説明

送風装置

【課題】送風装置の軽量化を図る手段を提供する。
【解決手段】外筒2と同軸に配置された電動機6と、電動機6の回転軸の先端に取付けられた複数の羽根5bを有する羽根車5と、羽根車5の羽根5bの先端と所定の隙間を介して対向する吸込ケーシング8と、羽根車5の下流側に配置され、羽根車5から排出された空気を案内する複数の案内羽根10が設けられた吐出ケーシング9とを備えた送風装置1において、電動機6を外筒2に取付ける電動機台12に設け、吸込ケーシング8を、外筒2の吸込側の端部に設けた吸込側蓋16と電動機台12との間に配置すると共に、吐出ケーシング9を、外筒2の吐出側の端部に設けた吐出側蓋18と電動機台12との間に配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビルや工場等の建物の送風設備や換気設備等に用いられる斜流送風機を備えた送風装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の送風装置は、斜流羽根車と、斜流羽根車を回転駆動する電動機と、斜流羽根車の外周側に配置された吸込ケーシングと、斜流羽根車の下流側に設けられた案内羽根が取付けられた吐出ケーシングとを備えた斜流送風機の電動機を、案内羽根を介して吐出ケーシングに固定し、電動機を固定した吐出ケーシングと吸込ケーシングとをそれぞれに設けたフランジ部で外筒の内周面に固定している(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−88897号公報(段落0027、第1図、第2図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、送風設備や換気設備に用いられる送風装置は、4本のボルトによって天井から吊下げて設置される。
【0005】
しかしながら、上述した従来の技術においては、電動機を案内羽根を介して吐出ケーシングに固定し、吐出ケーシングと吸込ケーシングとをそれぞれに設けたフランジ部で外筒の内周面に固定しているため、送風装置の風量を増加させた場合は、風量の増加による電動機出力の増大に伴って電動機の重量が大きくなり、それを支えるための案内羽根および吐出ケーシングの強度を確保することが必要になり、通常吐出ケーシングは、金属製、例えば鋼板のプレス加工または絞り加工により生産台数に見合った製造方法で製作され、案内羽根は、吐出ケーシングとは別に製作されて、熔接(一般的には、案内羽根の数が多いためにスポット熔接)で取付けられているので、強度部材としての強度を確保するためには、吐出ケーシングや案内羽根を厚くしなければならず、これらの重量が増加して送風装置全体の重量を増加させるという問題がある。
【0006】
また、重量が増加した送風装置を外筒に設けた金具によってボルトで天井から吊下げると、外筒が送風装置全体の重量を受けて半径方向に変形する場合があり、その変形が吸入ケーシングに直接伝わって吸込ケーシングを変形させると、吸込ケーシングと羽根車とが接触して異音や羽根車の損傷を発生させるおそれがあるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、送風装置の軽量化を図る手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するために、外筒と、前記外筒と同軸に配置された電動機と、前記電動機の回転軸の先端に取付けられた複数の羽根を有する羽根車と、前記羽根車の羽根の先端と所定の隙間を介して対向する吸込ケーシングと、前記羽根車の下流側に配置され、前記羽根車から排出された気体を案内する複数の案内羽根が設けられた吐出ケーシングと、を備えた送風装置において、前記電動機を、前記外筒に取付ける電動機台に設け、前記吸込ケーシングを、前記外筒の吸込側の端部に設けた吸込側蓋と前記電動機台との間に配置し、前記吐出ケーシングを、前記外筒の吐出側の端部に設けた吐出側蓋と前記電動機台との間に配置したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
これにより、本発明は、電動機や羽根車等の重量を外筒で支持して、これらの加重や運転時の振動が吸込ケーシングや吐出ケーシングに直接加わることを防止することができ、吸込ケーシングや吐出ケーシング、案内羽根を、強度を必要としない材料で製作することが可能になり、製造コストを抑制することができると共に、送風装置の軽量化を図ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施例1の送風装置の構成を示す説明図
