説明

運搬システム及び台車

【課題】 遊技者の足元に置ける程度に小型化しつつ、より多くの収納箱を運搬可能とし、小型化した台車により店内外の顧客に対する宣伝広告効果を高める。
【解決手段】 収納箱11と台車41とは、縦横高さが略同一、材質が同一である。収納箱11と台車41の向きを同じにして、収納箱11を1列に台車41に積み重ねることができ、収納箱11の向きを変えることで収納箱11を2列にして台車41に積み重ねることができるように、第1の脱落防止突部45及び第2の脱落防止突部47を有する。収納箱11を容易に台車41に載置するために、第1の脱落防止突部45及び第2の脱落防止突部47は、収納箱11が載置面48に載置されたときに、支持脚16との間に間隙が形成される位置に形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ玉やメダル等の遊技媒体を収納する収納箱とこの収納箱を運搬する台車とからなる運搬システム及び台車に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技店で遊ぶ遊技者は、出玉やメダルを玉箱という収納箱に入れて、その出玉等の入った収納箱を、遊技者の足元に積み重ねて置いている。収納箱を高く積み重ねた状態を店内外の顧客に見せることは、出玉の好調さを示すものとして遊技者に高揚感をもたらすとともに、遊技店にとって店内外の顧客に対する宣伝広告となる。一方、出玉を景品等と交換するときに、遊技者又は遊技店店員は、出玉の入った収納箱を台車に積載して、計数機のある場所まで収納箱を運搬する必要がある。
【0003】
そこで、収納箱の底部に車輪を取り付けたものを台車とし、又は収納箱に類似した形状の台車として、これら台車の上に収納箱を積載することで、台車をあたかも収納箱であるかのように見せて、見かけの収納箱の積載数を増やし、店内外の顧客に対する宣伝広告の効果を高めることが、特許文献1に開示されている。
【0004】
また、出玉を収納した収納箱を台車に積載して、計数機のある場所まで台車により運搬する場合に、一度に積載できる収納箱の数量に制限があると、遊技者又は遊技店店員は、計数機のある場所まで何度も往復しなければならない。そこで、より多くの収納箱を積載するために、台車の長辺の向きに対して横向きにした収納箱を2列にして積載することが特許文献2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3136935号公報
【特許文献2】実用新案登録第3120313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1は、台車の大きさを収納箱程度にまで小さくすると、収納箱を積載できる面積が、台車の大きさに比例して小さくなる。そうすると、収納箱を1列単位で台車に積み重ねなければならず、従来の大きな台車に、収納箱を2列にして積載した場合に比べて収納箱の積載数が減少する。結果として、遊技者又は遊技店店員が、計数機のある場所まで何度も往復し、収納箱の載せ換え作業をしなければならないという問題がある。
【0007】
特許文献2によれば、収納箱の底部を完全に台車に嵌め込む構造を有するため台車が大型化するので、台車を常時遊技者の足元に置いておくことができず、必要のたびに台車を準備しなければならない。このため、台車による見かけ上の積み重ね効果を望めないという問題がある。更に、台車に形成した凹部に収納箱を完全に嵌め込むことにより台車と収納箱を固定する構造のため、専用の収納箱と、専用の台車としなければならないという問題がある。
【0008】
また、特許文献2においては、収納箱の積載数は、1列に積み重ねる場合に比べて2倍の収納箱を積載できる。しかしながら、特許文献2では、台車の長辺の向きに対して横向きにするときの収納箱の大きさは、小型のものしか積載できないので、収納箱の積載数が2倍になっても、運搬できる出玉の数量を実質的に多くすることはできない。
【0009】
特許文献2の場合、嵌合凹部を有する専用の台車に嵌合凸部を有する専用の収納箱を嵌め込んで運搬することとしている。しかしながら、パチンコ玉がたくさん入った収納箱は、重く、人手で収納箱の凸部を台車の凹部に合わせ込んで嵌め込むことが困難である。
【0010】
また、大量に出玉等があった場合に、収納箱から出玉等を露出したままにしておくと、遊技者が離席したときに、第三者による出玉の盗難を惹起するおそれがある。そのため、遊技者又は遊技店は、出玉等の盗難を防止する必要もある。
【0011】
そこで、本発明は、遊技者の足元に置ける程度に台車を小型化しつつ、より多くの収納箱を運搬可能とする、遊技媒体の収納箱の台車による運搬システム及び台車を提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明は、台車と収納箱を外観上類似させることで、台車上の収納箱の積載数を見かけ上増やし、台車を小型化して台車及び収納箱の積み重ね数を増やすことによる店内外の顧客に対する宣伝広告効果を高めることができる、運搬システム及び台車を提供することを目的とする。
