説明

金属製容器の搬送装置及びそれを用いた容器の検査システム

【課題】より安定した姿勢を維持しつつ金属製の容器を整列させて搬送することのできる搬送装置を提供することである。
【解決手段】金属製の容器Cをコンベア10により連続的に搬送する搬送装置であって、コンベア10の第1整列領域E1に沿って、第1整列領域E内の容器Cの胴部を挟み込むように配置された少なくとも1対の第1環状ベルト(51a、51b)、(52a、52b)と、前記第1環状ベルトを、前記容器Cに接触する面がコンベア10による搬送方向Aにその搬送速度より遅い速度にて移動するように、駆動させる第1駆動機構(20a、20b、21a、21b、22a、22b、30a、30b、31a、31b、32a、32b、51a、51b、52a、52b、35)と、少なくとも第1整列領域E1からその下流側に続く所定領域における容器Cをコンベア10の下方から吸引する第1磁石部材61とを有する構成となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属製の飲料缶等の金属製容器を所定の間隔に整列させる機構を有する容器の搬送装置に関する。また、本発明は、そのような搬送装置を用いた容器の検査システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンベアにて搬送される容器(壜)を所定の間隔に整列させて検査区間に搬入させ、その検査区間において容器の検査を行なうシステムが提案されている(特許文献1参照)。このシステムにおいて、前記容器を整列させる機構は、コンベア上の容器を挟み込むように該コンベアに沿って配置された1対のベルトを、その容器に接触する面が前記コンベアの搬送方向にその搬送速度より遅い速度で移動するように駆動させるようになっている。このような機構では、容器を挟み込む前記1対のベルトの移動速度がコンベアの搬送速度より遅いので、コンベアにて搬送される容器が1対のベルトに挟まれると、その容器は、後続の容器との間隔がつまった状態(例えば、後続の容器が接触した状態)となり、その状態が維持されつつベルトの移動速度をもって送られる。そして、その1対のベルトにて挟まれて送られる容器がそのベルトから脱出すると、前方の容器に対してベルトの移動速度に依存したその脱出インターバルとコンベアの搬送速度とで決まる間隔をもって当該コンベアにて搬送される。その結果、前記間隔に整列された各容器が順次前記検査区間に搬入されていく。
【0003】
このようなシステムによれば、間隔が揃うように整列させて容器を搬送することができるようになる。そして、そのように間隔が揃うように整列された状態で検査対象となる容器を検査区間に送り込むことができるので、各容器をより安定した条件のもとで検査することができるようになる。
【特許文献1】特開2002−114365号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述したシステムでは、1対のベルトから容器が脱出する際に、その容器の速度が急激に増大するため、そのベルトから脱出した容器の姿勢が揺らぐ場合がある。この揺らぎによって、整列される容器の間隔が部分的にずれたり、また、極端な場合には容器が転倒したりするおそれがある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、より安定した姿勢を維持しつつ金属製の容器を整列させて搬送することのできる搬送装置を提供するものである。また、そのような搬送装置を利用してより安定した条件のもとで容器の検査を行なうことのできる検査システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る金属製容器の搬送装置は、磁力により吸引可能な金属製の容器をコンベアにより連続的に搬送する搬送装置であって、前記コンベアの第1整列領域に沿って、該第1整列領域内の容器の胴部を挟み込むように配置された少なくとも1対の第1環状ベルトと、前記第1環状ベルトを、前記容器に接触する面が前記コンベアによる搬送方向にその搬送速度より遅い速度にて移動するように、駆動させる第1駆動機構と、少なくとも前記第1整列領域からその下流側に続く所定領域における容器を前記コンベアの下方から吸引する第1磁石部材とを有する構成となる。
【0007】
第1整列領域において金属製の容器を挟み込む1対の第1環状ベルトの前記容器に接触する面の移動速度がコンベアの搬送速度より遅くなるので、コンベアにて搬送される容器は、第1整列領域に進入する際に後続の容器との間隔がつまった状態(例えば、後続の容器が突き当たった状態)となる。そして、各容器はその状態が維持されつつ第1環状ベルトによってその第1環状ベルトの移動速度にて送られる。このように前記第1整列領域を送られる各容器は、その第1整列領域を脱出すると、前方の容器に対して第1環状ベルトの移動速度に依存したその脱出インターバルと前記コンベアの搬送速度とに基づいた比較的安定した間隔をもって当該コンベアにて搬送される。また、前記対となる第1環状ベルトに挟まれた状態を脱出する(前記第1整列領域から脱出する)各容器は、その下流側に続く所定領域において第1磁石部材からの磁力によりコンベア面上に引き付けられつつ搬送される。
