説明

送受信端末装置の画面表示方法、送受信端末装置及びプログラム

【課題】電子メールの送受信の際、相手側とのメッセージのやりとりが容易に把握可能な画面表示方法を提供することを目的とする。
【解決手段】受信メールのメッセージを表示する領域と送信メールのメッセージを表示する領域とを互いに隣接するように配置し、受信子メールのメッセージ及び送信メールのメッセージを時系列に配置し、受信メールが受信された時刻と送信メールが作成された時刻との間の関係に対応させて各メッセージを配置する構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は送受信端末装置の画面表示方法、送受信端末装置及びプログラムに係り、特に送受信端末装置における送受信に係る電子メールのメッセージの表示方法、同方法を実行する構成を有する送受信端末装置及び同方法をコンピュータに実行させるための命令よりなるプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
送受信端末装置の一例としての携帯電話機が有する表示装置の画面を2分し、待ち受け画面或いは通話中の状態を示す画面を一の部分に表示しながら他の部分で電子メールのメッセージを作成することを可能にする方法が提案されている(特許文献1,図6参照)。
【0003】
しかしながら、たとえ携帯電話機の表示装置の画面の大型化に伴って特許文献1の図6に示すごとく当該画面を2分し、その各部分において別々の機能を表示することが可能となっても、電子メールを受信した後それに対して返信する場合、上記の如く一旦当該受信に係る電子メールを編集画面に取り込んで表示させ、これを見ながら当該画面上で返信メッセージを作成し、その後当該電子メールの送信者に返信するという操作が要されるものと考えられる。
【0004】
このように返信メッセージを作成する際に受信メッセージを取り込んでメッセージを作成すると返信メッセージは受信メッセージをそっくり含むものとなり、結果的に返信メッセージが長くなってしまう。
【0005】
又同一の相手先との間で電子メールを数回やりとりするような場合、当該やりとりの後半においてその当初からの話題の流れが分らなくなることがあった。
【特許文献1】特開2002−171317号公報
【特許文献2】特開2002−183049号公報
【特許文献3】特開2003−111145号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、返信メッセージが長くなることを効果的に防止し得、かつメッセージのやりとりにおける話題の流れを容易に把握し得る構成の送受信端末装置の画面表示方法、同方法を実施する機能を有する送受信端末装置及び同方法をコンピュータに実行させるための命令よりなるプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明では送受信端末装置の表示画面において、受信に係る電子メールのメッセージを表示する受信メール表示領域と送信に係る電子メールのメッセージを表示する送信メール表示領域とを互いに隣接するように配置し、受信メール表示領域及び送信メール表示領域において、受信に係る電子メールのメッセージ及び送信に係る電子メールのメッセージを時系列に配置し、当該受信メールに係る時刻と送信メールに係る時刻との間の関係に対応させて各メッセージを配置するようにした。
【0008】
本発明によればこのように受信に係る電子メールのメッセージを表示する受信メール表示領域と送信に係る電子メールのメッセージを表示する送信メール表示領域とを互いに隣接するように配置し、受信メール表示領域及び送信メール表示領域において、受信に係る電子メールのメッセージ及び送信に係る電子メールのメッセージを時系列に配置し、当該受信メールに係る時刻と送信メールに係る時刻との間の関係に対応させて各メッセージを配置するようにしたため、ユーザはこの表示画面を見るだけでメッセージのやりとりにおける話題の流れを容易に把握可能となる。
【0009】
又このように受信メール表示領域において受信に係る電子メールのメッセージが表示させるため、返信メッセージに受信メッセージを取り込まずに当該返信メッセージに係る受信メッセージを見ながら返信メッセージを作成できる。したがって返信メッセージに受信メッセージを取り込む必要がないため返信メッセージが長くなることを効果的に防止可能である。
【発明の効果】
【0010】
このように本発明によれば返信メッセージが長くなることを防止できるため、電子メールにて送信すべき情報量を効果的に削減可能である。
【0011】
又電子メールによるメッセージのやりとりにおける話題の流れを容易に把握可能なため、ユーザの使い勝手を効果的に向上し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
最初に本発明の実施例による送受信端末装置の画面表示方法の概要を説明する。ここでは、送受信端末装置の一例として、携帯電話機を取り上げる。
【0013】
本実施例による画面表示方法は、例えば表示画面が大型化された携帯電話機に対し「やり取り表示機能」を新たに搭載することにより実現し得る。
【0014】
ここで「やりとり表示機能」とは、携帯電話機同士の電子メールのやりとりの経緯を表示するための機能をいう。
【0015】
本実施例による画面表示方法では、携帯電話機の表示画面を左右に2分割し、その片方を受信メール表示領域とし、他方を送信メール表示領域として割り付ける。送信メール表示領域には、送信済みのメールだけではなく、作成・編集中のメールも表示される。したがって、送信メール表示領域はメール編集画面を兼ねる。
【0016】
又、受信メール表示領域及び送信メール表示領域のそれぞれにおいて、受信電子メール及び送信電子メールのそれぞれのメッセージは、対応する電子メールの受信あるいは送信時刻順に表示配置される。
【0017】
又送信メール表示領域に書き込まれたメッセージ及び受信メール表示領域に書き込まれたメッセージの表示は左右同期して行われる。
【0018】
すなわち送信メール表示領域及び受信メール表示領域のそれぞれに書き込まれたメッセージの表示は、表示画面の縦方向を時間軸とし、下へゆくほどより新しい(すなわちより遅い)時刻を示すものとすると、各メッセージは、対応する送信メール及び受信メールのそれぞれの前後関係が時間軸の方向に沿うように各表示領域に配置・表示される。
【0019】
その結果、表示画面上で画面スクロール走査を行った場合でも、受信メールと送信メールとの間の時間的対応がとれた状態で画面が移動する。
【0020】
上記「やり取り表示機能」が起動されると、メールメッセージをやりとりする携帯電話機間では、共通する識別番号(メール番号)で特定される「メール編集テーブル」が作成される。
【0021】
このメール編集テーブルでは、自端末が作成した送信メッセージの各行に対し「送信記号+行数」よりなる識別記号を付して管理する。同様に、メール編集テーブルでは、受信メール表示領域に書き込まれた受信メッセージの各行に対し「受信記号+行数」よりなる識別記号を付して管理する。
【0022】
又、本実施例では、相手端末への送信メールに書き込むメッセージ中に相手端末から受信した受信メールのメッセージを取り込むことはせず、自端末で新たに作成したメッセージのみ(或いは更に後述する引用行を示す識別記号)を送信メールに含める。
【0023】
相手端末から受信した受信メールに書き込まれたメッセージ中のある行を引用する場合、ユーザは表示画面の受信メール表示領域中、引用する行にカーソルを合わせて画面上に表示された「引用」ボタンをクリックすることにより、引用箇所に所定の表示、たとえばアンダーラインを付する表示を行うことができる。引用箇所には、引用行を識別するための識別記号「引用記号+行数」が付される。
【0024】
このようにして引用した行を相手端末に送信する場合、引用行を識別するための識別記号だけを相手端末に送信すれば足りる。
【0025】
