送風式害虫防除装置
【課題】害虫防除成分を含有した空気を植物に付着している害虫に吹きつけし易い送風式害虫防除装置とする。
【解決手段】容器取付部1aと握り部1bと送風ガイド部1cを備えた装置本体1と、容器20に送風機21と薬剤担持体22を設けて吐出口23から害虫防除成分を気中に放散する送風式害虫防除器2を有し、この容器20を容器取付部1aに、その吐出口23が送風ガイド部1cと対向して取付け、人が握り部1bを手で持って送風ガイド部1cの流出口1dを植物の害虫と対向させることで、害虫防除成分を含有した空気を前述の害虫に吹きつけてできるようにする。
【解決手段】容器取付部1aと握り部1bと送風ガイド部1cを備えた装置本体1と、容器20に送風機21と薬剤担持体22を設けて吐出口23から害虫防除成分を気中に放散する送風式害虫防除器2を有し、この容器20を容器取付部1aに、その吐出口23が送風ガイド部1cと対向して取付け、人が握り部1bを手で持って送風ガイド部1cの流出口1dを植物の害虫と対向させることで、害虫防除成分を含有した空気を前述の害虫に吹きつけてできるようにする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、害虫防除成分を担持した薬剤担持体と送風機を備え、その送風機を駆動することで害虫防除成分を含有した空気を気中に放散するようにした送風式害虫防除装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1,2,3には、容器内に、害虫防除成分を担持した薬剤担持体と送風機を設け、その送風機を駆動することで空気を薬剤担持体に接触させて害虫防除成分を含有した空気を気中に放散する送風式害虫防除器が開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2001−247416号公報
【特許文献2】特開平11−169051号公報
【特許文献3】特開2004−24161号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した従来の送風式害虫防除器は、主として、蚊などの飛翔害虫を防除するために、室内に置いて使用したり、人の腰、手などに保持して使用している。
このために、従来の送風式害虫防除器の容器は、安定した姿勢でテーブルなどに置ける形状、又は吊り下げ用フック、巻きつけて保持するバンドを有する形状としてあり、その送風式害虫防除器の容器を人が手で持って使用することがやりづらい。
また、従来の送風式害虫防除器は、害虫防除成分を含有した空気を、容器の周囲に放散するようにしている。
【0005】
一方、植物に付着している害虫を防除するには、エアゾール容器の内容物を害虫に向けて噴出することが行われている。
しかし、エアゾール容器は内容物を微粒子として高速で噴出するので、植物に付着している害虫の近くから噴出すると、その内容物によって害虫が吹き飛ばされてしまうから、植物に付着している害虫から離れた位置から内容物を害虫に向けて噴出して害虫が内容物で吹き飛ばされないようにしているので、噴出した内容物の一部分のみが害虫に吹きつけられ、残りの大部分は周囲に飛散するから、害虫防除の効率が悪い。
しかも、前述のように微粒子として噴出した内容物の大部分は周囲に飛散するから、人体など周囲環境へ影響を考慮して十分注意深く作業しなければならない。
【0006】
前述した送風式害虫防除器は、気中に放散される空気に含有されている害虫防除成分の粒子は、前述したエアゾール容器の噴出された内容物の粒子よりも微細である。つまり、害虫防除成分は微細粒子として気中に放散される。
このために、送風式害虫防除器によって気中に放散された害虫防除成分は気中(大気中)に浮遊し希釈されるので、人体など周囲環境への影響が少ない。
したがって、この送風式害虫防除器を用いて植物の害虫防除を行えば、人体など周囲環境への影響を考慮せずに作業できるので、好ましい。
【0007】
しかしながら、従来の送風式害虫防除器は、その容器が前述したように人が手で持って使用しづらい形状であると共に、害虫防除成分を含有した空気を容器の周囲に放散するので、人が手で持って植物に付着している害虫に前述の空気を吹きつけて害虫防除するには適さないものである。
特に、複数の植物が生育している場合に、1つの植物に付着している害虫に前述の空気を吹きつけようとした時に、隣り合った他の植物の葉などが邪魔になることがあるので、前述の空気を効率よく吹きつけできない。
【0008】
本発明の目的は、植物に付着している害虫を防除するのに好ましい送風式害虫防除装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の発明は、容器取付部1aと握り部1bと送風ガイド部1cを備えた装置本体1と、
容器20内に送風機21と薬剤担持体22を設け、その送風機21を駆動することで薬剤担持体22に空気が触れて害虫防除成分を含有した空気とし、その空気を吐出口23から放出する送風式害虫防除器2を有し、
この容器20が容器取付部1aに、その吐出口23が送風ガイド部1cと対向して取付けたことを特徴とする送風式害虫防除装置である。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、装置本体1の容器取付部1aに、送風式害虫防除器2の容器20を着脱自在に取付けた送風式害虫防除装置である。
