遊技機
【課題】所定操作が行われ場合に、遊技球が遊技領域から非遊技領域に飛び込んで不具合が発生するのを抑制できる遊技機を提供する。
【解決手段】開閉扉3の開閉を検出する扉開閉検出SW39、可動役物装置17の役物駆動機構24(電動モータ25)を制御して1対の役物部材21,22に演出動作を実行させる役物制御手段40を備え、役物制御手段40は、扉開閉検出SW39により開閉扉3が開けられたことが検出された場合に、遊技領域4aから役物作動空間を含む非遊技領域に遊技球が飛び込むのを役物部材21,22が阻止可能な予め設定した飛込阻止位置へ役物部材21,22を移動させる。
【解決手段】開閉扉3の開閉を検出する扉開閉検出SW39、可動役物装置17の役物駆動機構24(電動モータ25)を制御して1対の役物部材21,22に演出動作を実行させる役物制御手段40を備え、役物制御手段40は、扉開閉検出SW39により開閉扉3が開けられたことが検出された場合に、遊技領域4aから役物作動空間を含む非遊技領域に遊技球が飛び込むのを役物部材21,22が阻止可能な予め設定した飛込阻止位置へ役物部材21,22を移動させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は遊技機に関し、特に、所定操作が検出された場合に、遊技領域から非遊技領域に遊技球が飛び込むのを阻止可能な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ遊技機には、遊技盤とその前側の透明板との間に遊技球が転動する遊技領域が形成され、その遊技領域には多数の障害釘と各種入賞口(始動口、大入賞口等)等が配置されている。また、パチンコ遊技機には、遊技領域を開閉可能な前記透明板を有する開閉扉が設けられ、遊技球が障害釘等に引っ掛かった場合に、ホール係員が開閉扉を開けて対処することができる。
【0003】
従来のパチンコ遊技機において、遊技球が始動口に入賞することにより大当り抽選を行い、その大当り抽選で当選した場合に大入賞口が開閉する大当り遊技を発生させる機種の多くは、大当り抽選の興趣を高め得る演出を行うために、役物部材と、役物部材を移動駆動する役物駆動機構と、役物駆動機構を制御して役物部材に演出動作を実行させる役物制御装置とを備えている。
【0004】
通常、遊技盤には枠状のセンタ役物が取付けられ、このセンタ役物に、遊技演出用の画像表示器と、役物部材と役物駆動機構とを有する可動役物装置とが装備されている。画像表示器はその画面をパチンコ遊技機の前側からセンタ役物の内側を通して視認できるように配置されているが、可動役物装置においては、役物部材が画像表示器の前側で演出動作を実行するものが広く実用に供されている。
【0005】
尚、特許文献1のパチンコ遊技機では、画像表示器の画面に遊技球が衝突するのを防止するために、この画像表示器の画面が透明な保護カバーで覆われている。また、特許文献2のパチンコ遊技機では、開閉扉が開けられた場合に、払出機構から貯留皿に至る払出通路のうち遊技盤側通路の下流開口端から遊技球が落下しないように、この下流開口端が自動的にシャッターで閉塞される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−122167号公報
【特許文献2】特開2007−29304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の可動役物装置を備えたパチンコ遊技機において、特に、センタ役物に画像表示器と可動役物装置とを装備し、役物部材が画像表示器の前側で演出動作を実行するものでは、遊技領域から遊技球が本来転動しない役物作動空間を含む非遊技領域に飛び込む虞があり、そうなると、その遊技球が役物部材や役物駆動機構の作動を阻害する位置に停留して、役物部材が正常に動作しない、役物部材や役物駆動機構が損傷する、等の不具合が生じる場合がある。
【0008】
一般に、センタ役物の下部には遊技球が転動するステージが形成されているが、そのステージの後端部分に壁を設けて、遊技球がステージから非遊技領域へ飛び込まないようにしている。しかし、遊技球が障害釘等に引っ掛かった場合にホール係員が開閉扉を開けて対処する際、ステージの後端部分に壁を設けても、引っ掛かりを解消された遊技球が非遊技領域へ飛び込む虞がある。特に複数の遊技球が障害釘等にブドウ状に引っ掛かった場合に開閉扉を開けて対処する際、引っ掛かりを解消された複数の遊技球が一気に落下することで、遊技球が非遊技領域へ飛び込む虞が高くなり、実際に確認もされている。
【0009】
そこで、センタ役物の内側において遊技領域と非遊技領域との間を仕切る大きな透明板を設けることが考えられる。しかし、この透明板を別途設けることで製作コストが高価になり、透明板の組付けも面倒になる。また、透明板の設置スペースを設けることが難しい場合があるし、透明板を設けたとしても、この透明板での光の反射により、画像表示器の画面や役物部材が見えにくくなるという新たな課題が生じる虞がある。
【0010】
本発明の目的は、所定操作が行われ場合に、遊技球が遊技領域から非遊技領域に飛び込んで不具合が発生するのを抑制できる遊技機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1の発明(遊技機)は、遊技球が転動する遊技領域(4a)を備えた遊技機(1) において、前記遊技領域(4a)から遊技球が本来転動しない非遊技領域に飛び込むのを阻止可能な飛込阻止位置を含む領域を移動可能に設けられたガード部材(21,22/21A/21B) と、前記ガード部材(21,22/21A/21B) を移動駆動するガード駆動手段(24/24A/24B)と、所定操作を検出する操作検出手段(39 /39C) と、前記操作検出手段(39/39C)により所定操作が検出された場合に、ガード部材(21,22/21A/21B) を前記飛込阻止位置に移動させるようにガード駆動手段(24/24A/24B)を制御するガード制御手段(40/40A/40B)とを備えたこと特徴としている。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1において、前記遊技領域(4a)を開閉可能な開閉扉(3) を備え、前記所定操作が、開閉扉(3) の開放操作であることを特徴としている。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1において、前記所定操作が、所定のスイッチ操作であることを特徴としている。
【0014】
請求項4の発明は、請求項3において、前記遊技領域(4a)を開閉可能な開閉扉(3) を備え、前記ガード制御手段(40/40A/40C)は、開閉扉(3) の開放開始時又は開放開始前にガード部材(21,22/21A/21B) を飛込阻止位置に移動させ得るように構成したことを特徴としている。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか1項において、遊技演出用の役物部材(21,22/21A) と、役物部材(21,22/21A) を移動駆動する役物駆動手段(24/24A)と、役物駆動手段(24/24A)を制御して役物部材(21,22/21A) に演出動作を実行させる役物制御手段(40/40A)とを備え、前記非遊技領域が、役物部材(21,22/21A) と役物駆動手段(24/24A)の少なくとも一方の作動空間を含むことを特徴としている。
【0016】
請求項6の発明は、請求項5において、前記役物部材(21,22/21A) 、役物駆動手段(24/24A)、及び役物制御手段(40/40A)が、夫々、前記ガード部材(21,22/21A) 、ガード駆動手段(24/24A)、及びガード制御手段(40/40A)であること特徴としている。
【0017】
請求項7の発明は、請求項5又は6において、遊技演出用の画像表示器(16)を備え、前記役物部材(21,22/21A) が画像表示器(16)の前側で演出動作を実行することを特徴としている。
【発明の効果】
【0018】
本発明(遊技機)によれば、所定操作が行われた場合に、遊技領域から非遊技領域に遊技球が飛び込むのを阻止可能な飛込阻止位置へガード部材を移動させるので、遊技球が非遊技領域に飛び込んで不具合が発生するのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】実施例1の可動役物装置(役物部材が飛込阻止位置(作動位置)にある状態)を装備した遊技盤の正面図である。
【図3】パチンコ遊技機の制御系のブロック図である。
【図4】実施例1の可動役物装置の正面図である。
【図5】実施例1の可動役物装置の背面図である。
【図6】実施例1の可動役物装置及び役物制御手段等の構成図である。
【図7】扉開放時役物制御のフローチャートである。
【図8】実施例1の変更形態を示す図2相当図である。
【図9】実施例2の第1,第2可動役物装置(第1役物部材が初期位置にあり、第2役物部材が作動位置にある状態)を装備した遊技盤の正面図である。
【図10】実施例2の第1,第2可動役物装置(第1,第2役物部材が飛込阻止位置(作動位置)にある状態)を装備した遊技盤の正面図である。
【図11】実施例2の可動役物装置及び役物制御手段等の構成図である。
【図12】実施例3のガード装置(ガード部材が飛込阻止位置にある状態)を装備した遊技盤の正面図である。
【図13】実施例3のガード装置及びガード制御手段等の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
【実施例1】
【0021】
図1、図2に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールの島構造体に取付けられる外枠(図示略)に開閉枠2が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉枠2の左端部に開閉扉3の左端部が鉛直軸心回りに回動自在に支持され、開閉扉3の右端部には、開閉扉3を閉じた状態で開閉枠2に施錠するキーシリンダ3cが装着されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、遊技盤4とその前側の透明板3bとの間に遊技球が転動する遊技領域4aが形成され、この遊技領域4aが開閉扉3により開閉される。
