説明

送信側モバイルデバイスの方向およびレンジを所定の粒状度において決定するための方法および装置

所定のレベルの粒状度において通信システムにおける送信側デバイスの方向およびレンジを決定するためのシステムおよび方法が提供される。信号の条件に関する標印、受信された信号に含まれる情報、および/または送信条件を包囲する推測に基づく決定が、送信器を特定し、送信器のレンジおよび方向を決定し、および/または送信器の相対位置を特定するために使用されることができ、ここで、送信されかつ受信される信号は、支援する通信ネットワークを介して中継される、再送信される、および/または輸送されることがない。これらの決定は、主に送信するまたは受信するユーザ機器またはモバイルデバイスでなされるか、あるいは、送信するまたは受信するユーザ機器またはモバイルデバイス間で通信システムを介して分散した態様でなされることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、「送信側モバイルデバイスの方向およびレンジを所定の粒状度において決定するための方法および装置」という名称の、2008年8月27日に出願された米国仮特許出願第61/092,220号の利益を主張し、この仮出願の全ては本明細書に参照として組み込まれる。
【0002】
本発明は、一般的には通信に関し、さらに具体的には、所定のレベルの粒状度において、通信システム内のける受信コンポーネントからの送信コンポーネントについてのレンジおよび方向を決定するための技術に関する。
【背景技術】
【0003】
様々な通信サービス、例えば音声、パケットデータ、等々を提供するため、通信システムが広く開発されている。これらのシステムは、利用可能なシステム資源を共有することによって、複数のユーザとの通信を同時に支援することが可能な多元接続システムからなることができる。このような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムを含む。
【0004】
一般的に、これらのシステム内のユーザ機器(UE)またはモバイルデバイスは、最初に基地局に通信することにより、これらのシステム内の他のUEまたはモバイルデバイス通信する。一方、この基地局は、ある基地局(同じまたは別の基地局のいずれか)にネットワークを介して通信的に結合され、このある基地局は他のUEまたはモバイルデバイスによって受信可能な信号を送信し、これにより通信回路の一行程を完成する。戻り行程は、上記基地局およびネットワークを介して同様に確立可能である。従来から、通信システムは、UEまたはモバイルデバイス位置情報の送信を、送信される信号に組み込むことができる。例えば、通信されるGPS情報に基づいて送信側UEまたはモバイルデバイスの識別が可能となるように、GPS位置情報を含めることができる。
【0005】
これらの従来のシステムは、一般的に、例えば、基地局または対応するネットワークを使用することなく、UEまたはモバイルデバイス間で直接的に通信することはない。さらに、これらの従来のシステムは、典型的には、デバイスによって基地局およびネットワークを介して受信側のデバイスに対して送信される比較的微細な粒度で断定的な位置情報に特に依存する。これは、UEまたはモバイルデバイスの位置を推測するために、このUEまたはモバイルデバイスの状況を分析するための高価な機器および回路構成を必要とする可能性があり、これにより、上記情報が次に符号化されると共に、従来の通信システムによって、受信側のUEまたはモバイルデバイス(例えば、基地局およびセルネットワークを介して)へ送信されることが可能となる。これらのシステムはさらに、この微細な粒度の位置情報をネットワークトラフィックに追加することによって、通信ネットワークを混雑させる。これらのシステムは、より直接的で効率的な態様で他のモバイルデバイスユーザを位置確認することを望んでいる可能性のある平均的なモバイルデバイスユーザのために、殆ど何もしていない。
【発明の概要】
【0006】
以下の記載は、1つまたは複数の態様の単純化された概要を表すもので、これらの態様の基本的な理解を提供するためのものである。この概要は、全ての予期される態様の広範囲な総括ではなく、また、全ての態様の主要なまたは重要な素子を特定することや何れかまたは全ての態様の範囲を線引きすることを意図するものではない。その唯一の目的は、後に提供されるより詳細な説明への準備として、1つまたは複数の態様の幾つかの概念を単純化された形で提供することである。
【0007】
放射された標識(beacon)または信号は、所望のレンジまたはソーシャルネットワーク内でユーザが友人を安全に位置確認できるようにするため、モバイルデバイスと共に提供される。この標識は、例えば、ユーザがシステムの他のユーザと会えるように、携帯電話またはモバイルデバイスから生成可能で、ここで、他のユーザもまた夫々のデバイスを使用する人を位置確認することを試みている。1つの態様においては、この標識は、例えば送信用として無認可帯域を使用するか、またはこの干渉レベルが許容できないようであれば、有認可帯域を使用することができる。ユーザ確定ネットワークにおける各モバイル電話は、「友人」(または他のソーシャル指名)のみが検出できる標識を配備可能である。この標識を使用すると、友人は他の友人の位置に指向可能となる。この標識および関連するコンポーネントは、友人間の保安規定を強化できると共に、これらの友人を互いに識別するように使用することができる。この標識を処理する夫々の適用は、ユーザへの方向および近接性を中継することができ、これにより、それらの集合的な友人を効率的に位置確認することを補助することができる。
【0008】
前述のおよび関連する目的の達成のため、上記の1つまたは複数の態様は、以下に詳細に説明されると共に特に特許請求の範囲において指摘される特徴を具備する。以下の説明および付随する図面は、上記の1つまたは複数の態様のある例証的な特徴を詳細に示す。しかし、これらの特徴は、様々な態様の原理が使用される際に可能性のある様々な態様の幾らかを示すもので、その説明は全ての上記態様およびそれらの等価物を含むことを意図していない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、所定の粒状度で方向およびレンジを決定することを促進する信号を受信するためのシステムを示す。
【図2】図2は、所定の粒状度で方向およびレンジを決定することを促進する信号を送信および受信するためのシステムの概略図を示す。
【図3A】図3Aは、所定の粒状度で方向およびレンジを決定することを促進するためのデータ構造の概略図を示す図である。
【図3B】図3Bは、所定の粒状度で方向およびレンジを決定することを促進するためのデータ構造の概略図を示す。
【図4】図4は、所定の粒状度で方向およびレンジを決定することを促進するための多重送信用システムの概略図を示す。
【図5】図5は、所定の粒状度で方向およびレンジを決定することを促進するシステムにおいてデータ暗号化を使用するシステムの概略図を示す。
【図6】図6は、所定の粒状度で方向およびレンジを決定することを促進するための方法を示す。
【図7】図7は、所定の粒状度で方向およびレンジを決定することを促進するための方法を示す。
【図8】図8は、所定の粒状度で方向およびレンジを決定することを促進するための方法を示す。
【図9】図9は、所定の粒状度で方向およびレンジを決定することを促進するための方法を示す。
【図10】図10は、所定の粒状度で方向およびレンジを決定することを促進するための方法を示す。
【図11】図11は、無線信号処理のための論理モジュールを示す図である。
【図12】図12は、無線信号処理のための論理モジュールを示す図である。
【詳細な説明】
【0010】
所定のおよび安全なソーシャルネットワークからユーザが互いに自動的に位置確認できるようにするため、システムおよび方法が提供される。1つの態様においては、送信される信号を処理することにより、所定のレベルの粒状度において送信側デバイスの方向およびレンジを決定することを促進するため、装置が提供される。この装置は、送信側デバイスからの標識信号を処理するための受信コンポーネントを含む。分析器が、標識信号の減衰、この標識信号に含まれる情報、またはこの標識信号の状況に少なくとも部分的に基づいて、送信側デバイスの方向およびレンジを決定する。
【0011】
図1を参照すると、所定の粒状度で方向およびレンジを決定することを促進する信号を受信するシステム100が示される。システム100は、1つまたは複数のユーザデバイス120を含み、これらは、無線ネットワーク110によって第2のデバイス130(単数または複数のデバイス)に通信可能な実体であることができる。図示のため、システム100には2つのデバイスのみが示されるが、ネットワーク110にはこのようなデバイスが多数使用可能であることが理解できるであろう。例えば、各デバイス120、130は、アクセス端末機(これはまた、端末機、ユーザ機器、移動性対処機(MME)、またはモバイルデバイスとして言及される)からなることができる。図示しないが、基地局(単数または複数の基地局)は、ダウンリンク140を介してデバイス120、130に通信すると共に、アップリンク150を介してデータを受信することができる。これらのアップリンクおよびダウンリンクの指定は任意であり、何故なら、デバイス120および130はまた、ダウンリンクを介してデータを送信すると共に、アップリンクチャネルを介してデータを受信することができる。留意すべき点として、2つのコンポーネント120および130が示されるが、ネットワーク110には2つより多くのコンポーネントが使用可能であり、それらの追加のコンポーネントもまたここに記載される無線処理を行うように構成可能である。
