説明

重畳表示システム

【課題】複数の画素がストライプ状に一方向に配列されてなる2つのディスプレイを空気層を介して重畳させた重畳表示システムにおいて、光拡散素子を挿入することなくモアレ縞の発生を抑制する。
【解決手段】複数の画素1bがストライプ状に一方向に配列されてなる光透過型の無機ELディスプレイと、複数の画素2bがストライプ状に一方向に配列されてなる液晶ディスプレイとを備え、前方に無機ELディスプレイを配置し、空気層を介して、後方に液晶ディスプレイを配置し、これら両ディスプレイを重畳して表示する重畳表示システムであって、両ディスプレイが重畳されている方向からみて、無機ELディスプレイにおける画素1bの配列方向1cと液晶ディスプレイにおける画素2bの配列方向2cとのなす角度θが、20°以上70°以下である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、前方に光透過型の第1のディスプレイを配置し、空気層が間隙にあり、後方に第2のディスプレイを配置した重畳表示システムに関し、たとえば、車両用表示システムやパチンコやスロットマシン等のアミューズメントの表示システムに適用することができる。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車のインストルメントパネルには、計器としてのスピードメータの他に様々な情報、例えばナビゲーションやウォーニング等を運転者に提供する表示器としてディスプレイが使われ、提供する情報量も増加の傾向である。
【0003】
しかし、車室内のインストルメントパネルの領域は限りがあり、スピードメータの文字盤と指針の前方に透明なディスプレイを配置し、重畳して情報を表示するシステムが考えられている(たとえば、特許文献1参照)。また、液晶ディスプレイの前方に無機ELディスプレイなどの透明なディスプレイを配置し、重畳表示を行うものが提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
【0004】
このように透明なディスプレイを使うことで、重畳表示が可能になり、限られた領域内での情報表示を増やすことができるようになる。
【0005】
ここで、特許文献1のような駆動式の情報表示器の前方に透明なディスプレイを配置した場合はよいが、特許文献2のように液晶ディスプレイの前方に透明な無機ELディスプレイを配置し、重畳表示をしようとするとモアレ縞の発生という新たな問題が生ずる。そこで、上記特許文献2では、光拡散素子を介して無機ELディスプレイと液晶ディスプレイとを貼り合せてモアレ縞の発生を抑制している。
【特許文献1】特開2000−74698号公報
【特許文献2】特開2005−231530号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、本発明者は、上記特許文献1において、文字盤と指針の代わりに液晶ディスプレイを後方に配置したような構成を考えた。
【0007】
すなわち、本発明者は、重畳される2つのディスプレイの両方を、複数の画素がストライプ状に一方向に配列されてなるものとし、前方に光透過型の第1のディスプレイを配置し後方に第2のディスプレイを配置するとともに、両ディスプレイの間隙に空気層が介在するようにして、両ディスプレイの重畳表示を行うように構成した重畳表示システムを考えた。
【0008】
しかし、このような両ディスプレイ間に空気層を介在させたシステム構成においては、上記特許文献2のように中間に光拡散素子を挿入しただけでは、光拡散素子の拡散度合い及び配置した位置によって、第2のディスプレイの画質を落とし、表示画像が見えにくくなることや、モアレ縞の発生を十分抑制できていないことが、本発明者の試作検討によりわかった。
【0009】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、複数の画素がストライプ状に一方向に配列されてなる2つのディスプレイを空気層を介して重畳させた重畳表示システムにおいて、光拡散素子を挿入することなくモアレ縞の発生を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
ここで、モアレ縞について説明すると、モアレとは点又は線などの模様が幾何学的に規則正しく分布したものを重ね合わせた時にそれらの周期のずれにより視覚的に生じる縞状の斑紋である。
【0011】
モアレそのものも周期を持ち、この周期は元になる模様の周期の組み合わせで決まる。発生原理は物理学的にいうと、モアレとは二つの空間周波数のうなり現象といえ、音のうなりと同様に考えることができる。
【0012】
そして、2つの模様の空間周波数がそれぞれωa、ωbであると、この時現れるモアレ縞の空間周波数はωa−ωbとなる。この空間周波数が低いとモアレ縞の明暗パターンの幅は広くなり、逆に空間周波数高いと明暗パターンの幅は狭くなる。
【0013】
