説明

金属コイルの保護シート包装装置

本発明に係る金属コイルの保護シート包装装置は、鋼板が巻き取り紙形態に巻き取られて出庫されるコイル製品を外部環境から保護するように、保護シートを包装する作業をコイル生産速度に合わせて安全且つ簡便に自動に遂行することができるため、作業生産性を向上させることができ、作業者の業務負荷を減らすことができる。また、コイルの多様な幅と外径の大きさに合わせて保護シートを溶接連結して包装することによって保護シートのスクラップ発生を従来に比べて著しく減らすことができ、また、包装自動化によって安全事故を予防することができ、保護シートで包装されるコイルの包装品質を向上させることができる效果が得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼板が巻き取り紙形態に巻き取られたコイルを保護シートで包装する装置に関し、より詳しくは、重量物であるコイル製品に保護シートを包装する作業をコイル生産速度に合わせて安全且つ簡便に遂行することができ、優れた包装品質を得ることができる金属コイルの保護シート包装装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、製鉄工場で多様な工程を介して冷燃工程で生産される電気鋼板、自動車用鋼板またはめっき鋼板等のような冷燃コイル製品は表面処理を経て生産されるため、完製品の運搬及び保管の時コイル製品の表面が損傷されることを防止するように保護シートでコイル外部面をくるんで包装するようになる。
【0003】
即ち、生産ラインで連続生産される金属コイルを包装する方法は、包装しようとするコイル製品を回転させながら、保護シートを包装したり、または包装するコイル製品を持ち上げた後保護シートを敷いた状態で再びコイル製品を下ろして作業者が手動で包装する原始的な包装方法を採用している。
【0004】
ここで、機械的な方法によりコイル製品を包装する従来の方法は、先ず、包装用保護シートが巻き取られた保護シートコイルをアンコイリングしながら、カッタで保護シートを一定の長さで切断して用意する。
【0005】
包装作業者は、包装するコイル製品、即ち巻き取り紙形態のコイルの幅と外径の大きさに合わせて切断された保護シートのうち、一番近似値の幅を有する素材を引き出し、保護シートは手動カッタによって包装するコイル製品の幅と保護シートの幅が互いに一致するように保護シートの側面を切断する。
【0006】
続いて、側面切断された保護シートが、包装するコイルの外径長さ(円周の長さ)を覆うことができる長さを有する保護シートになるように、複数個の保護シートの先・後端を重ねて連結することによって一連の保護シートを構成し、これを用いてコイル製品に対する包装を施す。
【0007】
前記のように連結された保護シートは、二人の作業者が、コイルに直接手動でビニールテープを用いて取り付けたり、またはコイルを駆動ローラ上に安着させた後回転駆動される駆動ローラによってコイルを回転させながら、用意した保護シートに先に糊付けして入れることによってコイル製品に取り付けて包装する。
【0008】
然しながら、このような従来の包装作業の時、コイル製品に糊の跡が残ったり、または高価の薄い鋼板製品に傷が発生する場合、これをとり除く後処理作業が相当煩わしく、傷の発生が深刻な場合、鋼板の一部を切り捨てなければならないなどの品質に損傷をもたらすようになる。
【0009】
また、駆動ローラの回転力によるコイル製品を回転させながら、保護材を包装するようになるため、コイルの左・右直径が互いに差がある場合、コイル製品の回転時左・右に自然に傾く現状が発生するようになって良い品質の包装が難しくなる。
【0010】
現在までのこのような従来の方法は、連続的に生産されるコイルの出庫速度に付いて行くことができなかったり、または作業者が手動で重量物であるコイル製品を扱うにあたって様々な産業災害の要因として作用するようになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
従って、本発明は、前記のような従来の問題点を解消するために提案されたものであって、その目的は重量物であるコイル製品に保護シートを包装する作業をコイル生産速度に合わせて安全且つ簡便に遂行することができ、優れた包装品質を得ることができる金属コイルの保護シート包装装置を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記のような目的を果たすための技術的な構成として、本発明は、鋼板が巻き取り紙形態に巻き取られたコイルの外部面に少なくとも一つの保護シートをくるんで包装する装置において、前記保護シートが下部入口に進入されて円筒状に巻かれる原型シュート;前記原型シュートの左右両側に配置されて前記原型シュートで円筒状に巻かれた保護シートの外径を縮小させるように可変される第1及び2のリンクシュート;前記保護シートの先端部と前記コイルの内径部と対応するように前記原型シュートと共に第1及び2のリンクシュートを一方向回転させる動力を提供するシュート回転用モータ;前記シュート回転用モータが搭載され、前記コイル側に水平移動されるように第1のレールに沿って走行される移動台車;及び、前記原型シュート内の保護シートが前記コイルの外周面に挿入されるように前記コイルを昇下降させ、前記原型シュート側に水平移動されるように第2のレールの上に載せられるコイル捲上機;を含むことを特徴とする金属コイルの保護シート包装装置を提供する。
【0013】