【0022】
開閉扉3には、窓3aの下側に貯留皿5が設けられ、その貯留皿5に演出ボタンSW6(「SW」はスイッチを意味する)が装着され、貯留皿5の右下側に発射ハンドル7が装着されている。発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿5から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿5に複数の遊技球が存在する場合には、複数の遊技球が約0.6秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され遊技領域4aの上部に導入される。
【0023】
図2、図3に示すように、遊技盤4には遊技領域4aに配置された多数の障害釘(図示略)の他、第1始動口10、開閉式の第2始動口11aを有する始動口装置11、ゲート12、開閉式の大入賞口13aを有する大入賞口装置13、複数の一般入賞口14が設けられている。第1始動口10、ゲート12、複数の一般入賞口14には、夫々、そこに入賞した遊技球を検出する第1始動口SW10a、ゲートSW12a、複数の一般入賞口SW14aが付設されている。
【0024】
始動口装置11は、第2始動口11a、第2始動口11aを開閉する開閉部材11b、第2始動口11aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW11c、開閉部材11bを開閉駆動する第2始動口SOL11d(「SOL」はソレノイドアクチュエータを意味する)を有する。大入賞口装置13は、大入賞口13a、大入賞口13aを開閉する開閉部材13b、大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW13c、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口SOL13dを有する。
【0025】
遊技球が入賞口10,11a,13a,14に入賞した場合、遊技球1個の入賞について入賞口10,11a,13a,14毎に設定された数の遊技球が払出される。遊技球が始動口10,11aに入賞した場合には大当り抽選が行われ、その大当り抽選で当選した場合、通常は閉塞の大入賞口13aが複数ラウンドに亙って開閉する大当り遊技が発生する。遊技球がゲート12を通過した場合には当り抽選が行われ、その当り抽選で当選した場合、通常は閉塞の第2始動口11aが1又は複数回開閉する補助遊技が発生する。
【0026】
遊技盤4にはセンタ役物15が取付けられ、このセンタ役物15に遊技演出用の画像表示器16及び可動役物装置17が装備されている。センタ役物15は遊技盤4に比較的大きく形成されたセンタ開口部(図示略)に嵌合装着されたセンタ枠体15aを有し、センタ枠体15aの下部には遊技球が転動するステージ15bが形成されている。
【0027】
画像表示器16はその画面をパチンコ遊技機1の前側からセンタ枠体15aの内側を通して視認できるように配置されている。画像表示器16の画面には、前記大当り抽選を演出するために、複数の演出図柄が変動後停止するように表示されるとともに各種動画が表示され、また、前記大当り遊技中に大当り演出用の動画が表示される。
【0028】
可動役物装置17は、大当り抽選に関する報知(例えば、大当り抽選での当選、或いは当選期待度が高い旨の報知等)を行うために作動して、左右1対の役物部材21,22が画像表示器4の前側で演出動作を実行して遊技盤4の盤面と平行な左右方向へ移動する。
【0029】
遊技盤4の右下部に各種表示を行う遊技表示盤19が設けられ、この遊技表示盤19は、第1特図表示器19a、第2特図表示器19b、普図表示器19c、第1特図保留ランプ19d、第2特図保留ランプ19e、普図保留ランプ19fを備えている。
【0030】
第1特図表示器19aには第1特別図柄が変動可能に表示され、第1特図保留ランプ19dには第1特図保留数が表示され、その第1特図保留数は4未満の場合に第1始動口10に遊技球が入賞する毎に1加算される。第2特図表示器19bには第2特別図柄が変動可能に表示され、第2特図保留ランプ19eには第2特図保留数が表示され、その第2特図保留数は4未満の場合に第2始動口11aに遊技球が入賞する毎に1加算される。
【0031】
第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第1特図保留数が1以上の場合、第2特図保留数が0の場合には、第1特図保留数が1減算されて第1特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第2特図保留数が1以上の場合、第2特図保留数が1減算されて第2特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。
【0032】
普図表示器19cには普通図柄が変動可能に表示され、普図保留ランプ19fには普図保留数が表示され、その普図保留数は4未満の場合にゲート12に遊技球が入賞する毎に1加算される。普通図柄が変動停止状態で、普図保留数が1以上の場合、普図保留数が1減算されて普通図柄が変動開始され、その後の停止図柄で当り抽選の結果が表示される。
【0033】
可動役物装置17について説明する。
図4、図5に示すように、可動役物装置17は、センタ役物15の裏面部に取付けられたベース枠20と、左右1対の役物部材21,22と、1対の役物部材21,22を左右方向(接近・離隔方向)へ夫々移動自在にガイドする役物ガイド機構23と、1対の役物部材21,22を左右方向へ対称に移動駆動する役物駆動機構24とを備えている。
【0034】
1対の役物部材21,22は、夫々、画像表示器16の画面上下長と略同じ上下長と、画像表示器16の画面左右長の約1/4の左右長とを有する。1対の役物部材21,22は、画像表示器16の画面前側からその左右両端側に退いてセンタ役物15の後側に隠れて図4、図5に実線で示す初期位置(待機位置)になり、画像表示器16の画面前側に現れてそれらの対向端縁同士が当接して図1及び図4、図5に仮想線で示す作動位置(合体位置)になり、そこで、所定の物体(例えば、人物の顔)を形成する。尚、1対の役物部材21,22は、夫々その前面部を電飾可能に構成されている。
【0035】
役物ガイド機構23は、左右方向に延びる上部ガイドロッド23a及び下部ガイド板23bを有する。上部ガイドロッド23aはその左右両端部がベース枠20の上部に固定され、この上部ガイドロッド23aに、1対の役物部材21,22の上部連結部21a,22aが夫々左右方向へ移動自在にガイド支持されている。下部ガイド板23bはベース枠20の下部に固定され、この下部ガイド板23bに、1対の役物部材21,22の下部連結部21b,22bが夫々左右方向へ摺動自在に当接してガイドされている。
【0036】
役物駆動機構24は、電動モータ25(ステッピングモータ25)と、電動モータ25により駆動されるギヤ列26と、ギヤ列26に連動連結され且つ1対の役物部材21,22に夫々固定的に設けられた1対のラック27,28とを有する。ギヤ列26の下流部分は1対のピニオン26a,26bに分岐し、この1対のピニオン26a,26bが夫々1対のラック27,28に噛合している。電動モータ25が駆動されると、ギヤ列26により、1対のピニオン26a,26bが逆方向に同期回転し、これにより、1対のラック27,28を夫々介して1対の役物部材21,22が左右方向へ対称に移動駆動される。
【0037】
ここで、ベース枠20には、1対の役物部材21, 22の原点位置として初期位置を検出する原点SW29(光学センサ29)が取付けられている。この原点SW29は右側の役物部材22の移動領域の右端側に配置され、一方、右側の可動役物22の上部連結部22aに遮蔽板部22c設けられ、右側の役物部材22が初期位置のとき、原点SW29は、その発光部と受光部との間が遮蔽板部22cにより遮られ初期位置を検出する。
【0038】
次に、パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図3に示すように、制御装置30は、遊技制御基板31、払出制御基板32、演出制御基板33、画像制御基板34、ランプ制御基板35を備え、これら制御基板31〜35に夫々CPUとROMとRAMを含むコンピュータを備えて構成され、演出制御基板33は更にRTC(「RTC」はリアルタイムクロックを意味する)を備えている。
【0039】
遊技制御基板31のコンピュータは、第1,第2始動口SW10a,11c、ゲートSW12a、大入賞口SW13c、一般入賞口SW14aからの信号と、払出制御基板32からの制御情報とを受けて、第2始動口SOL11d、大入賞口SOL13d、図柄表示器19a〜19c、図柄保留ランプ19d〜19fを制御し、払出制御基板32と演出制御基板33とに制御情報(遊技情報)を出力する。
【0040】
払出制御基板32のコンピュータは、遊技制御基板31からの制御情報と、払出球検出SW36a、球有り検出SW36b、満タン検出SW36c、扉開閉検出SW39からの信号とを受けて、払出モータ36を制御し、遊技制御基板32に制御情報(払出情報)を出力する。演出制御基板33のコンピュータは、遊技制御基板31からの制御情報と、演出ボタンSW6からの信号とを受けて、画像制御基板34に制御情報を出力し、更に、画像制御基板34からの制御情報を受けて、ランプ制御基板35に制御情報を出力する。
【0041】
画像制御基板34のコンピュータは、演出制御基板33からの制御情報を受けて、遊技演出用の画像表示器16とスピーカ37とを制御し、演出制御基板33に制御情報を出力する。ランプ制御基板35のコンピュータは、演出制御基板33からの制御情報を受けて、主に画像制御基板34のコンピュータによる制御に同期させて、遊技演出用の枠ランプ38aと盤ランプ38bと可動役物装置17とを制御する。
【0042】
