説明

選果システム

【課題】移送装置の吸着部にて青果物のがく片部を吸着する際に、載置台の側方からその中央側に向かうように吸着部を移動させたときに当該吸着部が青果物が載置される載置台に当接することを防止して、青果物を確実に吸着してトレイへ確実に移送することができる選果システムを提供することを課題とする。
【解決手段】載置台搬送装置51によって搬送される載置台5に載置される青果物6のがく片部6bを吸着部66で吸着してトレイ8へ移送する移送装置60を備え、載置台5に載置される青果物6をトレイ8に詰める、選果システム1であって、移送装置60の吸着部66にて青果物6のがく片部6bを吸着する際に、載置台5の側方からその中央側に向かうように吸着部66を移動させたときに、吸着部66が載置台5に当接しない位置に青果物6を押上げる、押上げ装置80を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、載置台に載置される青果物を搬送するとともに、当該載置台に載置される青果物をトレイに詰める選果システムの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、載置台搬送装置によって搬送される載置台に載置される青果物のがく片部を吸着部で吸着してトレイへ移送する移送装置を備え、当該載置台に載置される青果物をトレイに詰める、選果システムの技術は公知となっている(特許文献1参照)。
また、このような選果システムには、載置台の側方からその中央側に向かうように移送装置の吸着部を移動させて、略横に寝かせるようにして載置台に載置された青果物のがく片部を、移送装置の吸着部にて吸着するものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−327906号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような選果システムでは、載置台の中央部が凹んでおり、この凹部内に載置された青果物を吸着するために、前記載置台の側方からその中央側に向かうように移送装置の吸着部を移動させたときに、当該吸着部が載置台の上部側面に当接して当該載置台に載置される青果物を吸着することができず、青果物をトレイ移送することができない場合があった。
【0005】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、移送装置の吸着部が載置台に当接することを防止して、当該載置台に載置される青果物を確実に吸着してトレイへ確実に移送することができる選果システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0007】
即ち、請求項1においては、載置台搬送装置によって搬送される載置台に載置される青果物のがく片部を吸着部で吸着してトレイへ移送する移送装置を備え、前記載置台に載置される前記青果物を前記トレイに詰める、選果システムであって、前記移送装置の前記吸着部にて前記青果物のがく片部を吸着する際に、前記載置台の側方から前記載置台の中央側に向かうように前記移送装置の前記吸着部を移動させたときに、前記移送装置の前記吸着部が前記載置台に当接しない位置に前記載置台に載置される前記青果物を押上げる、押上げ装置を有する、ものである。
【0008】
請求項2においては、前記載置台は、上下方向に貫通する貫通孔を有し、前記押上げ装置は、前記載置台搬送装置によって前記載置台が搬送されてきて前記青果物の吸着位置で停止した際に、前記載置台搬送装置の搬送面の下方から上方に移動するとともに、前記載置台における前記貫通孔の下方の開口から挿入されて前記貫通孔の上方の開口から突出して、前記載置台に載置された前記青果物を下方から上方に押上げるプッシュロッドを備える、ものである。
【0009】
請求項3においては、前記押上げ装置は、前記移送装置の前記吸着部側に寄せるように前記プッシュロッドで前記青果物を押上げる、ものである。
【0010】
請求項4においては、前記載置台は、上下方向に貫通する貫通孔を有し、前記押上げ装置は、前記載置台搬送装置によって前記載置台が搬送されてきて前記青果物の吸着位置で停止した際に、前記載置台における前記貫通孔の下方の開口から流入して前記貫通孔の上方の開口から流出し、前記載置台に載置された前記青果物を押上げるように前記載置台の下方から空気を噴射する、噴射ノズルを備える、ものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0012】
即ち、請求項1に係る発明によれば、移送装置の吸着部にて青果物のがく片部を吸着する際に、載置台の側方からその中央側に向かうように吸着部を移動させたときに当該吸着部が載置台に当接することを防止して、当該載置台に載置される青果物を確実に吸着してトレイへ確実に移送することができる。
【0013】
