説明

通信システムにおけるキャリア・カスタマイゼーションのための方法と装置

所定の構成に無線デバイスをカスタマイズする方法が記載される。第1キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータで構成された無線デバイスは、該無線デバイスによって受信された所定のネットワーク切り替え入力に応答して、該無線デバイスの動作中に第2キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータをアクセスするように修正される。無線デバイスに関するキャリア・カスタマイゼーション・モジュール・システムは、第1キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータで構成された該無線デバイスによって実行されるキャリア・カスタマイゼーション・モジュール・ローダーを含む。該ローダーは、該無線デバイスによって受信される所定のネットワーク切り替え入力に応答して、該無線デバイスの動作中に、一又は複数のキャリア特有のパラメータの中から第2キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータを選択する。該ローダーは、第2キャリアに関する選択されたキャリア特有のパラメータを用いて、第2キャリアをアクセスするように該無線デバイスを修正する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[米国特許法第119条に基づく優先権主張]
本特許出願は、「CDMAハンドセット・ソフトウェアにおけるキャリア・カスタマイゼーション・モジュール(CCM)」と題され、2004年11月16日に出願され、ここにその譲受人に譲渡され、参照によりここに明確に組み込まれている、仮出願番号60/628,768に対する優先権主張をしている。
【0002】
開示される実施例は無線通信に関し、更に特には、通信システムにおける無線デバイスのキャリア・カスタマイゼーションのための方法と装置に関する。
【背景技術】
【0003】
一又は複数の電気通信キャリアの通信網での使用のために、異なる会社は異なる無線デバイス、例えばセルラー電話やパーソナルデジタルアシスタントなどを製造している。何回も、特定のキャリアは、該キャリアのネットワーク上で動作することができるようにデバイスが充足しなければならない異なる要求を適用する。デバイス製造者と販売者は、キャリア特有の要求を充足するように該デバイスを修正する。
【0004】
図1は、一又は複数の電気通信キャリア108、110、112で使用可能な複数の無線デバイス102、104、106を製造している単一の製造者100の高レベル概念ブロック図を図示する。特に、デバイス102、104、106に配布される各ソフトウェア製品、即ち実行可能な命令の集合について、デバイスのソフトウェア・プラットフォームは、特定のデバイスに依存するのみならず、デバイスが何れのキャリアで動作するように構成されているかに基づいても異なる。図1に図示したように、デバイス102はキャリア108、110と連動して動作するように構成されることが可能な一方で、デバイス104はキャリア110と連動して動作するように構成されることが可能であり、デバイス106はキャリア108、112と連動して動作するように構成されることが可能である。可能な組み合わせの数に起因して、各デバイス102、104、106についてのソフトウェア製品の開発は困難で高価である。何故なら、各デバイス毎についてのみならず、同様に各キャリア毎についても異なるバージョンが必要だからである。
【0005】
そのような無線デバイスのエンドユーザーは同じデバイスを異なるキャリア、例えばより良い/異なるサービスカバレージ地域、料金特性などと連動させて使うことを望む/必要とする可能性がある。製造者が無線デバイスを特定のキャリアについて構成した後は、デバイスのユーザーは動作のためにデバイスを切り替えている第2キャリアに該デバイスを持っていく/送るよう要求される。典型的には、第2キャリアは該デバイスの制御ソフトウェアを、第2キャリアのネットワークで動作するための該キャリアの要求に構成されたソフトウェアで置き換える。このプロセスはエンドユーザーにとって時間を消費し不便であり、第2キャリアの追加的なリソースを要求する。
【発明の開示】
【0006】
[発明の概要]
本実施例は無線デバイスのためのキャリア・カスタマイゼーション・モジュールを提供する。
【0007】
無線デバイスを予め定められた構成にカスタマイズする方法実施例は、該無線デバイスに受信される所定のネットワーク切り替え入力に応答するように、そして、第1キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータで構成された無線デバイスを、該無線デバイスの動作中に、第2キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータをアクセスするように、該無線デバイスを修正することを含む。
【0008】
無線デバイスのためのキャリア・カスタマイゼーション・モジュール・システムの実施例は、第1キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータで構成された無線デバイスによって実行されるキャリア・カスタマイゼーション・モジュール・ローダーを含む。該ローダーは、該無線デバイスによって受信される所定のネットワーク切り替え入力に応答して、該無線デバイスの動作中に一又は複数のキャリア特有のパラメータの中から第2キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータを選択する。該ローダーは、第2のキャリアに関する選択されたキャリア特有のパラメータを使って第2キャリアをアクセスするように該無線デバイスを修正する。
【0009】
通信キャリアとの関連での無線デバイスの実施例は、コンピュータ・プラットフォームとキャリア・カスタマイゼーション・モジュールを含む。該コンピュータ・プラットフォームは、キャリア特有のパラメータを含むキャリア特有のプロファイルに基づいて第1キャリアと通信するようにアレンジされる。該キャリア・カスタマイゼーション・モジュール・ローダーはコンピュータ・プラットフォーム上に存在し、(a)該無線デバイスの動作中に一又は複数のキャリア特有のパラメータの中から少なくとも一つのキャリア特有のパラメータを選択し、(b)該コンピュータ・プラットフォーム上で選択されたキャリア特有のパラメータを使って第2キャリアをアクセスするように該コンピュータプラットフォームを構成する、ようにアレンジされる。