【0012】
図示のように、放射された標識154は、デバイス120および130(および他のデバイス)間で通信されると共に、友人または他の所望の知人を位置確認することを助けるために使用される。標識154は、保安コンポーネント160および170(分析器とも呼ばれる)を介して、夫々のデバイス120、130によって、指定されたユーザだけが標識154を復号化することができるように構成可能である。従って、保安規定または他の符号化されたシーケンスは、あるデバイスが標識154に応答できる一方で、非委任のデバイスが標識から生成される情報を解明することを防止するように構成可能である。標識154は、ユーザがシステム100の他のユーザと会えるように、携帯電話またはモバイルデバイスから生成可能で、ここで、他のユーザもまた、この例ではデバイス120または130を使用する人を位置確認することを試みている。1つの態様においては、標識154は、例えば送信用として無認可帯域を使用するか、またはこの干渉レベルが許容できないようであれば、有認可帯域を使用することができる。従って、ユーザ確定ネットワークにおける各モバイルデバイス120または130は、「友人」(または他のソーシャルネットワーク指名)のみが検出できる標識154を配備可能である。標識154を使用すると、友人は他の友人の位置に指向可能となる。標識154および関連するコンポーネントは、友人間の保安規定を強化できると共に、これらの友人を互いに識別するように使用することができる。標識154を処理する夫々の適用、例えば保安コンポーネント160および170は、ユーザへの方向および近接性を中継することができ、これにより、標識を受信可能な所望のネットワークまたはレンジ内で、それらの集合的な友人を位置確認することを補助することができる。
【0013】
一般的に、システム100は複数のモバイルデバイスを使用することができ、これらは、通信システムコンポーネント間(例えば、ユーザ機器(UE)、基地局(BSまたはNodeB)、モバイルデバイス等の間)でデータの送信および/または受信を行うための送信器および/または受信器を有する。例えば、UEは、所与の送信領域内の他のUEによって受信可能な1つまたは複数のデータパケットを送信する可能性があり、ここで、データパケットは、少なくともユーザ識別情報(ユーザID)、セッション識別情報(セッションID)およびレンジングパラメータ(ranging parameter)を含むことができる。
【0014】
この位置情報は、例えば受信側モバイルデバイスによって受信されることとなる、例えばデジタル的に符号化されたパイロットチャネルによって送信可能となる。システム全体は、距離およびレンジ決めを行うことができる複数のUEまたはモバイルデバイスを含み、距離およびレンジ決めは、送信側UEまたはモバイルデバイス、受信側UEまたはモバイルデバイス、および送信されるおよび/または受信される情報に関するものであり、同情報は、開示される主題事項の様々な態様において方向およびレンジ決めを促進するものである。
【0015】
1つの態様においては、システム100は、送信側デバイスから送信される信号を受信することにより、送信側UEまたはモバイルデバイスの方向およびレンジを決定することを促進することができる。この信号は、ユーザID、セッションID、およびレンジングパラメータを含むことができ、これは以下により詳細に説明される。レンジングパラメータはブロックコード内に存在することができる。ユーザIDは、受信側UEまたはモバイルデバイスが、送信側UEまたはモバイルデバイスによって送信された受信信号と関連する正体(IDentity)を決定することを助けることができる(例えば、受信器がレンジ決めされるモバイルデバイスの正体を決定することができる)。
【0016】
他の態様によれば、セッションIDは、プライバシを送信側デバイスユーザに提供することができる。これは、送信される信号を安全にするように送信される信号を符号化することにより、例えば、セッションIDを有する情報をハッシュ(hashing)することにより達成可能であり、ここで、このハッシュ(hash)を復号化すると共に符号化された情報を決定するためにこのセッションIDが典型的には使用される。従って例えば、放送されるユーザID情報を符号化するように、ユーザIDはセッションIDと共にハッシュされる。同様に、この信号の受信器がこのセッションIDを有する場合、このハッシュが容易に開らかれてユーザIDが速やかに決定されることが可能となる。このセッションIDは、データ保安技術分野においてよく知られるように「キー」として使用されることによりプライバシの改良を促進するように使用可能であり、これは、当業者であれば理解できるように、ここで与えられる簡単かつ単純化された例に限定されるものではない。
【0017】
他の態様によれば、レンジングパラメータは、送信側デバイスのレンジおよび方向を決定することを促進することができる。一実施形態において、このレンジングパラメータは、ブロックコードにおける所定の繰り返しコードからなることができる。これは、所定の送信されるパワーレベルと比較して受信される信号のパワーを分析することにより、距離を決定することを促進することができる。例えば、ブロックコードとして送信される繰り返しコードが、システム内のデバイスによって予設定パワーレベルで送信される場合、受信側デバイスは、元の送信レベルからの送信される信号の減衰を分析することにより、所定の粒状度において送信側デバイスのレンジおよび方向を決定することができる。同様に、このレンジングパラメータは、受信側デバイスにおいて信号レベルの減衰の決定を促進するように、送信されるパワーレベルの仕様を含むことができる。例えば、送信側デバイスが送信パワーレベルをブロックコードとして放送する場合、受信側デバイスは、放送信号において特定される送信パワーレベルと比較した、受信される信号の減衰に少なくとも部分的に基づいて、送信側デバイスのレンジおよび方向を決定することができる。
【0018】
他の態様によれば、使用される送信のプライバシおよび排他性をさらに安全にし、送信側デバイスの方向をレンジ決めおよび決定することを促進するように、さらに暗号化技術を使用することができる。これらの暗号化技術は、本技術分野において現在よく知られる技術および/または未だ特定されていない技術を含むことができる(例えば、特殊な暗号化技術は開示される主題事項の題材ではなく、当業者であれば理解できるように、開示される主題事項のシステム、デバイス、および/または方法と暗号化技術が密接な関係がある場合、これらの技術を組み込むことも開示される主題事項の範囲内である。)
さらに他の態様によれば、プライバシ/保安の両者を改良すると共にシステム100の性能を改良するように、例えば周波数ホッピングのような技術を使用することができる。周波数ホッピングによれば、次のホップ周波数を知ることなく単一の送信側デバイスを追跡することをより困難にすることができる。この情報は、送信される信号に符号化されると共に、正確なキーを有する受信側デバイスにおいて復号化されることができる。このキーは、殆ど無限の数の方法によって受信側デバイスへ通信されることができ、当業者であれば、情報を復号化するためのキーを提供するそのような方法の全ては、開示される主題事項の範囲内であることを理解できるであろう。例えば、従来の携帯電話のテキストメッセージサービスによって送信されるキーが受信される場合、周波数ホッピング送信器は、このキーを保持する受信側デバイスによって所定の周波数ホッピング処理を介して追跡されることができる一方、このキーを有していない受信器は、次のホップ周波数を決定することは殆ど不可能であることを見出し、この送信側デバイスを成功裏に追跡することはできないであろう。
【0019】
周波数ホッピングはまた、幾つかの密接に関連する技術分野においてよく知られるように、信号ノイズを減少させることができる。これは、全システム性能を改良することができる。例えば、特殊な周波数のノイズが多い場合、ノイズが多い周波数上に通信が存在したままであると、方向およびレンジ分析はより不正確となる可能性がある。しかし、デバイスが周波数ホップの場合、これらは、全のシステムおよびデバイス性能を改良できる幾つかの明瞭な周波数に遭遇する可能性がより高くなる。さらに、周波数ホッピングは、周波数の使用を時間および信号数の範囲内で僅かな選択周波数に圧縮するのではなく、使用される周波数の範囲に亘って周波数の使用を「平坦化」することにより、より多数の送信側および受信側デバイスを有するシステムの性能を改良することができる。
【0020】
