61に記載の車両。
【請求項63】
前記液体加熱組立体が、車両ウィンドシールド表面及び車両レーダアンテナ表面の上に液体のスプレーを行うために、前記車両洗浄液放出組立体と、前記車両洗浄液リザーバからの前記洗浄液とを使用するように動作する、請求項40〜62のいずれか一項に記載の車両。
【請求項64】
前記車両ウィンドシールド表面の車両ウィンドシールドスプレイヤを前記車両洗浄液放出組立体に相互接続し、かつ開放時に前記車両レーダアンテナ表面の車両レーダアンテナスプレイヤを迂回するように作動する常時開の弁も具備する、請求項63に記載の車両。
【請求項65】
前記常時開の弁の開放時に前記車両ウィンドシールドスプレイヤへの液体の供給を保証するために、前記車両レーダアンテナスプレイヤへの液体流を制限する流量絞りも具備する、請求項64に記載の車両。
【請求項66】
液体加熱方法であって:
変位可能な熱伝導性要素によって分離された一次液体加熱容積部分と二次液体加熱容積部分とを含む液体加熱容積を形成する液体加熱エンクロージャを準備するステップと;
前記一次液体加熱容積部分内の液体を直接加熱し、これによって、前記熱伝導性変位要素を介して前記二次液体加熱容積部分内の液体を間接加熱するステップと;を含む液体加熱方法。
【請求項67】
前記変位可能な熱伝導性要素が弾性的にまた可撓的に変位可能である、請求項66に記載の液体加熱方法。
【請求項68】
前記変位可能な熱伝導性要素が前記一次液体加熱容積部分と前記二次液体加熱容積部分とを分離する、請求項66又は67に記載の液体加熱方法。
【請求項69】
液体が、前記二次液体加熱容積部分の二次液体流路から前記一次液体加熱容積部分の一次液体流路内に流入する、請求項66〜68のいずれか一項に記載の液体加熱方法。
【請求項70】
少なくとも前記液体が、前記二次液体加熱容積部分の中を少なくとも部分的に乱流の二次液体流で流れるのに続き、前記一次液体加熱容積部分の中を少なくとも部分的に乱流の一次液体流で流れる、請求項66〜69のいずれか一項に記載の液体加熱方法。
【請求項71】
前記液体が、前記変位可能な熱伝導性要素に形成された孔を経由して流れて、前記二次液体加熱容積部分から前記一次液体加熱容積部分への液体連通を可能にする、請求項66〜70のいずれか一項に記載の液体加熱方法。
【請求項72】
前記二次液体加熱容積部分の変位可能な少なくとも一つの外壁部分が、前記一次液体加熱容積部分の内部の液体の凍結時に前記二次液体加熱容積部分の中に変位される、請求項66〜71のいずれか一項に記載の液体加熱方法。
【請求項73】
車両の運用方法であって:
洗浄を必要とする少なくとも一つの車両表面を含む車両を用意するステップと;
リザーバからの加熱液体を加熱液体のスプレーとして洗浄を必要とする前記少なくとも一つの表面の上に供給することによって洗浄を必要とする前記少なくとも一つの車両表面を洗浄するステップであって、前記リザーバからの液体を一次液体加熱容積部分内で直接加熱しかつ前記一次及び二次液体加熱容積部分を分離する熱伝導性要素を介して二次液体加熱容積部分内で間接加熱するようにするステップを含む、前記少なくとも一つの車両表面を洗浄するステップと;を含む車両の運用方法。
【請求項74】
前記一次及び二次液体加熱容積部分が液体加熱エンクロージャによって形成され、また前記一次液体加熱容積部分が、前記一次液体加熱容積部分内の前記液体を直接加熱するための、及び前記熱伝導性変位要素を介して前記二次液体加熱容積部分内の前記液体を間接加熱するための熱交換器を含む、請求項73に記載の車両の運用方法。
【請求項75】
前記変位可能な熱伝導性要素が弾性的にまた可撓的に変位可能である、請求項73又は74に記載の車両の運用方法。
【請求項76】
前記変位可能な熱伝導性要素が前記一次液体加熱容積部分と前記二次液体加熱容積部分とを分離する、請求項73〜75のいずれか一項に記載の車両の運用方法。
【請求項77】
前記液体が、前記二次液体加熱容積部分の二次液体流路から前記一次液体加熱容積部分の一次液体流路内に流入する、請求項73〜76のいずれか一項に記載の車両の運用方法。
【請求項78】
少なくとも前記液体が、前記二次液体加熱容積部分の中を少なくとも部分的に乱流の二次液体流で流れるのに続き、前記一次液体加熱容積部分の中を少なくとも部分的に乱流の一次液体流で流れる、請求項73〜77のいずれか一項に記載の車両の運用方法。
【請求項79】
前記二次液体加熱容積部分の変位可能な少なくとも一つの外壁部分が、前記一次液体加熱容積部分の内部の液体の凍結時に前記二次液体加熱容積部分の中に変位される、請求項73〜78のいずれか一項に記載の車両の運用方法。
【請求項80】
前記洗浄が最初の加熱スプレーサイクルを含む、請求項73〜79のいずれか一項に記載の車両の運用方法。
【請求項81】
前記車両のエンジンの初動作後の比較的長い時間継続の間での前記二次液体加熱容積部分内の液体の前記間接加熱が、前記最初のスプレーサイクルを、前記車両の前記エンジンの前記初動作後の比較的短い時間継続の間での前記二次液体加熱容積部分内の液体の前記間接加熱の場合よりも比較的長くする、請求項80に記載の車両の運用方法。
【請求項82】
前記少なくとも一つの表面への加熱液体の前記供給が、前記車両の前記エンジンの前記初動作後の比較的短い時間継続の間での前記二次液体加熱容積部分内の液体の前記間接加熱の場合にはほとんど即刻行われる、請求項80に記載の車両の運用方法。
【請求項83】
先行したスプレーサイクルの後の比較的長い時間継続の間での前記二次液体加熱容積部分内の液体の前記間接加熱が、前記最初のスプレーサイクルを、前記先行したスプレーサイクルの後の比較的短い時間継続の間での前記二次液体加熱容積部分内の液体の前記間接加熱の場合よりも比較的長くする、請求項80に記載の車両の運用方法。
【請求項84】
前記少なくとも一つの表面への加熱液体の前記供給が、先行したスプレーサイクルの後の比較的短い時間継続の間での前記二次液体加熱容積部分内の液体の前記間接加熱の場合にはほとんど即刻行われる、請求項80に記載の車両の運用方法。
【請求項85】
車両の運用方法であって:
洗浄を必要とする少なくとも一つの車両表面を含む車両を用意するステップと;
洗浄を必要とする前記少なくとも一つの表面の上に液体リザーバから液体加熱組立体を介して加熱液体を加熱液体のスプレーとして供給するステップ、及び;
開放時に前記液体加熱組立体を迂回する常時閉自動動作弁を介して前記液体リザーバから非加熱液体を供給するステップ;の少なくとも一方によって、洗浄を必要とする前記少なくとも一つの車両表面を洗浄するステップと;
を含む車両の運用方法。
【請求項86】
車両ポンプが、前記液体リザーバの上流に接続され、また前記常時閉自動動作弁の下流に接続される、請求項85に記載の車両の運用方法。
【請求項87】
洗浄を必要とする前記少なくとも一つの車両表面を含む車両を用意するステップと;