【0011】
第3の発明は、第2の発明において、装置本体1の容器取付部1aを、その容器取付部1aと容器20の外周面との間に環状の空間17を形成し、その空間17を放出口18aで送風ガイド部1cに連通したものとし、
前記容器20の外周面に複数の吐出口23を形成した送風式害虫防除装置である。
【0012】
第4の発明は、第1又は第2又は第3の発明において、装置本体1の容器取付部1aと送風ガイド部1cを別体とし、その容器取付部1aと送風ガイド部1cを長手方向に移動自在に連結した送風式害虫防除装置である。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明によれば、人が握り部1bを持って装置全体を簡単に取り扱いできるし、容器20の吐出口23から害虫防除成分を含有した空気を送風ガイド部1cの流出口1dから気中に放散できる。
したがって、人が握り部1bを持って送風ガイド部1cを植物に付着している害虫に対峙させることで、害虫防除成分を含有した空気を、前述の害虫に向けて吹きつけることができるので、植物に付着している害虫を防除するのに好ましい送風式害虫防除装置である。
【0014】
請求項2に係る発明によれば、装置本体1から容器20を取り外し、その容器20をテーブル等の横向き面に置いて使用できるから、送風式害虫防除器2を単独で使用することができる。
【0015】
請求項3に係る発明によれば、送風式害虫防除器2を単独で使用する際に、その容器20の周囲に害虫防除成分を含有した空気を放散できる。
また、送風式害虫防除器2を装置本体1の容器取付部1aに取付けて使用する時には、容器20の複数の吐出口23からそれぞれ吐出した害虫防除成分を含有した空気は、環状の空間17をそれぞれ流れて放出口18aから送風ガイド部1cにそれぞれ流れるので、その害虫防除成分を含有した空気を送風ガイド部1cの流出口1dから気中に放散できる。
【0016】
請求項4に係る発明によれば、容器取付部1aと送風ガイド部1cとの間の距離を調節できるので、送風ガイド部1cの流出口1dの長手方向の長さを長くしたり、短くできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の第1の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。
装置本体1と送風式害虫防除器2で送風式害虫防除装置としてある。
前記装置本体1は容器取付部1aと握り部1bと送風ガイド部1cを備えている。
前記送風式害虫防除器2は容器20内に送風機21と薬剤担持体22を設け、その送風機21を駆動することで薬剤担持体22に空気が触れて害虫防除成分を含有した空気とし、その空気を吐出口23から放出するものである。
前記容器20が容器取付部1aに取付けられ、その吐出口23が送風ガイド部1cと対向するようにしてある。
前記送風ガイド部1cは吐出口23から放出された空気がスムーズに流れるようにガイドし、流出口1dから気中に放出、好ましくは一方向に向けて放出するものである。
【0018】
このようであるから、人が握り部1bを持って装置全体を簡単に取り扱いできる。
また、害虫防除成分を含有した空気を送風ガイド部1cの流出口1dから放散される。好ましくは、一方向に向けて放散される。
したがって、人が握り部1bを持って送風ガイド部1cの流出口1dを植物に付着している害虫に対峙させることで、害虫防除成分を含有した空気を、前述の害虫に向けて吹きつけることができるので、植物に付着している害虫を防除するのに好ましい送風式害虫防除装置である。
【0019】
例えば、図6に示すように複数の植物3における1つの植物3に付着している害虫4に空気を吹きつける際には、握り部1bを人が手で持って、隣り合う2つの植物3の間に差し入れることで送風ガイド部1cの流出口1dを害虫4と対峙させることで空気を害虫4に吹きつけできる。
しかも、隣り合う他の植物3の葉3aなどを送風ガイド部1cで押しのけて流出口1dを植物3に付着している害虫4と対峙させることができ、その害虫4に葉などが邪魔にならずに空気を効率良く吹きつけできる。
【0020】
次に、各部の具体形状を説明する。
前記装置本体1の容器取付部1aと送風ガイド部1cは別体で、その両者は相対的に移動可能に連結してある。
例えば送風ガイド部1cは、上面板10と一対の側面板11で断面ほぼコ字形状で、その両側面板11にガイド片11aを設けた直線部分12と、この直線部分12と連続したガイド部分13を有し、そのガイド部分13は上面板14と一対の側面板15で断面ほぼコ字形状で、その上面板14、側面板15は前記直線部分12の上面板10、側面板11と連続し、かつ上面板14は円弧形状である。
前記容器取付部1aは箱形状で、前記直線部分12に長手方向にスライド自在に嵌合して取付けてある。
この容器取付部1aの底面板16に容器挿入用の開口部16aが形成され、この開口部16aから容器20を挿入して容器取付部1aに取付けられ、容器20の外周面と容器取付部1aの内周面との間に環状の空間17を形成する。
前記容器取付部1aの前面板18には放出口18aが前記空間17を経て吐出口23と連通して形成してある。
