説明

酸素リッチガス供給装置

【課題】搬送中の酸素リッチガスから凝縮水及び/又は水分を効率的に除去して、凝縮水及び/又は水分が酸素リッチガスと共に使用者に供給されるのを防止する。
【解決手段】酸素リッチガス供給装置は、酸素リッチガスを発生させる酸素リッチガス発生器10と、酸素リッチガス発生器10で発生した酸素リッチガスを搬送するパイプ又はチューブなどの搬送ライン240と、搬送ライン240内で発生した凝縮水及び/又は水分を酸素リッチガスから除去するための凝縮水除去ユニット120と、凝縮水除去ユニット120で凝縮水及び/又は水分が除去された酸素リッチガスを所望の場所まで搬送する吐出ライン242とを含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、酸素リッチガス供給装置に関し、特に、酸素リッチガスから凝縮水及び/又は水分を効率的に除去する凝縮水除去装置を備えた酸素リッチガス供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常の酸素リッチガス供給装置は、酸素リッチガス発生器と、酸素リッチガス発生器で発生した酸素リッチガスを所望の場所に搬送するためのパイプ又はチューブのような搬送ラインとを備えている。
【0003】
酸素リッチガス発生器には様々なタイプの装置があり、例えば、圧力スイング吸着(Pressure Swing Adsorption:PSA)方式の装置や、膜分離方式の装置がある。酸素リッチガス発生器は、その内部に導入された大気を酸素リッチガスと窒素リッチガスとに分離する。酸素リッチガスは搬送ラインを通って所望の場所に搬送され、使用者に供給される。また、窒素リッチガスは、外部に排出される。
【0004】
搬送ラインの一端は、酸素リッチガス発生器の送出口に連結される。酸素リッチガスを供給する場所が酸素リッチガス発生器から遠く離れている場合には、酸素リッチガスを遠くまで搬送すべく、ポンピングユニットを使用して酸素リッチガスを加圧する。
【0005】
搬送ラインの内部を流動する酸素リッチガスには水分が含まれており、前記水分は搬送ラインの外部と内部の温度差及び/又は圧力差により凝縮することがある。搬送ライン内で発生した凝縮水は、搬送ラインやポンピングユニットの腐食を引き起こす恐れがある。また、凝縮水や水分が酸素リッチガスと共に使用者に吐出されると、使用者に不快感を与える。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、搬送中の酸素リッチガスから凝縮水及び/又は水分を効率的に除去する凝縮水除去装置を備えた酸素リッチガス供給装置を提供することにある。酸素リッチガスから凝縮水及び/又は水分を除去すると、凝縮水や水分が酸素リッチガスと共に使用者に吐出されないので、使用者の快適感を向上させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決すべく、本発明に係る酸素リッチガス供給装置は、酸素リッチガスを発生させる酸素リッチガス発生器と、前記酸素リッチガス発生器から送出される酸素リッチガスを搬送する搬送ラインと、入口、出口及び排水口を有し該入口が前記搬送ラインと接続される、前記搬送ライン内で発生した凝縮水を酸素リッチガスから除去する凝縮水除去ユニットと、前記凝縮水除去ユニットの出口に接続され、酸素リッチガスを吐出場所まで搬送する吐出ラインとを含むことを特徴とする(第1実施形態)。
【0008】
また、本発明に係る酸素リッチガス供給装置は、酸素リッチガスを発生させる酸素リッチガス発生器と、前記酸素リッチガス発生器から送出される酸素リッチガスを搬送する搬送ラインと、第1入口、第1出口及び排水口を有し、前記第1入口が前記搬送ラインと接続される前記第1ハウジングと、第2入口及び第2出口を有し、前記第2入口が連結ラインを介して前記第1出口と接続される前記第2ハウジングと、前記第2出口に接続され、酸素リッチガスを吐出場所まで搬送する吐出ラインとを含むことを特徴とする(第2実施形態)。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(第1実施形態)
