説明

適応線形通信デバイス

【課題】バッテリ寿命に対する悪影響を最小にしつつ、受信機コンポーネントの線形性を増大させる。
【解決手段】無線通信デバイス100は、バイアスに依存した線形性を有するコンポーネント116と、無線通信デバイスと大容量電源102との間の接続の検出に応じてバイアスを変更するように構成されたプロセッサ108と、を含むことができる。無線通信デバイスが無線通信デバイスと大容量電源との間の接続のないときに、高効率モードで動作するように構成されている場合のバイアス依存コンポーネントを有する無線通信デバイスを動作させる方法は、大容量電源が無線通信デバイスに接続されているかどうかを決定することと、大容量電源が無線通信デバイスに接続されているかどうかに基づいてバイアス依存コンポーネントのオペレーションを変化させることと、を含むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[米国特許法第119条の下の優先権の主張]
発明のための本願は、この譲受人に譲渡され、そしてこれによってここにおいて参照によって明示的に組み込まれている2008年3月21日に出願された「適応線形受信機(Adaptive Linear Receiver)」という名称の仮出願第61/038,710号の優先権を主張するものである。
【0002】
本発明は、一般に無線(wireless)通信に関し、より詳細には無線通信システムのための適応線形通信デバイス(adaptive linearity communication device)を構築し動作させるシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信デバイスは、送信信号(transmitted signal)から情報またはデータを抽出するために、着信信号を処理する受信機を含み得る。従来の受信機は、バイアス依存の応答を有するコンポーネントを含んでいる。バイアスは、特定の受信機コンポーネントに応じて電圧バイアスおよび/または電流バイアスとされ得る。一般的に、受信機コンポーネントのオペレーションの線形性は、加えられるバイアスと共に増大する。バイアスが最適な線形性レベルから低減されるにつれて、受信機コンポーネントの線形性は低減し、応答はますます非線形になる。
【0004】
相互変調ひずみ(IMD)は、応答が非線形になるにつれて増大する。IMDは、受信帯域内における干渉エネルギーを導入することによって受信機の性能を悪化させる。非線形応答が2つ以上の干渉信号に対して適用されるときに、信号はIMD積(信号)を生成するように混合され得る。従って、非線形応答を有する受信機コンポーネントによって処理される干渉信号は、受信帯域内のIMD信号をもたらす可能性があるが、元の1つまたは複数の干渉信号は、受信帯域外にある。感度と総合的受信機性能は、IMD信号が増大するにつれて低下させられる。残念ながら、線形モードにおいてバイアスを増大させることおよびコンポーネントを動作させることは、非効率的である。バイアスおよび線形性のわずかな増大は、大きな追加の電力消費をもたらす可能性がある。電力が制限される無線通信デバイスにおいては、受信機コンポーネントに対するバイアスを増大させることはバッテリ寿命(「通話時間」)を大きく減少させる可能性がある。
【0005】
バッテリ寿命に対する悪影響を最小にしつつ、受信機コンポーネントの線形性を増大させるために、様々な技法が使用されている。しかしながら、前記試みはバッテリ寿命を節約しながら、受信機コンポーネントのオペレーションを最適化するには不適切なままである。それ故に、改善のための必要性が存在する。
【発明の概要】
【0006】
ここでは、無線通信システム用の新しい、そして改善された適応線形通信のデバイスおよび方法が開示される。
【0007】
一態様に従って、バイアスに依存した線形性を有するコンポーネントを有する無線通信デバイスは、無線通信デバイスと大容量電源との間の接続の検出に応じてバイアスを変更するように構成されたプロセッサを含んでいる。
【0008】
別の態様に従って、無線通信デバイスはバイアスに依存した線形性を有するコンポーネントと、無線通信デバイスと大容量電源との間の接続の検出に応じてバイアスを変更する手段と、を含む。
【0009】
別の態様に従って、バイアス依存のコンポーネントを有し、デバイスと大容量電源との間の接続のないときに高効率モードで動作するように構成されている無線通信デバイスを動作させるための方法は、大容量電源が無線通信デバイスに接続されているかどうかを決定することと、大容量電源が無線通信デバイスに接続されているかどうかに基づいてバイアス依存のコンポーネントのオペレーションを変化させることと、を備える。
【0010】
さらなる態様に従って、バイアス依存のコンポーネントを有し、デバイスと大容量電源との間の接続のないときに高効率モードで動作するように構成されている無線通信デバイスを動作させるための、1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な1組の命令を実施するコンピュータ可読媒体は、大容量電源が無線通信デバイスに接続されているかどうかを決定するためのコードと、大容量電源が無線通信デバイスに接続されているかどうかに基づいてバイアス依存のコンポーネントのオペレーションを変化させるためのコードと、を含む。
【0011】
ここにおいて開示される適応線形通信デバイスの他のシステム、方法、態様、特徴、実施形態および利点は、以下の図面と詳細な説明の考察に応じて当業者には明らかであり、あるいは明らかになるであろう。すべてのそのような追加のシステム、方法、態様、特徴、実施形態および利点は、この説明中に含まれ、添付の特許請求の範囲の範囲内にあることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、適応線形受信機を含む例示の無線通信デバイス及び大容量電源のブロック図である。
