説明

配達物受取システム

【課題】多数個の郵便ボックスの中から自身の郵便ボックスを探し出す支援を行う。
【解決手段】集合住宅の玄関ロビーに配置したロビーインターホン1により非接触ICカードからなる認証媒体の認証処理を行う。ロビーインターホン1で認証された人が入場を許可される集合住宅の共用スペースには、住戸毎の郵便物・新聞が投入される複数個の郵便ボックスBmと、住人宛の宅配物を受け取る複数個の宅配ボックスBpを備え郵便ボックスBmおよび宅配ボックスBpの取出口を個別に施錠する錠装置24,25を備えるボックス装置4が配置される。共用スペースには、上記認証媒体の認証処理を行う認証装置4と、ロビーインターホン1により認証された住人が使用する郵便ボックスBmの設置場所へ住人を誘導する照明装置5とが配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集合住宅において郵便物・新聞や宅配物を受け取るためのボックス装置を共用スペースに配置した配達物受取システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、図10に示すように、集合住宅では、住戸毎の郵便物・新聞が投入される複数個の郵便ボックスBmおよび住人宛の宅配物を受け取る複数個の宅配ボックスBpを備えるボックス装置2を玄関ホールなどに設置することが考えられている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に示されたボックス装置2の例では、玄関ホールの壁の上部に複数個の郵便ボックスBmを配置し、玄関ホールの壁の下部に宅配ボックスBpを配置してある。郵便ボックスBmは、上下方向に複数個を一列に並べ、さらに左右方向に複数列を並べた形に配置してある。また、宅配ボックスBpは、郵便ボックスBmの2列について1個ずつ設けてある。
【特許文献1】特開平9−173201号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、郵便ボックスから他人の郵便物を抜き取って個人情報を盗み取るなどの悪質な行為があり、郵便物を他人が取り出せないように保護することが望まれている。したがって、各郵便ボックスの取出口を開閉する扉に錠装置を設け、各住戸の住人が個別に錠装置を開閉することが考えられている。
【0005】
しかしながら、手操作により開閉する錠装置では、解錠の操作が面倒であるという問題がある。
【0006】
また、最近では、土地の有効利用のために集合住宅が高層化するなどして集合住宅の1棟当たりの住戸数が増加する傾向があり、郵便ボックスや宅配ボックスの個数も増加する傾向にある。たとえば、郵便ボックスが300〜1000個に達することもある。
【0007】
1棟当たりの住戸数が多くなり郵便ボックスの個数が多くなれば、住人が自身の住戸に割り当てられた郵便ボックスの位置を探すだけでも時間がかかるようになるという問題が生じる。
【0008】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、錠装置の解錠を自動化して解錠の手間を省くとともに、多数個の郵便ボックスの中から自身の郵便ボックスを容易に探し出せるように支援する機能を有した配達物受取システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、集合住宅の玄関ロビーに配置され認証媒体の認証処理を行う第1の認証装置と、第1の認証装置で認証された人が入場を許可される集合住宅の共用スペースに設置され住戸毎の郵便物・新聞が投入される複数個の郵便ボックスおよび住人宛の宅配物を受け取る複数個の宅配ボックスを備え郵便ボックスおよび宅配ボックスの取出口を個別に施錠する錠装置を備えるボックス装置と、共用スペースに配置され認証媒体の認証処理を行う複数台の第2の認証装置と、共用スペースに設けられ第1の認証装置により認証された住人が使用する郵便ボックスの設置場所へ住人を誘導する誘導装置と、第1の認証装置の認証処理により認証媒体が認証されると共用スペースにおいて誘導装置を作動させ、さらに第2の認証装置の認証処理により第1の認証装置と同じ認証媒体が認証されると認証された住人が使用する郵便ボックスの錠装置を解錠する処理装置とを備えることを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記誘導装置は、前記第1の認証装置で認証された住人の郵便ボックスを含む所定個数の郵便ボックスを照明する照明装置であることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明では、請求項1または請求項2の発明において、前記認証媒体は、半導体メモリを内蔵した非接触認証媒体であることを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明において、集合住宅に設けた立体駐車場の扉付きの入出庫口に前記認証媒体の認証処理を行う第3の認証装置が配置され、前記処理装置は、第3の認証装置の認証処理により認証媒体が