【0013】
更に、本発明は、出玉等の盗難を防止できる、遊技媒体の収納箱の台車による運搬システム及び台車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するため、遊技媒体を収納した収納箱を台車で運搬する運搬システムにおいて、合成樹脂の射出成型により収納箱を形成する。そして、収納箱は、底面部と底面部の周囲に形成される側面部とを有し、上面を開口した略直方体状の収納部と、側面部と連続して底面部より下側まで延設された環状の支持脚と、収納部の相対する短辺に、外側に張り出すように形成された第1の把持部とを備えている。
【0015】
台車は、収納箱の縦横高さと略同じとなるように、収納箱と同じ合成樹脂で射出成型して形成される。台車は、表面が略平坦面とされ、収納箱の載置面とされた略四角板状の本体部と、本体部の載置部の裏面に設けられるキャスタと、本体部の側面と連続して底面部より下側まで延設され、その先端がキャスタの車輪の回転中心より下側に位置するように形成された覆い壁部と、1つの収納箱が載置面と同じ向きに載置されたときに、1つの収納箱の支持脚に係合して、1つの載置面から脱落することを防止する第1の脱落防止突部と、本体部の相対する短辺に、外側に張り出すように形成された第2の把持部と、第2の把持部に形成され、載置面に、載置面の長辺に対して横向きに2つの収納箱を長辺を突き合わせて並べて載置したときに、隣り合う収納箱の支持脚の外側の長辺に係合し、2つの収納箱が載置面から脱落することを防止する第2の脱落防止突部とを備えている。第1の脱落防止突部及び第2の脱落防止突部は、収納箱が載置面に載置されたときに、支持脚との間に間隙が形成される位置に形成される。
【発明の効果】
【0016】
本発明の運搬システムによれば、収納箱と台車の大きさ及び形状は、略同じであるから、台車に収納箱を積載した状態で、台車を遊技者の足元に置くことができる。収納箱を台車上に積載する場合に、収納箱に形成された支持脚と台車に形成された第1の脱落防止突部とが係合し、台車から収納箱が脱落することを防止することができる。また、台車の長辺に対して横向きに2つの収納箱を長辺を突き合わせて並べて載置することにより、収納箱と同程度の大きさの台車であるにも関わらず、縦向きに収納箱を置いたときに比べて2倍の数量の収納箱を積載することができる。この場合において、第2の脱落防止突部は、隣り合う収納箱の支持脚の外側の長辺に係合することにより、2つの収納箱が載置面から脱落することを防止する。ここで、収納箱の支持脚と第1の脱落防止突部又は第2の脱落防止突部との間に間隙を設けることにより、収納箱の脱落を効果的に防止しつつ、容易に、重量物である収納箱を台車に載置することを可能にする。以上より、本発明は、遊技者の足元に置ける程度に台車を小型化しつつ、より多くの収納箱を運搬可能とする、遊技媒体の収納箱の台車による運搬システム及び台車を提供することができる。
【0017】
また、収納箱と台車の材質も同じなので、台車に収納箱を積み重ねて置いたときに、見かけ上、台車の分だけ収納箱を多く積み重ねているように見せることができ、店内外の顧客に対する宣伝広告効果を高めた、運搬システム及び台車を提供することができる。
【0018】
更に、出玉を収納した収納箱上に台車を積載することで、本発明は、出玉の盗難を防止する運搬システム及び台車を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明が適用されたパチンコ玉の運搬システムにおいて収納箱を台車に1列分積み重ねる場合の分解斜視図である。
【図2】本発明が適用されたパチンコ玉の運搬システムにおいて収納箱を台車に2列分積み重ねる場合の分解斜視図である。
【図3】本発明が適用された収納箱の平面図である。
【図4】本発明が適用された収納箱の側断面図である。
【図5】本発明が適用された収納箱の側面図である。
【図6】本発明が適用された収納箱において、中板との関係を示す分解斜視図である。
【図7】(A)は本発明が適用された中板の正面図であり、(B)は本発明が適用された中板の平面図であり、(C)は、本発明が適用された中板の底面図である。
【図8】本発明が適用された収納箱において、中板との関係を示す図3におけるB−B断面図である。
【図9】本発明が適用された台車の平面図である。
【図10】本発明が適用された台車の正面図である。
【図11】図9におけるC−C断面図である。
【図12A】本発明が適用された運搬システムにおいて、台車の上に収納箱を1列に2段積み重ねて置いた状態を示す図である。
【図12B】本発明が適用された運搬システムにおいて、台車の上に収納箱を1列に積み重ねて、その上に台車を積み重ねて置いた状態を示す図である。
