説明

金属物混入検知システム、金属物混入検知プログラム

【課題】商品等に金属片が混入されたことを検知すると共に、商品等に金属片を混入させた人物に関する映像を容易に録画し取り出すことができる。
【解決手段】所定領域内の磁界強度を計測し、計測した該磁界強度に応じた電位情報を監視するセンサ装置と、撮像デバイスを利用し被写体に関する画像情報を取得し、取得した該画像情報を所定時間保持する監視カメラ装置と、前記画像情報を記録する画像記録装置と、を備える金属物混入検知システムであって、前記センサ装置は、前記電位情報が所定の閾値より大きくなる状態が所定時間継続した場合、前記監視カメラ装置に対し、所定の事態が発生した旨を通知する異常通報手段を有し、前記監視カメラ装置は、前記所定領域を撮影範囲に含める制御を行う撮影方向制御手段と、前記通知を取得した時刻を中心とする前後所定時間についての前記画像情報を、前記画像記録装置に対し送信する画像送信手段と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属物が混入されたことを検知し、当該検知結果に連動した動作を行うシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スーパーマーケットのパン売り場等に陳列された商品に縫い針などを混入させる犯罪が継続的に発生している。このような犯罪に対処するため、スーパーマーケット等では、ハンディ感知器を利用して商品自体を1つずつスキャンしたり、防犯カメラで監視対象の陳列棚等を撮影し、後日録画したものを再生しながら異常な行動をする人物を特定する手法がとられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平09−072886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記手法では、商品1つ1つをスキャンせねばならず、大きな手間が掛かるという問題点がある。また、録画を再生する方法も大きな手間に加え、多大な時間を要するという問題点がある。
【0005】
したがって、本発明では、上記問題点に鑑み、手間を掛けずに、商品等に金属片が混入されたことを検知すると共に、商品等に金属片を混入させた人物に関する映像を容易に録画し取り出すことができる金属物混入検知システム、金属物混入検知プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示の金属物混入検知システムの一形態は、所定領域内の磁界強度を計測し、計測した該磁界強度に応じた電位情報を監視するセンサ装置と、撮像デバイスを利用し被写体に関する画像情報を取得し、取得した該画像情報を所定時間保持する監視カメラ装置と、前記画像情報を記録する画像記録装置と、を備える金属物混入検知システムであって、前記センサ装置は、前記電位情報が所定の閾値より大きくなる状態が所定時間継続した場合、前記監視カメラ装置に対し、所定の事態が発生した旨を通知する異常通報手段を有し、前記異常通報手段による前記通知を取得した場合、前記監視カメラ装置は、前記所定領域を撮影範囲に含める制御を行う撮影方向制御手段と、前記通知を取得した時刻を中心とする前後所定時間についての前記画像情報を、前記画像記録装置に対し送信する画像送信手段と、を有することを特徴とする。
【0007】
また、開示の金属物混入検知システムの一形態では、所定領域内の磁界強度を計測し、計測した該磁界強度に応じた電位情報を監視するセンサ装置と、撮像デバイスを利用し被写体に関する画像情報を取得する監視カメラ装置と、前記画像情報を記録する画像記録装置と、を備える金属物混入検知システムであって、前記センサ装置は、前記電位情報が所定の閾値より大きくなる状態が所定時間継続した場合、前記監視カメラ装置に対し、所定の事態が発生した旨を通知する異常通報手段を有し、前記異常通報手段による前記通知を取得した場合、前記監視カメラ装置は、前記所定領域を撮影範囲に含める制御を行う撮影方向制御手段と、前記通知があった時刻における前記画像情報を識別する画像識別情報を、前記画像記録装置に対し送信する画像送信手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
開示の金属物困窮検知システムは、手間を掛けずに、商品等に金属片が混入されたことを検知すると共に、商品等に金属片を混入させた人物に関する映像を容易に録画し取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施の形態に係る金属物混入検知システムの概要を説明する図である。
【図2】本実施の形態に係る金属物混入検知システムの機能ブロック図である。
【図3】本実施の形態に係るセンサ装置の動作を説明する図である。