認証されると、認証された住人が使用する車両を載せる駐車トレイを入出庫口に移動させるとともに、入出庫口の扉を開くことを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明において、集合住宅に設けたエレベータの乗降口に前記認証媒体の認証処理を行う第3の認証装置が配置され、前記処理装置は、第3の認証装置の認証処理により認証媒体が認証されると、エレベータボックスを当該乗降口に移動させることを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明において、集合住宅において各自転車を取り外し不能に結合する複数の自転車スタンドを設けた駐輪場に前記認証媒体の認証処理を行う第3の認証装置が配置され、前記処理装置は、第3の認証装置の認証処理により認証媒体が認証されると、認証された住人が使用する自転車スタンドに結合された自転車を取り外し可能とすることを特徴とする。
【0015】
請求項7の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明において、集合住宅に設けたごみ置き場においてロック装置を備えた扉付きの出入口に前記認証媒体の認証処理を行う第3の認証装置が配置され、前記処理装置は、第3の認証装置の認証処理により認証媒体が認証されると、ロック装置を解除して出入口の扉を開閉可能にすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1の構成によれば、玄関ロビーに配置した第1の認証装置で認証媒体を用いて認証を受けるとボックス装置を設置した共用スペースにおいて郵便ボックスの設置場所に住人を誘導するから、多数個の郵便ボックスの中から自身の使用する郵便ボックスの位置を容易に探し出すことができる。つまり、多数個の郵便ボックスの中から自身の郵便ボックスを容易に探し出せるように支援することになる。また、第1の認証装置で認証を受けた認証媒体と同じ認証媒体を用いて第2の認証装置で認証を受けると、認証された住人が使用する郵便ボックスの錠装置が解錠されるから、錠装置の解錠が自動化され郵便物・新聞を取り出す際の手間が省ける。しかも、第1の認証装置と第2の認証装置とは、同じ認証媒体について認証処理を行うから、複数種類の認証媒体を用いる必要がないという利点がある。
【0017】
請求項2の発明の構成によれば、住人は自身の郵便ボックスを含む複数個の郵便ボックスが照明されていることによって、着目する郵便ボックスの範囲を制限して自身の郵便ボックスを容易に探し出すことができる。第2の認証装置は照明装置により照明される範囲に設けておくのが望ましく、こうすることで自身の郵便ボックスの近くで認証媒体の認証を受け、解錠された郵便ボックスからただちに郵便物・新聞を取り出すことができる。ここで、郵便ボックスは照明装置により照明されているから、取り出した郵便物・新聞を照明下においてその場で確認することができる。
【0018】
請求項3の発明の構成によれば、半導体メモリを内蔵した非接触認証媒体を用いているから、ICカード型や携帯電話機内蔵型などの非接触認証媒体を用いることができ、電子マネーや定期券のような他の種々機能で用いている非接触認証媒体と共用することが可能になる。言い換えると、この種の非接触認証媒体は、半導体メモリに多くの情報を記憶させることができるから、玄関ロビーおよび共用スペースで認証のために用いる認証媒体を他の機能に対する認証用にも用いることが可能になる。
【0019】
請求項4の発明の構成によれば、集合住宅の立体駐車場を利用するために上述した認証媒体を兼用することができる。
【0020】
請求項5の発明の構成によれば、集合住宅のエレベータに搭乗するにあたって上述した認証媒体を兼用するから、集合住宅の住人以外の人がエレベータを勝手に利用するのを防止することができる。
【0021】
請求項6の発明の構成によれば、集合住宅の駐輪場を利用するために上述した認証媒体を兼用することができる。
【0022】
請求項7の発明の構成によれば、集合住宅のごみ置き場を利用するために上述した認証媒体を兼用するから、集合住宅の住人以外の人がごみ置き場を勝手に利用するのを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本実施形態は、図1に示すように、集合住宅において住人以外の人が出入りできる玄関ロビーに配置されるロビーインターホン1と、集合住宅への入館が許容された人のみが出入りできる共用スペースに配置されるボックス装置2とを備える。ロビーインターホン1とボックス装置2と、ボックス装置2に取り付けた処理装置3を介して接続される。処理装置3は、種々装置からの信号を受けて後述する処理を行う演算装置を主構成とするものであり、また種々装置を接続するためのインターフェイスを備える。
【0024】
ロビーインターホン1は、半導体メモリを備える非接触ICカードからなる認証媒体、または携帯電話機に内蔵した半導体メモリを用いて非接触ICカードと同様に用いることができる認証媒体について認証処理を行う機能を有している。すなわち、ロビーインターホン1は、第1の認証装置として機能する。