【図2】図2は、図1の無線通信デバイスによって受信され得る例示の周波数スペクトルのグラフィカルな説明図である。
【図3】図3は、無線通信デバイスがバイアス依存線形性を持つコンポーネントを有する受信機フロントエンドを含み得ることを示す図1の無線通信デバイスのより詳細なブロック図である。
【図4】図4は、それには限定されない図1および図3の無線通信デバイスなどの無線通信デバイスの線形性を調整する方法のフローチャートである。
【図5】図5は、それには限定されない図1および図3の無線通信デバイスなどの無線通信デバイスの線形性を調整する方法の第2のフローチャートである。
【図6】図6は、それには限定されない図1および図3の無線通信デバイスなどの無線通信デバイスの線形性を調整する方法の第3のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図面は、単に例証の目的のためにすぎないことを理解すべきである。さらに、図面中のコンポーネントは、ここにおいて開示される装置および方法の原理を示すことに応じて配置される代わりに、必ずしもスケール変更し、強調すべきであるとは限らない。図面中では、同様な参照番号は異なる図全体を通して対応する部分を指示している。
【0014】
図面を参照して組み込んでいる以下の詳細な説明は、1つまたは複数の特定の実施形態を説明し例示している。これらの実施形態は、限定するためでなく、単に例示し、そして教示するためだけに提供されており、当業者が特許請求の範囲を実施することを可能にするように十分詳細に示され、そして説明されている。従って、簡潔にするために、本説明は当業者に知られているある種の情報を省略することができる。
【0015】
用語「例示の(exemplary)」は、ここにおいては「例(example)、インスタンス(instance)、または例証(illustration)としての役割を果たすこと」を意味するように使用される。ここにおいて「例示の」として説明されるどのような実施形態または変形も、必ずしも他の実施形態または変形よりも好ましい、あるいは有利であると解釈されるべきであるとは限らない。この説明において説明される実施形態および変形のすべては、当業者が本発明を作り、そして使用することを可能にするように提供される例示の実施形態および変形であり、そして必ずしも法的保護が提供される添付の特許請求の範囲の範囲を限定するものとは限らない。
【0016】
図1は、例示の無線通信デバイス100及び大容量電源102のブロック図である。通信デバイス100は、アンテナ104、受信機106、プロセッサ108、メモリ素子(memory element)108a、バイアス回路110、電源インタフェース112及びポータブル電源122を含み得る。アンテナ104は、線114上の着信信号を受信することができる。着信信号は例えばキャリア信号と様々な干渉信号とを含むことができ、そしてそれに限定されないが、超広帯域(UWB)を含めて様々なプロトコルに基づいたものとし得る。着信信号は、処理するための受信機106に供給され得る。受信機106の動作は、一般に受信機コンポーネントの間の関係および相互接続によって、さらにプロセッサ108などの通信デバイス100の他のコンポーネントからの、受信機106によって受信される様々な制御信号に基づいて、および/または線114上の着信信号に基づいて決定され得る。
【0017】
他の内部コンポーネントのうちでも、受信機106はバイアス依存コンポーネント116を含むことができる。バイアス依存コンポーネント116は、オペレーションのその線形性がバイアス依存コンポーネント116、例えばそれに限定されないが、ミキサ、フィルタ、増幅器、低雑音増幅器、アナログ−デジタル変換器(ADC)、および/またはそのようなデバイスの組合せ、に対して供給されるバイアスに依存する可能性がある非常に多数のコンポーネントであり得る。図1において、バイアス依存コンポーネント116に対するバイアスは、線118上に供給され得る。
【0018】
通信デバイス100は、モバイルであっても、または据え置き型であってもよく、1つまたは複数の基地局(図示せず)と通信することができる。無線通信デバイス100の例は、それに限定されないが、セルラ電話、携帯型個人情報端末(PDA)、ラップトップコンピュータ、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)デバイス、外部モデムおよび内蔵モデムを含む。多くの通信システムにおいては、通信デバイス100は1つまたは複数のモデムプールトランシーバ(modem pool transceivers)を通してHDR基地局コントローラ(図示せず)に対してデータパケットを送信し、そして受信する。アクセスネットワーク(図示せず)は、通信デバイス100などの複数の通信デバイス間でデータパケットを移送することができる。アクセスネットワークは、さらに企業イントラネットやインタネットなどのアクセスネットワークの外部の追加のネットワーク(図示せず)に接続可能であり、各アクセス端末とそのような外部ネットワークとの間でデータパケットを移送することができる。アンテナ104は、通信デバイス100を有する例示の目的のために示されているが、例えば光ファイバまたは同軸ケーブルを使用して、無線チャネルを通して、あるいは有線チャネルを通して通信するどのようなデータデバイスであってもよい。
【0019】