【0008】
また、本発明に係る金属製容器の搬送装置において、前記第1磁石部材は、前記第1整列領域の下流側端部の上流側から下流側に続く所定領域における容器を前記コンベアの下方から吸引する構成とすることができる。
【0009】
このような構成により、搬送される容器は、第1整列領域の下流側端部に近づいた状態からその第1整列領域を脱出した後まで、第1磁石部材からの磁力によってコンベア面上に引き付けられつつ搬送されるようになるので、より安定した姿勢を維持しつつ第1整列領域を脱出することができるようになる。
【0010】
また、本発明に係る金属製容器の搬送装置において、前記コンベアにおける前記第1整列領域の下流側に続く第2整列領域に沿って、該第2整列領域内の容器の胴部を挟みこむように配置された少なくとも1対の第2環状ベルトと、前記第2環状ベルトを、前記容器に接触する面が前記コンベアによる搬送方向にその搬送速度と同じ速度にて移動するように、駆動させる第2駆動機構とを更に有する構成とすることができる。
【0011】
このような構成により、第1整列領域から順次脱出して第2整列領域に進入する各容器は、前記第1整列領域の下流側端部から下流側に続く所定領域において第1磁石部材からの磁力によりコンベア面上に引き付けられつつ、そのコンベアとの相対速度のない対となる第2環状ベルトによって挟まれた状態で搬送される。このように、第2整列領域では、各容器がコンベアとの相対速度のない対となる第2環状ベルトによって挟まれた状態で搬送されるので、各容器をより安定した姿勢にて搬送することができるようになる。
【0012】
更に、本発明に係る金属製容器の搬送装置において、少なくとも前記第2整列領域からその下流側に続く所定領域における容器を前記コンベアの下方から吸引する第2磁石部材を有する構成とすることができる。
【0013】
このような構成により、前記第2整列領域を脱する容器は、その下流側に続く所定領域において第2磁石部材からの磁力によってコンベア面上に引き付けられつつ搬送されるので、第2整列領域での1対の第2環状ベルトによる拘束が解除される際に前記容器が揺らぐことを確実に防止することができる。
【0014】
また、本発明に係る金属製容器の搬送装置において、前記第2磁石部材は、前記第2整列領域の下流側端部の上流側から下流側に続く所定領域における容器を前記コンベアの下方から吸引する構成とすることができる。
【0015】
このような構成により、第2整列領域を搬送される容器は、その下流側端部に近づいた状態から当該第2整列領域を脱出した後まで、第2磁石部材からの磁力によってコンベア面上に引き付けられつつ搬送されるようになるので、より安定した姿勢を維持しつつ第2整列領域を脱出することができるようになる。
【0016】
また、本発明に係る金属製容器の搬送装置において、前記第1駆動機構は、前記第1環状ベルトのそれぞれが巻き掛けられる第1駆動プーリ及び第1従動プーリと、前記第1駆動プーリを回転させる第1駆動源とを有し、前記第2駆動機構は、前記第2環状ベルトのそれぞれが巻き掛けられる第2駆動プーリ及び第2従動プーリと、前記第2駆動プーリを回転させる第2駆動源とを有し、前記第1駆動プーリと前記第2従動プーリとの組、前記第1従動プーリと前記第2駆動プーリとの組、及び前記第1従動プーリと前記第2従動プーリとの組のいずれかの組が同軸となる構成とすることができる。
【0017】
このような構成により、第1駆動機構の第1駆動プーリと第2駆動機構の第2駆動プーリとの組み合わせ以外の第1駆動機構のいずれかのプーリと第2駆動機構のいずれかのプーリとが同軸になるので、第1整列領域の下流側端部と第2整列領域の上流側端部とがオーバーラップするようになる。その結果、容器を第1整列領域から第2整列領域によりスムーズに移行させることができるようになる。また、第1駆動機構の一部と第2駆動機構の一部とを共用化することができるので、機構全体としての構成を簡略化することができる。
【0018】
更に、本発明に係る金属製容器の搬送装置において、前記第1駆動プーリと前記第2従動プーリとの組が同軸となる構成とすることができる。
【0019】
このような構成により、上流側に位置する第1整列領域の第1駆動プーリと該第1整列領域に下流側にて隣接する第2整列領域の第2従動プーリとの組が同軸となるので、第1整列領域及び第2整列領域の双方とも、従動プーリより下流側に駆動プーリが位置することになる。従って、第1整列領域における第1環状ベルトの容器に接触する面、及び第2整列領域における第2環状ベルトの容器に接触する面は、どちらも、下流側から引張られるようにしてコンベアの搬送方向に移動するようになる。その結果、第1環状ベルト及び第2環状ベルトによって容器をより安定的に下流側に引張り送ることができるようになる。