【0025】
ここに、認証機能とは、半導体メモリに登録された情報が、あらかじめ登録されている情報と規定の関係を満たすか否かの照合を行い、照合結果が合格であれば認証し、照合結果が不合格であれば非認証とする機能である。認証・非認証の照合結果は、処理装置3に与えられる。
【0026】
ボックス装置2は、複数台のボックスユニットUbを横に並べて構成され、共用スペースの壁面の少なくとも一部を形成する。1台のボックスユニットUbは、下部に1個の宅配ボックスBpを有し、上部には複数個(図示例では7個)の郵便ボックスBmを有している。さらに、宅配ボックスBpと郵便ボックスBmとの間には認証装置(第2の認証装置)4が配置される。上下方向に並ぶ複数個の郵便ボックスBmはボックス群を形成しており、ボックス群ごとに1個の宅配ボックスBpが設けられることになる。
【0027】
なお、宅配ボックスBpは、現状では郵便ボックスBmの15%程度の個数が望ましいとされているから、図示例では、7個の郵便ボックスBmに対して1個の宅配ボックスBpを設けているが、宅配ボックスBpの割合を増加させる必要があれば、ボックス群に含まれる郵便ボックスBmの個数を減らしてもよい。
【0028】
宅配ボックスBpと郵便ボックスBmとは、ボックス本体20の内部空間を棚板21で上下方向に分割することにより形成されている。したがって、宅配ボックスBpと郵便ボックスBmとは、同じ幅寸法に形成される。ボックス本体20において共用スペースの壁面になる面は開放面であって、この開放面には、宅配ボックスBpと郵便ボックスBmとのそれぞれに対応する扉22,23が設けられる。
【0029】
宅配ボックスBpの扉22は、右端部がボックス本体20に蝶着されて左右に開閉可能になっており、郵便ボックスBmの扉23は、上端部がボックス本体20または棚板21に蝶着され上下に開閉可能になっている。扉22,23は、開放される向きにばね付勢されている(もしくは、電動力を用いて開閉される)。ここに、郵便ボックスBmの扉23は左右方向の一端部をボックス本体20に蝶着して左右に開閉可能としてもよい。
【0030】
宅配ボックスBpと郵便ボックスBmとには、電気錠からなる錠装置24,25が内蔵されている。錠装置24,25は、扉22,23を閉じると自動的に施錠され扉22,23が開かないように保持する。また、扉22,23がばね付勢されていることにより、錠装置24,25を解錠すると、扉22,23が開放される。
【0031】
つまり、郵便物・新聞や宅配物を取り出した後に扉22,23を閉じると、錠装置24,25が自動的に施錠され、手操作する錠装置では生じる可能性の高かった施錠忘れを低減することができる。このように、扉22,23を閉じると錠装置24,25を自動的に施錠することで施錠忘れを抑制することができ、郵便物・新聞や宅配物が他人に取り出されることを防止することができる。なお、共用スペースにおいては、郵便ボックスBmに名札を設けておらず、特定の住戸の郵便ボックスBmをねらって扉23を無理に開くことを困難にしている。
【0032】
図示するボックス装置2は、扉22,23が共用スペースに面しているが、郵便物・新聞を投入する投入口(図示せず)や宅配物を宅配ボックスBpに収納するための扉(図示せず)は、扉22,23とは反対側の面に設けてある。したがって、ボックス装置2は、共用スペースの壁の少なくとも一部を形成することになる。
【0033】
認証装置4は、郵便ボックスBmの扉23と同様の外観を有しているが、郵便ボックスBmの扉23よりも大きい宅配ボックスBpの扉22の直上に設けていることにより、郵便ボックスBmの扉23とは区別できる。
【0034】
認証装置4と錠装置24,25とは、ロビーインターホン1とともに処理装置3に接続される。処理装置3には、誘導装置として機能する照明装置5も接続される。照明装置5は、たとえば、ボックス装置2における各ボックスユニットUb(郵便ボックスBmの上下1列の並び)を単位として照明するように配置される。ただし、照明装置5とボックスユニットUbとの個数は必ずしも一対一に対応していなくてもよい。たとえば、1個のボックスユニットUbに対して2個の照明装置5を設けてもよい。
【0035】
つまり、照明装置5は、ダウンライトあるいはスポットライトのように比較的狭い領域を照明するように配光設計がなされており、ボックスユニットUbを単位として扉22,23を照明できるように配置される。言い換えると、1台の照明装置5が点灯すると、その照明装置5の下方に配置されたボックスユニットUbに設けた宅配ボックスBpおよび郵便ボックスBmの扉22,23が照明される。
【0036】
ボックスユニットUbは、集合住宅の住戸数に応じて必要個数を並べればよく、複数個の郵便ボックスBmをユニット化していることによって、集合住宅の住戸数に柔軟に対応することができる。しかも、郵便ボックスBmが1個ずつ独立している場合に比較すると、処理装置3への接続が容易になる。
【0037】