【図4】本実施の形態に係る画像記録装置に構築される画像情報DBを例示する図(その1)である。
【図5】本実施の形態に係る画像記録装置に構築される画像情報DBを例示する図(その2)である。
【図6】本実施の形態に係る金属物混入検知システムによる処理例(その1)のフローチャートである。
【図7】本実施の形態に係る金属物混入検知システムによる処理例(その2)のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について説明する。はじめに、図1を用いて、本実施の形態に係る金属物混入検知システム100の概要について説明する。図1は、金属物混入検知システム100の概要を説明する図である。
【0011】
図1で示すように、センサ装置110は、商品が陳列された陳列棚140の監視を行い、陳列された商品に金属物(例えば、縫い針等)が混入されたことを検知する。センサ装置110は、商品に金属物が混入されたことを検知すると、無線通信又は有線通信によってカメラ装置120に対し、商品に金属物が混入されたことを検知した旨の通報を行う。当該通報を受信したカメラ装置120は、当該通報を行ったセンサ装置110の方向に、撮影範囲を調節する制御(例えば、ズームアップ、撮影方向の変更等)を行う。
【0012】
さらに、カメラ装置120は、無線通信又は有線通信によって画像記録装置130に対し、当該通報のあった時刻を中心とする前後所定時間について撮影した画像を送信する。また、カメラ装置120は、撮影した画像を画像記録装置130に常時送信している状態であれば、当該通報のあった時刻に撮影した画像を識別するための画像識別情報を追加的に送信する。画像記録装置130は、カメラ装置120より送信された画像情報及び画像識別情報を記録し、保存する。
【0013】
こうすることで、不特定多数の顧客が来訪して商品を手に取り、買い物かごに入れたり戻したりしている状況下で、縫い針やそれに類する微少な金属片の商品への混入を自動的に検知し、当該検知をトリガーとして犯人特定に繋がる映像を撮影することができる。また、画像記録装置130に保存されている画像は、センサ装置110による通報をトリガーとして録画されたものであり、商品に金属物を混入させた犯人の特定に結びつき易い画像となっている。一方、カメラ装置120が撮影した画像を画像記録装置130に常時記録している場合、上記画像識別情報を利用することによって、膨大な画像情報の中から商品に金属物を混入させた犯人の特定に結びつき易い画像を容易に抽出することができる。
【0014】
(本実施の形態に係る金属物混入検知システムの動作)
ここでは、図2乃至図4を用いて、金属物混入検知システム100の動作の詳細について説明する。図2は、金属物混入検知システム100の機能ブロック図である。図2で示すように、金属物混入システム100は、センサ装置110、カメラ装置120、画像記録装置130を有する。
【0015】
センサ装置110は、異常通報手段112、太陽電池114を有する。太陽電池114は、受光パネルを有し、集めた光に基づき電気エネルギーを発生させる装置である。センサ装置110は、太陽電池114によって発電された電気に基づき動作する。従って、センサ装置110は、外部電源を必要としないため、設置場所の変更が容易である。また、センサ装置110は、乾電池を使用した場合のような定期的なメンテナンス作業も不要である。
【0016】
センサ装置110は、監視領域内(例えば、商品陳列棚140)の磁界強度を測定し、それに応じた電位情報を出力するセンサを備える。この様な機能を有するセンサでは、MRセンサ(強磁性体磁気抵抗素子)が知られている。
【0017】
異常通報手段112は、図4で示すように、上記センサが出力する電位情報を監視しており、監視領域内に金属物が侵入すると、上記センサの出力値が変位する(大きくなる)という特性を利用し、金属物の混入された商品等を検知する。具体的には、異常通報手段112は、上記電位情報が閾値V150を超える時間を計測し、当該時間が閾値T160より大きくなった場合、その旨をカメラ装置120に通知する。すなわち、センサ装置110は、上記電位情報が閾値V150を超える時間を計測し、当該時間が閾値T160より大きくなった場合、監視領域において金属物の混入された商品が配置されたとものみなし、その旨カメラ装置120に通知する。ここで、閾値V150を設けることによって、当該システムの適用場面を広めることができ、閾値T160を設けることによって、顧客が装着している時計など、商品とは関係の無い金属物を検知する誤動作を防止することができる。
【0018】
