説明

通信確立方法及び基地局

【課題】周辺セルの品質に応じて測定対象の通信方式による通信の確立を無効化できる基地局を提供することを目的とする。
【解決手段】基地局における通信確立方法は、測定対象の通信方式での周辺セルの品質を測定する測定ステップと、測定した品質が閾値より低い場合、測定対象の通信方式による通信を確立する通信確立ステップとを有する。また、該基地局は、測定対象の通信方式での周辺セルの品質を測定する測定部と、測定した品質が閾値より低い場合、測定対象の通信方式による通信を確立する通信確立部とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信確立方法及び基地局に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)により仕様化されたW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)およびLTE(Long Term Evolution)といった移動通信システムにおいて、無線基地局の種別として、屋外空間を広範にカバーするための無線基地局とは別に、主に屋内など狭小な空間をカバーするための小型無線基地局(以後、フェムト基地局と呼ぶ)の導入が進んでいる(非特許文献1参照)。ここでは、屋外無線基地局が形成するセルをマクロセルと呼び、一方、フェムト基地局が形成するセルをフェムトセルと呼ぶ。これらフェムト基地局を一般家庭や小規模オフィスなどに配置することにより、セル間干渉を抑制しながら狭小な空間をカバーできる。また、無線制御局との接続に安価な家庭向けのIP回線を適用できる。このように、単一または複数のフェムトセルにより、特定ユーザ固有のプライベートなエリアを形成できる。更に、ユーザに対してフェムトセルでの課金体系を区別したり、フェムトセル限定の機能を付加したりするユーザ限定サービスが提供できる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】3GPP TS 22.220 V11.1.0(2011-03)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記従来技術にかかるフェムト基地局は、以下に示すような問題点がある。
【0005】
フェムト基地局はカバーエリアが狭いため、マクロセルを提供する無線基地局と比べて多数のフェムト基地局を設置する可能性がある。また、無線制御局(RNC:Radio Network Controller)との接続を維持するために、フェムト基地局とRNCとの間のトランスポート層のプロトコルであるSCTP(Stream Control Transmission Protocol)のリンクを張り続ける必要がある。その結果、フェムト基地局の設置数が増えると、RNCに高い負荷がかかってしまう。
【0006】
一方、LTEのサービスは一般的にW−CDMAのサービスに追随して展開されるため、LTEフェムト基地局を導入する当初は、LTEサービスのユーザ数はW−CDMAのユーザ数と比較して少数であることが想定される。そのため、特定エリアにLTEフェムト基地局を設置しようとする際、W−CDMAユーザが周辺に存在する可能性が高い。LTEユーザとW−CDMAユーザとの双方にサービスを提供するためにLTEフェムト基地局とW−CDMAフェムト基地局とを別々に設置することは、設置場所の制限等の理由で困難であることが予想される。そのため、LTEフェムト基地局はW−CDMA機能も具備したデュアルフェムト基地局として提供することが検討されている。なお、デュアルフェムト基地局が形成するセルをデュアルフェムトセルと呼ぶ。
【0007】
このようなデュアルフェムト基地局においても、上記のフェムト基地局の問題点は存在する。更に、デュアルフェムト基地局では、周辺W−CDMAマクロセルのサービスエリアが十分に整備されている等の理由により、W−CDMA/LTEのそれぞれ独立した機能のうちW−CDMA機能が不要となる場合が考えられる。現状ではデュアルフェムト基地局のW−CDMA機能のみを無効化して、デュアルフェムト基地局をLTEフェムト基地局として動作させる際、上位ネットワーク装置であるRNCの局データ設定によりW−CDMA機能の無効化を設定する必要があるが、多数のデュアルフェムト基地局に対する設定を迅速に実施することが困難である。
【0008】
そこで本発明は、周辺セルの品質に応じて測定対象の通信方式による通信の確立を有効化又は無効化できる基地局を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の通信確立方法は、