【0020】
更に、本発明に係る金属製容器の搬送装置において、前記第1環状ベルト及び前記第2環状ベルトのいずれか一方が2対であって、他方が1対となり、2対となる環状ベルトがコンベア上の容器の胴部の所定間隔離れた位置を挟み込み、1対となる環状ベルトが前記容器の前記2対の環状ベルトによって挟み込まれる位置の間の位置を挟み込むように配置された構成とすることができる。
【0021】
このような構成により、第1整列領域のプーリと第2整列領域のプーリとが同軸となる構成において、第1整列領域及び第2整列領域のいずれか一方では、胴部の所定間隔離れた位置を2対の環状ベルトが挟み込んだ状態で容器が搬送され、それに続く他方側では、胴部の前記2対の環状ベルトにて挟み込まれた位置の間の位置を1対の環状ベルトが挟み込んだ状態にてその容器が搬送されるので、第1整列領域のプーリと第2整列領域のプーリとが同軸となる構成であっても、第1整列領域から第2整列領域にわたって各環状ベルトが容器をバランスよく挟み込んだ状態で送ることができるようになる。
【0022】
本発明に係る検査システムは、磁力により吸引可能な金属製の容器を検査する検査システムであって、検査位置にある前記容器に対して非接触にて所定の検査処理を行なう検査装置と、前述したいずれかの搬送装置とを有し、該搬送装置におけるコンベアの前記第1整列領域の下流側に前記検査位置が設定され、前記コンベアによって前記検査位置に前記容器が搬送されるように構成される。
【0023】
また、本発明に係る検査システムは、磁力により吸引可能な金属製の容器を検査する検査システムであって、検査位置にある前記容器に対して非接触にて所定の検査処理を行なう検査装置と、前述した第2駆動機構を有するいずれかの搬送装置とを有し、該搬送装置におけるコンベアの前記第2整列領域の下流側に前記検査位置が設定され、前記コンベアによって前記検査位置に前記容器が搬送されるように構成される。
【0024】
これらのような構成により、搬送装置によって容器が安定的な姿勢で整列された状態で順次搬送され得るので、間隔の乱れを大きくすることなく検査位置に容器を順次供給することができるようになる。
【0025】
更に、本発明に係る検査システムにおいて、前記検査位置を含む所定領域における容器を前記コンベアの下方から吸引する第3磁石部材を有する構成とすることができる。
【0026】
このような構成により、搬送装置によって搬送される容器は、所定領域において第3磁石部材からの磁力によってコンベア面上に引き付けられつつ検査位置に至るので、より安定した姿勢にて検査処理がなされ得るようになる。
【発明の効果】
【0027】
本発明に係る容器の搬送装置によれば、コンベアにて搬送される容器は、第1整列領域を経ることによって安定した間隔をもって搬送されるようになり、また、対となる第1環状ベルトによって挟まれた状態を脱出する際(第1整列領域を脱出する際)に、容器の速度が急激に増大したとしても、各容器が第1磁石部材からの磁力によってコンベア面上に引きつけられつつ搬送されるので、その姿勢が揺らぐことを抑制することができる。その結果、より安定した姿勢を維持しつつ金属製の容器を整列させて搬送することができるようになる。
【0028】
また、本発明に係る検査システムによれば、搬送装置によって間隔の乱れを大きくすることなくより安定的に容器を順次検査位置に搬送することができるので、より安定した条件のもとで容器の検査を行なうことができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0030】
本発明の実施の一形態に係る金属製容器の検査システムは、図1及び図2に示すように構成されている。なお、図1は、本発明の実施の形態に係る検査システムの基本的な構成を上方から見た平面図であり、図2は、その検査システムの基本的な構成を側方からみた側面図である。
【0031】
図1及び図2に示す検査システムは、スチール製の飲料缶等、磁石により吸引可能な金属製の容器を検査するものであって、例えば蓋の巻締め工程からコンベア10によって搬送される容器Cが検査位置PTに達したときに、その上方に配置される検査装置100がその容器Cに対して非接触にて所定の検査処理(たとえば、蓋巻締め部分の不良検査に関する処理)を行なう。コンベア10を含む容器Cの搬送装置は次のように構成される。
【0032】