バイアスは、受信機106内の異なるコンポーネントについて、電流バイアス、電圧バイアス、またはそれら2つの組合せとすることができる。以下にさらに詳細に説明されるようにバイアスは、バイアス依存コンポーネント116の線形性を向上させるために、そして相互変調ひずみ(IMD)を減少させるために、ある種の条件が満たされるときに増大され得る。
【0020】
バイアスはプロセッサ108によって生成され、線120上でバイアス回路110に供給される制御信号に応じてバイアス回路110を通して供給され、制御され、管理され得る。プロセッサ108は、必要とされる周辺部および/または入出力デバイスを使用して、バイアス回路110によって供給されるバイアスを管理することができ、電源インタフェース112を通して大容量電源102の接続を検出することができる。プロセッサ108は、ここにおいて説明され示される様々な状態に基づいて高効率モードと高線形性モードを含む様々な方法で、バイアス依存コンポーネント116を動作させるためにバイアス回路110と通信することができる。線120上の制御信号は、それには限定されないが、1つまたは複数のバイアス依存コンポーネント116のバイアスを設定するための2つ以上のバイアスポイントを提供することを含むことができる。
【0021】
1つまたは複数のバイアス依存コンポーネント116を高効率モードまたは高線形性モードにするために、バイアスが増大されるべきか、あるいは減少されるべきかを決定するために、非常に多くの判断基準のうちの任意のものが使用され得る。一例においては、バイアスは増大され、1つまたは複数のバイアス依存コンポーネント116は大容量電源102が接続されるときに高線形性モードで動作させられる。別の例においては、大容量電源102が接続され、線114上の干渉が検出される場合に、バイアスは増大されるだけである。干渉は、それには限定されないが、IMD信号と混変調とを含めていくつかの形態のものとすることができる。別の例では、大容量電源102が接続され、無線通信システムが高線形性モードのオペレーションを必要とする権限(jurisdiction)の中で動作している場合に、バイアスは増大される。そのような権限は、非常に接近した無線通信システムの間の干渉を回避するために、高線形性オペレーションを要求する可能性がある。
【0022】
干渉は、特定の周波数帯域内で、あるいは受信帯域外の総合エネルギーレベルとして検出され得る。さらに、干渉はIMDを観察することにより検出され得る。バイアスを増大させるための判断基準が干渉を検出することを含む場合には、受信機106はアンテナ104を通して受信される信号を評価するための回路および/またはソフトウェアを含み得る。当業者は、受信される信号を評価するためのそのような回路および/またはソフトウェアに精通している。
【0023】
電源インタフェース112は、大容量電源102に接続するためのコネクタを含むことができる。いくつかの状況においては、電源インタフェース112はまた電源変換回路、電源調整回路、スイッチング回路などの回路を含むこともできる。
【0024】
大容量電源102は、電源インタフェース112に接続されている。大容量電源102は、操作パラメータ(operational parameter)、例えば、それには限定されないが、交流(AC)アウトレット、無線電力(近接場誘導コイルを経由したRFからDCへの電力変換などの)デバイス、誘導マット(inductive mats)、および自動車電気システムから供給され、または導き出される電力を減少させないレベルで通信デバイス100に対して電力を供給可能な任意のタイプの電源であり得る。大容量電源102は、110ボルトのACアウトレットへとプラグインされたAC/DCアダプタとされ得、あるいは代わりに大容量電源102は、AC110ボルトのアウトレットに対する直接接続とされ得る。さらに、大容量電源102は自動車からの12ボルト電源であり得る。
【0025】
プロセッサ108は、デバイスの全般的管理機能を実行するのと同様に、ここにおいて説明される機能を実行するハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアの任意の組合せとすることができる。プロセッサ108は、当業者に知られているように無線通信デバイス100のオペレーションに関連する他の機能を実行することもできる。メモリ素子108aは、ソフトウェアコードと他のデータとを記憶するために、プロセッサ108に接続され得る。
【0026】
ポータブル電源122は、例えば大容量電源102が通信デバイス100に接続されないときに、通信デバイス100に対して一時的な電力を供給することができる。いくつかの状況においては、ポータブル電源122は大容量電源102によって充電され得、かつ/または大容量電源102が切り離されるときに通信デバイス100に対して電力を供給することができる。ポータブル電源122は、通信デバイス100の内部にあってもよく、あるいは通信デバイス100に接続された外部コンポーネントであってもよい。ポータブル電源122は、通信デバイス100と共に移送され得る、任意の電源、または、例えば限定されないが、バッテリ、太陽電池、キャパシタおよび誘導マットであり得る。電源インタフェース112は、ポータブル電源122の充電を管理するための回路を含み得る。 大容量電源102は、大容量電源102に接続されるときにデバイス100の電力消費を増大させることが通信デバイス100のどのような性能パラメータも制限しないのに対して、ポータブル電源122のみに接続されるときに通信デバイス100の電力消費を増大させることが性能の影響をもたらす可能性があるという点で、ポータブル電源122とは区別され得る。そのような性能の影響の例は、動作時間(「通話時間」)の減少、送信電力の減少、照明強度の減少、表示強度の減少及びオーディオパワーレベルの減少を含む。