ところで、ボックスユニットUbは、上述した構成のように、宅配ボックスBpと郵便ボックスBmとを1列のみ備える1連ユニットとして構成するほか、2列以上を備えるボックスユニットUbとして構成することも可能である。たとえば、3列を備える3連ユニットや5列を備える5連ユニットを構成することも可能である。
【0038】
処理装置3は、ロビーインターホン1とボックス装置2と認証装置4と照明装置5とを連携させる配達物受取システムを構築しており、配達物受取システムは、インターネットのような通信ネットワークNTを介してセンターサーバ10と通信可能になっている。
【0039】
すなわち、図2(a)に示すように、通信インターフェイス12を介して通信ネットワークNTに接続される集合住宅用の管理システム11に、別途のインターフェイス13を介して配達物受取システム14を接続する。この構成では、集合住宅の管理システム11にインターフェイス13を介して配達物受取システム14を接続するから、インターフェイス13のみを用意すれば既存の管理システム11と容易に連携させることができる。
【0040】
たとえば、各住戸の室内に設置されるインターホン親機を兼ねた住戸機(図示せず)に着荷表示灯を設けるとともに、ボックス装置2の各郵便ボックスBmや各宅配ボックスBpに光電センサや荷重センサからなる着荷センサ(後述する)を設けておき、配達物受取システムの着荷センサで着荷を検出すると、対応する住戸の住戸機における着荷表示灯を点灯させる動作などが可能になる。
【0041】
なお、郵便ボックスBmは住戸別に設けているから、郵便ボックスBm内の郵便物・新聞の有無を住戸機に単純に通知すればよいが、宅配ボックスBpは住戸別には設けていないから住戸機に着荷を通知するには別の情報が必要である。宅配物については、宅配業者が宅配ボックスBpに投入する際に、どの住戸宛の宅配物かを通知するために住戸番号を入力するから(後述する)、この住戸番号を用いて住戸機に着荷を通知する。
【0042】
また、管理システム11は、センターサーバ10との間で通信が可能であるから、各住戸機に着荷を通知する以外にも電子メールによって着荷を通知することが可能である。たとえば、移動体電話機における電子メールの受信機能を用いることができるように、センターサーバ10において、各住戸の住人が保有する移動体電話機の電子メースアドレスをあらかじめ登録しておき、管理システム11に着荷が通知されると、監視システム11からセンターサーバ10に着荷を通知し、センターサーバ10が該当する電子メールアドレスに着荷を通知する電子メールを送信すればよい。
【0043】
配達物受取システム14では、扉22,23が開かなくなったり、付設した設備の故障や破壊などの種々の問題が発生することがあるが、これらの問題が検出可能なものであれば、センターサーバ10に通知することにより、問題への対処を迅速に行うことが可能になる。
【0044】
センターサーバ10と接続するには、図2(b)のように、通信ネットワークNTに接続された通信インターフェース12に配達物受取システム14を接続してもよい。この構成においても、管理システム11とはインターフェイス13を介して接続される。図2(b)の構成では、管理システム11を通信ネットワークNTに接続していないが、管理システム11を通信ネットワークNTに接続する必要があれば、図示しない別の通信インターフェイスを介して管理システム11を通信ネットワークNTに接続すればよい。
【0045】
この構成では、配達物受取システム14と管理システム11とを個別に通信ネットワークNTに接続するから、それぞれ異なるセンターサーバ10との間で通信するようにしてもよい。たとえば、既存の管理システム11と配達物受取システム14とが異なる会社の製品であるときに、インターフェイス13により配達物受取システム14を管理システム11の管理下におきながらも、電子メールによる着荷の通知のように配達物受取システム14に固有なサービスは、管理システム11と通信するセンターサーバとは異なるセンターサーバ10で扱うことが可能になる。また、配達物受取システム14における様々な故障をセンターサーバ10に通知することができるから、故障への対処を迅速に行うことができる。
【0046】
ところで、配達物のうち郵便物・新聞は郵便ボックスBmの投入口から投入すればよいが、宅配ボックスBpは住戸別に設けていないから、どの住戸宛の宅配物かを区別する情報が必要である。また、郵便物・新聞か宅配物かにかかわらず、上述のように、住戸機で着荷の通知を受けるには、郵便ボックスBmあるいは宅配ボックスBpに配達物が投入されたことを検出する必要がある。
【0047】
これらの機能を実現するために、図3に示すように、上述した構成以外に、ボックス装置4には、宅配物の配達人が操作するテンキー31と、各宅配ボックスBpおよび各郵便ボックスBmのそれぞれに配置された着荷センサ26,27と、配達人に対して受領レシートを発行するプリンタ34とが設けられている。テンキー31とプリンタ34とは配達物の配達人が入ることのできるスペース(たとえば、玄関ロビー)に配置され、着荷センサ26,27はボックス装置2の内部に配置される。テンキー31とプリンタ34とはボックス装置4の全体に対して1台ずつ設けられる。
