説明

鋼材接合装置

鋼材接合装置は、機械加工することなく、鋼材厚さの寸法誤差を吸収することができる。この接合装置は、施工中に発生し得る鋼材間の段差または高さ差を吸収しながら、鋼材間の堅固な結合を保持することができる。この接合装置は低コストの製造を容易にするもので、鋼材(100)が挿入できるように外向きに開放した締結部(210)を有する締結ケース(200)と、前記締結部(210)内に挿入され、前記締結部(210)の内面(212)に密着するソケット(300)と、前記ソケット(300)と前記鋼材(100)との間にそれぞれ挿入される一体型または分割型クサビ(400)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は鋼材接合装置に係り、より詳しくは、鋼材を加工しなくても、鋼材厚さの寸法誤差を吸収することができ、接合される鋼材間に段差発生するか、あるいは互いに一直線状をなすことができない場合など、実際の施工上の誤差も吸収することができて施工性に優れており、その上、接合された鋼材は一層堅固な結合力を保持することができ、鋼材接合装置の製作が容易で低コストで大量生産を可能にするため、鋼材が挿入できるように外向きに開放し締結部を有する締結ケースと、前記締結部に挿入されて締結部の内面に密着する一対のソケットと、前記締結部に挿入された一対のソケットと鋼材の両面との間にそれぞれ挿入されるクサビとを含んでなる鋼材接合装置である。
【背景技術】
【0002】
一般に、土木工事や建築工事で使用される鋼材、例えば鉄骨組構造物の柱と柱の連結、柱と梁の接合、梁と梁の連結、およびブレース接合のための方法は公知のボルト締結方法を使用している。これは、締結しようとする鋼材の連結部に複数のボルト孔を穿孔し、この結合部の一側または両側には、前記ボルト孔に対応する位置にボルト孔を穿孔させた連結板またはブラケッを当ててボルトおよびナットを使用して相互に結合させる方式である。このようなボルト締結方法は、鋼材の締結部に複数のボルト孔を穿孔しなければならなかったので、ボルト孔による母材の断面欠損、応力集中およびエネルギー吸収能力の低下を避けることができなく、危ない環境下でボルト締結のための作業工数も増加することになる問題点があった。また、既存のボルト締結方式は、ボルトの直径がボルト孔の直径より小さいため、左右方向への力、すなわち圧縮力と引張力が加わると、鋼材間に押され現象が発生して隙間が生ずることになり、これを補完するため、ボルトに大きい軸力を導入して、接合面の摩擦力が荷重に抵抗するようにすることにより、押され現象と応力集中現象をどのくらい減少させた高張力ボルトを用いた方式も使用されているが、前述した問題点が依然として残っていた。
【0003】
一方、本出願人は前記のような問題点を解消するための鋼材の締結装置をPCT/KR01/00572にて提案した。これは、図1に示すように、鋼材10が挿入される締結部を持つ締結ケース20と、前記鋼材10が挿入された締結部の残り空間に挿入されるクサビ30とを含んでなる。前記クサビ30は、締結ケース20と接触する面の摩擦係数より鋼材と接触する面の摩擦係数が高いようにしたもので、鋼材10に外力が作用すれば、クサビ30の四面と締結ケース20間の摩擦係数と、クサビの底面と鋼材10間の摩擦係数の差によって、外力が増加するほど、クサビ30が鋼材10に加える垂直力が増加することになり、クサビ30が鋼材10と締結ケース20との間でクサビ作用をするので、締結ケースが破壊しない限り、鋼材10が締結ケース20からすり抜けないようになったものであった。
【0004】
PCT/KR01/00572号の締結装置は、接合を要する鋼材に結合のためのボルト孔を穿孔しなくても良いので、締結孔による母材の断面欠損、応力集中、エネルギー吸収能力低下を避けることができ、摩擦接合におけるボルト、ボルト孔形成、連結板またはブラケッなどの原価に比べ、相当な原価低減の効果があり、多くのボルト締結が必要ないので、施工が簡便で工期を短縮し労動力を節減することができ、高所での作業量が減少するので、安全事故の危険も減らすことができる有用性を持っているが、次のようないくつかの問題点が現れた。
【0005】
即ち、鋼材とクサビが挿入される締結ケースの締結部を鋼材の厚さとクサビの寸法に合うように正確な寸法に加工するのに多くの費用と努力が必要となるということと、実際に