図6に示すように、ランプ制御基板35のコンピュータによりガード制御手段に相当する役物制御手段40が構成され、その役物制御手段40は通常時制御手段41と扉開放時制御手段42とを備えている。役物制御手段40には、開閉扉3の開閉(所定操作に相当する開閉扉3の開放操作)を検出する操作検出手段に相当する扉開閉検出SW39からの信号が払出制御基板32から遊技制御基板31、演出制御基板33を介して入力され、開閉扉3の閉塞が検出された場合には、通常時制御手段41が優先的に制御を実行し、開閉扉3の開放が検出された場合には、扉開放時制御手段42が優先的に制御を実行する。
【0043】
扉開閉検出SW39は、開閉枠2と開閉扉3の一方に設けられ、開閉枠2と開閉扉3の他方に設けられた被検出部を検出可能なもの(例えば、近接スイッチや光学センサ)であり、開閉扉3が閉じた状態から少しでも開けられると、扉開閉検出SW39が開閉扉3の開放を検出する。この扉開閉検出SW39は、払出制御基板32に接続されているが、演出制御基板33、画像制御基板34、遊技制御基板31、ランプ制御基板35の何れかに接続されてもよい。
【0044】
通常時制御手段41は、演出制御基板33から役物動作指令(コマンド)を受けて、その役物動作指令と、可動役物装置17の原点SW29からの検出信号に基づいて、可動役物装置17の電動モータ25(役物駆動機構24)を制御して、1対の役物部材21,22に演出動作を実行させる。そこで、1対の役物部材21,22を図4、図5に実線で示す初期位置から仮想線で示す作動位置へ移動させ、その後、初期位置へ復帰させる。
【0045】
例えば、役物部材21,22の演出動作により特定の演出モードへの移行が示され、そこで、大当り抽選で当選する期待度が通常よりも高いことが報知される。この特定の演出モードは特別図柄の1又は複数変動に亙って滞在するが、役物部材21,22の演出動作において、役物部材21,22が初期位置から作動位置へ移動し、そこで比較的長時間(特別図柄の複数変動に亙って)停止した後、初期位置へ復帰するようにしてもよい。
【0046】
扉開放時制御手段42は、扉開閉検出SW39により開閉扉3が開けられたこと(開閉扉3の開放操作)が検出された場合に、遊技領域4aから遊技球が本来転動しない役物作動空間を含む非遊技領域に飛び込むのを1対のガード部材に相当する役物部材21,22が阻止可能な予め設定した飛込阻止位置へ1対の役物部材21,22を移動させるように、ガード駆動手段に相当する役物駆動機構24(電動モータ25)を制御する。1対の役物部材21,22の飛込阻止位置は、1対の役物部材21,22が演出動作時に移動する移動領域内に設定され、本実施例では、図1と図4,図5に仮想線で示す作動位置に設定されている。
【0047】
ここで、役物作動空間とは、可動役物装置17の役物部材21,22と役物駆動機構24の少なくとも一方の作動空間であり、この役物作動空間を含む非遊技領域が、センタ枠体15aの内側空間を介して遊技領域4aに連通している。また、この非遊技領域には他の可動役物装置の作動空間が含まれる場合がある。
【0048】
扉開放時制御手段42は、1対の役物部材21,22の演出動作時に、扉開閉検出SW39により開閉扉3が開けられたことが検出された場合には、1対の役物部材21,22の演出動作を中断させ、その際、中断時の1対の役物部材21,22の位置が飛込阻止位置(作動位置)でない場合には、1対の役物部材21,22を飛込阻止位置へ移動させ、1対の役物部材21,22の位置が飛込阻止位置である場合には、1対の役物部材21,22を飛込阻止位置に維持する。尚、1対の役物部材21,22の位置が飛込阻止位置であるか否かについては、この飛込阻止位置を実際に検出可能な位置検出SWを設け、この位置検出SWからの信号に基づいて判断するようにしてもよい。但し、1対の役物部材21,22の制御上の位置を電動モータ25の制御により把握して、その制御上の位置に基づいて判断するようにしてもよい。
【0049】
扉開放時制御手段42は、1対の役物部材21,22の演出動作を中断させた状態で、扉開閉検出SW39により開閉扉3が閉じられたことが検出された場合に、1対の役物部材21,22の演出動作を再開可能か否か判定し、肯定判定した場合には1対の役物部材21,22の演出動作を再開させ、その際、1対の役物部材21,22を初期位置へ復帰させることなく再開させ、否定判定した場合には1対の役物部材21、22の演出動作を終了させ、初期位置へ移動させる。
【0050】
ここで、通常時制御手段41が役物部材21,22に演出動作を実行させる制御は、画像表示器16による演出と同期して進行するが、役物部材21,22に演出動作を中断させた後に再開させる場合、例えば、その再開時から通常時制御手段41の制御による場合の役物部材21,22の演出動作終了時までの残時間を算出できるように構成されている。そして、前記残時間が予め設定された再開可能時間以上の場合、1対の役物部材21,22の演出動作が再開されることになる。具体的には、役物動作指令の受信時からの時間を計時し、開閉扉3が閉じられた時の前記時間が、役物動作指令に基づいて行われる演出動作の実行時間未満か否か判定し、肯定判定した場合に演出動作を再開させる。
【0051】
扉開放時制御手段42が実行する制御についてフローチャートに基づいて説明する。
図7に示すように、この制御が開始されると、開閉扉3が開放か否か判定し(S1)、S1の判定がNoの場合にはYes になるまで待機する。S1の判定がYes の場合、役物部材21,22が演出動作中か否か判定する(S2)。S2の判定がYes の場合、役物部材21,22の演出動作を中断させ(S3)、演出動作中断フラグFに1をセットし(S4)、役物部材21,22が飛込阻止位置か否か判定する(S5)。S2の判定がNo、又はS5の判定がNoの場合、役物部材21,22を飛込阻止位置へ移動させ(S6)、S5の判定がYes の場合、役物部材21,22を飛込阻止位置に維持する(S7)。
【0052】
S6又はS7の実行後、開閉扉3が閉塞か否か判定し(S8)、S8の判定がNoの場合にはYes になるまで待機する。S8の判定がYes の場合、演出動作中断フラグFが1か否か判定する(S9)。S9の判定がYes の場合、演出動作中断フラグFに0をセットし(S10)、役物部材21,22の演出動作を再開可能か否か判定する(S11)。S11の判定がNoの場合、演出部材21,22の演出動作を終了させ(S12)、S11の判定がYes の場合、演出部材21,22の演出動作を再開させる(S13)。S9の判定がNoの場合、又はS12の実行後、演出部材21,22を初期位置へ移動させる(S14)。S13、S14の実行後、夫々リターンする。
【0053】
以上説明したパチンコ遊技機1の作用効果について説明する。
遊技者が発射ハンドル7を操作して遊技球を遊技領域4aに発射して遊技している際、遊技領域4aにおいて遊技球が障害釘に引っ掛かる場合があり、更にそれを放置して遊技球を遊技領域4aに発射すると、複数の遊技球が障害釘等にブドウ状に引っ掛かる場合がある。この場合、ホール係員が開閉扉3のキーシリンダ3cにキーを差込み回して解錠を行い、開閉扉3を開けて指等を使って遊技球の引っ掛かりを解消するように対処する。
【0054】
その際、従来では、引っ掛かりを解消された遊技球が役物作動空間を含む非遊技領域へ飛び込む虞があり、そうなると、その遊技球が可動役物装置17や他の可動役物装置の役物部材や役物駆動機構の作動を阻害する位置に停留して、役物部材が正常に動作しない、役物部材や役物駆動機構が損傷する、等の不具合が生じる場合がある。
【0055】
これに対して本発明では、役物制御手段40が、扉開閉検出SW39により開閉扉3が開けられたことが検出された場合に、遊技領域4aから役物作動空間(非遊技領域)に遊技球が飛び込むのを役物部材21,22が阻止可能な予め設定した飛込阻止位置へ役物部材21,22を移動させる。つまり、遊技演出用の役物部材21,22を利用して、遊技球が役物作動空間に飛び込んで前記不具合が発生するのを抑制することができる。
【0056】
他方、遊技球が遊技領域4aから非遊技領域に飛び込むのを阻止するために、遊技領域4aと役物作動空間との間を仕切る大きな透明板を設けることも考えられるが、透明板を別途設けることで製作コストが高価になり、透明板の組付けも面倒になり、透明板の設置スペースを設けることが難しい場合があるし、透明板を設けたとしても、この透明板での光の反射により、画像表示器の画面や役物部材が見えにくくなるという新たな課題が生じる虞があるが、本発明では、こうした課題が皆無である。つまり、役物部材21,22の遊技球の飛込阻止機能により、このような透明板を設ける必要性がない。
【0057】
役物部材21,22の飛込阻止位置は、役物部材21,22が演出動作時に移動する移動領域内に設定されているため、役物部材21,22を飛込阻止位置に簡単に確実に移動させることができ、既存の可動役物装置17を採用して前記効果を実現することができる。つまり、役物部材21,22を演出動作時に移動させる移動領域外の飛込阻止位置へ移動させる場合、役物駆動機構17等の改造(設計変更)が必要になるが、本発明では、その必要性がないため、コスト的に有利になる。
【0058】
役物制御手段40は、役物部材21,22の演出動作時に、扉開閉検出SW39により開閉扉3が開けられたことが検出された場合には、役物部材21,22の演出動作を中断させて役物部材21,22を飛込阻止位置へ移動させるので、役物部材21,22の演出動作よりも飛込阻止位置への移動を優先させ、開閉扉3が開けられた際に、遊技球が非遊技領域に飛び込むのを確実に抑制することができる。
【0059】
役物制御手段40は、役物部材21,22の演出動作を中断させる際、その中断時の役物部材21,22の位置が飛込阻止位置である場合には、役物部材21,22を飛込阻止位置に維持するので、役物部材21,22を一旦初期位置へ移動させてから飛込阻止位置へ移動させる等の無駄な動作を省略することができる。
【0060】
役物制御手段40は、役物部材21,22の演出動作を中断させた状態で、扉開閉検出SW39により開閉扉3が閉じられたことが検出された場合に、役物部材21,22の演出動作を再開可能か否か判定し、肯定判定した場合には役物部材21,22の演出動作を再開させ、否定判定した場合には役物部材21,22の演出動作を終了させるので、役物部材21,22の適切な動作を実現することができる。役物制御手段40は、役物部材21,22の演出動作を再開させる際、役物部材21,22を初期位置へ復帰させることなく再開させるので、役物部材21,22の演出動作への復帰を迅速に行うことができる。