請求項2に係る発明によれば、移送装置の吸着部にて青果物のがく片部を吸着する際に、載置台の側方からその中央側に向かうように吸着部を移動させたときに当該吸着部が載置台に当接することを防止した構成を、簡易に実現することができる。
【0014】
請求項3に係る発明によれば、移送装置の吸着部による青果物の吸着精度を向上させることができる。
【0015】
請求項4に係る発明によれば、青果物を押上げる際に、青果物が傷付くことを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係る選果システムの全体的な構成を示した模式図。
【図2】(a)は載置台を示した平面図、(b)は載置台を示した側面図。
【図3】本発明の実施形態に係る選果システムの移送部を示した平面図。
【図4】同じく斜視図。
【図5】同じく平面図。
【図6】(a)は、本発明の実施形態に係る選果システムの移送部の押上げ装置を示した側面図、(b)は同じく側面図。
【図7】(a)は同じく側面図、(b)は同じく側面図。
【図8】同じく側面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態に係る選果システム1について、図1から図8を用いて説明する。なお、図中で示す白色矢印は載置台5の搬送方向を示すものとして説明する。
【0018】
選果システム1は、載置台5に載置される青果物6を搬送するとともに、当該載置台5に載置される青果物6を等級や階級毎にトレイ8に詰めるシステムである。
【0019】
ここで、青果物6とは、イチゴ、ミニトマト、ミズナス等の可食部6a表面が比較的柔らかく、がく片(通称:へた)部6bを有するものを示す(図3参照)。本実施形態では、青果物6は、イチゴであるものとして説明する。青果物6の主軸Xは、青果物6のがく片部6bの中央と、可食部6aの先端部(がく片部6bと反対側の先端部)と、を結ぶ仮想の直線を示す。
【0020】
またここで、青果物6が詰められるトレイ8は、プラスチック等の合成樹脂素材からなる平面視長方形の部材であり、載置台5から移送された青果物6が収納される収納部8aを縦横に複数個有して構成される。トレイ8では、24個(長手方向に6個、短手方向に4個)の収納部8a・8a・・・が配置される(図5参照)。
トレイ8の収納部8aは、略横に寝かせた青果物6が収まるような形状に合わせて凹状にトレイ8の上面が形成されて構成される。トレイ8の収納部8aが形成される部分の下面は、収納部8aが形成されることによって凸状に形成される。
トレイ8の収納部8aは、平面視で所定角度傾斜するように配置される。本実施形態では、トレイ8の収納部8aは、その長手方向に対して平面視で左方(反時計周り)に略45度傾くように配置され、収納効率を高めている。
【0021】
また、選果システム1は、図1に示すように、作業者によって載置台5に青果物6が載置される青果物載置部30と、青果物載置部30において載置台5に載置された青果物6の品質を計測する品質計測部40と、品質計測部40における計測結果に基づいて青果物6をその等級や階級毎に載置台5からトレイ8に移送する移送部50と、を備える。選果システム1では、主搬送装置11に沿って上流側から順に、青果物載置部30、品質計測部40、移送部50、が配置される。
【0022】
選果システム1は、主搬送装置11の下流側端に廃棄ライン14を備える。選果システム1では、青果物6は、規格外に変形しているもの、規格外に大きすぎるものまたは小さすぎるもの、規格外に変質しているもの、傷が付いているもの、がく片部6bがないもの、残留農薬が規定値以上のもの等の場合には、廃棄ライン14に搬送される。
【0023】
選果システム1は、青果物載置部30において青果物6が載置台5に正確に載置されていなかった場合に、品質計測部40の下流側から、主搬送装置11の上流側に当該載置台5を戻す、リターンライン12を備える。
【0024】
選果システム1は、移送部50において青果物6がトレイ8へ移送されて青果物6が載置されていない(空の状態)載置台5を、移送部50の終端から主搬送装置11の上流側に戻す、載置台戻りライン13を備える。
【0025】
選果システム1は、制御装置を備える。選果システム1の制御装置は、種々の情報を記憶する記憶手段を有し、また、種々の機構や装置等に接続されてこれを制御するものである。
【0026】
載置台5は、青果物6が載置されるものであり、図2に示すように、略円筒状に形成される。載置台5は、その上面に青果物6が載置される載置部5aと、その平面視中央部に上下方向に貫通する貫通孔5bと、を有して構成される。
載置台5の載置部5aは、貫通孔5bに向かって低くなる略円錐形の凹状に形成され、略横に寝かせた青果物6が収まるように構成される。載置台5の貫通孔5bは、後述する、品質計測部40の投光手段から照射される光が上方(または下方)から下方(または上方)に貫通孔5b内を通って、受光手段がこれを受光可能なように構成される。また、載置台5の貫通孔5bは、後述する、移送部50の押上げ装置80におけるプッシュロッド81が下方の開口から挿入されて上方の開口からその先端部81aが突出可能なように構成される。