【図12C】本発明が適用された運搬システムにおいて、台車の上に収納箱を2列に2段積み重ねて置いた状態を示す図である。
【図12D】本発明が適用された運搬システムにおいて、台車の上に収納箱を2列に積み重ねて、その上にそれぞれ台車を積み重ねて置いた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明が適用されたパチンコ玉の運搬システムについて、図面を参照して説明する。
【0021】
1.運搬システム1の構成
図1及び図2に示すように、本発明が適用された運搬システム1は、パチンコの出玉(以下、単に出玉ともいう。)を収納する収納箱11を台車41により運搬するシステムである。なお、パチンコの出玉以外のもの、例えばスロットマシンのメダル等も収納箱11に収納して本発明の運搬システムにより運搬することができる。
【0022】
この運搬システム1では、図1に示すように、収納箱11と台車41は、略同じ大きさ及び略同じ形状に形成されている。これにより、台車41に収納箱11を積み上げると、あたかも出玉が入った収納箱上に、更に収納箱11を積み上げているように見せることができる。
【0023】
また、運搬システム1では、図1のように、台車41に対して、収納箱11を同じ向きにして積み上げることができるほかに、図2のように、台車41の長手方向に対して収納箱11を横向きにして2列並べることができる。そして、並べた収納箱11それぞれに更に収納箱(図示せず)を積み上げることにより、一度に多くの収納箱11を台車41で運搬できる。
【0024】
2.収納箱11
図1乃至図6に示すように、運搬システム1に用いられる収納箱11は、出玉を収納する収納部12と、収納部12を支持する支持脚16と、収納部12の短辺の両側に張り出して形成される第1の把持部21を備える。
【0025】
また、図6に示すように、収納箱11には、中板31を取り付けたり、取り外したりすることができ、収納箱1つ当たりの出玉の収納数量を調整することができる。中板31を取り付けることにより、より少ない出玉で収納箱11を一杯にすることができるので、より少ない出玉であっても、より多くの収納箱を積み上げることができる。
【0026】
(1)収納部12
図3乃至図5に示すように、収納部12は、底面部13と、底面部13の周囲に形成される側面部14とを有し、上面に開口部15を設けた略直方体状の容器となっている。また、収納部12は、開口部15の開口端が外側に張り出し、その先端がL字状の壁面を備える段部18を有する。
【0027】
底面部13には、出玉の1つの一部を外部に臨ませる第1の静電気放電用孔19が収納部12の長手方向に離間して形成されている。
【0028】
この静電気放電用孔19は、底面部13に出玉の1つの一部を臨ませる大きさの孔部19aを有するとともに、上側に向かって次第に拡径する周壁19bが形成されている。
【0029】
この静電気放電用孔19は、周壁19bで囲まれる空間には複数の出玉が進入することになるが、孔部19aより、外部に嵌合する出玉は1つである。静電気放電用孔19では、周壁19bが上側に向かって拡径するように形成されていることで、容易に出玉を指で取りだすことができる。
【0030】
また、孔部19aより、外部に臨む出玉は、床等に接触することで、静電気を床等に放電することができる。例えば、静電気放電用孔19の孔径は、出玉が孔から外部に落ちない程度であって、かつ出玉の先端が床等に接触する程度に設定され、パチンコ玉の径は、一般に、11mm程度なので、静電気放電用孔19の孔径は、7mm程度の円形としている。なお、静電気放電用孔19の数や位置は、この例に限られるものではない。
【0031】
図3乃至図5に示すように、収納箱11の側面部14は、複数の空の収納箱を重ねて収納するために、底面部13から上方に向かって若干拡がるテーパ状をなしている。
【0032】
段部18は、側面部14の上端周囲に沿って、外側に張り出し、L字状に壁面をなしている。段部18は、収納箱11の上に更に別の収納箱又は台車を積み上げるときに、収納箱11の支持脚16又は台車41の覆い壁部44の先端部を係合して固定するために用いられる。その他、段部18は、収納した出玉(図示せず)を段部18に滞留させることで、出玉がはじき出されるのを防止することができる。
【0033】
(2)支持脚16
支持脚16は、側面部14に連続して底面部13より下側に環状に延設して形成される。支持脚16は、台車41の載置面48に形成された、第1の脱落防止突部45又は第2の脱落防止突部47と係合して、台車41上から収納箱11が脱落することを防止する。また、出玉の収納された収納箱11の上に、収納箱を置いたときには、支持脚16と底面部13の裏面とで囲まれる空間に、下の収納箱11の出玉が収容される状態となるので、これらの出玉がはじき出されるのを防止することができる。
【0034】
(3)第1の把持部21
