説明

遠隔デバイス管理システム及び方法

【課題】リモートデバイス(例えば携帯型データ端子、証印リーダまたはバーコード・スキャナ)の故障やパフォーマンスをモニタし、分析して、ダウンタイムを減らしまたは除去する。
【解決手段】プロセッサ260を包含するホストサーバ236と、システムバス258と、ユーザ入力デバイスと通信するように構成されたユーザ入力インターフェース254と、ディスプレイと通信するように構成されたディスプレイインターフェース252と、データベース246を包含するデータ格納手段242およびリモートデバイス200と通信するように構成されたネットワークインターフェース250と、パフォーマンス・ルックアップテーブル248と、プロセッサによって実装されるとき、リモートデバイスからパフォーマンスパラメータ値を受信し、パフォーマンスルックアップテーブルを照会するプログラム命令を包含するアナライザモジュール244と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本発明は、監視ネットワーク化されたリモートデバイス(例えば携帯型データ端子、証印リーダまたはバーコード・スキャナ)に関し、サーバと通信するように構成され、そして、より詳しくは、遠隔デバイス故障および/またはパフォーマンスをモニタして、分析して、管理するための非常に効果的システムと方法に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] 携帯型データ端末、光学およびレーザー証印リーダ、バーコード・スキャナおよび、例えば、他のモバイル・コンピュータのようなリモートデバイスは、概して、例えば印刷された証印(例えばシンボル、象徴学およびバーコード)により表されるデータを読み込む。あるタイプのシンボルは、矩形の棒の列および機械が読める書式のデータの要素を表す特定の方式で配置されるスペースである。典型的には、光学証印読取デバイスは、シンボルの上に光を送り、バーコード・シンボルまたは証印から戻された光の散乱および/または反射を受け取る。受け取られた光は、シンボルにより表されるデータを抽出するために画像プロセッサにより解釈される。概して、レーザー証印読取デバイスは、送信されたレーザー・ライトを利用する。一次元(1D)光学バーコードリーダは、棒およびスペースの幅で、単一の軸に沿ってコード化されるデータを読み込むことによって、特徴づけられ、その結果、シンボルが十分に高い決定により撮像されると仮定するならば、この種のシンボルはその軸に沿って単一の走査から読み込まれることができる。
【0003】
[0003] 単一のバーコード・シンボルのデータのより大きなの量の符号化を許容するために、多くの積み重ねられた1Dのバーコード記号(symbologies)が開発され、コード化されたデータを多数の列に分割する呈され、各々のそれぞれの1Dのバーコードパターン(いずれが走査されなければならなくて、それから復号化されなければならない全てまたはほとんどの全て)を含むことは完全なメッセージを形成するために結びつけられる。スキャンニングは依然として、一次元のみの比較的高い解像度を必要とするが、多数の線形走査は、全部のシンボルを読み込むのに必要である。
【0004】
[0004] 1Dの記号(symbologies)より方位フリーのスキャンでより大きなデータ密度および容量を提供する二次元(2D)マトリックス記号(symbologies)として知られるバーコード記号(symbologies)が開発された。2Dマトリックス・コードは、規則的な多角形のマトリックスの範囲内で暗いか明るいデータ・エレメントとしてデータをコード化し、グラフィック・ファインダ、オリエンテーションおよび参照構造が付随する。
【0005】
[0005] バーコード記号(symbologies)および/または証印の多くの他のクラスは公知で、例えば、PDF417、MicroPDF417、MaxiCode、データ・マトリックス、qrコード、Aztec、Aztec Mesas、コード49、EAN-UCCコンポジット、Snowflake、Dataglyphs、コード39、コード128、Codabar、UPC、EAN、Interleaved 2 of 5, Reduced Space Symbology, Code 93, Codablock F, and BC412, Postnet, Planet Code, British Post, Canadian Post, Japanese Post, OCR-A, OCR-B, Code 11, UPC, EAN, MSIおよび Code 16Kを含む広くいきわたって使用される。更に、証印は印刷証印、シンボル証印、生物起源/バイオメトリクス証印または捕捉されたイメージから引き出されるいかなる情報によっても表されることができる。
【0006】