前記容器取付部1aの後面板19に握り部1b、例えば丸棒が連結してある。
前記上面板10,14と両側面板11,15と容器20の前面板18で送風ガイド部1cの流出口1dを形成している。
【0021】
このようであるから、握り部1bを手で持った状態で送風ガイド部1cを容器取付部1aに対して長手方向に移動することができる。
これによって、容器取付部1a(つまり、送風式害虫防除器2)と送風ガイド部1cのガイド部分13との間の距離を、図3に実線、仮想線で示すように調節できる。
したがって、送風ガイド部1cの流出口1dの長手方向の長さを長くしたり、短くすることで、害虫防除成分を含有した空気の吹きつけ領域の大きさを調整できる。
【0022】
例えば、図3に実線で示すように容器取付部1aとガイド部分13との間の距離を短くすれば、送風ガイド部1cの流出口1dの長手方向の長さが短くなり、前述の空気を吹きつける領域が小さい。
図3に仮想線で示すように容器取付部1aとガイド部分13との間の距離を長くすれば、送風ガイド部1cの流出口1dの長手方向の長さとが長くなり、前述の空気を吹きつける領域が大きい。
【0023】
前記送風式害虫防除器2の容器20は、送風機収容室20a、薬剤収容室20b、電池収容室20cを有し、その送風機収容室20aに送風機21、薬剤収容室20bに薬剤担持体22、電池収容室20cに電池(図示せず)が収容してある。
前記薬剤収容室20bはカバー24で開閉自在で、そのカバー24に吸込口25が形成されている。
前記電池収容室20cは蓋26で開閉自在である。
【0024】
前記容器20は開口部16aから容器取付部1a内に挿入、抜き出し自在であるから、送風式害虫防除器2を容器取付部1aに取付けしたり、外したりすることができる。
従って、送風式害虫防除器2を単独で使用することができる。
例えば、図7に示すように、容器20をテーブル等の横向き面5上に、電池収容室20cが下で吸込口25を上向きとなるように置いて使用することができる。
【0025】
この実施の形態では、容器20の周方向に間隔を置いて複数の吐出口23が形成されているので、容器20の周囲に放散することができる。
しかも、容器取付部1aの内周面と容器20の外周面との間には図4に示すように環状の空間17が形成されるようにしてあるので、その複数の吐出口23から吐出した空気が空間17に吐出し、その空間17を流通して放出口18aからガイド部分13に向けて放出されるので、複数の吐出口23から吐出した空気を無駄なくガイド部分13を流通して植物に付着している害虫に吹きつけることができる。
【0026】
この実施の形態では、容器20の底面に図3、図5に示すように、バンド取付部、例えばバンド挿通穴27が形成してあるので、前述のように容器20を容器取付部1aから取り外して単独で使用する際に、図7に仮想線で示すようにバンド28を取付け、そのバンド28を使用者の腰や手に巻きつけて使用することができる。
図5に示すように、蓋26は矢印方向にスライドして外すことができる。
【0027】
この実施の形態では、容器20が容器取付部1aに挿入してあるから、その容器20が抜け落ちる恐れがあるので、図2、図3に示すように容器取付部1aにロックプレート29を、ピン29aを中心として回転することでカバー24に接して抜け止めする状態と、カバー24と離れる状態となるように取付けてある。
前述のように容器20が抜け落ちないようにするには、前述のロックプレート29に限ることはなく、ビスなどで容器20を容器取付部1aに固定したり、容器20自体を容器取付部1aに螺合して取付けしたりしても良い。
【0028】
前述の実施の形態では、容器取付部1aの開口部16aに容器20が挿入、抜き出し自在として容器20を容器取付部1aに着脱自在に取付けしたが、容器20を容器取付部1aに固着して取付けても良い。
【0029】
前述の実施の形態では、装置本体1の容器取付部1aと送風ガイド部1cを別体としたが、後述するように一体としても良い。
また、送風式害虫防除器2の容器20を装置本体1の容器取付部1aに下から取付けしたが、後述するように上から取付けるようにしても良い。
また、容器20の下面(カバー24)に吸込口25を形成して下から空気を吸い込みしたが、後述するように容器20の上面に吸込口25を形成して上から空気を吸い込みするようにしても良い。
また、送風ガイド部1cを長手方向に亘って同一幅としたが、先端部分の幅が基端部分の幅よりも小さい先細形状、先端部分の幅が基端部分の幅よりも大きなラッパ形状などでも良い。
【0030】
次に、本発明の第2の実施の形態を図8〜図10に基づいて説明する。
この実施の形態は、装置本体1の容器取付部1aと送風ガイド部1cが一体である点、容器20の上面から空気を吸い込むようにした点が前述の実施の形態と相違し、他の構成は同様である。
前記装置本体1は、上面板30と一対の側面板31で断面ほぼコ字形状で、その上面板30の長手方向中間部分に孔32を形成して容器取付部1aとし、前記上面板30の長手方向一端寄り部分の幅を小さくして握り部1bとし、前記上面板30の長手方向他端寄り部分を円弧形状に湾曲して送風ガイド部1cとしてある。
【0031】
容器20の上部にカバー24を設けて吸込口25を上面に開口し、電池収容室20cを下部に形成する。