【0027】
また、載置台5の側面(若しくは底面)には、ID認識手段が貼設される。具体的には、載置台5のID認識手段は、バーコードや二次元コードや磁気テープやICチップ等で構成される。載置台5のID認識手段には、認識番号が記される(IDが書込まれる)。載置台5のID認識手段における認識番号は、品質計測部40や移送部50において、それぞれ図示しない読取手段によって読取られる。
【0028】
選果システム1の主搬送装置11は、ベルトコンベアにより構成される。主搬送装置11の搬送ベルトの搬送面上には、青果物6が載置されていない載置台5、または、青果物載置部30において青果物6が載置された載置台5が載せられて搬送される。
【0029】
選果システム1の青果物載置部30では、主搬送装置11の上流側の両側または一側に、複数の作業者が位置して、当該作業者によって主搬送装置11により搬送される載置台5に青果物6が載置される。
詳述すると、青果物載置部30では、複数の作業者が、主搬送装置11の上流側の左右両側、または、左右一側に、搬送方向に沿って並んで位置する。そして、青果物載置部30では、主搬送装置11の搬送面に載せられて搬送されてきた載置台5載置台5の載置部5aに、略横に寝かせるようにして青果物6を載置する(図3参照)。このとき、青果物6は、載置台5の貫通孔5bの上方に位置するようにして、載置部5a上に載置される。
【0030】
選果システム1の品質計測部40は、載置台5に載置されて主搬送装置11により搬送されてくる青果物6の質量を計測する質量計、青果物6を撮影するCCDカメラ等の撮影手段、撮影手段で撮影された画像に関する情報の画像処理を行う画像処理手段、青果物6の内部の品質を計測する投光手段および受光手段、等が配置されて構成される。
そして、品質計測部40では、青果物6の質量、青果物6の大きさ、青果物6の変質度合い、青果物6の傷の有無、青果物6のがく片部6bの有無、載置台5に載置される青果物6の向き(がく片部6bの向き、および、主軸Xの傾斜する方向)、青果物6の糖度や酸度、青果物6の残留農薬濃度、等に関する情報、および、品質計測部40に配置される読取手段によって読取られた載置台5の認識番号に関する情報、は制御装置に送信されて、その記憶手段に記憶される。
【0031】
選果システム1の移送部50は、図1に示すように、主搬送装置11の左右両側に複数配置される。
移送部50では、主搬送装置11によって搬送されてくる載置台5を主搬送装置11から各移送部50に搬送して、当該載置台5に載置される青果物6をトレイ8の収納部8aに移送する。各移送部50・50・・・に分岐させる載置台5は、これに載置される青果物6の階級や等級等によって異なる。当該青果物6の階級や等級等は、移送部50毎に予め設定されている。本実施形態では、主搬送装置11の搬送方向に対して左右それぞれに3つずつ移送部50が配置される。
【0032】
移送部50は、主搬送装置11の左側または右側に搬送路が分岐するように配置される載置台搬送装置51と、主搬送装置11と載置台搬送装置51との分岐部分(載置台搬送装置51の始端側)に配置される分岐装置52と、トレイ8を搬送するトレイ搬送装置53と、載置台5に載置された青果物6をトレイ8に移送する移送装置60と、を有して構成される。
【0033】
移送部50の分岐装置52は、主搬送装置11と載置台搬送装置51との分岐部分において、青果物6が載置された載置台5を主搬送装置11から移送部50に分岐させ、載置台搬送装置51へ移送させるものである。
【0034】
ここで、青果物6が載置された載置台5が主搬送装置11によって搬送されてくると、移送部50に配置された読取手段によって、当該載置台5の認識番号が読取られて、当該認識番号に関する情報が制御装置に送信される。
そして、制御装置は、前記送信された認識番号に関する情報に関連付けられた、青果物6の等級や階級等に関する情報が、移送部50に設定された青果物6の等級や階級と一致するかについて判断する。
制御装置によって前記青果物6の等級や階級等が前記移送部50の等級や階級等と一致すると判断された場合には、青果物6が載置される載置台5は、移送部50の分岐装置52により載置台搬送装置51へ移送される。
制御装置によって前記青果物6の等級や階級が、前記移送部50の等級や階級等と一致しないと判断された場合には、そのまま主搬送装置11により下流へ搬送されて、下流側の移送部50で同様の判断がされる。
【0035】
なお、制御装置は、前記送信された認識番号に関する情報に関連付けられた、青果物6の変質度合い、青果物6の傷の有無、青果物6のがく片部6bの有無、青果物6の残留農薬濃度、等に関する情報、に基づいて、当該青果物6が規格外のものかについて判断する。
