説明

録画番組選択装置、録画番組選択方法およびプログラム

【課題】多数の番組内容を短時間で把握できる。
【解決手段】録画番組を蓄積し、その蓄積された録画番組の動画像から静止画と少なくとも字幕情報に基づいて生成したメタデータとを取得する。次いで、視聴者の視聴動作をリモコン情報として入力し、静止画から動画像へ遷移したときに、その動画像を視聴していた区間に対応する少なくともメタデータを蓄積し、静止画とメタデータと蓄積された動画像を視聴していた区間に対応するメタデータとに基づいて各番組の代表的な静止画情報を選択する。そして、取得された静止画とメタデータと動画像と入力されたリモコン情報と選択された代表的静止画情報とからザッピングデータを取得し、ザッピング動作を制御するとともに、そのザッピング制御手段の制御結果を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、録画番組をユーザの嗜好等に合わせて自動的に選択させるための装置等であって、特に、多数の番組内容を短時間で把握できる録画番組選択装置、録画番組選択方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、放送の多チャンネル化やインターネットの普及により視聴できるコンテンツが増大している。また、デジタル放送において画像に字幕情報やメタデータが付与された番組が増えている。
【0003】
さらに、セットトップボックス(STB)を用いた多数の番組の録画が可能になり、タイムシフト視聴が一般化してきた。そのため、STBへの自動録画手段の登場により、これまでに比較して、はるかに多数の番組を自動録画することが可能となり、多数の番組から視聴者の好みに合った番組やシーンを短時間で検索する手段が必要とされている。
【0004】
このような状況に対応して、特許文献1では、電子番組ガイド(1番組ごとの情報)と視聴者の好みのジャンル情報に基づき番組を並べ替える技術が開示されている。また、特許文献2においては、番組ごとに予め定められたザッピングデータ(番組の一部、ダイジェスト、代表画面、番組タイトル、予告、お知らせ、広告のいずれか)を用いる技術が開示されている。
【0005】
さらに、特許文献3および4においては、過去にザッピングした番組のシーンをキャプチャした静止画フレームのリストを番組名とともに表示する技術が開示されている。また、特許文献5においては、チャネル毎の直近のシーン(CM(コマーシャル)を除く)でかつ特徴のあるシーンをザッピングデータとして用いる技術が開示されている。さらに加えて、非特許文献1においては、各番組の短時間視聴を可能にするための、動画から静止画と字幕情報を有する情報を生成し閲覧する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−253325号公報
【特許文献2】特開2003−324711号公報
【特許文献3】特開2005−159521号公報
【特許文献4】特開2008−67403号公報
【特許文献5】特開2008−85702号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】松本他、”地デジ放送からの字幕主体の携帯電話向け要約コンテンツの自動生成”,電子情報通信学会技術研究報告.IE,画像工学108(425)pp.59−63,2009、01、28。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、電子番組表の情報や番組毎に予め定められたザッピングデータからだけでは視聴者が見たい番組かどうかを判断するのが難しい場合がある。また、ジャンル情報では視聴者の視聴傾向の多様性を必ずしも表現できない。さらに、過去にザッピングしたシーンを用いる手法やチャネル毎の直近のシーンを用いる手法では蓄積された多数の番組のザッピングには困難があるという課題があった。
【0009】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、多数の番組内容を短時間で把握できる録画番組選択装置、録画番組選択方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の事項を提案している。
【0011】
(1)本発明は、録画番組を蓄積する番組蓄積手段と、該蓄積された録画番組の動画像から静止画と少なくとも字幕情報に基づいて生成したメタデータとを取得する情報取得手段と、視聴者の視聴動作をリモコン情報として入力するリモコン情報入力手段と、静止画視聴の状態から動画像視聴の状態へあるいは、動画像視聴の状態から静止画視聴の状態へ遷移させる遷移手段と、該動画像を視聴していた区間に対応する少なくともメタデータを蓄積する動画像視聴区間情報蓄積手段と、前記静止画とメタデータと前記動画像視聴区間情報蓄積手段に蓄積された前記動画像を視聴していた区間に対応するメタデータとに基づいて各番組の代表的な静止画情報を選択する代表的静止画情報選択手段と、前記取得された静止画とメタデータと動画像と前記入力されたリモコン情報と前記選択された代表的静止画情報とからザッピングデータを取得し、ザッピング動作を制御するザッピング制御手段と、該ザッピング制御手段の制御結果を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする録画番組選択装置を提案している。
【0012】
