遊技情報の配信方法および配信システム
【課題】簡単な手続により遊技者を特定でき、各遊技者に対して効率良く各種の遊技情報を提供することのできる遊技情報の配信方法および配信システムを提案すること。
【解決手段】携帯電話の非接触型ICカード機能のチップIDを読み込み可能なRFIDリーダ83を備え、遊技台5に対応するように配置された情報出力装置8と、会員情報としてチップIDが登録されている会員データベース21と、遊技台の遊技方法や攻略方法などが蓄積された遊技情報データベース22と、会員の遊技履歴が蓄積された遊技履歴データベース23と、イベント情報などが蓄積された販促データベース24を有するデータベースサーバ2とを備え、情報出力装置8は、RFIDリーダ83で読み込んだチップIDに基づいて、遊技情報データベース22および販促データベース24から必要な情報をダウンロードして遊技者に提供する。
【解決手段】携帯電話の非接触型ICカード機能のチップIDを読み込み可能なRFIDリーダ83を備え、遊技台5に対応するように配置された情報出力装置8と、会員情報としてチップIDが登録されている会員データベース21と、遊技台の遊技方法や攻略方法などが蓄積された遊技情報データベース22と、会員の遊技履歴が蓄積された遊技履歴データベース23と、イベント情報などが蓄積された販促データベース24を有するデータベースサーバ2とを備え、情報出力装置8は、RFIDリーダ83で読み込んだチップIDに基づいて、遊技情報データベース22および販促データベース24から必要な情報をダウンロードして遊技者に提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ店等の遊技施設において、会員登録をした遊技者に向けてイベント情報や遊技方法などの情報を配信するための遊技情報の配信方法および配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ店等の遊技施設で遊技者に会員サービスを行なう場合、入会を希望する遊技者に磁気カードを発行し、来店時に遊技者が磁気カードリーダ/ライタへ会員カードを挿入することで、サービスポイントを蓄積して、サービスポイントに応じた各種のサービスを提供する方法が知られている。
【0003】
しかし、磁気カードなどの会員カードで顧客を特定する方法では、遊技者がどの遊技台でどの程度の時間遊技したのか、また、どれくらいの金額を使用したか等を集計することができず、来店する個々の顧客が嗜好する遊技台や遊び方を把握することが困難であった。遊技店では、個々の遊技者の嗜好などを把握できないので、各遊技者に対して効率的な販売促進活動を行なうことができない。そこで、従来では、全ての家庭に対して無作為に折り込み広告を入れ、あるいは、テレビコマーシャルを放送するなどして、遊技者の来店を促しており、その広告宣伝費用は膨大なものになっている。
【0004】
また、近年の遊技台は遊技方法が複雑で難しくなっているので、初心者では楽しめずに、新規遊技者の開拓が難しいという問題がある。これに対して、遊技店では遊技方法などを記載した小冊子を配布するなどの対応をしているが、用意できる小冊子の部数には限りがある。また古い遊技台に対しては小冊子を用意できないという問題もある。
【0005】
さらに、不正な遊技方法で遊技を行なう者もおり、遊技台で遊技する遊技者を特定することができないために、これらの不正行為によって生じる被害を防止することが難しいという問題がある。
【0006】
ここで、遊技情報を提供するための方法としては、特許文献1において、遊技中において遊技状態において適切な遊技情報を提供する方法が提案されている。
【特許文献1】特開2004−49660号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来においては、遊技者を特定できず、遊技者への効率的な販促活動が出来ない、不正行為による被害が多いなどの問題がある。また、遊技台の遊技方法が複雑化して遊技者が固定化されて遊技人口を増やせないという問題を抱えている。
【0008】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、簡単な手続により遊技者を特定でき、各遊技者に対して効率良く各種の遊技情報を提供することのできる遊技情報の配信方法および配信システムを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の遊技情報の配信方法は、遊技施設を利用する会員を特定するための会員データベースに、各会員の所有する携帯電話に搭載されている非接触型ICチップのチップIDを、各会員の会員IDとして登録し、前記遊技施設に設置されている各遊技台若しくは各遊技台へ備え付けられている台ランプ装置、あるいは、当該
遊技台に隣接配置されている遊技媒体貸し出し処理を行う各台サンドに、着脱可能な状態で、少なくとも画像表示部を備えた情報出力装置を取り付け、当該情報出力装置によって、遊技者の所有する携帯電話のチップIDを読み取らせ、読み取らせたチップIDを用いて前記会員データベースを検索して、遊技者が会員であるか否かを判別し、前記遊技者が会員である場合には、遊技情報が登録されている遊技情報データベースから取り出した第1の情報を、前記情報出力装置から前記遊技者に提示し、前記遊技者が会員でない場合には、第2の情報を前記情報出力装置から前記遊技者に提示することを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、携帯電話に搭載された非接触型ICカード機能に利用されるICチップのチップIDを情報の提供を受けるための会員IDとして利用しているので、遊技者は携帯電話を情報出力装置にかざすという簡単な手続だけで、会員向けの遊技情報の提供が受けられる。また、自己の携帯電話を会員カードや磁気カードの替わりに使用することができるので、遊技者は携帯電話の他に会員カードを携帯する必要がなく、磁気カードを磁気カードリーダから抜き忘れて帰ってしまった等のトラブルが発生することもない。さらに、遊技者を特定するためにチップIDを使用しているので、遊技者は氏名や住所などの個人情報を遊技施設側に提供する必要がない。匿名性が高いので、遊技者が遊技情報の提供を受けるために、入会しやすい。さらに、情報出力装置は着脱可能になっているので、遊技者は遊技中に情報出力装置を手元において配信された情報を閲覧することができるので、便利である。
【0011】
一方、遊技施設の側にとっては、チップIDによって遊技者を特定できるので、不正な遊技方法を未然に排除することもできる。また、遊技者が会員の場合には、その遊技者に特化した情報を配信できるので、効率的な販売促進活動を行なうことができる。さらに、磁気カードや会員カードを発行する必要がないので、販売促進費用を抑えることができる。
【0012】
本発明において、前記遊技者が会員である場合には、前記情報出力装置に対応している前記遊技台での当該会員の遊技履歴を、当該遊技台および/または前記台サンドから読み出して、当該会員の前記チップIDと共に遊技履歴データベースに登録する動作を開始することが好ましい。会員の遊技履歴を収集して遊技履歴データベースに蓄積するようにしておけば、蓄積された会員の遊技履歴から、優良顧客を抽出して、効率的な販売促進活動を行なうことができるので、便利である。
【0013】
ここで、前記情報出力装置に手動操作式の終了スイッチを配置し、当該終了スイッチが操作されると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することが好ましい。遊技が終了した遊技者に、終了スイッチを押してもらうようにすれば、遊技履歴データベースに遊技履歴を登録することが容易になる。
【0014】
さらに、前記情報出力装置が前記遊技台若しくは前記台ランプ装置、あるいは前記台サンドから取り外されているか否かを監視し、所定時間以上に亘って取り外された状態が継続すると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することが好ましい。このようにすれば、遊技者が終了スイッチを押さずに、情報出力装置を取り外したままの状態で帰ってしまった場合でも、遊技履歴の登録を終了することができる。
【0015】
また、前記情報出力装置に対応している前記遊技台の前に遊技者がいるか否かを監視し、所定時間以上に亘って遊技者がいない状態が継続すると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することが好ましい。このようにしておけば、遊技者が所定時間以上に亘って遊技台の前にいない場合には、遊技者の遊技が終了したものと判断して、遊技履歴の登録を終了することができる。
【0016】
また、前記情報出力装置によって新たな携帯電話のチップIDが読み込まれると、先に読み込まれたチップIDに対応付けされた前記遊技履歴の登録動作を終了することが好ましい。このようにすれば、前の遊技者が終了スイッチを押さずに帰った場合でも、次の遊技者がその遊技台で遊技する準備を始めた場合には、前の遊技者の遊技履歴の登録を終了することができる。
【0017】
本発明において、前記情報出力装置が所定時間以上に亘って取り外された状態が継続すると、前記情報出力装置、または、前記遊技台若しくは前記台ランプ装置、あるいは前記台サンドから、警告を発生させることが好ましい。このようにすれば、情報出力装置の紛失等を防止することができる。
【0018】
次に、本発明の遊技情報の配信方法は、遊技施設を利用する会員を特定するための会員データベースに、各会員の所有する携帯電話に搭載されている非接触型ICチップのチップIDを、各会員の会員IDとして登録し、前記遊技施設に設置されている各遊技台若しくは各遊技台へ備え付けられている台ランプ装置、あるいは、当該遊技台に隣接配置されている遊技媒体貸し出し処理を行う各台サンドに、出し入れ可能な状態で、少なくとも画像表示部を備えた情報出力装置を取り付け、当該情報出力装置によって、遊技者の所有する携帯電話のチップIDを読み取らせ、読み取らせたチップIDを用いて前記会員データベースを検索して、遊技者が会員であるか否かを判別し、前記遊技者が会員である場合には、遊技情報が登録されている遊技情報データベースから取り出した第1の情報を、前記情報出力装置から前記遊技者に提示し、前記遊技者が会員でない場合には、第2の情報を前記情報出力装置から前記遊技者に提示することを特徴とする。
【0019】
本発明によれば、携帯電話に搭載された非接触型ICカード機能に利用されるICチップのチップIDを情報の提供を受けるための会員IDとして利用しているので、遊技者は携帯電話を情報出力装置にかざすという簡単な手続だけで、会員向けの遊技情報の提供が受けられる。また、自己の携帯電話を会員カードや磁気カードの替わりに使用することができるので、遊技者は携帯電話の他に会員カードを携帯する必要がなく、磁気カードを磁気カードリーダから抜き忘れて帰ってしまった等のトラブルが発生することもない。さらに、遊技者を特定するためにチップIDを使用しているので、遊技者は氏名や住所などの個人情報を遊技施設側に提供する必要がない。匿名性が高いので、遊技者が遊技情報の提供を受けるために、入会しやすい。さらに、情報出力装置は、出し入れ可能な状態で台サンド等に取り付けられているので、配信された情報を閲覧したい遊技者は情報出力装置を引き出して、近くで見ることができる。
【0020】
一方、遊技施設の側にとっては、チップIDによって遊技者を特定できるので、不正な遊技方法を未然に排除することもできる。また、遊技者が会員の場合には、その遊技者に特化した情報を配信できるので、効率的な販売促進活動を行なうことができる。さらに、磁気カードや会員カードを発行する必要がないので、販売促進費用を抑えることができる。
【0021】
本発明において、前記遊技者が会員である場合には、前記情報出力装置に対応している前記遊技台での当該会員の遊技履歴を、当該遊技台および/または前記台サンドから読み出して、当該会員の前記チップIDと共に遊技履歴データベースに登録する動作を開始することが好ましい。会員の遊技履歴を収集して遊技履歴データベースに蓄積するようにしておけば、蓄積された会員の遊技履歴から、優良顧客を抽出して、効率的な販売促進活動を行なうことができるので、便利である。
【0022】
また、前記情報出力装置に手動操作式の終了スイッチを配置し、当該終了スイッチが操
作されると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することが好ましい。遊技が終了した遊技者に、終了スイッチを押してもらうようにすれば、遊技履歴データベースに遊技履歴を登録することが容易になる。
【0023】
ここで、前記情報出力装置が前記遊技台若しくは前記台ランプ装置、あるいは前記台サンドから引き出されているか否かを監視し、所定時間以上に亘って引き出された状態が継続すると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することが好ましい。このようにすれば、遊技者が終了スイッチを押さずに、情報出力装置を引き出したままの状態で帰ってしまった場合でも、遊技履歴の登録を終了することができる。
【0024】
また、前記情報出力装置に対応している前記遊技台の前に遊技者がいるか否かを監視し、所定時間以上に亘っていない状態が継続すると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することが好ましい。このようにしておけば、遊技者が所定時間以上に亘って遊技台の前にいない場合には、遊技者の遊技が終了したものと判断して、遊技履歴の登録を終了することができる。
【0025】
また、前記情報出力装置によって新たな携帯電話のチップIDが読み込まれると、先に読み込まれたチップIDに対応付けされた前記遊技履歴の登録動作を終了することが好ましい。このようにすれば、前の遊技者が終了スイッチを押さずに帰った場合でも、次の遊技者がその遊技台で遊技する準備を始めた場合には、前の遊技者の遊技履歴の登録を終了することができる。
【0026】
本発明において、前記情報出力装置が所定時間以上に亘って引き出されている状態が継続すると、前記情報出力装置、または、前記遊技台若しくは前記台ランプ装置、あるいは前記台サンドから、警告を発生させることを特徴とする。このようにすれば、引き出されたままの情報出力装置が破損する等の事態を防止することができる。
【0027】
次に、本発明において、前記遊技者が会員である場合には、前記遊技履歴データベースに登録されている当該会員の遊技履歴が反映された前記第1の情報が、前記遊技情報データベースから取り出されて前記情報出力装置から出力されることが好ましい。会員に対して配信される情報に当該会員の遊技履歴を反映するようにしておけば、会員は自らの嗜好に合った情報を得ることができる。また、遊技施設側では、会員の嗜好に合った情報を提供することができるので、効率的な販売促進活動を行なうことができる。
【0028】
ここで、前記遊技履歴が反映された前記第1の情報には、前記チップIDで特定される会員が最も多く使用した遊技台の機種に関する、少なくともイベント情報、遊技方法、攻略方法のいずれかが含まれていることが好ましい。遊技者が好んで遊技する機種の情報は、遊技者の嗜好に合っている場合が多い。
【0029】
また、前記第1の情報は、前記情報出力装置が対応付けされている前記遊技台の遊技方法、前記遊技台の攻略方法、前記遊技台の遊技履歴などの遊技台情報であることが好ましい。このような情報を配信すれば、遊技者が新規な遊技台に挑戦する場合でも、遊技者は遊技台に関する必要な情報を得ることができるので、遊技し易い。
【0030】
本発明において、前記会員データベースに、会員IDとしての携帯電話のチップIDに当該携帯電話の電子メールアドレスを対応付けして登録しておき、定期的に、および/または、必要に応じて、各会員の電子メールアドレス宛に、前記遊技施設に関する情報を配信することが好ましい。情報出力装置からだけではなく、遊技者が所持している携帯電話にも情報を配信するようにすれば、会員に対して、より効果的な販売促進活動を行なうこ
とができる。
【0031】
次に、本発明は、遊技情報の配信システムであって、データベースサーバと、前記遊技施設に設置されている各遊技台若しくは各遊技台へ備え付けられている台ランプ装置、あるいは、当該遊技台に隣接配置されている遊技媒体貸し出し処理を行う各台サンドに、着脱可能な状態で取り付けられている情報出力装置とを有し、前記データベースサーバは、遊技施設を利用する各会員の所有する携帯電話に搭載されている非接触型ICチップのチップIDおよび当該携帯電話の電子メールアドレスが、各会員の会員情報として登録されている遊技会員データベースと、遊技情報が登録されている遊技情報データベースとを備えており、前記情報出力装置は、非接触状態で前記携帯電話の前記チップIDを読み込み可能なチップID読み込み手段と、前記チップID読み込み手段によって読み込まれた遊技者の携帯電話のチップIDを用いて前記会員データベースを検索して、遊技者が会員であるか否かを判別する会員照合手段と、前記遊技者が会員である場合には、遊技情報が登録されている遊技情報データベースから第1の情報をダウンロードするダウンロード手段と、ダウンロードした前記第1の情報を表示する表示手段とを備え、前記遊技者が会員でない場合には、第2の情報を前記表示手段によって表示することを特徴とする。
【0032】
本発明によれば、携帯電話に搭載された非接触型ICカード機能に利用されるICチップのチップIDと電子メールのメールアドレスを会員情報として遊技会員データベースに登録しており、チップIDを会員IDとして利用しているので、会員登録した遊技者は携帯電話を情報出力装置にかざすという簡単な手続だけで、遊技情報が登録されている遊技情報データベースから、会員向けの遊技情報の提供が受けられる。また、情報出力装置は着脱可能になっているので、遊技者は遊技中に情報出力装置を手元において配信された情報を閲覧することができるので、便利である。
【0033】
本発明において、前記台ランプ装置は、各遊技台の遊技履歴情報、遊技状態などを表示することが好ましい。
【0034】
ここで、前記台ランプ装置は、対応する前記遊技台に関する情報を前記遊技情報データベースからダウンロードして記憶保持しているメモリを備えており、前記情報出力装置の前記ダウンロード手段は、前記遊技者が会員である場合には、当該メモリから前記第1の情報をダウンロードすることを特徴とする。遊技情報データベースからダウンロードする情報は一旦台ランプ装置のメモリに記憶保持されるので、データベースサーバと情報出力装置との間での情報トラフィックを抑えることができる。また、情報出力装置が台ランプ装置から取り外された後、隣の情報出力装置と入れ替わってしまった場合でも、情報出力装置を台ランプ装置に装着すれば、対応している遊技台に関する情報が情報出力装置にダウンロードされるので、対応する遊技台と異なる機種の情報が表示されたままになることがない。
【0035】
本発明において、前記データベースサーバは、各会員の遊技履歴が登録されている遊技履歴データベースを有し、当該データベースサーバは、前記遊技者が会員である場合には、前記情報出力装置に対応付けされている前記遊技台での当該会員の遊技履歴を、当該遊技台および/または前記台サンドから読み出して、当該会員の前記チップIDと共に遊技履歴データベースに登録する動作を開始することが好ましい。会員の遊技履歴を収集して遊技履歴データベースに蓄積するようにしておけば、蓄積された会員の遊技履歴から、優良顧客を抽出して、効率的な販売促進活動を行なうことができるので、便利である。
【0036】
本発明において、前記情報出力装置は、前記表示手段による前記第1の情報の表示を終了させるための手動操作式の終了スイッチを備えており、前記データベースサーバは、当該終了スイッチが操作されると、前記遊技履歴の登録動作が終了することが好ましい。遊
技が終了した遊技者に、終了スイッチを押してもらうようにすれば、遊技履歴データベースに遊技履歴を確実に登録することができる。
【0037】