まず、本発明に係る酸素リッチガス供給装置の第1実施形態について、図1〜図3を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係る酸素リッチガス供給装置の第1実施形態を概略的に示している。図1に示すように、酸素リッチガス供給装置は、酸素リッチガスを発生させる酸素リッチガス発生器10(例えば、自動車Vのトランクに配置される)と、酸素リッチガス発生器10で発生した酸素リッチガスを搬送するパイプ又はチューブなどの搬送ライン240と、搬送ライン240内で発生した凝縮水及び/又は水分を酸素リッチガスから除去するための凝縮水除去ユニット120と、凝縮水除去ユニット120で凝縮水及び/又は水分が除去された酸素リッチガスを所望の場所まで搬送する吐出ライン242とを含んでいる。
【0010】
酸素リッチガス発生器10の本体15は入口16と出口18を有し、入口16を通って外部から本体15内に空気が導入される。本体15内に導入された空気は、本体15内に配置された酸素分離器(図示せず)によって酸素リッチガスと窒素リッチガスとに分離される。酸素リッチガスは、本体15から出口18を通って送出され、窒素リッチガスは窒素リッチガス出口20を通って外部に排出される。
【0011】
また、酸素リッチガス発生器10は、インバータ80を介して電源(例えば、自動車内のシガーポート)に電気的に接続されるコントローラ14を有する。本実施形態では、インバータ80は、ケーブル83及びコネクタ81を使用してシガーポート82に接続され、DCパワーをACパワーに変換する働きをする。
【0012】
搬送ライン240の一端は、酸素リッチガス発生器10の本体15の出口18に接続される。搬送ライン240は、自動車の天井部、底部又は側部を通って自動車の前方側に延びる。搬送ライン240内を流れる酸素リッチガスに含まれている水分の大部分が、搬送ライン240の内側と外側との温度差や圧力差によって凝縮するように、搬送ライン240の長さは1m以上であることが好ましい。
【0013】
図3は、酸素リッチガス供給装置10を操作するためのコントロールパネル12を詳細に示している。コントロールパネル12は、自動車内の運転席付近に配置される。図1及び図1を参照して、コントロールパネル12は、表示窓70と、複数のモードボタン92・94・96と、電源ボタン90と、酸素リッチガス吐出ノズル100とを有する。表示窓70は、自動車V内に設置されている酸素センサ78で検出された酸素濃度、及び/又は、モードボタン(例えば、低・中・高酸素濃度モードのボタン)を押すことによって設定された作動モードを表示する。コントロールパネル12は、ケーブル200を介して、コントローラ14と電気的に接続される。コントローラ14は、コントロールパネル12から入力された信号に応答して、酸素リッチガス発生量と、凝縮水除去ユニット120の排出バルブ210を制御する(排出バルブ210については後述する)。なお、コントロールパネル12とコントローラ14は、無線接続することもできる。
【0014】
凝縮水除去ユニット120は、コントロールパネル12の付近に設置される。図2に示すように、凝縮水除去ユニット120は、入口と出口と排水口を有する。搬送ライン240は凝縮水除去ユニット120の入口に接続され、吐出ライン242は凝縮水除去ユニット120の出口に接続される。搬送ライン240と吐出ライン242は、凝縮水除去ユニット120を介して互いに連通している。吐出ライン242は、コントロールパネル12に設けられた酸素リッチガス吐出ノズル100に接続されている。吐出ライン242内を流れる酸素リッチガスは、ノズル100から吐出される。吐出ライン242は曲がっており、その曲がった形状を維持できる可撓性管又は金属管であることが好ましい。
【0015】
このような構成により、搬送ライン240内を流れる酸素リッチガス内に含まれている水分が搬送ラインの内側と外側との温度差や圧力差によって凝縮して生じた凝縮水は、凝縮水除去ユニット120内に落下して溜まる。したがって、凝縮水を含まない酸素リッチガスが、吐出ライン242内を流れて、酸素リッチガス吐出ノズル100から自動車V内に吐出される。
【0016】