制御装置によって前記青果物6が、規格外に変形している、規格外に大きすぎまたは小さすぎる、規格外に変質している、傷が付いている、がく片部6bがない、残留農薬濃度が規定値以上、等と判断された場合には、当該青果物6が載置された載置台5は、廃棄ライン14に搬送される。
【0036】
移送部50の載置台搬送装置51は、主搬送装置11から分岐装置52によって移送された青果物6が載置された載置台5を搬送するものである。移送部50の載置台搬送装置51は、その搬送方向が主搬送装置11の搬送方向に対して直交するように配置される。
移送部50の載置台搬送装置51は、図3に示すように、二つのベルトコンベア51a・51aが互いの搬送方向が平行するように配置されて、当該二つのベルトコンベア51a・51aの搬送面に載置台5を載せてこれを搬送するように構成される。移送部50の載置台搬送装置51における二つのベルトコンベア51a・51aは、互いの間において後述する押上げ装置80のプッシュロッド81が上下方向に伸縮可能な間隔を空けて配置される。
なお、移送部50の載置台搬送装置51は、二つのベルトコンベア51a・51aに代えて、二つのローラコンベアで構成してもよい。
【0037】
移送部50の載置台搬送装置51は、搬送ガイド54を有する。
移送部50の載置台搬送装置51における搬送ガイド54は、載置台5の貫通孔5bと載置台搬送装置51の二つのベルトコンベア51a・51a間の間隔とが平面視で一致するように、載置台5を搬送するためのものである。移送部50の載置台搬送装置51における搬送ガイド54は、杆状に構成されて、載置台搬送装置51の搬送方向に沿って、移送装置60の上流側近傍まで載置台搬送装置51の搬送方向に対して左右それぞれに配置される。
【0038】
移送部50の載置台搬送装置51は、載置台5に載置される青果物6の向きを修正する方向修正装置70を有する。
移送部50の載置台搬送装置51における方向修正装置70は、載置台搬送装置51によって搬送される載置台5の向きを修正して、後述する移送装置60の吸着部66によって青果物6のがく片部6bを吸着可能なように、当該載置台5に載置される青果物6の向き(青果物6のがく片部6bの向き)を修正する。
移送部50の載置台搬送装置51における方向修正装置70は、青果物6が載置された載置台5を平面視で時計回りまたは反時計周りに回転させて、青果物6のがく片部6bが載置台搬送装置51の搬送方向に対して右方に135度の方向を向くように(後述する移送装置60の吸着部66によって青果物6のがく片部6bを吸着可能なように)、青果物6の向きを修正する。
ここで、移送部50の載置台搬送装置51における方向修正装置70における青果物6の向きを修正する動作は、移送部50の読取手段によって読取られた載置台5の認識番号に関する情報に関連付けられた青果物6の向き(がく片部6bの向き)に関する情報に基づいて、制御装置によって制御される。
【0039】
また、移送部50の載置台搬送装置51における方向修正装置70は、例えば、図3に示すように、ストッパ71と、二つの回転ローラ72・72と、を備えて構成される。
移送部50の方向修正装置70におけるストッパ71は、載置台搬送装置51の上方において、図示しないアクチュエータによって上下方向に移動可能に構成される。
移送部50の方向修正装置70における回転ローラ72・72は、載置台搬送装置51の上方において、図示しないアクチュエータによって上下方向に移動可能に構成されるとともに、平面視で時計回りまたは反時計周りに回転可能に構成される。移送部50の方向修正装置70における回転ローラ72・72は、ストッパ71よりも載置台5の搬送方向の上流側において、載置台5の搬送方向に対して左右に配置される。
【0040】
移送部50の方向修正装置70におけるストッパ71は、青果物6が載置された載置台5が載置台搬送装置51によって搬送されてくると、載置台5よりもその搬送方向の下流側において下方に移動して、載置台5の搬送を阻止する。このとき、方向修正装置70における回転ローラ72・72は、下方に移動して、回転ローラ72・72の側面を、前記搬送が阻止された状態の載置台5の側面に当接させる。そして、このような状態で、方向修正装置70における回転ローラ72・72が平面視で時計回りまたは反時計回りに回転することによって、載置台5の向きを修正して、当該載置台5に載置される青果物6の向き(青果物6のがく片部6bの向き)を修正する。
載置台5に載置される青果物6の向きが修正されると、方向修正装置70における回転ローラ72・72の回転動作が停止するとともに、ストッパ71および回転ローラ72・72が上方に移動して、載置台搬送装置51による載置台5(青果物6)の搬送が再開される。但し、方向修正装置70の構成はこのような構成に限定されるものではなく、ターンテーブル等を用いる構成とするとも可能である。
【0041】