又、本実施例の「やり取り表示機能」によれば、相手端末から送られた識別記号が付された送信メッセージを自端末の表示画面中の受信メール表示領域に表示し、自己が送信した(或いは作成中の)識別記号が付された文章を自端末の表示画面中の送信メール表示領域に表示する。又、上記した識別記号の付された引用行も送信メール表示領域に表示される。
【0026】
又、メールの送受信回数が増すなど電子メールによるメッセージのやりとりが長くなると、一画面中に全ての電子メールのメッセージを表示しきれなくなる場合が想定される。このような場合、後述する「画面はみだし検出」を行い、すでにユーザによって閲覧済みと判断できる受信メールのメッセージを、これに代わる一行表示に置き換えることにより表示画面上の所要表示面積を削減する。一行表示としては、たとえば「該当するメール番号+その受信時刻」のみを表示するようにすればよい。又、既に相手端末に送信済みの電子メールのメッセージについても、受信メールと同様に対応する一行表示に置き換えることにより、表示画面上の所要表示面積を削減する。
【0027】
そして、上記の如く置き換えられた一行表示の元の内容を見たい場合、該当する行にカーソルを合わせ、表示画面上に表示された「文章表示」ボタンをクリックすることで元のメッセージが画面上に表示される。このように電子メールのメッセージを所定の一行表示に置き換えた場合でも元のメッセージ内容を消去せずに格納しておくことにより、必要な場合にメッセージを参照可能とする。
【0028】
このように本実施例による画面表示方法によれば、受信した電子メールに対して返信する場合、受信メールに書き込まれたメッセージを返信メッセージを作成するための編集画面(送信メール表示領域)内に取り込む必要が無くなる。
【0029】
すなわち本実施例の画面表示方法によれば、上記の如く受信メールに書き込まれたメッセージは受信メール表示領域に表示されるため、ユーザはそれを見ながら別の送信メール表示領域を用いて返信メッセージを作成できる。よって送信メール表示領域内に受信メールのメッセージを取り込んで表示させる必要がない。
【0030】
また、引用箇所を示す識別情報のみを相手端末に送信することによって、送信メールに含まれるメッセージの量を効果的に削減可能である。
【0031】
又電子メールによるメッセージのやりとりが多数回に亘ったとしても、時系列に送信メール及び受信メールを表示させることができるため、その話題の流れが分らなくなるということを効果的に防止可能である。
【0032】
すなわち本実施例の画面表示方法によれば上記の如く送信メール表示領域及び受信メール表示領域を隣接させて設け、そこに一連のやりとりに係る送信メール及び受信メールのそれぞれのメッセージが時系列に表示されるため、送信メール表示領域及び受信メール表示領域を有する表示画面を見ることによりユーザは一連のやりとりにおける話題の流れを確実に把握可能となる。
【0033】
本実施例の画面表示方法によれば、大型化された表示画面を有する携帯電話機等の送受信端末装置に「やりとり表示機能」を搭載し、表示画面を左右に2分割して受信メール表示領域と送信メール表示領域とを設けることにより、電子メールを受信した後それに対して返信する場合、受信メールを編集画面に取り込むことなくそれに対して返信メッセージを編集して返信するという操作が可能となり、もって送信メールの文章量を効果的に削減可能となる。
【0034】
以下図とともに本発明の実施例による画面表示方法についてより詳細に説明する。
【0035】
図1は本発明の実施例による画面表示方法を実現する機能を有する携帯電話機における、「やりとり表示機能」に係る機能部分を特に抽出して示す機能ブロック図である。
【0036】
図1に示すごとく、携帯電話機におけるやりとり表示機能に係る部分は、画面表示部1,キー操作部2,メール編集テーブル格納メモリ3,やりとり表示部5,メール情報管理部6,メール送信受信制御部7,通信制御部8及び無線制御部9を有する。
【0037】
このうち画面表示部1は表示画面を有し、周知のパケット交換等の通信手段による電子メール送受信機能によって送受信される電子メールのメッセージを、当該携帯電話機のユーザに対し表示する機能を提供する。
【0038】
又画面表示部1の表示画面は左右に2分割され、送信メール表示領域及び受信メール表示領域を隣接させて分割された表示画面上に割り当て表示させる機能を有する。
【0039】
又、キー操作部2はユーザが操作することにより携帯電話機が有するCPU(図示を省略)に対し指示入力を行う機能を提供する。
【0040】
メール編集テーブル格納メモリ3は、例えばRAM等の汎用メモリが用いられ、詳細を後述するメール編集テーブルを格納する機能を提供する。
【0041】
やりとり表示部5はやりとり表示機能の中核をなす機能部分であり、例えばメール情報管理部6を介してメール編集テーブル格納メモリ3に格納された電子メールによるメッセージのやりとりの内容を読み出し、画面表示部1の表示画面の送信メール表示領域及び受信メール表示領域にメッセージを表示させる機能を提供する。
【0042】
メール情報管理部6はメール編集テーブル格納メモリ3に格納されたメール編集テーブルの内容、すなわち送信メール及び受信メールのそれぞれのメッセージを行ごとに管理する機能を提供する。
【0043】
メール送信受信制御部7は、通信制御部8及び無線制御部9とともに、周知のパケット交換等の通信手段による電子メールの送受信機能を提供する。
【0044】
画面表示部1には携帯電話機が有する表示装置を適用可能であり、キー操作部2には携帯電話機が有するキーボードを含むキー操作入力装置を適用可能である。
【0045】
通信制御部8及び無線制御部9は、無線通信を介した周知のパケット交換等の通信手段による電子メールの送受信機能を提供する。
【0046】
又ここでの図示を省略するが、送信メールのメッセージを作成するための日本語漢字変換等の編集機能についても、携帯電話機が有する文書作成編集機能に係る構成と同様の構成のものを適宜適用可能である。
【0047】
メール編集テーブル格納メモリ3は携帯電話機が有するメモリ或いは記憶装置と同様の構成のものを適用することが可能である。やりとり表示部5,メール情報管理部6は、それぞれ携帯電話機が有するCPUが、各機能に対応するソフトウェアプログラムを実行することによって実現され得る機能部分である。
【0048】
図2は、本実施例による携帯電話機の画面表示方法の基本的な動作の流れを説明するためのフローチャートである。また、図3,図4はそれぞれ、一連の電子メールによるメッセージのやりとりを行う2つの携帯電話機A,Bのそれぞれのメール編集テーブル格納メモリ3に格納される、一連の電子メールによるメッセージのやりとりに係るメール編集テーブルの内容を示す図である。又図5、図6は、携帯電話機A、Bのそれぞれの表示画面に表示される送信メール表示領域及び受信メール表示領域の内容の変遷を示す図である。
【0049】
尚図5,図6のそれぞれに示されている受信メール表示領域の右下には、図示のごとく漢字の「引」の文字が記された正方形のボタンが表示され、これが前記の「引用」ボタンに該当する。
【0050】
まず図2のステップS21にて、携帯電話機Bのやりとり表示部5の機能により、これから始められる電子メールによるメッセージのやりとりに係るメール編集テーブルが携帯電話機Bに作成される。そして、作成されたメール編集テーブルに対し任意の識別番号が付され、メール編集テーブル格納メモリ3に格納される。識別番号は、メール編集テーブルと共に一連の電子メールによるメッセージのやり取りを識別するものであり、図2の例ではB11222である。
【0051】
そして携帯電話機Bのユーザは携帯電話機Bのキー操作部2を操作することにより、携帯電話機Aに送信するメッセージを作成する(ステップS22)。次いで携帯電話機Bは、メール送信受信制御部7,通信制御部8及び無線制御部9を介し、相手先の携帯電話機Aに対して作成されたメッセージを送信メールとして送信する(ステップS23)。
【0052】
ここでステップS22にて作成されたメッセージが「今日の夜、電話してもいい?」であったとすると、やりとり表示部5の機能により、携帯電話機Bのメール編集テーブルには図3のT21に示すごとく「S01 今日の夜、電話してもいい?」とメッセージが書き込まれる。