さらに、酸素リッチガスに含まれている水分をろ過するために、酸素リッチガスの流路内(例えば、凝縮水除去ユニット120の入口及び出口)に、第1及び第2水分フィルタ243、244を設置することが好ましい。水分フィルタ243、244は、多孔性を有するように、ポリエチレン粉末を焼結して形成することが好ましい。水分を含んでいる酸素リッチガスが水分フィルタ243・244の細孔を通過すると、圧力が高まるために水分は凝縮される。第1水分フィルタ243の細孔のサイズは、凝縮水が細孔を通過して凝縮水除去ユニット120内に落下できるように十分に大きいことが好ましい。また、第2水分フィルタ244の細孔のサイズは、生じた凝縮水が吐出ライン242内に流れ込むのを防止できるように十分に小さいことが好ましい。
【0017】
第1水分フィルタ243及び第2水分フィルタ244は、通過する酸素リッチガスに含まれている水分を加圧して凝縮する、中空糸膜フィルタ又は平面シート膜フィルタであることが好ましい。
【0018】
凝縮水除去ユニット120の下部は漏斗状に形成されており、その一番下側に排水口が設けられている。排水口はバルブ210により閉塞されている。バルブ210は通常閉塞されているソレノイドバルブであることが好ましい。ソレノイドバルブ210は、電力が供給されると、凝縮水除去ユニット120内に溜まっている凝縮水を排出するために開放される。このように、コントローラ14は、酸素リッチガス発生器10だけではなく、ソレノイドバルブ210も制御する。
【0019】
例えば、酸素リッチガス発生器10が約10分間作動する場合は、ソレノイドバルブ210は約10〜20秒間開放されるようにコントローラ14によって制御される。または、コントロールパネル12上に凝縮水除去ボタン(図示せず)を設け、その凝縮水除去ボタンを押すことによってソレノイドバルブ210を操作するように構成してもよい。
【0020】
バルブ210が開放されると、凝縮水除去ユニット120内に溜まった凝縮水は排水パイプ220から外部に排出される。排水パイプ220は、酸素リッチガス発生器10の凝縮水排水パイプ22(図1参照)と連結させてもよい。
【0021】
本実施形態では、酸素リッチガス吐出ノズル100は、コントロールパネル12に設けられているが、コントロールパネル12に限らずに、任意の適切な場所に設けることができる。
【0022】
また、ブロワーのようなポンピングユニット(図示せず)を設けて、酸素リッチガスがライン240・242を通って自動車V内に流れるように加圧することもできる。
【0023】
(第2実施形態)
次に、本発明に係る酸素リッチガス供給装置の第2実施形態について、図4及び図5を参照しつつ説明する。第2実施形態は、凝縮水除去ユニット310以外は第1実施形態と同様である。第1実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0024】
図5に示すように、凝縮水除去ユニット310は、第1水分フィルタ325を含む第1ハウジング320と、第2水分フィルタ345及び吸着材350を含む第2ハウジング340とを含んでいる。
【0025】
第1ハウジング320は、入口チャンネル327及び出口チャンネル328を有する厚い上部331と、排水口323を有する漏斗状の下部332と含んでいる。第1ハウジング320の入口チャンネル327には、搬送ライン240が接続される。搬送ライン240の一端は、酸素リッチガス発生器10の本体15の出口18(図1参照)に接続されている。そして、入口チャンネル327の出口を取り囲むように、円筒状の第1水分フィルタ325が設置されており、酸素リッチガス発生器10から入口チャンネル327内に導入された酸素リッチガスは第1水分フィルタ325を通過する。
【0026】
第1水分フィルタ325の下側の開放端部は、第1ギャップ326によって塞がれている。第1水分フィルタ325はポリエチレン粉末を焼結して形成する。詳細には、第1水分フィルタ325は、ポリエチレン粉末を円筒状に加圧した後、円筒状のポリエチレン粉末をその溶融温度付近の温度で加熱して形成する。加熱することにより、粉末粒子が互いに接着され、円筒状が維持される。第1水分フィルタ325は、焼結粉末の隣接する粒子によって形成される多数の微細孔を有する。水分を含有する酸素リッチガスが第1水分フィルタ325を通過すると、酸素リッチガスの圧力が高まるため、酸素リッチガスに含まれている水分は凝縮される。
【0027】