基地局における通信確立方法であって、
測定対象の通信方式での周辺セルの品質を測定する測定ステップと、
測定した品質が閾値より低い場合、測定対象の通信方式による通信を確立する通信確立ステップと、
を有する。
【0010】
本発明の基地局は、
測定対象の通信方式での周辺セルの品質を測定する測定部と、
測定した品質が閾値より低い場合、測定対象の通信方式による通信を確立する通信確立部と、
を有する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、基地局は周辺セルの品質に応じて測定対象の通信方式による通信の確立を有効化又は無効化できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態にかかるデュアルフェムト基地局を含む移動通信システムの構成図
【図2】典型的なデュアルフェムト基地局の機能ブロック図
【図3】典型的なデュアルフェムト基地局の通信確立方法を示すフローチャート
【図4】本発明の実施形態にかかるデュアルフェムト基地局の機能ブロック図
【図5】本発明の実施形態にかかるデュアルフェムト基地局の通信確立方法を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態について、フェムト基地局を含む移動通信システムに関して説明する。フェムト基地局は、測定対象の通信方式での周辺セルの品質を測定し、測定した品質が閾値より低い場合、測定対象の通信方式による通信を確立する。通信の確立とは、測定対象の通信方式によるサービスを提供できるように、フェムト基地局の上位ネットワーク装置との間にリンクを設定することを意味する。例えば、フェムト基地局がLTE通信方式とW−CDMA通信方式との双方に対応するデュアルフェムト基地局である場合、デュアルフェムト基地局は、W−CDMA通信方式での周辺セルの品質を測定し、測定した品質が閾値より低い場合、W−CDMA通信方式による通信を確立する。このようにして、移動局がW−CDMA通信方式のマクロセルで十分にサービスを受けることができる場合、デュアルフェムト基地局のW−CDMA機能を無効化できる。
【0014】
更に、デュアルフェムト基地局は、W−CDMA通信方式による通信の確立を有効又は無効にする通信制御スイッチを備えてもよく、周辺セルの測定を有効又は無効にする測定制御スイッチを備えてもよい。
【0015】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0016】
図1に、本発明の実施形態にかかるデュアルフェムト基地局を含む移動通信システムの構成図を示す。
【0017】
移動通信システムは、加入者情報等を登録するホームメモリを備える。移動通信システムは、W−CDMA通信方式で通信を提供するため、交換局(MSC/SGSN:Mobile Services Switching Center/Serving GPRS Support Node)と、無線制御局(RNC:Radio Network Controller)と、W−CDMA無線基地局(NodeB)とを備える。W−CDMA無線基地局が形成するセルをW−CDMAマクロセルと呼ぶ。
【0018】
また、移動通信システムは、LTE通信方式で通信を提供するため、LTEコアネットワーク(EPC:Evolved Packet Core)と、LTE無線基地局(eNodeB)とを備える。LTE無線基地局が形成するセルをLTEマクロセルと呼ぶ。
【0019】
更に、移動通信システムは、LTE通信方式とW−CDMA通信方式との双方に対応するデュアルフェムト基地局(HNB/HeNB)を備える。デュアルフェムト基地局は、W−CDMA機能部(HNB)とLTE機能部(HeNB)とを備えており、W−CDMA機能部は、上位ネットワーク装置であるRNCに接続され、LTE機能部は、上位ネットワーク装置であるEPCに接続される。デュアルフェムト基地局は、通常のW−CDMA無線基地局又はLTE無線基地局が形成するマクロセルより狭いエリアをカバーする。
【0020】
なお、W−CDMA無線基地局、LTE無線基地局、デュアルフェムト基地局及び交換局は、それぞれ複数存在して互いに接続されているのが普通であるが、簡略化のためここではそれぞれ1つのみを図示する。また、無線制御局の機能が物理的には無線基地局または交換局に配置されていて、物理的な無線制御局が存在しなくてもよい。
【0021】
図2に、典型的なデュアルフェムト基地局10の機能ブロック図を示す。