そして、容器20を容器取付部1aの下から孔32に挿入してカバー24を孔32よりも上方に突出し、押えプレート33を一対の側面板31間に跨って取付けることで、容器20を前記上面板30の孔32の周縁に押しつけて取付ける。
具体的には、上面板30の孔32を上部大径孔と下部小径孔を有する段付き孔とし、その段差部に容器20の送風機収容室20a部分の上面を押しつける。
前記押えプレート33は横板33aに一対の縦片33bを設けた形状とし、その横板33aに穴34を形成する。
そして、前記一対の縦片33bを一対の側面板31に嵌め込むようにして取付け、その穴34に容器20の電池収容室20c部分を挿通し、横板33aを、送風機収容室20a部分の下面に押しつける。
【0032】
この実施の形態では、容器20に吐出口23を1つ形成し、その1つの吐出口23を送風ガイド部1cに向けて開口して取付けることで、その吐出口23から空気を送風ガイド部1cに直接放出するようにしてある。
なお、前述の実施の形態と同様に、環状の空間17を形成して吐出口23を複数有するものとしても良い。
例えば、上面板30における孔32の周縁に筒体を設け、この筒体と容器20の外周面との間に前述の環状の空間17を形成し、その筒体に放出口を送風ガイド部1cに向けて形成する。
【0033】
次に、本発明の第3の実施の形態を図11と図12に基づいて説明する。
この実施の形態は、容器取付部1aと送風ガイド部1cが一体である点、容器20を上面から取付ける点が前述の第1の実施の形態と相違し、他の構成は同様である。
前記装置本体1は、上面板40と底面板41と一対の側面板42でほぼ矩形状の容器取付部1aを備えている。
この容器取付部1aの上面板40、底面板41、側面板42に亘って中間仕切板43と一端面板44が設けられて電池収容室45が形成してあると共に、上面板40の容器取付部分には取付孔46が形成され、底面板41の容器取付部分にはリング形状の容器支持突起47が形成してある。
前記底面板41の電池収容室45部分は開口し、蓋41aが着脱自在に取付けてある。
【0034】
前記上面板40と連続した円弧状の先端上面板48と、前記一対の側面板42と連続した一対の先端側面板49で送風ガイド部1cを形成している。
前記一端面板44に丸棒を取付けて握り部1bとしてある。
【0035】
送風式害虫防除器2の容器20は、取付用孔46から挿入して容器支持突起47に嵌合して取付けられる。
前記上面板40の取付用孔46の周縁にロックプレート29がピン29aで前述と同様に取付けてある。
【0036】
この実施の形態では装置本体1に電池収容室45を形成したが、容器20に電池収容室を形成しても良い。
例えば、図13に示すように容器20の底面に電池収容室20cを形成する突部20dを形成し、底面板41にはその突部20dが挿通する穴41bを形成する。
【0037】
前述した図11、図12と図13に示す実施の形態においても前述と同様にして環状の空間17を形成し、容器20に吐出口23を複数形成するようにできる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す底面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】図3のB−B断面図である。
【図5】容器の平面図である。
【図6】使用状態の説明図である。
【図7】単独で使用する状態の説明図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す平面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示す底面図である。
【図10】図8のC−C断面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態を示す断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態を示す底面図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0039】
1…装置本体、1a…容器取付部、1b…握り部、1c…送風ガイド部、2…送風式害虫防除器、17…環状の空間、18a…放出口、20…容器、21…送風機、22…薬剤担持体、23…吐出口。
【技術分野】
【0001】
本発明は、害虫防除成分を担持した薬剤担持体と送風機を備え、その送風機を駆動することで害虫防除成分を含有した空気を気中に放散するようにした送風式害虫防除装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1,2,3には、容器内に、害虫防除成分を担持した薬剤担持体と送風機を設け、その送風機を駆動することで空気を薬剤担持体に接触させて害虫防除成分を含有した空気を気中に放散する送風式害虫防除器が開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2001−247416号公報
【特許文献2】特開平11−169051号公報
【特許文献3】特開2004−24161号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した従来の送風式害虫防除器は、主として、蚊などの飛翔害虫を防除するために、室内に置いて使用したり、人の腰、手などに保持して使用している。