第1の把持部21は、収納部12を相対する短辺より外側に張り出すように一体成型されるものであり、短辺の中央部分に形成される握り部23と、握り部23の両側に形成される支持板22と、握り部23や支持板22を補強する補強リブ24とを有する。
【0035】
握り部23は、収納部12の短辺より外側に張り出すように形成されており、収納部12の短辺と平行に膨出部26が形成され、例えば、手の指を引っ掛けることができるようになっている。この握り部23の両側には、支持板22が形成され荷重のかかる握り部23を補強する。更に、握り部23や支持板22の裏面には、補強リブ24が垂下するように設けられ、握り部23全体を補強するようにしている。
【0036】
握り部23の下側には、嵌め込み式の補助握り部材25が取り付けられる。この補助握り部材25は、その長手方向の両側に取付突部25aが形成されている。この取付突部25aは、補強リブ24に形成された取付孔24aに嵌合される。補助握り部材25には、収納箱11の持ち運び時に人差し指から小指が引っ掛かる凹部が複数形成され、持ち運びをし易くしている。補助握り部材25は、収納部12と同じ材料及び同じ色で形成されており、収納部12との一体感を出すようにしている。握り部23、補助握り部材25及び支持板22で囲まれる空間は、貫通した空間部27を構成しており、手で持ったとき、指を通すことができるようになっている。なお、補助握り部材25は、収納部12と異なる色で形成してもよい。補助握り部材25の交換による長寿命化や、色彩を変えてデザイン上の演出をすることができる。
【0037】
また、握り部23の上部には、遊技機のハンドルを持つ手を置くこともできる。すなわち、収納箱11は、遊技機のハンドルの高さに合わせ高さが設定される。なお、高さについては、この例に限られるものではない。
【0038】
(4)中板31
中板31は、図6及び図7に示すように、収納部12の底面部13と平行に配置される上げ底で、収納部12と略同じ寸法及び同じ色で成型されている。中板31は、収納部12の底面部13と平行に配される板本体32に、収納部12の深さを規定する深さ規定片35と、収納部12内に取り付けるための弾性係合片34とが設けられている。
【0039】
板本体32は、収納部12内で所定の高さに配設できるように、略矩形に形成されている。
【0040】
板本体32の裏面に設けられる深さ規定片35は、板本体32の収納部12内における高さを規定するものであって、先端部が収納部12の底面部13に突き当たる。この深さ規定片35は、板本体32の裏面の周囲に設けられるとともに、その内側にも多数形成され、出玉を多数収納したときにも、板本体32が撓まないようにしている。すなわち、深さ規定片35は、板本体32の補強リブとしても機能している。
【0041】
弾性係合片34は、略矩形の板本体32の裏面の各角部に形成されるとともに、板本体32の長辺の中程にも設けられ、合計6つ形成されている。各弾性係合片34は、先端部に突出した係合部34aが形成されている。係合部34aは、弾性係合片34が弾性変位することで、収納部12の底面部13に形成された係合孔20に係合される。
【0042】
中板31には、更に収納部12の底面部13に形成された第1の静電気放電用孔19に対応する第2の静電気放電用孔33が形成されている。この第2の静電気放電用孔33の孔部33aは、収納部12の底面部13に設けられた第1の静電気放電用孔19の底面部13の内側の開口部と略同じ大きさであり、周壁33bは、上から下に向かって縮径するように形成されている。中板31が収納部12に取り付けられたとき、周壁33bは、収納部12の底面部13の第1の静電気放電用孔19の周壁19bと連続し、1つの放電用孔を構成する。
【0043】
以上のような中板31は、収納部12の底面部13の係合孔20に弾性係合片34を係合させ、深さ規定片35を収納部12の底面部13に突き当てることによって、収納部12内の所定の高さに配され、収納部12の深さを浅くする。
【0044】
なお、中板31の弾性係合片34を設ける位置や数は、これに限定されるものではなく、深さ規定片35を設ける位置もこれに限定されるものではない。
【0045】
また、収納部12の深さを適宜変更できるように、深さ規定片35や弾性係合片34の長さが異なる複数の中板31を用意してもよい。
【0046】
3.台車41
以上のように構成される収納箱11を運搬する台車41は、収納箱11の縦横高さを略同じになるように、収納箱11と同じ合成樹脂を射出成型することにより形成される。台車41は、表面が収納箱11を載置する平坦な載置面とする本体部42と、台車を移動させるキャスタ43と、キャスタ43の外観を略隠す覆い壁部44と、本体部42の短辺の両側に張り出して形成される第2の把持部46とを備えている。
【0047】
台車41は、収納箱11の縦横高さと略同じにし、更に色も同じにして、収納箱11の外観と類似させている。
【0048】
(1)本体部42