【0022】
デュアルフェムト基地局10は、W−CDMA機能部12とLTE機能部13を独立して備え、それぞれが共通の制御機能部11およびアンテナ14と接続されている。
【0023】
W−CDMA機能部12は、W−CDMA通信方式によるサービスを提供するための接続認証及び通信確立を実施する。ここでの接続認証とは、デュアルフェムト基地局10からRNCへの接続が許可されているか否かをW−CDMA機能部12とRNCとの間で認証することを意味する。通信確立とは、W−CDMA通信方式によるサービスを提供できるように、RNCとの間にリンクを設定することを意味する。また、W−CDMA機能部12は、W−CDMA通信方式によりサービスを提供するため、RNC及び移動局との間で制御情報及びデータを送受信する。
【0024】
LTE機能部13は、LTE通信方式によるサービスを提供するための接続認証及び通信確立を実施する。ここでの接続認証とは、デュアルフェムト基地局10からEPCへの接続が許可されているか否かをLTE機能部13とRNCとの間で認証することを意味する。通信確立とは、LTE通信方式によるサービスを提供できるように、EPCとの間にリンクを設定することを意味する。また、LTE機能部13は、W−CDMA通信方式によりサービスを提供するため、RNC及び移動局との間で制御情報及びデータを送受信する。
【0025】
制御機能部11は、W−CDMA機能部12及びLTE機能部13の動作を制御する。例えば、制御機能部11は、デュアルフェムト基地局10の起動動作時に、W−CDMA機能部12及びLTE機能部13に対して接続認証及び通信確立を指示する。
【0026】
図3に、典型的なデュアルフェムト基地局の通信確立方法を示すフローチャートを示す。この通信確立方法は、例えば図2の制御機能部11からW−CDMA機能部12及びLTE機能部13への指示により実施される。
【0027】
デュアルフェムト基地局を起動させるには、まず、設置後にデュアルフェムト基地局の電源を投入する(S11)。無線制御局により許可されたデュアルフェムト基地局のみが接続できるよう、接続認証が実施される(S12)。その後、LTE通信方式及びW−CDMA通信方式による通信が確立される(S13、S14)。なお、ステップS13及びS14は逆の順序で実施されてもよく、同時に実施されてもよい。その後、LTE通信方式及びW−CDMA通信方式によるサービスが提供される(S15)。
【0028】
図4に、本発明の実施形態にかかるデュアルフェムト基地局100の機能ブロック図を示す。
【0029】
デュアルフェムト基地局100は、図2に示すデュアルフェムト基地局10と同様に、W−CDMA機能部120とLTE機能部130を独立して備え、それぞれが共通の制御機能部110およびアンテナ140と接続されている。
【0030】
図2を参照して説明した通り、W−CDMA機能部120は、W−CDMA通信方式によるサービスを提供するための接続認証、通信確立、並びに制御情報及びデータの送受信を実施する。LTE機能部130は、LTE通信方式によるサービスを提供するための接続認証、通信確立、並びに制御情報及びデータの送受信を実施する。制御機能部110は、W−CDMA機能部120及びLTE機能部130の動作を制御する。
【0031】
W−CDMA機能部120は、測定部121を備える。測定部121は、W−CDMA無線基地局がセル毎に送出するパイロットチャネル(CPICH:Common Pilot Channel)の受信品質を測定する。なお、受信品質は、パイロットチャネル以外のチャネル又は信号を用いて測定されてもよい。
【0032】
制御機能部110は、通信確立部111を備える。通信確立部111は、測定部121が測定した受信品質値と閾値とを比較する。通信確立部111は、測定した受信品質値が閾値未満である場合、W−CDMA通信方式による通信を確立する。このようにして、移動局がW−CDMA通信方式のマクロセルで十分にサービスを受けることができる場合、通信確立部111は、W−CDMA通信方式による通信を無効化できる。通信確立部111で用いられる閾値は、デュアルフェムト基地局のファームウェアに予め設定された値を使用してもよいし、予めRNCから通知された値を記憶して使用してもよい。
【0033】
デュアルフェムト基地局100は、通信制御スイッチ113を更に備えてもよい。通信制御スイッチ113は、W−CDMA通信方式による通信を確立するか否かを任意に設定できる。RNCとの間にリンクを設定することにより、W−CDMA通信方式による通信を確立する場合、通信制御スイッチ113は有効に設定され、RNCとの間にリンクを設定せずに、W−CDMA通信方式による通信を確立しない場合、通信制御スイッチ113は無効に設定される。