正確な寸法に形成された締結ケースに鋼材を挿入させクサビを差し込む作業が容易でなくて予想よりは施工性が低下するという問題点がある。
【0006】
また、現在生産されている鋼材のH−ビームは、そのフランジ部の厚さにおいて寸法許容誤差を持っているので、鋼材接合装置がこの許容誤差を吸収することができる場合に限り、施工性と安全性を持つことになるが、締結ケースに形成される締結部とクサビのみでなった構造においては、この誤差を吸収することができないという構造的な問題点があった。
【0007】
更には、鋼材の接合時、相互に接合される鋼材間に段差があるか、一直線状をなさない場合に適用性が低下するという欠点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明はこのような従来の諸般の問題点を解消するためになされたもので、本発明の目的は、鋼材を加工しなくても、鋼材の寸法誤差を吸収することができ、接合される鋼材間に段差が発生するか、あるいは相互に一直線状をなすことができない場合など、実際の施工状の誤差も吸収することができて施工性に優れており、その上、接合された鋼材は一層堅固な結合力を保持することができ、鋼材接合装置の製作が容易で低コストで大量生産が可能な、改善した構造の鋼材接合装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した目的を達成するため、本発明は、鋼材が挿入できるように外向きに開放した締結部を持つ締結ケースと、前記締結部に挿入されて締結部の内面に密着する一対のソケットと、前記締結部に挿入された一対のソケットと鋼材の両面との間にそれぞれ挿入されるクサビとを含んでなる。
【0010】
本発明の接合装置において、前記締結部は、内側中心幅が鋼材の挿入のための開放部の幅より大きい円形のチャンネルを有する。前記ソケットは、締結部の内面に密着する外側面と、クサビに密着する内側面とを有する。前記内側面は、その中心からそれぞれ内外側下向きに傾いた第1および第2傾斜面を有する。前記クサビは、前記ソケットの第1および第2傾斜面に対応する第1および第2傾斜面を有する外側面と、前記鋼材に密着する内側面とを有する。
【0011】
本発明のほかの実施例において、前記クサビは、前記第1傾斜面および前記第2傾斜面間の境界部で、鋼材の挿入方向を基準として内外側に分割された一対のクサビからなり、前記分割されたクサビの間に、前記クサビを広げるためのスプリングをさらに備えている。
【0012】
本発明のさらにほかの実施例において、前記クサビは、鋼材の挿入方向を基準として左右側に分割された一対のクサビからなり、分割された左右側クサビの外側面はその内側から外側に行くほど薄く形成され、前記ソケットの内側面は、前記クサビの外側面と対応するように、左右側より中心部が深い傾斜面を有する。前記分割されたクサビの間には、前記クサビの間隔を広げるため、ネジ式間隔調節具をさらに備える。この接合装置が取り付けられた後、間隔調節具を調節して前記分割クサビを広げることにより、一層よいクサビ作用を保障する。
【0013】
本発明のさらにほかの実施例において、前記クサビと鋼材間の堅固な接触のため、前記クサビの内側面には溝が形成され、前記鋼材の表面には、前記溝に挿合されるスタッドが形成されることにより、接合装置の安全性を保障する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の望ましい非限定実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図2は本発明による鋼材接合装置の概略的な構成を示すもので、鋼材が結合される前の状態を示すものであり、図3は本発明による鋼材接合装置を使用して鉄骨組建物の梁をなすH−ビームを突き合わせ接合させた状態を示す正面図である。
【0015】
図2および図3に示すように、本発明の鋼材接合装置は、鋼材100が挿入できるように外向きに開放した締結部210を持つ締結ケース200と、前記締結部210に挿入されて締結部210の内面212に密着する一対のソケット300と、前記締結部210に挿入された一対のソケット300と鋼材100の両面との間にそれぞれ挿入されるクサビ400とを含んでなる。
【0016】
本発明において、前記鋼材100とは、鉄骨組建築物の柱または梁として使用される各種の鋼材ビーム、または橋梁構造物に使用される鋼材およびそのほかの非鉄金属、FRP部材などを意味し、これら鋼材の素材および大きさや形態には制限がなくて、この鋼材は本発明の鋼材接合装置によって突き合わせ(直線型)接合または直角接合などが可能であるが、以下では、鋼材を相互に突き合わせ接合する場合を例として説明する。