好ましく、前記第1及び2のリンクシュートは、互いに向い合う上端一部が交差される左・右側弧形上部リンクと、前記左・右側弧形上部リンクの下端と中央リンクピンを介して上端が互いに連結される左・右側弧形下部リンク及び前記左・右側弧形上部リンクにロード先端が連結され、前記左・右側弧形下部リンクに胴体が固定される左・右側シュート作動用シリンダ部材が左右対称構造に備えられる。
【0014】
好ましく、前記原型シュート及び第1及び2のリンクシュートの入側には、一定の長さの保護シートが巻き取られたシートコイルを一方向にアンコイリングするアンコイラ、前記シートコイルからアンコイリングされる保護シートを予め設定された大きさで切断するシートカッタ及び前記シートカッタで切断した先行保護シートの後端と後行保護シートの先端とを溶接する溶接機を含んで構成される。
【0015】
より好ましく、前記溶接機には、前記先・後行保護シートの上下重畳量を制御するように先行保護シートの後端を直下部に押し下げる状態で後行保護シートの先端が接する上部ストッパをロード先端に備えるシート重畳用上部シリンダと、先行保護シートの後端を直上部に押し上げた状態で後行保護シートの先端が接する下部ストッパをロード先端に備えるシート重畳用下部シリンダとを備えて構成する。
【0016】
好ましく、前記シュート回転用モータは、前記原型シュートの上部端から延ばされた支持軸に組立てられた受動ギアと噛み合わされる駆動ギアとを備えて前記原型シュートを90度ずつ正方向または逆方向に回転させる。
【0017】
好ましく、前記コイル捲上機は、前記コイルの内径部内に挿入されるフックを昇下降させるように台車胴体に垂直に備えられるコイル昇下降用シリンダと、前記第2のレール上にホイール部材が載せられた台車胴体を往復移動させる往復移動用シリンダとを含む。
【0018】
本発明の他の側面によれば、鋼板が巻き取り紙形態に巻き取られたコイルの外部面に少なくとも一つの保護シートをくるんで包装する装置において、前記保護シートが進入されるように開放された下部入口を有するガイドシュート;前記ガイドシュートの両側に各々配置され、前記ガイドシュートの下部入口に進入された保護シートを円筒状に巻かれるように前記保護シートの両側端部を牽引する牽引部材を備える原型牽引シュート;前記保護シートの先端部と前記コイルの内径部と対応するように前記原型牽引シュートと共に前記ガイドシュートを一方向回転させる動力を提供するシュート回転用モータ;前記シュート回転用モータが搭載され、前記コイル側に水平移動されるように第1のレールに沿って走行される移動台車;及び、前記原型牽引シュート内の保護シートが前記コイルの外周面に挿入されるように前記コイルを昇下降させ、前記原型牽引シュート側に水平移動されるように第2のレールの上に載せられるコイル捲上機;を含む金属コイルの保護シート包装装置が提供される。
【0019】
好ましく、前記牽引部材は、前記保護シート両側端部の内面が接するように前記原型牽引シュートの円周に沿って設けられ、前記牽引部材の外面にはチェーンが取り付けられて牽引モータの駆動力によって前記原型牽引シュートの円周に沿って進行する。
【0020】
好ましく、本発明の金属コイルの保護シート包装装置は、前記ガイドシュートの両側に各々配置された原型牽引シュートの間に設けられ、前記保護シートを吸着するように構成されるバキューム吸引機をさらに含む。
【0021】
好ましく、前記ガイドシュート及び原型牽引シュートの入側には、一定の長さの保護シートが巻き取られたシートコイルを一方向にアンコイリングするアンコイラ、前記シートコイルからアンコイリングされる保護シートを予め設定された大きさで切断するシートカッタ及び前記シートカッタで切断した先行保護シートの後端と後行保護シートの先端とを溶接する溶接機を含んで構成される。
【0022】
より好ましく、前記溶接機には、前記先・後行保護シートの上下重畳量を制御するように先行保護シートの後端を直下部に押し下げる状態で後行保護シートの先端が接する上部ストッパをロード先端に備えるシート重畳用上部シリンダと、先行保護シートの後端を直上部に押し上げた状態で後行保護シートの先端が接する下部ストッパをロード先端に備えるシート重畳用下部シリンダとを備えて構成する。
【0023】
好ましく、前記シュート回転用モータは、前記原型シュートの上部端から延ばされた支持軸に組立てられた受動ギアと噛み合わされる駆動ギアとを備えて前記原型シュートを90度ずつ正方向または逆方向に回転させる。
【0024】
好ましく、前記コイル捲上機は、前記コイルの内径部内に挿入されるフックを昇下降させるように台車胴体に垂直に備えられるコイル昇下降用シリンダと、前記第2のレール上にホイール部材が載せられた台車胴体を往復移動させる往復移動用シリンダとを含む。
【発明の効果】
【0025】
前述のような本発明によれば、鋼板が巻き取り紙形態に巻き取られて出庫されるコイル製品を外部環境から保護するように、保護シートを包装する作業をコイル生産速度に合わせて安全且つ簡便に自動に遂行することができるため、作業生産性を向上させることができ、作業者の業務負荷を減らすことができる。
【0026】
また、コイルの多様な幅と外径の大きさに合わせて保護シートを溶接連結して包装することによって保護シートのスクラップ発生を従来に比べて著しく減らすことができ、また、包装自動化によって安全事故を予防することができ、保護シートで包装されるコイルの包装品質を向上させることができる效果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明に対してより詳しく説明する。