また、前記情報出力装置が前記遊技台若しくは前記台ランプ装置あるいは前記台サンドから取り外されているか否かを監視する監視手段を有しており、所定時間以上に亘って取り外された状態が継続すると、前記情報出力装置の前記表示手段は前記第1の情報の出力を停止し、前記データベースサーバは、前記遊技履歴の登録動作を終了することが好ましい。このようにすれば、遊技者が終了スイッチを押さずに、情報出力装置を取り外したままの状態で帰ってしまった場合でも、遊技履歴の登録動作を終了することができる。
【0038】
さらに、また、前記情報出力装置が所定時間以上に亘って取り外された状態が継続すると警告を発生する警告手段を有していることが好ましい。このような警告手段があれば、取り外された状態になっている情報出力装置の紛失等を防止することができる。
【0039】
また、前記遊技台の前に遊技者がいるか否かを監視する遊技者監視手段を有しており、所定時間以上に亘って遊技者がいない状態が継続すると、前記情報出力装置の前記表示手段は前記第1の情報の表示を停止し、前記データベースサーバは、前記遊技履歴の登録動作を終了することが好ましい。このようにすれば、遊技者が所定時間以上に亘って遊技台の前にいない場合には遊技者の遊技が終了したものとみなして、遊技履歴の登録動作を終了することができる。
【0040】
また、前記情報出力装置のチップID読み取り手段によって新たな携帯電話のチップIDが読み込まれると、前記データベースサーバは、先に読み込まれたチップIDに対応付けされた前記遊技履歴の登録動作を終了することが好ましい。このようにすれば、前の遊技者が情報出力装置の終了スイッチを押さずに帰った場合でも、次の遊技者が情報出力装置のチップID読み取り手段に携帯電話をかざした場合には、前の遊技者の遊技履歴の登録動作を終了することができる。
【0041】
本発明において、前記会員データベースには、会員IDとしての携帯電話のチップIDに当該携帯電話の電子メールアドレスを対応付けして登録されており、定期的に、および/または、必要に応じて、各会員の電子メールアドレス宛に、前記遊技施設に関する情報を配信するメール配信手段を有していることが好ましい。情報出力装置からだけではなく、遊技者が所持している携帯電話にも情報を配信するようにすれば、会員に対して、より効果的な販売促進活動を行なうことができる。また、チップIDと携帯電話の電子メールアドレスとが対応づけられているので、電子メールで配信する情報にも遊技者の遊技履歴を反映することができる。
【発明の効果】
【0042】
本発明の遊技情報の配信方法および遊技情報の配信システムによれば、携帯電話に搭載された非接触型ICカード機能に利用されるICチップのチップIDを情報の提供を受けるための会員IDとして利用しているので、遊技者は携帯電話を情報出力装置にかざすという簡単な手続だけで、会員向けの遊技情報の提供が受けられる。また、自己の携帯電話を会員カードや磁気カードの替わりに使用することができるので、遊技者は携帯電話の他に会員カードを携帯する必要がなく、磁気カードを磁気カードリーダから抜き忘れて帰ってしまった等のトラブルが発生することもない。さらに、遊技者を特定するためにチップIDを使用しているので、遊技者は氏名や住所などの個人情報を遊技施設側に提供する必要がない。匿名性が高いので、遊技者が遊技情報の提供を受けるために、入会しやすい。さらに、情報出力装置は、着脱可能または引き出し可能な状態になっているので、遊技者は配信された情報を近くで閲覧することができるので、便利である。
【0043】
一方、遊技施設の側にとっては、チップIDによって遊技者を特定できるので、不正な遊技方法を未然に排除することもできる。また、遊技者が会員の場合には、その遊技者に特化した情報を配信できるので、効率的な販売促進活動を行なうことができる。さらに、磁気カードや会員カードを発行する必要がないので、販売促進費用を抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
以下に、図面を参照して、本発明を適用した遊技情報の配信システムを説明する。
【0045】
(実施の形態1)
図1は実施の形態1に係る遊技情報の配信システムを示す全体構成図である。本例の配信システム1が設置されているパチンコ店などの遊技施設には、複数列の遊技島Bが設置されている。各遊技島Bは、遊技台5および台サンド6が交互に多数台配列された構成となっている。台サンド6は、遊技台5でプレイするために必要な遊技媒体の貸し出し処理を行うためのものであり、各台サンド6は右隣に配置されている遊技台5に対して遊技媒体の貸し出し処理を行う。各遊技台5の上側位置には台ランプ装置7が配置されている。台ランプ装置7は、対応する遊技台5の状態(使用の可否、故障発生の表示)、遊技履歴(出玉履歴、大当たり履歴)などを表示するためのものである。
【0046】
各遊技台5、台サンド6および台ランプ装置7は、LANなどの通信回線Cおよび島中継器Dを介して、遊技施設の管理コンピュータ3に接続されている。管理コンピュータ3では、各遊技台5、台サンド6および台ランプ装置7の稼動状態などを監視するように構成されている。
【0047】
本例の配信システム1は、かかる遊技施設の既存のシステムを利用して構築されたものであり、このシステムに、各台ランプ装置7に着脱可能な状態で取り付けられた情報出力装置8と、管理コンピュータ3に通信回線、例えばインターネット11を介して接続されているデータベースサーバ2が付設された構成となっている。データベースサーバ2は、例えば、複数の遊技施設の各管理コンピュータ3にインターネット11を介して接続されており、各遊技施設での会員管理、遊技情報の提供処理などを行う。
【0048】
また、本例の配信システム1では、遊技者の所有する携帯電話に搭載されている非接触型ICカードリーダ機能に用いられるICチップのチップIDを会員IDとして利用して会員登録を行わるようになっており、チップIDを用いた会員IDがデータベースサーバ2の会員データベース21に登録されている。会員は、所有する携帯電話を情報出力装置8にかざすと、当該情報出力装置8によってそのチップIDが読み込まれて、当該会員のログインが行われる。この後は、情報出力装置8に遊技情報がダウンロードされ、当該情報出力装置8によってログインした会員に対して遊技情報が提供される。
【0049】
ログインした後は、当該情報出力装置8に対応する遊技台5での遊技履歴が、当該遊技台5あるいは台サンド6から読み出されて、データベースサーバ2に記録される。したがって、各会員の遊技履歴を知ることができるので、各会員に提供する遊技情報を、各会員の遊技履歴を反映した情報とすることができる。これによって、各会員の嗜好に合った情報を提供できるなど、各会員に対して効率良く遊技情報を提供できる。さらに、会員データベース21にはチップIDと共に携帯電話の電子メールアドレスも登録されており、定期的に、あるいは必要に応じて、メール配信により各種の遊技情報を各会員に提供できる。
【0050】
図2は、台ランプ装置7に着脱可能に取り付けられている情報出力装置8を取り外した状態を示す説明図である。ログインした会員は、情報出力装置8を台ランプ装置7から取
り外して、そこに表示されている遊技情報を見ることができる。したがって、手元に置いた情報出力装置8に、遊技台の遊技方法などを表示させながら遊技を行うことができるので極めて便利である。
【0051】
次に、図3は配信システム1の主要部分を示す概略ブロック図である。この図を参照して配信システム1の各部の構成を詳細に説明する。
【0052】
まず、データベースサーバ2には、遊技者の会員情報として携帯電話のメールアドレスとチップIDとが蓄積されている会員データベース21と、各遊技台5の遊技方法や攻略方法が蓄積されている遊技情報データベース22と、遊技者の来店履歴や遊技した遊技台5の機種、遊技時間、出玉情報、サービスポイントなどが蓄積されている遊技履歴データベース23とが配置されている。また、イベント等の販売促進情報が蓄積された販促データベース24が配置されている。販促データベース24には、イベントに該当する遊技台5の機種名や、遊技者の遊技時間、使用金額に応じた優先度などのキーワードが登録されている。
【0053】
さらに、データベースサーバ2は、チップIDが情報出力装置8から送信されてくると、会員データベース21に蓄積されているチップIDを照会して、遊技者の情報出力システム1へのログイン/ログアウト処理を行なう処理手段25、各データベースを関連付けて集計して、遊技履歴データベースの機種名や総遊技時間、使用金額に応じて、販売促進用のリストを作成するリスト作成手段26、作成したリストに基づいて、イベント情報等を登録してあるメールに配信するメール送信手段27などを備えている。
【0054】
管理コンピュータ3には、例えば、情報出力装置8から各遊技台での遊技金額がその台番号と共に送信される。また、遊技者が遊技していることを示すプレイ信号等も送信される。また、管理コンピュータ3には、各店舗それぞれで行なわれるイベント情報などが記憶保持されている。
【0055】
情報出力装置8が着脱可能に取り付けられている台ランプ装置7は、図2および図3に示すように、LAN10やインターネット11と接続するための外部通信端子71を備えており、外部通信端子71を介して管理コンピュータ3およびデータベースサーバ2と通信可能になっている。また、情報出力装置8を装着するための装着部分79を備えており、情報出力装置8が装着部分79に装着されると、情報出力装置8の通信/電源端子81と接続する表示端末用通信端子72を備えている。表示端末用通信端子72と通信/電源端子81とが接続されると、台ランプ装置7と情報出力装置8とは通信可能になるとともに、台ランプ装置7から情報出力装置8へ電力が供給され、この電力によって情報出力装置8のバッテリ82が充電される。台ランプ装置7には、情報出力装置8に電力を供給するための整流回路78も搭載されている。
【0056】
また、台ランプ装置7は、既存の台ランプ装置と同様に、対応する遊技台5で大当たりが発生すると、管理コンピュータ3からの指令によって点滅するランプ73が備わっている。さらに、遊技台5の前に座っている遊技者の有無を監視する赤外線センサ74と、電源スイッチ75と、ファームウエアが記憶保持されているとともに、データベースサーバ2や管理コンピュータ3からダウンロードした情報や、情報出力装置8から送信されてくる情報を記憶保持するメモリ部76と、それらを制御する制御部、送受信部、出力部、入力部を備えた台ランプ制御手段77を備えている。
【0057】
次に、情報出力装置8は、図2および図3に示すように、遊技者の携帯電話に搭載された非接触型ICカード機能に用いられるチップIDを読み取るためのRFIDリーダ83を備えている。また、遊技者に対して各種の情報を表示するための表示部84、および表
示部84に表示する情報を遊技者に選択させるためのタッチパネル(T/P)85と、遊技者が情報出力システム1からログアウトする際に押す終了スイッチ(S/W)86と、ファームウエアが記憶保持されているとともに、通信/電源端子81を介して台ランプ装置7からダウンロードした情報を記憶保持する端末部メモリ部87を備えている。また、それらを制御する制御部、送受信部、出力部、入力部を備えた表示端末制御手段88を備えている。
【0058】
(遊技情報の配信動作)
次に、図4ないし図10を参照して、配信システム1による情報配信動作を説明する。図4は情報出力システムの初期化時の処理動作を示す遷移図であり、図5は、遊技者のログインを処理する動作を示す遷移図である。図6は遊技者が遊技中の処理動作を示す遷移図であり、図7ないし図9は、遊技者のログアウトを処理する遷移図である。図10は、遊技者がログインを行なう前の待機中の処理動作を示す遷移図である。
【0059】
(1)初期化時の処理動作
図4を参照して情報出力システム1の初期化時の動作を説明する。なお、予め、管理コンピュータ3上で遊技台5の機種名、台番号は関連付けられ、データとして保存しておく。また、同様に、管理コンピュータ3上で台サンド6と遊技台5も関連付けられ、データとして保存するものとする。
【0060】
管理コンピュータ3は、ステップST111で、情報出力装置8が設置された位置に対応する遊技台5の機種名と台番号を台ランプ装置7に送信する。ステップST112では、それを受信した台ランプ装置7が遊技台5の機種名と台番号をメモリ部76に保存する。
【0061】
ステップST113では、台ランプ装置7は、保存された遊技台5の機種名と台番号に基づいて、データベースサーバ2の遊技情報データベース22に接続する。そして、ステップST114において、該当する機種の遊技方法や攻略方法などの遊技情報をダウンロードし、ステップST115において、ダウンロードした遊技情報をメモリ部76に記憶保持する。メモリ部76に記憶保持された遊技情報は、ステップST116において、情報出力装置8がダウンロードして、ステップST117で、端末部メモリ部87へ保存する。端末部メモリ部87に記憶保持されている情報は、ステップST118において遊技者に提供される。遊技者はタッチパネル85を操作することにより、所望の遊技情報を閲覧できる。
【0062】
ここで、ステップST111において、台ランプ装置7のメモリ部76に保存された遊技台5の機種名と台番号、および、ステップST114において、データベースサーバ2からダウンロードして台ランプ装置7のメモリ部76に保存した遊技情報は、遊技台5が新しい機種に入れ替えられるまで記憶保持されるようになっているので、配信システム1に電源を投入するたびに、台ランプ装置7と管理コンピュータ3、台ランプ装置7とデータベースサーバ2との間でトラフィックが発生することがない。
【0063】
また、台ランプ装置7のメモリ部76に一旦記憶保持された遊技情報を、情報出力装置8がダウンロードして保存するようにしてあるので、例えば情報出力装置8が取り外された後、隣の情報出力装置8と入れ替わってしまった場合でも、情報出力装置8は入れ替わった位置にある台ランプ装置7から遊技情報をダウンロードして保存するので、対応する遊技台5の遊技情報を表示することができる。
【0064】
(2)ログイン時の処理動作
図5を参照して遊技者が配信システム1へログインを行なう際の処理動作を説明する。
遊技者は、遊技を開始する際に、配信システム1へのログインを行なうことにより、各種のサービスや情報の提供を受けられるようになっている。
【0065】
ステップST121において、遊技者が、遊技台5の前の席に座る前に台ランプ装置7に接続されている情報出力装置8のRFIDリーダ83に自己の携帯電話をかざすと、ステップST122では、情報出力装置8のRFIDリーダ83が携帯電話のチップIDを非接触で読み取って、台ランプ装置7を介してデータベースサーバ2へ送信する。
【0066】
チップIDを受信したデータベースサーバ2は、ステップST123で、処理手段25が、会員データベース21に登録されているチップIDと照合する。会員データベース21に登録されていない場合には、ステップST124で、エラーを情報出力装置8に送信する。送信されたエラーは台ランプ装置7を介して情報出力装置8に届き、ステップST125において、情報出力装置8の表示部84に、会員登録されていない旨の警告と、入会手続を促す画面が表示される。
【0067】
会員データベース21に登録されている場合には、ステップST124で、処理手段25が、遊技者の配信システム1へのログインを許可する。ログインが許可されると、ステップST127において、台ランプ装置7にチップIDとログイン時間とが通知されるので、ステップST128において、台ランプ装置7はチップIDとログイン時間をメモリ部76に記憶する。また、ステップST129で、遊技者のチップIDとログイン時間と台番号を管理コンピュータ3に通知する。これで、ログイン時の処理動作は完了する。
【0068】
配信システム1ではログイン時に取得したチップIDに基づいて遊技者を特定することができるので、ログイン時に台ランプ装置7から情報出力装置8が取り外されていない場合には、ステップST181で、台ランプ装置7がデータベースサーバ2の会員データベースと遊技履歴データベース23にアクセスして遊技者の遊技履歴を得て、これに基づいて、ステップST182で販促データベース24にアクセスして、蓄積されているイベント情報の中からその遊技者に適していると思われる情報を抽出する。そして、ステップST183でダウンロードして、ステップST184で情報出力装置8の端末部メモリ部87に保存して、遊技者が情報出力装置8で表示できるようにしておくことができる。また、管理コンピュータ3に店舗毎のイベント情報が蓄積されている場合には、ステップST185で、遊技履歴に基づいてそれらの情報にアクセスして、ステップST186でダウンロードして保存することもできる。
【0069】
(3)遊技中の処理動作
次に図6を参照して遊技者が遊技中の処理動作を説明する。ステップST131において、台ランプ装置7は、遊技台5から管理コンピュータ3に送信されてくる遊技台5のプレイ信号を取り込んでいる。プレイ信号とは、遊技台における遊技媒体のIN/OUTを示す信号であり、すなわち、遊技台の前に座った遊技者が遊技を行なっている旨の信号である。また、ステップST132において、台ランプ装置7の赤外線センサ74は、定期的に、遊技者が席に付いているか否かを確認している。ステップST133において赤外線センサ74で遊技者が在席していることが確認された場合であって、台ランプ装置7が遊技台5の遊技情報を検出している場合には、遊技者が複数台の遊技台を掛け持ち遊技している等の不正な状態ではなく、正常に遊技を行っていると判断し、ステップST134において、台ランプ装置7は管理コンピュータ3に遊技者の遊技中を示す遊技信号を送信する。
【0070】
管理コンピュータ3は遊技信号を監視しており、ステップST135において、遊技者の遊技時間をデータベースサーバ2に送信する。ステップST136では、データベースサーバ2が遊技時間に応じたサービスポイントを遊技履歴データベース23のサービスポイントに加算する。
【0071】
一方、ステップST137では、管理コンピュータ3に台サンド6から使用金額の情報が逐次送信されている。そこで、ステップST138で、管理コンピュータ3から遊技者の使用金額をデータベースサーバ2に送信する。ステップST139では、データベースサーバ2が使用金額に応じたサービスポイントを遊技履歴データベース23のサービスポイントに加算する。
【0072】
ここで、遊技者が遊技台5を遊技している間は、遊技者は情報出力装置8を台ランプ装置7から外して、手元に置いておき、端末部メモリ部87に保存されている遊技台5の遊技方法や攻略方法などの遊技情報を閲覧することができる。また、ログイン時にイベント情報がダウンロードされて端末部メモリ部87に保存されている場合には、この情報も閲覧することができる。情報出力装置8はタッチパネル85を備えているので、遊技者は表示する情報を選択して、閲覧できる。
【0073】
(4)ログアウト時の処理動作
図7ないし図9を参照して、遊技者がログアウトを行なう際の配信システム1の処理動作を説明する。遊技を終了する際には、遊技者に配信システム1からのログアウトを行なってもらう。
【0074】
すなわち、ステップST141において、情報出力装置8の終了スイッチ86を押し、台ランプ装置7に戻す。すると、ステップST142において、情報出力装置8から台ランプ装置7へログアウトが通知される。ログアウトが通知された台ランプ装置7は、ステップST143において、ログアウトした遊技者のチップIDとログアウト時間とを管理コンピュータ3へ通知する。
【0075】
管理コンピュータ3は、ステップST144で、受信したチップIDとログアウト時間、使用金額等をデータベースサーバ2に送信する。データベースサーバ2では、ステップST145において、処理手段25が、チップID、ログアウト時間、使用金額等を遊技履歴データベース23に記録して、遊技者を配信システム1からログアウトさせる。
【0076】