他の態様によれば、送信される情報(例えば、ユーザID、セッションID、およびレンジングパラメータ)は、データ構造として構成されうる。このデータ構造はまた、他の所定の情報、例えば、位置パラメータ、送信器状況情報、参照信号情報、または状態IDをさらに含むように拡張可能である。位置パラメータは、送信器に知られかつ受信側デバイスへのデータ構造の一部として送信される現在または最後に知られた位置に関係する情報からなることができる。位置パラメータは、例えば、送信側デバイスの位置に関係するGPS情報、位置の慣性算法、標高情報、または他の位置情報を含むことができる。送信器状況(TX状況)情報は、送信器の関連付け測位状況を含むことができる。例えば、このTX状況情報は、知られた位置を有する1つまたは複数の標識からの距離(例えば、自由の女神の標識から10フィートや、45「X」かつ第15番目の地下鉄の入り口の標識から1フィート、等々)、加速度情報、または速度情報(例えば、最後に放送された送信からの方向および速度における変化を通信すると、送信側デバイスの軌跡を特定することを促進することができる)、または他の類似の形態の関連付け測位情報を含むことができる。状態IDは、送信ユーザの状態に関係する情報を含むことができる(例えば、これらは「多忙」、「応対可能」、「仕事中」、「食事中」、等々を示すことができる)。
【0021】
他の態様によれば、複数の放送信号がUEまたはモバイルデバイス120および130によって送信されるおよび/または受信されることができる。例えば、送信側UEまたはモバイルデバイスは、1つまたは複数の信号を送信することができる。複数の信号が送信される場合、これらの信号は、受信側デバイスにおいて送信側デバイスの方向およびレンジを決定することを促進するように、所定の態様において互いに異なることができる。例えば、2つの信号が送信される場合、これらは2つの周波数に置くことができ、ここで、ある条件下で第1の周波数は他の周波数よりも減衰される可能性があり、異なる送信レンジで方向およびレンジ決めができるようになる(例えば、900MHzの信号は5.8GHzの信号よりもショッピングセンター内でコンクリート壁を介して遠くに達するため、屋内では900MHzの信号によってより容易に方向およびレンジを決定することができるようになる)。他の幾つかの例として、これらの信号は位相がシフト可能であり、これらの信号は送信パワーが異なることができ、これらの信号は多重アンテナ(例えば、MIMOシステムのようなもの)から送信可能であり、そのほか多くの他の信号変形例によって、開示される主題事項と密接な関係がある性能の改良を促進することができる。同様に、例えば、多重受信アンテナ等の受信するシステム/デバイスに対する変形例も改良を促進することができる。
【0022】
1つの態様によれば、レンジを決定することは信号分析によって行うことができる。例えば、知られたまたは推測された条件に関する所定のレベルからの信号の減衰に関係してレンジを決定する(例えば、訓練または校正)、知られたまたは推測された減衰を有する複数の信号の内の受信する1つまたは複数に少なくとも部分的に基づいてレンジを決定する、2つの信号間で重なる周波数に少なくとも部分的に基づいてレンジを決定する、等である。単一の受信器が使用される場合、複数の帯域から情報を捕獲するように、可変サンプリングレートを使用することができる。複数の受信器が使用される場合、サンプリングは同時並行態様で複数の帯域に対して進行可能である。さらに、レンジを決定することは信号で通信される情報に基づいて行うことができる。例えば、全体的なレンジは、受信される信号のパワーに基づいて決定されることができると共に、精細化は送信器がコーヒーショップ標識に近いということを示す信号内の部分に基づいて行うことができる(例えば、この送信器は、コーヒーショップに配置された標識(例えば、コーヒーショップの入り口におけるRFID)に基づいてこれがコーヒーショップの近くであるという情報を含むことができる)。方向は、受信される信号の経時変化によって決定されることができる(例えば、送信器に近付くにつれて、信号は強まることができる)。同様に、方向は、信号に含まれた情報によって決定されることができる(例えば、「コーヒーショップの近く」は方向を示すことができる)。さらに、方向は、より複合的な分析、例えば知られた環境における信号パワーレベルの減衰に基づいて決定されることができる(例えば、2つのデバイス間で信号が強まるおよび弱まると共にこの環境が良好に特徴付けられている場合、上記減衰における変化によって、比較的正確なレンジおよび方向情報を決定するように、この環境に対して地図を描くことができる)。
【0023】
他の態様によれば、レンジング情報は、デバイス間で中継されると共に外部位置マーカを参照することができる。例えば、第1のユーザ機器は第2のユーザ機器に対して、アクセス点Aからある距離および方向に第1のユーザ機器が位置することを通信することができる。この位置情報を受信すると、第2のユーザ機器は、送信される情報およびアクセス点Aからの第2のユーザ機器のレンジおよび方向に少なくとも部分的に基づいて、第1のユーザ機器のレンジおよび方向を決定することができる。従って、一般的に、ユーザ機器は、知られた基準点からの位置(例えば、レンジおよび方向)、および静止状態または移動状態のいずれかに関係するシステム内の情報を通信することができる(例えば、基準点は、設定位置例えばアクセス点からなるか、またはモバイル基準点例えばシステム内の追加のユーザ機器からなることができる)。
【0024】
システム100は、送信される信号を受信するためのアンテナコンポーネント(図示せず)と通信的に結合される受信(RX)コンポーネント(図示せず)を含むことができ、この信号は、少なくとも一部が送信側デバイスの方向およびレンジを決定することと関連する。このRXコンポーネントは、RXコンポーネントによって受信される信号に少なくとも部分的に基づいて送信側デバイスの方向およびレンジを決定することを促進することができる決定コンポーネント(図示せず)と通信的に結合されることができる。ここに記載のユーザデバイスは、無線ネットワークによっておよび/または夫々のソーシャルネットワークに対して通信する単一のアンテナを使用する可能性があることが理解できるであろう。このデバイスはまた、多重アンテナを使用することを含む可能性があり、ここで、1つのアンテナが全体的な無線通信のために使用されると共に、1つまたは複数の他のアンテナが放射された標識のために使用される。ここで理解できるように、実質的にどのようなタイプのデバイスでも無線通信のために使用することができ、これらは、テレビ帯域デバイスまたはTVDBデバイスのようなスペースデバイスを含む。
【0025】
1つの態様においては、システム100によって受信される送信信号は、ユーザID、セッションID、および少なくともレンジングパラメータを含むことができる。このレンジングパラメータはブロック符号化された信号からなることができる。この信号は、この信号の減衰レベルを決定することによってレンジを決定するように使用することができる。さらに、この信号は、データ構造を具備することができる。このデータ構造は、上記のユーザID、セッションID、およびレンジングパラメータを、状態パラメータ、位置パラメータ、送信状況情報パラメータ、参照信号、またはそれらの組み合わせと組み合わせて具備することができる。方向およびレンジの決定を促進するように、システム100によって1つまたは複数の信号が送信可能でかつ受信可能である。システム100は、ユーザの保安およびプライバシを促進するように、ここに記載される周波数ホッピングスキーマに従うことが可能である。受信された信号は、符号化、暗号化、またはそれらのある組み合わせを施すことが可能であると共に、適切に有効化されると、この信号は、方向およびレンジを決定することを促進するようにシステム100によって復号化/解読できる。
【0026】
図2は、所定の粒状度で方向およびレンジを決定することを促進する信号を送信および受信するためのシステム200の概略図を示す。システム200は、アンテナコンポーネント220を有するRXコンポーネント210を具備することができ、これらは、夫々図1のコンポーネント120および110と同じまたは類似のものからなることができる。同様に、システム200は、決定コンポーネント230を有することができ、これは、図1の130と同じまたは類似のものからなることができる。さらに、システム200は、1つまたは複数の信号240を送信するためのアンテナコンポーネント260と通信的に結合される送信(TX)コンポーネント250を具備することができ、これにより、RXコンポーネント210に対するTXコンポーネントの方向およびレンジを決定することを促進することができる。
【0027】
TXコンポーネント250によって送信される信号の内容および構造は、TXコンポーネント250と通信的に結合されることが可能な情報コンポーネント270によって決定されることができる。演繹によって、当業者は、システム100の帰結である送信システム(別途図示せず)は、受信コンポーネント(例えば、210、220、および230)または実際の送信された信号240が存在しない場合には、TXコンポーネント250、アンテナコンポーネント260、および情報コンポーネント270で構成されうることを認識するであろう。