【0061】
図8は実施例1の変更形態を示す図である。この変更形態では、1対の役物部材21,22の飛込阻止位置が、1対の役物部材21,22が演出動作時に移動する移動領域内において初期位置と作動位置との間の途中位置に設定されている。
【0062】
1対の役物部材21,22の左右長は、夫々画像表示器16の画面左右長の約1/4であるため、この1対の役物部材21,22では、遊技領域4aと役物作動空間を含む非遊技領域との間を比較的大きく仕切ることは困難である。この変更形態では、遊技球が遊技領域4aのうちセンタ役物15の左右両側部分から飛び込む虞があることを想定した適切な位置に、1対の役物部材21,22の飛込阻止位置を設定している。
【0063】
尚、実施例1において、役物部材21,22のサイズ(特に左右長)については適宜変更可能である。遊技球が非遊技領域に飛び込むのを阻止する機能を高めるために、役物部材21,22の左右長が大きな役物部材を採用することが望ましい。
【実施例2】
【0064】
図9〜図11に示すように、実施例2は、実施例1において遊技演出用の第2可動役物装置17Aを更に備え、実施例1の役物制御手段40を変更したものである。第2可動役物装置17Aは、センタ役物15に装備され、可動役物装置17(第1可動役物装置17)と同様に、大当り抽選に関する報知(例えば、大当り抽選での当選、或いは当選期待度が高い旨の報知等)を行うために作動して、役物部材21A(第2役物部材21A)が1対の役物部材21,22(第1役物部材21,22)とは独立に画像表示器4の前側で演出動作を実行して遊技盤4の盤面と平行な上下方向へ移動する。
【0065】
第2可動役物装置17Aにおいては、役物部材21Aが、画像表示器16の画面左右長の約1/2の左右長を有し、図9に仮想線で示す初期位置と実線で示す作動位置とに亙って、電動モータ25Aを有する役物駆動機構24Aにより移動駆動され、また、役物部材21Aの初期位置が原点SW29Aにより検出される。ここで、非遊技領域には、第2可動役物装置17Aの役物部材21Aと役物駆動機構24Aの少なくとも一方の作動空間が含まれている。
【0066】
図11に示すように、役物制御手段40Aにおいて、通常時役物制御手段41Aは、実施例1で説明したように電動モータ25を制御して、1対の役物部材21,22に演出動作を実行させる他、演出制御基板33から第2の役物動作指令(コマンド)を受けて、その第2役物動作指令と、第2可動役物装置17Aの原点SW29Aからの検出信号に基づいて、第2可動役物装置17Aの電動モータ25Aを制御して、役物部材21Aに演出動作を実行させる。そこで、役物部材21Aを図9に仮想線で示す初期位置から実線で示す作動位置へ移動させ、その後、初期位置へ復帰させる。
【0067】
役物制御手段40Aにおいて、扉開放時制御手段41Aは、扉開閉検出SW39により開閉扉3が開けられたことが検出された場合に、図10に示すように、遊技領域4aから役物作動空間に遊技球が飛び込むのを複数の役物部材(役物部材21,22,21A)が協働して阻止可能な予め設定した複数の飛込阻止位置へ複数の役物部材(役物部材21,22,21A)を夫々移動させる。
【0068】
図10に示すように、1対の役物部材21,22の飛込阻止位置は、実施例1の変更形態(図8)の飛込阻止位置と同じ位置に設定され、役物部材21Aの飛込阻止位置は、作動位置に設定されている。1対の役物部材21,22及び役物部材21Aが飛込阻止位置のとき、役物部材21Aの左右両端部と、1対の役物部材21,22の内側端部とが前後方向にラップし、これら役物部材21,22,21Aにより、遊技領域4aと役物作動空間を含む非遊技領域との間を広く仕切ることができ、つまり、遊技球が非遊技領域へ飛び込むのをより確実に阻止することが可能になる。
【0069】
1対の役物部材21,22に対する扉開放時制御は、実施例1と同様に、図7に示すフローチャートに基づいて実行され、また、役物部材21Aに対する扉開放時制御は、図7と同等のフローチャートに基づいて実行される。尚、役物部材21Aのサイズについては適宜変更可能である。
【実施例3】
【0070】
図12、図13に示すように、実施例3では、役物部材(遊技演出用)ではないガード部材21Bと、ガード部材21Bを移動駆動する電動モータ25Bを有するガード駆動機構24B(ガード駆動手段)とを有するガード装置17Bが別途設けられている。このガード装置17B以外の構成は、実施例1又は2と同様である。但し、開閉扉3が開けられた場合でも、役物部材は実施例1又は2のように飛込阻止位置には移動しない。
【0071】
ガード装置17Bにおいて、ガード部材21Bは、例えば、矩形板状に形成され、画像表示器16の画面左右長と略同じ左右長を有する。ガード駆動機構24Bにより、ガード部材21Bが、図12に仮想線で示す初期位置と実線で示す飛込阻止位置とに亙って移動駆動され、また、ガード部材21Bの初期位置が原点SW29Bにより検出される。ガード部材21Bが飛込阻止位置のとき、このガード部材21Bにより、センタ枠体15aの内側下半部において遊技領域と非遊技領域との間が大きく仕切られる。
【0072】
また、図12に示すように、ランプ制御基板35のコンピュータによりガード制御手段40Bが構成され、このガード制御手段40Bは、扉開閉検出SW39により開閉扉3が開けられたことが検出された場合に、遊技領域4aから遊技球が本来転動しない役物作動空間を含む非遊技領域に飛び込むのをガード部材21Bが阻止可能な飛込阻止位置へガード部材21Bを移動させるように、また、扉開閉検出SW39により開閉扉3が閉じられたことが検出された場合に、初期位置へガード部材21Bを移動させるように、ガード駆動機構24B(電動モータ25B)を制御する。
【実施例4】
【0073】
ガード制御手段(役物制御手段)が、所定操作として、実施例1〜3のような開閉扉3の開放操作が検出されたこと以外に、所定のスイッチ操作が検出された場合に、ガード部材(役物部材)を飛込阻止位置に移動させるようにガード駆動機構(役物駆動機構)を制御するようにしてもよい。
【0074】
前記所定のスイッチ操作は、例えば、開閉扉3を解錠する操作である。この開閉扉3の解錠操作を検出するために、キーシリンダ3cにキーSWが設けられている。開閉扉3の開放時又は開放前に解錠操作を行うため、ガード制御手段(役物制御手段)は、開閉扉3の開放時又は開放前に、ガード部材(役物部材)を飛込阻止位置に移動させ得るように構成することができる。
【0075】
或いは、前記所定のスイッチ操作は、例えば、演出ボタンSW6の押下操作である。但し、ガード部材(役物部材)を飛込阻止位置に移動させる為の演出ボタンSW6の押下操作(扉開放時操作)については、開閉扉3を開ける場合にのみ有効とする。具体的に、前記キーSWを利用し、開閉扉3が解錠された場合にのみ演出ボタンSW6の扉開放時操作が有効になる。開閉扉3の開放時又は開放前に解錠操作を行うとともに、演出ボタンSW6の扉開放時操作を行うことができるため、ガード制御手段(役物制御手段)は、開閉扉3の開放時又は開放前に、ガード部材(役物部材)を飛込阻止位置に移動させ得るように構成することができる。
【0076】
遊技球が障害釘等に引っ掛かった場合にホールスタッフが開閉扉3を開けて対処する際、開閉扉を開けた瞬間に、遊技球の引っ掛かりが解消する場合があるが、ガード制御手段(役物制御手段)が、開閉扉3の開放時又は開放前に、ガード部材(役物部材)を飛込阻止位置に移動させることで、前記のように引っ掛かりを解消した遊技球が非遊技領域に飛び込むことを確実に抑制することができる。
【0077】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施可能である。例えば、前記所定操作については、前記以外の種々のSW操作(例えば、ホールスタッフのみが操作可能に遊技盤の裏側に設けられたSWの操作)としてもよい。尚、本発明は種々の遊技機に適用可能である。
【符号の説明】
【0078】
1 パチンコ遊技機
3 開閉扉
4a 遊技領域
17,17A 可動役物装置
21,22,21A 役物部材
21B ガード部材
24,24A 役物駆動機構
24B ガード駆動機構
39 扉開閉検出SW
40,40A 役物制御手段
40B ガード制御手段
【技術分野】
【0001】
本発明は遊技機に関し、特に、所定操作が検出された場合に、遊技領域から非遊技領域に遊技球が飛び込むのを阻止可能な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ遊技機には、遊技盤とその前側の透明板との間に遊技球が転動する遊技領域が形成され、その遊技領域には多数の障害釘と各種入賞口(始動口、大入賞口等)等が配置されている。また、パチンコ遊技機には、遊技領域を開閉可能な前記透明板を有する開閉扉が設けられ、遊技球が障害釘等に引っ掛かった場合に、ホール係員が開閉扉を開けて対処することができる。
【0003】
従来のパチンコ遊技機において、遊技球が始動口に入賞することにより大当り抽選を行い、その大当り抽選で当選した場合に大入賞口が開閉する大当り遊技を発生させる機種の多くは、大当り抽選の興趣を高め得る演出を行うために、役物部材と、役物部材を移動駆動する役物駆動機構と、役物駆動機構を制御して役物部材に演出動作を実行させる役物制御装置とを備えている。
【0004】
通常、遊技盤には枠状のセンタ役物が取付けられ、このセンタ役物に、遊技演出用の画像表示器と、役物部材と役物駆動機構とを有する可動役物装置とが装備されている。画像表示器はその画面をパチンコ遊技機の前側からセンタ役物の内側を通して視認できるように配置されているが、可動役物装置においては、役物部材が画像表示器の前側で演出動作を実行するものが広く実用に供されている。
【0005】
尚、特許文献1のパチンコ遊技機では、画像表示器の画面に遊技球が衝突するのを防止するために、この画像表示器の画面が透明な保護カバーで覆われている。また、特許文献2のパチンコ遊技機では、開閉扉が開けられた場合に、払出機構から貯留皿に至る払出通路のうち遊技盤側通路の下流開口端から遊技球が落下しないように、この下流開口端が自動的にシャッターで閉塞される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−122167号公報