さらに、この空間周波数と人間の目の識別能力には相関があり、空間周波数とコントラスト(明暗比)感度の相関関係がわかっており、空間周波数が高いとコントラスト感度が落ち込み、ある程度空間周波数が低いとコントラスト感度が高くなる。すなわち、人間の目は空間周波数が高いものは知覚しづらくなるといわれている。
【0014】
ここで、各々のディスプレイでは、複数の画素がストライプ状に一方向に配列されてなるものを用いるが、この画素の配列パターンの空間周波数を、それぞれのディスプレイについてωa、ωbとすると、画素の配列パターンが同じ、または似ている場合、2つの空間周波数ωaとωbとは同じ、または、ほぼ同じである。そのため、モアレ縞の空間周波数(ωa−ωb)は0に近くなるため、人間の目のコントラスト感度が高くなり、モアレ縞を容易に知覚することとなる。
【0015】
本発明者は、このような知見に基づいて、第1のディスプレイ(1)における画素(1b)の配列方向と第2のディスプレイ(2)における画素(2b)の配列方向とのなす角度θを変えて、試作検討を行った。
【0016】
その結果、後述する図5に示されるように、当該角度θが20°以上70°以下の範囲では、2つのディスプレイの画素の配列パターンの空間周波数ωaとωbとが大きく異なり、モアレ縞の空間周波数(ωa−ωb)≫0となって大きくなるので、モアレ縞の知覚がほとんどされないことがわかった。
【0017】
このように、本発明は実験的に見いだされたものであり、両ディスプレイ(1、2)が重畳されている方向からみて、第1のディスプレイ(1)における画素(1b)の配列方向と第2のディスプレイ(2)における画素(2b)の配列方向とのなす角度θを、20°以上70°以下としたことを特徴とする。
【0018】
そして、このように、第1のディスプレイ(1)における画素(1b)の配列方向と第2のディスプレイ(2)における画素(2b)の配列方向とのなす角度θを、20°以上70°以下とすれば、光拡散素子を挿入することなくモアレ縞の発生を抑制することができる。
【0019】
また、後述する図5に示されるように、上記角度θを45°とすれば、モアレ縞の空間周波数(ωa−ωb)が最大となり、モアレ縞の知覚が最もしづらくなり、モアレ縞の発生を防止するうえで好ましい構成となる。
【0020】
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る重畳表示システムの構成の概要を示す斜視図である。なお、図1では、第2のディスプレイ2も、その全体を透視して示してある。
【0022】
図1に示されるように、視認者Pから見て、第1のディスプレイ1は、空隙を介してすなわち空気層を介して、第2のディスプレイ2の前方に配置されている。この第1のディスプレイ1は光透過型ディスプレイであるため、視認者Pは、第1のディスプレイ1の表示領域1aと第2のディスプレイ2の表示領域2aとを重畳して視認することが可能である。
【0023】
本実施形態に使われる光透過型ディスプレイとしての第1のディスプレイ1は、透明な無機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイである。また、第2のディスプレイ2は一般的な液晶ディスプレイである。
【0024】
第2のディスプレイ2である液晶ディスプレイについては公知の構成を有する液晶ディスプレイを広く用いることができるので、本実施形態では、この第2のディスプレイ2についての詳細な図や構成の説明等を省略する。
【0025】
図2は、第1のディスプレイ1であるELディスプレイ1の概略断面構成を示す図である。ELディスプレイ2について、この図2を用いて説明する。
【0026】
光透過型ディスプレイである透明な無機ELディスプレイ1は、透明基板3と、その上に順次薄膜として積層された、第1電極4、第1絶縁膜5、発光層6、第2絶縁膜7、および、第2電極8により形成されている。
【0027】
そして、これら第1電極4〜第2電極8の各部材における傷の防止や耐湿保護等のために、第2電極8の上には、接着剤9を介してカバーガラス10が貼り合せられた構成となっている。
【0028】
第1電極4と第2電極8とは一般に互いに直交するように格子状に形成され、例えば、ITO膜にて構成されている。この第1電極4と第2電極8とが直交した部分が、第1電極4、および、第2電極8の膜間に挟まれている第1絶縁膜5、第2絶縁膜7、および、発光層6とともに画素を構成しており、第1電極4、第2電極8間に図示しない電源により電圧を印加することで、この画素が発光する。
【0029】
発光層6は、例えば、ZnS、SrS等の半導体材料にて構成されており、発光層6を構成する発光中心としては、Mn、Tb、Sm、Cu、Ag、Ce等の元素を用いることができる。
【0030】
なお、この発光層6において、発光中心としてMnを用いた場合では黄橙色の発光、Tbを用いた場合では緑色の発光、Smを用いた場合では赤色の発光、Cu、Ag、Ceを用いた場合では青色の発光を生じる。また、第1絶縁膜5および第2絶縁膜7は、TiO2、Al23、SiO2、Si34等の誘電体により構成されている。