本発明によれば、番組蓄積手段は、録画番組を蓄積する。情報取得手段は、その蓄積された録画番組の動画像から静止画と少なくとも字幕情報に基づいて生成したメタデータとを取得する、リモコン情報入力手段は、視聴者の視聴動作をリモコン情報として入力する。遷移手段は、静止画視聴の状態から動画像視聴の状態へ遷移させる。動画像視聴区間情報蓄積手段は、動画像を視聴していた区間に対応する少なくともメタデータを蓄積する。代表的静止画情報選択手段は、静止画とメタデータと動画像視聴区間情報蓄積手段に蓄積された動画像を視聴していた区間に対応するメタデータとに基づいて各番組の代表的な静止画情報を選択する。ザッピング制御手段は、取得された静止画とメタデータと動画像と入力されたリモコン情報と選択された代表的静止画情報とからザッピングデータを取得し、ザッピング動作を制御する。そして、表示手段は、ザッピング制御手段の制御結果を表示する。したがって、番組の中から視聴者の嗜好等に基づいて、番組の内容を最も反映する代表的な静止画情報を選択し、これらの代表的な静止画情報について、ザッピング処理を行うため、多数の番組内容を短時間で把握することができる。
【0013】
(2)本発明は、(1)の録画番組選択装置について、前記情報取得手段が生成するメタデータが動画像を構成する前記静止画に付された字幕情報よりも多くの情報を含むことを特徴とする録画番組選択装置を提案している。
【0014】
本発明によれば、情報取得手段が生成するメタデータが動画像を構成する静止画に付された字幕情報よりも多くの情報を含む。したがって、メタデータが動画像を構成する静止画に付された字幕情報よりも多くの情報を含むため、容易に、番組内容をすばやく把握することができる。
【0015】
(3)本発明は、(1)の録画番組選択装置について、代表的静止画情報選択手段が、各静止画に付されたメタデータと前記動画像視聴区間情報蓄積手段に蓄積された前記動画像を視聴していた区間に対応するメタデータとの距離を算出して、最も距離の近いメタデータが付された静止画を代表的静止画として選択することを特徴とする録画番組選択装置を提案している。
【0016】
本発明によれば、代表的静止画情報選択手段が、各静止画に付されたメタデータと動画像視聴区間情報蓄積手段に蓄積された動画像を視聴していた区間に対応するメタデータとの距離を算出して、最も距離の近いメタデータが付された静止画を代表的静止画として選択する。したがって、視聴者が興味を示した区間の静止画との距離が最も近い静止画を代表的静止画として選択するため、短時間で、視聴者が番組内容を把握することができる。
【0017】
(4)本発明は、(1)の録画番組選択装置について、動画像視聴区間情報蓄積手段が、前記動画像を視聴していた区間に対応するメタデータに加えて、視聴をしていた曜日と時間帯に関する情報を蓄積し、代表的静止画情報選択手段が、現在の曜日と時間帯から動画像視聴区間情報蓄積手段を検索し、メタデータを抽出して、該抽出したメタデータとの距離を算出して、最も距離の近いメタデータが付された静止画を代表的静止画として選択することを特徴とする録画番組選択装置を提案している。
【0018】
本発明によれば、動画像視聴区間情報蓄積手段が、動画像を視聴していた区間に対応するメタデータに加えて、視聴をしていた曜日と時間帯に関する情報を蓄積し、代表的静止画情報選択手段が、現在の曜日と時間帯から動画像視聴区間情報蓄積手段を検索し、メタデータを抽出して、その抽出したメタデータとの距離を算出して、最も距離の近いメタデータが付された静止画を代表的静止画として選択する。したがって、動画像を視聴していた区間に対応するメタデータに加えて、視聴をしていた曜日と時間帯に関する情報を蓄積し、現在の曜日と時間帯から動画像視聴区間情報蓄積手段を検索し、メタデータを抽出して、その抽出したメタデータとの距離を算出して、最も距離の近いメタデータが付された静止画を代表的静止画とすることから、さらに、短時間で、視聴者が番組内容を把握することができる。
【0019】
(5)本発明は、(1)の録画番組選択装置について、動画像視聴区間情報蓄積手段が、前記動画像を視聴していた区間に対応するメタデータに加えて、視聴時間に関する情報を蓄積し、代表的静止画情報選択手段が、一定時間連続して視聴していたメタデータを抽出して、該抽出したメタデータとの距離を算出して、最も距離の近いメタデータが付された静止画を代表的静止画として選択することを特徴とする録画番組選択装置を提案している。
【0020】
本発明によれば、動画像視聴区間情報蓄積手段が、動画像を視聴していた区間に対応するメタデータに加えて、視聴時間に関する情報を蓄積し、代表的静止画情報選択手段が、一定時間連続して視聴していたメタデータを抽出して、その抽出したメタデータとの距離を算出して、最も距離の近いメタデータが付された静止画を代表的静止画として選択する。したがって、一定時間連続して視聴していたメタデータを抽出して、その抽出したメタデータとの距離を算出して、最も距離の近いメタデータが付された静止画を代表的静止画として選択することから、さらに、短時間で、視聴者が番組内容を把握することができる。
【0021】
(6)本発明は、(1)の録画番組選択装置について、代表的静止画情報選択手段が、各静止画に付されたメタデータと前記動画像視聴区間情報蓄積手段に蓄積された前記動画像を視聴していた区間に対応するメタデータとの距離を算出して、該算出した距離が所定値以下であるメタデータが付された静止画を代表的静止画として選択することを特徴とする録画番組選択装置を提案している。
【0022】
本発明によれば、代表的静止画情報選択手段が、各静止画に付されたメタデータと動画像視聴区間情報蓄積手段に蓄積された前記動画像を視聴していた区間に対応するメタデータとの距離を算出して、該算出した距離が所定値以下であるメタデータが付された静止画を代表的静止画として選択する。したがって、視聴者が興味を示した区間の静止画との距離が所定値以下である例えば、複数の静止画を代表的静止画として選択するため、より短時間で、視聴者が番組内容を把握することができる。
【0023】