【0010】
第2キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータで構成された無線デバイスに第1キャリアに関するキャリア特有のパラメータを提供する他の方法実施例は、無線デバイスからの少なくとも一つのキャリア特有のパラメータの要求の受信に応答して、サーバーから無線デバイスへの、第1キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータを送信することを含む。
【0011】
第2キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータで構成された無線デバイスに第1キャリアに関するキャリア特有のパラメータを提供するキャリア・サーバ実施例は、コンピュータ・プラットフォーム上に存在するデータ・ストレージ・コンポーネントを含む。該データ・ストレージ・コンポーネントは、コンピュータ・プラットフォームによって実行されるようにアレンジされ、該第1キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータを格納している。該コンピュータ・プラットフォームは、(a)該無線デバイスと該第2キャリアの間の確立されたコネクションを用いて該無線デバイスと通信し、(b)該無線デバイスからの少なくとも一つのキャリア特有のパラメータの要求の受信に応答して、サーバーから該無線デバイスに該第1キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータを送信する、ようにアレンジされる。
【0012】
以下の詳細な説明から当業者にとって該複数の実施例の更に他の有利な点が直ちに明らかになるであろう。ここで、好適な複数の実施例は、単に、発明を実施することを意図したベストモードの例示の方法で示され、記載される。理解されるであろう通り、該発明にとって、他の、および異なる実施例も可能であり、該実施例から全く外れることなく多様な自明な点における複数の変形実施例が、その幾つかの詳細にとって可能である。
【0013】
[詳細な説明]
添付図面の複数の図の中において、本発明は制限によってではなく例示の方法によって説明される。ここで、全体を通して、同一の参照数字符号を持つ要素は同様の要素を表す。
【0014】
無線デバイス200が特定のキャリアの通信ネットワーク、例えば第1の無線ネットワーク208で動作することを可能にするために、キャリア特有のパラメータ206を含むキャリア・プロファイル204を格納するキャリア・カスタマイゼーション・モジュール(CCM)202を該無線デバイスが含むような記載された一の実施例の高レベルな概念的ブロック図を図2は図示する。ネットワーク208は、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、汎用パケット無線サービス(GPRS)ネットワーク、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)ネットワーク、又は、その他のネットワークを含む。デバイス200は最初に、CCM202のコンテンツに基づいて第1キャリアの無線ネットワーク208と通信する。具体的には、第1キャリアの無線ネットワーク208への特定の参照と共に、デバイス200の動作を決定するパラメータ206を、キャリア特有のプロファイル204は含む。一の実施例においては、特に該デバイスのネットワーク208との通信に関連して、およびユーザーとの該デバイスの相互作用に関連してデバイス200の動作をパラメータ206は制御する。第2キャリアの無線ネットワーク210と連携してデバイス200を使用するために、デバイスのキャリア特有のパラメータ206は、第2キャリアの要求に従って修正される必要がある。
【0015】
一の実施例においては、デバイス200によるアクセスに関して第2キャリアに特有なキャリア特有のパラメータを特定するキャリア特有のプロファイル204を、第2キャリア・ネットワーク210に接続されたサーバー214が格納する。サーバー214は、ストレージ媒体(図示なし)、例えば、ハード・ディスク、メモリー、フロッピー(登録商標)ディスク、または他のストレージ機構に、キャリア特有のプロファイル204を格納する。デバイス200による使用のために、該デバイスは第2キャリアのサーバー214と連絡をとり、第2キャリアのキャリア特有のプロファイル204をダウンロードする。第1キャリアの無線ネットワークと第2キャリアの無線ネットワークの間のネットワーク接続216の方法で無線ネットワーク208を介して、サーバー214はデバイス200にアクセス可能である。デバイス200が第2キャリアのプロファイル204をダウンロードし、該キャリア特有のパラメータに基づいて構成された後に、該デバイスは該第2キャリアの無線ネットワーク210と通信できる。
【0016】
図3は、第1キャリアの無線ネットワーク208と通信することから第2キャリアの無線ネットワーク210へのデバイス200の変更の動作のメッセージ・シーケンス図を図示している。デバイス200は、無線ネットワーク208とコネクション(メッセージ・シーケンス300)を確立する。コネクションの確立の後で、プロファイル要求メッセージを発することによってサーバー214から、第2キャリアのキャリア特有のプロファイル204をデバイス200は要求する(メッセージ・シーケンス302、304)。デバイス200からのプロファイル要求メッセージの受信に応答して、サーバー214はネットワーク208を用いてデバイス200にプロファイル204(メッセージ・シーケンス306)を送信する。プロファイル204の受信の後、デバイス200は該プロファイルを、該デバイスのストレージ媒体(図示なし)に格納し、第2キャリアのプロファイルを使うように構成される。該新しいプロファイル204、即ち該第2キャリアのキャリア特有のプロファイルを使うための構成の後、プロファイル204の中のキャリア特有のパラメータ206に基づいてデバイス200は、第2キャリアのネットワーク210とコネクションを確立することができ(メッセージ・シーケンス確立コネクション308)、ユーザーによる使用の準備ができる。
【0017】