図1は、本発明による金属コイルの保護シート包装装置を示した全体構成図であり、図示した通り、本発明の装置(100)は鋼板が巻き取り紙形態に巻き取られたコイル(1)を多様な大きさに合わせてより簡便且つ速かに保護シート(2)で包装することができるものであって、これは原型シュート(110)、リンクシュート(120)、シュート回転用モータ(130)、移動台車(140)及びコイル捲上機(150)を含んで構成される。
【0028】
前記原型シュート(110)は、図1ないし図3に示したように、前記コイル(1)の外部面をくるんで保護する保護シート(2)が円筒状に巻かれるように前記保護シート(2)の先端部が挿入される下部入口(111)を下部面に開口形成する。
【0029】
このような原型シュート(110)は多様な外径の大きさに製造されるコイル(1)の最大外径より大きい大きさを有するように円形孔(115)を貫通形成し、前記円形孔(115)には前記保護シート(2)の先端部が案内進入される下部入口(111)を開口形成する。
【0030】
ここで、前記下部入口(111)の互いに向い合う角部は前記保護材(2)の案内進入が円滑になるようにラウンド断面状に備えられることが望ましい。
【0031】
これによって、図4に示したように、前記下部入口(111)を介して前記円形孔(115)内に進入される保護材(2)はその外部面が前記原型シュート(110)の円形孔(115)の内周面と接して進行されながら、これと同じ形状を有するように円筒形態に巻かれるようになる。
【0032】
前記第1及び2のリンクシュート(121)(122)は、前記原型シュート(110)の前後両側に配置されて前記原型シュート(110)の円形孔(115)内で円筒形態に巻かれた保護シート(2)の外径を縮小させるように可変される左右一対の可動部材である。
【0033】
このような第1及び2のリンクシュート(121)(122)は、互いに向い合う上端一部が交差される左・右側弧形上部リンク(123a)(124a)と、前記左・右側弧形上部リンク(123a)(124a)の下端と中央リンクピン(123c)(124c)を介して上端が互いに連結される左・右側弧形下部リンク(123b)(124b)及び前記左・右側弧形上部リンク(123a)(124a)にロード先端が連結され、前記左・右側弧形下部リンク(123b)(124b)に胴体が固定される左・右側シュート作動用シリンダ部材(123d)(124d)が左右対称構造に備えられる。
【0034】
これによって、図5に示したように、前記左・右側シリンダ部材(123d)(124d)のロード先端が前進作動されれば、前記ロード先端と連結された左・右側弧形上部リンク(123a)(124a)が、中央リンクピン(123c)(124c)を中心にして内側に旋回されながら、左・右側弧形上・下部リンク(123a)(124a)(123b)(124b)の間に形成される仮想の内部孔の内径の大きさを減らすことができるのである。
【0035】
これによって、前記原型シュート(110)の円形孔(115)に円筒形態に巻かれた保護シートの外径の大きさを減少させることができ、その大きさは前記左・右側シリンダ部材(123d)(124d)の行程距離によって調節される。
【0036】
ここで、前記中央リンクピン(123c)(124c)は、前記原型シュート(110)の左右両側中央部を貫いて連結され、前記原型シュート(110)と第1のリンクシュート(121)の間の間隔及び前記原型シュート(110)と第2のリンクシュート(122)の間の間隔を維持するようにする。
【0037】
前記左・右側下部リンク(123b)(124b)の下部端が互いに向い合う間隔は前記原型シュート(110)の下部入口(111)の間隔と略同じ、または大きく備えられることが望ましい。
【0038】
一方、前記保護シート(2)を円筒形態に切替えさせる原型シュート(110)及び第1及び2のリンクシュート(121)(122)の入側には、図6に示したように、一定の長さの保護シート(2)が巻き取られたシートコイル(2a)を一方向にアンコイリングするアンコイラ(10)、前記シートコイル(1a)からアンコイリングされる保護シートを予め設定された大きさで切断するシートカッタ(20)及び前記シートカッタ(20)で切断した先行保護シート(2)の後端と後行保護シート(2)の先端とを溶接する溶接機(30)を含んで構成される。
【0039】
前記カッタ(20)と溶接機(30)との間、そして前記溶接機(30)と原型シュート(110)との間には、保護シート(2)を安全に移送することができるように複数個のローラ部材が装着された第1及び2のローラコンベヤ(41)(42)が各々備えられる。
【0040】
そして、前記溶接機(30)には図7a及び図7bに示したように、先・後行保護シート(2)の重畳部位を溶接する複数個の溶接棒(31)が一定間隔を置いて配置される溶接台(39)と、前記溶接台(39)を溶接スタンド(38)に上下移動可能に組立ててこれを昇下降させる複数個の溶接棒昇下降用シリンダ(32)とを備えて構成する。
【0041】
また、前記溶接機(30)には、前記先・後行保護シート(2)の上下重畳量を制御するように、先行保護シートの後端を直下部に押し下げる状態で後行保護シートの先端が接する上部ストッパ(33a)をロード先端に備えるシート重畳用上部シリンダ(33)と、先行保護シートの後端を直上部に押し上げた状態で後行保護シートの先端が接する下部ストッパ(34a)をロード先端に備えるシート重畳用下部シリンダ(34)とを備えて構成する。