[0006] 従来は、携帯用であるかそうでないにせよ、リーダは、バーコードリーダ内に収納されるさまざまな電気部品の動作を直接制御する中央処理装置を含む。例えば、中央処理装置は、キーパッド・エントリの検出、表示機能、無線ネットワーク通信機能、トリガー検出、並びに、バーコード読取及び復号化機能を制御する。より具体的には、中央処理装置は、典型的には、バーコードのようなターゲットを照射するように構成された照射アセンブリと、ターゲットのイメージを受信し、その中に光学的にコード化されるデータの電気的な出力信号表示を生成するように構成されたイメージング・アセンブリと通信する。次いで、出力信号は、アナログ/ディジタル変換器によって変換され、捕捉されたイメージに含まれるいかなるバーコードも復号化するためにメモリに格納されるアルゴリズムにより分析される。更に、中央処理装置は、しばしば、無線または有線のネットワークを通じてホスト・サーバと通信するように構成されるネットワークインターフェースを制御する。
【0007】
[0007] 全ての遠隔デバイスは、電池低下、ドッキング・ステーション・インタフェースのようなウェアコンポーネントの物理的な性能低下、メモリ故障、照明、照準器(aimer)およびイメージング・アセンブリ故障、ならびに、環境要因のための故障のような種々の理由のために故障することがありえる複合電子システム・コンポーネントを備える。リモートデバイスは、繰り返しの使用に晒され、各々の使用は、各デバイスの故障までの平均時間を低下させる。目下、リモートデバイスが実施不可能になるシステム・コンポーネントの故障は、ユーザー・マニュアルまたは他のドキュメンテーションとのコンサルテーション、または、相手先商標製造会社(OEM)とのコミュニケーションが、エラーを解決するために故障中のユーザに要求される。装置をフィールドに取り付けられることができないそれらの場合では、ユーザは、例えばRMA(return material authorization)フォームによってシステムコンポーネントまたはデバイスをOEMに戻さなければならず、修理され又は送られた交換のためにデバイスを待たなければならない。次いで、ユーザは、装置ダウンタイムで被害を受け、生産性および/またはスループットが低下する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
[0008] したがって、ネットワーク化された装置をモニタし、リモートデバイスおよび/またはシステムコンポーネント故障およびパフォーマンスをより効果的に管理するように構成される予測遠隔デバイス管理システムの必要性がある。
【0009】
[0009] 以下の通り、本発明を添付の図面を参照して開示する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】[0010] 図1は、2台の典型的な遠隔デバイスの平面図および側面の斜視図である。
【図2】[0011] 図2は、本発明の典型的なリモートデバイスのブロック略図である。
【図3】[0012] 図3は、本発明の典型的な遠隔デバイス管理システムのブロック略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0013] 適当な参照番号が対応する特徴を示すために図において繰り返されることは、明確化の目的にのために明らかであろう。
[0014] 図1Aおよび1Bを参照すると、読取り/スキャンプリント証印のための2台の典型的な遠隔デバイス100が示される。遠隔デバイスハウジングは、ハンドル部分104を使用する人間の手に気持ちよく適合するように形づくられることができ、データおよび命令を入力するためのキーパッド102、電源ボタン、および、例えば、ローカル又はリモートでホストプロセッサとの通信を容易にするためのアンテナと同様に指作動可能なスキャン/キャプチャまたはトリガー・ボタン101を含む。リモートデバイスはまた、例えば、情報をユーザに表示するために、ディスプレイ103(例えばLCDまたはOLEDディスプレイ)を含む。ディスプレイ103が、タッチスクリーンである場合、スタイラス(図示せず)はまた、タッチスクリーンとの相互作用を促進するために含まれ得る。照明208およびイメージング光学204がターゲット214まで実質的に妨害されないアクセスをするように、ハウジングの開口は含まれる。リモートデバイスはまた、ネットワークインターフェース234との有線または無線通信を容易にするための一つ以上の通信ポートと同様に、電力供給228を受信するためのパワーポートを含むことができる。本発明がリモートデバイスに関して記載されているけれども、本発明はまた、例えば、バーコード・スキャナ、モバイルデバイス、モバイル・コンピュータまたはパーソナルデータアシスタント(PDA)で利用できる。
【0012】
