説明

車体下部構造

【課題】車体の質量の増加を抑制しつつ、トレーリングアームの支持剛性及び支持強度を向上させることを目的とする。
【解決手段】トレーリングアーム10の支持軸18を車体側に取り付けるための取付け部材16が、ロッカ12とリヤサイドメンバ14とに車幅方向に架け渡されると共に、該ロッカ12及び該リヤサイドメンバ14に対して夫々車両上下方向に重ねられて接合されている。また取付け部材16に固定される支持軸18に、トレーリングアーム10の前端10Aがブッシュ38を介して支持されているので、該トレーリングアーム10の前端10Aの高さ位置が、ロッカ12及びリヤサイドメンバ14の高さ位置に近くなっている。従って、トレーリングアーム10に対し車体後方から荷重が入力された際に、ロッカ12及びリヤサイドメンバ14と取付け部材16との接合部に作用するモーメントを抑制し、該荷重を該接合部のせん断方向で受けることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体下部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
トレーリングアームの先端のブッシュが、サイドメンバの下面に固定されたトレーリングアームブラケットに支持された構造が開示されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−186055号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記した従来例では、トレーリングアームの前端の高さ位置が、サイドメンバに対して車両下方にオフセットされているので、トレーリングアームに対して車両後方からの荷重が入力された場合にトレーリングアームブラケットとサイドメンバとの結合部に作用するモーメントが大きくなると考えられる。一方この対策として、各部の圧肉化等を行ったのでは、車体の質量の増加を招くと考えられる。
【0004】
本発明は、上記事実を考慮して、車体の質量の増加を抑制しつつ、トレーリングアームの支持剛性及び支持強度を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、車体下部の車幅方向両側において夫々車両前後方向に延びるロッカと、前端部が前記ロッカの後端部の車幅方向内側に離間して配置されて車体後方へ延びるリヤサイドメンバと、前記ロッカと前記リヤサイドメンバとに車幅方向に架け渡されると共に、該ロッカ及び該リヤサイドメンバに対して夫々車両上下方向に重ねられて接合される取付け部材と、該取付け部材に固定される支持軸と、前端がブッシュを介して前記支持軸に回動自在に支持されたトレーリングアームと、を有することを特徴としている。
【0006】
請求項1に記載の車体下部構造では、トレーリングアームの支持軸を車体側に取り付けるための取付け部材が、ロッカとリヤサイドメンバとに車幅方向に架け渡されると共に、該ロッカ及び該リヤサイドメンバに対して夫々車両上下方向に重ねられて接合されており、また該取付け部材に固定される支持軸に、トレーリングアームの前端がブッシュを介して支持されているので、該トレーリングアームの前端の高さ位置が、ロッカ及びリヤサイドメンバの高さ位置に近くなっている。従って、トレーリングアームに対し車体後方から荷重が入力された際に、ロッカ及びリヤサイドメンバと取付け部材との接合部に作用するモーメントを抑制し、該荷重を該接合部のせん断方向で受けることができる。このため、厚肉化等による車体の質量の増加を抑制しつつ、トレーリングアームの支持剛性及び支持強度を向上させることができる。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の車体下部構造において、前記取付け部材の前縁は、前記リヤサイドメンバと前記ロッカとを車幅方向に連結する補強部材に対して車両上下方向に重ねられて接合されていることを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載の車体下部構造では、取付け部材の前縁が、リヤサイドメンバとロッカとを車幅方向に連結する補強部材に対して車両上下方向に重ねられて接合されており、この結果、取付け部材は、リヤサイドメンバ、ロッカ及び補強部材に対して夫々接合された状態となっている。このように、車体側に対する取付け部材の接合点を増加させることで、トレーリングアームの支持剛性及び支持強度をより向上させることができる。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車体下部構造において、前記支持軸の軸心は、前記ロッカ及び前記リヤサイドメンバと車幅方向に重なる高さ位置に配置されていることを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載の車体下部構造では、支持軸の軸心が、ロッカ及びリヤサイドメンバと車幅方向に重なる高さ位置に配置されており、トレーリングアームの前端の高さ位置が、ロッカやリヤサイドメンバの高さ位置に対応しているので、トレーリングアームに対し車体後方から荷重が入力された際に、ロッカ及びリヤサイドメンバと取付け部材との接合部に作用するモーメントを、より一層抑制することができる。このため、トレーリングアームの支持剛性及び支持強度を、より一層向上させることができる。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の車体下部構造において、前記トレーリングアームは、前記支持軸に支持された前記前端から、車幅方向における前記ロッカと前記リヤサイドメンバとの間を通って、車体後方へ延びていることを特徴としている。