【0027】
バイアス回路110および/またはプロセッサ108は、例えば大容量電源102の接続状況に基づいて、少なくともバイアス依存コンポーネント116に対するバイアスを設定することができる。例示の実施形態においては、プロセッサ108は1つまたは複数のバイアス依存コンポーネント116に対してバイアスを供給するためにバイアス回路110を設定する制御信号を線120上に生成する。線120上の制御信号は、直接バイアスレベルに関連することができ、かつ/またはバイアスレベルが設定される基準ポイントを提供することができる。例えば、バイアス回路110が電流消費(または何らかの他のパラメータ)に基づいてバイアスを維持するフィードバックループを含む場合には、線120上の制御信号はループについての基準レベルを提供することができる。
【0028】
図2は、図1の無線通信デバイス100によって受信され得る例示の周波数スペクトル200のグラフィカルな説明図である。周波数スペクトル200は、干渉信号202および204と受信帯域208内の相互変調ひずみ(IMD)信号206を示している。IMD信号206は、少なくとも2つの干渉信号202および204によって引き起こされ得る。
【0029】
受信機における非線形性は、受信帯域208のような受信帯域外に信号を生じさせ、受信帯域内のIMD信号206のようなIMD信号を混合して形成させ得る。IMD信号206は、様々な干渉信号の様々な高調波の和および/または差であり得る。例えば、1つの干渉信号が信号202のようなF1の周波数を有し、別の干渉信号が信号204のようなF2の周波数を有する場合、一次のIMD信号周波数候補は、FIMD=F1+F2とFIMD=F1−F2とを含む。二次のIMD信号周波数候補は、FIMD=2F1+F2とFIMD=2F1−F2とFIMD=F1+2F2とFIMD=F1−2F2とを含む。他のIMDの次数は、特定の状況に応じて存在し得る。IMD信号206のようなIMD信号の振幅とエネルギーレベルは、受信機106のような受信機の線形性に依存し得、これはバイアス依存コンポーネント116のような受信機コンポーネントの線形性に依存し得る。
【0030】
図2に示される場合では、第1のバイアスについてIMD信号206は第1の振幅210を有し得る。バイアスが第2のバイアスへと増大されるとき、IMD信号206はより低い振幅212を有し得る。従って、図2はIMD信号206が振幅210を有し得る場合の高効率モードと、より大きなバイアスが1つまたは複数のバイアス依存コンポーネント116に対して供給され得、IMD信号206がより低い振幅212を有し得る場合の高線形性モードとの間におけるIMD信号206のグラフィカルな一例を提供している。
【0031】
図3は、受信機106が受信機フロントエンド302と受信機バックエンド304を含み得ることを示す図1の無線通信デバイス100のより詳細なブロック図である。受信機フロントエンド302は、一般に図1に示されるようなバイアス依存コンポーネント116を含んでいる。しかしながら、バイアス依存コンポーネント116が通信デバイス100の任意の部分に含まれ得ることは、本発明の範囲内である。受信機フロントエンド302は、一般的にミキサ、フィルタ、低雑音増幅器およびアナログ−デジタル変換器(ADC)などのアナログコンポーネントを含んでいる。バイアス依存コンポーネント116は、そのようなアナログコンポーネントを含み得る。
【0032】
受信機フロントエンド302は、線114上の着信信号を受信することができ、キャリア信号をベースバンド周波数信号および/または中間周波数信号へと変換し、次いで線306上で受信機バックエンド304に対してベースバンド信号および/または中間信号(intermediate signal)を供給することができる。受信機バックエンド304は、さらに、受信データ308を回復するために、ベースバンド周波数信号および/または中間周波数信号を処理することができる。
【0033】
受信機バックエンド304は、一般的に電力効率の良いデジタル信号処理コンポーネントを含み、ここではバイアスと電力消費は受信機フロントエンド302の中に比べてそれほど問題にならない。いくつかの場合においては、少なくともいくつかの受信機バックエンド機能はコントローラまたはプロセッサ、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、あるいは他のプロセッサ構成の内部に実装され得る。さらに、プロセッサ108の機能のうちの一部または全部は、受信機バックエンド304に関連する機能を実行するために使用されるのと同じチップまたはプロセッサ上に、あるいはその中に実装され得る。
【0034】
プロセッサ108は、線120上に制御信号を有する2つのバイアスポイントを定める(establish)ことができる。プロセッサ108は、例えばしきい値または最小の性能要件を満たすように線118上のバイアス信号を制御することにより、受信機106が1つまたは複数のバイアス依存コンポーネント116の比較的低い電力消費と比較的低い線形応答を経験する高効率モードで、通信デバイス100を動作するようにさせることができる。プロセッサ108は、また線118上のバイアス信号を制御することにより、受信機106が1つまたは複数のバイアス依存コンポーネント116の比較的高い電力消費と比較的高い線形応答を経験する高線形性モードで、通信デバイス100を動作するようにさせることもできる。
【0035】