【特許文献2】特開2007−29304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の可動役物装置を備えたパチンコ遊技機において、特に、センタ役物に画像表示器と可動役物装置とを装備し、役物部材が画像表示器の前側で演出動作を実行するものでは、遊技領域から遊技球が本来転動しない役物作動空間を含む非遊技領域に飛び込む虞があり、そうなると、その遊技球が役物部材や役物駆動機構の作動を阻害する位置に停留して、役物部材が正常に動作しない、役物部材や役物駆動機構が損傷する、等の不具合が生じる場合がある。
【0008】
一般に、センタ役物の下部には遊技球が転動するステージが形成されているが、そのステージの後端部分に壁を設けて、遊技球がステージから非遊技領域へ飛び込まないようにしている。しかし、遊技球が障害釘等に引っ掛かった場合にホール係員が開閉扉を開けて対処する際、ステージの後端部分に壁を設けても、引っ掛かりを解消された遊技球が非遊技領域へ飛び込む虞がある。特に複数の遊技球が障害釘等にブドウ状に引っ掛かった場合に開閉扉を開けて対処する際、引っ掛かりを解消された複数の遊技球が一気に落下することで、遊技球が非遊技領域へ飛び込む虞が高くなり、実際に確認もされている。
【0009】
そこで、センタ役物の内側において遊技領域と非遊技領域との間を仕切る大きな透明板を設けることが考えられる。しかし、この透明板を別途設けることで製作コストが高価になり、透明板の組付けも面倒になる。また、透明板の設置スペースを設けることが難しい場合があるし、透明板を設けたとしても、この透明板での光の反射により、画像表示器の画面や役物部材が見えにくくなるという新たな課題が生じる虞がある。
【0010】
本発明の目的は、所定操作が行われ場合に、遊技球が遊技領域から非遊技領域に飛び込んで不具合が発生するのを抑制できる遊技機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1の発明(遊技機)は、遊技球が転動する遊技領域(4a)を備えた遊技機(1) において、前記遊技領域(4a)から遊技球が本来転動しない非遊技領域に飛び込むのを阻止可能な飛込阻止位置を含む領域を移動可能に設けられたガード部材(21,22/21A/21B) と、前記ガード部材(21,22/21A/21B) を移動駆動するガード駆動手段(24/24A/24B)と、所定操作を検出する操作検出手段(39 /39C) と、前記操作検出手段(39/39C)により所定操作が検出された場合に、ガード部材(21,22/21A/21B) を前記飛込阻止位置に移動させるようにガード駆動手段(24/24A/24B)を制御するガード制御手段(40/40A/40B)とを備えたこと特徴としている。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1において、前記遊技領域(4a)を開閉可能な開閉扉(3) を備え、前記所定操作が、開閉扉(3) の開放操作であることを特徴としている。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1において、前記所定操作が、所定のスイッチ操作であることを特徴としている。
【0014】
請求項4の発明は、請求項3において、前記遊技領域(4a)を開閉可能な開閉扉(3) を備え、前記ガード制御手段(40/40A/40C)は、開閉扉(3) の開放開始時又は開放開始前にガード部材(21,22/21A/21B) を飛込阻止位置に移動させ得るように構成したことを特徴としている。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか1項において、遊技演出用の役物部材(21,22/21A) と、役物部材(21,22/21A) を移動駆動する役物駆動手段(24/24A)と、役物駆動手段(24/24A)を制御して役物部材(21,22/21A) に演出動作を実行させる役物制御手段(40/40A)とを備え、前記非遊技領域が、役物部材(21,22/21A) と役物駆動手段(24/24A)の少なくとも一方の作動空間を含むことを特徴としている。
【0016】
請求項6の発明は、請求項5において、前記役物部材(21,22/21A) 、役物駆動手段(24/24A)、及び役物制御手段(40/40A)が、夫々、前記ガード部材(21,22/21A) 、ガード駆動手段(24/24A)、及びガード制御手段(40/40A)であること特徴としている。
【0017】
請求項7の発明は、請求項5又は6において、遊技演出用の画像表示器(16)を備え、前記役物部材(21,22/21A) が画像表示器(16)の前側で演出動作を実行することを特徴としている。
【発明の効果】
【0018】
本発明(遊技機)によれば、所定操作が行われた場合に、遊技領域から非遊技領域に遊技球が飛び込むのを阻止可能な飛込阻止位置へガード部材を移動させるので、遊技球が非遊技領域に飛び込んで不具合が発生するのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】実施例1の可動役物装置(役物部材が飛込阻止位置(作動位置)にある状態)を装備した遊技盤の正面図である。
【図3】パチンコ遊技機の制御系のブロック図である。
【図4】実施例1の可動役物装置の正面図である。
【図5】実施例1の可動役物装置の背面図である。
【図6】実施例1の可動役物装置及び役物制御手段等の構成図である。
【図7】扉開放時役物制御のフローチャートである。
【図8】実施例1の変更形態を示す図2相当図である。
【図9】実施例2の第1,第2可動役物装置(第1役物部材が初期位置にあり、第2役物部材が作動位置にある状態)を装備した遊技盤の正面図である。
【図10】実施例2の第1,第2可動役物装置(第1,第2役物部材が飛込阻止位置(作動位置)にある状態)を装備した遊技盤の正面図である。
【図11】実施例2の可動役物装置及び役物制御手段等の構成図である。
【図12】実施例3のガード装置(ガード部材が飛込阻止位置にある状態)を装備した遊技盤の正面図である。
【図13】実施例3のガード装置及びガード制御手段等の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
【実施例1】
【0021】
図1、図2に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールの島構造体に取付けられる外枠(図示略)に開閉枠2が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉枠2の左端部に開閉扉3の左端部が鉛直軸心回りに回動自在に支持され、開閉扉3の右端部には、開閉扉3を閉じた状態で開閉枠2に施錠するキーシリンダ3cが装着されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、遊技盤4とその前側の透明板3bとの間に遊技球が転動する遊技領域4aが形成され、この遊技領域4aが開閉扉3により開閉される。
【0022】
開閉扉3には、窓3aの下側に貯留皿5が設けられ、その貯留皿5に演出ボタンSW6(「SW」はスイッチを意味する)が装着され、貯留皿5の右下側に発射ハンドル7が装着されている。発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿5から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿5に複数の遊技球が存在する場合には、複数の遊技球が約0.6秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され遊技領域4aの上部に導入される。
【0023】
図2、図3に示すように、遊技盤4には遊技領域4aに配置された多数の障害釘(図示略)の他、第1始動口10、開閉式の第2始動口11aを有する始動口装置11、ゲート12、開閉式の大入賞口13aを有する大入賞口装置13、複数の一般入賞口14が設けられている。第1始動口10、ゲート12、複数の一般入賞口14には、夫々、そこに入賞した遊技球を検出する第1始動口SW10a、ゲートSW12a、複数の一般入賞口SW14aが付設されている。
【0024】
始動口装置11は、第2始動口11a、第2始動口11aを開閉する開閉部材11b、第2始動口11aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW11c、開閉部材11bを開閉駆動する第2始動口SOL11d(「SOL」はソレノイドアクチュエータを意味する)を有する。大入賞口装置13は、大入賞口13a、大入賞口13aを開閉する開閉部材13b、大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW13c、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口SOL13dを有する。
【0025】
遊技球が入賞口10,11a,13a,14に入賞した場合、遊技球1個の入賞について入賞口10,11a,13a,14毎に設定された数の遊技球が払出される。遊技球が始動口10,11aに入賞した場合には大当り抽選が行われ、その大当り抽選で当選した場合、通常は閉塞の大入賞口13aが複数ラウンドに亙って開閉する大当り遊技が発生する。遊技球がゲート12を通過した場合には当り抽選が行われ、その当り抽選で当選した場合、通常は閉塞の第2始動口11aが1又は複数回開閉する補助遊技が発生する。
【0026】
遊技盤4にはセンタ役物15が取付けられ、このセンタ役物15に遊技演出用の画像表示器16及び可動役物装置17が装備されている。センタ役物15は遊技盤4に比較的大きく形成されたセンタ開口部(図示略)に嵌合装着されたセンタ枠体15aを有し、センタ枠体15aの下部には遊技球が転動するステージ15bが形成されている。
【0027】