(7)本発明は、(1)の録画番組選択装置について、動画像視聴区間情報蓄積手段が、前記動画像を視聴していた区間に対応するメタデータに加えて、視聴をしていた曜日と時間帯に関する情報を蓄積し、代表的静止画情報選択手段が、現在の曜日と時間帯から動画像視聴区間情報蓄積手段を検索し、メタデータを抽出して、該抽出したメタデータとの距離を算出して、該算出した距離が所定値以下であるメタデータが付された静止画を代表的静止画として選択することを特徴とする録画番組選択装置を提案している。
【0024】
本発明によれば、動画像視聴区間情報蓄積手段が、動画像を視聴していた区間に対応するメタデータに加えて、視聴をしていた曜日と時間帯に関する情報を蓄積し、代表的静止画情報選択手段が、現在の曜日と時間帯から動画像視聴区間情報蓄積手段を検索し、メタデータを抽出して、その抽出したメタデータとの距離を算出して、その算出した距離が所定値以下であるメタデータが付された静止画を代表的静止画として選択する。したがって、動画像を視聴していた区間に対応するメタデータに加えて、視聴をしていた曜日と時間帯に関する情報を蓄積し、現在の曜日と時間帯から動画像視聴区間情報蓄積手段を検索し、メタデータを抽出して、その抽出したメタデータとの距離を算出して、その距離が所定値以下である例えば、複数のメタデータが付された静止画を代表的静止画とすることから、さらに、短時間で、視聴者が番組内容を把握することができる。
【0025】
(8)本発明は、(1)の録画番組選択装置について、動画像視聴区間情報蓄積手段が、前記動画像を視聴していた区間に対応するメタデータに加えて、視聴時間に関する情報を蓄積し、代表的静止画情報選択手段が、一定時間連続して視聴していたメタデータを抽出して、該抽出したメタデータとの距離を算出して、該算出した距離が所定値以下であるメタデータが付された静止画を代表的静止画として選択することを特徴とする録画番組選択装置を提案している。
【0026】
本発明によれば、動画像視聴区間情報蓄積手段が、動画像を視聴していた区間に対応するメタデータに加えて、視聴時間に関する情報を蓄積し、代表的静止画情報選択手段が、一定時間連続して視聴していたメタデータを抽出して、その抽出したメタデータとの距離を算出して、その算出した距離が所定値以下であるメタデータが付された静止画を代表的静止画として選択する。したがって、一定時間連続して視聴していたメタデータを抽出して、その抽出したメタデータとの距離を算出して、その距離が所定値以下である例えば、複数のメタデータが付された静止画を代表的静止画として選択することから、さらに、短時間で、視聴者が番組内容を把握することができる。
【0027】
(9)本発明は、(3)から(8)の録画番組選択装置について、ザッピング制御手段は、代表的静止画情報選択手段が、代表的静止画して選択した静止画のうち、距離の値が小さい代表的静止画を有する番組から順に、前記ザッピングデータを取得し、ザッピング動作を制御することを特徴とする録画番組選択装置を提案している。
【0028】
本発明によれば、ザッピング制御手段は、代表的静止画情報選択手段が、代表的静止画して選択した静止画のうち、距離の値が小さい代表的静止画を有する番組から順に、ザッピングデータを取得し、ザッピング動作を制御する。したがって、視聴者の嗜好にあった番組から順に、ザッピング動作を行うため、短時間に番組内容を把握して、好みの番組を視聴することができる。
【0029】
(10)本発明は、(9)の録画番組選択装置について、前記表示手段は、代表的静止画情報選択手段が、代表的静止画して選択した静止画のうち、距離の値が小さい代表的静止画を有する番組から順に表示画面の中央部から端部にかけて、番組画像を表示することを特徴とする録画番組選択装置を提案している。
【0030】
本発明によれば、表示手段は、代表的静止画情報選択手段が、代表的静止画して選択した静止画のうち、距離の値が小さい代表的静止画を有する番組から順に表示画面の中央部から端部にかけて、番組画像を表示する。したがって、視聴者の嗜好にあった番組から順に、表示画面の中央部から端部にかけて、番組画像を表示するため、短時間に番組内容を把握して、好みの番組を視聴することができる。
【0031】
(11)本発明は、録画番組からユーザの嗜好に合わせた番組を選択する録画番組選択方法であって、録画番組を蓄積する第1のステップと、該蓄積された録画番組の動画像から静止画と少なくとも字幕情報に基づいて生成したメタデータとを取得する第2のステップと、視聴者の視聴動作をリモコン情報として入力する第3のステップと、静止画から動画像へ遷移したときに、該動画像を視聴していた区間に対応する少なくともメタデータを蓄積する第4のステップと、前記静止画とメタデータと前記蓄積された前記動画像を視聴していた区間に対応するメタデータとに基づいて各番組の代表的な静止画情報を選択する第5のステップと、前記取得された静止画とメタデータと動画像と前記入力されたリモコン情報と前記選択された代表的静止画情報とからザッピングデータを取得し、ザッピング動作を制御する第6のステップと、該ザッピング制御手段の制御結果を表示する第7のステップと、を備えたことを特徴とする録画番組選択方法を提案している。
【0032】
本発明によれば、録画番組を蓄積し、その蓄積された録画番組の動画像から静止画と少なくとも字幕情報に基づいて生成したメタデータとを取得する。次いで、視聴者の視聴動作をリモコン情報として入力し、静止画から動画像へ遷移したときに、その動画像を視聴していた区間に対応する少なくともメタデータを蓄積し、静止画とメタデータと蓄積された動画像を視聴していた区間に対応するメタデータとに基づいて各番組の代表的な静止画情報を選択する。そして、取得された静止画とメタデータと動画像と入力されたリモコン情報と選択された代表的静止画情報とからザッピングデータを取得し、ザッピング動作を制御するとともに、そのザッピング制御手段の制御結果を表示する。したがって、番組の中から視聴者の嗜好等に基づいて、番組の内容を最も反映する代表的な静止画情報を選択し、これらの代表的な静止画情報について、ザッピング処理を行うため、多数の番組内容を短時間で把握することができる。