【0042】
ここで、前記上・下部ストッパ(33a)(34a)は、前記第2のローラコンベヤ(42)に備えられたローラらの間にこれらとの干渉がないように配置されなければならない。
【0043】
また、前記シュート回転用モータ(130)は、前記原型シュート(110)の下部入口(111)と前記保護シート(2)の先端が対応したり、または前記原型シュート(110)と第1及び2のリンクシュート(121)(122)で円筒状に巻かれた保護シート(2)と前記コイル(1)の内径部と対応するように前記原型シュート(110)と共に前記第1及び2のリンクシュート(121)(122)を一方向に回転させることができる動力を提供するモータ部材である。
【0044】
このようなシュート回転用モータ(130)は、図8に示したように、前記原型シュート(110)の上部端から延ばされた支持軸(132a)に組立てられた受動ギア(132)と噛み合わされる駆動ギア(131)を備えて構成する。
【0045】
ここで、前記モータ(130)は前記原型シュート(110)を90度ずつ正方向または逆方向に回転駆動させる動力を提供するようにする。
【0046】
そして、前記移動台車(140)は、前記シュート回転用モータ(130)が上部に搭載され、前記コイル(1)側に水平移動されるように第1のレール(141)に沿って走行される移動構造物である。
【0047】
このような移動台車(140)は、前記第1のレール(141)上に載せられる複数個のホイール部材(143)が左右両側に各々回転駆動可能に装着される台車プレーム(142)で構成される。
【0048】
ここで、前記ホイール部材(143)は、前記移動台車(140)を包装対象物であるコイル(1)側に移動させたり、または元の状態で復帰させることができるように未図示のモータ部材によって回転駆動が可能になるように備えられることが望ましい。
【0049】
一方、前記コイル捲上機(150)は、図9に示したように、前記原型シュート(110)内で円筒形態に巻かれた保護シート(2)が、前記コイル(1)の外周面に挿入されることができるように、重量物であるコイル(1)を持ち上げてコイルカー(3)から離隔させ、前記コイルカー(3)から離隔されたコイル(1)を前記原型シュート(110)側に水平移動させるように第2のレール(152)上に往復移動が可能になるように載せられる。
【0050】
このようなコイル捲上機(150)は、前記コイル(1)の内径部(1a)内に挿入されるフック(157)を昇下降させるように、台車胴体(159)に垂直に備えられるコイル昇下降用シリンダ(151)と、前記第2のレール(152)上にホイール部材(154)が載せられた台車胴体(159)を往復移動させる往復移動用シリンダ(153)とを含んで構成される。
【0051】
ここで、前記台車胴体(159)には、前記フック(157)を昇下降させるための上下作動の時回転を防止するように前記コイル昇下降用シリンダ(151)の左右両側に案内棒(155)を各々備え、前記往復移動用シリンダ(153)は前記第2のレール(152)の一端部に備えられたエンドプレート(156)に装着される。
【0052】
前記の構成を有する装置(100)を用いてコイル(1)の外部面を保護するように薄い厚さの鉄板からなる保護シート(2)を包装する作業は、図6に示したように、保護シート(2)が一定の長さ巻き取られたシートコイル(2a)をアンコイラ(10)に装着した状態で、前記アンコイラ(10)のアンコイリング作動によって保護シート(2)を一方向にアンコイリングする。
【0053】
そして、前記アンコイラ(10)にアンコイリングされる保護シート(2)は、前記コイル(2)の幅に合わせてカッタ(20)によって切断した後、第1ローラコンベヤ(41)を経て溶接機(30)側に移動される。
【0054】
この時、前記保護シート(2)の幅は前記コイルの幅と合わせて切断するが、前記保護シート(2)の長さは前記コイルの外部面の長さに合わせて前記溶接機(30)で先・後行保護シート(2)が連続して溶接されなければならない。
【0055】
前記溶接機(30)で先・後行保護シート(2)の先・後端を互いに溶接して連結する作業は前記先・後行保護シート(2)の先・後端が重なる重畳量を考慮して成り立つ。
【0056】
即ち、図7a及び図7bに示したように、先行保護シート(2)の後端と後行保護シート(2')の先端を一定の長さ重なるようにしようとする場合、前記先行保護シート(2)の後端がシート重畳用下部シリンダ(34)の直上部に位置されるように停止された状態で、前記下部シリンダ(34)を上昇作動させてロード先端に装着された下部ストッパ(34a)を上昇させれば、前記先行保護シート(2)の後端は上昇され、一方向に進行された後行保護シート(2')は前記下部ストッパ(34a)に先端が接して停止される。
【0057】
このような場合、前記先・後行保護シート(2)の後端と前記後行保護シート(2')の先端とは互いに一定の長さ重なるようになることによって、前記溶接機(30)に備えられた複数個の溶接棒(31)を同時に下降させてこれらを互いに溶接連結する。
【0058】
この時、前記溶接棒(31)による溶接が溶接不良なしに円滑に成り立つように、前記溶接棒(31)は、第2のローラコンベヤ(42)のローラ部材(42a)と垂直に対応される。
【0059】