【0031】
このような無機ELディスプレイ1においては、第1電極4および第2電極8は、スパッタなど形成することができ、発光層6は例えば蒸着法にて形成することができ、各絶縁膜5、7は、スパッタやCVDあるいはALE(原子層成長法)などにより形成できる。そして、画素の形状は、フォトリソグラフ法などにより、種々の形状にパターニングすることができる。
【0032】
ところで、第2のディスプレイ2として使用している液晶ディスプレイ2の透過率は、最高でも50%程度である。この液晶ディスプレイ2にカラーフィルタ等を装着すると、その光透過率は約5〜10%程度まで低下してしまう。
【0033】
一方、第1のディスプレイ1としての透明な無機ELディスプレイ1を構成する第1電極4、第1絶縁膜5、発光層6、第2絶縁膜7、第2電極8は、その全てがほぼ透明であり、総厚で例えば約2μmの薄膜であり、さらに、透明基板3、接着剤9およびカバーガラス10も透明である。そのため、本実施形態における無機ELディスプレイ1の表示領域1aは、光透過率が約80%である。
【0034】
したがって、この無機ELディスプレイ1は光透過型すなわち透明なディスプレイとして、図1に示されるように、液晶ディスプレイ2の前方に配置しても、液晶ディスプレイ2における表示領域2aの視認性を低下させることなく、良好な重畳表示システムを可能としている。
【0035】
無機ELディスプレイ1における表示領域1aの画素1bの配列パターンと液晶ディスプレイ2における表示領域2aの画素2bの配列パターンについて、図3を参照して述べる。
【0036】
図3は、重畳する両ディスプレイ1、2の画素1b、2bの配列パターンを拡大して示す平面図である。ここで、図3においては、無機ELディスプレイ1における表示領域1aの画素1bを実線にて示し、これに重畳する液晶ディスプレイ2における表示領域2aの画素2bを破線にて示してある。
【0037】
図3に示されるように、これら両ディスプレイ1、2における画素1b、2bの配列パターンは、ともに、複数の画素1b、2bがストライプ状に一方向に配列されてなるものである。
【0038】
液晶ディスプレイ2については、カラーフィルタが使用されているので、図3に示されるような平面四角形の画素2bが格子形状に配列された一般的な配列パターンとなっている。
【0039】
一方、本実施形態における無機ELディスプレイ1の画素1bについては、両ディスプレイ1、2が重畳されている方向すなわち上記図1における視認者P側の方向からみたときに、液晶ディスプレイ2の画素2bの格子形状を、図3に示す角度θの分だけ、回転させた格子形状となっている。
【0040】
そして、本実施形態では、この角度θすなわち無機ELディスプレイ1における画素1bの配列方向1cと液晶ディスプレイ2における画素2bの配列方向2cとのなす角度θを、20°以上70°以下の範囲に設定している。図3に示される例では、上記角度θは45°としている。
【0041】
ここで、各画素1b、2bの配列方向1c、2cとは、ストライプ状に配列された複数の画素1b、2bにおいて、図3にて仮想線1c、2cで示されるように、当該ストライプの延びる方向1c、2cである。
【0042】
このように、本実施形態の重畳表示システムにおいて、上記角度θを規定した構成を採用する理由は、モアレ縞の知覚を抑制するべく、モアレ縞の空間周波数(ωa−ωb)を大きくするためである。
【0043】
図4は、モアレ縞の空間周波数と人間の目の感度との関係を示す図である。この図4に示されるように、モアレ縞の空間周波数が、ある程度大きいと、人間の目の感度も低下し、モアレ縞を知覚できなくなる。
【0044】
無機ELディスプレイ1における画素1bの配列パターンと液晶ディスプレイ2における画素2bの配列パターンとが同じ、例えば上記図3において、両ディスプレイ1、2の画素1b、2bの配列パターンが、両方とも図3中の破線に示されるパターンであれば、モアレ縞の空間周波数(ωa−ωb)=0であり、モアレ縞の発生は無い。
【0045】
しかし、実際には、空気層を介して重畳された両ディスプレイ1、2の画素1b、2bの配列パターンを完全に一致させる、すなわち上記角度θを0°とすることは困難であり、このような一致を試みても、わずかな角度θが生じる。
【0046】
すると、モアレ縞の空間周波数は0に近いところでずれる。つまり、(ωa−ωb)≒0となってしまい、逆に図4に示されるように、人間の目の感度が非常に高い空間周波数に近づくこととなり、モアレ縞を容易に知覚することとなる。
【0047】
そこで、本発明者は、上記角度θとモアレ縞の視認率について、試作検討を行った。図5は、その結果を示す図であり、上記角度θ(°)とモアレ縞の視認率(%)との関係を示す図である。
【0048】
この図5に示されるように、上記角度θが20〜70°の範囲では、モアレ縞の視認率が1%以下と低くなることがわかった。また、図5では、縦軸のスケール上、明確には示されていないが、上記角度θが45°の時が最も認識率が低いことがわかった。このことはシミュレーションからも確認できる。すなわち、上記角度θが45°の時に、モアレ縞の空間周波数が最大であることを意味する。