[0015] 図2を参照すると、本発明に関するリモートデバイス200を一緒に有する基本的構造のブロック略図が示される。リモートデバイス200は、バーコードのようなターゲット214を照射するための照明アセンブリ208、および、ターゲット214のイメージを受信し、その中で光学的にコード化される画素データを表す電気的な出力信号を生成するためのイメージング・アセンブリ202を含む。照明アセンブリ208は、ターゲット214の方向に光源212から光を導くための照明光学系210(例えば一つ以上の反射器)と共に、少なくとも一つの光源212を含む。光源212は、近赤外線レンジの光を発するように構成される少なくとも一つのLED、および/または、例えば、可視範囲の光を発するように構成される少なくとも一つのLEDを含むことができる。イメージング・アセンブリ202は、イメージ・センサ206上にターゲット214のイメージを受信し、焦点合わせさせるためのイメージング光学204と一緒に、CCD、CMOS、NMOS、PMOS、CID、または、CMDソリッドステートイメージセンサのような2Dイメージ・センサ206を含む。
【0013】
[0016] 依然として図2を参照すると、リモートデバイス200は、データ格納手段222から取り出すプログラム指示を実行することによって、リモートデバイス200の動作を制御するプロセッサ216を更に含む。より具体的には、プロセッサ216は受信し、出力し、イメージ/画素データを含むデータを処理し、イメージング202および照明208アセンブリを作動させ、他のオペレーション中にシステムバス238と通信するように構成される。更に、プロセッサ216は、光源212の照射、イメージ・センサ206のタイミング、アナログ‐ディジタル変換、並びに、RS-232、RS-485、USB、イーサネット、Wi-Fi、BluetoothTM、IrDAまたはZigbeeインタフェースのようなネットワークインターフェース234を介してリーダに対して外部のリモート・コンピュータ又はホスト・サーバ236のプロセッサ216への、および、前記プロセッサからの、データの送受信を制御し、走査/トリガー・ボタン101および/またはキーパッド102を有するユーザ相互作用を管理するユーザ入力インタフェースを制御し、ディスプレイインタフェース232を介して出力装置103(例えばLCDまたはOLEDディスプレイ)を制御するように構成される。プロセッサ216は、マイクロプロセッサ(例えばVLSIまたはASIC集積回路マイクロプロセッサ)であってよい。リモートデバイス200はまた、一つ以上の電力供給228(例えば、交流を受信するための一つ以上の電池および/または回路)、および、ユーザー入力装置(例えば、キーボード、キーパッド、トリガ及び/又はタッチスクリーン)からデータを受け取るためのユーザ入力インタフェース230を含む。図2に示される遠隔デバイス200システム・コンポーネントは、好ましくは一つ以上のプリント回路基板(図示せず)で支えられる。
【0014】
[0017] 図2に示した実施形態では、データ格納手段222は、ローカル、ネットワーク・アクセス可能(network-accessible)、取り外し可能、および/または、非取り外し可能なメモリ(例えばRAM、ROMおよび/またはフラッシュ)を含む。更に、データ格納手段222は、プログラム・インストラクション・アプリケーション・モジュール(例えばオペレーティングシステム225)、バーコード・デコード・モジュール226および監視モジュール224を含む。オペレーティングシステム225は、プロセッサ216によって実装されるとき、さまざまなシステムコンポーネントの動作を管理するプログラム指示を含む。バーコード・デコード・モジュール226は、プロセッサ216により実行されるとき、イメージ画素データをイメージ・センサ206から取り出し、知られる技術であるようなイメージに含まれるいかなるバーコードも復号化する、プログラム指示を含む。
【0015】
[0018] 監視モジュール224は、プロセッサ216によって実装されるとき、一つ以上のパフォーマンス・パラメータ値を獲得し、連続的に、周期的なベースで、および/または、サーバ236からのリクエストに応じて、ネットワークインターフェース234を介してホスト・サーバ236にパフォーマンス・パラメータ値を通信するプログラム指示を含む。例示のパフォーマンス・パラメータ値は、累積プロセッサ稼働時間、プロセッサ故障、ネットワークインターフェース・スループット、メモリ伝達時間に対するイメージ・エンジン、メモリ利用、完全なメモリ利用失敗、メモリ読出し/書込み失敗、バッテリ・レベル、電池故障、主電力源故障、ネットワークコネクション失敗、アプリケーション識別、スクリーン識別、タイムスタンプ、バッテリ充電/放電サイクル、ドック/アンドック(dock/undock)サイクル、ドック・インタフェース故障、キーパッド/トリガープレス、キーパッド/トリガー故障、ディスプレイ故障、タッチスクリーンプレス、および、単位領域あたりのタッチスクリーンプレスを含む。好ましくは、監視モジュール234は、効果的に複数のシステムコンポーネントおよび/またはイベントをモニタするために複数のパフォーマンス・パラメータ値を得る。
【0016】