一例として、プロセッサ108が電源インタフェース112に対する大容量電源102の接続を検出するとき、プロセッサ108は高線形性モードにバイアスを設定することができる。そうでなければ、バイアスはより低い線形性を有する高効率モードに設定され得る。第2の例として、大容量電源102が電源インタフェース112に接続されることをプロセッサ108が検出し、干渉信号が線114上で検出されるときにのみ、プロセッサ108は高線形性モードにバイアスを設定することができる。非限定的な例として、干渉信号はスペクトル解析を使用して検出され得、および/またはIMD信号、例えばIMD信号206がしきい値よりも上にあることを決定することにより検出され得る。
【0036】
図4は、これに限定されないが、図1および図3の無線通信デバイス100などの無線通信デバイスの線形性を調整する例示の方法400のフローチャートである。例示の方法400は、特定のどのようなハードウェアによっても制限されないが、プロセッサ108を使用してコードを実行することにより少なくとも部分的に実行され得る。さらに、方法400はハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアの任意の組合せによって実行され得る。
【0037】
方法400のブロック402において、無線通信デバイス、例えば無線通信デバイス100は、高効率モードで動作するように指示され得る。高効率モードで動作する1つのやり方は、少なくとも1つのコンポーネント、例えば1つまたは複数のバイアス依存コンポーネント116を高効率モードで動作させるバイアス信号を供給する指示をバイアス回路、例えばバイアス回路110に対して提供することを含んでいる。
【0038】
方法400のブロック404において、大容量電源、例えば大容量電源102が無線通信デバイスに接続されているかどうかが決定される。例示の一実施形態においては、検出回路は電力がACアダプタや12ボルト自動車アダプタなどの大容量電源102から電源インタフェース112に対して供給されているかどうかを決定することができる。大容量電源が接続されているかどうかの決定は、これに限定されないが、あらかじめプログラムされた間隔に基づいて、および/またはユーザ選択可能設定に基づいてなど、様々な判断基準に応じて行われ得る。大容量電源が接続されている場合、方法400はブロック406へと続く。そうでなければ、方法400はブロック402へと再循環する。
【0039】
ブロック406において、バイアス回路、例えばバイアス回路110は少なくとも1つのコンポーネント、例えば1つまたは複数のバイアス依存コンポーネント116を高線形性モードで動作させるバイアス信号を供給するように指示される。高線形性モードは、受信機が高効率モードで動作し得るときに比べてより線形の応答で動作する受信機、例えば受信機106をもたらすことができる。ほとんどの状況では、受信機によって消費される電力は高線形性モードで動作するときにより大きくなる。他の実施形態においては、高線形性モードはそれに限定されないが、受信データ308の受信に影響を及ぼす任意の干渉のレベルやポータブル電源122の充電のレベルなどの様々な要因に依存し得る可変の線形性設定を含み得る。方法400は、ブロック406の後にブロック404へと戻ることができる。
【0040】
大容量電源が切り離される場合には、本方法は次いでブロック404からブロック402へと戻ることができる。ブロック402の高効率モードは、受信機が高線形性モードで動作し得るときよりも少ない線形応答で動作する受信機、例えば受信機106をもたらすことができる。
【0041】
図5は、これに限定されないが、図1および図3の無線通信デバイス100などの無線通信デバイスの線形性を調整する第2の例示の方法500のフローチャートである。方法400と同様に、例示の方法500は特定のどのようなハードウェアによっても制限されないが、プロセッサ108を使用してコードを実行することにより少なくとも部分的に実行され得る。さらに、方法500はハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアの任意の組合せによって実行され得る。
【0042】
図5に示されるように、方法500は方法400に関して上記に説明されているいくつかのブロックを含んでいる。しかしながら、方法500においては大容量電源がブロック404において接続されている場合、方法500は直接にブロック406にではなく、ブロック502へと続く。そうでなければ、方法500は方法400と同様にブロック404からブロック402へと再循環する。
【0043】
ブロック502において、干渉が検出されているかどうか、例えば干渉が無線通信デバイス100の線114上で検出され得るかどうかが決定される。例示の実施形態においては、受信帯域によって受信信号はIMD信号206などのIMDを引き起こす可能性のある少なくとも2つの干渉信号、例えば干渉信号202および204が存在するかどうかを決定するように分析される。干渉が存在するかどうかを決定するための他の技法は、IMD信号の振幅を評価することと、振幅がしきい値よりも上にある場合に干渉が存在することを決定することと、を含む。干渉が検出される場合、方法500はブロック406へと続く。そうでなければ、方法500はブロック402へと戻る。
【0044】
図6は、これに限定されないが、図1および図3の無線通信デバイス100などの無線通信デバイスの線形性を調整するさらなる例示の方法600のフローチャートである。方法400および500と同様に、例示の方法600は特定のどのようなハードウェアによっても制限されないが、プロセッサ108を使用してコードを実行することにより少なくとも部分的に実行され得る。さらに、方法500はハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアの任意の組合せによって実行され得る。