本体部42は、載置面48とした略四角形の板である。載置面48は、収納箱11を安定して載置できるように、略平坦面であり、収納箱11の支持脚16で囲まれる領域より一回り大きく形成されている。そして、載置面48の長辺の長さは、収納箱11の短辺の長さの2倍よりもやや長く形成され、図2に示すように、収納箱11を台車41に対して横向きに2列で載置されるようにしている。
【0049】
なお、図11に示すように、本体部42の裏面には、補強リブ50を形成している。補強リブ50は、載置面48の裏面の周囲に設けられるとともに、その内側にも複数形成され、出玉を多数収納したときにも、本体部42が撓まないようにしている。
【0050】
(2)キャスタ43
本体部42の裏面には、各角部近傍にキャスタ43が合計して4つ設けられている。本体部42の長手方向の一方の側の2つのキャスタ43は、旋回式で、他方の側のキャスタは、固定式となっており、容易に走行方向を変えることができるようになっている。各キャスタ43は、1対の支持板52bに固定されている、回転中心となる車軸51に車輪52aを取り付けて構成されている。
【0051】
以上のように、構成されるキャスタ43は、本体部42の裏面の各角部近傍の所定位置に設けられたキャスタ支持台53にネジや接着剤により固定される。
【0052】
(3)覆い壁部44
覆い壁部44は、本体部42の側面と連続して下側まで延設され、その先端がキャスタ43の車軸51より下側に位置するように形成される。覆い壁部44の先端は、キャスタ43の車軸51の下側まで延ばして、走行接地面より僅かに上側に位置するように設定する。このため、台車41の外観上は、車輪がほとんど見えないようになる。例えば、覆い壁部44の高さを70mmとし、上述のキャスタ支持台53等の長さ等を適切に設定することにより、車輪52aの部分を5mm程度露出させることができる。台車41を見る者は、一般に上方から見る場合が多いので、車輪52aを接地面から5mm程度露出させても、台車41の外観上ほとんど見えない状態となる。
【0053】
(4)第1の脱落防止突部45
第1の脱落防止突部45は、載置面48の各角部近傍に設けられ、1つの収納箱11が載置面48と同じ向きに載置されたときに、1つの収納箱11の支持脚16に係合して、1つの収納箱11が載置面48から脱落することを防止する。図1又は図9乃至図11に示すように、第1の脱落防止突部45は、収納箱11が載置面48に載置されたときに、支持脚16との間に間隙ができるような、支持脚16に囲まれる領域より広い領域を囲む位置に設けられている。ここでは、第1の脱落防止突部45は、支持脚16の角部に係合し得るように、略L字状に形成されている。なお、載置部48には、収納箱11の支持脚16の各辺に平行な第1の脱落防止突部45を複数、例えば、収納箱11の支持脚16の各辺に1つ以上設けるようにしてもよい。
【0054】
(5)第2の把持部46
第2の把持部46は、本体部42の相対する短辺より外側に張り出すように一体成型されるものであり、短辺の中央部分に形成される握り部56と、握り部56の両側に形成される支持板55と、握り部56や支持板55を補強する補強リブ57とを有する。
【0055】
握り部56は、本体部42の短辺より外側に張り出すように形成されており、本体部42の短辺と平行に膨出部49が形成され、例えば、手の指を引っ掛けることができるようになっている。握り部56は、台車41の持ち運び時に人差し指から小指が引っ掛かる凹部が複数形成され、持ち運びをし易くしている。握り部56、補助握り部材58及び支持板55で囲まれる空間は、貫通した空間部59を構成しており、手で持ったとき、指を通すことができるようになっている。握り部56は、本体部42と同じ材料及び同じ色で形成されており、本体部42との一体感を出すようにしている。なお、握り部56は、本体部42と異なる色で形成してもよい。交換による長寿命化や、色彩を変えてデザイン上の演出をすることができる。この握り部56の両側には、支持板55が形成され荷重のかかる握り部56を補強する。更に、握り部56や支持板55の裏面には、補強リブ57が垂下するように設けられ、握り部56全体を補強するようにしている。
【0056】
握り部56の上側には、膨出部49を形成するネジ止め式の補助握り部材58が取り付けられる。補助握り部材58は、次に説明する第2の脱落防止突部47を構成する。
【0057】
(6)第2の脱落防止突部47
第2の脱落防止突部47は、第2の把持部46の上側に膨出する膨出部49が形成されており、第2の脱落防止突部47は、膨出部49の内側壁部である。本体部42の載置面48に、載置面48の長辺に対して横向きに2つの収納箱の長辺を突き合わせて並べて載置したときに、隣り合う収納箱の支持脚の外側の長辺に係合し、2つの収納箱11が載置面48から脱落することを防止する。第2の脱落防止突部47は、2つの収納箱11が載置面48に載置されたときに、支持脚16との間に間隙が形成される位置に形成される。すなわち、相対する第2の脱落防止突部47の間の距離は、2つ並べた収納箱11の支持脚16の短辺の長さの合計よりも長くなるように、第2の脱落防止突部47は形成される。