【0053】
なおここで「Sxx」とは送信メールに書き込まれたメッセージの各行に付される上記「送信記号+行数」よりなる識別記号であり、その添え字「xx」は一連の電子メールによるメッセージのやりとりにおける通し番号を示す。
【0054】
メール編集テーブルT21に書き込まれたメッセージ冒頭の「S01」は個別のメッセージを識別するための記号である。識別記号前半の「S」は携帯電話機Bから見た「送信メール」のメッセージであることを示し、後半の「01」は一連の電子メールによるメッセージのやりとりにおける最初のメッセージであることを示す通し番号である。
【0055】
又、ステップS23にて携帯電話機Aに向けて送信される送信メールには、識別記号S01に係るメッセージ及びメール番号B11222が書きこまれる。
【0056】
携帯電話機Bからのメッセージを受けた相手側の携帯電話機Aは、そのやりとり表示部5の機能により、自機のメール編集テーブル格納メモリ3に、受信した電子メールに書き込まれたメッセージをその開始行とする、メール編集テーブルを作成し、携帯電話機Bから受信したメッセージを作成されたメール編集テーブルに格納する(ステップS1)。
【0057】
ここでは受信メールに含まれるメール番号B11222が携帯電話機Aに作成されるメール編集テーブル、すなわち一連の電子メールによるメッセージのやりとりを識別する番号として使用される。
【0058】
ステップS2では受信メールに書き込まれたメッセージが、受信メールの受信時刻とともに携帯電話機Aのメール編集テーブルに書き込まれ、ステップS3では受信メールに対する返信メッセージが携帯電話機Aのユーザにより作成される。
【0059】
ここでは携帯電話機Aのユーザが携帯電話機Aのキー操作部2を操作することにより携帯電話機Bへの返信メッセージを作成し(ステップS3)、メール送信受信制御部7,通信制御部8及び無線制御部9を介して相手先の携帯電話機Bに対して送信メールとして送信する(ステップS4)。
【0060】
ステップS3にて作成されたメッセージが「夜の10時以降ならOK」であったとすると、このとき携帯電話機Aのメール編集テーブルには図4のT11に示すごとく第1行目に携帯電話機Bから受信したメッセージである「R01 今日の夜、電話してもいい?」が、第2行目に携帯電話機Bに対して送信するメッセージである「S02 夜の10時以降ならOK」が書き込まれる。
【0061】
ここで「Rxx」は受信メールに書き込まれたメッセージの各行に付される上記「受信記号+行数」よりなる識別記号であり、その添え字「xx」は一連の電子メールによるメッセージのやりとりにおける通し番号を示す。
【0062】
ここで、メール編集テーブル一行目のメッセージに付された冒頭の「R01」は当該メッセージを識別するための記号である。識別記号前半の「R」は携帯電話機Aから見た「受信メール」のメッセージであることを示し、後半の「01」は一連の電子メールによるメッセージのやりとりにおける最初のメッセージであることを示す通し番号である。
【0063】
同様に二行目のメッセージに付された冒頭の「S02」は当該メッセージを識別するための記号である。識別記号前半の「S」は携帯電話機Aから見た「送信メール」のメッセージであることを示し、後半の「02」は一連の電子メールによるメッセージのやりとりにおける2番目のメッセージであることを示す通し番号である。
【0064】
このようにメッセージの各行に付される通し番号は、一連の電子メールによるメッセージのやりとりにおいて固有のものとされ、送信側及び受信側、すなわち携帯電話機A,B相互間で共通のものとされる。
【0065】
メッセージの通し番号は電子メールによるメッセージのやりとり時に各メッセージに付して相互に交換するようにしても良いし、あるいは送受信端末間では単にメッセージそのもののみをやりとりし、双方の端末がメッセージが生ずるたびにそれぞれ独自にカウントアップして通し番号を得るようにしてもよい。但し、送信メッセージが引用行を含むものであり、相手端末に対して引用行を通知する際には、その識別記号「引用記号+行数」として引用行に対応する通し番号(「行数」)も併せて相手端末に通知する。
【0066】
又ステップS4で送信される送信メールには、ステップS23で送信されるメールと同様、識別記号S02に係るメッセージ及びメール番号B11222が書き込まれる。
【0067】
一連の電子メールによるメッセージのやりとりに係る各メッセージが各携帯電話機A,Bのそれぞれのメール編集テーブルに書き込まれる場合、各メッセージの識別記号の前半部の送信メール/受信メールの別を示すS/Rの記号は、当該メッセージを送る側ではSが割り当てられ、当該メッセージを受ける側ではRが割り当てられる。
【0068】
したがって、一のメッセージの行である「今日の夜、電話してもいい?」につき、図3に示す送信側の携帯電話機Bのメール編集テーブルでは送信メールを示す識別記号「S」が付され、図4に示す受信側の携帯電話機Aのメール編集テーブルでは受信メールを示す識別記号「R」が付される。
【0069】
又、各メッセージに付される識別記号の後半部、すなわち通し番号については、一連の電子メールによるメッセージのやりとりにおいて、送信側、受信側で共通の番号が割り当てられる。したがって最初のメッセージ「今日の夜、電話してもいい?」については、送信側、受信側双方のメール編集テーブルにおいて、図3,図4に示すごとく、共通の通し番号「01」が付される。その結果、一連の電子メールによるメッセージのやりとりにおける最初のメッセージについては、送信側、受信側のそれぞれにおいて、図3,図4に示すごとく、S01,R01の識別記号がそれぞれ付される。
【0070】
又、ステップS2にて携帯電話機Aのユーザが返信メッセージを作成する際、自機の表示画面の受信メール表示領域及び送信メール表示領域には、図5(a)に示すメッセージがその通し番号とともに表示される。
【0071】
すなわち、表示画面の左側に設定された受信メール表示領域にはステップS23にて相手側の携帯電話機Bから受信したメッセージが通し番号「01」とともに表示され、その右側の送信メール表示領域にはステップS3にて自機において作成したメッセージが通し番号「02」とともに表示される。
【0072】
ここでは上記の如く、表示画面の縦方向を時間軸とし、下方にゆくほどより新しい、すなわち遅い時刻に作成あるいは送受信されたメッセージが表示される。
【0073】
したがって、一連の電子メールによるメッセージのやりとりにおける第1番目のメッセージである「今日の夜、電話していい?」対し、これに続く2番目のメッセージ「夜の10時以降ならOK」は、第1番目のメッセージよりも下方、すなわち受信メール表示領域及び送信メール表示領域を含めた表示画面中下方の行上に配置される。
【0074】
このような送信メール表示領域及び受信メール表示領域におけるメッセージの表示は、自機の一連の電子メールによるメッセージのやりとりに応じて更新されるメール編集テーブルの内容に基づいてなされる。
【0075】
すなわち、図5(a)の受信メール表示領域には、一連の電子メールによるメッセージのやりとりを識別する番号B11222及び01の通し番号を有するメッセージ「今日の夜、電話してもいい?」が、当該受信メールの受信時刻「2007/1/29 11:00」とともに表示される。
【0076】
ここで識別番号B11222は、図4のT11に示されるメール編集テーブルを識別するものである。受信メールの受信時刻はメール編集テーブルT11に書き込まれており、又受信メールに付されたメッセージもメール編集テーブルT11に書き込まれている。したがってこれらのメール編集テーブルT11に書き込まれた情報に基づいて図5(a)に示す表示が可能となる。
【0077】
携帯電話機Aのユーザは受信メール表示領域の表示内容を見ながら、返信メッセージを送信メール表示領域(すなわち編集画面)上で作成する(ステップS3)。したがって返信メッセージ中に受信メールのメッセージを取り込む必要がなく、また送信メール表示領域/編集画面に携帯電話機Bから受信したメッセージを表示させる必要もない。
【0078】