【図2】実施例1の送風装置の吐出側から見た側面を示す説明図
【図3】実施例1の送風装置の組立方法を示す説明図
【図4】実施例1の送風装置の組立方法を示す説明図
【図5】実施例1の送風装置の組立方法を示す説明図
【図6】実施例1の送風装置の組立方法を示す説明図
【図7】実施例1の送風装置の組立方法を示す説明図
【図8】実施例1の送風装置の設置方法を示す説明図
【図9】実施例2の送風装置の構成を示す説明図
【図10】実施例2の送風装置の組立方法を示す説明図
【図11】実施例2の送風装置の組立方法を示す説明図
【図12】実施例3の送風装置の構成を示す説明図
【図13】実施例3の送風装置の組立方法を示す説明図
【図14】実施例3の送風装置の組立方法を示す説明図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、図面を参照して本発明による送風装置の実施例について説明する。
【実施例1】
【0012】
図1、図2において、1は送風装置である。
【0013】
なお、図1は、図2のA−O−A断面線に沿った断面を示す断面図であり、図2は排出ケーシングの円錐台面を取り除いた状態を示す側面図である。
【0014】
2は外筒であり、鋼板等の金属で形成された円筒状部材であって、その内側には軸芯に沿って斜流送風機3が設置されている。
【0015】
5は斜流送風機3の羽根車であり、コーン型のハブ部5aの外周面に、羽根5bを円周方向に沿って複数並べて形成され、交流モータである電動機6の回転軸の先端にハブ部5aの中心が袋ナット6aにより取付けられており、電動機6によって回転駆動され、入口から軸方向に吸入した気体としての空気を、直径を増加させた出口において回転方向前方に排出する。
【0016】
8は吸込ケーシングであり、台形状の断面形状を有する無底の円錐台部材であって、羽根車5の羽根5bの半径方向の先端に、所定の隙間(チップクリアランス)を介して対向配置され、羽根5b間に形成された流路間の空気の漏洩を抑制すると共に、吸込口8aから吸い込まれた空気を羽根車5の入口に導き、羽根車5の出口から排出された加圧空気を下流側へ導く機能を有している。
【0017】
9は吐出ケーシングであり、台形状の断面形状を有する無底の円錐台部材であって、その内周面には、吸込ケーシング8により導かれた回転方向前方に旋回する空気を受入れて軸方向に転向させ、この間の減速によって静圧を上昇させるディフューザとしての機能を有する案内羽根10が円周方向に沿って複数並べられており、案内羽根10から排出された空気を軸方向に導いて吐出口9aから排出する機能を有している。
【0018】
12は電動機台であり、図2に示すように、円弧状の取付部12aの両端に、案内羽根10を避けて半径方向に伸張するアーム部12bが形成された取付具であって、鋼板等の金属で形成されており、2つの電動機台12のそれぞれの取付部12aを、電動機6の胴部の外周面の中央部に設けられた取付フランジ6bにボルト13により締結され、アーム部12bの先端を軸方向に曲折した曲折部12cを、外筒2の内周面にボルト14により締結されて電動機6を外筒2の軸芯に設置する。
【0019】
16は吸込側蓋であり、鋼板等の金属からなる円環状部材の外周縁部および内周縁部を軸方向に曲折して形成され、ボルト17により外筒2の吸込側の端部に取付けられており、外筒2の内周面に大径部を嵌合させた吸込ケーシング8を、電動機台12との間に挟み込んで吸込ケーシング8を保持する機能を有すると共に、外筒2の円筒性を維持する機能を有している。
【0020】
18は吐出側蓋であり、鋼板等の金属からなる円環状部材の外周縁部および内周縁部を軸方向に曲折して形成され、ボルト19により外筒2の吐出側の端部に取付けられており、外筒2の内周面に大径部を嵌合させた吐出ケーシング9を電動機台12との間に挟み込んで、吐出ケーシング9を保持する機能を有すると共に、外筒2の円筒性を維持する機能を有している。
【0021】
上記の吸込側蓋16の吸込側の軸方向の外面および吐出側蓋18の吐出側の軸方向の外面には、送風装置1を天井吊りで設置するためのL字状断面形状の吊り金具19(図8参照)が、それぞれの直径方向の外周縁部に2箇所、合計4箇所熔接等により接合されて設けられている。
【0022】
上記の構成の送風装置1を組立てる場合は、まず、電動機6の取付フランジ6bに2つの電動機台12の取付部12aをボルト13で締結して取付け(図3)、羽根車5を電動機6の回転軸の先端に挿入して袋ナット6aで取付け(図4)、羽根車5、電動機6、電動機台12の組立体を外筒2の内周面にボルト14で締結して取付ける(図5)。