本実施形態では、第1水分フィルタ325はポリエチレン粉末を焼結して形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第1水分フィルタ325は不織布のような多孔性材料から形成してもよい。第1水分フィルタ325は、通過する酸素リッチガスに含まれている水分を加圧して凝縮する、中空糸膜フィルタ又は平面シート膜フィルタであることが好ましい。
【0028】
第2ハウジング340は円筒状の形状を有し、下部底面には入口341が形成されており、上部底面には出口342が形成されている。そして、入口342を取り囲むように、円筒状の第2水分フィルタ345が設置されており、入口341から第2ハウジング340内に導入された酸素リッチガスは第1水分フィルタ345を通過する。
【0029】
第2水分フィルタ345の上側の開放端部は、第2ギャップ346によって塞がれている。第1水分フィルタ325と同様に、第2水分フィルタ345はポリエチレン粉末を焼結して形成する。第2水分フィルタ345は、第1水分フィルタ325よりも微細孔が小さくなるように、第1水分フィルタ325よりも粒子サイズが小さいポリエチレン粉末で形成することが好ましい。第1水分フィルタ325の場合と同様に、水分を含有する酸素リッチガスが第2水分フィルタ345を通過すると、酸素リッチガスの圧力が増加するため、酸素リッチガスに含まれている水分は凝縮される。
【0030】
第2水分フィルタ345は、不織布のような多孔性材料から形成してもよい。第2水分フィルタ345は、通過する酸素リッチガスに含まれている水分を加圧して凝縮する、中空糸膜フィルタ又は平面シート膜フィルタであることが好ましい。
【0031】
さらに、第2ハウジング340内の第2水分フィルタ345の上方に、アルミナ粒子からなる吸着材350を配置する。吸着材350は、一対の支持体(上部ワイヤメッシュ353及び下部ワイヤメッシュ354)によって、所定の位置で支持する。上部ワイヤメッシュ353及び下部ワイヤメッシュ354は、アルミナ粒子よりもサイズが小さい孔を多数有しており、アルミナ粒子が外側に漏れるのを防止している。なお、吸着材には、シリカゲルを用いてもよい。
【0032】
第1ハウジング320の出口チャンネル328は、パイプやキューブなどの連結ライン314を介して第2ハウジング340の入口341と連通する。図示の便宜上、図5では第2ハウジング340の入口341が出口チャンネル328の外側端部よりも低い位置にあるが、第1水分フィルタ345で生じた凝縮水が連結ライン314を通って第1ハウジング320に流れるように(そして、ハウジング320内に溜まるように)、実際は、入口341は出口チャンネル328の外側端部よりも高い位置にある(図4参照)。
【0033】
第2ハウジング340の出口342は、吐出ライン242を介して酸素リッチガス吐出ノズル100(図4参照)と連通している。
【0034】
本実施形態では、凝縮水除去ユニット310の維持補修を容易にするために、第1ハウジング320及び第2ハウジング340は、それぞれ2つ以上の分離可能な部品で構成した。さらに、吸着材350と、上部及び下部ワイヤメッシュ353・354は、吸着材の水分吸着力が低下した際の交換を容易にするために、モジュールとして構成することもできる。
【0035】
次に、図5を参照しつつ、凝縮水除去ユニット310の動作について説明する。
【0036】
酸素リッチガス発生器10が作動すると、酸素リッチガス発生器10から送出される酸素リッチガスは搬送ライン240を通って第1ハウジング320内に流れ、第1水分フィルタ325を通過する。このとき、酸素リッチガス内に含まれている水分の一部は、搬送ライン240を流れる間、及び、第1水分フィルタ325を通過する間に凝縮される。第1水分フィルタ325の微細孔のサイズは、凝縮水307を通過させるのに十分なサイズなので、凝縮水307は落下して第1ハウジング320の下部に溜まる。
【0037】
第1水分フィルタ325を通過した酸素リッチガスは、出口チャンネル328及び連結ライン314を通って第2ハウジング340内に流れ込む。酸素リッチガス内に残っている水分の一部は、第2水分フィルタ325を通過する間に凝縮される。第2水分フィルタ325の微細孔のサイズは、凝縮水307の通過を遮断するのに十分小さなサイズである。したがって、凝縮水307は、酸素リッチガスの流れ方向と反対に、連結ライン314を通って第1ハウジング320に向かって流れ(つまり、第1ハウジング320に戻る)、第1ハウジング320の下部に溜まる。