このようにしてステップS3で作成された返信メッセージ「夜の10時以降ならOK」は、図5(a)に示すごとく、通し番号「02」とともに送信メール表示領域に表示されるとともに、図4のT11に示されるごとく、識別記号「S02」とともに一連の電子メールによるメッセージのやりとりに係るメール編集テーブルに書き込まれる。
【0079】
又携帯電話機A,Bの双方間で伝送されるメッセージは図2に示すごとく、それぞれの携帯電話機で作成したメッセージのみである。すなわち携帯電話機Aから携帯電話機Bに対して伝送されるメッセージは携帯電話機Aのユーザが作成したメッセージ「夜の10時以降ならOK」のみであり、それに先だって携帯電話機Bから携帯電話機Aに対し伝送されたメッセージ「今日の夜、電話してもいい?」を携帯電話機Aから携帯電話機Bに伝送する必要はない。その理由は後述する。
【0080】
携帯電話機Bでは、ステップS4にて携帯電話機Aから受信した受信メールに書き込まれたメッセージを、図3のT22に示されるごとく、自機の該当するメール編集テーブルに書き込む(ステップS24)。
【0081】
すなわちステップS22でメール編集テーブルに書き込まれたT21の内容、すなわち第1行目の「S01 今日の夜、電話してもいい?」に続き、第2行目に携帯電話機Aから受信したメッセージ「R02 夜の10時以降ならOK」がメール編集テーブルに書き込まれる。
【0082】
ここで、二行目のメッセージ冒頭の「R01」の前半の「R」は携帯電話機Bから見た「受信メール」のメッセージであることを示し、後半の「02」は一連の電子メールによるメッセージのやりとりにおける2番目のメッセージであることを示す通し番号である。
【0083】
又携帯電話機Bの表示画面上では図6(a)に示すごとく、その右側の送信メール表示領域にはステップS23にて自機から送信したメッセージが通し番号「01」とともに表示され、その左側の受信メール表示領域にはステップS4にて相手側の携帯電話機Aから受信されたメッセージが受信メールの受信時刻「2007/1/29 11:10」及び通し番号「02」とともに表示される。
【0084】
ここで識別番号B11222は上記の如く、図3に示されるメール編集テーブルを識別するものであり、受信メールの受信時刻はメール編集テーブルT22に書き込まれており、又そのメッセージもメール編集テーブルT22に書き込まれている。したがってこれらのメール編集テーブルT22に書き込まれた情報に基づいて、図6(a)に示すごとくの表示が可能となる。
【0085】
携帯電話機Bのユーザは受信メール表示領域の表示内容を見ながら、これに対応する返信メッセージを送信メール表示領域(すなわち編集画面)上で作成する(ステップS25)。
【0086】
又ここで携帯電話機Bのユーザは図6(a)に示されるごとく、一連の電子メールによるメッセージのやりとりにおいて、自分が以前送信したメッセージ「今日の夜、電話していい?」を今回携帯電話機Aから受信したメッセージ「夜の10時以降ならOK」とともに、互いに隣接する送信メール表示領域および受信メール表示領域上で同時に見ることが出来る。又それらのメッセージは、電子メールの送受信時刻による時系列で配置される。
【0087】
したがって、携帯電話機Bが今回携帯電話機Aから受信したメッセージ「夜の10時以降ならOK」が、それ以前に自分が携帯電話機Aに対して送信したメッセージ「今日の夜、電話していい?」に対する返信であることが、表示画面を見ることで明確に把握できる。携帯電話機Bでこのような態様で送受信メッセージが表示されるため、携帯電話機AのユーザはステップS3で返信メッセージを作成する際、携帯電話機Bから送信されたメッセージ「今日の夜、電話していい?」を返信メッセージに取り込んで送信する必要がなく、自己が新たに作成した返信メッセージ「夜の10時以降ならOK」のみを送信すればよい。
【0088】
このように本実施例による画面表示方法によれば、その表示画面を見ることにより、時間の経過によってどのようなメッセージがどのような順番でやりとりされたかが一目瞭然であり、一連の電子メールによるメッセージのやりとりにおける話題の流れを容易に且つ確実に把握出来るようになる。
【0089】
以下同様にして携帯電話機A,B間の電子メールによるメッセージのやりとりが続けられる。
【0090】
すなわち携帯電話機Bでは、ステップS24にて携帯電話機Aから受信したメッセージがメール編集テーブルに書き込まれた後に表示画面の受信メール表示領域に表示され、これに対しステップS25にて携帯電話機Bのユーザが受信メール表示領域に隣接する送信メール表示領域(編集画面の機能を兼ねる)上でこれに対する返信メッセージを作成する。
【0091】
そして作成された返信メッセージがメール編集テーブルに書き込まれるとともに、一連の電子メールによるメッセージのやりとりの識別番号である識別番号B11222とともに作成されたメッセージが携帯電話機Aに送信される(ステップS26)。
【0092】
ステップS25で作成されステップS26で携帯電話機Aに送信されたメッセージは識別記号S03〜S06に係るものであり、図3のT23に示される識別記号S03〜S06に係るものである。
【0093】
そしてステップS5にて、このようにして携帯電話機Bから送信されたメッセージが携帯電話機Aのメール編集テーブルに書き込まれ、その表示画面の受信メール表示領域に表示される。
【0094】
ここでは図5(b)の左側に示される内容が携帯電話機Aの受信メール表示領域に示される。
【0095】
これに対し、携帯電話機Aのユーザは、携帯電話機Bから送られてきたメッセージ、すなわち識別記号S03〜S06のメッセージのうち、通し番号04の行のメッセージ「10:15分なら」を引用するものとする。この場合、携帯電話機Aのユーザはカーソルを当該メッセージに合わせて表示画面に表示された「引用」ボタンをクリックする(ステップS6)。その結果、携帯電話機Aのメール編集テーブルにおいて、図4のT12に示すごとく、該当するメッセージの行の識別記号が引用行を示す「U04」に変更される。
【0096】
この引用行の識別記号「U04」中、前半の「U」は当該メッセージが引用行であることを示し、後半の「04」は、一連の電子メールによるメッセージのやりとりにおいて当該メッセージの行に固有の通し番号を示す。
【0097】
そして携帯電話機Aのユーザは、ステップS7にて、携帯電話機Bから受信したメッセージが表示される受信メール表示領域隣接する送信メール表示領域上で、これに対する引用行を含む返信メッセージを作成する。ここで作成された返信メッセージはメール編集テーブルに書き込まれるとともに、一連の電子メールによるメッセージのやりとりの識別番号である識別番号B11222と、ステップS6にて「引用」の操作がなされた引用行を識別する記号U04とともに、携帯電話機Bに送信される(ステップS8)。
【0098】
ここでステップS6にて引用の操作がなされ、ステップS7で新規にメッセージの行が作成された結果ステップS8で送信される内容は、引用行を示す識別記号U04及び識別記号S07に係るメッセージであり、引用行及び新規に作成されたメッセージの内容は、図4のT12に示される識別記号U04及びS07にそれぞれ係るものに対応する。
【0099】
これを受けた携帯電話機Bでは、まずそのメール番号B11222及び引用行を示す識別記号「U04」を受け、識別記号に含まれる通し番号「04」と同じ通し番号を有するメッセージをメール番号B11222に対応するメール編集テーブルから検索する。
【0100】
その結果、図3のT23中のS04の行のメッセージ「10:15分なら」が同じ通し番号04を有するため、メッセージをメール編集テーブルから読み出す。このため、表示画面の受信メール表示領域において図6(b)に示されるごとく当該メッセージが表示されるとともに、送信メール表示領域において同図に示すごとく該当する行に「引用」を意味するアンダーラインが付される。
【0101】
又同時に図3のT24に示されるごとく、メール編集テーブルにおいて該当する行のメッセージの識別記号が「U04」に書き換えられる。
【0102】