なお、遊技者が、情報出力装置8の終了スイッチ86を押しても、台ランプ装置7に表示端末を装着しないで帰ってしまう場合がある。そこで、情報出力装置8では、終了スイッチ86が押された場合には、ステップST146において、台ランプ装置7と通信が可能か否かの確認を行なう。通信が不可能であるということは、情報出力装置8が台ランプ装置7に装着されていないことを意味しているので、終了スイッチ86が押された後に一定時間が経過しても、台ランプ装置7と通信が不可能な場合には、ステップST147で、表示部84に台ランプ装置7に装着することを促す警告を表示する。
【0077】
また、遊技者が、終了スイッチ86を押すことなく帰ってしまう場合がある。このような場合のログアウトの処理動作について、図7を参照して説明する。
【0078】
ステップST151において、台ランプ装置7の赤外線センサ74は、遊技者の遊技中、定期的に遊技者が席に付いているか否かを確認している。ステップST152で、赤外線センサ74に反応が無い時間が設定された所定の時間を超えた場合には、遊技者がログアウト処理を行なうことなく帰ってしまった可能性がある。そこで、台ランプ装置7は遊技者の遊技が終了したものとみなして、ステップST153で、チップIDとログアウト時間とを管理コンピュータ3へ通知する。管理コンピュータ3は、ステップST154で、受信したチップIDとログアウト時間、使用金額等とをデータベースサーバ2に送信する。データベースサーバ2では、ステップST155において、チップID、ログアウト時間、使用金額等を遊技履歴データベース23に記録して、遊技者を配信システム1から
ログアウトさせる。
【0079】
なお、台ランプ装置7に情報出力装置8を装着せずに帰ってしまう場合もあるので、ステップST156において、台ランプ装置7は定期的に情報出力装置8と通信可能か否かを確認している。予め設定された時間、通信が不可能な場合には、ステップST157において、台ランプ装置7は管理コンピュータ3に異常を通知する。また、ステップST158では、管理コンピュータ3で警告を発する。
【0080】
また、ステップST159において、遊技者の遊技中は、管理コンピュータ3には遊技台5のプレイ信号が送信されてきており、このプレイ信号は台ランプ装置7で取得することができる。従って、遊技情報から遊技の終了を判断して、ステップST153に移行して、ログアウト処理を行なってもよい。
【0081】
次に、図9に示すように、情報出力装置8が台ランプ装置7に取り付けられた状態で、かつ、赤外線センサ74の反応が無い状態が所定期間以上続いていない場合であっても、ステップST161において、現在ログインしている遊技者とは異なる遊技者の携帯電話が情報出力装置8のRFIDリーダ83にかざされる場合がある。
【0082】
この場合には、ステップST162で、新たなチップIDがデータベースサーバ2に送信され、ステップST163で、新たな遊技者のログイン処理が行なわれるので、新たな遊技者の遊技が始まるものとして判断して、先の遊技者のログアウト処理を行なう。
【0083】
すなわち、ステップST163において、データベースサーバ2でログイン処理が行なわれると、ステップST164において、台ランプ装置7にチップIDとログイン時間とが通知され、ステップST165で、台ランプ装置7はチップIDとログイン時間をメモリ部76に記憶する。また、ステップST166で、遊技者のチップIDとログイン時間と台番号を管理コンピュータ3に通知する。するとステップST167では、管理コンピュータ3は、同じ台番号の遊技台5にログインしていた遊技者のチップIDとログアウト時間、使用金額等をデータベースサーバ2に送信する。データベースサーバ2では、ステップST168において、チップID、ログアウト時間、使用金額等を遊技履歴データベース23に記録して、遊技者を配信システム1からログアウトさせる。
【0084】
(5)待機中の処理動作
次に、図10を参照して、遊技者が遊技していない待機中の処理動作を説明する。このような待機中には、ステップST171で、台ランプ装置7は情報出力装置8に対して、一定期間毎に通信可能か否かの確認を行なっている。すなわち、情報出力装置8が台ランプ装置7に装着されているか、否かを確認している。そして、遊技者がログインしていない状態で、一定時間以上接続されていないことが確認されると、ステップST172で、情報出力装置8に異常が発生しているものとみなして、管理コンピュータ3へ台番号とともに、未接続状態であることを通知する。管理コンピュータ3では、ステップST173において、異常が発生していることを警告する。
【0085】
(実施の形態1に係る配信システムの作用効果)
本例によれば、遊技者が携帯電話をRFIDリーダ83にかざすことによって、遊技者が配信システム1へのログインを行なうことができるので、ログイン動作が簡単であり、ログインし易い。また、自己の携帯電話を会員カードや磁気カードの替わりに使用しているので、遊技者は他に会員カードを携帯する必要がなく、会員カードを忘れた、無くした、磁気カードを磁気カードリーダから抜き忘れて帰ってしまった、等のトラブルが発生することもない。
【0086】
一方、遊技施設の側にとっては、磁気カードや会員カードを発行する必要がないので、販売促進費用を抑えることができる。さらに、遊技者の会員情報として登録が必要なのは、携帯電話のチップIDとメールアドレスだけなので、顧客は個人情報を遊技施設側に提供する必要がなく、匿名性が高いので、入会し易い。
【0087】
さらに、チップIDによるログインによって、遊技台5で遊技している遊技者を特定できるので、不正な遊技方法を排除することができる。また、遊技者の遊技した遊技台や遊技時間、使用金額等の顧客情報を遊技履歴データベース23に蓄積することができるので、それらを分析して、遊技者に興味があると思われる遊技台5の攻略方法やイベント情報を情報出力装置8にダウンロードして、遊技者に提供することができる。
【0088】
また、チップIDとともに、メールアドレスを会員情報として登録しているので、例えば、販促データベース24と遊技履歴データベース23とを関連付けて、リスト作成手段26が、遊技施設で行なわれるイベント毎に、最も来店が見込める遊技者のリストを作成し、メール送信手段27によって、電子メールでイベント情報を配信すれば、効率的な販売促進活動になる。
【0089】
また、従来の磁気カードでは、集計することが難しかった遊技者の遊技時間を集計することができるので、遊技時間に基づいて、遊技者にサービスポイントを加算することができる。例えば、使用金額が少なくても長時間遊技施設で楽しんでいる遊技者は店舗にとって優良な顧客といえるので、このような遊技者にもサービスポイントを加算して、販売促進に繋げることができる。
【0090】
さらにまた、情報出力装置8は台ランプ装置7から取り外して手元に置くことができるので、遊技台5の遊技方法や攻略方法などを、閲覧しながら遊技することができる。従って、遊技方法を知らない初心者であっても、情報出力装置8に表示されている遊技方法を参照しながら遊ぶことができる。また、これによって遊技施設側では、遊技台について新規の顧客を開拓することができる。さらに、遊技情報はデータベースサーバ2の遊技情報データベース22に蓄積されており、情報出力装置8にダウンロードするようになっているので、小冊子等を遊技施設内に置いておく必要がなく、コストを削減することができる。また、古い遊技台の情報や最新の遊技台の情報を蓄積しておくことができるので、遊技者の利便性が高い。
【0091】
(実施の形態2)
図11から図19を参照して、本発明を適用した実施の形態2に係る遊技情報の配信システム1Aを説明する。本例の配信システム1Aも、配信システム1と同様に、図1で説明した遊技施設の既存のシステムを利用して構築されたものである。情報出力装置4が台サンド6に取り付けられている点で、配信システム1と相違しているが、他の構成は共通している。従って、以下において、共通する構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0092】
本例の配信システム1Aでも、遊技者の所有する携帯電話に搭載されている非接触型ICカードリーダ機能に用いられるICチップのチップIDを会員IDとして利用して会員登録を行わるようになっており、チップIDを用いた会員IDが遊技情報管理サーバ2の会員データベース21に登録されている。会員は、所有する携帯電話を情報出力装置4にかざすと、当該情報出力装置4によってそのチップIDが読み込まれて、当該会員のログインが行われる。この後は、情報出力装置4に遊技情報がダウンロードされ、当該情報出力装置4によってログインした会員に対して遊技情報が提供される。
【0093】
ログインした後は、当該情報出力装置4に対応する遊技台5での遊技履歴が、当該遊技
台5あるいは台サンド6から読み出されて、データベースサーバ2に記録される。したがって、各会員の遊技履歴を知ることができるので、各会員に提供する遊技情報を、各会員の遊技履歴を反映した情報とすることができる。これによって、各会員の嗜好に合った情報を提供できるなど、各会員に対して効率良く遊技情報を提供できる。さらに、会員データベース21にはチップIDと共に携帯電話の電子メールアドレスも登録されており、定期的に、あるいは必要に応じて、メール配信により各種の遊技情報を各会員に提供できる。
【0094】
図11は、台サンド6に取り付けられている情報出力装置4を引き出した状態を示す説明図である。通常は、情報出力装置4は台サンド6に形成された収納部67に収納されており、遊技者が情報出力装置4を台サンド6から引き出すことによって、ログイン処理等を行なうようになっている。
【0095】
図12は配信システム1Aの主要部分を示す概略ブロック図である。この図を参照して配信システム1Aの各部の構成を詳細に説明する。
【0096】
台サンド6は、LAN10およびインターネット11と接続するための外部通信端子71を備えており、管理コンピュータ3およびデータベースサーバ2と通信可能に接続されている。遊技者が紙幣を投入すると、それを検出する紙幣センサ63と、投入した金額を表示する台サンド表示部61と、紙幣を領収するとともに遊技媒体の貸し出し処理を行なうメカ制御部62を備えている。また、ファームウエアが記憶保持されているとともに、領収金額や遊技媒体の貸し出し情報を記憶するメモリ部64と、台サンド6から情報出力装置8が引き出されたことを検知する引き出しセンサ65と、これらを制御する送受信部、出力部、入力部を有する制御手段66を備えている。
【0097】
情報出力装置4は、台サンド6と通信を行なうための送受信部41を備えている。また、遊技台5の前に座っている遊技者の有無を監視する赤外線センサ46と、ファームウエアが記憶保持されているとともに、データベースサーバ2からダウンロードした情報および情報出力装置4から送信されてくる情報を記憶するメモリ部42と、遊技者の携帯電話に搭載された非接触型ICカード技術に用いられるチップIDを読み取るためのRFIDリーダ43と、遊技者に対して各種の情報を表示するための表示部40、および、表示する情報を選択させるためのタッチパネル44と、遊技者が配信システム1Aからログアウトする際に押す終了スイッチ45を備えている。また、それらを制御する制御部、出力部、入力部を有する出力装置側制御手段47を備えている。
【0098】
(遊技情報の配信動作)
次に、図13ないし図19を参照して、配信システム1Aによる情報配信動作を説明する。図13は情報出力システムの初期化時の処理動作を示す遷移図であり、図14は、遊技者のログイン時の処理動作を示す遷移図である。図15は遊技者が遊技中の処理動作を示す遷移図であり、図16から図18は、遊技者のログアウト時の処理動作を示す遷移図である。図19は、遊技者がログインを行なう前の待機中の処理動作を示す遷移図である。
【0099】
(1)初期化時の処理動作
図13を参照して配信システム1Aの初期化時の動作を説明する。なお、予め、管理コンピュータ3上で遊技台5の機種名、台番号は関連付けられ、データとして保存しておく。また、同様に、管理コンピュータ3上で台サンド6と遊技台5も関連付けられ、データとして保存するものとする。
【0100】
管理コンピュータ3は、ステップST211で、台サンド6に取り付けられた情報出力
装置4に遊技台5の機種名と台番号を送信する。ステップST212では、それを受信した情報出力装置4が遊技台5の機種名と台番号をメモリ部42に保存する。
【0101】
ステップST213では、情報出力装置4は、保存された遊技台5の機種名と台番号に基づいて、データベースサーバ2の遊技情報データベース22に接続する。そして、ステップST214において、該当する機種の遊技方法や攻略方法などの遊技情報をダウンロードし、ステップST215において、ダウンロードした遊技情報をメモリ部42に記憶保持する。メモリ部42に記憶保持されている情報は、ステップST216において、タッチパネル44を操作することにより、遊技者に提供される。
【0102】
ここで、ステップST211において情報出力装置4のメモリ部42に保存された遊技台5の機種名と台番号、および、ステップST214において、データベースサーバ2からダウンロードしてメモリ部42に保存した遊技情報は、遊技台5が新しい機種に入れ替えられるまで記憶保持されるようになっているので、配信システム1Aに電源を投入するたびに、情報出力装置4と管理コンピュータ3、情報出力装置4とデータベースサーバ2との間でトラフィックが発生することがない。
【0103】
(2)ログイン時の処理動作
図14を参照して配信システム1Aへ遊技者がログインを行なう際の処理動作を説明する。遊技者は、遊技を開始する際に、配信システム1Aへのログインを行なうことにより、各種のサービスや情報の提供を受けられるようになっている。
【0104】
ステップST221において、遊技者が情報出力装置4を台サンド6から引き出すとともに、ステップST222において、情報出力装置4のRFIDリーダ43に自己の携帯電話をかざすと、ステップST223では、RFIDリーダ43が携帯電話のチップIDを非接触で読み取って、台サンド6を介してデータベースサーバ2へ送信する。
【0105】
チップIDを受信したデータベースサーバ2は、ステップST224で、処理手段25が会員データベース21に登録されているチップIDと照合する。会員データベース21に登録されていない場合には、ステップST225で、エラーを情報出力装置4に送信する。送信されたエラーは台サンド6を介して情報出力装置4に届き、ステップST226において、情報出力装置4の表示部40に、会員登録されていない旨の警告と、入会手続を促す画面が表示される。
【0106】
会員データベース21に登録されている場合には、ステップST227で、配信システム1Aへのログインが許可される。ログインが許可されると、ステップST228において、情報出力装置4にチップIDとログイン時間とが通知されるので、ステップST229において、情報出力装置4はチップIDとログイン時間をメモリ部42に記憶する。また、ステップST230で、遊技者のチップIDとログイン時間と台番号を管理コンピュータ3に通知する。
【0107】
ここで、配信システム1Aではログイン時に取得したチップIDによって遊技者を特定することができる。そこで、情報出力装置4は、ステップST231で、データベースサーバ2の会員データベースおよび遊技履歴データベース23にアクセスして、過去に遊技した遊技台5の機種や遊技時間等の情報を取得する。さらに、ステップST232で、取得した情報に基づいて、販促データベース24に蓄積されているイベント情報にアクセスして、イベント情報の中からその遊技者に適していると思われる情報を抽出する。そして、ステップST233でダウンロードして、ステップST234で、情報出力装置4のメモリ部42に保存して、遊技者がいつでも情報出力装置4に表示できるようにしておく。また、また、管理コンピュータ3に店舗毎のイベント情報が蓄積されている場合には、ス
テップST235で、遊技履歴に基づいてそれらの情報にアクセスして、ステップST236でダウンロードして保存する。
【0108】
(3)遊技中の処理動作
次に、図15を参照して遊技者が遊技中の処理動作を説明する。ステップST241において、情報出力装置4は、遊技台5から管理コンピュータ3に送信されてくる遊技台5のプレイ信号を取り込んでいる。また、ステップST242において、情報出力装置4の赤外線センサ46は、定期的に、遊技者が席に付いているか否かを確認している。ステップST243において赤外線センサ74で遊技者が在席していることが確認された場合であって、情報出力装置4が遊技台5のプレイ信号を検出している場合には、ステップST244において、情報出力装置4は管理コンピュータ3に遊技者の遊技中を示す遊技信号を送信する。
【0109】
管理コンピュータ3は遊技信号を監視しており、ステップST245において、遊技者の遊技時間をデータベースサーバ2に送信する。ステップST246では、データベースサーバ2が遊技時間に応じたサービスポイントを遊技履歴データベース23のサービスポイントに加算する。
【0110】
一方、ステップST247では、管理コンピュータ3に台サンド6から使用金額の情報が逐次送信されている。そこで、ステップST248で、管理コンピュータ3から遊技者の使用金額をデータベースサーバ2に送信する。ステップST249では、データベースサーバ2が使用金額に応じたサービスポイントを遊技履歴データベース23のサービスポイントに加算する。
なお、遊技者が遊技台5を遊技している間は、情報出力装置4を利用して、メモリ部42にダウンロードされている遊技台5の遊技方法や攻略方法などの遊技情報を閲覧することができる。情報出力装置4はタッチパネル85を備えているので、これにより遊技者が表示したい情報を選択して見ることができる。
【0111】
(4)ログアウト時の処理動作
図16ないし図18を参照して遊技者がログアウトを行なう際の配信システム1Aの処理動作を説明する。遊技者が遊技を終了する際には、配信システム1Aからのログアウトを行なってもらう。
【0112】
すなわち、図16に示すように、ステップST251において、情報出力装置4の終了スイッチ45を押し、ステップST252で、台サンド6へ収納する。終了スイッチ45が押された情報出力装置4は、ステップST253において、ログアウトした遊技者のチップIDとログアウト時間、使用金額等を管理コンピュータ3へ通知する。
【0113】
管理コンピュータ3は、ステップST254で、受信したチップIDとログアウト時間、使用金額等をデータベースサーバ2に送信する。データベースサーバ2では、ステップST255において、チップID、ログアウト時間、使用金額等を遊技履歴データベース23に記録して、遊技者を配信システム1Aからログアウトさせる。
【0114】
なお、遊技者が、情報出力装置4の終了スイッチ45を押しても、情報出力装置4を台サンド6に収納することなく帰ってしまう場合がある。そこで、終了スイッチ45が押された場合には、ステップST256において、台サンド6の引き出しセンサ65は情報出力装置4が引き出されているか否かの確認を行なう。終了スイッチ45が押された後に一定時間が経過しても、情報出力装置4が引き出されたままであれば、ステップST257で、表示部40に収納を促す警告を表示する。また、ステップST258で、管理コンピュータ3に対応する遊技台5の台番号と情報出力装置4が未収納であることを通知する。
すると、ステップST259において、管理コンピュータ3が警告を発生させる。
【0115】
また、遊技者が、ログアウトのために終了スイッチ45を押すことなく帰ってしまう場合がある。このような場合のログアウトの処理動作について、図17を参照して説明する。
【0116】
ステップST261において、情報出力装置4の赤外線センサ46は、定期的に遊技者が席に付いているか否かを確認しているので、ステップST262で、赤外線センサ46に反応が無い時間が設定された所定の時間を超えた場合には、遊技者がログアウト処理を行なうことなく帰ってしまった可能性がある。そこで、情報出力装置4は遊技者の遊技が終了したものとみなして、ステップST263で、チップIDとログアウト時間を管理コンピュータ3へ通知する。管理コンピュータ3は、ステップST264で、終了スイッチを押していない旨の警告を発する。またステップST265で、受信したチップIDとログアウト時間、使用金額等をデータベースサーバ2に送信する。データベースサーバ2では、ステップST266において、チップID、ログアウト時間、使用金額等を遊技履歴データベース23に記録して、遊技者を配信システム1Aからログアウトさせる。