【0048】
処理装置3には、図4に示すように、集合住宅における住戸番号を郵便ボックスBmの位置に関係付けて登録した住戸データ記憶部35と、テンキー31から入力された住戸番号を住戸データ記憶部35に登録された住戸番号と照合する照合部36と、照合部36での照合結果と宅配ボックスBpの着荷センサ26により検出される配達物の有無とに応じて宅配ボックスBpの錠装置(共有スペースとは反対側の扉に設けた錠装置)28を解錠する制御部30とを備える。
【0049】
制御部30では、照合部36において、テンキー31から入力された住戸番号と、住戸データ記憶部35に登録された住戸番号とが一致すると、住戸データ記憶部35に登録された郵便ボックスBmの位置を用いて、当該郵便ボックスBmの下にある宅配ボックスBpにおける宅配物の有無を宅配ボックスBpの着荷センサ26の出力から求める。ここで、当該宅配ボックスBpに宅配物が収納されていなければ錠装置28を解錠して扉(図示せず)を開く。
【0050】
一方、郵便ボックスBmの下にある宅配ボックスBpにすでに宅配物が収納されているときには、宅配物が収納されていない宅配ボックスBpのうち、郵便ボックスBmの下の宅配ボックスBpからもっとも近い宅配ボックスBpを検出し、その宅配ボックスBpの錠装置28を解錠して扉を開く。
【0051】
配達人が、宅配物を扉が開いた宅配ボックスBpに収納すると、着荷センサ26により宅配物の収納が検出されるから、この状態において扉を閉じると、錠装置28に設けた閉扉センサ(図示せず)が閉扉を検出し、制御部30では着荷センサ26の検出状態と閉扉センサの検出状態とを用いて錠装置28に施錠を指示する。
【0052】
その後、インターフェイス13を通して管理システム11に着荷を通知し、住戸番号に対応する住戸機に着荷を通知する。また、制御部30では、錠装置28に施錠を指示した後に、プリンタ34を作動させて受領レシートを発行する。受領レシートは宅配物の配達人が持ち帰って配達時の受領印に代えて用いる。
【0053】
処理装置3は、どの宅配ボックスBpにどの住戸番号宛の宅配物が収納されているかを記憶する着荷記憶部38を有し、制御部30では上述のようにして、宅配ボックスBpに宅配物が正しく収納されて受領レシートを発行すると、住戸番号と宅配ボックスBpを識別する情報とを関係付けて着荷記憶部38に登録する。
【0054】
上述した処理装置3の動作は、主として配達人に対応するための動作であるが、集合住宅の住人に対しては、以下の動作を行う。処理装置3に設けた制御部30は、ロビーインターホン1に内蔵した認証装置(第1の認証装置)41の認証結果と、ボックス装置2に設けた認証装置42(第2の認証装置4)の認証結果と、宅配ボックスBpの着荷センサ26の検出状態と、郵便ボックスBmの着荷センサ27の検出状態とを用いて錠装置24,25の解錠を指示する機能も備える。
【0055】
錠装置24,25は、錠装置28と同様に閉扉センサ(図示せず)を備える。閉扉センサは、扉22,23が開いた状態から閉じた状態に移行したことを制御部30に通知する。また、制御部30は閉扉センサからの通知を受けると、錠装置24,25に施錠を指示する。つまり、開いている扉22,23を閉じると錠装置24,25が自動的に施錠され、施錠忘れを防止することができる。
【0056】
認証装置41,42で認証されると、認証媒体から認証装置41,42が読み取った情報(住戸番号に置き換えられる)は照合部36に入力され、住戸データ記憶部35と照合される。住戸データ記憶部35では、上述したように住戸番号と郵便ボックスBmの位置とが関係付けられているから、郵便ボックスBmの位置が抽出される。また、制御部30では、着荷記憶部38の情報について当該住戸番号を検索する。
【0057】
制御部30は、認証装置41での認証媒体の認証の有無にかかわりなく、認証装置42での認証処理で認証媒体が認証されると、認証された住戸番号に関係付けた位置の郵便ボックスBmに設けた錠装置25に解錠を指示して扉23を開く。制御部30は、郵便ボックスBmについては着荷センサ27の検出状態によらず認証装置42で認証されると錠装置25が解錠される。
【0058】
また、認証装置42で認証媒体が認証されたときに、認証された住戸番号の情報が着荷記憶部38に記憶されているときには、記憶されている位置の宅配ボックスBpに設けた錠装置24に解錠を指示して扉22を開く。要するに、認証された住人宛の宅配物が宅配ボックスBpに収納されていれば、当該宅配ボックスBpの錠装置24が解錠され扉22が開く。認証された住戸番号が着荷記憶部38に登録されていなければ宅配ボックスBpは開かない。ボックス装置2には、複数の認証装置42が設けられているが、どの認証装置42を用いてもよい。
【0059】
上述の動作により、認証装置42で認証媒体が認証されると扉22,23が必要に応じて自動的に開くから、手操作で錠装置24,25の解錠操作を行う手間を省くことができる。
【0060】