【0038】
一方、第2水分フィルタ345を通過した酸素リッチガスは、吸着材350を通過して流れる。そして、吸着材350を通過する際、酸素リッチガスに含まれている水分は吸着材350により吸着される。その後、水分をほとんど或いは全く含まない酸素リッチガスは、吐出ライン242を通って酸素リッチガス吐出ノズル100に至り、ノズル100から自動車Vの内部に吐出される。
【0039】
本発明によれば、水分及び凝縮水が酸素リッチガスと共に使用者に供給されないので、使用者の快適感を向上させることができる。
【0040】
また、酸素リッチガス吐出ノズル100がコントロールパネル12内に設けられる場合は、使用者はコントロールパネル12を操作しながら酸素リッチガスを吸入できる。
【0041】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明の請求範囲を逸脱することなく、当業者は、種々の改変をなし得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明に係る酸素リッチガス供給装置の第1実施形態を概略的に示す図である。
【図2】図1の酸素リッチガス供給装置に含まれる凝縮水除去ユニット120の拡大断面図である。
【図3】図1の酸素リッチガス供給装置に含まれるコントロールパネル12を詳細に示す図である。
【図4】本発明に係る酸素リッチガス供給装置の第2実施形態を概略的に示す図である。
【図5】図4の酸素リッチガス供給装置に含まれる凝縮水除去ユニット310の拡大断面図である。
【符号の説明】
【0043】
10 酸素リッチガス発生器
240 搬送ライン
120 凝縮水除去ユニット
242 吐出ライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸素リッチガスを供給するための装置であって、
酸素リッチガスを発生させる酸素リッチガス発生器と、
前記酸素リッチガス発生器から送出される酸素リッチガスを搬送する搬送ラインと、
入口、出口及び排水口を有し該入口が前記搬送ラインと接続される、前記搬送ライン内で発生した凝縮水を酸素リッチガスから除去する凝縮水除去ユニットと、
前記凝縮水除去ユニットの出口に接続され、酸素リッチガスを吐出場所まで搬送する吐出ラインと
を含むことを特徴とする酸素リッチガス供給装置。
【請求項2】
前記凝縮水除去ユニットの下部は漏斗状に形成されており、前記排水口は前記下部の下端に設けられることを特徴とする請求項1に記載の酸素リッチガス供給装置。
【請求項3】
前記排水口はバルブによって閉塞されていることを特徴とする請求項1に記載の酸素リッチガス供給装置。
【請求項4】
前記バルブは、前記凝縮水除去ユニット内に溜まった凝縮水を排出するために、電力の供給によって選択的に開放されることを特徴とする請求項3に記載の酸素リッチガス供給装置。
【請求項5】
前記酸素リッチガス発生器及び前記バルブの動作を制御するためのコントローラを更に含むことを特徴とする請求項4に記載の酸素リッチガス供給装置。
【請求項6】
前記コントローラを操作するためのコントロールパネルを更に含み、前記コントロールパネルには前記吐出ラインと連通する酸素リッチガス吐出ノズルが設けられることを特徴とする請求項5に記載の酸素リッチガス供給装置。
【請求項7】
前記凝縮水除去ユニットは、前記酸素リッチガス吐出ノズルの付近に配置されることを特徴とする請求項6に記載の酸素リッチガス供給装置。
【請求項8】
前記凝縮水除去ユニットは、酸素リッチガスの流れ経路内に配置される、酸素リッチガスに含まれている水分をろ過するための多孔性の第1水分フィルタを有することを特徴とする請求項1に記載の酸素リッチガス供給装置。
【請求項9】
前記凝縮水除去ユニットは酸素リッチガスに含まれている水分をろ過するための多孔性の第2水分フィルタを更に有し、前記第1水分フィルタは前記凝縮水除去ユニットの入口付近に設置され、前記第1水分フィルタは前記凝縮水除去ユニットの出口付近に設置されることを特徴とする請求項8に記載の酸素リッチガス供給装置。
【請求項10】
前記第1及び第2水分フィルタは、ポリエチレン粉末を焼結して形成することを特徴とする請求項8に記載の酸素リッチガス供給装置。