コンベア10は、磁力線の透過可能な材料(例えば、合成樹脂)にて形成されており、所定の速度(搬送速度)にて一方向A(搬送方向)に移動するようになっている。このコンベア10の所定領域(以下、第1整列領域という)E1に沿って、2対の第1環状ベルト(51a、51b)、(52a、52b)が、各対平行に上下方向に所定間隔をもってコンベア10上の各容器Cの胴部を挟み込むように配置されている。その上側の1対は、コンベア10の搬送方向Aに対して右側に位置する右上側第1環状ベルト51aと、コンベア10の搬送方向Aに対して左側に位置する左上側第1環状ベルト51bとからなり、また、その下側の1対は、コンベア10の前記搬送方向Aに対して右側に位置する右下側第1環状ベルト52aと、コンベア10の前記搬送方向Aに対して左側に位置する左下側第1環状ベルト52b(図面上表れていない)とからなっている。
【0033】
右上側第1環状ベルト51aは、固定軸20aに回転自在に軸支された右上側第1従動プーリ21aと、駆動軸30aに固定的に軸支された右上側第1駆動プーリ31aとに巻き掛けられている。右下側第1環状ベルト52aは、固定軸20aの前記右上側第1従動プーリ21aから下方に所定間隔おいた位置にて回転自在に軸支されている右下側第1従動プーリ22aと、駆動軸30aの前記右下側第1駆動プーリ31aから下方に所定間隔おいた位置にて固定的に軸支される右下側駆動プーリ32aとに巻き掛けられている。駆動軸30aは、図示されない回転伝達機構(ギア列等)を介してモータ35(第1駆動源)の回転軸に連結され、モータ35によって回転されるようになっている。
【0034】
また、左上側第1環状ベルト51b及び左下側第1環状ベルト52bも、前述した右上側環状ベルト51a及び右下側環状ベルト52aと同様に、固定軸20bに回転自在に軸支された左上側第1従動プーリ21b及び左下側従動プーリ22bと駆動軸30bに固定的に軸支された左上側第1駆動プーリ31b及び左下側駆動プーリ32bとに巻き掛けられている。そして、その駆動軸30bは、駆動軸30aと同様に図示されない回転伝達機構を介してモータ35の回転軸に連結され、モータ35によって回転されるようになっている。
【0035】
前述した固定軸20aに軸支された右上側第1従動プーリ21a及び右下側従動プーリ22a、駆動軸30aに軸支された右上側第1駆動プーリ31a及び右下側第1駆動プーリ32a、固定軸20bに支持された左上側第1従動プーリ21b及び左下側従動プーリ22b、駆動軸30bに支持された左上側第1駆動プーリ31b及び左下側第1駆動プーリ32b、更に、モータ35及び回転伝達機構は、2対の第1環状ベルト(右上側第1環状ベルト51aと左上側第1環状ベルト51bとの対、及び右下側第1環状ベルト52aと左下側第1環状ベルト52bとの対)を駆動させる第1駆動機構を構成する。そして、モータ35の回転方向及び回転速度を制御することにより、2対の第1環状ベルト(51a、51b)、(52a、52b)は、容器C(例えば、胴径が52.5mm)に接触する各面がコンベア10の搬送方向Aにその搬送速度(例えば、130m/分)より遅い所定速度(例えば、86.7m/分)にて移動するように駆動される。
【0036】
なお、図1に示すように(図2では省略されている)、右上側第1環状ベルト51a及び右下側第1環状ベルト52aのコンベア10に沿った部分の内側にガイド部材11が設けられると共に、左上側第1環状ベルト51b及び左下側環状ベルト52bのコンベア10に沿った部分の内側にガイド部材13が設けられている。これにより、第1整列領域E1を搬送される各容器Cの胴部が2対の第1環状ベルト(51a、51b)、(52a、52b)によって搬送方向に規制され、確実に挟み込まれるようになる。
【0037】
第1整列領域E1から引き続く所定領域(以下、第2整列領域という)E2に沿って、1対の第2環状ベルト(53a、53b)がコンベア10上の各容器Cの胴部の略中央部(前述した2対の第1環状ベルト(51a、51b)、(52a、52b)の挟み込む位置の間の位置)を挟み込むように配置されている。この第2環状ベルトの対は、コンベア10の搬送方向Aに対して右側に位置する右側第2環状ベルト53aとコンベア10の搬送方向Aに対して左側に位置する左側第2環状ベルト53bとからなっている。
【0038】
右側第2環状ベルト53aは、駆動軸30aの右上側第1駆動プーリ31aと右下側第1駆動プーリ32aとの間の位置に回転自在に軸支される右側第2従動プーリ33aと、駆動軸40aに固定的に軸支された右側第2駆動プーリ41aとに巻き掛けられている。また、左側第2環状ベルト53bは、駆動軸30bの左上側第1駆動プーリ31bと左下側第1駆動プーリ32bとの間の位置に回転自在に軸支される左側第2従動プーリ33bと、駆動軸40bに固定的に軸支された左側駆動プーリ41bとに巻き掛けられている。そして、駆動軸40a、40bのそれぞれは、図示されない回転伝達機構(ギア列等)を介してモータ45(第2駆動源)の回転軸に連結され、モータ45によって回転されるようになっている。
【0039】