【0117】
なお、遊技者の遊技中は、ステップST267において、管理コンピュータ3には遊技台5のプレイ信号が送信されてきており、このプレイ信号は情報出力装置4で取得することができる。従って、プレイ信号から遊技の終了を判断して、ステップST263に移行して、ログアウト処理を行なってもよい。
【0118】
次に、図18に示すように、赤外線センサの反応が無い状態が所定期間以上続いていない場合であっても、ステップST271において、現在ログインしている遊技者とは異なる遊技者の携帯電話が情報出力装置4のRFIDリーダ43にかざされる場合がある。この場合には、ステップST272で、新たなチップIDがデータベースサーバ2に送信され、ステップST273で、新たな遊技者のログイン処理が行なわれるので、新たな遊技者の遊技が始まるものとして判断して、先の遊技者のログアウト処理を行なう。
【0119】
すなわち、ステップST273において、データベースサーバ2でログイン処理が行なわれると、ステップST274において、情報出力装置4にチップIDとログイン時間とが通知され、ステップST275で、情報出力装置4はチップIDとログイン時間をメモリ部76に保存する。また、ステップST276で、新たな遊技者のチップIDとログイン時間と台番号を管理コンピュータ3に通知する。するとステップST277では、管理コンピュータ3は、同じ台番号の遊技台5にログインしていた前の遊技者のチップIDとログアウト時間、、使用金額等をデータベースサーバ2に送信する。データベースサーバ2では、ステップST278において、チップID、ログアウト時間、使用金額等を遊技履歴データベース23に記録して、遊技者を配信システム1Aからログアウトさせる。
【0120】
(5)待機中の処理動作
次に、図19を参照して、遊技者が遊技していない待機中の処理動作を説明する。このような待機中には、ステップST281において、台サンド6は引き出しセンサ65によって、情報出力装置4が台サンド6から引き出されているか否かを確認する。そして、遊技者がログインしていな状態で、一定時間以上引き出されていることを確認すると、ステップST282で、管理コンピュータ3へ台番号とともに情報出力装置4が未収納状態であることを通知する。管理コンピュータ3では、ステップST283において、異常が発生していることを警告する。また、ステップST284において、情報出力装置4は自己の表示部40に警告を表示する。
【0121】
(実施の形態2に係る配信システムの作用効果)
本例によれば、遊技者が携帯電話をRFIDリーダ43にかざすことによって、遊技者が配信システム1Aへのログインを行なうことができるので、ログイン動作が簡単であり、ログインし易い。また、自己の携帯電話を会員カードや磁気カードの替わりに使用しているので、遊技者は他に会員カードを携帯する必要がなく、会員カードを忘れた、無くした、磁気カードを磁気カードリーダから抜き忘れて帰ってしまった、等のトラブルが発生することもない。一方、遊技施設の側にとっては、磁気カードや会員カードを発行する必要がないので、販売促進費用を抑えることができる。さらに、遊技者の会員情報として登録が必要なのは、携帯電話のチップIDとメールアドレスだけなので、顧客は個人情報を遊技施設側に提供する必要がなく、匿名性が高いので入会し易い。
【0122】
さらに、チップIDによるログインによって、遊技台5で遊技している遊技者を特定できるので、不正な遊技方法を排除することができる。また、遊技者の遊技した遊技台5や遊技時間、使用金額等の顧客情報をデータベースに蓄積することができるので、それらを分析して、遊技者に興味があると思われる遊技台5の攻略方法やイベント情報を情報出力装置4にダウンロードして、遊技者に提供することができる。また、チップIDとともに、メールアドレスを会員情報として登録しているので、例えば、販促データベース24と遊技履歴データベース23とを関連付けて、リスト作成手段26が、イベント毎に、最も来店が見込める遊技者のリストを作成し、メール送信手段27によって、電子メールでイベント情報を配信すれば効率的な販売促進活動になる。
【0123】
また、従来の磁気カードでは、集計することが難しかった遊技者の遊技時間を集計することができるので、遊技時間に基づいて、遊技者にサービスポイントを加算することができる。例えば、使用金額が少なくても長時間遊技施設で楽しんでいる遊技者は店舗にとって大事な顧客なので、このような顧客にもサービスポイントを加算して、販売促進に繋げることができる。
【0124】
さらに、本例によれば、情報出力装置4が台サンド6に接続されているので、遊技者がログインした直後に、ステップST232で、遊技者に適していると思われる情報をダウンロードし、ステップST233で情報出力装置4のメモリ部42に保存して、遊技者がいつでも情報出力装置4に表示できるようにしておくことが確実にできる。
【0125】
(その他の実施の形態)
遊技台でプレイし、あるいは、来店することによって加算されたサービスポイントによって、遊技施設内で軽食類を注文できる場合には、LAN10にPOS(Point Of Sales
system)端末を設置しておいて、情報出力装置4、8をオーダエントリ端末として使用することも可能である。また、情報出力装置4、8に磁気カードリーダを設け、既存の会員システムの会員がログインできるようにすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0126】
【図1】本発明を適用した遊技情報の配信システムを示す全体構成図である。
【図2】実施例1の台ランプ装置に着脱可能に取り付けられている情報出力装置を取り外した状態を示す説明図である。
【図3】実施例1の配信システムの主要部分を示す概略ブロック図である。
【図4】実施例1の初期化時の処理動作を示すフローチャートである。
【図5】実施例1のログイン時の処理動作を示すフローチャートである。
【図6】実施例1の遊技中の処理動作を示すフローチャートである。
【図7】実施例1のログアウト時の処理動作を示すフローチャートである。
【図8】実施例1のログアウト時の処理動作を示すフローチャートである。
【図9】実施例1のログアウト時の処理動作を示すフローチャートである。
【図10】実施例1の待機中の処理動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明を適用した別の形態の配信システムにおいて、台サンドに取り付けられている情報出力装置を引き出した状態を示す説明図である。
【図12】実施例2の配信システムの主要部分を示す概略ブロック図である。
【図13】実施例2の初期化時の処理動作を示すフローチャートである。
【図14】実施例2のログイン時の処理動作を示すフローチャートである。
【図15】実施例2の遊技中の処理動作を示すフローチャートである。
【図16】実施例2のログアウト時の処理動作を示すフローチャートである。
【図17】実施例2のログアウト時の処理動作を示すフローチャートである。
【図18】実施例2のログアウト時の処理動作を示すフローチャートである。
【図19】実施例2の待機中の処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0127】
1,1A・配信システム、2・データベースサーバ、3・管理コンピュータ、4,8・情報出力装置、5・遊技台、6・台サンド、7・台ランプ装置、9・島コントローラ、21・会員データベース、22・遊技情報データベース、23・遊技履歴データベース、24・販促データべース、25・処理手段、26・リスト作成手段、27・メール送信手段、40,84・表示部、41・送受信部、42,64,76・メモリ部、43,83・RFIDリーダ、44,85・タッチパネル、45,86・終了スイッチ、46,74・赤外線センサ、47・出力装置側制御手段、61・台サンド表示部、62・メカ制御部、63・紙幣センサ、65・引き出しセンサ、66・制御手段、67・収納部、71・外部通信端子、72・表示端末用通信端子、73・ランプ、75・電源スイッチ、77・台ランプ制御手段、78・整流回路、79・装着部分、81・通信/電源端子、82・バッテリ、87・端末部メモリ部、88・表示端末制御手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ店等の遊技施設において、会員登録をした遊技者に向けてイベント情報や遊技方法などの情報を配信するための遊技情報の配信方法および配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ店等の遊技施設で遊技者に会員サービスを行なう場合、入会を希望する遊技者に磁気カードを発行し、来店時に遊技者が磁気カードリーダ/ライタへ会員カードを挿入することで、サービスポイントを蓄積して、サービスポイントに応じた各種のサービスを提供する方法が知られている。
【0003】
しかし、磁気カードなどの会員カードで顧客を特定する方法では、遊技者がどの遊技台でどの程度の時間遊技したのか、また、どれくらいの金額を使用したか等を集計することができず、来店する個々の顧客が嗜好する遊技台や遊び方を把握することが困難であった。遊技店では、個々の遊技者の嗜好などを把握できないので、各遊技者に対して効率的な販売促進活動を行なうことができない。そこで、従来では、全ての家庭に対して無作為に折り込み広告を入れ、あるいは、テレビコマーシャルを放送するなどして、遊技者の来店を促しており、その広告宣伝費用は膨大なものになっている。
【0004】
また、近年の遊技台は遊技方法が複雑で難しくなっているので、初心者では楽しめずに、新規遊技者の開拓が難しいという問題がある。これに対して、遊技店では遊技方法などを記載した小冊子を配布するなどの対応をしているが、用意できる小冊子の部数には限りがある。また古い遊技台に対しては小冊子を用意できないという問題もある。
【0005】
さらに、不正な遊技方法で遊技を行なう者もおり、遊技台で遊技する遊技者を特定することができないために、これらの不正行為によって生じる被害を防止することが難しいという問題がある。
【0006】
ここで、遊技情報を提供するための方法としては、特許文献1において、遊技中において遊技状態において適切な遊技情報を提供する方法が提案されている。
【特許文献1】特開2004−49660号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来においては、遊技者を特定できず、遊技者への効率的な販促活動が出来ない、不正行為による被害が多いなどの問題がある。また、遊技台の遊技方法が複雑化して遊技者が固定化されて遊技人口を増やせないという問題を抱えている。
【0008】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、簡単な手続により遊技者を特定でき、各遊技者に対して効率良く各種の遊技情報を提供することのできる遊技情報の配信方法および配信システムを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の遊技情報の配信方法は、遊技施設を利用する会員を特定するための会員データベースに、各会員の所有する携帯電話に搭載されている非接触型ICチップのチップIDを、各会員の会員IDとして登録し、前記遊技施設に設置されている各遊技台若しくは各遊技台へ備え付けられている台ランプ装置、あるいは、当該
遊技台に隣接配置されている遊技媒体貸し出し処理を行う各台サンドに、着脱可能な状態で、少なくとも画像表示部を備えた情報出力装置を取り付け、当該情報出力装置によって、遊技者の所有する携帯電話のチップIDを読み取らせ、読み取らせたチップIDを用いて前記会員データベースを検索して、遊技者が会員であるか否かを判別し、前記遊技者が会員である場合には、遊技情報が登録されている遊技情報データベースから取り出した第1の情報を、前記情報出力装置から前記遊技者に提示し、前記遊技者が会員でない場合には、第2の情報を前記情報出力装置から前記遊技者に提示することを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、携帯電話に搭載された非接触型ICカード機能に利用されるICチップのチップIDを情報の提供を受けるための会員IDとして利用しているので、遊技者は携帯電話を情報出力装置にかざすという簡単な手続だけで、会員向けの遊技情報の提供が受けられる。また、自己の携帯電話を会員カードや磁気カードの替わりに使用することができるので、遊技者は携帯電話の他に会員カードを携帯する必要がなく、磁気カードを磁気カードリーダから抜き忘れて帰ってしまった等のトラブルが発生することもない。さらに、遊技者を特定するためにチップIDを使用しているので、遊技者は氏名や住所などの個人情報を遊技施設側に提供する必要がない。匿名性が高いので、遊技者が遊技情報の提供を受けるために、入会しやすい。さらに、情報出力装置は着脱可能になっているので、遊技者は遊技中に情報出力装置を手元において配信された情報を閲覧することができるので、便利である。
【0011】
一方、遊技施設の側にとっては、チップIDによって遊技者を特定できるので、不正な遊技方法を未然に排除することもできる。また、遊技者が会員の場合には、その遊技者に特化した情報を配信できるので、効率的な販売促進活動を行なうことができる。さらに、磁気カードや会員カードを発行する必要がないので、販売促進費用を抑えることができる。
【0012】
本発明において、前記遊技者が会員である場合には、前記情報出力装置に対応している前記遊技台での当該会員の遊技履歴を、当該遊技台および/または前記台サンドから読み出して、当該会員の前記チップIDと共に遊技履歴データベースに登録する動作を開始することが好ましい。会員の遊技履歴を収集して遊技履歴データベースに蓄積するようにしておけば、蓄積された会員の遊技履歴から、優良顧客を抽出して、効率的な販売促進活動を行なうことができるので、便利である。
【0013】
ここで、前記情報出力装置に手動操作式の終了スイッチを配置し、当該終了スイッチが操作されると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することが好ましい。遊技が終了した遊技者に、終了スイッチを押してもらうようにすれば、遊技履歴データベースに遊技履歴を登録することが容易になる。
【0014】
さらに、前記情報出力装置が前記遊技台若しくは前記台ランプ装置、あるいは前記台サンドから取り外されているか否かを監視し、所定時間以上に亘って取り外された状態が継続すると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することが好ましい。このようにすれば、遊技者が終了スイッチを押さずに、情報出力装置を取り外したままの状態で帰ってしまった場合でも、遊技履歴の登録を終了することができる。
【0015】
また、前記情報出力装置に対応している前記遊技台の前に遊技者がいるか否かを監視し、所定時間以上に亘って遊技者がいない状態が継続すると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することが好ましい。このようにしておけば、遊技者が所定時間以上に亘って遊技台の前にいない場合には、遊技者の遊技が終了したものと判断して、遊技履歴の登録を終了することができる。
【0016】
また、前記情報出力装置によって新たな携帯電話のチップIDが読み込まれると、先に読み込まれたチップIDに対応付けされた前記遊技履歴の登録動作を終了することが好ましい。このようにすれば、前の遊技者が終了スイッチを押さずに帰った場合でも、次の遊技者がその遊技台で遊技する準備を始めた場合には、前の遊技者の遊技履歴の登録を終了することができる。
【0017】
本発明において、前記情報出力装置が所定時間以上に亘って取り外された状態が継続すると、前記情報出力装置、または、前記遊技台若しくは前記台ランプ装置、あるいは前記台サンドから、警告を発生させることが好ましい。このようにすれば、情報出力装置の紛失等を防止することができる。
【0018】
次に、本発明の遊技情報の配信方法は、遊技施設を利用する会員を特定するための会員データベースに、各会員の所有する携帯電話に搭載されている非接触型ICチップのチップIDを、各会員の会員IDとして登録し、前記遊技施設に設置されている各遊技台若しくは各遊技台へ備え付けられている台ランプ装置、あるいは、当該遊技台に隣接配置されている遊技媒体貸し出し処理を行う各台サンドに、出し入れ可能な状態で、少なくとも画像表示部を備えた情報出力装置を取り付け、当該情報出力装置によって、遊技者の所有する携帯電話のチップIDを読み取らせ、読み取らせたチップIDを用いて前記会員データベースを検索して、遊技者が会員であるか否かを判別し、前記遊技者が会員である場合には、遊技情報が登録されている遊技情報データベースから取り出した第1の情報を、前記情報出力装置から前記遊技者に提示し、前記遊技者が会員でない場合には、第2の情報を前記情報出力装置から前記遊技者に提示することを特徴とする。
【0019】
本発明によれば、携帯電話に搭載された非接触型ICカード機能に利用されるICチップのチップIDを情報の提供を受けるための会員IDとして利用しているので、遊技者は携帯電話を情報出力装置にかざすという簡単な手続だけで、会員向けの遊技情報の提供が受けられる。また、自己の携帯電話を会員カードや磁気カードの替わりに使用することができるので、遊技者は携帯電話の他に会員カードを携帯する必要がなく、磁気カードを磁気カードリーダから抜き忘れて帰ってしまった等のトラブルが発生することもない。さらに、遊技者を特定するためにチップIDを使用しているので、遊技者は氏名や住所などの個人情報を遊技施設側に提供する必要がない。匿名性が高いので、遊技者が遊技情報の提供を受けるために、入会しやすい。さらに、情報出力装置は、出し入れ可能な状態で台サンド等に取り付けられているので、配信された情報を閲覧したい遊技者は情報出力装置を引き出して、近くで見ることができる。
【0020】
一方、遊技施設の側にとっては、チップIDによって遊技者を特定できるので、不正な遊技方法を未然に排除することもできる。また、遊技者が会員の場合には、その遊技者に特化した情報を配信できるので、効率的な販売促進活動を行なうことができる。さらに、磁気カードや会員カードを発行する必要がないので、販売促進費用を抑えることができる。
【0021】
本発明において、前記遊技者が会員である場合には、前記情報出力装置に対応している前記遊技台での当該会員の遊技履歴を、当該遊技台および/または前記台サンドから読み出して、当該会員の前記チップIDと共に遊技履歴データベースに登録する動作を開始することが好ましい。会員の遊技履歴を収集して遊技履歴データベースに蓄積するようにしておけば、蓄積された会員の遊技履歴から、優良顧客を抽出して、効率的な販売促進活動を行なうことができるので、便利である。
【0022】
また、前記情報出力装置に手動操作式の終了スイッチを配置し、当該終了スイッチが操
作されると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することが好ましい。遊技が終了した遊技者に、終了スイッチを押してもらうようにすれば、遊技履歴データベースに遊技履歴を登録することが容易になる。
【0023】
ここで、前記情報出力装置が前記遊技台若しくは前記台ランプ装置、あるいは前記台サンドから引き出されているか否かを監視し、所定時間以上に亘って引き出された状態が継続すると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することが好ましい。このようにすれば、遊技者が終了スイッチを押さずに、情報出力装置を引き出したままの状態で帰ってしまった場合でも、遊技履歴の登録を終了することができる。
【0024】