又、受信メールに含まれる新たなメッセージ「了解。10:15分」が図6(b)に示すごとく、受信メール表示領域に表示される。又同時に図3のT24に示されるごとく、メール編集テーブルに当該メッセージの行が書き込まれる。
【0103】
ステップS26にて携帯電話機Bのユーザは、ステップS4にて携帯電話機Aのユーザから送られた「夜の10時以降ならOK」の旨のメッセージに対する返信として、図6(b)の送信メール表示領域に通し番号03〜06にて示すごとく「夜はパソコンを使っている」「10:15分なら」「大丈夫です」「いかがですか」の計4行のメッセージを作成する。作成されたメッセージは携帯電話機Bのメール編集テーブルに書き込まれ、携帯電話機Aに送信される(ステップS26)。
【0104】
これに対し携帯電話機Aのユーザは返信として、携帯電話機Bから受信したメッセージのうち「10:15分なら」を引用し、「了解。10:15分」のメッセージを作成し、携帯電話機Bのユーザに対し送信する(ステップS8)。
【0105】
この場合、引用行04「10:15分なら」については、メッセージの本文そのものは携帯電話機Bには送信せず、この引用行に対応する識別記号U04のみが携帯電話機Bに送信される。このため送信にかかる情報量を効果的に削減可能である。
【0106】
又携帯電話機Bでは、のユーザの方も、図6(b)に示されるごとく、自機の表示画面上の自己が以前に送信したメッセージ中で、このように携帯電話機Aのユーザが引用した部分にアンダーラインが付されるため、どの部分が引用されたのかを明確に把握できるようになる。
【0107】
このように本実施例による画面表示方法によれば、送受信に係る情報量を効果的に削減可能であり且つユーザは一連の電子メールによるメッセージのやりとりにおける話題の流れを容易に把握可能であり、又相手が引用した自己の以前のメッセージの部分を容易に且つ確実に把握可能になる。
【0108】
その後携帯電話機Bのユーザは更に返信メッセージ(通し番号08〜10)を作成し(ステップS28)、これを携帯電話機Aに送信する(ステップS29)。
【0109】
これを受けた携帯電話機Aでは、図5(b)に示すごとく、すでに表示画面、特に右側の送信メール表示領域において、その下端まで表示がなされており、これ以上は表示を行うことが出来ない状態となっているため、ステップS10でこの状態、すなわち「画面はみだし」状態が検出される。
【0110】
すなわち上記の如く、送受信に係る各メッセージの行は時系列に配置されるため、ステップS9にて携帯電話機Bから受信した受信メールに書き込まれたメッセージ08〜10を受信メール表示領域に表示する場合、前回自己が送信した最後のメッセージの行「了解。10:15分」(通し番号07)より下の行に表示する必要があるが表示画面はその下の行を有さず、もって受信メールのメッセージを表示することが出来ない。
【0111】
この場合(ステップS10のYes),すでにユーザによって閲覧済み或いは作成済みと判断できる送受信メールのメッセージにつき、やりとり表示部5の機能により、図5(c)に示すごとく、所定の一行表示に置き換えられる(ステップS11)。
【0112】
尚図2では「画面はみだし」状態の検出は便宜上ステップS10の段階のみにおいて行うように示されているが、実際には例えば各携帯電話機の表示画面の受信メール表示領域及び送信メール表示領域の各々においてメッセージの行が新たに表示されるたびごとに実行されるように構成することにより、新たに表示すべき行が表示できなかったり、画面の自動スクロール等により当初のメッセージがユーザの意図に反して非表示となるような事態を防止することが出来る。
【0113】
また図5(b)に示されるごとく表示画面における表示が最下行に至った時点でこれを検出して、閲覧済み又は作成済みと判断できる送受信メールのメッセージを所定の一行表示に置き換える構成に限られず、表示画面における表示が最下行より上の所定の行に至った段階でこれを検出して、閲覧済み又は作成済みと判断できる送受信メールのメッセージを所定の一行表示に置き換える構成としてもよい。
【0114】
この閲覧済み又は作成済みと判断できる送受信メールのメッセージを所定の一行表示に置き換える際の所定の一行表示は図5(c)に示すごとく、該当する送受信メールのメール番号及びその時刻を示すものとすることが出来る。
【0115】
又送受信メールのメッセージが閲覧済みあるいは作成済みか否かの判定は、例えば返信メッセージが送信済みの場合、それ以前の送受信メールのメッセージは全て閲覧済み又は作成済みと判断する構成とすることが出来る。
【0116】
この所定の一行表示への置き換えにより、図5(c),及び図6(c)に示すごとく、通し番号01のメッセージに係る電子メールについて一行表示「No B11222 2007/1/29 11:00」に置き換えられ、通し番号02のメッセージに係る電子メールについて一行表示「No B11222 2007/1/29 11:10」に置き換えられ、通し番号03〜06のメッセージに係る電子メールについて一行表示「No B11222 2007/1/29 11:30」に置き換えられ、通し番号07のメッセージに係る電子メールについて一行表示「No B11222 2007/1/29 11:40」に置き換えられる。
【0117】
その結果、図5(c)、図6(c)に示されるごとく、過去の送受信メールについての所要表示面積が効果的に削減されるため、限られた面積の表示画面に対し、過去の送受信メールの表示を残したまま、新たな送受信メールのメッセージを引き続き表示可能となる。
【0118】
なおこの場合、このようにして置き換えられた一行表示の元の内容を見たい場合、該当する行にカーソルを合わせ、表示画面上に表示された「文章表示」ボタン(図示を省略)をクリックすることで元のメッセージが表示されるように構成される。
【0119】
尚上記「引用」ボタン及び「文章表示」ボタンは画面に表示されるソフトウェアキーとして設ける旨説明したが、この構成に限られず、実際にハードウェアとしてキー操作部2内に該当するボタンを設けるように構成することも可能である。
【0120】
図7は上記メール編集テーブルの生成に係る動作の流れを説明するためのフローチャートである。
【0121】
図7中、携帯電話機Bのユーザがキー操作部2上の操作による、ソフトウェアキー或いはハードウェアによるキーの操作によってやりとり表示機能の起動を指示する操作を行い(ステップS51)、更に電子メールを「新規」に作成する操作を行う(ステップS52)と、やりとり表示部5の機能により、上記の如くの一連の電子メールによるメッセージのやりとりに係るメール番号(すなわち当該一連のやりとりの識別番号)を採番する動作が行われる(ステップS53)。
【0122】
更に、やりとり表示部5は、メール編集テーブル格納メモリ3内に、当該一連の電子メールによるメッセージのやりとりに係るメール編集テーブルを設けるための記憶領域を確保する(ステップS54)。このとき、やりとり表示部5は更に、別途メール編集テーブル格納メモリ3内に設けられたやりとりメール管理テーブルTmbにおいて、ステップS53で採番された当該メール編集テーブルに係る識別番号(上記の例の場合「B11222」)に関連付け、このように当該メール編集テーブル(T51)を設けるために設けられた記憶領域のアドレスを格納する。
【0123】
ステップS55で、図2のステップS22、S23に係る動作として上記の如く、携帯電話機Bのユーザが送信メールのメッセージを作成してこれを送信する(ステップS55,S56)。このとき当該メッセージは上記の如く、メール編集テーブルに書き込まれる(T52)。
【0124】
当該送信に係る受信メールを受信した携帯電話機Aでは、当該受信メールのメール番号B11222を、携帯電話機Bにおける場合と同様に自己のメール編集テーブル格納メモリ3内に設けられたやりとりメール管理テーブルTmaから検索する。
【0125】
検索の結果当該番号B11222が得られなかった場合、当該番号に関連付けて新たにメール編集テーブルのための記憶領域を自機のメール編集テーブル格納メモリ3内に確保し、そのアドレスを前記番号B11222と関連付けてやりとりメール管理テーブルTmaに格納する(ステップS41)。