カメラ装置120は、撮影方向制御手段122、画像送信手段124、記録媒体インタフェース126を有する。撮影方向制御手段122は、異常通報手段112による上記通知を受けると、センサ装置110の監視領域を撮影範囲に含める制御を行う。当該制御は、カメラ装置120の撮影方向を当該監視領域の方向に回転させる制御、カメラ装置120の撮影範囲を当該監視領域にズームイン(ズームアウト)させる制御、又はこれらを組み合わせた制御である。
【0019】
画像送信手段124は、異常通報手段112による上記通知を受けると、カメラ装置120によって撮影された画像情報を、画像記録装置130に送信する。この際、送信される画像情報は、カメラ装置120によってデータ圧縮等の画像処理が施された画像情報である。また、送信方式は、無線送信であっても良く、有線送信であっても良い。
【0020】
さらに、画像送信手段124は、異常通報手段112による上記通知を受け取った時刻を中心とした前後所定時間の画像情報を送信する。例えば、図4で示すように、通報時刻が「15:15:15」であれば、「15:15:15」を中心とする前後それぞれ5秒間の画像情報を送信する。この際、カメラ装置120は、撮影した画像を所定の時間RAM等に保持し、古くなった画像から順次消去する機能を有する。こうすうことによって、商品に金属物を混入させた人物を特定するための画像情報を容易に録画することができる。
【0021】
また、画像送信手段124は、異常通報手段112による上記通知を受け取った時刻に撮影された画像情報を識別する画像識別情報を送信する。例えば、図5で示すように、通報時刻が「15:15:15」であれば、時刻「15:15:15」に撮影された画像を識別する画像識別情報を送信する。この際、カメラ装置120は、撮影した画像情報を常時送信している。こうすることによって、膨大な画像データの中から、商品に金属物を混入させた人物を特定するための画像情報を容易に抽出することができる。
【0022】
一方で、記録媒体インタフェース126は、SDカードやUSBメモリ等の外部記録媒体150とのインタフェースである。そして、画像送信手段124は、記録媒体インタフェースを介して、外部記録媒体150に対し、上記画像情報及び画像識別情報を送信し、当該情報の書き込みを行う。つまり、外部記録媒体150には、画像記録装置130と同様の画像情報DBが作成される。
【0023】
そして、画像記録装置130は、画像送信手段124により送信される画像情報及び画像識別情報を受信し、受信した情報をHDD(Hard disc Drive)に保存する。ここで、画像送信手段124によって、異常通報手段112による通知時刻を中心とした前後所定時間の画像情報が送信される場合、図4で示すように、画像情報DBには「通報時刻」「記録開始時刻」「記録終了時刻」及びこれに対応する画像情報が保存される。
【0024】
一方、画像送信手段124によって、画像識別情報が送信される場合、図5で示すように、画像情報DBには画像情報が保存され、別途画像識別情報として「通報時刻」が保存される。これに対応する画像情報が保存される。
【0025】
また、画像記録装置130に保存した画像情報及び画像識別情報は、所定のアプリケーションによって、再生、編集を行うことが可能である。さらに、画像記録装置130は、カメラ装置120より画像情報又は画像識別情報を受信した場合、所定の通知先(例えば、店舗管理者や警備会社等)に通報する形態としても良い。
【0026】
こうすることによって、手間を掛けずに、商品等に金属片が混入されたことを検知すると共に、商品等に金属片を混入させた人物に関する映像を容易に録画し取り出すことができる。
【0027】
(本実施の形態に係る金属物混入検知システムによる処理例)
ここでは、図6及び図7を用いて、金属物混入検知システム100による処理例を説明することとし、図1で説明した適用場面を前提に説明する。
(1)センサ装置110からの通知をトリガーとして、カメラ装置120から画像情報を送信する場合について
S10で異常通報手段112が、MRセンサを用いて商品陳列棚140の磁界強度を測定し、それに応じた電位情報を監視する。つまり、異常通報手段112は、MRセンサが出力する電位情報と閾値V150とを比較し、さらに、電位情報が閾値V150を超える時間と閾値T160とを比較する。
【0028】
S20で異常通報手段112が、異常を検知した場合(S30でYes)はS30に移行し、異常を検知しない場合(S30でNo)はS20に移行する。ここで、異常を検知するとは、MRセンサが出力する電位情報が閾値V150を超える時間を計測し、当該時間が閾値T160より大きくなった場合をいう。そして、S30で異常通報手段112が、異常通報手段112は、監視領域である陳列棚140において金属物の混入された商品が配置されたとものみなし、その旨をカメラ装置120に通知する。
【0029】