また、前記情報出力装置に対応している前記遊技台の前に遊技者がいるか否かを監視し、所定時間以上に亘っていない状態が継続すると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することが好ましい。このようにしておけば、遊技者が所定時間以上に亘って遊技台の前にいない場合には、遊技者の遊技が終了したものと判断して、遊技履歴の登録を終了することができる。
【0025】
また、前記情報出力装置によって新たな携帯電話のチップIDが読み込まれると、先に読み込まれたチップIDに対応付けされた前記遊技履歴の登録動作を終了することが好ましい。このようにすれば、前の遊技者が終了スイッチを押さずに帰った場合でも、次の遊技者がその遊技台で遊技する準備を始めた場合には、前の遊技者の遊技履歴の登録を終了することができる。
【0026】
本発明において、前記情報出力装置が所定時間以上に亘って引き出されている状態が継続すると、前記情報出力装置、または、前記遊技台若しくは前記台ランプ装置、あるいは前記台サンドから、警告を発生させることを特徴とする。このようにすれば、引き出されたままの情報出力装置が破損する等の事態を防止することができる。
【0027】
次に、本発明において、前記遊技者が会員である場合には、前記遊技履歴データベースに登録されている当該会員の遊技履歴が反映された前記第1の情報が、前記遊技情報データベースから取り出されて前記情報出力装置から出力されることが好ましい。会員に対して配信される情報に当該会員の遊技履歴を反映するようにしておけば、会員は自らの嗜好に合った情報を得ることができる。また、遊技施設側では、会員の嗜好に合った情報を提供することができるので、効率的な販売促進活動を行なうことができる。
【0028】
ここで、前記遊技履歴が反映された前記第1の情報には、前記チップIDで特定される会員が最も多く使用した遊技台の機種に関する、少なくともイベント情報、遊技方法、攻略方法のいずれかが含まれていることが好ましい。遊技者が好んで遊技する機種の情報は、遊技者の嗜好に合っている場合が多い。
【0029】
また、前記第1の情報は、前記情報出力装置が対応付けされている前記遊技台の遊技方法、前記遊技台の攻略方法、前記遊技台の遊技履歴などの遊技台情報であることが好ましい。このような情報を配信すれば、遊技者が新規な遊技台に挑戦する場合でも、遊技者は遊技台に関する必要な情報を得ることができるので、遊技し易い。
【0030】
本発明において、前記会員データベースに、会員IDとしての携帯電話のチップIDに当該携帯電話の電子メールアドレスを対応付けして登録しておき、定期的に、および/または、必要に応じて、各会員の電子メールアドレス宛に、前記遊技施設に関する情報を配信することが好ましい。情報出力装置からだけではなく、遊技者が所持している携帯電話にも情報を配信するようにすれば、会員に対して、より効果的な販売促進活動を行なうこ
とができる。
【0031】
次に、本発明は、遊技情報の配信システムであって、データベースサーバと、前記遊技施設に設置されている各遊技台若しくは各遊技台へ備え付けられている台ランプ装置、あるいは、当該遊技台に隣接配置されている遊技媒体貸し出し処理を行う各台サンドに、着脱可能な状態で取り付けられている情報出力装置とを有し、前記データベースサーバは、遊技施設を利用する各会員の所有する携帯電話に搭載されている非接触型ICチップのチップIDおよび当該携帯電話の電子メールアドレスが、各会員の会員情報として登録されている遊技会員データベースと、遊技情報が登録されている遊技情報データベースとを備えており、前記情報出力装置は、非接触状態で前記携帯電話の前記チップIDを読み込み可能なチップID読み込み手段と、前記チップID読み込み手段によって読み込まれた遊技者の携帯電話のチップIDを用いて前記会員データベースを検索して、遊技者が会員であるか否かを判別する会員照合手段と、前記遊技者が会員である場合には、遊技情報が登録されている遊技情報データベースから第1の情報をダウンロードするダウンロード手段と、ダウンロードした前記第1の情報を表示する表示手段とを備え、前記遊技者が会員でない場合には、第2の情報を前記表示手段によって表示することを特徴とする。
【0032】
本発明によれば、携帯電話に搭載された非接触型ICカード機能に利用されるICチップのチップIDと電子メールのメールアドレスを会員情報として遊技会員データベースに登録しており、チップIDを会員IDとして利用しているので、会員登録した遊技者は携帯電話を情報出力装置にかざすという簡単な手続だけで、遊技情報が登録されている遊技情報データベースから、会員向けの遊技情報の提供が受けられる。また、情報出力装置は着脱可能になっているので、遊技者は遊技中に情報出力装置を手元において配信された情報を閲覧することができるので、便利である。
【0033】
本発明において、前記台ランプ装置は、各遊技台の遊技履歴情報、遊技状態などを表示することが好ましい。
【0034】
ここで、前記台ランプ装置は、対応する前記遊技台に関する情報を前記遊技情報データベースからダウンロードして記憶保持しているメモリを備えており、前記情報出力装置の前記ダウンロード手段は、前記遊技者が会員である場合には、当該メモリから前記第1の情報をダウンロードすることを特徴とする。遊技情報データベースからダウンロードする情報は一旦台ランプ装置のメモリに記憶保持されるので、データベースサーバと情報出力装置との間での情報トラフィックを抑えることができる。また、情報出力装置が台ランプ装置から取り外された後、隣の情報出力装置と入れ替わってしまった場合でも、情報出力装置を台ランプ装置に装着すれば、対応している遊技台に関する情報が情報出力装置にダウンロードされるので、対応する遊技台と異なる機種の情報が表示されたままになることがない。
【0035】
本発明において、前記データベースサーバは、各会員の遊技履歴が登録されている遊技履歴データベースを有し、当該データベースサーバは、前記遊技者が会員である場合には、前記情報出力装置に対応付けされている前記遊技台での当該会員の遊技履歴を、当該遊技台および/または前記台サンドから読み出して、当該会員の前記チップIDと共に遊技履歴データベースに登録する動作を開始することが好ましい。会員の遊技履歴を収集して遊技履歴データベースに蓄積するようにしておけば、蓄積された会員の遊技履歴から、優良顧客を抽出して、効率的な販売促進活動を行なうことができるので、便利である。
【0036】
本発明において、前記情報出力装置は、前記表示手段による前記第1の情報の表示を終了させるための手動操作式の終了スイッチを備えており、前記データベースサーバは、当該終了スイッチが操作されると、前記遊技履歴の登録動作が終了することが好ましい。遊
技が終了した遊技者に、終了スイッチを押してもらうようにすれば、遊技履歴データベースに遊技履歴を確実に登録することができる。
【0037】
また、前記情報出力装置が前記遊技台若しくは前記台ランプ装置あるいは前記台サンドから取り外されているか否かを監視する監視手段を有しており、所定時間以上に亘って取り外された状態が継続すると、前記情報出力装置の前記表示手段は前記第1の情報の出力を停止し、前記データベースサーバは、前記遊技履歴の登録動作を終了することが好ましい。このようにすれば、遊技者が終了スイッチを押さずに、情報出力装置を取り外したままの状態で帰ってしまった場合でも、遊技履歴の登録動作を終了することができる。
【0038】
さらに、また、前記情報出力装置が所定時間以上に亘って取り外された状態が継続すると警告を発生する警告手段を有していることが好ましい。このような警告手段があれば、取り外された状態になっている情報出力装置の紛失等を防止することができる。
【0039】
また、前記遊技台の前に遊技者がいるか否かを監視する遊技者監視手段を有しており、所定時間以上に亘って遊技者がいない状態が継続すると、前記情報出力装置の前記表示手段は前記第1の情報の表示を停止し、前記データベースサーバは、前記遊技履歴の登録動作を終了することが好ましい。このようにすれば、遊技者が所定時間以上に亘って遊技台の前にいない場合には遊技者の遊技が終了したものとみなして、遊技履歴の登録動作を終了することができる。
【0040】
また、前記情報出力装置のチップID読み取り手段によって新たな携帯電話のチップIDが読み込まれると、前記データベースサーバは、先に読み込まれたチップIDに対応付けされた前記遊技履歴の登録動作を終了することが好ましい。このようにすれば、前の遊技者が情報出力装置の終了スイッチを押さずに帰った場合でも、次の遊技者が情報出力装置のチップID読み取り手段に携帯電話をかざした場合には、前の遊技者の遊技履歴の登録動作を終了することができる。
【0041】
本発明において、前記会員データベースには、会員IDとしての携帯電話のチップIDに当該携帯電話の電子メールアドレスを対応付けして登録されており、定期的に、および/または、必要に応じて、各会員の電子メールアドレス宛に、前記遊技施設に関する情報を配信するメール配信手段を有していることが好ましい。情報出力装置からだけではなく、遊技者が所持している携帯電話にも情報を配信するようにすれば、会員に対して、より効果的な販売促進活動を行なうことができる。また、チップIDと携帯電話の電子メールアドレスとが対応づけられているので、電子メールで配信する情報にも遊技者の遊技履歴を反映することができる。
【発明の効果】
【0042】
本発明の遊技情報の配信方法および遊技情報の配信システムによれば、携帯電話に搭載された非接触型ICカード機能に利用されるICチップのチップIDを情報の提供を受けるための会員IDとして利用しているので、遊技者は携帯電話を情報出力装置にかざすという簡単な手続だけで、会員向けの遊技情報の提供が受けられる。また、自己の携帯電話を会員カードや磁気カードの替わりに使用することができるので、遊技者は携帯電話の他に会員カードを携帯する必要がなく、磁気カードを磁気カードリーダから抜き忘れて帰ってしまった等のトラブルが発生することもない。さらに、遊技者を特定するためにチップIDを使用しているので、遊技者は氏名や住所などの個人情報を遊技施設側に提供する必要がない。匿名性が高いので、遊技者が遊技情報の提供を受けるために、入会しやすい。さらに、情報出力装置は、着脱可能または引き出し可能な状態になっているので、遊技者は配信された情報を近くで閲覧することができるので、便利である。
【0043】
一方、遊技施設の側にとっては、チップIDによって遊技者を特定できるので、不正な遊技方法を未然に排除することもできる。また、遊技者が会員の場合には、その遊技者に特化した情報を配信できるので、効率的な販売促進活動を行なうことができる。さらに、磁気カードや会員カードを発行する必要がないので、販売促進費用を抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
以下に、図面を参照して、本発明を適用した遊技情報の配信システムを説明する。
【0045】
(実施の形態1)
図1は実施の形態1に係る遊技情報の配信システムを示す全体構成図である。本例の配信システム1が設置されているパチンコ店などの遊技施設には、複数列の遊技島Bが設置されている。各遊技島Bは、遊技台5および台サンド6が交互に多数台配列された構成となっている。台サンド6は、遊技台5でプレイするために必要な遊技媒体の貸し出し処理を行うためのものであり、各台サンド6は右隣に配置されている遊技台5に対して遊技媒体の貸し出し処理を行う。各遊技台5の上側位置には台ランプ装置7が配置されている。台ランプ装置7は、対応する遊技台5の状態(使用の可否、故障発生の表示)、遊技履歴(出玉履歴、大当たり履歴)などを表示するためのものである。
【0046】
各遊技台5、台サンド6および台ランプ装置7は、LANなどの通信回線Cおよび島中継器Dを介して、遊技施設の管理コンピュータ3に接続されている。管理コンピュータ3では、各遊技台5、台サンド6および台ランプ装置7の稼動状態などを監視するように構成されている。
【0047】
本例の配信システム1は、かかる遊技施設の既存のシステムを利用して構築されたものであり、このシステムに、各台ランプ装置7に着脱可能な状態で取り付けられた情報出力装置8と、管理コンピュータ3に通信回線、例えばインターネット11を介して接続されているデータベースサーバ2が付設された構成となっている。データベースサーバ2は、例えば、複数の遊技施設の各管理コンピュータ3にインターネット11を介して接続されており、各遊技施設での会員管理、遊技情報の提供処理などを行う。
【0048】
また、本例の配信システム1では、遊技者の所有する携帯電話に搭載されている非接触型ICカードリーダ機能に用いられるICチップのチップIDを会員IDとして利用して会員登録を行わるようになっており、チップIDを用いた会員IDがデータベースサーバ2の会員データベース21に登録されている。会員は、所有する携帯電話を情報出力装置8にかざすと、当該情報出力装置8によってそのチップIDが読み込まれて、当該会員のログインが行われる。この後は、情報出力装置8に遊技情報がダウンロードされ、当該情報出力装置8によってログインした会員に対して遊技情報が提供される。
【0049】
ログインした後は、当該情報出力装置8に対応する遊技台5での遊技履歴が、当該遊技台5あるいは台サンド6から読み出されて、データベースサーバ2に記録される。したがって、各会員の遊技履歴を知ることができるので、各会員に提供する遊技情報を、各会員の遊技履歴を反映した情報とすることができる。これによって、各会員の嗜好に合った情報を提供できるなど、各会員に対して効率良く遊技情報を提供できる。さらに、会員データベース21にはチップIDと共に携帯電話の電子メールアドレスも登録されており、定期的に、あるいは必要に応じて、メール配信により各種の遊技情報を各会員に提供できる。
【0050】
図2は、台ランプ装置7に着脱可能に取り付けられている情報出力装置8を取り外した状態を示す説明図である。ログインした会員は、情報出力装置8を台ランプ装置7から取
り外して、そこに表示されている遊技情報を見ることができる。したがって、手元に置いた情報出力装置8に、遊技台の遊技方法などを表示させながら遊技を行うことができるので極めて便利である。
【0051】
次に、図3は配信システム1の主要部分を示す概略ブロック図である。この図を参照して配信システム1の各部の構成を詳細に説明する。
【0052】
まず、データベースサーバ2には、遊技者の会員情報として携帯電話のメールアドレスとチップIDとが蓄積されている会員データベース21と、各遊技台5の遊技方法や攻略方法が蓄積されている遊技情報データベース22と、遊技者の来店履歴や遊技した遊技台5の機種、遊技時間、出玉情報、サービスポイントなどが蓄積されている遊技履歴データベース23とが配置されている。また、イベント等の販売促進情報が蓄積された販促データベース24が配置されている。販促データベース24には、イベントに該当する遊技台5の機種名や、遊技者の遊技時間、使用金額に応じた優先度などのキーワードが登録されている。
【0053】
さらに、データベースサーバ2は、チップIDが情報出力装置8から送信されてくると、会員データベース21に蓄積されているチップIDを照会して、遊技者の情報出力システム1へのログイン/ログアウト処理を行なう処理手段25、各データベースを関連付けて集計して、遊技履歴データベースの機種名や総遊技時間、使用金額に応じて、販売促進用のリストを作成するリスト作成手段26、作成したリストに基づいて、イベント情報等を登録してあるメールに配信するメール送信手段27などを備えている。
【0054】
管理コンピュータ3には、例えば、情報出力装置8から各遊技台での遊技金額がその台番号と共に送信される。また、遊技者が遊技していることを示すプレイ信号等も送信される。また、管理コンピュータ3には、各店舗それぞれで行なわれるイベント情報などが記憶保持されている。
【0055】
情報出力装置8が着脱可能に取り付けられている台ランプ装置7は、図2および図3に示すように、LAN10やインターネット11と接続するための外部通信端子71を備えており、外部通信端子71を介して管理コンピュータ3およびデータベースサーバ2と通信可能になっている。また、情報出力装置8を装着するための装着部分79を備えており、情報出力装置8が装着部分79に装着されると、情報出力装置8の通信/電源端子81と接続する表示端末用通信端子72を備えている。表示端末用通信端子72と通信/電源端子81とが接続されると、台ランプ装置7と情報出力装置8とは通信可能になるとともに、台ランプ装置7から情報出力装置8へ電力が供給され、この電力によって情報出力装置8のバッテリ82が充電される。台ランプ装置7には、情報出力装置8に電力を供給するための整流回路78も搭載されている。
【0056】
また、台ランプ装置7は、既存の台ランプ装置と同様に、対応する遊技台5で大当たりが発生すると、管理コンピュータ3からの指令によって点滅するランプ73が備わっている。さらに、遊技台5の前に座っている遊技者の有無を監視する赤外線センサ74と、電源スイッチ75と、ファームウエアが記憶保持されているとともに、データベースサーバ2や管理コンピュータ3からダウンロードした情報や、情報出力装置8から送信されてくる情報を記憶保持するメモリ部76と、それらを制御する制御部、送受信部、出力部、入力部を備えた台ランプ制御手段77を備えている。
【0057】
次に、情報出力装置8は、図2および図3に示すように、遊技者の携帯電話に搭載された非接触型ICカード機能に用いられるチップIDを読み取るためのRFIDリーダ83を備えている。また、遊技者に対して各種の情報を表示するための表示部84、および表
示部84に表示する情報を遊技者に選択させるためのタッチパネル(T/P)85と、遊技者が情報出力システム1からログアウトする際に押す終了スイッチ(S/W)86と、ファームウエアが記憶保持されているとともに、通信/電源端子81を介して台ランプ装置7からダウンロードした情報を記憶保持する端末部メモリ部87を備えている。また、それらを制御する制御部、送受信部、出力部、入力部を備えた表示端末制御手段88を備えている。
【0058】
(遊技情報の配信動作)
次に、図4ないし図10を参照して、配信システム1による情報配信動作を説明する。図4は情報出力システムの初期化時の処理動作を示す遷移図であり、図5は、遊技者のログインを処理する動作を示す遷移図である。図6は遊技者が遊技中の処理動作を示す遷移図であり、図7ないし図9は、遊技者のログアウトを処理する遷移図である。図10は、遊技者がログインを行なう前の待機中の処理動作を示す遷移図である。
【0059】
(1)初期化時の処理動作
図4を参照して情報出力システム1の初期化時の動作を説明する。なお、予め、管理コンピュータ3上で遊技台5の機種名、台番号は関連付けられ、データとして保存しておく。また、同様に、管理コンピュータ3上で台サンド6と遊技台5も関連付けられ、データとして保存するものとする。
【0060】
管理コンピュータ3は、ステップST111で、情報出力装置8が設置された位置に対応する遊技台5の機種名と台番号を台ランプ装置7に送信する。ステップST112では、それを受信した台ランプ装置7が遊技台5の機種名と台番号をメモリ部76に保存する。
【0061】
ステップST113では、台ランプ装置7は、保存された遊技台5の機種名と台番号に基づいて、データベースサーバ2の遊技情報データベース22に接続する。そして、ステップST114において、該当する機種の遊技方法や攻略方法などの遊技情報をダウンロードし、ステップST115において、ダウンロードした遊技情報をメモリ部76に記憶保持する。メモリ部76に記憶保持された遊技情報は、ステップST116において、情報出力装置8がダウンロードして、ステップST117で、端末部メモリ部87へ保存する。端末部メモリ部87に記憶保持されている情報は、ステップST118において遊技者に提供される。遊技者はタッチパネル85を操作することにより、所望の遊技情報を閲覧できる。
【0062】