【0034】
デュアルフェムト基地局100は、測定制御スイッチ115を更に備えてもよい。通信制御スイッチ115は、パイロットチャネルの受信品質を測定するか否かを任意に設定できる。パイロットチャネルの受信品質を測定する場合、測定制御スイッチ115は有効に設定され、パイロットチャネルの受信品質を測定しない場合、測定制御スイッチ115は無効に設定される。なお、通信制御スイッチ113が無効である場合、すなわち、W−CDMA通信方式による通信を確立しない場合には、測定制御スイッチ115が有効であっても、パイロットチャネルの受信品質は測定されなくてもよい。
【0035】
通信制御スイッチ113及び測定制御スイッチ115は、ユーザにより操作可能な物理的なスイッチであってもよいし、物理的なメモリに書き込まれた論理データ上のフラグ(例えば、0=無効、1=有効)であってもよい。さらに、フラグは静的なデータでもよいし、遠隔からの操作や所定のアルゴリズムにより変更できるデータでもよい。
【0036】
図5に、本発明の実施形態にかかるデュアルフェムト基地局の通信確立方法を示すフローチャートを示す。この通信確立方法は、例えば図4の制御機能部110からW−CDMA機能部120及びLTE機能部130への指示により実施される。
【0037】
図3と同様に、デュアルフェムト基地局を起動させるには、まず、設置後にデュアルフェムト基地局の電源を投入する(S111)。無線制御局により許可されたデュアルフェムト基地局のみが接続できるよう、接続認証が実施される(S112)。その後、LTE機能部130による通信が確立される(S113)。次に、制御機能部110は、通信制御スイッチ113の状態を取得する(S114)。通信制御スイッチ113の状態が無効である場合(S114:無効)、すなわち、W−CDMA通信方式による通信を確立しない場合、W−CDMA機能部120による通信の確立は実施せず、LTE機能部130によりサービスが提供される(S119)。
【0038】
通信制御スイッチ113の状態が有効である場合(S114:有効)、すなわち、W−CDMA通信方式による通信を確立する場合、制御機能部110は、測定制御スイッチ115の状態を取得する(S115)。測定制御スイッチ115の状態が無効である場合(S115:無効)、すなわち、パイロットチャネルの受信品質を測定しない場合、W−CDMA機能部120による通信の確立を実施し(S118)、W−CDMA機能部120及びLTE機能部130によりサービスが提供される(S119)。このように、通信制御スイッチ113の状態が有効であり、測定制御スイッチ115の状態が無効である場合、周辺マクロセルの有無にかかわらず、W−CDMA機能部120及びLTE機能部130によりサービスが提供される。
【0039】
測定制御スイッチ115の状態が有効である場合(S115:有効)、すなわち、パイロットチャネルの受信品質を測定する場合、測定部121は、パイロットチャネルの受信品質を測定する(S116)。測定した受信品質値が閾値未満である場合(S117:NO)、通信確立部111は、W−CDMA通信方式の周辺マクロセルのサービスエリア外であると判断して、W−CDMA機能部120による通信を確立し(S118)、W−CDMA機能部120及びLTE機能部130によりサービスが提供される(S119)。
【0040】
測定した受信品質値が閾値以上である場合(S117:YES)、通信確立部111は、W−CDMA通信方式の周辺マクロセルのサービスエリア内であると判断して、W−CDMA機能部120による通信を確立せずに、LTE機能部130によりサービスが提供される(S119)。
【0041】
図3と同様に、図5のステップS113及びS114〜S118は逆の順序で実施されてもよく、同時に実施されてもよい。また、図5では、デュアルフェムト基地局100が通信制御スイッチ113及び測定制御スイッチ115の双方を備える場合の例を示しているが、デュアルフェムト基地局100が通信制御スイッチ113を備えない場合、通信制御スイッチ113の状態は常に有効であると見なされてもよい。同様に、デュアルフェムト基地局100が測定制御スイッチ115を備えない場合、測定制御スイッチ115の状態は常に有効であると見なされてもよい。
【0042】