【0028】
図3A−図3Bは、開示される主題事項の1つの態様による、所定の粒状度で方向およびレンジを決定することを促進するためのデータ構造の概略図を示す。データ構造300Aは、ユーザIDコンポーネント305A、セッションIDコンポーネント310A、およびレンジングパラメータコンポーネント315Aを具備することができる。ここに記載されるように、データ構造のこれらのコンポーネントは、送信器の正体を決定することを促進するため、送信側当事者に対してプライバシのレベルを提供するため、および送信システムの方向およびレンジを決定することを促進するように両情報を提供するための十分な情報を通信することができる。
【0029】
データ構造300Bは、データ構造300Aと同一または類似でありうる。データ構造300Bは、ユーザIDコンポーネント305B、セッションIDコンポーネント310B、およびレンジングパラメータコンポーネント315Bを具備することができる。ここに記載されるように、データ構造のこれらのコンポーネントは、送信器の正体を決定することを促進するため、送信側当事者に対してプライバシのレベルを提供するため、および送信システムの方向およびレンジを決定することを促進するように両情報を提供するための十分な情報を通信することができる。さらに、データ構造300Bは、状態コンポーネント320、位置パラメータコンポーネント325、TX状況情報コンポーネント330、参照信号コンポーネント335、またはそれらの組み合わせを具備することができる。これらの追加のデータは、ここに記載されるように、追加の機能性を提供することができる。
【0030】
図4は、開示される主題事項の1つの態様による、所定の粒状度で方向およびレンジを決定することを促進するための多重送信用システム400の概略図を示す。システム400は、可能性のある複数のUEまたはモバイルデバイスの内の2つ410および460を示し、これらの間に減衰体450が介在する。減衰体450は、減衰体450を介してUE410からUE460へ送信される信号、例えばここに示されるように、信号420−440の劣化および/または減衰を生じさせることが可能な様々な条件、素子、および/または環境を代表するものである。この図は、減衰体が送信される信号420を通すことができるように示す。従って、信号420は、UE460に対するUE410の方向およびレンジを決定することを促進する。
【0031】
同様に、減衰体450は、送信される信号430を妨害することができる。信号430は、かなり減衰された状態でUE460に到達する可能性があるが、依然UE460に対するUE410の方向およびレンジを決定することを促進することが可能である。UE460において両信号420および信号430が受信される場合、少なくとも信号の減衰に関係する組み合わされた情報を距離およびレンジ決定において使用することができる。さらに、これらの信号の設計(周波数重複、ビーティング、周波数の機能としての減衰等)によって、さらに情報を提供することができる。減衰体450はまた、送信される信号440を機能的にブロックすることができ、ここで、信号440は使用するのに十分なパワーでUE460に到達することができない(例えば、信号対ノイズは、信号440の受信に依存するには低すぎる可能性がある等)。ここに記載されるように、全信号は、減衰情報および/または信号構造関連事項(ビーティング、周波数の機能としての減衰等)に加えて、方向およびレンジの決定を促進することができるデータを含むことができる。例えば、この信号は、減衰されると共に送信器がコーヒーショップに近いということを示すデータを含むことができる。
【0032】
図5は、開示される主題事項の1つの態様にによる、所定の粒状度で方向およびレンジを決定することを促進するシステムにおいてデータ暗号化を使用するシステム500の概略図を示す。システム500は、システム100、200、および/または300の対応するコンポーネントと同一または類似でありうるTXコンポーネント520およびRXコンポーネント510を含むことができる。TXおよびRXコンポーネント520および510は、送信信号530によって通信することができる。信号530は、暗号化コンポーネント525によって暗号化されかつ解読コンポーネント515によって解読されることができる。
【0033】
図6は、開示される主題事項の1つの態様による、所定の粒状度で方向およびレンジを決定することを促進するための方法600を示す。610において、信号送信器を特定することに関係する情報が受信されることができる。この信号は、ここに記載されるように、ユーザID、セッションID、およびレンジングパラメータを含むことができる。同様に、ここに記載されるように、受信される信号には、追加の情報が含まれることができる。620において、この受信される信号の質に少なくとも部分的に基づいて、所定のレベルの粒状度において送信側デバイスの方向およびレンジが決定されることができる。これによって、方法600が終了可能となる。さらに、1つまたは複数の受信される信号に含まれるおよび/または関連する情報によって、方向およびレンジ決定の更なる精細化を促進することができる、あるいは方法600と関連するシステムのユーザの追加の情報またはプライバシを提供することができる。
【0034】
図7は、開示される主題事項の1つの態様による、所定の粒状度で方向およびレンジを決定することを促進するための方法700を示す。710において、信号送信器を特定することに関係する情報が受信されることができる。720において、受信するシステムは、セッションIDおよびユーザIDと関連する情報によって、保安スキーマが使用されているかを決定することができる。730において、特定された保安スキーマと適合するように、受信側デバイスが動的に構成され、これにより決定セッションを具備する送信される信号の連続的な受信を促進する(例えば、セッションキーは、受信側デバイスが特定された送信側デバイスからの理解可能な信号を受信し続けることができるように機能し、これにより連続的な方向およびレンジ決定を促進する)。740において、この受信される信号に少なくとも部分的に基づいて、送信側デバイスの方向およびレンジが決定されることができる。これによって、方法700が終了可能となる。
【0035】
図8は、開示される主題事項の1つの態様による、所定の粒状度で方向およびレンジを決定することを促進するための方法800を示す。810において、送信されるユーザIDが受信されることができる。820において、受信側デバイスに対して通信されるユーザIDおよび所定のセッションIDに基づいて、周波数ホッピングスキームが決定されることができる。830において、送信側デバイスの周波数ホッピングが受信側デバイスによって追跡されることができる。840において、この受信される信号に少なくとも部分的に基づいて、送信側デバイスの方向およびレンジが決定されることができる。これによって、方法800が終了可能となる。
【0036】
図9は、開示される主題事項の1つの態様による、所定の粒状度で方向およびレンジを決定することを促進するための方法900を示す。910において、送信側デバイスは、少なくともユーザID、セッションID、およびレンジングパラメータを有するデータ構造を送信することができる。920において、このデータ構造を具備する送信された信号が受信側デバイスによって受信されることができる。930において、送信側デバイスの正体がユーザIDに少なくとも部分的に基づいて特定されることができる。940において、この受信される信号に少なくとも部分的に基づいて、送信側デバイスの方向およびレンジが決定されることができる。これによって、方法900が終了可能となる。
【0037】
図10は、開示される主題事項の1つの態様による、所定の粒状度で方向およびレンジを決定することを促進するための方法1000を示す。1010において、送信側デバイスは、少なくともユーザID、セッションID、およびレンジングパラメータを有しかつさらにここに記載されるように構造内に追加のデータを具備するデータ構造を送信することができる。1020において、送信側デバイスの正体がユーザIDに少なくとも部分的に基づいて特定されることができる。1030において、受信側デバイスは、セッションIDに少なくとも部分的に基づいて決定される保安スキーマと適合することができる。1040において、この受信される信号に少なくとも部分的に基づいて、送信側デバイスの方向およびレンジが決定されることができる。これによって、方法1000が終了可能となる。
【0038】
次に、図11および図12を参照すると、無線信号処理と関連するシステムが提供される。このシステムは、一連の相関する機能ブロックとして表され、これらは、プロセッサ、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの適当な組み合わせによって実施される機能を表すことができる。
【0039】