【0012】
請求項4に記載の車体下部構造では、トレーリングアームが、支持軸に支持された前端から、車幅方向におけるロッカとリヤサイドメンバとの間を通って、車体後方へ延びているので、該リヤサイドメンバを避けるためにトレーリングアームを湾曲させる必要がない。このため、トレーリングアームを厚肉化しなくても、車両前後方向の荷重に対するトレーリングアームの耐久性を確保することができる。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車体下部構造によれば、車体の質量の増加を抑制しつつ、トレーリングアームの支持剛性及び支持強度を向上させることができる、という優れた効果が得られる。
【0014】
請求項2に記載の車体下部構造によれば、トレーリングアームの支持剛性及び支持強度をより向上させることができる、という優れた効果が得られる。
【0015】
請求項3に記載の車体下部構造によれば、トレーリングアームの支持剛性及び支持強度を、より一層向上させることができる、という優れた効果が得られる。
【0016】
請求項4に記載の車体下部構造によれば、トレーリングアームを厚肉化しなくても、車両前後方向の荷重に対するトレーリングアームの耐久性を確保することができる、という優れた効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1において、本実施の形態に係る車体下部構造Sは、例えば車体右後部に設けられるリヤサスペンションにおけるトレーリングアーム10の支持構造に係り、ロッカ12と、リヤサイドメンバ14と、取付け部材16と、支持軸18と、トレーリングアーム10とを有している。
【0018】
図3に示されるように、ロッカ12は、車体下部の車幅方向両側において夫々車両前後方向に延びる車体骨格部材であって、車幅方向外側に凸に形成されたロッカアウタパネル20と、車幅方向内側に凸に形成されたロッカインナパネル22とを接合して閉断面に構成されている。図1に示されるように、ロッカ12の後端部には、リヤホイールハウス24が接合されている。図3において、ロッカ12の上部側が開いているように描かれているが、実際にはこの部位にリヤホイールハウス24(図1)が接合されて閉断面とされている。
【0019】
車幅方向両側のロッカ12は、クロスメンバ26により車幅方向に連結されている。具体的には、クロスメンバ26は、両端のフランジ部26Cにおいてロッカ12に接合されている。図4に示されるように、このクロスメンバ26は、例えば車両上側に配置されたクロスメンバアッパ26Aと、車両下側に配置されたクロスメンバロア26Bとを、前後のフランジ部26Fにおいて接合することで、閉断面に構成されている。
【0020】
図1,図2において、リヤサイドメンバ14は、前端部がロッカ12の後端部の車幅方向内側に離間して配置されて車体後方へ延びる車体骨格部材であって、例えば断面略逆ハット形に構成されている。またリヤサイドメンバ14の前端部は、例えばクロスメンバ26の後壁部に突き当てられた状態で、フランジ14Aにおいて接合されている。
【0021】
ロッカ12の後端部は、クロスメンバ26よりも車体後方まで延びて終端している。これによって、ロッカ12の後端部と、リヤサイドメンバ14の前端部とは、車両前後方向における所定範囲内において、車幅方向に離間して並列に配置されている。図3に示されるように、リヤサイドメンバ14の内部には、例えば該リヤサイドメンバ14に沿って車両前後方向に延びるリインフォースメント28が配設されている。
【0022】
図1,図2において、リヤサイドメンバ14の前端部と、ロッカ12とは、補強部材30により車幅方向に連結されている。図4に示されるように、この補強部材30は、所謂トルクボックスであり、車体中央側からの側面視において、例えば断面略逆L字形に形成され、下壁部30D及び後壁部30Rを有している。図1,図2に示されるように、この補強部材30は、下壁部30D及び後壁部30Rの車幅方向両端部に夫々設けられたフランジ部30Fにおいて、リヤサイドメンバ14とロッカ12とに夫々接合されている。また図4に示されるように、補強部材30における下壁部30Dの前縁30Aは、例えばクロスメンバ26の下壁部26Dの下面側に重ねて接合されている。また後壁部30Rの上縁には、車両後方側に折曲げ形成された折曲げ部30Uが設けられており、該折曲げ部30Uは、後述する取付け部材16の前縁16Fの下面側に重ねられて接合されている。補強部材30は、更に例えばリインフォースメント31により補強されている。
【0023】
図1,図2において、取付け部材16は、ロッカ12とリヤサイドメンバ14とに車幅方向に架け渡されると共に、該ロッカ12及び該リヤサイドメンバ14に対して夫々車両上下方向に重ねられて接合された、例えば鋼板のプレス成形品である。具体的には、図2に示されるように、取付け部材16においては、平板状の一般部16Aの車幅方向略中央部に、車両上方に凸となるカバー部16Bが形成されている。このカバー部16Bは、トレーリングアーム10の前端10Aの略上半分を覆うように断面逆U字形に形成されている。図4に示されるように、このカバー部16Bは、取付け部材16の前縁16Fの車両後側の位置から、トレーリングアーム10における円柱形状の前端10Aに沿って隆起し、最高点に達したところからその高さを維持したまま車両後方側へ延びて終端している。