続いて、前記コイル(1)の外周長さに対する情報を入力されてカッタ(20)で複数個で切断した後前記溶接機(30)で先・後端が重なるように溶接連結された一連の保護シート(2)は、図4及び図5に示したように、前記溶接機(30)と原型シュート(110)との間に備えられる一つの上部ロール(51)と二つの下部ロール(52a)(52b)との間に進入されれば、前記上部ロール(51)と下部ロール(52a)(52b)とは互いに噛み合う方向に回転されるようにロール駆動用モータ(53)(54)に各々連結されているため、前記上部ロール(51)と下部ロール(52a)(52b)との間を抜け出るようになる保護シート(2)の先端は上部に向けて巻かれるようにカーリング(curling)変形される。
【0060】
このような状態で、前記保護シート(2)の先端部が前記原型シュート(110)の下部入口(111)と互いに向い合うようになれば、前記保護シート(2)は前記下部入口(111)を介して前記原型シュート(110)の円形孔(115)に進入されながら、これに円筒状に巻かれるようになる。
【0061】
そして、前記円形孔(115)に巻かれた保護シート(2)の内径の大きさを包装対象物であるコイル(1)の外径の大きさと略同じ、または大きく調節する作業は、前記原型シュート(110)の前後方に配置された第1及び2のリンクシュート(121)(122)によって成り立つ。
【0062】
即ち、第1及び2のリンクシュート(121)(122)を構成する左・右側弧形上・下部リンク(123a)(124a)(123b)(124b)に連結された左・右側シリンダ部材(123d)(124d)を前進作動させれば、ロード先端が前進作動されながら、これに連結された左・右側弧形上部リンク(123a)(124a)が、中央リンクピン(123c)(124c)を中心にして内側に旋回されながら、左・右側弧形上・下部リンク(123a)(124a)(123b)(124b)の間に形成される仮想の内部孔の内径の大きさが小さくなるようになる。
【0063】
このような場合、前記原型シュート(110)の円形孔(115)に円筒形態に巻かれた保護シート(2)の外径の大きさを減らすことができ、これは前記左・右側シリンダ部材(123d)(124d)の行程距離によって調節される。
【0064】
一方、前記第1及び2のリンクシュート(121)(122)の動作によって外径の大きさが縮小された保護シート(2)の内径部と前記コイル(2)の内径部が互いに向い合うようになれば、前記原型シュート(110)と共に第1及び2のリンク(121)(122)がぶら下げられている移動台車(140)を前記コイル(1)側に移動させる。
【0065】
また、前記第1及び2のリンクシュート(121)(122)の動作によって外径の大きさが縮小された保護シート(2)の内径部と前記コイル(2)の内径部とが互いに向い合わないで直角に交差するようになれば、シュート回転用モータ(130)の回転駆動によって駆動ギア(131)と噛み合われた受動ギア(132)を一方向に90度回転させることによって、受動ギア(132)と組立てられた支持軸(132a)を有する原型シュート(110)を回転させて円筒状に巻かれた保護シート(2)の内径部と前記コイル(2)の内径部とを互いに一致させる。
【0066】
そして、前記保護シート(2)を前記コイル(2)の外周面に挿入するために、前記コイルカー(3)上に安着された重量物であるコイル(1)を持ち上げる作業は、図1及び図2に示したように、コイル捲上機(150)のフック(157)がコイル(1)の内径部(1a)内に進入されるように往復移動用シリンダ(153)を前進させた状態で、前記フック(157)と連結されたコイル昇下降用シリンダ(151)を上昇させれば、上昇作動されるフック(157)によって重量物であるコイル(1)が上方に持ち上げられてコイルカー(3)から離隔される。
【0067】
このような状態で、前記原型シュート(110)がぶら下げられている移動台車(140)を前記コイル(1)側に移動させれば、前記原型シュート(110)と第1及び2のリンクシュート(121)(122)とによって円筒状に巻かれた保護シート(2)は前記フック(147)に据え置きされたコイル(1)の外径に挿入されるのである。
【0068】
また、前記保護シート(2)をコイル(1)の外径部に挿入する作業は移動台車(140)を水平移動させることによって成り立つこともできるが、前記コイル捲上機(150)を移動台車(140)側に水平移動させることによって成り立つことができる。
【0069】
即ち、前記コイル捲上機(150)の台車胴体(159)を水平移動させる往復移動用シリンダ(153)をもう一度前進作動させることによって、前記台車胴体(159)を前記移動台車(140)側に移動させれば、前記移動台車(140)にぶら下げられている原型シュート(110)と第1及び2のリンクシュート(121)(122)側にコイル(1)が水平移動されながら、前記原型シュート(110)と第1及び2のリンクシュート(121)(122)とによって円筒状に巻かれた保護シート(2)の内径部側に前記コイル(1)が挿入される。
この時、前記移動台車(140)とコイル捲上機(150)の衝突が発生されないようにする。
【0070】
前記のように、前記原型シュート(110)と第1及び2のリンクシュート(121)(122)とに円筒状に巻かれた保護シート(2)の内径部側に前記コイル(1)が挿入完了されれば、前記原型シュート(110)の一側に備えられた結束機(160)によって保護シート(2)とコイル(1)の外周面を結束してコイル(1)を包装するようになる。
【0071】