【0126】
またこのとき、当該受信メールに書き込まれたメッセージを、図2のステップS2に係る動作として上記の如く、自己のメール編集テーブルに書き込む。
【0127】
その後携帯電話機Aのユーザが当該受信メールに対する「返信」を行う操作を行うと(ステップS42)、図2のステップS7に係る動作として上記の如く、当該返信に係るメッセージの内容が当該メール編集テーブルに書き込まれる。
【0128】
図8は上記引用動作(図2中、ステップS26,ステップS6〜S8,ステップS28の動作に対応する動作)の詳細を説明するためのフローチャートであり、図9はその場合の携帯電話機Aのメール編集テーブルの格納内容の変遷を示し、図10はその場合の携帯電話機A,B双方間でやりとりされる電子メールのメッセージを示す。
【0129】
図8中、ステップS71で携帯電話機Bのユーザが携帯電話機Aに対し電子メールを送信し、これに対しステップS61で携帯電話機Aのユーザがこれを受け、返信メッセージを作成する。
【0130】
ここで携帯電話機Aで受信された受信メールのメッセージは図10,(a)に示されるものであり、これを受けた携帯電話機Aではやりとり表示部5の機能により、図2〜4とともに上述の要領にて、図9、T61に示されるごとく、当該メッセージをその行ごとに識別記号が付されて自己のメール編集テーブルに書き込まれる。
【0131】
ここで上記の如く携帯電話機Aのユーザが携帯電話機Bから送信された当該電子メールのメッセージに含まれている部分を引用したいと考えた場合、携帯電話機Aのユーザは当該受信メールのメッセージ中の該当部分にカーソルを合わせて選択する動作を行う(ステップS62)。
【0132】
すなわち上記例の場合、図5(b)に示される携帯電話機Aの表示画面中、左側の受信メール表示領域に表示された当該受信メールのメッセージ中、通し番号04の行「10:15分なら」を選択する操作を行う。
【0133】
その結果、図9,T62に示されるごとく、携帯電話機Aのやりとり表示部5はメール編集テーブル中の当該受信メールのメッセージの行「10:15分なら」の識別記号をR04から引用行を示すU04に変換する(ステップS63)。
【0134】
更に携帯電話機Aのユーザは必要に応じて新たなメッセージを追加する等の操作を行って返信メッセージを完成させる(ステップS64)。図9,T63に示す例では、携帯電話機Aのユーザは新たな返信メッセージの行「了解。10:15分」を追加し、これがやりとり表示部5の機能によって識別記号S07が付されてメール編集テーブルに書き込まれる。
【0135】
このようにして完成された返信メッセージが携帯電話機Bに対し送信される(ステップS65)。その際の送信内容は図10,(b)に示されるごとく、該当するメール番号B11222,上記引用行を示す識別記号U04及び上記新たに追加された行S07のメッセージ内容である。
【0136】
これを受けた携帯電話機Bのやりとり表示部5は自己の該当するメール編集テーブル中の送信メールのメッセージ中、対応する行の識別記号S04を引用行を示すU04に変換する(ステップS72)。そして携帯電話機Bのユーザは更に当該受信メールに対する返信メッセージを作成する(ステップS73)。
【0137】
図11は各携帯電話機A,Bの各々のやりとり表示部5の機能としての、画面表示動作の流れを示すフローチャートである。
【0138】
図11中、やりとり表示部5はメール編集テーブルの格納内容を表示画面に表示する際、メール情報管理部6を介してメール編集テーブル格納部3から該当するメール編集テーブルを読み出し(ステップS91)、まず当該メール編集テーブルに格納された送受信メールのメッセージの全行を表示画面に表示可能か否かを判断する(ステップS92)。
【0139】
すなわち例えば当該メール編集テーブルに格納されたメッセージの総行数に、更に表示すべきメール番号及び時刻表示のための行数を加えた総行数と、表示画面に表示可能な総行数とを比較し、前者が後者を超える場合には「全行表示不可能」(ステップS92のNo)との判定を下し、それ以外の場合には「全行表示可能」(同意Yes)との判定を下す。
【0140】
ステップS92の判定結果がNoの場合ステップS101に移行し、上記の如く閲覧済み又は作成済みの電子メールについて所定の一行表示に置き換えるための情報を取得する(ステップS101)。そして該当する電子メールについての表示を一行表示に置き換えて表示画面に表示するため、別途ワークのメール編集テーブルを作成して以降の画面表示動作において、これが適用されるようにする(ステップS102)。
【0141】
他方ステップS92の判定結果がYesの場合或いはステップS102の実行後、ステップS93にて、該当するメール編集テーブル(ステップS102を実行した場合、上記ワークのメール編集テーブル)の格納メッセージ中の最初の行(但しすでに格納メッセージの行の表示処理済みの場合、未表示のメッセージの行中の最初の行)の識別記号がRxx(すなわち受信メールのメッセージ)か否かを判定する。
【0142】
判定結果がRxxであった場合(Yes),ステップS94にて表示画面の受信メール表示領域のxx行目に当該メッセージの行をテキスト表示する。
【0143】
他方ステップS93の判定結果がNoの場合或いはステップS94の実行後、ステップS95にて、上記メール編集テーブル(ステップS102を実行した場合、上記ワークのメール編集テーブル)の格納メッセージ中の最初の行(但しすでに格納メッセージの行の表示処理済みの場合、未表示のメッセージの行中の最初の行)の識別記号がSxx(すなわち送信メールのメッセージ)か否かを判定する。
【0144】
判定結果がSxxであった場合(Yes),ステップS96にて表示画面の送信メール表示領域のxx行目に当該メッセージの行をテキスト表示する。
【0145】
他方ステップS95の判定結果がNoの場合或いはステップS96の実行後、ステップS97にて、上記メール編集テーブル(ステップS102を実行した場合、上記ワークのメール編集テーブル)の格納メッセージ中の最初の行(但しすでに格納メッセージの行の表示処理済みの場合、未表示のメッセージの行中の最初の行)の識別記号がUxx(すなわち引用行)か否かを判定する。
【0146】
判定結果がUxxであった場合(Yes),ステップS98にて表示画面の受信メール表示領域のxx行目に当該メッセージの行をテキスト表示するとともに、ステップS99にて表示画面の送信メール表示領域のxx行目に当該メッセージをアンダーライン付で表示する。
【0147】
他方ステップS97の判定結果がNoの場合或いはステップS99の実行後、ステップS100で上記メール編集テーブルの格納メッセージの全行の表示処理済みか否かを判定する。
【0148】
判定の結果がYesであれば当該処理を終了し、NoであればステップS93に戻り、上記同様の処理を繰り返す。
【0149】
図12は上述の本発明の実施例における送受信端末装置の画面表示方法を実行する機能を有する携帯電話機A,Bの機能をコンピュータで実現する場合について説明するための、コンピュータの構成例を示すブロック図である。
【0150】
図11に示すごとく、同コンピュータ500は、与えられたプログラムを構成する命令を実行することによって様々な動作を実行するためのCPU501と、キーボード等よりなりユーザが操作内容又はデータを入力するための操作部502と、ユーザにCPU101による処理経過、処理結果等を表示するCRT、液晶表示器等よりなる表示画面を有する表示部503と、ROM、RAM等よりなりCPU504が実行するプログラム、データ等を記憶したり作業領域として使用されるメモリ504と,プログラム、データ等を格納するハードディスク装置505と、CD−ROM507を媒介として外部からプログラムをロードしたりデータをロードするためのCD−ROMドライブ506と、インターネット、LAN等の通信網509を介して外部サーバからプログラムをダウンロード等するためのモデム508とを有する。
【0151】
