説明

車両駆動装置のための操舵補償型速度制御方法

【課題】範囲を超える負荷状態でのIVTを備えた車両の方向安定性を増すための装置を提供する。
【解決手段】内燃機関8と、フリーホイーリングする操舵可能な前輪7と、被駆動後輪26と、エンジンから後輪へトルクを伝達するための無断可変変速機(IVT)10と、検知されたパラメータの関数としてIVTを制御し且つ後輪速度を命令するためにIVTに速度コマンドを供給するための制御ユニット30とを備えている車両のための車両駆動装置6を制御する方法。前輪の操舵角を検知するステップと、前輪速度を検知するステップと、後輪速度を検知するステップと、前輪速度と検知された操舵角との関数として推定補正車両速度を発生するステップと、推定補正車両速度と後輪速度との比較に応じて後輪(車両)速度を増すステップとを含んでいる。IVTは、ハイブリッド電気駆動装置によって実施化される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のための駆動装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ある種の現在の生産用トラクタは、エンジンスピードと被駆動車輪の速度との間に無断可変比率を提供する可変変速機(IVT)を含んでいる。このようなトラクタが重いトレーラを牽引しつつあり且つ坂を下るか又は減速しつつあるときは、トレーラからの負荷は、タイヤからの牽引力によって抵抗を受けるはずである。牽引力は車輪のスリップを生じ、車輪のスリップの大きな値は、方向制御又は操舵力を付与するタイヤの能力を減じる。車輪のスリップが増大するにつれて、タイヤは、操舵力を付与する能力を喪失し、従って、トラクタは方向安定性を喪失する。従って、このような範囲の超える負荷は方向安定性の喪失を惹き起こし得る。
【0003】
IVTを備えた幾つかの現在の生産用トラクタにおける方向安定性の喪失を防止するために、後輪のスリップは、過剰なストリップが検知されたときに後輪速度を増すことによって制限される。
【0004】
これを達成するために、前車軸の回転速度が検知され、この検知された速度が推定車両速度を計算するために使用される。前輪は、ハイウェイ速度でトレーラを牽引しているときにフリーホイーリングしており、従って、前タイヤのストリップは無視でき、前車軸速度は車両速度の良好な指示を提供する。同様に、第二の車両速度が後車軸速度から推定される。この第二の推定速度は、牽引力の発生によって生じる車輪のスリップによって影響を受ける。後輪のスリップは、後輪速度と前輪速度とに基づいて推定される速度比率を計算することによって演算される。一般的な操舵後輪駆動トラクタにおけるトラクタ車軸の幾何学的構造により、前輪速度は旋回するときに増大し、従って、前車軸駆動速度に対する後車軸駆動速度の比率は回転するときに減少し、前車軸速度が範囲の超える負荷によるタイヤのスリップを計算する際の真の車両速度を推定するために前車軸速度が使用される場合には、計算されるスリップは大きすぎ、車輪のスリップ制御アルゴリズムは過剰矯正となるであろう。
【0005】
1996年10月22日に発行された米国特許第5,568,023号(特許文献1)及び2002年12月10日に発行された米国特許第6,492,785号(特許文献2)に記載されているように、車両の電気駆動装置又はAC電気牽引駆動装置が提案されて来た。このような電気駆動装置は、典型的には、インバータ/整流器に結合されたエンジン駆動の3−相電動モーター/発電機を含んでおり、前記インバータ/整流器は次いでDCバスに接続されている。バスはインバータ/整流器に給電し、インバータ/整流器は牽引モーター/発電機に電力を供給し、牽引モーター/発電機は車軸又は車輪を駆動する。インバータ/整流器は、ある周波数において、バス上のDC電流を3−相AC電流に変換して車輪をオペレータによって指示される速度で駆動する。操舵応答ストリップ制限機能をこのような電気駆動装置に適用することは望ましい。
【特許文献1】米国特許第5,568,023号公報
【特許文献2】米国特許第6,492,785号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明の目的は、範囲の超える負荷状態でのIVTを備えた車両の方向安定性を増すためのシステムを提供することである。