【0023】
そして、外筒2の吸込側から吸込ケーシング8を、吐出側から吐出ケーシング9をそれぞれ外筒2の内周面に大径部を嵌合させながら挿入し(図6)、吸込側蓋16をボルト17により外筒2の吸込側に取付け、吸込ケーシング8を電動機台12との間に挟み込んで保持すると共に、吐出側蓋18をボルト19により外筒2の吐出側に取付け、吐出ケーシング9を電動機台12との間に挟み込んで保持する(図7)。
【0024】
このようにして、本実施例の送風装置1が組立てられ、図8に示すように、吸込側蓋16および吐出側蓋18に吸込ダクト21および排気ダクト22が接続された状態で、吊り金具19を用いて4本のボルト23により天井から吊下げて設置される。
【0025】
なお、本実施例では、2つの電動機台12で電動機6を外筒2の内部に取付けるとして説明したが、取付部12aを円環状とし、これに3以上のアーム部12bを設けた1つの電動機台12で取付けるようにしてもよい。
【0026】
以上説明したように、本実施例では、送風機装置の電動機を、電動機台を介して外筒に取付け、その吸込ケーシングおよび吐出ケーシングを、それぞれ吸込側蓋および吐出側蓋により電動機台との間に挟み込んで保持するようにしたので、電動機や羽根車等の重量を外筒で支持して、これらの加重や運転時の振動が吸込ケーシングや吐出ケーシングに直接加わることを防止することができると共に、送風装置を吸込側蓋および吐出側蓋に設けた吊り金具で天井から吊り下げるようにしたので、天井吊り時の送風機装置全体の重量および吸込ダクトや排気ダクトの重量を吸込側蓋と吐出側蓋と外筒とで支持して、これらの加重や変形が吸込ケーシングや吐出ケーシングに直接加わることを防止することができ、吸込ケーシングや吐出ケーシング、案内羽根を強度を必要としない材料、例えば金属の薄板等で製作することが可能になり、製造コストを抑制することができると共に、送風装置の軽量化を図ることができる。
【0027】
また、吸込ケーシングや吐出ケーシング、案内羽根を製作する材料として樹脂材料を用いることが可能になり、更に軽量化および低コスト化を図ることができる他、吐出ケーシングに樹脂材料を用いることで案内羽根を一体に成型することが可能になり、案内羽根と吐出ケーシングとの熔接等による取付作業を不要にして、製造コストを更に抑制することができる。
【実施例2】
【0028】
以下に、図9ないし図11を用いて本実施例の送風装置について説明する。なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0029】
本実施例の外筒2には、図9に示すように、その吸込側の端部を軸方向に伸張させた伸張部31が設けられている。
【0030】
図9において、32は押え板であり、鋼板等の金属からなる円環状部材の外周縁部を軸方向に曲折して形成され、ボルト33により伸張させた外筒2の中央部に取付けられており、外筒2の内周面に大径部を嵌合させた吸込ケーシング8を、電動機台12との間に挟み込んで吸込ケーシング8を保持する機能を有すると共に、外筒2の円筒性を維持する機能を有している。
【0031】
35は吸込側蓋であり、上記実施例1の吸込側蓋16と同様の形状に形成され、ボルト17により伸張させた外筒2の吸込側の端部に取付けられており、外筒2の内周面に外周面を嵌合させた円筒状の吸音材36を、押え板32との間に挟み込んで吸音材36を保持する機能を有すると共に、外筒2の円筒性を維持する機能を有している。
【0032】
上記の構成の送風装置1を組立てる場合は、上記実施例1の図3ないし図6と同様にして、伸張させた外筒2の内周面に羽根車5、電動機6、電動機台12の組立体をボルト14で締結して取付け、外筒2の伸張部31の吸込側から吸込ケーシング8を、外筒2の吐出側から吐出ケーシング9をそれぞれ外筒2の内周面に大径部を嵌合させながら挿入する。
【0033】
そして、吐出側蓋18をボルト19により外筒2の吐出側に取付け、吐出ケーシング9を電動機台12との間に挟み込んで保持すると共に、押え板32を外筒2の伸張部31の吸込側から挿入し、ボルト33により外筒2の中央部に取付け、吸込ケーシング8を電動機台12との間に挟み込んで保持し(図10)、外筒2の伸張部31の吸込側から吸音材36を伸張部31の内周面に外周面を嵌合させながら挿入し、吸込側蓋35をボルト17により外筒2の伸張部31の吸込側に取付け、吸音材36を押え板32との間に挟み込んで保持する(図11)。