【0033】
(12)本発明は、コンピュータに、録画番組からユーザの嗜好に合わせた番組を選択する録画番組選択方法を実行させるためのプログラムであって、録画番組を蓄積する第1のステップと、該蓄積された録画番組の動画像から静止画と少なくとも字幕情報に基づいて生成したメタデータとを取得する第2のステップと、視聴者の視聴動作をリモコン情報として入力する第3のステップと、静止画から動画像へ遷移したときに、該動画像を視聴していた区間に対応する少なくともメタデータを蓄積する第4のステップと、前記静止画とメタデータと前記蓄積された前記動画像を視聴していた区間に対応するメタデータとに基づいて各番組の代表的な静止画情報を選択する第5のステップと、前記取得された静止画とメタデータと動画像と前記入力されたリモコン情報と前記選択された代表的静止画情報とからザッピングデータを取得し、ザッピング動作を制御する第6のステップと、該ザッピング制御手段の制御結果を表示する第7のステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムを提案している。
【0034】
本発明によれば、録画番組を蓄積し、その蓄積された録画番組の動画像から静止画と少なくとも字幕情報に基づいて生成したメタデータとを取得する。次いで、視聴者の視聴動作をリモコン情報として入力し、静止画から動画像へ遷移したときに、その動画像を視聴していた区間に対応する少なくともメタデータを蓄積し、静止画とメタデータと蓄積された動画像を視聴していた区間に対応するメタデータとに基づいて各番組の代表的な静止画情報を選択する。そして、取得された静止画とメタデータと動画像と入力されたリモコン情報と選択された代表的静止画情報とからザッピングデータを取得し、ザッピング動作を制御するとともに、そのザッピング制御手段の制御結果を表示する。したがって、番組の中から視聴者の嗜好等に基づいて、番組の内容を最も反映する代表的な静止画情報を選択し、これらの代表的な静止画情報について、ザッピング処理を行うため、多数の番組内容を短時間で把握することができる。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、電子番組表の情報のような1番組毎の情報ではなく番組の中身の情報と視聴者の嗜好を考慮したザッピングデータ、また、過去に視聴していない番組に対してもザッピングデータを生成することにより、録画された多数の番組内容を短時間に把握し、視聴者の嗜好に応じた番組を提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施形態に係る録画番組選択装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る録画番組選択装置の処理フローを示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る録画動画像と静止画およびメタデータとの関係を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る静止画IDとこれに対応する字幕テキストを例示した図である。
【図5】本発明の実施形態に係る連続動画像視聴区間履歴の蓄積に関する説明に用いる図である。
【図6】本発明の実施形態に係る視聴区間履歴と各静止画のメタデータ(字幕情報)とを用いた距離計算を例示した図である。
【図7】本発明の実施形態に係る視聴区間履歴と各静止画のメタデータ(字幕情報)とを用いた距離計算を例示した図である。
【図8】本発明の実施形態に係る視聴区間履歴と各静止画のメタデータ(字幕情報)とを用いた距離計算を例示した図である。
【図9】本発明の実施形態に係る代表的静止画の選択方法を例示的に示した図である。
【図10】本発明の実施形態に係る代表的静止画の選択方法を例示的に示した図である。
【図11】本発明の実施形態に係る番組の提示順序方法を例示的に示した図である。
【図12】本発明の実施形態に係る番組の表示位置の決定方法を例示的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて、詳細に説明する。
なお、本実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、本実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
【0038】
<録画番組選択装置の構成>
図1を用いて、本実施形態に係る録画番組選択装置の構成について説明する。なお、本実施形態においては、既に、番組が録画されていることを前提に説明を行うため、本来、機能として、有する放送信号の受信部については、省略して説明する。
【0039】
図1に示すように、本実施形態に係る録画番組選択装置100は、番組蓄積部101と、静止画・メタデータ取得部102と、視聴区間履歴情報制御部103と、リモコン入力部104と、視聴区間履歴蓄積部105と、代表的静止画選択部106と、ザッピング制御部107と、表示部108とから構成されている。
【0040】
番組蓄積部101は、録画番組を蓄積する記憶手段であり、例えば、録画番組ごとに固有のIDが付され、そのIDと録画された番組内容とが関連付けられて記憶されている。静止画・メタデータ取得部102は、番組蓄積部101に記憶されている固有の番組に関する動画像から静止画と少なくとも字幕情報に基づいて生成したメタデータとを取得し、取得したメタデータを所定のルールに従って加工する。なお、処理の詳細については、後述する。