S40で撮影方向制御手段122が、MRセンサの監視領域である陳列棚140を撮影範囲に含める制御を行う。当該制御は、カメラ装置120の撮影方向を当該監視領域の方向に回転させる制御、カメラ装置120の撮影範囲を当該監視領域にズームイン(ズームアウト)させる制御、又はこれらを組み合わせた制御である。
【0030】
また、S40で画像送信手段124が、画像記録装置130に対し、異常通報手段112による上記通知を受け取った時刻を中心とした前後所定時間の画像情報を送信する。例えば、図4で示すように、通報時刻が「15:15:15」であれば、「15:15:15」を中心とする前後それぞれ5秒間の画像情報を送信する。送信方式は、無線送信であっても良く、有線送信であっても良い。この際、カメラ装置120は、撮影した画像を所定の時間保持し、古くなった画像から順次消去する機能を有する。
【0031】
さらに、S40で画像送信手段124が、記録媒体インタフェース126を介して、SDカード等150に対し、上記画像情報を送信し、当該情報の書き込みを行う形態としても良い。つまり、外部記録媒体150には、画像記録装置130と同様の画像情報DBが構築される。
【0032】
S50で画像記録装置130が、画像送信手段124により送信される画像情報を受信し、受信した画像情報を保存する。このようにすることで、図4で示すように、画像情報DBには「通報時刻」「記録開始時刻」「記録終了時刻」及びこれに対応する画像情報が保存され、商品に金属物を混入させた人物を特定するための画像情報を容易に抽出することができる。
【0033】
(2)センサ装置110からの通知をトリガーとして、カメラ装置120から画像識別情報を送信する場合について
S60で異常通報手段112が、MRセンサを用いて商品陳列棚140の磁界強度を測定し、それに応じた電位情報を監視する。つまり、異常通報手段112は、MRセンサが出力する電位情報と閾値V150とを比較し、さらに、電位情報が閾値V150を超える時間と閾値T160とを比較する。
【0034】
S70で異常通報手段112が、異常を検知した場合(S70でYes)はS80に移行し、異常を検知しない場合(S70でNo)はS60に移行する。ここで、異常を検知するとは、MRセンサが出力する電位情報が閾値V150を超える時間を計測し、当該時間が閾値T160より大きくなった場合をいう。そして、S80で異常通報手段112が、異常通報手段112は、監視領域である陳列棚140において金属物の混入された商品が配置されたとものみなし、その旨をカメラ装置110に通知する。
【0035】
S90で撮影方向制御手段122が、MRセンサの監視領域である陳列棚140を撮影範囲に含める制御を行う。当該制御は、カメラ装置120の撮影方向を当該監視領域の方向に回転させる制御、カメラ装置120の撮影範囲を当該監視領域にズームイン(ズームアウト)させる制御、又はこれらを組み合わせた制御である。
【0036】
また、S90で画像送信手段124が、画像記録装置130に対し、異常通報手段112による通知を受け取った時刻に撮影された画像情報を識別する画像識別情報を送信する。例えば、図5で示すように、通報時刻が「15:15:15」であれば、時刻「15:15:15」に撮影された画像を識別する画像識別情報を送信する。
【0037】
さらに、S90で画像送信手段124が、記録媒体インタフェース126を介して、SDカード等150に対し、上記画像識別情報を送信し、当該情報の書き込みを行う形態としても良い。つまり、外部記録媒体150に、画像記録装置130と同様の画像情報DBを構築する。この際、カメラ装置120は、画像記録装置130及びSDカード等150に対し、撮影した画像情報を常時送信しているものとする。
【0038】
S100で画像記録装置130が、画像送信手段124により送信される画像識別情報を受信し、受信した画像識別情報を保存する。このようにすることで、図5で示すように、画像情報DBには画像情報が保存され、別途画像識別情報として「通報時刻」が保存される。こうすることによって、膨大な画像データの中から、商品に金属物を混入させた人物を特定するための画像情報を容易に抽出することができる。
【0039】
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0040】
100 金属物混入検知システム
110 センサ装置
112 異常通報手段
114 太陽電池
120 カメラ装置
122 撮影方向制御手段
124 画像送信手段
126 記録媒体インタフェース
130 画像記録装置
140 監視対象(陳列棚等)