前述した駆動軸30a、30bに回転自在に軸支された右側第1従動プーリ33a及び左側第1従動プーリ33b、駆動軸40a、40bに固定的に軸支された右側第2駆動プーリ41a及び左側第2駆動プーリ41b、更に、モータ45及び回転伝達機構は、1対の第2環状ベルト(右側第2環状ベルト53aと左側第2環状ベルト53bとの対)を駆動させる第2駆動機構を構成する。そして、モータ45の回転方向及び回転速度を制御することにより、1対の第1環状ベルト(53a、53b)は、容器Cに接触する面がコンベア10の搬送方向Aにその搬送速度と同じ速度(例えば、130m/分)にて移動するように駆動される。
【0040】
なお、図1に示すように(図2では省略されている)、右側第2環状ベルト53aのコンベア10に沿った部分の内側にガイド部材12が設けられると共に、左側第2環状ベルト53bのコンベア10に沿った部分の内側にガイド部材14が設けられている。これにより、第2整列領域E2を搬送される各容器Cの胴部が1対の第2環状ベルト(53a、53b)によって搬送方向に規制され、確実に挟み込まれるようになる。
【0041】
第1整列領域E1と第2整列領域E2との境界部分のコンベア10の下側に第1磁石プレート61(第1磁石部材)が設けられている。第1磁石プレート61は、第1整列領域E1の第2整列領域E2との境界となる下流側端部の上流側から下流側に続く所定領域における各容器Cをコンベア10の下方から引きつける。また、第2整列領域E2の下流側端部の上流側から下流側に続く所定領域のコンベア10の下側に第2磁石プレート62(第2磁石部材)が設けられている。第2磁石プレート62は、その所定領域における各容器Cをコンベア10の下方から引きつける。更に、検査位置PTを含む所定領域のコンベア10の下側に第3磁石プレート63(第3磁石部材)が設けられている。第3磁石プレート63は、前記検査位置PTを含む所定領域における各容器Cをコンベア10の下方から引きつける。
【0042】
なお、図1に示すように(図2では省略されている)、第2整列領域E2の下流側の検査位置PTに至る所定領域では、コンベア10の両側にガイドバー15、16が設けられている。コンベア10により搬送される各容器Cは、第2整列領域E2から排出された後に、これらガイドバー15、16に沿いつつ検査位置PTに向かって移動する。
【0043】
前述したような検査システムでは、コンベア10によって容器Cが蓋の巻締め工程から検査位置PTに向けて順次搬送される。その過程で、各容器Cは第1整列領域E1に進入する。第1整列領域E1では容器Cを挟み込む2対の第1環状ベルト(51a、51b)、(52a、52b)の移動速度がコンベア10の搬送速度より遅いので、コンベア10にて搬送される容器Cは、第1整列領域E1に進入する際に後続の容器Cとの間がつまった状態、例えば、後続の容器Cが突き当たって接触した状態となる。そして、各容器Cはその状態を維持しつつ2対の第1環状ベルト(51a、51b)、(52a、52b)によってコンベア10の搬送速度より遅い所定速度にて送られる。なお、このとき、各容器Cはコンベア10上をスリップしつつ送られている。
【0044】
このようにして第1整列領域E1を送られる各容器Cは、その下流側端部である左右の駆動軸30a(右上側第1駆動プーリ31a、右下側第1駆動プーリ32a、右側第2従動プーリ33a)と駆動軸30b(左上側第1駆動プーリ31b、左下側第1駆動プーリ32b、左側第2従動プーリ33b)との間を通過する際に、コンベア10の搬送速度より遅い移動速度となる2対の第1環状ベルト(51a、51b)、(52a、52b)にて挟み込まれた状態から、コンベア10の搬送速度と同じ移動速度となる1対の第2環状ベルト(53a、53b)にて挟み込まれた状態に移る。2対の第1環状ベルト(51a、51b)、(52a、52b)に挟み込まれた状態から1対の第2環状ベルト(53a、53b)に挟み込まれた状態に移る、即ち、第1整列領域E1を脱出して第2整列領域E2に進入する各容器Cは、前方の容器Cに対して第1環状ベルト(51a、51b)、(52a、52b)の移動速度に依存した第1整列領域E1からの脱出インターバルとコンベア10の搬送速度(第2環状ベルト(53a、53b)の移動速度)とに基づいた比較的安定した間隔Δをもってコンベア10にて搬送される。
【0045】
また、各容器Cは、第1整列領域E1の下流側端部に近づいた状態から第1整列領域E1を脱出して第2整列領域E2に進入するまで第1磁石プレート61からの磁力によってコンベア10面上に引きつけられつつ搬送される。このため、2対の第1環状ベルト(51a、51b)、(52a、52b)に挟み込まれて送られる状態から1対の第2環状ベルト(53a、53b)に挟み込まれて送られる状態に移ることで、第1整列領域E1と第2整列領域E2との境界で各容器Cの速度が急激に増大したとしても、各容器Cの揺らぎが抑制される。また、第2整列領域E2では、コンベア10との相対速度のない第2環状ベルト(53a、53b)によって胴部が挟み込まれた状態で各容器Cがコンベア10によって搬送されるので、その横方向の揺らぎも抑制される。従って、各容器Cは、第2整列領域E2をより安定した姿勢にて、かつ、比較的安定した間隔Δをもってコンベア10によって搬送されていく。