[0019] ホスト・サーバ236にパフォーマンス・パラメータ値を通信するために、監視モジュール224は、パフォーマンス・パラメータ値を得るために最初に少なくとも一つのシステム・コンポーネントと通信する。例えば、タッチスクリーンプレスを決定するために、ディスプレイインタフェース232は、累積されたタッチスクリーンプレスの総数、または、ホスト・サーバ236との最後の通信から起こっているタッチスクリーンプレスの数を表す、例えば、整数または浮動小数点データタイプの変数を設定し、または、更新することができる監視モジュール224とイベントを通信できる。したがって、パフォーマンス・パラメータ値は、ホスト・サーバ236との最後の通信に続いて生じるそれらのモニタされたイベント、または、例えば、特定の時まで続いて生じるモニタされたイベントの数を有する。
【0017】
[0020] パフォーマンス・パラメータ値はまた、システム・コンポーネント故障の場合のようなエラーコードを含むか、または、該エラーコードから成ることができる。例えば、データ格納手段222またはメモリ・システム・コンポーネントが、例えば、不正な記憶ブロックまたは完全なメモリ利用状態のために、読出し/書込み失敗時にシステムバス238にエラーコードを出すように構成されることができることは、公知技術である。メモリ読出し/書込みエラーの場合、エラーコードを含むパフォーマンス・パラメータ値が、更なる処理のためにホスト・サーバ236に発信されることができる監視モジュール224に自動的に通信されることは好ましい。メモリ利用パフォーマンス・パラメータ値は、周期的に、ホスト・サーバからの要求に応じて、または、同時にシステム・コンポーネント故障の場合に(例えば、エラーコードを含むパフォーマンス・パラメータ値の監視モジュールによる受取によって初期化される)、ホスト・サーバ236に通信されるのは好ましい。また、監視モジュール224によって、ホスト・サーバ236に通信されるのは、遠隔デバイス識別子が、パラメータ値が通信されたデバイスに関する情報をホスト・サーバに提供するのが好ましい。
【0018】
[0021] ネットワーク管理者によって画定され、または、固有のシステム構成によって画定される著しい失敗の場合には、リモートデバイス200は、エラーコードを含むパフォーマンス・パラメータ値を伝達するためにその最後の周知の成功したネットワーク通信路を検索するように構成される。更に、デバイス200はまた、必要に応じて、二次電池のようなその主電力源ではなく他で作動することによって、エラーコードを含むパフォーマンス・パラメータ値を伝達するように構成される。
【0019】
[0022] ある典型的な実施形態では、監視モジュール224は、ホスト・サーバ236との前の通信に続く少なくとも所定期間の間、例えば、キーパッド/トリガープレスの累積数、蓄積されたプロセッサ・クロックサイクル、蓄積されたネットワークインターフェース234のスループット、バッテリ充電/放電サイクル、および、蓄積されたタッチスクリーンプレスを維持しおよびログをとり、リモートデバイス200は、リクエストされるにつれて周期的に、ホスト・サーバ236に対してこれらのパフォーマンス・パラメータ値を通信する。更に、監視モジュール224は、メモリ読出し/書込み失敗、バッテリ又は主電源228の故障、キーパッド/トリガー故障またはタッチスクリーン故障の際に、エラーコードの形でパフォーマンス・パラメータ値を自動的に受信する。エラーコードを含むパフォーマンス・パラメータ値を受信すると、監視モジュール224は、システムバス238、ネットワークインターフェース234およびホスト・サーブ236rにパフォーマンス・パラメータ値を自動的に伝える。
【0020】
[0023] 図3を参照すると、システムをモニタするリモートデバイスは、複数の遠隔デバイスRD1-n 200、ホスト・サーバ236、および、任意の遠隔デバイス製造業者インタフェース246を含むように示される。ホスト・サーバ236は、少なくともプロセッサ260、システムバス258、マウスまたはキーボードのようなユーザー入力デバイスと通信するように構成されるユーザ入力インタフェース254、タッチスクリーン、LCDまたはOLEDのようなディスプレイと通信するように構成されるディスプレイインタフェース252、少なくとも一つのリモートデバイス200およびデータベース246を含む少なくとも一つのデータ格納手段242と通信するように構成されたネットワークインターフェース250、パフォーマンス・ルックアップテーブル248、および、少なくとも一つのアナライザ・モジュール244を含む。パフォーマンス・ルックアップテーブル248は、データベース246に含まれ、若しくは、別々のデータベースまたはテーブルであってよい。アナライザ・モジュール244または、ホスト・サーバ236のデータ格納手段242にストアされる他のモジュールは、プロセッサ260によって実装されるとき、遠隔デバイス200のうちの少なくとも1つから、少なくとも一つのパフォーマンス・パラメータ値を受け取るプログラム指示を含む。受信は、遠隔デバイス200のうちの少なくとも1台からの通信によって始められることが可能であり、または、例えば、遠隔デバイス200のうちの少なくとも1つまで、ホスト・サーバの236のリクエストによって、始められることが可能である。