前記液体リザーバからの加熱液体を加熱液体のスプレーとして洗浄を必要とする前記少なくとも一つの表面の上に供給することによって洗浄を必要とする前記少なくとも一つの車両表面を洗浄するステップであって、前記液体リザーバからの液体を一次液体加熱容積部分内で直接加熱しかつ前記一次及び二次液体加熱容積部分を分離する熱伝導性要素を介して二次液体加熱容積部分内で間接加熱するようにするステップを含む、前記少なくとも一つの車両表面を洗浄するステップと;を含む、請求項85又は86に記載の車両の運用方法。
【請求項88】
前記一次及び二次液体加熱容積部分が液体加熱エンクロージャによって形成され、また前記一次液体加熱容積部分が、前記一次液体加熱容積部分内の前記液体を直接加熱するための、及び前記熱伝導性変位要素を介して前記二次液体加熱容積部分内の前記液体を間接加熱するための熱交換器を含む、請求項87に記載の車両の運用方法。
【請求項89】
前記変位可能な熱伝導性要素が弾性的にまた可撓的に変位可能である、請求項87又は88に記載の車両の運用方法。
【請求項90】
前記変位可能な熱伝導性要素が前記一次液体加熱容積部分と前記二次液体加熱容積部分とを分離する、請求項87〜89のいずれか一項に記載の車両の運用方法。
【請求項91】
前記液体が、前記二次液体加熱容積部分の二次液体流路から前記一次液体加熱容積部分の一次液体流路内に流入する、請求項87〜90のいずれか一項に記載の車両の運用方法。
【請求項92】
少なくとも前記液体が、前記二次液体加熱容積部分の中を少なくとも部分的に乱流の二次液体流で流れるのに続き、前記一次液体加熱容積部分の中を少なくとも部分的に乱流の一次液体流で流れる、請求項87〜91のいずれか一項に記載の車両の運用方法。
【請求項93】
前記液体が、前記変位可能な熱伝導性要素に形成された孔を経由して流れて、前記二次液体加熱容積部分から前記一次液体加熱容積部分への液体連通を可能にする、請求項87〜92のいずれか一項に記載の車両の運用方法。
【請求項94】
前記二次液体加熱容積部分の変位可能な少なくとも一つの外壁部分が、前記一次液体加熱容積部分の内部の液体の凍結時に前記二次液体加熱容積部分の中に変位される、請求項87〜93のいずれか一項に記載の車両の運用方法。
【請求項95】
前記洗浄が最初の加熱スプレーサイクルを含む、請求項85〜94のいずれか一項に記載の車両の運用方法。
【請求項96】
前記車両のエンジンの初動作後の比較的長い時間継続の間での前記二次液体加熱容積部分内の液体の前記間接加熱が、前記最初のスプレーサイクルを、前記車両の前記エンジンの前記初動作後の比較的短い時間継続の間での前記二次液体加熱容積部分内の液体の前記間接加熱の場合よりも比較的長くする、請求項95に記載の車両の運用方法。
【請求項97】
前記少なくとも一つの表面への加熱液体の前記供給が、前記車両の前記エンジンの前記初動作後の比較的短い時間継続の間での前記二次液体加熱容積部分内の液体の前記間接加熱の場合にはほとんど即刻行われる、請求項95に記載の車両の運用方法。
【請求項98】
先行したスプレーサイクルの後の比較的長い時間継続の間での前記二次液体加熱容積部分内の液体の前記間接加熱が、前記最初のスプレーサイクルを、前記先行したスプレーサイクルの後の比較的短い時間継続の間での前記二次液体加熱容積部分内の液体の前記間接加熱の場合よりも比較的長くする、請求項95に記載の車両の運用方法。
【請求項99】
前記少なくとも一つの表面への前記加熱液体の供給が、先行したスプレーサイクルの後の比較的短い時間継続の間での前記二次液体加熱容積部分内の液体の前記間接加熱の場合にはほとんど即刻行われる、請求項95に記載の車両の運用方法。
【請求項100】
加熱液体放出システムであって:
液体加熱を行いまた電気制御機能及び液体流制御機能を含む主組立体と;
液体を液体リザーバから前記主組立体に供給する液体流入導管と;
自動車の少なくとも一つの部位に配置された少なくとも一つのスプレイヤに液体を供給する液体流出導管と;を具備し、
前記主組立体が、前記液体流入導管と前記液体流出導管とに連通する液体加熱室を具備し、該液体加熱室が、該液体加熱室から概ね当該液体ドレイン開口のレベルまでの液体の排出を許容する前記液体加熱室の側面に配置された液体ドレイン開口を備えて形成される、加熱液体放出システム。
【請求項101】
前記排出が、液体を前記液体流入導管に供給する車両ポンプの非動作時に行われる、請求項100に記載の加熱液体放出システム。
【請求項102】
前記少なくとも一つの位置が、次の位置、すなわち、
前部車両ウィンドシールド、後部車両ウィンドシールド、側部車両ウィンドウ、車両ヘッドライト、車両尾灯、及び車両外部ミラーの少なくとも一つを含む、請求項100又は101に記載の加熱液体放出システム。
【請求項103】
車両オペレータ作動スイッチが前記主組立体に電気的に結合される、請求項100〜102のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項104】
前記主組立体が車両コンピュータに接続される、請求項100〜103のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項105】
前記主組立体が車両点火スイッチに接続される、請求項100〜104のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項106】
前記主組立体が主ハウジング部分とカバーハウジング部分とを具備する、請求項100〜105のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項107】
前記主ハウジング部分が、略円形の円筒状液体加熱室収容容積を形成し、該液体加熱室収容容積の主要部分に、前記液体加熱室を含む液体加熱組立体が配置される、請求項106に記載の加熱液体放出システム。
【請求項108】
前記液体加熱室が、略円形の円筒状外側スリーブを具備する、請求項100〜107のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項109】
前記液体加熱組立体が、前記液体加熱室内に配置された複数の発熱体を具備する、請求項107に記載の加熱液体放出システム。
【請求項110】
前記複数の発熱体の個々の発熱体の電気特性が互いに異なる、請求項109に記載の加熱液体放出システム。
【請求項111】
前記主ハウジング部分が液体入口チャネルと加熱液体出口チャネルとを形成し、前記液体入口チャネル及び前記加熱液体出口チャネルの両方が前記液体加熱室収容容積と連通し、かつ前記液体流入導管と前記液体流出導管とにそれぞれ連通する、請求項107に記載の加熱液体放出システム。
【請求項112】
前記主ハウジング部分が、前記液体加熱室収容容積と連通する加熱液体温度センサ装着孔も形成する、請求項111に記載の加熱液体放出システム。
【請求項113】
前記液体入口チャネルを経由して前記液体加熱室収容容積に供給される液体が、前記液体加熱室の基部近くに配置された第1の孔と、該第1の孔から前記液体加熱室の反対側にかつ前記液体加熱室の高さの中央近くに配置された第2の孔とを含む、前記液体加熱室に形成された少なくとも二つの液体入口孔を経由して前記液体加熱室に入る、請求項112に記載の加熱液体放出システム。
【請求項114】