【0041】
視聴区間履歴情報制御部103は、後述するリモコン入力部104からの情報に基づいて、静止画視聴の状態から動画像視聴の状態へあるいは、動画像視聴の状態から静止画視聴の状態へ遷移させ、動画像を視聴していた区間と、この区間に対応する少なくともメタデータを抽出して、視聴区間履歴蓄積部105に出力する。リモコン入力部104は、視聴者の視聴動作をリモコン情報として入力する。
【0042】
視聴区間履歴蓄積部105は、視聴区間履歴情報制御部103から入力した動画像を視聴していた区間と、この区間に対応する少なくともメタデータとを関連付けて記憶する。代表的静止画選択部106は、静止画・メタデータ取得部102が取得し、加工した静止画とメタデータと視聴区間履歴蓄積部105に蓄積された動画像を視聴していた区間に対応するメタデータとに基づいて各番組の代表的な静止画情報を選択する。
【0043】
ザッピング制御部107は、取得された静止画とメタデータと動画像と入力されたリモコン情報と選択された代表的静止画情報とからザッピングデータを取得し、ザッピング動作を制御する。表示部108は、ザッピング制御部107の制御結果を表示する例えば、液晶表示装置のような表示器である。
【0044】
<録画番組選択装置の処理>
本発明に係る録画番組選択装置の一連の処理について、図2を参照して説明する。
【0045】
まず、番組蓄積部101は、録画番組を蓄積する(ステップS101)。静止画・メタデータ取得部102は、番組蓄積部101に蓄積された録画番組の動画像から静止画と少なくとも字幕情報に基づいて生成したメタデータとを取得し、加工する(ステップS102)。
【0046】
リモコン入力部104は、視聴者の視聴動作をリモコン情報として入力し(ステップS103)、これにより、視聴区間履歴情報制御部103の制御により、静止画から動画像へ遷移したときに、視聴区間履歴蓄積部105が、その動画像を視聴していた区間に対応する少なくともメタデータを蓄積する(ステップS104)。
【0047】
代表的静止画選択部106は、静止画とメタデータと蓄積された動画像を視聴していた区間に対応するメタデータとに基づいて各番組の代表的な静止画情報を選択する(ステップS105)。そして、ザッピング制御部107は、取得された静止画とメタデータと動画像と入力されたリモコン情報と選択された代表的静止画情報とからザッピングデータを取得し、ザッピング動作を制御して(ステップS106)、表示部108がその制御結果を表示する(ステップS107)。
【0048】
次に、本発明の特徴部分である各録画番組における代表的静止画を選択する方法について、「録画動画像と静止画およびメタデータとの関係」、「静止画IDとこれに対応する字幕テキストについて」、「動画像視聴区間履歴の蓄積」、「視聴区間履歴と各静止画のメタデータ(字幕情報)とを用いた距離計算」の項目に分けて、順に、図面を用いて説明する。
【0049】
<録画動画像と静止画およびメタデータとの関係>
図3を用いて、録画動画像と静止画およびメタデータとの関係について説明する。
図3に示すように、録画動画像(図中、元動画像)は、複数のメタデータを含んだ静止画に分解できる。この具体的な方法としては、上記の非特許文献1等の技術を利用して実行することができる。また、各「静止画・メタデータ」は元動画像と時刻情報で紐付けされている。なお、メタデータには、字幕情報のほか出演者等の情報を含んでも良い。
【0050】
<静止画IDとこれに対応する字幕テキストについて>
次に、図3を用いて、抽出した静止画IDとこれに対応する字幕テキストについて説明する。抽出した静止画IDとこれに対応する字幕テキストは、具体的に、図4に示すようになっている。例えば、静止画ID「1」に対応する字幕テキストは、「いま街中の電子看板が注目されています。」であり、静止画ID「2」に対応する字幕テキストは、「駅あるいは電車の中で良く見るディスプレイ。」であり、静止画ID「3」に対応する字幕テキストは、「皆さんもこのようなディスプレイを目にしたことはあるのではないでしょうか。」であり、静止画ID「4」に対応する字幕テキストは、「このような電子看板はデジタルサイネージと呼ばれ日々進化をしています。」であり、静止画ID「5」に対応する字幕テキストは、「デジタルサイネージがこれまでの電子看板を異なるのは、ひとつひとつの看板が通信ネットワークでつながれているということです。」であり、静止画ID「6」に対応する字幕テキストは、「ネットワークでつながることによって、画像やテキストを更新することが可能になります。」となっている。
【0051】
これらの字幕テキストは、実際に静止画から抽出した字幕テキストよりも詳細に内容を表示するように、静止画・メタデータ取得部102において加工されている。つまり、メタデータ(字幕テキスト)が動画像を構成する静止画に付された字幕情報よりも多くの情報を含むことによって、詳細な字幕テキストに加工されているため、容易に、番組内容をすばやく把握することができる。
【0052】
<動画像視聴区間履歴の蓄積>
図5を用いて、動画像視聴区間履歴の蓄積について説明する。一般に、録画された多くの番組から、視聴者が気に入った番組を検索する場合、動画像を高速再生(静止画の再生)させ、気になった場面で、動画像を確認するのが有効である。本実施形態では、このように、図5に示すように、視聴者が、時短視聴を目的として、「静止画・メタデータ」情報を順に視聴するほか、「静止画・メタデータ」と「元動画」との間を遷移して視聴できる機能を備えている。
【0053】
