説明

車室内報知対象の通知装置

【課題】
乗員は人や物を車室内に放置していることを速やかに認識できる車室内報知対象の通知装置を提供する。
【解決手段】
車内カメラまたは赤外線センサ18a、後部シート33の内部に設けられた感圧センサ18bおよび後部シート33の下に設けられた重量センサ18cのいずれかによって、車室内に子供32が放置されていることを検出する。そして、通知装置は、車室内に子供32が放置されていることを乗員40a,40bに通知する。車両30の近くにいる乗員40aに対しては、スピーカ24よりアラームを鳴らすか、ヘッドランプ34およびテールランプ35を点滅させることによって通知する。また、車両30から離れている場所にいる乗員40bに対しては、携帯電話26を通じて車室内に子供が放置されていることを通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車室内に人や物が放置されていることを通知する通知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車室内に人または動物がいる状態で車室内が異常な温度になった場合、車室内に人または動物がいることを外部に知らせる車内異常検知装置が知られている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2000−289459号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載されている車内異常検知装置は、車の乗員に、車室内に人または動物がいることを通知するのではなく、車の乗員以外の第3者に車室内に人または動物がいることを通知する。このため、車の乗員に通知すれば何事もなく対応が取れることも、車の乗員が知らない間に車のクラクションが鳴ったり、ライトが点滅したり、無線で警察に通報したりするため、大騒ぎになってしまうという問題点がある。また、乗員が車両から遠く離れた場所まで移動している場合は通知できないという問題もある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(1)請求項1の発明の車室内報知対象の通知装置は、車室内に放置した報知対象を検出する対象検出手段と、乗員の位置を検出する位置検出手段と、対象検出手段で報知対象が検出されたときに、位置検出手段で検出された乗員の位置に応じて、異なる情報によりその旨を乗員に報知する報知制御手段とを備えることを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、請求項1の通知装置において、報知制御手段は、車両に設置された視覚もしくは聴覚による報知装置を駆動する指令信号および乗員が保持する携帯情報端末へ報知対象が検出されたことを通知するための発呼信号のいずれか一方を出力し、位置検出手段は、車両に設置された報知装置による視覚もしくは聴覚による報知を乗員が確認できる第1の位置か、確認できない第2の位置のいずれに乗員がいるかを検出し、報知制御手段は、位置検出手段により第1の位置に乗員がいることが検出されたときは指令信号を出力し、位置検出手段により第2の位置に乗員がいることが検出されたときは発呼信号を出力することを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項2の通知装置において、位置検出手段は、対象検出手段で報知対象が検出されているときに位置検出信号を電波信号として発信する発信手段と、電波信号を受信すると受信確認の電波信号を発信する車両の電子キーと、位置検出信号の電波信号に応答して電子キーから出力される受信確認の電波信号を受信すると乗員が第1の位置に存在すると判定し、受信しないと第2の位置に存在するものと判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、車室内に人や物、つまり報知対象が放置してあることを、乗員の位置に応じて異なる情報で報知することができる。このため、乗員の所在によって人や物を車室内に放置してあることを確実に通知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の実施形態による通知装置の構成を図1に示す。通知装置1は、制御部11、ROM12、RAM13、タイマ14、電源部15、通信部16、キー通信部17およびセンサ18を有している。
【0007】
制御部11は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。また、制御部11は、車両のライト制御部21と接続している。そして、制御部11は、ライト制御部21に指令信号を出力することによって、車両のヘッドランプやテールランプを点滅することができる。制御部11は、ドアパネルの開閉を検知するドアスイッチ22と接続している。そして、制御部11は、ドアスイッチ22から出力される信号によりドアの開閉を検出することができる。