液体を前記液体流入導管に供給する前記車両ポンプの動作中に、前記液体のレベルが前記液体加熱室の前記高さを超えて、前記液体加熱室収容容積を満たす、請求項113に記載の加熱液体放出システム。
【請求項115】
前記液体ドレイン開口が前記液体加熱室の側面の頂部直下に配置され、前記液体ドレイン開口が、前記車両ポンプの非動作時に、前記液体加熱室収容容積から概ね前記液体ドレイン開口の前記レベルまでのみの前記液体の排出を許容する、請求項114に記載の加熱液体放出システム。
【請求項116】
前記液体リザーバからの前記液体が、前記車両ポンプによって前記液体入口導管を経由して、液体出口経路部分も形成する液体コネクタ組立体の液体入口経路部分を経由して供給される、請求項115に記載の加熱液体放出システム。
【請求項117】
前記液体コネクタ組立体が差圧バイパス経路部分を形成し、該差圧バイパス経路部分が逆止め弁によって制御され、また該差圧バイパス経路部分にかかる差圧が前記液体加熱室収容容積を通る液体経路における閉塞の存在を示す所定の閾値に達したときに、前記液体入口経路部分から前記液体出口経路部分への液体の流れを許容する、請求項116に記載の加熱液体放出システム。
【請求項118】
前記液体入口経路部分が漏出性の逆止め弁を具備し、該逆止め弁が、圧力を受けたとき前記液体加熱室収容容積への液体供給を許容するが、該逆止め弁を通る逆流を比較的遅い速度に制限する、請求項117に記載の加熱液体放出システム。
【請求項119】
前記液体が前記液体入口チャネルを通過し、前記液体加熱室収容容積を満たして、前記第1及び第2の孔を経由して前記液体加熱室に流入する、請求項118に記載の加熱液体放出システム。
【請求項120】
前記液体が前記液体加熱室内で加熱され、また前記液体の液レベルに応じて、前記液体の温度又は前記液体の上にある空気の温度が、少なくとも一つの温度センサによって感知される、請求項119に記載の加熱液体放出システム。
【請求項121】
前記少なくとも一つの温度センサが、前記主ハウジング部分内に装着されかつ前記液体加熱室収容容積の外側に配置されるプリント回路基板の上に装着される、請求項120に記載の加熱液体放出システム。
【請求項122】
前記主組立体を作動させるための、前記少なくとも一つの温度センサに接続される制御回路も具備する、請求項100〜121のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項123】
前記液体加熱室が過熱した場合に前記主組立体の少なくとも一部分への電力を遮断するための過熱カットオフヒューズも具備する、請求項100〜122のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項124】
前記ヒューズが、弾性材料の下面を備えて形成され、また前記液体発熱体の基部の下側に緊密な熱係合状態で保持される、請求項123に記載の加熱液体放出システム。
【請求項125】
漏出性の逆止め弁と共に前記液体ドレイン開口が、前記主組立体の過熱保護及び凍結保護の両方を行う、請求項100〜124のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項126】
前記液体が前記液体加熱室内にポンプで送り込まれていないとき、前記液体加熱室内の液レベルが前記液体ドレイン開口の前記レベルに達するまで、前記液体が前記漏出性の逆止め弁を介して前記液体加熱室からゆっくり流出する傾向を有し、前記レベルの点において、液体ではなく空気が前記液体流出導管内に引き込まれて、排出を有効に終了し、かつ前記液体加熱室収容容積の内部の液体を概ね前記液体ドレイン開口の前記レベルに保持する、請求項125に記載の加熱液体放出システム。
【請求項127】
前記液体加熱室の内部の液体のレベルを概ね前記液体ドレイン開口のレベル以上に保持することにより、前記液体加熱室内の前記液レベルが、前記液体加熱室内に配置された前記発熱体の大部分を少なくとも覆うことが保証され、前記液体の急速加熱が保証され、かつ前記液体が前記発熱体の近傍にないことによる前記発熱体の焼損が回避され、また前記液体加熱室の内側の前記液体のレベルを前記液体ドレイン開口のレベル以下に保持することにより、車両が運転されておらずまた凍結環境にあるときに前記車両内の前記液体の凍結が前記液体加熱室の亀裂を引き起こさないように、十分な凍結膨張容積の提供が保証される、請求項126に記載の加熱液体放出システム。
【請求項128】
液体加熱を行いまた電気制御機能及び液体流制御機能を含む主組立体と;
液体を液体リザーバから前記主組立体に供給する液体流入導管と;
自動車の少なくとも一つの部位に配置された少なくとも一つのスプレイヤに液体を供給する液体流出導管と;を具備する加熱液体放出システムであって:
前記液体流入導管が、前記主組立体から前記リザーバへの液体の制限された逆流を許容する漏出性の逆止め弁と直列接続される、加熱液体放出システム。
【請求項129】
前記主組立体が、前記液体流入導管と前記液体流出導管とに連通する液体加熱室を具備し、該液体加熱室が、前記漏出性の逆止め弁を介して前記液体加熱室から概ね前記液体ドレイン開口のレベルまでの液体の排出を許容する前記液体加熱室の側面に配置された液体ドレイン開口を備えて形成される、請求項128に記載の加熱液体放出システム。
【請求項130】
前記排出が、液体を前記液体流入導管に供給する車両ポンプの非動作時に行われる、請求項129に記載の加熱液体放出システム。
【請求項131】
前記少なくとも一つの位置が、次の位置、すなわち、
前部車両ウィンドシールド、後部車両ウィンドシールド、側部車両ウィンドウ、車両ヘッドライト、車両尾灯、及び車両外部ミラーの少なくとも一つを含む、請求項128〜130のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項132】
車両オペレータ作動スイッチが前記主組立体に電気的に結合される、請求項128〜131のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項133】
前記主組立体が車両コンピュータに接続される、請求項128〜132のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項134】
前記主組立体が車両点火スイッチに接続される、請求項128〜133のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項135】
前記主組立体が主ハウジング部分とカバーハウジング部分とを具備する、請求項128〜134のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項136】
前記主ハウジング部分が、略円形の円筒状液体加熱室収容容積を形成し、該液体加熱室収容容積の主要部分に、前記液体加熱室を含む液体加熱組立体が配置される、請求項135に記載の加熱液体放出システム。
【請求項137】
前記液体加熱室が、略円形の円筒状外側スリーブを具備する、請求項128〜136のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項138】