このようにして、移送部50の載置台搬送装置51では、青果物6および当該青果物6が載置される載置台5は、載置台搬送装置51の搬送ガイド54によって載置台5の貫通孔5bと載置台搬送装置51の二つのベルトコンベア51a・51a間の間隔とが平面視で一致するように、且つ、方向修正装置70によって青果物6のがく片部6bが載置台搬送装置51の搬送方向に対して右方に135度の方向を向くようにして、搬送される。
【0042】
移送部50のトレイ搬送装置53は、図4または図5に示すように、ベルトコンベアによって構成され、その搬送方向が載置台搬送装置51の搬送方向と同一方向となるように、載置台搬送装置51に平行して並べて配置される。移送部50のトレイ搬送装置53は、載置台搬送装置51の搬送方向に対して右方に配置される。
【0043】
移送部50のトレイ搬送装置53では、トレイ8は、収納部8aのがく片部収納位置8bがトレイ搬送装置53の搬送方向に対して右方に135度の方向を向くようにしてトレイ搬送装置53の搬送面上に載せられて搬送される。つまり、移送部50のトレイ搬送装置53では、トレイ8は、その収納軸Zがトレイ搬送装置53の搬送方向に対して右方に略135度(左方に45度)傾くようにしてトレイ搬送装置53の搬送面上に載せられて搬送される。
ここで、トレイ8のがく片部収納位置8bとは、トレイ8の収納部8aに青果物6が収納されたときに青果物6のがく片部6bが位置する部分を示す。また、トレイ8の収納軸Zとは、トレイ8の収納部8aにおける、がく片部収納位置8bの中央と、収納部8aに青果物6が収納されたときにその先端部が位置する部分とを、を結ぶ仮想の直線を示す。
【0044】
移送部50の移送装置60は、載置台搬送装置51によって搬送される載置台5に載置される青果物6をトレイ搬送装置53によって搬送されるトレイ8へ移送するものであり、制御装置に接続される。
移送部50の移送装置60は、載置台5に載置された青果物6をトレイ8へ移すものであり、主として移送レール61、シリンダブラケット62、上下シリンダ63、支持部64、吸着シリンダ65、および、吸着部66、を具備する。
【0045】
移送部50の移送装置60の移送レール61は、載置台搬送装置51およびトレイ搬送装置53の搬送方向に対して左右方向にまたがるように(直交するように)、載置台搬送装置51およびトレイ搬送装置53の上方に配置される。
移送部50の移送装置60のシリンダブラケット62は、移送レール61の下面に、載置台搬送装置51およびトレイ搬送装置53の搬送方向に対して直交する方向(矢印Aの方向)に摺動可能に支持される。
移送部50の移送装置60のシリンダブラケット62には上下シリンダ63が固定される。
移送部50の移送装置60の上下シリンダ63には上下方向(矢印Bの方向)に向かって伸縮可能なアームが突設され、当該アームの先端(下端)には支持部64が固定され、支持部64には吸着シリンダ65が固定される。
移送部50の移送装置60の吸着シリンダ65にはアームが突設され、当該アームの先端(下端)には吸着部66が固定される。移送部50の移送装置60の吸着シリンダ65のアームは、平面視で載置台搬送装置51上の載置台5に載置された青果物6の主軸Xとトレイ搬送装置53上のトレイ8の収納軸Zとに平行(矢印Cの方向)で、やや下方に伸縮可能に構成される。
移送部50の移送装置60の吸着部66は、図示せぬポンプまたはエジェクタと接続され、当該ポンプまたはエジェクタにより空気を吸引することにより、吸着部66の先端に青果物6を吸着することができる。移送部50の移送装置60の吸着部66は、青果物6のがく片部6b側からこれを吸着するように構成される。
【0046】
移送部50は、図6に示すように、載置台搬送装置51の搬送面上の載置台5に載置された青果物6を押上げる、押上げ装置80を有する。
移送部50の押上げ装置80は、移送装置60の吸着部66にて青果物6のがく片部6bを吸着する際に、載置台5の側方からその中央側(貫通孔5b側)に向かうように吸着部66を移動させたときに当該吸着部66が載置台5に当接しない位置に当該載置台5に載置される青果物6を押上げるように構成される。
【0047】
移送部50の押上げ装置80は、具体的には、アクチュエータとなる図示しないプッシュシリンダと、上下方向に伸縮可能に当該プッシュシリンダに突設されるプッシュロッド81と、を備えて構成される。
移送部50の押上げ装置80におけるアクチュエータは、電動シリンダやソレノイド等から構成され制御装置と接続されて、載置台5が所定位置(吸着位置)に到達すると作動するように制御される。
移送部50の押上げ装置80におけるプッシュロッド81は、載置台5に載置された青果物6を、その先端部81aによって下方から上方に向かって押上げるものである。押上げ装置80におけるプッシュロッド81は、円柱状に構成され、その直径は載置台5の貫通孔5bの直径よりも小さく構成しており、青果物6を持ち上げることができる広さに構成している。なお、押上げ装置80におけるプッシュロッド81の先端部81aの上面は、安定して上昇できるように、青果物6の形状に合わせた凹曲面に構成することもできる。