画像表示器16はその画面をパチンコ遊技機1の前側からセンタ枠体15aの内側を通して視認できるように配置されている。画像表示器16の画面には、前記大当り抽選を演出するために、複数の演出図柄が変動後停止するように表示されるとともに各種動画が表示され、また、前記大当り遊技中に大当り演出用の動画が表示される。
【0028】
可動役物装置17は、大当り抽選に関する報知(例えば、大当り抽選での当選、或いは当選期待度が高い旨の報知等)を行うために作動して、左右1対の役物部材21,22が画像表示器4の前側で演出動作を実行して遊技盤4の盤面と平行な左右方向へ移動する。
【0029】
遊技盤4の右下部に各種表示を行う遊技表示盤19が設けられ、この遊技表示盤19は、第1特図表示器19a、第2特図表示器19b、普図表示器19c、第1特図保留ランプ19d、第2特図保留ランプ19e、普図保留ランプ19fを備えている。
【0030】
第1特図表示器19aには第1特別図柄が変動可能に表示され、第1特図保留ランプ19dには第1特図保留数が表示され、その第1特図保留数は4未満の場合に第1始動口10に遊技球が入賞する毎に1加算される。第2特図表示器19bには第2特別図柄が変動可能に表示され、第2特図保留ランプ19eには第2特図保留数が表示され、その第2特図保留数は4未満の場合に第2始動口11aに遊技球が入賞する毎に1加算される。
【0031】
第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第1特図保留数が1以上の場合、第2特図保留数が0の場合には、第1特図保留数が1減算されて第1特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第2特図保留数が1以上の場合、第2特図保留数が1減算されて第2特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。
【0032】
普図表示器19cには普通図柄が変動可能に表示され、普図保留ランプ19fには普図保留数が表示され、その普図保留数は4未満の場合にゲート12に遊技球が入賞する毎に1加算される。普通図柄が変動停止状態で、普図保留数が1以上の場合、普図保留数が1減算されて普通図柄が変動開始され、その後の停止図柄で当り抽選の結果が表示される。
【0033】
可動役物装置17について説明する。
図4、図5に示すように、可動役物装置17は、センタ役物15の裏面部に取付けられたベース枠20と、左右1対の役物部材21,22と、1対の役物部材21,22を左右方向(接近・離隔方向)へ夫々移動自在にガイドする役物ガイド機構23と、1対の役物部材21,22を左右方向へ対称に移動駆動する役物駆動機構24とを備えている。
【0034】
1対の役物部材21,22は、夫々、画像表示器16の画面上下長と略同じ上下長と、画像表示器16の画面左右長の約1/4の左右長とを有する。1対の役物部材21,22は、画像表示器16の画面前側からその左右両端側に退いてセンタ役物15の後側に隠れて図4、図5に実線で示す初期位置(待機位置)になり、画像表示器16の画面前側に現れてそれらの対向端縁同士が当接して図1及び図4、図5に仮想線で示す作動位置(合体位置)になり、そこで、所定の物体(例えば、人物の顔)を形成する。尚、1対の役物部材21,22は、夫々その前面部を電飾可能に構成されている。
【0035】
役物ガイド機構23は、左右方向に延びる上部ガイドロッド23a及び下部ガイド板23bを有する。上部ガイドロッド23aはその左右両端部がベース枠20の上部に固定され、この上部ガイドロッド23aに、1対の役物部材21,22の上部連結部21a,22aが夫々左右方向へ移動自在にガイド支持されている。下部ガイド板23bはベース枠20の下部に固定され、この下部ガイド板23bに、1対の役物部材21,22の下部連結部21b,22bが夫々左右方向へ摺動自在に当接してガイドされている。
【0036】
役物駆動機構24は、電動モータ25(ステッピングモータ25)と、電動モータ25により駆動されるギヤ列26と、ギヤ列26に連動連結され且つ1対の役物部材21,22に夫々固定的に設けられた1対のラック27,28とを有する。ギヤ列26の下流部分は1対のピニオン26a,26bに分岐し、この1対のピニオン26a,26bが夫々1対のラック27,28に噛合している。電動モータ25が駆動されると、ギヤ列26により、1対のピニオン26a,26bが逆方向に同期回転し、これにより、1対のラック27,28を夫々介して1対の役物部材21,22が左右方向へ対称に移動駆動される。
【0037】
ここで、ベース枠20には、1対の役物部材21, 22の原点位置として初期位置を検出する原点SW29(光学センサ29)が取付けられている。この原点SW29は右側の役物部材22の移動領域の右端側に配置され、一方、右側の可動役物22の上部連結部22aに遮蔽板部22c設けられ、右側の役物部材22が初期位置のとき、原点SW29は、その発光部と受光部との間が遮蔽板部22cにより遮られ初期位置を検出する。
【0038】
次に、パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図3に示すように、制御装置30は、遊技制御基板31、払出制御基板32、演出制御基板33、画像制御基板34、ランプ制御基板35を備え、これら制御基板31〜35に夫々CPUとROMとRAMを含むコンピュータを備えて構成され、演出制御基板33は更にRTC(「RTC」はリアルタイムクロックを意味する)を備えている。
【0039】
遊技制御基板31のコンピュータは、第1,第2始動口SW10a,11c、ゲートSW12a、大入賞口SW13c、一般入賞口SW14aからの信号と、払出制御基板32からの制御情報とを受けて、第2始動口SOL11d、大入賞口SOL13d、図柄表示器19a〜19c、図柄保留ランプ19d〜19fを制御し、払出制御基板32と演出制御基板33とに制御情報(遊技情報)を出力する。
【0040】
払出制御基板32のコンピュータは、遊技制御基板31からの制御情報と、払出球検出SW36a、球有り検出SW36b、満タン検出SW36c、扉開閉検出SW39からの信号とを受けて、払出モータ36を制御し、遊技制御基板32に制御情報(払出情報)を出力する。演出制御基板33のコンピュータは、遊技制御基板31からの制御情報と、演出ボタンSW6からの信号とを受けて、画像制御基板34に制御情報を出力し、更に、画像制御基板34からの制御情報を受けて、ランプ制御基板35に制御情報を出力する。
【0041】
画像制御基板34のコンピュータは、演出制御基板33からの制御情報を受けて、遊技演出用の画像表示器16とスピーカ37とを制御し、演出制御基板33に制御情報を出力する。ランプ制御基板35のコンピュータは、演出制御基板33からの制御情報を受けて、主に画像制御基板34のコンピュータによる制御に同期させて、遊技演出用の枠ランプ38aと盤ランプ38bと可動役物装置17とを制御する。
【0042】
図6に示すように、ランプ制御基板35のコンピュータによりガード制御手段に相当する役物制御手段40が構成され、その役物制御手段40は通常時制御手段41と扉開放時制御手段42とを備えている。役物制御手段40には、開閉扉3の開閉(所定操作に相当する開閉扉3の開放操作)を検出する操作検出手段に相当する扉開閉検出SW39からの信号が払出制御基板32から遊技制御基板31、演出制御基板33を介して入力され、開閉扉3の閉塞が検出された場合には、通常時制御手段41が優先的に制御を実行し、開閉扉3の開放が検出された場合には、扉開放時制御手段42が優先的に制御を実行する。
【0043】
扉開閉検出SW39は、開閉枠2と開閉扉3の一方に設けられ、開閉枠2と開閉扉3の他方に設けられた被検出部を検出可能なもの(例えば、近接スイッチや光学センサ)であり、開閉扉3が閉じた状態から少しでも開けられると、扉開閉検出SW39が開閉扉3の開放を検出する。この扉開閉検出SW39は、払出制御基板32に接続されているが、演出制御基板33、画像制御基板34、遊技制御基板31、ランプ制御基板35の何れかに接続されてもよい。
【0044】
通常時制御手段41は、演出制御基板33から役物動作指令(コマンド)を受けて、その役物動作指令と、可動役物装置17の原点SW29からの検出信号に基づいて、可動役物装置17の電動モータ25(役物駆動機構24)を制御して、1対の役物部材21,22に演出動作を実行させる。そこで、1対の役物部材21,22を図4、図5に実線で示す初期位置から仮想線で示す作動位置へ移動させ、その後、初期位置へ復帰させる。
【0045】
例えば、役物部材21,22の演出動作により特定の演出モードへの移行が示され、そこで、大当り抽選で当選する期待度が通常よりも高いことが報知される。この特定の演出モードは特別図柄の1又は複数変動に亙って滞在するが、役物部材21,22の演出動作において、役物部材21,22が初期位置から作動位置へ移動し、そこで比較的長時間(特別図柄の複数変動に亙って)停止した後、初期位置へ復帰するようにしてもよい。
【0046】
扉開放時制御手段42は、扉開閉検出SW39により開閉扉3が開けられたこと(開閉扉3の開放操作)が検出された場合に、遊技領域4aから遊技球が本来転動しない役物作動空間を含む非遊技領域に飛び込むのを1対のガード部材に相当する役物部材21,22が阻止可能な予め設定した飛込阻止位置へ1対の役物部材21,22を移動させるように、ガード駆動手段に相当する役物駆動機構24(電動モータ25)を制御する。1対の役物部材21,22の飛込阻止位置は、1対の役物部材21,22が演出動作時に移動する移動領域内に設定され、本実施例では、図1と図4,図5に仮想線で示す作動位置に設定されている。
【0047】
ここで、役物作動空間とは、可動役物装置17の役物部材21,22と役物駆動機構24の少なくとも一方の作動空間であり、この役物作動空間を含む非遊技領域が、センタ枠体15aの内側空間を介して遊技領域4aに連通している。また、この非遊技領域には他の可動役物装置の作動空間が含まれる場合がある。
【0048】