このために、従来の送風式害虫防除器の容器は、安定した姿勢でテーブルなどに置ける形状、又は吊り下げ用フック、巻きつけて保持するバンドを有する形状としてあり、その送風式害虫防除器の容器を人が手で持って使用することがやりづらい。
また、従来の送風式害虫防除器は、害虫防除成分を含有した空気を、容器の周囲に放散するようにしている。
【0005】
一方、植物に付着している害虫を防除するには、エアゾール容器の内容物を害虫に向けて噴出することが行われている。
しかし、エアゾール容器は内容物を微粒子として高速で噴出するので、植物に付着している害虫の近くから噴出すると、その内容物によって害虫が吹き飛ばされてしまうから、植物に付着している害虫から離れた位置から内容物を害虫に向けて噴出して害虫が内容物で吹き飛ばされないようにしているので、噴出した内容物の一部分のみが害虫に吹きつけられ、残りの大部分は周囲に飛散するから、害虫防除の効率が悪い。
しかも、前述のように微粒子として噴出した内容物の大部分は周囲に飛散するから、人体など周囲環境へ影響を考慮して十分注意深く作業しなければならない。
【0006】
前述した送風式害虫防除器は、気中に放散される空気に含有されている害虫防除成分の粒子は、前述したエアゾール容器の噴出された内容物の粒子よりも微細である。つまり、害虫防除成分は微細粒子として気中に放散される。
このために、送風式害虫防除器によって気中に放散された害虫防除成分は気中(大気中)に浮遊し希釈されるので、人体など周囲環境への影響が少ない。
したがって、この送風式害虫防除器を用いて植物の害虫防除を行えば、人体など周囲環境への影響を考慮せずに作業できるので、好ましい。
【0007】
しかしながら、従来の送風式害虫防除器は、その容器が前述したように人が手で持って使用しづらい形状であると共に、害虫防除成分を含有した空気を容器の周囲に放散するので、人が手で持って植物に付着している害虫に前述の空気を吹きつけて害虫防除するには適さないものである。
特に、複数の植物が生育している場合に、1つの植物に付着している害虫に前述の空気を吹きつけようとした時に、隣り合った他の植物の葉などが邪魔になることがあるので、前述の空気を効率よく吹きつけできない。
【0008】
本発明の目的は、植物に付着している害虫を防除するのに好ましい送風式害虫防除装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の発明は、容器取付部1aと握り部1bと送風ガイド部1cを備えた装置本体1と、
容器20内に送風機21と薬剤担持体22を設け、その送風機21を駆動することで薬剤担持体22に空気が触れて害虫防除成分を含有した空気とし、その空気を吐出口23から放出する送風式害虫防除器2を有し、
この容器20が容器取付部1aに、その吐出口23が送風ガイド部1cと対向して取付けたことを特徴とする送風式害虫防除装置である。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、装置本体1の容器取付部1aに、送風式害虫防除器2の容器20を着脱自在に取付けた送風式害虫防除装置である。
【0011】
第3の発明は、第2の発明において、装置本体1の容器取付部1aを、その容器取付部1aと容器20の外周面との間に環状の空間17を形成し、その空間17を放出口18aで送風ガイド部1cに連通したものとし、
前記容器20の外周面に複数の吐出口23を形成した送風式害虫防除装置である。
【0012】
第4の発明は、第1又は第2又は第3の発明において、装置本体1の容器取付部1aと送風ガイド部1cを別体とし、その容器取付部1aと送風ガイド部1cを長手方向に移動自在に連結した送風式害虫防除装置である。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明によれば、人が握り部1bを持って装置全体を簡単に取り扱いできるし、容器20の吐出口23から害虫防除成分を含有した空気を送風ガイド部1cの流出口1dから気中に放散できる。
したがって、人が握り部1bを持って送風ガイド部1cを植物に付着している害虫に対峙させることで、害虫防除成分を含有した空気を、前述の害虫に向けて吹きつけることができるので、植物に付着している害虫を防除するのに好ましい送風式害虫防除装置である。
【0014】
請求項2に係る発明によれば、装置本体1から容器20を取り外し、その容器20をテーブル等の横向き面に置いて使用できるから、送風式害虫防除器2を単独で使用することができる。
【0015】
請求項3に係る発明によれば、送風式害虫防除器2を単独で使用する際に、その容器20の周囲に害虫防除成分を含有した空気を放散できる。
また、送風式害虫防除器2を装置本体1の容器取付部1aに取付けて使用する時には、容器20の複数の吐出口23からそれぞれ吐出した害虫防除成分を含有した空気は、環状の空間17をそれぞれ流れて放出口18aから送風ガイド部1cにそれぞれ流れるので、その害虫防除成分を含有した空気を送風ガイド部1cの流出口1dから気中に放散できる。
【0016】
