説明

配合充填方法

【課題】充填対象の金型が、特殊な形状の金型であっても、均質な配合を均等な密度で充填する配合充填方法を提供する。
【解決手段】円筒状のケーシング15と、ケーシング15の中心軸回りで回転する撹拌手段(回転腕17、攪拌棒18)を有するチャージャー14に配合を入れて、チャージャー14を金型に向けて水平移動させて、ケーシング15内の配合を金型の空間部27に落下させる配合充填方法において、ケーシング15の回転軸16が前記空間部27に被らない第1の停止位置で、チャージャー14を停止させて、ケーシング15内の配合を金型の空間部27に落下させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐火れんが等を成形する金型に配合を充填する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
耐火れんがの製造工程は、耐火物やバインダーを秤量する秤量工程、秤量された耐火物とバインダーを混練して配合を得る混練工程、配合を金型に充填・圧縮して成形体を得る成形工程、成型体を乾燥する乾燥工程、乾燥された成型体を焼成して焼成体を得る焼成工程、および焼成体を切削加工する加工工程から構成されている(非特許文献1)。
【0003】
成形工程で使用される成形機は、待機位置と充填位置の間を往復して、金型に配合を充填するチャージャーを備えている(特許文献1)。また、配合は混練工程から供給されて、チャージャーが待機位置にある時にチャージャーに投入される。配合の投入を受けたチャージャーは充填位置に移動し、金型に配合を充填し、充填が完了したら、待機位置に戻る。その後、金型に充填された配合はプレスされて成形体になり、成形体は金型から取り出されて、乾燥工程に送られ、その後、焼成工程に送られる。
【0004】
また、特許文献2には、チャージャーの内部に攪拌羽根を備えることが提案されている。また、特許文献3には、回転軸回りに回転するロッドと、ロッドから垂下して回転軸方向に延びる攪拌棒体からなる攪拌羽根を備えるチャージャーが提案されている。いずれも、配合を攪拌してチャージャー内の配合を均質化するので、均質な配合を金型に充填することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平07−80821号公報
【特許文献2】特開2000−317718号公報
【特許文献3】特開2006−289658号公報
【特許文献4】特開平09−052167号公報
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】加山恒夫 他、「最近の耐火物製造技術」(新日鉄技報 第388号 P29)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
さて、成形機で成形される成形体の形状は、直方体のような単純なものばかりではない。例えば、スライドゲート(特許文献4)に用いる内孔付耐火れんがを成形する金型は、内孔を成形する芯棒を備える。この金型の芯棒の近傍は摩擦抵抗が大きいので、特許文献2,3に開示されたような攪拌羽根付のチャージャーを用いても、配合を芯棒の近傍に十分に充填できないという問題があった。つまり、配合の充填密度を均一にできないという問題があった。
【0008】
本発明は、このような背景の下でなされたものであり、特殊な形状の金型であっても、均質な配合を均一の密度で充填できる配合充填方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る配合充填方法は、円筒状のケーシングと、前記ケーシングの中心軸回りで回転する撹拌手段を有するチャージャーを待機位置と充填位置の間で往復させて、前記充填位置で前記ケーシング内の配合を金型の空間部に落下させる配合充填方法において、前記チャージャーを前記待機位置から前記充填位置に向けて前進させて、前記ケーシングと前記空間部を直上から見下ろした場合に、前記ケーシングの中心軸が前記空間部の平面形よりも前記待機位置寄りに位置する第1の停止位置で前記チャージャーを停止させて、前記第1の停止位置で前記ケーシング内の配合を前記空間部に落下させることを特徴とする。
【0010】
前記第1の停止位置は、前記ケーシングと前記空間部を直上から見下ろした場合に円形をなす前記ケーシングの平面形のうち、前記充填位置寄りの半円の範囲に、前記空間部の平面形の全ての範囲が入る位置であってもよい。