ホスト・サーバ236によるパフォーマンス・パラメータ値を受けると、値はデータベース246に格納される。任意に、ホスト・サーバ236によって受信されるパフォーマンス・パラメータ値が、データベースの適切なリモートデバイス200と関係しているように、データベース246は、遠隔デバイス識別子により構成される。パフォーマンス・パラメータ値を受けると、それぞれのデータベース246エントリの値は、最近の値と置換され、または、値は、データベース246にすでに存在するデータに加えられ、その結果、履歴パフォーマンス・パラメータ値(historical performance parameter values)が維持される。
【0021】
[0024] パフォーマンス・ルックアップテーブル248は、少なくとも一つのパフォーマンス・パラメータと関連する少なくとも一つの予め定められた失敗値および/または少なくとも一つの算出失敗値を格納するように構成される。好ましくは、パフォーマンス・ルックアップテーブル248は、各々のパフォーマンス・パラメータに関する予め定められた値で最初に占有され、予め定められた値は、周知の失敗を表すリモートデバイス200相手先商標製造会社(OEM)として一般に公知である。別の実施形態では、パフォーマンス・ルックアップテーブル248は、システム・コンポーネント故障の際に最初に占有され、それにより、パフォーマンス・ルックアップテーブル248は、失敗と同時に受信されるパフォーマンス・パラメータ値の値で占有される。パフォーマンス・ルックアップテーブル248の別の実施形態の構成では、各々の失敗の値は、現在の失敗で同時に受信した値に基づいて算出される値と置換され、失敗の時のパフォーマンス・ルックアップテーブル248の失敗の値は、例えば、平均または他の計算によって算出される。作動中、アナライザ・モジュール244は、最も最近受信したパフォーマンス・パラメータ値を、パフォーマンス・ルックアップテーブル248の対応するパフォーマンス・パラメータ値と比較するように構成される。
【0022】
[0025] ある典型的な実施形態では、100充電/放電サイクルが、80%のOEM電池の電池の失敗に終わるとOEMによって公知であるので、100充電/放電サイクル・パラメータ値が、パフォーマンス・ルックアップテーブル248に最初にセットされる。したがって、作動中に、ホスト・サーバ236は、監視モジュール224から、累算されたバッテリ充電/放電サイクル・パフォーマンス・パラメータ値を受けるために周期的にリモートデバイス200をポーリングする。アナライザ・モジュール244は、次いで、パフォーマンス・ルックアップテーブル248の100の値まで、ホスト・サーバ236によって受信した値を比較する。値が100より大きい場合、アナライザ・モジュール244は、失敗が次の充電/放電サイクルで80パーセント以上起こりそうであると予測できる。
【0023】
[0026] 典型的な他の実施形態では、例えば電池故障の際に、データベース246にすでに格納されるバッテリ充電/放電サイクル・パフォーマンス・パラメータ値(例えば100)は、現在の失敗で、同時に受信される値(例えば80)と置換される、なぜならば、80の充電/放電サイクルは、ユーザの環境/ネットワークのOEM電池のありそうな故障のより正確な代表および予測だからである。この実施形態では、更にアナライザ・モジュール244は、使用レベルおよびそれらの遠隔デバイスユーザの活動と同様に、環境に基づいてそれぞれの遠隔デバイスネットワークの遠隔デバイスシステム・コンポーネントの故障をより正確に予測する。
【0024】
[0027] さらに別の態様では、ホスト・サーバ236のアドミニストレータは、パフォーマンス・ルックアップテーブル248の値を定めることができる。例えば、ホストサーバ236のアドミニストレータが、バッテリ電源が遠隔デバイス200のネットワーク環境で重要でないと決定する場合、アドミニストレータは、パフォーマンス・ルックアップテーブル248のバッテリ充電/放電サイクル・パフォーマンス・パラメータ値を例えば200にセットすることができ、その結果、例えば、次の充電/放電サイクルに99パーセント起こりそうであるまで、アナライザ・モジュール244は、失敗が差し迫っていると判断しない。
【0025】
[0028] 依然として図3を参照すると、少なくとも1つの入り口を介して一つ以上のホスト・サーバ236と通信するウェブ・ベースのインタフェースのような任意の遠隔デバイス製造業者インタフェース290がまた示される。遠隔デバイス製造業者インタフェース290は、少なくとも知識ベース・モジュール292と、各々のエラーコードに関する少なくとも一つのエントリを有するエラーコード・ルックアップテーブル294とを含み、各々のエントリが、可能であればエラー状態のようなエラーに関連する情報、および提案されたソリューションを更に含む。OEMデバイス200のさまざまなシステムコンポーネントにより伝達されるエラーコードに関して、OEMが独自に熟知しているようなOEMにより、エラーコードおよびエラー情報は定義される。