図1に戻って、他の実施例においては、例えば、サーバー214などのコンピュータ・システムなどのような処理デバイスに対する、有線の、例えばケーブルのコネクション、または無線の、例えば赤外線プロトコル、ブルートゥース無線プロトコル、WiFiプロトコル、などのコネクションを用いてデバイス200に第2キャリアのキャリア特有のプロファイル204が移される。
【0018】
他の実施例においては、最初から、即ち、製造者又は販売者により配布された時に、該第1キャリアのキャリア特有のプロファイルに加えて該第2キャリアのキャリア特有のプロファイル204(該デバイスのCCM202内の点線の輪郭線で図示される)をデバイス200は含み、該第2ネットワーク210をアクセスするために該第2キャリアのプロファイルを該デバイスはダウンロードする必要がない。むしろ、該実施例に従うなら、該デバイスが該第2キャリアの無線ネットワーク210と通信できるために、CCM内に配置された該第2キャリアのキャリア特有のパラメータに基づいてデバイス200が構成されることが必要なだけである。
【0019】
デバイス200による実行のために、該デバイス上のCCM202内のキャリア特有のプロファイル204を受信し、格納し、そして管理するために、該デバイスのメモリー712(図7)に格納される実行可能命令の系列とCCMローダー212をデバイス200は含む。他の実施例では、CCMローダー212はASIC708の部品(図7)として、またはローカルデータベース714(図7)の中に格納される。CCMローダー212の動作はここで、図4への参照と共に更に詳細に記載される。
【0020】
図4は、デバイス200によって実行される時のCCMローダー212の一部の動作の高レベルの処理フロー400のブロック図を図示している。第1キャリアから第2キャリアへの変更の要求に応答して、ステップ402から該処理フローをCCMローダー212は開始する。第2キャリアの無線ネットワーク210を用いてデバイス200を通信させるためにCCMローダー212を実行している該デバイスはユーザーから要求を受け取る。ユーザー要求は、デバイス200のユーザーの操作、例えばメニュー、キーパッド、ボタン押下、音声指示、またはユーザー・コマンドを受け取るための他の入力機構から結果として生じる。他の実施例においては、ステップ402の処理フローであるためにデバイス200による第1キャリア無線ネットワークの検出の欠如にCCMローダー212は応答する。例えば、該ユーザーは第1キャリアのサービスによってカバーされていない異なる地理的地域に動いて行くかも知れず、または該ユーザーは第1キャリアのサービス地域カバレージが時々途切れるような地理的場所の中にいるかも知れない。
【0021】
一の実施例においては、デバイス200が通信するように要求される特定のキャリアネットワーク210を、該ネットワーク切り替え要求は指定する。他の実施例においては、該デバイスとの通信を確立するのに先立って、可能なネットワークと比較される一の特定のパラメータを、該ネットワーク切り替え要求は指定する。例えば、第1キャリアでは利用不可能または高価にすぎ、そしてユーザーが活用したいと望む一又は複数の特定の特徴を提供するネットワークへ該ユーザーは切り替えたいと望むかもしれない。
【0022】
ネットワーク切り替え要求を受け取った後に、CCMローダー212の実行はステップ404に進み、該ステップでは、要求されたキャリアに特有のプロファイル204がCCMの中に存在するか否かを判定するために、該CCMローダーはCCM202に問い合わせを行う。他の実施例においては、CCM202に加えて、プロファイル204の存在に関してローカルデータベース714(図7)にCCMローダーは問い合わせを行う。CCM202の中に適切なキャリア特有のプロファイル204が存在するならば、CCMローダー212はステップ408に進み、第2キャリアのキャリア特有のプロファイル204で指定されたとおりに第2キャリアのキャリア特有のパラメータ206を利用するためにデバイス200を構成する。
【0023】
適切なキャリア特有のプロファイル204がCCM202の中に存在しないならば、CCMローダー22は、ステップ406に進み、該第2キャリアのサーバー214に対してネットワーク208を介して問い合わせを送信する。適切なキャリア特有のプロファイル204が存在しないか、又はネットワーク208を介して利用可能でないならば、制御のフローはステップ412に進み、例えば、第2キャリアのキャリア特有のプロファイル204の形式で、第2キャリアのキャリア特有パラメータを提供するようにユーザーに促す。一の実施例においては、該第2キャリアのキャリア特有パラメータの入力を引き起こすために、該ユーザーはデバイス200を操作する。他の実施例においては、デバイス200にストレージ媒体(図示なし)またはコンピュータ・システムを接続し、デバイス200にプロファイル204を移すことにより、該ユーザーは第2キャリアのキャリア特有のパラメータを提供する。該ユーザーがデバイス200にプロファイル204を提供するのに失敗した場合には、ステップ413において、既存の第1キャリアのキャリア特有のプロファイル204を用いて、該デバイスは命令を実行し続ける。
【0024】
サーバー214に適切なキャリア特有のプロファイル204が存在する場合には、CCMローダーはステップ408に進み、該サーバーから該プロファイルをダウンロードし、第2キャリアのキャリア特有のプロファイルで指定されたとおりに第2キャリアのキャリア特有のパラメータ206を利用するようにデバイス200を構成する。
【0025】
デバイス200が構成された後、制御のフローはステップ410に進み、該デバイスは該第2キャリアのネットワーク210に接続する。他の実施例においては、例えば、電話をかける、又はネットワークの他の機能にアクセスするための、該ユーザによる最初の試みのように、デバイス200がネットワーク210をアクセスしようと試みるまで、ステップ410は延期される。
【0026】
更なる実施例においては、窃盗および/または正当と認められない改変を防ぐために、キャリア特有のプロファイル204、および/または、キャリア特有のパラメータ206は暗号化され、および/または、デジタル的に署名される。更に更なる実施例においては、デバイス200に要求されたキャリア特有のパラメータ206またはプロファイル204を送信するのに先立って、デバイス200および/または該デバイスのユーザーの認証をサーバー214が実行する。
【0027】