【0011】
前記金型は、前記空間部の中にあって前記金型に対して相対的に昇降するライナーを備えて、前記第1の停止位置において前記ケーシング内の配合を前記空間部に落下させる間に、前記ライナーを前記金型に対して相対的に下降させるようにしてもよい。
【0012】
前記ライナーを前記金型に対して相対的に下降させた後で、前記チャージャーを前記第1の停止位置から前記ケーシングの中心軸が前記空間部の平面形の中心に重なる第2の停止位置まで前進させて、そこで前記チャージャーを停止させるようにしてもよい。
【0013】
前記第2の停止位置から前記チャージャーを前記待機位置方向へ後退させて、前記ケーシングの平面形の一部が前記空間部の平面形の一部と重なる所定の位置で前記チャージャーを停止させて、その後に、前記ライナーを所定高さだけ前記金型に対して相対的に上昇させて、更にその後に、前記チャージャーを前記待機位置に戻すようにしてもよい。
【0014】
前記攪拌手段は、前記ケーシングの中心軸から放射状に伸びて、互いに直交する回転腕を備えるとともに、前記ケーシング内の配合を前記金型の前記空間部に落下させる間に、前記攪拌手段を1/4回転ずつ交互に逆回転させるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、内孔付耐火れんが用の金型のような特殊な形状の金型であっても、均質な配合を均等な密度で充填することができるので、精度の高い成形体が得られる。そのため、加工工程における切削量を小さくできる。また、耐火れんがの品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態を示す成形機の概念的な構成図である。
【図2】下型の平面図である。
【図3】耐火れんがの形状を示す斜視図である。
【図4】チャージャーの形状を示す平面図である。
【図5】チャージャーに配合を投入する段階の成形機の概念的な側面図である。
【図6】配合充填の第1の段階における成形機の概念的な側面図である。
【図7】配合充填の第2の段階における成形機の概念的な側面図である。
【図8】配合充填の第2の段階における下型とチャージャーの相対位置を示す平面図である。
【図9】配合充填の第3の段階における成形機の概念的な側面図である。
【図10】配合の抜き取りの第1の段階における成形機の概念的な側面図である。
【図11】配合の抜き取りの第2の段階における成形機の概念的な側面図である。
【図12】プレスを開始する段階における成形機の概念的な側面図である。
【図13】プレスが完了した段階における成形機の概念的な側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態の一例を具体的に説明する。
【0018】
図1は、後述するような形状の耐火れんが(図3参照)を成形する成形機1の概念的な構成図である。なお、図1は概念図であり、図が煩雑になるのを防ぐために、成形機1の構成要素のうち、配合充填方法の説明に不要な要素は図示を省略している。
【0019】
さて、図1に示すように、成形機1は、ベース2、下型保持フレーム3、下型4及び上型5を備える。
【0020】
下型保持フレーム3は、下型4を保持するとともに、図示しない昇降手段によって駆動されて、ベース2に対して相対的に昇降する。なお、本明細書において、「昇降」とは図1に矢印Vで示した方向の移動をいい、「水平移動」とは矢印Hで示した方向の移動をいう。
【0021】
下型4は、外枠7、外枠ライナー8、下型ライナー9、ダボライナー10及び芯棒11から構成される。外枠7は下型4の外郭を構成する枠であって、下型保持フレーム3に直接固定される。外枠ライナー8は外枠7の内側に取り付けられる型である。下型ライナー9は外枠ライナー8の中にあって、ベース2に固定された昇降シリンダー12によって駆動される型である。また、ダボライナー10はベース2に固定されている。また、芯棒11は外枠7に固定され、外枠7と一緒に昇降する。
【0022】
上型5は、下型4の上方に配置され、図示しない油圧装置で駆動されて、下型4に押し当てられる。また、上型5の下面には上型ライナー6が取り付けられている。
【0023】
このように構成されているので、下型保持フレーム3が昇降すると、外枠7と外枠ライナー8は、下型ライナー9及びダボライナー10に対して相対的に昇降する。また、昇降シリンダー12を駆動すると、下型ライナー9は外枠7、外枠ライナー8、ダボライナー10及び芯棒11に対して相対的に昇降する。なお、下型4をA方向から見た平面形は、図2に示すようになる。