【0007】
本発明の更に別の目的は、ハイブリッド電気駆動装置を備えた車両のためのこのようなシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
これらの及びその他の目的は、本発明によって達成される。本発明は、内燃機関と、フリーホイーリングする操舵可能な前輪と、被駆動後輪と、エンジンから後輪へトルクを伝達するための無断可変変速機(IVT)と、検知されたパラメータの関数としてIVTを制御し且つ後輪速度を指令するためにIVTに速度コマンドを供給するための制御ユニットとを備えている車両のための車両駆動装置を制御する方法である。この方法は、前輪の操舵角を検知するステップと、前輪速度を検知するステップと、後輪速度を検知するステップと、前輪速度と検知された操舵角との関数として推定補正車両速度を発生するステップと、推定補正車両速度と後輪速度との比較に応じて後輪(車両)速度を増すアルゴリズムを制御ユニットによって実行するステップとを含んでいる。車両駆動装置は、エンジンによって駆動される発電機と、第一のインバータ/整流器と、当該第一のインバータ/整流器に接続されたバスと、当該バスに接続された第二のインバータ/整流器と、前記第二のインバータ/整流器の出力に接続され且つ後輪を駆動する牽引モーターとを含んでいるのが好ましい。これらの構成要素は、無断可変変速機を形成している。推定される車輪のスリップ値は、前輪回転速度、前輪の回転半径、後輪回転速度、後輪の回転半径及び操舵可能な前輪の操舵角の関数として計算される。後輪回転速度は、測定されたモーター速度とモーターと後輪との間のギヤ減速の既知のギヤ比から直接測定するか又は計算することができる。後輪速度は補正された車両速度よりも遅い。これは、車両駆動装置が車両を減速させていることを示している。補正車両速度の臨界成分(ここでは、0.9又は90%が使用されている)よりも小さい後輪速度は、スリップが幾つかの条件下でのレベルに近づきつつあることを示しており、得られる操舵力は、方向安定性を維持するには小さすぎることを示している。この場合には、アルゴリズムは、補正された推定車両速度の臨界成分(0.9又は90%)となるように速度コマンドを増大させる。後輪のスリップを制限するこの方法は、ハイブリッド電気駆動装置を備えた車両に適しており、前輪操舵角の補正を組み入れることによって、スリップを判定するために使用される車両速度のより良い推定を採用している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1を参照すると、車両駆動装置6は、後輪26を駆動する無段可変変速機(IVT)10を駆動するディーゼル機関のような内燃機関を含んでいる。IVT10は、エンジン8によって駆動され且つインバータ/整流器16に電力を供給する発電機14を含んでいる。インバータ/整流器16は、高圧DCバス18に電力を供給する。バス18は、インバータ/整流器20に電力を給送する。インバータ/整流器20は、牽引モーター22に電力を供給し、牽引モーター22は、固定ギヤ比GEARを有している後車軸減速ユニット24を介して後輪26を駆動する。ユニット22は、速度センサー28を収容している。速度センサー28はモーター速度信号を車両電気制御ユニットECU30に付与し、ECU30は、ギヤ比GEARをモーター速度に乗算することによって実際の後輪速度の値RMSを計算する。インバータ20は、ECU30によって指令された速度でモーターを駆動するのに必要とされるモーター電流を発生する。
【0010】
車両駆動装置6はまた、機械的な前輪駆動機構9によって駆動される操舵可能な前輪7を含んでいるのが好ましい。機械的前輪駆動機構9は、次いで、牽引モーター22に結合されている機械的な前輪駆動クラッチ11によって駆動される。
【0011】
発電機14は、3−相発電機であるのが好ましく且つ発電機/モーターとすることができ、インバータ/整流器16は双方向とすることができる。モーター22は、3−相電動モーターであるのが好ましく且つモーター/発電機とすることができ、インバータ/整流器20は双方向である。