ここで、ステップST111において、台ランプ装置7のメモリ部76に保存された遊技台5の機種名と台番号、および、ステップST114において、データベースサーバ2からダウンロードして台ランプ装置7のメモリ部76に保存した遊技情報は、遊技台5が新しい機種に入れ替えられるまで記憶保持されるようになっているので、配信システム1に電源を投入するたびに、台ランプ装置7と管理コンピュータ3、台ランプ装置7とデータベースサーバ2との間でトラフィックが発生することがない。
【0063】
また、台ランプ装置7のメモリ部76に一旦記憶保持された遊技情報を、情報出力装置8がダウンロードして保存するようにしてあるので、例えば情報出力装置8が取り外された後、隣の情報出力装置8と入れ替わってしまった場合でも、情報出力装置8は入れ替わった位置にある台ランプ装置7から遊技情報をダウンロードして保存するので、対応する遊技台5の遊技情報を表示することができる。
【0064】
(2)ログイン時の処理動作
図5を参照して遊技者が配信システム1へログインを行なう際の処理動作を説明する。
遊技者は、遊技を開始する際に、配信システム1へのログインを行なうことにより、各種のサービスや情報の提供を受けられるようになっている。
【0065】
ステップST121において、遊技者が、遊技台5の前の席に座る前に台ランプ装置7に接続されている情報出力装置8のRFIDリーダ83に自己の携帯電話をかざすと、ステップST122では、情報出力装置8のRFIDリーダ83が携帯電話のチップIDを非接触で読み取って、台ランプ装置7を介してデータベースサーバ2へ送信する。
【0066】
チップIDを受信したデータベースサーバ2は、ステップST123で、処理手段25が、会員データベース21に登録されているチップIDと照合する。会員データベース21に登録されていない場合には、ステップST124で、エラーを情報出力装置8に送信する。送信されたエラーは台ランプ装置7を介して情報出力装置8に届き、ステップST125において、情報出力装置8の表示部84に、会員登録されていない旨の警告と、入会手続を促す画面が表示される。
【0067】
会員データベース21に登録されている場合には、ステップST124で、処理手段25が、遊技者の配信システム1へのログインを許可する。ログインが許可されると、ステップST127において、台ランプ装置7にチップIDとログイン時間とが通知されるので、ステップST128において、台ランプ装置7はチップIDとログイン時間をメモリ部76に記憶する。また、ステップST129で、遊技者のチップIDとログイン時間と台番号を管理コンピュータ3に通知する。これで、ログイン時の処理動作は完了する。
【0068】
配信システム1ではログイン時に取得したチップIDに基づいて遊技者を特定することができるので、ログイン時に台ランプ装置7から情報出力装置8が取り外されていない場合には、ステップST181で、台ランプ装置7がデータベースサーバ2の会員データベースと遊技履歴データベース23にアクセスして遊技者の遊技履歴を得て、これに基づいて、ステップST182で販促データベース24にアクセスして、蓄積されているイベント情報の中からその遊技者に適していると思われる情報を抽出する。そして、ステップST183でダウンロードして、ステップST184で情報出力装置8の端末部メモリ部87に保存して、遊技者が情報出力装置8で表示できるようにしておくことができる。また、管理コンピュータ3に店舗毎のイベント情報が蓄積されている場合には、ステップST185で、遊技履歴に基づいてそれらの情報にアクセスして、ステップST186でダウンロードして保存することもできる。
【0069】
(3)遊技中の処理動作
次に図6を参照して遊技者が遊技中の処理動作を説明する。ステップST131において、台ランプ装置7は、遊技台5から管理コンピュータ3に送信されてくる遊技台5のプレイ信号を取り込んでいる。プレイ信号とは、遊技台における遊技媒体のIN/OUTを示す信号であり、すなわち、遊技台の前に座った遊技者が遊技を行なっている旨の信号である。また、ステップST132において、台ランプ装置7の赤外線センサ74は、定期的に、遊技者が席に付いているか否かを確認している。ステップST133において赤外線センサ74で遊技者が在席していることが確認された場合であって、台ランプ装置7が遊技台5の遊技情報を検出している場合には、遊技者が複数台の遊技台を掛け持ち遊技している等の不正な状態ではなく、正常に遊技を行っていると判断し、ステップST134において、台ランプ装置7は管理コンピュータ3に遊技者の遊技中を示す遊技信号を送信する。
【0070】
管理コンピュータ3は遊技信号を監視しており、ステップST135において、遊技者の遊技時間をデータベースサーバ2に送信する。ステップST136では、データベースサーバ2が遊技時間に応じたサービスポイントを遊技履歴データベース23のサービスポイントに加算する。
【0071】
一方、ステップST137では、管理コンピュータ3に台サンド6から使用金額の情報が逐次送信されている。そこで、ステップST138で、管理コンピュータ3から遊技者の使用金額をデータベースサーバ2に送信する。ステップST139では、データベースサーバ2が使用金額に応じたサービスポイントを遊技履歴データベース23のサービスポイントに加算する。
【0072】
ここで、遊技者が遊技台5を遊技している間は、遊技者は情報出力装置8を台ランプ装置7から外して、手元に置いておき、端末部メモリ部87に保存されている遊技台5の遊技方法や攻略方法などの遊技情報を閲覧することができる。また、ログイン時にイベント情報がダウンロードされて端末部メモリ部87に保存されている場合には、この情報も閲覧することができる。情報出力装置8はタッチパネル85を備えているので、遊技者は表示する情報を選択して、閲覧できる。
【0073】
(4)ログアウト時の処理動作
図7ないし図9を参照して、遊技者がログアウトを行なう際の配信システム1の処理動作を説明する。遊技を終了する際には、遊技者に配信システム1からのログアウトを行なってもらう。
【0074】
すなわち、ステップST141において、情報出力装置8の終了スイッチ86を押し、台ランプ装置7に戻す。すると、ステップST142において、情報出力装置8から台ランプ装置7へログアウトが通知される。ログアウトが通知された台ランプ装置7は、ステップST143において、ログアウトした遊技者のチップIDとログアウト時間とを管理コンピュータ3へ通知する。
【0075】
管理コンピュータ3は、ステップST144で、受信したチップIDとログアウト時間、使用金額等をデータベースサーバ2に送信する。データベースサーバ2では、ステップST145において、処理手段25が、チップID、ログアウト時間、使用金額等を遊技履歴データベース23に記録して、遊技者を配信システム1からログアウトさせる。
【0076】
なお、遊技者が、情報出力装置8の終了スイッチ86を押しても、台ランプ装置7に表示端末を装着しないで帰ってしまう場合がある。そこで、情報出力装置8では、終了スイッチ86が押された場合には、ステップST146において、台ランプ装置7と通信が可能か否かの確認を行なう。通信が不可能であるということは、情報出力装置8が台ランプ装置7に装着されていないことを意味しているので、終了スイッチ86が押された後に一定時間が経過しても、台ランプ装置7と通信が不可能な場合には、ステップST147で、表示部84に台ランプ装置7に装着することを促す警告を表示する。
【0077】
また、遊技者が、終了スイッチ86を押すことなく帰ってしまう場合がある。このような場合のログアウトの処理動作について、図7を参照して説明する。
【0078】
ステップST151において、台ランプ装置7の赤外線センサ74は、遊技者の遊技中、定期的に遊技者が席に付いているか否かを確認している。ステップST152で、赤外線センサ74に反応が無い時間が設定された所定の時間を超えた場合には、遊技者がログアウト処理を行なうことなく帰ってしまった可能性がある。そこで、台ランプ装置7は遊技者の遊技が終了したものとみなして、ステップST153で、チップIDとログアウト時間とを管理コンピュータ3へ通知する。管理コンピュータ3は、ステップST154で、受信したチップIDとログアウト時間、使用金額等とをデータベースサーバ2に送信する。データベースサーバ2では、ステップST155において、チップID、ログアウト時間、使用金額等を遊技履歴データベース23に記録して、遊技者を配信システム1から
ログアウトさせる。
【0079】
なお、台ランプ装置7に情報出力装置8を装着せずに帰ってしまう場合もあるので、ステップST156において、台ランプ装置7は定期的に情報出力装置8と通信可能か否かを確認している。予め設定された時間、通信が不可能な場合には、ステップST157において、台ランプ装置7は管理コンピュータ3に異常を通知する。また、ステップST158では、管理コンピュータ3で警告を発する。
【0080】
また、ステップST159において、遊技者の遊技中は、管理コンピュータ3には遊技台5のプレイ信号が送信されてきており、このプレイ信号は台ランプ装置7で取得することができる。従って、遊技情報から遊技の終了を判断して、ステップST153に移行して、ログアウト処理を行なってもよい。
【0081】
次に、図9に示すように、情報出力装置8が台ランプ装置7に取り付けられた状態で、かつ、赤外線センサ74の反応が無い状態が所定期間以上続いていない場合であっても、ステップST161において、現在ログインしている遊技者とは異なる遊技者の携帯電話が情報出力装置8のRFIDリーダ83にかざされる場合がある。
【0082】
この場合には、ステップST162で、新たなチップIDがデータベースサーバ2に送信され、ステップST163で、新たな遊技者のログイン処理が行なわれるので、新たな遊技者の遊技が始まるものとして判断して、先の遊技者のログアウト処理を行なう。
【0083】
すなわち、ステップST163において、データベースサーバ2でログイン処理が行なわれると、ステップST164において、台ランプ装置7にチップIDとログイン時間とが通知され、ステップST165で、台ランプ装置7はチップIDとログイン時間をメモリ部76に記憶する。また、ステップST166で、遊技者のチップIDとログイン時間と台番号を管理コンピュータ3に通知する。するとステップST167では、管理コンピュータ3は、同じ台番号の遊技台5にログインしていた遊技者のチップIDとログアウト時間、使用金額等をデータベースサーバ2に送信する。データベースサーバ2では、ステップST168において、チップID、ログアウト時間、使用金額等を遊技履歴データベース23に記録して、遊技者を配信システム1からログアウトさせる。
【0084】
(5)待機中の処理動作
次に、図10を参照して、遊技者が遊技していない待機中の処理動作を説明する。このような待機中には、ステップST171で、台ランプ装置7は情報出力装置8に対して、一定期間毎に通信可能か否かの確認を行なっている。すなわち、情報出力装置8が台ランプ装置7に装着されているか、否かを確認している。そして、遊技者がログインしていない状態で、一定時間以上接続されていないことが確認されると、ステップST172で、情報出力装置8に異常が発生しているものとみなして、管理コンピュータ3へ台番号とともに、未接続状態であることを通知する。管理コンピュータ3では、ステップST173において、異常が発生していることを警告する。
【0085】
(実施の形態1に係る配信システムの作用効果)
本例によれば、遊技者が携帯電話をRFIDリーダ83にかざすことによって、遊技者が配信システム1へのログインを行なうことができるので、ログイン動作が簡単であり、ログインし易い。また、自己の携帯電話を会員カードや磁気カードの替わりに使用しているので、遊技者は他に会員カードを携帯する必要がなく、会員カードを忘れた、無くした、磁気カードを磁気カードリーダから抜き忘れて帰ってしまった、等のトラブルが発生することもない。
【0086】
一方、遊技施設の側にとっては、磁気カードや会員カードを発行する必要がないので、販売促進費用を抑えることができる。さらに、遊技者の会員情報として登録が必要なのは、携帯電話のチップIDとメールアドレスだけなので、顧客は個人情報を遊技施設側に提供する必要がなく、匿名性が高いので、入会し易い。
【0087】
さらに、チップIDによるログインによって、遊技台5で遊技している遊技者を特定できるので、不正な遊技方法を排除することができる。また、遊技者の遊技した遊技台や遊技時間、使用金額等の顧客情報を遊技履歴データベース23に蓄積することができるので、それらを分析して、遊技者に興味があると思われる遊技台5の攻略方法やイベント情報を情報出力装置8にダウンロードして、遊技者に提供することができる。
【0088】
また、チップIDとともに、メールアドレスを会員情報として登録しているので、例えば、販促データベース24と遊技履歴データベース23とを関連付けて、リスト作成手段26が、遊技施設で行なわれるイベント毎に、最も来店が見込める遊技者のリストを作成し、メール送信手段27によって、電子メールでイベント情報を配信すれば、効率的な販売促進活動になる。
【0089】
また、従来の磁気カードでは、集計することが難しかった遊技者の遊技時間を集計することができるので、遊技時間に基づいて、遊技者にサービスポイントを加算することができる。例えば、使用金額が少なくても長時間遊技施設で楽しんでいる遊技者は店舗にとって優良な顧客といえるので、このような遊技者にもサービスポイントを加算して、販売促進に繋げることができる。
【0090】
さらにまた、情報出力装置8は台ランプ装置7から取り外して手元に置くことができるので、遊技台5の遊技方法や攻略方法などを、閲覧しながら遊技することができる。従って、遊技方法を知らない初心者であっても、情報出力装置8に表示されている遊技方法を参照しながら遊ぶことができる。また、これによって遊技施設側では、遊技台について新規の顧客を開拓することができる。さらに、遊技情報はデータベースサーバ2の遊技情報データベース22に蓄積されており、情報出力装置8にダウンロードするようになっているので、小冊子等を遊技施設内に置いておく必要がなく、コストを削減することができる。また、古い遊技台の情報や最新の遊技台の情報を蓄積しておくことができるので、遊技者の利便性が高い。
【0091】
(実施の形態2)
図11から図19を参照して、本発明を適用した実施の形態2に係る遊技情報の配信システム1Aを説明する。本例の配信システム1Aも、配信システム1と同様に、図1で説明した遊技施設の既存のシステムを利用して構築されたものである。情報出力装置4が台サンド6に取り付けられている点で、配信システム1と相違しているが、他の構成は共通している。従って、以下において、共通する構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0092】
本例の配信システム1Aでも、遊技者の所有する携帯電話に搭載されている非接触型ICカードリーダ機能に用いられるICチップのチップIDを会員IDとして利用して会員登録を行わるようになっており、チップIDを用いた会員IDが遊技情報管理サーバ2の会員データベース21に登録されている。会員は、所有する携帯電話を情報出力装置4にかざすと、当該情報出力装置4によってそのチップIDが読み込まれて、当該会員のログインが行われる。この後は、情報出力装置4に遊技情報がダウンロードされ、当該情報出力装置4によってログインした会員に対して遊技情報が提供される。
【0093】
ログインした後は、当該情報出力装置4に対応する遊技台5での遊技履歴が、当該遊技
台5あるいは台サンド6から読み出されて、データベースサーバ2に記録される。したがって、各会員の遊技履歴を知ることができるので、各会員に提供する遊技情報を、各会員の遊技履歴を反映した情報とすることができる。これによって、各会員の嗜好に合った情報を提供できるなど、各会員に対して効率良く遊技情報を提供できる。さらに、会員データベース21にはチップIDと共に携帯電話の電子メールアドレスも登録されており、定期的に、あるいは必要に応じて、メール配信により各種の遊技情報を各会員に提供できる。
【0094】
図11は、台サンド6に取り付けられている情報出力装置4を引き出した状態を示す説明図である。通常は、情報出力装置4は台サンド6に形成された収納部67に収納されており、遊技者が情報出力装置4を台サンド6から引き出すことによって、ログイン処理等を行なうようになっている。
【0095】
図12は配信システム1Aの主要部分を示す概略ブロック図である。この図を参照して配信システム1Aの各部の構成を詳細に説明する。
【0096】
台サンド6は、LAN10およびインターネット11と接続するための外部通信端子71を備えており、管理コンピュータ3およびデータベースサーバ2と通信可能に接続されている。遊技者が紙幣を投入すると、それを検出する紙幣センサ63と、投入した金額を表示する台サンド表示部61と、紙幣を領収するとともに遊技媒体の貸し出し処理を行なうメカ制御部62を備えている。また、ファームウエアが記憶保持されているとともに、領収金額や遊技媒体の貸し出し情報を記憶するメモリ部64と、台サンド6から情報出力装置8が引き出されたことを検知する引き出しセンサ65と、これらを制御する送受信部、出力部、入力部を有する制御手段66を備えている。
【0097】
情報出力装置4は、台サンド6と通信を行なうための送受信部41を備えている。また、遊技台5の前に座っている遊技者の有無を監視する赤外線センサ46と、ファームウエアが記憶保持されているとともに、データベースサーバ2からダウンロードした情報および情報出力装置4から送信されてくる情報を記憶するメモリ部42と、遊技者の携帯電話に搭載された非接触型ICカード技術に用いられるチップIDを読み取るためのRFIDリーダ43と、遊技者に対して各種の情報を表示するための表示部40、および、表示する情報を選択させるためのタッチパネル44と、遊技者が配信システム1Aからログアウトする際に押す終了スイッチ45を備えている。また、それらを制御する制御部、出力部、入力部を有する出力装置側制御手段47を備えている。
【0098】
(遊技情報の配信動作)
次に、図13ないし図19を参照して、配信システム1Aによる情報配信動作を説明する。図13は情報出力システムの初期化時の処理動作を示す遷移図であり、図14は、遊技者のログイン時の処理動作を示す遷移図である。図15は遊技者が遊技中の処理動作を示す遷移図であり、図16から図18は、遊技者のログアウト時の処理動作を示す遷移図である。図19は、遊技者がログインを行なう前の待機中の処理動作を示す遷移図である。
【0099】
(1)初期化時の処理動作
図13を参照して配信システム1Aの初期化時の動作を説明する。なお、予め、管理コンピュータ3上で遊技台5の機種名、台番号は関連付けられ、データとして保存しておく。また、同様に、管理コンピュータ3上で台サンド6と遊技台5も関連付けられ、データとして保存するものとする。
【0100】
管理コンピュータ3は、ステップST211で、台サンド6に取り付けられた情報出力
装置4に遊技台5の機種名と台番号を送信する。ステップST212では、それを受信した情報出力装置4が遊技台5の機種名と台番号をメモリ部42に保存する。
【0101】
ステップST213では、情報出力装置4は、保存された遊技台5の機種名と台番号に基づいて、データベースサーバ2の遊技情報データベース22に接続する。そして、ステップST214において、該当する機種の遊技方法や攻略方法などの遊技情報をダウンロードし、ステップST215において、ダウンロードした遊技情報をメモリ部42に記憶保持する。メモリ部42に記憶保持されている情報は、ステップST216において、タッチパネル44を操作することにより、遊技者に提供される。
【0102】
ここで、ステップST211において情報出力装置4のメモリ部42に保存された遊技台5の機種名と台番号、および、ステップST214において、データベースサーバ2からダウンロードしてメモリ部42に保存した遊技情報は、遊技台5が新しい機種に入れ替えられるまで記憶保持されるようになっているので、配信システム1Aに電源を投入するたびに、情報出力装置4と管理コンピュータ3、情報出力装置4とデータベースサーバ2との間でトラフィックが発生することがない。
【0103】
(2)ログイン時の処理動作