一方、玄関ロビーにおいて認証装置41を用いて認証媒体が認証されたときには、制御部30は、認証を受けた住戸番号に関係付けた郵便ボックスBmを含むボックス群(もしくは、ボックスユニットUb)に対応する部位の照明装置5に点灯を指示する。ここに、照明装置5は管理システム11により制御されており、インターフェイス13を介して管理システム11に指示することにより照明装置5が制御される。
【0061】
照明装置5は、各ボックスユニットUb(もしくは、ボックス群)ごとに配置されているから、認証装置41で認証された住戸番号に関係付けた郵便ボックスBmを含む上下方向の1列のボックス群の扉23のみが照明装置5により照明されることになる。なお、照明装置5は上方からボックスユニットUbを照明しているから、宅配ボックスBpも照明される。
【0062】
このように、認証された認証媒体を所有する住人の住戸番号に対応する郵便ボックスBmの周辺のみが照明装置5により照明されるから、玄関ロビーから共有スペースに入った住人は、自身の郵便ボックスBmの近くに誘導されることになる。つまり、照明装置5は誘導装置として機能する。また、照明装置5で照明されていることにより、郵便物の宛名や新聞の紙名を照明下でその場で確認することができる。
【0063】
したがって、郵便ボックスBmが数百個も並んでいるような場合でも、照明装置5により照明される郵便ボックスBmは数個程度になり、多数個の郵便ボックスBmの中から自身の使用する郵便ボックスBmの位置を容易に探し出すことができる。
【0064】
照明装置5は、上下方向に並ぶ1列の宅配ボックスBpおよび郵便ボックスBmを照明するから、同列の認証装置42(認証装置4)に認証媒体を近付けることによって上述した動作がなされる。つまり、住人自身の郵便ボックスBmの扉23が開き、宅配物が宅配ボックスBpに存在していれば、当該郵便ボックスBmから近い位置の宅配ボックスBpの扉22が開くことになる。宅配物が存在しない場合は、どの宅配ボックスBpの扉22も開かないのはいうまでもない。ここで、認証装置41と認証装置42とに対して同じ認証媒体を用いるから、複数種類の認証媒体を用いる必要がない。
【0065】
なお、上述した、制御部30は演算装置からなり、制御部30と、インターフェイス13、テンキー31、プリンタ34、認証装置41,42との間はRS−485仕様あるいはRS−232C仕様のシリアル伝送線により接続される。なお、図3における符合37はインターフェイスである。
【0066】
ところで、郵便ボックスBmでは、当該郵便ボックスBmを使用する住人が長期間にわたって留守にしているなど、配達物を取り出さないでいると、配達物が郵便ボックスBmの投入口から溢れ出すことがある。配達物が郵便ボックスBmに投入できないほどになると、住人が留守であることを他人に気付かれ、空き巣などの被害にあう可能性が高くなる。
【0067】
そこで、本実施形態では、図5に示すように、郵便ボックスBmの投入口15に、投入口15を開閉するように投入口15の上縁に枢着したフラップ16を設け、このフラップ16の開閉を許可する状態と開閉を禁止して投入口15を閉じた状態に維持するロックボルト装置17とを設けている。
【0068】
ロックボルト装置17は、フラップ16の裏面に重複する位置にロックボルト17aを前進させた状態と、フラップ16の裏面に干渉しない位置にロックボルト17aを後退させた状態とが選択できるように、ロックボルト17aをソレノイド17bにより進退させる。ロックボルト装置17の制御にあたっては、たとえば、住戸機から指示すればよい。あるいはまた、ロックボルト装置17の制御を、センターサーバ10からの指示によって行うようにしてもよい。この場合、郵便ボックスBmを使用している住人が、センターサーバ10を管理する管理者に電話などによって通知することにより、ロックボルト装置17の制御をセンターサーバ10から指示してもらえばよい。
【0069】
ところで、認証媒体として半導体メモリを内蔵する非接触のものを用いているから、電子マネーや定期券のような他の種々機能で用いている非接触認証媒体と共用することが可能にである。集合住宅内では、たとえば、図6ないし図9に示すような用途で利用可能である。
【0070】
図6に示す例は、集合住宅に設けた立体駐車場50において認証媒体を用いる例である。立体駐車場50は、入出庫口51において上下に開閉する扉体52を備え、立体駐車場50の内部では住人の使用する車両を載せる駐車トレイ53が昇降する。駐車トレイ53を昇降させる昇降装置(図示せず)は、入出庫口51に隣接する壁面に配置した認証装置43での認証処理に応じて管理システム11が制御する。
【0071】
すなわち、常時は扉体52が閉じており、認証装置43で認証媒体が認証されると、当該認証媒体を保持する住人の使用する車両を載せる駐車トレイ53が入出庫口51に位置するように昇降装置が制御される。その後、扉体52が開いて、駐車トレイ53に対して車両の出し入れが可能になる。車両の入庫後ないし出庫後には認証装置43により終了操作(扉体52を閉じるための押釦そ押操作するなど)を行えば、立体駐車場50への車両の入庫または出庫が完了する。
【0072】