150 外部記録媒体(SDカード、USBメモリ等)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定領域内の磁界強度を計測し、計測した該磁界強度に応じた電位情報を監視するセンサ装置と、撮像デバイスを利用し被写体に関する画像情報を取得し、取得した該画像情報を所定時間保持する監視カメラ装置と、前記画像情報を記録する画像記録装置と、を備える金属物混入検知システムであって、
前記センサ装置は、
前記電位情報が所定の閾値より大きくなる状態が所定時間継続した場合、前記監視カメラ装置に対し、所定の事態が発生した旨を通知する異常通報手段を有し、
前記異常通報手段による前記通知を取得した場合、前記監視カメラ装置は、
前記所定領域を撮影範囲に含める制御を行う撮影方向制御手段と、
前記通知を取得した時刻を中心とする前後所定時間についての前記画像情報を、前記画像記録装置に対し送信する画像送信手段と、を有することを特徴とする金属物混入検知システム。
【請求項2】
所定領域内の磁界強度を計測し、計測した該磁界強度に応じた電位情報を監視するセンサ装置と、撮像デバイスを利用し被写体に関する画像情報を取得する監視カメラ装置と、前記画像情報を記録する画像記録装置と、を備える金属物混入検知システムであって、
前記センサ装置は、
前記電位情報が所定の閾値より大きくなる状態が所定時間継続した場合、前記監視カメラ装置に対し、所定の事態が発生した旨を通知する異常通報手段を有し、
前記異常通報手段による前記通知を取得した場合、前記監視カメラ装置は、
前記所定領域を撮影範囲に含める制御を行う撮影方向制御手段と、
前記通知があった時刻における前記画像情報を識別する画像識別情報を、前記画像記録装置に対し送信する画像送信手段と、を有することを特徴とする金属物混入検知システム。
【請求項3】
前記カメラ装置は、外部記録媒体を接続する記録媒体インタフェースをさらに備え、
前記画像送信手段は、前記通知を取得した時刻を中心とする前後所定時間についての画像情報又は前記通知があった時刻における画像情報を識別する画像識別情報を、前記記録媒体インタフェースを介して、前記外部記録媒体に対し送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の金属物混入検知システム。
【請求項4】
前記センサ装置は、太陽電池を備え、該太陽電池が供給する電力で動作することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載の金属物混入検知システム。
【請求項5】
所定領域内の磁界強度を計測し、計測した該磁界強度に応じた電位情報を監視するセンサ装置と、撮像デバイスを利用し被写体に関する画像情報を取得し、取得した該画像情報を所定時間保持する監視カメラ装置と、前記画像情報を記録する画像記録装置と、を備える金属物混入検知システムにおける金属物混入検知プログラムであって、
前記センサ装置に、
異常通報手段が、前記電位情報が所定の閾値より大きくなる状態が所定時間継続した場合、前記監視カメラ装置に対し、所定の事態が発生した旨を通知するステップを実行させ、
前記監視カメラ装置が前記異常通報手段による前記通知を取得した場合、該監視カメラ装置に、
撮影方向制御手段が、前記所定領域を撮影範囲に含める制御を行うステップと、
画像送信手段が、前記通知を取得した時刻を中心とする前後所定時間についての前記画像情報を、前記画像記録装置に対し送信するステップと、を実行させることを特徴とする金属物混入検知プログラム。
【請求項6】
所定領域内の磁界強度を計測し、計測した該磁界強度に応じた電位情報を監視するセンサ装置と、撮像デバイスを利用し被写体に関する画像情報を取得する監視カメラ装置と、前記画像情報を記録する画像記録装置と、を備える金属物混入検知システムにおける金属物混入検知システムであって、
前記センサ装置に、
異常通報手段が、前記電位情報が所定の閾値より大きくなる状態が所定時間継続した場合、前記監視カメラ装置に対し、所定の事態が発生した旨を通知するステップを実行させ、
前記カメラ装置が前記異常通報手段による前記通知を取得した場合、該監視カメラ装置に、
撮影方向制御手段が、前記所定領域を撮影範囲に含める制御を行うステップと、
画像送信手段が、前記通知があった時刻における前記画像情報を識別する画像識別情報を、前記画像記録装置に対し送信するステップと、を実行させることを特徴とする金属物混入検知プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−281597(P2010−281597A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−133142(P2009−133142)
【出願日】平成21年6月2日(2009.6.2)
【出願人】(398050696)セキュリオン・二四株式会社 (8)
【Fターム(参考)】