前記液体加熱組立体が、前記液体加熱室内に配置された複数の発熱体を具備する、請求項128〜137のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項139】
前記複数の発熱体の個々の発熱体の電気特性が互いに異なる、請求項138に記載の加熱液体放出システム。
【請求項140】
前記主ハウジング部分が液体入口チャネルと加熱液体出口チャネルとを形成し、前記液体入口チャネル及び前記加熱液体出口チャネルの両方が前記液体加熱室収容容積と連通し、かつ前記液体流入導管と前記液体流出導管とにそれぞれ連通する、請求項136に記載の加熱液体放出システム。
【請求項141】
前記主ハウジング部分が、前記液体加熱室収容容積と連通する加熱液体温度センサ装着孔も形成する、請求項140に記載の加熱液体放出システム。
【請求項142】
前記液体入口チャネルを経由して前記液体加熱室収容容積に供給される液体が、前記液体加熱室の基部近くに配置された第1の孔と、該第1の孔から前記液体加熱室の反対側にかつ前記液体加熱室の高さの中央近くに配置された第2の孔とを含む、前記液体加熱室に形成された少なくとも二つの液体入口孔を経由して前記液体加熱室に入る、請求項141に記載の加熱液体放出システム。
【請求項143】
液体を前記液体流入導管に供給する前記車両ポンプの動作中に、前記液体のレベルが前記液体加熱室の前記高さを超えて、前記液体加熱室収容容積を満たす、請求項142に記載の加熱液体放出システム。
【請求項144】
前記液体ドレイン開口が前記液体加熱室の側面の頂部直下に配置され、前記液体ドレイン開口が、前記車両ポンプの非動作時に、前記液体加熱室収容容積から概ね前記液体ドレイン開口の前記レベルまでのみの前記液体の排出を許容する、請求項143に記載の加熱液体放出システム。
【請求項145】
前記液体リザーバからの前記液体が、前記車両ポンプによって前記液体入口導管を経由して、液体出口経路部分も形成する液体コネクタ組立体の液体入口経路部分を経由して供給される、請求項144に記載の加熱液体放出システム。
【請求項146】
前記液体コネクタ組立体が差圧バイパス経路部分を形成し、該差圧バイパス経路部分が逆止め弁によって制御され、また該差圧バイパス経路部分にかかる差圧が前記液体加熱室収容容積を通る液体経路における閉塞の存在を示す所定の閾値に達したときに、前記液体入口経路部分から前記液体出口経路部分への液体の流れを許容する、請求項145に記載の加熱液体放出システム。
【請求項147】
前記液体入口経路部分が漏出性の逆止め弁を具備し、該逆止め弁が、圧力を受けたとき前記液体加熱室収容容積への液体供給を許容するが、該逆止め弁を通る逆流を比較的遅い速度に制限する、請求項146に記載の加熱液体放出システム。
【請求項148】
前記液体が前記液体入口チャネルを通過し、前記液体加熱室収容容積を満たして、前記第1及び第2の孔を経由して前記液体加熱室に流入する、請求項147に記載の加熱液体放出システム。
【請求項149】
前記液体が前記液体加熱室内で加熱され、また前記液体の液レベルに応じて、前記液体の温度又は前記液体の上にある空気の温度が、少なくとも一つの温度センサによって感知される、請求項148に記載の加熱液体放出システム。
【請求項150】
前記少なくとも一つの温度センサが、前記主ハウジング部分内に装着されかつ前記液体加熱室収容容積の外側に配置されるプリント回路基板の上に装着される、請求項149に記載の加熱液体放出システム。
【請求項151】
前記主組立体を作動させるための、前記少なくとも一つの温度センサに接続される制御回路も具備する、請求項128〜150のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項152】
前記液体加熱室が過熱した場合に前記主組立体の少なくとも一部分への電力を遮断するための過熱カットオフヒューズも具備する、請求項128〜151のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項153】
前記ヒューズが弾性材料の下面を備えて形成され、また前記液体発熱体の基部の下側に緊密な熱係合状態で保持される、請求項152に記載の加熱液体放出システム。
【請求項154】
前記漏出性の逆止め弁と共に前記液体ドレイン開口が、前記主組立体の過熱保護及び凍結保護の両方を行う、請求項128〜153のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項155】
前記液体が前記液体加熱室内にポンプで送り込まれていないとき、前記液体加熱室内の液レベルが前記液体ドレイン開口の前記レベルに達するまで、前記液体が前記漏出性の逆止め弁を介して前記液体加熱室からゆっくり流出する傾向を有し、前記レベルの点において、液体ではなく空気が前記液体流出導管内に引き込まれて、排出を有効に終了し、かつ前記液体加熱室収容容積の内部の液体を概ね前記液体ドレイン開口の前記レベルに保持する、請求項154に記載の加熱液体放出システム。
【請求項156】
前記液体加熱室の内部の液体のレベルを概ね前記液体ドレイン開口のレベル以上に保持することにより、前記液体加熱室内の前記液レベルが、前記液体加熱室内に配置された前記発熱体の大部分を少なくとも覆うことが保証され、前記液体の急速加熱が保証され、かつ前記液体が前記発熱体の近傍にないことによる前記発熱体の焼損が回避され、また前記液体加熱室の内側の前記液体のレベルを前記液体ドレイン開口のレベル以下に保持することにより、車両が運転されておらずまた凍結環境にあるときに前記車両内の前記液体の凍結が前記液体加熱室の亀裂を引き起こさないように、十分な凍結膨張容積の提供が保証される、請求項155に記載の加熱液体放出システム。
【請求項157】
液体加熱を行いまた電気制御機能及び液体流制御機能を含む主組立体と;
液体を液体リザーバから前記主組立体に供給する液体流入導管と;
自動車の少なくとも一つの部位に配置された少なくとも一つのスプレイヤに液体を供給する液体流出導管と;を具備する加熱液体放出システムであって:
前記主組立体が、液体加熱室と、前記液体加熱室内の前記液体の温度を感知する液体温度センサが装着された電気回路基板とを具備する、加熱液体放出システム。
【請求項158】
前記主組立体が、前記液体流入導管と前記液体流出導管とに連通する液体加熱室を具備し、該液体加熱室が、前記漏出性の逆止め弁を介して前記液体加熱室から概ね前記液体ドレイン開口のレベルまでの液体の排出を許容する前記液体加熱室の側面に配置された液体ドレイン開口を備えて形成される、請求項157に記載の加熱液体放出システム。
【請求項159】
前記排出が、液体を前記液体流入導管に供給する車両ポンプの非動作時に行われる、請求項158に記載の加熱液体放出システム。
【請求項160】
前記少なくとも一つの位置が、次の位置、すなわち、
前部車両ウィンドシールド、後部車両ウィンドシールド、側部車両ウィンドウ、車両ヘッドライト、車両尾灯、及び車両外部ミラーの少なくとも一つを含む、請求項157〜159のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項161】