【0046】
このようにして第2整列領域E2を送られる各容器Cは、その下流側端部である左右の駆動軸40a(右側第2駆動プーリ41a)と駆動軸40b(左側第2駆動プーリ41b)との間を通過する際に、1対の第2環状ベルト(53a、53b)による拘束が解除される。そして、各容器Cは、コンベア10によってその両側のガイド部材15、16にガイドされつつ検査位置PTに向けて順次搬送される。
【0047】
各容器Cは、第2整列領域E2の下流側端部に近づいた状態から当該第2整列領域E2を脱出した後まで、第2磁石プレート62からの磁力によってコンベア10面上に引き付けられつつ搬送される。このため、第2整列領域E2を脱出する際に1対の第2環状ベルト(53a、53b)による拘束が解除されたとしても、各容器Cの揺らぎが抑制され、各容器Cは、前述したようなより安定した姿勢にて、かつ、比較的安定した間隔Δとなる状態を維持しつつコンベア10にて搬送されていく。
【0048】
このように比較的安定した姿勢にて、かつ、比較的安定した間隔Δをもって搬送される各容器Cは、検査位置PTを含む所定領域に進入すると、第3磁石プレート63によってコンベア10面上に引き付けられる。これにより、各容器Cは更に姿勢を乱すことなく検査位置PTに向けて搬送される。そして、検査位置PTに到達した容器Cに対して検査装置100が所定の検査処理を実行し、その容器Cの良否(例えば、蓋の巻締め部分の歪みの有無)の判定を行なう。なお、不良と判定された容器Cは、コンベア10の更に下流側の所定位置に設けられた排除機構によってコンベア10上から排除される。
【0049】
前述したような検査システムにおける搬送装置によれば、各容器Cは、第1整列領域E1及び第2整列領域E2を経ることにより、比較的安定した間隔Δをもって搬送されるようになる。また、各容器Cは、第1整列領域E1から第2整列領域E2に移る際に第1磁石プレート61の磁力によってコンベア10面上に引き付けられ、更に、第2整列領域E2から脱出する際にも第2磁石プレート62の磁力によってコンベア10面上に引きつけられるので、より安定した姿勢にて検査位置PTに順次搬送されるようになる。即ち、より安定した姿勢を維持しつつ金属製の容器Cを整列させて搬送することができるようになる。
【0050】
また、前記第2整列領域E2を脱出してコンベア10にて搬送される各容器Cは、検査位置PTに至る手前から第3磁石プレート63からの磁力によってコンベア10面上に引き付けられつつ搬送されて検査位置PTに至るので、より安定した姿勢にて検査処理がなされ得るようになる。
【0051】
本発明の実施の形態に係る検査システムによれば、前記搬送装置によって間隔の乱れを大きくすることなく整列した状態でより安定した姿勢にて容器を順次検査位置PTに搬送することができるので、より安定した条件のもとで各容器の検査を行なうことができるようになる。
【0052】
また、前述した検査システム(搬送装置)では、2対の第1環状ベルト(51a、51b)、(52a、52b)を駆動させる第1駆動機構の右上側第1駆動プーリ31a(左上側第1駆動プーリ31b)及び右下側第1駆動プーリ32a(左下側第1駆動プーリ32b)と、1対の第2環状ベルト(53a、53b)を駆動させる第2駆動機構の右側第2従動プーリ33a(左側第2従動プーリ33b)とが同軸(駆動軸30a(30b))となるので、第1整列領域E1の下流側端部と第2整列領域E2の上流側端部とがオーバーラップするようになる。その結果、各容器Cを第1整列領域E1から第2整列領域E2によりスムーズに移行させることができるようになる。第1駆動機構の右上側第1駆動プーリ31a(左上側第1駆動プーリ31b)及び右下側第1駆動プーリ32a(左下側第1駆動プーリ32b)を支持する軸と、第2駆動機構の右側第2従動プーリ33a(左側第2従動プーリ33b)を支持する軸とを共用化することができるので、機構全体としての構成を簡略化することができる。
【0053】
なお、固定軸20a(20b)をモータによって回転される駆動軸として、プーリ21a(21b)及びプーリ22a(22b)を駆動プーリとしてその駆動軸に固定し、駆動軸30a(30b)を固定軸として、プーリ31a(31b)及びプーリ32a(32b)を従動プーリとしてその固定軸に回動自在に装着することもできる。この場合、第1駆動機構の第1従動プーリ(31a(31b)、32a(32b))と第2駆動機構の第2従動プーリ(33a(33b))とが同軸となる。
【0054】
また、前述したように固定軸20a(20b)をモータによって回転される駆動軸として、プーリ21a(21b)及びプーリ22a(22b)を駆動プーリとしてその駆動軸に固定し、駆動軸30a(30b)にプーリ31a(31b)及びプーリ32a(32b)を従動プーリとして回転自在に装着するとともに、プーリ33a(33b)を駆動プーリとして固定することもできる。この場合、第1駆動機構の第1従動プーリ(31a(31b)、32a(32b))と第2駆動機構の第2駆動プーリ(33a(33b))とが同軸となる。