【0008】
制御部11は、ドアロックアッセンブリ内に設けられているドアロックスイッチ23と接続している。そして、制御部11は、ドアロックスイッチ23から出力される信号によりドアがロックされているかアンロックされているか検出することができる。また、制御部11は、スピーカ24と接続している。そして、制御部11はスピーカ24に指令信号を出力してスピーカ24からアラーム音を発生することができる。
【0009】
タイマ14は、所定の動作を開始するまでの待機時間を測定する。乗員によって待機時間が設定されると、タイマ14は待機時間のカウントアップを開始する。そして、設定された待機時間まで残り時間がゼロになると、カウントアップの終了を制御部11に出力する。電源部15は、通知装置1の電源回路を備え、車両のバッテリ電源25と接続している。そして、車両のイグニッションスイッチがオフの状態でも通知装置1に電流は供給される。
【0010】
通信部16は、携帯電話26との間で通信を確立して、携帯電話26を介して外部へ発呼したり、外部からの着呼を制御する。また、通信部16は、制御部11で生成されたメッセージを携帯電話26に発呼信号として出力する。この実施の形態では、乗員が携帯電話26に出力されたメッセージを認識すると、認識したという合図として携帯電話26の所定のキーボタンを押すものとしているので、携帯電話26の所定のキーボタンが押されると、その信号は通信部16で受信され、通信部16はその信号を制御部11に出力する。
【0011】
キー通信部17は、インテリジェントキー27との間で各種信号を送受信する。このキー通信部17から送信する信号は、微弱信号であり、少なくとも乗員から車が見える範囲(たとえば数十メートル)しか届かない。ここで、インテリジェントキー27とは、キー一体タイプのリモコン装置をいい、制御ユニット、および電池を内蔵している。インテリジェントキー27に設けられたボタンを押すことによって、広く普及しているキーレスエントリシステムのリモコンと同様に信号を送信することによって、ドアをロックしたり、車両のエンジンを始動することができる。
【0012】
また、キー通信部17からの信号を受信する機能も備えている。インテキージェントキー27は、キー通信部17からの位置検出信号を受信すると、自動的にキー通信部17へ受信確認の電波信号を送信する。キー受信部17で受信確認の電波信号を受信すると、制御回路部11は、インテリジェントキー27はキー通信部17からの信号が届く範囲に位置していること、つまり、インテリジェントキー27を所持しているが乗員は車両30の近くにいること認識する。ここで、位置検出信号とは、インテリジェントキー27を所持している乗員の位置を検出するための電波信号である。
【0013】
さらに、待機時間設定の信号をキー通信部17に送信して、タイマ14に待機時間を設定することもできる。ここで、待機時間設定の信号とは、インテリジェントキー27に設けられたボタンを押すことによってタイマ14に設定する時間を制御部11に入力するための信号をいう。たとえば、乗員40a,40bが10分後に車両30に戻る場合は、インテリジェントキー26に設けられたボタンによって待機時間「10分」を入力して、待機時間設定の信号としてキー通信部17へ送信する。
【0014】
センサ18は、車室内の人や物、つまり報知対象の存在を検出する装置である。車室内の様子を車内カメラで撮影し、撮影した映像を画像認識する方法、赤外線センサで赤外線を検出する方法、ドライバシートの上に載置されているものを重量センサで検出する方法、ドライバシートの座面の圧力を感圧センサで検出する方法などによって、車室内の人や物の存在を検出することができる。
【0015】
次に、本発明の実施形態の通知装置1における動作を図2を参照して説明する。
図2は、車両30内にチャイルドシート31に載せた子供32を放置し、乗員40a,40bが車両30から離れ、しばらくの時間が経過したときの車両30の様子を示したものである。このとき、車内カメラまたは赤外線センサ18a、後部シート33の内部に設けられた感圧センサ18bおよび後部シート33の下に設けられた重量センサ18cのいずれかによって、車室内に子供32が放置されていることを検出する。
【0016】
そして、通知装置1は、車室内に子供32が放置されていることを乗員40に通知する。ここで、車両30に近い位置にいる場合の乗員を40aとし、車両30から遠い位置にいる乗員を40bとする。車両30の近くにいる乗員40aに対しては、スピーカ24よりアラームを発生するか、ヘッドランプ34およびテールランプ35を点滅させることによって通知する。また、車両30から遠い位置にいる乗員40bに対しては、携帯電話26を通じて車室内に子供が放置されていることを通知する。