続いて、前記保護シート(2)で包装されたコイル(1)は、前記コイル捲上機(150)が前進された場合、後進復帰される往復移動用シリンダ(153)によって後進されてコイルカー(3)上に位置される。
【0072】
前記コイルカー(3)の直上部に包装されたコイル(1)が位置されれば、前記コイル捲上機(150)のコイル昇下降用シリンダ(151)の下降復帰作動によってフック(157)を下降させることによって、前記コイル(1)をコイルカー(3)上に安着する。
【0073】
そして、前記原型シュート(110)と第1及び2のリンクシュート(121)(122)とは、前記溶接機(30)で溶接された板状の保護シート(2)を進入させて円筒状に切替えさせることができるように初期位置に復帰して次の包装作業のために待機する。
【0074】
図11及び図12は、本発明の他の側面による金属コイルの保護シート包装装置に採用されるガイドシュートと原型牽引シュートの詳細図である。
【0075】
図面を参照すれば、本発明の保護シート包装装置は、鋼板が巻き取り紙形態に巻き取られたコイル(1)を簡便且つ速かに保護シート(2)で包装することができるものであって、これはガイドシュート(210)、原型牽引シュート(220)、シュート回転用モータ(130)、移動台車(140)、及び図1に示されるコイル捲上機(150)を含んで構成される。
【0076】
前記ガイドシュート(210)は、下部に保護シート(2)が進入されるように開放された下部入口(212)が形成される。このようなガイドシュート(210)は、原型牽引シュート(220)の牽引部材(222)によって保護シート(2)が円筒状に巻かれる時、円筒状に巻かれる保護シート(2)をガイドする。この時、前記ガイドシュート(210)は原型牽引シュート(220)に対応されるように類似の形状を成すのが望ましい。
【0077】
前記原型牽引シュート(220)は、前記のように構成されるガイドシュート(210)の両側に各々配置され、好ましく、一定の長さのH型形鋼を有してその両端部をつなげて製造される。このような原型牽引シュート(220)は断面がHを90度回したI形状を成す。このような原型牽引シュート(220)は、その上部、即ち、第1のレール(141)の下部に設けられた移動台車(140)に移動可能に構成される。
【0078】
前記のように構成される原型牽引シュート(220)は、移動台車(140)の一端部に設けられたシュート移動モータ(221)によって駆動力が提供されて移動台車(140)を軸として原型牽引シュート(220)の間の距離が可変されるように移動される。
【0079】
即ち、前記ガイドシュート(210)の両側に設けられる原型牽引シュート(220)は、シュート移動モータ(221)の駆動軸が移動台車(140)の上面に形成された溝(203)に配置されたスクリュ軸(204)と連動されるように設けられ、前記原型牽引シュート(220)の上部には離隔された原型牽引シュート(220)とは反対方向に内側にねじ溝が形成された連結部材(206)が前記スクリュ軸(204)と連結されるように構成されるため、このような二つの原型牽引シュート(220)はシュート移動モータ(221)によって駆動力が提供されて互いに遠くなったり、または近くなる。
【0080】
このように二つの原型牽引シュート(220)はその間が可変されるように構成されることによって、保護シート(2)が円筒状に巻き取られた後、前記円筒状保護シート(2)の内側にコイル(1)製品が挿入されれば、シュート移動モータ(221)によって互いの間隔が遠くなるように移動して円筒状保護シート(2)が原型牽引シュート(220)から分離してコイル(1)製品に安着される。
【0081】
この時、好ましく、本発明は移動台車(140)にサブ支持台(208)を備える。前記サブ支持台(208)はサブシリンダ(209)によってコイル(1)製品の下部を支持するために、円筒状保護シート(2)が前記原型牽引シュート(220)から分離する前に、コイル(1)製品の下側に移動するように構成される。
【0082】
前記牽引部材(222)のガイドシュート(210)の下部入口に進入された保護シート(2)を円筒状に巻かれるように保護シート(2)の両側端部を牽引するように構成される。
【0083】
このような牽引部材(222)は、保護シート(2)両側端部の内面が接するように前記原型牽引シュート(220)の円周に沿って設けられ、外面にはチェーンが取り付けられる。前記チェーンは牽引モータ(226)の駆動軸に設けられた原型ギア(228)と噛み合う。この時、原型ギア(228)は原型牽引シュート(220)に一定の長さに形成された溝(未図示)を介して引き込まれるように設けられてチェーンと噛み合うようになる。
【0084】
前記のように構成される牽引部材(222)は、牽引モータ(226)の駆動力によって保護シート(2)の両側端部を牽引しながら、原型牽引シュート(220)の円周に沿って進行することによって、保護シート(2)を円筒状に巻かれるようにする。
【0085】
また、本発明は、ガイドシュート(210)の両側に各々配置された原型牽引シュート(220)の間に設けられて前記保護シート(2)を吸着するように構成されるバキューム吸引機(260)をさらに含む。
【0086】
前記バキューム吸引機(260)は、二つの原型牽引シュート(220)がシュート移動モータ(221)によって互いの間隔が遠くなって円筒状保護シート(2)が原型牽引シュート(220)から分離する時、前記保護シート(2)を吸着することによって保護シート(2)が下に落ちないようにする。
【0087】