【0024】
なお、成形機1で成形される耐火れんが20は、図3に示すような貫通穴21を有する内孔付耐火れんがであり、スライドゲート等に使用される。なお、前述した下型4の芯棒11はこの貫通穴21を成形する型である。また、貫通穴21の周囲は上面22から隆起して、ダボ23を形成しているが、ダボ23の頂面24は下型4のダボライナー10によって成形される。また、上面22は下型ライナー9によって、側面25は外枠ライナー8によって成形される。なお、説明の便宜のために、図3では、耐火れんが20の上下を反転した状態を示している。つまり、耐火れんが20が成形機1の中にある時は、ダボ23は耐火れんが20の下方に位置する。
【0025】
再び図1に戻って、成型機1の構成の説明を続ける。下型保持フレーム3の側方には、チャージャーテーブル13が取付けられている。チャージャーテーブル13の上面は、下型保持フレーム3の上面と同一平面になっていて、チャージャー14が載置される。チャージャー14は、図示しない駆動手段によって駆動されて、待機位置(図1に示す位置)と下型4の直上(充填位置)の間を往復して下型4に配合を充填する装置であり、配合は、待機位置において、図示しないホッパーから投入される。なお、本明細書では、チャージャー14が待機位置から充填位置方向に進むことを「前進」といい、充填位置から待機位置方向に進むことを「後退」ということにする。
【0026】
チャージャー14は、上下が開放された円筒状のケーシング15と、ケーシング15の内部にあって、図示しない回転機によって回転駆動されて、回転軸16回りに回転する回転腕17を備え、回転腕17からは攪拌棒18が垂下している。この回転腕17と攪拌棒18は、チャージャー14内に保持された配合を攪拌して、その組成を均一にする攪拌羽根として機能する。なお、図4に示すように、チャージャー14をB方向から視ると、回転軸16を中心に4本の回転腕17が90°ピッチで放射状に配置され、十字型をなしている。なお、本実施形態のケーシング15の直径は約850mmである。
【0027】
また、チャージャー14の上方には、レベルセンサ19があって、チャージャー14内の配合の高さを検出する。
【0028】
次に、成形機1を運転して、耐火れんが20を成形する手順を説明する。なお、言うまでもないことであるが、成形機1は図示しない制御装置によって制御されて、以下に説明する手順を自動的に実行する。
【0029】
[チャージャーへの配合投入]
まず、図5に示すように、待機位置に置かれたチャージャー14に、図示しないホッパーから配合が投入される。また、チャージャー14に配合が投入される間、回転腕17は20RPMの速度で回転して、チャージャー14内に投入された配合を攪拌して、その組成を均一にする。そして、チャージャー14内の配合の高さが所定に達した事を、レベルセンサ19が検出したら、配合の投入は停止される。
【0030】
配合の投入が停止されたら、回転腕17をさらに1回転して、その後停止する。チャージャー14内の配合を最終的に平らに均すためである。また、この時、4本の回転腕17の内のいずれか2本がチャージャー14の移動方向(待機位置から充填位置に向かう方向)に対して、±45°をなすような位置で回転腕17を停止する(図4参照)。なお、チャージャー14に配合を投入している間は、下型保持フレーム3は最低位置に下降している。また、下型ライナー9も最低位置に下降している(昇降シリンダー12も下降している)。
【0031】
[配合充填1]
チャージャー14に、配合が投入されたら、図6に示すように、下型保持フレーム3を所定の高さ(=原料充填開始高さ、本実施形態では20mm〜30mm)だけ上昇させて、外枠ライナー8と下型ライナー9の間に空間部27を生じさせる。
【0032】
また、同時に、昇降シリンダー12を駆動して、下型ライナー9を上昇させて、ダボライナー10を下型ライナー9に対して下降させる。このため、空間部27のダボ23に相当する部分の容積が大きくなり、その結果、ダボ23に充填される配合が増える。
【0033】
[配合充填2]