扉開放時制御手段42は、1対の役物部材21,22の演出動作時に、扉開閉検出SW39により開閉扉3が開けられたことが検出された場合には、1対の役物部材21,22の演出動作を中断させ、その際、中断時の1対の役物部材21,22の位置が飛込阻止位置(作動位置)でない場合には、1対の役物部材21,22を飛込阻止位置へ移動させ、1対の役物部材21,22の位置が飛込阻止位置である場合には、1対の役物部材21,22を飛込阻止位置に維持する。尚、1対の役物部材21,22の位置が飛込阻止位置であるか否かについては、この飛込阻止位置を実際に検出可能な位置検出SWを設け、この位置検出SWからの信号に基づいて判断するようにしてもよい。但し、1対の役物部材21,22の制御上の位置を電動モータ25の制御により把握して、その制御上の位置に基づいて判断するようにしてもよい。
【0049】
扉開放時制御手段42は、1対の役物部材21,22の演出動作を中断させた状態で、扉開閉検出SW39により開閉扉3が閉じられたことが検出された場合に、1対の役物部材21,22の演出動作を再開可能か否か判定し、肯定判定した場合には1対の役物部材21,22の演出動作を再開させ、その際、1対の役物部材21,22を初期位置へ復帰させることなく再開させ、否定判定した場合には1対の役物部材21、22の演出動作を終了させ、初期位置へ移動させる。
【0050】
ここで、通常時制御手段41が役物部材21,22に演出動作を実行させる制御は、画像表示器16による演出と同期して進行するが、役物部材21,22に演出動作を中断させた後に再開させる場合、例えば、その再開時から通常時制御手段41の制御による場合の役物部材21,22の演出動作終了時までの残時間を算出できるように構成されている。そして、前記残時間が予め設定された再開可能時間以上の場合、1対の役物部材21,22の演出動作が再開されることになる。具体的には、役物動作指令の受信時からの時間を計時し、開閉扉3が閉じられた時の前記時間が、役物動作指令に基づいて行われる演出動作の実行時間未満か否か判定し、肯定判定した場合に演出動作を再開させる。
【0051】
扉開放時制御手段42が実行する制御についてフローチャートに基づいて説明する。
図7に示すように、この制御が開始されると、開閉扉3が開放か否か判定し(S1)、S1の判定がNoの場合にはYes になるまで待機する。S1の判定がYes の場合、役物部材21,22が演出動作中か否か判定する(S2)。S2の判定がYes の場合、役物部材21,22の演出動作を中断させ(S3)、演出動作中断フラグFに1をセットし(S4)、役物部材21,22が飛込阻止位置か否か判定する(S5)。S2の判定がNo、又はS5の判定がNoの場合、役物部材21,22を飛込阻止位置へ移動させ(S6)、S5の判定がYes の場合、役物部材21,22を飛込阻止位置に維持する(S7)。
【0052】
S6又はS7の実行後、開閉扉3が閉塞か否か判定し(S8)、S8の判定がNoの場合にはYes になるまで待機する。S8の判定がYes の場合、演出動作中断フラグFが1か否か判定する(S9)。S9の判定がYes の場合、演出動作中断フラグFに0をセットし(S10)、役物部材21,22の演出動作を再開可能か否か判定する(S11)。S11の判定がNoの場合、演出部材21,22の演出動作を終了させ(S12)、S11の判定がYes の場合、演出部材21,22の演出動作を再開させる(S13)。S9の判定がNoの場合、又はS12の実行後、演出部材21,22を初期位置へ移動させる(S14)。S13、S14の実行後、夫々リターンする。
【0053】
以上説明したパチンコ遊技機1の作用効果について説明する。
遊技者が発射ハンドル7を操作して遊技球を遊技領域4aに発射して遊技している際、遊技領域4aにおいて遊技球が障害釘に引っ掛かる場合があり、更にそれを放置して遊技球を遊技領域4aに発射すると、複数の遊技球が障害釘等にブドウ状に引っ掛かる場合がある。この場合、ホール係員が開閉扉3のキーシリンダ3cにキーを差込み回して解錠を行い、開閉扉3を開けて指等を使って遊技球の引っ掛かりを解消するように対処する。
【0054】
その際、従来では、引っ掛かりを解消された遊技球が役物作動空間を含む非遊技領域へ飛び込む虞があり、そうなると、その遊技球が可動役物装置17や他の可動役物装置の役物部材や役物駆動機構の作動を阻害する位置に停留して、役物部材が正常に動作しない、役物部材や役物駆動機構が損傷する、等の不具合が生じる場合がある。
【0055】
これに対して本発明では、役物制御手段40が、扉開閉検出SW39により開閉扉3が開けられたことが検出された場合に、遊技領域4aから役物作動空間(非遊技領域)に遊技球が飛び込むのを役物部材21,22が阻止可能な予め設定した飛込阻止位置へ役物部材21,22を移動させる。つまり、遊技演出用の役物部材21,22を利用して、遊技球が役物作動空間に飛び込んで前記不具合が発生するのを抑制することができる。
【0056】
他方、遊技球が遊技領域4aから非遊技領域に飛び込むのを阻止するために、遊技領域4aと役物作動空間との間を仕切る大きな透明板を設けることも考えられるが、透明板を別途設けることで製作コストが高価になり、透明板の組付けも面倒になり、透明板の設置スペースを設けることが難しい場合があるし、透明板を設けたとしても、この透明板での光の反射により、画像表示器の画面や役物部材が見えにくくなるという新たな課題が生じる虞があるが、本発明では、こうした課題が皆無である。つまり、役物部材21,22の遊技球の飛込阻止機能により、このような透明板を設ける必要性がない。
【0057】
役物部材21,22の飛込阻止位置は、役物部材21,22が演出動作時に移動する移動領域内に設定されているため、役物部材21,22を飛込阻止位置に簡単に確実に移動させることができ、既存の可動役物装置17を採用して前記効果を実現することができる。つまり、役物部材21,22を演出動作時に移動させる移動領域外の飛込阻止位置へ移動させる場合、役物駆動機構17等の改造(設計変更)が必要になるが、本発明では、その必要性がないため、コスト的に有利になる。
【0058】
役物制御手段40は、役物部材21,22の演出動作時に、扉開閉検出SW39により開閉扉3が開けられたことが検出された場合には、役物部材21,22の演出動作を中断させて役物部材21,22を飛込阻止位置へ移動させるので、役物部材21,22の演出動作よりも飛込阻止位置への移動を優先させ、開閉扉3が開けられた際に、遊技球が非遊技領域に飛び込むのを確実に抑制することができる。
【0059】
役物制御手段40は、役物部材21,22の演出動作を中断させる際、その中断時の役物部材21,22の位置が飛込阻止位置である場合には、役物部材21,22を飛込阻止位置に維持するので、役物部材21,22を一旦初期位置へ移動させてから飛込阻止位置へ移動させる等の無駄な動作を省略することができる。
【0060】
役物制御手段40は、役物部材21,22の演出動作を中断させた状態で、扉開閉検出SW39により開閉扉3が閉じられたことが検出された場合に、役物部材21,22の演出動作を再開可能か否か判定し、肯定判定した場合には役物部材21,22の演出動作を再開させ、否定判定した場合には役物部材21,22の演出動作を終了させるので、役物部材21,22の適切な動作を実現することができる。役物制御手段40は、役物部材21,22の演出動作を再開させる際、役物部材21,22を初期位置へ復帰させることなく再開させるので、役物部材21,22の演出動作への復帰を迅速に行うことができる。
【0061】
図8は実施例1の変更形態を示す図である。この変更形態では、1対の役物部材21,22の飛込阻止位置が、1対の役物部材21,22が演出動作時に移動する移動領域内において初期位置と作動位置との間の途中位置に設定されている。
【0062】
1対の役物部材21,22の左右長は、夫々画像表示器16の画面左右長の約1/4であるため、この1対の役物部材21,22では、遊技領域4aと役物作動空間を含む非遊技領域との間を比較的大きく仕切ることは困難である。この変更形態では、遊技球が遊技領域4aのうちセンタ役物15の左右両側部分から飛び込む虞があることを想定した適切な位置に、1対の役物部材21,22の飛込阻止位置を設定している。
【0063】
尚、実施例1において、役物部材21,22のサイズ(特に左右長)については適宜変更可能である。遊技球が非遊技領域に飛び込むのを阻止する機能を高めるために、役物部材21,22の左右長が大きな役物部材を採用することが望ましい。
【実施例2】
【0064】
図9〜図11に示すように、実施例2は、実施例1において遊技演出用の第2可動役物装置17Aを更に備え、実施例1の役物制御手段40を変更したものである。第2可動役物装置17Aは、センタ役物15に装備され、可動役物装置17(第1可動役物装置17)と同様に、大当り抽選に関する報知(例えば、大当り抽選での当選、或いは当選期待度が高い旨の報知等)を行うために作動して、役物部材21A(第2役物部材21A)が1対の役物部材21,22(第1役物部材21,22)とは独立に画像表示器4の前側で演出動作を実行して遊技盤4の盤面と平行な上下方向へ移動する。
【0065】
第2可動役物装置17Aにおいては、役物部材21Aが、画像表示器16の画面左右長の約1/2の左右長を有し、図9に仮想線で示す初期位置と実線で示す作動位置とに亙って、電動モータ25Aを有する役物駆動機構24Aにより移動駆動され、また、役物部材21Aの初期位置が原点SW29Aにより検出される。ここで、非遊技領域には、第2可動役物装置17Aの役物部材21Aと役物駆動機構24Aの少なくとも一方の作動空間が含まれている。
【0066】
図11に示すように、役物制御手段40Aにおいて、通常時役物制御手段41Aは、実施例1で説明したように電動モータ25を制御して、1対の役物部材21,22に演出動作を実行させる他、演出制御基板33から第2の役物動作指令(コマンド)を受けて、その第2役物動作指令と、第2可動役物装置17Aの原点SW29Aからの検出信号に基づいて、第2可動役物装置17Aの電動モータ25Aを制御して、役物部材21Aに演出動作を実行させる。そこで、役物部材21Aを図9に仮想線で示す初期位置から実線で示す作動位置へ移動させ、その後、初期位置へ復帰させる。
【0067】
役物制御手段40Aにおいて、扉開放時制御手段41Aは、扉開閉検出SW39により開閉扉3が開けられたことが検出された場合に、図10に示すように、遊技領域4aから役物作動空間に遊技球が飛び込むのを複数の役物部材(役物部材21,22,21A)が協働して阻止可能な予め設定した複数の飛込阻止位置へ複数の役物部材(役物部材21,22,21A)を夫々移動させる。