【0017】
本発明の鋼材接合装置をなすケース200は、図4の断面図に示すように、少なくとも一つ以上の円形締結部210を具備しており、この締結部210の内側中心幅Dは鋼材の挿入のための開放部214の幅dより大きく形成されている。
【0018】
前記締結ケース200の幅は、接合しようとする鋼材の幅、例えばH−ビームのフランジ幅に対応する寸法に製作することができる。この際、前記締結部210は、その両側がソケットおよびクサビの挿入ができるように外向きに開放しており、一外側には、鋼材100の挿入のための開放部214が形成された円形のチャンネル(谷)をなす。
【0019】
前記締結ケース200に形成される締結部210は、図4に示すように、鋼材を直線型に接合させようとする場合は、この締結部210を左右に対称するように形成し、直角接合の場合は、締結部210を互いに直角となる位置に形成することができ、この締結部210の数および位置は鋼材間の結合形態によって多様な変形が可能であり、締結ケース200の外形は図示のような円形断面に限定されなく、四角以上の多角形に製作することもでき、必要によって楕円形にも製作することができる。
【0020】
図5は本発明の鋼材接合装置の構成要素であるソケットの斜視図である。このソケット300は、鋼材100とクサビ400を密着させるための機能を発揮することになり、その形態は、前記締結ケース200の円形締結部210の内面と同一の極率半径を有するように形成された外側面310と、クサビ400に密着される内側面320とを持っており、この内側面320は、その中心からそれぞれ内外側下向きに傾いた第1傾斜面322および第2傾斜面324からなり、クサビ400が離脱できないように支持するようになっている。
【0021】
前記ソケット300は、鋼材100の厚さまたは誤差によって、その寸法を多様に製作することで、鋼材の厚さに適したものを使用可能にし、クサビ400に接する内側面320は摩擦係数を減らすために研削加工を実施する。
【0022】
また、前記ソケット300はクサビ400の長さよりやや長く形成することで、製作時に寸法誤差が発生する場合、さらに押し入れるか不十分に押し入れることができるようにし、ソケット300の内側面320の幅および厚さは、内側に行くほど、外側の寸法より
やや小さく形成して、容易な挿入ができるようにすることもできる。
【0023】
図6は本発明による鋼材接合装置のクサビ400を示す斜視図である。これは、ソケット300の内側面320をなす第1および第2傾斜面322、324に対応する第1および第2傾斜面412、414を有する外側面410と、鋼材100に密着する内側面420とからなっている。
【0024】
前記クサビ400の外側面410は、摩擦係数を減らすために、表面が滑らかに研削加工され、鋼材100にする内側面420は、図面に示されてはいないが、摩擦係数を高めるように粗い表面形状または四角錐形状の摩擦突起を複数形成する。
【0025】
図7は本発明のほかの実施例を示す鋼材接合装置の結合状態を示す断面図、図8は図7に示す鋼材接合装置によって結合された鋼材の遊動状態を示す断面図である。
本実施例においては、締結ケース200の締結部210に挿入された鋼材100の表面にはスタッド110が熔接されており、この鋼材100に密着するクサビ400の内側面には、前記スタッド110が挿合される溝422が形成されたもので、残り部分は前記一実施例と同様である。
【0026】
本実施例においては、鋼材100とクサビ400間の密着が十分でなくて滑ることが発生する場合、スタッド110が溝422に挿合されているので、表面摩擦による結合方式に加え、スタッドと溝の凹凸結合が備えられているので、より高い安全性を確保することができる安全装置の機能を有するようにしたものである。
【0027】
図8は本発明による鋼材接合装置によって結合された鋼材の遊動状態を示すもので、締結ケース200の締結部210に挿入された鋼材100は、締結部210の内部で締結部210の中心を基準として回転方向にどのくらいの遊動性を有するので、接合される部材100が正確に一直線状とならない施工上の誤差がある場合にも、容易な接合が可能である。
【0028】