【0045】
図6に示されるように、方法600は方法400および500に関して上記に説明されているいくつかのブロックを含んでいる。しかしながら、方法600は追加のブロック602および604を含む。
【0046】
ブロック602において、高線形性モードのオペレーションが無効(disable)にされているかどうかが決定される。高線形性モードは、これに限定されないが、ユーザオプションを通して、工場設定を通して、装置の製造業者設定を通して、および/または地理的または管轄的(jurisdictional)な要件、あるいはそれらの欠如に基づいてなどの様々な理由のために、そしていくつかのやり方で無効にされ得る。高線形性モードが無効にされている場合、方法600はブロック402へと戻ることができ、無線通信デバイスは高効率モードの動作を継続し得る。高線形性モードが無効にされていない場合、方法600はブロック404へと続くことができる。
【0047】
方法600は、ブロック404および502に関して上記に説明されるやり方で動作することができる。干渉がブロック502において検出される場合、方法600はブロック604へと続くことができる。ブロック604において、無線通信デバイス100が大容量電源、例えば大容量電源102の能力を過剰に損なわずに高線形性モードで動作すること、ポータブル電源を充電すること、または他の電力集約的アクティビティの実行を可能にする十分な充電を示すしきい値をポータブル電源、例えばポータブル電源122の充電のレベルが超えるかどうかが決定される。いくつかの状況においては、大容量電源102が悪影響なしに受信機106を動作させるのに十分な電力をやはり供給しながら、ポータブル電源122を充電することができるので、しきい値は低く設定され得る。ポータブル電源の充電がしきい値を超えていない場合、方法600はブロック402へと再循環することができる。ポータブル電源の充電がしきい値を超える場合、方法600はブロック406へと続く。
【0048】
方法400、500および600のブロックによって示される機能とオペレーションおよびアーキテクチャは、ソフトウェアおよび/またはファームウェアのコードのモジュール、セグメント、および/または一部分を使用して実装され得る。コードのモジュール、セグメント、および/または一部分は、指定された論理機能(単数または複数)を実装するための1つまたは複数の実行可能命令を含んでいる。いくつかの実装においては、ブロックの中で述べられる機能は、図4、図5、および図6に示される順序とは異なる順序で起こり得る。図4、図5、および/または図6における連続の中で示される2つのブロックは、必要とされる機能に応じて同時に実行されてもよく、あるいはそれらのブロックが時には別の順序で実行されてもよい。
【0049】
当業者は、情報および信号が様々な技術および技法のうちの任意のものを使用して表され得ることを理解するであろう。例えば、上記説明全体を通して参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボルおよびチップは、電圧、電流、電磁波、磁気の場または粒子、光学的な場または粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0050】
当業者はさらに、ここにおいて開示される実施形態に関連して説明される様々な例示の論理ブロック、モジュール、回路およびアルゴリズムステップが電子のハードウェア、コンピュータソフトウェアあるいはそれら両方の組合せとして実装され得ることを理解するであろう。このハードウェアとソフトウェアとの交換可能性を明確に示すために、様々な例示のコンポーネント、ブロック、モジュール、回路およびステップが、それらの機能の観点で上記に一般的に説明されている。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、またはソフトウェアとして実装されるかは、全体的なシステムに課される特定のアプリケーションおよび設計の制約条件に依存する。当業者は、特定の各アプリケーションについて変化するやり方で、説明された機能を実装することができるが、そのような実装の決定は本発明の範囲からの逸脱(departure)を引き起こすものとしては解釈されるべきではない。
【0051】
ここにおいて開示される実施形態に関連して説明される様々な例示の論理ブロック、モジュールおよび回路は、ここにおいて説明される機能を実行するように設計された汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、あるいはそれらの任意の組合せを用いて実装され、または実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいが、代替案によるとプロセッサは従来の任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラまたは状態機械であってもよい。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、例えばDSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと組み合わされた1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは他のそのような任意の構成(configuration)として実装されることもできる。
【0052】