図7に示す例は、集合住宅に設けたエレベータ60において認証媒体を用いる例である。基本的な動作は立体駐車場50と同様である。すなわち、エレベータ60は、乗降口61において左右に開閉する扉体62を備え、エレベータ60の内部では住人が搭乗するエレベータボックス(図示せず)が昇降する。エレベータボックスを昇降させる昇降装置(図示せず)は、乗降口61に隣接する壁面に配置した認証装置44での認証処理に応じて管理システム11が制御する。
【0073】
扉体62は常時は閉じており、認証装置44で認証媒体が認証されると、エレベータボックスが認証を受けた認証装置44の配置されている階まで移動し、扉体62が開くようにしてある。このように認証媒体で認証を受けることによりエレベータ60の使用が可能になるから、集合住宅の住人以外の人がエレベータを勝手に利用するのを防止することができる。
【0074】
なお、住人の住戸のある階ではない階からエレベータ60を利用する場合(たとえば、地上階からエレベータ60に乗って自身の住戸のある階に移動しようとする場合)に、認証装置44で認証媒体の認証を受けるだけで、降りる階が住人の住戸のある階に自動的に設定されるようにしてもよい。この場合、エレベータボックス内の操作釦で降りる階の変向を可能にしておけば、他の階に移動することも可能である。
【0075】
図8に示す例は、集合住宅に設けた駐輪場70において認証媒体を用いる例である。駐輪場70には、自転車71を保持する複数基の自転車スタンド72が配置されている。自転車スタンド72は、各自転車71を取り外し不能に結合する(たとえば、タイヤを車止めに当て、車止めに設けたロッキングバーをスポーク間に挿入することで、車止めとロッキングバーと間でタイヤおよびリムを保持する)状態と、結合を解除して自転車71を取り外し可能にする状態とを選択することができる。以下では、自転車71を自転車スタンド72に結合することを施錠と呼び、結合を解除することを解錠と呼ぶ。
【0076】
駐輪場70の適宜箇所には認証装置45が配置され、認証装置45の認証処理により自転車スタンド72が作動する。つまり、自転車71が自転車スタンド72に施錠されている状態において、認証媒体が認証装置45で認証されると、自転車71は自転車スタンド72に対して解錠される。なお、自転車71を自転車スタンド72に施錠する操作は、自転車スタンド72の近傍で行う。たとえば、自転車スタンド72に付設したスイッチの操作により施錠し、解錠は認証装置45で行う。
【0077】
図9に示す例は、集合住宅に設けたごみ置き場80において認証媒体を用いる例である。集合住宅のごみ置き場80は、住人以外がごみを投げ入れたり、生ごみを動物が食い荒らさないように、ロック装置(図示せず)を備えた扉体81を出入口82に設けていることがある。扉体81は、ロック装置の解錠により開閉することができ、また扉体81を閉じた状態でロック装置を施錠すれば開閉が禁止されるものである。
【0078】
図示例では、ロック装置が施錠されているときに、出入口82に隣接する壁面に配置した認証装置46により認証媒体が認証されると、ロック装置が解錠されるようになっている。また、ごみ置き場80の中に入って清掃作業などを行っているときに、ロック装置が他人によって施錠されることがないように、ロック装置が解錠されているときには、認証装置46によって解錠した認証媒体が認証されると、ロック装置が施錠されるようになっている。ただし、ロック装置の施錠を忘れる場合があるから、ロック装置の解錠から規定した時間が経過すれば、認証媒体を用いることなくロック装置を施錠できるようにしておくことが望ましい。
【0079】
ごみ置き場80において認証装置46を設けることにより、集合住宅の住人以外の人がごみ置き場80を勝手に利用するのを防止することができる。また、扉を閉じておけば、犬、猫、カラスなどの動物がごみ置き場80に侵入できないから、生ごみが動物によって食い荒らされるのを防止することができる。
【0080】
上述の動作例では認証媒体として非接触ICカードを用いているが、接触式のICカードや磁気カードを用いてもよい。ただし、磁気カードは記録できる情報量が少ないから、上述した玄関ロビーでの認証装置41による認証と、ボックス装置2を開けるための認証装置42による認証とにのみ使用可能とすればよい。さらに、認証媒体は、指紋あるいは静脈として、認証装置41,42において生体認証を行うようにしてもよい。
【0081】
上述した実施形態において用いている認証媒体は、非接触ICカードであるから、盗難にあったり紛失する可能性もある。このような事態に備えて、認証媒体の情報は適宜のサーバ(上述したセンターサーバ10でもよい)において一元管理し、認証媒体を用いることにより利用する種々の機能について、一括して使用を禁止するのが望ましい。
【0082】
なお、上述の例では誘導装置として照明装置5を用いているが、床面に発光ダイオードをライン状に埋め込んでおき、点灯ないし点滅する発光ダイオードのラインに沿って進むことで、共用スペースにおいて利用する郵便ボックスBmを備えているボックスユニットUbにたどり着くように誘導装置を構成しててもよい。あるいはまた、視覚障害者のために音を用いて郵便ボックスBmの場所に誘導してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】実施形態を示す概略構成図である。