図14を参照して配信システム1Aへ遊技者がログインを行なう際の処理動作を説明する。遊技者は、遊技を開始する際に、配信システム1Aへのログインを行なうことにより、各種のサービスや情報の提供を受けられるようになっている。
【0104】
ステップST221において、遊技者が情報出力装置4を台サンド6から引き出すとともに、ステップST222において、情報出力装置4のRFIDリーダ43に自己の携帯電話をかざすと、ステップST223では、RFIDリーダ43が携帯電話のチップIDを非接触で読み取って、台サンド6を介してデータベースサーバ2へ送信する。
【0105】
チップIDを受信したデータベースサーバ2は、ステップST224で、処理手段25が会員データベース21に登録されているチップIDと照合する。会員データベース21に登録されていない場合には、ステップST225で、エラーを情報出力装置4に送信する。送信されたエラーは台サンド6を介して情報出力装置4に届き、ステップST226において、情報出力装置4の表示部40に、会員登録されていない旨の警告と、入会手続を促す画面が表示される。
【0106】
会員データベース21に登録されている場合には、ステップST227で、配信システム1Aへのログインが許可される。ログインが許可されると、ステップST228において、情報出力装置4にチップIDとログイン時間とが通知されるので、ステップST229において、情報出力装置4はチップIDとログイン時間をメモリ部42に記憶する。また、ステップST230で、遊技者のチップIDとログイン時間と台番号を管理コンピュータ3に通知する。
【0107】
ここで、配信システム1Aではログイン時に取得したチップIDによって遊技者を特定することができる。そこで、情報出力装置4は、ステップST231で、データベースサーバ2の会員データベースおよび遊技履歴データベース23にアクセスして、過去に遊技した遊技台5の機種や遊技時間等の情報を取得する。さらに、ステップST232で、取得した情報に基づいて、販促データベース24に蓄積されているイベント情報にアクセスして、イベント情報の中からその遊技者に適していると思われる情報を抽出する。そして、ステップST233でダウンロードして、ステップST234で、情報出力装置4のメモリ部42に保存して、遊技者がいつでも情報出力装置4に表示できるようにしておく。また、また、管理コンピュータ3に店舗毎のイベント情報が蓄積されている場合には、ス
テップST235で、遊技履歴に基づいてそれらの情報にアクセスして、ステップST236でダウンロードして保存する。
【0108】
(3)遊技中の処理動作
次に、図15を参照して遊技者が遊技中の処理動作を説明する。ステップST241において、情報出力装置4は、遊技台5から管理コンピュータ3に送信されてくる遊技台5のプレイ信号を取り込んでいる。また、ステップST242において、情報出力装置4の赤外線センサ46は、定期的に、遊技者が席に付いているか否かを確認している。ステップST243において赤外線センサ74で遊技者が在席していることが確認された場合であって、情報出力装置4が遊技台5のプレイ信号を検出している場合には、ステップST244において、情報出力装置4は管理コンピュータ3に遊技者の遊技中を示す遊技信号を送信する。
【0109】
管理コンピュータ3は遊技信号を監視しており、ステップST245において、遊技者の遊技時間をデータベースサーバ2に送信する。ステップST246では、データベースサーバ2が遊技時間に応じたサービスポイントを遊技履歴データベース23のサービスポイントに加算する。
【0110】
一方、ステップST247では、管理コンピュータ3に台サンド6から使用金額の情報が逐次送信されている。そこで、ステップST248で、管理コンピュータ3から遊技者の使用金額をデータベースサーバ2に送信する。ステップST249では、データベースサーバ2が使用金額に応じたサービスポイントを遊技履歴データベース23のサービスポイントに加算する。
なお、遊技者が遊技台5を遊技している間は、情報出力装置4を利用して、メモリ部42にダウンロードされている遊技台5の遊技方法や攻略方法などの遊技情報を閲覧することができる。情報出力装置4はタッチパネル85を備えているので、これにより遊技者が表示したい情報を選択して見ることができる。
【0111】
(4)ログアウト時の処理動作
図16ないし図18を参照して遊技者がログアウトを行なう際の配信システム1Aの処理動作を説明する。遊技者が遊技を終了する際には、配信システム1Aからのログアウトを行なってもらう。
【0112】
すなわち、図16に示すように、ステップST251において、情報出力装置4の終了スイッチ45を押し、ステップST252で、台サンド6へ収納する。終了スイッチ45が押された情報出力装置4は、ステップST253において、ログアウトした遊技者のチップIDとログアウト時間、使用金額等を管理コンピュータ3へ通知する。
【0113】
管理コンピュータ3は、ステップST254で、受信したチップIDとログアウト時間、使用金額等をデータベースサーバ2に送信する。データベースサーバ2では、ステップST255において、チップID、ログアウト時間、使用金額等を遊技履歴データベース23に記録して、遊技者を配信システム1Aからログアウトさせる。
【0114】
なお、遊技者が、情報出力装置4の終了スイッチ45を押しても、情報出力装置4を台サンド6に収納することなく帰ってしまう場合がある。そこで、終了スイッチ45が押された場合には、ステップST256において、台サンド6の引き出しセンサ65は情報出力装置4が引き出されているか否かの確認を行なう。終了スイッチ45が押された後に一定時間が経過しても、情報出力装置4が引き出されたままであれば、ステップST257で、表示部40に収納を促す警告を表示する。また、ステップST258で、管理コンピュータ3に対応する遊技台5の台番号と情報出力装置4が未収納であることを通知する。
すると、ステップST259において、管理コンピュータ3が警告を発生させる。
【0115】
また、遊技者が、ログアウトのために終了スイッチ45を押すことなく帰ってしまう場合がある。このような場合のログアウトの処理動作について、図17を参照して説明する。
【0116】
ステップST261において、情報出力装置4の赤外線センサ46は、定期的に遊技者が席に付いているか否かを確認しているので、ステップST262で、赤外線センサ46に反応が無い時間が設定された所定の時間を超えた場合には、遊技者がログアウト処理を行なうことなく帰ってしまった可能性がある。そこで、情報出力装置4は遊技者の遊技が終了したものとみなして、ステップST263で、チップIDとログアウト時間を管理コンピュータ3へ通知する。管理コンピュータ3は、ステップST264で、終了スイッチを押していない旨の警告を発する。またステップST265で、受信したチップIDとログアウト時間、使用金額等をデータベースサーバ2に送信する。データベースサーバ2では、ステップST266において、チップID、ログアウト時間、使用金額等を遊技履歴データベース23に記録して、遊技者を配信システム1Aからログアウトさせる。
【0117】
なお、遊技者の遊技中は、ステップST267において、管理コンピュータ3には遊技台5のプレイ信号が送信されてきており、このプレイ信号は情報出力装置4で取得することができる。従って、プレイ信号から遊技の終了を判断して、ステップST263に移行して、ログアウト処理を行なってもよい。
【0118】
次に、図18に示すように、赤外線センサの反応が無い状態が所定期間以上続いていない場合であっても、ステップST271において、現在ログインしている遊技者とは異なる遊技者の携帯電話が情報出力装置4のRFIDリーダ43にかざされる場合がある。この場合には、ステップST272で、新たなチップIDがデータベースサーバ2に送信され、ステップST273で、新たな遊技者のログイン処理が行なわれるので、新たな遊技者の遊技が始まるものとして判断して、先の遊技者のログアウト処理を行なう。
【0119】
すなわち、ステップST273において、データベースサーバ2でログイン処理が行なわれると、ステップST274において、情報出力装置4にチップIDとログイン時間とが通知され、ステップST275で、情報出力装置4はチップIDとログイン時間をメモリ部76に保存する。また、ステップST276で、新たな遊技者のチップIDとログイン時間と台番号を管理コンピュータ3に通知する。するとステップST277では、管理コンピュータ3は、同じ台番号の遊技台5にログインしていた前の遊技者のチップIDとログアウト時間、、使用金額等をデータベースサーバ2に送信する。データベースサーバ2では、ステップST278において、チップID、ログアウト時間、使用金額等を遊技履歴データベース23に記録して、遊技者を配信システム1Aからログアウトさせる。
【0120】
(5)待機中の処理動作
次に、図19を参照して、遊技者が遊技していない待機中の処理動作を説明する。このような待機中には、ステップST281において、台サンド6は引き出しセンサ65によって、情報出力装置4が台サンド6から引き出されているか否かを確認する。そして、遊技者がログインしていな状態で、一定時間以上引き出されていることを確認すると、ステップST282で、管理コンピュータ3へ台番号とともに情報出力装置4が未収納状態であることを通知する。管理コンピュータ3では、ステップST283において、異常が発生していることを警告する。また、ステップST284において、情報出力装置4は自己の表示部40に警告を表示する。
【0121】
(実施の形態2に係る配信システムの作用効果)
本例によれば、遊技者が携帯電話をRFIDリーダ43にかざすことによって、遊技者が配信システム1Aへのログインを行なうことができるので、ログイン動作が簡単であり、ログインし易い。また、自己の携帯電話を会員カードや磁気カードの替わりに使用しているので、遊技者は他に会員カードを携帯する必要がなく、会員カードを忘れた、無くした、磁気カードを磁気カードリーダから抜き忘れて帰ってしまった、等のトラブルが発生することもない。一方、遊技施設の側にとっては、磁気カードや会員カードを発行する必要がないので、販売促進費用を抑えることができる。さらに、遊技者の会員情報として登録が必要なのは、携帯電話のチップIDとメールアドレスだけなので、顧客は個人情報を遊技施設側に提供する必要がなく、匿名性が高いので入会し易い。
【0122】
さらに、チップIDによるログインによって、遊技台5で遊技している遊技者を特定できるので、不正な遊技方法を排除することができる。また、遊技者の遊技した遊技台5や遊技時間、使用金額等の顧客情報をデータベースに蓄積することができるので、それらを分析して、遊技者に興味があると思われる遊技台5の攻略方法やイベント情報を情報出力装置4にダウンロードして、遊技者に提供することができる。また、チップIDとともに、メールアドレスを会員情報として登録しているので、例えば、販促データベース24と遊技履歴データベース23とを関連付けて、リスト作成手段26が、イベント毎に、最も来店が見込める遊技者のリストを作成し、メール送信手段27によって、電子メールでイベント情報を配信すれば効率的な販売促進活動になる。
【0123】
また、従来の磁気カードでは、集計することが難しかった遊技者の遊技時間を集計することができるので、遊技時間に基づいて、遊技者にサービスポイントを加算することができる。例えば、使用金額が少なくても長時間遊技施設で楽しんでいる遊技者は店舗にとって大事な顧客なので、このような顧客にもサービスポイントを加算して、販売促進に繋げることができる。
【0124】
さらに、本例によれば、情報出力装置4が台サンド6に接続されているので、遊技者がログインした直後に、ステップST232で、遊技者に適していると思われる情報をダウンロードし、ステップST233で情報出力装置4のメモリ部42に保存して、遊技者がいつでも情報出力装置4に表示できるようにしておくことが確実にできる。
【0125】
(その他の実施の形態)
遊技台でプレイし、あるいは、来店することによって加算されたサービスポイントによって、遊技施設内で軽食類を注文できる場合には、LAN10にPOS(Point Of Sales
system)端末を設置しておいて、情報出力装置4、8をオーダエントリ端末として使用することも可能である。また、情報出力装置4、8に磁気カードリーダを設け、既存の会員システムの会員がログインできるようにすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0126】
【図1】本発明を適用した遊技情報の配信システムを示す全体構成図である。
【図2】実施例1の台ランプ装置に着脱可能に取り付けられている情報出力装置を取り外した状態を示す説明図である。
【図3】実施例1の配信システムの主要部分を示す概略ブロック図である。
【図4】実施例1の初期化時の処理動作を示すフローチャートである。
【図5】実施例1のログイン時の処理動作を示すフローチャートである。
【図6】実施例1の遊技中の処理動作を示すフローチャートである。
【図7】実施例1のログアウト時の処理動作を示すフローチャートである。
【図8】実施例1のログアウト時の処理動作を示すフローチャートである。
【図9】実施例1のログアウト時の処理動作を示すフローチャートである。
【図10】実施例1の待機中の処理動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明を適用した別の形態の配信システムにおいて、台サンドに取り付けられている情報出力装置を引き出した状態を示す説明図である。
【図12】実施例2の配信システムの主要部分を示す概略ブロック図である。
【図13】実施例2の初期化時の処理動作を示すフローチャートである。
【図14】実施例2のログイン時の処理動作を示すフローチャートである。
【図15】実施例2の遊技中の処理動作を示すフローチャートである。
【図16】実施例2のログアウト時の処理動作を示すフローチャートである。
【図17】実施例2のログアウト時の処理動作を示すフローチャートである。
【図18】実施例2のログアウト時の処理動作を示すフローチャートである。
【図19】実施例2の待機中の処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0127】
1,1A・配信システム、2・データベースサーバ、3・管理コンピュータ、4,8・情報出力装置、5・遊技台、6・台サンド、7・台ランプ装置、9・島コントローラ、21・会員データベース、22・遊技情報データベース、23・遊技履歴データベース、24・販促データべース、25・処理手段、26・リスト作成手段、27・メール送信手段、40,84・表示部、41・送受信部、42,64,76・メモリ部、43,83・RFIDリーダ、44,85・タッチパネル、45,86・終了スイッチ、46,74・赤外線センサ、47・出力装置側制御手段、61・台サンド表示部、62・メカ制御部、63・紙幣センサ、65・引き出しセンサ、66・制御手段、67・収納部、71・外部通信端子、72・表示端末用通信端子、73・ランプ、75・電源スイッチ、77・台ランプ制御手段、78・整流回路、79・装着部分、81・通信/電源端子、82・バッテリ、87・端末部メモリ部、88・表示端末制御手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技施設を利用する会員を特定するための会員データベースに、各会員の所有する携帯電話に搭載されている非接触型ICチップのチップIDを、各会員の会員IDとして登録し、
前記遊技施設に設置されている各遊技台若しくは各遊技台へ備え付けられている台ランプ装置、あるいは、当該遊技台に隣接配置されている遊技媒体貸し出し処理を行う各台サンドに、着脱可能な状態で、少なくとも画像表示部を備えた情報出力装置を取り付け、
当該情報出力装置によって、遊技者の所有する携帯電話のチップIDを読み取らせ、
読み取らせたチップIDを用いて前記会員データベースを検索して、遊技者が会員であるか否かを判別し、
前記遊技者が会員である場合には、遊技情報が登録されている遊技情報データベースから取り出した第1の情報を、前記情報出力装置から前記遊技者に提示し、
前記遊技者が会員でない場合には、第2の情報を前記情報出力装置から前記遊技者に提示することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項2】
請求項1において、
前記遊技者が会員である場合には、前記情報出力装置に対応している前記遊技台での当該会員の遊技履歴を、当該遊技台および/または前記台サンドから読み出して、当該会員の前記チップIDと共に遊技履歴データベースに登録する動作を開始することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項3】
請求項2において、
前記情報出力装置に手動操作式の終了スイッチを配置し、
当該終了スイッチが操作されると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項4】
請求項2において、
前記情報出力装置が前記遊技台若しくは前記台ランプ装置、あるいは前記台サンドから取り外されているか否かを監視し、
所定時間以上に亘って取り外された状態が継続すると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項5】
請求項2において、
前記情報出力装置に対応している前記遊技台の前に遊技者がいるか否かを監視し、
所定時間以上に亘って遊技者がいない状態が継続すると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項6】
請求項2において、
前記情報出力装置によって新たな携帯電話のチップIDが読み込まれると、先に読み込まれたチップIDに対応付けされた前記遊技履歴の登録動作を終了することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項7】
請求項1において、
前記情報出力装置が所定時間以上に亘って取り外された状態が継続すると、前記情報出力装置、または、前記遊技台若しくは前記台ランプ装置、あるいは前記台サンドから、警告を発生させることを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項8】
遊技施設を利用する会員を特定するための会員データベースに、各会員の所有する携帯電話に搭載されている非接触型ICチップのチップIDを、各会員の会員IDとして登録
し、
前記遊技施設に設置されている各遊技台若しくは各遊技台へ備え付けられている台ランプ装置、あるいは、当該遊技台に隣接配置されている遊技媒体貸し出し処理を行う各台サンドに、出し入れ可能な状態で、少なくとも画像表示部を備えた情報出力装置を取り付け、
当該情報出力装置によって、遊技者の所有する携帯電話のチップIDを読み取らせ、
読み取らせたチップIDを用いて前記会員データベースを検索して、遊技者が会員であるか否かを判別し、
前記遊技者が会員である場合には、遊技情報が登録されている遊技情報データベースから取り出した第1の情報を、前記情報出力装置から前記遊技者に提示し、
前記遊技者が会員でない場合には、第2の情報を前記情報出力装置から前記遊技者に提示することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項9】
請求項8において、
前記遊技者が会員である場合には、前記情報出力装置に対応している前記遊技台での当該会員の遊技履歴を、当該遊技台および/または前記台サンドから読み出して、当該会員の前記チップIDと共に遊技履歴データベースに登録する動作を開始することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項10】
請求項9において、
前記情報出力装置に手動操作式の終了スイッチを配置し、
当該終了スイッチが操作されると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項11】
請求項9において、