【0024】
図2において、取付け部材16の一般部16Aにおけるカバー部16Bの車幅方向両側には、支持軸18を該取付け部材16に締結する際にボルト32を通すための貫通孔16Cが夫々形成されている。この貫通孔16Cの周囲には、一般部16Aよりも一段低い凹部16Dが形成されている。この凹部16Dを設けたのは、図3において、ボルト32に螺合するナット34の取付け高さを低く抑えると共に、取付け部材16の断面係数を高めて該取付け部材16の高剛性化及び高強度化を図るためである。
【0025】
図2において、取付け部材16の一般部16Aにおけるリヤサイドメンバ14側の端縁には、例えば車両下方側に折り曲げられた折曲げ部16Eが設けられている。図3に示されるように、取付け部材16の一般部16Aにおけるリヤサイドメンバ14側の端縁は、該リヤサイドメンバ14のフランジ14Fの下面側に重ねられている。一方、一般部16Aにおけるロッカ12側の端縁は、該ロッカ12におけるロッカインナパネル22の上壁部22Uの上面側に重ねられている。
【0026】
図1に示されるように、取付け部材16は、このようにロッカ12及びリヤサイドメンバ14に対して車両上下方向に重ねられて、例えばスポット溶接により接合されている。加えて、図3に示されるように、取付け部材16の折曲げ部16Eは、リヤサイドメンバ14におけるロッカ12側の外側面14Sに接合されている。更に、図1に示されるように、取付け部材16の前縁16Fは、補強部材30の折曲げ部30Uの上面側に重ねられて、例えばスポット溶接により接合されている。
【0027】
図2に示されるように、ロッカインナパネル22における上壁部22Uの上面のうち、取付け部材16の一般部16Aと重なる部位には、例えば該一般部16Aの板厚に対応した略矩形の凹部22Aが形成されている。これは、フロアパン36(図3)の取付けを考慮して、ロッカインナパネル22の上壁部22Uの上面と、取付け部材16の一般部16Aとを面一化するためである。
【0028】
図2から図4において、支持軸18は、取付け部材16の下面側に、例えば一対のボルト32及びナット34を用いて締結固定されている。具体的には、支持軸18は、円柱形の軸部18Aと、該軸部18Aの両端に設けられた平板部18Bとを有して構成されている。そしてこの平板部18Bが、取付け部材16における凹部16Dの下面側に固定されている。支持軸18の軸部18Aには、例えばゴム製のブッシュ38が嵌め込まれている。
【0029】
図3に示されるように、支持軸18の軸心18Cは、ロッカ12及びリヤサイドメンバ14と車幅方向に重なる高さ位置に配置されている。本実施形態では、軸心18Cは、取付け部材16とロッカ12との接合部、及び取付け部材16とリヤサイドメンバ14との接合部に近接した高さ位置に配置されている。ここで、取付け部材16とロッカ12との接合部とは、取付け部材16の一般部16Aとロッカインナパネル22の上壁部22U(凹部22A)との接合部である。また取付け部材16とリヤサイドメンバ14との接合部とは、取付け部材16の一般部16Aとリヤサイドメンバ14のフランジ14Fとの接合部である。これにより、トレーリングアーム10に対し車体後方から荷重が入力された際に、ロッカ12及びリヤサイドメンバ14と取付け部材16との接合部に作用するモーメントを抑制できるようになっている。
【0030】
図1,図2において、トレーリングアーム10は、前端10Aがブッシュ38を介して支持軸18に回動自在に支持された、例えば断面U字形の鋼板プレス成形品である。このトレーリングアーム10は、支持軸18に支持された前端10Aから、車幅方向におけるロッカ12とリヤサイドメンバ14との間を通って、車体後方へ延びている。トレーリングアーム10の後端には、図示しないサスペンション部品や車輪等が組み付けられるようになっている。
【0031】
図3に示されるように、車両前後方向における支持軸18の位置において、ロッカインナパネル22の下壁部22Dと、リヤサイドメンバ14の下壁部14Dとは、ブレース40により結合されている。具体的には、図1,図2に示されるように、ブレース40の一端は、例えば2組のボルト42及びナット44によりロッカインナパネル22の下壁部22Dに締結固定され、ブレース40の他端は、同様に例えば2組のボルト42及びナット44によりリヤサイドメンバ14の下壁部14Dに締結固定されている。
【0032】
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図1から図4において、本実施形態に係る車体下部構造Sでは、トレーリングアーム10の支持軸18を車体側に取り付けるための取付け部材16が、ロッカ12とリヤサイドメンバ14とに車幅方向に架け渡されると共に、該ロッカ12及び該リヤサイドメンバ14に対して夫々車両上下方向に重ねられて接合されている。従って、トレーリングアーム10に対し車体後方から荷重が入力された際に、ロッカ12及びリヤサイドメンバ14と取付け部材16との接合部に作用するモーメントを抑制し、該荷重を該接合部のせん断方向で受けることができる。