このように保護シート(2)がコイル(1)製品をくるんでいる状態で、プラスチックバンド(270)がバンド移動通路(274)を介して引き抜かれて原型牽引シュート(220)と同じ円周の長さだけ保護シート(2)を巻くようになり、このような巻くことが完了すれば結束機(272)のヘッドで巻き戻しを進行する。前記巻き戻し作用によって保護シート(260)はコイル製品に密着されて結束する。
【0088】
併せて、前記巻き戻しは相当な引張力に到逹する時、結束機ヘッド内の熱発生装置によってプラスチックバンド(270)が溶着されて付くようになり、その端を切断することによって保護シート(2)の取り付けが完了する。ここで、前記結束機は従来に使われる結束機が採択されて活用される。
【0089】
一方、図1ないし図9に示す構成要素と同じ参照符号は同じ構成要素に該当するため、これに対する説明は略する。
【0090】
本発明は特定の実施例に関して図示して説明したが、以下の請求範囲に記載される本発明の思想や分野をはずれない限り、本発明が多様に改造及び変化されることができることを当業界において通常の知識を有する者が容易に分かることを明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明による金属コイルの保護シート包装装置を示した全体構成図である。
【図2】本発明による金属コイルの保護シート包装装置において、保護シートがコイルに挿入される状態図である。
【図3】本発明による金属コイルの保護シート包装装置に採用される原型シュートと第1及び2のリンクシュート、移動台車及びシュート回転用モータ間の組立て構造を示した斜視図である。
【図4】本発明による金属コイルの保護シート包装装置に採用される原型シュートと第1及び2のリンクシュートの詳細図である。
【図5】本発明による金属コイルの保護シート包装装置に採用される原型シュートと第1及び2のリンクシュートにおいて、保護シートが巻かれる状態図である。
【図6】本発明による金属コイルの保護シート包装装置に採用されるアンコイラ、カッタ及び溶接機を示した斜視図である。
【図7a】及び
【図7b】本発明による金属コイルの保護シート包装装置に採用される溶接機を示した斜視図及び側面図である。
【図7】本発明による金属コイルの保護シート包装装置に採用されるシュート回転用モータを示した斜視図である。
【図8】本発明による金属コイルの保護シート包装装置に採用されるコイル捲上機を示した斜視図である。
【図9】及び
【図10】本発明の他の側面による金属コイルの保護シート包装装置に採用されるガイドシュートと原型牽引シュートの詳細図である。
【符号の説明】
【0092】
1 コイル
2 保護シート
10 アンコイラ
20 カッタ
30 溶接機
31 溶接棒
110 原型シュート
121、122 第1及び2のリンクシュート
123a、124a 上部リンク
123b、124b 下部リンク
130 シュート回転用モータ
131、132 駆動、受動ギア
140 移動台車
141 第1のレール
142 台車プレーム
150 コイル捲上機
151 コイル昇下降用シリンダ
152 第2のレール
153 往復移動用シリンダ
157 フック
210 ガイドシュート
220 原型牽引シュート
204 スクリュ軸
206 連結部材
208 サブ支持台
209 サブシリンダ
221 シュート移動モータ
222 牽引部材
226 牽引モータ
228 原型ギア
260 バキューム吸引機
270 プラスチックバンド
272 結束機
274 バンド移動通路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋼板が巻き取り紙形態に巻き取られたコイルの外部面に少なくとも一つの保護シートをくるんで包装する装置において、
前記保護シートが下部入口に進入されて円筒状に巻かれる原型シュート;
前記原型シュートの左右両側に配置されて前記原型シュートで円筒状に巻かれた保護シートの外径を縮小させるように可変される第1及び2のリンクシュート;
前記保護シートの先端部と前記コイルの内径部と対応するように前記原型シュートと共に第1及び2のリンクシュートを一方向回転させる動力を提供するシュート回転用モータ;
前記シュート回転用モータが搭載され、前記原型シュートと前記第1及び2のリンクシュートを前記コイル側に水平移動されるように第1のレールに沿って走行される移動台車;及び、
前記原型シュート内の保護シートが前記コイルの外周面に挿入されるように前記コイルを昇下降させ、前記原型シュート側に水平移動されるように第2のレールの上に載せられるコイル捲上機;を含むことを特徴とする金属コイルの保護シート包装装置。
【請求項2】
第1項において、
前記第1及び2のリンクシュートは、互いに向い合う上端一部が交差される左・右側弧形上部リンクと、前記左・右側弧形上部リンクの下端と中央リンクピンを介して上端が互いに連結される左・右側弧形下部リンク及び前記左・右側弧形上部リンクにロード先端が連結され、前記左・右側弧形下部リンクに胴体が固定される左・右側シュート作動用シリンダ部材が左右対称構造に備えられることを特徴とする金属コイルの保護シート包装装置。
【請求項3】
第1項において、
前記原型シュート及び第1及び2のリンクシュートの入側には、一定の長さの保護シートが巻き取られたシートコイルを一方向にアンコイリングするアンコイラ、前記シートコイルからアンコイリングされる保護シートを予め設定された大きさで切断するシートカッタ及び前記シートカッタで切断した先行保護シートの後端と後行保護シートの先端とを溶接する溶接機を含んで構成されることを特徴とする金属コイルの保護シート包装装置。