【0034】
このようにして、本実施例の送風装置1が組立てられ、吸込側蓋35および吐出側蓋18に吸込ダクト21および排気ダクト22が接続された状態で、吊り金具19を用いて4本のボルト23により天井から吊下げて設置される(図8参照)。
【0035】
以上説明したように、本実施例では、送風機装置の電動機を、電動機台を介して外筒に取付け、その吸込ケーシングおよび吐出ケーシングを、それぞれ押え板および吐出側蓋により電動機台との間に挟み込んで保持するようにしたので、電動機や羽根車等の重量を外筒で支持して、これらの加重や運転時の振動が吸込ケーシングや吐出ケーシングに直接加わることを防止することができると共に、外筒の吸入側に設けた伸張部に吸音材を挿入して吸込側蓋と押え板との間で保持し、送風装置を吸込側蓋および吐出側蓋に設けた吊り金具で天井から吊り下げるようにしたので、天井吊り時の送風機装置全体の重量および吸込ダクトや排気ダクト、吸音材の重量を吸込側蓋と吐出側蓋と外筒とで支持して、これらの加重や変形が吸込ケーシングや吐出ケーシングに直接加わることを防止することができ、上記実施例1と同様に、吸込ケーシングや吐出ケーシング、案内羽根を、強度を必要としない材料で製作することが可能になり、製造コストを抑制することができると共に、送風装置の軽量化を図ることができる。
【0036】
また、吸込ケーシングや吐出ケーシング、案内羽根を製作する材料として樹脂材料を用いることが可能になり、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。
【実施例3】
【0037】
以下に、図12ないし図14を用いて本実施例の送風装置について説明する。なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0038】
本実施例の外筒2には、図12に示すように、その吐出側の端部を軸方向に伸張させた伸張部41が設けられている。
【0039】
図12において、42は押え板であり、上記実施例2の押え板32と同様の形状に形成され、ボルト43により伸張させた外筒2の中央部に取付けられており、外筒2の内周面に大径部を嵌合させた吐出ケーシング9を、電動機台12との間に挟み込んで吐出ケーシング9を保持する機能を有すると共に、外筒2の円筒性を維持する機能を有している。
【0040】
45は吐出側蓋であり、上記実施例1の吐出側蓋18と同様の形状に形成され、ボルト19により伸張させた外筒2の吐出側の端部に取付けられており、外筒2の内周面に外周面を嵌合させた円筒状の吸音材46を、押え板42との間に挟み込んで吸音材46を保持する機能を有すると共に、外筒2の円筒性を維持する機能を有している。
【0041】
上記の構成の送風装置1を組立てる場合は、上記実施例1の図3ないし図6と同様にして、伸張させた外筒2の内周面に羽根車5、電動機6、電動機台12の組立体をボルト14で締結して取付け、外筒2の吸込側から吸込ケーシング8を、外筒2の伸張部41の吐出側から吐出ケーシング9をそれぞれ外筒2の内周面に大径部を嵌合させながら挿入する。
【0042】
そして、吸込側蓋16をボルト17により外筒2の吸込側に取付け、吸込ケーシング8を電動機台12との間に挟み込んで保持すると共に、押え板42を外筒2の伸張部41の吐出側から挿入し、ボルト43により外筒2の中央部に取付け、吐出ケーシング9を電動機台12との間に挟み込んで保持し(図13)、外筒2の伸張部41の吐出側から吸音材46を伸張部41の内周面に外周面を嵌合させながら挿入し、吐出側蓋45をボルト19により外筒2の伸張部41の吐出側に取付け、吸音材46を押え板42との間に挟み込んで保持する(図14)。
【0043】
このようにして、本実施例の送風装置1が組立てられ、吸込側蓋16および吐出側蓋45に吸込ダクト21および排気ダクト22が接続された状態で、吊り金具19を用いて4本のボルト23により天井から吊下げて設置される(図8参照)。
【0044】
以上説明したように、本実施例では、送風機装置の電動機を、電動機台を介して外筒に取付け、その吸込ケーシングおよび吐出ケーシングを、それぞれ押え板および吐出側蓋により電動機台との間に挟み込んで保持するようにしたので、電動機や羽根車等の重量を外筒で支持して、これらの加重や運転時の振動が吸込ケーシングや吐出ケーシングに直接加わることを防止することができると共に、外筒の吐出側に設けた伸張部に吸音材を挿入して吐出側蓋と押え板との間で保持し、送風装置を吸込側蓋および吐出側蓋に設けた吊り金具で天井から吊り下げるようにしたので、天井吊り時の送風機装置全体の重量および吸込ダクトや排気ダクト、吸音材の重量を吸込側蓋と吐出側蓋と外筒とで支持して、これらの加重や変形が吸込ケーシングや吐出ケーシングに直接加わることを防止することができ、上記実施例1と同様に、吸込ケーシングや吐出ケーシング、案内羽根を強度を必要としない材料で製作することが可能になり、製造コストを抑制することができると共に、送風装置の軽量化を図ることができる。