車両オペレータ作動スイッチが前記主組立体に電気的に結合される、請求項157〜160のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項162】
前記主組立体が車両コンピュータに接続される、請求項157〜161のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項163】
前記主組立体が車両点火スイッチに接続される、請求項157〜162のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項164】
前記主組立体が主ハウジング部分とカバーハウジング部分とを具備する、請求項157〜163のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項165】
前記主ハウジング部分が、略円形の円筒状液体加熱室収容容積を形成し、該液体加熱室収容容積の主要部分に、前記液体加熱室を含む液体加熱組立体が配置される、請求項164に記載の加熱液体放出システム。
【請求項166】
前記液体加熱室が、略円形の円筒状外側スリーブを具備する、請求項157〜165のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項167】
前記液体加熱組立体が、前記液体加熱室内に配置された複数の発熱体を具備する、請求項157〜166のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項168】
前記複数の発熱体の個々の発熱体の電気特性が互いに異なる、請求項167に記載の加熱液体放出システム。
【請求項169】
前記主ハウジング部分が液体入口チャネルと加熱液体出口チャネルとを形成し、前記液体入口チャネル及び前記加熱液体出口チャネルの両方が前記液体加熱室収容容積と連通し、かつ前記液体流入導管と前記液体流出導管とにそれぞれ連通する、請求項165に記載の加熱液体放出システム。
【請求項170】
前記主ハウジング部分が、前記液体加熱室収容容積と連通する加熱液体温度センサ装着孔も形成する、請求項169に記載の加熱液体放出システム。
【請求項171】
前記液体入口チャネルを経由して前記液体加熱室収容容積に供給される液体が、前記液体加熱室の基部近くに配置された第1の孔と、該第1の孔から前記液体加熱室の反対側にかつ前記液体加熱室の高さの中央近くに配置された第2の孔とを含む、前記液体加熱室に形成された少なくとも二つの液体入口孔を経由して前記液体加熱室に入る、請求項170に記載の加熱液体放出システム。
【請求項172】
液体を前記液体流入導管に供給する前記車両ポンプの動作中に、前記液体のレベルが前記液体加熱室の前記高さを超えて、前記液体加熱室収容容積を満たす、請求項171に記載の加熱液体放出システム。
【請求項173】
前記液体ドレイン開口が前記液体加熱室の側面の頂部直下に配置され、前記液体ドレイン開口が、前記車両ポンプの非動作時に、前記液体加熱室収容容積から概ね前記液体ドレイン開口の前記レベルまでのみの前記液体の排出を許容する、請求項172に記載の加熱液体放出システム。
【請求項174】
前記液体リザーバからの前記液体が、前記車両ポンプによって前記液体入口導管を経由して、液体出口経路部分も形成する液体コネクタ組立体の液体入口経路部分を経由して供給される、請求項173に記載の加熱液体放出システム。
【請求項175】
前記液体コネクタ組立体が差圧バイパス経路部分を形成し、該差圧バイパス経路部分が逆止め弁によって制御され、また該差圧バイパス経路部分にかかる差圧が前記液体加熱室収容容積を通る液体経路における閉塞の存在を示す所定の閾値に達したときに、前記液体入口経路部分から前記液体出口経路部分への液体の流れを許容する、請求項174に記載の加熱液体放出システム。
【請求項176】
前記液体入口経路部分が漏出性の逆止め弁を具備し、該逆止め弁が、圧力を受けたとき前記液体加熱室収容容積への液体供給を許容するが、該逆止め弁を通る逆流を比較的遅い速度に制限する、請求項175に記載の加熱液体放出システム。
【請求項177】
前記液体が前記液体入口チャネルを通過し、前記液体加熱室収容容積を満たして、前記第1及び第2の孔を経由して前記液体加熱室に流入する、請求項176に記載の加熱液体放出システム。
【請求項178】
前記液体が前記液体加熱室内で加熱され、また前記液体の液レベルに応じて、前記液体の温度又は前記液体の上にある空気の温度が、前記液体温度センサによって感知される、請求項177に記載の加熱液体放出システム。
【請求項179】
前記液体温度センサが、前記主ハウジング部分内に装着されかつ前記液体加熱室収容容積の外側に配置されるプリント回路基板の上に装着される、請求項158に記載の加熱液体放出システム。
【請求項180】
前記主組立体を作動させるための、前記液体温度センサに接続される制御回路も具備する、請求項157〜179のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項181】
前記液体加熱室が過熱した場合に前記主組立体の少なくとも一部分への電力を遮断するための過熱カットオフヒューズも具備する、請求項157〜180のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項182】
前記ヒューズが、弾性材料の下面を備えて形成され、また前記液体発熱体の基部の下側に緊密な熱係合状態で保持される、請求項181に記載の加熱液体放出システム。
【請求項183】
前記漏出性の逆止め弁と共に前記液体ドレイン開口が、前記主組立体の過熱保護及び凍結保護の両方を行う、請求項157〜182のいずれか一項に記載の加熱液体放出システム。
【請求項184】
前記液体が前記液体加熱室内にポンプで送り込まれていないとき、前記液体加熱室内の液レベルが前記液体ドレイン開口の前記レベルに達するまで、前記液体が前記漏出性の逆止め弁を介して前記液体加熱室からゆっくり流出する傾向を有し、前記レベルの点において、液体ではなく空気が前記液体流出導管内に引き込まれて、排出を有効に終了し、かつ前記液体加熱室収容容積の内部の液体を概ね前記液体ドレイン開口の前記レベルに保持する、請求項183に記載の加熱液体放出システム。
【請求項185】
前記液体加熱室の内部の液体のレベルを概ね前記液体ドレイン開口のレベル以上に保持することにより、前記液体加熱室内の前記液レベルが、前記液体加熱室内に配置された前記発熱体の大部分を少なくとも覆うことが保証され、前記液体の急速加熱が保証され、かつ前記液体が前記発熱体の近傍にないことによる前記発熱体の焼損が回避され、また前記液体加熱室の内側の前記液体のレベルを前記液体ドレイン開口のレベル以下に保持することにより、車両が運転されておらずまた凍結環境にあるときに前記車両内の前記液体の凍結が前記液体加熱室の亀裂を引き起こさないように、十分な凍結膨張容積の提供が保証される、請求項184に記載の加熱液体放出システム。
【請求項186】
加熱液体放出方法であって:
液体リザーバから、主組立体に具備された液体加熱室に液体を供給するステップと;
前記液体を前記液体加熱室内で加熱するステップと;
自動車の少なくとも一つの部位に配置された少なくとも一つのスプレイヤに前記液体加熱室から加熱液体を供給するステップと;
液体を前記液体加熱室から前記液体リザーバに、概ね前記液体加熱室内の所定レベルまで排出するステップと;を含む加熱液体放出方法。
【請求項187】
液体リザーバから液体加熱室への前記液体の供給が液体流入導管を経由して行われ、また前記液体加熱室から、自動車の少なくとも一つの部位に配置された前記少なくとも一つのスプレイヤへの加熱液体の前記供給が、液体流出導管を経由して行われる、請求項186に記載の加熱液体放出方法。
【請求項188】
前記排出が、前記液体加熱室の側面に配置された液体ドレイン開口を経由して行われる、請求項186又は187に記載の加熱液体放出方法。
【請求項189】
前記排出が、液体を前記液体流入導管に供給する車両ポンプの非動作時に行われる、請求項188に記載の加熱液体放出方法。
【請求項190】
前記少なくとも一つの位置が、次の位置、すなわち、
前部車両ウィンドシールド、後部車両ウィンドシールド、側部車両ウィンドウ、車両ヘッドライト、車両尾灯、及び車両外部ミラーの少なくとも一つを含む、請求項186に記載の加熱液体放出方法。
【請求項191】
車両オペレータ作動スイッチを前記主組立体に電気的に結合するステップも含む、請求項186〜190のいずれか一項に記載の加熱液体放出方法。
【請求項192】
前記主組立体を車両コンピュータに接続するステップも含む、請求項186〜191のいずれか一項に記載の加熱液体放出方法。
【請求項193】
前記主組立体を車両点火スイッチに接続するステップも含む、請求項186〜192のいずれか一項に記載の加熱液体放出方法。
【請求項194】
前記液体加熱室内の前記液体の前記加熱が、前記液体加熱室内に配置された複数の発熱体によって行われる、請求項186〜193のいずれか一項に記載の加熱液体放出方法。
【請求項195】
前記複数の発熱体の個々の発熱体の電気特性が互いに異なる、請求項194に記載の加熱液体放出方法。
【請求項196】
前記液体が、液体入口チャネルを経由して前記液体加熱室に流れ、また前記液体加熱室の基部近くに配置された第1の孔と、該第1の孔から前記液体加熱室の反対側にかつ前記液体加熱室の高さの中央近くに配置された第2の孔とを含む、前記液体加熱室に形成された少なくとも二つの液体入口孔を経由して前記液体加熱室に入る、請求項186に記載の加熱液体放出方法。
【請求項197】
液体を前記液体流入導管に供給する前記車両ポンプの動作中に、前記液体のレベルが前記液体加熱室の前記高さを超えて、前記液体加熱室内に形成された液体加熱室収容容積を満たす、請求項196に記載の加熱液体放出方法。
【請求項198】
前記液体ドレイン開口が前記液体加熱室の側面の頂部直下に配置され、前記液体ドレイン開口が、前記車両ポンプの非動作時に、前記液体加熱室収容容積から概ね前記液体ドレイン開口の前記レベルまでのみの前記液体の前記排出を許容する、請求項197に記載の加熱液体放出方法。
【請求項199】
前記液体リザーバからの前記液体が、前記車両ポンプによって前記液体入口導管を経由して、液体出口経路部分も形成する液体コネクタ組立体の液体入口経路部分を経由して供給される、請求項198に記載の加熱液体放出方法。
【請求項200】
液体コネクタ組立体内に形成された差圧バイパス経路部分を逆止め弁によって制御するステップも含み、前記差圧バイパス経路部分にかかる差圧が前記液体加熱室収容容積を通る液体経路における閉塞の存在を示す所定の閾値に達したときに、前記逆止め弁が、前記液体入口経路部分から前記液体出口経路部分への液体の流れを許容する、請求項199に記載の加熱液体放出方法。
【請求項201】
圧力を受けたとき前記液体加熱室収容容積への液体供給を許容するが、前記液体加熱室収容容積を通る逆流を比較的遅い速度に制限するステップも含む、請求項200に記載の加熱液体放出方法。
【請求項202】
前記液体が前記液体入口チャネルを通過し、前記液体加熱室収容容積を満たして、前記第1及び第2の孔を経由して前記液体加熱室に流入する、請求項196に記載の加熱液体放出方法。
【請求項203】
前記液体の液レベルに応じて、前記液体加熱室内の前記液体の温度又は前記液体の上にある空気の温度を少なくとも一つの温度センサによって感知するステップも含む、請求項186〜202のいずれか一項に記載の加熱液体放出方法。
【請求項204】
前記主組立体を作動させるための、前記少なくとも一つの温度センサに接続される制御回路によって、前記主組立体を作動させるステップも含む、請求項203に記載の加熱液体放出方法。
【請求項205】
前記液体加熱室が過熱した場合に前記主組立体の少なくとも一部分への電力を過熱カットオフヒューズによって遮断するステップも含む、請求項186〜204のいずれか一項に記載の加熱液体放出方法。
【請求項206】
前記ヒューズが、弾性材料の下面を備えて形成され、また前記液体発熱体の基部の下側に緊密な熱係合状態で保持される、請求項205に記載の加熱液体放出方法。
【請求項207】
漏出性の逆止め弁と共に前記液体ドレイン開口によって、前記主組立体の過熱保護及び凍結保護の両方を行うステップも含む、請求項197〜206のいずれか一項に記載の加熱液体放出方法。
【請求項208】
前記液体が前記液体加熱室内にポンプで送り込まれていないとき、前記液体加熱室内の液レベルが前記液体ドレイン開口のレベルに達するまで、前記液体が前記漏出性の逆止め弁を介して前記液体加熱室からゆっくり流出する傾向を有し、前記レベルの点において、液体ではなく空気が前記液体流出導管内に引き込まれて、排出を有効に終了し、かつ前記液体加熱室収容容積の内部の液体を概ね前記液体ドレイン開口の前記レベルに保持する、請求項207に記載の加熱液体放出方法。
【請求項209】
前記液体加熱室の内部の液体のレベルを概ね前記液体ドレイン開口のレベル以上に保持することにより、前記液体加熱室内の前記液レベルが、前記液体加熱室内に配置された前記発熱体の大部分を少なくとも覆うことが保証され、前記液体の急速加熱が保証され、かつ前記液体が前記発熱体の近傍にないことによる前記発熱体の焼損が回避され、また前記液体加熱室の内側の前記液体のレベルを前記液体ドレイン開口のレベル以下に保持することにより、車両が運転されておらずまた凍結環境にあるときに前記車両内の前記液体の凍結が前記液体加熱室の亀裂を引き起こさないように、十分な凍結膨張容積の提供が保証される、請求項208に記載の加熱液体放出方法。
【請求項210】
加熱液体放出方法であって:
液体を液体リザーバから液体加熱室に供給するステップと;
前記液体を前記液体加熱室内で加熱するステップと;
前記液体加熱室から、自動車の少なくとも一つの部位に配置された少なくとも一つのスプレイヤに加熱液体を供給するステップと;
前記液体加熱室から漏出性の逆止め弁を介して前記液体リザーバに液体を排出するステップと;を含む加熱液体放出方法。
【請求項211】