図5は、キャリア特有のパラメータ206の206Aと206Bを各々含むキャリア特有のプロファイル204の204Aと204Bを格納するデバイス200のメモリー712の実施例を図示している。一般的に、上記で記載した通り、キャリア特有のパラメータ206は、デバイス特有の特性やキャリア特有の特性のような、特定のキャリアによって決定されるデバイス200の特性を指定する。デバイス特有の特性は、ディスプレイ・パラメータ、キャリア・ネットワーク決定パラメータ、ダイアリング特性パラメータ、ユーザーインターフェイス・パラメータ、および他のデバイス関連のパラメータを含む。
【0028】
ディスプレイ・パラメータは、キャラクター・エンコーディングやキャリア特有のロゴ画像、言語サポート、呼び出しタイマーなど、デバイス200のディスプレイ面に関連する。キャリア・ネットワーク決定パラメータは、デバイス200がキャリア・ネットワーク208と210の何れに接続するかをどのようにして決定するかに関連する。他の実施例においては、キャリア・ネットワーク決定パラメータは図3について上記で述べたネットワーク切り替え要求決定と関連する。ダイアリング特性パラメータは、例えば、プラス符号ダイアリング、国際ダイアリング、およびその他のダイアリング関連の面のようなユーザー・コマンド入力機構に関連する。ユーザーインターフェイス・パラメータは、例えばインターフェイス・ディスプレイのスタイルやレイアウトのような、キャリアが指定したユーザインターフェイスの要素や機能に関連する。一の実施例においては、機能のどれがどのような順序で該ユーザーに表示されるかをユーザーインターフェイス・パラメータは決定する。
【0029】
キャリア特有の特性は、音声パラメータ、メッセージング・パラメータ、データ・パラメータ、およびその他のキャリア関連のパラメータを含むサービスの特性と関連する。音声パラメータは、特性コード、キャリア・ネットワークにおける通知の相違、および音声通信に関連するその他のパラメータを含む。メッセージング・パラメータは、テキスト符号化、最大のメッセージ長、およびその他のキャリア特有のメッセージング仕様を含む。データ・パラメータは、休止、および、キャリアのネットワークとのデバイス200のデータ通信に関連した他のパラメータと関連する。
【0030】
図5に対する特定の参照によると、CCM202は、キャリア特有のプロファイル204A、204Bの一組を含む。図5について、プロファイルA 204Aは第1キャリアのキャリア特有プロファイルを表し、プロファイルB 204Bは、第2キャリアのキャリア特有プロファイルを表す。各プロファイル204A、204Bは、キャリア特有のプロファイル204A、204Bが関連するキャリア特有のネットワークと連動して動作しているデバイス200の様々な特性と仕様を指定する各々のパラメータの集合206A、206Bを含む。
【0031】
更に特には、キャリア特有のプロファイル204Aは、キャリア特有のパラメータA、パラメータC、パラメータE、およびパラメータFを指定するパラメータ206Aのエントリを含み、キャリア特有のプロファイル204Bは、キャリア特有のパラメータB、パラメータC、およびパラメータDを指定するパラメータ206Bのエントリを含む。各々のパラメータ206A、206Bはデバイス200に関する特定の設定又は値を指定する。図示したように、プロファイル204A、204Bは同一のパラメータ206を含まない。異なる実施例においては、異なる複数のプロファイル204は同一の、異なる、および重複するパラメータを含むことが可能である。
【0032】
メモリー712は、パラメータ206’、即ちパラメータA、パラメータC、パラメータD、パラメータE、およびパラメータFを含む現在のプロファイル204’を含む。実行中に、与えられたネットワーク上で動作するためにデバイス200は現在のプロファイル204’のパラメータ206’をアクセスする。デバイス200は第1キャリアのネットワーク208と接続されているので、CCMローダー212はデバイス200によるアクセスのために、キャリア特有のプロファイル204Aのパラメータ206Aを現在のプロファイル204’の中に格納する。図5に図示したように、現在のプロファイル204’は、プロファイルA 204AからのパラメータA、C、EおよびF 206’に加えてパラメータD 206’をパラメータとして含み、例えば、パラメータDは該ユーザーによって以前に手動で入力されていて、デバイス200が第2キャリアなどに接続されたもっと早い時刻から存続していた可能性がある。一の実施例においては、CCMローダー212は、キャリア特有のプロファイル204A、204Bから現在のプロファイル204’に値をコピーする。他の実施例においては、CCMローダー212は、関連する現在のプロファイル204’のパラメータから対応する指定されたキャリア特有のプロファイルのパラメータ206A、206Bにリンク又は参照を確立する。
【0033】
ここに記載された該複数のデバイスは、例えば、デバイス特有のリソースに関する一般化された呼び出しを提供すること等によって、そのようなデバイスの動作を簡単化するために、それらのローカル・コンピュータ・プラットフォーム上にインストールされ、用いられ、時にはランタイム環境およびソフトウェア・プラットフォームとして参照されるアプリケーション・プログラミング・インターフェイスを活用することが可能である。更に、そのようなAPIの幾つかはソフトウェア開発者にそのようなデバイス上で完全に実行可能なソフトウェア・アプリケーションを作成する能力を提供する。それに加えて、該ソフトウェア開発者が特定のコンピューティング・デバイスのシステム・ソースコードを持つことを要求することなく、該コンピューティング・デバイスのコンピューティング機能を該ソフトウェア・アプリケーションに対して利用可能にするように、該コンピューティング・デバイスのシステム・ソフトウェアと該ソフトウェア・アプリケーションの間にそのようなAPIの幾らかが使用可能に配置されることが可能である。更に、幾つかのAPIは、安全な暗号法の情報を用いて、そのようなパーソナル・デバイス(即ちクライアント)とリモート・デバイス(即ちサーバー)の間の安全な通信のための仕組みを提供することが可能である。
【0034】