図9は本発明のさらにほかの実施例による鋼材接合装置の分離状態を示す斜視図、図10は図9に示す鋼材接合装置の結合状態を示す図である。
本実施例では、締結ケース200とソケット300は前記第1実施例および第2実施例と同一の構造をなしているが、ただ、鋼材100の上下側のいずれか一側のクサビ400が二分された形態をなしていることに違いがある。すなわち、本実施例によるクサビ400は、第1傾斜面412と第2傾斜面414間の境界部で、鋼材100の挿入方向を基準として内外側に(横方向に)垂直に分割された一対のクサビ400a、400bからなっており、分割されたクサビ400a、400b間には、クサビ400a、400bを広げるためのスプリング400cがさらに備えられることにより、締結ケース200の締結部210で分離されたたクサビ400a、400bの間がスプリング400cによって広げられてクサビ400a、400bと鋼材100が密着するようにしたものである。
【0029】
図11は本発明のさらにほかの実施例による鋼材接合装置の分離状態を示す斜視図、図12は図11に示す鋼材接合装置の結合状態を示す図、図13は図11に示す鋼材接合装置のクサビを示す斜視図、図14は図11に示す鋼材接合装置のソケットを示す斜視図である。
【0030】
本実施例において、締結ケース200は前記第1実施例ないし第3実施例と同一の構造をなしているが、クサビ400とソケット300のみが異なる形態を取っている。すなわち、クサビ400は、前記第3実施例と異なり、鋼材100の挿入方向を基準として左右側に(クサビの挿入方向を基準とすれば、内外側に)二分された形態を取っている。分割
された左右側クサビ400d、400eの外側面410は、図13に示すように、その内側から外側に行くほど薄く形成され、前記ソケット300の内側面320は、図14に示すように、前記クサビ400の外側面410に対応するように、左右側より中心部がもっと深い傾斜面をなし、分割されたクサビ400d、400eの間にはネジ式の間隔調節具400fがさらに備えられる。この間隔調節具400fを回転させることで、分割されたクサビ400d、400eの間隔を広くするかまたは狭くすることにより、クサビ400が鋼材100に密着または離隔することができる構造をなしている。
【0031】
図15は本発明による鋼材接合装置を使用して高さの異なる鋼材間の結合状態を示す断面図である。本発明の鋼材接合装置は、実際の施工時、接合される鋼材100、100a間に段差が発生した場合、または接合される鋼材の厚さ寸法が違う場合にも、ソケット300の挿入程度または規格の異なるソケットの選択的挿入によってどのくらいの吸収力を持っており、また、鋼材が互いに一直線状をなしていなくても、相互間の接合が可能であるので、実際現場で優れた施工性を有することになる。
【産業上利用可能性】
【0032】
以上説明したように、本発明は、締結部を持つ締結ケースの内部にクサビを挿入し、鋼材を挟んだ後、ソケットを挿入するかまたはクサビを広げて鋼材に密着させることにより、鋼材間の結合をなすようにしたもので、本発明によれば、ソケットによって鋼材の厚さ誤差または段差を吸収することができるので、実際現場での施工性が優秀であり、ソケットを押し込む力によってクサビが鋼材に密着するため、クサビの作用に対する安全性を確保することができ、スタッドと溝を用いた方式においては、クサビと鋼材が密着しない場合にも、スタッドによってクサビ作用を発揮して施工上の安全性を確保することができ、分割型クサビを適用した方式においては、厚さ誤差を持っている鋼材の接合において誤差吸収能力に優れて高い施工性を有することはもちろん、スプリングの弾性とボルトの締結力によってクサビが鋼材に密着するので、クサビ作用に対する安全性にも優れており、鋼材の接合に必要な時間と人件費を節減することができる。よって、従来のボルト締結方式または単純なクサビのみを使用する接合方式に比べ、高い施工性および安全性を確保することができる有用な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本出願人の先出願発明による鋼材接合装置の原理と概略的な構造を示す断面図。
【図2】本発明による鋼材接合装置において、鋼材が結合される前の状態を概略的に示す斜視図。
【図3】本発明による鋼材接合装置を使用してH−ビームを突き合わせ接合させた状態を示す正面図および要部拡大図。
【図4】本発明による鋼材接合装置の締結ケースの断面図。