同コンピュータ500はCD−ROM507を媒介として、あるいは通信ネットワーク509を媒介として、上記携帯電話機A,Bが実行する処理、すなわち図1〜11ともに上述の処理をCPU501に実行させるための命令よりなるプログラムをロードあるいはダウンロードする。そしてこれをハードディスク装置505にインストールし、適宜メモリ504にロードしてCPU501が実行する。その結果、同コンピュータ500により携帯電話機A、Bの機能が実現される。
【0152】
尚上記ハードディスク装置505及びCD−ROMドライブ506は、適宜、より小型軽量化が可能な他の記録装置、例えば周知のSDカード等に置き換えることが可能である。
【0153】
本発明は以下の付記の各々に記載の構成をとり得る。
(付記1)
送受信端末装置の表示画面において、受信に係る電子メールのメッセージを表示する受信メール表示領域と送信に係る電子メールのメッセージを表示する送信メール表示領域とを互いに隣接するように配置する表示領域配置段階と、
受信メール表示領域及び送信メール表示領域において、受信に係る電子メールのメッセージ及び送信に係る電子メールのメッセージを時系列に配置するメッセージ配置段階とを有し、
前記メッセージ配置段階は、当該受信メールに係る時刻と送信メールに係る時刻との間の関係に対応させて各メッセージを配置することを特徴とする、送受信端末装置の画面表示方法。
(付記2)
前記表示領域配置段階では受信メール表示領域と送信メール表示領域とを前記表示画面の横方向に隣接させて配置し、
前記メッセージ配置段階では、受信メールのメッセージ及び送信メールのメッセージを、その縦方向の位置が、当該受信メールに係る時刻及び送信メールに係る時刻の前後関係と対応するように配置してなる、付記1に記載の送受信端末装置の画面表示方法。
(付記3)
受信メールのメッセージを引用する場合、該当するメッセージが指定されると、当該引用に係るメッセージを指定する信号を相手側に送信して相手側の送受信端末装置の表示画面の送信メール表示領域に表示中の該当するメッセージにアンダーラインを表示させる段階を有する付記1に記載の送受信端末装置の画面表示方法。
(付記4)
一連の送受信に係る電子メールのメッセージを時系列に格納して一のファイルを生成する段階を設け、
前記メッセージ配置段階は前記一のファイルに格納された一連の送受信に係る電子メールのメッセージを読み出して前記表示画面に表示する付記1に記載の送受信端末装置の画面表示方法。
(付記5)
一連の送受信に係る電子メールのうちの所定の電子メールのメッセージを表示する代わりに、当該電子メールを識別する記号の表示に置き換えることで、当該電子メールに係る表示面積を縮小する付記1に記載の送受信端末装置の画面表示方法。
(付記6)
一連の送受信に係る電子メールのメッセージを、その行ごとに、該当する電子メールの送受の別を示す送受識別記号及び当該一連の送受信に係る電子メールのメッセージにおける通し番号を示す行識別記号を割り当てて管理するメッセージ管理段階を設け、
前記メッセージ配置段階は、各電子メールのメッセージの各行ごとに、該当する送受識別記号によって当該メッセージを受信メール表示領域及び送信メール表示領域のいずれに表示するかを判定する段階と、
当該メッセージに付加して該当する行識別記号を表示する段階とを含んでなる、付記1に記載の送受信端末装置の画面表示方法。
(付記7)
送受信端末装置の表示画面において、受信に係る電子メールのメッセージを表示する受信メール表示領域と送信に係る電子メールのメッセージを表示する送信メール表示領域とを互いに隣接するように配置する表示領域配置手段と、
受信メール表示領域及び送信メール表示領域において、受信に係る電子メールのメッセージ及び送信に係る電子メールのメッセージを時系列に配置するメッセージ配置手段とを有し、
前記メッセージ配置手段は、当該受信メールに係る時刻と送信メールに係る時刻との間の関係に対応させて各メッセージを配置する構成とされてなる送受信端末装置。
(付記8)
前記表示領域配置手段は受信メール表示領域と送信メール表示領域とを前記表示画面の横方向に隣接させて配置し、
前記メッセージ配置手段は、受信メールのメッセージ及び送信メールのメッセージを、その縦方向の位置が、当該受信メールに係る時刻及び送信メールに係る時刻の前後関係と対応するように配置してなる、付記7に記載の送受信端末装置。
(付記9)
受信メールのメッセージを引用する場合、該当するメッセージが指定されると、当該引用に係るメッセージを指定する信号を相手側に送信することによって相手側の送受信端末装置の表示画面の送信メール表示領域に表示中の該当するメッセージにアンダーラインを表示させる引用通知手段とを有する付記7に記載の送受信端末装置。
(付記10)
一連の送受信に係る電子メールのメッセージを、時系列に格納して一のファイルを生成するファイル生成手段を設け、
前記メッセージ配置手段は前記ファイル生成手段によって一のファイルに格納された一連の送受信に係る電子メールのメッセージを読み出して前記表示画面に表示することを可能にするメッセージ読み出し手段を有する付記7に記載の送受信端末装置。
(付記11)
一連の送受信に係る電子メールのうちの所定の電子メールのメッセージを前記表示画面の表示するための表示面積が、当該表示画面の面積を超える場合にこれを検出し、前記一連の送受信に係る電子メールのうちの所定の電子メールのメッセージのうち所定の条件を満たす電子メールにつき、当該電子メールのメッセージを、当該電子メールを識別する記号の表示に置き換えることで当該電子メールに係る表示面積を縮小し、前記一連の送受信に係る電子メールを前記表示画面の表示するための全表示面積を縮小するようにする記号置き換え手段を有する付記7に記載の送受信端末装置。
(付記12)
一連の送受信に係る電子メールのメッセージを、その行ごとに、該当する電子メールの送受の別を示す送受識別記号及当該一連の送受信に係る電子メールのメッセージにおける通し番号を示す行識別記号とを割り当てて管理するメッセージ管理手段を設け、
前記メッセージ配置手段は、各電子メールのメッセージの各行ごとに、該当する送受識別記号によって当該メッセージを受信メール表示領域及び送信メール表示領域のいずれに表示するかを判定する手段と、
当該メッセージに付加して該当する行識別記号を表示する手段とを含んでなる、付記7に記載の送受信端末装置。
(付記13)
送受信端末装置の画面表示動作を制御するコンピュータを、送受信端末装置の表示画面において、受信に係る電子メールのメッセージを表示する受信メール表示領域と送信に係る電子メールのメッセージを表示する送信メール表示領域とを互いに隣接するように配置する表示領域配置手段と、
受信メール表示領域及び送信メール表示領域において、受信に係る電子メールのメッセージ及び送信に係る電子メールのメッセージを時系列に配置するメッセージ配置手段として機能させるための命令を含むプログラムであって、
前記メッセージ配置手段は、当該受信メールに係る時刻と送信メールに係る時刻との間の関係に対応させて各メッセージを配置する構成とされてなるプログラム。
(付記14)
前記表示領域配置手段は受信メール表示領域と送信メール表示領域とを前記表示画面の横方向に隣接させて配置する構成し、
前記メッセージ配置手段は、受信メールのメッセージ及び送信メールのメッセージを、その縦方向の位置が、当該受信メールに係る時刻及び送信メールに係る時刻の前後関係と対応するように配置してなる、付記13に記載のプログラム。
(付記15)
受信メールのメッセージを引用する場合、該当するメッセージが指定されると、当該引用に係るメッセージを指定する信号を相手側に送信することによって相手側の送受信端末装置の表示画面の送信メール表示領域に表示中の該当するメッセージにも同様にアンダーラインを表示させる引用通知手段として前記コンピュータを機能させるための命令を更に含む付記13に記載のプログラム。
(付記16)
一連の送受信に係る電子メールのメッセージを、時系列に格納して一のファイルを生成するファイル生成手段として前記コンピュータを機能させるための命令を更に含み、