下型保持フレーム3が原料充填開始高さまで上昇したら、チャージャー14を図7に示す位置(第1の停止位置)まで水平移動させて、そこで停止させて、チャージャー14内部の配合を、空間部27の内部に落す。つまり、空間部27へ配合を充填する。なお、空間部27へ配合を充填する間は、回転腕17を90°ずつ、交互に回転させる。つまり回転腕17を時計回りに1/4回転させたら、次に反時計回りに1/4回転させ、また時計回りに1/4回転させて、というように回転方向を切替ながら配合の攪拌を続ける。
【0034】
この時(図7に示す状態、つまりチャージャー14が第1の停止位置にある時)の下型4とチャージャー14の相対位置を平面図で示すと、図8のようになる。つまり、チャージャー14の回転腕17の回転軸16は、空間部27の平面形の手前(待機位置寄り)にあって、空間部27の平面形は、ケーシング15の平面形の前半分(充填位置寄り)の半円の範囲にある。このような位置でチャージャー14を停止するのは、回転軸16が空間部27の平面形の直上に来ることを避けるためである。なぜならば、回転軸16の近傍では、回転腕17の回転によって移動する配合の量が少ないので、回転軸16が空間部27の平面形の直上にあると空間部27に十分な量の配合を充填できないからである。
【0035】
また、チャージャー14を図7及び図8に示した位置(第1の停止位置)に止めている間、下型保持フレーム3をゆっくり上昇させる。そのため、下型ライナー9は外枠ライナー8に対して相対的に下降するから、下型保持フレーム3の上昇とともに、空間部27の容積がゆっくり拡大し、その拡大に見合う配合がチャージャー14から落ちて、空間部27に充填される。また、この時も攪拌棒18は回転して配合の充填を助勢する。
【0036】
[配合充填3]
次に、図9に示すように、チャージャー14を、回転腕17の回転軸16が空間部27の中心の直上(第2の停止位置)に来るまで低速で水平移動(前進)させて、そこで停止させ、充填を続ける。
【0037】
[配合の一部抜き取り1]
図9に示した位置(第2の停止位置)でチャージャー14を所定時間だけ止めたら、チャージャー14を低速で待機位置方向に所定距離だけ後退させて、図10に示すような位置で止める。つまりチャージャー14の一部が空間部27の一部と上下に重なるような所定の位置でチャージャー14を停止させる。そして、昇降シリンダー12を駆動して、下型ライナー9を所定高さだけ上昇させて、空間部27に充填された配合の一部を、外枠7の上面に突出させる。
【0038】
[配合の一部抜き取り2]
その後、図11に示すように、チャージャー14を低速で待機位置に戻すと、外枠7の上面に突出した配合の一部がチャージャー14に掻き取られる。つまり、空間部27に充填された配合の一部が抜き取られる。
【0039】
前述したように、成形機1は、チャージャー14を前進(図の左方向へ移動)させながら、空間部27に配合を充填するが、チャージャー14が前進する時、チャージャー14内の配合は、下型4から受ける摩擦抵抗によって後に引き戻される。そのため、空間部27の前方の領域(芯棒11の左側の領域)は、後方の領域(芯棒11の右側の領域)に比べて配合が充填されにくい。つまり、前方の領域に十分に配合を充填しようとすれば、後方の領域には配合が過剰に充填される。そのため、芯棒11の前後で配合の充填密度が不均一になる。そこで、芯棒11の後側に充填された配合の一部を除去して、空間部27に充填される配合の密度が芯棒11の前後で均等になるようにしている。
【0040】
なお、言うまでもない事であるが、配合の一部を抜き取るためにチャージャー14を待機位置方向に戻す距離(図9に示すチャージャー14の位置と図10に示す位置との差異)、及び図10に示すような配合の外枠7の上面からの突出高さは、空間部27に充填される配合の密度が芯棒11の前後で均等になるように実験的、経験的に決定される。
【0041】
[成形]
配合の充填が終わったら、図12に示すように、下型保持フレーム3を上昇させ、その後、上型5を下降させて、上型ライナー6を下型4に押し当てる。そして、図13に示すように、下型保持フレーム3及び下型ライナー9は初期の位置まで下降し、上型ライナー6は所定の位置まで下降して、配合が成形される。
【0042】
以上説明したように、本発明によれば、内孔付耐火れんが用の金型のような、特殊な形状の金型であっても、均質な配合を均一な密度で充填することができる。
【0043】