【0026】
[0029] ホスト・サーバ236のアナライザ・モジュール244が、少なくともパフォーマンス・パラメータ値、ホスト・サーバ236、および/または、アナライザ・モジュール244の一部としてエラーコードを受信するある実施形態では、通信エラーコードに基づいて、知識ベース・モジュール292がエラーコード・ルックアップテーブル294を照会することができる遠隔デバイス製造業者インタフェース290に、エラーコードを通信することができ、エラーコード情報を検索でき、次いで、情報がホスト・サーバ236のアドミニストレータに表示されるホスト・サーバ236と通信する。したがって、遠隔デバイス200のシステム・コンポーネント故障の際に、ホスト・サーバ236のアドミニストレータは、失敗に関する情報を自動的に受信でき、それにより、遠隔デバイス200の故障の原因を診断して、潜在的に分解することを必要とする影響を劇的に減らす。
【0027】
[0030] 別の実施形態では、データベース246またはパフォーマンス・ルックアップテーブル248のうちの1つは、パフォーマンス・パラメータと関連する1つ以上のOEMエラーコードを含む。したがって、システムコンポーネントがありそうな失敗に近づいているアナライザ・モジュール244による判断の際に、アナライザ・モジュール244は、システム・コンポーネントの故障から生じそうなエラーコードを取り出し、エラーコード・ルックアップテーブル294から検索されるエラーコード情報をホスト・サーバ236に通信することによって自動的に応答する遠隔デバイス製造業者インタフェース290に、エラーコードを自動的に通信する。遠隔デバイス製造業者インタフェース290および/または知識ベース・モジュール292はまた、アドミニストレータによるリクエストまたはOEMによって必要性が判断されるときに、ホスト・サーバに、少なくとも一つのシステム最新版情報、技術資料およびシステムアップグレード情報を通信するように構成される。
【0028】
[0031] アナライザ・モジュール244がシステム・コンポーネントのありそうな故障を判断するように構成されるそれらの実施形態では、ホスト・サーバ236はまた、トリガー状態に基づいて一つ以上の通知を自動的に伝達するように構成される。通知は、ホスト・サーバ23上の単純なグラフィック・ディスプレイの形態であってよく、return material authorization(RMA)リクエスト通知のようなOEMに送信されるオートメーション化した通知、または、知識ベース・モジュール292から取り出されるエラー情報を任意に含むオートメーション化した電子メール・メッセージ、および/または、アドミニストレータのオプションでOEMへの送信のために準備されたRMAであってよい。好ましくは、通知は、故障したデバイスの遠隔デバイス識別子を含む。
【0029】
[0032] ある実施形態では、トリガー状態は、OEMにより予め決められる。別の実施形態では、通知は、ホスト・サーバアドミニストレータによって、ホスト・サーバ236のアナライザ・モジュール244に通信されるトリガー状態に基づいて送信される。例えば、アドミニストレータが、例えば、リモートデバイスが使われている環境において電池が重要でないと判断するならば、アドミニストレータは、送られた通知が、アドミニストレータに対する電子メール・メッセージであり、RMAでないように、トリガー状態にセットするためにアナライザ・モジュール244と通信することができる。したがって、パフォーマンス・ルックアップテーブル248の対応する値との比較によって判断されるように、ありそうな失敗を示すバッテリ充電/放電パフォーマンス・パラメータ値が受信されるとき、アドミニストレータは、電子メールにより知らされ、次いで、失敗に関する次の行動方針を決定する。別の実施形態では、アドミニストレータは、バッテリ充電/放電サイクル・パフォーマンス・パラメータまたは他のいかなるパラメータに関して通知が送られないと判断できる。更に、ホスト・サーバ上のグラフィック・ディスプレイ、エラーコード情報を含むアドミニストレータに対する電子メール・メッセージ、および、OEMに対するRMAが、デバイス200のシステム・コンポーネント故障または他の通知または通知の組合せに提供されるように、アドミニストレータは、アナライザ・モジュール244にトリガー状態をセットすることができる。
【0030】
[0033] RMAが所定のトリガー状態に基づいてOEMへ自動的に通信される実施形態では、置換リモートデバイス200またはシステム・コンポーネントは、RMAのOEMによって受け取られる際にユーザ/アドミニストレータに自動的に出荷される。置換コンポーネントまたはデバイス200と一緒に、故障したデバイス200をOEMに出荷することに関する指示は、任意に含まれ得る。したがって、この実施形態では、アナライザ・モジュールは、上述したような遠隔デバイス200のシステム・コンポーネント故障を予測し、パフォーマンス・ルックアップテーブル248および所定のトリガー状態の値との比較に基づいて、RMAリクエストを自動的に生成するように構成され、OEMによって、置換コンポーネントまたはデバイス200を出荷することにより直ぐに応答することができ、それにより、デバイスダウンタイムを著しく減らしまたは除去することが可能である。