【請求項11】
前記第1水分フィルタの微細孔のサイズは、凝縮水を前記凝縮水除去ユニット内に通過させるのに十分な大きさであり、
前記第2水分フィルタの微細孔のサイズは、凝縮水が通過するのを防止するのに十分な大きさであることを特徴とする請求項9に記載の酸素リッチガス供給装置。
【請求項12】
前記凝縮水除去ユニットはアルミナ粒子から成る吸着材を有し、該吸着材は、前記アルミナ粒子よりも小さな孔を有する一対の支持体によって適切な位置に支持されることを特徴とする請求項11に記載の酸素リッチガス供給装置。
【請求項13】
前記搬送ラインの長さは1m以上であることを特徴とする請求項1に記載の酸素リッチガス供給装置。
【請求項14】
酸素リッチガスを供給するための装置であって、
酸素リッチガスを発生させる酸素リッチガス発生器と、
前記酸素リッチガス発生器から送出される酸素リッチガスを搬送する搬送ラインと、
第1入口、第1出口及び排水口を有し、前記第1入口が前記搬送ラインと接続される前記第1ハウジングと、
第2入口及び第2出口を有し、前記第2入口が連結ラインを介して前記第1出口と接続される前記第2ハウジングと、
前記第2出口に接続され、酸素リッチガスを吐出場所まで搬送する吐出ラインと
を含むことを特徴とする酸素リッチガス供給装置。
【請求項15】
前記第1ハウジングは、酸素リッチガスの流れ経路内に配置される、酸素リッチガスに含まれている水分をろ過するための多孔性の第1水分フィルタを有する、及び/又は、
前記第2ハウジングは、酸素リッチガスの流れ経路内に配置される、酸素リッチガス内に含まれている水分をろ過するための多孔性の第2水分フィルタを有することを特徴とする請求項14に記載の酸素リッチガス供給装置。
【請求項16】
前記第1及び第2水分フィルタは、ポリエチレン粉末を焼結して形成することを特徴とする請求項15に記載の酸素リッチガス供給装置。
【請求項17】
前記第1水分フィルタの微細孔のサイズは、凝縮水を前記凝縮水除去ユニット内に通過させるのに十分な大きさであり、
前記第2水分フィルタの微細孔のサイズは、凝縮水が通過するのを防止するのに十分な大きさであることを特徴とする請求項15に記載の酸素リッチガス供給装置。
【請求項18】
前記第2ハウジングは、酸素リッチガスの流れ経路内に配置される、酸素リッチガスの水分を吸着するための吸着材を更に有することを特徴とする請求項15に記載の酸素リッチガス供給装置。
【請求項19】
前記第2ハウジングの入口は、前記第1ハウジングの出口よりも高い位置にあり、前記第2ハウジング内で生じた凝縮水は重力によって、前記連結ラインを通って前記第1ハウジング内に流出することを特徴とする請求項14に記載の酸素リッチガス供給装置。
【請求項20】
前記第1水分フィルタは、中空糸膜フィルタ又は平面シート膜フィルタであることを特徴とする請求項8に記載の酸素リッチガス供給装置。
【請求項21】
前記第1水分フィルタ及び前記第2水分フィルタは、それぞれ、中空糸膜フィルタ又は平面シート膜フィルタであることを特徴とする請求項9に記載の酸素リッチガス供給装置。
【請求項22】
前記第1水分フィルタ及び前記第2水分フィルタは、それぞれ、中空糸膜フィルタ又は平面シート膜フィルタであることを特徴とする請求項15に記載の酸素リッチガス供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2006−522729(P2006−522729A)
【公表日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−500672(P2006−500672)
【出願日】平成16年4月12日(2004.4.12)
【国際出願番号】PCT/KR2004/000841
【国際公開番号】WO2004/089669
【国際公開日】平成16年10月21日(2004.10.21)
【出願人】(505379456)バイオテル・カンパニー・リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】BIOTEL CO. LTD.
【住所又は居所原語表記】121−3 Botong−ri,Jeongnam−myeon,445−963 Hwaseong−gun,Gyeonggi−do,KOREA
【Fターム(参考)】