【0055】
このように同軸にすべき第1駆動機構のプーリと第2駆動機構のプーリとの組み合わせは複数可能であるが、前述した実施の形態のように、第1駆動機構の右上側第1駆動プーリ31a(左上側第1駆動プーリ31b)及び右下側第1駆動プーリ32a(左下側第1駆動プーリ32b)と、第2駆動機構の右側第2従動プーリ33a(左側第2従動プーリ33b)とが同軸(駆動軸30a(30b))となる構成では、第1整列領域E1及び第2整列領域E2の双方とも、従動プーリ21a(21b)、22a(22b)、33a(33b)より下流側に駆動プーリ31a(31b)、32a(32b)、41a(41b)が位置することになる。従って、第1整列領域E1における2対の第1環状ベルト(51a、51b)、(52a、52b)の容器Cに接触する面、及び第2整列領域E2における1対の第2環状ベルト(53a、53b)の容器に接触する面は、どちらも、下流側から引張られるようにしてコンベア10の搬送方向Aに移動するようになる。その結果、2対の第1環状ベルト(51a、51b)、(52a、52b)及び1対の第2環状ベルト(53a、53b)によって容器Cをより安定的に下流側に引張り送ることができるようになる。
【0056】
なお、第1磁石プレート61は、第1整列領域E1から下流側にだけに設けられるものであってもよい。同様に、第2磁石プレート62も、第2整列領域E2から下流側だけに設けられるものであってもよい。
【0057】
前述した実施の形態では、第2整列領域E2の下流側に検査位置PTが設定されていたが、第2整列領域E2内に検査位置PTを設定することも可能である。更に、第2整列領域E2(対となる第2環状ベルト及びそれを駆動させる第2駆動機構)を設けることなく、第1整列領域E1を脱出した各容器Cが直接検査位置PTに順次搬送されるように構成することも可能である。
【0058】
更に、前述した実施の形態では、第1整列領域E1において2対の第1環状ベルト(51a、51b)、(52a、52b)にて容器Cの胴部が挟まれ、第2整列領域E2において1対の第1環状ベルト(53a、53b)にて容器Cの胴部が挟まれるものであったが、第1整列領域E1及び第2整列領域E2の双方とも1対の環状ベルトにて容器Cの胴部が挟み込まれる構成することも、双方とも2対の環状ベルトにて容器Cの胴部が挟み込まれるように構成することも、更に、他の対数の環状ベルトにて容器Cの胴部が挟み込まれるように構成することも可能である。
【0059】
前述した実施の形態では、第1整列領域E1において2対の第1環状ベルト(51a、51b)、(52a、52b)が容器Cの胴部の上部と下部とを挟み、第2整列領域E2において1対の第1環状ベルト(53a、53b)が容器Cの胴部の略中央部を挟み込んでいるので、第1駆動機構のプーリと第2駆動機構のプーリとが同軸となる構成であっても、その第1整列領域E1から第2整列領域E2にわたって各容器Cをバランスよく挟み込んだ状態で送ることができるようになる。その結果、第1整列領域E1から第2整列領域E2にわたって各容器Cをその姿勢を乱すことなく搬送することができるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0060】
以上、本発明に係る容器の搬送装置は、より安定した姿勢を維持しつつ金属製の容器を整列させて搬送することができるという効果を有し、金属製の飲料缶等の金属製容器を搬送する搬送装置として有用である。また、本発明に係る検査システムは、そのような搬送装置を利用してより安定した条件のもとで容器の検査を行なうことができるという効果を有し、金属製容器の検査システムとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の実施の形態に係る金属製容器の検査システムの基本的な構成を上方から見た平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る金属製容器の検査システムの基本的な構成を側方から見た側面図である。
【符号の説明】
【0062】
10 コンベア
11、12、13、14 ガイド部材
15、16 ガイドバー
20a、20b 固定軸
21a 右上側第1従動プーリ
21b 左上側第1従動プーリ
22a 右下側第1従動プーリ
22b 左下側第1従動プーリ
30a、30b、40a、40b 駆動軸
31a 右上側第1駆動プーリ
31b 左上側第1駆動プーリ
32a 右下側第1駆動プーリ
32b 左下側第1駆動プーリ
33a 右側第2従動プーリ
33b 左側第2従動プーリ
35、45 モータ
41a 右側第2駆動プーリ
41b 左側第2駆動プーリ
51a 右上側第1環状ベルト