このとき、「静止画・メタデータ」の視聴用デバイスと元動画像の視聴用デバイスは同じであっても、異なっても良い。例えば、元動画像の視聴にTV受像機を用い、「静止画・メタデータ」の視聴にリモコンあるいはデジタルフォトフレームを用いても良い。
【0054】
また、上記の機能を用いて、「静止画・メタデータ」と「元動画」との間を遷移して視聴する機能を用いた視聴区間では、視聴者の嗜好に応じた静止画あるいはメタデータが存在していた可能性が高い。そこで、「静止画・メタデータ」情報から遷移し動画視聴を行った区間に対応するメタデータ情報を視聴区間履歴蓄積部105に蓄積しておく。なお、このとき、メタデータ情報以外に再生タイミング(曜日、時間帯等)、連続視聴時間を蓄積しても良い。
【0055】
<視聴区間履歴と各静止画のメタデータ(字幕情報)とを用いた距離計算>
次に、上記の視聴区間履歴と各静止画のメタデータ(字幕情報)との距離を算出する例について、図6から図8を用いて、具体的に例示する。
【0056】
図6は、すべての視聴区間履歴を用いてある静止画のメタデータ(字幕情報)との距離を求める方法を示している。この場合、各「静止画・メタデータ」のテキスト情報と蓄積された視聴区間履歴(テキスト)との距離計算を行う。距離は、既存の文書間類似度尺度(例えば、TF−IDF、コサイン距離など)が利用できる。
【0057】
具体的には、図6に示すように、視聴区間履歴を用いてあるすべての静止画のメタデータ(字幕情報)、「衆議院では・・・」および「今日の天気です。・・・」と、ある静止画のメタデータ(字幕情報)、「いま街中の電子看板が注目されています。」および「皆さんもこのようなディスプレイを目にしたことはあるのではないでしょうか。」との距離計算を実行する。この結果、よく視聴する内容に近い静止画との距離が近くなる。したがって、視聴者が興味を示した区間の静止画との距離が最も近い静止画を代表的静止画として選択するため、短時間で、視聴者が番組内容を把握することができる。
【0058】
図7は、図6の方法に対して、さらに、曜日や時間帯により視聴区間履歴を絞り込んで、その視聴区間履歴を用いて、ある静止画のメタデータ(字幕情報)との距離を求める方法を示している。
【0059】
具体的には、図7に示すように、視聴区間履歴から例えば、曜日、時間帯等のパラメータにより視聴区間履歴を絞り込んだ情報、「月曜日、22時から24時、衆議院では・・・」および「月曜日、22時から24時、経済情勢について・・・」と、ある静止画のメタデータ(字幕情報)、「いま街中の電子看板が注目されています。」および「皆さんもこのようなディスプレイを目にしたことはあるのではないでしょうか。」との距離計算を実行する。この結果、現在の時間と時間帯によく視聴する内容に近い静止画との距離が近くなる。したがって、動画像を視聴していた区間に対応するメタデータに加えて、視聴をしていた曜日と時間帯に関する情報を蓄積し、現在の曜日と時間帯から動画像視聴区間情報蓄積手段を検索し、メタデータを抽出して、その抽出したメタデータとの距離を算出して、最も距離の近いメタデータが付された静止画を代表的静止画とすることから、さらに、短時間で、視聴者が番組内容を把握することができる。
【0060】
図8は、図6の方法に対して、さらに、連続して視聴した時間により視聴区間履歴を絞り込んで、その視聴区間履歴を用いて、ある静止画のメタデータ(字幕情報)との距離を求める方法を示している。
【0061】
具体的には、図8に示すように、視聴区間履歴から例えば、連続して視聴した時間等のパラメータにより視聴区間履歴を絞り込んだ情報、「5分30秒、衆議院では・・・」および「4分35秒、経済情勢について・・・」と、ある静止画のメタデータ(字幕情報)、「いま街中の電子看板が注目されています。」および「皆さんもこのようなディスプレイを目にしたことはあるのではないでしょうか。」との距離計算を実行する。この結果、ある一定時間以上連続して視聴を行った内容に近い静止画との距離が近くなる。したがって、一定時間連続して視聴していたメタデータを抽出して、その抽出したメタデータとの距離を算出して、最も距離の近いメタデータが付された静止画を代表的静止画として選択することから、さらに、短時間で、視聴者が番組内容を把握することができる。
【0062】
<代表的静止画の選択について>
代表的静止画の選択のひとつとして、各「静止画・メタデータ」のテキスト情報と蓄積された視聴区間履歴(テキスト)との距離が最も近い「静止画・メタデータ」を代表的静止画とする。
【0063】
つまり、図9に示すように、番組Aの録画動画像(図中、元動画像)は、メタデータを含むn枚の静止画で構成されている。このそれぞれの静止画について、上記で述べた方法を用いて、視聴区間履歴(テキスト)と各静止画のメタデータ(テキスト)の距離を求め、距離が最小の静止画(図名では、斜線部の静止画5)を代表的静止画とする。
【0064】
こうすることにより、視聴者が興味を示した区間の静止画との距離が最も近い静止画を代表的静止画として選択するため、短時間で、視聴者が番組内容を把握することができる。
【0065】
また、上記では、各「静止画・メタデータ」のテキスト情報と蓄積された視聴区間履歴(テキスト)との距離が最も近い「静止画・メタデータ」を代表的静止画とする場合を例示したが、距離が予め定めたしきい値以下の複数の「静止画・メタデータ」をすべて、代表的静止画としても良い。つまり、図10に示すように、上記で述べた方法を用いて、視聴区間履歴(テキスト)と各静止画のメタデータ(テキスト)の距離を求め、距離が予め定めた閾値以下である静止画(図名では、斜線部の静止画2、静止画5、静止画6)そのすべてを代表的静止画としても良い。
【0066】
こうすることにより、視聴者が興味を示した区間の静止画との距離が所定値以下である例えば、複数の静止画を代表的静止画として選択するため、より短時間で、視聴者が番組内容を把握することができる。