【0058】
膨出部49及び第2の脱落防止突部47は、上述の補助握り部材58上に形成されるので、形成位置を変えた補助握り部材58を用意すれば、相対する第2の脱落防止突部47間の距離を変更することができる。
【0059】
4.運搬システムの使用方法
(1)収納箱11の使用方法
本運搬システム1に用いる収納箱11は、開口部15から収納部12に出玉を収納することができる。
【0060】
この収納箱11は、底面部13から握り部23までの距離を70mm程度とすることで、遊技機台の前に収納箱11を置いた場合に、遊技者は、遊技機のハンドルを持つ手を、この握り部23上に置くこともできる。
【0061】
また、この収納箱11は、静電気放電用孔19の孔部19aに出玉を1つ入れて出玉の一部を床等に接触させることで、静電気を床等に放電することができる。静電気放電用孔19の孔径は、出玉が孔から外部に落ちない程度であって、かつ出玉の先端が床等に接触する程度に設定される。例えば、パチンコ玉の径は、11mm程度なので、静電気放電用孔19の孔径は、7mm程度の円形としている。
【0062】
収納箱11の側面部14の上端周囲に沿って、外側に張り出す段部18があるので、収納した出玉を段部18に滞留させることで、出玉がはじき出されるのを防止することができる。
【0063】
また、図1に示すように、出玉が収納部12一杯になったときには、収納箱11は、足元の台車41の上に載置される。
【0064】
図6乃至図8に示すように、この収納箱11は、収納部12の底面部に中板31を配置して、収納部12の深さを変更することができる。中板31は、収納部12の底面部13の係合孔20に弾性係合片34を係合させ、収納部12の底面部13に取り付けることができる。深さ規定片35を収納部12の底面部13に突き当てることによって、収納部12内の所定の高さに配され、収納部12の深さを変更することができる。
【0065】
また、収納部12の深さを適宜変更できるように、深さ規定片35や弾性係合片34の長さが異なる複数の中板31を用意してもよい。
【0066】
なお、中板31には、更に収納部12の底面部13に形成された第1の静電気放電用孔19に対応する第2の静電気放電用孔33が形成されている。この第2の静電気放電用孔33は、収納部12の底面部13の第1の静電気放電用孔19の周壁19bと連続し、1つの放電用孔を構成する。周壁19bと周壁33bが上側に向かって拡径するように形成されていることで、中板31を取り付けた場合であっても、静電気放電用孔19に嵌った出玉を容易に指で取り出すことができる。
【0067】
また、補助握り部材25は、収納箱11の持ち運び時に人差し指から小指が引っ掛かる凹部が複数形成されているので、収納箱11の持ち運びをし易くし、遊技者又は遊技店店員は、重量物である出玉の満載された収納箱11を安全に持ち運ぶことができる。
【0068】
更に、補助握り部材25は、収納部12と同じ材料及び同じ色で形成されており、収納部12との一体感を出すようにしているが、収納部12と異なる色で形成してデザイン上の演出もできる。また、補助握り部材25の交換による長寿命化を図ることもできる。
【0069】
(2)収納箱11を台車41に1列分積み重ねる場合
収納箱11に出玉が一杯になったとき、出玉の満載された収納箱11は、例えば遊技者の足元にある台車41に載置される。
【0070】
この台車41の載置面48には、第1の脱落防止突部45が設けられている。第1の脱落防止突部45は収納箱11の支持脚16より一回り大きな領域を囲むように各角部の近傍に設けられている。従って、収納箱11は、載置面48上の第1の脱落防止突部45に囲まれる領域内に容易に載置することができる。特に、台車41は、キャスタ43を有しているため、収納箱11を台車41上に載置する作業をしている場合に、台車41が動いてしまうことがある。このような台車41が動いてしまうような場合にも、第1の脱落防止突部45に囲まれる領域が収納箱11の支持脚16よりも広く形成されているので、収納箱11を第1の脱落防止突部45で囲まれる領域内に容易に置くことができる。
【0071】
図12Aに示すように、台車41a上の収納箱11aには、更に出玉が一杯になった収納箱11bを積み上げることができる。収納箱11a上に、更に収納箱11bを積み上げる場合には、上段に置く収納箱11bの支持脚16を、下段の収納箱11aの段部18又は側面部14の内壁に係合させるように積み上げる。上段の収納箱11bの支持脚16の内側には、下段の収納箱11aに盛り上がるように入った出玉の一部が収納されることになる。かくして、台車41aに載置された収納箱11a上には、更なる収納箱11bを積み上げることができる。
【0072】