ここにおいて開示される実施形態に関連して説明される方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアの形で直接に、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールの形で、あるいはそれらの2つの組合せの形で実施され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、着脱可能ディスク、CD−ROM、または当技術分野において知られている他の任意の形態の記憶媒体の中に存在することができる。例示の記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替案によれば、記憶媒体はプロセッサと一体化していてもよい。プロセッサと記憶媒体は、ASICの中に存在してもよい。ASICは、ユーザ端末の中に存在し得る。代替案においては、プロセッサと記憶媒体はユーザ端末の中にディスクリートコンポーネントとして存在し得る。
【0053】
上記で述べられるように、ここで説明される機能はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せの形で実装され得る。それらの機能は、ソフトウェアの形で実装される場合、コンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令、またはコードとして記憶され、あるいは送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含めて、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含んでいる。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る使用可能な任意の媒体であり得る。例として、限定されるものではないが、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶、磁気ディスク記憶または他の磁気記憶デバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態で望ましいプログラムコードを搬送し、または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る他の任意の媒体を備え得る。また、任意の接続はコンピュータ可読媒体と適切に名づけられることもある。例えば、ソフトウェアが同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア(twisted pair)、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、マイクロ波などの無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、そのときには同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、マイクロ波などの無線技術は、媒体の定義の中に含まれる。ここにおいて使用されるようなディスク(Disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(compact disc)(CD)(登録商標)、レーザディスク(laser disc)(登録商標)、光ディスク(optical disc)、デジタル多用途ディスク(digital versatile disc)(DVD)(登録商標)、フロッピー(登録商標)ディスク(floppy (登録商標)disk)、およびブルーレイディスク(blu-ray disc)(登録商標)を含み、ここでディスク(disks)は通常、磁気的にデータを再生するが、ディスク(discs)はレーザを用いて光学的にデータを再生する。上記の組合せもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含められるべきである。
【0054】
開示された実施形態の上記説明は、任意の当業者が添付の特許請求の範囲によって定義されるものを作り、または使用することを可能にするために提供される。添付の特許請求の範囲は、開示された実施形態だけに限定されるようには意図されてはいない。他の実施形態および修正は、これらの教示を考慮すれば当業者には簡単に思い浮かぶであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、上記明細書と添付図面とを併せ考慮されるときに、そのようなすべての実施形態および修正を包含するように意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バイアスに依存した線形性を有するコンポーネントと、
無線通信デバイスと大容量電源との間の接続の検出に応じて前記バイアスを変更するように構成されたプロセッサと、
を備える無線通信デバイス。
【請求項2】
前記コンポーネントは、ミキサ、フィルタ、増幅器、アナログ−デジタル変換器(ADC)、および前記コンポーネントの適切な任意の組合せから成る群から選択される請求項1に記載の無線通信デバイス。
【請求項3】
前記バイアスは、電流バイアスである請求項1に記載の無線通信デバイス。
【請求項4】
前記バイアスは、電圧バイアスである請求項1に記載の無線通信デバイス。
【請求項5】
前記プロセッサは、さらに前記接続の前記検出と干渉信号の検出とに応じて前記バイアスを変更するように構成されている請求項1に記載の無線通信デバイス。
【請求項6】
