説明

軸流ファン

【課題】風量および静圧の大きな軸流ファンを実現する。
【解決手段】軸流ファン100は、回転駆動装置20の回転軸21に取り付けられた羽根車10と、羽根車10の径方向の外周を囲み回転軸21の軸方向に対向する吸気口41および吐出口42を有するベンチュリケーシング30と、を備える。ベンチュリケーシング30の内面は、吸気口41を羽根車10の径方向外方へと拡大する吸気側傾斜部31と、吸気傾斜部31から連続し羽根車10とともに流体の軸流を形成する直線部32と、吐出口42を羽根車10の径方向外方へと拡大する吐出側傾斜部34と、直線部32と吐出側傾斜部34とを結ぶ曲線部33と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、羽根車の径方向外周を囲むベンチュリケーシングの内面形状を改良した軸流ファンに関する。
【背景技術】
【0002】
軸流ファンは、回転駆動装置の回転軸に取り付けられた羽根車の径方向外周に、該羽根車とともに軸流を形成する円筒体状のベンチュリケーシングを備えている。軸流ファンは、構造が簡単であるので、たとえば、パーソナルコンピュータの冷却ファンや、換気扇などに広く用いられている。
【0003】
この軸流ファンは、一般に風量が大きく、静圧が小さいという送風特性を有する。このような軸流ファンの送風特性を改良するため、羽根車の構造やベンチュリケーシングの構造に様々な工夫が施されている。
【0004】
たとえば特許文献1には、オリフィス(ベンチュリケーシング)の断面が、吸込側における一部又は全部の円弧部、直線部および吐出側円弧部で構成され、吸込側円弧部の円弧半径を吐出側円弧部の円弧半径よりも大きく形成した送風装置が開示されている。
【0005】
また特許文献2には、ケーシング(ベンチュリケーシング)にファンの回転中心と同心円状のテーパ面を形成し、回転羽根に上記吸気側テーパ面に沿った傾斜部を形成した軸流ファンが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平5−133398号公報
【特許文献2】特開2000−179490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、特許文献1の送風装置は、吸込側円弧部の円弧半径を吐出側円弧部の円弧半径よりも大きく形成することにより、大風量を得ながら、低騒音化を実現している。しかし、ベンチュリケーシングの吐出口は、吐出側円弧部のみで拡大されている。したがって、ベンチュリケーシングの内面で吐出流が曲線的に向きを急変して通過するので、吐出口を直線的に拡大するよりも、最大静圧が小さくなりやすい。
【0008】
一方、特許文献2の軸流ファンは、回転羽根の傾斜部をベンチュリケーシングの吸気側テーパ面に沿わせて、吸気時の空気の流れを滑らかにし、乱流の発生を抑制している。しかし、回転羽根の傾斜部との関係でベンチュリケーシングの吸気側テーパ面による吸気口の拡大に制約が生じるため、風量の増大に限界がある。
【0009】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、風量および静圧の大きな軸流ファンの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための軸流ファンは、羽根車とベンチュリケーシングを備える。羽根車は、回転駆動装置の回転軸に取り付けられる。ベンチュリケーシングは、羽根車の径方向の外周を囲み、上記回転軸の軸方向に対向する吸気口および吐出口を有する。
【0011】
上記ベンチュリケーシングの内面は、吸気口を羽根車の径方向外方へと拡大する吸気側傾斜部と、吸気傾斜部から連続し羽根車とともに流体の軸流を形成する直線部と、吐出口を羽根車の径方向外方へと拡大する吐出側傾斜部と、上記直線部と上記吐出側傾斜部とを結ぶ曲線部と、を有する。
【0012】
吐出側傾斜部は、吐出口を上記曲線部から直線的に羽根車の径方向外方へと拡大する。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る軸流ファンによれば、吸気側傾斜部によって羽根車の径方向外方へと吸気口を傾斜させて拡大しているので、吸気口の周辺の流体を吸気させることができ、風量を増大させることができる。
【0014】
また、ベンチュリケーシングの内面は、羽根車とともに軸流を形成する直線部と吐出側傾斜部とが曲線部で結ばれている。この吐出側傾斜部は、吐出口を上記曲線部から直線的に羽根車の径方向外方へと拡大している。
【0015】
したがって、曲線部で吐出流の向きを曲線的に変化させた後、直線的な吐出側傾斜部に沿って滑らかに案内するので、乱流の発生を抑制しながら、大きな静圧を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施形態に係る軸流ファンを示す断面図である。
【図2】本実施形態の軸流ファンの要部を示す断面図である。
【図3】比較例1の軸流ファンの要部を示す断面図である。
【図4】比較例2の軸流ファンの要部を示す断面図である。