前記情報出力装置が前記遊技台若しくは前記台ランプ装置、あるいは、当該遊技台に前記台サンドから引き出されている否かを監視し、
所定時間以上に亘って引き出された状態が継続すると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項12】
請求項9において、
前記情報出力装置に対応している前記遊技台の前に遊技者がいるか否かを監視し、
所定時間以上に亘っていない状態が継続すると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項13】
請求項9において、
前記情報出力装置によって新たな携帯電話のチップIDが読み込まれると、先に読み込まれたチップIDに対応付けされた前記遊技履歴の登録動作を終了することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項14】
請求項8において、
前記情報出力装置が所定時間以上に亘って引き出されている状態が継続すると、前記情報出力装置、または、前記遊技台若しくは前記台ランプ装置、あるいは前記台サンドから、警告を発生させることを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項15】
請求項2または9において、
前記遊技者が会員である場合には、前記遊技履歴データベースに登録されている当該会員の遊技履歴が反映された前記第1の情報が、前記遊技情報データベースから取り出されて前記情報出力装置から出力されることを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項16】
請求項15において、
前記遊技履歴が反映された前記第1の情報には、前記チップIDで特定される会員が最も多く使用した遊技台の機種に関する、少なくともイベント情報、遊技方法、攻略方法のいずれかが含まれていることを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項17】
請求項2または9において、
前記第1の情報は、前記情報出力装置が対応付けされている前記遊技台の遊技方法、前記遊技台の攻略方法、前記遊技台の遊技履歴などの遊技台情報であることを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項18】
請求項1または8において、
前記会員データベースに、会員IDとしての携帯電話のチップIDに当該携帯電話の電子メールアドレスを対応付けして登録しておき、
定期的に、および/または、必要に応じて、各会員の電子メールアドレス宛に、前記遊技施設に関する情報を配信することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項19】
データベースサーバと、
前記遊技施設に設置されている各遊技台若しくは各遊技台へ備え付けられている台ランプ装置、あるいは、当該遊技台に隣接配置されている遊技媒体貸し出し処理を行う各台サンドに、着脱可能な状態で取り付けられている情報出力装置とを有し、
前記データベースサーバは、遊技施設を利用する各会員の所有する携帯電話に搭載されている非接触型ICチップのチップIDおよび当該携帯電話の電子メールアドレスが、各会員の会員情報として登録されている遊技会員データベースと、遊技情報が登録されている遊技情報データベースとを備えており、
前記情報出力装置は、非接触状態で前記携帯電話の前記チップIDを読み込み可能なチップID読み込み手段と、前記チップID読み込み手段によって読み込まれた遊技者の携帯電話のチップIDを用いて前記会員データベースを検索して、遊技者が会員であるか否かを判別する会員照合手段と、前記遊技者が会員である場合には、遊技情報が登録されている遊技情報データベースから第1の情報をダウンロードするダウンロード手段と、ダウンロードした前記第1の情報を表示する表示手段とを備え、前記遊技者が会員でない場合には、第2の情報を前記表示手段によって表示することを特徴とする遊技情報の配信システム。
【請求項20】
請求項19において、
前記台ランプ装置は、各遊技台の遊技履歴情報、遊技状態などを表示することを特徴とする遊技情報の配信システム。
【請求項21】
請求項20において、
前記台ランプ装置は、対応する前記遊技台に関する情報を前記遊技情報データベースからダウンロードして記憶保持しているメモリを備えており、
前記情報出力装置の前記ダウンロード手段は、前記遊技者が会員である場合には、当該メモリから前記第1の情報をダウンロードすることを特徴とする遊技情報の配信システム。
【請求項22】
請求項21において、
前記データベースサーバは、各会員の遊技履歴が登録されている遊技履歴データベースを有し、
当該データベースサーバは、前記遊技者が会員である場合には、前記情報出力装置に対応付けされている前記遊技台での当該会員の遊技履歴を、当該遊技台および/または前記台サンドから読み出して、当該会員の前記チップIDと共に遊技履歴データベースに登録
する動作を開始することを特徴とする遊技情報の配信システム。
【請求項23】
請求項22において、
前記情報出力装置は、前記表示手段による前記第1の情報の表示を終了させるための手動操作式の終了スイッチを備えており、
前記データベースサーバは、当該終了スイッチが操作されると、前記遊技履歴の登録動作が終了することを特徴とする遊技情報の配信システム。
【請求項24】
請求項23において、
前記情報出力装置が前記遊技台若しくは前記台ランプ装置、あるいは前記台サンドから取り外されているか否かを監視する監視手段を有しており、
所定時間以上に亘って取り外された状態が継続すると、前記情報出力装置の前記表示手段は前記第1の情報の出力を停止し、前記データベースサーバは、前記遊技履歴の登録動作を終了することを特徴とする遊技情報の配信システム。
【請求項25】
請求項24において、
前記情報出力装置が所定時間以上に亘って取り外された状態が継続すると警告を発生する警告手段を有していることを特徴とする遊技情報の配信システム。
【請求項26】
請求項25において、
前記遊技台の前に遊技者がいるか否かを監視する遊技者監視手段を有しており、
所定時間以上に亘って遊技者がいない状態が継続すると、前記情報出力装置の前記表示手段は前記第1の情報の表示を停止し、前記データベースサーバは、前記遊技履歴の登録動作を終了することを特徴とする遊技情報の配信システム。
【請求項27】
請求項26において、
前記情報出力装置のチップID読み取り手段によって新たな携帯電話のチップIDが読み込まれると、前記データベースサーバは、先に読み込まれたチップIDに対応付けされた前記遊技履歴の登録動作を終了することを特徴とする遊技情報の配信システム。
【請求項28】
請求項27において、
前記会員データベースには、会員IDとしての携帯電話のチップIDに当該携帯電話の電子メールアドレスを対応付けして登録されており、
定期的に、および/または、必要に応じて、各会員の電子メールアドレス宛に、前記遊技施設に関する情報を配信するメール配信手段を有していることを特徴とする遊技情報の配信システム。
【請求項1】
遊技施設を利用する会員を特定するための会員データベースに、各会員の所有する携帯電話に搭載されている非接触型ICチップのチップIDを、各会員の会員IDとして登録し、
前記遊技施設に設置されている各遊技台若しくは各遊技台へ備え付けられている台ランプ装置、あるいは、当該遊技台に隣接配置されている遊技媒体貸し出し処理を行う各台サンドに、着脱可能な状態で、少なくとも画像表示部を備えた情報出力装置を取り付け、
当該情報出力装置によって、遊技者の所有する携帯電話のチップIDを読み取らせ、
読み取らせたチップIDを用いて前記会員データベースを検索して、遊技者が会員であるか否かを判別し、
前記遊技者が会員である場合には、遊技情報が登録されている遊技情報データベースから取り出した第1の情報を、前記情報出力装置から前記遊技者に提示し、
前記遊技者が会員でない場合には、第2の情報を前記情報出力装置から前記遊技者に提示することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項2】
請求項1において、
前記遊技者が会員である場合には、前記情報出力装置に対応している前記遊技台での当該会員の遊技履歴を、当該遊技台および/または前記台サンドから読み出して、当該会員の前記チップIDと共に遊技履歴データベースに登録する動作を開始することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項3】
請求項2において、
前記情報出力装置に手動操作式の終了スイッチを配置し、
当該終了スイッチが操作されると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項4】
請求項2において、
前記情報出力装置が前記遊技台若しくは前記台ランプ装置、あるいは前記台サンドから取り外されているか否かを監視し、
所定時間以上に亘って取り外された状態が継続すると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項5】
請求項2において、
前記情報出力装置に対応している前記遊技台の前に遊技者がいるか否かを監視し、
所定時間以上に亘って遊技者がいない状態が継続すると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項6】
請求項2において、
前記情報出力装置によって新たな携帯電話のチップIDが読み込まれると、先に読み込まれたチップIDに対応付けされた前記遊技履歴の登録動作を終了することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項7】
請求項1において、
前記情報出力装置が所定時間以上に亘って取り外された状態が継続すると、前記情報出力装置、または、前記遊技台若しくは前記台ランプ装置、あるいは前記台サンドから、警告を発生させることを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項8】
遊技施設を利用する会員を特定するための会員データベースに、各会員の所有する携帯電話に搭載されている非接触型ICチップのチップIDを、各会員の会員IDとして登録
し、
前記遊技施設に設置されている各遊技台若しくは各遊技台へ備え付けられている台ランプ装置、あるいは、当該遊技台に隣接配置されている遊技媒体貸し出し処理を行う各台サンドに、出し入れ可能な状態で、少なくとも画像表示部を備えた情報出力装置を取り付け、
当該情報出力装置によって、遊技者の所有する携帯電話のチップIDを読み取らせ、
読み取らせたチップIDを用いて前記会員データベースを検索して、遊技者が会員であるか否かを判別し、
前記遊技者が会員である場合には、遊技情報が登録されている遊技情報データベースから取り出した第1の情報を、前記情報出力装置から前記遊技者に提示し、
前記遊技者が会員でない場合には、第2の情報を前記情報出力装置から前記遊技者に提示することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項9】
請求項8において、
前記遊技者が会員である場合には、前記情報出力装置に対応している前記遊技台での当該会員の遊技履歴を、当該遊技台および/または前記台サンドから読み出して、当該会員の前記チップIDと共に遊技履歴データベースに登録する動作を開始することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項10】
請求項9において、
前記情報出力装置に手動操作式の終了スイッチを配置し、
当該終了スイッチが操作されると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項11】
請求項9において、
前記情報出力装置が前記遊技台若しくは前記台ランプ装置、あるいは、当該遊技台に前記台サンドから引き出されている否かを監視し、
所定時間以上に亘って引き出された状態が継続すると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項12】
請求項9において、
前記情報出力装置に対応している前記遊技台の前に遊技者がいるか否かを監視し、
所定時間以上に亘っていない状態が継続すると、前記第1の情報の出力を停止すると共に、前記遊技履歴の登録動作を終了することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項13】
請求項9において、
前記情報出力装置によって新たな携帯電話のチップIDが読み込まれると、先に読み込まれたチップIDに対応付けされた前記遊技履歴の登録動作を終了することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項14】
請求項8において、
前記情報出力装置が所定時間以上に亘って引き出されている状態が継続すると、前記情報出力装置、または、前記遊技台若しくは前記台ランプ装置、あるいは前記台サンドから、警告を発生させることを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項15】
請求項2または9において、
前記遊技者が会員である場合には、前記遊技履歴データベースに登録されている当該会員の遊技履歴が反映された前記第1の情報が、前記遊技情報データベースから取り出されて前記情報出力装置から出力されることを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項16】
請求項15において、
前記遊技履歴が反映された前記第1の情報には、前記チップIDで特定される会員が最も多く使用した遊技台の機種に関する、少なくともイベント情報、遊技方法、攻略方法のいずれかが含まれていることを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項17】
請求項2または9において、
前記第1の情報は、前記情報出力装置が対応付けされている前記遊技台の遊技方法、前記遊技台の攻略方法、前記遊技台の遊技履歴などの遊技台情報であることを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項18】
請求項1または8において、
前記会員データベースに、会員IDとしての携帯電話のチップIDに当該携帯電話の電子メールアドレスを対応付けして登録しておき、
定期的に、および/または、必要に応じて、各会員の電子メールアドレス宛に、前記遊技施設に関する情報を配信することを特徴とする遊技情報の配信方法。
【請求項19】
データベースサーバと、
前記遊技施設に設置されている各遊技台若しくは各遊技台へ備え付けられている台ランプ装置、あるいは、当該遊技台に隣接配置されている遊技媒体貸し出し処理を行う各台サンドに、着脱可能な状態で取り付けられている情報出力装置とを有し、
前記データベースサーバは、遊技施設を利用する各会員の所有する携帯電話に搭載されている非接触型ICチップのチップIDおよび当該携帯電話の電子メールアドレスが、各会員の会員情報として登録されている遊技会員データベースと、遊技情報が登録されている遊技情報データベースとを備えており、
前記情報出力装置は、非接触状態で前記携帯電話の前記チップIDを読み込み可能なチップID読み込み手段と、前記チップID読み込み手段によって読み込まれた遊技者の携帯電話のチップIDを用いて前記会員データベースを検索して、遊技者が会員であるか否かを判別する会員照合手段と、前記遊技者が会員である場合には、遊技情報が登録されている遊技情報データベースから第1の情報をダウンロードするダウンロード手段と、ダウンロードした前記第1の情報を表示する表示手段とを備え、前記遊技者が会員でない場合には、第2の情報を前記表示手段によって表示することを特徴とする遊技情報の配信システム。
【請求項20】
請求項19において、
前記台ランプ装置は、各遊技台の遊技履歴情報、遊技状態などを表示することを特徴とする遊技情報の配信システム。
【請求項21】
請求項20において、
前記台ランプ装置は、対応する前記遊技台に関する情報を前記遊技情報データベースからダウンロードして記憶保持しているメモリを備えており、
前記情報出力装置の前記ダウンロード手段は、前記遊技者が会員である場合には、当該メモリから前記第1の情報をダウンロードすることを特徴とする遊技情報の配信システム。
【請求項22】
請求項21において、
前記データベースサーバは、各会員の遊技履歴が登録されている遊技履歴データベースを有し、
当該データベースサーバは、前記遊技者が会員である場合には、前記情報出力装置に対応付けされている前記遊技台での当該会員の遊技履歴を、当該遊技台および/または前記台サンドから読み出して、当該会員の前記チップIDと共に遊技履歴データベースに登録
する動作を開始することを特徴とする遊技情報の配信システム。
【請求項23】
請求項22において、
前記情報出力装置は、前記表示手段による前記第1の情報の表示を終了させるための手動操作式の終了スイッチを備えており、
前記データベースサーバは、当該終了スイッチが操作されると、前記遊技履歴の登録動作が終了することを特徴とする遊技情報の配信システム。
【請求項24】
請求項23において、
前記情報出力装置が前記遊技台若しくは前記台ランプ装置、あるいは前記台サンドから取り外されているか否かを監視する監視手段を有しており、
所定時間以上に亘って取り外された状態が継続すると、前記情報出力装置の前記表示手段は前記第1の情報の出力を停止し、前記データベースサーバは、前記遊技履歴の登録動作を終了することを特徴とする遊技情報の配信システム。
【請求項25】
請求項24において、
前記情報出力装置が所定時間以上に亘って取り外された状態が継続すると警告を発生する警告手段を有していることを特徴とする遊技情報の配信システム。
【請求項26】
請求項25において、
前記遊技台の前に遊技者がいるか否かを監視する遊技者監視手段を有しており、
所定時間以上に亘って遊技者がいない状態が継続すると、前記情報出力装置の前記表示手段は前記第1の情報の表示を停止し、前記データベースサーバは、前記遊技履歴の登録動作を終了することを特徴とする遊技情報の配信システム。
【請求項27】
請求項26において、
前記情報出力装置のチップID読み取り手段によって新たな携帯電話のチップIDが読み込まれると、前記データベースサーバは、先に読み込まれたチップIDに対応付けされた前記遊技履歴の登録動作を終了することを特徴とする遊技情報の配信システム。
【請求項28】
請求項27において、
前記会員データベースには、会員IDとしての携帯電話のチップIDに当該携帯電話の電子メールアドレスを対応付けして登録されており、
定期的に、および/または、必要に応じて、各会員の電子メールアドレス宛に、前記遊技施設に関する情報を配信するメール配信手段を有していることを特徴とする遊技情報の配信システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
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【図13】
【図14】
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【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2008−29375(P2008−29375A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−202923(P2006−202923)
【出願日】平成18年7月26日(2006.7.26)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年7月26日(2006.7.26)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
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