移送部50の押上げ装置80におけるプッシュロッド81は、載置台5が青果物6の吸着位置の搬送されていない状態では(吸着位置に搬送されてくるまでは)、その先端部81aが載置台搬送装置51の搬送面の下方に位置され、載置台搬送装置51による載置台5の搬送の邪魔にならないように構成される。
移送部50の押上げ装置80におけるプッシュロッド81は、載置台搬送装置51によって載置台5が搬送されてきて青果物6の吸着位置で停止した際に、載置台搬送装置51の二つのベルトコンベア51a・51aの間を、その搬送面の下方から上方に移動するように構成される。このとき、移送部50の押上げ装置80におけるプッシュロッド81は、載置台搬送装置51の二つのベルトコンベア51a・51a上の載置台5における貫通孔5bの下方の開口から挿入されて貫通孔5bの上方の開口から突出して、当該載置台5に載置された青果物6をその先端部81aにて下方から上方に押上げるように構成される。
【0048】
以下では、上述の如く構成された移送部50の移送装置60における青果物6のパック詰め作業について説明する。
【0049】
まず、移送部50の載置台搬送装置51およびトレイ搬送装置53によって、青果物6が載置された載置台5およびトレイ8がそれぞれ所定の位置まで搬送される。
このとき、青果物6のがく片部6bと、トレイ8の収納部8aにおけるがく片部収納位置8bとが、同一方向(移送部50の載置台搬送装置51およびトレイ搬送装置53の搬送方向に対して右方に135度の方向)を向くように、青果物6が載置された載置台5およびトレイ8がそれぞれ搬送される。また、青果物6の主軸Xと、トレイ8の収納軸Zと、が平面視で平行するように、青果物6が載置された載置台5およびトレイ8がそれぞれ搬送される。また、載置台5の貫通孔5bと載置台搬送装置51の二つのベルトコンベア51a・51a間の間隔とが平面視で一致するように、青果物6および当該青果物6が載置される載置台5が搬送される。
【0050】
次に、移送部50の押上げ装置80におけるプッシュロッド81が、載置台搬送装置51によって載置台5が搬送されてきて青果物6の吸着位置で停止した際に、載置台搬送装置51の搬送面の下方から上方に移動するとともに、載置台搬送装置51の二つのベルトコンベア51a・51a上の載置台5における貫通孔5bの下方の開口から挿入されて貫通孔5bの上方の開口から突出し、当該載置台5に載置された青果物6をその先端部81aにて下方から上方に押上げる(図6(b)参照)。
【0051】
更に、移送部50の移送装置60のシリンダブラケット62を摺動させ、上下シリンダ63のアームを下方に伸ばし、押上げ装置80におけるプッシュロッド81によって載置台5の載置部5aの上方に押上げられた青果物6に向かって吸着シリンダ65のアームを伸ばすことで、吸着部66の先端部を、載置台5の側方からその中央側(貫通孔5b側)に向かうようにして、当該青果物6(青果物6のがく片部6b)に近接させる。
ここで、移送部50の移送装置60の前記ポンプ等により空気を吸引し、移送装置60の吸着部66の先端部に青果物6のがく片部6bを吸着させる。
次に、移送部50の移送装置60の上下シリンダ63のアームを上方に縮め、吸着シリンダ65のアームを縮め(載置台5と反対方向に駆動させ)、シリンダブラケット62をトレイ搬送装置53側に摺動させ、吸着部66に吸着した青果物6をトレイ8上まで移動させる。
最後に、移送部50の移送装置60の前記ポンプ等による空気の吸引を終了し、青果物6をトレイ8の収納部8aに収納する。このとき、青果物6は、そのがく片部6bをトレイ8の収納部8aにおけるがく片部収納位置8bに位置させるとともに、青果物6の主軸Xとトレイ8の収納軸Zとを略平行させ、略横に寝かせるようにして収納される。
上記作業を繰り返すことで、トレイ8に複数個の青果物6・6・・・を並べて詰めることができる。なお、上記作業は、トレイ8の収納部8aのうち移送部50のトレイ搬送装置53の搬送方向の最も下流側に位置する収納部8aの列(トレイ搬送装置53の搬送方向に対して直交する方向に配置された収納部8a・8a・・・)から順次おこなわれる。
【0052】
なお、移送部50の載置台搬送装置51は、移送部50の移送装置60による青果物6のトレイ8への移送が終了すると、その搬送動作が再開されるように構成される。
また、移送部50のトレイ搬送装置53は、青果物6が収納された収納部8aの属するすべての列に青果物6が収納されると、その搬送動作が再開されるように構成される。
【0053】
以上のように、選果システム1の移送部50は、載置台搬送装置51の搬送面上の載置台5に載置された青果物6を上方に押上げる、押上げ装置80を有する。そして、選果システム1では、移送装置60の吸着部66にて青果物6のがく片部6bを吸着する際に、載置台5の側方からその中央側(貫通孔5b側)に向かうように吸着部66を移動させたときに、当該吸着部66が載置台5に当接しない位置に当該載置台5に載置される青果物6を押上げる。