【図5】本発明による鋼材接合装置のソケットの斜視図。
【図6】本発明による鋼材接合装置のクサビの斜視図。
【図7】本発明の他の実施例における鋼材接合装置の結合状態を示す断面図。
【図8】図7に示す鋼材接合装置によって結合された鋼材の遊動状態を示す断面図。
【図9】本発明のさらに他の実施例における鋼材接合装置の分離状態を示す斜視図。
【図10】図9における鋼材接合装置の結合状態を示す正面図。
【図11】本発明のさらに他の実施例による鋼材接合装置の分離状態を示す斜視図。
【図12】図11における鋼材接合装置の結合状態を示す正面図。
【図13】図11における鋼材接合装置のクサビを示す斜視図。
【図14】図11に示す鋼材接合装置のソケットを示す斜視図。
【図15】高さの異なる鋼材間の結合状態を示す断面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋼材(100)が挿入できるように外向きに開放した締結部(210)を持つ締結ケース(200)と、前記締結部(210)に挿入されて締結部(210)の内面(212)に密着する一対のソケット(300)と、前記締結部(210)に挿入された一対のソケット(300)と鋼材(100)の両面との間にそれぞれ挿入されるクサビ(400)とを含んでなることを特徴とする鋼材接合装置。
【請求項2】
前記締結部(210)は、内側中心幅(D)が前記鋼材(100)の挿入のための開放部(214)の幅(d)より大きい円形のチャンネルを有することを特徴とする請求項1に記載の鋼材接合装置。
【請求項3】
前記ソケット(300)は、前記締結部(210)の内面(212)に密着する外側面(310)と、前記クサビ(400)に密着する内側面(320)とを有し、前記内側面(320)は、その中心からそれぞれ内外側下向きに傾いた第1および第2傾斜面(322、324)を有することを特徴とする請求項2に記載の鋼材接合装置。
【請求項4】
前記クサビ(400)は、前記ソケット(300)の第1および第2傾斜面(322、324)に対応する第1および第2傾斜面(412、414)を有する外側面(410)と、前記鋼材(100)に密着する内側面(420)とを有することを特徴とする請求項3に記載の鋼材接合装置。
【請求項5】
前記クサビ(400)は、前記第1傾斜面(412)および前記第2傾斜面(414)間の境界部で、鋼材(100)の挿入方向を基準として内外側に分割された一対のクサビ(400a、400b)からなることを特徴とする請求項4に記載の鋼材接合装置。
【請求項6】
前記分割されたクサビ(400a、400b)の間に、前記クサビを広げるためのスプリング(400c)をさらに備えていることを特徴とする請求項5に記載の鋼材接合装置。
【請求項7】
前記クサビ(400)は、前記鋼材(100)の挿入方向を基準として左右側に分割された一対のクサビ(400d、400e)からなり、分割された左右側クサビの外側面(410)はその内側から外側に行くほど薄く形成され、前記ソケット(300)の内側面(320)は、前記クサビ(400)の外側面(410)と対応するように、左右側より中心部が深い傾斜面を有することを特徴とする請求項4に記載の鋼材接合装置。
【請求項8】
前記分割されたクサビ(400d、400e)の間には、ネジ式間隔調節具(400f)をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の鋼材接合装置。
【請求項9】
前記クサビ(400)の内側面(420)には溝(422)が形成され、前記鋼材(100)の表面には、前記溝(422)に挿合されるスタッド(110)が形成されることを特徴とする請求項4に記載の鋼材接合装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2006−525480(P2006−525480A)
【公表日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−507827(P2006−507827)
【出願日】平成16年4月29日(2004.4.29)
【国際出願番号】PCT/KR2004/000984
【国際公開番号】WO2004/097228
【国際公開日】平成16年11月11日(2004.11.11)
【出願人】(502450387)
【出願人】(505405711)
【氏名又は名称原語表記】HWANG,In−Kyu
【Fターム(参考)】