51b 左上側第1環状ベルト
52a 右下側第1環状ベルト
52b 左下側第1環状ベルト
53a 右側第2環状ベルト
53b 左側第2環状ベルト
61 第1磁石プレート(第1磁石部材)
62 第2磁石プレート(第2磁石部材)
63 第3磁石プレート(第3磁石部材)
100 検査装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁力により吸引可能な金属製の容器をコンベアにより連続的に搬送する搬送装置であって、
前記コンベアの第1整列領域に沿って、該第1整列領域内の容器の胴部を挟み込むように配置された少なくとも1対の第1環状ベルトと、
前記第1環状ベルトを、前記容器に接触する面が前記コンベアによる搬送方向にその搬送速度より遅い速度にて移動するように、駆動させる第1駆動機構と、
少なくとも前記第1整列領域からその下流側に続く所定領域における容器を前記コンベアの下方から吸引する第1磁石部材とを有することを特徴とする金属製容器の搬送装置。
【請求項2】
前記第1磁石部材は、前記第1整列領域の下流側端部の上流側から下流側に続く所定領域における容器を前記コンベアの下方から吸引することを特徴とする請求項1記載の金属製容器の搬送装置。
【請求項3】
前記コンベアにおける前記第1整列領域の下流側に続く第2整列領域に沿って、該第2整列領域内の容器の胴部を挟みこむように配置された少なくとも1対の第2環状ベルトと、
前記第2環状ベルトを、前記容器に接触する面が前記コンベアによる搬送方向にその搬送速度と同じ速度にて移動するように、駆動させる第2駆動機構とを更に有することを特徴とする請求項1または2記載の金属容器の搬送装置。
【請求項4】
少なくとも前記第2整列領域からその下流側に続く所定領域における容器を前記コンベアの下方から吸引する第2磁石部材を有することを特徴とする請求項3記載の金属製容器の搬送装置。
【請求項5】
前記第2磁石部材は、前記第2整列領域の下流側端部の上流側から下流側に続く所定領域における容器を前記コンベアの下方から吸引することを特徴とする請求項4記載の金属製容器の搬送装置。
【請求項6】
前記第1駆動機構は、前記第1環状ベルトのそれぞれが巻き掛けられる第1駆動プーリ及び第1従動プーリと、
前記第1駆動プーリを回転させる第1駆動源とを有し、
前記第2駆動機構は、前記第2環状ベルトのそれぞれが巻き掛けられる第2駆動プーリ及び第2従動プーリと、
前記第2駆動プーリを回転させる第2駆動源とを有し、
前記第1駆動プーリと前記第2従動プーリとの組、前記第1従動プーリと前記第2駆動プーリとの組、及び前記第1従動プーリと前記第2従動プーリとの組のいずれかの組が同軸となることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の金属製容器の搬送装置。
【請求項7】
前記第1駆動プーリと前記第2従動プーリとの組が同軸となることを特徴とする請求項6記載の金属製容器の搬送装置。
【請求項8】
前記第1環状ベルト及び前記第2環状ベルトのいずれか一方が2対であって、他方が1対となり、
2対となる環状ベルトがコンベア上の容器の胴部の所定間隔離れた位置を挟み込み、1対となる環状ベルトが前記容器の前記2対の環状ベルトによって挟み込まれる位置の間の位置を挟み込むように配置されたことを特徴とする請求項6または7記載の金属製容器の搬送装置。
【請求項9】
磁力により吸引可能な金属製の容器を検査する検査システムであって、
検査位置にある前記容器に対して非接触にて所定の検査処理を行なう検査装置と、
請求項1または2記載の搬送装置とを有し、
前記搬送装置におけるコンベアの前記第1整列領域の下流側に前記検査位置が設定され、前記コンベアによって前記検査位置に前記容器が搬送されるようにしたことを特徴とする検査システム。
【請求項10】
磁力により吸引可能な金属製の容器を検査する検査システムであって、
検査位置にある前記容器に対して非接触にて所定の検査処理を行なう検査装置と、
請求項3乃至請求項8のいずれかに記載の搬送装置とを有し、
前記搬送装置におけるコンベアの前記第2整列領域の下流側に前記検査位置が設定され、前記コンベアによって前記検査位置に前記容器が搬送されるようにしたことを特徴とする検査システム。
【請求項11】
前記検査位置を含む所定領域における容器を前記コンベアの下方から吸引する第3磁石部材を有することを特徴とする請求項10記載の検査システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−143622(P2008−143622A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−329906(P2006−329906)
【出願日】平成18年12月6日(2006.12.6)
【出願人】(000003768)東洋製罐株式会社 (1,150)
【Fターム(参考)】