図11を参照すると、無線通信システム1100が提供される。システム1100は、少なくとも1つの送信側デバイスと関連する少なくとも1つの送信される信号を受信するための手段または論理モジュール1102を含む。システム1100は、この少なくとも1つの受信される信号に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも所定のレベルの粒状度で送信側デバイスの方向およびレンジを決定するための手段または論理モジュール1104を含む。このシステムはまた、この送信される信号を復号化するための手段または論理モジュール1106を含む。
【0040】
図12を参照すると、無線通信システム1200が提供される。システム1200は、少なくとも1つの送信側デバイスと関連する少なくとも1つの送信される信号を生成するための手段または論理モジュール1202を含む。システム1200は、この少なくとも1つの送信される信号に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも所定のレベルの粒状度で送信側デバイスの方向およびレンジを分析するための手段または論理モジュール1204を含む。このシステムはまた、この送信される信号を符号化するための手段または論理モジュール1206を含む。
【0041】
1つの態様においては、送信される信号を処理することによって、所定のレベルの粒状度において送信側デバイスの方向およびレンジを決定することを促進するための装置が提供される。この装置は、送信側デバイスからの標識信号を処理するための受信コンポーネントと、標識信号の減衰、標識信号に含まれる情報、または標識信号の状況に少なくとも部分的に基づいて、送信側デバイスの方向およびレンジを決定するための分析器とを具備する。標識信号は、支援する通信ネットワークを介して中継される、再送信される、または輸送されることなく、受信側デバイスによって直接的に受信可能である。標識信号は、符号化されまたは暗号化されることができ、ここで、標識信号を送信することは、周波数ホッピングスキーマを介することができる。送信側デバイスの方向およびレンジを決定することを促進するように、複数の送信される信号を提供することができ、ここで、送信される信号は、送信側デバイスの方向およびレンジを決定することに関係するデータ構造を具備する。データ構造は、ユーザID、セッションID、およびレンジングパラメータと、状態パラメータ、位置パラメータ、送信器状況情報コンポーネント、または参照信号コンポーネントとを具備する。
【0042】
他の態様においては、送信側デバイスの方向およびレンジを決定するように構成されるプロセッサが提供される。このプロセッサは、少なくとも1つの送信側デバイスと関連する少なくとも1つの送信される信号を検出するための受信コンポーネントと、少なくとも1つの送信される信号に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも所定のレベルの粒状度で送信側デバイスの方向およびレンジを処理するための決定モジュールと、を具備する。この処理することは、受信される信号の減衰、信号に含まれる情報、または送信される信号の状況に少なくとも部分的に基づくことができる。
【0043】
他の態様においては、送信側デバイスの方向およびレンジを決定するように構成されるコンピュータプログラム製品が提供される。これはコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、これは、少なくとも1つの送信側デバイスと関連する少なくとも1つの送信される信号を受信することをコンピュータに行わせるための第1のコードのセットと、少なくとも1つの受信される信号に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも所定のレベルの粒状度で送信側デバイスの方向およびレンジを決定することをコンピュータに行わせるための第2のコードのセットと、を具備する。この決定することは、受信される信号の減衰、信号に含まれる情報、または送信される信号の状況に少なくとも部分的に基づくことができる。
【0044】
他の態様においては、送信側デバイスの方向およびレンジを動的に決定するための方法が提供される。この方法は、少なくとも1つの送信側デバイスと関連する少なくとも1つの送信される信号を受信することと、少なくとも所定のレベルの粒状度で送信側デバイスの方向およびレンジを決定することと、を具備する。この決定することは、受信される信号の減衰、信号に含まれる情報、または送信される信号の状況に少なくとも部分的に基づくか、あるいは、符号化、暗号化、または所定の周波数ホッピング処理がなされる、受信される信号に少なくとも部分的に基づくことができる。この方法は、方向またはレンジを決定するように、ユーザID、セッションID、またはレンジパラメータを生成することを含む。この方法は、ユーザID、セッションID、またはレンジパラメータを伴うシーケンスをハッシュすることを含む。この方法は、所定のパワーレベルで受信される信号を分析することによって距離を決定すること、および距離またはレンジを決定するためにテキストメッセージサービス上にキーを生成することを含む。この方法は、全地球測位パラメータ、慣性算法、または位置または標高情報を生成すること、または少なくとも1つの他のデバイスまたは位置に対する関連付け測位情報を生成することを含む。この方法は、位置またはレンジを決定するために多重周波数を生成することを含む。
【0045】
他の態様においては、送信される信号を処理することによって所定のレベルの粒状度において送信側デバイスの方向およびレンジを決定することを促進するための装置が提供される。この装置は、送信側デバイスからの標識信号を生成するための送信コンポーネントと、標識信号の減衰、標識信号に含まれる情報、または標識信号の状況に少なくとも部分的に基づいて、送信側デバイスの方向およびレンジを符号化するための保安コンポーネントと、を具備する。
【0046】
さらに他の態様においては、送信側デバイスの方向およびレンジを決定するように構成されるプロセッサが提供される。このプロセッサは、少なくとも1つの送信側デバイスと関連する少なくとも1つの送信される信号を生成するための送信器コンポーネントと、少なくとも所定のレベルの粒状度で送信側デバイスの方向およびレンジを符号化するための保安コンポーネントと、を具備する。
【0047】
送信側デバイスの方向およびレンジを決定するように構成されるコンピュータプログラム製品が提供される。これはコンピュータ読み取り可能な媒体を具備し、これは、少なくとも1つの送信側デバイスと関連する少なくとも1つの送信される信号を送信することをコンピュータに行わせるための第1のコードのセットと、少なくとも1つの送信される信号に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも所定のレベルの粒状度で送信側デバイスの方向およびレンジを決定することをコンピュータに行わせるための第2のコードのセットと、を具備する。
【0048】
他の態様においては、送信側デバイスの方向およびレンジを動的に決定するための方法が提供される。この方法は、少なくとも1つの送信側デバイスと関連する少なくとも1つの送信される信号を生成することと、少なくとも所定のレベルの粒状度で送信側デバイスの方向およびレンジを決定することと、を具備する。これは、少なくとも1つの決定または送信される信号情報を含むことができる。これは、方向を動的に決定するための方法を含むことができる。これはまた、少なくとも1つの送信される信号または情報を含むことができる。
【0049】
ここに開示される実施形態と関連して記載された様々な例証的なロジック、論理ブロック、モジュール、および回路は、ここに記載の機能を行うように設計された、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート、またはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせによって実現または実施可能となる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサからなることができるが、代替例では、このプロセッサは、従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械のいずれかからなることができる。プロセッサはまた、演算デバイスの組み合わせ、例えば、DSPおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと共同する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、またはこの種の他の構成の組み合わせで実現可能となる。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、上述の1つまたは複数の工程および/または行為を実施するように動作可能な1つまたは複数のモジュールを具備することができる。
【0050】