液体リザーバから液体加熱室への液体の前記供給が液体流入導管を経由して行われ、また前記液体加熱室から、自動車の少なくとも一つの部位に配置された前記少なくとも一つのスプレイヤへの前記加熱液体の供給が、液体流出導管を経由して行われる、請求項210に記載の加熱液体放出方法。
【請求項212】
前記排出が、前記液体加熱室の側面に配置された液体ドレイン開口を経由して行われる、請求項210又は211に記載の加熱液体放出方法。
【請求項213】
前記排出が、液体を前記液体流入導管に供給する車両ポンプの非動作時に行われる、請求項212に記載の加熱液体放出方法。
【請求項214】
前記少なくとも一つの位置が、次の位置、すなわち、
前部車両ウィンドシールド、後部車両ウィンドシールド、側部車両ウィンドウ、車両ヘッドライト、車両尾灯、及び車両外部ミラーの少なくとも一つを含む、請求項210〜213のいずれか一項に記載の加熱液体放出方法。
【請求項215】
車両オペレータ作動スイッチを前記主組立体に電気的に結合するステップも含む、請求項210〜214のいずれか一項に記載の加熱液体放出方法。
【請求項216】
前記主組立体を車両コンピュータに接続するステップも含む、請求項210〜215のいずれか一項に記載の加熱液体放出方法。
【請求項217】
前記主組立体を車両点火スイッチに接続するステップも含む、請求項210〜216のいずれか一項に記載の加熱液体放出方法。
【請求項218】
前記液体加熱室内の前記液体の前記加熱が、前記液体加熱室内に配置された複数の発熱体によって行われる、請求項210〜217のいずれか一項に記載の加熱液体放出方法。
【請求項219】
前記複数の発熱体の個々の発熱体の電気特性が互いに異なる、請求項218に記載の加熱液体放出方法。
【請求項220】
前記液体が、液体入口チャネルを経由して前記液体加熱室に流れ、また前記液体加熱室の基部近くに配置された第1の孔と、該第1の孔から前記液体加熱室の反対側にかつ前記液体加熱室の高さの中央近くに配置された第2の孔とを含む、前記液体加熱室に形成された少なくとも二つの液体入口孔を経由して前記液体加熱室に入る、請求項210に記載の加熱液体放出方法。
【請求項221】
液体を前記液体流入導管に供給する前記車両ポンプの動作中に、前記液体のレベルが前記液体加熱室の前記高さを超えて、前記液体加熱室内に形成された液体加熱室収容容積を満たす、請求項220に記載の加熱液体放出方法。
【請求項222】
前記液体ドレイン開口が前記液体加熱室の側面の頂部直下に配置され、前記液体ドレイン開口が、前記車両ポンプの非動作時に、前記液体加熱室収容容積から概ね前記液体ドレイン開口の前記レベルまでのみの前記液体の前記排出を許容する、請求項221に記載の加熱液体放出方法。
【請求項223】
前記液体リザーバからの前記液体が、前記車両ポンプによって前記液体入口導管を経由して、液体出口経路部分も形成する液体コネクタ組立体の液体入口経路部分を経由して供給される、請求項222に記載の加熱液体放出方法。
【請求項224】
液体コネクタ組立体内に形成された差圧バイパス経路部分を逆止め弁によって制御するステップも含み、前記差圧バイパス経路部分にかかる差圧が前記液体加熱室収容容積を通る液体経路における閉塞の存在を示す所定の閾値に達したときに、前記逆止め弁が、前記液体入口経路部分から前記液体出口経路部分への液体の流れを許容する、請求項223に記載の加熱液体放出方法。
【請求項225】
圧力を受けたとき前記液体加熱室収容容積への液体供給を許容するが、前記液体加熱室収容容積を通る逆流を比較的遅い速度に制限するステップも含む、請求項224に記載の加熱液体放出方法。
【請求項226】
前記液体が前記液体入口チャネルを通過し、前記液体加熱室収容容積を満たして、前記第1及び第2の孔を経由して前記液体加熱室に流入する、請求項220に記載の加熱液体放出方法。
【請求項227】
前記液体の液レベルに応じて、前記液体加熱室内の前記液体の温度又は前記液体の上にある空気の温度を少なくとも一つの温度センサによって感知するステップも含む、請求項210〜226のいずれか一項に記載の加熱液体放出方法。
【請求項228】
前記主組立体を作動させるための、前記少なくとも一つの温度センサに接続される制御回路によって前記主組立体を作動させるステップも含む、請求項227に記載の加熱液体放出方法。
【請求項229】
前記液体加熱室が過熱した場合に前記主組立体の少なくとも一部分への電力を過熱カットオフヒューズによって遮断するステップも含む、請求項210〜228のいずれか一項に記載の加熱液体放出方法。
【請求項230】
前記ヒューズが、弾性材料の下面を備えて形成され、また前記液体発熱体の基部の下側に緊密な熱係合状態で保持される、請求項229に記載の加熱液体放出方法。
【請求項231】
前記漏出性の逆止め弁と共に前記液体ドレイン開口によって、前記主組立体の過熱保護及び凍結保護の両方を行うステップも含む、請求項212〜230のいずれか一項に記載の加熱液体放出方法。
【請求項232】
前記液体が前記液体加熱室内にポンプで送り込まれていないとき、前記液体加熱室内の液レベルが前記液体ドレイン開口のレベルに達するまで、前記液体が前記漏出性の逆止め弁を介して前記液体加熱室からゆっくり流出する傾向を有し、前記レベルの点において、液体ではなく空気が前記液体流出導管内に引き込まれて、排出を有効に終了し、かつ前記液体加熱室収容容積の内部の液体を概ね前記液体ドレイン開口の前記レベルに保持する、請求項231に記載の加熱液体放出方法。
【請求項233】
前記液体加熱室の内部の液体のレベルを概ね前記液体ドレイン開口のレベル以上に保持することにより、前記液体加熱室内の前記液レベルが、前記液体加熱室内に配置された前記発熱体の大部分を少なくとも覆うことが保証され、前記液体の急速加熱が保証され、かつ前記液体が前記発熱体の近傍にないことによる前記発熱体の焼損が回避され、また前記液体加熱室の内側の前記液体のレベルを前記液体ドレイン開口のレベル以下に保持することにより、車両が運転されておらずまた凍結環境にあるときに前記車両内の前記液体の凍結が前記液体加熱室の亀裂を引き起こさないように、十分な凍結膨張容積の提供が保証される、請求項232に記載の加熱液体放出方法。
【請求項234】
前記液体加熱室から前記液体リザーバへの液体の前記排出が、概ね前記液体加熱室内の所定レベルまで行われる、請求項210に記載の加熱液体放出方法。
【請求項235】
加熱液体放出方法であって:
液体を液体リザーバから液体加熱室に供給するステップと;
前記液体を前記液体加熱室内で加熱するステップと;
前記液体加熱室から、自動車の少なくとも一つの部位に配置された少なくとも一つのスプレイヤに加熱液体を供給するステップと;
前記加熱液体の温度を感知するステップと;これとは別に、
前記液体加熱室の温度を別々に感知するステップと;を含む加熱液体放出方法。
【請求項236】
前記液体を前記液体加熱室から前記液体リザーバに概ね前記液体加熱室内の所定レベルまで排出するステップも含む、請求項235に記載の加熱液体放出方法。
【請求項237】
液体リザーバから液体加熱室への液体の前記供給が液体流入導管を経由して行われ、また前記液体加熱室から自動車の少なくとも一つの部位に配置された前記少なくとも一つのスプレイヤへの前記加熱液体の供給が液体流出導管を経由して行われる、請求項235又は236に記載の加熱液体放出方法。