前記メッセージ配置手段として前記コンピュータを機能させるための命令は、前記ファイル生成手段によって一のファイルに格納された一連の送受信に係る電子メールのメッセージを読み出して前記表示画面に表示することを可能にするメッセージ読み出し手段として前記コンピュータを機能させるための命令よりなる付記13に記載のプログラム。
(付記17)
一連の送受信に係る電子メールのうちの所定の電子メールのメッセージを前記表示画面の表示するための表示面積が、当該表示画面の面積を超える場合にこれを検出し、前記一連の送受信に係る電子メールのうちの所定の電子メールのメッセージのうち所定の条件を満たす電子メールにつき、当該電子メールのメッセージを、当該電子メールを識別する記号の表示に置き換えることで当該電子メールに係る表示面積を縮小し、前記一連の送受信に係る電子メールを前記表示画面の表示するための全表示面積を縮小するようにする記号置き換え手段として前記コンピュータを機能させるための命令を更に含む付記13に記載のプログラム。
(付記18)
一連の送受信に係る電子メールのメッセージを、その行ごとに、該当する電子メールの送受の別を示す送受識別記号及び当該一連の送受信に係る電子メールのメッセージにおける通し番号を示す行識別記号を割り当てて管理するメッセージ管理手段として前記コンピュータを機能させるための命令を更に含んでなり、
前記メッセージ配置手段として前記コンピュータを機能させるための命令は、各電子メールのメッセージの各行ごとに、該当する送受識別記号によって当該メッセージを受信メール表示領域及び送信メール表示領域のいずれに表示するかを判定する手段と、
当該メッセージに付加して該当する行識別記号を表示する手段として前記コンピュータを機能させるための命令を含んでなる、付記13に記載のプログラム。
【図面の簡単な説明】
【0154】
【図1】本発明の一実施例による送受信端末装置の画面表示方法を携帯電話機において実現する際の当該携帯電話機の、当該実施に係る機能部分を示すブロック構成である。
【図2】本発明の一実施例による送受信端末装置の画面表示方法の動作の流れを説明するためのフローチャートである。
【図3】当該送受信端末装置としての他の携帯電話機が備えるメール編集テーブルの格納内容の変遷を図2に示す動作との関連で説明するための図である。
【図4】当該送受信端末装置としての一の携帯電話機が備えるメール編集テーブルの格納内容の変遷を図2に示す動作との関連で説明するための図である。
【図5】当該送受信端末装置としての一の携帯電話機の表示画面の表示内容の変遷を図2に示す動作との関連で説明するための図である。
【図6】当該送受信端末装置としての他の携帯電話機の表示画面の表示内容の変遷を図2に示す動作との関連で説明するための図である。
【図7】本発明の一実施例による送受信端末装置の画面表示方法におけるメール編集テーブル作成動作の流れを説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の一実施例による送受信端末装置の画面表示方法における引用動作の流れを説明するためのフローチャートである。
【図9】当該送受信端末装置としての一の携帯電話機が備えるメール編集テーブルの格納内容の変遷を図8に示す動作との関連で説明するための図である。
【図10】図8に示す動作において当該送受信端末装置としての、一の携帯電話機と相手側の携帯電話機との間でやりとりされるメッセーの内容を説明するための図である。
【図11】本発明の一実施例による送受信端末装置の画面表示方法における画面表示動作の流れを説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の一実施例による送受信端末装置をコンピュータで実現する場合について説明するための、当該コンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0155】
1 画面表示部
2 キー操作部
3 メール編集テーブル格納メモリ
5 やりとり表示部
6 メール情報管理部
7 メール送信受信制御部
8 通信制御部
9 無線制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送受信端末装置の表示画面において、受信に係る電子メールのメッセージを表示する受信メール表示領域と送信に係る電子メールのメッセージを表示する送信メール表示領域とを互いに隣接するように配置する表示領域配置段階と、
受信メール表示領域及び送信メール表示領域において、受信に係る電子メールのメッセージ及び送信に係る電子メールのメッセージを時系列に配置するメッセージ配置段階とよりなり、
前記メッセージ配置段階は、当該受信メールに係る時刻と送信メールに係る時刻との間の関係に対応させて各メッセージを配置する段階よりなる、送受信端末装置の画面表示方法。
【請求項2】
前記表示領域配置段階では受信メール表示領域と送信メール表示領域とを前記表示画面の横方向に隣接させて配置し、
前記メッセージ配置段階では、受信メールのメッセージ及び送信メールのメッセージを、その縦方向の位置が、当該受信メールに係る時刻及び送信メールに係る時刻の前後関係と対応するように配置してなる、請求項1に記載の送受信端末装置の画面表示方法。
【請求項3】
受信メールのメッセージを引用する場合、該当するメッセージが指定されると、当該引用に係るメッセージを指定する信号を相手側に送信して相手側の送受信端末装置の表示画面の送信メール表示領域に表示中の該当するメッセージにアンダーラインを表示させる段階を有する請求項1に記載の送受信端末装置の画面表示方法。
【請求項4】
一連の送受信に係る電子メールのうちの所定の電子メールのメッセージを表示する代わりに、当該電子メールを識別する記号の表示に置き換えることで、当該電子メールに係る表示面積を縮小する段階よりなる請求項1に記載の送受信端末装置の画面表示方法。
【請求項5】
一連の送受信に係る電子メールのメッセージを、その行ごとに、該当する電子メールの送受の別を示す送受識別記号及び当該一連の送受信に係る電子メールのメッセージにおける通し番号を示す行識別記号を割り当てて管理するメッセージ管理段階を設け、
前記メッセージ配置段階は、各電子メールのメッセージの各行ごとに、該当する送受識別記号によって当該メッセージを受信メール表示領域及び送信メール表示領域のいずれに表示するかを判定する段階と、
当該メッセージに付加して該当する行識別記号を表示する段階とを含んでなる、請求項1に記載の送受信端末装置の画面表示方法。
【請求項6】
送受信端末装置の表示画面において、受信に係る電子メールのメッセージを表示する受信メール表示領域と送信に係る電子メールのメッセージを表示する送信メール表示領域とを互いに隣接するように配置する表示領域配置手段と、
受信メール表示領域及び送信メール表示領域において、受信に係る電子メールのメッセージ及び送信に係る電子メールのメッセージを時系列に配置するメッセージ配置手段とよりなり、
前記メッセージ配置手段は、当該受信メールに係る時刻と送信メールに係る時刻との間の関係に対応させて各メッセージを配置する構成とされてなる送受信端末装置。
【請求項7】
送受信端末装置の画面表示動作を制御するコンピュータを、送受信端末装置の表示画面において、受信に係る電子メールのメッセージを表示する受信メール表示領域と送信に係る電子メールのメッセージを表示する送信メール表示領域とを互いに隣接するように配置する表示領域配置手段と、
受信メール表示領域及び送信メール表示領域において、受信に係る電子メールのメッセージ及び送信に係る電子メールのメッセージを時系列に配置するメッセージ配置手段として機能させるための命令を含むプログラムであって、
前記メッセージ配置手段は、当該受信メールに係る時刻と送信メールに係る時刻との間の関係に対応させて各メッセージを配置する構成とされてなるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−15642(P2009−15642A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−177454(P2007−177454)
【出願日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】