さらに、ここに開示される態様と関連して記載された方法またはアルゴリズムの工程および/または行為は、ハードウェア内、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール内、またはこれら2つの組み合わせ内に直接的に具体化されることができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または本技術分野で知られた他の形態の記憶媒体内に配置可能である。典型的な記憶媒体は、プロセッサと結合可能で、このプロセッサが記憶媒体に対して情報の読み取りおよび情報の書き込みができるようにされる。代替例では、記憶媒体はプロセッサと一体化されることができる。プロセッサおよび記憶媒体はASIC内に配置されることができる。
【0051】
さらに、幾つかの態様においては、上記プロセッサおよび記憶媒体はASIC内に配置されることができる。さらに、ASICはユーザ端末機内に配置されることができる。代替例では、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末機内にディスクリートコンポーネントとして配置されることができる。さらに、幾つかの態様においては、方法またはアルゴリズムの工程および/または行為は、コンピュータプログラム製品内に組み込まれる可能性がある機械読み取り可能な媒体および/またはコンピュータ読み取り可能な媒体上に、コードおよび/または指令の任意の組み合わせまたはセットとして配置されることができる。ここに開示される例と関連して記載された様々な例証的な論理ブロック、モジュール、および回路は、ここに記載の機能を行うように設計された、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート、またはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせによって実現または実施可能となる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサからなることができるが、代替例では、このプロセッサは、従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械のいずれかからなることができる。プロセッサはまた、演算デバイスの組み合わせ、例えば、DSPおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと共同する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、またはこの種の他の構成の組み合わせで実現可能となる。
【0052】
1つまたは複数の態様において、記載される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせによって実現可能となる。ソフトウェア内に実現される場合、この機能は、コンピュータ読み取り可能な媒体上の1つまたは複数の指令またはコードとして記憶または送信されることができる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体および1つの場所から他の場所へコンピュータプログラムを移送することを促進する任意の媒体を含む通信媒体の両者を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な利用可能な任意の媒体からなることができる。例えば、限定的ではないが、このコンピュータ読み取り可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、または他の光ディスク記憶部材、磁気ディスク記憶部材、または他の磁気記憶デバイス、または指令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを保持または記憶するように使用可能でかつコンピュータによってアクセス可能な他の任意の媒体を具備することができる。また、いかなる接続もコンピュータ読み取り可能な媒体と称されることができる。例えば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または無線技術、例えば赤外線、電波、およびマイクロ波を使用して発信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または無線技術、例えば赤外線、電波、およびマイクロ波は媒体の定義に含まれる。ここで使用されるディスク(DiskおよびDisc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピディスク、およびブルーレイディスクを含み、ここで、「Disk」は通常磁気的にデータを再生し、「Disc」はレーザで光学的にデータを再生する。上記のものの組合せもまた、コンピュータ読み取り可能な媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0053】
本出願で使用されるように、「コンポーネント」、「モジュール」、「システム」等の用語は、コンピュータ関連実体、例えば、限定的ではないが、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアを含むことを意図する。例えば、コンポーネントは、限定的ではないが、プロセッサ上で進行中の処理、プロセッサ、対象物、実行可能物、一連の実行、プログラム、および/またはコンピュータからなる。例として、演算デバイス上で進行中の適用およびこの演算デバイスの両者は、コンポーネントとなることができる。1つまたは複数のコンポーネントは、処理および/または一連の実行内に配置可能であり、また、あるコンポーネントは、1つのコンピュータ上に局在することおよび/または2つ以上のコンピュータ間に分布することが可能である。さらに、これらのコンポーネントは、記憶された様々なデータ構造を有する様々なコンピュータ読み取り可能な媒体から実行可能となる。コンポーネントは、例えば1つまたは複数のデータパケットを有する信号、例えば、他のコンポーネントと相互作用するあるコンポーネントからのデータに従って、ローカルおよび/または遠隔処理によって通信する可能性があり、この相互作用は、ローカルシステム内、分布システム内、および/または他のシステムを有するインターネット等のネットワークを介して信号によって行われる。
【0054】
さらにまた、ここでは、端末機と関連して様々な態様が記載され、この端末機は有線端末機または無線端末機からなることができる。端末機はまた、システム、デバイス、加入者ユニット、加入者局、モバイル局、モバイル、モバイルデバイス、遠隔局、遠隔端末機、アクセス端末機、ユーザ端末機、端末機、通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ機器(UE)と呼ぶことができる。無線端末機は、携帯電話、衛星電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線接続能力を有する手持ち式デバイス、演算デバイス、または無線モデムに接続された他の処理デバイスからなることができる。さらに、ここでは、基地局と関連して様々な態様が記載される。基地局は、無線端末機(単数または複数)と通信するために利用される可能性があり、また、アクセス点、NodeB、または他の技術用語で言及される可能性がある。
【0055】
ここに記載される技術は、様々な無線通信システム、例えば符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、単一キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMAまたはSCFDMA)および他のシステムのために使用されることができる。「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば相互に取り替え可能なものとして使用される。CDMAシステムは、電波技術、例えばユニバーサルテレストリアルラジオアクセス(UTRA)、符号分割多元接続2000(CDMA2000またはCDMA2000(登録商標))等を実施することができる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)およびCDMAの他の変異形を含む。CDMA2000は、IS−2000、IS−95、およびIS−856規格をカバーする。TDMAシステムは、電波技術、例えばモバイル通信用全地球的システム(GSM(登録商標))を実施することができる。OFDMAシステムは、電波技術、例えば次世代UTRA(E−UTRA)、超モバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20(モバイルブロードバンド無線アクセス(MBWA))、シームレスバンドオフ直交多重化を有する高速低レイテンシアクセス(FOFDMまたはフラッシュOFDM(登録商標))、等を実施することができる。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイル遠距離通信システム(UMTS)の一部である。第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)の長期エボルーション(LTE)は、E−UTRAを使用する次回発売のUMTSで、これはダウンリンクでOFDMAを使用すると共にアップリンクSC−FDMAを使用する。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、およびGSM(登録商標)は、「第三世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という名称の組織からの文書に記載される。CDMA2000およびUMBは、「第三世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の組織からの文書に記載される。