【0067】
<番組の提示順序および表示方法>
これまで、説明したような方法により、代表的静止画を視聴者に提示することにより、ある番組の内容を従来よりも短時間で把握させることができる。しかしながら、番組蓄積部101に多くの番組が録画されている場合には、その提示方法にも何らかの工夫が必要となる。ここでは、上記で得られた代表的静止画の距離を用いて、番組の提示順序あるいは表示位置を最適化する方法について、図を用いて、説明する。
【0068】
<番組の提示順序>
上記において、各番組の代表的静止画を抽出する方法を説明したが、ここでは、代表的静止画を抽出するに際して用いた視聴区間履歴に含まれる字幕情報と代表的静止画との距離を再び利用して、番組の提示順序を決定する方法について説明する。
【0069】
図11に示すように、番組蓄積部101に番組A、番組B、番組C、番組Dが格納され、番組Aの代表的静止画と視聴区間履歴に含まれる字幕情報との距離が「Da1」、番組Bの代表的静止画と視聴区間履歴に含まれる字幕情報との距離が「Db1」、「Db2」、番組Cの代表的静止画と視聴区間履歴に含まれる字幕情報との距離が「Dc1」、番組Dの代表的静止画と視聴区間履歴に含まれる字幕情報との距離が「Dd1」、「Dd2」、「Dd3」であり、それぞれの距離の関係が以下のようである場合を考える。
Db1<Dd3<Da1<Dd1<・・・・・・・
【0070】
このとき、視聴者に対して、より短時間で、番組内容を把握させるためには、距離の近い代表的静止画を有する番組から順に提示するのが、最も、好ましい。つまり、図11の例では、番組B、番組D、番組A、番組D、・・・の順番に番組を提示する。つまり、距離の近い代表的静止画を有するということは、視聴者の嗜好にあった番組である可能性が非常に高いため、上記のように、番組を提示することにより、さらに、短時間に番組の内容を把握して、視聴者が好みの番組を視聴することができる。
【0071】
<番組の提示位置>
上記は、比較的、表示画面が小さい表示装置に番組を表示する場合に好適な例であるが、表示画面の大きく、多くの情報を表示できる表示装置では、その表示位置も重要となる。このような場合には、図11の場合を例にすると、図12のように、表示位置を決定することが好ましい。つまり、視聴区間履歴に含まれる字幕情報との距離が近い代表的静止画を有する番組を画面の中央に配置する。なお、配置位置は、X方向の一次元に限らず、X−Yの2次元であっても良い。
【0072】
このように番組を配置して表示することにより、視聴者は、通常、中央から順に、番組を選択するものと思われることから、さらに、短時間に番組の内容を把握して、視聴者が好みの番組を視聴することができる。
【0073】
したがって、本実施形態によれば、番組の中から視聴者の嗜好等に基づいて、番組の内容を最も反映する代表的な静止画情報を選択し、これらの代表的な静止画情報について、ザッピング処理を行うため、多数の番組内容を短時間で把握することができる。
【0074】
なお、録画番組選択装置の処理をコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを録画番組選択装置に読み込ませ、実行することによって本発明の録画番組選択装置を実現することができる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺装置等のハードウェアを含む。
【0075】
また、「コンピュータシステム」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されても良い。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
【0076】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0077】
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0078】
100;録画番組選択装置
101;番組蓄積部
102;静止画・メタデータ取得部
103;視聴区間履歴情報制御部
104;リモコン入力部
105;視聴区間履歴蓄積部
106;代表的静止画選択部
107;ザッピング制御部
108;表示部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
録画番組を蓄積する番組蓄積手段と、
該蓄積された録画番組の動画像から静止画と少なくとも字幕情報に基づいて生成したメタデータとを取得する情報取得手段と、
視聴者の視聴動作をリモコン情報として入力するリモコン情報入力手段と、
静止画視聴の状態から動画像視聴の状態へあるいは、動画像視聴の状態から静止画視聴の状態へ遷移させる遷移手段と、
該動画像を視聴していた区間に対応する少なくともメタデータを蓄積する動画像視聴区間情報蓄積手段と、
前記静止画とメタデータと前記動画像視聴区間情報蓄積手段に蓄積された前記動画像を視聴していた区間に対応するメタデータとに基づいて各番組の代表的な静止画情報を選択する代表的静止画情報選択手段と、
前記取得された静止画とメタデータと動画像と前記入力されたリモコン情報と前記選択された代表的静止画情報とからザッピングデータを取得し、ザッピング動作を制御するザッピング制御手段と、
該ザッピング制御手段の制御結果を表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする録画番組選択装置。
【請求項2】
前記情報取得手段が生成するメタデータが動画像を構成する前記静止画に付された字幕情報よりも多くの情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の録画番組選択装置。