【0031】
[0034] 更に、遠隔デバイスソフトウェア/データ格納手段/メモリ/ディスク・イメージまたはイメージそれ自体の位置は、各々のデバイス200に関する遠隔デバイス識別子に対応するデータベース246のエントリに格納されることができ、RMAリクエストとともに送信され、その結果、OEMは、任意に遠隔デバイス製造業者インタフェース290を介した通信により、ソフトウェア・イメージおよび/またはソフトウェア・イメージそれ自体の位置を検索することができ、必要に応じて、実質的に同一のソフトウェア構成を含む置換リモートデバイス200を出荷できる。同様に、いかなるユニークなデバイス200のハードウェア・コンポーネントの識別は、各々のデバイス200に関する遠隔デバイス識別子に対応するデータベース246のエントリに格納されることができ、RMA通知とともに送られ、その結果、OEMが、必要に応じて、適当なハードウェア構成を有する故障したデバイス200を取り替えることができる。
【0032】
[0035] 別の実施形態では、アナライザ・モジュールまたはホスト・サーバ236上の他のモジュールは、プロセッサ260によって実装されるとき、データベース246および/またはパフォーマンス・ルックアップテーブル248から検索される少なくとも一つのパフォーマンス値を視覚的に表示するためにディスプレイインタフェース252と通信するプログラム命令を含む。この実施形態では、アドミニストレータは、獲得したパフォーマンス・データのより役立つ解釈を考慮に入れるために一つ以上のデバイス200に関するパフォーマンス・パラメータ・データを選択的に表示するためにホスト・サーバ236と通信する。
【0033】
[0036] ある典型的なオペレーションでは、タイムスタンプ、アプリケーション識別およびスクリーン識別は、リクエストの際に、ホスト・サーバ236へ通信されるパフォーマンス・パラメータ値のシステム・スナップショットの任意の部分である。これらのパフォーマンス・パラメータのいずれも、システムの故障を反映しやすくないにもかかわらず、これらの値は、同時にハードウェア性能と比較して、遅れずに特定の位置で、アプリケーションおよびスクリーン使用に関して情報を提供する。これらのパフォーマンス・パラメータは、アプリケーションおよび特定のスクリーン使用に関する情報を提供するように機能し、したがって、ユーザ、アドミニストレータ、および/または、OEMインストールされたアプリケーションと同様に、第三者のソフトウェア・アプリケーションに関してデバイス200パフォーマンスへのOEMアクセスを許容するように機能する。第三者ソフトウェア・アプリケーションは、ディスプレイインタフェース232および/または監視モジュール224との通信によるようなスクリーンIDパラメータ値およびロギングアプリケーションに関するフレームワークを提供するOEMソフトウェア開発キットによって設計されることができる。したがって、パフォーマンス・パラメータ情報は、アプリケーションが、例えば、特定のスクリーン上のユーザによって費やされる特定の時間および平均時間で使用される、より効果的なビューをアドミニストレータに許容するために、アナライザ・モジュール244またはホスト・サーバ236の他のいかなるモジュールによって視覚的に表示されることができる。
【0034】
[0037] 他の順列およびパラメータ値データのグラフィック表示はまた、匹敵するシステムコンポーネントの調子および/または全体的なデバイス200の調子を同時に判断するいくつかのデバイス200のパフォーマンス値データを表示し、故障に近づいているそれらのシステムコンポーネントを判断するために現在のパフォーマンスルックアップテーブル248値と、同時に1つのデバイス200のパフォーマンス・パラメータ値を表示することが可能である。パフォーマンス・パラメータ・データの他のグラフィック表示はまた、企図される。
【0035】
[0038] 本発明の原則を本願明細書において記載してきたけれども、それはこの説明が例証としてなされただけであることは当業者にとって明らかであり、本発明の範囲を限定するものではない。特に、本願明細書において、用いられる特定のパフォーマンス・パラメータは、例示的なものであり、本発明を制限することを目的としない。他の実施形態は、本願明細書において、図と共に記載される典型的な実施形態に加えて、本発明の範囲内で企図される。当業者による修正及び置換は、本願発明の範囲内にあるものであり、以下の特許請求の範囲による限定を除いて、制限されるものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくともプロセッサを包含するホスト・サーバと、