また、最下段の台車41aは、その覆い壁部44の先端がキャスタ43をほとんど隠しているので、キャスタ43は、ほとんど見ることはできない。そして、台車41aの外観も、収納箱11a、11bと略同じであるため、台車41aの分だけ、一段余分に収納箱を積み重ねているように見せることができる。
【0073】
図12Aに示す如く、積み上げる収納箱は2つに限られず、複数の収納箱を積み上げることができ、複数の収納箱11が積み上げられた台車41は、台車41及び/又は積み上げられた収納箱11を、遊技者又は遊技店店員が押すことにより運ばれる。
【0074】
(3)収納箱11を台車41に2列分積み重ねる場合
図2に示すように、この台車41の第2の脱落防止突部47上には、第2の脱落防止突部47が設けられている。第2の脱落防止突部47は、台車41の載置面48に、載置面48の長辺に対して横向きに2つの収納箱11を、その長辺を突き合わせるように並べて載置したときに、隣り合う収納箱11の支持脚16の外側の長辺に係合し、2つの収納箱11が載置面48から脱落することを防止する。
【0075】
ここで、相対する第2の脱落防止突部47の間の距離は、2つの収納箱11を並べて置いたときに、一方の収納箱11の外側の支持脚16と他方の収納箱11の外側の支持脚16との距離よりやや長い距離に設定される。従って、図2に示すように、2つの収納箱11は、相対する第2の脱落防止突部47の間に容易に載置することができる。1列に載置する場合と同様に、台車41は、キャスタ43により動いてしまうときであっても、収納箱11を相対する第2の脱落防止突部47の間に容易に置くことができる。
【0076】
図12Cに示すように台車41a上の2つの収納箱11a、11b上には、更に出玉が一杯になった収納箱11c、11dをそれぞれ積み上げることができる。収納箱11a、11b上に、更に収納箱11c、11dを積み上げる場合には、上段に置く収納箱11c、11dの支持脚16を下段の収納箱11a、11bの段部18又は側面部14の内壁に係合させるように積み上げられる。上段の収納箱11の支持脚16の内側には、下段の収納箱11に盛り上がるように入った出玉の一部が収納されることになる。かくして、台車41aに載置された収納箱11a、11b上には、更なる収納箱11c、11dを積み上げることができる。
【0077】
また、最下段の台車41aも、収納箱11a乃至11dと略同じ外観をしているため、一段余分に収納箱があるように見せることができ、複数の収納箱11が積み上げられた台車41は、遊技者又は遊技店店員が押すことにより運ばれるのは上述の場合と同様である。
【0078】
(4)収納箱11に台車41を積み重ねる場合
収納箱11に出玉が一杯になったとき、出玉の満載された収納箱11は、例えば遊技者の足元にある台車41に載置され、又は直接床等に載置される。かかる場合に収納箱11上に、台車41を載置することができる。
【0079】
図12Bに示すように、収納箱11aに台車41bを積み上げる場合には、収納箱11aの上段に置く台車41bの覆い壁部44の先端を下段の収納箱11aの段部18又は側面部14の内壁に係合させるようにして積み上げられる。上段の台車41bの覆い壁部44の内側には、下段の収納箱11aに盛り上がるように入った出玉の一部が収納されることになる。かくして、台車41aに載置された収納箱11a上には、台車41bを積み上げることができる。これにより、収納箱11a内の出玉が台車41bの覆い壁部44に隠されて見えなくなり、第三者による盗難を防止することができる。
【0080】
図12Bに示すように、台車41a上に1列に載置した収納箱11a上に台車41bを載置することに限らず、図12Dのように、台車41a上に2列に収納箱11a、11bを積み上げ、その上にそれぞれ台車41b、41cを載置することができる。
【0081】
収納箱11a、11b上に積み上げた台車41b、41c上にも、更に収納箱11を1列にして載置することができる。
【符号の説明】
【0082】
1 運搬システム、11 収納箱、11a 収納箱、11b 収納箱、11c 収納箱、11d 収納箱、12 収納部、13 底面部、14 側面部、15 開口部、16 支持脚、18 段部、19 静電気放電用孔、19a 孔部、19b 周壁、20 係合孔、21 第1の把持部、22 支持板、23 握り部、24 補強リブ、24a 取付孔、25 補助握り部材、25a 取付突部、26 膨出部、27 空間部、31 中板、32 板本体、33 静電気放電用孔、33a 孔部、33b 周壁、34 弾性係合片、35 深さ規定片、41 台車、41a 台車、41b 台車、41c 台車、42 本体部、43 キャスタ、44 覆い壁部、45 第1の脱落防止突部、46 第2の把持部、47 第2の脱落防止突部、48 載置面、49 膨出部、50 補強リブ、51 車軸、52a 車輪、52b 支持板、53 キャスタ支持台、55 支持板、56 握り部、57 補強リブ、58 補助握り部材、59 空間部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技媒体を収納する収納箱を台車で運搬する運搬システムにおいて、