そのうちの幾つかが以下でより詳細に議論されるそのようなAPIの例は、カリフォルニア州サンディエゴのクァルコム株式会社によって開発されたバイナリ・ランタイム・エンバイロンメント・フォー・ワイアレス(登録商標)(BREW(登録商標))の複数のバージョンを含む。BREWは時として、他の特性の中で、パーソナル・コンピューティング・デバイスで特に見出されるハードウェアの特性に対するインターフェイスを提供するようなコンピューティング・デバイス(典型的には無線セルラー電話)のオペレーティングシステムの上に存在する薄い張り板として記述される。BREWは更に、そのようなデバイスのリソースについての要求との関係で、そしてBREW APIを含むデバイスの消費者によって支払われる値段との関係で、相対的に低いコストで、そのようなパーソナル・コンピューティング・デバイスの上に提供されることができるという一つの有利な点を少なくとも含む。BREWに関連付けられた他の特性は、無線サービスオペレーターやソフトウェア開発者、コンピューティング・デバイス消費者に多様な利益を提供するそのエンドツーエンドのソフトウェア配布プラットフォームを含む。少なくとも一つのそのような現在利用可能なエンドツーエンド・ソフトウェア配布プラットフォームはサーバー・クライアント・アーキテクチャーの上で配布されるロジックを含み、ここで、該サーバーは例えば課金、セキュリティーとアプリケーション配布の機能を実行し、該クライアントは例えばアプリケーション実行、セキュリティーとユーザー・インタフェイスの機能を実行する。
【0035】
記載された実施例の一つ又は複数は該コンピューティング・デバイスの上で実行しているランタイム環境と連動して用いられる。そのようなランタイム環境(API)の一つは、先に議論したバイナリ・ランタイム・エンバイロンメント・フォー・ワイアレス(BREW)のソフトウェアである。しかしながら、記載された実施例の一つ又は複数は、例えば無線クライアント・コンピューティング・デバイスの上でアプリケーションの実行を制御するために動作するその他のタイプのランタイム環境(API)と共に用いられることが可能である。
【0036】
図6は、無線システム600の一つの例示的実施例のブロック図を図示している。無線通信ポータル又は無線ネットワーク304に対する他のデータ・アクセスを横断して、無線デバイス200のような無線デバイスに、ソフトウェア・アプリケーションとコンポーネントを選択的に送信する少なくとも一つのアプリケーション・ダウンロード・サーバー606と該無線ネットワーク304を横切って通信中の例えば無線デバイス200などのセルラー電話のようなクライアント・デバイスをシステム600は含むことができる。ここに示されたように、無線(クライアント)デバイスは、例えば無線デバイス200のようなセルラー電話、パーソナル・デジタル・アシスタント608、ここにおいてトゥーウェイ・テキスト・ページャとして示されているページャ610であることが可能であり、無線通信ポータルを有する別個のコンピュータ・プラットフォーム612であることさえ可能である。例えば、無線デバイス200は、トランシーバまたはデータを送信し受信するための無線デバイス、命令を実行し無線デバイスの動作を制御するためのプロセッサ、実行可能な命令を格納するためのメモリー、CCMローダー212(図2)、およびCCM202(図2)を含む。該実施例は、例えば、無線モデム、PCMCIAカード、パーソナル・コンピュータ、アクセス・ターミナル、電話、あるいはこれらの任意の組み合わせまたはサブコンビネーションを含むがこれに限定されない無線デバイスのような無線通信ポータルを含む任意のクライアント・デバイスの形態の上に実現されることがこのようにして可能である。
【0037】
無線ネットワーク304と通信中の他のコンピュータ要素と共にネットワーク616の上にアプリケーション・ダウンロード・サーバー606がここに示される。スタンドアロン・サーバー622が存在することができ、各サーバーは無線ネットワーク304を横切ってクライアント・デバイス200、608、610、612に別個のサービスおよびプロセスを提供することができる。システム600は、無線デバイス200、608、610、612によってダウンロード可能なソフトウェア・アプリケーション、例えばCCMローダー212を保持する少なく一つの格納されたアプリケーションのデータベース618をも含む(点線によって、該CCMローダー・アプリケーションは無線デバイスにダウンロード可能であるとして表示されている)。しかしながら、当業者は図6で説明された該構成が単に例示的であることを認識するだろう。従って、他の実施例は、記載された全ての機能を実行し、全ての必要なハードウェアとソフトウェアを含むことが各々可能な、または選択された機能だけを含むことが可能な一つ又は複数のサーバーを含むことができる。
【0038】
システム600をより完全に説明するブロック図が図7に示され、それは無線ネットワーク304の構成要素と例示的実施例の複数の要素の相関関係を含む。システム600は単に例示的であり、無線クライアント・コンピューティング・デバイス200、608、610、612のようなリモート・クライアント・デバイスが、無線ネットワーク・キャリアおよび/または複数のサーバーを含むがこれに限定されない無線ネットワーク304を介して接続されたお互いの間で、および/または、構成要素の間でオーバー・ジ・エアで通信する。インターネット、セキュアLAN、WAN、または他のネットワークのようなデータリンクを通してアプリケーション・ダウンロード・サーバー606と格納されたアプリケーションのデータベース618は、キャリア・ネットワーク700と通信する。無線クライアント・コンピュータ・デバイス200、608、610、612の各々へダウンロードするために上記の実施例に従い、格納されたアプリケーションのデータベース618は、CCMローダー212を含む。格納されたアプリケーションのデータベース618から、無線クライアント・コンピュータ・デバイス200、608、610、612はCCMローダー212のコピーをダウンロードする。示された実施例において、サーバー620は、該アプリケーション・ダウンロード・サーバー606、配布サーバー622、および格納されたアプリケーションのデータベース618を含むことができる。しかしながら、これらのサーバーは独立したデバイスであることも可能である。
【0039】