【0012】
IVT10は、図示されているように電気駆動装置とすることができ又は公知の水圧式、油圧−機械式又は機械式IVTとすることができる。
【0013】
速度コマンドレバー32が車両ECU30に結合されている。駆動速度コマンドペダル36も車両ECU30に結合されている。レバー32とペダル36とは、ゼロから時速50キロまでの範囲のような所望の車両速度を設定するためにユーザーが使用することができる。前進−ニュートラル−後進(FNR)方向制御ユニット40が車両ECU30に結合されている。適切なレバー、ペダル及びFNR方向制御レバーユニットが現在知られており且つ油圧−機械式無段可変変速機を備えた製品ジョンディア7820及び7720において使用されている。ユニット32、36及び40は、ECU30に各々の制御部材の位置を表す信号を付与するトランスジューサ(図示せず)を含んでいる。
【0014】
クラッチ11は、オペレータによって制御されるMFWD制御レバー42によって作動せしめられる。MFWDスイッチ44は、レバー42に作動可能に結合されており且つECU30にMFWD状態信号を供給する。前車軸回転速度センサー46は、ECU30に前車軸回転速度信号FWSを供給する。モーター回転速度信号MotSpdは、速度センサー28によって、インバータ20を介してECU30に供給される。ECU30は、モーター速度MotSpd、ギヤの減速GEAR及び後輪の回転半径RRearの積として第二の推定速度を演算する。車両を加速するか又は減速するためのタイヤの力を生成する際の後タイヤの作用は車両のスリップを生じさせ、その結果、この第二の推定速度はタイヤの力の機能としては誤っている。例えば、車両を加速するタイヤの力は、実際の車両の速度よりも速い第二の推定速度を生じる。操舵角センサー48は、ECU30に操舵角信号αを供給する。
【0015】
ECU30は、図2によって表されているアルゴリズム100を実行する。アルゴリズム100は、ステップ102において開始し、ステップ102において、実際の後モーター速度RMS、センサー46からの実際の前車軸速度FWS、操舵角センサー48からの操舵角Steer−angle、MFWDスイッチ44からの機械的前輪駆動状態信号並びに速度コマンドレバー42、前車軸回転速度センサー46及びエンジンスロットルから指令された速度信号Mot_Spd_Cmdを読み取る。
【0016】
ステップ104は、MFWDクラッチ11がつながっているか又は前輪速度FWSが5kphのような最小速度よりも遅い場合又はFNR方向制御レバーが前進方向にない場合に、ステップ114においてアルゴリズムの終了への制御を指示する。
【0017】
ステップ106は、ステップ102における信号入力からの2つの推定速度を演算する。第一の推定速度V1は、センサー46からの前車軸回転速度(ラジアン/秒の単位)と前輪の既知の回転半径との積V1=FWS*RRfrontとして演算される。
【0018】
前車軸がフリーホイーリングしており且つ操舵角がゼロ(前輪の特定の直進方向、MFWDが係合されていない)である場合には、第一の推定速度は、車両速度の正しい推定値である。ステップ106は更に、VS=(V1{2WBcos(α)+KSsin(α)})÷{WB+{[WBcos(α)+KSsin(α)]+WBsin(α)1/2}のように操舵角の関数として第一の推定速度の調整値VSを演算する。
【0019】
式中、WBはトラクタのホイールベース(前車軸と後車軸との間の距離)であり、KSは前輪のキングピン間の距離であり、αは直進方向からの左前輪の操舵角である。正のαは左旋回を示しており、負のαは右旋回を示している。この式は、前輪のためのアッカーマンステアリング構造に基づいている。この結果、VSは、通常は、車両対地速度に適合し且つ前輪7の操舵角の変動を補償するであろう。ECU30の計算処理上の制限により、前操舵角の関数としての前輪速度に対する補正は表索引によって得られる。第二の推定速度V2は、モーター回転速度RMS、ギヤの減速GEAR及び後輪の回転半径RRearの積としてV2=RMSRRearGearとして演算される。
【0020】