【0049】
なお、この図5に示される検討結果は、モアレ縞が最もはっきり見える位置関係(両ディスプレイ1、2の距離)に、無機ELディスプレイ1と液晶ディスプレイ2とを配置した後、無機ELディスプレイ1を回転させて、上記角度θを徐々に変化させた時の結果であり、液晶ディスプレイ2の画素2bのサイズや形状、ストライプのピッチが異なっても結果は変わらなかった。
【0050】
つまり、本実施形態において、重畳される2つのディスプレイ1、2の両方が、複数の画素1b、2bをストライプ状に一方向に配列してなるものであれば、この図5に示される結果と同様の結果が得られる。
【0051】
よって、本実施形態では、あらかじめモアレ縞の空間周波数(ωa−ωb)が最大となるように、上記角度θを45°とすることで、モアレ縞の知覚を最もしづらくさせることができる。
【0052】
そして、図5に示されるように、上記角度θを20〜70°の範囲とすれば、モアレ縞の空間周波数(ωa−ωb)≫0となって、視認者Pは、実用レベルにてモアレ縞を気にならない程度に、モアレ縞を知覚しづらくなる。
【0053】
以上のように、本実施形態によれば、無機ELディスプレイ1における画素1bの配列方向1cと液晶ディスプレイ2における画素2bの配列方向2cとのなす角度θを、20°以上70°以下、最も好ましくは45°とすれば、光拡散素子を挿入することなくモアレ縞の発生を抑制することができる。
【0054】
(他の実施形態)
なお、上記図2に示される無機ELディスプレイ1は、あくまでも一実施形態を示すものであり、本発明に用いられる光透過型の無機ELディスプレイとしては、上記図1に限定されるものではない。
【0055】
また、上記実施形態では、第1のディスプレイとして透明な無機ELディスプレイ1を用いたが、これ以外にも、第1のディスプレイとしては、光透過型のディスプレイであれば何ら問題は無い。
【0056】
また、第2のディスプレイについても、液晶ディスプレイ2以外にも、CRTやプラズマディスプレイ、あるいは、第1のディスプレイと同様の光透過型のディスプレイを用いることができる。
【0057】
以上、本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明は上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、数々の変形実施が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の実施形態に係る重畳表示システムの構成の概要を示す斜視図である。
【図2】第1のディスプレイであるELディスプレイの概略断面構成を示す図である。
【図3】重畳する両ディスプレイの画素の配列パターンを拡大して示す平面図である。
【図4】モアレ縞の空間周波数と人間の目の感度との関係を示す図である。
【図5】角度θとモアレ縞の視認率との関係を示す図である。
【符号の説明】
【0059】
1…第1のディスプレイとしての無機ELディスプレイ、
1b…無機ELディスプレイの画素、
1c…無機ELディスプレイにおける画素の配列方向、
2…第2のディスプレイとしての液晶ディスプレイ、
2b…液晶ディスプレイの画素、
2c…液晶ディスプレイにおける画素の配列方向、
θ…無機ELディスプレイにおける画素の配列方向と液晶ディスプレイにおける画素の配列方向とのなす角度。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画素(1b)がストライプ状に一方向に配列されてなる光透過型の第1のディスプレイ(1)と、複数の画素(2b)がストライプ状に一方向に配列されてなる第2のディスプレイ(2)とを備え、
前方に前記第1のディスプレイ(1)を配置し、空気層を介して、後方に前記第2のディスプレイ(2)を配置し、前記第1のディスプレイ(1)と前記第2のディスプレイ(2)とを重畳して表示する重畳表示システムであって、
前記両ディスプレイ(1、2)が重畳されている方向からみて、前記第1のディスプレイ(1)における前記画素(1b)の配列方向と前記第2のディスプレイ(2)における前記画素(2b)の配列方向とのなす角度θが、20°以上70°以下であることを特徴とする重畳表示システム。
【請求項2】
前記角度θが45°であることを特徴とする請求項1に記載の重畳表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−233118(P2007−233118A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−55800(P2006−55800)
【出願日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】