【図5】実施例の軸流ファンの特性を、比較例1および2の特性との関係で説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本実施形態に係る軸流ファンを説明する。
【0018】
まず図1を参照して、本実施形態の軸流ファンについて説明する。図1は本実施形態に係る軸流ファンを示す断面図である。図2は本実施形態の軸流ファンの要部を示す断面図である。
【0019】
軸流ファンは、後述する回転駆動装置20の回転軸21に取り付けられた羽根車10の回転によって、回転軸21の軸方向の一方から吸気し、軸方向の他方へと流体を吐出する送風装置である。本発明に係る軸流ファン100は、羽根車10の径方向の外周を囲むケーシング30の内面形状を改良することにより、風量および最大静圧の大きな軸流ファンを提供できるようになる。
【0020】
本実施形態の軸流ファン100は、図1に示すように、回転駆動装置20の回転軸21に取り付けられた羽根車10と、この羽根車10の径方向の外周を囲むベンチュリケーシング(以下、単に「ケーシング」という)30と、を備える。さらに、本実施形態の軸流ファン100はフレーム40を備える。フレーム40は、上記回転駆動装置20のベース部22を支持するとともに、上記ケーシング30を一体的に支持する。
【0021】
羽根車10は、中央部にカップ状のハブ部11を有し、このハブ部11の周囲に複数の羽根12が放射線状に一体的に取り付けられている。各羽根12は、回転軸21の軸方向に対して傾斜させて設けられている。
【0022】
ハブ部11の内部には、羽根車10の回転駆動装置20としてのモータが設けられている。このモータ20は、ほぼカップ状のロータヨーク23と、該ロータヨーク23の中心部に圧入された回転軸21と、コイル25が巻回されたステータコア26などを備える。
【0023】
ロータヨーク23は、ハブ部11内に嵌入されている。このロータヨーク23の内周面には、マグネット24が固着されている。
【0024】
回転軸21は、軸受27に回転可能に支承されている。軸受27は、筒体状の支持部28の内面に固定されている。この支持部27は、上記ベース部22の中央に形成された円形の開口孔22aに、一体的に固着されている。
【0025】
ステータコア26は、上記支持部27の外面に圧入固定されている。このステータコア26とロータヨーク23のマグネット24とは、隙間を隔てて対向している。
【0026】
フレーム40は、たとえば合成樹脂等によって形成され、吸気側のベース部22にモータ20を設置するとともに、筒体状のケーシング30と一体的に形成されて、内部に羽根車10を収容する。そして、ベース22とケーシング30とは、放射状のスポーク43で連結されている。
【0027】
さらに、ケーシング30の吸気側および吐出側の周縁には、電子機器などにフレーム40を固定するためのフランジ部51、52が設けられている。各フランジ部51、52は、それぞれケーシング30の吸気側および吐出側から羽根車10の径方向の外方へ向けて延設されている。これらのフランジ部51、52は、ケーシング30の外周壁と連続する正方形状の取付部材である。各フランジ51、52の四隅には、取付ねじを螺合するための不図示のねじ孔が形成されている。
【0028】
したがって軸流ファン100は、電子機器の筐体などを介して、吸気側フランジ部51もしくは吐出側フランジ部52に不図示の取付けねじを螺合することにより、当該筐体などに取り付けられる。たとえば、本実施形態の軸流ファン100をパーソナルコンピュータ(PC)用の冷却ファンとして用いる場合は、PCの筐体内面のファン取付部に吸気側フランジ部51を取り付ける。また、本実施形態の軸流ファン100を換気扇として用いる場合は、建屋内壁の開口部周縁部に吐出側フランジ部52を取り付ける。
【0029】
次に、図2を参照して、本実施形態におけるケーシング30の内面形状について説明する。本発明に係る軸流ファン100は、このケーシング30の内面形状に特徴を有する。
【0030】
図2に示すように、ケーシング30の内面は、吸気側から吐出側へ向けて、吸気側傾斜部31、直線部32、曲線部33および吐出側傾斜部34で構成され、これらの部位は順次連続している。
【0031】
吸気側傾斜部31は、吸気口41を羽根車10の径方向外方へと拡大する部位である。本実施形態の吸気側傾斜部31は円弧等の曲線で形成され、吸気口41を曲線的に羽根車10の径方向外方へと拡大している。これに限定されず、吸気側傾斜部31は、吸気口41を直線的に羽根車10の径方向外方へと拡大してもよい。
【0032】
このように吸気側傾斜部31で吸気口41を傾斜させて拡大することにより、吸気口41の周辺の流体を吸気させて、軸流ファン100の風量を増大させることができる。ここで風量とは、軸流ファン100が単位時間当たりに吸気し、吐出する空気の体積である。圧力比が大きいほど、圧縮により吐出側の風量が少なくなるので、通常、吸気側の風量が用いられる。
【0033】