前記プロセッサは、さらに前記接続の前記検出とUWB着信信号の受信に関連する干渉信号の検出とに応じて前記バイアスを変更するように構成されている請求項1に記載の無線通信デバイス。
【請求項7】
前記プロセッサは、さらに前記接続の前記検出と混変調に関連する干渉信号の検出とに応じて前記バイアスを変更するように構成されている請求項1に記載の無線通信デバイス。
【請求項8】
前記プロセッサは、さらに前記接続の前記検出と混変調に関連する干渉信号の検出とに応じておよび前記デバイスが動作している権限に基づいて、前記バイアスを変更するように構成されている請求項1に記載の無線通信デバイス。
【請求項9】
複数の信号プロトコルに基づいて着信信号を処理するように構成されており、バイアスの前記変更は前記着信信号の前記プロトコルに応じて変化する請求項1に記載の無線通信デバイス。
【請求項10】
前記コンポーネントは、受信機コンポーネントである請求項1に記載の無線通信デバイス。
【請求項11】
前記コンポーネントは、受信機フロントエンドコンポーネントである請求項1に記載の無線通信デバイス。
【請求項12】
前記無線通信デバイスと前記大容量電源との間の接続の前記検出に応じて前記バイアスを変更するために前記プロセッサの能力を無効にする手段をさらに備える請求項1に記載の無線通信デバイス。
【請求項13】
前記プロセッサは、ポータブル電源の充電がしきい値を超えるときだけ前記バイアスを変更する請求項1に記載の無線通信デバイス。
【請求項14】
前記プロセッサは、あらかじめプログラムされた間隔で前記接続が存在するかどうかを決定する請求項1に記載の無線通信デバイス。
【請求項15】
前記プロセッサは、ユーザ選択可能な間隔で前記接続が存在するかどうかを決定する請求項1に記載の無線通信デバイス。
【請求項16】
バイアスに依存した線形性を有するコンポーネントと、
無線通信デバイスと大容量電源との間の接続の検出に応じて前記バイアスを変更する手段と、
を備える無線通信デバイス。
【請求項17】
バイアス依存コンポーネントを有する無線通信デバイスを動作させるための方法であって、
大容量電源が前記無線通信デバイスに接続されているかどうかを決定することと、
大容量電源が前記無線通信デバイスに接続されているかどうかに基づいて前記バイアス依存コンポーネントに対するバイアスを変化させることと、
を備える方法。
【請求項18】
前記バイアス依存コンポーネントは、大容量電源が接続されているときに高線形性モードで動作させられる請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記コンポーネントは、ミキサ、フィルタ、増幅器、アナログ−デジタル変換器(ADC)および前記コンポーネントの適切な任意の組合せから成る群から選択される請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記バイアスは、電流バイアスである請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記バイアスは、電圧バイアスである請求項17に記載の方法。
【請求項22】
着信信号が干渉信号を含むかどうかを決定することと、前記接続の前記検出と前記干渉信号の前記検出とに応じて前記バイアスを変更することと、をさらに備える請求項17に記載の方法。
【請求項23】
UWB着信信号が干渉信号を含むかどうかを決定することと、前記接続の前記検出と前記干渉信号の前記検出とに応じて前記バイアスを変更することと、をさらに備える請求項17に記載の方法。
【請求項24】
着信信号が混変調によって引き起こされる干渉信号を含むかどうかを決定することと、前記接続の前記検出と前記干渉信号の前記検出とに応じて前記バイアスを変更することと、をさらに備える請求項17に記載の方法。
【請求項25】
前記デバイスは複数の信号プロトコルに基づいて着信信号を処理するように構成されており、前記バイアスは前記着信信号の前記プロトコルに応じて変化する請求項17に記載の方法。
【請求項26】
前記コンポーネントは、受信機コンポーネントである請求項17に記載の方法。
【請求項27】
前記コンポーネントは、受信機フロントエンドコンポーネントである請求項17に記載の方法。
【請求項28】
前記デバイスと大容量電源との間の接続がないときに前記デバイスを高効率モードで動作させること、をさらに備える請求項17に記載の方法。
【請求項29】
1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な1組の命令を実施するコンピュータ可読媒体であって、
大容量電源が無線通信デバイスに接続されているかどうかを決定するためのコードと、
大容量電源が前記無線通信デバイスに接続されているかどうかに基づいてバイアス依存コンポーネントに対するバイアスを変化させるためのコードと、
を備えるコンピュータ可読媒体。
【請求項30】
前記デバイスと大容量電源との間の接続のないときに高効率モードで動作させるためのコードをさらに備える請求項29に記載のコンピュータ可読媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−70414(P2013−70414A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−253475(P2012−253475)
【出願日】平成24年11月19日(2012.11.19)
【分割の表示】特願2011−501007(P2011−501007)の分割
【原出願日】平成21年3月20日(2009.3.20)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】