請求項4に係る発明によれば、容器取付部1aと送風ガイド部1cとの間の距離を調節できるので、送風ガイド部1cの流出口1dの長手方向の長さを長くしたり、短くできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の第1の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。
装置本体1と送風式害虫防除器2で送風式害虫防除装置としてある。
前記装置本体1は容器取付部1aと握り部1bと送風ガイド部1cを備えている。
前記送風式害虫防除器2は容器20内に送風機21と薬剤担持体22を設け、その送風機21を駆動することで薬剤担持体22に空気が触れて害虫防除成分を含有した空気とし、その空気を吐出口23から放出するものである。
前記容器20が容器取付部1aに取付けられ、その吐出口23が送風ガイド部1cと対向するようにしてある。
前記送風ガイド部1cは吐出口23から放出された空気がスムーズに流れるようにガイドし、流出口1dから気中に放出、好ましくは一方向に向けて放出するものである。
【0018】
このようであるから、人が握り部1bを持って装置全体を簡単に取り扱いできる。
また、害虫防除成分を含有した空気を送風ガイド部1cの流出口1dから放散される。好ましくは、一方向に向けて放散される。
したがって、人が握り部1bを持って送風ガイド部1cの流出口1dを植物に付着している害虫に対峙させることで、害虫防除成分を含有した空気を、前述の害虫に向けて吹きつけることができるので、植物に付着している害虫を防除するのに好ましい送風式害虫防除装置である。
【0019】
例えば、図6に示すように複数の植物3における1つの植物3に付着している害虫4に空気を吹きつける際には、握り部1bを人が手で持って、隣り合う2つの植物3の間に差し入れることで送風ガイド部1cの流出口1dを害虫4と対峙させることで空気を害虫4に吹きつけできる。
しかも、隣り合う他の植物3の葉3aなどを送風ガイド部1cで押しのけて流出口1dを植物3に付着している害虫4と対峙させることができ、その害虫4に葉などが邪魔にならずに空気を効率良く吹きつけできる。
【0020】
次に、各部の具体形状を説明する。
前記装置本体1の容器取付部1aと送風ガイド部1cは別体で、その両者は相対的に移動可能に連結してある。
例えば送風ガイド部1cは、上面板10と一対の側面板11で断面ほぼコ字形状で、その両側面板11にガイド片11aを設けた直線部分12と、この直線部分12と連続したガイド部分13を有し、そのガイド部分13は上面板14と一対の側面板15で断面ほぼコ字形状で、その上面板14、側面板15は前記直線部分12の上面板10、側面板11と連続し、かつ上面板14は円弧形状である。
前記容器取付部1aは箱形状で、前記直線部分12に長手方向にスライド自在に嵌合して取付けてある。
この容器取付部1aの底面板16に容器挿入用の開口部16aが形成され、この開口部16aから容器20を挿入して容器取付部1aに取付けられ、容器20の外周面と容器取付部1aの内周面との間に環状の空間17を形成する。
前記容器取付部1aの前面板18には放出口18aが前記空間17を経て吐出口23と連通して形成してある。
前記容器取付部1aの後面板19に握り部1b、例えば丸棒が連結してある。
前記上面板10,14と両側面板11,15と容器20の前面板18で送風ガイド部1cの流出口1dを形成している。
【0021】
このようであるから、握り部1bを手で持った状態で送風ガイド部1cを容器取付部1aに対して長手方向に移動することができる。
これによって、容器取付部1a(つまり、送風式害虫防除器2)と送風ガイド部1cのガイド部分13との間の距離を、図3に実線、仮想線で示すように調節できる。
したがって、送風ガイド部1cの流出口1dの長手方向の長さを長くしたり、短くすることで、害虫防除成分を含有した空気の吹きつけ領域の大きさを調整できる。
【0022】
例えば、図3に実線で示すように容器取付部1aとガイド部分13との間の距離を短くすれば、送風ガイド部1cの流出口1dの長手方向の長さが短くなり、前述の空気を吹きつける領域が小さい。
図3に仮想線で示すように容器取付部1aとガイド部分13との間の距離を長くすれば、送風ガイド部1cの流出口1dの長手方向の長さとが長くなり、前述の空気を吹きつける領域が大きい。
【0023】
前記送風式害虫防除器2の容器20は、送風機収容室20a、薬剤収容室20b、電池収容室20cを有し、その送風機収容室20aに送風機21、薬剤収容室20bに薬剤担持体22、電池収容室20cに電池(図示せず)が収容してある。
前記薬剤収容室20bはカバー24で開閉自在で、そのカバー24に吸込口25が形成されている。
前記電池収容室20cは蓋26で開閉自在である。
【0024】
前記容器20は開口部16aから容器取付部1a内に挿入、抜き出し自在であるから、送風式害虫防除器2を容器取付部1aに取付けしたり、外したりすることができる。
従って、送風式害虫防除器2を単独で使用することができる。
例えば、図7に示すように、容器20をテーブル等の横向き面5上に、電池収容室20cが下で吸込口25を上向きとなるように置いて使用することができる。
【0025】
この実施の形態では、容器20の周方向に間隔を置いて複数の吐出口23が形成されているので、容器20の周囲に放散することができる。