直線部32は、上記吸気側傾斜部31から連続し、該吸気側傾斜部31と上記曲線部33へと直線で結ぶ部位であり、羽根車10とともに流体の軸流を形成する。この直線部32は、羽根車10の羽根12の先端辺と隙間を隔てて対向し、該羽根12の先端辺とほぼ平行に吐出側へと延びている。
【0034】
曲線部33は、上記直線部32から連続し、上記直線部32と後述の吐出側傾斜部34とを曲線で結ぶ部位である。本実施形態の曲線部33は、たとえば半径Rが5mmの円弧で形成されているが、本実施形態における半径の数値に限定されない。
【0035】
この曲線部33と上記直線部32との境界は、羽根車10の吸気側静圧と吐出側静圧との静圧境界線PL上に位置する。したがって、曲線部33と上記直線部32との境界が、ケーシング30の内面の吸気側と吐出側との境界となる。
【0036】
ここで、羽根車10の遠心力によって発生する圧力であり、最大静圧が大きいほど流体が遠くへ到達する。吸気側静圧は0Paから負静圧としてPL線まで徐々に低下して最小となる。一方、吐出側静圧は、PL線を境界として最大静圧となり、再び0Paへと徐々に低下していくことになる。
【0037】
吐出側傾斜部34は、上記曲線部33から連続し、吐出口42を羽根車10の径方向外方へと拡大する部位である。この吐出側傾斜部34は、吐出口42を曲線部33から直線的に羽根車10の径方向外方へと拡大している。したがって、羽根車10を通過した吐出流は、曲線部33で羽根車10の径方向外方へと曲線的に向きを変えた後、直線的な吐出側傾斜部34に沿って滑らかに案内される。本実施形態の吐出側傾斜部34は、鉛直線に対して、たとえば44度の傾斜角を有しているが、本実施形態における傾斜角の数値に限定されない。
【0038】
さらに本実施形態では、吐出側傾斜部34によって拡大された吐出口42の内径は、吸気側傾斜部31によって拡大された吸気口41の内径よりも大きく設定されている。このように吐出口42の内径を吸気口41の内径よりも大きく設定しているので、吐出流が軸流から斜流になり、羽根車の遠心力による昇圧作用が加わって、十分な圧力特性が得られることになる。
【0039】
以上のように、本実施形態の軸流ファン100は、吸気側傾斜部31で吸気口41を傾斜させて拡大することにより、吸気口41の周辺の流体を吸気させて、風量を増大させることができる。
【0040】
また、ケーシング30の内面は、吐出側傾斜部34と羽根車10とともに軸流を形成する直線部32とを曲線部33で結んでいる。そして、吐出側傾斜部34は、吐出口42を上記曲線部33から直線的に羽根車10の径方向外方へと拡大している。
【0041】
したがって、曲線部33で吐出流の向きを羽根車10の径方向外方へと曲線的に変化させた後、さらに直線的な吐出側傾斜部34に沿って滑らかに案内するので、乱流の発生を抑制しながら、大きな静圧を得ることができる。
【0042】
よって、本実施形態の軸流ファン100は、曲線部33と直線的な吐出側傾斜部34とを組み合わせて吐出口42を拡大することより、乱流の発生を抑えて、風量および最大静圧の大きな送風特性を得ることができるという有利な効果を奏するものである。
【0043】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態とは異なる種々の態様で実施することができる。
【実施例】
【0044】
以下、実施例および比較例を挙げて、本発明に係る軸流ファンをさらに詳細に説明するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。
〔実施例〕
再び図1および図を参照して、本発明に係る軸流ファンの実施例について説明する。本実施例では、図1および図2に示す軸流ファン100を作製した。実施例の軸流ファン100は、上述したように、ケーシング30の吐出側内面は、曲線部33および吐出側傾斜部34で形成されている。曲線部33の半径Rは5mmに設定されている。また吐出側傾斜部34は鉛直線から44度に設定されている。
【0045】
実施例の軸流ファン100の送風特性は、流速、最大風量、最大静圧、騒音および消費電力について測定し、後述の比較例1および2と比較して検証する。
〔比較例1〕
図3を参照して、比較例1の軸流ファン200について説明する。図3は、比較例1の軸流ファンの要部を示す断面図である。なお、実施例と同一の構成については、同一の符号を用いて説明する。
【0046】
比較例1の軸流ファン200は、図3に示すように、ケーシング60の吐出側の内面形状が実施例と異なっている。比較例1におけるケーシング60の内面は、吸気側から吐出側へ向けて、吸気側傾斜部31、直線部32および吐出側傾斜部64で構成され、これらの部位は順次連続している。
【0047】
吸気側傾斜部31および直線部32は、実施例と同様に形成されている。また吐出側傾斜部64は、吐出口42を直線的に拡大しており、鉛直線から53度の傾斜角に設定されている。すなわち、比較例1の軸流ファン200は、ケーシング60の内面の吐出側が直線的な吐出側傾斜部64のみで形成されている。
【0048】
比較例1の軸流ファン200の送風特性は、流速、最大風量、最大静圧、騒音および消費電力について測定し、実施例および比較例2と比較して検証する。