【0056】
さらに、「または」という用語は、排他的「または」ではなく、包括的「または」を意味することを意図する。即ち、特にそうでないと規定されるまたは状況から明瞭でない限り、「XはAまたはBを使用する」という表現は、任意の自然包括的置換を意味することを意図する。即ち、「XはAまたはBを使用する」という表現は、「XはAを使用する」、「XはBを使用する」、または「XはAおよびBを使用する」という例によって満足される。さらに、本明細書および付随する特許請求の範囲において使用される名詞は、特にそうでないと規定されるまたは状況から単一のものに指向されていることが明瞭でない限り、「1つまたは複数の」ものを意味すると一般的に解釈される。
【0057】
人工知能に基づくシステム(例えば、明示的におよび/または暗示的に訓練された分類器)が、ここに記載されるように、開示される主題事項の1つまたは複数の態様に従って、推測および/または確率的決定、および/または統計に基づく決定を行うことと関連して使用されることができる。ここで使用されるように、「推測」、「推測する」という用語、またはこれらの態の変形物は、出来事および/またはデータから捕獲されるように、観察の組み合わせからシステム、環境、および/またはユーザの状態を推論するまたは推測する処理を一般的に言及する。推測は、例えば、具体的な状況または行為を特定するために使用されることができる、あるいは、状態に対する確率分布を生成することができる。この推測は確率的、即ち、データおよび出来事の考慮に基づく関心事の状態に対する確率分布の算法であることができる。推測はまた、出来事および/またはデータの組み合わせからより高いレベルの出来事を構成するために使用される技術を言及する。この推測は、観察された出来事および/または記憶された出来事データの組み合わせから、新たな出来事または行為を構築することをもたらし、ここで、これらの出来事が近時間的近接性において相互に関連があるか、およびこれらの出来事およびデータが1つまたは幾つかの出来事およびデータ源に由来するかが含まれる。様々な分類スキームおよび/またはシステム(例えば、支持ベクトル機械、神経ネットワーク、エキスパートシステム、ベイジアンビリーフネットワーク、ファジーロジック、データ融合エンジン等々)が、開示される主題事項と関連する自動的なおよび/または推測された行為を実施することと関連して使用されることができる。
【0058】
例えば、人工知能に基づくシステムは、送信される方向およびレンジ決め信号と関係する現在または履歴的な証拠(例えば、方向およびレンジング情報の精度と関連する履歴的なデータ、特定の環境および/または位置における状況的な減衰、規格化情報、訓練、等々)を評価することができると共に、この評価に部分的に基づいて、例えば、現在知られまたは推測された条件下で受信される信号等のため、送信器の方向およびレンジに関する確率に部分的に基づいて、推測を行うことができる。例えば、地域商店街において受信される信号について履歴的に距離が2倍である場合、受信側デバイスは、この地域商店街の状況において信号が受信される時は、距離は2倍にしたほうがよいと推測することができ、これは、より精度が高いであろうという推測に基づく。当業者であれば、知的および/または推測システムが開示される主題事項の最適化をさらに促進することができ、そのような推測は多くのデータおよび変量に基づくことができ、これらの全ては主題の開示の様々な実施形態の範囲内であるとみなされるべきであることを理解できるであろう。
【0059】
例えば、当業者は、インテリジェントコンポーネント(図示せず)は、知能に基づくシステムからなるおよび/またはその一部からなることができると共に、送信側UEまたはモバイルデバイスの方向およびレンジを決定することと関連する推測を決定することを促進するために、ここに開示されるシステム内に含まれることができることを理解できるであろう。例えば、推測は、現在および/または履歴的なデータアクセスに少なくとも部分的に基づいてなされることができ、信号が大幅に減衰されかつまた近所の店についての位置状況情報を含む場合は、減衰される信号のみに基づいてより大きなレンジが示唆されているにもかかわらず、送信側デバイスの位置はこの店の近くである可能性が高いという推測を行うことができる。同様に、信号が近所の店の近くに送信側デバイスがあるという情報も含んでいるにもかかわらず、履歴的にこの送信側デバイスは実際には離間してしまっている時は、送信側デバイスは離間しているという推測を行うことができる。当業者であれば、行うことが可能な推測の数は略無限であり、そのような推測の全てが開示される主題事項の範囲内であるとみなされるべきであることを理解できるであろう。
【0060】
以上例証的な態様および/または実施形態に関して説明してきたが、付随する特許請求の範囲で規定されるように、記載された態様および/または実施形態の範囲から離れることなく、ここに様々な変更および変形例が可能であることに留意すべきである。さらにまた、記載された態様および/または実施形態の素子は単数として説明されまたは特許請求の範囲に記載されるが、単数に対する限定が明示的に述べられていない限り、複数の場合も意図されている。さらに、任意の態様および/または実施形態の全てまたは一部は、特にそうでないと述べられていない限り、他の任意の態様および/または実施形態の全てまたは一部と共に利用可能である。開示される例に関する前述の説明は、当業者が本発明を実施または利用することができるように提供される。当業者によれば、これらの例に対する様々な変形例が容易に明らかとなり、ここに規定される包括的な原理は、本発明の精神または範囲から離れることなく、他の例に適用可能である。従って、本発明は、ここに示される例に限定されるのではなく、ここに開示される原理および新規な特徴と調和する最も広い範囲を与えられるように意図されるものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のレベルの粒状度において送信側デバイスの方向およびレンジを決定することを促進する装置であって、
送信側デバイスからの標識信号を処理するための受信コンポーネントと、
前記標識信号の減衰、前記標識信号に含まれる情報、または前記標識信号の状況に少なくとも部分的に基づいて、前記送信側デバイスの方向およびレンジを決定するための分析器と、
を具備する装置。
【請求項2】
前記標識信号は、支援通信ネットワークを介して中継されること、再送信されること、または輸送されることなしに、受信側デバイスによって直接的に受信される請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記標識信号は、符号化または暗号化される請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記標識信号を送信することは、周波数ホッピングスキーマを介する請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記送信側デバイスの方向およびレンジを決定することを促進するために複数の送信される信号を具備する請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つの送信される信号は、前記送信側デバイスの方向およびレンジを決定することに関係するデータ構造を具備する請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記データ構造は、ユーザID、セッションID、およびレンジングパラメータを具備する請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記データ構造は、状態パラメータ、位置パラメータ、送信器状況情報コンポーネント、または参照信号コンポーネントをさらに具備する請求項7に記載の装置。
【請求項9】
送信側デバイスの方向およびレンジを決定するように構成されるプロセッサであって、
少なくとも1つの送信側デバイスと関連する少なくとも1つの送信される信号を検出するための受信コンポーネントと、
前記少なくとも1つの送信される信号に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも所定のレベルの粒状度で前記送信側デバイスの前記方向およびレンジを処理するための決定モジュールと、
を具備するプロセッサ。
【請求項10】