なお、デュアルフェムト基地局の起動動作とは、物理的な電源の投入時に限定するものではなく、上位ネットワーク装置からの制御による再起動およびデュアルフェムト基地局の自律的な再起動に伴う起動動作も含む。また、起動・再起動時に限らず、周期タイマの満了などの特定のトリガにより、図5に示す手順と同様にしてW−CDMA通信方式による通信の確立の有効化・無効化を判定してもよい。
【0043】
上記の本発明の実施形態では、W−CDMA通信機能部及びLTE通信機能部を備えたデュアルフェムト基地局について説明したが、本発明は、フェムト基地局を含む他の基地局にも同様に適用可能である。
【0044】
説明の便宜上、本発明の実施形態にかかる装置は機能的なブロック図を用いて説明しているが、本発明の装置は、ハードウェア、ソフトウェア又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。また、各機能部が必要に応じて組み合わせて使用されてもよい。
【0045】
説明の便宜上、本発明の実施形態にかかる方法は処理の流れを示すフローチャート及びシーケンス図を用いて説明しているが、本発明の方法は、実施形態に示す順序と異なる順序で実施されてもよい。
【0046】
<実施形態の効果>
本発明の実施形態によれば、上位ネットワーク装置の局データを設定する必要なく、周辺セルの品質に応じて測定対象の通信方式による通信の確立を無効化できる。
【0047】
具体的には、デュアルフェムト基地局が周辺マクロセルの品質を測定し、設置場所がW−CDMAサービスエリアに含まれるかを判定することにより、上位ネットワーク装置の設定によらずW−CDMA通信方式による通信を無効化できる。その結果、上位ネットワーク装置のリソースを節約できる。
【0048】
また、通信制御スイッチを備えることにより、デュアルフェムト基地局側で任意にW−CDMA通信方式による通信の確立を制御できる。更に、測定制御スイッチを備えることにより、周辺W−CDMAマクロセルによるサービスが十分に提供されている場合であっても、デュアルフェムト基地局の測定機能を有効化でき、設備を柔軟に運用することができる。
【0049】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々の変更・応用が可能である。
【符号の説明】
【0050】
100 デュアルフェムト基地局
110 制御機能部
111 通信確立部
113 通信制御スイッチ
115 測定制御スイッチ
120 W−CDMA機能部
121 測定部
130 LTE機能部
140 アンテナ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局における通信確立方法であって、
測定対象の通信方式での周辺セルの品質を測定する測定ステップと、
測定した品質が閾値より低い場合、測定対象の通信方式による通信を確立する通信確立ステップと、
を有する通信確立方法。
【請求項2】
測定対象の通信方式での周辺セルの品質の測定を有効又は無効にする測定制御スイッチの状態を取得する第1状態取得ステップを更に有し、
前記測定ステップは、前記測定制御スイッチの状態が有効である場合、周辺セルの品質を測定する、請求項1に記載の通信確立方法。
【請求項3】
測定対象の通信方式による通信の確立を有効又は無効にする通信制御スイッチの状態を取得する第2状態取得ステップを更に有し、
前記測定ステップは、前記通信制御スイッチの状態が有効である場合、周辺セルの品質を測定し、
前記通信確立ステップは、前記通信制御スイッチの状態が有効である場合、測定対象の通信方式による通信を確立する、請求項1又は2に記載の通信確立方法。
【請求項4】
前記通信確立ステップは、測定した品質が当該基地局の上位ネットワーク装置から通知された閾値より低い場合、測定対象の通信方式による通信を確立する、請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の通信確立方法。
【請求項5】
測定対象の通信方式での周辺セルの品質を測定する測定部と、
測定した品質が閾値より低い場合、測定対象の通信方式による通信を確立する通信確立部と、
を有する基地局。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−253494(P2012−253494A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−123412(P2011−123412)
【出願日】平成23年6月1日(2011.6.1)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】