更に図7の実施例を参照すると、キャリア・ネットワーク700は、メッセージング・コントローラ(MSC)に送信されたメッセージ(一般にはデータ・パケットである)を制御する。キャリア・ネットワーク700は他のネットワーク、インターネット、および/または、POTS(単なる普通の電話システム)のような他の通信リンクを通じてMSC702と通信する。典型的には、キャリア・ネットワーク700とMSC702の間の該ネットワーク又はインターネットのコネクションはデータを転送し、POTSは音声情報を転送する。MSC702は、データ転送のためのデータネットワークおよび/又はインターネット、および音声情報のためのPOTSの両者を含む少なくとも一つの通信リンクによる等して、多数の基地局(BTS)704に接続されることが可能である。BTS704は、最後には、ショート・メッセージング・サービス(SMS)等のようなオーバー・ジ・エアのプロトコルで、セルラー電話602のような無線通信デバイスに、無線でメッセージをブロードキャストする。
【0040】
図7の実施例において、各無線デバイス200は、ソフトウェア・アプリケーションを受信し、実行し、およびコンピュータ・システム620または他のネットワーク・サーバー622から送信されたデータを表示することが可能なコンピュータ・プラットフォーム706を含むことが可能である。コンピュータ・プラットフォーム706は、特定用途向け集積回路(ASIC)708、または他のチップセット、プロセッサ、マイクロプロセッサ、論理回路、または他のデータ処理デバイスを含むことができる。ASIC708は、無線デバイス200の製造の時点でインストールされることが可能である。該無線デバイスのメモリー712の中の、例えばCCMローダー212のような任意の存在するプログラムとインターフェイスするアプリケーション・プログラミング・インターフェイス(API)レイヤ710を、ASIC708または他のプロセッサは、実行することが可能である。API710は、該コンピュータ・デバイスまたは、この場合には無線デバイス200の上で実行するランタイム環境である。このようなランタイム環境の一つは、バイナリ・ランタイム・エンバイロンメント・フォー・ワイアレス(BREW)のソフトウェアであるが、しかし、例えば無線コンピューティング・デバイス上のアプリケーションの実行を制御するために動作する他のランタイム環境が活用されることも可能である。メモリー712は例えば、リードオンリーおよびランダムアクセスのメモリー(ROMおよびRAM)、EPROM、EEPROM、フラッシュ・カード、および複数のコンピュータ・プラットフォームに共通する任意のメモリーの少なくとも一つから構成されることができる。該コンピュータ・プラットフォーム706は、例えばCCMローダー212、CCM202、ファイル、またはメモリー712でアクティブに使用されないデータ等のソフトウェア・アプリケーションを保持することができるローカルデータベース714をも含むことが可能である。ローカルデータベース714は、フラッシュ・メモリー・セル、磁気媒体、EPROM、EEPROM、光学媒体、テープ、ソフトディスク、ハードディスク、および他のタイプの第2のまたは第3のメモリーの少なくとも一つを含むことが可能である。このように、図7の実施例においては、各無線デバイス200は、システム600に従って、CCMローダー212、CCM202、一又は複数のプロファイル、および/または、コンピュータ・システム620からのデータのようなアプリケーションでロードされることが可能である。
【0041】
CCM202を用いることにより、例えば第1無線ネットワーク208と第2無線ネットワーク210のような一又は複数のキャリア通信ネットワークの上での動作のために、デバイス200の製造者は該デバイスを構成することができる。即ち、特定の電気通信キャリアの通信ネットワーク208、210の上で動作するために販売者又は製造者によってデバイス200は修正される必要がない。加えて、該キャリアのネットワークと連動してデバイス200が動作することを可能にするために、該デバイスに所定のキャリア特有のパラメータ206を個々のキャリアが供給する必要があるだけである。CCM202は、デバイス200に関する一又は複数のキャリア特有のプロファイル204の中に、キャリア特有のパラメータをカプセル化する。
【0042】
CCM202は、例えばデバイス200の動作中に選択可能なダイナミック・リソース・ファイル等のパラメータ206として、キャリア・デバイス要求の相違をカプセル化する。
【0043】
他の実施例においては、CCM202は、オーバー・ジ・エアでダウンロード可能である、即ち、デバイス200は無線ネットワーク208への該デバイスのコネクションを用いてキャリア特有のパラメータ206をダウンロード可能である。更に他の実施例では、CCM202は、例えばメモリーカードのようなデバイス200に接続可能の読み出し可能媒体を通じて、またはコンピュータ・システムへの接続によって、ダウンロード可能である。
【0044】
一の実施例においては、デバイス200のユーザーは、直接に又はリモートに該デバイス上に適切な入力を入力することによって、特定のキャリア構成を選択することが可能である。例えば、コスト、地理、ローミング、移動、セキュリティ、特定のテクノロジ(CDMA、TDMA、OFDMA等)、および同様なもの等のユーザーのニーズのある変化に基づいて、該ユーザーは、多数のキャリア(サービス・プロバイダ)の中の一つの下でデバイス200が動作することを可能にすることを選択することが可能である。
【0045】
一の実施例においては、CCM202に格納された所定のプロファイル206を用いる必要性をデバイス200は自動的に検出する。ハンドセット製造者は、特定のキャリア構成を選択し、例えばローミング、および/または、新しい地域への移動、特定のテクノロジ(例えばCDMA、TDMA、OFDMA等)によりサービスされる地域への進入等の動作環境および/又はユーザーのニーズのある変化に基づいて、自身をカスタマイズすることが可能である。
【0046】
CCM202を用いて、各キャリアの特定の要求にを充足するために各デバイスをカスタマイズすることについてデバイスの販売者と製造者は心配する必要がない。デバイスの販売者と製造者は彼らの市場の差別化要因に集中し、キャリアの独特の要求に対処するためにCCM202を用いることが可能である。これは、デバイス200の市場に出すまでの期間とデバイスの品質を顕著に改善する。
【0047】