上記収納箱は、合成樹脂を射出成型してなり、底面部と、該底面部の周囲に形成される側面部と、上面に開口部とを有する略直方体状の収納部と、
上記側面部と連続して上記底面部より下側まで延設された環状の支持脚と、
上記収納部の相対する短辺に、外側に張り出すように形成された第1の把持部とを備え、
上記台車は、上記収納箱と縦横高さが略同じとなるように、上記収納箱と同じ合成樹脂で射出成型してなり、
表面が略平坦面とされ、全体が上記収納箱の載置面とされた略四角板状をなす本体部と、
上記本体部の裏面に設けられるキャスタと、
上記本体部の側面部と連続して上記底面部より下側まで延設され、その先端が上記キャスタの車輪の回転中心より下側に位置するように形成された覆い壁部と、
上記載置面に形成され、上記収納箱が該載置面と同じ向きに載置されたときに、該収納箱の上記支持脚に係合して、該収納箱が上記載置面から脱落することを防止する第1の脱落防止突部と、
上記本体部の相対する短辺に、外側に張り出すように形成された第2の把持部と、
上記第2の把持部に形成され、上記載置面に、該載置面の長辺に対して横向きに2つの収納箱を、該長辺を突き合わせるように並べて載置したときに、該隣り合う収納箱の支持脚の外側の長辺に係合し、上記2つの収納箱が上記載置面から脱落することを防止する第2の脱落防止突部とを備え、
上記第1の脱落防止突部及び上記第2の脱落防止突部は、上記収納箱が上記載置面に載置されたときに、上記支持脚との間に間隙が形成される位置に形成されることを特徴とする運搬システム。
【請求項2】
上記第1の脱落防止突部は、上記支持脚の各角部に係合するように、略L字状に形成され、
上記第2の把持部には、上側に膨出する膨出部が形成されており、
上記第2の脱落防止部は、上記膨出部の内側壁部である請求項1記載の運搬システム。
【請求項3】
上記収納箱の上面に形成された開口の開口端には、上記側面部より外側に張り出す段部が形成されており、
上記収納箱の支持脚の先端部は、上記段部又は上記側面部の内側に係合し、
上記台車の覆い壁部の先端部は、上記収納箱の上記段部又は上記側面部の内側に係合する請求項1又は請求項2記載の運搬システム。
【請求項4】
上記収納箱の上記底面部には、新たに底面部を形成する中板が着脱可能に取り付けられ、
上記中板は、先端が上記収納部の上記底面部に突き当たって、該収納部の深さを規定する深さ規定片と、
上記中板を上記収納部の上記底面部に取り付けるための弾性係合片とを有し、
上記収納部の上記底面部には、弾性係合片が係合する係合孔が形成されている請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項記載の運搬システム。
【請求項5】
合成樹脂を射出成型してなり、底面部と、該底面部の周囲に形成される側面部と、上面に開口部とを有する略直方体状の収納部と、該側面部と連続して該底面部より下側まで延設された環状の支持脚と、該収納部の相対する短辺に、外側に張り出すように形成された把持部とを備え、該収納部に遊技媒体を収納する収納箱を運搬する台車において、
上記台車は、上記収納箱と縦横高さが略同じとなるように、上記収納箱と同じ合成樹脂で射出成型してなり、
表面が略平坦面とされ、全体が上記収納箱の載置面とされた略四角板状をなす本体部と、
上記本体部の裏面に設けられるキャスタと、
上記本体部の側面部と連続して上記底面部より下側まで延設され、その先端が上記キャスタの車輪の回転中心より下側に位置するように形成された覆い壁部と、
上記載置面に形成され、上記収納箱が該載置面と同じ向きに載置されたときに、該収納箱の上記支持脚に係合して、該収納箱が上記載置面から脱落することを防止する第1の脱落防止突部と、
上記本体部の相対する短辺に、外側に張り出すように形成された把持部と、
上記把持部に形成され、上記載置面に、該載置面の長辺に対して横向きに2つの収納箱を、該長辺を突き合わせるように並べて載置したときに、上記隣り合う収納箱の支持脚の外側の長辺に係合し、上記2つの収納箱が上記載置面から脱落することを防止する第2の脱落防止突部とを備え、
上記第1の脱落防止突部及び上記第2の脱落防止突部は、上記収納箱が上記載置面に載置されたときに、上記支持脚との間に間隙が形成される位置に形成されることを特徴とする台車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【公開番号】特開2012−17027(P2012−17027A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−155852(P2010−155852)
【出願日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(505440125)株式会社日光商事 (1)
【Fターム(参考)】