【請求項3】
代表的静止画情報選択手段が、各静止画に付されたメタデータと前記動画像視聴区間情報蓄積手段に蓄積された前記動画像を視聴していた区間に対応するメタデータとの距離を算出して、最も距離の近いメタデータが付された静止画を代表的静止画として選択することを特徴とする請求項1に記載の録画番組選択装置。
【請求項4】
動画像視聴区間情報蓄積手段が、前記動画像を視聴していた区間に対応するメタデータに加えて、視聴をしていた曜日と時間帯に関する情報を蓄積し、
代表的静止画情報選択手段が、現在の曜日と時間帯から動画像視聴区間情報蓄積手段を検索し、メタデータを抽出して、該抽出したメタデータとの距離を算出して、最も距離の近いメタデータが付された静止画を代表的静止画として選択することを特徴とする請求項1に記載の録画番組選択装置。
【請求項5】
動画像視聴区間情報蓄積手段が、前記動画像を視聴していた区間に対応するメタデータに加えて、視聴時間に関する情報を蓄積し、
代表的静止画情報選択手段が、一定時間連続して視聴していたメタデータを抽出して、該抽出したメタデータとの距離を算出して、最も距離の近いメタデータが付された静止画を代表的静止画として選択することを特徴とする請求項1に記載の録画番組選択装置。
【請求項6】
代表的静止画情報選択手段が、各静止画に付されたメタデータと前記動画像視聴区間情報蓄積手段に蓄積された前記動画像を視聴していた区間に対応するメタデータとの距離を算出して、該算出した距離が所定値以下であるメタデータが付された静止画を代表的静止画として選択することを特徴とする請求項1に記載の録画番組選択装置。
【請求項7】
動画像視聴区間情報蓄積手段が、前記動画像を視聴していた区間に対応するメタデータに加えて、視聴をしていた曜日と時間帯に関する情報を蓄積し、
代表的静止画情報選択手段が、現在の曜日と時間帯から動画像視聴区間情報蓄積手段を検索し、メタデータを抽出して、該抽出したメタデータとの距離を算出して、該算出した距離が所定値以下であるメタデータが付された静止画を代表的静止画として選択することを特徴とする請求項1に記載の録画番組選択装置。
【請求項8】
動画像視聴区間情報蓄積手段が、前記動画像を視聴していた区間に対応するメタデータに加えて、視聴時間に関する情報を蓄積し、
代表的静止画情報選択手段が、一定時間連続して視聴していたメタデータを抽出して、該抽出したメタデータとの距離を算出して、該算出した距離が所定値以下であるメタデータが付された静止画を代表的静止画として選択することを特徴とする請求項1に記載の録画番組選択装置。
【請求項9】
ザッピング制御手段は、代表的静止画情報選択手段が、代表的静止画して選択した静止画のうち、距離の値が小さい代表的静止画を有する番組から順に、前記ザッピングデータを取得し、ザッピング動作を制御することを特徴とする請求項3から請求項8のいずれかに記載の録画番組選択装置。
【請求項10】
前記表示手段は、代表的静止画情報選択手段が、代表的静止画して選択した静止画のうち、距離の値が小さい代表的静止画を有する番組から順に表示画面の中央部から端部にかけて、番組画像を表示することを特徴とする請求項9に記載の録画番組選択装置。
【請求項11】
録画番組からユーザの嗜好に合わせた番組を選択する録画番組選択方法であって、
録画番組を蓄積する第1のステップと、
該蓄積された録画番組の動画像から静止画と少なくとも字幕情報に基づいて生成したメタデータとを取得する第2のステップと、
視聴者の視聴動作をリモコン情報として入力する第3のステップと、
静止画から動画像へ遷移したときに、該動画像を視聴していた区間に対応する少なくともメタデータを蓄積する第4のステップと、
前記静止画とメタデータと前記蓄積された前記動画像を視聴していた区間に対応するメタデータとに基づいて各番組の代表的な静止画情報を選択する第5のステップと、
前記取得された静止画とメタデータと動画像と前記入力されたリモコン情報と前記選択された代表的静止画情報とからザッピングデータを取得し、ザッピング動作を制御する第6のステップと、
該ザッピング制御手段の制御結果を表示する第7のステップと、
を備えたことを特徴とする録画番組選択方法。
【請求項12】
コンピュータに、録画番組からユーザの嗜好に合わせた番組を選択する録画番組選択方法を実行させるためのプログラムであって、
録画番組を蓄積する第1のステップと、
該蓄積された録画番組の動画像から静止画と少なくとも字幕情報に基づいて生成したメタデータとを取得する第2のステップと、
視聴者の視聴動作をリモコン情報として入力する第3のステップと、
静止画から動画像へ遷移したときに、該動画像を視聴していた区間に対応する少なくともメタデータを蓄積する第4のステップと、
前記静止画とメタデータと前記蓄積された前記動画像を視聴していた区間に対応するメタデータとに基づいて各番組の代表的な静止画情報を選択する第5のステップと、
前記取得された静止画とメタデータと動画像と前記入力されたリモコン情報と前記選択された代表的静止画情報とからザッピングデータを取得し、ザッピング動作を制御する第6のステップと、
該ザッピング制御手段の制御結果を表示する第7のステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−71818(P2011−71818A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−222080(P2009−222080)
【出願日】平成21年9月28日(2009.9.28)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】