【請求項4】
第3項において、
前記溶接機には、前記先・後行保護シートの上下重畳量を制御するように先行保護シートの後端を直下部に押し下げる状態で後行保護シートの先端が接する上部ストッパをロード先端に備えるシート重畳用上部シリンダと、先行保護シートの後端を直上部に押し上げた状態で後行保護シートの先端が接する下部ストッパをロード先端に備えるシート重畳用下部シリンダとを備えて構成することを特徴とする金属コイルの保護シート包装装置。
【請求項5】
第1項において、
前記シュート回転用モータは、前記原型シュートの上部端から延ばされた支持軸に組立てられた受動ギアと噛み合わされる駆動ギアとを備えて前記原型シュートを90度ずつ正方向または逆方向に回転させることを特徴とする金属コイルの保護シート包装装置。
【請求項6】
第1項において、
前記コイル捲上機は、前記コイルの内径部内に挿入されるフックを昇下降させるように台車胴体に垂直に備えられるコイル昇下降用シリンダと、前記第2のレール上にホイール部材が載せられた台車胴体を往復移動させる往復移動用シリンダとを含むことを特徴とする金属コイルの保護シート包装装置。
【請求項7】
鋼板が巻き取り紙形態に巻き取られたコイルの外部面に少なくとも一つの保護シートをくるんで包装する装置において、
前記保護シートが進入されるように開放された下部入口を有するガイドシュート;
前記ガイドシュートの両側に各々配置され、前記ガイドシュートの下部入口に進入された保護シートを円筒状に巻かれるように前記保護シートの両側端部を牽引する牽引部材を備える原型牽引シュート;
前記保護シートの先端部と前記コイルの内径部と対応するように前記原型牽引シュートと共に前記ガイドシュートを一方向回転させる動力を提供するシュート回転用モータ;
前記シュート回転用モータが搭載され、前記ガイドシュート及び原型牽引シュートを前記コイル側に水平移動されるように第1のレールに沿って走行される移動台車;及び、
前記原型牽引シュート内の保護シートが前記コイルの外周面に挿入されるように前記コイルを昇下降させ、前記原型牽引シュート側に水平移動されるように第2のレールの上に載せられるコイル捲上機;を含むことを特徴とする金属コイルの保護シート包装装置。
【請求項8】
第7項において、
前記牽引部材は、
前記保護シート両側端部の内面が接するように前記原型牽引シュートの円周に沿って設けられ、前記牽引部材の外面にはチェーンが取り付けられて牽引モータの駆動力によって前記原型牽引シュートの円周に沿って進行することを特徴とする金属コイルの保護シート包装装置。
【請求項9】
第7項において、
前記ガイドシュートの両側に各々配置された原型牽引シュートの間に設けられ、前記保護シートを吸着するように構成されるバキューム吸引機をさらに含むことを特徴とする金属コイルの保護シート包装装置。
【請求項10】
第7項において、
前記ガイドシュート及び原型牽引シュートの入側には、一定の長さの保護シートが巻き取られたシートコイルを一方向にアンコイリングするアンコイラ、前記シートコイルからアンコイリングされる保護シートを予め設定された大きさで切断するシートカッタ及び前記シートカッタで切断した先行保護シートの後端と後行保護シートの先端とを溶接する溶接機を含んで構成されることを特徴とする金属コイルの保護シート包装装置。
【請求項11】
第10項において、
前記溶接機には、前記先・後行保護シートの上下重畳量を制御するように先行保護シートの後端を直下部に押し下げる状態で後行保護シートの先端が接する上部ストッパをロード先端に備えるシート重畳用上部シリンダと、先行保護シートの後端を直上部に押し上げた状態で後行保護シートの先端が接する下部ストッパをロード先端に備えるシート重畳用下部シリンダとを備えて構成することを特徴とする金属コイルの保護シート包装装置。
【請求項12】
第7項において、
前記シュート回転用モータは、前記原型シュートの上部端から延ばされた支持軸に組立てられた受動ギアと噛み合わされる駆動ギアとを備えて前記原型シュートを90度ずつ正方向または逆方向に回転させることを特徴とする金属コイルの保護シート包装装置。
【請求項13】
第7項において、
前記コイル捲上機は、前記コイルの内径部内に挿入されるフックを昇下降させるように台車胴体に垂直に備えられるコイル昇下降用シリンダと、前記第2のレール上にホイール部材が載せられた台車胴体を往復移動させる往復移動用シリンダとを含むことを特徴とする金属コイルの保護シート包装装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図7b】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2009−522177(P2009−522177A)
【公表日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−548377(P2008−548377)
【出願日】平成18年12月13日(2006.12.13)
【国際出願番号】PCT/KR2006/005421
【国際公開番号】WO2007/074981
【国際公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【出願人】(508195062)サムジュン パッキング アンド アルミニウム カンパニー.,リミテッド. (4)
【Fターム(参考)】