車両を加速又は減速するための力を生成する際の後タイヤの作用は車両のスリップを生じ、その結果、この第二の推定速度V2は、タイヤの力の機能が誤っている。例えば、車両を加速するタイヤの力は、実際の車両速度より速い第二の推定速度を生じ、車両を減速する力(及び範囲を超える負荷)は、実際の車両速度よりも遅い第二の推定速度を生じる。
【0021】
次に、ステップ108は、Ratio=(V2/VS)のような比率値Ratioを演算する。従って、Ratioの値は、車両対地速度に対する実際に検知された後輪速度の比を表し、従って、後輪26のスリップの値を示すであろう。
【0022】
次いで、ステップ110は、Ratioを臨界速度比(ここでは0.9又は90%が使用されている)と比較する。Ratioが臨界速度比(0.9又は90%)以上である場合には、ステップ110はアルゴリズムをステップ114へと進める。Ratiotが臨海速度比(0.9又は90%)未満である場合には、ステップ110はアルゴリズムをステップ112へ進める。
【0023】
ステップ112は、補正された車両速度VSと臨界速度比(0.9又は90%)との積として新しい後輪速度コマンドをSpeed_cmd=.9×VSとして修正するか又は演算する。速度コマンドは後モーターに適用され、従って、後タイヤの回転半径RRearと、モーター速度と後輪速度との間のギヤの減速Gearとの説明となるように、Mot_Spd_Cmd=.9VS/GEARRRrearによって修正しなければならない。
【0024】
アルゴリズムはステップ114において終了し、その後に、ECU30は、インバータ/整流器20を介してモーター22に新しく修正された後輪速度コマンドをモーター22に適用し、その結果、後輪26の速度は、ステップ112において演算された後輪速度コマンドに適合するであろう。
【0025】
この結果、本発明は、旋回角度を測定することによって、前輪速度から推定された車両速度を補正する。後輪速度に基づく推定速度が(前輪の操舵角を考慮して)推定された車両対地速度の臨界速度比(0.9又は90%)未満である場合には、アルゴリズムは、臨界速度比が維持されるようにモーター速度コマンドを増大させる。これは、後輪26のスリップを減じ且つ範囲を超える負荷状態中の車両の制御を改良する。
【0026】
上記のフローチャートの、デジタルコンピュータ又はマイクロプロセッサロプロセッサ内のフローチャートによって記述されたアルゴリズムを実行する標準的な言語への変換は、当業者にとって明らかであろう。
【産業上の利用可能性】
【0027】
以上、本発明を特定の実施形態と関連付けて説明したが、上記の説明を参考にすれば、多くの代替例、変形例及び変更例が当業者に明らかとなるであろう。例えば、本発明は、水圧式変速機及び機械式無段可変変速機を備えた車両に適用できる。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲に包含されるこのような変形例及び変更例の全てを包含することを意図している。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】図1は、本発明による車両電気駆動装置の簡素化された概略図である。
【図2】図2は、図1の制御装置の車両ECUによって実行されるアルゴリズムの論理フローチャートである。
【符号の説明】
【0029】
6 車両駆動装置、 7 前輪、
8 エンジン、
9 前輪駆動機構、
10 無段可変変速機(IVT)、
11 前輪駆動クラッチ、
14 発電機、 16 インバータ/整流器、
18 DCバス、 20 インバータ/整流器、
22 牽引モーター、
24 後車軸減速ユニット、
26 後輪、 28 速度センサー、
30 車両電気制御ユニット(ECU)、
32 速度コマンドレバー、
36 駆動速度コマンドペダル、
40 前進−ニュートラル−後進(FNR)方向制御ユニット、
42 MFWD制御レバー、
44 MFWDスイッチ、
46 前車軸回転速度センサー、