【0045】
また、吸込ケーシングや吐出ケーシング、案内羽根を製作する材料として樹脂材料を用いることが可能になり、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0046】
1 送風装置
2 外筒
3 斜流送風機
5 羽根車
5a ハブ部
5b 羽根
6 電動機
6a 袋ナット
6b 取付フランジ
8 吸込ケーシング
8a 吸込口
9 吐出ケーシング
9a 吐出口
10 案内羽根
12 電動機台
12a 取付部
12b アーム部
13、14、17、19、23、33、43 ボルト
16、35 吸込側蓋
18、45 吐出側蓋
19 吊り金具
21 吸込ダクト
22 排気ダクト
31、41 伸張部
32、42 押え板


【特許請求の範囲】
【請求項1】
外筒と、
前記外筒と同軸に配置された電動機と、
前記電動機の回転軸の先端に取付けられた複数の羽根を有する羽根車と、
前記羽根車の羽根の先端と所定の隙間を介して対向する吸込ケーシングと、
前記羽根車の下流側に配置され、前記羽根車から排出された気体を案内する複数の案内羽根が設けられた吐出ケーシングと、を備えた送風装置において、
前記電動機を、前記外筒に取付ける電動機台に設け、
前記吸込ケーシングを、前記外筒の吸込側の端部に設けた吸込側蓋と前記電動機台との間に配置し、前記吐出ケーシングを、前記外筒の吐出側の端部に設けた吐出側蓋と前記電動機台との間に配置したことを特徴とする送風装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記吸込ケーシングを、前記吸込側蓋によって前記電動機台との間に挟み込んで保持し、前記吐出ケーシングを、前記吐出側蓋によって前記電動機台との間に挟み込んで保持したことを特徴とする送風装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、
前記外筒の吸込側を軸方向に伸張させると共に、前記吸込ケーシングを、前記電動機台との間に挟み込んで保持する押え板を設け、
前記押え板と前記吸込側蓋との間の外筒の伸張部に、前記伸張部の内周面に嵌合する円筒状の吸音材を挿入し、前記押え板と前記吸込側蓋により前記吸音材を挟み込んで保持したことを特徴とする送風装置。
【請求項4】
請求項1または請求項2において、
前記外筒の吐出側を軸方向に伸張させると共に、前記吐出ケーシングを、前記電動機台との間に挟み込んで保持する押え板を設け、
前記押え板と前記吐出側蓋との間の外筒の伸張部に、前記伸張部の内周面に嵌合する円筒状の吸音材を挿入し、前記押え板と前記吐出側蓋により前記吸音材を挟み込んで保持したことを特徴とする送風装置。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか一項において、
前記吸込ケーシングおよび前記吐出ケーシングの少なくとも一方を樹脂材料で形成したことを特徴とする送風装置。
【請求項6】
請求項1ないし請求項4のいずれか一項において、
前記吐出ケーシングと前記案内羽根とを一体にして樹脂材料で形成したことを特徴とする送風装置。
【請求項7】
請求項1ないし請求項6のいずれか一項において、
前記吸込ケーシングおよび前記吐出ケーシングをそれぞれ円錐台状に形成し、それぞれの大径部を、前記外筒の内周面に嵌合させたことを特徴とする送風装置。
【請求項8】
請求項1ないし請求項7のいずれか一項において、
前記吸込側蓋および吐出側蓋の外面に、天井吊り用の吊り金具を設けたことを特徴とする送風装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−38481(P2011−38481A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−187514(P2009−187514)
【出願日】平成21年8月12日(2009.8.12)
【出願人】(507115920)株式会社大岩マシナリー (6)
【Fターム(参考)】