したがって、選果システム1によれば、移送装置60の吸着部66にて青果物6のがく片部6bを吸着する際に、載置台5の側方からその中央側(貫通孔5b側)に向かうように吸着部66を移動させたときに当該吸着部66が載置台5に当接することを防止して、当該載置台5に載置される青果物6を確実に吸着してトレイ8へ青果物6を確実に移送することができる。
また、選果システム1では、既存の載置台5を、移送装置60の吸着部66にて青果物6のがく片部6bを吸着する際に当該吸着部66が当接しないように上端部の一部が切欠かれた載置台に変更することなく、当該吸着部66が載置台5に当接することを防止することができるので経済的である。
【0054】
また、選果システム1では、載置台5は上下方向に貫通する貫通孔5bを有し、移送部50の押上げ装置80は、載置台搬送装置51によって載置台5が搬送されてきて青果物6の吸着位置で停止した際に、載置台搬送装置51の搬送面の下方から上方に移動するとともに、載置台5における貫通孔5bの下方の開口から挿入されて貫通孔5bの上方の開口から突出して、当該載置台5に載置された青果物6をその先端部81aにて下方から上方に押上げるプッシュロッド81を備える。
したがって、選果システム1によれば、前記載置台5の側方からその中央側(貫通孔5b側)に向かうように移送装置60の吸着部66を移動させたときに当該吸着部66が載置台5に当接することを防止した構成を、簡易に実現することができる。
【0055】
なお、移送部50の押上げ装置80は、プッシュロッド81によって押上げられた青果物6が、その先端部81aから落下して、載置台5(載置部5a)から落下しないような範囲で、載置台5から青果物6を押上げるように構成される。移送部50の押上げ装置80は、プッシュロッド81によって押上げられた青果物6の一部(下部)が、載置台5の上端を超えない範囲(載置部5aからおよそ10mm程度)で、青果物6を押上げるように構成される。
【0056】
また、移送部50の押上げ装置80におけるプッシュロッド81は、パイプ状に構成して図示せぬポンプまたはエジェクタと接続され、当該ポンプまたはエジェクタにより空気を吸引するように構成し、押上げ装置80のプッシュロッド81によって押上げられた青果物6が移送装置60の吸着部66によって吸着されるまでの間、当該青果物6を、その先端部81aにて吸着可能に構成してもよい。
このように移送部50の押上げ装置80を構成することにより、青果物6を吸着してトレイ8へより確実に移送することができる。
【0057】
また、移送部50の押上げ装置80におけるプッシュロッド81には、先端部81a(青果物6を押上げる際に当該青果物6と接触する部分)に、青果物6が傷付くことを防止するための、緩衝部材(スポンジ素材、ゴム素材)を設けてもよい。
【0058】
また、移送部50の移送装置60は、その吸着部66による押上げ装置80のプッシュロッド81によって押上げられた青果物6の吸着が完了した際に、当該青果物6を上方に移動させるように構成してもよい。
例えば、移送部50の移送装置60は、その吸着部66による押上げ装置80のプッシュロッド81によって押上げられた青果物6の吸着が完了したことを感知することができる真空センサを備える。移送部50の移送装置60の真空センサは、吸着部66による青果物6の吸着の完了を感知したら、その旨の情報を制御装置に送信する。そして、制御装置は、前記青果物6の吸着の完了を感知した旨の情報に基づいて移送装置60の上下シリンダ63のアームを上方に縮めて、当該青果物6を上方に移動させる。
このように、移送部50の移送装置60が、吸着部66による青果物6の吸着が完了した際に、当該青果物6を上方に移動させるように構成されることにより、押上げ装置80のプッシュロッド81によって押上げられた青果物6を吸着部66によって吸着する際に、吸着部66が青果物6を吸着してもなお吸着シリンダ65のアームが伸びることによってプッシュロッド81の先端部81aから青果物6が落下することを、より確実に防止することができる。
【0059】
また、移送部50の押上げ装置80は、移送装置60の吸着部66側(青果物6のがく片部6b方向)に寄せるようにプッシュロッド81で青果物6を押上げる構成としてもよい。
このように、移送部50の押上げ装置80を構成することにより、押上げ装置80のプッシュロッド81で青果物6を押上げた際に、移送装置60の吸着部66と反対側(青果物6の可食部6aの先端部方向)に傾くことにより吸着部66から青果物6のがく片部6bが遠くなって青果物のがく片部6bを吸着部66で吸着し難くなることを防止して、移送装置60の吸着部66による青果物6の吸着精度を向上させることができる。
【0060】