システムバスと、
ユーザ入力デバイスと通信するように構成されたユーザ入力インターフェースと、
ディスプレイと通信するように構成されたディスプレイインターフェースと、
少なくとも1つのリモートデバイス、および、データベースを包含する少なくとも1つのデータ格納手段と通信するように構成されたネットワークインターフェースと、
パフォーマンス・ルックアップテーブルと、
前記プロセッサにより実装されたとき、少なくとも1つのリモートデバイスから少なくとも1つのパフォーマンス・パラメータ値を受け、パフォーマンス・ルックアップテーブルを照会するプログラム命令を包含する少なくとも1つのアナライザモジュールと
を有することを特徴とするリモートデバイスモニタリングシステム。
【請求項2】
少なくともプロセッサを備えた少なくとも1つのリモートデバイスと、
システムバスと、
ネットワークインターフェースと、
ユーザ入力インターフェースと、
少なくとも1つのモニタリングモジュールをストアするように構成されたデータストレージ手段と、
を更に有し、
前記プロセッサによって実装されるとき、前記モニタリングモジュールが、少なくとも1つのリモートデバイスシステムイベントをモニタし、少なくとも1つのシステムイベントに対応する少なくとも1つのパフォーマンス・パラメータ値をストアする、ことを特徴とする請求項1に記載のリモートデバイスモニタリングシステム。
【請求項3】
前記データベースが、少なくとも1つのパフォーマンスパラメータ値をストアするように構成され、前記ルックアップテーブルが、少なくとも1つのシステムコンポーネントに関する所定の故障値と、少なくとも1つのシステムコンポーネントに関する計算された故障値とからなるグループから選択された少なくとも1つの故障値をストアするように構成され、前記アナライザモジュールが、少なくとも1つのパフォーマンスパラメータ値と少なくとも1つの対応する故障値とを比較するように更に構成されることを特徴とする請求項1に記載のリモートデバイスモニタリングシステム。
【請求項4】
パフォーマンスパラメータ値が、少なくとも1つのエラーコードを包含し、
デバイス製造者インターフェースを更に有し、前記ホストサーバが、少なくとも1つのエラーコードをデバイス製造業者インターフェースに通信するように構成され、前記デバイス製造業者インターフェースが、少なくとも1つの知識ベースモジュールと、各エラーコードに関する少なくとも1つのエントリを備えたエラーコード・ルックアップテーブルとを包含し、各エントリが更に、エラーに関連する情報を包含し、
リモートデバイス製造業者インターフェースの知識ベースモジュールが、エラーコードに対応するエントリを受信し、エラーに関係する対応する情報をホストサーバに通信するために、エラーコード・ルックアップテーブルを照会するように更に構成されることを特徴とする請求項1に記載のリモートデバイスモニタリングシステム。
【請求項5】
少なくともリモートプロセッサを包含する複数のシステムコンポーネントと、リモートシステムバスと、リモートネットワークインターフェースと、リモートユーザ入力インターフェースと、少なくとも1つのモニタリングモジュールをストアするように構成されたリモートデータ格納手段とを含む少なくとも1つのリモートデバイスであって、前記モニタリングモジュールが、リモートプロセッサによって実装されるとき、少なくとも1つのパフォーマンス・パラメータ値をリモートネットワークインターフェースに通信するプログラム命令を包含することを特徴とする少なくとも1つのリモートデバイスと、
少なくとも1つのリモートデバイスのリモートネットワークインターフェースと通信するように構成されたホストサーバと、を有し、
前記ホストサーバが、少なくとも1つのサーバプロセッサと、サーバシステムバスと、サーバネットワークインターフェースと、サーバユーザ入力デバイスと通信するように構成されたサーバユーザ入力インターフェースと、データベースを包含するサーバデータ格納手段およびサーバディスプレイと通信するように構成されたサーバディスプレイインターフェースと、パフォーマンス・ルックアップテーブルと、前記サーバプロセッサによって実装されるとき、少なくとも1つのパフォーマンスパラメータ値を受信し、パフォーマンス・ルックアップテーブルを照会するプログラム命令を包含する少なくとも1つのアナライザモジュールとを包含する、
ことを特徴とするリモートデバイスモニタリングシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−175640(P2011−175640A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−32143(P2011−32143)
【出願日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
2.イーサネット
3.ZIGBEE
【出願人】(503261948)ハンド ヘルド プロダクツ インコーポレーティッド (26)
【Fターム(参考)】