【0017】
次に、乗員40a,40bが車両から離れたとき、車室内に人や物が放置されていることを乗員に通知する上述の通知処理を図3〜5のフローチャートを参照して説明する。図3〜5の処理は、ドアをロックするとスタートするプログラムを制御部11で実行して行われる。
【0018】
ステップS301では、ドアロックスイッチ23からの信号により、ドアがロックされたことを検出する。これより、乗員40a,40bが車両30から離れることを検出する。ステップS302では、車室内の人または物の存在をセンサ18によって検出する。ステップS303では、センサ18によって人または物の存在が検出されたか判定を行う。人または物の存在が検出された場合は、ステップS303は肯定判定されてステップS304へ進む。人または物の存在が検出されない場合は、ステップS303が否定判定されて図4のステップS403へ進む。
【0019】
ステップS304では、スピーカ24からアラームを発生するか、ヘッドランプ34およびテールランプ35を点滅させるための指令信号を出力する。これより、車両30から離れようとする乗員40a,40bに対して、車室内に人または物が放置してあることを通知する。ステップS305では、ドアスイッチ22からの信号によりドアが開いたか判定を行う。ドアが開いた場合は、ステップS305は肯定判定され、図4のステップS403へ進む。ドアが開かなかった場合は、ステップS305は否定判定され、ステップS306へ進む。ドアの開閉を検出することによって、乗員40a,40bが車室内に放置している人または物に対して何らかの対応をとったか否かを検出する。
【0020】
ステップS306では、インテリジェントキー27からの待機時間設定の信号が受信できたか判定を行う。乗員40a,40bは待機時間設定の信号をキー通信部17に送信することによって、車両30に再び戻ってくる予定の時間をタイマ14に設定する。インテリジェントキー27から送信された待機時間設定の信号が受信できた場合は、ステップS306は肯定判定され、ステップS307へ進む。待機時間設定の信号が受信できなかった場合は、ステップS306が否定判定され、ステップS305へ戻る。
【0021】
ステップS307では、ステップS304で発生したアラームやヘッドランプ34およびテールランプ35の点滅を停止する。ステップS308では、タイマ14にインテリジェントキー27から待機時間設定の信号により送信された待機時間を設定し、カウントアップを開始する。ここで、カウントアップとは待機時間が経過するまでの残り時間を計測することをいう。たとえば、待機時間が「10分」と設定された場合は、10分からカウントアップを開始し、「10分」、「9分」、・・・、「1分」とカウントアップを行う。そして、最後に「0分」となると、カウントアップを終了する。ステップS309では、タイマ14のカウントアップは終了したか判定を行う。カウントアップが終了した場合は、ステップS309は肯定判定され、ステップS310へ進む。カウントアップが終了していない場合は、ステップS310は否定判定され、ステップS309へ戻る。
【0022】
ステップS310では、ドアスイッチ22からの信号によりドアが開いたか判定を行う。ドアが開いた場合は、ステップS310は肯定判定され、図4のステップS403へ進む。ドアが開かなかった場合は、ステップS310は否定判定され、ステップS311へ進む。ステップS311では、インテリジェントキー27に対して、位置検出信号を送信する。
【0023】
次に、ステップS312では、インテリジェントキー27からの受信確認の電波信号が受信できたか判定を行う。受信できた場合は、ステップS312は肯定判定され、図4のステップS401へ進む。受信できない場合は、ステップS312は否定判定され、図5のステップS501へ進む。
【0024】
図4のステップS401では、スピーカ24からアラームを発生するか、ヘッドランプ34およびテールランプ35を点滅させるための指令信号を出力する。ステップS402では、ドアスイッチ22からの信号によりドアが開いたか判定を行う。ドアが開いた場合は、ステップS402は肯定判定され、ステップS403へ進む。ドアが開かなかった場合は、ステップS402は否定判定され、図3のステップS311へ進む。ステップS403では、ステップS401で発生したアラームやヘッドランプ34およびテールランプ35の点滅を停止する。そして、制御部11における通知処理を終了する。
【0025】