【0068】
図10に示すように、1対の役物部材21,22の飛込阻止位置は、実施例1の変更形態(図8)の飛込阻止位置と同じ位置に設定され、役物部材21Aの飛込阻止位置は、作動位置に設定されている。1対の役物部材21,22及び役物部材21Aが飛込阻止位置のとき、役物部材21Aの左右両端部と、1対の役物部材21,22の内側端部とが前後方向にラップし、これら役物部材21,22,21Aにより、遊技領域4aと役物作動空間を含む非遊技領域との間を広く仕切ることができ、つまり、遊技球が非遊技領域へ飛び込むのをより確実に阻止することが可能になる。
【0069】
1対の役物部材21,22に対する扉開放時制御は、実施例1と同様に、図7に示すフローチャートに基づいて実行され、また、役物部材21Aに対する扉開放時制御は、図7と同等のフローチャートに基づいて実行される。尚、役物部材21Aのサイズについては適宜変更可能である。
【実施例3】
【0070】
図12、図13に示すように、実施例3では、役物部材(遊技演出用)ではないガード部材21Bと、ガード部材21Bを移動駆動する電動モータ25Bを有するガード駆動機構24B(ガード駆動手段)とを有するガード装置17Bが別途設けられている。このガード装置17B以外の構成は、実施例1又は2と同様である。但し、開閉扉3が開けられた場合でも、役物部材は実施例1又は2のように飛込阻止位置には移動しない。
【0071】
ガード装置17Bにおいて、ガード部材21Bは、例えば、矩形板状に形成され、画像表示器16の画面左右長と略同じ左右長を有する。ガード駆動機構24Bにより、ガード部材21Bが、図12に仮想線で示す初期位置と実線で示す飛込阻止位置とに亙って移動駆動され、また、ガード部材21Bの初期位置が原点SW29Bにより検出される。ガード部材21Bが飛込阻止位置のとき、このガード部材21Bにより、センタ枠体15aの内側下半部において遊技領域と非遊技領域との間が大きく仕切られる。
【0072】
また、図12に示すように、ランプ制御基板35のコンピュータによりガード制御手段40Bが構成され、このガード制御手段40Bは、扉開閉検出SW39により開閉扉3が開けられたことが検出された場合に、遊技領域4aから遊技球が本来転動しない役物作動空間を含む非遊技領域に飛び込むのをガード部材21Bが阻止可能な飛込阻止位置へガード部材21Bを移動させるように、また、扉開閉検出SW39により開閉扉3が閉じられたことが検出された場合に、初期位置へガード部材21Bを移動させるように、ガード駆動機構24B(電動モータ25B)を制御する。
【実施例4】
【0073】
ガード制御手段(役物制御手段)が、所定操作として、実施例1〜3のような開閉扉3の開放操作が検出されたこと以外に、所定のスイッチ操作が検出された場合に、ガード部材(役物部材)を飛込阻止位置に移動させるようにガード駆動機構(役物駆動機構)を制御するようにしてもよい。
【0074】
前記所定のスイッチ操作は、例えば、開閉扉3を解錠する操作である。この開閉扉3の解錠操作を検出するために、キーシリンダ3cにキーSWが設けられている。開閉扉3の開放時又は開放前に解錠操作を行うため、ガード制御手段(役物制御手段)は、開閉扉3の開放時又は開放前に、ガード部材(役物部材)を飛込阻止位置に移動させ得るように構成することができる。
【0075】
或いは、前記所定のスイッチ操作は、例えば、演出ボタンSW6の押下操作である。但し、ガード部材(役物部材)を飛込阻止位置に移動させる為の演出ボタンSW6の押下操作(扉開放時操作)については、開閉扉3を開ける場合にのみ有効とする。具体的に、前記キーSWを利用し、開閉扉3が解錠された場合にのみ演出ボタンSW6の扉開放時操作が有効になる。開閉扉3の開放時又は開放前に解錠操作を行うとともに、演出ボタンSW6の扉開放時操作を行うことができるため、ガード制御手段(役物制御手段)は、開閉扉3の開放時又は開放前に、ガード部材(役物部材)を飛込阻止位置に移動させ得るように構成することができる。
【0076】
遊技球が障害釘等に引っ掛かった場合にホールスタッフが開閉扉3を開けて対処する際、開閉扉を開けた瞬間に、遊技球の引っ掛かりが解消する場合があるが、ガード制御手段(役物制御手段)が、開閉扉3の開放時又は開放前に、ガード部材(役物部材)を飛込阻止位置に移動させることで、前記のように引っ掛かりを解消した遊技球が非遊技領域に飛び込むことを確実に抑制することができる。
【0077】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施可能である。例えば、前記所定操作については、前記以外の種々のSW操作(例えば、ホールスタッフのみが操作可能に遊技盤の裏側に設けられたSWの操作)としてもよい。尚、本発明は種々の遊技機に適用可能である。
【符号の説明】
【0078】
1 パチンコ遊技機
3 開閉扉
4a 遊技領域
17,17A 可動役物装置
21,22,21A 役物部材
21B ガード部材
24,24A 役物駆動機構
24B ガード駆動機構
39 扉開閉検出SW
40,40A 役物制御手段
40B ガード制御手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技球が転動する遊技領域を備えた遊技機において、
前記遊技領域から遊技球が本来転動しない非遊技領域に飛び込むのを阻止可能な飛込阻止位置を含む領域を移動可能に設けられたガード部材と、
前記ガード部材を移動駆動するガード駆動手段と、
所定操作を検出する操作検出手段と、
前記操作検出手段により所定操作が検出された場合に、ガード部材を前記飛込阻止位置に移動させるようにガード駆動手段を制御するガード制御手段と、
を備えたこと特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記遊技領域を開閉可能な開閉扉を備え、
前記所定操作が、開閉扉の開放操作であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記所定操作が、所定のスイッチ操作であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項4】
前記遊技領域を開閉可能な開閉扉を備え、
前記ガード制御手段は、開閉扉の開放開始時又は開放開始前にガード部材を飛込阻止位置に移動させ得るように構成したことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
【請求項5】
遊技演出用の役物部材と、役物部材を移動駆動する役物駆動手段と、役物駆動手段を制御して役物部材に演出動作を実行させる役物制御手段とを備え、
前記非遊技領域が、役物部材と役物駆動手段の少なくとも一方の作動空間を含むことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の遊技機。
【請求項6】
前記役物部材、役物駆動手段、及び役物制御手段が、夫々、前記ガード部材、ガード駆動手段、及びガード制御手段であること特徴とする請求項5に記載の遊技機。
【請求項7】
遊技演出用の画像表示器を備え、
前記役物部材が画像表示器の前側で演出動作を実行することを特徴とする請求項5又は6に記載の遊技機。
【請求項1】
遊技球が転動する遊技領域を備えた遊技機において、
前記遊技領域から遊技球が本来転動しない非遊技領域に飛び込むのを阻止可能な飛込阻止位置を含む領域を移動可能に設けられたガード部材と、
前記ガード部材を移動駆動するガード駆動手段と、
所定操作を検出する操作検出手段と、
前記操作検出手段により所定操作が検出された場合に、ガード部材を前記飛込阻止位置に移動させるようにガード駆動手段を制御するガード制御手段と、
を備えたこと特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記遊技領域を開閉可能な開閉扉を備え、
前記所定操作が、開閉扉の開放操作であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記所定操作が、所定のスイッチ操作であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項4】
前記遊技領域を開閉可能な開閉扉を備え、
前記ガード制御手段は、開閉扉の開放開始時又は開放開始前にガード部材を飛込阻止位置に移動させ得るように構成したことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
【請求項5】
遊技演出用の役物部材と、役物部材を移動駆動する役物駆動手段と、役物駆動手段を制御して役物部材に演出動作を実行させる役物制御手段とを備え、
前記非遊技領域が、役物部材と役物駆動手段の少なくとも一方の作動空間を含むことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の遊技機。
【請求項6】
前記役物部材、役物駆動手段、及び役物制御手段が、夫々、前記ガード部材、ガード駆動手段、及びガード制御手段であること特徴とする請求項5に記載の遊技機。
【請求項7】
遊技演出用の画像表示器を備え、
前記役物部材が画像表示器の前側で演出動作を実行することを特徴とする請求項5又は6に記載の遊技機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−484(P2013−484A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−136991(P2011−136991)
【出願日】平成23年6月21日(2011.6.21)
【出願人】(000161806)京楽産業.株式会社 (4,820)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月21日(2011.6.21)
【出願人】(000161806)京楽産業.株式会社 (4,820)
【Fターム(参考)】
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