しかも、容器取付部1aの内周面と容器20の外周面との間には図4に示すように環状の空間17が形成されるようにしてあるので、その複数の吐出口23から吐出した空気が空間17に吐出し、その空間17を流通して放出口18aからガイド部分13に向けて放出されるので、複数の吐出口23から吐出した空気を無駄なくガイド部分13を流通して植物に付着している害虫に吹きつけることができる。
【0026】
この実施の形態では、容器20の底面に図3、図5に示すように、バンド取付部、例えばバンド挿通穴27が形成してあるので、前述のように容器20を容器取付部1aから取り外して単独で使用する際に、図7に仮想線で示すようにバンド28を取付け、そのバンド28を使用者の腰や手に巻きつけて使用することができる。
図5に示すように、蓋26は矢印方向にスライドして外すことができる。
【0027】
この実施の形態では、容器20が容器取付部1aに挿入してあるから、その容器20が抜け落ちる恐れがあるので、図2、図3に示すように容器取付部1aにロックプレート29を、ピン29aを中心として回転することでカバー24に接して抜け止めする状態と、カバー24と離れる状態となるように取付けてある。
前述のように容器20が抜け落ちないようにするには、前述のロックプレート29に限ることはなく、ビスなどで容器20を容器取付部1aに固定したり、容器20自体を容器取付部1aに螺合して取付けしたりしても良い。
【0028】
前述の実施の形態では、容器取付部1aの開口部16aに容器20が挿入、抜き出し自在として容器20を容器取付部1aに着脱自在に取付けしたが、容器20を容器取付部1aに固着して取付けても良い。
【0029】
前述の実施の形態では、装置本体1の容器取付部1aと送風ガイド部1cを別体としたが、後述するように一体としても良い。
また、送風式害虫防除器2の容器20を装置本体1の容器取付部1aに下から取付けしたが、後述するように上から取付けるようにしても良い。
また、容器20の下面(カバー24)に吸込口25を形成して下から空気を吸い込みしたが、後述するように容器20の上面に吸込口25を形成して上から空気を吸い込みするようにしても良い。
また、送風ガイド部1cを長手方向に亘って同一幅としたが、先端部分の幅が基端部分の幅よりも小さい先細形状、先端部分の幅が基端部分の幅よりも大きなラッパ形状などでも良い。
【0030】
次に、本発明の第2の実施の形態を図8〜図10に基づいて説明する。
この実施の形態は、装置本体1の容器取付部1aと送風ガイド部1cが一体である点、容器20の上面から空気を吸い込むようにした点が前述の実施の形態と相違し、他の構成は同様である。
前記装置本体1は、上面板30と一対の側面板31で断面ほぼコ字形状で、その上面板30の長手方向中間部分に孔32を形成して容器取付部1aとし、前記上面板30の長手方向一端寄り部分の幅を小さくして握り部1bとし、前記上面板30の長手方向他端寄り部分を円弧形状に湾曲して送風ガイド部1cとしてある。
【0031】
容器20の上部にカバー24を設けて吸込口25を上面に開口し、電池収容室20cを下部に形成する。
そして、容器20を容器取付部1aの下から孔32に挿入してカバー24を孔32よりも上方に突出し、押えプレート33を一対の側面板31間に跨って取付けることで、容器20を前記上面板30の孔32の周縁に押しつけて取付ける。
具体的には、上面板30の孔32を上部大径孔と下部小径孔を有する段付き孔とし、その段差部に容器20の送風機収容室20a部分の上面を押しつける。
前記押えプレート33は横板33aに一対の縦片33bを設けた形状とし、その横板33aに穴34を形成する。
そして、前記一対の縦片33bを一対の側面板31に嵌め込むようにして取付け、その穴34に容器20の電池収容室20c部分を挿通し、横板33aを、送風機収容室20a部分の下面に押しつける。
【0032】
この実施の形態では、容器20に吐出口23を1つ形成し、その1つの吐出口23を送風ガイド部1cに向けて開口して取付けることで、その吐出口23から空気を送風ガイド部1cに直接放出するようにしてある。
なお、前述の実施の形態と同様に、環状の空間17を形成して吐出口23を複数有するものとしても良い。
例えば、上面板30における孔32の周縁に筒体を設け、この筒体と容器20の外周面との間に前述の環状の空間17を形成し、その筒体に放出口を送風ガイド部1cに向けて形成する。
【0033】
次に、本発明の第3の実施の形態を図11と図12に基づいて説明する。
この実施の形態は、容器取付部1aと送風ガイド部1cが一体である点、容器20を上面から取付ける点が前述の第1の実施の形態と相違し、他の構成は同様である。
前記装置本体1は、上面板40と底面板41と一対の側面板42でほぼ矩形状の容器取付部1aを備えている。
この容器取付部1aの上面板40、底面板41、側面板42に亘って中間仕切板43と一端面板44が設けられて電池収容室45が形成してあると共に、上面板40の容器取付部分には取付孔46が形成され、底面板41の容器取付部分にはリング形状の容器支持突起47が形成してある。
前記底面板41の電池収容室45部分は開口し、蓋41aが着脱自在に取付けてある。
【0034】
前記上面板40と連続した円弧状の先端上面板48と、前記一対の側面板42と連続した一対の先端側面板49で送風ガイド部1cを形成している。