図5のステップS501では、通信部16から乗員40a,40bが携帯している携帯電話26に発呼するための発呼信号を出力する。そして、携帯電話26を介して「車室内放置発見。至急車に戻れ」などの警告メッセージを出力し、そして、引き続き「了解した場合は、電話機の♯ボタンを押せ」などの了解ボタンの操作を促すメッセージを送信する。これにより、乗員40a,40bが警告メッセージを了解した場合は、携帯電話25の所定のキーボタンを押すことになる。ステップS502では、所定の時間、待機している。
【0026】
ステップS503では、携帯電話26の所定のキーボタンが押されたことを示す信号を受信したか判定を行う。所定のキーボタンが押されたことが判定されると、ステップ503は肯定判定され、ステップS504へ進む。所定のキーボタンが押されていない場合は、ステップS503は否定判定され、ステップS501へ戻る。ステップS504では、所定の時間をタイマ14に設定し、カウントアップを開始する。ここで、所定の時間としては、一般に乗員が郊外型の店舗に買い物をしたとき、買い物を終了させてから車両に戻ってくる時間などが考えられる。たとえば、「15分」などの時間が考えられる。ステップS505では、ドアスイッチ22からの信号によりドアが開いたか判定を行う。ドアが開いた場合は、ステップS505は肯定判定され、図4のステップS403へ進む。ドアが開かなかった場合は、ステップS505は否定判定され、ステップS506へ進む。
【0027】
ステップS506では、タイマ14のカウントアップが終了したか判定を行う。カウントアップが終了した場合は、ステップS506は肯定判定され、図3のステップS311へ進む。カウントアップが終了していない場合は、ステップS506は否定判定され、ステップS505へ戻る。
【0028】
以上の実施の形態による通知装置は次のような作用効果を奏する。
(1)乗員40aが車両30の近くにいるときには、車両30に設けられたスピーカ24からアラームが発生したり、ヘッドランプ34およびテールランプ35を点滅したりすることにより、つまり、車両に設定された視覚もしくは聴覚による報知を駆動することにより乗員40aに対して、車両内に人や物が放置されていることを通知する。一方、乗員40bが、車両30から遠く離れた位置にいるとき、すなわち、アラーム音が到達しない場所、ランプの光が確認できない場所に所在するときには、車両30に設けられたスピーカ24からアラームが発生したり、ヘッドランプ34およびテールランプ35が点滅することがない。このため、乗員40a,40bが知らない間に、車両30の周りが大騒ぎになることはない。
(2)乗員40bが車両30の近くにいないときは、通知装置1は、携帯電話26などの無線手段によって直接乗員40bに連絡する。つまり、乗員40bが保持する携帯情報端末へ通知する。このため、乗員40bが車両30から遠く離れた場所まで移動していても、乗員40bに車室内に人や物が放置されていることを通知することができる。また、乗員40bの知らない間に警察や消防署に連絡が入り、乗員40bが知らない間に車両30の周りが大騒ぎになることはない。
(3)乗員40aが車両の近くにいるときは、指令信号という情報により車両30に設けられたスピーカ24からアラームが発生したり、ヘッドランプ34およびテールランプ35が点滅することによって車室内に人や物が放置されていることを通知する。一方、乗員40bが車両から離れて位置にいるときは、発呼信号という情報により携帯電話26へ出力することによって、車室内に人や物が放置されていることを通知する。このように乗員40a,40bの位置に応じて異なる情報により通知するので、適切な手段によって乗員40a,40bに通知できる。たとえば、乗員40aが車両30の近くいる場合は、車両30に設けられた聴覚もしくは視覚による報知装置からの通知を確認することにより、乗員40aはすばやく対応をとることができ、わざわざ通知に多少時間のかかる携帯電話26よって通知する必要はない。一方、乗員40bが車両30から遠い位置にいる場合は、聴覚または視覚による車両30に設けられた報知装置からの通知を確認できないので、通知に多少時間がかかっても携帯電話26で通知する必要がある。このように、本発明の実施形態による通知装置により、乗員40a,40bの位置に応じて適切な手段によって通知することができる。
(4)車両30のドアが開くまで所定の時間経過後、乗員40a,40bが了解するまで複数回発呼するので、車室内に人や物を放置していることをいったん認識して、その後うっかり忘れた場合でも、再度の電話メッセージにより車室内に人や物を放置していることを認識することができる。
(5)広く普及しているキーレスエントリシステムのリモコンに受信機能を付加した簡単な装置により乗員40a,40bが車両30の近くにいるか、遠く離れたところにいるかわかる。
【0029】
以上の実施形態では、通知装置1は、乗員40bが車両30から遠く離れているときは、乗員40bの携帯電話26を発呼するが、乗員40bの携帯電話25につながらない場合は、乗員40bの自宅の固定電話、乗員40bの家族の携帯電話、警察署の電話などに発呼するように、複数の電話番号を登録しておくこともできる。