前記移送装置60の吸着部66側に寄せるようにプッシュロッド81で青果物6を押上げる押上げ装置80の構成としては、例えば図7に示すように、押上げ装置80のプッシュロッド81の先端部81aの上面が、移送装置60の吸着部66側(青果物6のがく片部6b方向)を向くように斜めに傾斜した面に形成される構成とする。このように押上げ装置80を構成することにより、押上げられる青果物6がプッシュロッド81の先端部81aに当接して上昇する(押上げられる)とともに、移送装置60の吸着部66側に寄せられるようになる。
つまり、押上げ装置80のプッシュロッド81で青果物6を押上げると、前記先端部81aの切欠きの傾斜面によって、当該青果物6は、その可食部6aの先端部側が上方になるように傾斜するとともに、移送装置60の吸着部66側(青果物6のがく片部6b方向)に寄せられることとなる。
以上のようにして、前記移送装置60の吸着部66側に寄せるようにプッシュロッド81で青果物6を押上げる押上げ装置80の構成を、簡易に実現することができる。
【0061】
なお、移送部50の方向修正装置70は、押上げ装置80のプッシュロッド81が、載置台5に載置された青果物6を押上げた後、平面視で時計回りまたは反時計回りに回転することによって、青果物6の向きを変えるように構成してもよい。
【0062】
また、移送部50の押上げ装置80は、図8に示すように、プッシュシリンダやプッシュロッド81等を備える構成に代えて、噴射ノズル82を備える構成としてもよい。
移送部50の押上げ装置80における噴射ノズル82は、載置台搬送装置51の二つのベルトコンベア51a・51a間において、その搬送面より下方に配置される。移送部50の押上げ装置80における噴射ノズル82は、図示せぬポンプまたはコンプレッサーと接続されて、上方に向けて高圧空気を噴射可能に構成される。
そして、移送部50の押上げ装置80における噴射ノズル82は、載置台搬送装置51によって載置台5が搬送されてきて青果物6の吸着位置で停止した際に、載置台5の下方から前記高圧空気を噴射するように構成される。このとき、移送部50の押上げ装置80における噴射ノズル82は、前記噴射した空気が載置台5における貫通孔5bの下方の開口から流入して貫通孔5bの上方の開口から流出し、当該載置台5に載置された青果物6を押上げるように構成される。なお、前記噴射ノズル82の高圧空気の噴射圧は青果物6の一側(例えば、青果物6の先端側)を持ち上げる程度の圧力とする。
以上のように移送部50の押上げ装置80を構成することにより、青果物6を押上げる際に、青果物6が傷付くことを抑制することができる。
【符号の説明】
【0063】
1 選果システム
5 載置台
6 青果物
6a がく片部
8 トレイ
30 青果物載置部
40 品質計測部
50 移送部
51 載置台搬送装置
53 トレイ搬送装置
60 移送装置
66 吸着部
80 押上げ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
載置台搬送装置によって搬送される載置台に載置される青果物のがく片部を吸着部で吸着してトレイへ移送する移送装置を備え、前記載置台に載置される前記青果物を前記トレイに詰める、選果システムであって、
前記移送装置の前記吸着部にて前記青果物のがく片部を吸着する際に、前記載置台の側方から前記載置台の中央側に向かうように前記移送装置の前記吸着部を移動させたときに、前記移送装置の前記吸着部が前記載置台に当接しない位置に前記載置台に載置される前記青果物を押上げる、押上げ装置を有する、選果システム。
【請求項2】
前記載置台は、上下方向に貫通する貫通孔を有し、
前記押上げ装置は、前記載置台搬送装置によって前記載置台が搬送されてきて前記青果物の吸着位置で停止した際に、前記載置台搬送装置の搬送面の下方から上方に移動するとともに、前記載置台における前記貫通孔の下方の開口から挿入されて前記貫通孔の上方の開口から突出して、前記載置台に載置された前記青果物を下方から上方に押上げるプッシュロッドを備える、請求項1に記載の選果システム。
【請求項3】
前記押上げ装置は、前記移送装置の前記吸着部側に寄せるように前記プッシュロッドで前記青果物を押上げる、請求項2に記載の選果システム。
【請求項4】
前記載置台は、上下方向に貫通する貫通孔を有し、
前記押上げ装置は、前記載置台搬送装置によって前記載置台が搬送されてきて前記青果物の吸着位置で停止した際に、前記載置台における前記貫通孔の下方の開口から流入して前記貫通孔の上方の開口から流出し、前記載置台に載置された前記青果物を押上げるように前記載置台の下方から空気を噴射する、噴射ノズルを備える、請求項1に記載の選果システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−224445(P2012−224445A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−94039(P2011−94039)
【出願日】平成23年4月20日(2011.4.20)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】