【図2】同上の使用例を示すブロック図である。
【図3】同上の接続例を示すブロック図である。
【図4】同上に用いる処理装置を示すブロック図である。
【図5】同上の要部斜視図である。
【図6】応用例を示す図である。
【図7】応用例を示す図である。
【図8】応用例を示す図である。
【図9】応用例を示す図である。
【図10】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0084】
1 ロビーインターホン(第1の認証装置)
2 ボックス装置
3 処理装置
4 (第2の)認証装置
5 照明装置(誘導装置)
24 錠装置
25 錠装置
41 (第1の)認証装置
42 (第2の)認証装置
43 (第3の)認証装置
44 (第3の)認証装置
45 (第3の)認証装置
46 (第3の)認証装置
50 立体駐車場
51 入出庫口
52 扉体
53 駐車トレイ
60 エレベータ
61 乗降口
70 駐輪場
71 自転車
72 自転車スタンド
80 ごみ置き場
81 扉体
82 出入口
Bm 郵便ボックス
Bp 宅配ボックス
Ub ボックスユニット(ボックス群)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
集合住宅の玄関ロビーに配置され認証媒体の認証処理を行う第1の認証装置と、第1の認証装置で認証された人が入場を許可される集合住宅の共用スペースに設置され住戸毎の郵便物・新聞が投入される複数個の郵便ボックスおよび住人宛の宅配物を受け取る複数個の宅配ボックスを備え郵便ボックスおよび宅配ボックスの取出口を個別に施錠する錠装置を備えるボックス装置と、共用スペースに配置され認証媒体の認証処理を行う複数台の第2の認証装置と、共用スペースに設けられ第1の認証装置により認証された住人が使用する郵便ボックスの設置場所へ住人を誘導する誘導装置と、第1の認証装置の認証処理により認証媒体が認証されると共用スペースにおいて誘導装置を作動させ、さらに第2の認証装置の認証処理により第1の認証装置と同じ認証媒体が認証されると認証された住人が使用する郵便ボックスの錠装置を解錠する処理装置とを備えることを特徴とする配達物受取システム。
【請求項2】
前記誘導装置は、前記第1の認証装置で認証された住人の郵便ボックスを含む所定個数の郵便ボックスを照明する照明装置であることを特徴とする請求項1記載の配達物受取システム。
【請求項3】
前記認証媒体は、半導体メモリを内蔵した非接触認証媒体であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の配達物受取システム。
【請求項4】
集合住宅に設けた立体駐車場の扉付きの入出庫口に前記認証媒体の認証処理を行う第3の認証装置が配置され、前記処理装置は、第3の認証装置の認証処理により認証媒体が認証されると、認証された住人が使用する車両を載せる駐車トレイを入出庫口に移動させるとともに、入出庫口の扉を開くことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の配達物受取システム。
【請求項5】
集合住宅に設けたエレベータの乗降口に前記認証媒体の認証処理を行う第3の認証装置が配置され、前記処理装置は、第3の認証装置の認証処理により認証媒体が認証されると、エレベータボックスを当該乗降口に移動させることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の配達物受取システム。
【請求項6】
集合住宅において各自転車を取り外し不能に結合する複数の自転車スタンドを設けた駐輪場に前記認証媒体の認証処理を行う第3の認証装置が配置され、前記処理装置は、第3の認証装置の認証処理により認証媒体が認証されると、認証された住人が使用する自転車スタンドに結合された自転車を取り外し可能とすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の配達物受取システム。
【請求項7】
集合住宅に設けたごみ置き場においてロック装置を備えた扉付きの出入口に前記認証媒体の認証処理を行う第3の認証装置が配置され、前記処理装置は、第3の認証装置の認証処理により認証媒体が認証されると、ロック装置を解除して出入口の扉を開閉可能にすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の配達物受取システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−50577(P2009−50577A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−221858(P2007−221858)
【出願日】平成19年8月28日(2007.8.28)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】