開示された実施例は上記で説明された一または複数の有利な点を実現することが当業者の一人によって直ちに理解されるだろう。前述の仕様を読んだ後には、当業者の一人はここで広範に開示されたように、多様な変更、均等物への置き換え、および多様な他の実施例に影響を与えることが可能になるだろう。従って、ここで認められた保護は、追加された請求項とそこでの均等物の中に含まれる定義によってのみ制限されることが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】図1は、キャリア・マッピングに対する無線デバイスの高レベルな概念的ブロック図である。
【図2】図2は、一の実施例の高レベルな概念的ブロック図である。
【図3】図3は一の実施例の動作のメッセージ・シーケンス・ブロック図である。
【図4】図4は、図2の無線デバイスの処理フローの一部の高レベルの機能的フローチャートである。
【図5】図5は、図2の実施例のメモリーの一部の高レベルのブロック図である。
【図6】図6は、一の実施例に従って複数のクライアント・デバイスと複数のサーバーをサポートする無線ネットワーク・アーキテクチャーのブロック図である。
【図7】図7は、一の実施例に従って複数のクライアント・デバイスと複数のサーバーをサポートする無線ネットワーク・アーキテクチャーのより詳細なブロック図である。
【符号の説明】
【0049】
100 … 無線デバイス製造者、102 … 無線デバイス、104 … 無線デバイス、106 … 無線デバイス、108 … 電気通信キャリア、110 … 電気通信キャリア、112 … 電気通信キャリア、200 … 無線デバイス、202 … CCM、204 … キャリア特有のプロファイル、204’ … 現在のプロファイル、204A … プロファイルA、204B … プロファイルB、206 … キャリア特有のパラメータ、206’ … 現在のパラメータ、206A … プロファイルAのパラメータ、206B … プロファイルBのパラメータ、208 … キャリアの無線ネットワーク、210 … キャリアの無線ネットワーク、212 … CCMローダー、214 … サーバー、216 … ネットワーク接続、300 … コネクションの確立、302 … プロファイルの要求、304 … プロファイルの要求、306 … プロファイルの転送、308 … コネクションの確立、400 … CCMローダー212の一部の動作の高レベルの処理フロー、402 … ネットワーク切り替え要求、404 … プロファイルがCCM内に存在するかを判定するステップ、406 … ネットワーク上にプロファイルが存在するかを判定するステップ、408 … プロファイルを獲得するステップ、410 … ネットワークに接続するステップ、412 … ユーザーから提供されたプロファイルが存在するかを判定するステップ、413 … 既存のプロファイルを用いて動作を継続するステップ、600 … 無線システム、606 … アプリケーション・ダウンロード・サーバー、608 … パーソナル・デジタル・アシスタント、610 … ページャ、612 … コンピュータ・プラットフォーム、616 … ネットワーク、618 … 格納されたアプリケーションのデータベース、620 … サーバー、622 … 配布サーバー、700 … キャリア・ネットワーク、702 … MSC、704 … BTS、706 … コンピュータ・プラットフォーム、708 … ASIC、710 … API、712 … メモリー、714 … ローカルデータベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記を備える、無線デバイスを所定の構成にカスタマイズする方法、
第1キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータで構成された無線デバイスを、該無線デバイスの動作中に第2キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータをアクセスするように、そして該無線デバイスにより受信される所定のネットワーク切り替え入力に応答するように修正すること。
【請求項2】
前記修正ステップに先立って、第1キャリアと接続するための少なくとも一つのキャリア特有のパラメータに基づいて該無線デバイスを構成することを更に備える請求項1記載の方法。
【請求項3】
該無線デバイスにより受信された所定のコネクション入力に応答する第2キャリアに該修正された無線デバイスを接続することを更に備える請求項1記載の方法。
【請求項4】
該所定のコネクション入力は、ユーザー入力および無線デバイスが生成した入力の少なくとも一つである請求項3記載の方法。
【請求項5】
該所定のネットワーク切り替え入力は、ユーザー入力、キャリア特有の入力、および無線デバイスが生成した入力の少なくとも一つを備える請求項1記載の方法。
【請求項6】
該無線デバイスが生成した入力は、地理的な変更の該無線デバイスによる検出である請求項5記載の方法。
【請求項7】
該少なくとも一つのキャリア特有のパラメータは、無線デバイス特有の特性およびキャリア特有の特性の少なくとも一つを備える請求項1記載の方法。
【請求項8】
該無線デバイス特有の特性は、ディスプレイ・パラメータ、キャリア・ネットワーク決定パラメータ、ダイアリング特性パラメータおよびユーザーインターフェイス・パラメータを含む請求項7記載の方法。
【請求項9】
該キャリア特有の特性は音声パラメータ、メッセージング・パラメータ、およびデータ・パラメータを含む請求項7記載の方法。
【請求項10】
該無線デバイスは少なくとも一つのキャリア特有のパラメータを含む少なくとも一つのキャリア特有のプロファイルを含む請求項1記載の方法。
【請求項11】
該修正ステップは一又は複数のキャリア特有のプロファイルの中から選択することを備える請求項10記載の方法。
【請求項12】
該修正ステップは該無線デバイスと該第1キャリアとの間に確立されたコネクションを介して該第2キャリアのための少なくとも一つのキャリア特有のパラメータを獲得することを備える請求項1記載の方法。
【請求項13】
請求項1記載の、プロセッサにより実行される際に、無線デバイスをカスタマイズする方法をプロセッサが実行する原因となる命令を格納するメモリー又はコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項14】
請求項1記載の、無線デバイスをカスタマイズする方法を実行するように構成された無線デバイス・プロセッサ。
【請求項15】
第1キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータで構成された無線デバイスにより実行される、下記のようにアレンジされたキャリア・カスタマイゼーション・モジュール・ローダーを備える無線デバイスのためのキャリア・カスタマイゼーション・モジュール・システム、