48 操舵角センサー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関と、フリーホイーリングする操舵可能な前輪と、被駆動後輪と、エンジンから後輪へトルクを伝達するための無断可変変速機(IVT)と、検知されたパラメータの関数としてIVTを制御し且つ後輪速度を指令するためにIVTに速度コマンドを供給するための制御ユニットとを備えている車両のための車両駆動装置を制御する方法であり、
前輪の操舵角を検知するステップと、
前輪速度を検知するステップと、
後輪速度を検知するステップと、
前記前輪速度の関数として推定車両速度を発生するステップと、
前記推定車両速度と前記検知された操舵角との関数として推定補正車両速度を発生するステップと、
前記推定補正車両速度と後輪速度との比較に応じて前記速度コマンドを増大させるステップとを含む方法。
【請求項2】
請求項1に記載の車両駆動装置を制御する方法であり、
前記車両が、エンジンによって駆動される発電機と、当該発電機に接続された第一のインバータ/整流器と、当該第一のインバータ/整流器に接続されたバスと、当該バスに接続された第二のインバータ/整流器と、当該第二のインバータ/整流器の出力に接続され且つ前記後輪を駆動する牽引モーターとを含み、これらの構成要素が無段可変変速機を構成している方法。
【請求項3】
請求項1に記載の車両駆動装置を制御する方法であり、
前記推定車両速度VSが、VS=(V1{2WBcos(α)+KSsin(α)})÷{WB+{[WBcos(α)+KSsin(α)]+WBsin(α)1/2}(RRfrontは前輪7の回転半径であり、WBはトラクタのホイールベース(前輪と後輪との間の距離)であり、KSは前輪のキングピン間の距離であり、αは左前輪の直進方向からの操舵角であり、正のαは左回転を示し、負のαは右回転を示している)によって決定される方法。
【請求項4】
請求項1に記載の車両駆動装置を制御する方法であり、
前記後輪速度が推定補正車両速度の臨界速度比(ここでは、0.9又は90%が使用されている)未満であるときに前記速度コマンドが増大される方法。
【請求項5】
請求項1に記載の車両駆動装置を制御する方法であり、
前記車両速度の値2つの推定値が決定され、当該2つの推定値のうちの第一の推定値は、後輪駆動のギヤ比、後駆動モーター回転速度及び後タイヤの回転半径の関数として推定され、前記2つの推定値のうちの第二の推定値は、前輪速度、前輪回転半径及び前記操舵可能な前輪の操舵角の関数として推定される方法。
【請求項6】
内燃機関と、フリーホイーリングする操舵可能な前輪と、被駆動後輪と、エンジンから後輪へトルクを伝達するための無断可変変速機(IVT)と、検知されたパラメータの関数としてIVTを制御し且つ後輪速度を指令するためにIVTに速度コマンドを供給するための制御ユニットとを備え、前記制御ユニットは、前輪速度を検知し、後輪速度を検知し、前記前輪速度が前記後輪速度よりも速い場合に前記速度コマンドを増大させるようになされた車両のための車両駆動装置を制御する方法であり、
前輪の操舵角を検知するステップと、
前記前輪速度と前記検知された操舵角との関数として推定補正車両速度を発生するステップと、
前記速度コマンドを、前記推定車両速度と後輪速度との比較の関数として増大させるステップとを含む方法。
【請求項7】
請求項6に記載の車両駆動装置を制御する方法であり、
前記速度コマンドは、前記後輪速度が前記推定補正車両速度の90%未満であるときに増大されるようになされた方法。
【請求項8】
請求項6に記載の車両駆動装置を制御する方法であり、
前記推定車両速度の値が、後輪駆動のギヤ比、前輪速度、前輪の回転半径、後輪の回転半径、トラクタのホイールベース、トラクタのキングピン分離距離及び前記操舵可能な前輪の操舵角の関数として決定される方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−191141(P2007−191141A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−351033(P2006−351033)
【出願日】平成18年12月27日(2006.12.27)
【出願人】(591005165)ディーア・アンド・カンパニー (109)
【氏名又は名称原語表記】DEERE AND COMPANY
【Fターム(参考)】