なお、上記実施形態では、成形機1を運転して、下型4に配合を充填して、耐火れんが20を成形するプロセスを具体的に説明したが、本発明は成形機1でのみ実施されるものではない。待機位置と充填位置の間を往復するチャージャーを備える成形機ならば、形式や規模を問わず、本発明を適用することができる。また、下型4の構成は例示であって、金型の構成や寸法、形状を問わず、本発明を適用することができる。また、本発明は耐火れんが20のような内孔付耐火れんがの成形にのみに適用されるものではない、内孔を備えないれんがを含む各種多様な形状のれんがの成形に広く適用することができる。また、れんが以外の成形品の成形に適用することもできる。
【0044】
また、言うまでもないことだが、本発明は、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲において、自由に変形、応用あるいは改良して実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、れんが等の成形工程において、金型に配合を充填する方法として有用である。
【符号の説明】
【0046】
1成形機
2ベース
3下型保持フレーム
4下型
5上型
6上型ライナー
7外枠
8外枠ライナー
9下型ライナー
10ダボライナー
11芯棒
12昇降シリンダー
13チャージャーテーブル
14チャージャー
15ケーシング
16回転軸
17回転腕
18攪拌棒
19レベルセンサ
20耐火れんが
21貫通穴
22上面
23ダボ
24頂面
25側面
26配合
27空間部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒状のケーシングと、前記ケーシングの中心軸回りで回転する撹拌手段を有するチャージャーを待機位置と充填位置の間で往復させて、前記充填位置で前記ケーシング内の配合を金型の空間部に落下させる配合充填方法において、
前記チャージャーを前記待機位置から前記充填位置に向けて前進させて、
前記ケーシングと前記空間部を直上から見下ろした場合に、前記ケーシングの中心軸が前記空間部の平面形よりも前記待機位置寄りに位置する第1の停止位置で前記チャージャーを停止させて、前記第1の停止位置で前記ケーシング内の配合を前記空間部に落下させる
ことを特徴とする配合充填方法。
【請求項2】
前記第1の停止位置は、前記ケーシングと前記空間部を直上から見下ろした場合に円形をなす前記ケーシングの平面形のうち、前記充填位置寄りの半円の範囲に、前記空間部の平面形の全ての範囲が入る位置である
ことを特徴とする請求項1に記載の配合充填方法。
【請求項3】
前記金型は前記空間部の中にあって、前記金型に対して相対的に昇降するライナーを備えて、
前記第1の停止位置において前記ケーシング内の配合を前記空間部に落下させる間に、前記ライナーを前記金型に対して相対的に下降させる
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の配合充填方法。
【請求項4】
前記ライナーを前記金型に対して相対的に下降させた後で、
前記チャージャーを前記第1の停止位置から、前記ケーシングの中心軸が前記空間部の平面形の中心に重なる第2の停止位置まで前進させて、そこで前記チャージャーを停止させる
ことを特徴とする請求項3に記載の配合充填方法。
【請求項5】
前記第2の停止位置から前記チャージャーを前記待機位置方向へ後退させて、前記ケーシングの平面形の一部が前記空間部の平面形の一部と重なる所定の位置で前記チャージャーを停止させて、
その後に、前記ライナーを所定高さだけ前記金型に対して相対的に上昇させて、
更にその後に、前記チャージャーを前記待機位置に戻す
ことを特徴とする請求項4に記載の配合充填方法。
【請求項6】
前記攪拌手段は、前記ケーシングの中心軸から放射状に伸びて、互いに直交する回転腕を備えるとともに、
前記ケーシング内の配合を前記金型の前記空間部に落下させる間に、前記攪拌手段を1/4回転ずつ交互に逆回転させる
ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の配合充填方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−56732(P2011−56732A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−207578(P2009−207578)
【出願日】平成21年9月8日(2009.9.8)
【出願人】(000170716)黒崎播磨株式会社 (314)
【出願人】(508358081)株式会社三石深井 (2)
【Fターム(参考)】