(a)該無線デバイスによって受信される所定のネットワーク切り替え入力に応答して、該無線デバイスの動作中に一つ又は複数のキャリア特有パラメータの中から第2キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータを選択すること、および
(b)該第2キャリアに関する該選択されたキャリア特有のパラメータを用いて該第2キャリアをアクセスするように該無線デバイスを修正すること。
【請求項16】
下記を備える通信キャリアとのコネクションのための無線デバイス:
キャリア特有のパラメータを含むキャリア特有のプロファイルに基づいて第1キャリアと通信するようにアレンジされたコンピュータ・プラットフォーム;
下記のようにアレンジされた、コンピュータ・プラットフォーム上に存在するキャリア・カスタマイゼーション・モジュール・ローダー、
(a)該無線デバイスの動作中に一つ又は複数のキャリア特有のパラメータの中から少なくとも一つのキャリア特有のパラメータを選択すること、および
(b)該コンピュータ・プラットフォーム上で該選択されたキャリア特有のパラメータを用いて第2キャリアをアクセスするように、該コンピュータ・プラットフォームを構成すること。
【請求項17】
少なくとも一つのキャリア特有のパラメータを含む少なくとも一つのキャリア特有のプロファイルを含む、該コンピュータ・プラットフォーム上に存在するキャリア・カスタマイゼーション・モジュール(CCM)を備える請求項16記載の無線デバイス。
【請求項18】
該CCMは、複数のキャリア特有のプロファイルを含む請求項17記載の無線デバイス。
【請求項19】
通信キャリアと接続するための無線デバイスのための、下記を備えるキャリア・カスタマイゼーション・モジュール・システム:
該無線デバイスが接続する第1キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータを格納する手段;および
更には所定のネットワーク切り替え入力に応答するようアレンジされた、該無線デバイスの動作中に一つ又は複数のキャリア特有のパラメータの中から第2キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータを選択し、該第2キャリアに関する該選択されたキャリア特有のパラメータを用いて該第2キャリアにアクセスするよう、該無線デバイスを修正する手段。
【請求項20】
第2キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータで構成された無線デバイスに、第1キャリアに関するキャリア特有のパラメータを提供する下記を備える方法、
無線デバイスからの少なくとも一つのキャリア特有のパラメータの要求の受信に応答して、サーバーから該無線デバイスに第1キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータを送信すること。
【請求項21】
前記送信するステップに先立って、サーバーにおいて、該第2キャリアに関する複数のキャリア特有のパラメータを格納することを更に備える請求項20記載の方法。
【請求項22】
該サーバーは少なくとも一つのキャリア特有のパラメータを含む少なくとも一つのキャリア特有のプロファイルを含み、更に下記を備える請求項20記載の方法、
該無線デバイスからの少なくとも一つのキャリア特有のプロファイルの要求の受信に応答して、そして前記送信するステップに先立って該サーバー格納される二つ又はそれ以上のキャリア特有のプロファイルの中から該第2キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のプロファイルを選択すること。
【請求項23】
前記送信ステップに先立って、該無線デバイスを認証することを更に備える請求項20記載の方法。
【請求項24】
請求項20に記載された、プロセッサにより実行される際に、第2キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータで構成された無線デバイスに、第1キャリアに関するキャリア特有のパラメータを提供する方法を該プロセッサが実行する原因となる命令を格納したメモリー又はコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項25】
請求項20に記載された、第2キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータで構成された無線デバイスに第1キャリアに関するキャリア特有のパラメータを提供する方法を実行するように構成された無線デバイス・プロセッサ。
【請求項26】
第2キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータで構成された無線デバイスに第1キャリアに関するキャリア特有のパラメータを提供するための、下記を備える第1キャリア・サーバー、
コンピュータ・プラットフォームによって実行されるようにアレンジされ、該第1キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータを格納するデータ・ストレージ・コンポーネント;および
(a)該無線デバイスと該第2キャリアの間の確立されたコネクションを用いて該無線デバイスと通信し、
(b)該無線デバイスからの少なくとも一つのキャリア特有のパラメータの要求の受信に応答してサーバーから該無線デバイスに該第1キャリアに関する少なくとも一つのキャリア特有のパラメータを送信する、
ようにアレンジされたコンピュータ・プラットフォーム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2008−521352(P2008−521352A)
【公表日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−543239(P2007−543239)
【出願日】平成17年11月16日(2005.11.16)
【国際出願番号】PCT/US2005/041691
【国際公開番号】WO2006/055716
【国際公開日】平成18年5月26日(2006.5.26)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】