前記処理することは、前記少なくとも1つの送信される信号の減衰、前記少なくとも1つの送信される信号に含まれる情報、または前記少なくとも1つの送信される信号の状況に少なくとも部分的に基づく請求項9に記載のプロセッサ。
【請求項11】
送信側デバイスの方向およびレンジを決定するように構成されるコンピュータプログラム製品であって、
少なくとも1つの送信側デバイスと関連する少なくとも1つの送信される信号を受信することをコンピュータに行わせるための第1のコードのセットと、
前記少なくとも1つの送信される信号に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも所定のレベルの粒状度で前記送信側デバイスの前記方向およびレンジを決定することを前記コンピュータに行わせるための第2のコードのセットと、
を具備する
コンピュータ読み取り可能な媒体
を具備するコンピュータプログラム製品。
【請求項12】
前記第2のコードのセットは、前記少なくとも1つの送信される信号の減衰、前記少なくとも1つの送信される信号に含まれる情報、または前記少なくとも1つの送信される信号の状況に少なくとも部分的に基づく請求項11に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項13】
送信側デバイスの方向およびレンジを決定するように構成される装置であって、
少なくとも1つの送信側デバイスと関連する少なくとも1つの送信される信号を受信するための手段と、
前記少なくとも1つの送信される信号に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも所定のレベルの粒状度で前記送信側デバイスの前記方向およびレンジを決定するための手段と、
前記少なくとも1つの送信される信号を復号化するための手段と、
を具備する装置。
【請求項14】
前記決定するための手段は、前記少なくとも1つの送信される信号の減衰、前記少なくとも1つの送信される信号に含まれる情報、または前記少なくとも1つの送信される信号の状況に少なくとも部分的に基づく請求項13に記載の装置。
【請求項15】
送信側デバイスの方向およびレンジを動的に決定するための方法であって、
少なくとも1つの送信側デバイスと関連する少なくとも1つの送信される信号を受信することと、
少なくとも所定のレベルの粒状度で前記送信側デバイスの方向およびレンジを決定することと、
を具備する方法。
【請求項16】
前記決定することは、受信される信号の減衰、前記受信される信号に含まれる情報、または前記受信される信号の状況に少なくとも部分的に基づく請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記決定することは、符号化、暗号化、または所定の周波数ホッピング処理がなされる、受信される信号に少なくとも部分的に基づく請求項16に記載の方法。
【請求項18】
方向またはレンジを決定するためにユーザID、セッションID、またはレンジパラメータを生成することをさらに具備する請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記ユーザID、前記セッションID、または前記レンジパラメータを伴うシーケンスをハッシュすることをさらに具備する請求項18に記載の方法。
【請求項20】
所定のパワーレベルで受信される信号を分析することによって距離を決定することをさらに具備する請求項15に記載の方法。
【請求項21】
距離またはレンジを決定するためにテキストメッセージサービス上にキーを生成することをさらに具備する請求項15に記載の方法。
【請求項22】
全地球測位パラメータ、慣性算法、または位置または標高情報を生成することをさらに具備する請求項15に記載の方法。
【請求項23】
少なくとも1つの他のデバイスまたは位置に対する関連付け測位情報を生成することをさらに具備する請求項22に記載の方法。
【請求項24】
位置またはレンジを決定するために多重周波数を生成することをさらに具備する請求項15に記載の方法。
【請求項25】
所定のレベルの粒状度において送信側デバイスの方向およびレンジを決定することを促進するための装置であって、
送信側デバイスからの標識信号を生成するための送信コンポーネントと、
前記標識信号の減衰、前記標識信号に含まれる情報、または前記標識信号の状況に少なくとも部分的に基づいて、前記送信側デバイスの方向およびレンジを符号化するための保安コンポーネントと、
を具備する装置。
【請求項26】
前記標識信号は、符号化または暗号化される請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記標識信号は、周波数ホッピングスキーマを介して生成される請求項25に記載の装置。
【請求項28】
前記送信側デバイスの方向およびレンジを決定することを促進するために複数の送信される信号を具備する請求項25に記載の装置。
【請求項29】
ユーザID、セッションID、およびレンジングパラメータを含むデータ構造をさらに具備する請求項25に記載の装置。
【請求項30】
送信側デバイスの方向およびレンジを決定するように構成されるプロセッサであって、
少なくとも1つの送信側デバイスと関連する少なくとも1つの送信される信号を生成するための送信器コンポーネントと、
少なくとも所定のレベルの粒状度で前記送信側デバイスの前記方向およびレンジを符号化するための保安コンポーネントと、
を具備するプロセッサ。
【請求項31】
送信される信号の減衰、前記送信される信号に含まれる情報、または前記送信される信号の状況に基づいて信号を処理する請求項30に記載のプロセッサ。
【請求項32】
送信側デバイスの方向およびレンジを決定するように構成されるコンピュータプログラム製品であって、
少なくとも1つの送信側デバイスと関連する少なくとも1つの送信される信号を送信することをコンピュータに行わせるための第1のコードのセットと、
前記少なくとも1つの送信される信号に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも所定のレベルの粒状度で前記送信側デバイスの前記方向およびレンジを決定することを前記コンピュータに行わせるための第2のコードのセットと、
を具備するコンピュータ読み取り可能な媒体
を具備コンピュータプログラム製品。
【請求項33】
前記第2のコードのセットは、受信される信号の減衰、前記受信される信号に含まれる情報、または前記受信される信号の状況に少なくとも部分的に基づく請求項32に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項34】
送信側デバイスの方向およびレンジを決定するように構成される装置であって、
少なくとも1つの送信側デバイスと関連する少なくとも1つの送信される信号を生成するための手段と、
前記少なくとも1つの送信される信号に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも所定のレベルの粒状度で前記送信側デバイスの前記方向およびレンジを分析するための手段と、
前記送信される信号を復号化するための手段と、
を具備する装置。
【請求項35】
前記方向および前記レンジは、前記少なくとも1つの送信される信号の減衰、前記少なくとも1つの送信される信号に含まれる情報、または前記少なくとも1つの送信される信号の状況に基づく請求項34に記載の装置。
【請求項36】
送信側デバイスの方向およびレンジを動的に決定するための方法であって、
少なくとも1つの送信側デバイスと関連する少なくとも1つの送信される信号を生成することと、
少なくとも所定のレベルの粒状度で前記送信側デバイスの方向およびレンジを決定することと、
を具備する方法。
【請求項37】
前記決定することは、符号化、暗号化、または所定の周波数ホッピング処理がなされる、受信される信号に少なくとも部分的に基づく請求項16に記載の方法。
【請求項38】
前記方向または前記レンジを決定するように、ユーザID、セッションID、またはレンジパラメータを生成することをさらに具備する請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記ユーザID、前記セッションID、または前記レンジパラメータを伴うシーケンスをハッシュすることをさらに具備する請求項38に記載の方法。
【請求項40】
所定のパワーレベルで受信される信号を分析することによって距離を決定することをさらに具備する請求項36に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2012−501449(P2012−501449A)
【公表日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−525204(P2011−525204)
【出願日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際出願番号】PCT/US2009/055222
【国際公開番号】WO2010/025273
【国際公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】