【請求項238】
前記排出が、前記液体加熱室の側面に配置された液体ドレイン開口を経由して行われる、請求項237に記載の加熱液体放出方法。
【請求項239】
前記排出が、液体を前記液体流入導管に供給する車両ポンプの非動作時に行われる、請求項238に記載の加熱液体放出方法。
【請求項240】
前記少なくとも一つの位置が、次の位置、すなわち、
前部車両ウィンドシールド、後部車両ウィンドシールド、側部車両ウィンドウ、車両ヘッドライト、車両尾灯、及び車両外部ミラーの少なくとも一つを含む、請求項235〜239のいずれか一項に記載の加熱液体放出方法。
【請求項241】
車両オペレータ作動スイッチを前記主組立体に電気的に結合するステップも含む、請求項235〜240のいずれか一項に記載の加熱液体放出方法。
【請求項242】
前記主組立体を車両コンピュータに接続するステップも含む、請求項235〜241のいずれか一項に記載の加熱液体放出方法。
【請求項243】
前記主組立体を車両点火スイッチに接続するステップも含む、請求項235〜242のいずれか一項に記載の加熱液体放出方法。
【請求項244】
前記液体加熱室内の前記液体の前記加熱が、前記液体加熱室内に配置された複数の発熱体によって行われる、請求項235〜243のいずれか一項に記載の加熱液体放出方法。
【請求項245】
前記複数の発熱体の個々の発熱体の電気特性が互いに異なる、請求項244に記載の加熱液体放出方法。
【請求項246】
前記液体が、液体入口チャネルを経由して前記液体加熱室に流れ、また前記液体加熱室の基部近くに配置された第1の孔と、該第1の孔から前記液体加熱室の反対側にかつ前記液体加熱室の高さの中央近くに配置された第2の孔とを含む、前記液体加熱室に形成された少なくとも二つの液体入口孔を経由して前記液体加熱室に入る、請求項235に記載の加熱液体放出方法。
【請求項247】
液体を前記液体流入導管に供給する前記車両ポンプの動作中に、前記液体のレベルが前記液体加熱室の前記高さを超えて、前記液体加熱室内に形成された液体加熱室収容容積を満たす、請求項246に記載の加熱液体放出方法。
【請求項248】
前記液体ドレイン開口が前記液体加熱室の側面の頂部直下に配置され、前記液体ドレイン開口が、前記車両ポンプの非動作時に、前記液体加熱室収容容積から概ね前記液体ドレイン開口の前記レベルまでのみの前記液体の前記排出を許容する、請求項247に記載の加熱液体放出方法。
【請求項249】
前記液体リザーバからの前記液体が、前記車両ポンプによって前記液体入口導管を経由して、液体出口経路部分も形成する液体コネクタ組立体の液体入口経路部分を経由して供給される、請求項248に記載の加熱液体放出方法。
【請求項250】
液体コネクタ組立体内に形成された差圧バイパス経路部分を逆止め弁によって制御するステップも含み、前記差圧バイパス経路部分にかかる差圧が前記液体加熱室収容容積を通る液体経路における閉塞の存在を示す所定の閾値に達したときに、前記逆止め弁が、前記液体入口経路部分から前記液体出口経路部分への液体の流れを許容する、請求項249に記載の加熱液体放出方法。
【請求項251】
圧力を受けたとき前記液体加熱室収容容積への液体供給を許容するが、前記液体加熱室収容容積を通る逆流を比較的遅い速度に制限するステップも含む、請求項250に記載の加熱液体放出方法。
【請求項252】
前記液体が前記液体入口チャネルを通過し、前記液体加熱室収容容積を満たして、前記第1及び第2の孔を経由して前記液体加熱室に流入する、請求項246に記載の加熱液体放出方法。
【請求項253】
前記液体の液レベルに応じて、前記液体加熱室の温度又は前記液体の上にある空気の温度を少なくとも一つの温度センサによって感知するステップを含む、請求項235〜252のいずれか一項に記載の加熱液体放出方法。
【請求項254】
前記主組立体を作動させるための、前記少なくとも一つの温度センサに接続される制御回路によって前記主組立体を作動させるステップも含む、請求項253に記載の加熱液体放出方法。
【請求項255】
前記液体加熱室が過熱した場合に前記主組立体の少なくとも一部分への電力を過熱カットオフヒューズによって遮断するステップも含む、請求項235〜254のいずれか一項に記載の加熱液体放出方法。
【請求項256】
前記ヒューズが、弾性材料の下面を備えて形成され、また前記液体発熱体の基部の下側に緊密な熱係合状態で保持される、請求項255に記載の加熱液体放出方法。
【請求項257】
漏出性の逆止め弁と共に前記液体ドレイン開口によって、前記主組立体の過熱保護及び凍結保護の両方を行うステップも含む、請求項238〜256のいずれか一項に記載の加熱液体放出方法。
【請求項258】
前記液体が前記液体加熱室内にポンプで送り込まれていないとき、前記液体加熱室内の液レベルが前記液体ドレイン開口のレベルに達するまで、前記液体が前記漏出性の逆止め弁を介して前記液体加熱室からゆっくり流出する傾向を有し、前記レベルの点において、液体ではなく空気が前記液体流出導管内に引き込まれて、排出を有効に終了し、かつ前記液体加熱室収容容積の内部の液体を概ね前記液体ドレイン開口の前記レベルに保持する、請求項257に記載の加熱液体放出方法。
【請求項259】
前記液体加熱室の内部の液体のレベルを概ね前記液体ドレイン開口のレベル以上に保持することにより、前記液体加熱室内の前記液レベルが、前記液体加熱室内に配置された前記発熱体の大部分を少なくとも覆うことが保証され、前記液体の急速加熱が保証され、かつ前記液体が前記発熱体の近傍にないことによる前記発熱体の焼損が回避され、また前記液体加熱室の内側の前記液体のレベルを前記液体ドレイン開口のレベル以下に保持することにより、車両が運転されておらずまた凍結環境にあるときに前記車両内の前記液体の凍結が前記液体加熱室の亀裂を引き起こさないように、十分な凍結膨張容積の提供が保証される、請求項258に記載の加熱液体放出方法。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図8】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図22】
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【図23】
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【公表番号】特表2006−503756(P2006−503756A)
【公表日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−501338(P2005−501338)
【出願日】平成15年10月21日(2003.10.21)
【国際出願番号】PCT/IL2003/000854
【国際公開番号】WO2004/035358
【国際公開日】平成16年4月29日(2004.4.29)
【出願人】(505149136)マイクロヒート インコーポレイティド (2)
【Fターム(参考)】