〔比較例2〕
図4を参照して、比較例2の軸流ファン300について説明する。図4は、比較例2の軸流ファンの要部を示す断面図である。なお、実施例と同一の構成については、同一の符号を用いて説明する。
【0049】
比較例2の軸流ファン300は、図4に示すように、ケーシング70の吐出側の内面形状が実施例および比較例1と異なっている。比較例2におけるケーシング70の内面は、吸気側から吐出側へ向けて、吸気側傾斜部31、直線部32および吐出側円弧部74で構成され、これらの部位は順次連続している。
【0050】
吸気側傾斜部31および直線部32は、実施例および比較例1と同様に形成されている。また吐出側円弧部74は、吐出口42を曲線的に拡大しており、半径Rが7.72mmの円弧に設定されている。すなわち、比較例2の軸流ファン300は、ケーシング60の内面の吐出側が吐出側円弧部64のみで形成されている。
【0051】
比較例2の軸流ファン300の送風特性は、流速、最大風量、最大静圧、騒音および消費電力について測定し、実施例および比較例1と比較して検証する。
〔実施例と比較例1および2の送風特性の検証〕
図5は、実施例の軸流ファンの特性を、比較例1および2の特性との関係で説明する図である。
【0052】
図5に示すように、実施例、比較例1および2の流速は5850[min-1]であり、すべて同じ値を示している。
【0053】
実施例および比較例2の最大風量は1.74[m3/min]で同じ値を示している。しかし、比較例1の最大風量は1.70[m3/min]であり、実施例および比較例2の最大風量よりも劣っている。したがって、最大風量については、吐出口42を曲線的に拡大する方が、直線的に拡大するよりも、大きな風量が得られると考えられる。
【0054】
実施例および比較例1の最大静圧は、それぞれ112.9[Pa]、112.8[Pa]であり、ほぼ同じ値を示している。しかし、比較例2の最大静圧は109.0[Pa]であり、実施例および比較例1の最大静圧よりも劣っている。最大静圧については、吐出口42を直線的に拡大する方が、曲線的に拡大するよりも、大きな静圧が得られると考えられる。
【0055】
実施例、比較例1および2の騒音は、それぞれ44.2[dB]、44.3[dB]、44.2[dB]であり、ほぼ同じ値を示している。
【0056】
実施例、比較例1および2の消費電力は、それぞれ3.35[W]、3.30[W]、3.35[W]であり、ほぼ同じ値を示している。
【0057】
すなわち実施例によれば、曲線部33と直線的な吐出側傾斜部34とを組み合わせて吐出口42を拡大することにより、風量および静圧の大きな軸流ファン100が得られるものである。
【0058】
本発明に係る軸流ファンは、たとえばパーソナルコンピュータ、電源装置などの電子機器の冷却ファンや、換気扇などとして広く適用しうる。
【符号の説明】
【0059】
10 羽根車、
20 回転駆動装置、
21 回転軸、
30 ベンチュリケーシング、
31 吸気側傾斜部、
32 直線部、
33 曲線部、
34 吐出側傾斜、
41 吸気口、
42 吐出口、
100 軸流ファン
PL 静圧境界線。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転駆動装置の回転軸に取り付けられた羽根車と、
前記羽根車の径方向の外周を囲み前記回転軸の軸方向に対向する吸気口および吐出口を有するベンチュリケーシングと、を備え、
前記ベンチュリケーシングの内面は、
前記吸気口を前記羽根車の径方向外方へと拡大する吸気側傾斜部と、
前記吸気傾斜部から連続し前記羽根車とともに流体の軸流を形成する直線部と、
前記吐出口を前記羽根車の径方向外方へと拡大する吐出側傾斜部と、
前記直線部と前記吐出側傾斜部とを結ぶ曲線部と、
を有することを特徴とする軸流ファン。
【請求項2】
前記直線部と前記曲線部との境界は、前記羽根車の吸気側静圧と吐出側静圧との静圧境界線上に位置することを特徴とする請求項1に記載の軸流ファン。
【請求項3】
前記吐出側傾斜部によって拡大された前記吐出口の内径は、前記吸気側傾斜部によって拡大された前記吸気口の内径よりも大きいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の軸流ファン。
【請求項4】
前記吐出側傾斜部は、前記吐出口を前記曲線部から直線的に前記羽根車の径方向外方へと拡大することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の軸流ファン。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2013−113128(P2013−113128A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−257545(P2011−257545)
【出願日】平成23年11月25日(2011.11.25)
【出願人】(000180025)山洋電気株式会社 (170)
【Fターム(参考)】