【0033】
ここで、「モーメント」とは、車幅方向を中心軸とするモーメントと、車両上下方向を中心軸とするモーメントとの双方を含む。特に本実施形態では、車両上下方向を中心軸とするモーメントが作用した場合でも、該モーメントをロッカ12及びリヤサイドメンバ14と取付け部材16との接合部のせん断方向で受けることで、該接合部の接合状態を維持することが可能である。このため、本実施形態では、取付け部材16の厚肉化等による車体の質量の増加を抑制しつつ、トレーリングアーム10の支持剛性及び支持強度を向上させることができる。
【0034】
これに加えて、本実施形態に係る車体下部構造Sでは、取付け部材16の前縁16Fが、リヤサイドメンバ14とロッカ12とを車幅方向に連結する補強部材30に対して車両上下方向に重ねられて接合されており、この結果、取付け部材16は、リヤサイドメンバ14、ロッカ12及び補強部材30に対して夫々接合された状態となっている。このように、車体側に対する取付け部材16の接合点を増加させることで、トレーリングアーム10の支持剛性及び支持強度をより向上させることができる。
【0035】
また本実施形態に係る車体下部構造Sでは、取付け部材16に固定される支持軸18に、トレーリングアーム10の前端10Aがブッシュ38を介して支持されているので、該トレーリングアーム10の前端10Aの高さ位置が、ロッカ12及びリヤサイドメンバ14の高さ位置に近くなっている。具体的には、支持軸18の軸心が、ロッカ12及びリヤサイドメンバ14と車幅方向に重なる高さ位置に配置されており、トレーリングアーム10の前端10Aの高さ位置が、ロッカ12やリヤサイドメンバ14の高さ位置に対応しているので、トレーリングアーム10に対し車体後方から荷重が入力された際に、ロッカ12及びリヤサイドメンバ14と取付け部材16との接合部に作用するモーメント(車幅方向を中心軸とするモーメント)を、より一層抑制することができる。このため、トレーリングアーム10の支持剛性及び支持強度を、より一層向上させることができる。
【0036】
更に本実施形態に係る車体下部構造Sでは、トレーリングアーム10が、支持軸18に支持された前端10Aから、車幅方向におけるロッカ12とリヤサイドメンバ14との間を通って、車体後方へ延びているので、該リヤサイドメンバ14を避けるためにトレーリングアーム10を湾曲させる必要がない。このため、トレーリングアーム10を厚肉化しなくても、車両前後方向の荷重に対するトレーリングアーム10の耐久性を確保することができる。
【0037】
なお、上記実施形態では、補強部材30によりロッカ12と、リヤサイドメンバ14と、クロスメンバ26とを連結し、該補強部材30の折曲げ部30Uに取付け部材16の前縁16Fを接合することとしたが、該補強部材30を用いない構成とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】車体下部構造を示す斜視図である。
【図2】車体下部構造を示す分解斜視図である。
【図3】車体下部構造を示す、図1における3−3矢視断面図である。
【図4】車体下部構造を示す、図1における4−4矢視断面図である。
【符号の説明】
【0039】
10 トレーリングアーム
10A 前端
12 ロッカ
14 リヤサイドメンバ
16 取付け部材
18 支持軸
18C 軸心
30 補強部材
38 ブッシュ
S 車体下部構造

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体下部の車幅方向両側において夫々車両前後方向に延びるロッカと、
前端部が前記ロッカの後端部の車幅方向内側に離間して配置されて車体後方へ延びるリヤサイドメンバと、
前記ロッカと前記リヤサイドメンバとに車幅方向に架け渡されると共に、該ロッカ及び該リヤサイドメンバに対して夫々車両上下方向に重ねられて接合される取付け部材と、
該取付け部材に固定される支持軸と、
前端がブッシュを介して前記支持軸に回動自在に支持されたトレーリングアームと、
を有することを特徴とする車体下部構造。
【請求項2】
前記取付け部材の前縁は、前記リヤサイドメンバと前記ロッカとを車幅方向に連結する補強部材に対して車両上下方向に重ねられて接合されていることを特徴とする請求項1に記載の車体下部構造。
【請求項3】
前記支持軸の軸心は、前記ロッカ及び前記リヤサイドメンバと車幅方向に重なる高さ位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車体下部構造。
【請求項4】
前記トレーリングアームは、前記支持軸に支持された前記前端から、車幅方向における前記ロッカと前記リヤサイドメンバとの間を通って、車体後方へ延びていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の車体下部構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−214825(P2009−214825A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−62982(P2008−62982)
【出願日】平成20年3月12日(2008.3.12)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】