【0030】
以上の実施形態では、乗員40aが車両の近くにいるときは、アラームおよびライトの点滅によって車室内に人や物が放置されていることを通知するようにしたが、乗員が視覚や聴覚によって車室内に人や物が放置されていることを認識できる方法であれば、特に実施形態に限定されない。たとえば、クラクションが鳴るようにしてもよいし、ウインカが点滅するようにしてもよい。
【0031】
特許請求の範囲の要素と実施の形態との対応関係を説明する。
本発明の報知対象は子供32に対応し、対象検出手段はセンサ18に対応する。位置検出手段はキー通信部17に対応し、報知制御手段は制御部11および通信部16に対応する。放置装置はスピーカ24または、ヘッドランプ34、テールランプ35に対応し、電子キーはインテリジェントキー27に対応する。発信手段はキー通信部17に対応し、判定手段は制御部11に対応する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明の解釈上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素の対応関係になんら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の通知装置の構成を示すブロック図である。
【図2】車室内に放置されている子供の乗員への通知を説明する図である。
【図3】車室内に人や物が放置されていることを乗員に通知する通知処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】車室内に人や物が放置されていることを乗員に通知する通知処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】車室内に人や物が放置されていることを乗員に通知する通知処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0033】
1 通知装置
11 制御部
12 ROM
13 RAM
14 タイマ
15 電源部
16 通信部
17 キー通信部
18 センサ
21 ライト制御部
22 ドアスイッチ
23 ドアロックスイッチ
24 スピーカ
25 バッテリ電源
26 携帯電話
27 インテリジェントキー
30 車両
32 子供
34 ヘッドランプ
35 テールランプ
40a,40b 乗員

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車室内に放置した報知対象を検出する対象検出手段と、
乗員の位置を検出する位置検出手段と、
前記対象検出手段で前記報知対象が検出されたときに、前記位置検出手段で検出された前記乗員の位置に応じて、異なる情報によりその旨を前記乗員に報知する報知制御手段とを備えることを特徴とする車室内報知対象の通知装置。
【請求項2】
請求項1の通知装置において、
前記報知制御手段は、前記車両に設置された視覚もしくは聴覚による報知装置を駆動する指令信号および前記乗員が保持する携帯情報端末へ前記報知対象が検出されたことを通知するための発呼信号のいずれか一方を出力し、
前記位置検出手段は、車両に設置された前記報知装置による視覚もしくは聴覚による報知を前記乗員が確認できる第1の位置か、確認できない第2の位置のいずれに前記乗員がいるかを検出し、
前記報知制御手段は、前記位置検出手段により前記第1の位置に前記乗員がいることが検出されたときは前記指令信号を出力し、前記位置検出手段により前記第2の位置に前記乗員がいることが検出されたときは前記発呼信号を出力することを特徴とする車室内報知対象の通知装置。
【請求項3】
請求項2の通知装置において、
前記位置検出手段は、
前記対象検出手段で前記報知対象が検出されているときに位置検出信号を電波信号として発信する発信手段と、
前記電波信号を受信すると受信確認の電波信号を発信する車両の電子キーと、
前記位置検出信号の電波信号に応答して前記電子キーから出力される前記受信確認の電波信号を受信すると前記乗員が前記第1の位置に存在すると判定し、受信しないと前記第2の位置に存在するものと判定する判定手段とを備えることを特徴とする車室内報知対象の通知装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−159939(P2006−159939A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−349996(P2004−349996)
【出願日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】