前記一端面板44に丸棒を取付けて握り部1bとしてある。
【0035】
送風式害虫防除器2の容器20は、取付用孔46から挿入して容器支持突起47に嵌合して取付けられる。
前記上面板40の取付用孔46の周縁にロックプレート29がピン29aで前述と同様に取付けてある。
【0036】
この実施の形態では装置本体1に電池収容室45を形成したが、容器20に電池収容室を形成しても良い。
例えば、図13に示すように容器20の底面に電池収容室20cを形成する突部20dを形成し、底面板41にはその突部20dが挿通する穴41bを形成する。
【0037】
前述した図11、図12と図13に示す実施の形態においても前述と同様にして環状の空間17を形成し、容器20に吐出口23を複数形成するようにできる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す底面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】図3のB−B断面図である。
【図5】容器の平面図である。
【図6】使用状態の説明図である。
【図7】単独で使用する状態の説明図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す平面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示す底面図である。
【図10】図8のC−C断面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態を示す断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態を示す底面図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0039】
1…装置本体、1a…容器取付部、1b…握り部、1c…送風ガイド部、2…送風式害虫防除器、17…環状の空間、18a…放出口、20…容器、21…送風機、22…薬剤担持体、23…吐出口。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器取付部1aと握り部1bと送風ガイド部1cを備えた装置本体1と、
容器20内に送風機21と薬剤担持体22を設け、その送風機21を駆動することで薬剤担持体22に空気が触れて害虫防除成分を含有した空気とし、その空気を吐出口23から放出する送風式害虫防除器2を有し、
この容器20が容器取付部1aに、その吐出口23が送風ガイド部1cと対向して取付けたことを特徴とする送風式害虫防除装置。
【請求項2】
装置本体1の容器取付部1aに、送風式害虫防除器2の容器20を着脱自在に取付けた請求項1記載の送風式害虫防除装置。
【請求項3】
装置本体1の容器取付部1aを、その容器取付部1aと容器20の外周面との間に環状の空間17を形成し、その空間17を放出口18aで送風ガイド部1cに連通したものとし、
前記容器20の外周面に複数の吐出口23を形成した請求項2記載の送風式害虫防除装置。
【請求項4】
装置本体1の容器取付部1aと送風ガイド部1cを別体とし、その容器取付部1aと送風ガイド部1cを長手方向に移動自在に連結した請求項1又は2又は3記載の送風式害虫防除装置。
【請求項1】
容器取付部1aと握り部1bと送風ガイド部1cを備えた装置本体1と、
容器20内に送風機21と薬剤担持体22を設け、その送風機21を駆動することで薬剤担持体22に空気が触れて害虫防除成分を含有した空気とし、その空気を吐出口23から放出する送風式害虫防除器2を有し、
この容器20が容器取付部1aに、その吐出口23が送風ガイド部1cと対向して取付けたことを特徴とする送風式害虫防除装置。
【請求項2】
装置本体1の容器取付部1aに、送風式害虫防除器2の容器20を着脱自在に取付けた請求項1記載の送風式害虫防除装置。
【請求項3】
装置本体1の容器取付部1aを、その容器取付部1aと容器20の外周面との間に環状の空間17を形成し、その空間17を放出口18aで送風ガイド部1cに連通したものとし、
前記容器20の外周面に複数の吐出口23を形成した請求項2記載の送風式害虫防除装置。
【請求項4】
装置本体1の容器取付部1aと送風ガイド部1cを別体とし、その容器取付部1aと送風ガイド部1cを長手方向に移動自在に連結した請求項1又は2又は3記載の送風式害虫防除装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2008−92841(P2008−92841A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−277167(P2006−277167)
【出願日】平成18年10月11日(2006.10.11)
【出願人】(000112853)フマキラー株式会社 (155)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年10月11日(2006.10.11)
【出願人】(000112853)フマキラー株式会社 (155)
【Fターム(参考)】
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